JP2021076649A - 光ファイバ接続器 - Google Patents

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貴治 松田
Takaharu Matsuda
貴治 松田
齋藤 大悟
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【課題】一定の突き当て荷重で、容易に光ファイバ同士を突き合わせ接続することができる光ファイバ接続器を提供する。【解決手段】光ファイバ接続器100は、スプライス30と、スプライスを保持する保持体11と、を備える。スプライスは、第1の光ファイバ21と第2の光ファイバ1とを把持して固定する第1素子および第2素子を備える。第1の光ファイバは、スプライスの一端側で、スプライスから離れて配置された第1光ファイバ把持部70において保持体に位置決めされ、かつ、スプライス内においてスプライスの長さ方向に自由に移動できる状態でスプライスに一端30bから挿入されている。保持体の内部に、スプライスの一端と第1光ファイバ把持部との間で第1の光ファイバが撓み変形することができる撓み空間12が形成されている。【選択図】図2

Description

本発明は、光ファイバ接続器に関する。
従来、2本の光ファイバの端部同士を接続するため、メカニカルスプライスを備えた光ファイバ接続器が用いられている。メカニカルスプライスは、光ファイバの端部を突き合わせ接続した状態で把持し固定する。光ファイバ接続器では、光ファイバ同士の突き当て荷重を確保するため、光ファイバに撓みを生じさせることがある(例えば、特許文献1を参照)。
前記光ファイバ接続器を用いて光ファイバを接続するには、例えば、第1の光ファイバをメカニカルスプライスに一端から挿入し、メカニカルスプライスの内部に固定する。次いで、第2の光ファイバをメカニカルスプライスに他端から挿入し、第1の光ファイバの端部に突き当て、第2の光ファイバに撓みを生じさせた状態で、第2の光ファイバを固定する。前記光ファイバ接続器は、第2の光ファイバの弾性によって突き当て荷重をかけた状態で、第1の光ファイバと第2の光ファイバとを接続することができる。
特開平10−123348号公報
しかしながら、光ファイバは、その仕様によって、撓みやすさにばらつきが生じることがある。例えば、第2の光ファイバの径が大きい場合、第2の光ファイバは撓みにくい。そのため、突き当て荷重にばらつきが生じる可能性がある。したがって、第2の光ファイバを適切な荷重をかけた状態で第1の光ファイバに接続するのが難しい場合があった。
本発明の一態様は、一定の突き当て荷重で、容易に光ファイバ同士を突き合わせ接続することができる光ファイバ接続器を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、第1の光ファイバと、前記第1の光ファイバを第2の光ファイバと突き合わせ接続するメカニカルスプライスと、前記メカニカルスプライスを保持する保持体と、を備え、前記メカニカルスプライスは、前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバとを把持して固定する第1素子および第2素子を備え、前記第1の光ファイバは、前記メカニカルスプライスの一端側で、前記メカニカルスプライスから離れて配置された第1光ファイバ把持部において前記保持体に位置決めされ、かつ、前記メカニカルスプライス内において前記メカニカルスプライスの長さ方向に自由に移動できる状態で前記メカニカルスプライスに前記一端から挿入されており、前記保持体の内部に、前記メカニカルスプライスの前記一端と前記第1光ファイバ把持部との間で前記第1の光ファイバが撓み変形することができる撓み空間が形成されている、光ファイバ接続器を提供する。
この構成によれば、保持体に撓み空間が形成されているため、撓み空間において第1の光ファイバを撓み変形させることができる。そのため、第2の光ファイバの仕様にかかわらず、第1の光ファイバの弾性によって、予め定められた一定の突き当て荷重での接続を実現できる。例えば、径が大きい第2の光ファイバを用いる場合でも、一定の突き当て荷重で光ファイバ同士を突き合わせ接続することができる。よって、光ファイバ同士の接続信頼性を高めることができる。
この構成によれば、接続作業の工程が簡略であり、容易な操作で光ファイバ同士を突き合わせ接続することができる。
前記光ファイバ接続器は、前記第1素子と前記第2素子との間に割り入れられて前記第1素子と前記第2素子との間隔を広げる複数の介挿部材を有するスプライス用工具をさらに備え、複数の前記介挿部材は、前記第1の光ファイバが把持される位置で前記第1素子と前記第2素子との間に割り入れられた第1介挿部材と、前記第2の光ファイバが把持される位置で前記第1素子と前記第2素子との間に割り入れられた第2介挿部材と、を含むことが好ましい。
前記保持体は、前記第2の光ファイバを固定する第2光ファイバ把持部が前記メカニカルスプライスに近づく方向に移動するのを規制する移動規制部を有することが好ましい。
