JP5865291B2 - 光ファイバ接続工具 - Google Patents

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Description

本発明は、光ファイバ接続工具に関する。
特許文献1には、2本の光ファイバをそれぞれ把持する一対の把持部と、光ファイバの端部同士を突き合わせ接続して挟持する挟持部材と、把持部を拘束する拘束カバーと、を有する光ファイバ接続器が開示されている。
この光ファイバ接続器では、挿入部材を有する挿入ユニットが用いられる。挿入ユニットは、挿入部材を挟持部材の間に挿入することによって、挟持部材の間に、光ファイバが挿入可能な隙間を形成できる。
この光ファイバ接続器では、光ファイバを挟持部材の間で突き合わせ、拘束カバーを閉じて把持部の後退を規制した後に、挿入ユニットを引き抜いて、光ファイバを挟持部材の間で把持固定することができる。
特開2010−145951号公報
前述の光ファイバ接続器では、光ファイバの突き当て力の確保のため、拘束カバーを閉じて把持部の後退を規制した後に、挿入ユニットを取り外す必要があるが、作業手順が複雑であるため、誤操作を防ぐことが課題となっていた。
本発明は、誤操作を防止し、光ファイバの突き当て力を確実に確保できる光ファイバ接続工具を提供することを課題とする。
本発明は、第1の光ファイバが挿入されるメカニカルスプライスを保持する光ファイバ接続用ユニットと、前記メカニカルスプライス内で前記第1の光ファイバと突き合わせる第2の光ファイバを固定する接続治具と、を備え、前記光ファイバ接続用ユニットは、前記メカニカルスプライスと、前記第1の光ファイバを把持する光ファイバ把持部と、これらを保持するユニットベースと、前記メカニカルスプライスに取り付けられるスプライス用工具とを有し、前記ユニットベースは、前記光ファイバ把持部を保持する本体部と、前記本体部に保持された前記光ファイバ把持部を位置決めする位置決め部材と、を有し、前記位置決め部材は、前記本体部に保持された前記光ファイバ把持部に被せられるカバー板と、前記カバー板の両側に設けられた一対の側板と、前記一対の側板の内面に突出され前記カバー板を前記光ファイバ把持部に被せたときに前記光ファイバ把持部の前記メカニカルスプライス側とは反対の後側に配置されて前記光ファイバ把持部の後退を規制する後退規制部と、を有し、前記一対の側板の長手方向の一端部において回転軸によって前記本体部に回動可能に枢着されており、前記本体部に対して回動させることにより、前記本体部に保持された前記光ファイバ把持部に前記カバー板を被せて前記後退規制部によって前記光ファイバ把持部の後退を規制する規制位置と、前記光ファイバ把持部の後退を規制しない待機位置とを切り替え可能であり、前記スプライス用工具は、前記位置決め部材が前記待機位置にあるときには、前記位置決め部材によって前記メカニカルスプライスから取り外す方向の移動が規制され、かつ前記位置決め部材が前記規制位置にあるときには、前記位置決め部材によって前記メカニカルスプライスから取り外す方向の移動が規制されず、前記位置決め部材の前記側板は前記一端部からその回動半径方向へ延在し、前記位置決め部材の前記カバー板には、その回動中心側から窪む挿通凹部が確保され、前記スプライス用工具は、前記位置決め部材が前記回動中心から前記本体部上方へ延在する向きとなる前記待機位置にあるとき、前記挿通凹部に、前記スプライス用工具を前記メカニカルスプライスから取り外す方向と略直交する方向に挿通可能な延出片を有し、前記スプライス用工具が前記メカニカルスプライスに取り付けられた状態で、前記位置決め部材が、前記規制位置と前記待機位置との間を、前記スプライス用工具の前記延出片に阻害されずに回動可能であり、前記スプライス用工具には、一対の前記延出片が前記スプライス用工具の幅方向に隙間を空けて形成されている光ファイバ接続工具を提供する。
前記スプライス用工具は、前記一対の延出片の互いに対向する側面に、前記スプライス用工具を取り外す方向に前記メカニカルスプライスから遠ざかるほど互いに離れるように傾斜する斜面が形成されていることが好ましい。
本発明は、第1の光ファイバが挿入されるメカニカルスプライスを保持する光ファイバ接続用ユニットと、前記メカニカルスプライス内で前記第1の光ファイバと突き合わせる第2の光ファイバを固定する接続治具と、を備え、前記光ファイバ接続用ユニットは、前記メカニカルスプライスと、前記第1の光ファイバを把持する光ファイバ把持部と、これらを保持するユニットベースと、前記メカニカルスプライスに取り付けられるスプライス用工具とを有し、前記ユニットベースは、前記光ファイバ把持部を保持する本体部と、前記本体部に保持された前記光ファイバ把持部を位置決めする位置決め部材と、を有し、前記位置決め部材は、前記光ファイバ把持部の移動を規制する規制位置と、前記光ファイバ把持部の移動を規制しない待機位置とを切り替え可能であり、前記スプライス用工具は、前記位置決め部材が前記待機位置にあるときには、前記位置決め部材によって前記メカニカルスプライスから取り外す方向の移動が規制され、かつ前記位置決め部材が前記規制位置にあるときには、前記位置決め部材によって前記メカニカルスプライスから取り外す方向の移動が規制されない光ファイバ接続工具を提供する。
前記位置決め部材は、前記本体部に回動可能に枢着され、前記スプライス用工具が前記メカニカルスプライスに取り付けられた状態で、前記回動により前記規制位置と待機位置とを切り替え可能であることが好ましい。
前記スプライス用工具は、前記待機位置にある位置決め部材に形成された挿通凹部に挿通可能な延出片を有することが好ましい。
本発明によれば、スプライス用工具は、位置決め部材が待機位置にあるときには、位置決め部材によってメカニカルスプライスから取り外す方向の移動が規制され、かつ位置決め部材が規制位置にあるときには、位置決め部材によってメカニカルスプライスから取り外す方向の移動が規制されないので、位置決め部材が待機位置にあるときにスプライス用工具を取り外すという誤操作を防止できる。
従って、光ファイバの突き当て力を確実に確保し、高い接続信頼性を得ることができる。
