JP2014160243A - レンズ鏡筒 - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズ鏡筒を構成する部材間の隙間からの有害光の遮蔽するための遮光部材に起因する、異音の発生を抑制する。
【解決手段】レンズ鏡筒1は、第1直進ユニット500と、その径方向内側に配置された第1レンズユニット100と、第1直進ユニット500と第1レンズユニット100との間の隙間を遮光する遮光部材503を備える。遮光部材503は、第1レンズユニット100に摺動可能に嵌合され隙間を塞ぐ無端リング上の遮光層503aと、遮光層503aに接合された無端リング状の本体503hと、少なくとも1個に設けられた503iとを有する支持層503bとを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、レンズ鏡筒に関する。
特許文献1は、3段繰り出し可能なレンズ鏡筒を備えるレンズ機器を開示している。
特開2011−13613号公報
本開示は、より品位を向上したレンズ鏡筒を提供することを目的とする。例えば、本開示は、レンズ鏡筒を構成する部材間の隙間からの有害光の遮蔽するための遮光部材に起因する、異音の発生を抑制することを目的とする。
本開示は、第1の筒部と、前記第1の筒部の内側に配置され、前記第1の筒部に対して光軸方向に相対的に移動する第2の筒部と、前記第1の筒部と前記第2の筒部の間を遮光する遮光部材とを備え、前記遮光部材は、前記第2の筒部に摺動可能に嵌合され、前記第1の筒部と前記第2の筒部の間に画定される前記光軸方向と直交する方向に拡がる隙間を塞ぐ、無端リング状の遮光層と、前記遮光層に接合された無端リング状の本体と、少なくとも1個に設けられた前記本体よりも剛性が低い低剛性部とを有する、支持層とを備える、レンズ鏡筒を提供する。
本開示によれば、レンズ鏡筒を構成する部材間の隙間からの有害光の遮蔽するための遮光部材に起因する、異音の発生を抑制できる。
収納状態のレンズ鏡筒を示す斜視図。 広角状態のレンズ鏡筒を示す斜視図。 望遠状態のレンズ鏡筒を示す斜視図。 レンズ鏡筒の分解斜視図。 望遠状態のレンズ鏡筒の断面図。 図5の領域VIの拡大図。 遮光部品の正面図。 支持層の正面図。 図7のIX-IX線での拡大断面図。 遮光部品が第2化粧枠の内向フランジ状部に当接する状態を示す図6と同様の拡大断面図。 遮光部品が第1直進枠の端部と第2化粧枠の内向フランジ状部との間に位置する状態を示す図6と同様の拡大断面図。 遮光部品が第1直進枠の端部と当接する直前の状態を示す図6と同様の拡大断面図。 支持層の第1の代案を示す正面図。 支持層の第2の代案を示す正面図。 支持層の第3の代案を示す部分拡大正面図。 支持層の第4の代案を示す部分拡大正面図。 代案の遮光部品を示す図6と同様の拡大断面図。 第1レンズユニットとカム筒の斜視図。 1群レンズ枠の径方向外側から見た展開図。 カム筒の径方向外側から見た展開図。 カム筒のカムフォロアの拡大図。 カムフォロア600aとカム102aの関係図。 図5の領域XXIIの拡大図。 従来例の1群レンズ枠及びカム筒を示す径方向外側から見た展開図。 従来例の1群レンズ枠とカム筒の設計中心値での望遠状態での関係図。 従来例の1群レンズ枠とカム筒の停止誤差がある望遠状態での関係図。 駆動枠と固定枠とズームユニットの組み立て正面図。 図26のXXVII−XXVII線での断面図。 図27の領域XXVIIIの拡大図。 駆動枠と固定枠とズームユニットの組み立て状態の一部断面斜視図。 駆動枠の斜視図。 駆動枠と固定枠の関係を説明するための図。 固定枠外周に設けられるフレキシブルプリント基板を説明するための側方から見た斜視図。 固定枠外周に設けられるフレキシブルプリント基板を説明するための底面側から見た斜視図。 固定枠外周に設けられるフレキシブルプリント基板の一部の分解斜視図。
以下、図面を参照して例示的な実施形態について説明する。
図1から図5は、実施形態に係るレンズ鏡筒1を示す。レンズ鏡筒1は、デジタルカメラでの使用に適している。しかし、本開示は、デジタルカメラに限定されず、フィルムカメラ、ビデオカメラを含む種々の撮像装置に使用されるレンズ鏡筒に適用できる。
[1.レンズ鏡筒1の概要構成(図1から図5)]
図4に示すように、レンズ鏡筒1は、第1レンズユニット100、第2レンズユニット200、第3レンズユニット300、第4レンズユニット400、第1直進ユニット500、カム筒600、第2直進枠700、第2直進ユニット800、駆動枠900、固定枠1000、マスターフランジユニット1100、ズームユニット1200、フォーカスユニット1400、撮像素子ユニット1300、及びフォーカスユニット1400を備える。これらの軸心は光軸AXと実質的に一致している。
以下の説明では、光軸AXに平行な方向を光軸方向といい、光軸AXに対して垂直な方向を径方向という。光軸AXを中心とする円に沿った方向を周方向という。さらに、光軸方向の被写体側を前側又は正面側といい、光軸方向の反被写体側(後述する撮像素子1301側)を後側、背面側、又は像面側という。「カム機構」という用語は、関連する2個の要素のうち、一方がカムを備え、他方がカムフォロアを備える場合をいう。「バヨネット機構」という用語は、関連する2個の要素が、相対的に回転可能であるが、相対的な直進移動が不能な状態で連結されている場合をいう。「直進機構」という用語は、関連する2個の要素が、相対的な直進移動は可能であるが、相対的な回転が不能な状態で連結されている場合をいう。
第1レンズユニット100は、いずれも筒状の1群レンズ枠102と第1化粧枠101を備える。1群レンズ枠102は、最も被写体側に位置する第1レンズ群L1を保持する。第1化粧枠101は、筒状部101aと筒状部101aの前側を閉鎖する端部101bを備える。端部101bには有効光を通過させるための開口部101cが形成されている。第1化粧枠101は、1群レンズ枠102を覆うように、1群レンズ枠102に固定されている。
第2レンズユニット200は、ズーム用の第2レンズ群L2を保持する2群レンズ枠202を備える。
第3レンズユニット300は、3群レンズ枠301とシャッター枠302を備える。3群レンズ枠301は、補正用の第3レンズ群L3を保持する。3群レンズ枠301は、第3レンズ群L3が光軸AXに配置される位置と、第3レンズ群L3が光軸AXから退避する位置との間で径方向に移動する。シャッター枠302には、シャッター機構が内蔵されている。
第4レンズユニット400は、フォーカス調整用の第4レンズ群L4を保持する4群レンズ枠401を備える。4群レンズ枠401は、フォーカスユニット1400により駆動されて光軸方向に移動する。
第1直進ユニット500は、いずれも概ね両端開口の円筒状である第1直進枠502と第2化粧枠501を備える。第2化粧枠501は、第1直進枠502の径方向外側を覆うように、第1直進枠502に固定されている。また、第1直進ユニット500は、後に詳述する遮光部材503を備える。
第2直進ユニット800は、第2直進枠802と第3化粧枠801を備える。第3化粧枠801は、第2直進枠802の径方向外側を覆うように、第2直進枠802に固定されている。また、第2直進ユニット800は遮光部材803を備える。
固定枠1000の背面にマスターフランジユニット1100が固定されている。マスターフランジユニット1100の背面に、撮像素子ユニット1300が固定されている。撮像素子ユニット1300は、例えばCCD型又はCOMS型である撮像素子1301を備える。
