JP2014162276A - 制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】車両の空調装置に対して場所ごとに自動で所望の制御を行うシステムにおいて、初めて訪れる場所などでも所望の制御を行うことができ、記憶量の制限も受けにくい制御システムを提供する。
【解決手段】車両2のエアコンECU20は、車両2の走行中に、空調装置23に対する各種スイッチ204から207のへのユーザの操作内容と、その操作が実行されたときにナビECU22から取得した位置情報と、を関連付けて無線通信部21によりサーバ3へ送信する。あるいは、これらの送信情報は携帯電話機4を用いてユーザが送信する。サーバ3は、複数の車両やユーザから送信されたこうした情報をデータベース310に蓄積し、蓄積されたデータに対して統計処理を施して、各位置において相対的に多く実行された操作内容を制御ルーチン313にする。制御ルーチン313はサーバ3から車両2に送られて、車両2の空調装置23で実行される。
【選択図】図1
【解決手段】車両2のエアコンECU20は、車両2の走行中に、空調装置23に対する各種スイッチ204から207のへのユーザの操作内容と、その操作が実行されたときにナビECU22から取得した位置情報と、を関連付けて無線通信部21によりサーバ3へ送信する。あるいは、これらの送信情報は携帯電話機4を用いてユーザが送信する。サーバ3は、複数の車両やユーザから送信されたこうした情報をデータベース310に蓄積し、蓄積されたデータに対して統計処理を施して、各位置において相対的に多く実行された操作内容を制御ルーチン313にする。制御ルーチン313はサーバ3から車両2に送られて、車両2の空調装置23で実行される。
【選択図】図1
Description
本発明は、制御システムに関する。
周知のとおりカーエアコンでは、オート状態において、各種センサ値をもとに制御値を演算してエアコン制御を行っている。例えば下記特許文献1には、エアコンの自動制御に関係して、特定の場所や環境条件でアクチュエータを制御したい場合に、カーナビと連携してGPSによる位置情報で制御を行う技術が開示されている。
しかし、上記特許文献1の技術では、ある特定の場所で自動的に所望の空調制御が行われるためには、自分で事前に所望の制御を登録するか、以前に実際にそこを走行しており、そこで制御内容が記憶されている必要がある。したがって、初めて訪れる場所などでは、自動で所望の空調が実行されるようにすることは難しいと言える。さらに車両側で空調の制御内容を記憶するので、記憶量にも制限がかかる。
そこで本発明が解決しようとする課題は、上記に鑑み、車両の空調装置に対して場所ごとに自動で所望の制御を行うシステムにおいて、初めて訪れる場所などでも所望の制御を行うことができ、記憶量の制限も受けにくい制御システムを提供することにある。
上記課題を達成するために、本発明に係る制御システムは、車両に備えられた空調装置に対する使用者の操作内容の情報と、その操作が行われる車両の位置情報と、の組み合わせを含む情報である送信情報を無線通信によって送信する第1送信手段と、その第1送信手段によって送信された前記送信情報を受信し、受信した位置情報と操作内容情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、その記憶手段に記憶された位置情報と操作内容情報とから、個々の位置情報に対して、その位置情報に関連付けられて記憶された数が相対的に多い操作内容を算出する算出手段と、その算出手段によって算出された操作内容を、その操作を行う位置にいる車両に対して無線通信により送信する第2送信手段と、車両に備えられて、前記第2送信手段によって送信された操作内容を受信して、受信された操作内容を車両の空調装置で実行する実行手段と、を備えたことを特徴とする。この発明によれば、自車両のみでなく他の車両等からも空調装置への操作内容が送信されて記憶されるシステムが構築できるので、初めて訪れる場所などでも所望の制御を行うことが可能となる。また、記憶手段で一括して記憶するシステムなので、車両ごとに記憶する場合と比較して記憶量の制限も受けにくいこととなる。
また、前記送信情報は、車両の外気温度の情報、車両の内気温度の情報、湿度の情報、車両に対する日射量の情報、のうち少なくとも1つの情報である第1付加情報を含み、前記記憶手段は、前記送信情報に含まれた第1付加情報を、位置情報と操作内容情報とに関連付けて記憶し、前記算出手段は、個々の位置情報および第1付加情報に対して、その位置情報および第1付加情報に関連付けて記憶された数が相対的に多い操作内容を算出するとしてもよい。この発明によれば、個々の位置のみでなく、外気温度、内気温度、湿度、日射量なども考慮して、その条件下で相対的に多い操作内容を車両で実行できる。よって、多数のデータを用いて、よりきめ細かな車両空調が実現できる。
