JP2014157863A - 金属ペースト充填方法及び金属ペースト充填装置 - Google Patents

金属ペースト充填方法及び金属ペースト充填装置 Download PDF

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充一 中村
Muneo Harada
宗生 原田
Itaru Iida
到 飯田
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Abstract

【課題】半導体基板に被着されるマスクの開口つまり底に電極が在る非貫通孔にマイクロバンプ用の金属ペーストを十全かつ効率的に充填すること。
【解決手段】この金属ペースト充填装置は、密閉可能なチャンバ10内で半導体ウエハWを水平に載置するステージ12と、このステージ12の上方に回転可能に設けられる長尺型のノズル14と、ステージ12を上下移動させるためのステージ昇降機構16と、ノズル14に金属ペーストを加圧して供給するための金属ペースト供給部18と、チャンバ10内を排気して減圧するための排気装置20と、チャンバ10内を減圧状態から大気圧状態または陽圧状態に切り換えるためのパージガス供給部22と、装置内の各部の動作および全体のシーケンスを制御するコントローラ24とを備えている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体基板表面の電極上にマイクロバンプを形成する技術に係り、特に半導体基板に被着されるマスクの開口つまり底に電極が在る非貫通孔に金属ペーストを充填する方法および装置に関する。
近年、小型かつ高性能の電子機器に対応できる半導体チップの実装技術として、実装密度の向上が最も見込まれるフリップチップ方式が注目されている。フリップチップ方式は、半導体チップの表面に設けられる電極パッドの上に突起状の端子いわゆるバンプを形成し、フェースダウンで基板に実装する技術である。当初はバンプの直径、高さおよびピッチが100μmのオーダであったが、最近は10μmのオーダに微細化され、バンプ自体もマイクロバンプと称されるようになっている。
従来より、電気メッキ法、蒸着法、印刷法、ボールバンプ法、転写バンプ法などのバンプ形成方法がよく知られている。しかし、電気メッキ法は処理工程が非常に煩雑でコストも高くつき、蒸着法、印刷法、ボールバンプ法および転写バンプ法はいずれもバンプの微細化・高密度化に適していない。
他のバンプ形成方法として、半導体基板の表面にレジストマスクを被着して、レジストマスクの開口つまり底に電極パッドが在る非貫通孔に金属ペースト(一般にはんだペーストあるいは銀ペースト)を充填して固化させてから、レジストマスクを除去して、半導体基板表面の電極パッド上に残った金属ペーストの円柱状の固まりをリフロー等の熱処理により溶融して半球状のマイクロバンプに成形する方法が知られている(特許文献1,2)。この方法は、フォトリソグラフィ技術を利用して半導体基板の表面に被着したレジストマスクの開口(底に電極パッドが在る非貫通孔)に金属ペーストを埋め込むので、微小かつ高密度のマイクロバンプを形成するのに適している。
特開9−64047号公報 特開2003−59958号公報
しかしながら、上記のようにマイクロバンプを形成するために半導体基板の表面に被着したレジストマスクの開口(非貫通孔)に金属ペーストを埋め込む従来の方式には、次のような課題がある。すなわち、レジストマスクの上に金属ペーストをスピン塗布によって塗布する方式(特許文献1)は、遠心力によって無駄に捨てられる金属ペーストの量が多いだけでなく、微細径の非貫通孔に高粘度の金属ペーストを流し込むのが難しい。一方、大気圧下でスキージングにより塗布した金属ペーストを減圧下で非貫通孔の中に押し込む方式(特許文献2)は、非貫通孔の中に残っている空気が膨張して金属ペーストを突き破り(吹き出し)、金属ペーストの充填が不完全になりやすい。
本発明は、上記のような従来技術の課題を解決するものであり、半導体基板に被着されるマスクの開口つまり底に電極が在る非貫通孔にマイクロバンプ用の金属ペーストを十全かつ効率的に充填することができる金属ペースト充填方法および金属ペースト充填装置を提供する。
本発明の第1の観点における金属ペースト充填方法は、半導体基板の表面に設けられた電極端子上にマイクロバンプを形成するために、前記半導体基板に被着されるマスクの前記電極端子と重なる位置に形成される非貫通孔に金属ペーストを充填する方法であって、減圧された空間内で、前記半導体基板上の前記マスクに対して所定のギャップを保ちながら相対的に移動するノズルの吐出口より金属ペーストを吐出させて、前記マスク上に金属ペーストを塗布する第1の工程と、前記マスク上に塗布された前記金属ペーストを大気圧または陽圧の下で前記非貫通孔に埋め込む第2の工程とを有する。
本発明の第1の観点における金属ペースト充填装置は、半導体基板の表面に設けられた電極端子上にマイクロバンプを形成するために、前記半導体基板に被着されるマスクの前記電極端子と重なる位置に形成される非貫通孔に金属ペーストを充填する装置であって、前記半導体基板を出し入れ可能に収容する密閉可能なチャンバと、前記チャンバ内で前記半導体基板を載置するステージと、前記ステージ上の前記半導体基板に向けて前記金属ペーストを吐出するためのノズルと、前記チャンバ内を排気して減圧するための排気部と、前記ノズルに前記金属ペーストを加圧して供給する金属ペースト供給部と、前記ノズルが前記金属ペーストを吐出しながら前記マスクの表面を走査するように、前記ノズルと前記ステージとの間で相対的な移動を行わせる移動機構と、前記チャンバ内を減圧状態から大気圧状態または陽圧状態に切り換えるために前記チャンバ内にパージガスを供給するパージガス供給部とを有する。
上記第1の観点においては、減圧された空間内で、半導体基板に被着されているマスクに対して所定のギャップを保ちながら回転運動する吐出口より金属ペーストを吐出させて、マスク上に金属ペーストを塗布し、その後にマスク上の金属ペーストを大気圧または陽圧の下で非貫通孔に埋め込む。このように、非貫通孔の中と外との間に生じる差圧を利用して金属ペーストを非貫通孔に埋め込むので、半導体基板上のマスクに形成されている非貫通孔に金属ペースを短時間で効率よく充填することが可能である。
本発明の第2の観点における金属ペースト充填方法は、半導体基板の表面に設けられた電極端子上にマイクロバンプを形成するために、前記半導体基板に被着されるマスクの前記電極端子と重なる位置に形成される非貫通孔に金属ペーストを充填する方法であって、前記半導体基板を載置するステージと多数の吐出口を有するシャワーヘッドとを気密に突き合わせて、前記吐出口と前記マスクとの間に所定のギャップを形成する第1の工程と、前記ギャップ内を排気して減圧する第2の工程と、前記シャワーヘッドに前記金属ペーストを圧送して、前記吐出口より減圧状態の前記ギャップ内に前記金属ペーストを吐出させ、前記マスク上に金属ペーストを塗布する第3の工程と、前記ギャップ内にパージガスを供給して、前記マスク上に塗布された前記金属ペーストを大気圧または陽圧の下で前記非貫通孔に埋め込む第4の工程とを有する。
本発明の第2の観点における金属ペースト充填装置は、半導体基板の表面に設けられた電極上にマイクロバンプを形成するために、前記半導体基板に被着されるマスクの前記電極と重なる位置に形成される非貫通孔に金属ペーストを充填する装置であって、前記半導体基板を載置するステージと、前記ステージの上方に配置され、前記半導体基板よりも大きな口径を有し、一定の密度で分布する多数の吐出口を設けているシャワーヘッドと、前記シャワーヘッドと前記ステージとが気密に突き合わさって、前記吐出口と前記マスクとの間に所定のギャップが形成されるように、前記シャワーヘッドおよび前記ステージの少なくとも一方を移動させる移動機構と、前記ギャップ内を排気して減圧するための排気部と、前記シャワーヘッドに前記金属ペーストを加圧して供給する金属ペースト供給部と、前記ギャップ内を減圧状態から大気圧状態または陽圧状態に切り換えるために前記ギャップにパージガスを供給するパージガス供給部とを有する。
上記第2の観点においては、半導体基板を載置するステージと多数の吐出口を有するシャワーヘッドとを気密に突き合わせて、吐出口と半導体基板上のマスクとの間に所定のギャップを形成する、そして、ギャップ内を排気して減圧する一方で、シャワーヘッドに金属ペーストを圧送して、シャワーヘッドの吐出口より減圧状態のギャップ内に金属ペーストを吐出し、マスク上に金属ペーストを一面に盛る(塗布する)。次いで、ギャップ内を減圧状態から大気圧状態または陽圧状態に切り換えることにより、マスク上に塗布された金属ペーストを大気圧または陽圧の下で非貫通孔に埋め込む。このように、非貫通孔の中と外との間に生じる差圧を利用して金属ペーストを非貫通孔に埋め込むので、半導体基板上のマスクに形成されている非貫通孔に金属ペーストを短時間で効率よく充填することができる。
本発明の第3の観点における金属ペースト充填方法は、半導体基板の表面に設けられた電極上にマイクロバンプを形成するために、前記基板に被着されるマスクの前記電極と重なる位置に形成される非貫通孔に金属ペーストを充填する方法であって、前記半導体基板上の前記マスクに対して、前記非貫通孔を覆うように所定の閾値より小さなギャップを挟んでパッドの作用面を突き合わせる第1の工程と、前記パッドの作用面に形成されている1つまたは複数の排気口より前記ギャップ内の空気を排出して、前記ギャップの中を減圧する第2の工程と、前記パッドの作用面に形成されている1つまたは複数の注入口より前記マスクの前記ギャップの中に在る全部または一部の前記非貫通孔に金属ペーストを供給する第3の工程とを有する。
