JP2014167585A - メカニカルスプライス用工具 - Google Patents

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Abstract

【課題】メカニカルスプライスへの取り付けおよび取り外しの操作が容易となるメカニカルスプライス用工具を提供する。
【解決手段】介挿部材81と、リング状の介挿部材駆動部82とを有するスプライス用工具80。介挿部材81は、介挿部材駆動部82に設けられた介挿部材支持部89に支持された幹部と、この幹部から介挿部材駆動部82の中心軸線方向に延出する介挿片支持部83と、介挿片部81aとを有する。介挿部材駆動部82は、側壁部88に互いに接近させる方向の側圧が与えられることで、介挿部材支持部89と介挿部材挿通孔82aとの間の距離が増大するように変形されて、介挿部材81の複数の介挿片部81aを素子間から抜き去り可能である。
【選択図】図4

Description

本発明は、素子間に光ファイバを把持するメカニカルスプライスの素子間に介挿される介挿部材を有するメカニカルスプライス用工具に関する。
特許文献1には、光ファイバの端部同士を突き合わせ接続して挟持する挟持部材(メカニカルスプライス)を有する光ファイバ接続器が開示されている。
この光ファイバ接続器では、挿入部材を有する挿入ユニット(メカニカルスプライス用工具)が用いられる。挿入ユニットは、挿入部材を挟持部材の間に挿入することによって、挟持部材の間に、光ファイバが挿入可能な隙間を形成できる。
挿入ユニットでは、取り付けおよび取り外しの操作の容易性が要望されている。
特開2010−145951号公報
本発明は、メカニカルスプライスへの取り付けおよび取り外しの操作が容易となるメカニカルスプライス用工具を提供することを課題とする。
本発明は、突き合わせ接続した光ファイバの対を素子の間にばねの弾性によってクランプして前記光ファイバ同士の接続状態を維持するメカニカルスプライス用の工具であって、メカニカルスプライスの素子間に割り込ませることによって前記素子間を押し開いた状態に保つ介挿部材と、前記メカニカルスプライスの前記素子間に割り込ませた前記介挿部材を前記素子間から引き抜くためのリング状の介挿部材駆動部とを有し、前記介挿部材は、前記介挿部材駆動部に設けられた介挿部材支持部に支持された幹部と、この幹部から前記介挿部材駆動部の中心軸線方向に延出する介挿片支持部と、この介挿片支持部の延在方向複数箇所に突設され、それぞれ前記メカニカルスプライスの前記素子間に介挿される介挿片部とを有し、介挿部材支持部は、前記介挿部材を外側に突出させる介挿部材挿通孔に、前記介挿部材駆動部の内側空間を介して対面する対面壁部に形成され、前記介挿部材駆動部は、その周方向において前記対面壁部と前記介挿部材挿通孔との間に位置する両側の側壁部に互いに接近させる方向の側圧が与えられることで、前記介挿部材支持部と前記介挿部材挿通孔との間の距離が増大するように変形されて、前記介挿部材の前記介挿部材駆動部外側への突出量を縮小するように構成され、介挿部材の複数の介挿片部を前記素子間から抜き去り可能であるメカニカルスプライス用工具を提供する。
前記介挿片支持部は、弾性変形可能であることが好ましい。
前記介挿部材は、前記介挿部材駆動部に前記介挿部材支持部を介して複数取り付けられていることが好ましい。
前記メカニカルスプライスは、向かい合う一対の突壁部を有するユニットベースの前記突壁部間に保持され、前記介挿片支持部は、前記一対の突壁部間に嵌合されて幅方向の移動が規制されることが好ましい。
介挿部材駆動部は、前記突壁部に形成された嵌合凹部に嵌合されて長手方向の移動が規制されることが好ましい。
本発明によれば、介挿片支持部の延在方向複数箇所に介挿片部が突設されているため、介挿部材駆動部に側圧を与えることで、複数の介挿片部を容易にメカニカルスプライスから抜き去り可能である。
介挿片支持部は、介挿部材駆動部の中心軸方向に延出して形成されているため、介挿部材駆動部を操作することで、介挿部材駆動部から延出方向に離隔した介挿片部をも確実に操作できる。
本発明の一実施形態のメカニカルスプライス用工具を用いた光ファイバ接続工具を示す斜視図である。 光ファイバ接続工具を示す分解斜視図である。 光ファイバ接続用ユニットを示す斜視図である。 スプライス用工具を示す斜視図である。 スプライス用工具を示す正断面図である。 介挿部材をメカニカルスプライスの素子の間に割り入れた様子を示す、側方から見た一部断面図である。 介挿部材をメカニカルスプライスの素子の間に割り入れた様子を示す、側方から見た一部断面図である。 メカニカルスプライスの一例を示す斜視図である。 メカニカルスプライスの構造を説明する分解斜視図である。 メカニカルスプライスにおける光ファイバの挿入および把持状態を説明する断面図である。 光ファイバケーブルの一例の構造を示す斜視図である。 光ファイバ接続工具の組み立て工程を示す工程図である。
以下、好適な実施の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1および図2に示すように、光ファイバ接続工具100は、光ファイバケーブル24の端末24aに取り付けられた光ファイバ接続用ユニット10と、端末24aから引き出された延出光ファイバ21に突き合わせる挿入光ファイバ1を把持したファイバホルダ90(光ファイバ固定部)を保持する接続治具110と、を備えている。
光ファイバ接続用ユニット10は、光ファイバケーブル24の端末から引き出される延出光ファイバ21(第1の光ファイバ)を、挿入光ファイバ1(第2の光ファイバ)と突き合わせて把持固定するメカニカルスプライス30と、光ファイバケーブル24を把持するケーブル把持部材70(光ファイバ把持部)と、これらを保持するユニットベース11と、スライダ120(被案内部)とを備えている。
