JP5802701B2 - メカニカルスプライス用工具、光ファイバ接続装置および光ファイバ接続方法 - Google Patents

メカニカルスプライス用工具、光ファイバ接続装置および光ファイバ接続方法 Download PDF

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本発明は、メカニカルスプライスを用いた光ファイバ同士の接続作業に用いるメカニカルスプライス用工具と、これを用いた光ファイバ接続装置および光ファイバ接続方法に関する。
特許文献1には、ケーブル把持部材で把持された光ファイバケーブルの口出しされた光ファイバの端部同士を一定の方向に沿って互いに突き合わせた状態で接続する光ファイバ接続器であって、口出しされた光ファイバの端部を挟持する一対の挟持部材と、一対の挟持部材を弾性力によって挟むように加圧するバネ部材と、ケーブル把持部材を搭載してガイドするガイドと、ガイドに搭載されたケーブル把持部材を拘束する拘束カバーと、一対の挟持部材を離間した状態に保持する複数の挿入ユニットと、ケーブル把持部材がハウジング内に収容された場合にそのガイドをハウジングにロックさせるロック手段とを備える光ファイバ接続器が記載されている。
バネ部材で加圧される一対の挟持部材(メカニカルスプライス)に挿入ユニット(クサビ部材)を製品ごとに取り付けると、使用後はクサビ部材が不要品(ゴミ)になり、コストアップになっていた。
特開2010−145951号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、メカニカルスプライスを用いた光ファイバ同士の接続作業に繰り返し(複数回)用いることができて、簡易な構造のメカニカルスプライス用工具と、これを用いた光ファイバ接続装置および光ファイバ接続方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、第1の光ファイバと第2の光ファイバの端面同士を突き合わせて半割りの素子の間に挟み込んで把持固定することが可能なメカニカルスプライスを用いた光ファイバ同士の接続作業に用いられ、前記メカニカルスプライスの長手方向の一端側で、前記半割りの素子の間に前記第1の光ファイバを挿入できるように割り入れる第1の介挿片を有する第1の介挿部材と、前記メカニカルスプライスの長手方向の他端側で、前記半割りの素子の間に前記第2の光ファイバを挿入できるように割り入れる第2の介挿片を有する第2の介挿部材と、前記第1の介挿部材および前記第2の介挿部材を保持する工具本体と、を備え、前記第1の介挿部材は、前記メカニカルスプライスの長手方向の一端側において前記工具本体に回動自在に保持される回転軸と、この回転軸から前記メカニカルスプライスの長手方向の中央部に向かって延在する梃部と、この梃部の先端部において前記第2の介挿部材と接触可能な連動機構部を有し、前記第2の介挿部材は、前記メカニカルスプライスの長手方向の他端側において前記工具本体に回動自在に保持される回転軸と、この回転軸から前記メカニカルスプライスの長手方向の中央部に向かって延在する梃部と、この梃部の先端部において前記第1の介挿部材と接触可能な連動機構部を有し、前記第1の介挿片は、前記第1の介挿部材の前記梃部に支持され、前記第2の介挿片は、前記第2の介挿部材の前記梃部に支持され、前記第1の介挿片を前記半割りの素子の間に割り入れるように前記第1の介挿部材を回動させると、前記第1の介挿部材の連動機構部が前記第2の介挿部材の連動機構部を押すことにより、前記第2の介挿部材が連動して回動し、前記第2の介挿片が前記半割りの素子の間に割り入れられ、前記第2の介挿部材は、前記半割りの素子の間から前記第2の介挿片を抜き出す操作部を有し、前記第2の介挿片が前記半割りの素子の間から抜き出されるように前記第2の介挿部材を回動させると、前記第2の介挿部材の連動機構部が前記第1の介挿部材の連動機構部を押すことにより、前記第1の介挿部材が連動して回動し、前記第1の介挿片が前記半割りの素子の間から抜き出される、メカニカルスプライス用工具を提供する。
前記第1の介挿部材の前記連動機構部は、前記第2の介挿部材の前記梃部が前記メカニカルスプライスに面する側とは反対側で切り欠かれた凹部に組み合わされ、前記第2の介挿部材の前記連動機構部は、前記第1の介挿部材の前記梃部が前記メカニカルスプライスに面する側で切り欠かれた凹部に組み合わされている、ことが好ましい
前記操作部は、前記メカニカルスプライスの長手方向の他端側よりも外側に延長して設けられ、前記操作部と前記第2の介挿部材の連動機構部との間に前記第2の介挿部材の回転軸が配置されている、ことが好ましい。
前記工具本体は、光ファイバを把持する光ファイバホルダを、前記メカニカルスプライスの長手方向の端側に向けて案内するレール部を有する、ことが好ましい。
前記工具本体は、光ファイバを把持する光ファイバホルダを、光ファイバの先端部が前記メカニカルスプライスの長手方向の端側に挿入された状態で保持する、係止片を有する、ことが好ましい。
また、本発明は、光ファイバケーブルを把持するケーブル把持部材と、前記光ファイバケーブルの端末から引き出される延出光ファイバを、他の光ファイバである挿入光ファイバと突き合わせて半割りの素子の間に挟み込んで把持固定することが可能なメカニカルスプライスと、前記ケーブル把持部材を保持する把持部材保持部および前記メカニカルスプライスを保持するスプライスホルダを一体化したユニットベースと、前記メカニカルスプライスを用いた前記延出光ファイバと前記挿入光ファイバの接続作業に用いられるメカニカルスプライス用工具と、を備え、前記メカニカルスプライス用工具は、前記メカニカルスプライスの長手方向の一端側で、前記半割りの素子の間に、前記挿入光ファイバまたは前記延出光ファイバのいずれか一方である第1の光ファイバを挿入できるように割り入れる第1の介挿片を有する第1の介挿部材と、前記メカニカルスプライスの長手方向の他端側で、前記半割りの素子の間に、前記挿入光ファイバまたは前記延出光ファイバのうち前記第1の光ファイバと異なるものである第2の光ファイバを挿入できるように割り入れる第2の介挿片を有する第2の介挿部材と、前記第1の介挿部材および前記第2の介挿部材を保持する工具本体と、を備え、前記第1の介挿部材は、前記メカニカルスプライスの長手方向の一端側において前記工具本体に回動自在に保持される回転軸と、この回転軸から前記メカニカルスプライスの長手方向の中央部に向かって延在する梃部と、この梃部の先端部において前記第2の介挿部材と接触可能な連動機構部を有し、前記第2の介挿部材は、前記メカニカルスプライスの長手方向の他端側において前記工具本体に回動自在に保持される回転軸と、この回転軸から前記メカニカルスプライスの長手方向の中央部に向かって延在する梃部と、この梃部の先端部において前記第1の介挿部材と接触可能な連動機構部を有し、前記第1の介挿片は、前記第1の介挿部材の前記梃部に支持され、前記第2の介挿片は、前記第2の介挿部材の前記梃部に支持され、前記第1の介挿片を前記半割りの素子の間に割り入れるように前記第1の介挿部材を回動させると、前記第1の介挿部材の連動機構部が前記第2の介挿部材の連動機構部を押すことにより、前記第2の介挿部材が連動して回動し、前記第2の介挿片が前記半割りの素子の間に割り入れられ、前記第2の介挿部材は、前記半割りの素子の間から前記第2の介挿片を抜き出す操作部を有し、前記第2の介挿片が前記半割りの素子の間から抜き出されるように前記第2の介挿部材を回動させると、前記第2の介挿部材の連動機構部が前記第1の介挿部材の連動機構部を押すことにより、前記第1の介挿部材が連動して回動し、前記第1の介挿片が前記半割りの素子の間から抜き出される、光ファイバ接続装置を提供する。