本発明の第3の観点における金属ペースト充填装置は、半導体基板の表面に設けられた電極上にマイクロバンプを形成するために、前記半導体基板に被着されるマスクの前記電極と重なる位置に形成される非貫通孔に金属ペーストを充填する装置であって、少なくとも1個の前記非貫通孔を覆うように前記マスクの表面に対して所定の閾値より小さなギャップを挟んで突き合わされる作用面を有するパッドと、前記パッドの作用面に形成された1つまたは複数の排気口を有し、前記排気口を介して前記ギャップ内の空気を排出して、前記ギャップの中を減圧する排気部と、前記パッドの作用面に形成された1つまたは複数の注入口を有し、前記注入口より前記ギャップの中に在る全部または一部の前記非貫通孔に前記金属ペーストを供給する金属ペースト供給部とを有する。
上記第3の観点においては、所定の閾値より小さな隙間を挟んで基板の表面とパッドの作用面とを突き合わせ、排気部によりパッド作用面の排気口を介して隙間内の空気を排出することにより、隙間における空気排出速度が空気流入速度を上回って、隙間内の空気が減少し、隙間および非貫通孔の中が減圧状態になる。この状態で、金属ペースト供給部がパッド作用面の注入口を介して隙間内に金属ペーストを供給する。注入口から注入された金属ペーストは、減圧状態になっている隙間の中で速やかに四方に拡がり、その拡がる過程で行き先々の非貫通孔の中に流れ込む。この時、非貫通孔の内部も減圧状態になっているので、そこに金属ペーストがスムーズに流れ込み、その非貫通孔に空金属ペーストが充填される。非貫通孔の中を減圧状態にしてそこに金属ペーストを大気圧の圧力を利用して流し込むので、微細径の非貫通孔NHに金属ペーストを空隙無く充填することができる。
本発明の第4の観点における金属ペースト充填方法は、半導体基板の表面に設けられた電極上にマイクロバンプを形成するために、前記半導体基板に被着されるマスクの前記電極と重なる位置に形成される非貫通孔に金属ペーストを充填する方法であって、吸引用のガスを流すための溝状のガス流路と、金属ペーストを外部へ放出するための溝状のペースト放出口とが形成されているヘッドの作用面を前記マスクの表面に当てる工程と、前記ガス流路を通り抜けるように外部からガス流を供給する工程と、前記ペースト放出口に金属ペーストを加圧して供給する工程と、前記マスクの少なくとも一個の前記非貫通孔の上を、先に前記ガス流路が通過して当該非貫通孔の中をベンチュリー効果によって減圧し、その後に前記ペースト放出口が通過して当該非貫通孔に金属ペーストを充填するように、前記マスクの表面上で前記ヘッドを相対的に摺動させる工程とを有する。
本発明の第4の観点における金属ペースト充填装置は、半導体基板の表面に設けられた電極上にマイクロバンプを形成するために、前記半導体基板に被着されるマスクの前記電極と重なる位置に形成される非貫通孔に金属ペーストを充填する装置であって、吸引用のガスを流すための溝状のガス流路と、金属ペーストを外部へ放出するための溝状のペースト放出口とが形成されている作用面を有するヘッドと、前記ガス流路を通り抜けるように外部からガス流を供給するガス流供給部と、前記ペースト放出口に金属ペーストを加圧して供給する金属ペースト供給部と、前記マスクの少なくとも1個の前記非貫通孔の上を、先に前記ガス流路が通過して当該非貫通孔の中をベンチュリー効果によって減圧し、その後に前記ペースト放出口が通過して当該非貫通孔の中に金属ペーストを充填するように、前記マスクの表面上で前記ヘッドを相対的に摺動させる移動機構とを有する。
本発明の上記第2の観点においては、移動機構を作動させて、基板上でヘッドを走査させる。ヘッド走査中は、空気流供給部および金属ペースト供給部を持続的にオン状態で作動させる。基板上でヘッドが移動する過程で、その行き先々に在る非貫通孔の上を先ずヘッド作用面の空気流路が通過する。この時、空気流供給部より供給される空気流が空気流路を吹き抜けることにより、ベンチュリー効果によって空気流路の直下に在る非貫通孔内の空気が空気流路上に引き抜かれ(吸引され)、その非貫通孔の中が減圧状態になる。この直後に、減圧状態を保っている非貫通孔の上をヘッド作用面のペースト放出口が通過する。そうすると、ペースト放出口から当該非貫通孔の中に金属ペーストが吸い込まれるように流れ込み、当該非貫通ビアに金属ペーストが充填される。ベンチュリー効果を利用して非貫通孔NHの中に金属ペーストMPを流し込むので、微細径の非貫通孔NHに金属ペーストを空隙無く充填することができる。
本発明の金属ペースト充填方法および金属ペースト充填装置によれば、上記のような構成および作用により、半導体基板に被着されるマスクの開口つまり底に電極が在る非貫通孔にマイクロバンプ用の金属ペーストを十全かつ効率的に充填することができる。
第1の実施形態における金属ペースト充填装置の構成を示す図である。 上記金属ペースト充填装置に備えられるノズルの構成を示す分解斜視図である。 金属ペースト塗布工程におけるノズルの作用を示す斜視である。 金属ペースト塗布工程におけるノズルの内部の様子を示す断面図である。 金属ペースト塗布工程におけるノズルの内部の様子を示す断面図である。 実施形態におけるマイクロバンプ形成工程の一段階を示す断面図である。 マイクロバンプ形成工程の一段階を示す断面図である。 マイクロバンプ形成工程の一段階を示す断面図である。 マイクロバンプ形成工程の一段階を示す断面図である。 マイクロバンプ形成工程の一段階を示す断面図である。 マイクロバンプ形成工程の一段階を示す断面図である。 マイクロバンプ形成工程の一段階を示す断面図である。 第2の実施形態における金属ペースト充填装置の構成を示す図である。 上記金属ペースト充填装置において半導体ウエハ(レジストマスク)上に導体金属ペーストを塗布する時の要部の状態を示す断面図である。 上記金属ペースト充填装置において半導体ウエハ(レジストマスク)上に導体金属ペーストを塗布する時の要部の状態を示す斜視図である。 上記金属ペースト充填装置において金属ペーストを半導体ウエハ(レジストマスク)の非貫通孔に埋め込む時の要部の状態を示す断面図である。 第3の実施形態における金属ペースト充填装置の構成を示す図である。 上記金属ペースト充填装置において半導体チップをワークピースとする一実施例の様子を示す断面図である。 上記金属ペースト充填装置においてパッドを半導体チップに突き合わせた状態を示す斜視図である。 上記実施例における金属ペースト充填処理の一段階を示す図である。 上記実施例における金属ペースト充填処理の一段階を示す図である。 上記実施例における金属ペースト充填処理の一段階を示す図である。 上記実施例における金属ペースト充填処理の一段階を示す図である。 上記実施例における金属ペースト充填処理の一段階を示す図である。 上記金属ペースト充填装置において半導体ウエハをワークピースとする一実施例の様子を示す要部の斜視図である。 上記金属ペースト充填装置において半導体ウエハをワークピースとする別の実施例の様子を示す要部の斜視図である。 上記金属ペースト充填装置における一変形例の要部の構成を示す断面図である。 上記金属ペースト充填装置における別の変形例の要部の構成を示す断面図である。 上記金属ペースト充填装置における別の変形例の要部の構成を示す断面図である。 上記金属ペースト充填装置における別の変形例の要部の構成を示す断面図である。 上記金属ペースト充填装置における別の変形例の要部の構成を示す断面図である。 第4の実施形態における金属ペースト充填装置の構成を示す図である。 上記金属ペースト充填装置におけるヘッドの外観の構成を示す斜視図である。 上記ヘッドの要部の構成を示す斜視図である。 上記金属ペースト充填装置において半導体ウエハをワークピースとする一実施例の様子を示す斜視図である。 上記実施例における金属ペースト充填処理の一段階を示す図である。 上記実施例における金属ペースト充填処理の一段階を示す図である。 上記実施例における金属ペースト充填処理の一段階を示す図である。 上記実施例における金属ペースト充填処理の一段階を示す図である。 第4の実施形態において、レジストマスクの非貫通孔の中に充填されたはんだペーストの断面構造を示す図(SEM写真)である。 第4の実施形態において、リフロー処理後に得られる半球状マイクロバンプの断面構造を示す図(SEM写真)である。
以下、添付図を参照して本発明の好適な実施の形態を説明する。

[実施形態1]
図1〜図6Gにつき、本発明の第1の実施形態を説明する。図1に、この実施形態における金属ペースト充填装置の全体の構成を示す。図2〜図5に、この金属ペースト充填装置に備えられるノズルの構成および作用を示す。図6A〜図6Gに、この実施形態におけるマイクロバンプ形成工程の各段階を示す。
この金属ペースト充填装置は、半導体基板としてたとえば半導体ウエハWを出し入れ可能に収容する密閉可能なチャンバ10と、このチャンバ10内で半導体ウエハWを水平に載置するステージ12と、このステージ12の上方に水平面内で回転可能に設けられる長尺型のノズル14と、ステージ12を上下移動させるためのステージ昇降機構16とを有している。さらに、この金属ペースト充填装置は、チャンバ10の外に、ノズル14に金属ペーストを加圧して供給するための金属ペースト供給部18と、チャンバ10内を排気して減圧するための排気装置20と、チャンバ10内を減圧状態から大気圧状態または陽圧状態に切り換えるためにチャンバ10内にパージガスを供給するパージガス供給部22と、装置内の各部の動作および全体のシーケンスを制御するコントローラ24とを備えている。