また、前記第1送信手段によって送信される操作内容が行われる日時の情報を含む情報である第2付加情報を取得する取得手段を備え、前記記憶手段は、前記取得手段により取得された第2付加情報を、位置情報と操作内容情報とに関連付けて記憶し、前記算出手段は、個々の位置情報および第2付加情報に対して、その位置情報および第2付加情報に関連付けて記憶された数が相対的に多い操作内容を算出するとしてもよい。この発明によれば、個々の位置のみでなく、日時なども考慮して、その条件下で相対的に多い操作内容を車両で実行できる。よって、多数のデータを用いて、よりきめ細かな車両空調が実現できる。
また、前記第1送信手段は車両に備えられ、前記第1送信手段が送信する操作内容情報と位置情報とは、車両の走行中に車両の乗員が空調装置を実際に操作した操作内容と、その操作が行われた時点で車両に装備されたナビゲーション装置によって算出された車両の位置情報と、であるとしてもよい。この発明によれば、初めて訪れる場所などでも所望の制御を行うことができ、記憶量の制限も受けにくい空調制御を実現する車両側のシステムが構築できる。
また、前記第1送信手段は使用者が携帯する無線通信装置に備えられ、前記第1送信手段が送信する操作内容情報と位置情報とは、前記無線通信装置に対して入力された、個々の位置に車両が走行した場合における車両の空調装置に対する使用者の所望の操作内容であるとしてもよい。この発明によれば、初めて訪れる場所などでも所望の制御を行うことができ、記憶量の制限も受けにくい空調制御を実現するシステムが、使用者が携帯する無線通信装置を用いて構築できる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しつつ説明する。まず図1は、本発明に係る制御システム1(以下、システム)の一実施形態におけるシステム構成例を示す概念的な図である。システム1は車両2、サーバ装置3に渡って構成される。車両2は本実施例に関係する構成として、エアコンECU20、無線通信部21、ナビECU22を備える。
エアコンECU20は車両に装備された空調装置を制御するECU(電子制御ユニット)である。エアコンECU20は通常のコンピュータと同様の構成を備え、各種情報を記憶する部位としてメモリ209を備える。メモリ209は本発明における各種処理手順を記述したプログラム210を記憶する。
エアコンECU20によって車両2に搭載された空調装置23(エアコン)の各種アクチュエータ230が制御される。アクチュエータ230は具体的には例えば、内外気切替えドア、吹出し口切替えドア、エアミックスドア、ブロワファンなどを駆動するアクチュエータなどとし、さらにはコンプレッサを駆動する部位等、空調装置23を駆動するあらゆる部位も含むとしてよい。
無線通信部21は車両2とその外部との間の無線通信を行う部位である。無線通信部21における無線通信は、例えば携帯電話と同様な公衆電話回線を用いた無線通信としてもよい。無線通信部21は、本発明のために装備されたものでもよく、他の機能のために装備された無線通信部を本発明のために兼用する構成でもよい。後者の例として、無線通信部21を車両2の緊急通報のための無線通信を行うDCM(Data Communication Module)とする形態がある。ナビECU22は、GPS受信部220によりGPS衛星からのGPS信号を受信して、公知の算出方法により車両2の位置(緯度、経度)を算出する。以上の各部位は車内通信線によって接続されて相互に情報の受け渡しが可能となっている。
システム1は、各種情報を検出してエアコンECU20へ送るセンサとして、内気センサ200、外気センサ201、湿度センサ202、日射センサ203を備える。内気センサ200、外気センサ201、湿度センサ202、日射センサ203はそれぞれ、車両2の内気温度、車両2の外気温度、車外湿度、車両2が受ける日射量(に相当する数値)を検出する。
システム1は、エアコンへのユーザによる各種設定入力を受け付ける部位として、温度設定スイッチ204、風量設定スイッチ205、吹出口切替スイッチ206、内外気切替スイッチ207を備える。温度設定スイッチ204は車室内の希望温度の設定入力を受け付ける。風量設定スイッチ205は空調装置から車室内へ送出される風量の設定入力を受け付ける。吹出口切替スイッチ206は、空調装置から車室内への風の吹き出し口(例えばフェイス、フット、デフロスタ)の切替入力を受け付ける。内外気切替スイッチ207は内気循環と外気導入の切替入力を受け付ける。