固定枠1000の径方向内側に第2直進ユニット800が配置されている。第2直進ユニット800の径方向内側に駆動枠900が配置されている。駆動枠900は、ギア1001を介してズームユニット1200により周方向に回転駆動される。駆動枠900と固定枠1000の間には、カム機構が設けられている。そのため、駆動枠900は、ズームユニット1200の駆動力により、周方向に回転しつつ光軸方向に直進移動する。第2直進ユニット800の第2直進枠802は、バヨネット機構により駆動枠900に連結されている。第2直進枠802と固定枠1000の間には、直進機構が設けられている。そのため、第2直進ユニット800は、駆動枠900と共に直進移動するが、周方向に回転しない。
第2直進ユニット800の径方向内側に第1直進ユニット500が配置されている。第1直進ユニット500の径方向内側には、カム筒600が配置されている。カム筒600の径方向内側には、第2直進枠700が配置されている。第2直進枠700の径方向内側には、第2レンズユニット200と第3レンズユニット300が配置されている。
第1直進ユニット500の第1直進枠502と駆動枠900との間には、カム機構が設けられている。また、第1直進枠502と第2直進ユニットの第2直進枠802の間には、直進機構が設けられている。そのため、第1直進枠502は、駆動枠900の回転に伴って光軸方向に直進移動するが、周方向に回転しない。
カム筒600と駆動枠900との間には、直進機構が設けられている。カム筒600は、バヨネット機構により第1直進ユニット500の第1直進枠502に連結されている。そのため、カム筒600は、駆動枠900と共に周方向に回転しつつ、第1直進枠502と共に光軸方向に直進移動する。
第2直進枠700と第1直進ユニット500の第1直進枠502との間には、直進機構が設けられている。第2直進枠700はバヨネット機構によりカム筒600に連結されている。そのため、第2直進枠700は、第1直進枠502と共に光軸方向に直進移動するが、周方向に回転しない。
第2レンズユニット200の2群レンズ枠202と第2直進枠700との間には、直進機構が設けられている。2群レンズ枠202とカム筒600との間には、カム機構が設けられている。そのため、第2レンズユニット200は、カム筒600の回転に伴って光軸方向に直進移動するが、周方向に回転しない。
第3レンズユニット300のシャッター枠302と第2直進枠700との間には、直進機構が設けられている。シャッター枠302とカム筒600との間には、カム機構が設けられている。そのため、シャッター枠302は、カム筒600の回転に伴って光軸方向に直進移動するが、周方向に回転しない。
第1直進ユニット500の径方向内側に第1レンズユニット100が配置されている。第1レンズユニット100の1群レンズ枠102と、第1直進ユニット500の第1直進枠502との間には、直進機構が設けられている。1群レンズ枠102とカム筒600との間には、カム機構が設けられている。そのため、第1レンズユニット100は、カム筒600の回転に伴って光軸方向に直進移動するが、周方向に回転しない。
図1から図3を併せて参照すると、第1レンズユニット100、第1直進ユニット500、及び第2直進ユニット800は、固定枠1000から光軸方向に3段に繰り出される。図1は沈胴状態(収容状態)を示す。構成部品間の係合により、レンズ鏡筒1は、図1の状態から図2の広角状態に変化する。また、レンズ鏡筒1は、構成部品間の係合関係により、図2の状態から図3の望遠状態に変化する。図5も望遠状態のレンズ鏡筒1を示す。
[2.第1レンズユニット、第1直進ユニット、及び遮光部材(図6から図16)]
図6を参照すると、前述したように、第1直進ユニット(第1の筒部)500の径方向内側に、第1レンズユニット(第2の筒部)100が配置されている。
第1レンズユニット100では、第1化粧枠(第2の外側枠)101が1群レンズ枠(第2の筒状枠)102に固定されている。図4を併せて参照すると、第1化粧枠101の筒状部101aは、1群レンズ枠102の径方向外側に配置され、間隔をあけて1群レンズ枠102を取り囲んでいる。第1化粧枠101の端部101bは、1群レンズ枠102の光軸方向前方側に位置している。1群レンズ枠102と第1化粧枠101の端部101bの間に設けられた空間には、第1化粧枠の開口部101cの開閉機構103(図4参照)が設けられている。
第1直進ユニット500では、第2化粧枠(第1の外側枠)501が、第1直進枠(第1の筒状枠)502に対して固定されている。第2化粧枠501は、両端開口の筒状部(筒状本体)501aを備える。筒状部501aの光軸方向前側の端部501bは、第1直進枠502の光軸方向前側の端部502aよりも光軸方向前方に位置している。筒状部501aの光軸方向前側の端部501bから、内向フランジ状部501cが第1レンズユニット100の第1化粧枠101に向けて内側へ突出している。第2化粧枠501の筒状部501aは、第1直進枠502の径方向外側に配置され、間隔をあけて第1直進枠502を取り囲んでいる。また、第2化粧枠501の内向フランジ状部501cと第1直進枠502の端部502aとの間には、光軸方向の隙間G1が設けられている。
第1直進ユニット500に対して第1レンズユニット100が光軸方向に相対的に直進(前進及び後退)できるように、第1直進ユニット500の内周側と第1レンズユニット100の外周側との間には、径方向の隙間G2が設けられている。隙間G2は、光軸方向から見ると、概ね一定幅の無端リング状である。図6に示すように、隙間G2からレンズ鏡筒1の内部への外光(有外光)の入射を防止ないし抑制するために、第1直進ユニット500は遮光部材503を備えている。
図7及び図9を併せて参照すると、遮光部材503は概ね一定幅の無端リング状であり、幅(径方向の寸法)に対して厚み(光軸方向)が十分小さい。言い換えれば、遮光部材503は厚みが薄い無端リング状である。
図6に示すように、遮光部材503は第1レンズユニット100の第1化粧枠101の外周面101dを取り囲むように配置されている。また、遮光部材503は、第2化粧枠501の内向フランジ状部501cと第1直進枠502の間の光軸方向の隙間G1に配置されている。詳細には、遮光部材503は、第2化粧枠501の内向フランジ状部501cの後面501dと、第1直進枠502の光軸方向前側の端部502aとの間に配置されている。
本実施形態における遮光部材503は、遮光層503a、支持層503b、及び緩衝層503cを備える。第1直進枠502の光軸方向前側の端部502aから光軸方向前側に向けて、遮光層503a、支持層503b、及び緩衝層503cがこの順で配置されている。従って、最も光軸方向後側に位置する遮光層503aが第1直進枠502の端部502aと対向し、最も光軸方向前側に位置する緩衝層503cが第2化粧枠501の内向フランジ状部501cの後面501dと対向する。
遮光層503aと支持層503bは第1接合層503dにより接合されている。また、支持層503bと緩衝層503cは第2接合層503eにより接合されている。つまり、支持層503bの光軸方向後側の面に第1接合層503dを介して遮光層503aが接合され、支持層503bの光軸方向前側の面に第2接合層503eを介して緩衝層503cが接続されている。第1及び第2接合層503d,503eは、接着剤により構成されてもよいし、両面に接着剤の層を設けたシートであってもよい。
図7に示すように、遮光層503aは一定幅の無端リング状である。遮光層503aは第1化粧枠101の外周面101dに摺動可能に嵌合されている。図6に示すように、遮光層503aは第1直進ユニット500と第1レンズユニット100との間の径方向の隙間G2を塞いでいる。隙間G2からレンズ鏡筒1内へ入射する有害光は、遮光層503aによって遮られる。
