JP2021179505A - 光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】 小径化が容易な簡易な構成で、直進筒(第2の筒)とダストシート(防塵部材)との接触圧を強めることなく埃,塵等の侵入を防止できる交換レンズを提供する。【解決手段】 交換レンズ101は、撮像光学系の光軸に沿った移動が制限された外装筒(第1の筒)110と、第1の筒110の内側に配置され、光軸に沿って移動する直進筒(第2の筒)111と、第1の筒と第2の筒との間の隙間を埋めるように配置された円環状のダストシート112と、を備え、ダストシート112は、当該ダストシート112を第1の筒111に固定する粘着剤112aと、第2の筒の偏芯に追従して変形する弾性変形部と、を有し、粘着剤112aは、ダストシート112の周方向において、撮像時に上側となる範囲に配置され、弾性変形部は、ダストシート112の周方向において、撮像時に下側となる範囲に配置されている。【選択図】 図10

Description

本発明は、直進筒と固定筒との間の隙間から埃、塵等の侵入を防止する防塵構造を備えた光学機器に関する。
デジタルカメラ、ビデオカメラ、これらに用いられる交換レンズとしてのレンズ鏡筒などの光学機器には、直進筒の外周面と固定筒の内周面との間の隙間における防塵構造の一例として、シート部材を用いて砂や塵の侵入を抑制するものがある。一般的に、このようなシート部材(以下、「ダストシート」という。)は、円環形状を呈しており、内周面を直進筒の外周面と接触させたり、または圧接させたりして直進筒と固定筒との隙間を狭めるものである。
しかし、直進筒の偏芯などによって直進筒とダストシートとの接触圧が強くなりすぎると、摺動抵抗が増大し、異音や摩耗が発生することがある。そこで、特許文献1に記載の先行技術では、直進筒とダストシートとの接触圧を弱めつつ、ダストシートを径方向に移動可能に保持する構成が提案されている。
特開2007−156116号公報
しかしながら、特許文献1の構成ではダストシートの他に、直進筒とダストシートとの接触圧を弱めるためのウェーブワッシャのような弾性部材が必要となる。また、これによって構成が複雑になると共に、ウェーブワッシャを配置する設置スペースを確保しなければならず、光学機器の小型化を図る上で支障となっていた。
本発明は、小径化が容易な簡易な構成で、直進筒(第2の筒)が偏芯したとしても当該直進筒(第2の筒)とダストシート(防塵部材)との接触圧を強めることなく埃、塵等の侵入を防止することができる光学機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の光学機器は、撮像光学系の光軸に沿った移動が制限された第1の筒と、前記第1の筒の内側に配置され、前記光軸に沿って移動する第2の筒と、前記第1の筒と前記第2の筒との間の隙間を埋めるように配置された円環状の防塵部材と、を備え、前記防塵部材は、当該防塵部材を前記第1の筒に固定する固定層と、前記第2の筒の偏芯に追従して変形する弾性変形部と、を有し、前記固定層は、前記防塵部材の周方向において、撮像時に上側となる範囲に配置され、前記弾性変形部は、前記防塵部材の周方向において、撮像時に下側となる範囲に配置されていることを特徴とする。
本発明によれば、直進筒(第2の筒)が偏芯したとしても、ダストシート(防塵部材)の弾性変形部が、直進筒(第2の筒)の偏芯に追従するように弾性変形しながら退避するので、直進筒とダストシート(防塵部材)との接触圧の増加を防止することができる。
実施の形態に係るレンズ鏡筒と、レンズ鏡筒が着脱可能に装着されたカメラ本体の斜視図である。 フォーカス群の繰り込み状態を示す交換レンズの光軸を含むXY平面上の断面図である。 フォーカス群の繰り出し状態を示す交換レンズの光軸を含むXY平面上の断面図である。 交換レンズおよびカメラ本体の制御構成を示すブロック図である。 図2の部分拡大図であり、フォーカス群の繰り込み状態を示す交換レンズの断面図である。 図3の部分拡大図であり、フォーカス群の繰り出し状態を示す交換レンズの断面図である。 交換レンズの一部を分解した背面側(像面側)から見た斜視図である。 カメラ本体の使用状態を示す正面図である。 図6の部分拡大断面図であり、フォーカス群の繰り出し状態におけるダストシートの周辺を拡大した断面図である。 ダストシートの背面図である。 開口部を偏芯させたダストシートの背面図である。
以下、本発明の実施の形態に係る光学機器(レンズ鏡筒)について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、各図面を通して同一の構成または対応する構成部分については、同一の符号を付し、その重複する説明を省略する。また、本発明は、以下の本実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変形および変更が可能であり、同一の又は類似する構成を有するデジタルカメラ、コンパクトカメラ等も本発明に含まれる。
図1は、実施の形態に係るレンズ鏡筒と、レンズ鏡筒が着脱可能に装着されたカメラ本体の斜視図である。図1において、図1(a)は、正面側(被写体側)から見た斜視図であり、図1(b)は、背面側(像面側)から見た斜視図である。