光ファイバ接続用ユニット10については、ファイバホルダ90に近づく方向を前方といい、その反対方向を後方と言うことがある。また、メカニカルスプライスは、単に「スプライス」とも言う。
図3に示すように、ユニットベース11は、スプライス30を脱着可能に保持するメカニカルスプライス保持部60(以下、スプライス保持部60と言う)と、光ファイバケーブル24の端末24aを脱着可能に把持するケーブル把持部材70が保持される把持部材保持部50と、を有する。
スプライス保持部60は、基体部61と、基体部61の一側縁に立設された一側突壁部62と、基体部61の他側縁に立設された他側突壁部63と、一側突壁部62の前端に設けられた前側突壁部64と、突壁部62、63の後端にそれぞれ設けられた後側突壁部65とを有する。
スプライス保持部60は、スプライス30を、向かい合う一側突壁部62と他側突壁部63の間に確保されたスプライス収納空間67に収納して保持することができる。
突壁部62、63の上縁には、長さ方向の中間位置に、スプライス用工具80の介挿部材駆動部82(受圧壁部86)が嵌合する嵌合凹部62c、63cが形成されている。
前側突壁部64と後側突壁部65との離隔距離は、スプライス30の長手方向寸法に応じて設定されており、スプライス30は、前側突壁部64と後側突壁部65によって基体部61に対する前後方向の位置ずれが規制される。
スプライス保持部60は、スプライス30を脱着可能に保持できる。
図2に示すように、把持部材保持部50は、基体部51と、基体部51の一側縁に立設された一側突壁部52と、基体部51の他側縁に立設された他側突壁部53と、ケーブル把持部材70を位置決めするレバー部材150とを有し、ケーブル把持部材70を基体部51上で保持できる。
レバー部材150は、把持部材保持部50に保持されたケーブル把持部材70に被せるカバー板151と、その両側に設けられた側板152、152と、後退規制片154とを有する。
レバー部材150は、把持部材保持部50の両側部の回転軸55を中心として回動することにより、ケーブル把持部材70を保持してその後退を規制する規制位置(図6の実線で示す位置)と、ケーブル把持部材70の後退を規制しない待機位置(図6の2点鎖線で示す位置)とを切り替え可能である。
レバー部材150は、規制位置において、後退規制片154をケーブル把持部材70の後側に配置することにより、ユニットベース11に対するケーブル把持部材70の後退を規制することができる。
図3に示すように、把持部材保持部50とスプライス保持部60の間には、ケーブル把持部材70の前側突出部75から突出する延出光ファイバ21の先端を、スプライス30のテーパ状開口部34b(図10参照)に向けて案内する光ファイバ案内部13が設けられている。
光ファイバ案内部13は、テーパ状開口部34bの中央部に向けて傾斜する内面を有し、ケーブル把持部材70を把持部材保持部50に挿入するときに、延出光ファイバ21の先端をスプライス30のテーパ状開口部34bへと案内することができる。
ユニットベース11内には、スプライス30と、ケーブル把持部材70の把持ベース71との間に、延出光ファイバ21が撓み変形することが可能な撓み空間12が確保されている。
図8〜図10に示すように、スプライス30は、細長板状のベース部材31と、該ベース部材31の長手方向に沿って配列設置した3つの蓋部材321、322、323によって構成される押さえ蓋32と、これらを互いに閉じ合わせる方向に弾性付勢する細長形状のクランプばね33とを有する。
ベース部材31(ベース側素子)と蓋部材321、322、323(蓋側素子)とは、半割り把持部材34を構成する。
スプライス30については、その長手方向において、延出光ファイバ21が挿入される側(図10の左側)を後、反対側(図10の右側)を前として説明する。
スプライス30の押さえ蓋32を構成する3つの蓋部材(蓋側素子)321、322、323のうち、最も後側に位置する符号321の蓋部材を後蓋部材とも言い、最も前側に位置する符号323の蓋部材を前蓋部材とも言う。また、後蓋部材321と前蓋部材323との間に位置する符号322の蓋部材を中蓋部材とも言う。
図9、図10に示すように、スプライス30のベース部材31は、その長手方向の全長にわたって、蓋部材321、322、323に対向する対向面31aが形成されている。対向面31aの長手方向(延在方向)中央部には、ベース部材31の長手方向に沿う調心溝31bが形成されている。
調心溝31bは、延出光ファイバ21先端に口出しされた裸光ファイバ21aと、挿入光ファイバ1先端に口出しされた裸光ファイバ1aとを突き合わせ接続(光接続)可能に互いに高精度に位置決め、調心する。調心溝31bは、例えばV溝(断面V字状の溝)である。調心溝31bはV溝に限定されず、例えば断面半円状の溝や、U溝(断面U字状の溝)等も採用可能である。
調心溝31bは、ベース部材31の対向面31aの中蓋部材322に対向する部分に形成されている。
対向面31aの後蓋部材321に対向する部分及び前蓋部材323に対向する部分には、調心溝31bに比べて溝幅が大きい被覆部挿入溝31c、31dが形成されている。被覆部挿入溝31c、31dは、ベース部材31長手方向において調心溝31bの両側に、ベース部材31の長手方向に沿って延在形成されている。
被覆部挿入溝31c、31dと調心溝31bとの間には、被覆部挿入溝31c、31dから調心溝31b側に行くにしたがって溝幅が小さくなるテーパ状のテーパ溝31e、31fが形成されている。各被覆部挿入溝31c、31dは、テーパ溝31e、31fを介して調心溝31bと連通されている。
