JP2000298227A - 光ファイバ接続器 - Google Patents

光ファイバ接続器

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JP2000298227A
JP2000298227A JP11105916A JP10591699A JP2000298227A JP 2000298227 A JP2000298227 A JP 2000298227A JP 11105916 A JP11105916 A JP 11105916A JP 10591699 A JP10591699 A JP 10591699A JP 2000298227 A JP2000298227 A JP 2000298227A
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groove
aligning
fiber connector
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Tatsuya Ota
達哉 太田
Yasuhiro Tamaki
康博 玉木
Toshiyuki Tanaka
利行 田中
Yasuaki Fujiwara
康晃 藤原
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Fujikura Ltd
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Fujikura Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 突き合わせ接続した光ファイバを2部材間に
クランプ固定する光ファイバ接続器にあっては、接続後
にも光ファイバ同士の突き合わせ力を確保するための技
術の開発が求められていた。 【解決手段】 対向する両側の導入溝25から挿入した
光ファイバ4、12を挟み込むベース2と押さえ蓋5
と、光ファイバ12を突き合わせ接続可能に位置決め調
心する調心機構7とを具備し、前記導入溝25と前記調
心機構7との間には、光ファイバ12に形成した座屈部
12aを湾曲収納可能な湾曲収納部28を備え、しかも
調心機構7では調心軸線方向への光ファイバ12の移動
を許容していることを特徴とする光ファイバ接続器1を
提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバ同士を
突き合わせ接続する光ファイバ接続器に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図9は、従来構造の光ファイバ接続器5
1を示す。この光ファイバ接続器51は、突き合わせた
2本の光ファイバ52a、52bを、共にプラスチック
等の樹脂からなるベース53と押さえ蓋54a、54
b、54cとの間に、図示しないバネ等のクランプ手段
により挟み込んで固定する構造になっている。光ファイ
バ52a、52bは、その先端の裸ファイバ57a、5
7bを、光ファイバ接続器51の両端に開口された導入
溝55a、55bから、光ファイバ接続器51の中央部
の調心機構56に挿入し、精密に位置決め調心すること
で、突き合わせ接続される。裸ファイバ57a、57b
あるいは調心機構56には、屈折率整合剤が塗布され、
低接続損失が確保される。
【0003】調心機構56としては、(1)精密細管
(以下、「マイクロキャピラリー」)内にその両端から
光ファイバを挿入して突き合わせる構造、(2)位置決
め溝において光ファイバ同士を突き合わせる構造、
(3)3本の精密ロッドあるいは3個の精密ボールの中
心に光ファイバを担持して位置決めする構造などがあ
る。例えば、位置決め溝としては、図10に示すよう
に、ベース53に形成したV溝57や、U溝(図示せ
ず)等が採用される。この位置決め溝では、ベース53
と押さえ蓋54a、54b、54cとを閉じた時に、位
置決め溝から突出した裸ファイバ57a、57bによっ