より詳しくは、チャンバ10の側壁には、半導体ウエハWを出し入れするための開口10aが形成されるとともに、この開口10aを開閉するためのドアバルブ26が取り付けられている。ステージ12には、半導体ウエハWを出し入れする際にチャンバ10の外から開口10aを通って入ってくる搬送アーム(図示せず)と半導体ウエハWの受け渡しを行うためのリフトピン機構(図示せず)や、半導体ウエハWをバキュームであるいは機械的に固定するための保持機構(図示せず)等も備わっている。
ノズル14は、好ましくは半導体ウエハWの直径に略等しいスパンで多数の吐出口14a(図2)を一列(または複数列)に設けている水平な長尺型の本体(50,52)を有している。このノズル本体(50,52)は、回転機構28に機械的に結合されるとともに、金属ペースト供給部18に流体回路を通じて接続されている。
回転機構28は、ノズル14の上面の中心部から真っ直ぐチャンバ10の外(上)に延びる中空の回転支持軸32と、この回転支持軸32を鉛直方向で固定したまま回転可能に支持する軸受34と、回転支持軸32をたとえばベルト駆動式で回転駆動する回転駆動部36とを有している。回転駆動部36は、適当な場所(たとえばチャンバ10の天板の上)に固定されるモータ38と、このモータ38の回転駆動軸に結合される駆動プーリ40と、回転支持軸32に結合される従動プーリ42と、両プーリ40,42間に架け渡されるベルト44とで構成されている。回転機構28がオンすると、モータ38の回転駆動力が駆動プーリ40、ベルト44および従動プーリ42を介して回転支持軸32に伝えられ、回転支持軸32を回転中心にしてノズル14が一定の高さ位置で回転運動するようになっている。
金属ペースト供給部18は、マイクロバンプの材料となる金属ペースト(たとえば、はんだペーストあるいは銀ペースト)MPを貯留する容器(図示せず)と、この容器から金属ペーストMPを汲み出して適度な圧力で送出するポンプ(図示せず)とを有している。金属ペースト供給部18の送出口は、金属ペースト供給管46およびロータリコネクタ48を介して回転支持軸(中空軸)32内の通路32aに接続されている。金属ペースト供給部18より送出された金属ペーストMPは、金属ペースト供給管46、ロータリコネクタ48内の通路(図示せず)、回転支持軸(中空軸)32内の通路32aおよびコネクタ30内の通路30a(図2)を通ってノズル14の本体に所定の圧力で供給されるようになっている。
ノズル14の本体は、図2に示すように、Oリング51を介して気密に結合する上下2枚の板状部材つまり上部本体50および下部本体52で構成されている。上部本体50には、コネクタ30の通路30aから金属ペーストMPを導入するための導入口50aと、導入した金属ペーストMPをノズル中心部からノズル両端部まで長手方向に均一に拡げるバッファ(マニホールド)用の溝50bとが形成されている。下部本体52には、上部本体50のバッファ溝50bと連通する多数の貫通孔52aが一列(または複数列)に形成されている。これらの貫通孔52aは、ノズル14の吐出口14aを形成する。金属ペースト供給部18より金属ペーストMPがノズル本体(50,52)に圧送されることで、ノズル14の下端のすべての吐出口14a(52a)より金属ペーストが一斉に吐出されるようになっている。
なお、この実施形態において、半導体ウエハW上に均一な膜厚で金属ペーストを塗布しようとする場合は、回転運動するノズル14の各吐出口14aより吐出される金属ペーストの流量が回転中心から半径方向外側に向かうほど大きいのが望ましい。そのためには、ノズル14に設けられる吐出口14aの構成として、ノズル14の回転中心から半径方向外側に向かって、口径が次第に大きくなるレイアウトおよび/またはピッチが次第に広くなるレイアウトを好適に採ることができる。
図1において、排気装置20は、たとえば真空ポンプを有しており、チャンバ10の底に形成された1つまたは複数の排気口54に排気管56を介して接続されている。排気管56の途中には開閉弁58が設けられる。パージガス供給部22は、たとえば清浄なエアまたは窒素ガスの供給元(パージガス供給源)および送風ファン(図示せず)を有しており、ガス供給管60を介してチャンバ10の適当な場所たとえば天井に設けられたパージガス導入口62に接続されている。ガス供給管60の途中には開閉弁64が設けられる。
次に、この金属ペースト充填装置の作用を説明する。以下に述べる装置内の各部の個々の動作および各部間の連携した動作はすべてコントローラ24の制御の下で行われる。
先ず、ドアバルブ26が開いて、外部の搬送装置(図示せず)が、処理対象の半導体ウエハWを保持している搬送アームをチャンバ10の中に差し入れてくる。直後に、ステージ12に備え付けのリフトピン機構が、複数本のリフトピンを上昇させて搬送アームより半導体ウエハWを受け取り、次いでリフトピンを降下させて半導体ウエハWをステージ12の上に載置する。この時、ステージ12は、ノズル14と十分大きな離間距離をとっている。直後に、保持機構がオンして、半導体ウエハWをステージ12上で固定する。また、搬送アームが退出した後に、ドアバルブ26が閉まり、排気系の開閉弁58および排気装置20がオンする。これによって、チャンバ10内の排気が行われ、室内がたとえば−0.9MPa程度に減圧される。
一方、半導体ウエハWのローディングが完了した後に、ステージ昇降機構16が作動して、ステージ12をノズル14に近接する所定の高さ位置まで上昇移動させる。これにより、ノズル14の下端と半導体ウエハWの上面との間に塗布用の適度な(たとえば100μmの)ギャップCgが形成される。
図6Aに示すように、処理対象の半導体ウエハWにはデバイスや多層配線等の集積回路(図示せず)が作り込まれているだけでなく、ウエハWの表面(上面)にはたとえば銅(Cu)からなる多数の電極パッドEPが露出して設けられている。そして、周知のフォトリソグラフィ技術により、半導体ウエハWの表面にレジストマスクRMが被着され、このレジストマスクRMの電極パッドEPと重なる位置には開口つまり底に電極パッドEPが在る非貫通孔NHが形成されている。したがって、塗布用の上記ギャップCgは、正確には、ノズル14の下端とレジストマスクRMの表面との間の距離間隔である。
ここで、非貫通孔NHの口径および深さは、電極パッドEP上に形成される円筒状マイクロバンプbp(図6F)または半球状マイクロバンプBP(図6G)の直径および高さを規定する。また、非貫通孔NHの個数、配置パターンおよび配置密度は、電極パッドEPの個数、配置パターンおよび配置密度に対応するとともに、マイクロバンプbp,BPの個数、配置パターンおよび配置密度を規定する。
上記のようにしてノズル14とステージ12上の半導体ウエハW(レジストマスクRM)とがギャップCgを挟んで平行に向き合ってから、回転機構28および金属ペースト供給部18がオンする。そうすると、ノズル14は、図3に示すように、ステージ12上の半導体ウエハWと近接する一定の高さ位置で回転支持軸32を回転中心として回転運動しながら、半導体ウエハWの直径方向で端から端まで分布する多数の吐出口14aより金属ペーストMPを吐出する。図4および図5に、塗布処理中のノズル14の内部の様子を示す。
このように、長尺状のノズル14が水平面内での回転運動と吐出動作とを同時に行うことにより、半導体ウエハW(正確にはレジストマスクRM)の全域または一面に金属ペーストMPを短時間(たとえば5秒以内)で略均一な所定の厚さに盛ることができる。この場合、金属ペーストMPは粘性が高いので、図6Bに示すように、非貫通孔NHの内奥には入っていかず、大部分がレジストマスクRMの表面に留まる。ここで、レジストマスクRM上に盛られた金属ペーストMPは、その供給量または体積がレジストマスクRM上の全ての非貫通孔NHの総容積を超えるように設定されており、その限りでの適度な膜厚SMPを有している。
上記のようにして半導体ウエハW(レジストマスクRM)上に金属ペーストMPが一面に盛られると、回転機構28および金属ペースト供給部18がオフして、金属ペースト塗布処理が終了する。この直後に、排気系の開閉弁58および排気装置20がオフし、代わりにパージ系の開閉弁64およびパージガス供給部22がオンする。これにより、チャンバ10内にパージガス(エアまたは窒素ガス)が送り込まれ、室内がそれまでの減圧状態から大気圧状態または適度な(たとえば0.1MPa程度の)陽圧状態に変わる。
そうすると、半導体ウエハWのレジストマスクRMを覆っている金属ペーストMPには未だ減圧状態を保っている非貫通孔NHの位置で上から気体の圧力が加えられる。この差圧によって、図6Cに示すように、レジストマスクRM上の金属ペーストMPが、付近の非貫通孔NHの中に吸い込まれるように入っていく。こうして、非貫通孔NHの底から頂面まで空隙またはボイドが混じらずに金属ペーストMPが埋め込まれる。