前蓋部材323の対向面323aには、ベース部材31の被覆部挿入溝31dに対応する位置に、挿入光ファイバ1の被覆部が挿入される被覆部挿入溝323bが形成されている。
後蓋部材321の対向面321aには、ベース部材31の被覆部挿入溝31cに対応する位置に、挿入光ファイバ1の被覆部が挿入される被覆部挿入溝321bが形成されている。
スプライス30の半割り把持部材34の前端には、前蓋部材323及びベース部材31に、それぞれ、その前端面から後側に行くにしたがって先細りのテーパ状に形成された凹所からなるテーパ状開口部34aが開口している。このテーパ状開口部34aの後端(奥端)は被覆部挿入溝323b、31dと連通している。
スプライス30の半割り把持部材34の後端には、後蓋部材321及びベース部材31に、それぞれ、その後端面から前側に行くにしたがって先細りのテーパ状に形成された凹所からなるテーパ状開口部34bが開口している。このテーパ状開口部34bの前端(奥端)は被覆部挿入溝321b、31cと連通している。
図8に示すように、スプライス30の半割り把持部材34における、クランプばね33の背板部33aとは反対側(以下、開放側)に露出する側面には、介挿部材81の介挿片部81aを挿入するための介挿部材挿入穴35が開口されている。
介挿部材挿入穴35は、中蓋部材322の後端部及び前端部に対応する2箇所と、後蓋部材321及び前蓋部材323のベース部材31長手方向の中央部に対応する位置の、計4箇所に形成されている。
図8〜図10に示すように、クランプばね33は、1枚の金属板を成形したものであって、細長板状の背板部33aの両側から、該背板部33aの長手方向全長にわたって、背板部33aに垂直に側板部33bが張り出された構成になっている。
スプライス30のベース部材31及び3つの蓋部材321、322、323は、その互いに対向する対向面31a、321a、322a、323aが、クランプばね33の一対の側板部33bの間隔方向に概ね垂直となる向きで一対の側板部33bの間に把持されている。
一対の側板部33bの一方はベース部材31に当接し、他方の側板部33bは押さえ蓋32に当接する。
クランプばね33の一対の側板部33bは、それぞれ、切り込み部33dによって、スプライス30の押さえ蓋32の3つの蓋部材321、322、323に対応する3つの部分に分かれている。
クランプばね33は、後蓋部材321とベース部材31とを保持する第1クランプばね部331と、中蓋部材322とベース部材31とを保持する第2クランプばね部332と、前蓋部材323とベース部材31とを保持する第3クランプばね部333とを有する。
第1クランプばね部331の一対の側板部に符号331b、第2クランプばね部332の一対の側板部に符号332b、第3クランプばね部333の一対の側板部に符号333bを付記する。
図10に示すように、延出光ファイバ21の端部は、スプライス30の細長形状の半割り把持部材34の長手方向片端から長手方向中央部まで挿入される。
延出光ファイバ21のうち、半割り把持部材34を構成するベース部材31と押さえ蓋32との間に挿入された部分を、以下、挿入端部とも言う。
延出光ファイバ21の挿入端部は、その先端の裸光ファイバ21aの部分がベース部材31と中蓋部材322との間に配置され、被覆21bを有する部分がベース部材31と後蓋部材321との間に配置される。
スプライス30の前側からベース部材31と中蓋部材322との間に、他の光ファイバ1を挿入することで、該光ファイバ1(以下、挿入光ファイバとも言う)の先端を延出光ファイバ21先端(挿入端部先端)に突き合わせ接続できる。また、スプライス30の半割りの素子の間、すなわちベース部材31(ベース側素子)と押さえ蓋32(蓋側素子)との間に、延出光ファイバ21と該光ファイバ21に突き当てた挿入光ファイバ1とを、クランプばね33の弾性によって把持固定できる。
図9、図10に示すように、挿入光ファイバ1の挿入端部は、その先端に口出しされた裸光ファイバ1aの部分がベース部材31と中蓋部材322との間に配置され、被覆1bを有する部分(被覆部)がベース部材31と前蓋部材323との間に配置される。
図2に示すように、ケーブル把持部材70は、光ファイバケーブル24を嵌め込むケーブル嵌合溝(図示略)が形成された把持ベース71と、把持ベース71のケーブル嵌合溝の側壁部の一方に枢着された押さえ蓋72と、把持ベース71から突出する前側突出部75と、を有する。
ケーブル把持部材70は、プラスチック製の一体成形品であることが好ましい。
押さえ蓋72を閉状態として把持ベース71に係止させることによって、ケーブル把持部材70は光ファイバケーブル24の端末24aに取り付けられる。
図3に示すように、スライダ120は、基板部121と、その上面に立設された一対の側壁部122とを有する。
スライダ120は、側壁部122間の空間であるユニット収納空間126に、ユニットベース11を保持することができる。
側壁部122の外面には、凹部122aが形成されている。凹部122aには、スプライス用工具80の係合壁部87が嵌合され、係合壁部87の前後方向の位置を規定する。
側壁部122の外面には、接続治具110の弾性係止片136の係合用凹所136cに係合する係止用突起127が外側方に突出して形成されている。係止用突起127の平面視形状は、突端から基端側に行くにしたがって前後寸法が増すテーパ状(例えば三角形状)であることが好ましい。
側壁部122には、係合壁部87の突爪87aが挿入される孔部125が形成されている。
図11に示すように、光ファイバケーブル24は、例えば光ファイバ21を、該光ファイバ21に縦添えした一対の線状の抗張力体26とともに樹脂被覆材25(外被とも言う)中に埋め込んで一体化した構成の断面略長方形の光ファイバケーブルであり、光ドロップケーブル、光インドアケーブル等として用いられるものである。