て隙間が形成されるようにし、クランプ手段のクランプ
力が裸ファイバ57a、57bに集中的に作用するよう
になっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な光ファイバ接続器51の場合、光ファイバ52a、5
2bの接続時には突き合わせ力を作用させるが、接続後
には、突き合わせ力が作用しないため、温度サイクル環
境下では、ベース53、押さえ蓋54a、54b、54
cと、光ファイバ52a、52bとの間の線膨張係数の
差により、光ファイバ52a、52bの突き合わせ端面
間に開閉が起こる。この開閉の影響で、光ファイバ52
a、52bの突き合わせ端面間にゴミや気泡、水滴等を
巻き込み、接続損失が増大することがあった。
【0005】また、多心用の光ファイバ接続器では、複
数配列された調心機構と、各調心機構に対応して複数並
列形成された導入溝とを備える。例えば、多心光ファイ
バテープ心線を光ファイバを導入溝から調心機構に向け
て挿入すると、光ファイバテープ心線先端に露出させた
複数本の裸ファイバが、それぞれに対応する調心機構へ
同時に一括して挿入され、突き合わせ接続される。しか
しながら、同一光ファイバテープ心線の裸ファイバのカ
ット長にばらつきがあると、全ての裸ファイバを同様の
低接続損失を以て突き合わせ接続することが困難になる
ため、裸ファイバのカットは慎重を要するものであり、
カット長のばらつきが大きいと、カットをやり直す必要
があった。また、厳密な意味では、カット長のばらつき
を避けられないため、多心の光ファイバ同士の接続で
は、前述した単心の場合の不都合が一層顕著になるとい
った問題もある。前記問題は、光ファイバテープ心線に
限定されず、例えば、複数本の単心あるいは多心光ファ
イバを結束固定した構造の多心光ファイバ等、各種多心
光ファイバについても同様である。
【0006】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、(a)接続後の光ファイバ間に突き合わせ力を付
与できる構成により、接続後にも突き合わせ接続状態を
維持でき、低接続損失を安定に確保できる、(b)多心
の光ファイバについても、突き合わせ接続した全ての光
ファイバについて目的の低接続損失が安定に得られる、
(c)多心の光ファイバについては、同一の導入溝から
挿入される複数本の光ファイバ間に長さのばらつきがあ
っても、目的の低接続損失を以て確実に突き合わせ接続
できるといった優れた効果を奏する光ファイバ接続器を
提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明では、光ファイバ同士を突き合わせ接続する
光ファイバ接続器であって、ベースと、該ベース上面上
に装着されることにより光ファイバをベースとの間にク
ランプする押さえ蓋と、ベースと押さえ蓋とにクランプ
力を付与するクランプ手段と、ベースと押さえ蓋との間
において、対向する両側に開口された導入溝から挿入さ
れた光ファイバをそれぞれ突き合わせ接続可能に位置決
め調心する調心機構とを具備し、前記導入溝と前記調心
機構との間には、光ファイバに形成した座屈部を湾曲収
納可能な湾曲収納部を備え、前記調心機構では、前記ベ
ースと前記押さえ蓋との間に挟み込まれた光ファイバ
の、該調心機構の調心軸線方向への移動を許容している
ことを特徴とする光ファイバ接続器を前記課題の解決手
段とした。
【0008】この光ファイバ接続器では、対向する両側
の導入溝から挿入した光ファイバを、調心機構に導き、
突き合わせ接続する。そして、突き合わせた両光ファイ
バに突き合わせ力を付与して座屈させ、この座屈部を湾
曲収納部に収納した後、前記突き合わせ力を維持したま
ま、ベースと押さえ蓋とを閉じて、光ファイバをクラン
プする。この時、光ファイバのクランプは、導入溝、調
心機構等でなされ、湾曲収納部には、光ファイバの座屈
部が維持される。ここで、前記座屈部の光ファイバの剛