一方、金属ペースト塗布処理の終了後に、ステージ昇降機構16が作動して、ステージ12を元の低い高さ位置に戻す。したがって、上記のようなチャンバ10内でのパージングによる金属ペースト充填工程が終了するや否や、直ちに半導体ウエハWのアンローディングが開始される。すなわち、ステージ12のリフトピン機構が、リフトピンを上昇させて処理済みの半導体ウエハWを持ち上げる。直後に、外部の搬送装置が、チャンバ10の中に搬送アームを挿入してリフトピンから半導体ウエハWを受け取り、受け取った半導体ウエハWをチャンバ10の外へ搬出する。
この後、この半導体ウエハWは、大気中で別のステージ(図示せず)の上に移送される。そして、図6Dに示すように、たとえばスキージ66によって、レジストマスクRMの表面にあふれている金属ペーストMPが拭い取られる。これにより、各非貫通孔NHに充填された金属ペーストMPの頂面は、当該非貫通孔NHの頂面と略面一になる。
次に、この半導体ウエハWは、加熱装置(図示せず)に移送され、そこでたとえば250℃の処理温度でベーク処理を受ける。このベーク処理により、各非貫通孔NHに充填されている金属ペーストMPから溶媒が揮発して、円柱体の固まりつまりマイクロバンプbpが得られる。
この後、薬液を用いるウエット剥離によって、あるいはガスやプラズマを用いるアッシングによって、半導体ウエハWの表面からレジストマスクRMが除去される。その結果、図6Fに示すように、半導体ウエハW表面の電極パッドEP上にマイクロバンプbpが残る。このマイクロバンプbpを半導体ウエハWの実装に用いることも可能である。しかし、通常は、リフローにより円柱状のマイクロバンプbpを溶融して、図6Gに示すような半球状のマイクロバンプBPに成形する。
上述したように、この第1の実施形態においては、減圧されたチャンバ10内で、半導体ウエハWに被着されているレジストマスクRMに対して所定のギャップを保ちながら回転運動する長尺型ノズル14の吐出口14aより金属ペーストMPを吐出させて、レジストマスクRM上に金属ペーストMPを塗布する。そして、チャンバ10内を減圧状態から大気圧状態または陽圧状態に切り換えて、レジストマスクRM上の金属ペーストMPを大気圧または陽圧の下で非貫通孔NHに埋め込む。このように、非貫通孔NHの中と外との間に生じる差圧を利用して金属ペーストMPを埋め込むので、半導体ウエハW上のレジストマスクRMに形成されている全ての非貫通孔NHに金属ペーストMPを短時間で効率よく充填することができる。しかも、微細径の非貫通孔NHに金属ペーストを空隙無く充填することができる。

[実施形態1の変形例]
上述した第1の実施形態は、金属ペースト塗布工程において、ステージ12上の半導体ウエハWを固定して、ノズル14を回転運動させる構成を採っている。しかし、ノズル14を固定して、ステージ12上の半導体ウエハWを回転させる構成、あるいはノズル14およびステージ12の双方を回転運動させる構成も可能である。また、上下方向において、ノズル14とステージ12との間の離間距離を制御するために、ステージ12を固定してノズル14を昇降移動させる構成も可能である。ノズル14の吐出口14aは、多穴型に限定されず、スリット型であってもよい。また、レジストマスクRMの代わりにドライフィルムのマスクを使用してもよい。

[実施形態2]
図7〜図10につき、本発明の第2の実施形態を説明する。図7に、この実施形態における金属ペースト充填装置の全体の構成を示す。図8〜図10に、この金属ペースト充填装置の要部の構成および作用を示す。
この金属ペースト充填装置は、半導体ウエハWを載置するステージ70と、このステージ70の上方に配置され、半導体ウエハWよりも大きな口径を有し、一定の密度で分布する多数の吐出口72を設けているシャワーヘッド74と、このシャワーヘッド74とステージ70とが気密に突き合わさって、吐出口72と半導体ウエハW上のレジストマスクRMとの間に所定のギャップGが形成されるように、シャワーヘッド74およびステージ70の少なくとも一方を移動させる移動機構76とを備えている。
さらに、この金属ペースト充填装置は、ステージ70およびシャワーヘッド74の周囲に、上記ギャップG内を排気して減圧するための排気装置78と、シャワーヘッド74に金属ペーストMPを加圧して供給する金属ペースト供給部80と、ギャップG内を減圧状態から大気圧状態または陽圧状態に切り換えるためにギャップGにパージガスを供給するパージガス供給部82と、装置内の各部の動作および全体のシーケンスを制御するコントローラ84とを備えている。ステージ70には、搬送アーム(図示せず)と半導体ウエハWの受け渡しを行うためのリフトピン機構(図示せず)や、半導体ウエハWをバキュームであるいは機械的に固定するための保持機構(図示せず)等も備わっている。
排気装置78は、たとえば真空ポンプを有しており、排気専用の配管86,排気/給気兼用の配管88およびステージ70内の排気/給気兼用のガス流路90およびステージ70上面の周辺部に形成されている開口91を介して上記ギャップGの空間に接続(連通)するようになっている。排気専用の配管86には開閉弁92が設けられる。
パージガス供給部82は、たとえば清浄なエアまたは窒素ガスの供給元(パージガス供給源)および送風ファン(図示せず)を有しており、給気専用の配管94,排気/給気兼用の配管88およびステージ70内部の排気/給気兼用のガス流路90およびステージ70上面の開口91を介して上記ギャップGの空間に接続(連通)するようになっている。給気専用の配管94には開閉弁96が設けられる。
シャワーヘッド74の周辺部は、吐出口72よりも一段と低くなっており、その下面には上記ギャップGの空間を真空封止するためのOリング98が取り付けられている。
金属ペースト供給部80は、ペースト供給管100を介してシャワーヘッド74のバッファ室74aに接続されるシリンジ部102を備えている。このシリンジ部102は、その出口104aがペースト供給管100に接続されているペースト容器104と、このペースト容器104の出口104aと反対側に設けられる入口104bにガス管105を介して接続される圧縮空気供給源106と、ガス管105の途中に設けられるサックバックバルブ108とレギュレータ(図示せず)を有している。
次に、この金属ペースト充填装置の作用を説明する。以下に述べる装置内の各部の個々の動作および各部間の連携した動作はすべてコントローラ84の制御の下で行われる。
先ず、外部の搬送装置(図示せず)が、処理対象の半導体ウエハWを保持している搬送アームをステージ70の上に搬送してくる。直後に、ステージ70に備え付けのリフトピン機構が、複数本のリフトピンを上昇させて搬送アームより半導体ウエハWを受け取り、次いでリフトピンを降下させて半導体ウエハWをステージ70の上に載置する。この時、ステージ70は、シャワーヘッド74と十分大きな離間距離をとっている。直後に、保持機構がオンして、半導体ウエハWをステージ70上で固定する。そして、搬送アームが退出した後に、移動機構76が作動して、ステージ70とシャワーヘッド74とを突き合わせる。この突き合わせの状態で、シャワーヘッド74の吐出口72とステージ70上の半導体ウエハW(正確にはレジストマスクRM)との間に気密な所定のギャップGが形成される。この直後に、排気系の開閉弁92および排気装置78がオンする。これによって、ステージ70上面の開口91、ステージ70内部の排気/給気兼用のガス流路90および配管88,86を介して排気装置78によりギャップG内の排気が行われる。この時、金属ペースト供給部80は、サックバックバルブ108のサックバック機能を働かせているので、シャワーヘッド74のバッファ室74aから金属ペーストMPがギャップGの中に引き込まれるようなことはない。
そして、ギャップG内が所定の圧力(たとえば−0.9MPa)に減圧されると、金属ペースト供給部80において、サックバックバルブ108の開閉弁がオンする。そうすると、圧縮空気供給源106より所定圧力(たとえば0.05〜0.7MPa)の圧縮空気がサックバックバルブ108を通ってペースト容器104の入口104bに送り込まれ、ペースト容器104の出口104aより金属ペーストMPが所定の圧力で送出される。そして、ペースト容器104より送出された金属ペーストMPは、ペースト供給管100およびシャワーヘッド74のバッファ室74aを通って吐出口72からギャップG内に吐出され(図9)、その減圧空間の中で半導体ウエハW(レジストマスクRM)上に略均一な所定の厚さで盛られる(図8)。
この場合、上述した第1の実施形態と同様に、金属ペーストMPは粘性が高いので、図6Bに示すように、非貫通孔NHの内奥には入っていかず、大部分がレジストマスクRMの表面に留まる。そして、レジストマスクRM上に盛られた金属ペーストMPは、その供給量または体積がレジストマスクRM上の全ての非貫通孔NHの総容積を超えるように設定されており、その限りでの適度な膜厚SMPを有している。
上記のようにして半導体ウエハW(レジストマスクRM)上に金属ペーストMPが一面に盛られると、金属ペースト供給部80がオフして、金属ペーストMPの供給を停止し、さらにサックバックバルブ機能を作動させる。この直後に、排気系の開閉弁92および排気装置78もオフし、代わりにパージ系の開閉弁96およびパージガス供給部82がオンする。パージガス供給部82は、配管94,88、ステージ70内部の排気/給気兼用のガス流路90およびステージ70上面の開口91を介してギャップG内にパージガスを送り込む。これによって、ギャップGの空間は、それまでの減圧状態から大気圧状態または適度な陽圧状態に変わる(図10)。