図1において、レンズ鏡筒(以下、「交換レンズ」という)101が収容する撮像光学系の光軸が延びる光軸方向をX軸方向とし、X軸方向に直交する方向をZ軸方向(水平方向)およびY軸方向(鉛直方向)とする。以下、Z軸方向とY軸方向をまとめてZ/Y軸方向ともいう。また、Z軸回りの回転方向をピッチ(Pitch)方向とし、Y軸回りの回転方向をヨー(Yaw)方向とする。ピッチ方向とヨー方向は、互いに直交するZ軸とY軸である2軸回りでの回転方向である。また、以下、ピッチ方向とヨー方向をまとめてピッチ/ヨー方向ともいう。
図1(a)において、カメラ本体100の上面部2には、電源操作部2a、モードダイアル2b、レリーズボタン2cが配置されている。カメラ本体100が電源オフ状態にあるときにユーザが電源操作部2aをオン操作すると、カメラ本体100が電源オン状態となり撮像が可能となる。一方、カメラ本体100が電源オン状態にあるときにユーザが電源操作部2aをオフ操作すると、カメラ本体100が電源オフ状態になる。モードダイアル2bをユーザが回転操作することによって、撮像モードを切り替えることができる。撮像モードとしては、マニュアル静止画撮像モード、オート静止画撮像モードおよび動画撮像モード等が挙げられる。マニュアル静止画撮像モードは、シャッタ速度や絞り値等の撮像条件をユーザが任意に設定可能なモードである。オート静止画撮像モードは、自動で適正な露光量が得られるモードである。また、動画撮像モードは、動画の撮像を行うためのモードである。
レリーズボタン2cをユーザが半押し操作することによって、オートフォーカスや自動露出制御等の撮像準備動作を指示することができ、また、レリーズボタン2cを全押し操作することによって、撮像を指示することができる。カメラ本体100の上面部2には、アクセサリシュー2dが設けられている。アクセサリシュー2dには、外部フラッシュ等のアクセサリ(図示省略)が脱着可能に装着される。
カメラ本体100の正面から見て左側(背面から見て右側)の領域には、ユーザがカメラ本体100を把持するためのグリップ部3が設けられている。後述する表示部6の長辺方向が水平方向(Z軸方向)になるようにカメラ本体100を把持した際、レリーズボタン2cはグリップ部3における上面部2側に配置される。これにより、ユーザはカメラ本体100の把持部であるグリップ部3を把持した状態のまま、人差し指でレリーズボタン2cを容易に操作することができる。
交換レンズ101は、レンズマウント102を介して、カメラ本体100に設けられたカメラマウント7に機械的および電気的に接続されている。上述したように交換レンズ101内には、被写体からの光を結像させて被写体像を形成する撮像光学系が収容されている。直進筒111は、交換レンズ101の正面側(被写体側)の先端に配置された円筒形状の外観部品である。直進筒111の一部には雌ねじ部が形成されており、各種フィルタやレンズキャップなどのアクセサリが着脱できるようになっている。
図1(b)において、カメラ本体100の背面には、背面操作部5と表示部6が設けられている。背面操作部5には、様々な機能が割り当てられた複数のボタンやダイアルが含まれる。カメラ本体100の電源がオン状態であり、静止画または動画撮像モードが設定されているとき、表示部6は、撮像素子により撮像されている被写体像のスルー画像を表示する。また、表示部6は、シャッタ速度や絞り値等の撮像条件を示す撮像パラメータを表示し、ユーザはその表示を見ながら背面操作部5を操作することによって、撮像パラメータの設定値を変更することができる。背面操作部5は、記録された撮像画像の再生を指示するための再生ボタンを含んでいる。ユーザが再生ボタンを操作することによって、撮像画像が表示部6に再生、表示される。
次に、交換レンズ101の構成について説明する。
図2は、フォーカス群201の繰り込み状態を示す交換レンズ101の光軸を含むXY平面上の断面図である。また、図3は、フォーカス群201の繰り出し状態を示す交換レンズ101の光軸を含むXY平面上の断面図である。図2および図3において、中心線は、撮像光学系によって決定される光軸と略一致する。従って、以下、中心線を光軸と同義とする。
図2において、レンジ鏡筒101は、撮像光学系の一例として、フォーカス群201と固定群601とから成る二群構成を採用している。フォーカス群201は、第1のフォーカスレンズ211と第2のフォーカスレンズ212を含む。固定群601は、第1の固定レンズ611と第2の固定レンズ612を含む。絞り群401は、第1のフォーカスレンズ211や第2のフォーカスレンズ212と共にフォーカス群201に収容されている。
フォーカス群201は、被写体像の焦点ずれに応じて所定の光学位置へと移動し、被写体からの光を、固定群601およびシャッタユニット11を介して撮像素子13の撮像面上に結像させる。このとき、絞り群401は、フォーカス群201と一体的に移動する。
円筒形状の直進筒111は、フォーカス群201全体の外側を覆うようにして外観を構成する。直進筒111は、フォーカス群201の正面側(被写体側)の面に図示省略したビスで固定され、フォーカス群201と一体的に移動する。防振群501は、第1の固定レンズ611と第2の固定レンズ612との間に配置されており、固定群601の一部として機能する。