性が、調心機構内の光ファイバの押圧力として作用し、
これにより、ベースと押さえ蓋とを閉じた後であって
も、接続した光ファイバ間に突き合わせ力が付与され
る。
【0009】調心機構では、調心軸線方向への光ファイ
バの移動を許容しているため、ベースや押さえ蓋と、光
ファイバとの間の線膨張係数の違いによって、突き合わ
せられた光ファイバ先端間を開閉させるような力が作用
しても、前記座屈部から発生される突き合わせ力によっ
て、光ファイバがベースや押さえ蓋に追従移動すること
は無く、光ファイバ先端間の突き合わせ状態が維持され
る。前記調心機構としては、前記ベース上面あるいは前
記押さえ蓋の下面に形成した調心溝であり、前記ベース
上面および前記押さえ蓋下面が前記クランプ手段のクラ
ンプ力により互いに密接されることで、前記調心溝に収
納した光ファイバが、該調心溝、および調心溝に対向す
る前記ベース上面または前記押さえ蓋下面に対して摺動
可能に当接するようになっている構成(請求項2)も採
用可能である。
【0010】この光ファイバ接続器では、請求項3記載
のように、前記調心機構を複数並列してなる調心部を備
え、前記導入溝から調心部の各調心機構に挿入された光
ファイバに、前記導入溝と前記調心機構との間にて形成
した座屈部を、前記湾曲収納部内に湾曲収納するように
構成され、多心の光ファイバ同士の接続に対応できるよ
うにした構成も採用可能である。この構成の光ファイバ
接続器では、各調心機構に挿入される複数本の光ファイ
バのそれぞれに形成した座屈部を、湾曲収納部に収納す
るため、多心光ファイバ同士の接続作業後にベースと押
さえ蓋との間を閉じても、全ての光ファイバについて突
き合わせ力を確保できる。また、同一の導入溝から挿入
される複数本の光ファイバ間に、調心機構への挿入長の
ばらつきがあっても、湾曲収納部内の座屈部によってば
らつきが吸収されるため、全ての光ファイバを、目的の
低接続損失を以て確実に突き合わせ接続することができ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下本発明の光ファイバ接続器の
1実施の形態を図1から図8を参照して説明する。図1
に示すように、本実施の形態の光ファイバ接続器1は、
ベース2と、該ベース2の上面3上に装着されることに
より突き合わせ接続した多心光ファイバとしてのテープ
心線4をベース2との間にクランプして突き合わせ状態
を保持する押さえ蓋5と、ベース2と押さえ蓋5とを内
装してこれらにクランプ力を付与するクランプ手段6と
を備えている。また、図2に示すように、この光ファイ
バ接続器1の内部には、ベース2と押さえ蓋5との間に
おいて、対向する両側に開口され、テープ心線4が挿入
される導入溝25と、該挿入溝25から挿入されたテー
プ心線4先端に露出された複数本(本実施の形態では4
本)の光ファイバ12を突き合わせ接続可能に位置決め
調心する調心機構7とを具備している。本実施の形態に
おいては、クランプ手段6としてC型バネ、調心機構7
としてV溝を採用している。
【0012】図1に示すように、ベース2と押さえ蓋5
とは、一体化することにより断面ほぼ円形のロッドを形
成する断面半円状のロッド状の部材であり、一体化され
た状態でクランプ手段6内に内装され、クランプ手段6
のクランプ力によって、一体化状態が維持される。ベー
ス2と押さえ蓋5との境界線は、クランプ手段6の開口
部31に一致されており、この境界線に沿ってベース2
および押さえ蓋5の外面に開口した複数の開口溝8と、
クランプ手段6の前記開口部31を拡張した拡張穴31
aとが一致されている。前記開口溝8には、前記拡張穴
31aを介して楔状の開口部材6aが挿抜可能に圧入さ
れる。開口溝8に開口部材6aを圧入すると、クランプ
手段6のクランプ力に抗して、ベース2と押さえ蓋5と
の間が押し開かれ、開口溝8から開口部材6aを引き抜
くと、ベース2と押さえ蓋5とがクランプ手段6により
クランプされた状態に戻る。
【0013】図3は、ベース2の半体を示す斜視図であ