そうすると、半導体ウエハWのレジストマスクRMを覆っている金属ペーストMPには未だ減圧状態を保っている非貫通孔NHの位置で上から気体の圧力が加えられる。この差圧によって、図6Bに示すように、レジストマスクRM上の金属ペーストMPが、付近の非貫通孔NHの中に吸い込まれるように入っていく。こうして、非貫通孔NHの底から頂面まで空隙またはボイドが混じらずに金属ペーストMPが埋め込まれる。
そして、上記のようなギャップGの空間内でのパージングによる金属ペースト充填工程が終了すると、移動機構76が作動して、ステージ70とシャワーヘッド74とを離間させる。その後、半導体ウエハWのアンローディングが開始される。すなわち、ステージ70のリフトピン機構が、リフトピンを上昇させて処理済みの半導体ウエハWを持ち上げる。直後に、外部の搬送装置が、ステージ70の上に搬送アームを挿入してリフトピンから半導体ウエハWを受け取り、受け取った半導体ウエハWを搬出する。
この後、半導体ウエハWは、上述した第1の実施形態と同様に、スキージ66等によりレジストマスクRMの表面から金属ペーストMPを拭い取ってから(図6D)、ベーク処理(図6E)、レジストマスク除去処理(図6F)およびリフロー処理(図6G)を順次受ける。
上述したように、この第2の実施形態においては、半導体ウエハWを載置するステージ70と多数の吐出口72を有するシャワーヘッド74とを気密に突き合わせて、吐出口72と半導体ウエハW上のレジストマスクRMとの間に所定のギャップGを形成する、そして、排気装置78によりギャップG内を排気して減圧する一方で、シャワーヘッド74に金属ペースト供給部80より金属ペーストMPを圧送して、シャワーヘッド74の吐出口72より減圧状態のギャップG内に金属ペーストMPを吐出し、レジストマスクRM上に金属ペーストMPを一面に盛る(塗布する)。次いで、ギャップG内にパージガス供給部82よりパージガスを供給して、レジストマスクRM上に塗布された金属ペーストMPを大気圧または陽圧の下で非貫通孔NHに埋め込む。
上述した第1の実施形態と同様に、減圧空間内で金属ペーストMPをレジストマスクRM上に塗布し、大気圧または陽圧下でレジストマスクRM上の金属ペーストMPを非貫通孔NHに埋め込むので、半導体ウエハW上のレジストマスクRMに形成されている全ての非貫通孔NHに金属ペーストMPを短時間で効率よく充填することができる。しかも、微細径の非貫通孔NHに金属ペーストを空隙無く充填することができる。

[実施形態3]
以下に、図11〜図20を参照して、本発明の第3の実施形態を説明する。
図11に、この実施形態における金属ペースト充填装置の構成を示す。この金属ペースト充填装置は、主たる構成要素として、パッド110、排気部112、金属ペースト供給部114およびコントローラ130を備えている。
パッド110は、鏡面仕上げや穿孔等の加工性に優れ、かつ金属ペーストの溶剤(たとえばアルコール)に対して耐性の高い任意の剛材、たとえばステンレス鋼、アルミニウム、樹脂、ガラス等を材質としている。パッド110は、平坦度の高い作用面110aを有している。パッド110の形状やサイズは任意でよい。もっとも、後述するように、たとえば1個の半導体チップWCにおける全ての非貫通孔NHに金属ペーストを一括充填する場合は、パッド110が平面視で少なくともその半導体チップWCと同じかそれに近い形状およびサイズ、あるいはそれより大きい形状およびサイズを有するのが好ましい。パッド110の厚さも任意でよいが、通常5〜50mmの板厚を有する平板またはブロックが好適に選ばれる。
パッド110の作用面110aには、排気部112の一構成要素である1つまたは複数の排気口116と、金属ペースト供給部114の一構成要素である1つまたは複数の注入口118とが適度な間隔を置いて設けられる。典型的には、パッド110の相対向する周辺部に排気口116および注入口118がそれぞれ1個ずつ設けられる。しかし、排気口116および注入口118の個数および配置位置に関しては任意のレイアウトが可能である。
パッド110には、各排気口116および各注入口118と対応する位置に、パッド110を板厚方向に貫通して各排気口116および各注入口118とそれぞれ同じ口径でつながるガス流路120およびペースト流路122が形成されている。これらのガス流路120およびペースト流路122も、排気部112および金属ペースト供給部114の一構成要素をそれぞれなしている。
排気口116の口径は、その個数、パッド作用面110aの有効面積、パッド作用面110aに覆われる非貫通孔の個数およびプロファイル等に応じて選ばれ、たとえば1〜5mmの口径サイズを有する。注入口118の口径も、その個数、パッド作用面110aの有効面積、パッド作用面110aに覆われる非貫通孔NHの個数およびプロファイル、金属ペーストの粘度および1回分の供給量等に応じて選ばれ、たとえば100μm〜1mmの口径サイズを有する。
排気部112は、パッド110のガス流路120に排気管124を介して接続されるバキューム装置126と、排気管124の途中に設けられる方向切換弁128とを有している。バキューム装置126は、たとえば真空ポンプまたはエジェクタで構成されている。方向切換弁128は、コントローラ130の制御の下で、ガス流路120をバキューム装置126の出側または大気ポート131のいずれかに選択的に接続できるようになっている。また、排気管124内の圧力を測定するための圧力センサ133が備えられ、圧力センサ133の出力信号がコントローラ130に送られるようになっている。
金属ペースト供給部114は、パッド110のペースト流路122に接続されるシリンジ部132を備えている。このシリンジ部132は、その出口134aがペースト流路122に接続されているペースト容器134と、このペースト容器134の出口134aと反対側に設けられる入口134bにガス管136を介して接続される圧縮空気供給源138と、ガス管136の途中に設けられるサックバックバルブ140およびレギュレータ142とを有している。
ペースト容器134は、カートリッジ交換式もしくは補給式で金属ペーストMPを収容する。圧縮空気供給源138は、コンプレッサあるいは工場用力であってよい。サックバックバルブ140は、サックバック機能を有する開閉弁からなり、コントローラ130によって制御される。レギュレータ142は、圧縮空気供給源138よりペースト容器134に供給される圧縮空気の圧力を調節する。
コントローラ130は、マイクロコンピュータおよび所要のインタフェースまたは周辺装置を含み、この金属ペースト充填装置内の各部の動作または状態および装置全体のシーケンスを制御する。図示省略するが、この金属ペースト充填装置の一構成要素として、パッド110を支持し、処理対象の基板に対してパッド110の位置合わせ、突き合わせ、引き離し等を行うパッド移動機構を備えることも可能である。その場合も、コントローラ130がパッド移動機構の動作を制御する。
次に、図12〜図14Dにつき、この金属ペースト充填装置において処理対象(ワークピース)の半導体基板が半導体ウエハWから個片に切り出された1個の半導体チップ(ダイ)CWである場合の一実施例を説明する
図13および図14に示すように、この実施例においては、第1のステップとして、半導体チップWC上のレジストマスクRMの表面に分布する全ての非貫通孔NHを覆うように、レジストマスクRMの表面に対して所定の閾値DGより小さな距離Dgの隙間gを挟んでパッド110の作用面110aを平行に突き合わせる。このとき、半導体チップWCは、ステージ160上にフェイスアップで固定されている。
ステージ160には、半導体チップWCを着脱自在に固定する手段として、たとえばバキューム機構162が備わっている。このバキューム機構162は、ステージ160の上面に形成された吸着口164と、この吸着口164にステージ160を貫通するバキューム通路166および外部のバキューム管168を介して接続されるバキューム装置170とを有している。バキューム管168の途中に開閉弁172が設けられる。バキューム装置170は、真空ポンプまたはエジェクタ装置で構成されている。また、ステージ160をX,Y,Z,θの一部または全部の方向で移動させるステージ移動機構174を備えることもできる。バキューム機構162およびステージ移動機構174も、コントローラ130(図11)の制御の下で動作する。
上記のように、半導体チップWC上のレジストマスクRMとパッド110との突き合わせでは、両者の間に閾値DGより小さな距離Dgの隙間gを形成することが重要である。ここで、閾値DGは、隙間gの全側面面積Sgが排気口16の全口径面積S16と等しくなるときの隙間距離(高さ)である。
たとえば、図12に示すようにパッド110の形状が平面視で長方形または正方形である場合、パッド110の短辺および長辺の長さをそれぞれA,Bとすると、隙間gの全側面面積Sgは、Sg=Dg×2(A+B)である。一方、排気口116がたとえば1個で、その口径(直径)がR16とすると、排気口116の全口径面積S16はS16=πR16 2/4である。したがって、閾値SGはSg=S16の条件から次の式(1)で与えられる。
G×2(A+B)=πR16 2/4
∴ DG=πR16 2/8(A+B) ・・・・(1)
たとえば、R16=4mm,A=4mm,B=5mmの場合、DG=0.314mmである。
上記第1のステップでは、排気部112および金属ペースト供給部114を停止状態または待機状態に保つ。排気部112は、方向切換弁128を大気ポート131側に切り換えている。金属ペースト供給部114は、サックバックバルブ140の出側を大気圧にしてサックバックバルブ140の開閉弁をオフ状態に保っている。