交換レンズ101は、直進案内筒107、カム筒108、レンズマウント102、レンズ制御部104、電気接点105及び防振駆動部502を備えている。交換レンズ101は、レンズマウント102を介してカメラ本体100に設けられたカメラマウント7に機械的および電気的に接続される。
次いで、交換レンズ101およびカメラ本体100の制御構成について説明する。
図4は、交換レンズ101およびカメラ本体100の制御構成を示すブロック図である。
図4において、カメラ本体100は、制御構成としてカメラ制御部9を備えている。一方、交換レンズ101は、制御構成としてレンズ制御部104を備えている。
カメラ本体100および交換レンズ101の全体のシステムとしての制御は、カメラ本体100に設けられたカメラ制御部9と交換レンズ101に設けられたレンズ制御部104とが互いに連係することによって行われる。
交換レンズ101の撮像光学系は、フォーカス群201、絞り群401、防振群501、固定群601、電気接点105を備えている。フォーカス群201は、光軸方向に移動して焦点調節を行うフォーカスレンズを含む。絞り群401は、光量調節動作を行う。防振群501は、像振れを低減する防振素子としてのシフトレンズを含む。防振群501は、シフトレンズを光軸に対して直交するZ/Y軸方向に移動(シフト)させて、像振れを低減するための防振動作を行う。
また、交換レンズ101は、フォーカス駆動部301、絞り駆動部402、防振駆動部502を備えている。フォーカス駆動部301は、フォーカス群201を駆動する。絞り駆動部402は、絞り群401を駆動する。防振駆動部502は、防振群501を駆動する。
一方、カメラ本体100は、カメラ制御部9に加えて、シャッタユニット11、シャッタ駆動部12、撮像素子13、画像処理部14、焦点検出部15および表示部6を備えている。また、カメラ本体100は、操作検出部8、アクセサリシュー2d、電源部7、ピッチ振れ検出部16、ヨー振れ検出部17及び記憶部10を備えている。
カメラ制御部9は、シャッタ駆動部12を介してシャッタユニット11と接続されており、焦点検出部15を介して画像処理部14と接続されている。また、カメラ制御部9は、撮像素子13、表示部6、操作検出部8、アクセサリシュー2d、電源部7、ピッチ振れ検出部16、ヨー振れ検出部17及び記憶部10とそれぞれ接続されている。
電源部7は、カメラ本体100と交換レンズ101に電力を供給する。操作検出部8には、上述した電源操作部2a、モードダイアル2b、レリーズボタン2c、背面操作部5および表示部6のタッチパネル機能等が含まれる。記憶部10は、コンピュータプログラムを格納する。
カメラ制御部9は、記憶部10に格納されているコンピュータプログラムを読み出して実行する。その際、カメラ制御部9は、レンズマウント102に設けられた電気接点105の通信端子を介して、レンズ制御部104と各種制御信号やデータ等の通信を行う。電気接点105は、電源部7からの電力を交換レンズ101に供給する電源端子を含む。
シャッタユニット11は、交換レンズ101内の撮像光学系で集光され、撮像素子13で露光される光の量を制御する。撮像素子13は、撮像光学系により形成された被写体像を光電変換して撮像信号を出力する。画像処理部14は、撮像信号に対して各種画像処理を施した後、画像信号を生成する。表示部6は、画像処理部14から出力された画像信号(スルー画像)を表示し、撮像パラメータを表示し、後述する記憶部10や図示省略した記録媒体に記録された撮像画像を再生、表示する。
カメラ制御部9は、操作検出部8における撮像準備操作(レリーズボタン2cの半押し操作)に応じて、フォーカス群201の駆動を制御する。すなわち、オートフォーカスの動作が指示された場合、焦点検出部15は、画像処理部14で生成された画像信号をもとに、撮像素子13で結像される被写体像の焦点状態を判定し、焦点信号を生成してカメラ制御部9に送信する。それと同時に、フォーカス駆動部301は、フォーカス群201の現在位置を検出し、レンズ制御部104を介してその信号をカメラ制御部9に送信する。カメラ制御部9は、被写体像の焦点状態とフォーカス群201の現在位置とを比較し、そのずれ量からフォーカス駆動量を算出してレンズ制御部104に送信する。そして、レンズ制御部104は、フォーカス駆動部301を介してフォーカス群201を目標位置まで駆動制御し、被写体像の焦点ずれを補正する。
フォーカス駆動部301は、カム筒と、カム筒を回転駆動するフォーカスモータと、カム筒とフォーカスモータとを連結する減速ギアと、フォーカス群201の原点位置を検出するフォトインタラプタとを備える。一般的に、フォーカスモータとして、アクチュエータの一種であるステッピングモータが採用される。しかしながら、ステッピングモータは、相対的な駆動量しか制御することができないので、電源オフ状態においては、フォーカス群201の現在位置が不定となる。そこで、ユーザが電源操作部2aをオン操作すると、フォーカス群201を原点位置まで移動させて原点検出処理を実行する制御が必要となる。このような原点検出処理の制御は、これまで多くの光学機器に採用されている公知な技術である。従って、ここでの説明を省略する。なお、アクチュエータとして、エンコーダを備えるDCモータや超音波モータを採用してもよい。また、フォトインタラプタは発光部から発せられた光を受光部にて直接受光するものであるが、これに代えて、反射面からの反射光を受光するフォトリフレクタや、導電パターンに接触するブラシ等を用いてもよい。
