JP3140245B2 - レンズ鏡筒 - Google Patents
レンズ鏡筒Info
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- JP3140245B2 JP3140245B2 JP05060630A JP6063093A JP3140245B2 JP 3140245 B2 JP3140245 B2 JP 3140245B2 JP 05060630 A JP05060630 A JP 05060630A JP 6063093 A JP6063093 A JP 6063093A JP 3140245 B2 JP3140245 B2 JP 3140245B2
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Description
は、レンズ鏡筒における固定枠と移動枠間の隙間の遮光
構造に関する。
号に提案したレンズ鏡筒は、移動枠と固定枠であるレン
ズ保持枠の間の隙間の遮光構造に関して提案されたもの
である。該提案の遮光構造は、鏡筒を構成する移動枠2
3とレンズ保持枠24(図9参照)の隙間の遮光部材と
して、図8に示すように内周の法線Nに沿った簾状の切
り欠き21aを有する遮光膜である薄膜遮光シート21
と、同形状の切り欠き22aを有する薄膜遮光シート2
2を適用する。これらの遮光シートは、その切り欠き位
置の位相をずらした状態(図8参照)で重合した状態
で、外周側の基端部をレンズ保持枠24に固着する。
要部断面図に示すように、上記遮光シート21,22の
内周を弾性変形させて、移動枠23の外周に挿入して、
該内周を摺接状態とし、移動枠23とレンズ保持枠24
間の隙間25を塞ぐ。上記切り欠き21a,22aは移
動枠23の外周に遮光シート21,22の内周側をよく
密着、または、圧接させるために設けたものである。そ
して、該切り欠き21a,22aは上述のように互いに
位相がずれているため、上記隙間25を略完全に塞いだ
状態となり、そこから侵入する有害な外光を遮光するこ
とができる。
4−20271号に提案した遮光構造では、移動枠23
の外周に摺接する側の遮光シート22の切り欠き22a
の方向が、移動枠23に挿入した状態では前記図9のF
−F断面を示す図10に示されるように、光軸O方向と
平行になる。従って、該切り欠き22aを通過する光線
Lが移動枠23と保持枠24の隙間25に進入すること
になり、僅かな光の洩れではあるが完全な遮光状態を確
保することが難しかった。
なされたものであり、レンズ鏡筒内の僅かなスペ−スを
利用して、移動枠の摺動抵抗を増加させることなく、効
果的な遮光を行うことのできるレンズ鏡筒を提供するこ
とを目的とする。
筒は、固定枠と、この固定枠の内周にて、該固定枠に対
して光軸方向に進退される移動枠と、上記固定枠と移動
枠との間にて、光軸方向に沿って重合された少なくとも
2枚の薄膜状部材からなり、一方の枠に基端を固定さ
れ、先端を弾性変形させることにより少なくとも1枚の
部材を他方の枠の外周面、もしくは、内周面に摺接する
遮光膜と、この遮光膜のうち、他方の枠の外周面、もし
くは、内周面に摺接される側に設けられ、該他方の枠の
外周、または、内周面における法線に対し所定の角度を
有する切り欠きを具備することを特徴とする。
と、この固定枠の内周にて、該固定枠に対して光軸方向
に進退される移動枠と、上記固定枠と移動枠との間に
て、光軸方向に沿って重合された少なくとも2枚の薄膜
状部材からなり、一方の枠に基端を固定され、先端を弾
性変形させることにより少なくとも1枚の部材を他方の
枠の外周面、もしくは、内周面に摺接する遮光膜を具備
しており、上記遮光膜の先端が弾性変形した際に上記他
方の枠の外周面、もしくは、内周面に接しない一方の膜
の先端を、他方の膜の先端よりも光軸方向に長くしたこ
とを特徴とする。
少なくとも2枚の遮光膜を一方の枠の内周、もしくは、
外周に基端を固定し、先端を弾性変形させることにより
少なくとも1枚の部材を他方の枠の外周面、もしくは、
内周面に摺接するように取り付ける。この取り付け状態
では、上記1枚の部材の切り欠きは光軸方向に対して傾
斜することから、該切り欠きから洩れる光を遮光するこ
とができる。
された少なくとも2枚の遮光膜を一方の枠の内周、もし
くは、外周に基端を固定し、先端を弾性変形させること
により少なくとも1枚の部材を他方の枠の外周面、もし
くは、内周面に摺接するように取り付ける。そして、こ
のレンズ鏡筒では、上記弾性変形した状態で、上記他方
の枠の外周面、もしくは、内周面に接しない一方の膜の
先端を、他方の膜の先端よりも光軸方向に長くなってい
ることから、上記他方の膜に生じる隙間への外光の進入
が阻止できる。
