JP4365852B2 - 導波管構造 - Google Patents

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Description

本発明は、マイクロストリップ線路と導波管との線路変換器としての導波管構造に関する。
マイクロストリップ線路と導波管との線路変換器として、特許文献1や特許文献2に記載された例がある。特許文献1の第1の実施例を図14に、第2の実施例を図15に示す。この従来例では、誘電体リッジ導波管211を介してマイクロストリップ線路210と外部導波管212を接続する構造を採用している。図14の線路変換器は、外部導波管212の上部に積層された多層誘電体基板201bと、その上側に積層された誘電体基板201aと、この誘電体基板201aの下面に積層された地導体パターン202と、誘電体基板201aの表層に積層されたストリップ導体パターン203と、多層誘電体基板201bの各層に設けられた導波管形成用導体パターン204a、204bと、リッジ形成用導体パターン205a、205bと、地導体パターン202に設けられた地導体パターン抜き部206と、導波管形成用導体パターン204bに設けた導体パターン抜き部207、及び、導波管形成用ビア208、リッジ形成用ビア209を備えている。誘電体基板201aの上下に配した、ストリップ導体パターン203と地導体パターン202は、マイクロストリップ線路210を構成する。誘電体基板201a、多層誘電体基板201b、地導体パターン202、導波管形成用導体パターン204a,204b、リッジ形成用導体パターン205a,205b、及び導波管形成用ビア208とリッジ形成用ビア209は、誘電体リッジ導波管211を構成する。
図15の線路変換器は、リッジ形成用ビア209a、209bを備えており、このリッジ形成用ビア209a、209bは、誘電体リッジ導波管211を構成し、2段のインピーダンス変成器として動作する。
特許文献2に記載された例は、マイクロストリップ線路(高周波用線路導体)と導波管との線路変換器として、接続用線路導体がマイクロストリップ線路と同じ伝送方向で平行に配設され、接続部分の導波管線路において上下の主導体層間の間隔を狭くしたいわゆるリッジ導波管を階段状に構成したものである。
特開2002-208807号公報 特開2000-216605号公報
導体損失抑制の観点で設計された標準導波管は、特性インピーダンスが数百Ωである。標準導波管と直接接続するには、反射損失が低損失になるよう、外部導波管(例えば図14の外部導波管212)の特性インピーダンスを標準導波管の特性インピーダンスと同程度とする。一方、マイクロストリップ線路の特性インピーダンスは、計測システムやRF回路のICとのマッチングを考慮して50Ωで設計する場合が多い。このような特性インピーダンスが異なる伝送線路の接続には、λ/4変換器を用いる。
特性インピーダンスZの伝送線路と、特性インピーダンスZの伝送線路を接続する場合、λ/4変換器は特性インピーダンス値がZ(:Z=√(Z*Z))となるλ/4長さの線路である。各々の特性インピーダンスの大小関係は式(1)の通りである。
<Z<Z ………(1)
特許文献1の例では、外部導波管212の特性インピーダンスをZ、マイクロストリップ線路210の特性インピーダンスをZとした場合、誘電体リッジ導波管211の特性インピーダンスはZとなり、ZとZの中間値であることがわかる。誘電体リッジ導波管211の特性インピーダンスを外部導波管よりも低インピーダンス化する手段として、導波管断面の矩形短手距離を単純に短くすることも可能であるが、マイクロストリップ線路と伝播モードが近似するリッジ形導波管が理想的であり、従来例でもこのような構成を採用している。
ただ、外部導波管212とマイクロストリップ線路210のインピーダンス比が大きい場合は、反射損失が増え、線路変換器の損失を最小限に抑制することが難しい。特許文献1の例では、この問題を解決するため、図15に示すように、誘電体リッジ導波管211を形成するリッジ形成用ビア209a、209bそれぞれの長さをλ/4とし、誘電体リッジ導波管211を分割している。すなわち、外部導波管212とマイクロストリップ線路210の間に、特性インピーダンスの異なる誘電体リッジ導波管を複数縦列接続し、特性インピーダンス比を抑えることで、線路変換部の損失抑制を図っている。
このような導波管構造の課題として、マイクロストリップ線路と導波管各々の伝送線路の特性インピーダンスと伝送モードの変換による損失低減対策があげられる。
従来は、インピーダンス整合手段であるλ/4整合器を用いて、各々の線路の特性インピーダンスのマッチングを図り、実装損失を低減していた。特性インピーダンス差の大きい伝送線路の接続には、図15に示したように、複数のλ/4変換器を用いて線路変換器を形成し、反射損失の低減を図ることも知られている。