前記保持体は、前記メカニカルスプライスを収容するハウジングであり、前記保持体に、前記撓み空間内の前記第1の光ファイバを視認可能な窓部が形成されていることが好ましい。
前記第1光ファイバ把持部は、前記第1の光ファイバの、前記窓部から離れる方向の撓みを規制する撓み方向規制部を有することが好ましい。
本発明の一態様によれば、一定の突き当て荷重で、容易に光ファイバ同士を突き合わせ接続することができる光ファイバ接続器を提供する。
実施形態の光ファイバ接続器の斜視図である。 実施形態の光ファイバ接続器の分解斜視図である。 保持体の斜視図である。 基台部の斜視図である。 メカニカルスプライスの一例の斜視図である。 メカニカルスプライスの構造を説明する分解斜視図である。 メカニカルスプライスにおける光ファイバの挿入および把持状態を説明する断面図である。 スプライス用工具の斜視図である。 介挿部材をメカニカルスプライスの素子の間に割り入れた様子を示す断面図である。 実施形態の光ファイバ接続器を用いた光ファイバの接続工程の説明図である。 実施形態の光ファイバ接続器を用いた光ファイバの接続工程の説明図である。 実施形態の光ファイバ接続器を用いた光ファイバの接続工程の説明図である。
以下、好適な実施の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
[光ファイバ接続器]
図1は、実施形態の光ファイバ接続器100の斜視図である。図2は、光ファイバ接続器100の分解斜視図である。図3は、保持体11の斜視図である。図4は、基台部120の斜視図である。
図1および図2に示すように、光ファイバ接続器100は、光ファイバコード24(第1の光ファイバ)と、コード把持部材70(第1光ファイバ把持部、光ファイバ把持部材)と、メカニカルスプライス30(図2参照)と、保持体11と、基台部120と、スプライス用工具80と、を備える。メカニカルスプライスは、単に「スプライス」とも言う。
以下、光ファイバ接続器100については、光ファイバコード24の先端方向(すなわち、コード把持部材70がスプライス30に近づく方向)を前方といい、その反対方向を後方ということがある。
光ファイバコード1Aおよびコード把持部材90については、光ファイバコード1A(第2の光ファイバ)の先端方向(すなわち、コード把持部材90がスプライス30に近づく方向)を前方といい、その反対方向を後方ということがある。
図3に示すように、保持体11は、メカニカルスプライス保持部60(以下、スプライス保持部60と言う)と、把持部材保持部50と、レバー部材150と、第2移動規制部112(図10〜図12参照)とを備える。図1〜図3では、第2移動規制部112の図示を省略する。
スプライス保持部60は、基体部61と、一側突壁部62と、他側突壁部63と、前側突壁部64と、後側突壁部65とを備える。基体部61は、前後方向に沿う長板状(例えば、長方形状)に形成されている。一側突壁部62は、基体部61の一側縁に立設されている。他側突壁部63は、基体部61の他側縁に立設されている。突壁部62,63は、前後方向に沿う長板状(例えば、長方形状)に形成されている。
前側突壁部64は、突壁部62、63の前端に設けられている。前側突壁部64は、例えば、前後方向に対して垂直に形成されている。前側突壁部64は、基体部61および突壁部62,63の内側面から内方に突出している。後側突壁部65は、突壁部62、63の後端にそれぞれ設けられている。後側突壁部65は、突壁部62、63の内側面に、互いに近づく方向に突出している。
一側突壁部62と他側突壁部63の間には、スプライス収納空間67が形成されている。スプライス収納空間67は、突壁部62,63と、前側突壁部64と、後側突壁部65とによって区画された空間である。スプライス保持部60は、スプライス30をスプライス収納空間67に収納して、脱着可能に保持することができる。前側突壁部64と後側突壁部65とは、スプライス30の前後方向の移動を規制する。
前側突壁部64には、光ファイバ案内部13が設けられている。光ファイバ案内部13は、半円筒状とされ、前側突壁部64の前面から前方に突出して形成されている。光ファイバ案内部13は、スプライス30の前端30a(図2参照)の開口部に向けて縮径方向に傾斜する内面を有し、挿入光ファイバ1の先端をスプライス30の前端30aの開口部へと案内することができる。
把持部材保持部50は、基体部51と、一側突壁部52と、他側突壁部53と、後側突壁部55と、中間突壁部58とを備える。基体部51は、前後方向に沿う長板状(例えば、長方形状)に形成されている。基体部51は、スプライス保持部60の基体部61の後端から後方に延出する。
