JP2014157924A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 基板の物理的構造の変更や封止材料の変更を伴うことなく、絶縁基板と電極パターンとの界面に残存する気泡を除去して、より高い絶縁性を確保し、さらなる高耐圧化を図る。
【解決手段】 表面に電極パターンが設けられた絶縁基板と、前記絶縁基板の表面に実装される半導体素子と、を有する半導体装置の製造方法であって、少なくとも前記絶縁基板の表面および前記半導体素子を封止材により封止する封止工程において、前記電極パターンに前記封止材を引き寄せるための電界を印加する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体装置の製造方法に関する。
IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)やIPM(Intelligent Power Module:インテリジェントパワーモジュール)などのパワー半導体モジュールのように、高耐圧が要求される半導体装置では、高電界となる箇所を樹脂やゲルなどの封止材で封止することにより、高い絶縁性を確保している。
ここで、一般的なパワー半導体モジュールの封止工程の一例を図5ないし図7に示す。なお、図5ないし図7に示されているパワー半導体モジュール9の構成や、各工程に用いられる機器は一例であり、その詳細については後述する。まず、図5に示すように、金属ベース90を底面とするケース96の内部に封止材3を充填する(注型工程)。次に、図6に示すように、充填された封止材3中の気泡を除去する(脱泡工程)。最後に、図7に示すように、封止材3を硬化させる(硬化工程)ことにより、図8に示すように、パッケージ化されたパワー半導体モジュール9が得られる。
ところで、IGBTやIPMなどのパワー半導体モジュールにおいては、定格運転時の電気的仕様に加えて、絶縁性、熱伝導性、パワーサイクルに伴う機械的ストレス、EMC(Electro-Magnetic Compatibility:電磁環境適合性)など、様々な要求に対してバランス良く対応する必要がある。特に、大容量のパワー半導体モジュールでは、高耐圧・高信頼性を確保することが重要である。
ここで、高耐圧のパワー半導体モジュールにおいて、絶縁上の弱点となり得る3重点を図9に示す。図9において、絶縁基板92と、その表面に設けられた電極パターン93と、充填された封止材3とによって、3つの材料が重なる3重点TP1が形成されており、当該パワー半導体モジュールは、この3重点TP1において最も高電界となる。また、3重点TP1は、絶縁基板92と電極パターン93との接合界面であるため、製造工程上、数μmないし数十μm程度の微小な空隙が多数存在する。そのため、封止材3が空隙の内部まで適切に入らないと、3重点TP1に微小な気泡(封止材の欠陥)が残存することとなる。
このように、最も高電界となる3重点TP1に気泡が残存すると、ここから部分放電が発生し、さらに、図9の矢印BP1で示されるように、3重点TP1を起点として、絶縁基板92と封止材3との界面に沿って沿面放電が進展していくことが知られている(例えば非特許文献1および非特許文献2を参照)。また、このような部分放電や沿面放電を抑制する方法として、様々な方法が知られている。
例えば、絶縁基板と導体との界面に発生するボイドの制御に関して、特許文献1に開示されているセラミックスの改質方法では、金属層との接合面の特性を向上させ、ボイドなどの空隙を小さくするため、セラミックス基板の表面に凹凸を持たせ、ボイドの抜けを良くする効果を持たせるように改質している。また、特許文献2に開示されている窒化珪素回路基板では、ろう付け接合界面のボイドの発生を抑制するため、窒化珪素基板の表面に適切な凹凸を持たせるように改質している。
一方、絶縁破壊に至る部位に着目し、その箇所を中心に対策を施すことによって、高い部分放電および沿面放電耐量を確保する方法も知られている。例えば、特許文献3ないし特許文献5では、最も電界が集中する絶縁基板上の導体端部にコーティングを施すことによって、電界を緩和する方法が開示されている。
上記特許文献1ないし特許文献5に開示されている方法は、いずれも基板側での対策であるが、封止材側での対策も知られている。例えば、特許文献6に開示されているパワーモジュールでは、吸湿急加熱時に発生するゲル内部の欠陥による部分放電の発生を抑制するために、これら吸湿急加熱に強いゲル材が用いられている。