本発明の一実施形態の光ファイバ接続工具を示す斜視図である。 光ファイバ接続工具を示す分解斜視図である。 光ファイバ接続用ユニットを示す分解斜視図である。 スプライス用工具の平面図である。 スプライス用工具の斜視図である。 メカニカルスプライスにおける光ファイバの挿入および把持状態を説明する断面図である。 介挿部材をメカニカルスプライスの素子の間に割り入れた様子を示す断面図である。 メカニカルスプライスにおける光ファイバの挿入および把持状態を説明する断面図である。 光ファイバ接続工具を示す断面図である。 光ファイバ接続工具の組み立て工程を示す工程図である。 光ファイバ接続工具を示す断面図である。 レバー部材の動作を示す断面図である。
以下、好適な実施の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1〜図3に示すように、光ファイバ接続工具100は、光ファイバケーブル24の端末に取り付けられた光ファイバ接続用ユニット10と、挿入光ファイバ1を把持したファイバホルダ90(光ファイバ固定部)を有する接続治具110と、を備えている。
光ファイバ接続用ユニット10は、光ファイバケーブル24の端末から引き出される延出光ファイバ21(第1の光ファイバ)を、挿入光ファイバ1(第2の光ファイバ)と突き合わせて把持固定するメカニカルスプライス30と、光ファイバケーブル24を把持するケーブル把持部材70(光ファイバ把持部)と、これらを保持するユニットベース11と、メカニカルスプライス30に取り付けられるスプライス用工具40と、を備えている。
光ファイバ接続用ユニット10については、ファイバホルダ90に近づく方向を前方といい、その反対方向を後方と言うことがある。また、メカニカルスプライスは、単に「スプライス」とも言う。
図2および図3に示すように、ユニットベース11は、スプライス30を脱着可能に保持するメカニカルスプライス保持部60(以下、スプライス保持部60と言う)と、光ファイバケーブル24の端末24a(図6参照)を脱着可能に把持するケーブル把持部材70が保持される把持部材保持部50(把持部保持部)と、を有する。
スプライス保持部60は、基体部61と、基体部61の一側縁に立設された一側突壁部62と、基体部61の他側縁に立設された他側突壁部63と、一側突壁部62の前端に設けられた前側突壁部64と、突壁部62、63の後端にそれぞれ設けられた後側突壁部65とを有する。
スプライス保持部60は、スプライス30を、向かい合う一側突壁部62と他側突壁部63の間に確保されたスプライス収納空間67に収納して保持することができる。
図2、図3および図7に示すように、一側突壁部62の外面62aには、一方のガイド部材120の内方突出部122が入り込むことができる溝状のガイド凹部62bが形成されている。他側突壁部63の外面63aには、他方のガイド部材120の内方突出部122の先端部122aが入り込むことができる溝状のガイド凹部63bが形成されている。
ガイド凹部62b、63bは、スプライス保持部60の長さ方向(前後方向)に沿って形成されている。
前側突壁部64と後側突壁部65との離隔距離は、スプライス30の長手方向寸法に応じて設定されており、スプライス30は、前側突壁部64と後側突壁部65によって基体部61に対する前後方向の位置ずれが規制される。
スプライス保持部60は、スプライス30を脱着可能に保持できる。
図3および図6に示すように、把持部材保持部50は、基体部51と、基体部51の一側縁に立設された一側突壁部52と、基体部51の他側縁に立設された他側突壁部53と、ケーブル把持部材70を位置決めするレバー部材150(位置決め部材)とを有し、ケーブル把持部材70を基体部51上で保持できる。基体部51と突壁部52、53からなる部材を本体部54という。
レバー部材150は、把持部材保持部50に保持されたケーブル把持部材70に被せるカバー板151と、その両側に設けられた側板152、152と、側板152、152の内面に、内方に向かって突出して形成された後退規制部154とを有する。
レバー部材150は、把持部材保持部50の両側部の回転軸55を中心として回動することにより、ケーブル把持部材70を保持してその後退を規制する規制位置(図6の2点鎖線で示す位置)と、ケーブル把持部材70の後退を規制しない待機位置(図6の実線で示す位置)とを切り替え可能である。
側板152は長板状(図示例では長方形)とされ、その長手方向の一端部には、把持部材保持部50の両側部に突設された回転軸55が挿入される軸受穴152aが形成されている。
回転軸55が軸受穴152aに挿入されると、レバー部材150は本体部54に対して回動可能に枢着される。側板152は、カバー板151に対して垂直に形成されている。
レバー部材150は、規制位置において、後退規制部154をケーブル把持部材70の後側に配置することにより、ユニットベース11に対するケーブル把持部材70の後退を規制することができる。
側板152は、把持部材保持部50の外面に突出された係合突起50bに係合する係合穴152bを有する。係合突起50bを係合穴152bに係合させることにより、レバー部材150を規制位置に維持することができる。
図6および図12(a)に示すように、カバー板151は矩形状に形成され、その基端縁151a(側板152の長手方向において軸受穴152aに近い側の端縁)は、軸受穴152aから離れた位置にある。すなわち、側板152の長手方向の位置に関して、側板152の一端部に設けられた軸受穴152aと比較すると、基端縁151aは他端寄りの位置にある。
図6に示すように、レバー部材150を、カバー板151が把持部材保持部50の延在方向(前後方向)に対して垂直(または略垂直)となる待機位置(実線で示す位置)としたときには、基端縁151aは内側延出片49、49より高い位置にある。
カバー板151の基端側(軸受穴152aに近い側)には、内側延出片49、49が挿通可能な挿通凹部153が形成されている。挿通凹部153は、基端縁151aと、側板152,152の上縁152c、152cとにより形成される凹部である
図12(b)および図12(c)に示すように、基端縁151aは、レバー部材150を待機位置(図12(a)、図6の実線)から規制位置(図6の2点鎖線)にする際に、このレバー部材150の動作を阻害しないように形成されている。
このため、レバー部材150は、スプライス用工具40がスプライス30に取り付けられた状態のままで、待機位置から規制位置に切り替えることができる。
把持部材保持部50及びスプライス保持部60は一体に形成することが好ましい。例えば、プラスチック製の一体成形品とすることができる。