図9に、一般的なλ/4変換器を用いた線路変換器の反射特性を示す。低インピーダンスの導波管と380Ωの標準導波管をλ/4変換器を用いて接続すること想定しており、低インピーダンス導波管は、特性インピーダンスが40Ω、108Ω、158Ω、203Ωの4種を用いてシミュレーションを行った結果である。特性インピーダンス比が約2倍の203Ω導波管との接続では、反射損失が-34dBであるが、特性インピーダンス比が約9倍の40Ωでは-11dBまで反射損失が悪化することがわかる。
例えば、50Ωのマイクロストリップ線路と380Ωの標準導波管を想定した場合、特性インピーダンス比は約8倍と大きいため、反射損失を-20dB以下を維持するには、特性インピーダンス比が3程度≒380/108のλ/4変換器を2個以上用いる必要がある。Z=3*Zとすると、λ/4変換器の特性インピーダンスZは式(2)の通りとなる。
Figure 0004365852
よって、マイクロストリップ線路と最初に接続されるλ/4変換器の特性インピーダンスは、50Ωの√(3)倍の86Ωの導波管となる。
しかしながら、マイクロストリップ線路と導波管の接続に、線路の特性インピーダンスマッチングのみで損失低減を図る導波管構造では不十分であった。
本発明の主たる解決課題は、マイクロストリップ線路と導波管の線路変換器としての導波管構造において、マイクロストリップ線路のTEM波と導波管の伝播モードTM01波の伝播モード変換で生じる線路変換損失を低減することにある。
本発明の代表的なものの一例を示せば以下の通りである。即ち、本発明の導波管構造は、マイクロストリップ線路と、標準導波管と、これらの間に接続された伝播モード変換部とを有して成り、前記伝播モード変換部は変換用導波管を含んで構成されており、前記伝播モード変換部と前記標準導波管の間に、λ/4整合器が接続されて成り、前記変換用導波管の特性インピーダンスは前記マイクロストリップ線路の特性インピーダンスと同じもしくはそれ以下であり、該λ/4整合器の特性インピーダンスは、前記伝播モード変換部及び前記マイクロストリップ線路の特性インピーダンスよりも高インピーダンスでかつ前記標準導波管の特性インピーダンスよりも低インピーダンスであることを特徴とする導波管構造。
本発明によれば、マイクロストリップ線路と導波管の線路変換において、マイクロストリップ線路よりも低インピーダンスのリッジ形導波管部を有する伝播モード変換部を介することにより、マイクロストリップ線路のTEM波と導波管の伝播モードTM01波の伝播モード変換で生じる損失を低減する。
我々は、マイクロストリップ線路のTEM波と導波管のTE01の伝播モード線路変換において、断面形状がほぼ同サイズの時、マイクロストリップ線路のTEM波の電磁波分布と、リッジ形導波管のリッジ回りのTE01電磁波分布が等価になり、最も線路変換損失が小さくなることを見出した。マイクロストリップ線路は主線路側上面が空間開放である。リッジ形導波管は周囲が金属でシールドされているため、導波管カットオフ周波数の低周波化を施す際のリッジ回りを除いた導波管断面の矩形部での容量成分が導波管の低インピーダンス化を招くと考える。50Ωのマイクロストリップ線路の場合、導波管の特性インピーダンスとしては8割程度の40Ωの時、線路変換損失の最適化が実現できる。よって、マイクロストリップ線路と導波管を接続には、λ/16以下の長さの低インピーダンスのリッジ形導波管を介して、λ/4整合器を用いて接続することにより、伝播モードの線路変換損失が低減されることになる。
以下、本発明の好適な実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
本発明になる導波管構造の1実施形態を、図1及び図2に示す。
まず、本発明の特徴である伝播モード変換部6の構成、作用について説明する。図1Aは、導波管構造におけるマイクロストリップ線路と導波管の線路変換部の構成例を示す縦断面図である。図1Bは図1Aの上面図である。図2は図1Aの線路変換部を示す俯瞰図である。31はマイクロストリップ線路の主線路であり、32は標準導波管、33はマイクロストリップ線路を形成するための誘電体基板である。伝播モード変換部6は、マイクロストリップ線路の主線路31とλ/4整合器7の間に変換用導波管を有する線路変換部である。マイクロストリップ線路と標準導波管の間に接続された伝播モード変換部6は、変換用導波管すなわちリッジ形導波管部を含んで構成されており、本実施例において、変換用導波管の特性インピーダンス(Z2)はマイクロストリップ線路の特性インピーダンス(Z1)と同等以下である。