また、カメラ制御部9は、操作検出部8から受信した絞り値やシャッタ速度の設定値に応じて、絞り駆動部402およびシャッタ駆動部12を介してそれぞれ絞り群401およびシャッタユニット11の駆動を制御する。例えば、自動露出制御の動作が指示された場合、カメラ制御部9は、画像処理部14で生成された輝度信号を受信して測光演算を行う。この測光演算結果をもとに、カメラ制御部9は、操作検出部8における撮像指示操作(レリーズボタン2cの全押し操作)に応じて、絞り群401の駆動を制御する。それと共に、カメラ制御部9は、シャッタ駆動部12を介してシャッタユニット11の駆動を制御し、撮像素子13による露光処理を行う。
ピッチ振れ検出部16とヨー振れ検出部17は、手振れ等の像振れを検出する振れ検出手段である。ピッチ振れ検出部16およびヨー振れ検出部17は、それぞれ、角速度センサ(振動ジャイロ)および角加速度センサを用いて、ピッチ方向(Z軸回りの回転方向)およびヨー方向(Y軸回りの回転方向)の像振れを検出して振れ信号を出力する。カメラ制御部9は、ピッチ振れ検出部16からの振れ信号を用いて防振群501(シフトレンズ)のY軸方向でのシフト位置を算出する。同様に、カメラ制御部9は、ヨー振れ検出部17からの振れ信号を用いて防振群501のZ軸方向でのシフト位置を算出する。そして、カメラ制御部9は、算出したピッチ/ヨー方向のシフト位置に応じて、防振群501を目標位置まで駆動制御し、露光中やスルー画像表示中の像振れを低減する防振動作を行う。
次に、フォーカス群201の倒れ現象について詳細に説明する。
図5は、図2の部分拡大図であり、フォーカス群201の繰り込み状態を示す断面図である。また、図6は、図3の部分拡大図であり、フォーカス群201の繰り出し状態を示す断面図である。
図5及び図6において、第1の固定筒106は、内周側に第1の固定レンズ611を保持しており、正面側(被写体側)の面に直進案内筒107を保持する固定部材である。直進案内筒107は、内周側にフォーカス群201を収容し、外周側にカム筒108を回転可能に保持する固定部材である。カム筒108は、図示省略した弾性部材によって光軸方向に付勢されており、背面側(カメラ本体側)の面が第1の固定筒106と摺動可能に密着している。
フォーカス群201は、直進案内筒107の内周側に対して、正面側(被写体側)から挿入されて組み込まれている。直進案内筒107には、フォーカス群201の回転方向への移動を規制して、光軸方向への直進を案内する図示省略した直進溝が形成されている。直進溝は、移動コロの位相に対応する3個の貫通溝で構成されており、これらの貫通溝はいずれも同じ溝幅となっている。
また、カム筒108には、フォーカス群201のストロークに対応して、回転方向に線形の軌跡を有する図示省略したカム溝が形成されている。カム溝は、移動部材としての移動コロ231の位相に対応する3個の非貫通の有底溝で構成されており、これらの有底溝はいずれも同じカム軌跡であり、同じ溝幅で同じ溝深さとなっている。フォーカス群201の背面側(カメラ本体側)の後端には、固定部の中心と嵌合部との中心とが同軸である3個の移動コロ231が120°等分に固定されている。フォーカス群201を支持する3個の移動コロ231は、直進溝とカム溝とにそれぞれわずかな隙間を形成して嵌合している。カム筒108が回転すると、移動コロ231は直進溝とカム溝との嵌合により、カム溝のカム軌跡に沿ってフォーカス群201を光軸方向へ進退させる。
カム筒108と移動コロ231とは、いずれもアルミニウムや真鍮などの歪みにくい金属材料を切削加工して製造されている。金属材料を採用する利点は、切削加工によって高精度に仕上げることが可能であり、また、環境温度や撮影姿勢の変化などに対して変形が少ないことが挙げられる。さらに、金属材料は、耐摩耗性に優れているので、高い耐久性能が要求される高品位な交換レンズ101において、フォーカス駆動部301を構成するカム筒108及び移動コロ231の部品材料として有用である。なお、オートフォーカスの動作回数が多く累積動作時間も長いので、カム筒108及び移動コロ231には、特に、高い耐久性能が要求される。
一方、金属材料は、ポリカーボネート等の樹脂材料と比較すると、強い衝撃が加わった際に、じん性が低く衝撃を吸収し難い。このため、局所的な折損や打痕などの塑性変形を生じやすい。例えば、撮影中にユーザが壁などの障害物に交換レンズ101を振り当てた場合、直進筒111が正面側(被写体側)の先端となって最初に障害物と衝突する。このとき、直進筒111を介して、フォーカス群201に正面側(被写体側)から背面側(像面側)へと向かう衝撃力が伝達され、フォーカス群201は、光軸方向の正面側(被写体側)から背面側(カメラ本体側)へ相対的に移動しようとする。しかしながら、カム筒108は、背面側(カメラ本体側)の面で第1の固定筒106と密着しており、光軸方向の移動が規制されている。このため、移動コロ231とカム溝とが負荷を受け、局所的に塑性変形する場合がある。
また、このようなじん性の低い金属同士の嵌合では圧入と摺動の両立が難しいので、わずかな隙間を設けて嵌合させる隙間ばめが採用されている。本実施の形態においても、カム筒108に形成されているカム溝と移動コロ231との間には、わずかな隙間が設けられている。