光ファイバ21は光ファイバケーブル24の断面中央部に配置され、一対の抗張力体26は光ファイバ21から光ファイバケーブル24の断面長手方向両側に離隔した位置に配置されている。光ファイバ21は、例えば光ファイバ心線、光ファイバ素線といった被覆光ファイバである。
延出光ファイバ21及び挿入光ファイバ1は光ファイバ心線、光ファイバ素線といった被覆付き光ファイバである。図示例では、延出光ファイバ21及び挿入光ファイバ1として、単心の光ファイバ心線を採用している。
延出光ファイバ21の挿入端部先端(前端)には、裸光ファイバ21aが口出しされている。スプライス30での延出光ファイバ21と挿入光ファイバ1との突き合わせ接続は、挿入光ファイバ1先端に口出しした裸光ファイバ1aと延出光ファイバ21の挿入端部先端の裸光ファイバ21aとの突き合わせによって実現される。
図1、図2、図4〜図6に示すように、スプライス30には、スプライス用工具80を取り付けることができる。
スプライス用工具80は、スプライス30のベース部材31と押さえ蓋32との間に介挿片部81aを割り込ませてこれらを押し開いた状態に保つ介挿部材81と、介挿部材81を引き抜くためのリング状の介挿部材駆動部82と、介挿部材駆動部82から突出する一対の係合壁部87とを有する。
スプライス用工具80は、その前後方向をスプライス30の前後方向に揃えて取り付けられる。
なお、スプライス用工具80については、介挿部材駆動部82の軸線方向を前後方向として説明する。
図4および図6に示すように、スプライス用工具80は介挿部材81を2つ有している。2つの介挿部材81のうち一方(第1介挿部材81Aとも言う)と、他方(第2介挿部材81Bとも言う)とは、介挿部材駆動部82にその軸線(中心軸線Q)方向に互いに離隔させて取り付けられている。
介挿部材81は、介挿部材駆動部82に設けられた介挿部材支持部89に支持された幹部84と、幹部84から介挿部材駆動部82の中心軸線Q方向に延出する介挿片支持部83と、介挿片支持部83の延在方向複数箇所に突設された介挿片部81aとを有する。
介挿部材駆動部82は、スプライス30に対面する受圧壁部86と、内側空間82Aを介して受圧壁部86に対向する対向壁部85と、受圧壁部86と対向壁部85との間を繋ぐ左右両側の駆動部側壁部88とを有する。
受圧壁部86は、介挿片支持部83が挿通する挿通孔82aが形成された平板状に形成されている。
受圧壁部86の前後方向の寸法は、突壁部62、63の嵌合凹部62c、63cに嵌合させることができるように設定される。
挿通孔82aは、受圧壁部86に、その前後方向両端から、前後方向に沿って、互いに近づく方向に延在するスリット状に形成されている。
このため、受圧壁部86は、前後に並ぶ2つの板状主壁部86aと、これらを連結する連結部86bとを有する形状となっている。
対向壁部85は、内側空間82Aを介して挿通孔82aに対面する位置に形成されている。
図5に示すように、駆動部側壁部88は、薄肉部88bを介して繋がった3つの板部88aからなり、これら板部88aのうち中央のものを押圧用板部88cと言う。
図5に2点鎖線で示すように、左右の押圧用板部88cに側圧Pを作用させて、これら押圧用板部88c間の離隔距離を縮めることで、板部88aは、薄肉部88bをヒンジ部として変位し、受圧壁部86と対向壁部85との間の離隔距離が増大する。
図6に示すように、介挿部材支持部89は、対向壁部85の下面に、受圧壁部86に向かって突出して形成されており、その内部に、この方向(図6の上下方向)に沿う貫通孔89aを有する。
貫通孔89aの上端部の内部には、拡張された凹部89bが形成されている。
幹部84は、貫通孔89aに挿通して介挿部材駆動部82に取り付けられている。
幹部84先端部(延出端部)の側面には、外方に突出する係合爪84aが形成されている。係合爪84aは、貫通孔89a内の凹部89bの段差面89cに係合可能である。
幹部84の係合爪84aと介挿片支持部83との間には、貫通孔89aの長さ(図6の上下方向)に比べて若干長い離隔距離を確保してある。したがって、この介挿部材81は、対向壁部85に対して貫通孔89aの形成方向に若干の可動範囲を確保して、介挿部材駆動部82に取り付けられている。
なお、幹部84の係合爪84aは、介挿片支持部83との離隔距離を対向壁部85の貫通孔89aの長さに揃えて形成してもよい。
図6に示す例では、介挿部材81A、81Bの介挿片支持部83を介挿部材支持部89の突端に当接させたときの、幹部84の係合爪84aと段差面89cとの間の離隔距離は、介挿部材81Aと介挿部材81Bとで互いに異なる。
幹部84の係合爪84aと段差面89cとの間の離隔距離は、介挿部材81Aと介挿部材81Bとで互いに同じでもよい。
図4および図6に示すように、介挿片支持部83は、幹部84の下端部から介挿部材駆動部82の中心軸線Q方向に延出する。
2つの介挿部材81の介挿片支持部83は互いに反対の方向に延出している。図6において、介挿部材81Aの介挿片支持部83は左方に延出し、介挿部材81Bの介挿片支持部83は右方に延出している。
図4に示すように、介挿片支持部83は、幹部84の下端部から介挿部材駆動部82の中心軸線Q方向に延出する腕部83aと、腕部83aの延出端に設けられたヘッド部83bとを備えている。
腕部83aは、断面略矩形の柱状に形成されている。介挿部材81A、81Bの腕部83aは、介挿部材駆動部82の後端および前端に比べ、それぞれ後方および前方に延出している。
腕部83aの幅寸法は、ユニットベース11の突壁部62、63間に入り込むことができる程度の幅であることが望ましい。これによって、スプライス用工具80の取り付け時に腕部83aを突壁部62、63間に位置させることができるため、介挿片部81aをスプライス30に近い位置で挿入できる。