伝播モード変換部6は、導電性導体34、主線路31と導電性導体34を電気的に接続するビア35、及び低インピーダンス化したリッジ形導波管部36を備えている。36aはビア35と接続するリッジ形導波管部のリッジ、36bはマイクロストリップ線路31のGND導体を兼ねるリッジ形導波管部のリッジある。伝播モード変換部6により、マイクロストリップ線路31とリッジ形導波管36を直角に接続する構造となっている。リッジ形導波管部36とλ/4整合器7は、導電性導体と同一の材料で形成されており、直流的には同電位となるよう加工されている。
次に、変換用導波管の特性インピーダンス(Z2)をマイクロストリップ線路の特性インピーダンス(Z1)と同等以下にするための構成及び効果について述べる。図、図2において、リッジ形状の間隔をWR、誘電体厚みをMSLtsとし、マイクロストリップ線路の幅をWSとする。リッジ形導波管36は、断面の矩形短手長さがマイクロストリップ線路の誘電体33の厚みMSLtsの2倍以上である。また、リッジ形導波管断面の長手の一辺もしくは両辺の中央部付近に、最近接部の距離を誘電体厚みMSLtsの2倍以下とする突起(リッジ)を矩形中心に向かって設け、導波管の特性インピーダンスをマイクロストリップ線路の同等以下で接続している。
リッジ形導波管部36の長さはλ/16以下とする。
マイクロストリップ線路31のインピーダンスをZ、リッジ形導波管部36のインピーダンスをZ、λ/4整合器7のインピーダンスをZ、標準導波管32のインピーダンスをZと、特性インピーダンスを定義する。マイクロストリップ線路31と標準導波管32を接続しようとする場合、線路マッチングのみを考慮して、特性インピーダンスを接続順に増加(減少)するとき、反射係数が最も小さくなる。すなわち、線路マッチングのみを考慮した場合、インピーダンスは式(3)に示す大小関係となる。
<Z<Z<Z ………(3)
これに対し、我々は、マイクロストリップ線路のTEM波と導波管のTE01の伝播モード線路変換において、断面形状がほぼ同サイズの時、マイクロストリップ線路のTEM波の電磁波分布と、リッジ形導波管のリッジ回りのTE01電磁波分布が等価になり、最も線路変換損失が小さくなることを見出した。
この知見に基づく、リッジ形導波管部とマイクロストリップ線路を直角に接続した伝播モード変換部6の構成例を図2に示す。
マイクロストリップ線路は、主線路側上面が空間開放である。マイクロストリップ線路とリッジ形導波管のリッジ部の断面形状がほぼ同サイズの時、リッジ形導波管は周囲が金属でシールドされているため、導波管カットオフ周波数の低周波化を施す際のリッジ回りを除いた導波管断面の矩形部での容量成分が導波管の低インピーダンス化を招き、マイクロストリップ線路よりも低い特性インピーダンス値になる。
本発明による伝播モード変換部の周波数特性の計算結果を図3で説明する。図3は、上記伝播モード変換部6の周波数特性を示す図である。マイクロストリップ線路の特性インピーダンスは、他の回路等とのマッチングを考慮して50Ωで設計するものと仮定する。図3に示したとおり、マイクロストリップ線路31とリッジ形導波管36を直角に接続した構造において、マイクロストリップ線路とリッジ形導波管のリッジ部の断面形状がほぼ同サイズの時、即ち、リッジ導波管の特性インピーダンスが40Ωの場合に極小値となる。すなわち、リッジ形導波管部36とマイクロストリップ線路31の線路変換は、図3の計算結果から、マイクロストリップ線路が50Ωの場合、リッジ形導波管部36の特性インピーダンス値が40Ωの時、反射特性が極小値となることがわかる。
よって、導波管のTE01伝播モードからマイクロストリップ線路のTEM伝播モードに変換する場合、マイクロストリップ線路よりも低インピーダンスの導波管を介することで線路損失の最小化が期待される。
従って、マイクロストリップ線路との接続点である導波管導入部は、導波管の特性インピーダンスをマイクロストリップ線路よりも低インピーダンス化したほうが良く、最適値は8割前後(7割〜9割)の間が望ましいことを我々は見出した。この傾向は、導波管とマイクロストリップ線路が直角に接する場合(図2)にも同様な結果を得ており、本発明の伝播モード変換部6に適用している。よって、垂直変換部6内のリッジ形導波管36のインピーダンスZは、マイクロストリップ線路31よりも低インピーダンスであり、式(4)に示す大小関係となる。
≦Z<Z<Z ………(4)
式(4)を満足するため、図1のリッジ形導波管36は、リッジ36a、36bのサイズを規定する。マイクロストリップ線路31とビア35を介して接続するリッジ36aはマイクロストリップ線路幅Wsの2倍以下とし、マイクロストリップ線路のGND電極として機能する導電性導体34のリッジ36bはマイクロストリップ線路幅の3倍以上、リッジ形状の間隔WRをマイクロストリップ線路を形成する誘電体33の厚みMSLtsの2倍以下とする。リッジ形導波管部36の長さをλ/16以下にする。リッジ形導波管部36でのミリ波伝播による位相回転が小さくなると、λ/4整合器7からみたインピーダンス値がマイクロストリップ線路の値により接するため、λ/4整合器7との整合性が改善される。