またシステム1はオートスイッチ208を備える。オートスイッチ208は本発明による空調装置23の自動制御を機能させるためにユーザがオン操作するスイッチである(詳細は後述)。
次に、サーバ装置3は通常のコンピュータと同様の構造、すなわち各種情報処理を行うCPU30、そのCPU30での情報処理のためのメモリ31を備える。メモリ31は、CPU30の作業領域としての揮発性の記憶部や、CPU30での情報処理で必要となるデータやプログラム等を記憶する不揮発性の記憶部を含むとすればよい。メモリ31(における不揮発性の記憶部)は、本発明に関係するデータベース310、情報処理プログラム311、統計処理プログラム312、制御ルーチン313を記憶する。
データベース310は、本発明の機能を搭載した複数の車両などから送信された、車両位置とそこでのエアコン操作内容などのデータを蓄積、記憶するデータベースである。情報処理プログラム311は、データベース310を作成するために情報を取得する処理手順を記述したプログラムである。統計処理プログラム312は、データベース310に記憶されたデータに対して統計処理を施すためのプログラムである。制御ルーチン313は、統計処理プログラム312によって取得されたデータベース310内の統計的傾向に従うように作成された制御ルーチンである。これらの詳細は後述する。
またシステム1は、図1に示すとおり携帯電話機4を備える構成としてもよい(なお携帯電話機4は用いない実施形態でもよい)。携帯電話機4は本発明に関係する主な構成として、CPU40、メモリ41、通信部42、入力部43、GPS部44を備える。
CPU40は携帯電話機4における各種情報処理を実行する。メモリ41はCPU40の情報処理のための記憶部であり、本発明での処理手順を記述したアプリケーションソフトウェア410(アプリ)を記憶する。通信部42は、公衆電話回線を用いた無線通信を行う部位である。入力部43は例えばテンキーやタッチパネル等を有して、ユーザからの各種入力を受け付ける。GPS部44はGPS信号を受信して、公知の算出方法により携帯電話機4の位置(緯度、経度)を算出する。
以上の構成のもとでシステム1は、車両の空調装置に対するユーザ操作を蓄積して、それを基にして空調装置を自動制御する処理を行う。具体的には、サーバ装置に蓄積されたユーザ操作のデータベースに対して統計処理を施し、それにより得られたエアコン制御ルーチンを車両に送信して、車両の側でエアコンを自動制御する。その処理の具体例が図2から図5に示されている。
図2、図5において車両側と示された処理は、プログラム210に記述しておき、エアコンECU20がプログラム210を呼び出して自動的に実行すればよい。また図2、図3、図5においてサーバ側と示された処理は、情報処理プログラム311に記述しておき、CPU30が情報処理プログラム311を呼び出して自動的に実行すればよい。図4においてサーバ側と示された処理は、統計処理プログラム312に記述しておき、CPU30が統計処理プログラム312を呼び出して自動的に実行すればよい。図3において携帯電話機側と示された処理は、アプリ410に記述しておき、ユーザがアプリ410を起動したらCPU30が実行すればよい。
図2の処理手順は、車両2からサーバ装置3へユーザ操作の情報を送信して蓄積する処理である。図2の処理手順では、まずS10でエアコンECU20(以下、ECU)がユーザ(車両2の乗員)によるスイッチ204から207への操作(すなわち、スイッチ204への温度設定操作、スイッチ205への風量設定操作、スイッチ206への吹出口切替操作、スイッチ207への内外気切替操作のうち少なくとも1つ)があったか否かを判別する。操作があった場合(S10:YES)はS20へ進み、操作がない場合(S10:NO)はS10を繰り返して操作を待つ。
S20へ進んだらECU20は、車内通信を通じてナビECU22から現在時点での車両2の位置情報を取得する。そしてS30でECU20は、取得したデータを無線通信部21を用いてサーバ3へ無線送信する。具体的に送信するデータは、少なくともS10で認識されたユーザ操作の内容とS20で取得された車両位置情報を含むとすればよい。その際、送信データには、エアコン23におけるS10で操作が検出されていないスイッチに対応するその時点での制御内容、すなわち設定温度、設定風量、吹出口制御、内外気制御の情報を含めてもよい。さらに送信データのなかには、その時点でのセンサ200から203の検出値(内気温度、外気温度、湿度、日射量のうち少なくとも1つ)を含ませてもよい。