なお、改変例として、把持部材保持部50が、ケーブル把持部材70を載せてスライド可能に設けられる板状のガイド部材(図示せず)を有する構造を挙げることができる。ガイド部材は、ケーブル把持部材70とともに前進することで、把持部材保持部50の内部へと収容される。
図3に示すように、把持部材保持部50とスプライス保持部60の間には、ケーブル把持部材70の前側突出部75から突出する延出光ファイバ21の先端を、スプライス30のテーパ状開口部34bに向けて案内する光ファイバ案内部13が設けられている。
光ファイバ案内部13は、テーパ状開口部34bの中央部に向けて傾斜する内面を有し、ケーブル把持部材70を把持部材保持部50に挿入するときに、延出光ファイバ21の先端をスプライス30のテーパ状開口部34bへと案内することができる。
ユニットベース11内には、スプライス30と、ケーブル把持部材70の把持ベース71との間に、延出光ファイバ21が撓み変形することが可能な撓み空間12が確保されている。
図3、図7および図8に示すように、スプライス30は、細長板状のベース部材31と、該ベース部材31の長手方向に沿って配列設置した3つの蓋部材321、322、323によって構成される押さえ蓋32と、これらを互いに閉じ合わせる方向に弾性付勢する細長形状のクランプばね33とを有する。
ベース部材31(ベース側素子)と蓋部材321、322、323(蓋側素子)とは、半割り把持部材34を構成する。
スプライス30については、その長手方向において、延出光ファイバ21が挿入される側(図8の左側)を後、反対側(図8の右側)を前として説明する。
スプライス30の押さえ蓋32を構成する3つの蓋部材(蓋側素子)321、322、323のうち、最も後側に位置する符号321の蓋部材を後蓋部材とも言い、最も前側に位置する符号323の蓋部材を前蓋部材とも言う。また、後蓋部材321と前蓋部材323との間に位置する符号322の蓋部材を中蓋部材とも言う。
図8に示すように、スプライス30のベース部材31は、その長手方向の全長にわたって、蓋部材321、322、323に対向する対向面31aが形成されている。対向面31aの長手方向(延在方向)中央部には、ベース部材31の長手方向に沿う調心溝31bが形成されている。
調心溝31bは、延出光ファイバ21先端に口出しされた裸光ファイバ21aと、挿入光ファイバ1先端に口出しされた裸光ファイバ1aとを突き合わせ接続(光接続)可能に互いに高精度に位置決め、調心する。調心溝31bは、例えばV溝(断面V字状の溝)である。調心溝31bはV溝に限定されず、例えば断面半円状の溝や、U溝(断面U字状の溝)等も採用可能である。
調心溝31bは、ベース部材31の対向面31aの中蓋部材322に対向する部分に形成されている。
対向面31aの後蓋部材321に対向する部分及び前蓋部材323に対向する部分には、調心溝31bに比べて溝幅が大きい被覆部挿入溝31c、31dが形成されている。被覆部挿入溝31c、31dは、ベース部材31長手方向において調心溝31bの両側に、ベース部材31の長手方向に沿って延在形成されている。
被覆部挿入溝31c、31dと調心溝31bとの間には、被覆部挿入溝31c、31dから調心溝31b側に行くにしたがって溝幅が小さくなるテーパ状のテーパ溝31e、31fが形成されている。各被覆部挿入溝31c、31dは、テーパ溝31e、31fを介して調心溝31bと連通されている。
前蓋部材323の対向面323aには、ベース部材31の被覆部挿入溝31dに対応する位置に、挿入光ファイバ1の被覆部が挿入される被覆部挿入溝323bが形成されている。
後蓋部材321の対向面321aには、ベース部材31の被覆部挿入溝31cに対応する位置に、挿入光ファイバ1の被覆部が挿入される被覆部挿入溝321bが形成されている。
スプライス30の半割り把持部材34の前端には、前蓋部材323及びベース部材31に、それぞれ、その前端面から後側に行くにしたがって先細りのテーパ状に形成された凹所からなるテーパ状開口部34aが開口している。このテーパ状開口部34aの後端(奥端)は被覆部挿入溝323b、31dと連通している。
スプライス30の半割り把持部材34の後端には、後蓋部材321及びベース部材31に、それぞれ、その後端面から前側に行くにしたがって先細りのテーパ状に形成された凹所からなるテーパ状開口部34bが開口している。このテーパ状開口部34bの前端(奥端)は被覆部挿入溝321b、31cと連通している。
図3に示すように、スプライス30の半割り把持部材34における、クランプばね33の背板部33aとは反対側(以下、開放側)に露出する側面には、介挿部材41の介挿片部41aを挿入するための介挿部材挿入穴35が開口されている。
介挿部材挿入穴35は、中蓋部材322の後端部及び前端部に対応する2箇所と、後蓋部材321及び前蓋部材323のベース部材31長手方向の中央部に対応する位置の、計4箇所に形成されている。
図3および図7に示すように、クランプばね33は、1枚の金属板を成形したものであって、細長板状の背板部33aの両側から、該背板部33aの長手方向全長にわたって、背板部33aに垂直に側板部33bが張り出された構成になっている。
スプライス30のベース部材31及び3つの蓋部材321、322、323は、その互いに対向する対向面31a、321a、322a、323aが、クランプばね33の一対の側板部33bの間隔方向に概ね垂直となる向きで一対の側板部33bの間に把持されている。
一対の側板部33bの一方はベース部材31に当接し、他方の側板部33bは押さえ蓋32に当接する。
クランプばね33の一対の側板部33bは、それぞれ、切り込み部33dによって、スプライス30の押さえ蓋32の3つの蓋部材321、322、323に対応する3つの部分に分かれている。
クランプばね33は、後蓋部材321とベース部材31とを保持する第1クランプばね部331と、中蓋部材322とベース部材31とを保持する第2クランプばね部332と、前蓋部材323とベース部材31とを保持する第3クランプばね部333とを有する。
第1クランプばね部331の一対の側板部に符号331b、第2クランプばね部332の一対の側板部に符号332b、第3クランプばね部333の一対の側板部に符号333bを付記する。
図8に示すように、延出光ファイバ21の端部は、スプライス30の細長形状の半割り把持部材34の長手方向片端から長手方向中央部まで挿入される。
延出光ファイバ21のうち、半割り把持部材34を構成するベース部材31と押さえ蓋32との間に挿入された部分を、以下、挿入端部とも言う。