前記把持部材保持部には、前記メカニカルスプライスの長手方向に垂直な方向の回転軸を中心として回動することにより、前記ケーブル把持部材を保持してその後退を規制する規制位置と、前記ケーブル把持部材の後退を規制しない待機位置との間で回動可能なレバー部材を備える、ことが好ましい。
前記スプライスホルダは、前記メカニカルスプライスを収容する側とは反対側の面に、係合爪を有する、ことが好ましい。
前記第1の介挿部材の前記連動機構部は、前記第2の介挿部材の前記梃部が前記メカニカルスプライスに面する側とは反対側で切り欠かれた凹部に組み合わされ、前記第2の介挿部材の前記連動機構部は、前記第1の介挿部材の前記梃部が前記メカニカルスプライスに面する側で切り欠かれた凹部に組み合わされている、ことが好ましい
前記操作部は、前記メカニカルスプライスの長手方向の他端側よりも外側に延長して設けられ、前記操作部と前記第2の介挿部材の連動機構部との間に前記第2の介挿部材の回転軸が配置されている、ことが好ましい。
前記工具本体は、前記挿入光ファイバを把持する光ファイバホルダを、前記メカニカルスプライスの長手方向の端側に向けて案内するレール部を有する、ことが好ましい。
前記工具本体は、前記挿入光ファイバを把持する光ファイバホルダを、前記挿入光ファイバの先端部が前記メカニカルスプライスの長手方向の端側に挿入された状態で保持する、係止片を有する、ことが好ましい。
また、本発明は、光ファイバケーブルを把持するケーブル把持部材と、前記光ファイバケーブルの端末から引き出される延出光ファイバを、他の光ファイバである挿入光ファイバと突き合わせて半割りの素子の間に挟み込んで把持固定することが可能なメカニカルスプライスと、前記ケーブル把持部材を保持する把持部材保持部および前記メカニカルスプライスを保持するスプライスホルダを一体化したユニットベースと、前記メカニカルスプライスを用いた前記延出光ファイバと前記挿入光ファイバの接続作業に用いられるメカニカルスプライス用工具と、を備え、前記メカニカルスプライス用工具は、前記メカニカルスプライスの長手方向の一端側で、前記半割りの素子の間に、前記挿入光ファイバまたは前記延出光ファイバのいずれか一方である第1の光ファイバを挿入できるように割り入れる第1の介挿片を有する第1の介挿部材と、前記メカニカルスプライスの長手方向の他端側で、前記半割りの素子の間に、前記挿入光ファイバまたは前記延出光ファイバのうち前記第1の光ファイバと異なるものである第2の光ファイバを挿入できるように割り入れる第2の介挿片を有する第2の介挿部材と、前記第1の介挿部材および前記第2の介挿部材を保持する工具本体と、を備え、前記第1の介挿部材は、前記メカニカルスプライスの長手方向の一端側において前記工具本体に回動自在に保持される回転軸と、この回転軸から前記メカニカルスプライスの長手方向の中央部に向かって延在する梃部と、この梃部の先端部において前記第2の介挿部材と接触可能な連動機構部を有し、前記第2の介挿部材は、前記メカニカルスプライスの長手方向の他端側において前記工具本体に回動自在に保持される回転軸と、この回転軸から前記メカニカルスプライスの長手方向の中央部に向かって延在する梃部と、この梃部の先端部において前記第1の介挿部材と接触可能な連動機構部を有し、前記第1の介挿片は、前記第1の介挿部材の前記梃部に支持され、前記第2の介挿片は、前記第2の介挿部材の前記梃部に支持され、前記第2の介挿部材は、前記半割りの素子の間から前記第2の介挿片を抜き出す操作部を有する光ファイバ接続装置を用意し、前記第1の介挿片を前記半割りの素子の間に割り入れるように前記第1の介挿部材を回動させると、前記第1の介挿部材の連動機構部が前記第2の介挿部材の連動機構部を押すことにより、前記第2の介挿部材が連動して回動し、前記第2の介挿片が前記半割りの素子の間に割り入れられ、その後、前記挿入光ファイバを前記半割りの素子の間に挿入するとともに、前記光ファイバケーブルを把持する前記ケーブル把持部材を、前記把持部材保持部に保持させて、前記延出光ファイバの先端部を前記半割りの素子の間に挿入し、前記挿入光ファイバと前記延出光ファイバを突き合わせて、その後、前記第2の介挿片が前記半割りの素子の間から抜き出されるように前記第2の介挿部材を回動させると、前記第2の介挿部材の連動機構部が前記第1の介挿部材の連動機構部を押すことにより、前記第1の介挿部材が連動して回動し、前記第1の介挿片が前記半割りの素子の間から抜き出されて、前記挿入光ファイバと前記延出光ファイバを把持固定する、光ファイバ接続方法を提供する。
前記把持部材保持部には、前記メカニカルスプライスの長手方向に垂直な方向の回転軸を中心として回動することにより、前記ケーブル把持部材を保持してその後退を規制する規制位置と、前記ケーブル把持部材の後退を規制しない待機位置との間で回動可能なレバー部材を備える、ことが好ましい。
前記スプライスホルダは、前記メカニカルスプライスを収容する側とは反対側の面に、係合爪を有する、ことが好ましい。
前記第1の介挿部材の前記連動機構部は、前記第2の介挿部材の前記梃部が前記メカニカルスプライスに面する側とは反対側で切り欠かれた凹部に組み合わされ、前記第2の介挿部材の前記連動機構部は、前記第1の介挿部材の前記梃部が前記メカニカルスプライスに面する側で切り欠かれた凹部に組み合わされている、ことが好ましい
前記操作部は、前記メカニカルスプライスの長手方向の他端側よりも外側に延長して設けられ、前記操作部と前記第2の介挿部材の連動機構部との間に前記第2の介挿部材の回転軸が配置されている、ことが好ましい。
前記工具本体は、前記挿入光ファイバを把持する光ファイバホルダを、前記メカニカルスプライスの長手方向の端側に向けて案内するレール部を有する、ことが好ましい。
前記工具本体は、前記挿入光ファイバを把持する光ファイバホルダを、前記挿入光ファイバの先端部が前記メカニカルスプライスの長手方向の端側に挿入された状態で保持する、係止片を有する、ことが好ましい。
本発明によれば、メカニカルスプライスを用いた光ファイバ同士の接続作業に繰り返し(複数回)用いることができるメカニカルスプライス用工具を、簡易な構造で構成することができる。
本発明のメカニカルスプライス用工具をメカニカルスプライスおよびスプライスホルダと組み合わせる一例を示す斜視図である。 図1のメカニカルスプライス用工具とメカニカルスプライスの位置関係を示す斜視図である。 図1のメカニカルスプライス用工具を用いた光ファイバ接続装置の一例を示す斜視図である。 図1のメカニカルスプライス用工具の動作を説明する正面図である。 図3の光ファイバ接続装置を用いて光ファイバを接続した状態を示す斜視図である。 接続用ユニットから光ファイバホルダおよびメカニカルスプライス用工具を取り外した状態の一例を示す斜視図である。 メカニカルスプライスの一例を示す断面図である。 介挿部材をメカニカルスプライスの半割りの素子の間に割り入れた様子を示す断面図である。 介挿部材をメカニカルスプライスの半割りの素子の間から引き抜く様子を示す断面図である。
以下、好適な実施の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1に、本発明のメカニカルスプライス用工具の一形態を示す。このメカニカルスプライス用工具30は、図8,9に示すように半割りの素子41,42の間に光ファイバ1,2を挟み込んで把持固定することが可能なメカニカルスプライス40を用いた光ファイバ同士の接続作業に用いられる。以下、メカニカルスプライス40を単にスプライス40という。