る。図中符号9は調心部であり、ベース上面3の長手方
向中央部に形成されている。図3から図5に示すよう
に、この調心部9には、同じサイズのV溝である調心機
構7が複数並列に形成されている。各調心機構7は、調
心部9をベース2の長手方向に沿って貫通されている。
なお、調心溝からなる調心機構7としては、V溝以外、
例えばU溝等を適用することも可能である。
【0014】図2および図3に示すように、導入溝25
は、ベース上面3の長手方向両端部に形成したベース溝
10と、押さえ蓋5の両端の端部蓋21、21に形成し
た蓋溝26とによって構成され、図6に示すように、テ
ープ心線4を被覆材4aごと内装可能になっている。押
さえ蓋5の具体的構成については、後に詳述する。図3
に示すように、ベース溝10は、一端がベース2の長手
方向端面11(端部)に開口し、他端が調心部9に臨ん
でいる。ベース溝10の底部には、テープ心線4の端末
から導出した光ファイバ12が挿入される単心溝14が
複数並列に形成されている。光ファイバ12は、テープ
心線4端末から導出された基端部に被覆材により被覆さ
れた一次被覆部12b(単心線部分)を備え、それ以外
の部分は、裸ファイバが露出されている。前記単心溝1
4は、光ファイバ12を、その一次被覆部12bを収納
可能になっている(図4参照)。図3に示すように、本
実施の形態において、単心溝14は、後述の連通溝17
より開口幅が広い角溝であるが、単心溝としてはこれに
限定されず、V溝、U溝等各種断面形状の溝が適用可能
である。なお、蓋溝26としては、被覆材4aを収納す
る被覆材収納部と、光ファイバ12の一次被覆部12b
を収納する単心線部収納部とを備える構成も採用可能で
ある。この場合、ベース2と押さえ蓋5との間を閉じる
と、被覆材4aのみならず、一次被覆部12bをも、ベ
ース2と押さえ蓋5との間にクランプ固定することがで
きる。
【0015】図2および図3に示すように、各単心溝1
4の調心部9側の端部には、該単心溝14に開口端部1
4a側から挿入した光ファイバ12を調心機構7に導く
テーパ部15が形成されている。テーパ部15は、単心
溝14から調心機構7に連続する傾斜底部16と、該傾
斜底部16上に複数立設されることにより複数の連通溝
17を形成する仕切壁18とを有している。連通溝17
は、単心溝14側から調心機構7側に行くにしたがって
開口幅が徐々に縮小する角溝であって、最小開口幅が光
ファイバ12の径より僅かに大きくなっている。テーパ
部15の前記調心機構7とは対向する反対側の入り口
は、一次被覆部12bの挿入を規制し、光ファイバ12
のみ挿通を可能とする大きさに形成されている。
【0016】図3および図4に示すように、ベース上面
3の開口溝8と対向する側部には、ベース2に対して押
さえ蓋5を位置決めするための位置決め突起19が突設
されている。位置決め突起19は、ベース上面3の長手
方向に沿って延在する突条であって、開口溝8を開口部
材6aを挿入して開口した際にベース2と押さえ蓋5と
を相対回動自在に支持するヒンジの役割を果たす。
【0017】図2に示すように、押さえ蓋5は、調心部
9との間に光ファイバ12をクランプする中央蓋20
と、該中央蓋20の両端に直列に配置されてそれぞれベ
ース2との間にベース溝10内に配置したテープ心線4
をクランプする端部蓋21とを備えている。中央蓋20
と端部蓋21とは、中央蓋20の両端部に突設した載置
突起22を端部蓋21の一端部に突設した受け突起23
上に載せて係合することにより一体化されるようになっ
ている。
【0018】図7に、図2のD−D線断面矢視図であ
る。図7に示すように、端部蓋21の受け突起23の内
面側には、単心溝14の開口端部14a側からテーパ部
15に挿入された光ファイバ12を調心機構7に導くテ
ーパ溝27が形成されている。テーパ溝27は、図6に
示した前記蓋溝26より浅く形成されている。なお、蓋
溝26、テーパ溝27は、テープ心線4や光ファイバ1
2のサイズに対応して適宜形成するものであって、省略