一側突壁部52は、基体部51の一側縁に立設されている。一側突壁部52は、スプライス保持部60の一側突壁部62の後端から後方に延出する。他側突壁部53は、基体部51の他側縁に立設されている。他側突壁部53は、スプライス保持部60の他側突壁部63の後端から後方に延出する。突壁部52、53は、前後方向に沿う長板状(例えば、長方形状)に形成されている。後側突壁部55は、突壁部52、53の後端にそれぞれ設けられている。後側突壁部55は、突壁部52、53の内側面に、互いに近づく方向に突出している。中間突壁部58は、突壁部52、53の長さ方向の中間位置にそれぞれ設けられている。中間突壁部58は、突壁部52、53の内側面に、互いに近づく方向に突出している。
一側突壁部52の後部と他側突壁部53の後部との間には、把持部材収納空間57が形成されている。把持部材収納空間57は、突壁部52、53と、中間突壁部58と、後側突壁部55とによって区画された空間である。把持部材保持部50は、コード把持部材70を把持部材収納空間57に収納して、脱着可能に保持することができる。中間突壁部58と後側突壁部55とは、コード把持部材70の前後方向の移動を規制する。
保持体11は、基体部51,61と、一側突壁部52,62と、他側突壁部53,63との間の空間に、スプライス30およびコード把持部材70を収容するハウジング(収容構造体)である。保持体11の内部には、スプライス30の後端30b(一端)と、コード把持部材70との間に、延出光ファイバ21が撓み変形することが可能な撓み空間12が形成されている(図2参照)。撓み空間12は、基体部51,61と、一側突壁部52,62と、他側突壁部53,63との間に形成される。
保持体11は、上面側を塞ぐ壁部がないため、内部空間は上方(基体部51,61からの突壁部52,62,53,63の突出方向)に開放されている。保持体11(詳しくは撓み空間12)の上面側の開放部分を窓部14と呼ぶ。保持体11は、窓部14を通して撓み空間12内の延出光ファイバ21を視認可能である。この構成によれば、窓部14を通して延出光ファイバ21の撓み変形を容易に確認できるため、光ファイバ1,21の接続信頼性を高めることができる。
なお、保持体の窓部は、撓み空間内の延出光ファイバを視認可能であればよく、その構造は図示例に限定されない。例えば、窓部は、保持体の上面側を塞ぐ透明部材(図示略)で構成されていてもよい。透明部材は可視光が透過可能とされ、保持体の外から透明部材を通して撓み空間内を視認できる。
把持部材保持部50は、スプライス保持部60と一体に形成することが好ましい。保持体11は、例えば、プラスチック製の一体成形品とすることができる。
レバー部材150は、コード把持部材90(第2光ファイバ把持部、光ファイバ把持部材)を位置決めする。レバー部材150は、一対の側板152,152と、後退規制片154とを有する。レバー部材150は、突壁部62,63に形成された回転軸55を中心として回動することにより、規制位置と、待機位置とを切り替え可能である。規制位置は、コード把持部材90(図2参照)を保持してその後退を規制する位置である。待機位置は、コード把持部材90の後退を規制しない位置である。
側板152は、回転軸55が挿入される軸受穴152aを有する。回転軸55が軸受穴152aに挿入すると、レバー部材150はスプライス保持部60に対して回動可能に枢着される。
レバー部材150は、規制位置において、後退規制片154をコード把持部材90の後側に配置することにより、保持体11に対するコード把持部材90の後退を規制することができる。
図10〜図12に示すように、第2移動規制部112は、例えば、保持体11のいずれかの位置に設けられている。第2移動規制部112は、コード把持部材90の前進を規制する(図12参照)。第2移動規制部112は、例えば、保持体11の前面に、前方に突出して形成された凸部である。
図5は、スプライス30の斜視図である。図6は、スプライス30の構造を説明する分解斜視図である。図7は、スプライス30における光ファイバの挿入および把持状態を説明する断面図である。
図5〜図7に示すように、スプライス30は、細長板状のベース部材31と、押さえ蓋32と、これらを互いに閉じ合わせる方向に弾性付勢する細長形状のクランプばね33とを有する。押さえ蓋32は、ベース部材31の長手方向に沿って配列設置した3つの蓋部材321、322、323によって構成される。
ベース部材31(ベース側素子、第1素子)と蓋部材321、322、323(蓋側素子、第2素子)とは、半割り把持部材34を構成する。
スプライス30については、その長手方向において、延出光ファイバ21が挿入される側(図7の左側)を後、反対側(図7の右側)を前として説明する。
押さえ蓋32を構成する3つの蓋部材321、322、323のうち、最も後側に位置する符号321の蓋部材を後蓋部材とも言い、最も前側に位置する符号323の蓋部材を前蓋部材とも言う。また、後蓋部材321と前蓋部材323との間に位置する符号322の蓋部材を中蓋部材とも言う。
図6および図7に示すように、スプライス30のベース部材31は、その長手方向の全長にわたって、蓋部材321、322、323に対向する対向面31aが形成されている。対向面31aの長手方向(延在方向)中央部には、ベース部材31の長手方向に沿う調心溝31bが形成されている。