図1に示すメカニカルスプライス用工具30は、スプライス40の長手方向の一端40a側に設けられた第1の介挿部材10と、スプライス40の長手方向の他端40b側に設けられた第2の介挿部材20と、第1の介挿部材10および第2の介挿部材20を保持する工具本体31を備える。介挿部材10,20は、図2、図8に示すように、スプライス40の半割りの素子41,42の間に光ファイバ1,2を挿入できるように割り入れる介挿片11,21を有する。
図7〜9に示すように、スプライス40は、細長い板状のベース素子41と、このベース素子41の長手方向に沿って配置した3つの蓋素子42a,42b,42cによって構成される押さえ蓋42とを、断面C形あるいはU形で延在する細長い形状のクランプばね43の内側に一括保持した構成になっている。このスプライス40は、ベース素子41と押さえ蓋42(蓋素子42a,42b,42c)からなる半割り把持部材44を有する。
クランプばね43は、背板部43aの両側から側板部43b,43cが張り出された構成を有する。例えば1枚の金属板からクランプばね43を成形可能である。一方の側板部43bはベース素子41に、他方の側板部43cは押さえ蓋42に当接する。これにより、ベース素子41と押さえ蓋42とは、クランプばね43の弾性によって互いに閉じ合う方向に付勢される。
素子41,42の間に挿入される第1の光ファイバ1と第2の光ファイバ2は、その端面同士をスプライス40の中央部で突き合わせて接続される。第1の光ファイバ1の端部は、スプライス40の半割り把持部材44の長手方向の一端40aに開口したテーパ状開口部44aから、スプライス40の長手方向の中央部まで挿入される。第2の光ファイバ2の端部は、スプライス40の半割り把持部材44の長手方向の他端40bに開口したテーパ状開口部44bから、スプライス40の長手方向の中央部まで挿入される。
図7では、第2の光ファイバ2が先に素子41,42の間に挿入され、第1の光ファイバ1がその後で挿入される様子が示されているが、スプライス40への光ファイバ1,2の挿入順序は特に限定されず、いずれの光ファイバを先に挿入してもよい。
図7〜9に示すように、ベース素子41は、押さえ蓋42と対向する面41pに光ファイバ1,2を配置する溝(調心溝46と被覆部挿入溝46a,46b)を有する。蓋素子42a,42b,42cがベース素子41に対向する面42pにも溝を有してよい。溝46,46a,46bの断面形状としては、V溝、半円状の溝、U溝等が挙げられる。
ベース素子41の長手方向の中央部には、各光ファイバ1,2の先端に露出された裸光ファイバ1a,2aを光接続可能に互いに高精度に位置決め、調心するための調心溝46が形成されている。この調心溝46は、ベース素子41の長手方向に延在する溝であり、裸光ファイバ1a,2aは、ベース素子41と中央の蓋素子42bの間に把持される。
ベース素子41の長手方向の両端部には、各光ファイバ1,2の被覆1b,2bを有する部分を配置する、被覆部挿入溝46a,46bが形成されている。被覆部挿入溝46a,46bは、調心溝46に連続して、ベース素子41の長手方向に延在する溝である。被覆1b,2bを有する部分は、ベース素子41と両端の蓋素子42a,42cの間に把持される。被覆部挿入溝46a,46bは、調心溝46よりも幅が大きくされている。
図8に示すように、半割りの素子41,42の間に介挿片11,21を割り入れることにより、光ファイバ1,2を挿入可能な隙間ができる。さらに、光ファイバ1,2を半割りの素子41,42の間に挿入した後、図9に示すように、介挿片11,21を半割りの素子41,42の間から抜き出すと、光ファイバ1,2を半割りの素子41,42の間に把持固定できる。
スプライス40の半割り把持部材44における、クランプばね43の背板部43aとは反対側に露出する側面には、介挿部材10,20を挿入するための介挿部材挿入口45が開口されている。この介挿部材挿入口45は、半割りの素子41,42の対向面の互いに対応する位置に溝状の凹部を形成することによって、半割りの素子41,42の間に確保されている。介挿部材挿入口45は、光ファイバ1,2を配置する溝(調心溝46と被覆部挿入溝46a,46b)に達しない深さに形成される。介挿部材挿入口45としては、ベース素子41または押さえ蓋42の片方のみに溝状の凹部を形成することによって確保した構成も採用可能である。
クランプばね43の側板部43b,43cは、それぞれスリット状の切り込み部43dによって、3つの蓋素子42a,42b,42cに対応する3つの部分に分断されている。これにより、スプライス40は、半割りの素子41,42がそれぞれ独立に開閉可能な3つの部分(クランプ部)として、ベース素子41と蓋素子42aにより光ファイバ1の被覆1bを把持固定する部分、ベース素子41と蓋素子42bにより裸光ファイバ1a,2aを把持固定する部分、ベース素子41と蓋素子42cにより光ファイバ2の被覆2bを把持固定する部分を備える。
本実施形態のメカニカルスプライス用工具30は、図1、図2、図7〜9に示すように、2本の光ファイバ1,2に対応して、それぞれ介挿部材10,20を有する。
第1の介挿部材10は、スプライス40の長手方向の一端40a側において工具本体31に回動自在に保持される回転軸13と、この回転軸13からスプライス40の長手方向の中央部に向かって延在する梃部14と、この梃部14の先端部において第2の介挿部材20と接触可能な連動機構部15を有する。第1の介挿片11,11は、半割りの素子41,42の間に第1の光ファイバ1を挿入できるように割り入れられる。
第2の介挿部材20は、スプライス40の長手方向の他端40b側において工具本体31に回動自在に保持される回転軸23と、この回転軸23からスプライス40の長手方向の中央部に向かって延在する梃部24と、この梃部24の先端部において第1の介挿部材10と接触可能な連動機構部25を有する。第2の介挿片21,21は、半割りの素子41,42の間に第2の光ファイバ2を挿入できるように割り入れられる。
図1,2では、介挿部材挿入口45(図8,9参照)のうち、第1の介挿片11が挿入されるものを介挿部材挿入口45a、第2の介挿片21が挿入されるものを介挿部材挿入口45bとして符号を区別する。介挿部材挿入口45a,45bは、一端40a側の蓋素子42aに対応する1箇所(介挿部材挿入口45a)、中央の蓋素子42bに対応する2箇所(介挿部材挿入口45a,45b)、他端40b側の蓋素子42cに対応する1箇所(介挿部材挿入口45b)の、計4箇所に形成されている。
工具本体31は、スプライス40とは反対側の面31a(図1参照)に、介挿部材10,20を収容する収容穴32を有する。工具本体31のスプライス40側の面31b(図6参照)には、介挿片11,21を通過させることが可能な通過口33が開口している。工具本体31の側面31cには、第1の介挿部材10の回転軸13を挿入する軸穴32aと、第2の介挿部材20の回転軸23を挿入する軸穴32bが開口している。
介挿部材10,20の梃部14,24には、スプライス40の介挿部材挿入口45a,45bに向けて支持部12,22が形成されている。介挿片11,21は、支持部12,22の先端に形成されることにより、梃部14,24に支持されている。
第1の介挿部材10は、回転軸13を中心にして双方向に回動可能であり、第2の介挿部材20は、回転軸23を中心にして双方向に回動可能である。回動の範囲は、少なくとも図4に示すように、介挿片11,21がスプライス40から離れた位置(図4の上に示す状態)と、介挿片11,21をスプライス40(図8の半割りの素子41,42の間)に割り入れた位置(図4の下に示す状態)の間であり、少なくともこの範囲で、各介挿部材10,20が自在に回動できる。