次に、第2のステップとして、排気部112において、方向切換弁128をバキューム装置126側に切り換えて、バキューム装置126をオンにする。一方、金属ペースト供給部114において、サックバックバルブ140の開閉弁をオン状態に切り換えるとともに、サックバック機能を作動させてサックバックバルブ140の出側をたとえば数kPaの圧力で減圧状態にする。
そうすると、図14Aに示すように、パッド110の作用面110aと半導体チップWC上のレジストマスクRMの表面との間に形成されている隙間g内の空気が排気部112によって排気口116から排出される。一方で、大気中の空気が隙間gの各側面からその内部に流入する。しかし、上記のようにDg<DGの条件が満たされることにより、隙間gにおける空気排出速度が空気流入速度を上回るので、隙間g内の空気が減少し、短時間(通常数秒以下)のうちに隙間gの中(したがって各非貫通孔NHの中も)減圧状態になる。この時、金属ペースト供給部114がサックバックバルブ140のサックバック機能を働かせているので、注入口118から金属ペーストMPが隙間gの中に引き込まれるようなことはない。
上記のようにして隙間gの中が減圧状態になると、コントローラ130は圧力センサ133を通じてそのことを確認する。そして、コントローラ130は、排気部112の排気動作をそのまま継続させながら、金属ペースト供給部114を動作させて、サックバックバルブ140の開閉弁をオンにする。そうすると、金属ペースト供給部114において、圧縮空気供給源138よりレギュレータ142を介して所定圧力(たとえば0.05〜0.7MPa)の圧縮空気がサックバックバルブ140を通ってペースト容器134の入口134bに送り込まれ、ペースト容器134の出口134aより金属ペーストMPが送出される。そして、図14Bに示すように、ペースト容器134より送出された金属ペーストMPは、パッド110のペースト流路122を通って注入口118から隙間g内に吐出または注入される。
注入口118から注入された金属ペーストMPは、図14Cに示すように、減圧状態になっている隙間gの中で速やかに四方に拡がり、その拡がる過程で行く先々の非貫通孔NHの中に流れ込む。この時、非貫通孔NHの内部も減圧状態になっているので、非貫通孔NHの内奥へ金属ペーストMPがスムーズに流れ込み、非貫通孔NHの底からレジストマスクRMの開口の頂面まで空隙またはボイドが混じらずに金属ペーストMPが埋まる。
コントローラ130は、隙間gの中に在る全ての非貫通孔NHに金属ペーストMPが行き渡る頃合いを見計らって、つまり金属ペーストMPの供給開始から設定時間たとえば10秒が経過した時に、排気部112および金属ペースト供給部114の動作を切り換える。すなわち、金属ペースト供給部114においては、サックバックバルブ140の開閉弁をオフにして、金属ペーストMPの供給を停止し、さらにサックバック機能を作動させる。排気部112においては、方向切換弁128を大気ポート131側に切り換える。
これにより、図14Dに示すように、パッド110と半導体チップWC上のレジストマスクRMとの間の隙間g内に充満している金属ペーストMPに対して、隙間gの各側面からだけでなく排気口116からも大気圧の圧力が加えられ、隙間g内での金属ペーストMPの拡散または流動が止まる。また、金属ペーストMPの供給を停止した時点で金属ペーストMPが完全に充填されていない非貫通孔NHがあったとしても、周囲(側面)および排気口116からの大気圧の圧力によりその非貫通孔NHの中に金属ペーストMPが十分に押し込まれる。こうして、半導体チップWCの表面に分布する全ての非貫通孔NHに金属ペーストMPが一括充填される。
上記のような金属ペースト充填処理が済むと、パッド移動機構および/またはステージ移動機構174により、パッド110が半導体チップWCから引き離される。この後、パッド110の作用面110aに付着した金属ペーストMPは、たとえば洗浄によって取り除かれる。一方、半導体チップWCの表面にあふれている金属ペーストMPは、図6Dに示すように、たとえばスキージ66によって拭い取られる。これにより、各非貫通孔NHに充填された金属ペーストMPの頂面は、当該非貫通孔NHの頂面と略面一になる。
上記第1の実施形態と同様に、この後、半導体チップWCは、スキージ66等によりレジストマスクRMの表面から金属ペーストMPを拭い取ってから(図6D)、加熱装置(図示せず)に移送され、そこでベーク処理を受ける。このベーク処理により、各非貫通孔NHに充填されている金属ペーストMPから溶媒が揮発して、円柱体の塊つまりマイクロバンプbpに変わる(図6E)。そして、ウエット剥離またはアッシングによって、半導体チップWCの表面からレジストマスクRMが除去される。その結果、図6Fに示すように、半導体チップWCの表面の電極パッドEP上にマイクロバンプbpが残る。そして、リフローにより円柱状のマイクロバンプbpを溶融すると、図6Gに示すような半球状のマイクロバンプBPが得られる。
上述したように、この第3の実施形態においては、半導体チップWCと同程度の小さなパッド110を備える簡便な金属ペースト充填装置を用いて、大気圧空間の下で半導体チップWC上のレジストマスクRMに形成されている全ての非貫通孔NHに金属ペーストMPを短時間で効率よく充填することができる。しかも、非貫通孔NHの中を減圧状態にしてそこに金属ペーストMPを大気圧の圧力を利用して流し込むので、微細径の非貫通孔NHに金属ペーストを空隙無く充填することができる。

[実施形態3の変形例]
上記実施例では、半導体ウエハWから個片に切り出された1個の半導体チップ(ダイ)WCをワークピースとした。しかし、上記実施形態における金属ペースト充填装置、金属ペースト充填方法およびマイクロバンプ形成方法は、たとえば図15Aおよび図15Bに示すように半導体ウエハWをワークピースとすることも勿論可能である。
図15Aの実施例では、1回の金属ペースト充填処理において、パッド110が半導体ウエハW上のチップ(ダイ)1個分のセル領域[WC]を覆って、該セル領域[WC]に分布している全ての非貫通孔NHに上記実施例と同様にして金属ペーストを一括充填する。半導体ウエハWは、ダイシングテープ184に貼り付けられた状態でステージ160(図13)上に固定される。パッド移動機構および/またはステージ移動機構174により、半導体ウエハWに対してパッド110をX−Y面内で相対的にステップ移動させることにより、半導体ウエハW上の全てのセル領域[WC]に対して上記実施例と同様の金属ペースト充填処理を施すことができる。その場合、パッド110の作用面110aと半導体ウエハWの表面との間で隙間距離Dgを保ったまま、パッド110の非接触走査を行うことができる。したがって、半導体ウエハW上のレジストマスクRMの表面に傷をつけずに済む。また、ダイシングの後でも、ダイシングテープ184上のダイシングされた半導体ウエハWつまり個々の半導体チップWCに対して上記実施例と同様の金属ペースト充填処理を実施することができる。
また、ダイシングの前であれば、図15Bの実施例のように、1回の金属ペースト充填処理において、パッド110が半導体ウエハW上の連続(隣接)する複数(図示の例は2つ)のセル領域[WC]を覆って、それら複数のセル領域[WC]に分布している全ての非貫通孔NHに上記実施例と同様にして金属ペーストを一括充填することも可能である。この場合も、半導体ウエハW上でパッド110の非接触走査を行うことが可能であり、処理効率を上げることができる。
また、パッド110の作用面110aを基準または一単位にして半導体ウエハWの表面をマトリクス状または格子状に区画し、1単位の区画領域毎に1回の金属ペースト充填処理によりその区画領域内に存在する全ての非貫通ビアに金属ペーストを一括充填することも可能である。
また、1回の金属ペースト充填処理においてパッド110の作用面110aに覆われながらも金属ペーストが十分に(あるいは全く)充填されない非貫通孔NHが在ってもよい。その場合は、次回または後に行われる金属ペースト充填処理において、当該非貫通孔NHとパッド110の作用面110aとの位置関係を適宜ずらすことにより、当該非貫通孔NHに金属ペーストを設定通りに充填することができる。このことは、1個の半導体チップWCをワークピースとする上記実施例にも当てはまる。さらに、同様の理由から、1個の半導体チップWCをワークピースとする場合において、パッド110の作用面110aに覆われないために金属ペーストを充填されない非貫通孔NHが在ってもよい。
また、この実施形態の金属ペースト充填装置においては、各部の構成を種種または多様に変形することができる。特に、パッド110回りで種種の変形が可能である。具体的には、上述したように、排気口116および注入口118の個数および配置位置に関しては任意のレイアウトが可能である。たとえば、図16に示すように、パッド110の中心部に1つの注入口118を設け、その注入口118を取り囲むようにパッド周辺部に複数の排気口116を設けてもよい。図示省略するが、これと反対に、パッド110の中心部に1つの排気口116を設け、その排気口116を取り囲むようにパッド周辺部に複数の注入口118を設けてもよい。
また、図17および図18に示すように、パッド110の作用面110aの外周部に適度な(たとえば0.5mm以下の)厚さを有するバンク部186を設ける構成も好適に採り得る。