図2、図3、図5及び図6において、移動コロ231は、フォーカス群201の背面側(カメラ本体側)の後端に配置されている。これによって、フォーカス群201の重心201aは、移動コロ231よりも正面側(被写体側)にある。このため、フォーカス群201の自重により移動コロ231を支点として、正面側(被写体側)の先端が鉛直方向(Y方向)の下側にわずかに倒れた姿勢となる。
図5及び図6において、破線111’は、直進筒111の倒れのイメージを誇張して示したのであり、図6の寸法Y1は、直進筒111が倒れることによって発生する先端の偏芯量を誇張して示したものである。以下、直進筒111が倒れることによって、倒れのない本来の光軸に対して変位することを偏芯するといい、本来の光軸に対する変位量を偏芯量という。
特に、本実施の形態のように、光軸方向に比較的長いフォーカス群201を背面側(カメラ本体側)の後端で保持する構成の交換レンズにおいては、倒れの影響による直進筒111の先端の偏芯量Y1は大きくなりやすい。
ところで、ダストシート112と移動コロ231との位置関係に注目し、図5と図6を比較すると、図6では、ダストシート112と移動コロ231との光軸方向における距離が短く、直進筒111の倒れがダストシート112に与える影響は少ない。そのため、繰り出し状態では、直進筒111の根元に相当するダストシート112の位置での偏芯量は比較的小さい。
逆に、図5では、防塵部材としてのダストシート112と移動コロ231との光軸方向における距離が、図6の場合よりも長く、直進筒111の倒れがダストシート112に与える影響が大きい。そのため、繰り込み状態では、直進筒111の先端に相当するダストシート112の位置での偏芯量は比較的大きい。
すなわち、フォーカス群201の移動量が大きい構成においては、ダストシート112の位置を基準にして比較すると、繰り出し状態にあるフォーカス群201を繰り込んでいくにつれて、徐々に直進筒111の偏芯量が大きくなっていくことが分かる。
金属材料で形成されたカム筒108と移動コロ231とは、耐摩耗性に優れているものの、一定の範囲の動作回数や動作時間を超えると想定以上に摩耗が進行し、カム溝と移動コロ231との間の隙間が広がる場合がある。また、衝撃による局所的な塑性変形などによってカム溝と移動コロ231との間の隙間が広がった場合には、直進筒111の先端の偏芯量Y1はさらに大きくなる。すなわち、直進筒111の先端の偏芯量Y1は、未使用の初期状態においては十分に小さかったとしても、動作回数や動作時間、障害物への衝突などを経て、想定以上に大きくなることがある。
図7は、交換レンズ101の一部を分解した背面側(像面側)から見た斜視図である。なお、図7においては、直進筒111およびダストシート112の形状を主として示し、便宜上、一部の構成部品は図示省略されている。
図7において、第2の固定筒114は、間接的に第1の固定筒106(図5、6参照)へ固定される円筒形状の固定部材であり、光軸方向の移動が制限されている。外装筒110とカバー筒113とは、それぞれ正面側(被写体側)から順に第2の固定筒114に対して嵌合され、背面側(像面側)からビスで固定されている。ダストシート112は、外装筒110とカバー筒113との間の限られたスペース内に配置されており、外装筒110とカバー筒113は、協働してダストシート112を収納している。ダストシート112は、円環状を呈しており、開口部112cと外周部112eとを有する。ダストシート112の組立工程では、専用の貼り付け工具などを介して光軸と垂直な面における外周部112eと外装筒110とが精度よく位置決めされ、固定層としての粘着剤112aによって外装筒110の面に固定される。
直進筒111は、第1の外周部111aを有する。第1の外周部111aは、ダストシート112の開口部112cと近接し、フォーカス群201の繰り込み状態において、外装筒110やカバー筒113の内側に収納される。直進筒111の正面側(被写体側)の先端には、第2の外周部111bが形成されている。第2の外周部111bの外径は、第1の外周部111aの外径よりも大きい。
上述したように、第2の外周部111bの内周側に形成された雌ねじ部は、例えば、フィルタ側に形成された雄ねじ部と噛み合うことによってフィルタを保持する。このようなフィルタとしては、第1のフォーカスレンズ211を水滴や汚れから保護する保護フィルタ、減光フィルタ、偏光フィルタなどが挙げられる。直進筒111は、繰り込み状態においても繰り出し状態においても、交換レンズ101の正面側(被写体側)の最も先端に位置している。このため、交換レンズ101をカメラ本体100に装着した撮影状態で、例えば壁などの障害物に振り当ててぶつけた場合、直進筒111の第2の外周部111bが最初に障害物と衝突することになる。
直進筒111は、外装筒110やカバー筒113の内周側に正面側(被写体側)から挿入され、フォーカス群201に対してビスで固定されている。直進筒111とダストシート112とは、その間に介在する部品の点数が多く、寸法のばらつきが積み上がることにより、お互いの位置関係がずれやすい。具体的には、直進筒111の第1の外周部111aに対して、ダストシート112の開口部112cが偏芯しやすい傾向にある。そのため、詳しくは後述するが、ダストシート112の開口部112cの内径は、直進筒111の第1の外周部111aの外径よりもわずかに大きく、未使用の初期状態においては、開口部112cと第1の外周部111aとの間には隙間が形成されている。