ヘッド部83bは、ブロック状の本体部83cと、その上部の両側面からそれぞれ外側方に突出する突出片部83dとを有する。
図1に示すように、本体部83cの幅寸法は、ユニットベース11のスプライス保持部60の突壁部62、63の間隔にほぼ等しいか、またはこれより若干小さく設定されていることが好ましい。
これによって、本体部83cをスプライス保持部60の突壁部62、63の間に嵌め込むことにより、介挿部材81を光ファイバ接続用ユニット10に対して幅方向に安定的に位置決めできる。
介挿片部81aは、板状に形成され、厚み方向が介挿部材駆動部82の軸線方向(前後方向)に対して垂直となる向きで介挿部材駆動部82に形成されている。
介挿片部81aは、その先端が先細りのテーパ状に形成されている。介挿片部81aは、その先端をベース部材31と押さえ蓋32との間に押し込んで割り込ませることが可能である。
図示例では、介挿片支持部83には、それぞれ2つの介挿片部81aが前後方向に間隔をおいて形成されている。具体的には、一方の介挿片部81aは腕部83aに形成され、他方の介挿片部81aはヘッド部83bに形成されている。
なお、1つの介挿片支持部83に形成される介挿片部81aの数は2に限らず、3以上としてもよい。
第1介挿部材81Aの2つの介挿片部81aのうち、一方(符号81bを付記)はスプライス30の中蓋部材322の後端部とベース部材31との間に介挿され、他方(符号81cを付記)は後蓋部材321とベース部材31との間に介挿される。
第2介挿部材81Bの2つの介挿片部81aのうち、一方(符号81dを付記)はスプライス30の中蓋部材322の前端部とベース部材31との間に介挿され、他方(符号81eを付記)は前蓋部材323とベース部材31との間に介挿される。
スプライス用工具80は、受圧壁部86をスプライス30の半割り把持部材34に当接させてスプライス30に取り付けられる。
図5に示すように、スプライス用工具80は、介挿部材駆動部82の両側部分(駆動部側壁部88)を押圧して(側圧Pを参照)互いに接近させることができる。
すなわち、図5に2点鎖線で示すように、左右の押圧用板部88cに側圧Pを作用させて、これら押圧用板部88c間の離隔距離を縮めることで、板部88aは、薄肉部88bをヒンジ部として変位し、受圧壁部86と対向壁部85との間の離隔距離が増大する。
これによって、図6に示す段差面89cに係合した幹部84を押し上げ、介挿片部81aをスプライス30から抜き去ることができる。
係合壁部87(保持壁部)は、受圧壁部86の挿通孔82aを介して両側部に、それぞれ介挿部材駆動部82の外側に突出して形成されている。
係合壁部87の突端部には、内方に突出された突爪87aが形成されている。
係合壁部87は、スライダ120の凹部122a内に配置するとともに、突爪87aを側壁部122の下縁(孔部125の内縁)に係合させることができる。
図1および図2に示すように、接続治具110は、光ファイバ接続用ユニット10を案内する第1案内部132と、ファイバホルダ90を保持する第2案内部142(ファイバホルダ保持部)とを有する治具基部130を備えている。
第1案内部132は、光ファイバ接続用ユニット10をスライド移動させるスライド面133が形成された台部134と、その両側縁にそれぞれ突設された案内壁部135、135とを有する。
一対の案内壁部135は、第1案内部132の形成方向(前後方向)に延在して形成され、スライド面133上に載置されたスライダ120の基板部121の両側縁部121aが当接することによって、光ファイバ接続用ユニット10の幅方向の移動を規制できる。
案内壁部135の下部内面には、光ファイバ接続用ユニット10の浮き上がり(接続治具110から離れる方向の光ファイバ接続用ユニット10の移動)を規制する溝部135aが形成されている。
溝部135aは、第1案内部132の形成方向(前後方向)に沿って形成され、基板部121の両側縁部121aが入り込むことによって、スライダ120の浮き上がりを規制できる。
図1に示すように、治具基部130には、第1案内部132上の光ファイバ接続用ユニット10を位置決めする一対の弾性係止片136が形成されている。
弾性係止片136は、第1案内部132の幅方向両側に突設された張出部138からスライド面133側に突出する湾曲板部136aの先端に、スライダ120の係止用突起127が入り込む係合用凹所136cが形成された板状の係合片部136bを突設した構成になっている。
湾曲板部136aは、第1案内部132の前後方向に沿う軸線を以て湾曲する円弧板状に形成されている。この湾曲板部136aの突端はスライド面133よりも上方に位置する。
係合片部136bは、湾曲板部136aの突端から内方に向けてスライド面133上に張り出して形成されている。
係合片部136bの係合用凹所136cは、該係合片部136bの前後中央部に、該係合片部136bの突端から窪む切り欠き状に形成されている。
弾性係止片136は、係合用凹所136cにスライダ120の係止用突起127が入り込んで該係止用突起127と係合したときに、第1案内部132に対するスライダ120の前後方向の移動を規制できる。
この状態では、弾性係止片136が、湾曲板部136aの弾性によってスライダ120を挟み込み、スライダ120を安定に保持する。
弾性係止片136は、第1案内部132に沿って前進させた光ファイバ接続用ユニット10(スライダ120)に係合してその前進および後退を規制する係止機構として機能する。
第2案内部142は、ファイバホルダ90をスライド移動させるスライド面143が形成された台部144と、その両側縁にそれぞれ突設された案内壁部145、145とを有する。