図3の結果から、特性インピーダンスの低インピーダンス化を図るため、垂直変換部6内のリッジ形導波管36の構造として、マイクロストリップ線路31とビア35を介して接続するリッジ36aは、リッジ形導波管断面の長手方向の長さWhがマイクロストリップ線路幅WSの2倍以下とし、マイクロストリップ線路のGND電極として機能するリッジ36bはリッジ形導波管断面の長手方向の長さWLがマイクロストリップ線路幅WSの3倍以上、リッジ形状の間隔WRをマイクロストリップ線路を形成する誘電体33(ビア35)の厚みMSLtsの2倍以下とするのが望ましい。
本実施例によれば、マイクロストリップ線路と導波管の線路変換において、マイクロストリップ線路よりも低インピーダンスのリッジ形導波管部を有する伝播モード変換部を介することにより、マイクロストリップ線路のTEM波と導波管の伝播モードTM01波の伝播モード変換で生じる損失を低減することができる。
リッジ形導波管部とマイクロストリップ線路を水平に接続した、本発明の導波管構造の第2の実施形態を図4に示す。図4に示した50Ωのマイクロストリップ線路と導波管を水平に接続した導波管構造の周波数特性を図5に示す。
図4は、導波管とマイクロストリップ線路を接続した導波管構造を示す。31はマイクロストリップ線路、33はマイクロストリップ線路を形成するための誘電体基板、36はリッジ形導波管である。この実施例の伝播モード変換部6は、リッジ導波管36のTE01伝播モードからマイクロストリップ線路33のTEM伝播モードに変換するために、リッジ導波管36のリッジ先端とマイクロストリップ線路31の主線路を接続する。式(4)の関係を満足するために、変換用導波管(リッジ形導波管36)の特性インピーダンス(Z2)はマイクロストリップ線路31の特性インピーダンス(Z1)と同等以下である。
図5は、図4に示した50Ωのマイクロストリップ線路と導波管を接続した伝播モード変換部6の周波数特性を示す。横軸に導波管の特性インピーダンス、縦軸に損失を示す。マイクロストリップ線路のTEM波と導波管のTE01の伝播モード線路変換において、断面形状がほぼ同サイズの時、マイクロストリップ線路のTEM波の電磁波分布と、リッジ形導波管のリッジ回りのTE01電磁波分布が等価になり、最も線路変換損失が小さくなることを我々は見出した。マイクロストリップ線路は主線路側上面が空間開放である。マイクロストリップ線路とリッジ形導波管のリッジ部の断面形状がほぼ同サイズの時、リッジ形導波管は周囲が金属でシールドされているため、導波管カットオフ周波数の低周波化を施す際のリッジ回りを除いた導波管断面の矩形部での容量成分が導波管の低インピーダンス化を招き、マイクロストリップ線路よりも低い特性インピーダンス値になる。従って、導波管の特性インピーダンスは、図5から、50Ωよりも低インピダンスの40Ω程度が極小値となることがわかる。
そのため、水平接続された伝播モード変換部のリッジ形導波管36の断面の長手方向の長さはマイクロストリップ線路31の幅の2倍以下とし、リッジ形状の間隔はマイクロストリップ線路を形成する誘電体33の厚みの2倍以下とするのが望ましい。
本実施例によれば、マイクロストリップ線路と導波管の線路変換において、マイクロストリップ線路よりも低インピーダンスのリッジ形導波管部を有する水平接続された伝播モード変換部を介することにより、マイクロストリップ線路のTEM波と導波管の伝播モードTM01波の伝播モード変換で生じる損失を低減することができる。
本発明の導波管構造の第3の実施形態を、図6で説明する。図6は、導波管構造の斜視図である。
この実施例において、多層基板に作製された伝播モード変換部6とλ/4整合器7aは、誘電体膜と金属導体膜を交互に積層し、金属導体膜に凹型やI型の抜きのパターン加工を施し、ビア35、38を介して金属導体膜間の電気的接続を図ることにより、多層基板裏面まで貫通するよう導波管形状に形成されている。この例では、多層基板は9層の誘電体を重ねた構成としている。6は多層基板1に作り込んだ伝播モード変換部であり、7aは多層基板1に作り込んだ擬似導波管によるλ/4整合器である。7bは伝熱プレート4に設けたλ/4整合器である。31は多層基板1表層に作製したマイクロストリップ線路の主線路、32は標準導波管、34は多層基板1内に金属パターンとビアにより作製した導電性導体、35は導電性導体34のリッジ形擬似導波管36のリッジ部36aとマイクロストリップ線路31を接続するビア、36は擬似的にリッジ形導波管を模した導電性導体の一部である擬似リッジ形導波管部を示す。リッジ形導波管部のリッジ36aはマイクロストリップ線路31とビア35を介して接続され、リッジ36bはマイクロストリップ線路31のGND導体として機能する。金属パターン37は、導電性導体を構成するほぼ矩形でかつ凹型やI型の抜きパターンを施したものである。多層基板1内に作り込むビア35は、リッジ形導波管の伝播モードTE01の強電界部に沿って流れる電流を妨げないよう配置した1個または奇数個のビアによって構成されている。λ/4整合器7(7a,7b)は、伝播モード変換部6のリッジ形導波管部36の特性インピーダンスを標準導波管32と整合させるために用いる。