光ファイバをスプライス40に挿入する前には、図4に示すように、第1の介挿片11をスプライス40(図8の半割りの素子41,42の間)に割り入れるように第1の介挿部材10を回動させ、第1の介挿部材10の連動機構部15が第2の介挿部材20の連動機構部25を押すことにより、第2の介挿部材20が連動して回動し、第2の介挿片21がスプライス40(図8の半割りの素子41,42の間)に割り入れられる。この動作は、図4では、矢印Aによる図の上に示す状態から図の下に示す状態への変化として表される。図4の上側に示す矢印aは、第1の介挿部材10を押すことを示すために添えているが、特に押す位置をその位置に限定するものではない。両方の介挿部材10,20を一緒に押しても構わない。
第1の介挿部材10の連動機構部15は、第2の介挿部材20の梃部24がスプライス40に面する側とは反対側で切り欠かれた凹部25aに組み合わされる凸部であり、第2の介挿部材20の連動機構部25は、第1の介挿部材10の梃部14がスプライス40に面する側で切り欠かれた凹部15aに組み合わされる凸部である。これにより、介挿片11,21をスプライス40に割り入れたときには、図4の下側に示すように、各介挿部材10,20の梃部14,24の表面14a,24a(介挿片11,21とは反対側の面)が揃い、押し込みの完了を容易に確認することができる。
梃部14,24の表面14a,24aには、介挿片11,21を有する支持部12,22の反対側に押圧用突起17,27が突設されている。これにより、押圧用突起17,27を押圧することで介挿片11,21に集中して押圧力を加えることができ、介挿片11,21の間に割り入れが容易になる。
また、第2の介挿部材20は、スプライス40(図9の半割りの素子41,42の間)
から第2の介挿片21を抜き出すための操作部26を有する。光ファイバ1,2をスプライス40に挿入した後は、第2の介挿片21が半割りの素子41,42の間から抜き出されるように第2の介挿部材20を回動させると、第2の介挿部材20の連動機構部25が第1の介挿部材10の連動機構部15を押すことにより、第1の介挿部材10が連動して回動し、第1の介挿片11が半割りの素子41,42の間から抜き出される。
この動作は、図4では、矢印Bによる図の下に示す状態から図の上に示す状態への変化として表される。図4の下側に示す矢印bは、第2の介挿部材20の操作部26を押すことを示す。
本実施形態のメカニカルスプライス用工具30によれば、第1の介挿部材10の回動に連動して第2の介挿部材20が回動することにより、1つの操作だけで両方の介挿片11,21をスプライス40に挿入できるので、両方の光ファイバ1,2を挿入する準備として必要な介挿片11,21の挿入を確実に行うことができる。また、第2の介挿部材20の回動に連動して第1の介挿部材10が回動することにより、1つの操作だけで両方の介挿片11,21をスプライス40から抜き出すことができる。つまり、両方の光ファイバ1,2を把持固定するために必要な介挿片11,21の抜き出しを確実に行うことができる。
操作部26は、スプライス40の長手方向の他端40b側よりも外側(図4の左側)に延長して設けられている。つまり、第2の介挿部材20において、操作部26と連動機構部25の間に回転軸23が配置されている。これにより、操作部26を押す動作が、回転軸23を支点として梃部24を引く動作に変換されるので、梃部24に引手を設けて引っ張り動作をすることに比べて、操作部26が小さくても操作が容易である。
図1に示すように、操作部26は介挿部材10,20の収容穴32の外側まで突出しているので、この場合、操作部26を押したときの第2の介挿部材20の回動は、操作部26が収容穴32の周縁に当接するところで規制される。図4に示すように、介挿部材10,20の連動機構部15,25の重なる順序(連動機構部25が連動機構部15よりもスプライス40に近い)が反転しないように、第2の介挿部材20の回動範囲を規制することも可能である。
梃部14,24は、スプライス40の端側の回転軸13,23を支点として回動することにより、介挿片11,21のうち中央の蓋素子42bとベース素子41の間に割り入れられるもの(回転軸13,23から遠い側の介挿片)は、端側の蓋素子42a,42cとベース素子41の間に割り入れられるもの(回転軸13,23に近い側の介挿片)に比べて、先にスプライス40からの距離を増大する。これにより、図7に示す裸光ファイバ1a,2aが先に把持され、被覆1b,2bが後に把持されるような時間差を実現できる。
本実施形態のメカニカルスプライス用工具30は、スプライス40を工具本体31に対して取り付けるため、スプライス側の面31bにスプライス収容部34(図1〜3、図6参照)を有する。スプライス収容部34は、図6に示すように、スプライス40の長手方向に延在する一対の保持壁部34a,34bを有する。保持壁部34aは、スプライス40の一端40a側に係止部34cを有する。また、保持壁部34a,34bの他端側にはストッパ部34dが形成されている。本実施形態では、スプライス40はスプライスホルダ50に保持され、このスプライスホルダ50を図1〜3に示すように、工具本体31のスプライス収容部34に収容している。スプライスホルダ50の角部50dがストッパ部34dに接触し、スプライスホルダ50の切欠部50cが係止部34cに係合されることにより、長手方向の位置ずれが規制される。
スプライスホルダ50は、図8および図9に示すように、底壁部51および一対の側壁部52,53を有する。側壁部52,53の内面には、突出する係止爪52a,53aが形成されている。スプライス40は、底壁部51に向けて側壁部52,53の間に押し込むことによって係止爪52a,53aの下側に入り込み、スプライスホルダ50に収容される。係止爪52a,53aによってスプライス40の浮き上がりを規制できる。図1等では、切欠部50cを有する側壁部52の側に蓋素子42a,42b,42c、側壁部53の側にベース素子41を配置されているが、ベース素子41と蓋素子42a,42b,42cの向きを入れ替えたとしても、スプライスホルダ50にスプライス40を収容可能である。
本実施形態のメカニカルスプライス用工具30は、図3および図6に示すように、第1の光ファイバ1を把持する光ファイバホルダ80を、スプライス40の長手方向の一端40a側に向けて案内するレール部35を有する。このレール部35は、工具本体31のスプライス収容部34側の面31bに形成されている。レール部35は、光ファイバホルダ80をスライド移動させるスライド面35aと、その幅方向両側に突設した、光ファイバホルダ80の側面81cを案内する一対の案内壁部35b,35bを備える。案内壁部35b,35bは、光ファイバホルダ80の両側の側面81c,81cに当接して、光ファイバホルダ80を幅方向に位置決めできる。
各案内壁部35b,35bには、光ファイバホルダ80の両側の側面81cに形成された溝85に差し込まれる突条35c,35cが形成されている。突条35c,35cは、光ファイバホルダ80のスライド方向(前後方向)に形成されており、光ファイバホルダ80がスプライス40に近づく向きにも、スプライス40から離れる向きにも、案内することができる。また、スライド面35aが水平で、かつ光ファイバホルダ80が上に置かれる場合に限らず、スライド面35aが傾斜していたり、スライド面35aの下で光ファイバホルダ80が移動したりする場合にも、光ファイバホルダ80がスライド面35aから脱落することを防ぐことができる。