S30で送信されたデータをサーバ3側ではS40で受信する。そしてS50でCPU30は、S40で受信した1群のデータを互いに関連付けてデータベース310内に蓄積する。一方、車両2側では、S60においてECU20はイグニッションオフとされたか否かを判別する。イグニッションオフとされたら(S60:YES)図2の処理を終了し、まだイグニッションオンならば(S60:NO)S10へ戻って上記手順を繰り返す。これによりイグニッションオンの期間中、図2の処理が実行されて、車両2からユーザ操作の情報が車両位置情報とともにサーバ3に送信されてデータベース310が形成されていく。
以上が図2の処理手順である。なお図2の処理手順はS10を省略した形態でもよい。その場合、S20およびS30は周期的に(例えば所定の走行距離増加ごとに、所定時間間隔で、等)実行すればよい。そして送信データは、その時点でのエアコン23の制御内容、すなわち設定温度、設定風量、吹出口制御、内外気制御の情報、さらにその時点でのセンサ200から203の検出値などとすればよい。
次に図3を説明する。図3は携帯電話機4を用いてユーザがサーバに個々の位置における所望のエアコン操作を送信、記憶させていく処理である。図3の処理手順は、携帯電話機4においてアプリ410が起動されることにより始動する。図3を実行する具体的な実施形態は例えば、車両の乗員(運転者以外など)が走行中に携帯電話機4を用いて実行する形態などである。
図3の処理手順では、まずS100で携帯電話機4のCPU40がユーザによる入力部43への入力を受け付けたか否かを判別する。ユーザ入力の具体的な内容は、その場所での車両の空調装置への所望の操作内容である。アプリ410は、そのような入力を受け付ける機能を有する。入力があった場合(S100:YES)はS110へ進み、入力がない場合(S100:NO)はS100を繰り返して操作を待つ。
S110へ進んだらCPU40は、GPS部44から現在時点での携帯電話機4の位置情報を取得する。これは、携帯電話機4の所持者が車両2内にいる場合は、当然車両の位置と同じとなる。そしてS120でECU20は、S100で入力が確認された所望の操作内容データとS20で取得された車両位置情報とを通信部42を用いてサーバ3へ無線送信する。
S120で送信されたデータをサーバ3側ではS130で受信する。そしてS140でCPU30は、S130で受信した1群のデータを互いに関連付けてデータベース310内に蓄積する。一方、携帯電話機4側では、S150においてCPU40はアプリ410をユーザが終了するよう指令したか否かを判別する。アプリ410の終了が指令されたら(S150:YES)図3の処理を終了し、まだ終了が指令されていないならば(S150:NO)S100へ戻って上記手順を繰り返す。以上が図3の処理手順である。
これによりアプリ410が起動している期間中、図3の処理が実行されて、携帯電話機4からユーザの所望のエアコン操作内容の情報が位置情報とともにサーバ3に送信されてデータベース310が形成されていく。図3の処理により、携帯電話機4を用いて所望のエアコン制御をサーバ3に記憶させていくことができる。なお本発明では図2、図3で示されるように、実行した(あるいは所望の)エアコン操作内容の情報をサーバで一括して記憶するので、例えば車両ごとに記憶する場合のような記憶容量の制限が大幅に緩和できる。
サーバ3は、図2および図3の処理とは別に自ら情報を取得してデータベース310に記憶してもよい。すなわちS50、S140において、例えばその時点での日時の情報を取得して、それをS40、S130で受信したデータと関連付けてデータベース310に記憶してもよい。その際、日時の情報は例えばサーバ3が計時機能を有して、それにより算出すればよい。
さらにサーバ3は、日時情報に限らず、送信データ内の位置情報に示された場所におけるその時点での天候の情報を自身で取得してもよい。あるいは、送信データ内の位置情報に示された場所がその時点で渋滞が発生しているか否かの情報を取得してもよい。これらの天候や渋滞などの情報は、通信網を通じて適切なウェブサイトから、情報処理プログラム311を用いて取得すればよい。
次に図4を説明する。図4は、サーバ3において、データベース310に記憶されたデータに対して統計処理を施して、位置ごとに多数のユーザが採用した(あるいは所望する)操作内容を算出して、制御ルーチンにまとめる処理を示す。
図4の処理手順ではまずS200で、サーバ3のCPU30はデータベース310に記憶されている記憶内容に対して統計処理を実行する。上記のとおりデータベース310内には、位置情報とその位置でのエアコンの操作内容の情報(さらには、各種センサ値情報、上記のように自身で取得した情報など)が関連付けられて記憶されている。図1に示すように、本発明が対象とする車両2や携帯電話機4は複数であり、これにより多数の車両2や携帯電話機4からエアコン制御の情報がサーバ3を集積することが可能となる。