一方、第2の外周部111bの外径は、ダストシート112の開口部112cの内径よりも大きい。これによって、直進筒111とダストシート112との間の隙間から、直接的な砂や塵の侵入が防止されている。他にも、例えば、雨が降っている中で、交換レンズ101の先端を鉛直方向(Y方向)の上側へ向けて撮影を行った場合であっても、直進筒111の第2の外周部111bによって、水滴が交換レンズ101の内部に侵入するのを防止している。同様に、直進筒111とダストシート112との間の隙間から有害光が抜けてくるのが抑制できるので、ダストシート112は、光漏れに対しても有効である。
図8は、カメラ本体100の使用状態を示す正面図である。図8において、図8(a)は、ユーザがカメラ本体100を正位置に構えた正位置状態を示す図であり、図8(b)は、ユーザがカメラ本体100を縦位置に構えた縦位置状態を示す図である。すなわち、図8(a)及び図8(b)は、使用頻度が高く、一般的に想定される代表的な2種類の姿勢を示している。カメラ本体100に内蔵される撮像素子13の長辺方向が水平方向(Z軸方向)になるときの撮像状態を正位置と定義し、撮像素子13の短辺方向が水平方向(Z軸方向)になるときの撮像状態を縦位置と定義する。なお、縦位置としては、撮像時にグリップ部3が鉛直方向(Y軸方向)の上側に配置される場合と、逆に下側に配置される場合とがある。しかしながら、撮影者が無理なく手持ちで撮影できる姿勢は、図8(b)のようにグリップ部3が鉛直方向(Y軸方向)の上側に配置される場合に限られる。従って、本実施の形態では、グリップ部3が鉛直方向(Y軸方向)の上側に配置される撮像状態を縦位置として定義する。
図8において、中心線701、702は、光軸を回転中心として、水平方向(Z方向)からそれぞれ45°傾けた架空線である。図8(a)の正位置状態を基準として、この2つの中心線701、702により分割される4つの象限のうち、カメラ本体100の上面部2を含む位相を象限1とし、正面側(被写体側)から見て時計回りに各象限を象限2、象限3、象限4と定義する。このとき、カメラ本体100のグリップ部3は、象限4に含まれる。
上述したように、カム溝と移動コロ231との間に隙間が存在すると、重力の影響を受けて直進筒111の先端は、鉛直方向(Y方向)の下側へ偏芯するという現象が発生する。図8(a)の正位置状態において、直進筒111の先端が偏芯する方向は、鉛直方向(Y軸方向)の下側を含む位相である象限3となる。一方、図8(b)の縦位置状態においては、直進筒111の先端が偏芯する方向は、鉛直方向(Y軸方向)の下側を含む位相である象限2となる。すなわち、直進筒111の先端は、姿勢に関わらず常に鉛直方向(Y軸方向)の下側へ偏芯するものであって、図8(a)の正位置状態においては象限3の方向へ偏芯し、図8(b)の縦位置状態においては象限2の方向へ偏芯する。
次に、直進筒111の偏芯がダストシート112に与える影響について、図9〜図11を用いて詳細に説明する。
図9は、図6の部分拡大断面図であり、フォーカス群201の繰り出し状態におけるダストシート112の周辺を拡大した断面図である。図9において、図9(a)は、図6の鉛直方向(Y軸方向)の上側に記載されたD1部の拡大図であり、図9(b)は、図6の鉛直方向(Y軸方向)の下側に記載されたD2部の拡大図である。また、図10及び図11は、いずれも同じダストシート112を背面側(像面側)から見た背面図である。なお、図2、図3及び図5、図6と、図9から図11までは、いずれも、図8(a)の正位置状態に相当する図である。また、図8、図10及び図11において中心線701、702と象限1、象限2、象限3、象限4とは、いずれも同一のものであり、それぞれが対応するものである。
図9において、ダストシート112は、外装筒110とカバー筒113との間の隙間X1内に配置されている。ダストシート112は、正面側(被写体側)から順に弾性シート112bと、補強シート112dと、粘着剤112aとを積層して構成されている。弾性シート112bは、光軸方向に一定の厚みを有するシート部材であり、例えば、ポリウレタンやゴムなどの柔らかく弾性変形し易い材料で形成されている。補強シート112dは、弾性シート112bと比べて剛性の高いシート部材であり、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのプラスチック材料で形成されている。粘着剤112aは、例えば、光軸方向に一定の厚みを有する両面テープである。なお、粘着剤112aに代えて、糊印刷等を採用してもよく、またはダストシート112を外装筒110に接着剤で直接的に接着するものであってもよい。
図10において、粘着剤112aは、周方向において、カメラ本体100の上面部2を含む位相(象限1)から、象限1に隣接するグリップ部3を含む位相(象限4)までの角度θの範囲に配置されている。一方、正位置状態において直進筒111の先端が偏芯する象限3から、縦位置状態において直進筒111の先端が偏芯する象限2までの範囲は、粘着剤112aが配置されていない弾性変形部となっている。また、象限3から象限2までの弾性変形部では、弾性シート112bがより弾性変形しやすいように補強シート112dが複数に分割されている。