また、特許文献7では、主回路基板と制御基板とが上下に一括して搭載されたパワーモジュールにおいて、ヒートサイクルにおけるゲル裂けやゲルの剥離などの長期の信頼性を向上させるために、主回路基板と制御基板とを2段構成とする方法が開示されている。
さらに、特許文献8では、液状絶縁物(フロロカーボンや絶縁油)とエポキシ樹脂との2段構成や、この2段構成の間にさらにシリコーンゲルを挟んだ3段構成とすることによって、沿面放電を抑制する方法も開示されている。
特開2004−196633号公報 特開2010−76948号公報 特開2005−116602号公報 特開2001−44634号公報 特開2000−91472号公報 特開2010−34151号公報 特開平10−270609号公報 特開平10−173098号公報
華表宏隆、山城啓輔、高野哲美、「ゲル絶縁物中の部分放電発生機構に関する検討」、平成23年電気学会全国大会論文集、2011年3月、No.1-074 早瀬悠二、山城啓輔、華表宏隆、高野哲美、西村芳孝、「シリコーンゲルにおける部分放電と泡トリーの進展観測」、平成24年電気学会全国大会論文集、2012年3月、No.1-090
しかしながら、基板側での対策は、基板の物理的構造の変更を伴い、また、封止材側での対策は、封止材料の変更を伴うこととなる。そのため、上記のような対策は、コスト的に高価となる。
前述した課題を解決する主たる本発明は、表面に電極パターンが設けられた絶縁基板と、前記絶縁基板の表面に実装される半導体素子と、を有する半導体装置の製造方法であって、少なくとも前記絶縁基板の表面および前記半導体素子を封止材により封止する封止工程において、前記電極パターンに前記封止材を引き寄せるための電界を印加することを特徴とする半導体装置の製造方法である。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、基板の物理的構造の変更や封止材料の変更を伴うことなく、絶縁基板と電極パターンとの界面に残存する気泡を除去して、より高い絶縁性を確保し、さらなる高耐圧化を図ることができる。
本発明の一実施形態における半導体装置の製造方法の第1工程(注型工程)を説明する断面図である。 本発明の一実施形態における半導体装置の製造方法の第2工程(脱泡工程)を説明する断面図である。 本発明の一実施形態における半導体装置の製造方法の第3工程(硬化工程)を説明する断面図である。 本発明の一実施形態における半導体装置の製造方法によって、3重点の気泡を除去できることを説明する模式図である。 一般的なパワー半導体モジュールの封止工程のうち、注型工程を示す断面図である。 一般的なパワー半導体モジュールの封止工程のうち、脱泡工程を示す断面図である。 一般的なパワー半導体モジュールの封止工程のうち、硬化工程を示す断面図である。 パワー半導体モジュールの構成の一例を示す断面図である。 パワー半導体モジュールにおいて、3重点から沿面放電が進展していくことを説明する模式図である。 パワー半導体モジュールの他の構成例を示す断面図である。 パワー半導体モジュールの他の構成例を示す断面図である。 パワー半導体モジュールの他の構成例を示す断面図である。 パワー半導体モジュールの他の構成例を示す断面図である。 パワー半導体モジュールの他の構成例を示す断面図である。 パワー半導体モジュールの他の構成例を示す断面図である。 パワー半導体モジュールの他の構成例を示す断面図である。 パワー半導体モジュールの他の構成例を示す断面図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
半導体装置の構成の一例
まず、図8を参照して、後述する本発明の一実施形態における製造方法が適用された半導体装置の構成について説明する。なお、以下においては、半導体装置の一例として、特に高耐圧が要求されるパワー半導体モジュールの場合について説明する。
図8に示されているパワー半導体モジュール9は、金属ベース90、電極パターン91、93、絶縁基板92、パワー半導体素子94、ボンディングワイヤ95、ケース96、外部導出端子97、および硬化後の封止材3’を含んで構成されている。
絶縁基板92は、例えばセラミック基板であり、その両表面に、例えば銅箔からなる電極パターン91および93が設けられている。以下、絶縁基板92の上面(図8において上側の面)に設けられた電極パターン93を上部電極パターンと称し、下面(図8において下側の面)に設けられた電極パターン91を下部電極パターンと称する。