一対の案内壁部145は、第2案内部142の形成方向(前後方向)に延在して形成され、スライド面143上に載置されたファイバホルダ90の両側縁に当接してファイバホルダ90の幅方向の移動を規制できる。
治具基部130には、ファイバホルダ90を位置決めする一対の弾性係止片146が形成されている。
弾性係止片146は、治具基部130から突出する突出板部146aの先端に、ファイバホルダ90の係止用突起98が入り込む係合用凹所146cが形成された板状の係合片部146bを突設した構成になっている。
係合片部146bは、突出板部146aの突端から内方に向けてスライド面143上に張り出して形成されている。
係合片部146bの係合用凹所146cは、該係合片部146bの前後中央部に、該係合片部146bの突端から窪む切り欠き状に形成されている。
弾性係止片146は、係合用凹所146cにファイバホルダ90の係止用突起98が入り込んで該係止用突起98と係合したときに、第2案内部142に対するファイバホルダ90の前後方向の移動を規制できる。
この状態では、弾性係止片146が、突出板部146aの弾性によってファイバホルダ90を挟み込み、ファイバホルダ90を安定に保持する。
弾性係止片146は、第2案内部142に沿って前進させたファイバホルダ90に係合してその前進および後退を規制する係止機構として機能する。
第1案内部132のスライド面133には、第1案内部132の形成方向(前後方向)に沿って、溝部139が形成されている。
溝部139の底部には、スライド面133上に突出する弾性突出片137が形成されている。
弾性突出片137は、基端部において弾性的に曲げ変形可能であるため、光ファイバ接続用ユニット10をスライド面133上で前進させる際には、光ファイバ接続用ユニット10に押し下げられて溝部139に収容されることから、光ファイバ接続用ユニット10の前進に支障が生じることはない。
図2に示すように、光ファイバホルダ90は、ベース部91と、ベース部91に対し回動自在に結合された蓋体92とを有し、ベース部91上の挿入光ファイバ1を、蓋体92によってベース部91に押さえ込んで把持固定できる。
ファイバホルダ90については、光ファイバ接続用ユニット10に近づく方向を前方といい、その反対方向を後方と言うことがある。
ベース部91は、基体部95と、その前端面の一側部から前方に延出する一側延出壁部96と、基体部95の前端面の他側部から前方に延出する他側延出壁部97とを備えている。
一側延出部96および他側延出部97の間に確保されたユニット収容空間99には、光ファイバ接続用ユニット10の前端部を収容できる。
ベース部91(基体部95)の上面には、位置決め溝91aが形成されている。位置決め溝91aは、挿入光ファイバ1を位置決めする溝部であって、例えば断面略V字形、断面略U字形、断面半円形などとすることができる。
一側延出部96および他側延出部97の外側面には、弾性係止片146の係合用凹所146cに係合する係止用突起98が外側方に突出して形成されている。係止用突起98の平面視形状は、突端から基端側に行くにしたがって前後寸法が増すテーパ状(例えば三角形状)であることが好ましい。
図12に示すように、スプライス30の後端とケーブル把持部材70との間には、第1の撓み幅L1が形成される。撓み幅とは、突き合わせ接続する際に撓み変形が生じる可能性のある光ファイバの長さである。
後述するように、スプライス30内で光ファイバ1、21を突き合わせ接続する際には、スプライス30の前端側とファイバホルダ90との間には、所定の撓み幅(第2の撓み幅L2)が確保される。
第2の撓み幅L2は、第1の撓み幅L1より短くされていると、第1の撓み幅L1側で、第2の撓み幅L2側に比べて相対的に撓み変形21cが生じやすくできる。
次に、光ファイバ接続工具100を用いて延出光ファイバ21と挿入光ファイバ1とを接続(光接続)する方法について説明する。
図5に示すように、予め、スプライス用工具80を光ファイバ接続用ユニット10に取り付けることによって、介挿片部81aをスプライス30の把持部材34間に割り入れ、スプライス30を、挿入された光ファイバ1、21が自由に挿入および抜去方向に移動できる状態としておく。
図1に示すように、スプライス用工具80を光ファイバ接続用ユニット10に取り付けるにあたっては、介挿片支持部83の本体部83cをスプライス保持部60の突壁部62、63の間に嵌め込むことにより、介挿部材81の幅方向移動が規制される。このため、介挿部材81を光ファイバ接続用ユニット10に対して安定的に位置決めできる。
また、介挿部材駆動部82(受圧壁部86)を突壁部62、63の嵌合凹部62c、63cに嵌合させることによって、スプライス用工具80はユニットベース11に対して、前後方向の移動が規制され、位置決めされる。
さらに、係合壁部87をスライダ120の凹部122a内に配置し、突爪87aを側壁部122の下縁(孔部125の内縁)に係合させることによって、スプライス用工具80が、ユニットベース11およびスライダ120を抱え込んだ形で、これら相互の移動が規制される。
このように、スプライス用工具80は、介挿片支持部83の本体部83cをスプライス保持部60に嵌め込むとともに、介挿部材駆動部82(受圧壁部86)を突壁部62、63の嵌合凹部62c、63cに嵌合させ、さらに、係合壁部87をスライダ120の凹部122a内に配置することによって、幅方向および前後方向に安定に位置決めできる。
図1に示すように、挿入光ファイバ1は、ベース部91の位置決め溝91a内に配置し、蓋体92によってベース部91に押さえ込んで把持固定する。挿入光ファイバ1は、前方への所定の突出長を確保してファイバホルダ90に固定する。
挿入光ファイバ1のファイバホルダ90からの突出長は、挿入光ファイバ1に撓みが生じない場合に、スプライス30内の最適位置で裸光ファイバ1a、21a同士が突き当てられるように設定する。