本実施例によれば、マイクロストリップ線路と導波管の線路変換において、マイクロストリップ線路よりも低インピーダンスのリッジ形導波管部を有する伝播モード変換部を介することにより、マイクロストリップ線路のTEM波と導波管の伝播モードTM01波の伝播モード変換で生じる損失を低減できる。
本発明の導波管構造になるマイクロストリップ線路と導波管の伝播モード変換部の第4の実施形態を、図7で説明する。図7は図6に示した導波管構造の上面図に相当する。
ビア38は、多層基板1の各層の金属パターン37の電位を共通化するため、層間に配置されている。リッジ部36a、36bは、リッジに定在波が成立しないよう突起先端から矩形の擬似導波管の仮想GND面までの距離aをλ/4以下に抑える。また、リッジ形導波管部36でのビア38は、導電性導体34を構成する一部であるが、リッジ突起方向に複数のビアを設ける。リッジ形導波管部36やλ/4整合器は、多層基板1の金属パターン37において凹型やI型の抜きのパターン加工を施し、金属層間を接続するビア38により構成する。
本実施形態の導波管構造は、図1に示したマイクロストリップ線路31、誘電体基板33、導電性導体34を多層基板1により作り込んだ構造である。リッジ形導波管部36やλ/4整合器は、多層基板1の金属パターン37において凹型やI型の抜きのパターン加工を施し、金属層間を接続するビア38により構成する。
本実施例によれば、マイクロストリップ線路と導波管の線路変換において、マイクロストリップ線路よりも低インピーダンスのリッジ形導波管部を有する伝播モード変換部を介することにより、マイクロストリップ線路のTEM波と導波管の伝播モードTM01波の伝播モード変換で生じる損失を低減できる。
本発明の第5の実施形態を、図8ないし図9で説明する。
図8は、本実施例の導波管構造の縦断面図を示す。この実施形態の導波管構造は、多層基板1、伝熱プレート4、伝播モード変換部6、λ/4整合器7a、7b、標準導波管32、低インピーダンスのリッジ形導波管部36などから構成されている。多層基板1には、低インピーダンスのリッジ形導波管部36を有する伝播モード変換部6と、λ/4整合器7aが設けられている。伝熱プレート4には、入出力端である標準導波管32より低インピーダンスで、多層基板1内のλ/4整合器7aより高インピーダンスの導電性導体によるλ/4整合器7bが設けられている。
本実施例の特徴の1つは、導波管構造が、多層基板1に作り込んだマイクロストリップ線路よりも低インピーダンスのリッジ形導波管部を有する伝播モード変換部6と、多層基板1に作り込んだ擬似導波管によるλ/4整合器7aとで構成されていることにある。
図9に示すように、40Ωのリッジ形導波管部36から3百数十Ωの標準導波管32へ、単一のλ/4変換器を用いてインピーダンス変換を行った(λ/4変換器入力端のインピーダンスが40Ω)場合、反射損失が-12dB程度である。λ/4整合器の入出力端のインピーダンス比を4 (≒3百数十Ω/100Ω) 以下としたλ/4変換器入力端のインピーダンスが100Ωの場合、良好な反射損失を得られるλ/4整合器が実現する。本実施例によれば、所望の反射損失を得るための整合器長さは、1.2mm程度である。多層基板1に作り込んだλ/4整合器7aの長さは、1.2mm/√(多層基板の誘電率)である。
リッジ形導波管部36と標準導波管32のインピーダンス比が9 (≒3百数十Ω/40Ω)程度であるため、入出力端のインピーダンス比が3程度のλ/4整合器7a、7bを2段直列に接続することで、リッジ形導波管部36と標準導波管32のインピーダンス変換を低損失で実現できる。
50Ωマイクロストリップ線路と直接接続する場合のλ/4整合器7aの特性インピーダンスは設計上70Ω(≒√(100*50) である。λ/4整合器7aの入力端に、本発明の特徴とする伝播モード変換部6を構成する低インピーダンスのリッジ形導波管部を挿入した場合、図3の結果から、マイクロストリップ線路から導波管へ伝播モード変換に伴う通過損失は、1.2dB@70Ωから0.4dB@40Ωまで約0.6dBの改善が見込める。また、λ/4整合器7a入出力端のインピーダンス比は、2倍から2.5倍へと変動するが、λ/4整合器の設計仕様の3倍以下と準拠しており、反射損失の増加分は軽微である。従って、伝播モード変換部6を構成する低インピーダンスのリッジ形導波管部を挿入した効果は大きく、導波管構造全体での実装損失を容易に低損失化できることとなる。この効果は、単一のλ/4整合器の場合でも同様の効果を得ることが可能であり、マイクロストリップ線路から導波管へ接続するための重要技術となると考える。