工具本体31には、光ファイバホルダ80を係止する係止片36が形成されている。係止片36は、工具本体31のスプライス収容部34側の面31bから突出した先端に、光ファイバホルダ80の係止用突起86が入り込む係合用凹所36aが形成された構成になっている。係止片36は、工具本体31と一体で成形することもでき、また別体で取り付けてもよい。一対の係止片36,36が、ばね等により弾性的に閉じる構成であると、光ファイバホルダ80を簡便かつ確実に係止でき、好ましい。係止片36,36の間に光ファイバホルダ80の係止用突起86を差し込むと、係止用突起86が係合用凹所36aに係合して、レール部35に対する光ファイバホルダ80の前後方向の移動を規制できる。係止用突起86の平面視形状は、幅方向の外側から内側に行くにしたがって前後寸法が増すテーパ状(例えば三角形状)であることが好ましい。
光ファイバホルダ80は、光ファイバ1を保持するホルダであり、ベース部81と、ヒンジ部87でベース部81に対し回動自在に結合された蓋体84とを有し、ベース部81上の光ファイバ1を、蓋体84によって押さえ込んで把持固定できる。図3に蓋体84が閉じた状態を示し、図6に蓋体84が開いた状態を示す。
ベース部81の上面81aには、第1の光ファイバ1を収容する位置決め凹部83a,83b,83cを有する保持壁部82a,82b,82cが離間して形成されている。また、ベース部81の上面81aには、位置決め凹部83a,83b,83cを通る直線状の位置決め溝83が形成されている。位置決め溝83は、光ファイバ1を位置決めする溝部であって、例えば断面略V字形、断面略U字形、断面半円形などとすることができる。位置決め溝83は、光ファイバ1を位置決めできる細い溝であり、位置決め凹部83a,83b,83cは光ファイバ1を位置決め溝83に案内するために広い開口部を有する。
これにより、蓋体84が開いた状態(図6参照)からベース部81の上に光ファイバ1を載せたときに、光ファイバ1を容易に位置決め溝83に配置し、蓋体84を閉じて把持固定することができる(図3参照)。
蓋体84は、光ファイバ1を押さえ込む平板状の押さえ部84aと、ベース部81の穴81bに差し込んで係止するための係止部84bを有する。ヒンジ部87は、例えば蓋体84に形成した軸を保持壁部82bに形成した穴に差し込んで構成することができる。蓋体84をベース部81の上面81aに被せた状態では、蓋体84は保持壁部82a,82bの間に配置される。
ベース部81の前側(スプライス40に光ファイバ1を挿入するときにスプライス40に面する側)には、工具本体31のスプライス収容部34(詳しくは保持壁部34a,34b)の外面と係止片36との間に挿入されるように突出した一対の突出壁部88,88が形成されている。係止用突起86,86は、突出壁部88,88の外面に形成されている。
図3に示す光ファイバ接続装置100は、光ファイバケーブル3を把持するケーブル把持部材70と、光ファイバケーブル3の端末から引き出される延出光ファイバ2を、他の光ファイバである挿入光ファイバ1と突き合わせて把持固定することが可能なスプライス40と、把持部材保持部60およびスプライスホルダ50を一体化したユニットベース54(図1参照)と、スプライス40を用いた光ファイバの接続作業に用いられるメカニカルスプライス用工具30(図4参照)を備える。本実施形態では、上述の第1の光ファイバ1が挿入光ファイバ1に対応し、上述の第2の光ファイバ2が延出光ファイバ2に対応する。
図3に示す光ファイバケーブル3は、例えば光ファイバ2を、これに縦添えした一対の線状の抗張力体とともに樹脂被覆材(外被3aとも言う)中に埋め込んで一体化した構成の断面略長方形の光ファイバケーブルである。これらは、光ドロップケーブル、光インドアケーブル等として用いられている。延出光ファイバ2および挿入光ファイバ1は、例えば光ファイバ心線、光ファイバ素線といった被覆光ファイバである。スプライス40での延出光ファイバ2と挿入光ファイバ1との突き合わせ接続は、挿入光ファイバ1の先端に露出した裸光ファイバ1aと延出光ファイバ2の先端の裸光ファイバ2aとの突き合わせによって実現される。
ケーブル把持部材70は、把持ベース71と蓋部材72を有し、この間に光ファイバケーブル3を把持することができる。把持ベース71の具体的な構成は、例えば底壁部と一対の側壁部により光ファイバケーブル3の外被を三方から取り囲む嵌合溝を形成する構造が挙げられる。一対の側壁部の互いに対向する面に複数突設した把持用突起を、光ファイバケーブルの外被に食い込ませると、引き留め性能が良く、好ましい。把持用突起は、断面三角形状の突条でもよい。この場合、三角形の底辺を側壁部の内面に向け、三角形の頂点に相当する縁部を光ファイバケーブルの外被に食い込ませることができる。
ケーブル把持部材70は、光ファイバケーブル3の外被3aの一部を除去して露出させた延出光ファイバ2を載置するため、前方に突出した前側突出部73を有する。前側突出部73には、延出光ファイバ2の脱落をふせぐため、光ファイバ保持溝74を有する。
図3に示すケーブル把持部材70はプラスチック製の一体成形品である。蓋部材72は、薄肉のヒンジにより把持ベース71とつながっている。前側突出部73は、蓋部材72を開いた状態でも把持ベース71との位置関係を変えないように一体化されている。
図1に示すユニットベース54は、ケーブル把持部材70を保持する把持部材保持部60を、スプライスホルダ50と一体化した構成である。ユニットベース54は、把持部材保持部60およびスプライスホルダ50を含めて、一体に形成することが好ましい。例えば、ユニットベース54はプラスチック製の一体成形品とすることができる。
図3に示すように、把持部材保持部60は、ケーブル把持部材70の把持ベース71を載置する受入れ部61と、ケーブル把持部材70の前側突出部73を嵌合できる挿入部62を有する。図5に示すように、前側突出部73を挿入部62に挿入することで、ケーブル把持部材70の前側突出部73を嵌合させ、把持部材保持部60に保持させることができる。
把持部材保持部60とスプライスホルダ50の間には、ケーブル把持部材70の前側突出部73から突出する延出光ファイバ2の先端を、スプライス40(詳しくは図7に示す他端40b側のテーパ状開口部44b)に向けて案内する光ファイバ案内部63が設けられている。これにより、ケーブル把持部材70を把持部材保持部60に挿入するときに、延出光ファイバ2の先端が把持部材保持部60の内部で目視しにくくなっても、確実にスプライス40の中へと案内することができる。光ファイバ案内部63は、スプライス40に向けて幅を狭くするようにテーパ状となった斜面により構成することができる。
把持部材保持部60には、スプライス40の長手方向に垂直な方向の回転軸64を中心として回動することにより、ケーブル把持部材70を保持してその後退を規制する規制位置(図5や図6に示す位置)と、ケーブル把持部材70の後退を規制しない待機位置(図3に示す位置)との間で回動可能なレバー部材65を備える。
このレバー部材65は、図1に示すように、把持部材保持部60に保持されたケーブル把持部材70に被せるカバー板66の両側に、細長形状の回動アーム67,67が互いに平行に設けられた構成を備える。回動アーム67の端部には、後退規制片67aが形成されている。また、回動アーム67は、把持部材保持部60の両側部に突設された回転軸64が挿入される軸受穴67bを有する。回転軸64を軸受穴67bに挿入すると、レバー部材65が把持部材保持部60に対して回動可能に枢着される。
なお、ここでは軸受穴67bは回動アーム67を肉厚方向に貫通する貫通穴であるが、有底の穴でもよい。また、枢着部の具体的構造は特に限定されず、軸受穴を把持部材保持部60に、回転軸突起を回動アーム67に形成する等の構成も採用可能である。
レバー部材65を規制位置(図5や図6に示す位置)におくと、後退規制片67aがケーブル把持部材70の後端部75よりも後ろ側に配置されて、ケーブル把持部材70の後退が規制される。このとき、ケーブル把持部材70の後側から突出する光ファイバケーブル3は、後退規制片67aの間の切欠部68に配置される。