パワー半導体素子94は、絶縁基板92上面の上部電極パターン93上に実装されている。また、パワー半導体素子94の電極と上部電極パターン93とは、ボンディングワイヤ95で接続されている。なお、パワー半導体素子が複数実装されていてもよく、さらに、パワー半導体素子の駆動回路や保護回路を構成する他の素子が実装されていてもよい。
金属ベース90は、例えば銅ベースであり、絶縁基板92下面の下部電極パターン91に、例えば半田接合されている。また、金属ベース90は、ケース96の底面(一面)を構成しており、ケース96は、その内部に絶縁基板92(電極パターン91および93を含む)およびパワー半導体素子94を収納している。そして、絶縁基板92(の少なくとも上面)およびパワー半導体素子94は、封止工程においてケース96の内部に充填され、硬化された封止材3’によって、封止されている。なお、ケース96の上蓋96aは、封止工程においては装着されていない。
パワー半導体モジュール9は、外部導出端子97を少なくとも1つ備えている。また、当該外部導出端子97は、一端が上部電極パターン93に接続され、封止材3’およびケース96の上蓋96aを貫通して、他端が外部に導出されている。
前述したように、高耐圧のパワー半導体モジュールにおいて、絶縁基板と電極パターンとの界面(あるいは、封止材を含めた3重点)に気泡が残存すると、部分放電や沿面放電を引き起こし、絶縁上の弱点となる。そこで、本発明の一実施形態における半導体装置(パワー半導体モジュール)の製造方法では、前述した一般的なパワー半導体モジュールの封止工程において、このような絶縁上の弱点となる界面(3重点)に残存する気泡を除去している。なお、本実施形態の製造方法は、当該界面(3重点)の気泡を除去することを目的としており、図8に示したようなケース96の内部全体を封止する場合だけでなく、パワー半導体素子94や上部電極パターン93の周辺のみを部分封止する場合にも適用することができる。
ここで、一例として、封止材にシリコーンゲルを用いる場合のパワー半導体モジュールの封止工程の概略を以下に示す。
[1]事前工程(1次脱泡):注入前のゲルの減圧脱泡を行う(数分〜3時間)。
[2]第1工程(注型工程):微小リークさせながらゲルを注入する。
[3]第2工程(脱泡工程):再度減圧した後、大気圧までパージする。
[4]第3工程(硬化工程):恒温槽で100℃程度で1時間加熱する。
<第1工程>
以下、図1を参照して、本実施形態における半導体装置(パワー半導体モジュール)の製造方法のうち、第1工程(注型工程)について説明する。
図1に示すように、パワー半導体モジュール9の金属ベース90と外部導出端子97との間に、スイッチ2を介して、例えば商用交流電源である交流電源1が接続され、金属ベース90は、さらにグランドに接続されている。そして、スイッチ2をオンにして、金属ベース90と外部導出端子97との間に電圧を印加した状態で、シリコーンゲルなどの封止材3を、上蓋が未装着のケース96の内部に充填する注型工程を行う。なお、パワー半導体モジュール9が外部導出端子を複数備える場合には、それら複数の外部導出端子を一括して、金属ベース90との間で電圧を印加する。
ここで、電圧の印加は、少なくとも封止材3を充填した後、封止材3が硬化する前に行えばよい。したがって、注型工程における電圧の印加は、封止材3の充填を開始する前から開始しても、封止材3の充填を完了した後に開始してもよい。
このように、金属ベース90と外部導出端子97との間に電圧を印加することによって、図4に示すように、それらを介して絶縁基板92および上部電極パターン93に電圧が印加され、電界が発生する。ここで、封止材3の比誘電率は、空気(気泡4)の比誘電率(≒1)より高いため、発生した電界による静電気力(クーロン力)によって、図4の矢印Aで示されるように、封止材3が上部電極パターン93に引き寄せられ、高い密着性を確保することができる。一方、上部電極パターン93に引き寄せられた封止材3により、図4の矢印Bで示されるように、気泡4が上部電極パターン93から遠ざけられる。
以上のように、注型工程において、金属ベース90と外部導出端子97との間に電圧を印加することによって、上部電極パターン93に電界を印加して静電気力により封止材3を引き寄せ、絶縁基板と電極パターンとの界面(3重点)に残存する気泡を除去することができる。そして、封止材3を引き寄せる力は、発生する電界に応じて大きくなるため、部分放電や沿面放電が発生しやすく、気泡を除去する必要性が高い高電界部ほど、気泡を除去する効果が大きくなる。