本実施例によれば、マイクロストリップ線路と導波管の線路変換において、マイクロストリップ線路よりも低インピーダンスのリッジ形導波管部を有する伝播モード変換部を介することにより、マイクロストリップ線路のTEM波と導波管の伝播モードTM01波の伝播モード変換で生じる損失を低減できる。
次に、本発明の導波管構造の第6の実施形態を図10乃至図12で説明する。
この実施形態は、λ/4整合器にテーパ型インピーダンス整合器を組み合わせることで、通過帯域の広帯域化を図ったものである。
図10に、金属導波管のテーパ型インピーダンス変換器による反射損失を示す。横軸はテーパ型インピーダンス変換器の線路長さを、縦軸はインピーダンス変換器の反射損失を示す。テーパ型インピーダンス変換器入力端開口部断面の特性インピーダンスは40Ωから280Ωまで掃引した。出力端開口部断面の特性インピーダンスは標準導波管の380Ωを仮定した。
図9に示したλ/4変換器を用いた反射特性と比較すると、所望の反射損失を得るための整合器長さは、テーパ型変換器の方がかなり長くなることがわかる。また、テーパ型変換器を採用する場合、入力端開口部の特性インピーダンスを大きく、変換器線路長を6mm程度に長くすることにより、反射損失を抑制できることがわかる。
図11に、インピーダンス変換器のテーパ傾きで規格化した図10の反射特性を示す。横軸のテーパ傾きは、テーパ型インピーダンス変換器の入出力導波管断面の短手長さ差分/変換器長さである。傾きが0.1( 角度5.7度= tan-1(0.1))の場合、反射損失が-20dB以下と良好であるが、0.3までテーパ角度を変化させた場合、反射損失は-10dBまで悪化することが見出せる。傾きを0.1以下でインピーダンス変換器を設計 (インピーダンス変換器の入出力端インピーダンス比は約1.5)すると反射損失は-15dB程度以下で、傾きを0.3以下(インピーダンス変換器の入出力端インピーダンス比は約2)ならば反射損失を-11dB程度以下で利用可能であることを見出せる。
図12は、テーパ型インピーダンス変換器を採用した、導波管構造の第6の実施形態の縦断面図である。この実施形態によれば、導波管構造は、少なくとも多層基板、λ/4整合器、伝播モード変換部から構成され、多層基板に、入出力端での特性インピーダンス比が3以下のλ/4整合器などのインピーダンス整合器を設ける。この実施形態では、多層基板内のλ/4整合器に代わるものとして、反射特性が-10dB以下となる、tan(θ)/(√(Er))<0.3を満足する傾斜角度θによりテーパを設けた長さλ/4以下のテーパ型の擬似導波管によるインピーダンス整合器を用いる。
すなわち、多層基板1には、低インピーダンスのリッジ形導波管部36を有する伝播モード変換部6と、テーパ型インピーダンス整合器7cを設ける。伝熱プレート4には、標準導波管32より低インピーダンスでテーパ型インピーダンス整合器7cより高インピーダンスのλ/4整合器7bを設ける。39は多層基板1に用いた誘電率と異なる誘電体でλ/4整合器7bを充填したλ/4整合器である。誘電率がErの多層基板1内に設けたテーパ型インピーダンス整合器7cは、線路長さが√Erで圧縮され、テーパの傾きは√Er倍に拡大できる。
よって、図12に示すように、リッジ形導波管部36から導波管39に至る、多層基板内に配置したビア位置を、誘電体単層厚みh*√(Er)*0.1以下の範囲でビア位置をシフトすることにより、反射損失が-15dB以下で広帯域のテーパ型インピーダンス整合器7cを実現できる。また、テーパ型インピーダンス整合器は、長さを厳密にλ/4としなくても良好な電気的特性を有することが出来、多層基板の誘電率変動や厚み誤差が発生しても、電気的特性変動が小さいことが期待できる。
本実施例によれば、マイクロストリップ線路と導波管の線路変換において、マイクロストリップ線路よりも低インピーダンスのリッジ形導波管部を有する伝播モード変換部を介することにより、マイクロストリップ線路のTEM波と導波管の伝播モードTM01波の伝播モード変換で生じる損失を低減でき、かつ、通過帯域の広帯域化を図ることができる。

図13は、テーパ型インピーダンス変換器を採用した、導波管構造の第7の実施形態の縦断面図である。多層基板1には、低インピーダンスのリッジ形導波管部36を有する伝播モード変換部6と、テーパ型インピーダンス整合器7cを設ける。伝熱プレート4には、標準導波管32より低インピーダンスで、テーパ型インピーダンス整合器7cより高インピーダンスのλ/4整合器7bを設ける。39は多層基板1に用いた誘電率と異なる誘電体でλ/4整合器7bを充填したλ/4整合器である。