調心溝31bは、延出光ファイバ21先端に口出しされた裸光ファイバ21aと、挿入光ファイバ1先端に口出しされた裸光ファイバ1aとを突き合わせ接続(光接続)可能に互いに高精度に位置決め、調心する。調心溝31bは、例えばV溝(断面V字状の溝)である。調心溝31bはV溝に限定されず、例えば断面半円状の溝や、U溝(断面U字状の溝)等も採用可能である。調心溝31bは、ベース部材31の対向面31aの、中蓋部材322に対向する部分に形成されている。
対向面31aの後蓋部材321に対向する部分及び前蓋部材323に対向する部分には、それぞれ、調心溝31bに比べて溝幅が大きい被覆部挿入溝31c、31dが形成されている。被覆部挿入溝31c、31dは、ベース部材31長手方向において調心溝31bの両側に、ベース部材31の長手方向に沿って延在形成されている。
被覆部挿入溝31c、31dと調心溝31bとの間には、被覆部挿入溝31c、31dから調心溝31b側に行くにしたがって溝幅が小さくなるテーパ状のテーパ溝31e、31fが形成されている。各被覆部挿入溝31c、31dは、テーパ溝31e、31fを介して調心溝31bと連通されている。
前蓋部材323の対向面323aには、ベース部材31の被覆部挿入溝31dに対応する位置に、挿入光ファイバ1の被覆部が挿入される被覆部挿入溝323bが形成されている。後蓋部材321の対向面321aには、ベース部材31の被覆部挿入溝31cに対応する位置に、挿入光ファイバ1の被覆部が挿入される被覆部挿入溝321bが形成されている。
スプライス30の半割り把持部材34の前端には、前蓋部材323及びベース部材31に、それぞれ、その前端面から後側に行くにしたがって先細りのテーパ状に形成された凹所からなるテーパ状開口部34aが開口している。テーパ状開口部34aの後端(奥端)は被覆部挿入溝323b、31dと連通している。スプライス30の半割り把持部材34の後端には、後蓋部材321及びベース部材31に、それぞれ、その後端面から前側に行くにしたがって先細りのテーパ状に形成された凹所からなるテーパ状開口部34bが開口している。テーパ状開口部34bの前端(奥端)は被覆部挿入溝321b、31cと連通している。
図5に示すように、スプライス30の半割り把持部材34における、クランプばね33の背板部33aとは反対側(以下、開放側)に露出する側面には、介挿部材81の介挿片部81aを挿入するための介挿部材挿入穴35が開口されている。介挿部材挿入穴35は、中蓋部材322の後端部及び前端部に対応する2箇所と、後蓋部材321及び前蓋部材323のベース部材31長手方向の中央部に対応する位置の、計4箇所に形成されている。
図5〜図7に示すように、クランプばね33は、1枚の金属板を成形したものであって、細長板状の背板部33aの両側から、背板部33aの長手方向全長にわたって、背板部33aに垂直に側板部33bが張り出された構成になっている。
スプライス30のベース部材31及び3つの蓋部材321、322、323は、その互いに対向する対向面31a、321a、322a、323aが、クランプばね33の一対の側板部33bの間隔方向に概ね垂直となる向きで一対の側板部33bの間に把持されている。
一対の側板部33bの一方はベース部材31に当接し、他方の側板部33bは押さえ蓋32に当接する。
クランプばね33の一対の側板部33bは、それぞれ、切り込み部33dによって、スプライス30の押さえ蓋32の3つの蓋部材321、322、323に対応する3つの部分に分かれている。クランプばね33は、後蓋部材321とベース部材31とを保持する第1クランプばね部331と、中蓋部材322とベース部材31とを保持する第2クランプばね部332と、前蓋部材323とベース部材31とを保持する第3クランプばね部333とを有する。第1クランプばね部331の一対の側板部に符号331b、第2クランプばね部332の一対の側板部に符号332b、第3クランプばね部333の一対の側板部に符号333bを付記する。
図7に示すように、延出光ファイバ21の端部は、スプライス30の細長形状の半割り把持部材34の後端から長手方向中央部まで挿入される。延出光ファイバ21のうち、半割り把持部材34を構成するベース部材31と押さえ蓋32との間に挿入された部分を、以下、挿入端部とも言う。
延出光ファイバ21の挿入端部は、裸光ファイバ21aの部分がベース部材31と中蓋部材322との間に配置され、被覆21bを有する部分がベース部材31と後蓋部材321との間に配置される。
スプライス30の前側からベース部材31と中蓋部材322との間に、他の光ファイバ1を挿入することで、光ファイバ1(以下、挿入光ファイバとも言う)の先端を延出光ファイバ21先端(挿入端部先端)に突き合わせ接続できる。
延出光ファイバ21と挿入光ファイバ1とは、スプライス30の半割りの素子の間、すなわちベース部材31(ベース側素子、第1素子)と押さえ蓋32(蓋側素子、第2素子)との間に、クランプばね33の弾性によって把持固定される。