延出光ファイバ21の挿入端部は、その先端の裸光ファイバ21aの部分がベース部材31と中蓋部材322との間に配置され、被覆21bを有する部分がベース部材31と後蓋部材321との間に配置される。
スプライス30の前側からベース部材31と中蓋部材322との間に、他の光ファイバ1を挿入することで、該光ファイバ1(以下、挿入光ファイバとも言う)の先端を延出光ファイバ21先端(挿入端部先端)に突き合わせ接続できる。また、スプライス30の半割りの素子の間、すなわちベース部材31(ベース側素子)と押さえ蓋32(蓋側素子)との間に、延出光ファイバ21と該光ファイバ21に突き当てた挿入光ファイバ1とを、クランプばね33の弾性によって把持固定できる。
挿入光ファイバ1の挿入端部は、その先端に口出しされた裸光ファイバ1aの部分がベース部材31と中蓋部材322との間に配置され、被覆1bを有する部分(被覆部)がベース部材31と前蓋部材323との間に配置される。
図3に示すように、ケーブル把持部材70は、光ファイバケーブル24を嵌め込むケーブル嵌合溝(図示略)が形成された把持ベース71と、把持ベース71の側壁部71bに枢着された押さえ蓋72と、把持ベース71から突出する前側突出部75と、を有する。
ケーブル把持部材70は、プラスチック製の一体成形品であることが好ましい。
前側突出部75は、底壁部75bと、底壁部75bの上面側に突設された側壁部75cとを有するL字板状とされている。
底壁部75bの上面には、前側突出部75の延在方向に沿って、延出光ファイバ21を収容する光ファイバ保持溝74が形成されている。
光ファイバ保持溝74は、上に向けて開放されて形成されているため、内部に収容した延出光ファイバ21の上方移動を規制しない。このため、光ファイバ保持溝74に保持された部分の延出光ファイバ21は、上方に撓み変形することができる。
押さえ蓋72を開放状態として、光ファイバケーブル24の端末24a(図6参照)をケーブル嵌合溝(図示略)に嵌め込むと、光ファイバケーブル24の端末24aは把持固定され、押さえ蓋72を閉状態とすると、ケーブル把持部材70は光ファイバケーブル24の端末24aに取り付けられる。
光ファイバケーブル24の外被25の前端は、ケーブル嵌合溝(図示略)の前端に達することが好ましい。
光ファイバケーブル24は、例えば光ファイバ21を、該光ファイバ21に縦添えした一対の線状の抗張力体(図示略)とともに外被25(樹脂被覆材)中に埋め込んで一体化した構成の断面略長方形の光ファイバケーブルであり、光ドロップケーブル、光インドアケーブル等として用いられるものである。
光ファイバ21は光ファイバケーブル24の断面中央部に配置され、一対の抗張力体(図示略)は光ファイバ21から光ファイバケーブル24の断面長手方向両側に離隔した位置に配置される。
延出光ファイバ21および挿入光ファイバ1は光ファイバ心線、光ファイバ素線といった被覆付き光ファイバである。図示例では、延出光ファイバ21および挿入光ファイバ1として、単心の光ファイバ心線を採用している。
延出光ファイバ21の挿入端部先端(前端)には、裸光ファイバ21aが口出しされている。スプライス30での延出光ファイバ21と挿入光ファイバ1との突き合わせ接続は、挿入光ファイバ1先端に口出しした裸光ファイバ1aと延出光ファイバ21の挿入端部先端の裸光ファイバ21aとの突き合わせによって実現される。
図4および図5に示すように、スプライス用工具40は、スプライス30のベース部材31と押さえ蓋32との間に先端部(介挿片部41a)を割り込ませることができる4つの介挿部材41と、これら介挿部材41が設けられた介挿部材駆動部42とを有する。
なお、スプライス用工具40については、介挿部材支持部43の軸線(中心軸線Q)方向を、以下、前後方向として説明する。図4の左側が後であり、反対側(図4の右側)が前である。
介挿部材駆動部42は、基部46と、基部46から前方に延出する介挿部材支持部43と、その両側に配置された一対の介挿部材操作部44、44と、基部46から後方に延出する一対の内側延出片49、49と、その両側に配置された一対の外側延出片55、55と、を有する。
介挿部材支持部43は、基部46の中央部から前方に延出している。
介挿部材支持部43の介挿部材形成面43fには、前述の4つの介挿部材41が形成されている。これら介挿部材41は、板状に形成され、その板状の厚み方向が、介挿部材支持部43の前後方向に垂直の向きで取り付けられている。
介挿部材41は、介挿部材支持部43の軸線(中心軸線Q)方向に互いに離隔させて形成されている。
介挿部材支持部43は、介挿部材形成面43fの反対側に突設された押圧用突起48を有する。
押圧用突起48、48は、各介挿部材41、41の反対側で対応する位置にそれぞれ形成されており、押圧用突起48を押圧することで介挿部材41をスプライス30のベース部材31と押さえ蓋32との間に割り込ませるのが容易になる。
介挿部材支持部43の基端部には、薄肉状のヒンジ部47が形成されている。ヒンジ部47は、介挿部材支持部43の介挿部材形成面43fの側(スプライス30に対向する側)に形成された凹部によって薄肉化された部分である。
介挿部材支持部43は、ヒンジ部47において弾性的に曲げ変形することで、ヒンジ部47を支点として介挿部材支持部43がスプライス30から遠ざかる方向に回動することができる。
介挿部材支持部43の介挿部材操作部44に対向する側面43aには、スプライス30から遠ざかるほど介挿部材操作部44に近づくように傾斜する斜面43bが形成されている。
介挿部材操作部44は、基部46の両端部からそれぞれ前方に延出している。
介挿部材操作部44の介挿部材支持部43に対向する側面44aには、スプライス30から遠ざかるほど介挿部材支持部43から離れるように傾斜する斜面44bを有する突起部44cが形成されている。
介挿部材支持部43と介挿部材操作部44の間には、介挿部材支持部43の長手方向に沿って間隙45が確保されている。
スプライス用工具40は、介挿部材41の介挿部材支持部43外側に突出させた先端部41aを、スプライス30のベース部材31と押さえ蓋32との間に割り込ませて、スプライス30に取り付けられる。このスプライス用工具40は、その前後方向をスプライス30の前後方向に揃えて設けられている。
介挿部材41は、スプライス30のクランプばね33の弾性によって、ベース部材31と押さえ蓋32との間に比較的強い力で把持されている。