することも可能である。
【0019】図2およひ図5に示すように、中央蓋20
の中央部の下面20aは、調心機構7に挿入した各光フ
ァイバ12を押さえ込む平滑な平面に加工されている。
クランプ手段6のクランプ力によって、中央蓋20とベ
ース2との間を閉じると、中央蓋下面20aは、ベース
上面3に密接するとともに、調心機構7に収納した光フ
ァイバ12に対して数μm程度の微小なギャップを以て
当接する。このため、光ファイバ12は、中央蓋20に
よって調心機構7内に押さえ込まれるものの、該調心機
構7の調心軸線方向(長手方向)への移動が許容され
る。なお、中央蓋下面20aは、請求項2記載の押さえ
蓋下面として機能する。
【0020】図2に示すように、調心機構7と導入溝2
5との間には、光ファイバ12を湾曲収納する湾曲収納
部28が形成されている。図2において、この湾曲収納
部28は、中央蓋20の両端部に形成された溝である
(図8参照)。湾曲収納部は、ベース2側に形成するこ
とも可能である。この時には、単心溝、テーパ部等をベ
ース2側では無く、押さえ蓋5側に形成する。
【0021】図2に示すように、両端部蓋21の、ベー
ス2両端部に対応する部分にはテーパ状の切欠部24が
形成され、ベース上面3上の単心溝14端部の開口端部
14aを露出させている。前記開口端部14aは、調心
機構7から離間する方向へ行くに従って、端部蓋21か
ら離間する方向(図2中下方)へ傾斜され、しかも、切
欠部24の開口量を増大する形状になっているため、テ
ープ心線4先端に露出させた光ファイバ12を挿入する
ことが容易になっている。また、切欠部24自体もテー
パ状であるから、テープ心線4の被覆材4aを導入溝2
5に挿入することが容易になっている。
【0022】クランプ手段6は、ベリリウム銅等の材料
で形成されている。ベリリウム銅の場合、目的形状に成
形後時効硬化処理を行ったものや、熱処理後フッ素樹脂
等でコーティングしたもの等であってもよい。図1に示
すように、クランプ手段6には、ベース2と押さえ蓋5
の外面に突設された係止突起29と係合して、ベース2
および押さえ蓋5に対して位置決めするための係止穴3
0が形成されている。係止穴30は、クランプ手段6を
周方向にほぼ一周するスリット状の開口部であって、ク
ランプ手段6の長手方向両端部に形成されている。但
し、開口部31に対向する断面方向反対側のみは、係止
穴30を形成しない。
【0023】この光ファイバ接続器1によってテープ心
線4同士を突き合わせ接続するには、開口部材6aを挿
入して、クランプ手段6のクランプ力に抗してベース2
と押さえ蓋5との間を押し開いた状態を維持しておき、
ベース2両端の単心溝14の開口端部14aからテープ
心線4を、光ファイバ12を前方として調心機構7に向
けて押し込んでいく。この時、光ファイバ12は、単心
溝14の開口端部14aに挿入した後、この開口端部1
4aの傾斜に沿わせるようにして調心機構7方向へ押し
込んでいくことで、連通溝17を介して調心機構7へス
ムーズに挿入される。
【0024】各テープ心線4について、先端に露出され
た各光ファイバ12が等しい長さに精密に切り揃えられ
ていれば、調心部9での全ての光ファイバ12同士の突
き合わせが、等しい突き合わせ力を以てほぼ同時になさ
れる。しかしながら、テープ心線4先端の全ての光ファ
イバ12が等しい突き合わせ力を以て同時に突き合わせ
られる程度に、光ファイバ12を等しい長さに精密に切
り揃えることは現実的に困難であるため、最初の光ファ
イバ12同士の突き合わせがなされた段階では、突き合
わせが完了していない光ファイバ12が存在することが
一般的である。そこで、さらに、調心部9方向へテープ
心線4を強く押し込む。すると、図2に示すように、ま
ず、最初に突き合わせられた光ファイバ12が座屈し
て、形成された座屈部12aが、湾曲収納部28内に収
納され、次いで、順次、突き合わせられた光ファイバ1
2に形成された座屈部12aが湾曲収納部28に収納さ