前記突出長は、例えば、光ファイバ接続用ユニット10およびファイバホルダ90が弾性係止片136、146によって位置決めされたときに、裸光ファイバ1a先端がスプライス30の中央位置に達する長さとすることができる。
ファイバホルダ90は、第2レール部142のスライド面143に載置し、係止用突起98を弾性係止片146の係合用凹所146cに係合させる。これによって、ファイバホルダ90は、弾性係止片146によって挟み込まれて安定に保持された状態でスライド面143上に位置決めされる。
次いで、図2および図3に示すように、光ファイバケーブル24を把持したケーブル把持部材70を把持部材保持部50に載せ、基体部51上で前進させることによって、スプライス30の一端側に延出光ファイバ21を挿入する。
把持ベース71のケーブル嵌合溝71aの前端からの延出光ファイバ21の突出長は、光ファイバ接続用ユニット10が前進限界位置(後述)にあるときに、スプライス30内の延出光ファイバ21の裸光ファイバ21aまでの距離よりも若干長くする。
レバー部材150を回動させてケーブル把持部材70の後退を規制する。
図12(a)に示すように、光ファイバ接続用ユニット10を、接続治具110の第1案内部132のスライド面133上に載置する。光ファイバ接続用ユニット10は、案内壁部135によって幅方向の移動が規制される。
次いで、光ファイバ接続用ユニット10をファイバホルダ90に向かって前進させる。
光ファイバ接続用ユニット10の移動過程では、基板部121の両側縁部121aが側壁部135の内面の溝部135aに入り込むことによってスライダ120の浮き上がりが規制されるため、挿入光ファイバ1に対する正確な位置決めが可能となる。
図12(b)に示すように、光ファイバ接続用ユニット10の前進によって、挿入光ファイバ1は、スプライス保持部60内のスプライス30の被覆部挿入溝31d、323bに挿入される。
図12(c)に示すように、光ファイバ接続用ユニット10をさらに前進させると、挿入光ファイバ1の裸光ファイバ1aは調心溝31bに挿入されて、延出光ファイバ21の裸光ファイバ21a先端に突き当てられる。
符号C1は突き合わせ接続位置である。
図12(d)に示すように、光ファイバ接続用ユニット10をさらに前進させ、係止用突起127を弾性係止片136の係合用凹所136cに係合させる。
これによって、光ファイバ接続用ユニット10は、弾性係止片136によって挟み込まれて安定に保持された状態でスライド面133上に位置決めされる。この光ファイバ接続用ユニット10の位置を前進限界位置と言う。
光ファイバ接続用ユニット10の前端部は、ファイバホルダ90の一側延出部96と他側延出部97との間に確保されたユニット収容空間99に収容される。
光ファイバ1、21が互いに突き当てられた後(図12(c)参照)、光ファイバ接続用ユニット10がさらに前進して前進限界位置に達する(図12(d)参照)までの過程において、スプライス30の前端とファイバホルダ90との間には、第1の撓み幅L1より短い第2の撓み幅L2が確保される。
相対的に長い第1の撓み幅L1を有する延出光ファイバ21の座屈応力が相対的に低いため(ただし、光ファイバ1、21が同一種類のファイバである場合)、スプライス30とケーブル把持部材70との間の延出光ファイバ21が先に撓み変形を生じる(座屈する)。延出光ファイバ21に一旦撓みが生じると、スプライス30とファイバホルダ90との間の挿入光ファイバ1には撓みは生じない。
次いで、図12(e)および図5に示すように、スプライス用工具80の介挿部材駆動部82(左右の押圧用板部88c)に両側から側圧Pを与えて、これら押圧用板部88c間の離隔距離を縮めることで、対向壁部85を上昇させる。
図6に示すように、対向壁部85の上昇に伴って介挿部材支持部89も上昇するため、段差面89cに係合した幹部84を押し上げ、介挿片支持部83が上昇する。このため介挿片部81aをスプライス30から抜き去ることができる。
2つの介挿部材81A、81Bが同時に上昇すれば、4つの介挿片部81aをほぼ同時にスプライス30から抜き去ることができる。
上述のように、図6に示す例では、介挿片支持部83を介挿部材支持部89の突端に当接させたときの、幹部84の係合爪84aと段差面89cとの間の離隔距離は、介挿部材81Aと介挿部材81Bとで互いに異なる。
このため、介挿部材81Aの抜き去りと介挿部材81Bの抜き去りを、同時ではなく時間をおいて行う、時差抜き去りを行うこともできる。例えば、第1介挿部材81Aの抜き去りを、第2介挿部材81Bの抜き去りに先行して行うことができる。
介挿片支持部83の腕部83aが十分な剛性を有する場合には、腕部83aはその姿勢を維持したまま上昇するため、各介挿部材81の2つの介挿片部81aは同時に上昇する。
一方、図7に示すように、腕部83aが、わずかに曲げ変形できる程度の剛性を有する場合には、介挿部材駆動部82に両側から側圧Pを与えて幹部84を上昇させ、介挿片支持部83の基端部に上方への力を加えると、腕部83aの曲げ変形に伴って、第1介挿部材81Aでは基端側の介挿片部81a(介挿片部81b)が延出端側の介挿片部81a(介挿片部81c)に先行して上昇する。また、第2介挿部材81Bでは基端側の介挿片部81a(介挿片部81d)が延出端側の介挿片部81a(介挿片部81e)に先行して上昇する。
このため、光ファイバ1、21(裸光ファイバ1a、21a)の突き合わせ接続位置を含む部分(スプライス30の中央部分)を先行して把持し、次いでスプライス30の端部側の光ファイバ1、21を把持することができることから、光ファイバ1、21の撓みを除去することができる。