一対の内側延出片49、49は、幅方向に間隔をおいて形成され、並列して後方に延出している。
内側延出片49、49の互いに対向する側面には、スプライス30から遠ざかるほど互いに離れるように傾斜する斜面49aが形成されている。
図6および図12(a)に示すように、内側延出片49、49の長さは、レバー部材150が待機位置(図6の実線、図12(a))にあるときに、内側延出片49、49が挿通凹部153に挿通し、内側延出片49、49を上方(図6における上方)に移動させようとすると、カバー板151によって阻止されるように設定される。
図示例では、前後方向の位置に関して、内側延出片49の先端49bはカバー板151の基端縁151aに比べて後方寄りにあるため、内側延出片49、49を上方移動させると、基端縁151aに当接し、さらなる上方移動は阻止される。
レバー部材150が規制位置(図6の2点鎖線で示す位置)にあるときには、内側延出片49、49の上方移動は規制されない。
なお、内側延出片49、49は、レバー部材150が図6の実線に示す位置にあるときだけでなく、レバー部材150が待機位置と規制位置の中間位置(ケーブル把持部材70の後退を規制するには至っていない位置)にあるときでも上方移動が阻止されることが望ましい。
外側延出片55、55は、断面矩形状とされ、それぞれ内側延出片49、49の外側に、内側延出片49、49から間隔をおいて形成されている。
図6および図12(a)に示すように、外側延出片55、55は、内側延出片49、49との間に、側板152が通過可能な空間を確保している。
基部46には、その中央部後面から前方に向かって切欠部46aが形成されている。切欠部46aによって、把持部材保持部50の内部の延出光ファイバ21の状態が見やすくなる。
図7に示すように、このスプライス用工具40は、介挿部材支持部43の軸線(中心軸線Q)方向に垂直の断面において、介挿部材41を介して両側に位置する部分を押圧して互いに接近させることで、介挿部材操作部44の斜面44bが介挿部材支持部43の斜面43bに接触して、これらの斜面の法線方向に押圧力を加えることができる。
介挿部材支持部43の両側の斜面44bに加わる押圧力が合成されることにより、介挿部材支持部43をスプライス30から遠ざかる方向へと変形させ、介挿部材41を、スプライス30(詳細には半割り把持部材34)から抜き去ることができる。
図2に示すように、接続治具110は、光ファイバ接続用ユニット10を案内する第1案内部132と、ファイバホルダ90を保持する第2案内部142(ファイバホルダ保持部)とを有する治具基部130を備えている。
第1案内部132は、台部134と、台部134上に突設された一対の側壁部135、135と、光ファイバ接続用ユニット10を案内する一対のガイド部材120を有する。
一対の側壁部135は、幅方向に間隔をおいて、第1案内部132の形成方向(前後方向)に延在して形成されている。側壁部135の内面には、内方に突出する支持板部136が形成されている。支持板部136は、前後方向に延在している。
一対の側壁部135の上部と支持板部136とによって区画される導入空間138には、光ファイバ接続用ユニット10を導入できる。
側壁部135は、光ファイバ接続用ユニット10の幅方向の移動を規制できる。
図2および図7に示すように、ガイド部材120は、治具基部130から上方に延出する延出板部121と、その先端(上端)から内方に突出する内方突出部122と、延出板部121の先端121aから略外方に延出する板状の操作部123とを有する。
一対のガイド部材120は、幅方向に間隔をおいて形成されている。
延出板部121は、第1案内部132の形成方向(前後方向)に延在して形成されており、先端121a(上端)が互いに接近および離間するように弾性的に曲げ変形可能である(図9参照)。すなわち、延出板部121は、光ファイバ接続用ユニット10に対し、接近および離間する方向に曲げ変形可能である。
内方突出部122は、互いに近づく方向に突出する板状とされ、前後方向に延在して形成されている。図示例の内方突出部122は、ほぼ水平に形成されている。
内方突出部122の先端部122aは、延出板部121が変形していないときに(図7参照)、ガイド凹部62b、63bに入り込むことによって、光ファイバ接続用ユニット10の前後方向の移動を規制せず、かつ光ファイバ接続用ユニット10の上下動および姿勢の変動を規制することができる。
すなわち、内方突出部122は、光ファイバ接続用ユニット10を、前後方向に移動可能な状態で保持することができる。
操作部123は、延出板部121の先端121aから外方に延出する板状の第1延出部123aと、第1延出部123aの延出端からさらに外方に延出する板状の第2延出部123bとを有する。
第1延出部123aは、先端121aから延出方向に行くほど下降するように傾斜している。第2延出部123bは、第1延出部123aの延出端から延出方向に行くほど下降するように傾斜している。第2延出部123bの水平面に対する傾斜角度は、第1延出部123aの水平面に対する傾斜角度より大きい。
図2に示すように、第2案内部142は、ファイバホルダ90をスライド移動させるスライド面143が形成された台部144と、その両側縁にそれぞれ突設された案内壁部145、145とを有する。
一対の案内壁部145は、第2案内部142の形成方向(前後方向)に延在して形成され、スライド面143上に載置されたファイバホルダ90の両側縁に当接してファイバホルダ90の幅方向の移動を規制できる。
治具基部130には、ファイバホルダ90を位置決めする一対の弾性係止片146が形成されている。
弾性係止片146は、治具基部130から突出する延出板部146aの先端に、ファイバホルダ90の係止用突起98が入り込む係合用凹所146cが形成された板状の係合片部146bを突設した構成になっている。
係合片部146bは、延出板部146aの突端から内方に向けてスライド面143上に張り出して形成されている。
係合片部146bの係合用凹所146cは、該係合片部146bの前後中央部に、該係合片部146bの突端から窪む切り欠き状に形成されている。
弾性係止片146は、係合用凹所146cにファイバホルダ90の係止用突起98が入り込んで該係止用突起98と係合したときに、第2案内部142に対するファイバホルダ90の前後方向の移動を規制できる。
この状態では、弾性係止片146が、延出板部146aの弾性によってファイバホルダ90を挟み込み、ファイバホルダ90を安定に保持する。