遮光層503aの内径は、第1化粧枠101の外径と同一、又は第1化粧枠101の外径よりもわずかに小さく設定されている。このため、遮光層503aの内周縁503fは、径方向外側に変形しながら第1化粧枠101の外周面101dと略密着している。従って、遮光層503aは、比較的剛性の低い、すなわち柔らかく、弾性係数の小さい材料であることが好ましい。このようにすれば、遮光層503aの内周縁503fと第1化粧枠101の外周面101dが密着しても、2者の接触摩擦負荷の増加を小さく抑えることができ、密着性も上がる。一方、遮光層503aの外径は、遮光層503aの外周縁503gが第2化粧枠501の筒状部501aの内周面501eに対して間隔をあけて対向するように設定されている。そのため、第1レンズユニット100が第1直進ユニット500に対して光軸方向に直進すると、遮光層503aの内周縁503fと第1化粧枠101の外周面101dとの間の接触摩擦により、遮光部材503は第1レンズユニット100と共に光軸方向に移動する。詳細には、遮光部材503は、図6に示すように第1直進枠502の端部502aと当接する位置と、図10Aに示すように第2化粧枠501の内向フランジ状部501cと当接する位置との間を移動する。第1レンズユニット100の第1直進ユニット500に対する光軸方向の位置によっては、図10Bに示すように、遮光部材503は第1直進枠502の端部502aと第2化粧枠501の内向フランジ状部501cの間に位置する。
図6に示すように、遮光部材503が第1直進枠502の端部502aに当接している状態で、第1レンズユニット100がさらに光軸方向後側(図6において右側)に移動する場合がある(第1レンズユニット100の収納時)。この場合、第1化粧枠101の外周面101dは、遮光層503aの内周縁503fに対し、接触状態を維持しつつ又は断続的に接触しつつ移動する。従って、遮光部材503は第1直進枠502の端部502aに当接した状態で維持される。
図10Aに示すように、遮光部材503が第2化粧枠501の内向フランジ状部501cに当接している状態で、第1レンズユニット100がさらに光軸方向前側(図10Aにおいて左側)に移動する場合がある(第1レンズユニット100の繰出時)。この場合も、第1化粧枠101の外周面101dは、遮光部材503の内周縁503fに対し、接触状態を維持しつつ又は断続的に接触しつつ移動する。従って、遮光部材503は第2化粧枠501の内向フランジ状部501cに当接した状態で維持される。
本実施形態では、遮光層503aは、ポリエチレンテレフタレート(PET)製のフィルムに非透光性ないし遮光性の層を形成して構成されている。
図6から図9を参照すると、支持層503bは、本体503hと低剛性部の一例である2個のスリット503iとを備える。支持層503bの本体503hは、一定幅のリングを略2分割したような形状であり、幅に対して厚みが十分小さい。言い換えれば、支持層503bの本体503hは厚みが薄いリングを略2分割したような形状である。支持層503bの本体503hの内径は、第1化粧枠101の外径よりも十分大きく設定されている。つまり、支持層503bの本体503hの内周縁は、第1化粧枠101の外周面101dに対して十分な間隔をあけて対向し、第1化粧枠101の外周面101dに対して非接触状態を維持する。
支持層503bは、遮光部材503全体の剛性を確保するために設けられている。そのため、支持層503bの本体503hは、高剛性の材料、すなわちかたく、弾性係数の大きい材料によって構成されている。特に、遮光層503a及び緩衝層503cの材料よりも高剛性でかたく、弾性係数の大きい材料が、支持層503bの本体503hの材料として適している。これは、遮光部材503の剛性が不足していると、第1レンズユニット100が第1直進ユニット500に対して相対的に光軸方向前側へ移動したときに、第1レンズユニット100と共に遮光層503aが第2化粧枠501の外側に引き出されてしまうからである。支持層503bを高剛性の材料、すなわちかたく、弾性係数の大きい材料によって構成すれば、第1レンズユニット100と共に遮光層503aが第2化粧枠501の外側に引き出されることはない。本実施形態では、支持層503bの本体503hは、PET(Poly-Ethylene-Terephthalate)樹脂製である。支持層503bの材料として、PET以外に、PC(Polycarbonate)、PS(Polystyrene)、ナイロン、アクリル、ポリイミド、アルミ合金、鉄、ステンレス等、弾性係数が1.0〜500.0GPa程度の材料を用いることができる。
図8に最も明瞭に示すように、支持層503bの本体503hを光軸方向から見たときの中心に対して互いに対称な2箇所にスリット503iが設けられている。本体503hはスリット503iの部分で分断されている。
図6、図7、及び図9を参照すると、緩衝層503cは、一定幅の無端リング状であり、幅に対して厚みが十分小さい。言い換えれば、緩衝層503cは厚みが薄い無端リング状である。緩衝層503cの内径は、第1化粧枠101の外径よりも十分大きく設定している。つまり、緩衝層503cの内周縁は、第1化粧枠101の外周面101dに対して十分な間隔をあけて対向し、第1化粧枠101の外周面101dに対して非接触状態を維持する。尚、本実施例では、緩衝層503cの内周縁は、第1化粧枠101の外周面101dに対して十分な間隔をあけて対向しているが、それに限られるものではない。遮光層503aと同様に、緩衝層503cの内周縁を第1化粧枠101の外周面101dに対し、接触状態を維持しつつ又は断続的に接触させる構成としてもよい。この場合、隙間G2からレンズ鏡筒1内へ入射する有害光は、より多く遮光層503aによって遮られる。
第1レンズユニット100が第1直進ユニット500に対して相対的に光軸方向前側へ移動することで、遮光部材503は第2化粧枠501の内向フランジ状部501cの後面501dに当接する。緩衝層503cは、遮光部材503が内向フランジ状部501cに当接する際の衝撃とそれに起因する振動を吸収ないし緩和するために設けられている。そのため、緩衝層503cは、低剛性の材料、すなわちやわらかく、弾性係数が小さく、かつ比較的粘性の高い材料によって構成されている。本実施形態では、緩衝層503cはネオプレーンゴム製造である。緩衝層503cの材料として、ネオプレーンゴム以外に、その他のゴム、エラストマー、発泡ウレタン、発泡ポリマー等、弾性係数が0.001〜0.2GPa程度で比較的粘性が高い材料を用いることができる。
仮に、遮光部材503が緩衝層503cを備えていないとすると、第1レンズユニット100が第1直進ユニット500に対して相対的に光軸方向前側へ移動することで、支持層503bが内向フランジ状部501cに当接する。この場合、支持層503bは前述のように高剛性の材料、すなわちかたく、弾性係数の大きい材料によって構成されているので、内向フランジ状部501cに当接する際の衝撃とそれに起因する振動を抑制する効果(ダンパー効果)が小さい。その結果、遮光部材503が振動することで異音が発生しやすい。これに対して、本実施形態では、前述のように弾性係数が小さく、かつ粘性の高い材料からなる緩衝層503cが内向フランジ状部501cの後面501dに当接するので、振動を抑制するダンパー効果が得られ、遮光部材503が振動することによる異音を効果的に抑制できる。