スプライス30から介挿片部81aを抜き去ると、スプライス30の半割り把持部材34が、クランプばね33の弾性によって裸光ファイバ1a、21aを、突き合わせ状態を保ったまま把持固定する。これにより、スプライス30にて、延出光ファイバ21と挿入光ファイバ1とを突き合わせ接続(光接続)する作業が完了する。
接続作業が完了した延出光ファイバ21と挿入光ファイバ1とは、スプライス30の半割り把持部材34に把持固定される結果、裸光ファイバ1a、21a同士の突き合わせ状態を安定に維持できる。
延出光ファイバ21の撓み変形21cの大部分は、ユニットベース11の把持部材保持部50とレバー部材150に囲まれ、外力から保護される。
延出光ファイバ21と挿入光ファイバ1とを接続した光ファイバ接続工具100は、光ファイバ接続箱(例えばクロージャ、光成端箱等)内に収納して設置できる。
スプライス用工具80は、介挿片支持部83の延在方向複数箇所に介挿片部81aが突設されているため、介挿部材駆動部82に側圧を与えることで、複数の介挿片部81aを容易にスプライス30から抜き去り可能である。
介挿片支持部83は、介挿部材駆動部82の中心軸方向に延出して形成されているため、介挿部材駆動部82を操作することで、介挿部材駆動部82から延出方向に離隔した介挿片部81aをも確実に操作できる。
光ファイバ接続用ユニット10では、切り替え接続などのため、一度取り外したスプライス用工具80を再度取り付けることが必要となる。
この場合には、図1に示すように、介挿片支持部83の本体部83cをスプライス保持部60の突壁部62、63の間に嵌め込むとともに、介挿部材駆動部82(受圧壁部86)を突壁部62、63の嵌合凹部62c、63cに嵌合させることによって、スプライス用工具80が、ユニットベース11に対して前後方向および幅方向の移動が規制され、位置決めされる。
さらに、係合壁部87をスライダ120の凹部122a内に配置し、突爪87aを側壁部122の下縁(孔部125の内縁)に係合させることによって、スプライス用工具80が、ユニットベース11およびスライダ120を抱え込んだ形で、これら相互の移動が規制される。
このように、スプライス用工具80は、容易な操作で、ユニットベース11に対して再取り付けすることが可能である。
スプライス、介挿部材、ファイバホルダの具体的構成は、本発明の技術的思想に適合する限り、なんら限定されるものではない。
挿入光ファイバは特に限定されず、例えば複数フロアを有する建築物において各フロアにわたる縦穴(例えばエレベータ用昇降路)に布設される光ファイバ、屋内配線された光ファイバ、光複合電子機器に配線された光ファイバ等を例示できる。
1…挿入光ファイバ(第2の光ファイバ)、21…延出光ファイバ(第1の光ファイバ)、30…メカニカルスプライス、31…ベース部材(ベース側素子)、32…押さえ蓋(蓋側素子)、62…一側突壁部、63…他側突壁部、62c、63c…嵌合凹部、81…介挿部材、81a…介挿片部、82…介挿部材駆動部、82a…介挿部材挿通孔、82A…内側空間、83…介挿片支持部、84…幹部、85…対面壁部、88…駆動部側壁部、89…介挿部材支持部。

Claims (5)

  1. 突き合わせ接続した光ファイバの対を素子の間にばねの弾性によってクランプして前記光ファイバ同士の接続状態を維持するメカニカルスプライス用の工具であって、
    メカニカルスプライスの素子間に割り込ませることによって前記素子間を押し開いた状態に保つ介挿部材と、
    前記メカニカルスプライスの前記素子間に割り込ませた前記介挿部材を前記素子間から引き抜くためのリング状の介挿部材駆動部とを有し、
    前記介挿部材は、前記介挿部材駆動部に設けられた介挿部材支持部に支持された幹部と、
    この幹部から前記介挿部材駆動部の中心軸線方向に延出する介挿片支持部と、
    この介挿片支持部の延在方向複数箇所に突設され、それぞれ前記メカニカルスプライスの前記素子間に介挿される介挿片部とを有し、
    介挿部材支持部は、前記介挿部材を外側に突出させる介挿部材挿通孔に、前記介挿部材駆動部の内側空間を介して対面する対面壁部に形成され、
    前記介挿部材駆動部は、その周方向において前記対面壁部と前記介挿部材挿通孔との間に位置する両側の側壁部に互いに接近させる方向の側圧が与えられることで、前記介挿部材支持部と前記介挿部材挿通孔との間の距離が増大するように変形されて、前記介挿部材の前記介挿部材駆動部外側への突出量を縮小するように構成され、介挿部材の複数の介挿片部を前記素子間から抜き去り可能であるメカニカルスプライス用工具。
  2. 前記介挿片支持部は、弾性変形可能である請求項1に記載のメカニカルスプライス用工具。
  3. 前記介挿部材は、前記介挿部材駆動部に前記介挿部材支持部を介して複数取り付けられている請求項1または2に記載のメカニカルスプライス用工具。
  4. 前記メカニカルスプライスは、向かい合う一対の突壁部を有するユニットベースの前記突壁部間に保持され、
    前記介挿片支持部は、前記一対の突壁部間に嵌合されて幅方向の移動が規制される請求項1〜3のうちいずれか1項に記載のメカニカルスプライス用工具。
  5. 介挿部材駆動部は、前記突壁部に形成された嵌合凹部に嵌合されて長手方向の移動が規制される請求項4に記載のメカニカルスプライス用工具。
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WO2013022071A1 (ja) * 2011-08-09 2013-02-14 株式会社フジクラ メカニカルスプライスユニット、メカニカルスプライス用接続工具、及び光ファイバ接続工法

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