弾性係止片146は、第2案内部142に沿って前進させたファイバホルダ90に係合してその前進および後退を規制する係止機構として機能する。
第1案内部132の台部134には、弾性突出片137が形成されている。
弾性突出片137は、第2案内部142に近づく方向に徐々に上昇しつつ延出する傾斜板部137aと、傾斜板部137aの延出端から前方に延出する延出板部137bとを有する。
延出板部137bの上面の高さ位置は、第2案内部142上で位置決めされたファイバホルダ90から延出した挿入光ファイバ1に近接する位置であることが好ましい。
弾性突出片137は、基端部において弾性的に曲げ変形可能であるため、光ファイバ接続用ユニット10を第1案内部132上で前進させる際には、傾斜板部137aが光ファイバ接続用ユニット10に押し下げられることから、弾性突出片137によって光ファイバ接続用ユニット10の前進に支障が生じることはない。
弾性突出片137には、ファイバホルダ90からメカニカルスプライス30に向けて突出する挿入光ファイバ1の位置確認用の1または複数の表示140を形成することができる。表示140としては、例えば挿入光ファイバ1の裸光ファイバ1aの先端、または被覆1bの先端の位置確認等に用いることができる。
図2に示すように、光ファイバホルダ90は、ベース部91と、ヒンジ部となる基端部92aでベース部91に対し回動自在に結合された蓋体92とを有し、ベース部91上の挿入光ファイバ1を、蓋体92によってベース部91に押さえ込んで把持固定できる。
ファイバホルダ90については、光ファイバ接続用ユニット10に近づく方向(図3の左方向)を前方といい、その反対方向を後方と言うことがある。
ベース部91は、基体部95と、その前端面の一側部から前方に延出する一側延出壁部96と、基体部95の前端面の他側部から前方に延出する他側延出壁部97とを備えている。
一側延出部96および他側延出部97の間に確保されたユニット収容空間99には、光ファイバ接続用ユニット10の前端部を収容できる。
ベース部91(基体部95)の上面91bには、挿入光ファイバ1を収容する位置決め凹部93aを有する第1保持壁部93と、位置決め凹部94aを有する第2保持壁部94とが形成されている。
第2保持壁部94は第1保持壁部93の前方に、第1保持壁部93から離間して形成されている。
ベース部91(基体部95)の上面には、位置決め凹部93aから位置決め凹部94aを経て前後方向に延在する直線状の位置決め溝91aが形成されている。位置決め溝91aは、挿入光ファイバ1を位置決めする溝部であって、例えば断面略V字形、断面略U字形、断面半円形などとすることができる。
一側延出部96および他側延出部97の外側面には、弾性係止片146の係合用凹所146cに係合する係止用突起98が外側方に突出して形成されている。係止用突起98の平面視形状は、突端から基端側に行くにしたがって前後寸法が増すテーパ状(例えば三角形状)であることが好ましい。
蓋体92をベース部91の上面91bに被せた状態(閉状態)では、蓋体92は保持壁部93、94の間に配置される。
蓋体92の基端部92a(ヒンジ部)とは反対の端部である先端部92b側に形成された係止突起92cは、ベース部91に形成された係止凹部91cに係脱自在に嵌合できる。
蓋体92は、ベース部91の上面91bに被せた状態(閉状態)で、係止突起92cをベース部91の係止凹部91cに係合させることで、挿入光ファイバ1をベース部91(基体部95)に押さえ込んで把持固定できる。
図10(b)に示すように、スプライス30の後端とケーブル把持部材70との間には、第1の撓み幅L1が形成されている。
撓み幅とは、突き合わせ接続する際に撓み変形が生じる可能性のある光ファイバの長さである。
図示例の第1の撓み幅L1は、延出光ファイバ21が露出した部分に相当する、スプライス30の後端とケーブル把持部材70との距離、詳しくは、スプライス30のテーパ状開口部34bの奥端と、把持ベース71のケーブル嵌合溝(図示略)前端との直線距離である。
後述するように、スプライス30内で光ファイバ1、21を突き合わせ接続する際には、光ファイバ1、21が互いに突き当てられた後(図10(b)参照)、光ファイバ接続用ユニット10がさらに前進して前進限界位置に達する(図10(c)参照)までの過程において、スプライス30の前端側とファイバホルダ90との間には、所定の撓み幅(第2の撓み幅L2)が確保される。
図示例の第2の撓み幅L2は、挿入光ファイバ1が露出した部分に相当する、スプライス30とファイバホルダ90との距離、詳しくは、スプライス30のテーパ状開口部34aの奥端と、ファイバホルダ90の蓋体92による把持部分の前端(蓋体92の前端)との直線距離である。
第2の撓み幅L2は、第1の撓み幅L1より短くされている。これにより、第1の撓み幅L1側で、第2の撓み幅L2側に比べて相対的に撓み変形21cが生じやすくできる。
次に、光ファイバ接続工具100を用いて延出光ファイバ21と挿入光ファイバ1とを接続(光接続)する方法について、図面を参照しつつ説明する。
図3、図6および図7に示すように、予め、スプライス用工具40を光ファイバ接続用ユニット10に取り付けることによって、介挿片部41aをスプライス30の把持部材34間に割り入れ、スプライス30を、挿入された光ファイバ1、21が自由に挿入および抜去方向に移動できる状態としておく。
この際、図6に示すように、レバー部材150は待機位置(図6の実線)とし、内側延出片49、49は、レバー部材150の挿通凹部153に挿通させる。
挿入光ファイバ1は、ベース部91の位置決め溝91a内に配置し、蓋体92によってベース部91に押さえ込んで把持固定する。挿入光ファイバ1は、前方への所定の突出長を確保してファイバホルダ90に固定する。
挿入光ファイバ1のファイバホルダ90からの突出長は、挿入光ファイバ1に撓みが生じない場合に、スプライス30内の最適位置で裸光ファイバ1a、21a同士が突き当てられるように設定する。
前記突出長は、例えば、裸光ファイバ1a先端がスプライス30の中央位置に達する長さとすることができる。
ファイバホルダ90は、第2レール部142のスライド面143に載置し、係止用突起98を弾性係止片146の係合用凹所146cに係合させる。これによって、ファイバホルダ90は、弾性係止片146によって挟み込まれて安定に保持された状態でスライド面143上に位置決めされる。