一方、従来の遮光部材は、環状部材であり、光軸後側から順に、少なくとも、ゴム材などの遮光層、接着層、PET樹脂などのスリット等低剛性部を持たない支持層が層状に構成されていた。遮光部材は内径に嵌る筒が移動する際には、内径に嵌る筒の外形と遮光部材の内形が接触しているので、振動したり、移動方向が反転、すなわち図11において符号α状態とβ状態を遷移、した際に揺動したりするが、この従来構成では異音が発生することがあった。特に、例えば製造上の寸法ばらつきによって、第1化粧枠101の外径が大きく、かつ遮光層503aの内径が小さくなるほど、異音が発生しやすい。
第1レンズユニット100が第1直進ユニット500に対して光軸方向後側に相対的に移動することで、遮光部材503が第1直進ユニット500の第1直進枠502の光軸方向前方側の端部502aに当接する(図6参照)。本実施形態の遮光部材503を採用することで、遮光部材503が第1直進枠502の端部502aに当接する際の異音の発生を効果的に抑制できる。以下、その理由を説明する。
仮に遮光部材503の支持層503bにスリット503iが設けられてないとすると、遮光部材503の剛性が過度に高くなる。言い換えると、遮光部材503の剛性、すなわち支持層503bでほぼ決まる剛性、は、第1レンズユニット100と共に遮光層503aが第2化粧枠501の外側に引き出されない程度でよいが、遮光部材503の支持層503bにスリット503iが設けられていない場合は、それ以上の剛性となってしまう。そのため、遮光部材503が第1直進枠502の光軸方向前方側の端部502aに当接すると、図11において符号αで示すように、遮光層503aの内周縁503fと第1化粧枠101の筒状部101aの外周面101dとの接触摩擦により、遮光層503aの内周側が光軸方向後側に弾性的に撓む。光軸方向後側に弾性的に撓んだ遮光層503aの内周側は、遮光層503a自体が有する弾性によって、直ちに図11において符号βで示すように、光軸方向前側に弾性的に撓む。このように遮光層503aの内周側が瞬間的に光軸方向の後側と前側に続けて撓む、すなわち反転する、ことで、遮光層503aが第1直進枠502の端部502aに衝突する。この衝突時の衝撃により遮光部材503が振動することで異音が発生しやすい。
これに対して、本実施形態では、スリット503i等の低剛性部を設けることで、支持層503bの剛性が過度に高くならないように調節しているので、遮光部材503が第1直進枠502の端部502aに当接する際に、遮光層503aの内周側が撓んで端部502aに当接するのを防止できる。遮光部材503の支持層503bにスリット503i等の低剛性部が設けられていても、遮光層503aが第2化粧枠501の外側に引き出されない程度の剛性は維持できる。遮光部材503の支持層503bにスリット503i等の低剛性部が設けられると、第1化粧枠101の外径に遮光部材503の内径にが嵌ったとき、遮光部材503が径方向に拡がり易くなる。言い換えると、遮光部材503の支持層503bにスリット503i等の低剛性部が設けられると、遮光部材503が径方向に拡がるのに必要な力が小さくなり、遮光層503aの内周縁503fと第1化粧枠101の外周面101dが密着しても、2者の接触摩擦負荷の増加を小さく抑えることができる。遮光部材の外側に拡がる力と元の形状に戻ろうとする復元力が均衡することにより、第1遮光部材503と第1化粧枠101の接触状態が安定する。すなわち、製造上のばらつきが大きくても、異音の発生が抑制される。その結果、遮光層503aが第1直進枠502の端部502aに衝突することよる遮光部材503の振動とそれに起因する異音の発生を効果的に抑制できる。
上述のように、仮に支持層503bを緩衝層503cと同様の低剛性の材料、すなわちやわらかく、弾性係数が小さい材料から構成した場合には、以下の問題がある。図10Aに示すように遮光部材503が第2化粧枠501の内向フランジ状部501cに当接している状態を想定する。この状態で第1レンズユニット100が第1直進ユニット500に対して相対的に光軸方向前側へ移動すると、遮光部材503の剛性が不足しているために、第1レンズユニット100と共に遮光層503aが第2化粧枠501の外側に引き出されてしまう。
これに対して、本実施形態の支持層503bは、低剛性部としてのスリット503iを設けることで剛性を調節しているものの、外側に引き出される力に対抗するために必要な剛性は確保されるので、第1レンズユニット100と共に遮光層503aが第2化粧枠501の外側に引き出されるとはない。仮に支持層503bにスリット503i等の低剛性部を設けることで遮光部材503の剛性が不足する場合でも、支持層503bの光軸方向前側の面に第2接合層503eを介して緩衝層503cが接続されているので、この第2接合層503e及び緩衝層503cの剛性を補助する効果により、遮光層503aが第2化粧枠501の外側に引き出されるとはない。
以上のように、支持層503bにスリット503iを設けることで、異音を効果的に抑制ししつ、遮光層503aが第2化粧枠501の外側に引き出されることを確実に防止できる。
図12から図15は、支持層503bの代案を示す。
図12に示す支持層503bは、単一のスリット503iを備える。図13に示す支持層503bは、光軸方向からみた支持層503bの中心に対して等角度間隔で配置された3個のスリット503iを備える。支持層503bに3個以上のスリットを設けてもよい。
図14及び図15に示す支持層503bは、スリットに代えて、支持層503bの本体503hの一部の幅を他の部分の幅よりも狭く設定した細幅部503jを備える。図14では、細幅部503jは蛇行した形状を有する。図15では、細幅部503jは本体503hと中心が共通する円弧状である。細幅部503jは低剛性部として機能し、スリットの場合と同様の効果を得ることができる。また、不図示であるがスリットに代えて、支持層503bの本体503hの一部の光軸方向厚さを他の部分の厚さよりも薄く設定した薄肉部を備えてもよい。この場合でも同様の効果が得られる。
図16は、遮光部材503の代案を示す。この遮光部材503では、第1直進枠502の光軸方向前側の端部502aから光軸方向前側に向けて、緩衝層503c、支持層503b、及び遮光層503aがこの順で配置されている。従って、最も光軸方向後側に位置する緩衝層503cが第1直進枠502の端部502aと対向し、最も光軸方向前側に位置する遮光層503aが第2化粧枠501の内向フランジ状部501cと対向する。この場合も同様の効果を得ることができる。
遮光層503aの材料は、緩衝層503cと同様であってもよい。つまり、遮光層503aの材料として、ネオプレーンゴムのようなゴム、エラストマー、発泡ウレタン、発泡ポリマー等、弾性係数が0.001〜0.2GPa程度で比較的粘性が高い材料を用いることができる。
[3.1群レンズ枠102とカム筒600の構成(図17から図25)]
図17、図18、及び図18を用いて1群レンズ枠102とカム筒600の関係を説明する。
1群レンズ枠102は、カム筒600に対して光軸方向に相対的に移動可能に構成されている。
図17及び図18を参照すると、1群レンズ枠102は、円筒形状で構成され、内周面に、カム102aとカムフォロア102bが形成されている。カム102aは、像面側を向く面を有している。カムフォロア102bは、1群レンズ枠102の内周面から突出し、略円錐面を有している。カム102aは、図1の収納状態から図2の広角状態で使用される面(沈胴区間102f)と、図2の広角状態から図3の望遠状態で使用される面(ズーム区間102g)で、構成されている。ズーム区間102gには、広角状態でカムフォロア600aと対向する平面102cと、望遠状態でカムフォロア600aと対向する平面102dと、広角状態と望遠状態の間を第1レンズ枠が所定の軌跡で動作するための連続した面102eとが形成されている。