れ、最終的に、全ての光ファイバ12に座屈部12aが
形成されて湾曲収納部28に収納される。これにより、
全ての光ファイバ12同士の突き合わせが完了する。
【0025】このように、この光ファイバ接続器1で
は、同一のテープ心線4先端の光ファイバ12の長さに
ばらつきが存在しても、このばらつきを座屈部12aに
よって吸収することで、全ての光ファイバ12を突き合
わせ接続することができる。なお、この時、テープ心線
4の押圧力によって、光ファイバ12先端が調心機構7
内に収納された状態を維持したまま座屈部12aを形成
するので、座屈部12aの形成時に、光ファイバ12先
端が調心機構7から離脱する心配は無い。
【0026】光ファイバ12同士の突き合わせと同時
に、テープ心線4の被覆材4aが導入溝25に内装され
る。この時、テープ心線4の被覆材4aが単心溝14の
上縁部14b上に支持され(図6参照)、調心機構7の
調心軸線上に位置される。テープ心線4は、一次被覆部
12bがテーパ部15の入り口に当接することで、調心
機構7側への挿入が規制されるので、テープ心線4先端
の光ファイバ12の露出長は、前記座屈部12aの形成
量も考慮して、調心機構7への目的挿入長よりも長くし
ておく。
【0027】光ファイバ12同士の突き合わせが完了し
たら、開口溝8から開口部材6aを引き抜き、クランプ
手段6のクランプ力によって、ベース2と押さえ蓋5と
の間にテープ心線4をクランプする。これにより、調心
部9では、光ファイバ12がクランプされて、突き合わ
せ状態が維持される。但し、図5を参照して説明したよ
うに、調心機構7の調心軸線方向への光ファイバ12の
移動は許容される。テープ心線4の被覆材4aは、ベー
ス2と押さえ蓋5の両ベース溝10、26の間でクラン
プ固定されるため、テープ心線4に作用した引張力は光
ファイバ12に影響が作用しないようになっている。湾
曲収納部28内に収納した座屈部12aには、クランプ
力は作用せず、自在に変形できる状態が維持される。
【0028】両テープ心線4の被覆材4aが導入溝25
にクランプ固定されると、光ファイバ接続器1内への両
テープ心線4の挿入量が固定され、湾曲収納部28内の
座屈部12aが維持される。そして、この座屈部12a
が、光ファイバ12自体の剛性によって直線状に戻ろう
とする力が、調心機構7内の光ファイバ12の押圧力と
なり、突き合わせられた光ファイバ12間の突き合わせ
力として作用する。湾曲収納部28内での座屈部12a
の収納量は、光ファイバ12の長さのばらつきによっ
て、光ファイバ12毎に僅かな違いがあるが、座屈部1
2aによって発生される押圧力に与える影響は極めて微
小であり、突き合わせられた光ファイバ12の各対に
は、ほぼ均等の突き合わせ力が付与される。これによ
り、突き合わせ接続した光ファイバ12の全ての対に、
目的の低接続損失が確実に得られる。なお、各光ファイ
バ12の先端には屈折率整合剤を塗布することがより好
ましい。
【0029】また、ベース2や押さえ蓋5と、光ファイ
バ12との間の線膨張係数の違いによって、温度サイク
ル環境下で、突き合わせ接続した光ファイバ12端面間
を開閉するような力が作用しても、座屈部12aが発生
する押圧力によって、光ファイバ12同士の突き合わせ
接続状態が維持され、接続損失も安定に維持される。ベ
ース2や押さえ蓋5と、光ファイバ12との間で、熱変
形量の差が大きくても、調心機構7内の光ファイバ12
が、ベース2や押さえ蓋5に対して摺動しつつ移動する
ことで、接続状態が維持され、接続損失も安定に維持さ
れる。また、中央蓋下面20aとベース上面3とが密接
することで、中央蓋下面20aと光ファイバ12との間
の当接ギャップの変動を確実に抑えることができるの
で、調心機構7での光ファイバ12の調心精度や、調心
軸線方向への移動性を長期にわたって安定に維持でき
る。
【0030】ベース2と押さえ蓋5との間は、開口溝8
に開口部材6aを挿抜することにより開閉され、テープ
心線4のクランプおよびクランプ解除を自在に切り替え