なお、封止材3を引き寄せる力は、金属ベース90と外部導出端子97との間に印加する電圧が高いほど大きくなるものの、実装されているパワー半導体素子94などの素子耐圧を上限として印加するのが適当である。また、封止材3を引き寄せる力は、用いられる封止材の比誘電率が高いほど大きくなるが、シリコーンゲルの比誘電率程度(3.5〜5.0程度)であれば、十分に気泡を除去する効果を得ることができる。さらに、封止材3と界面を形成する相手の材料との間の表面エネルギーの観点から、封止材3が表面エネルギーによって浸透するためには、両者間の接触角が90°以下であることが望ましい。
<第2工程>
以下、図2を参照して、本実施形態における半導体装置(パワー半導体モジュール)の製造方法のうち、第2工程(脱泡工程)について説明する。
図2に示すように、真空チャンバ5は、一例として、真空ポンプ51、ガスボンベ52、減圧弁53、54、および流量計55を備えている。真空ポンプ51は、例えばロータリーポンプであり、減圧弁53とともに真空パージに用いられる。一方、ガスボンベ52は、パージガスが充填されており、減圧弁54および流量計55とともに、ガスパージに用いられる。なお、パージガスとしては、例えば窒素(N)や、乾燥空気、トリフルオロヨードメタン(CFI)などが用いられ、湿度管理や絶縁性の高い雰囲気にするために使われる。
真空チャンバ5には、配線導入端子56および57が設けられており、それぞれパワー半導体モジュール9の外部導出端子97および金属ベースに接続されている。また、交流電源1は、スイッチ2を介して、配線導入端子56および57の間に接続され、配線導入端子57は、さらにグランドに接続されている。そして、これらの配線導入端子を介して、金属ベースと外部導出端子97との間に電圧を印加した状態で、注型工程においてケースの内部に充填された封止材3中の気泡を除去する脱泡工程を行う。
前述したように、電圧の印加は、少なくとも封止材3を充填した後、封止材3が硬化する前に行えばよい。したがって、封止材3の充填後の脱泡工程における電圧の印加は、真空を引く時点や脱泡を開始する時点など、どの時点で開始してもよい。
このように、脱泡工程においても、金属ベースと外部導出端子97との間に電圧を印加することによって、注型工程と同様に、上部電極パターン93に電界を印加して静電気力により封止材3を引き寄せ、絶縁基板と電極パターンとの界面(3重点)に残存する気泡を除去することができる。
<第3工程>
以下、図3を参照して、本実施形態における半導体装置(パワー半導体モジュール)の製造方法のうち、第3工程(硬化工程)について説明する。
図3に示すように、硬化工程に用いられる加熱炉6(恒温槽)には、配線導入端子61および62が設けられており、それぞれパワー半導体モジュール9の外部導出端子97および金属ベースに接続されている。また、交流電源1は、スイッチ2を介して、配線導入端子61および62の間に接続され、配線導入端子62は、さらにグランドに接続されている。そして、これらの配線導入端子を介して、金属ベースと外部導出端子97との間に電圧を印加した状態で、注型工程および脱泡工程後の封止材3を硬化させる硬化工程を行う。
なお、封止材3が硬化してしまうと、気泡を除去することができなくなるため、電圧の印加は、少なくとも封止材3が硬化する前に行う必要がある。したがって、硬化工程における電圧の印加は、少なくとも加熱炉6の加熱によって封止材3が硬化する前に開始し、好ましくは加熱炉6が加熱を開始する前に開始するようにしてもよい。
このように、硬化工程の封止材3が硬化する前においても、金属ベースと外部導出端子97との間に電圧を印加することによって、注型工程や脱泡工程と同様に、上部電極パターン93に電界を印加して静電気力により封止材3を引き寄せ、絶縁基板と電極パターンとの界面(3重点)に残存する気泡を除去することができる。
半導体装置の他の構成例
以下、図10ないし図17を参照して、本実施形態の製造方法が適用される半導体装置(パワー半導体モジュール)の他の構成例について説明する。
図10に示されているパワー半導体モジュールにおいては、両表面に電極パターン91および93が設けられた絶縁基板92は、放熱用のフィン98に取り付けられている。また、上部電極パターン93上にパワー半導体素子94が実装されるとともに、上部電極パターン93間がボンディングワイヤ95で接続されている。そして、このような構成のパワー半導体モジュールに対しては、フィン98と上部電極パターン93との間に、スイッチ2を介して交流電源1を接続し、封止工程において、スイッチ2をオンにして封止材を引き寄せるための電界を印加する。