図17及び図19を参照すると、カム筒600は、円筒形状で構成され、外周面に、カムフォロア600aとカム溝600bが形成されている。カムフォロア600aは、カム筒600の外周面に突出して設けられ、1群レンズ枠102のカム102aとの関係で設けられるカムフォロアである。また、カム溝600bは、カム筒600の外周面に設けられ、1群レンズ枠102のカムフォロア102bに係合される。
カムフォロア600aの構成を具体的に説明する。
図20を参照すると、カムフォロア600aは、カム102aの広角状態あるいは望遠状態に位置する平面(102c,102d)に向き合う第1平面600cと、第1平面600cと接続した第2曲面600dと、第2曲面600dと接続する第3平面600eと、第3平面600eに接続し第2曲面600dと曲率の異なる第4曲面600fとを有する。
図21を参照すると、カム102aは、カムフォロア600aの第1平面600c、第2曲面600d、第3平面600e、第4曲面600fの接線方向と略同一の方向を有する第1カム区間、第2カム区間、第3カム区間、第4カム区間を、カムフォロア600aのそれぞれの面から略一定の間隔を空けて構成される。
ここで、1群レンズ枠102とカム筒600の相対移動の関係を説明する。
1群レンズ枠102は、カム筒600に対して、相対的に回転しながら光軸方向に移動する。つまり、1群レンズ枠102は、カムフォロア102bが、カム筒600のカム溝600bに沿って摺動することにより移動する。一方、カムフォロア102bがカム溝600bに沿って移動すると、カム筒600のカムフォロア600aは、1群レンズ枠102のカム102aに対して、図22に示すように設計上、光軸方向に所定の隙間dが空いた状態で移動される。もちろん、隙間を設けず、カムフォロア600aがカム102aに沿って摺動しながら移動する構成としても良い。ここで隙間dを空けて移動させても良い理由は、カムフォロア102bとカム溝600bとの関係だけでも、1群レンズ枠102とカム筒600の相対的な位置姿勢を決めることができるためである。なお、隙間dが空いていても、1群レンズ枠102に対して被写体側から像面側への力が加わると、1群レンズ枠102またはカム筒600が外力により変形するので、カム102aはカムフォロア600aに当接する。このように、1群レンズ枠102に対して被写体側から像面側へ力が加わったとしても、カム102aがカムフォロア600aに当接するので、1群レンズ枠102がカム筒600の係合から外れるのを防止ないしは抑制できる。
一方、従来のカム筒が有するカムフォロアの形状は、外周面に突出した単一の略円筒形状である。その構成を図23に、望遠状態での係合関係を図24、図25に示す。図23から図25において、1群レンズ枠2102の内周面にカム2102aと、カムフォロア2102bとが設けられている。カム2102aは、沈胴区間2102fとズーム区間102gで構成され、ズーム区間2102gは広角状態でカムフォロア2600aと対向する平面2102c、望遠状態でカムフォロア2600aと対向する平面2102d、及び連続した面2102eが形成されている。また、カム筒2600の外周面には、カムフォロア2600aとカム溝2600bが形成されている。
図24はカム筒2600のカムフォロア2600aと1群レンズ枠2102のカムフォロア2102bとが最短距離で向き合う設計中心の状態を示し、図25は平面2102d(望遠状態のカム区間)の広角寄りにカムフォロア2102bが位置する場合を示す。いずれの状態でも望遠状態を示す。図25のときカムフォロア2102bとカムフォロア2600aは最短距離でなくなる。図24の状態で、レンズ鏡筒1に対して被写体側から像面側へ力が加わると、外力によって1群レンズ枠2102が変形し、カムフォロア2102bが外周側に膨れると、カム2102aとカムフォロア2600aが当接しない場合がある。この場合、カムフォロア2102bがカム溝2600bから脱落してカム筒2600の外周面に乗り上げた後、カムフォロア2102bがカムフォロア2600aに当接する。そのため、カムフォロア2102bはカムフォロア2600aの円筒面に沿うこととなり、カムフォロア2102bはカム溝2600bから脱落する。一方、図24の状態ではカムフォロア2102bがカム筒の外周面に乗り上げる前にカムフォロア2600aが当接し、カムフォロア2102bはカム溝2600bから脱落することがない。
そこで、発明者は、脱落を防止するために1群レンズ枠のカムフォロアとカム筒のカムフォロアとの距離が常に最小となる構成を考えた。
再度図17から図21を参照すると、カムフォロア600aは、カム102aの望遠状態に位置する平面102dに向き合う第1平面600cと、第1平面600cに接続する第2曲面600dと、第2曲面600dと接続する第3平面600eと、第3平面600eと接続する第4曲面600fを有する。これにより望遠状態では、望遠区間102dの広角よりでカムフォロア600aが対向しても、カムフォロア600aと対向する第1平面600cの長さが従来の略円筒形状のときよりも長いので、カム筒600のカムフォロア600aと1群レンズ枠102のカムフォロア102bの隙間が最小で一定となる。そのため、望遠区間102dの広角よりになっても、レンズ鏡筒1に対して被写体側から像面側へ力が加わった場合、カムフォロア102bはカム筒600の外周面に乗り上げる前に、カム102aはカムフォロア600aに当接することが可能となり、カムフォロア102bはカム溝600bから脱落することがない。第1平面600cに連続して、第2曲面600dと、第3平面600eと、第4曲面600fを設けているので、第1平面600cに平面部を設けていても、カムフォロア600aは、カム102aと全ての区間で対向することができる。望遠状態の第1カム区間に接続した第2カム区間でレンズ鏡筒1に対して被写体側から像面側へ力が加わった場合も第1カム区間と同様である。一方、第4カム区間は外力による1群レンズ枠102の変形が小さく、カムフォロア102bとカムフォロア600aの距離が大きくても、カム102aとカムフォロア600aが当接する。なお、第3カム区間は、第2カム区間と第4カム区間の中間区間である。本開示のカムフォロア600aは第1平面600cを有しているので、被写体側から像面側へ力が加わった場合、カムフォロア600aとカム102aの接触面積は、従来の略円筒形状のカムフォロア2102bとカム2102aの場合に比べて広く、接触圧力は、従来例よりも小さくなる。従って、接触部の変形は、本開示のカムフォロア600a及びカム102aの方が従来例よりも小さくなり、その効果によっても、カムフォロア600aとカム102aとの係合は外れにくくなり、結果、カムフォロア102bはカム溝600bから脱落しにくくなる。また、カムフォロア600a及びカム102aの接触部の破壊も起こりにくくなる。
本開示ではカムフォロア600aの第1区間(第1平面600c)および第3区間(第3平面600e)は平面であったが、略平面とみなせる曲率を持つ曲面でもよい。第2曲面600dは第1平面600cあるいは第3平面600e接しなくてもよいし、第3平面600eと第4曲面600fは接してもよい。カムフォロア600aの第1区間およびカム102aの望遠区間102dは互いに平行だが、緩やかな角度をなしてもよい。
[4.固定枠1000の構成(図26から図31)]