図6および図7に示すように、挿入光ファイバ1の挿入端部は、裸光ファイバ1aの部分がベース部材31と中蓋部材322との間に配置され、被覆1bを有する部分(被覆部)がベース部材31と前蓋部材323との間に配置される。
図2に示すように、コード把持部材70は、光ファイバコード24の外被25の先端部に固定される。コード把持部材70は、光ファイバコード24の端末(外被25の端末)を脱着可能に把持して固定する。コード把持部材70は、スプライス30の後端30bから後方に離れて配置されている。
図2および図10に示すように、コード把持部材70は、本体部71と、撓み方向規制部72とを備える。本体部71は、光ファイバコード24の外被25の先端部を把持する。撓み方向規制部72は、本体部71の前面の下部から前方に延出する板状に形成されている。撓み方向規制部72は、例えば、延出光ファイバ21の把持位置より低い位置にある。撓み方向規制部72は、延出光ファイバ21が下方(基体部51,61に近づく方向、窓部14から離れる方向)に撓み変形するのを規制できる。コード把持部材70は、保持体11の把持部材収納空間57内において、接着剤などで保持体11に接着されることによって位置決めされてもよい。
図4に示すように、基台部120は、基板部121と、その側縁に立設された一対の側壁部122とを有する。基台部120は、側壁部122間の空間である保持体収納空間126に、保持体11を保持することができる。
側壁部122は、前側壁部122Aと、後側壁部122Bとを備える。前側壁部122Aは、後側壁部122Bに対して前方に離れて形成されている。
前側壁部122Aと後側壁部122Bとの間の空間には、スプライス用工具80の係合壁部87が嵌合され、係合壁部87の前後方向の位置を規定する。基板部121には、係合壁部87の突爪87aが係止可能である(図2参照)。
光ファイバコード24は、例えば、延出光ファイバ21と、抗張力体(図示略)と、これらを覆う外被25とを備える。延出光ファイバ21は、例えば、単心の光ファイバ心線などの被覆光ファイバである。延出光ファイバ21の挿入端部先端(前端)には、裸光ファイバ21aが口出しされている。
光ファイバコード1Aは、例えば、挿入光ファイバ1と、抗張力体(図示略)と、これらを覆う外被1Bとを備える。挿入光ファイバ1は、例えば、単心の光ファイバ心線などの被覆光ファイバである。挿入光ファイバ1の挿入端部先端(前端)には、裸光ファイバ1aが口出しされている。
スプライス30での延出光ファイバ21と挿入光ファイバ1との突き合わせ接続は、裸光ファイバ21aと裸光ファイバ1aとの突き合わせによって実現される。
図1および図2に示すように、スプライス30には、スプライス用工具80を取り付けることができる。
図8に示すように、スプライス用工具80は、2つの介挿部材81と、介挿部材駆動部82と、一対の係合壁部87と、第1移動規制部110(図10〜図12参照)と、を有する。図8では、第1移動規制部110の図示を省略する。
2つの介挿部材81は、介挿部材駆動部82に、その軸線方向(前後方向、スプライス30の長さ方向)に位置を違えて取り付けられている。
介挿部材81は、幹部(図示略)と、介挿片支持部83と、介挿片部81aとを備える。前記幹部は、介挿部材駆動部82に設けられた介挿部材支持部89に支持されている。介挿片支持部83は、前記幹部から介挿部材駆動部82の中心軸線方向に延出する。介挿片部81aは、介挿片支持部83の延在方向の複数箇所(図示例では2箇所)に突設されている。複数の介挿片部81aは、介挿部材本体83の長さ方向に間隔をおいて形成されている。
なお、介挿部材の数は2に限定されない。介挿部材の数は、2以上の任意の数であってもよい。
介挿部材駆動部82は、スリーブ状に形成されている。介挿部材駆動部82は、介挿部材81を駆動する。介挿部材駆動部82は、スプライス30に対面する受圧壁部86と、受圧壁部86に対向する対向壁部85と、受圧壁部86と対向壁部85との間を繋ぐ左右両側の駆動部側壁部88とを有する。
介挿部材支持部89は、介挿部材駆動部82の対向壁部85の下面に、受圧壁部86に向かって突出して形成されており、その内部に、前記幹部が挿通する貫通孔(図示略)を有する。
2つの介挿部材81のうち一方の介挿部材81は、2つの介挿片部81aがスプライス30の長さ方向の中央位置より後端30b寄りの範囲において、ベース部材31と押さえ蓋32との間に割り入れられる。この介挿部材81は「第1介挿部材81A」である。スプライス30の長さ方向の中央位置より後端30b寄りの範囲は、延出光ファイバ21が把持される範囲である(図12参照)。
2つの介挿部材81のうち他方の介挿部材81は、2つの介挿片部81aがスプライス30の長さ方向の中央位置より前端30a寄りの範囲において、ベース部材31と押さえ蓋32との間に割り入れられる。この介挿部材81は「第2介挿部材81B」である。スプライス30の長さ方向の中央位置より前端30a寄りの範囲は、挿入光ファイバ1が把持される範囲である(図12参照)。