次いで、図3に示すように、光ファイバケーブル24を把持したケーブル把持部材70を把持部材保持部50の基体部51に載せ、前進させることによって、スプライス30の一端側に延出光ファイバ21を挿入する。
把持ベース71のケーブル嵌合溝(図示略)の前端からの延出光ファイバ21の突出長は、光ファイバ接続用ユニット10が前進限界位置(後述)にあるときの、スプライス30内の延出光ファイバ21の裸光ファイバ21aまでの距離よりも若干長くする。
ケーブル把持部材70を把持部材保持部50の所定位置に載置する際には、ケーブル把持部材70を、把持部材保持部50の後方かつ基体部51よりやや高い位置から、高さ位置を下げつつ前進させることによって延出光ファイバ21をスプライス30に挿入することができる。
基体部51上には内側延出片49、49が配置されているが、内側延出片49、49は幅方向に間隔をおいて形成されているため、内側延出片49、49間の隙間49cを通してスプライス30を目視で確認できる。また、延出光ファイバ21を、隙間49cを通して把持部材保持部50内に導入することができる。このため、延出光ファイバ21をスプライス30に導入する操作が容易になる。
また、内側延出片49、49の互いに対向する側面には斜面49aが形成されているため、延出光ファイバ21の位置が幅方向にずれた場合でも、斜面49aの傾斜に沿って延出光ファイバ21が隙間49cに導かれることから、延出光ファイバ21をスプライス30に導入する操作がいっそう容易になる。
図6に示すように、レバー部材150を待機位置(図6の実線で示す位置)から規制位置(図6の2点鎖線で示す位置)に回動させ、ケーブル把持部材70の後退を規制する。
図10(a)に示すように、光ファイバ接続用ユニット10を、接続治具110の第1案内部132の側壁部135,135間の導入空間138に導入し、光ファイバ接続用ユニット10をファイバホルダ90に向かって前進させる。
図9に示すように、この際、内方突出部122の先端部122aがスプライス保持部60のガイド凹部62b、63bに入り込むことによって、光ファイバ接続用ユニット10は、上下動および姿勢の変動が規制されつつ前進することになる。
この光ファイバ接続用ユニット10の移動過程では、上下動および姿勢の変動が規制されるため、挿入光ファイバ1に対する正確な位置決めが可能となる。
この際、弾性突出片137の斜板部137aが光ファイバ接続用ユニット10に押し下げられることから、弾性突出片137によって光ファイバ接続用ユニット10の前進に支障が生じることはない。
図10(b)に示すように、光ファイバ接続用ユニット10の前進によって、挿入光ファイバ1は、スプライス保持部60内のスプライス30の被覆部挿入溝31d、323bに挿入される。
挿入光ファイバ1の裸光ファイバ1aは調心溝31bに挿入されて、延出光ファイバ21の裸光ファイバ21a先端に突き当てられる。
符号C1は突き合わせ接続位置である。
図10(c)に示すように、光ファイバ接続用ユニット10をさらに前進させ、前端部をファイバホルダ90の一側延出部96と他側延出部97との間に確保されたユニット収容空間99に収容する(図2参照)。この光ファイバ接続用ユニット10の位置を前進限界位置と言う。
光ファイバ1、21が互いに突き当てられた後(図10(b)参照)、光ファイバ接続用ユニット10がさらに前進して前進限界位置に達する(図10(c)参照)までの過程において、スプライス30の前端とファイバホルダ90との間には、第1の撓み幅L1より短い第2の撓み幅L2が確保される。
相対的に長い第1の撓み幅L1を有する延出光ファイバ21の座屈応力が相対的に低いため、スプライス30とケーブル把持部材70との間の延出光ファイバ21が先に撓み変形21cを生じる(座屈する)。延出光ファイバ21に一旦撓みが生じると、スプライス30とファイバホルダ90との間の挿入光ファイバ1には撓みは生じない。
次いで、図10(d)に示すように、スプライス用工具40の介挿部材操作部44に両側から側圧を与えて、スプライス30から介挿片部41aを抜き去る。
スプライス30から介挿片部41aを抜き去ると、スプライス30の半割り把持部材34が、クランプばね33の弾性によって裸光ファイバ1a、21aを、突き合わせ状態を保ったまま把持固定する。これにより、スプライス30にて、延出光ファイバ21と挿入光ファイバ1とを突き合わせ接続(光接続)する作業が完了する。
接続作業が完了した延出光ファイバ21と挿入光ファイバ1とは、スプライス30の半割り把持部材34に把持固定される結果、裸光ファイバ1a、21a同士の突き合わせ状態を安定に維持できる。
延出光ファイバ21の撓み変形21cの大部分は、ユニットベース11の把持部材保持部50とレバー部材150に囲まれ、外力から保護される。
光ファイバ接続工具100では、スプライス用工具40を取り外しても、光ファイバ接続用ユニット10がガイド部材120によって保持された状態が維持されるため、光ファイバ接続用ユニット10の脱落等の問題は生じない。
図11に示すように、操作部123に対して両側から側圧を与えることによって、延出板部121を外方に曲げ変形させると、内方突出部122の先端部122aが外方に変位し、ガイド凹部62bから離れるため、光ファイバ接続用ユニット10はガイド部材120から離脱できるようになる。
このように、光ファイバ接続工具100では、容易な操作で光ファイバ接続用ユニット10を接続治具110から取り外すことができる。
光ファイバ接続用ユニット10が取り外された接続治具110は、延出光ファイバ21と挿入光ファイバ1との突き合わせ接続に再利用することができる。
光ファイバ接続工具100によれば、撓み変形21cにおける延出光ファイバ21の弾性によって、裸光ファイバ1a、21a同士の突き当て力を確保して裸光ファイバ1a、21a同士を突き合わせ接続することができる。
よって、光ファイバ1、21を突き合わせ状態で固定したときに、高い接続信頼性が得られる。
次に、この光ファイバ接続工具100における誤操作防止機構について説明する。
図10(a)〜図10(d)に示すように、スプライス30内で光ファイバ1、21を突き合わせ接続する際には、図6の2点鎖線で示すように、レバー部材150を閉じて、ケーブル把持部材70の後退を規制した状態で、一連の操作を行う。