固定枠1000は、第2直進ユニット800及び駆動枠900が内周側に設けられる。第2直進ユニット800の内側に、駆動枠900が設けられる。駆動枠900は、第2直進ユニット800に対して、バヨネット機構によって、光軸方向の移動が規制されており、相対的な回転は可能に保持される。なお、ギア1001(図4及び図29参照)が駆動枠900の外周に設けられるギア900b(図29及び図30参照)と噛み合わされている。ズームユニット1200からの駆動力を受けて、ギア1001が回転される。ギア1001の回転力を受けて、駆動枠900が固定枠1000に対して回転する。
固定枠1000は、外周側にズームユニット1200が設けられる。ここでカメラを小さくするにはレンズ鏡筒1を小さくすれば良く、レンズ鏡筒1を小さくしたい場合には、固定枠1000に対してできるだけズームユニット1200を接近、すなわち固定枠1000に対してズームユニット1200を径方向内側に配置させれば良い。ただ、固定枠1000にズームユニット1200を近づけすぎると、固定枠1000に穴、または薄肉部が発生し、固定枠1000の強度が下がったり、インジェクション成型での樹脂流動性が悪化したりする。本開示は、レンズ鏡筒1を小さくする目的で、固定枠1000に穴が開く、又は薄肉になるほど、固定枠1000にズームユニット1200を近づけても、固定枠1000の強度、及び成形性を維持できる構成を提供する。
ズームユニット1200は、ズームモータの角部1200bを有する。角部1200bは、形状が角ばっている。図26から図31において、ズームユニット1200は、固定枠1000に対して、通常より径方向に接近して配置されている。そのため、固定枠1000は、ズームユニット1200との干渉を防ぐ為、角部1200bの形状を逃げる凹部1000bを有する。それに伴い、固定枠1000には薄肉部1000cができてしまう。その結果、固定枠1000の強度が下がったり、インジェクション成型での樹脂流動性が悪化したりする。これらを防止する為、固定枠1000は、外周面の凹部1000bに対向する内周面に、径方向外側から見て薄肉部1000cを横切るように、リブ1000aを形成する(図28、図29、及び図31参照)。図28及び図29に示すとおり、リブ1000aは薄肉部1000cにおける光軸方向後方(像面側)で固定枠1000の肉厚を部分的に厚くしている。この構成により、凹部1000bによる薄肉部1000cは光軸方向前後を肉厚部に挟まれた状態となり、固定枠1000は、強度および成形での樹脂流動性を確保できる。
本開示では薄肉部1000cにおける光軸方向後方の一部の肉厚を厚くしているが、それに限られるものではない。薄肉部1000cの光軸方向における中間にリブ1000aを横切らせ、肉厚を厚くしても良い。この場合においても、固定枠1000は、リブ1000aの無い状態に比べて、強度および成形での樹脂流動性を上げることができる。
更に、本開示では、図30に示すように駆動枠900の外周面に、リブ1000aと干渉しないように逃げ部900eを設けている。図31のように、リブ1000aは、カム溝1000dに沿う、あるいは略平行な、形状としており、逃げ部900eは、リブ1000aの幅分だけ除肉されていれば、互いに干渉せずにすむ。なお、図31は、固定枠1000を径方向外側から見た部分的な展開図と、この部分に対応する駆動枠900の像面側端面付近の部分的な側面図とを併せて示している。
ここで、リブ1000aは、カム溝1000dに沿う、あるいは平行な、形状に限られるものではない。駆動枠900の外周面が、リブ1000aと干渉しないよう除肉されていれば良い。リブ1000aがあれば、凹部1000bによる薄肉部1000cがあっても強度を確保できる。また、リブ1000aがあれば、凹部1000bによる薄肉部1000cがあってもインジェクション成型での樹脂流動性を確保できる。リブ1000aが横切っている部分以外の薄肉部1000cについては、薄肉のままのため、穴が開いてしまう場合もあるが、薄肉部1000cの径方向外側直近にズームユニット1200が配置されている為、漏光やゴミの侵入が起こることはない。
ここで、本開示のように、固定枠1000のリブ1000aをカム溝1000dに沿う、あるいは平行な、形状とし、駆動枠900の逃げ部900eと隣接して当接部900aを設けると、リブ1000aは、外力による脱落や破壊防止のために用いることが可能となる。例えば、図31に示すように、駆動枠900の外周側に設けられるカムフォロア900dが固定枠1000の内周側に設けられるカム溝1000dに係合されている。この際、外力により駆動枠900に力がかかると、駆動枠900のカムフォロア900dが固定枠1000のカム溝1000dから脱落または破壊してしまうことがある。そのため、リブ1000aが、駆動枠900のカムフォロア900dとは別途設けられる当接部900aと当接することで、駆動枠900に外力がかかった際に、固定枠1000のカム溝1000dから脱落または破壊してしまうのを防止ないし抑制している。本開示では、当接部900aは、リブ1000aに接する形状を有しており、リブ1000aと小さい隙間を介して対向した構成としているが、リブ1000aと当接部900aが互いに平行な状態で摺動関係となるように構成しても脱落や破壊防止の効果は得られる。
上記構成のように、外周面にズームモータを逃げる凹部1000bによる薄肉部1000cと、それに対向する内周面に突出するリブ1000aを、固定枠1000の対応する箇所に設けた。結果、ズームユニット1200を固定枠1000に対して径方向のより内側に配置することが可能になる。また、リブ1000aと干渉しないように、逃げ部900eを駆動枠900の外周面に設けた。結果、ズームユニット1200を固定枠1000に対して径方向のより内側に配置することが可能になる。また、上記構成のように、固定枠1000のリブ1000aをカム溝1000dに沿う、あるいは平行な、形状とし、駆動枠900の逃げ部900eと隣接して当接部900aを設けると、駆動枠900が固定枠1000から外れてしまうことを防止ないし抑制することが可能となる。
なお、本開示では、固定枠1000の凹部1000bは、ズームユニット1200の角部1200bの形状を逃げる形状としたが、それに限られるものではない。凹部1000bをズームユニット1200のその他の部分、例えばモーター側面、モーター端子部、ケーシング角、ケーシング側面等、を逃げる形状としても本開示と同様の効果が得られる。また、凹部1000bを固定枠1000の周りに存在するカメラ構成部品の固定枠1000に近づいている部分を逃げる形状としても本開示例と同様の効果が得られる。なお、カメラの構成部品には、例えば、フォーカスモーター、フォーカスユニット、電装基板、電気コネクター、コンデンサー、電装素子、液晶、ファインダーユニット、フラッシュユニット、補助光ユニット、記憶メディアスロット、接続端子、電池、外装部品、カメラ内部構造部品、スイッチ類、三脚座、液晶保護板金等が考えられる。