42は、空気と異なる誘電体で内部を満たしたλ/4整合器7bの導波管である。43は入出力端である導波管であり、空気と異なる誘電体で充填した構造である。導波管42、43の内部を誘電体で満たすことにより、導波管42,43の特性インピーダンスを低インピーダンス化する。導波管43のインピーダンスを小さくすると、マイクロストリップ線路31とのインピーダンス比を抑えられ、インピーダンス比が3以下であればλ/4整合器7を1個で仕様を満足する導波管構造が実現可能となる。
本発明の第1の実施形態の導波管構造におけるマイクロストリップ線路と導波管の伝播モード変換部の構成例を示す縦断面図である。 図1Aの上面図である。 図1Aの伝播モード変換部を示す俯瞰図である。 本発明による伝播モード変換部の周波数特性を示す図である。 本発明の第2の実施形態の導波管構造を示す図である。 図4に示した導波管構造の周波数特性を示す図である。 本発明の第3の実施形態になる導波管構造を示す斜視図である。 本発明の第4の実施形態の導波管構造を示す上面図である。 本発明の第5の実施形態の導波管構造を縦断面図である。 λ/4変換器を用いた線路変換器の反射特性を示す図である。 金属導波管のテーパ型インピーダンス変換器による反射損失を示す図である。 インピーダンス変換器のテーパ傾きで規格化した図10の反射特性を示す図である。 テーパ型インピーダンス変換器を採用した導波管構造の第6の実施形態の縦断面図である。 テーパ型インピーダンス変換器を採用した導波管構造の第7の実施形態の縦断面図である。 従来例になる導波管/マイクロストリップ線路変換器の第1の構成例を示す図である。 従来例になる導波管/マイクロストリップ線路変換器の第2の構成例を示す図である。
符号の説明
1…多層基板、6…伝播モード変換部、7、7a、7b…λ/4整合器、31…マイクロストリップ線路、32…標準導波管、33…誘電体基板、34…導電性導体、35、38…導体層間接続ビア、36…リッジ形導波管、リッジ形導波管部、37…金属パターン、39…伝熱プレートに設けた導波管、40…導波管開口部。

Claims (13)

  1. マイクロストリップ線路と、標準導波管と、これらの間に接続された伝播モード変換部とを有して成り、
    前記伝播モード変換部は変換用導波管を含んで構成されており、
    前記伝播モード変換部と前記標準導波管の間に、λ/4整合器が接続されて成り、
    前記変換用導波管の特性インピーダンスは前記マイクロストリップ線路の特性インピーダンスと同じもしくはそれ以下であり、
    該λ/4整合器の特性インピーダンスは、前記伝播モード変換部及び前記マイクロストリップ線路の特性インピーダンスよりも高インピーダンスでかつ前記標準導波管の特性インピーダンスよりも低インピーダンスである
    ことを特徴とする導波管構造。
  2. 多層基板と該多層基板に積層された伝熱プレートとを有して成り、
    前記多層基板に、マイクロストリップ線路、前記マイクロストリップ線路と標準導波管の間に接続された伝播モード変換部と、第1のλ/4整合器が設けられて成り、
    該伝播モード変換部の変換用導波管の特性インピーダンスは前記マイクロストリップ線路の特性インピーダンスと同等以下であり、
    該第1のλ/4整合器の特性インピーダンスは、前記伝播モード変換部及び前記マイクロストリップ線路の特性インピーダンスよりも高インピーダンスでかつ前記標準導波管の特性インピーダンスよりも低インピーダンスであり、
    前記伝熱プレートには、前記標準導波管の特性インピーダンスよりも低インピーダンスで、前記第1のλ/4整合器の特性インピーダンスよりも高インピーダンスの導電性導体による第2のλ/4整合器が形成されて成る
    ことを特徴とする導波管構造。
  3. 請求項において、
    前記第1のλ/4整合器が前記多層基板内に設けられたテーパ型インピーダンス整合器である
    ことを特徴とする導波管構造。
  4. RF回路と、外部との入出力端である標準導波管と、前記RF回路のミリ波信号線路であるマイクロストリップ線路と、これらの間に接続された伝播モード変換部と、前記標準導波管と変換用導波管の間に接続されたλ/4整合器を備えて成り、
    前記伝播モード変換部は前記変換用導波管を含んで構成されており、
    前記変換用導波管の特性インピーダンスは前記マイクロストリップ線路の特性インピーダンスと同じもしくはそれ以下であり、
    前記λ/4整合器の特性インピーダンスは、前記マイクロストリップ線路の特性インピーダンスと前記標準導波管の特性インピーダンスの中間値である
    ことを特徴とする導波管構造。
  5. 請求項4において、
    多層基板と、
    RF回路制御基板と、
    該RF回路制御基板及び前記多層基板の表層に設けられた前記RF回路と、
    該多層基板の内層に設けられた前記伝播モード変換部の変換用導波管及び前記λ/4整合器とを備えて成り、
    前記伝播モード変換部は前記マイクロストリップ線路と前記変換用導波管が直角に接続された前記伝播モード変換部で構成されて成る