このバンク部186は、好ましくは、レジストマスクRMの表面をこすっても傷をつけにくい滑性に優れた材質たとえばフッ素樹脂製の帯状シール186からなる。これにより、図17に示すように、バンク部186をレジストマスクRMの表面に当てて、パッド110を半導体ウエハW上のレジストマスクRMに突き合わせ、さらにはレジストマスクRM上でパッド110を相対的に摺動させることができる。このようにバンク部186がレジストマスクRMの表面に接触することにより、隙間gの側面が塞がって、隙間g内の真空引きがより効率的に行われる。
あるいは、図18に示すように、半導体ウエハW上のレジストマスクRMの表面に対して、バンク部186を閾値DGよりも小さな距離Dgだけ離して、パッド110の作用面110aを覆い被せることも可能である。この場合でも、バンク部186の内側に形成される隙間gの真空引きを行えるとともに、隙間gの距離(高さ)をバンク部186の高さ分だけ増やすことができる。
また、図19に示すように、パッド110の作用面110aとレジストマスクRMの表面との間に形成される隙間gを減圧する際に、周囲(側面)から隙間gの中に入ってくる空気流に対してコンダクタンスを低くするラビリンスの溝部188をパッド110の作用面110aに設ける構成も好適に採り得る。この構成においても、隙間g内の真空引きをより効率的に行うことができる。
また、図20に示すように、金属ペースト充填処理において、パッド110と半導体ウエハW上のレジストマスクRMとの間の隙間g内への金属ペーストMPの供給を停止した直後に、パッド110の作用面110aをレジストマスクRMの表面に押し付けるプッシュ部190を備える構成も好適に採ることができる。このように、金属ペースト供給工程の終了直後にパッド110の作用面110aをレジストマスクRMの表面に押し付けることにより、隙間g内の非貫通ビアへの金属ペーストMPの流し込みないし埋め込みに駄目押しの圧力を加えることができる。なお、プッシュ部190は、押圧力に弾性を付与するためのばね部材を有するのが好ましい。プッシュ部190の機能をパッド移動機構またはステージ移動機構174にもたせることもできる。
排気部112および金属ペースト供給部114においても種種の変形が可能である。たとえば、排気部112においては、方向切換弁128を複数の開閉弁で代用することもできる。金属ペースト供給部114においては、シリンジ部132の加圧部にガス加圧式に代えてピストン型を用いることもできる。

[実施形態4]
次に、図21〜図27を参照して、本発明の第4の実施形態を説明する。
図21に、この第4の実施形態における金属ペースト充填装置の構成を示す。図22にこの金属ペースト充填装置におけるヘッドの外観構成を示し、図23にこのヘッドの要部を示す。
この金属ペースト充填装置は、主たる構成要素として、ヘッド200、空気流供給部202、金属ペースト供給部204、ヘッド移動機構206およびコントローラ230を備えている。
ヘッド200は、溝加工の加工性やメンテナンス性に優れ、かつ金属ペーストの溶剤に対して耐性の高い任意の剛材、たとえばステンレス鋼、アルミニウム、樹脂等を材質としている。ヘッド200の構造上の特徴は、平坦な下面つまり作用面200aを有し、この作用面200aに、吸引用の空気(窒素でもよい)を流すための溝状の空気流路208と、金属ペーストを外部へ放出するための溝状のペースト放出口210とが形成されていることである。また、ヘッド200の作用面200aには、基板の表面に対して滑性または摺動性に優れたDLC(Diamond-Like Carbon)コーティング201が施されている。
空気流路208は、ヘッド200の前面200bの近くで、ヘッド進行方向Fと交差(好ましくは直交)する方向にヘッド作用面200aを横断し、その両端に入口208aと出口208bを有している。これらの入口208aおよび出口208bには空気流供給部202が接続される。
ペースト放出口210は、ヘッド進行方向Fにおいて空気流路208の後方に位置し、凹所または窪みの形態でヘッド進行方向Fと交差(好ましくは直交)する方向に延びており、凹所の中心部にペースト出口210aを有している。このペースト出口210aには金属ペースト供給部204が接続される。図示の構成例におけるペースト放出口210は、空気流路208と平行に長尺状に形成されている。
空気流供給部202は、空気流を生成する送風機212と、この送風機212の出側をヘッド200の空気流路208の入口208aにつなぐ可撓性のガス管214と、出口208bに接続されるタップ216とを有している。この実施例では送風機212の正圧側を出側としているが、送風機212の負圧側を出側とすることも可能である。その場合は、空気流路208の入口208aと出口208bが逆になる。
金属ペースト供給部204は、金属ペーストMPを貯留する容器218と、この容器218から金属ペーストMPを汲み上げて送り出すポンプ220と、このポンプ220の出側をヘッド200の上面に形成されているペースト導入口222につなぐペースト供給管224とを有している。ポンプ220は、たとえばシリンジポンプからなる。ヘッド200の内部には、ペースト導入口222とペースト出口210aとの間に、金属ペーストMPを一時的に蓄えるためのバッファ部226が形成されている。
ヘッド移動機構206は、ヘッド200を支持し、処理対象の基板に対してヘッド200の位置合わせ、突き合わせ、走査、引き離し等を行う。このヘッド移動機構206と併用して、あるいはヘッド移動機構206の代用として、ステージ移動機構174(図13)を備えることもできる。
コントローラ230は、マイクロコンピュータおよび所要のインタフェースまたは周辺装置を含み、この金属ペースト充填装置内の各部の動作または状態および装置全体のシーケンスを制御する。
この実施形態における金属ペースト充填装置は、図24に示すように、ダイシング前の半導体ウエハWを好適なワークピースとすることができる。この場合、コントローラ230は、ヘッド移動機構206および/またはステージ移動機構174を制御して、半導体ウエハW上でヘッド200を走査させる。このヘッド走査においては、ヘッド200の作用面200aが半導体ウエハWに被着しているレジストマスクRMの表面を擦るが、作用面200aにDLCコーティング201が施されているので、レジストマスクRMの表面に大した傷を与えなくて済む。ヘッド走査中に、コントローラ230は、空気流供給部202および金属ペースト供給部204を持続的にオン状態で作動させる。
図25Aに示すように、半導体ウエハW上でヘッド200が前方へ移動する過程で、その行き先々に在る非貫通孔NHの上を先ずヘッド作用面200aの前部に位置する空気流路208が通過する。この時、図25Bに示すように、空気流供給部202より供給される空気流が空気流路208を入口206aから出口206bに吹き抜けることにより、ベンチュリー効果によって空気流路206の直下に在る非貫通孔NH内の空気が空気流路208上に引き抜かれ(吸引され)、非貫通孔NHの中が減圧状態になる。
ヘッド作用面200aの空気流路208が減圧状態になった非貫通孔NHを通過した後も、ヘッド作用面200aがこの非貫通孔NHの開口部を覆っているので、外から空気が殆ど入ってこない。むしろ、ベンチュリー効果による減圧が増進ないし持続する。こうして減圧状態を保っている非貫通孔NHの上を、図25Cに示すように、ヘッド作用面200aのペースト放出口210が通過する。この時、ペースト放出口210から当該非貫通孔NHの中に金属ペーストMPが吸い込まれるように流れ込む。こうして、当該非貫通孔NHに金属ペーストMPが充填される。図25Dに示すように、ヘッド200が通過する全ての非貫通孔NHで上記と同様の一連の動作が繰り返される。
この実施形態においても、上記のような金属ペースト充填処理が済むと、ヘッド移動機構206および/またはステージ移動機構174により、ヘッド200が半導体ウエハWから引き離される。この後、ヘッド200の作用面200aに付着した金属ペーストMPは、たとえば洗浄によって取り除かれる。一方、半導体ウエハWの表面にあふれている金属ペーストMPは、図6Dに示すように、たとえばスキージによって拭い取られる。これにより、各非貫通孔NHに充填された金属ペーストMPの頂面は、当該非貫通孔NHの頂面と略面一になる。
この後、半導体ウエハWは、上述した第1、第2および第3の実施形態と同様に、ベーク処理(図6E)、レジストマスク除去処理(図6F)およびリフロー処理(図6G)を順次受ける。
上述したように、この第4の実施形態においても、半導体ウエハWよりも著しく小さなヘッド200を備える簡便な金属ペースト充填装置を用いて、大気圧空間の下で半導体ウエハW上のレジストマスクRMに形成されている全ての非貫通孔NHに金属ペーストMPを短時間で効率よく充填することができる。しかも、ベンチュリー効果を利用して非貫通孔NHの中に金属ペーストMPを流し込むので、微細径の非貫通孔NHに金属ペーストを空隙無く充填することができる。
図26に、上記第4の実施形態において、上記金属ペースト充填装置によりレジストマスクの非貫通孔の中に充填されたはんだペーストの断面構造をSEM写真で示す。図中、「Si」はシリコンウエハ、Cuは電極、「Resist」はレジストマスクである。図示のように、口径30.8μm、高さ35.6μmの非貫通孔の中にはんだペーストが緻密に充填されることがわかる。