また、本開示では、リブ1000aを引き抜き防止のために用いたが、それに限られるものではない。リブ1000aを固定枠1000と駆動枠900との間のカム機構として用いても良い。その場合、駆動枠900の逃げ部900eに対し、リブ1000aを挟んで当接部900aと反対側で対向するもうひとつの当接部を設け、2つの当接部でリブ1000aを挟みながら小さい隙間を介して、あるいは、互いに接する状態で摺動する構成とする。このようにすれば、リブ1000aはカムの役目を果たし、2つの当接部はカムフォロアの役目を果たす。結果、リブ1000aと2つの当接部によりカム機構が構成されるので、駆動枠900は、そのカム機構により、固定枠1000に対して回転しながら繰出すことが可能となる。また、2つの当接部のうち、当接部900aではない側の当接部のみをリブ1000aと対向して配置しても良い。この場合は、リブ1000aは、押し込み防止のために用いることが可能となる。この際、外力により駆動枠900が像面側に押し込まれると、駆動枠900のカムフォロア900dが固定枠1000のカム溝1000dから抜け出てしまうことがある。そのため、リブ1000aが、駆動枠900のカムフォロア900dとは別途設けられる当接部と当接することで、駆動枠900が像面側に押し込まれた際に、カムフォロア900dが固定枠1000のカム溝1000dから抜け出てしまうのを防止ないし低減できる。
[5.固定枠1000に設けられるフレキシブルプリント基板1500の構成(図32から図34)]
レンズ鏡筒1は、内部にシャッター、OISアクチュエータ、絞り等を有している。そのため、レンズ鏡筒1は、デジタルスチルカメラの電源部からシャッター、OISアクチュエータ、絞り、ズームモータ等に複数の配線を施すことが必要である。一方、フレキシブルプリント基板1500は、両面基板を用いることができれば複雑な配線も容易になるが、片面基板を用いることができれば、デバイスのコストが安く出来るといったメリットがある。そのため、本開示では、片面基板を用いた場合であっても、複雑な配線が可能となる構成を提供している。
具体的には、図32から図34に示すように、フレキシブルプリント基板1500は、カメラ電源部へ配線される電源配線部1500aと、電源配線部1500aからの配線を3方向で分岐し、かつ、逃げ部1500bを有する本体部1500cと、図32においてレンズ鏡筒1の下方向に配線される第1分岐部1500dと、図32においてレンズ鏡筒1の上方向に配線される第2分岐部1500eと、電源配線部1500aから折り返し部1500fを介して配線される第3分岐部1500gと、を備える。
フレキシブルプリント基板1500の本体部1500cは、固定枠1000をカメラ正面から見たとき(図32の矢印A参照)に第3象限に配置されたフォーカスユニット1400のカメラ電源側の側面に配置される。
第1分岐部1500dは、本体部1500cからレンズ鏡筒1の下方向にフォーカスユニット1400の側面に沿って延び、図33に示すフォーカスモータ端子ランド1500h(電気接触面)を構成する。フォーカスモータ端子ランド1500hには、フォーカスモータ端子がハンダ付けされる。第1分岐部1500dは、さらに固定枠1000の側面の鏡筒下部を通過し、図33に示すように、固定枠1000のカメラ正面からみて第4象限に配置されたズームユニット1200のズームモータ端子ランド1500i(電気接触面)に到達する。ズームモータ端子ランド1500iには、ズームモータ端子がハンダ付けされる。
第2分岐部1500eは、本体部1500cからレンズ鏡筒1の上方向に固定枠1000の側面に沿って延び、カメラ正面からみて第2象限に配置されたシャッターフレキ出口部1600の横を通過し、鏡筒上部のシャッターフレキ用ハンダランド1500j(電気接触面)に到達する。シャッターフレキ用ハンダランド1500jには、レンズ鏡筒1の内部からシャッターフレキ出口部1600を介して外部に出てきているシャッターフレキのランドがハンダ付けされる。
電源配線部1500aは、フォーカスユニット1400のカメラ電源部側の側面に配置された本体部1500cから略直角に、カメラ電源部側に向けて折り曲げられ、電源配線部1500aの先端に配置されたコネクタランド1500k(電気接触面)が、不図示のカメラ電源側コネクタと結合される。
第3分岐部1500gは、本体部1500cから光軸と略平行に延出してすぐに折り返し部1500fにより折り返され、本体部1500cとフォーカスユニット1400側方の固定枠1000の側面に挟まれた空間に至り、フォーカスユニット1400側方の固定枠1000のネジ穴1000eにネジ1601により固定される。本開示では、第3分岐部1500gのネジ穴1000e側とは反対の面に補強板1603が配置され、この補強板1603と共に第3分岐部1500gがネジ1601により固定される。折り返し部1500fの屈曲半径の内側には、フレキシブルプリント基板1500の折り返し位置を特定する目的と、折り返し部1500fの屈曲半径を限定する目的と、本体部に対する第3分岐部1500gの位置調整時にフレキシブルプリント基板1500の動きをスムースにする目的で、固定枠1000に形成された腕部1000fが挿入されている。
第3分岐部1500gには、図34に示すように、フォーカスユニット1400側方の固定枠1000の外周面と対向する面側にセンサ用ランド1500mがあり、センサ1602がハンダ付けされている。従って、第3分岐部が固定枠1000にネジ止めされているので、センサ1602は、固定枠1000およびフォーカスユニット1400に対して位置決めされる。このセンサ1602は、不図示のフォーカスレンズの繰出し位置保証用の原点検出センサであり、固定枠1000およびフォーカスユニット1400に対して高度な取り付け精度が必要となっている。原点検出方法は、公知の通り、フォーカスレンズを載せた移動枠に形成された遮光片が、フォトインタラプタ等のセンサを遮光するタイミングを検出することで行っている。
ここで電源配線部1500aは、図34に示す側に電気的接触面が施されている。そのため、片面基板の場合、第3分岐部1500gは、折り返し部1500fを介することで、配線および電気的接触面を固定枠1000の外装周面と対向する面側に配置することができる。
このようにすれば、フレキシブルプリント基板1500は、電源配線部1500a、第1分岐部1500d、第2分岐部1500e、および第3分岐部1500gを、本体部1500cを中心として放射状に配置し、本体部1500c一箇所で互いを接続しているので、各分岐部が一箇所ではなく複数個所で合流する場合に比べて、配線効率が良い。また、このようにすれば、フレキシブルプリント基板1500が片面基板であっても、無理な折り返しや無駄な延長をせず、簡単な構成でこれら5つの電気接触面、すなわち、フォーカスモータ端子ランド1500h、ズームモータ端子ランド1500i、シャッターフレキ用ハンダランド1500j、コネクタランド1500k、およびセンサ用ランド1500mを、フレキシブルプリント基板1500の同一面側に配置することが可能となる。結果、フレキシブルプリント基板1500に片面基板を用いた場合であっても、フレキシブルプリント基板1500を配線するスペースを大きく必要としない。結果、レンズ鏡筒1の小型化が可能になる。
また、センサ1602は、配置される際、配置の位置精度が求められる。そのため、センサ1602を載せた第3分岐部1500gを固定枠1000にネジ止めする前に、固定枠1000に対して位置調整できるようになっている。この位置調整は、レンズ鏡筒1の完成状態、すなわちフレキシブルプリント基板1500が固定枠1000に取り付いた後に行なわれる場合がある。しかし、本開示では折り返し部1500fを設けたことによって、ネジでの調整の際に本体部1500cが邪魔になる。そこで、実施の形態1では、本体部1500cに逃げ部1500bを有するようにしている。これによって、フレキシブルプリント基板1500を固定枠1000に組み付ける際において、センサ位置調整を容易にすることができるようになる。また、ネジ止め部の配置をフレキシブルプリント基板1500をわざわざ逃げた位置とする必要がない。