レバー部材65の回動アーム67には、把持部材保持部60の外面に突出された係合突起60aに係合する係合穴67cを有する。係合突起60aを係合穴67cに係合させることにより、把持部材保持部60に対してレバー部材65を規制位置に維持することができる。
レバー部材65を規制位置に配置することにより、ユニットベース54に対するケーブル把持部材70の後退を規制する引き留め作業を行うことができる。これにより、ケーブル把持部材70とユニットベース54が一体化された状態が維持される。
次に、図3の光ファイバ接続装置100を用いた光ファイバ接続方法の一例について説明する。
図3において、メカニカルスプライス用工具30とユニットベース54は、あらかじめ図1および図2に示すように、スプライス40をスプライスホルダ50に収容し、そのスプライスホルダ50をメカニカルスプライス用工具30のスプライス収容部34に収容しておく。また、把持部材保持部60のレバー部材65は、ケーブル把持部材70を受け入れるように開いた状態(上述の待機位置)におく。
スプライス40に光ファイバを挿入可能にするため、作業者は、第1の介挿片11をスプライス40に割り入れるように第1の介挿部材10を回動させる。図4の矢印Aに示すように、第1の介挿部材10の連動機構部15が第2の介挿部材20の連動機構部25を押すことにより、第2の介挿部材20が連動して回動し、第2の介挿片21がスプライス40に割り入れられる。これにより、両方の光ファイバ1,2をスプライス40に挿入可能となる隙間が、半割りの素子41,42(図7〜9参照)の間に確保される。
光ファイバ1,2はどちらを先にスプライス40に挿入することもできる。例えば、挿入光ファイバ1の余長が短い場合は、挿入光ファイバ1を先に挿入してもよい。この場合は、挿入光ファイバ1を把持固定した光ファイバホルダ80を工具本体31のレール部35の案内によりスプライス40に近づけて挿入光ファイバ1を一端40a側からスプライス40に挿入し、さらに係止片36により光ファイバホルダ80を工具本体31に係止する。このとき、光ファイバホルダ80を移動させる代わりに、光ファイバホルダ80の位置はなるべく変えずに、メカニカルスプライス用工具30に保持したユニットベース54を、光ファイバホルダ80に向けて移動させてもよい。
また、光ファイバケーブル3を把持したケーブル把持部材70を把持部材保持部60に挿入し、スプライス40の他端40b側(図7参照)に延出光ファイバ2を挿入する。延出光ファイバ2の先端が挿入光ファイバ1の先端に突き当たると、延出光ファイバ2の被覆2bを有する部分がたわむことにより、光ファイバ1,2の端面同士を密着させるための突き当て力が得られる。図3および図5に示すように、把持部材保持部60は、ケーブル把持部材70を挿入する挿入部62や延出光ファイバ2を案内する光ファイバ案内部63が装置の外から見える(レバー部材65で隠されていない)ため、延出光ファイバ2におけるたわみ変形の発生を目視で確認することができる。レバー部材65を閉じてケーブル把持部材70の後退を規制することにより、たわみ変形がその後も保持される。
図4の矢印Bに示すように、第2の介挿片21がスプライス40から抜き出されるように第2の介挿部材20を回動させると、第2の介挿部材20の連動機構部25が第1の介挿部材10の連動機構部15を押すことにより、第1の介挿部材10が連動して回動し、第1の介挿片11がスプライス40から抜き出される。これにより、光ファイバ1,2がスプライス40に把持固定され、延出光ファイバ2と挿入光ファイバ1との光接続が実現される。このときの外観の一例を図5に示す。
その後、図6に示すように、メカニカルスプライス用工具30および光ファイバホルダ80を分離する。例えば、光ファイバホルダ80の蓋体84を開いて挿入光ファイバ1の把持を解いた後に、光ファイバホルダ80をレール部35上でスライド移動させて抜き取ることができる。また、スプライスホルダ50の側面をつまんで引き上げることにより、工具本体31の保持壁部34a,34bの間から抜き出される。保持壁部34a,34bの中央部には、スプライスホルダ50の側面をより広く露出させるための切欠部34e,34eが形成されている。これにより、図6に示すように、挿入光ファイバ1と光ファイバケーブル3がスプライス40により光接続され、スプライス40およびケーブル把持部材70がそれぞれスプライスホルダ50および把持部材保持部60に保持された接続用ユニット55を組み立てることができる。
スプライスホルダ50は、スプライス40を収容する側とは反対側の面50aに、係合爪56を有するので、この係合爪56を収納ボックス等(図示せず)の壁面や穴の側縁等に係合させることにより、接続用ユニット55を収納ボックスに容易に取り付けることができる。
接続用ユニット55は、スプライスホルダ50とケーブル把持部材70が一体化されるため、光ファイバケーブル3の端末とスプライス40との相対位置が常に一定となる。このため、光ファイバ接続箱等への収納作業などの際に、延出光ファイバ2に過大な力が加えられることがなく、破損を防ぐことができる。従って、取り扱い性が良好となる。
また、接続用ユニット55は、構造が簡単であるため小型化が可能であることから、そのまま光接続箱(光成端箱等)に収納して使用できる。
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えばメカニカルスプライス、スプライスホルダ、介挿部材、光ファイバホルダの具体的構成は、本発明の技術的思想に適合する限り、なんら限定されるものではない。
図3に示す光ファイバ接続装置100の場合、スプライス40の挿入光ファイバ1を挿入する側に第1の介挿片を割り入れ、延出光ファイバ2を挿入する側に第2の介挿片を割り入れている(このため、レール部35は、第1の介挿部材の側に配置されている)が、特にこれに限定されるものではない。スプライス40の延出光ファイバ2を挿入する側に第1の介挿片を割り入れ、挿入光ファイバ1を挿入する側に第2の介挿片を割り入れるように構成することも可能である。この場合、レール部は、第2の介挿部材の側に配置される。図3の光ファイバ接続装置100の場合、図4に示すように、挿入光ファイバを保持した光ファイバホルダを案内するレール部35が、第2の介挿部材20の操作部26とは反対側に配置される。このため、レール部35の付近を片手で持って作業するときに、操作部26に誤って触れるおそれがない。
図示例のように、回動する2つの介挿部材のうち、一方が第1の介挿部材(割入れ時に駆動側となり、抜出し時に従動側となるもの)であり、他方が第2の介挿部材(割入れ時に従動側となり、抜出し時に駆動側となるもの)という役割が固定されていてもよいが、本発明では、2つの介挿部材が、第1の介挿部材と第2の介挿部材を兼ねるように構成することも可能である。
例えば、図4の場合、右側の介挿部材10の梃部14がスプライス40に面する側で切り欠かれた凹部15aを有し、左側の介挿部材20の梃部24がスプライス40に面する側とは反対側で切り欠かれた凹部25aを有する。これを、図4の紙面の手前側だけ(梃部14,24の幅の半分程度)を図4と同様に構成し、図4の紙面の奥側では、図4と反対に、右側の介挿部材10の梃部14がスプライス40に面する側とは反対側で切り欠かれた凹部を有し、左側の介挿部材20の梃部24がスプライス40に面する側で切り欠かれた凹部を有する構成が考えられる。
この場合、図4の紙面の手前側では、右側の介挿部材10が第1の介挿部材となり、左側の介挿部材20が第2の介挿部材となるのに対し、図4の紙面の奥側では、右側の介挿部材10が第2の介挿部材となり、左側の介挿部材20が第1の介挿部材となる。