図11は、プレスパック(press pack)型のパワー半導体モジュールの構成例を示している。パワー半導体モジュール(例えばIGBT)のコレクタ端子Cは、パッケージ96下面に設けられ、パワー半導体素子94と接合されている。また、エミッタ端子Eは、パッケージ96上面に設けられ、ばね特性を有するピン950でパワー半導体素子94と接続されている。さらに、ゲート端子Gは、パッケージ96側面に設けられ、ボンディングワイヤ95でパワー半導体素子94と接続されている。なお、図11の構成例では、パワー半導体素子94の周縁部のみが封止材3によって(部分)封止され、窒素ガスなどの加圧ガス7がパッケージ96の内部に充填されているが、パッケージ96の内部全体を封止してもよい。そして、このような構成のパワー半導体モジュールに対しては、コレクタ端子Cと、エミッタ端子Eおよびゲート端子Gとの間に、スイッチ2を介して交流電源1を接続し、封止工程において、封止材3を引き寄せるための電界を印加する。
図12ないし図17は、アルミナ(Al)などのセラミック基板(92)上に銅回路板(91,93)を共晶反応によって接合したDCB(Direct Copper Bond)基板を用いる構成例を示している。
図12に示されているパワー半導体モジュールにおいては、DCB基板(91〜93)の下部電極パターン(銅回路板)91に金属ベース(銅ベース)90が接合され、上部電極パターン(銅回路板)93上にパワー半導体素子94が実装されている。また、パワー半導体素子94の電極や上部電極パターン93がボンディングワイヤ95でケース96内の外部導出端子97と接続されている。そして、このような構成のパワー半導体モジュールに対しては、金属ベース90と外部導出端子97との間に、スイッチ2を介して交流電源1を接続し、封止工程において、封止材3を引き寄せるための電界を印加する。
図13に示されているパワー半導体モジュールにおいては、さらに熱抵抗を低減するため、図12の金属ベース90を用いず、窒化ケイ素(Si)のセラミック基板(92)上により厚い銅回路板(91,93)を接合したDCB基板を用いている。また、図12のボンディングワイヤ95に代えて、銅ピン951を備えたプリント基板構造のパワー基板952をパワー半導体素子94上に接続することにより、配線経路を形成している。さらに、封止材として、シリコーンゲルに代えてエポキシ樹脂8を用いることにより、図12のケース96を不要としている。そして、このような構成のパワー半導体モジュールに対しては、下部電極パターン(銅回路板)91と、外部導出端子97およびパワー基板952との間に、スイッチ2を介して交流電源1を接続し、封止工程において、エポキシ樹脂8を引き寄せるための電界を印加する。
図14に示されているパワー半導体モジュールにおいては、DCB基板(91〜93)は、冷却用のフィン98に取り付けられている。また、DCB基板の下部電極パターン(銅回路板)91に放熱用の金属ベース90が接合され、上部電極パターン(銅回路板)93上にパワー半導体素子94が実装されている。さらに、上部電極パターン93間がボンディングワイヤ95で接続されている。そして、このような構成のパワー半導体モジュールに対しては、フィン98と上部電極パターン93との間に、スイッチ2を介して交流電源1を接続し、封止工程において、封止材を引き寄せるための電界を印加する。
図15は、図14のパワー半導体モジュールに対して、放熱用の金属ベース90を用いない放熱用ベースフリー構造のパワー半導体モジュールの構成例を示している。
図16に示されているパワー半導体モジュールにおいては、DCB基板(91〜93)の下部電極パターン(銅回路板)91に金属ベース90が接合され、上部電極パターン(銅回路板)93上にパワー半導体素子94が実装されている。また、これらが冷却用のフィン98に取り付けられており、金属ベース90とフィン98表面との間の接触熱抵抗を低減するため、サーマルグリスが用いられている。さらに、パワー半導体素子94の電極や上部電極パターン93がボンディングワイヤ95でケース96内の外部導出端子97と接続されている。そして、このような構成のパワー半導体モジュールに対しては、金属ベース90と外部導出端子97との間に、スイッチ2を介して交流電源1を接続し、封止工程において、封止材3を引き寄せるための電界を印加する。
図17は、図16のパワー半導体モジュールに対して、冷却用のフィン98を金属ベース90と一体化し、ベースカバー99との間に冷却液を流すことにより、さらに熱抵抗を低減させた直接水冷構造のパワー半導体モジュールの構成例を示している。