る。図1は、本発明の第1実施例のレンズ鏡筒の要部の
分解斜視図である。本図に示すように本実施例のレンズ
鏡筒は、主に固定枠である保持枠2と、撮影レンズ5を
保持するレンズ枠6を支持し(図4参照)、保持枠2の
内径側に光軸O方向に進退自在に嵌入される移動枠1
と、重合した状態で外周の基端が上記保持枠2に固定さ
れ、その内周先端側が弾性変形して上記移動枠1の外周
1aに挿入される遮光膜3、および、遮光膜4とで構成
されている。なお、上記移動枠1は、保持枠2に回動自
在に装着された駆動枠7により進退駆動されるものとす
る。
は、リング状の薄膜部材で構成される。その形状は、そ
れぞれ図2,3の装着前の平面図に示すように、内周側
に複数の切り欠き3a,3b,3c、および、4a,4
b,4c等が設けられている。また、遮光膜3と4の内
周径は略等しいものとする。なお、上記複数の切り欠き
は、移動枠1に挿入される場合、その内周側が弾性変形
して、移動枠1の外周1aに沿って、摺動抵抗の少ない
状態で確実に密着するために設けるものである。
2,3に示すように遮光膜3の切り欠き3a,3b,3
c等は、内周の法線Nに沿って放射状に設けられ、遮光
膜4の切り欠き4a,4b,4c等は、内周の法線Nに
対して所定角度だけ傾斜して設けられる。なお、この法
線Nは、組み付け状態では移動枠1の外周1aの法線と
一致する。
要部拡大図である図5に示すように、前記保持枠2の前
端側に重合した状態で固着支持されるが、遮光膜4の方
が保持枠2に直接固着され、遮光膜3は上記遮光膜4を
介して固着支持される。なお、上記遮光膜3,4の重合
状態では、切り欠き3a,3b,3c等と切り欠き4
a,4b,4c等とは互いに位相がずれた状態で固着さ
れている。該位相のずれた状態としては、従来例として
示した遮光シートの重合状態の拡大図である図8の状態
と同様である。
外周1aに上記遮光膜3,4の内周側が弾性変形して挿
入されるが、その挿入状態では、図4,5に示すように
遮光膜4の内周側が移動枠1の外周1aに摺接する状態
となる。図6は、図5のE−E断面図である。本図に示
すように遮光膜4の切り欠き4a方向は、弾性変形によ
り光軸Oの方向と所定の角度傾斜した方向に保持され
る。
鏡筒においては、移動枠1を撮影位置まで進退移動さ
せ、撮影レンズ5を介して被写体光を取り込み、撮影が
行われる。そのとき、図4,5に示すように保持枠2と
移動枠1の嵌合隙間10に進入しようとする外光光線L
2 は、遮光膜3によって遮光され、また、遮光膜3の切
り欠き3a,3b,3c等から洩れた外光は、遮光膜4
によって遮光される。更に、移動枠1近傍の光軸O方向
と平行な外光であって、遮光膜4の切り欠き4a,4
b,4c等に進入する外光光線L1 は、図6に示すよう
に切り欠き部4a等の切断面で複数回反射されて減衰
し、消滅する。
0から進入しようとする、撮影画面に有害な光線は、重
合して装着された上記遮光膜3,4により移動枠1の摺
動抵抗を増やすことなく、略完全に遮光することができ
る。また、上記切り欠き4a等が傾斜して設けられてい
ることから、移動枠1の外周面1aに対して柔軟性が高
く、遮光膜や移動枠の偏心等による弾性変形量のバラツ
キがあっても遮光効果を維持させることができる。そし
て、該バラツキを吸収させるためには、切り欠きの傾斜
角は45゜程度が好ましい。
は、移動枠の外周に遮光膜を弾性変形して摺接可能に取
り付けたが、該遮光膜の外周側に前記傾斜した切り欠き
を設け、一方の枠の外周に遮光膜の内周の基端部を固着
し、他方の枠の内周に該遮光膜の切り欠きのある外周を
摺接させるように組み合わせて構成してもよい。
ついて説明する。図7は、本実施例のレンズ鏡筒を構成
する固定枠である保持枠12と、移動枠11との遮光構
造を示す要部断面図である。本実施例のレンズ鏡筒にお
いては、図示しない撮影レンズを保持する移動枠11
は、保持枠12に嵌入し、光軸方向に進退可能に保持さ
れている。上記保持枠12には2枚の薄膜状部材である
遮光膜13,14がその外周基端で重合して固着されて
いる。そして、遮光膜13,14の内周側先端部は移動
枠11の外周11aに弾性変形して挿入されている。そ
の挿入状態は、遮光膜14の方の内周側が移動枠11に
外周面11aに摺接し、遮光膜13の方の内周側が外側
に挿入された状態で組み付けられている。
れぞれの内周部に前記図8に示した従来例の遮光シート
ように内周の法線Nに沿った複数の切り欠き14a,1
3aが設けられているものとする。なお、この切り欠き
は上記法線Nに傾斜した形状であってもよい。また、遮
光膜13,14の内径寸法は、遮光膜13の方が小さく
設定されている。そして、上記遮光膜13,14は、そ
れぞれの切り欠き14a,13a位置の位相がずれた状