ることができるので、突き合わせ接続状態でクランプし
たテープ心線4の接続切り替え等も自在に行うことがで
きる。
【0031】このように、この光ファイバ接続器1によ
れば、突き合わせ接続後のテープ心線4を、ベース2と
押さえ蓋5とを閉じてクランプした後であっても、湾曲
収納部28に収納した座屈部12aが発生する押圧力に
よって、光ファイバ12同士の突き合わせ力を確保で
き、しかも、調心機構7に挿入された光ファイバ12に
調心軸線方向の移動を許容したことにより、突き合わせ
接続された光ファイバ12間の突き合わせ力を安定に維
持することができ、長期にわたって低接続損失を維持す
ることができる。
【0032】なお、多心光ファイバとしては、テープ心
線以外、例えば、複数本の単心光ファイバを結束したも
の等であってもよい。前記実施の形態の光ファイバ接続
器1は、テープ心線4と複数本の単心光ファイバとを光
接続すれば、テープ心線4の単心分岐器としても利用す
ることができる。この場合、単心光ファイバに対応し
て、単心光ファイバの挿入側を単心光ファイバの位置決
めに有利な構造に変更することも可能である。本発明の
光ファイバ接続器は、多心光ファイバに対応するものに
限定されず、単心光ファイバ同士を接続するものも含
む。この場合には、調心機構を一つのみ備え、単心の光
ファイバに対応する導入溝を備えた構成が採用される。
また、前記実施の形態では、突き合わせ接続する両側の
光ファイバに形成した座屈部をそれぞれ湾曲収納部に収
納する構成を示したが、湾曲収納部の形成は片側のみで
あっても良い。
【0033】調心機構としては、マイクロキャピラリー
が設置されたV溝またはV溝以外の位置決め溝や、精密
ロッド、精密ボールを用いた調心構造の適用も可能であ
る。また、調心機構に収納した光ファイバの調心軸線方
向への移動を許容する構成としては、前記実施の形態に
限定されず、ベース上面や押さえ蓋下面の摩擦係数、ク
ランプ手段のクランプ力等によっては、光ファイバをク
ランプした時にベースと押さえ蓋との間に隙間が形成さ
れる構成も採用可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光ファイ
バ接続器によれば、 調心機構への押圧力によって光ファイバを座屈させて
形成した座屈部を、調心機構と導入溝との間に設けた湾
曲収納部に収納したことにより、突き合わせ接続後の光
ファイバを、ベースと押さえ蓋とを閉じてクランプした
後であっても、前記座屈部が発生する押圧力によって、
光ファイバ同士の突き合わせ力を確保できる、 調心機構に挿入された光ファイバに調心軸線方向の移
動を許容したことにより、突き合わせ接続された光ファ
イバ間の突き合わせ力を安定に維持することができ、長
期にわたって低接続損失を維持することができる といった優れた効果を奏する。
【0035】請求項2記載のように、前記調心機構が、
前記ベース上面あるいは前記押さえ蓋の下面に形成した
調心溝であり、前記ベース上面および前記押さえ蓋下面
が前記クランプ手段のクランプ力により互いに密接され
ることで、前記調心溝に収納した光ファイバが、該調心
溝、および調心溝に対向する前記ベース上面または前記
押さえ蓋下面に対して摺動可能に当接するようになって
いる構成を採用すると、押さえ蓋下面とベース上面とが
密接することで、押さえ蓋下面と光ファイバとの間の当
接ギャップの変動を確実に抑えることができるので、調
心機構での光ファイバの調心精度や、調心軸線方向への
移動性を長期にわたって安定に維持できるといった優れ
た効果を奏する。
【0036】請求項3記載のように、前記調心機構を複
数並列してなる調心部を備え、前記導入溝から調心部の
各調心機構に挿入された光ファイバに、前記導入溝と前
記調心機構との間にて形成した座屈部を、前記湾曲収納
部内に湾曲収納するように構成され、多心の光ファイバ
同士の接続に対応できるようにした構成を採用すると、
調心機構に挿入する複数本の光ファイバの長さにばらつ
きが存在しても、このばらつきを、各光ファイバに形成