スプライス用工具80は、すべての介挿部材81がベース部材31と押さえ蓋32との間に割り入れた状態でスプライス30に取り付けられる。すなわち、4つの介挿片部81aは、すべてがベース部材31と押さえ蓋32との間に割り入れた状態とされる。これにより、ベース部材31と押さえ蓋32との間隔は広げられる。この状態では、ベース部材31と押さえ蓋32との間に挿入された光ファイバ1,21は、スプライス30内で自由に挿入および引き抜き方向(スプライス30の長さ方向)に移動できる。
スプライス用工具80は、介挿部材駆動部82の両側部分(駆動部側壁部88)を押圧して互いに接近させることができる。すなわち、駆動部側壁部88(押圧用板部88c)に側圧Pを作用させて、これら押圧用板部88c間の離隔距離を縮めることで、駆動部側壁部88を変形させて受圧壁部86と対向壁部85との間の離隔距離を増大させ、介挿片部81aを上昇させてスプライス30から引き抜くことができる。
一対の係合壁部87は、受圧壁部86の一方および他方の側部からそれぞれ介挿部材駆動部82の外側に突出して形成されている。係合壁部87の突端部には、内方に突出された突爪87aが形成されている。
係合壁部87は、前側壁部122Aと後側壁部122Bとの間に配置するとともに、突爪87aを基板部121に係合させることができる。これによって、スプライス用工具80は、保持体11および基台部120を抱え込んだ形でスプライス30に取り付けられ、これら相互の移動が規制される。
図12に示すように、第1移動規制部110は、2つの介挿部材81のうち前方の介挿部材81の前面から前方に突出して形成されている。第1移動規制部110は、板状、棒状などとしてよい。第1移動規制部110は、コード把持部材90の前進を規制する。
図1に示すように、前述のとおり、スプライス30の後端30bとコード把持部材70との間には、撓み空間12が形成されている。図10に示すように、スプライス30の後端30bとコード把持部材70との距離は、第1の撓み長L1である。第1の撓み長L1は、スプライス30の後端30bとコード把持部材70との間で、延出光ファイバ21が露出した部分の長さである。詳しくは、スプライス30のテーパ状開口部34b(図7参照)の奥端と、コード把持部材70の本体部71の前端との直線距離である。
図1および図2に示すように、コード把持部材90は、光ファイバコード1A(第2の光ファイバ)の外被1Bの先端部に固定される。コード把持部材90は、光ファイバコード1Aの端末(外被1Bの端末)を脱着可能に把持して固定する。
[光ファイバ接続方法]
次に、光ファイバ接続器100を用いて延出光ファイバ21と挿入光ファイバ1とを接続(光接続)する方法について、図10〜図12を参照しつつ説明する。
図10に示すように、予め、スプライス用工具80を光ファイバ接続用ユニット10に取り付けることによって、介挿片部81aをスプライス30の把持部材34間に割り入れておく。これにより、図9に示すように、ベース部材31と押さえ蓋32とは押し開かれ、挿入された光ファイバ1,21は、スプライス30内で自由に挿入および引き抜き方向に移動できる状態となる。
スプライス30に後端30bから延出光ファイバ21を挿入する。コード把持部材70の前端からの延出光ファイバ21の突出長は、例えば、裸光ファイバ21aの先端がスプライス30の中央位置より前端30a側に位置するように定められる。
次いで、図11に示すように、コード把持部材90をスプライス30に近づく方向に移動させ、挿入光ファイバ1をスプライス30内に導く。コード把持部材90が、スプライス用工具80の第1移動規制部110の先端に当接して移動規制される位置を「第1前進限界位置P1」という。
第1前進限界位置P1において、スプライス30の前端30aと、コード把持部材90との距離は、第2の撓み長L2である。第2の撓み長L2は、スプライス30の前端30aとコード把持部材90との間で、挿入光ファイバ1が露出した部分の長さである。詳しくは、スプライス30のテーパ状開口部34a(図7参照)の奥端と、コード把持部材90の前端との直線距離である。
第2の撓み長L2は、第1の撓み長L1(スプライス30の後端30bとコード把持部材70との距離)に比べて小さいことが好ましい。これにより、延出光ファイバ21に撓みが生じやすくなる。
挿入光ファイバ1のコード把持部材90からの突出長は、コード把持部材90が第1前進限界位置P1にあるときに、スプライス30内の延出光ファイバ21の裸光ファイバ21aに達するまでの距離よりも若干長くする。挿入光ファイバ1の突出長は、例えば、コード把持部材90が第1前進限界位置P1にあるときに、裸光ファイバ1aの先端がスプライス30の中央位置に達する長さとすることができる。
コード把持部材90を前進させると、挿入光ファイバ1は、スプライス保持部60内のスプライス30の被覆部挿入溝31d、323bに挿入される。コード把持部材90をさらに前進させると、挿入光ファイバ1の裸光ファイバ1aは調心溝31bに挿入されて、延出光ファイバ21の裸光ファイバ21a先端に突き当てられる。