2つの介挿部材が第1の介挿部材と第2の介挿部材を兼ねる構成である場合、どちらかの介挿部材の梃部を片方だけ押しても、両方の介挿部材が回動し、各介挿片をメカニカルスプライスに割り入れることができる。
2つの介挿部材が第1の介挿部材と第2の介挿部材を兼ねる構成である場合、両方の介挿部材に操作部(例えば図4の操作部26)を設けることができる。どちらかの介挿部材の操作部を片方だけ押しても、両方の介挿部材が回動し、各介挿片をメカニカルスプライスから抜き出すことができる。
工具本体は、第1の光ファイバを把持する光ファイバホルダを、メカニカルスプライスの長手方向の一端側に向けて案内する第1のレール部を有してもよく、第2の光ファイバを把持する光ファイバホルダを、メカニカルスプライスの長手方向の他端側に向けて案内する第2のレール部を有してもよい。
工具本体は、第1の光ファイバを把持する光ファイバホルダを、第1の光ファイバの先端部がメカニカルスプライスの長手方向の一端側に挿入された状態で保持する第1の係止片を有してもよく、第2の光ファイバを把持する光ファイバホルダを、第2の光ファイバの先端部がメカニカルスプライスの長手方向の他端側に挿入された状態で保持する第2の係止片を有してもよい。
介挿部材としては、スプライスの半割りの素子の間に割り入れる先端部(介挿片)が板状になっているものに限定されない。介挿部材の介挿片としては、例えばシート状のもの、ロッド状のもの等も採用可能である。
1…第1の光ファイバ(挿入光ファイバ)、2…第2の光ファイバ(延出光ファイバ)、3…光ファイバケーブル、10,20…介挿部材、11,21…介挿片、12,22…支持部、13,23…回転軸、14,24…梃部、15,25…連動機構部、26…操作部、30…メカニカルスプライス用工具、31…工具本体、35…レール部、36…係止片、40…メカニカルスプライス(スプライス)、41…ベース素子(半割りの素子)、42…押さえ蓋(半割りの素子)、42a,42b,42c…蓋素子、43…クランプばね、44…半割り把持部材、50…スプライスホルダ、54…ユニットベース、60…把持部材保持部、65…レバー部材、70…ケーブル把持部材、80…光ファイバホルダ。

Claims (19)

  1. 第1の光ファイバと第2の光ファイバの端面同士を突き合わせて半割りの素子の間に挟み込んで把持固定することが可能なメカニカルスプライスを用いた光ファイバ同士の接続作業に用いられ、
    前記メカニカルスプライスの長手方向の一端側で、前記半割りの素子の間に前記第1の光ファイバを挿入できるように割り入れる第1の介挿片を有する第1の介挿部材と、
    前記メカニカルスプライスの長手方向の他端側で、前記半割りの素子の間に前記第2の光ファイバを挿入できるように割り入れる第2の介挿片を有する第2の介挿部材と、
    前記第1の介挿部材および前記第2の介挿部材を保持する工具本体と、
    を備え、
    前記第1の介挿部材は、前記メカニカルスプライスの長手方向の一端側において前記工具本体に回動自在に保持される回転軸と、この回転軸から前記メカニカルスプライスの長手方向の中央部に向かって延在する梃部と、この梃部の先端部において前記第2の介挿部材と接触可能な連動機構部を有し、
    前記第2の介挿部材は、前記メカニカルスプライスの長手方向の他端側において前記工具本体に回動自在に保持される回転軸と、この回転軸から前記メカニカルスプライスの長手方向の中央部に向かって延在する梃部と、この梃部の先端部において前記第1の介挿部材と接触可能な連動機構部を有し、
    前記第1の介挿片は、前記第1の介挿部材の前記梃部に支持され、
    前記第2の介挿片は、前記第2の介挿部材の前記梃部に支持され、
    前記第1の介挿片を前記半割りの素子の間に割り入れるように前記第1の介挿部材を回動させると、前記第1の介挿部材の連動機構部が前記第2の介挿部材の連動機構部を押すことにより、前記第2の介挿部材が連動して回動し、前記第2の介挿片が前記半割りの素子の間に割り入れられ
    前記第2の介挿部材は、前記半割りの素子の間から前記第2の介挿片を抜き出す操作部を有し、前記第2の介挿片が前記半割りの素子の間から抜き出されるように前記第2の介挿部材を回動させると、前記第2の介挿部材の連動機構部が前記第1の介挿部材の連動機構部を押すことにより、前記第1の介挿部材が連動して回動し、前記第1の介挿片が前記半割りの素子の間から抜き出される、
    メカニカルスプライス用工具。
  2. 前記第1の介挿部材の前記連動機構部は、前記第2の介挿部材の前記梃部が前記メカニカルスプライスに面する側とは反対側で切り欠かれた凹部に組み合わされ、前記第2の介挿部材の前記連動機構部は、前記第1の介挿部材の前記梃部が前記メカニカルスプライスに面する側で切り欠かれた凹部に組み合わされている、
    請求項1に記載のメカニカルスプライス用工具。
  3. 前記操作部は、前記メカニカルスプライスの長手方向の他端側よりも外側に延長して設けられ、前記操作部と前記第2の介挿部材の連動機構部との間に前記第2の介挿部材の回転軸が配置されている、
    請求項1または2に記載のメカニカルスプライス用工具。
  4. 前記工具本体は、光ファイバを把持する光ファイバホルダを、前記メカニカルスプライスの長手方向の端側に向けて案内するレール部を有する、
    請求項1〜のいずれかに記載のメカニカルスプライス用工具。
  5. 前記工具本体は、光ファイバを把持する光ファイバホルダを、光ファイバの先端部が前記メカニカルスプライスの長手方向の端側に挿入された状態で保持する、係止片を有する、
    請求項1〜のいずれかに記載のメカニカルスプライス用工具。
  6. 光ファイバケーブルを把持するケーブル把持部材と、
    前記光ファイバケーブルの端末から引き出される延出光ファイバを、他の光ファイバである挿入光ファイバと突き合わせて半割りの素子の間に挟み込んで把持固定することが可能なメカニカルスプライスと、
    前記ケーブル把持部材を保持する把持部材保持部および前記メカニカルスプライスを保持するスプライスホルダを一体化したユニットベースと、
    前記メカニカルスプライスを用いた前記延出光ファイバと前記挿入光ファイバの接続作業に用いられるメカニカルスプライス用工具と、
    を備え、
    前記メカニカルスプライス用工具は、
    前記メカニカルスプライスの長手方向の一端側で、前記半割りの素子の間に、前記挿入光ファイバまたは前記延出光ファイバのいずれか一方である第1の光ファイバを挿入できるように割り入れる第1の介挿片を有する第1の介挿部材と、
    前記メカニカルスプライスの長手方向の他端側で、前記半割りの素子の間に、前記挿入光ファイバまたは前記延出光ファイバのうち前記第1の光ファイバと異なるものである第2の光ファイバを挿入できるように割り入れる第2の介挿片を有する第2の介挿部材と、
    前記第1の介挿部材および前記第2の介挿部材を保持する工具本体と、
    を備え、
    前記第1の介挿部材は、前記メカニカルスプライスの長手方向の一端側において前記工具本体に回動自在に保持される回転軸と、この回転軸から前記メカニカルスプライスの長手方向の中央部に向かって延在する梃部と、この梃部の先端部において前記第2の介挿部材と接触可能な連動機構部を有し、
    前記第2の介挿部材は、前記メカニカルスプライスの長手方向の他端側において前記工具本体に回動自在に保持される回転軸と、この回転軸から前記メカニカルスプライスの長手方向の中央部に向かって延在する梃部と、この梃部の先端部において前記第1の介挿部材と接触可能な連動機構部を有し、
    前記第1の介挿片は、前記第1の介挿部材の前記梃部に支持され、
    前記第2の介挿片は、前記第2の介挿部材の前記梃部に支持され、