態で重合して保持枠12に固着され、更に、移動枠11
にその内周を弾性変形させて挿入する。その挿入状態で
は、図7に示すように遮光膜14の内周側が上記移動枠
11の外周11aに摺接する状態となり、更に、遮光膜
14の先端14dより遮光膜13の先端13dの方が光
軸方向に前方に位置する。
鏡筒においては、図7に示すように移動枠11と保持枠
12の間の隙間15へ進入しようとする外光光線L2
は、遮光膜13によって遮光され、また、遮光膜13の
切り欠き13aからもれた外光は、遮光膜14によって
遮光される。更に、移動枠11近傍の光軸O方向と平行
な外光光線L1 は、遮光膜13の先端13dで遮光され
てしまい、遮光膜14の切り欠き14aを通過して上記
隙間15へ進入することがなくなる。
動枠、または、固定枠に重合して装着され、内周、また
は、外周に弾性変形して摺接して挿入される遮光膜のう
ち少なくとも1枚の遮光膜に枠の法線方向に対して所定
の角度傾斜した切り欠きを設けるようにするか、あるい
は、弾性変形挿入状態にて、摺接しない方の遮光膜の先
端を他の遮光膜の先端より光軸方向に長くしたので、移
動枠の移動に対して摺動抵抗を増やすことなく、移動枠
と固定枠間の嵌入隙間を介して侵入する僅かな有害外光
を遮光することが可能となる。
るの主要部材の分解斜視図。
の正面図。
光膜の正面図。
図。
拡大図。
の遮光膜回りの拡大断面図。
の外周面) 2,12 …………………保持枠(固定枠) 3,4,13,14…………………遮光膜 4a,4b,4c …………………切り欠き 13d …………………一方の遮光膜の先端 14d …………………他方の遮光膜の先端
Claims (2)
- 【請求項1】固定枠と、 この固定枠の内周にて、該固定枠に対して光軸方向に進
退される移動枠と、 上記固定枠と移動枠との間にて、光軸方向に沿って重合
された少なくとも2枚の薄膜状部材からなり、一方の枠
に基端を固定され、先端を弾性変形させることにより少
なくとも一枚の部材を他方の枠の外周面、もしくは、内
周面に摺接する遮光膜と、 この遮光膜のうち、他方の枠の外周面、もしくは、内周
面に摺接される側に設けられ、該他方の枠の外周におけ
る法線に対し所定の角度を有する切り欠きと、 を具備することを特徴とするレンズ鏡筒。 - 【請求項2】固定枠と、 この固定枠の内周にて、該固定枠に対して光軸方向に進
退される移動枠と、 上記固定枠と移動枠との間にて、光軸方向に沿って重合
された少なくとも2枚の薄膜状部材からなり、一方の枠
に基端を固定され、先端を弾性変形させることにより少
なくとも一枚の部材を他方の枠の外周面、もしくは、内
周面に摺接する遮光膜と、 を具備しており、上記遮光膜の先端が弾性変形した際に
上記他方の枠の外周面、もしくは、内周面に接しない一
方の膜の先端を、他方の膜の先端よりも光軸方向に長く
したことを特徴とするレンズ鏡筒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05060630A JP3140245B2 (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | レンズ鏡筒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05060630A JP3140245B2 (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | レンズ鏡筒 |
Publications (2)
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JPH06273651A JPH06273651A (ja) | 1994-09-30 |
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Family
ID=13147825
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05060630A Expired - Fee Related JP3140245B2 (ja) | 1993-03-19 | 1993-03-19 | レンズ鏡筒 |
Country Status (1)
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-
1993
- 1993-03-19 JP JP05060630A patent/JP3140245B2/ja not_active Expired - Fee Related
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