図10における複数の矢印は、使用頻度が高いカメラ本体100の正位置及び縦位置において、直進筒111の先端が偏芯する方向を模式的に示している。ダストシート112の開口部112cは、直進筒111との接触圧が増加した場合、それぞれの矢印に追従して、弾性変形部が光軸に対し、垂直方向の外側へ押し広げられるように弾性変形する。
図9(b)は、図10における象限3の位相に相当する断面図であり、粘着剤112aが配置されていないダストシートの断面図である。図9(b)において、外装筒110とカバー筒113との間の隙間X1は、ダストシート112から粘着剤112aを除いた厚み、つまり弾性シート112bと補強シート112dとを積層した厚みよりも大きくなっている。これによって、直進筒111の偏芯量Y1(図6参照)が比較的大きい場合であっても、弾性シート112bの弾性変形を妨げることがない。
逆に、図9(a)は、図10における象限1の位相に相当する断面図であり、粘着剤112aが配置されたダストシートの断面図である。図9(a)において、外装筒110とカバー筒113との間の隙間X1は、粘着剤112aを含めたダストシート112の総厚よりも小さくなっている。これによって、粘着剤112aが配置される範囲の角度θにおいては、ダストシート112が外装筒110とカバー筒113とに挟み込まれることにより、安定に保持されるようになる。
本実施の形態によれば、直進筒111が偏芯したとしても、ダストシート112の弾性変形部が、それに追従するように弾性変形しながら退避するので、直進筒111とダストシート112との接触圧の増加が避けられる。また、特許文献1の構成と比較して簡素であり、図9に示すように、ダストシート112は外装筒110とカバー筒113との間の限られたわずかなスペースに配置されるものである。従って、交換レンズ101全体としての小径化を阻害することもない。
本実施の形態によれば、ダストシート112における象限1から象限4までの範囲に、固定層としての粘着剤112aを配置したので、ダストシート112が外装筒110とカバー筒113とに挟み込まれて安定に保持される。また、象限3から象限2までの範囲に弾性変形部を配置したので、直進筒111の偏芯に伴って弾性変形することができる。これによって、直進筒111とダストシート112との接触圧の増加を防止することができる。
本実施の形態において、粘着剤112aが配置される範囲の角度θとしては、90度以上270度以下が好ましい。粘着剤112aが配置される範囲の角度θの適正な値は、ダストシート112が保持される安定性と、粘着剤112aが配置された範囲以外に配置された弾性変形部の弾性変形による追従性とのバランスによって決められる。少なくとも、図10に示す複数の矢印が示す範囲では、追従性の確保が優先されるため、粘着剤112aが配置される範囲の角度θは、より好ましくは、180度程度である。
一般に、直進筒111をダストシート112の開口部112cと接触したままの状態で繰り出すと、摺動抵抗によりダストシート112が引き出されて外部に露出する虞がある。しかしながら、本実施の形態では、外装筒110とカバー筒113とでダストシート112を挟み込む構成としたので、粘着剤112aが剥がされるなどしてダストシート112が引き出されることはない。
本実施の形態において、ダストシート112の開口部112cを直進筒111の先端が偏芯する方向に偏芯させることが好ましい。
図11は、開口部112cを偏芯させたダストシート112の背面図である。
直進筒111の先端の偏芯量Y1(図6参照)は、動作回数や動作時間、障害物への衝突などを経て、想定以上に大きくなることがある。一方で、交換レンズの小型化が図られたダストシート112では、弾性シート112bの弾性変形の量に限界があり、直進筒111の先端の偏芯に追従しきれない虞がある。開口部112cの弾性変形量が偏芯量に追従できないと、直進筒111とダストシート112との接触圧が増加し、摺動抵抗が増えてオートフォーカス動作に影響し、異音によって品位が低下し、摩耗によってダストシート112が劣化することが考えられる。
一方、使用頻度が高い正位置と縦位置のみを対象にすると、その偏芯方向は象限3から象限2までの範囲に限定される。図11の矢印は、カメラ本体100が正位置である場合における偏芯方向と、縦位置である場合における偏芯方向とを合成して示したものであり、中心線702の軸方向と一致する。
そこで、本実施の形態では、ダストシート112の外周部112eに対して、開口部112cを図11の矢印方向にわずかに偏芯させている。破線112c’は、ダストシート112の開口部112cの偏芯のイメージを誇張して示したものであり、寸法Y2は、その偏芯量を誇張して示したものである。
図11において、ダストシート112の外周部112eは、粘着剤112aによって外装筒110と位置決めされており、その中心は光軸中心と一致する。これに対して、ダストシート112の開口部112c’は、直進筒111の偏芯方向に偏芯して形成されており、その偏芯量Y2は、直進筒111の偏芯量Y1(図6参照)よりも大きい。すなわち、直進筒111の先端の偏芯量Y1が想定以上に大きくなった場合であっても、予めそのことを見込んでダストシート112の開口部112cを偏芯させておくことにより、直進筒111との接触圧の増加を抑制できる。