この実施形態では、スプライス30とコード把持部材90との間の挿入光ファイバ1の座屈応力が、撓み空間12における延出光ファイバ21の座屈応力に比べて高いことを想定する。座屈応力とは、所定の撓み長の光ファイバに撓み変形を生じさせるために必要な突き合わせ方向の力である。座屈応力は、光ファイバの外径、被覆材、長さなどの影響を受ける。
例えば、挿入光ファイバ1の外径が延出光ファイバ21の外径より大きい場合、挿入光ファイバ1の座屈応力は延出光ファイバ21の座屈応力に比べて高くなりやすい。挿入光ファイバ1と延出光ファイバ21とが同径である場合でも、被覆材の違いなどにより、挿入光ファイバ1の座屈応力が延出光ファイバ21の座屈応力に比べて高くなる場合がある。挿入光ファイバ1の座屈応力は、コード把持部材90とスプライス30との距離(第2の撓み長L2)にも影響される。延出光ファイバ21の座屈応力は、スプライス30とコード把持部材70との距離(第1の撓み長L1)にも影響される。
ここでは、延出光ファイバ21の外径が挿入光ファイバ1の外径より小さい場合、例えば、延出光ファイバ21の外径が0.25mmであり、挿入光ファイバ1の外径が0.9mmである場合を例示する。
光ファイバ1,21が互いに突き当てられた後、コード把持部材90がさらに前進して第1前進限界位置P1に達するまでの過程で、延出光ファイバ21の一部は、挿入光ファイバ1に押されて引き抜き方向(後方)に移動し、撓み空間12において撓み変形する。一方、座屈応力が相対的に高い挿入光ファイバ1には撓みは生じない。
コード把持部材70は、撓み方向規制部72を備えるため、延出光ファイバ21は、下方(窓部14から離れる方向)への撓み変形が規制される。そのため、延出光ファイバ21は、他の方向、例えば上方に撓み変形する。延出光ファイバ21の撓み方向は上方に限らず、側方突壁部52,53に近づく方向)であってもよい。
符号C1は突き合わせ接続位置である。突き合わせ接続位置C1は、例えば、スプライス30の中央位置である。
次いで、図12に示すように、スプライス用工具80の介挿部材駆動部82に両側から側圧Pを与えて、スプライス30から介挿片部81aを引き抜く(図8参照)。スプライス30から介挿片部81aを引き抜くと、スプライス30の半割り把持部材34が、クランプばね33の弾性によって裸光ファイバ1a、21aを、突き合わせ状態を保ったまま把持固定する。延出光ファイバ21と挿入光ファイバ1とは、スプライス30の半割り把持部材34に把持固定される結果、裸光ファイバ1a、21a同士の突き合わせ状態を安定に維持できる。
図1に示すように、レバー部材150を回動させて後退規制片154をコード把持部材90の後側に配置することにより、コード把持部材90は、後退規制片154により前方に押圧されて前進する。図12に示すように、これによって、コード把持部材90とスプライス30の前端30aとの間の挿入光ファイバ1は撓み変形する。
コード把持部材90は、保持体11の第2移動規制部112に当接して前進が規制される。コード把持部材90が第2移動規制部112によって前進規制される位置を「第2前進限界位置P2」という。コード把持部材90が第2移動規制部112によって移動規制されることによって、挿入光ファイバ1の撓み変形は抑制される。よって、挿入光ファイバ1の光特性の低下、および挿入光ファイバ1の破損を回避できる。
光ファイバ接続器100によれば、保持体11に撓み空間12が形成されているため、撓み空間12において延出光ファイバ21を撓み変形させることができる。そのため、挿入光ファイバ1の仕様にかかわらず、延出光ファイバ21の弾性によって、予め定められた一定の突き当て荷重での接続を実現できる。例えば、径が大きい挿入光ファイバ1を用いる場合でも、一定の突き当て荷重で光ファイバ1,21同士を突き合わせ接続することができる。よって、光ファイバ1,21同士の接続信頼性を高めることができる。
光ファイバ接続器100では、接続作業の工程が簡略であり、容易な操作で裸光ファイバ1a、21a同士を突き合わせ接続することができる。
光ファイバ接続器100では、スプライス用工具80の2つの介挿部材81のうち一方である第1介挿部材81A(図8参照)は、延出光ファイバ21が把持される位置においてベース部材31と押さえ蓋32との間に割り入れた状態となる。2つの介挿部材81のうち他方である第2介挿部材81B(図8参照)は、挿入光ファイバ1が把持される位置においてベース部材31と押さえ蓋32との間に割り入れた状態となる。
そのため、ベース部材31と押さえ蓋32との間に挿入された延出光ファイバ21は、スプライス30内で自由に挿入および引き抜き方向に移動できる。よって、挿入光ファイバ1の突き当てによって延出光ファイバ21を引き抜き方向に移動させ、撓み空間12で撓み変形させることができる。
光ファイバ接続器100では、コード把持部材90とスプライス30との間に挿入光ファイバ1の撓み変形のための大きな距離を確保する必要がないため、コード把持部材90とスプライス30とを近接させて配置できる。よって、光ファイバ接続器100を小型化できる。光ファイバ接続器100は、例えば、光接続箱(クロージャ等)などに収納する際の省スペース化の点で有利である。