そうしたデータに対してS200で行う統計処理として、例えば個々の位置に対して、その位置情報に関連付けられて記憶された数が相対的に多い操作内容を算出する。例えば操作項目のうちで内外気制御に関し、ある位置(例えば外気が清浄でない場所など)において内気循環への切替操作の記憶データ数が外気導入への切替操作の記憶データ数よりも多い場合、その位置において相対的に多い操作内容として内気循環が算出される。(なお、本明細書において、位置とは、1つの位置からなる点のみでなく、複数の位置からなる領域なども指すとする。)
同様に、ある位置において、吹出し口制御としてある吹出口への切替操作の記憶データ数が他よりも多い場合、その位置において、その吹出口への切替操作が相対的に多い操作内容として算出される。同様に、ある位置において、設定温度制御として例えば設定温度1度上昇操作の記憶データ数が他よりも多い場合、その位置において設定温度1度上昇操作が相対的に多い操作内容として算出される。同様に、ある位置において、風量制御として例えば風量増加操作の記憶データ数が他よりも多い場合、その位置において風量増加操作が相対的に多い操作内容として算出される。
あるいは位置情報のみでなく、位置情報とそれ以外の項目との組み合わせに対して、相対的に多い記憶データ数の操作内容を算出してもよい。例えば、ある位置とある日付とある時間帯の組み合わせにおいて、設定温度25度の記憶データ数が他の設定温度よりも多い場合、その位置と日付と時間帯の組み合わせにおいて、設定温度25度が相対的に多い操作内容として算出される。同様に、例えばある位置とある外気温度とある日射量とある湿度の組み合わせにおいて、風量レベル大の記憶データ数が他の風量レベルよりも多い場合、その位置と日付と時間帯の組み合わせにおいて、風量レベル大が相対的に多い操作内容として算出される。
図210に戻って、次にS210でCPU30は制御ルーチン313を生成する。制御ルーチン313は、個々の位置に対して、その位置でS200で相対的に多い操作内容として算出された操作の実行を指令する制御ルーチンである。生成した制御ルーチン313は、図1に示すようにメモリ31に記憶しておけばよい。以上が図4の処理手順である。図4の処理により、単一の車両ではなく多数の車両におけるエアコン操作の情報(多数のユーザによる所望のエアコン操作の情報)の統計処理から、相対的に多い操作内容を制御ルーチンとしてまとめることができる。
次に図5を説明する。図5は、図4で生成された制御ルーチンを車両の側で実行するための処理である。図5の処理手順においてはまずS300で車両2のECU20が、車両2の位置情報を取得する。この情報は車内通信を介してナビECU22から取得すればよい。
そしてECU20は続くS310で、S300で取得した車両位置情報を、車両ID(あるいは車両2を特定する何らかの情報)とともに、サーバ3へ送信する。それをサーバ3はS340で受信して、車両IDと車両位置情報を取得する。これによりサーバ3のCPU30は、車両2を特定し、その位置を認識する。なお車両IDの送信は行わない形態でもよい。その場合、例えば車両2からサーバ3への無線通信において、サーバ3が送信側の電話番号を認識し、それにより車両2を特定してもよい。
次にS350でCPU30は、S340で取得した車両位置における制御ルーチン313をメモリ31内で探索する。そして探索の結果取得した制御ルーチン313を、S340で認識した車両2に向けて送信する。こうして送信された制御ルーチン313を、車両2はS320で受信する。そしてS330でECU20は、S320で取得した制御ルーチン313を車両2のエアコン23で実行する。
そしてECU20はS360において、イグニッションオフとされたか否かを判別する。イグニッションオフとされたら(S360:YES)図5の処理を終了し、まだイグニッションオンならば(S360:NO)S300へ戻って上記手順を繰り返す。これによりイグニッションオンの期間中、図5の処理が実行されて、車両2の位置などに応じてサーバ3から制御ルーチン313が送信され、車両2の空調装置でそれが実行される。以上が図5の処理手順である。
なおS300、S310の処理は(したがってS340、S350、S320、S330の処理も)周期的に(例えば所定の走行距離増加ごとに、所定時間間隔で、等)実行すればよい。またS310では車両ID、車両位置以外の情報(例えば外気温度、内気温度、湿度、日射量など)を送信するようにしてもよい。またS340でサーバ3は、日時情報や、送信されてきた車両位置での天候、渋滞情報を取得してもよい。そしてS350では、これらの組み合わせに対応した制御ルーチン313をメモリ31内で探索して送信してもよい。