    前記第1の介挿片を前記半割りの素子の間に割り入れるように前記第1の介挿部材を回動させると、前記第1の介挿部材の連動機構部が前記第2の介挿部材の連動機構部を押すことにより、前記第2の介挿部材が連動して回動し、前記第2の介挿片が前記半割りの素子の間に割り入れられ
    前記第2の介挿部材は、前記半割りの素子の間から前記第2の介挿片を抜き出す操作部を有し、前記第2の介挿片が前記半割りの素子の間から抜き出されるように前記第2の介挿部材を回動させると、前記第2の介挿部材の連動機構部が前記第1の介挿部材の連動機構部を押すことにより、前記第1の介挿部材が連動して回動し、前記第1の介挿片が前記半割りの素子の間から抜き出される、
    光ファイバ接続装置。
  7. 前記把持部材保持部には、前記メカニカルスプライスの長手方向に垂直な方向の回転軸を中心として回動することにより、前記ケーブル把持部材を保持してその後退を規制する規制位置と、前記ケーブル把持部材の後退を規制しない待機位置との間で回動可能なレバー部材を備える、
    請求項に記載の光ファイバ接続装置。
  8. 前記スプライスホルダは、前記メカニカルスプライスを収容する側とは反対側の面に、係合爪を有する、
    請求項またはに記載の光ファイバ接続装置。
  9. 前記第1の介挿部材の前記連動機構部は、前記第2の介挿部材の前記梃部が前記メカニカルスプライスに面する側とは反対側で切り欠かれた凹部に組み合わされ、前記第2の介挿部材の前記連動機構部は、前記第1の介挿部材の前記梃部が前記メカニカルスプライスに面する側で切り欠かれた凹部に組み合わされている、
    請求項のいずれかに記載の光ファイバ接続装置。
  10. 前記操作部は、前記メカニカルスプライスの長手方向の他端側よりも外側に延長して設けられ、前記操作部と前記第2の介挿部材の連動機構部との間に前記第2の介挿部材の回転軸が配置されている、
    請求項6〜9のいずれかに記載の光ファイバ接続装置。
  11. 前記工具本体は、前記挿入光ファイバを把持する光ファイバホルダを、前記メカニカルスプライスの長手方向の端側に向けて案内するレール部を有する、
    請求項10のいずれかに記載の光ファイバ接続装置。
  12. 前記工具本体は、前記挿入光ファイバを把持する光ファイバホルダを、前記挿入光ファイバの先端部が前記メカニカルスプライスの長手方向の端側に挿入された状態で保持する、係止片を有する、
    請求項11のいずれかに記載の光ファイバ接続装置。
  13. 光ファイバケーブルを把持するケーブル把持部材と、
    前記光ファイバケーブルの端末から引き出される延出光ファイバを、他の光ファイバである挿入光ファイバと突き合わせて半割りの素子の間に挟み込んで把持固定することが可能なメカニカルスプライスと、
    前記ケーブル把持部材を保持する把持部材保持部および前記メカニカルスプライスを保持するスプライスホルダを一体化したユニットベースと、
    前記メカニカルスプライスを用いた前記延出光ファイバと前記挿入光ファイバの接続作業に用いられるメカニカルスプライス用工具と、
    を備え、
    前記メカニカルスプライス用工具は、
    前記メカニカルスプライスの長手方向の一端側で、前記半割りの素子の間に、前記挿入光ファイバまたは前記延出光ファイバのいずれか一方である第1の光ファイバを挿入できるように割り入れる第1の介挿片を有する第1の介挿部材と、
    前記メカニカルスプライスの長手方向の他端側で、前記半割りの素子の間に、前記挿入光ファイバまたは前記延出光ファイバのうち前記第1の光ファイバと異なるものである第2の光ファイバを挿入できるように割り入れる第2の介挿片を有する第2の介挿部材と、
    前記第1の介挿部材および前記第2の介挿部材を保持する工具本体と、
    を備え、
    前記第1の介挿部材は、前記メカニカルスプライスの長手方向の一端側において前記工具本体に回動自在に保持される回転軸と、この回転軸から前記メカニカルスプライスの長手方向の中央部に向かって延在する梃部と、この梃部の先端部において前記第2の介挿部材と接触可能な連動機構部を有し、
    前記第2の介挿部材は、前記メカニカルスプライスの長手方向の他端側において前記工具本体に回動自在に保持される回転軸と、この回転軸から前記メカニカルスプライスの長手方向の中央部に向かって延在する梃部と、この梃部の先端部において前記第1の介挿部材と接触可能な連動機構部を有し、
    前記第1の介挿片は、前記第1の介挿部材の前記梃部に支持され、
    前記第2の介挿片は、前記第2の介挿部材の前記梃部に支持され
    前記第2の介挿部材は、前記半割りの素子の間から前記第2の介挿片を抜き出す操作部を有する光ファイバ接続装置を用意し、
    前記第1の介挿片を前記半割りの素子の間に割り入れるように前記第1の介挿部材を回動させると、前記第1の介挿部材の連動機構部が前記第2の介挿部材の連動機構部を押すことにより、前記第2の介挿部材が連動して回動し、前記第2の介挿片が前記半割りの素子の間に割り入れられ、
    その後、前記挿入光ファイバを前記半割りの素子の間に挿入するとともに、前記光ファイバケーブルを把持する前記ケーブル把持部材を、前記把持部材保持部に保持させて、前記延出光ファイバの先端部を前記半割りの素子の間に挿入し、前記挿入光ファイバと前記延出光ファイバを突き合わせて
    その後、前記第2の介挿片が前記半割りの素子の間から抜き出されるように前記第2の介挿部材を回動させると、前記第2の介挿部材の連動機構部が前記第1の介挿部材の連動機構部を押すことにより、前記第1の介挿部材が連動して回動し、前記第1の介挿片が前記半割りの素子の間から抜き出されて、前記挿入光ファイバと前記延出光ファイバを把持固定する、
    光ファイバ接続方法。
  14. 前記把持部材保持部には、前記メカニカルスプライスの長手方向に垂直な方向の回転軸を中心として回動することにより、前記ケーブル把持部材を保持してその後退を規制する規制位置と、前記ケーブル把持部材の後退を規制しない待機位置との間で回動可能なレバー部材を備える、
    請求項13に記載の光ファイバ接続方法。
  15. 前記スプライスホルダは、前記メカニカルスプライスを収容する側とは反対側の面に、係合爪を有する、
    請求項13または14に記載の光ファイバ接続方法。
  16. 前記第1の介挿部材の前記連動機構部は、前記第2の介挿部材の前記梃部が前記メカニカルスプライスに面する側とは反対側で切り欠かれた凹部に組み合わされ、前記第2の介挿部材の前記連動機構部は、前記第1の介挿部材の前記梃部が前記メカニカルスプライスに面する側で切り欠かれた凹部に組み合わされている、
    請求項1315のいずれかに記載の光ファイバ接続方法。
  17. 前記操作部は、前記メカニカルスプライスの長手方向の他端側よりも外側に延長して設けられ、前記操作部と前記第2の介挿部材の連動機構部との間に前記第2の介挿部材の回転軸が配置されている、
    請求項13〜16のいずれかに記載の光ファイバ接続方法。
  18. 前記工具本体は、前記挿入光ファイバを把持する光ファイバホルダを、前記メカニカルスプライスの長手方向の端側に向けて案内するレール部を有する、
    請求項1317のいずれかに記載の光ファイバ接続方法。
  19. 前記工具本体は、前記挿入光ファイバを把持する光ファイバホルダを、前記挿入光ファイバの先端部が前記メカニカルスプライスの長手方向の端側に挿入された状態で保持する、係止片を有する、
    請求項1318のいずれかに記載の光ファイバ接続方法。
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