また、フレキシブルプリント基板1500の折り返し部1500fの屈曲半径の内側に、固定枠1000に形成された腕部1000fが挿入されているので、フレキシブルプリント基板1500の折り返し位置を特定でき、折り返し部1500fの屈曲半径を限定することができ、本体部1500cに対する第3分岐部1500gの位置調整時にフレキシブルプリント基板1500の動きをスムースにすることができる。結果、フレキシブルプリント基板1500を大きくしたり、別部品を取り付けたりする必要がなくなり、レンズ鏡筒1の小型化が可能になる。
本開示例では、センサ位置調整後の固定作業は、ネジ止めとしているが、これに限られるものではない。センサ位置調整後の固定枠1000に対するフレキシブルプリント基板1500の固定作業を、接着、溶着、カシメ、または、テープ貼付、で行っても本開示例と同様の効果が得られる。
(他の実施の形態)
なお、本実施の形態に限らず、様々な形態に変更可能である。
本開示は、例えば、デジタルスチルカメラに適用可能である。
1 レンズ鏡筒
100 第1レンズユニット
101 第1化粧枠
101a 筒状部
101b 端部
101c 開口部
101d 外周面
102 1群レンズ枠
102a カム
102b カムフォロア
102c 広角状態で像面側を向く平面
102d 望遠状態で像面側を向く平面
102e 連続した面
102f 沈胴区間
102g ズーム区間
103 開閉機構
200 第2レンズユニット
202 2群レンズ枠
300 第3レンズユニット
301 3群レンズ枠
302 シャッター枠
400 第4レンズユニット
401 4群レンズ枠
500 第1直進ユニット
501 第2化粧枠
501a 筒状部
501b 端部
501c 内向フランジ状部
501d 後面
501e 内周面
502 第1直進枠
502a 端部
503 遮光部材
503a 遮光層
503b 支持層
503c 緩衝層
503d 第1接合層
503e 第2接合層
503f 内周縁
503g 外周縁
503h 本体
503i スリット
503j 細幅部
600 カム筒
600a カムフォロア
600b カム溝
600c 第1平面
600d 第2曲面
600e 第3平面
600f 第4曲面
700 第2直進枠
800 第2直進ユニット
801 第3化粧枠
802 第2直進枠
803 遮光部材
900 駆動枠
900a 当接部
900b ギア
900d カムフォロア
900e 逃げ部
1000 固定枠
1000a リブ
1000b 凹部
1000c 薄肉部
1000d カム溝
1000e ネジ穴
1000f 腕部
1001 ギア
1100 マスターフランジユニット
1200 ズームユニット
1200b 角部
1300 撮像素子ユニット
1301 撮像素子
1400 フォーカスユニット
1500 フレキシブルプリント基板
1500a 電源配線部
1500b 逃げ部
1500c 本体部
1500d 第1分岐部
1500e 第2分岐部
1500f 折り返し部
1500g 第3分岐部
1500h フォーカスモータ端子ランド
1500i ズームモータ端子ランド
1500j シャッターフレキ用ハンダランド
1500k コネクタランド
1500m センサ用ランド
1600 シャッターフレキ出口部
1601 ネジ
1602 センサ
1603 補強板
2102 1群レンズ枠
2102a カム
2102b カムフォロア
2102c 広角状態で像面側を向く平面
2102d 望遠状態で像面側を向く平面
2102e 連続した面
2102f 沈胴区間
2102g ズーム区間
2600 カム筒
2600a カムフォロア
A 矢印
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
L4 第4レンズ群
G1 隙間
G2 隙間

Claims (14)

  1. 第1の筒部と、
    前記第1の筒部の内側に配置され、前記第1の筒部に対して光軸方向に相対的に移動する第2の筒部と、
    前記第1の筒部と前記第2の筒部の間を遮光する遮光部材と
    を備え、
    前記遮光部材は、
    前記第2の筒部に摺動可能に嵌合され、前記第1の筒部と前記第2の筒部の間に画定される前記光軸方向と直交する方向に拡がる隙間を塞ぐ、無端リング状の遮光層と、
    前記遮光層に接合された無端リング状の本体と、少なくとも1個に設けられた前記本体よりも剛性が低い低剛性部とを有する、支持層と
    を備える、レンズ鏡筒。
  2. 前記本体は前記遮光層よりも剛性が高い、請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記低剛性部は、前記支持層を複数の本体に分断するスリットである、請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記低剛性部は、前記本体よりも幅が狭い細幅部である、請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記細幅部は、蛇行状である、請求項4の記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記低剛性部は、前記本体よりも厚さが薄い薄肉部である、請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記支持層の前記遮光層とは反対側に接合された緩衝層をさらに備える、請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記第1の筒部は、
    第1の筒状枠と、
    前記第1の筒状枠に対して固定され、前記第1の筒状枠の外周を囲み、かつ光軸方向前方側の端部が、前記第1の筒状枠の光軸方向前方側の端部よりも光軸方向前方に位置する筒状本体と、前記筒状本体の光軸方向前方側の端部から内側へ突出する内向フランジ状部とを備える第1の外側枠と
    を備え、
    前記遮光部材は、前記第1の筒状枠の前記端部と前記内向フランジ状部との間に画定される光軸方向の隙間に配置されている、請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記第2の筒部は、
    第2の筒状枠と、
    前記第2筒状枠に対して固定され、前記第2の筒状枠の外周を囲む第2の外側枠と
    を備え、
    前記遮光部材の前記遮光層は前記第2の外側枠に嵌合されている、請求項8に記載のレンズ鏡筒。
  10. 前記第2の筒部は、最も被写体側のレンズを保持するレンズユニットであり、
    前記第1の筒部は、前記レンズユニットの外側に配置された直進ユニットである、請求項9に記載のレンズ鏡筒。
  11. 前記第1の筒状枠は直進枠で、前記第1の外側枠は前記直進枠の化粧枠であり、
    前記第2の筒状枠は前記レンズを保持するレンズ枠で、前記第2の外側枠は前記レンズ枠の化粧枠である、請求項10に記載のレンズ鏡筒。
  12. 前記遮光部材は、前記支持層の前記遮光層とは反対側に接合された緩衝層をさらに備える、請求項11に記載のレンズ鏡筒。
  13. 前記直進枠側から前記内向フランジ状部に向けて、前記遮光層、前記支持層、及び前記緩衝層がこの順に配置されている、請求項12に記載のレンズ鏡筒。
  14. 前記直進枠側から前記内向フランジ状部に向けて、前記緩衝層、前記支持層、及び前記遮光層がこの順に配置されている、請求項12に記載のレンズ鏡筒。
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