図2から図5の処理は車両2の走行中に同時並列的に実行すればよい。そして図2から図5の処理とオートスイッチ208との関係は、例えば以下のようにすればよい。例えば、図2の処理はオートスイッチ208がオフ状態のときに実行し、図5の処理はオートスイッチ208がオン状態のときに実行する。図3および図4の処理は、当然オートスイッチ208のオンオフとは無関係に実行する。
あるいはオートスイッチ208がオン状態のときに図2のS10でスイッチ204から207への操作が検出されたら、オートスイッチ208をオフに自動的にエアコンECU20が切り替えるようにしてもよい。その場合、もう一度ユーザがオートスイッチ208をオンにすれば図5が実行されることとなる。
さらに、オートスイッチ208は、スイッチ204から207のそれぞれに対応するオート制御を指令するスイッチ群を意味するとしてもよい。その場合、例えば図2のS10でユーザ操作が検出されたら、スイッチ204から207のうちでユーザ操作されたスイッチに対応する機能のみが非オート(マニュアル)状態となって、それ以外の機能はオート状態で図5の処理が実行されるとしてもよい。このようにすればユーザ操作を優先しつつ、図5のオート操作にも簡易に戻ることができる。
上記実施例は特許請求の範囲に記載された趣旨の範囲内で任意に変更してよい。例えば、図1における携帯電話機4は、無線通信機能を有するコンピュータ等も含めて、使用者が携帯可能なあらゆる無線通信装置に変更してよい。また図2の処理は、車両に乗車していないユーザが実行してもよい。
1 制御システム
2 車両
3 サーバ装置
4 携帯電話機(無線通信装置)
2 車両
3 サーバ装置
4 携帯電話機(無線通信装置)
Claims (5)
- 車両に備えられた空調装置に対する使用者の操作内容の情報と、その操作が行われる車両の位置情報と、の組み合わせを含む情報である送信情報を無線通信によって送信する第1送信手段と、
その第1送信手段によって送信された前記送信情報を受信し、受信した位置情報と操作内容情報とを関連付けて記憶する記憶手段と、
その記憶手段に記憶された位置情報と操作内容情報とから、個々の位置情報に対して、その位置情報に関連付けられて記憶された数が相対的に多い操作内容を算出する算出手段と、
その算出手段によって算出された操作内容を、その操作を行う位置にいる車両に対して無線通信により送信する第2送信手段と、
車両に備えられて、前記第2送信手段によって送信された操作内容を受信して、受信された操作内容を車両の空調装置で実行する実行手段と、
を備えたことを特徴とする制御システム。 - 前記送信情報は、車両の外気温度の情報、車両の内気温度の情報、湿度の情報、車両に対する日射量の情報、のうち少なくとも1つの情報である第1付加情報を含み、
前記記憶手段は、前記送信情報に含まれた第1付加情報を、位置情報と操作内容情報とに関連付けて記憶し、
前記算出手段は、個々の位置情報および第1付加情報に対して、その位置情報および第1付加情報に関連付けて記憶された数が相対的に多い操作内容を算出する請求項1に記載の制御システム。 - 前記第1送信手段によって送信される操作内容が行われる日時の情報を含む情報である第2付加情報を取得する取得手段を備え、
前記記憶手段は、前記取得手段により取得された第2付加情報を、位置情報と操作内容情報とに関連付けて記憶し、
前記算出手段は、個々の位置情報および第2付加情報に対して、その位置情報および第2付加情報に関連付けて記憶された数が相対的に多い操作内容を算出する請求項1又は2に記載の制御システム。 - 前記第1送信手段は車両に備えられ、前記第1送信手段が送信する操作内容情報と位置情報とは、車両の走行中に車両の乗員が空調装置を実際に操作した操作内容と、その操作が行われた時点で車両に装備されたナビゲーション装置によって算出された車両の位置情報と、である請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御システム。
- 前記第1送信手段は使用者が携帯する無線通信装置に備えられ、前記第1送信手段が送信する操作内容情報と位置情報とは、前記無線通信装置に対して入力された、個々の位置に車両が走行した場合における車両の空調装置に対する使用者の所望の操作内容である請求項1乃至4のいずれか1項に記載の制御システム。
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