コード把持部材70は、撓み方向規制部72を備えるため、延出光ファイバ21の下方への撓み変形を規制できる。そのため、延出光ファイバ21の上方または側方への撓み変形を促すことができる。よって、延出光ファイバ21の撓み変形を視認しやすくなる。また、延出光ファイバ21の下方への撓み変形を規制できるため、延出光ファイバ21が基体部51に当たって急峻な曲げが生じるのを回避できる。そのため、延出光ファイバ21の光特性の低下を抑制できる。
光ファイバ接続器100では、コード把持部材90とスプライス30との間で挿入光ファイバ1に撓み変形が形成される。そのため、外被1Bと挿入光ファイバ1との間の線膨張率の差異などによって、挿入光ファイバ1に伸縮方向の力が作用した場合でも、端末から引き出された挿入光ファイバ1の長さの変動を抑制できる。
光ファイバ接続器100は、コード把持部材70とスプライス30とコード把持部材90とが一体的に位置決めされるため、光ファイバコード24の端末と、スプライス30と、光ファイバコード1Aの端末との相対位置が常に一定となる。そのため、光ファイバ接続器100を光接続箱等に収納する作業において、延出光ファイバ21および挿入光ファイバ1に過大な力が加えられることがなく、光ファイバ1,21の破損を防ぐことができる。
光ファイバ接続器100では、保持体11は、基台部120に固定されていてもよい。
スプライス、スプライス用工具、コード把持部材の具体的構成は、特に限定されない。
光ファイバコード24(第1の光ファイバ)および光ファイバコード1A(第2の光ファイバ)は、光ファイバケーブルに含まれる。第1の光ファイバおよび第2の光ファイバは、ドロップケーブルなどの光ファイバケーブルであってもよい。
挿入光ファイバは、例えば、複数フロアを有する建築物において各フロアにわたる縦穴(例えばエレベータ用昇降路)に布設される光ファイバ、屋内配線された光ファイバ、光複合電子機器に配線された光ファイバ等を例示できる。
1…挿入光ファイバ(第2の光ファイバ)、11…保持体、12…撓み空間、14…窓部、21…延出光ファイバ(第1の光ファイバ)、24…光ファイバコード、30…メカニカルスプライス、30a…前端(他端)、30b…後端(一端)、31…ベース部材(ベース側素子、第1素子)、32…押さえ蓋(蓋側素子、第2素子)、50…把持部材保持部、60…スプライス保持部(メカニカルスプライス保持部)、70…コード把持部材(第1光ファイバ把持部)、72…撓み方向規制部、80…スプライス用工具、81…介挿部材、81A…第1介挿部材、81B…第2介挿部材、90…コード把持部材(第2光ファイバ把持部)、112…第2移動規制部(移動規制部)。

Claims (5)

  1. 第1の光ファイバと、
    前記第1の光ファイバを第2の光ファイバと突き合わせ接続するメカニカルスプライスと、
    前記メカニカルスプライスを保持する保持体と、を備え、
    前記メカニカルスプライスは、前記第1の光ファイバと前記第2の光ファイバとを把持して固定する第1素子および第2素子を備え、
    前記第1の光ファイバは、前記メカニカルスプライスの一端側で、前記メカニカルスプライスから離れて配置された第1光ファイバ把持部において前記保持体に位置決めされ、かつ、前記メカニカルスプライス内において前記メカニカルスプライスの長さ方向に自由に移動できる状態で前記メカニカルスプライスに前記一端から挿入されており、
    前記保持体の内部に、前記メカニカルスプライスの前記一端と前記第1光ファイバ把持部との間で前記第1の光ファイバが撓み変形することができる撓み空間が形成されている、光ファイバ接続器。
  2. 前記第1素子と前記第2素子との間に割り入れられて前記第1素子と前記第2素子との間隔を広げる複数の介挿部材を有するスプライス用工具をさらに備え、
    複数の前記介挿部材は、前記第1の光ファイバが把持される位置で前記第1素子と前記第2素子との間に割り入れられた第1介挿部材と、前記第2の光ファイバが把持される位置で前記第1素子と前記第2素子との間に割り入れられた第2介挿部材と、を含む、請求項1に記載の光ファイバ接続器。
  3. 前記保持体は、前記第2の光ファイバを固定する第2光ファイバ把持部が前記メカニカルスプライスに近づく方向に移動するのを規制する移動規制部を有する、請求項1または2に記載の光ファイバ接続器。
  4. 前記保持体は、前記メカニカルスプライスを収容するハウジングであり、
    前記保持体に、前記撓み空間内の前記第1の光ファイバを視認可能な窓部が形成されている、請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の光ファイバ接続器。
  5. 前記第1光ファイバ把持部は、前記第1の光ファイバの、前記窓部から離れる方向の撓みを規制する撓み方向規制部を有する、請求項4記載の光ファイバ接続器。
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