前述したように、絶縁基板92の上面にパワー半導体素子94が実装された半導体装置(パワー半導体モジュール9)の製造方法において、上部電極パターン93に電界を印加した状態で、絶縁基板92(の少なくとも上面)およびパワー半導体素子94を封止材3により封止する封止工程を行うことによって、基板の物理的構造の変更や封止材料の変更を伴うことなく、静電気力により封止材3を引き寄せ、絶縁基板と電極パターンとの界面(3重点)に残存する気泡を除去することができる。これにより、部分放電や絶縁破壊を抑制し、より高い絶縁性を確保し、さらなる高耐圧化を図ることができる。
また、上部電極パターン93への電界の印加は、注型工程、脱泡工程、および硬化工程のうちの1つまたは複数の工程において行うことができる。
また、上部電極パターン93に電界を印加するために印加する電圧は、実装されているパワー半導体素子94などの素子耐圧を上限として印加すればよい。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
上記実施形態では、封止工程において、パワー半導体モジュール9の金属ベースと外部導出端子との間に交流電圧を印加しているが、これに限定されるものではなく、印加する電圧は、例えば直流電圧やパルス電圧であってもよい。
1 交流電源
2 スイッチ
3 封止材
3’ 封止材(硬化後)
4 気泡
5 真空チャンバ
6 加熱炉
7 加圧ガス
8 エポキシ樹脂
9 パワー半導体モジュール(半導体装置)
51 真空ポンプ(ロータリーポンプ)
52 ガスボンベ
53、54 減圧弁
55 流量計
56、57、61、62 配線導入端子
90 金属ベース(銅ベース)
91 下部電極パターン
92 絶縁基板(セラミック基板)
93 上部電極パターン
94 パワー半導体素子
95 ボンディングワイヤ
96 ケース(パッケージ)
96a 上蓋
97 外部導出端子
98 フィン
99 ベースカバー
950 ピン
951 銅ピン
952 パワー基板
TP1 3重点

Claims (7)

  1. 表面に電極パターンが設けられた絶縁基板と、
    前記絶縁基板の表面に実装される半導体素子と、
    を有する半導体装置の製造方法であって、
    少なくとも前記絶縁基板の表面および前記半導体素子を封止材により封止する封止工程において、前記電極パターンに前記封止材を引き寄せるための電界を印加することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記封止工程のうち、前記封止材を注型する注型工程において、前記電極パターンに前記封止材を引き寄せるための電界を印加することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記封止工程のうち、注型された前記封止材中の気泡を除去する脱泡工程において、前記電極パターンに前記封止材を引き寄せるための電界を印加することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項3に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記脱泡工程は、減圧脱泡を行って、注型された前記封止材中の気泡を除去する工程であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記封止工程のうち、注型された前記封止材を硬化させる硬化工程において、前記電極パターンに前記封止材を引き寄せるための電界を印加することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  6. 請求項5に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記硬化工程は、恒温槽で100℃程度で加熱して、注型された前記封止材を硬化させる工程であることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 請求項1ないし請求項6の何れかに記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記封止工程において、前記電極パターンに前記半導体素子の耐圧を上限とする電圧を印加して、前記封止材を引き寄せるための電界を印加することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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