図27に、上記第4の実施形態においてリフロー処理後に得られる半球状マイクロバンプの断面構造をSEM写真で示す。図示のように、直径21.4μm、高さ約15.3μmの整った半球形状のマイクロバンプが得られる。
10 チャンバ
12 ステージ
14 ノズル
16 ステージ昇降機構
18 金属ペースト供給部
20 排気装置
22 パージガス供給部
24 コントローラ
70 ステージ
72 吐出口
74 シャワーヘッド
76 移動機構
78 排気装置
80 金属ペースト供給部
82 パージガス供給部
84 コントローラ
110 パッド
110a 作用面
112 排気部
114 金属ペースト供給部
116 排気口
118 注入口
126 バキューム装置
130 コントローラ
200 ヘッド
200a 作用面
202 空気流供給部
204 金属ペースト供給部
206 ヘッド移動機構
208 空気流路
210 ペースト放出口

Claims (13)

  1. 半導体基板の表面に設けられた電極にマイクロバンプを形成するために、前記半導体基板に被着されるマスクの前記電極と重なる位置に形成される非貫通孔に金属ペーストを充填する方法であって、
    減圧された空間内で、前記半導体基板に被着されている前記マスクに対して所定のギャップを保ちながら相対的に移動するノズルの吐出口より金属ペーストを吐出させて、前記マスク上に金属ペーストを塗布する第1の工程と、
    前記マスク上に塗布された前記金属ペーストを大気圧または陽圧の下で前記非貫通孔に埋め込む第2の工程と
    を有する金属ペースト充填方法。
  2. 前記第1の工程が、気密なチャンバ内で室内を減圧状態にして行われ、
    前記第2の工程が、同一の前記チャンバ内で室内を大気圧状態または陽圧状態にして行われる、
    請求項1に記載の金属ペースト充填方法。
  3. 半導体基板の表面に設けられた電極上にマイクロバンプを形成するために、前記半導体基板に被着されるマスクの前記電極と重なる位置に形成される非貫通孔に金属ペーストを充填する装置であって、
    前記半導体基板を出し入れ可能に収容する密閉可能なチャンバと、
    前記チャンバ内で前記半導体基板を載置するステージと、
    前記ステージ上の前記半導体基板に向けて前記金属ペーストを吐出するためのノズルと、
    前記チャンバ内を排気して減圧するための排気部と、
    前記ノズルに前記金属ペーストを加圧して供給する金属ペースト供給部と、
    前記ノズルが前記金属ペーストを吐出しながら前記マスクの表面を走査するように、前記ノズルと前記ステージとの間で相対的な移動を行わせる移動機構と、
    前記チャンバ内を減圧状態から大気圧状態または陽圧状態に切り換えるために前記チャンバ内にパージガスを供給するパージガス供給部と
    を有する金属ペースト充填装置。
  4. 前記ノズルが、前記ステージと平行な一次元方向または二次元方向に分布する多数の吐出口を有し、
    前記移動機構が、前記ノズルと前記ステージ上の前記半導体基板との間で相対的な回転運動を行わせる、
    請求項3に記載の金属ペースト充填装置。
  5. 半導体基板の表面に設けられた電極上にマイクロバンプを形成するために、前記半導体基板に被着されるマスクの前記電極と重なる位置に形成される非貫通孔に金属ペーストを充填する方法であって、
    前記半導体基板を載置するステージと多数の吐出口を有するシャワーヘッドとを気密に突き合わせて、前記吐出口と前記マスクとの間に所定のギャップを形成する第1の工程と、
    前記ギャップ内を排気して減圧する第2の工程と、
    前記シャワーヘッドに前記金属ペーストを圧送して、前記吐出口より減圧状態の前記ギャップ内に前記金属ペーストを吐出させ、前記マスク上に金属ペーストを塗布する第3の工程と、
    前記ギャップ内にパージガスを供給して、前記マスク上に塗布された前記金属ペーストを大気圧または陽圧の下で前記非貫通孔に埋め込む第4の工程と
    を有する金属ペースト充填方法。
  6. 半導体基板の表面に設けられた電極上にマイクロバンプを形成するために、前記半導体基板に被着されるマスクの前記電極と重なる位置に形成される非貫通孔に金属ペーストを充填する装置であって、
    前記半導体基板を載置するステージと、
    前記ステージの上方に配置され、前記半導体基板よりも大きな口径を有し、一定の密度で分布する多数の吐出口を設けているシャワーヘッドと、
    前記シャワーヘッドと前記ステージとが気密に突き合わさって、前記吐出口と前記マスクとの間に所定のギャップが形成されるように、前記シャワーヘッドおよび前記ステージの少なくとも一方を移動させる移動機構と、
    前記ギャップ内を排気して減圧するための排気部と、
    前記シャワーヘッドに前記金属ペーストを加圧して供給する金属ペースト供給部と、
    前記ギャップ内を減圧状態から大気圧状態または陽圧状態に切り換えるために前記ギャップにパージガスを供給するパージガス供給部と
    を有する金属ペースト充填装置。
  7. 半導体基板の表面に設けられた電極上にマイクロバンプを形成するために、前記基板に被着されるマスクの前記電極と重なる位置に形成される非貫通孔に金属ペーストを充填する方法であって、
    前記半導体基板に被着される前記マスクに対して、前記非貫通孔を覆うように所定の閾値より小さなギャップを挟んでパッドの作用面を突き合わせる第1の工程と、
    前記パッドの作用面に形成されている1つまたは複数の排気口より前記ギャップ内の空気を排出して、前記ギャップの中を減圧する第2の工程と、
    前記パッドの作用面に形成されている1つまたは複数の注入口より前記マスクの前記ギャップの中に在る全部または一部の前記非貫通孔に金属ペーストを供給する第3の工程と
    を有する金属ペースト充填方法。
  8. 前記閾値は、前記パッドの作用面と前記マスクの表面との間に形成されるギャップの全側面面積が前記排気口の全口径面積と等しくなるときのギャップサイズである、請求項7に記載の金属ペースト充填方法。
  9. 前記第3の工程において、前記金属ペーストが前記ギャップ内の全部または一部の前記非貫通孔に行き渡るまでは前記排気口を介した排気動作を継続し、前記金属ペーストが前記ギャップ内の全部または一部の前記非貫通孔に行き渡った後に前記排気動作を停止する、請求項7または請求項8に記載の金属ペースト充填方法。
  10. 前記第3の工程において、前記排気動作を停止した直後またはそれと同時に、前記排気口を大気に開放する、請求項9に記載の金属ペースト充填方法。
  11. 半導体基板の表面に設けられた電極上にマイクロバンプを形成するために、前記半導体基板に被着されるマスクの前記電極と重なる位置に形成される非貫通孔に金属ペーストを充填する装置であって、
    少なくとも1個の前記非貫通孔を覆うように前記マスクの表面に対して所定の閾値より小さなギャップを挟んで突き合わされる作用面を有するパッドと、
    前記パッドの作用面に形成された1つまたは複数の排気口を有し、前記排気口を介して前記ギャップ内の空気を排出して、前記ギャップの中を減圧する排気部と、
    前記パッドの作用面に形成された1つまたは複数の注入口を有し、前記注入口より前記ギャップの中に在る全部または一部の前記非貫通孔に前記金属ペーストを供給する金属ペースト供給部と
    を有する金属ペースト充填装置。
  12. 半導体基板の表面に設けられた電極上にマイクロバンプを形成するために、前記半導体基板に被着されるマスクの前記電極と重なる位置に形成される非貫通孔に金属ペーストを充填する方法であって、
    吸引用のガスを流すための溝状のガス流路と、金属ペーストを外部へ放出するための溝状のペースト放出口とが形成されているヘッドの作用面を前記マスクの表面に当てる工程と、
    前記ガス流路を通り抜けるように外部からガス流を供給する工程と、
    前記ペースト放出口に金属ペーストを加圧して供給する工程と、
    前記マスクの少なくとも一個の前記非貫通孔の上を、先に前記ガス流路が通過して当該非貫通孔の中をベンチュリー効果によって減圧し、その後に前記ペースト放出口が通過して当該非貫通孔に金属ペーストを充填するように、前記マスクの表面上で前記ヘッドを相対的に摺動させる工程と
    を有する金属ペースト充填方法。
  13. 半導体基板の表面に設けられた電極上にマイクロバンプを形成するために、前記半導体基板に被着されるマスクの前記電極と重なる位置に形成される非貫通孔に金属ペーストを充填する装置であって、
    吸引用のガスを流すための溝状のガス流路と、金属ペーストを外部へ放出するための溝状のペースト放出口とが形成されている作用面を有するヘッドと、
    前記ガス流路を通り抜けるように外部からガス流を供給するガス流供給部と、
    前記ペースト放出口に金属ペーストを加圧して供給する金属ペースト供給部と、
    前記マスクの少なくとも1個の前記非貫通孔の上を、先に前記ガス流路が通過して当該非貫通孔の中をベンチュリー効果によって減圧し、その後に前記ペースト放出口が通過して当該非貫通孔の中に金属ペーストを充填するように、前記マスクの表面上で前記ヘッドを相対的に摺動させる移動機構と
    を有する金属ペースト充填装置。
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