した座屈部によって吸収することで、全ての光ファイバ
をほぼ均等の突き合わせ力を以て突き合わせ接続するこ
とができ、接続した全ての光ファイバについて目的の低
接続損失が確実に得られるといった優れた効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ファイバ接続器の実施の形態を示
す斜視図である。
【図2】 図1のA−A線断面矢視図である。
【図3】 図1の光ファイバ接続器のベースを示す斜視
図である。
【図4】 図1の光ファイバ接続器のベースを示す平面
図である。
【図5】 図2のB−B線断面矢視図である。
【図6】 図2のC−C線断面矢視図である。
【図7】 図2のD−D線断面矢視図である。
【図8】 図1の光ファイバ接続器の押さえ蓋を構成す
る中央蓋下面を示す斜視図である。
【図9】 従来例の光ファイバ接続器を示す正断面図で
ある。
【図10】 図9のE−E線断面矢視図である。
【符号の説明】
1…光ファイバ接続器、2…ベース、3…ベース上面、
4…多心光ファイバ(テープ心線)、5…押さえ蓋、6
…クランプ手段(C型バネ)、7…調心機構、調心溝
(V溝)、9…調心部、12…光ファイバ、12a…座
屈部、20a…押さえ蓋下面(中央蓋下面)、25…導
入溝、28…湾曲収納部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 利行 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 (72)発明者 藤原 康晃 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内 Fターム(参考) 2H036 JA02 LA03 LA08 LA11 LA12 MA01 NA01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバ(4)同士を突き合わせ接続
    する光ファイバ接続器であって、 ベース(2)と、該ベース上面(3)上に装着されるこ
    とにより光ファイバをベースとの間にクランプする押さ
    え蓋(5)と、ベースと押さえ蓋とにクランプ力を付与
    するクランプ手段(6)と、ベースと押さえ蓋との間に
    おいて、対向する両側に開口された導入溝(25)から
    挿入された光ファイバ(12)をそれぞれ突き合わせ接
    続可能に位置決め調心する調心機構(7)とを具備し、 前記導入溝と前記調心機構との間には、光ファイバに形
    成した座屈部(12a)を湾曲収納可能な湾曲収納部
    (28)を備え、 前記調心機構では、前記ベースと前記押さえ蓋との間に
    挟み込まれた光ファイバの、該調心機構の調心軸線方向
    への移動を許容していることを特徴とする光ファイバ接
    続器(1)。
  2. 【請求項2】 前記調心機構が、前記ベース上面あるい
    は前記押さえ蓋の下面に形成した調心溝(7)であり、 前記ベース上面および前記押さえ蓋下面(20a)が前
    記クランプ手段のクランプ力により互いに密接されるこ
    とで、前記調心溝に収納した光ファイバが、該調心溝、
    および調心溝に対向する前記ベース上面または前記押さ
    え蓋下面に対して摺動可能に当接するようになっている
    ことを特徴とする請求項1記載の光ファイバ接続器。
  3. 【請求項3】 前記調心機構を複数並列してなる調心部
    (9)を備え、前記導入溝から調心部の各調心機構に挿
    入された光ファイバに、前記導入溝と前記調心機構との
    間にて形成した座屈部を、前記湾曲収納部内に湾曲収納
    するように構成され、 多心の光ファイバ(4)同士の接続に対応できるように
    したことを特徴とする請求項1または2記載の光ファイ
    バ接続器。
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