    ことを特徴とする導波管構造。
  6. マイクロストリップ線路と、標準導波管と、これらの間に接続された伝播モード変換部とを有して成り、
    前記伝播モード変換部は変換用導波管を含んで構成されており、
    多層基板と、
    RF回路制御基板と、
    該RF回路制御基板及び前記多層基板の表層に設けられたRF回路と、
    該多層基板の内層に設けられた前記伝播モード変換部の前記変換用導波管及びλ/4整合器とを備えて成り、
    該変換用導波管及びλ/4整合器の導波管は、誘電体膜と金属導体膜が交互に積層され、前記金属導体膜に抜きパターンが形成され、ビアを介して前記金属導体膜間の電気的接続を図ることにより、前記多層基板裏面まで貫通するよう導波管形状に形成されて成り、
    前記変換用導波管の特性インピーダンスは前記マイクロストリップ線路の特性インピーダンスと同じもしくはそれ以下である
    ことを特徴とする導波管構造。
  7. マイクロストリップ線路と、標準導波管と、これらの間に接続された伝播モード変換部とを有して成り、
    前記伝播モード変換部は変換用導波管を含んで構成されており、
    前記変換用導波管の特性インピーダンスは前記マイクロストリップ線路の特性インピーダンスと同じもしくはそれ以下であり、
    前記伝播モード変換部は、前記マイクロストリップ線路と前記変換用導波管を直角に接続した線路変換器であり、
    前記伝播モード変換部は、導波管断面の長手の辺の一辺もしくは両辺の中央部付近に突出したリッジを有して成り、前記マイクロストリップ線路よりも特性インピーダンス値が小さいリッジ導波管を備えて成り、
    該リッジ導波管は、誘電体膜と金属導体膜を交互に積層した多層基板内に形成されて成り、
    前記リッジ部の長さは、該リッジ導波管の開口部の矩形長手辺端面からλ/4以下であり、
    前記多層基板内には、導電用のビアを前記突出方向に複数個配置した
    ことを特徴とする導波管構造。
  8. 請求項6において、
    前記多層基板に、前記λ/4整合器は、接続端の開口部断面形状による特性インピーダンスの比率が3以下のテーパ型インピーダンス整合器が形成されて成り、
    該λ/4整合器の開口部断面の低インピーダンス側に前記伝播モード変換部の変換用導波管を接続し、
    前記多層基板に、反射特性が-10dB以下となる、tan(θ)/(√(Er))<0.3を満足する傾斜角度θによりテーパを設けた、長さλ/4以下のテーパ型の擬似導波管によるインピーダンス整合器である
    ことを特徴とする導波管構造
  9. マイクロストリップ線路と、標準導波管と、これらの間に接続された伝播モード変換部とを有して成り、
    前記伝播モード変換部は変換用導波管を含んで構成されており、
    前記マイクロストリップ線路のインピーダンスをZ1、前記変換用導波管のインピーダンスをZ2、前記標準導波管のインピーダンスをZ4としたとき、各インピーダンスが
    Z2≦Z1<Z4
    の関係になるように構成して成り、
    前記伝播モード変換部と前記標準導波管との間に接続されたλ/4整合器を有して成り、
    前記λ/4整合器のインピーダンスをZ3としたとき、各インピーダンスが
    Z2≦Z1<Z3<Z4
    の関係になるように構成して成る
    ことを特徴とする導波管構造。
  10. 請求項9において、
    前記変換用導波管はリッジ形導波管を有し、
    該リッジ形導波管の長さはλ/16以下である
    ことを特徴とする導波管構造。
  11. 請求項10において、
    前記マイクロストリップ線路の幅をWS、該マイクロストリップ線路を構成する誘電体厚みをMSLtsとしたとき、
    前記リッジ形導波管は、断面の短手長さが前記マイクロストリップ線路の誘電体の厚みMSLtsの2倍以上である
    ことを特徴とする導波管構造。
  12. 請求項11において、
    前記リッジ形導波管断面の長手の一辺もしくは両辺の中央部付近に、最近接部の距離を誘電体厚みMSLtsの2倍以下とする突起(リッジ)を矩形中心に向かって設けて成る
    ことを特徴とする導波管構造。
  13. 請求項12において、
    前記リッジ形導波管断面の長手方向の長さWhは前記マイクロストリップ線路幅WSの2倍以下であり、
    前記マイクロストリップ線路のGND電極として機能するリッジはリッジ形導波管断面の長手方向の長さWLが前記マイクロストリップ線路幅WSの3倍以上であり、
    前記リッジ形状の間隔WRをマイクロストリップ線路を形成する誘電体の厚みの2倍以下として成る
    ことを特徴とする導波管構造。
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