図6の実線で示すように、レバー部材150が開放された状態では、ケーブル把持部材70後退が規制されていないため、仮に、誤ってレバー部材150が開放されたまま一連の接続操作が行われた場合には、光ファイバ1、21の突き当て力を確実に確保できるとは言えないが、光ファイバ接続工具100では、次の理由により、このような誤操作を防止できる。
上述のように、スプライス用工具40の内側延出片49、49の長さは、レバー部材150が開放された状態(図6の実線、図12(a))にあるときに、内側延出片49、49の上方移動がカバー板151によって阻止されるように設定される。
このため、誤ってレバー部材150が開放した状態のままでスプライス用工具40を上方移動させてスプライス30から取り外そうとしても、この操作は阻止されることから、操作者は操作の誤りに気づき、図12(a)から図12(c)に示すように、レバー部材150を閉じることができる。
このように、光ファイバ接続工具100では、レバー部材150が開放されたままスプライス用工具40の取り外し(図10(d)参照)が行われることはないため、光ファイバ1、21の突き当て力を確実に確保し、高い接続信頼性を得ることができる。
光ファイバ接続工具100では、光ファイバ接続用ユニット10を治具基部130上でファイバホルダ90に接近させることによって光ファイバ1、21の接続を行うことができるため、ファイバホルダ90は、治具基部130に固定されていてもよい。また、ファイバホルダ90は、治具基部130に一体に形成することもできる。
上述の例では、光ファイバ接続工具100を用いて光ファイバ1、21を突き合わせ接続するにあたって、延出光ファイバ21をスプライス30に挿入した後に、挿入光ファイバ1をスプライス30に挿入する手順を採用したが、スプライス30に対する光ファイバの挿入の順序はこれに限定されない。
すなわち、先に挿入光ファイバ1をスプライス30に挿入し、次いでケーブル把持部材70をユニットベース11に導入して延出光ファイバ21をスプライス30に挿入することによって、光ファイバ1、21を突き合わせ接続してもよい。
本発明では、スプライス、介挿部材、ファイバホルダの具体的構成は、本発明の技術的思想に適合する限り、なんら限定されるものではない。
図1等に示す光ファイバ接続工具100では、一端側から挿入された延出光ファイバ21と、他端側から挿入された挿入光ファイバ1とを突き合わせ接続させるスプライス30を備えた光ファイバ接続用ユニット10を用いたが、これに代えて、フェルールに内蔵された内蔵光ファイバと挿入光ファイバとを突き合わせ接続させるスプライスを備えた光コネクタを用いてもよい。
この光コネクタは、例えば、光ファイバ接続用ユニット10と同様に、ケーブル把持部材70を位置決めするレバー部材150を有し、前記スプライスにスプライス用工具40を取り付け可能である構成とすることができる。
挿入光ファイバは特に限定されず、例えば複数フロアを有する建築物において各フロアにわたる縦穴(例えばエレベータ用昇降路)に布設される光ファイバ、屋内配線された光ファイバ、光複合電子機器に配線された光ファイバ等を例示できる。
1…挿入光ファイバ(第2の光ファイバ)、10…光ファイバ接続用ユニット、11…ユニットベース、21…延出光ファイバ(第1の光ファイバ)、30…メカニカルスプライス、40…スプライス用工具、49…内側延出片(延出片)、54…本体部、70…ケーブル把持部材(光ファイバ把持部)、90…ファイバホルダ(光ファイバ固定部)、110…接続治具、150…レバー部材(位置決め部材)、153…挿通凹部。

Claims (2)

  1. 第1の光ファイバが挿入されるメカニカルスプライスを保持する光ファイバ接続用ユニットと、前記メカニカルスプライス内で前記第1の光ファイバと突き合わせる第2の光ファイバを固定する接続治具と、を備え、
    前記光ファイバ接続用ユニットは、前記メカニカルスプライスと、前記第1の光ファイバを把持する光ファイバ把持部と、これらを保持するユニットベースと、前記メカニカルスプライスに取り付けられるスプライス用工具とを有し、
    前記ユニットベースは、前記光ファイバ把持部を保持する本体部と、前記本体部に保持された前記光ファイバ把持部を位置決めする位置決め部材と、を有し、
    前記位置決め部材は、前記本体部に保持された前記光ファイバ把持部に被せられるカバー板と、前記カバー板の両側に設けられた一対の側板と、前記一対の側板の内面に突出され前記カバー板を前記光ファイバ把持部に被せたときに前記光ファイバ把持部の前記メカニカルスプライス側とは反対の後側に配置されて前記光ファイバ把持部の後退を規制する後退規制部と、を有し、前記一対の側板の長手方向の一端部において回転軸によって前記本体部に回動可能に枢着されており、前記本体部に対して回動させることにより、前記本体部に保持された前記光ファイバ把持部に前記カバー板を被せて前記後退規制部によって前記光ファイバ把持部の後退を規制する規制位置と、前記光ファイバ把持部の後退を規制しない待機位置とを切り替え可能であり、
    前記スプライス用工具は、前記位置決め部材が前記待機位置にあるときには、前記位置決め部材によって前記メカニカルスプライスから取り外す方向の移動が規制され、かつ前記位置決め部材が前記規制位置にあるときには、前記位置決め部材によって前記メカニカルスプライスから取り外す方向の移動が規制されず、
    前記位置決め部材の前記側板は前記一端部からその回動半径方向へ延在し、前記位置決め部材の前記カバー板には、その回動中心側から窪む挿通凹部が確保され、
    前記スプライス用工具は、前記位置決め部材が前記回動中心から前記本体部上方へ延在する向きとなる前記待機位置にあるとき、前記挿通凹部に、前記スプライス用工具を前記メカニカルスプライスから取り外す方向と略直交する方向に挿通可能な延出片を有し、
    前記スプライス用工具が前記メカニカルスプライスに取り付けられた状態で、前記位置決め部材が、前記規制位置と前記待機位置との間を、前記スプライス用工具の前記延出片に阻害されずに回動可能であり、
    前記スプライス用工具には、一対の前記延出片が前記スプライス用工具の幅方向に隙間を空けて形成されている
    光ファイバ接続工具。
  2. 前記一対の延出片の互いに対向する側面に、前記スプライス用工具を取り外す方向に前記メカニカルスプライスから遠ざかるほど互いに離れるように傾斜する斜面が形成されている
    請求項1に記載の光ファイバ接続工具。
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