外周部112eが、粘着剤112aによって外装筒110と位置決めされるダストシート112においては、ダストシート112全体を予め直進筒111の偏芯方向に偏芯させて装着することは困難である。従って、本実施の形態においては、その開口部112cだけを直進筒111の偏芯方向に偏芯させるものである。
なお、本実施の形態は、代表的な一例にすぎず、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではない。
100 カメラ本体
101 交換レンズ
110 外装筒(第1の筒)
111 直進筒(第2の筒)
111a 第1の外周部
111b 第2の外周部
111’ 直進筒の倒れのイメージ
112 ダストシート
112a 粘着剤
112b 弾性シート
112c 開口部
112d 補強シート
112e 外周部
113 カバー筒(第3の筒)
θ 粘着剤が配置される範囲の角度
Y1 直進筒の先端の偏芯量
Y2 外周部に対する開口部の偏芯量

Claims (15)

  1. 撮像光学系の光軸に沿った移動が制限された第1の筒と、
    前記第1の筒の内側に配置され、前記光軸に沿って移動する第2の筒と、
    前記第1の筒と前記第2の筒との間の隙間を埋めるように配置された円環状の防塵部材と、を備え、
    前記防塵部材は、当該防塵部材を前記第1の筒に固定する固定層と、前記第2の筒の偏芯に追従して変形する弾性変形部と、を有し、
    前記固定層は、前記防塵部材の周方向において、撮像時に上側となる範囲に配置され、前記弾性変形部は、前記防塵部材の周方向において、撮像時に下側となる範囲に配置されている
    ことを特徴とする光学機器。
  2. 前記撮像光学系は、カメラであり、
    前記第2の筒は、フォーカスレンズの自重によって垂直方向に偏芯することを特徴とする請求項1記載の光学機器。
  3. 前記固定層は、カメラ本体を撮像状態に構えた際、前記防塵部材の上側となる範囲に配置され、前記弾性変形部は、前記カメラ本体を撮像状態に構えた際、前記防塵部材の下側となる範囲に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の光学機器。
  4. 前記カメラは、把持部を備え、
    前記固定層は、カメラ本体を正位置に構えた際、前記防塵部材の上側が含まれる位相から前記把持部が含まれる位相に至る範囲に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の光学機器。
  5. 前記固定層が配置される前記防塵部材の周方向に沿った範囲の角度(θ)は、90度以上270度以下であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学機器。
  6. 前記弾性変形部が配置される前記防塵部材の周方向に沿った範囲は、前記固定層が配置された範囲以外の範囲であることを特徴とする請求項5記載の光学機器。
  7. 前記防塵部材は、弾性シートと、補強シートと、固定層と、を有し、
    前記弾性変形部における前記補強シートは、複数に分割されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光学機器。
  8. 前記第1の筒と協働して前記防塵部材を収納する第3の筒を備え、
    前記第1の筒と前記第3の筒との隙間は、前記弾性シートと前記補強シートとを合わせた厚さよりも広く、前記弾性シートと前記補強シートと前記固定層とを合わせた厚さよりも狭いことを特徴とする請求項7記載の光学機器。
  9. 前記防塵部材は、前記第2の筒の外周部よりも大きい開口部を有し、
    前記開口部は、前記弾性変形部が変形する方向に偏芯していることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の光学機器。
  10. 前記防塵部材は、外周部を有し、
    前記外周部に対する前記開口部の偏芯量(Y2)は、前記第2の筒の偏芯量(Y1)よりも大きいことを特徴とする請求項9に記載の光学機器。
  11. 前記第2の筒は、前記第1の筒の内周側に収納される第1の外周部と、前記第1の外周部よりも被写体側に配置された第2の外周部と、を有し、
    前記第2の外周部の外径は、前記防塵部材の開口部の内径よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光学機器。
  12. 前記第2の筒のカメラ本体側に配置され、前記第2の筒を支持して光軸方向に移動させる移動部材を備え、
    前記防塵部材は、前記移動部材よりも被写体側に配置されていることを特徴とする請求項2乃至11のいずれか1項に記載の光学機器。
  13. 前記第2の筒を光軸方向に案内する案内筒を備え、
    前記移動部材は、前記案内筒に設けられた直進溝に嵌合していることを特徴とする請求項12に記載の光学機器。
  14. 前記光軸を中心に回転するカム筒を備え、
    前記カム筒と前記移動部材とは金属材料で形成されており、
    前記移動部材は、前記カム筒のカム溝と隙間を有して嵌合していることを特徴とする請求項12又は13に記載の光学機器。
  15. 前記カム筒を回転駆動するモータを備えることを特徴とする請求項14に記載の光学機器。
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