JP2014156772A - 換気構造及び建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】換気性能に優れているうえに、雨仕舞い性能にも優れている換気構造を提供する。
【解決手段】建物1の軒部Nに、建物1の換気空間としての屋根裏空間Yと外部とを連通させる略下向きに開口した軒部Nの長手方向に長尺のスリット状の換気口Eが設けられており、軒部Nの内部には、仕切材としての上側仕切材21により、屋根裏空間Yと連通する通気経路K1が形成されているとともに、換気口Eの直上には、互いに仕切られた2つの雨仕舞い通気経路K3,K3が形成されており、換気口Eは、これら雨仕舞い通気経路K3,K3を介して、通気経路K1と連通した構成とされている。
【選択図】図2

Description

本発明は、建物の換気構造、及びこの換気構造を備えた建物に関するものである。
近年の建物においては、建物本体の耐久性を高めるためなどの目的で、屋根裏などの換気が行える換気構造が多く実施されている。
例えば特許文献1に開示された換気構造では、雨仕舞いを考慮して、軒部の下側に換気口が設けられ、屋根裏空間と連通している。
特開2009−13678号公報
しかしながら、特許文献1のような換気構造では、換気性能を高くしようとして換気口を大きくすると、この大きな換気口から風雨が吹き込んで雨仕舞い性能が低くなってしまい、雨仕舞い性能を高くしようとして換気口を小さくすると換気性能が低くなってしまうという問題があった。
そこで、本発明は、換気性能に優れているうえに、雨仕舞い性能にも優れている換気構造、及びこの換気構造を備えた建物を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明の換気構造は、建物の軒部に、該建物の換気空間と外部とを連通させる換気口が設けられており、前記軒部の内部には、仕切材により、前記換気空間と連通する通気経路が形成されているとともに、前記換気口に入って直ぐには、互いに仕切られた少なくとも2つの雨仕舞い通気経路が形成されており、前記換気口は、これら雨仕舞い通気経路を介して、前記通気経路と連通していることを特徴とする。
ここで、前記換気口は、前記軒部の長手方向に長尺のスリット状とされているとよい。
本発明の建物は、上記した本発明の換気構造を備えていることを特徴とする。
このような本発明の換気構造は、建物の軒部に、建物の換気空間と外部とを連通させる換気口が設けられており、軒部の内部には、仕切材により、換気空間と連通する通気経路が形成されているとともに、換気口に入って直ぐには、互いに仕切られた少なくとも2つの雨仕舞い通気経路が形成されており、換気口は、これら雨仕舞い通気経路を介して、通気経路と連通した構成とされている。
こうした構成なので、換気口を大きくしても、換気口から流入した雨水は、雨仕舞い通気経路を通る際にかなりの量が雨仕舞い通気経路を形成する水切材や水返材にあたって流下し取り除かれるため、ほとんど換気用空気のみが通気経路に流れるため、換気性能に優れているうえに、雨仕舞い性能にも優れたものとすることができる。
ここで、換気口が、軒部の長手方向に長尺のスリット状とされている場合は、換気口は、換気空間に向かう水平方向には短く、軒部の長手方向には長くなるので、換気性能と雨仕舞い性能との両方を考慮して、換気口の開口面積を大きくするのに有効である。
このような本発明の建物は、上記した本発明の換気構造を備えた構成とされている。
こうした構成なので、上記した効果を奏する建物を構築することができる。
実施例の換気構造を備えた建物の概略構成を示す斜視図である。 図1におけるA−A線矢視拡大断面図であって、実施例の換気構造の概略構成を説明するための説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面に示す実施例に基づいて説明する。
先ず、実施例の構成について説明する。
図1は、実施例の換気構造を備えた建物1の概略構成を示している。
まず、この建物1は、図1に示したように、基礎1Bの上に、建物本体1Aが構築されている。
この実施例の換気構造では、図1及び図2に示したように、野地板7の上面に防水シート8を介して貼設した屋根材9の立ち上がり端部に固定手段としてのビス10,・・・により、複数のブラケット5,・・・が軒先に沿って間隔をあけて設けられている。
ここで、複数のブラケット5,・・・は、その下側で、外壁11が雨垂れで汚れるのを防止する下部水切材51により、一体に形成されており、下部水切材51は、外壁11及び桟材11aの上面に防水シート12及び防水パッキン13を介して載置される。
なお、下部水切材51の基部は、複数のブラケット5,・・・がより安定するように、固定手段としてのビス26,・・・により、後述する垂木受材16の垂直部に防水材20を介して固定されている。
また、固定手段としてのビス10,・・・は、仕切材としての上側仕切材21の内側端部も固定している。
さらに、天井梁14の上側フランジ部上に設けられた垂木15を支持する断面略L字形の垂木受材16には、断面略逆L字形の下側仕切材22がこれらの垂直部同士を溶接などで接合して設けられている。
そして、上側仕切材21の水平部と下側仕切材22の水平部との間には、スペーサー17が固定手段としてのビス18,・・・で固定して設けられ、通気経路K1が形成されている。
ここで、上側仕切材21の外側端部には、通気経路K1側に下り勾配で傾斜した水返部21aが設けられている。
また、下側仕切材22の垂直部の外側面には、防水材20を介して、水返材3が固定手段としてのリベット23で固定して設けられている。
ここで、水返材3の上端部には、建物1の外部側に下り勾配で傾斜した水返部31が設けられている。
さらに、ブラケット5の下部の補強リブには、断面略逆L字形の水切材41が、固定手段としてのリベット24で固定して設けられ、水返材3の下端部には、断面略倒L字形の水返材42の断面略T字形の基部が固定手段としてのリベット25,25で固定して設けられて、雨仕舞い通気経路K3が形成されている。
そして、複数のブラケット5,・・・に軒カバー6を嵌め込み、固定手段としてのビス19,・・・で固定することにより、軒部Nが形成されている。
このように軒カバー6が複数のブラケット5,・・・に嵌め込み固定されることにより、軒カバー6の下端部と下部水切材51の基部との間には、軒部Nの長手方向に長尺のスリット状の略下向きに開口した換気空間としての屋根裏空間Yと連通する換気口Eが形成される。
また、軒カバー6の上部と上側仕切材21との間には、行き止まりとなる袋小路経路K2が形成される。
これにより、建物1の外部からの空気は、図2に示したように、矢印Wの方向に流れて、雨仕舞いが確実になされたうえで、屋根裏空間Yの充分な換気が可能とされている。
次に、実施例の作用効果について説明する。
このような実施例の換気構造は、建物1の軒部Nに、建物1の換気空間としての屋根裏空間Yと外部とを連通させる略下向きに開口した換気口Eが設けられており、軒部Nの内部には、仕切材としての上側仕切材21により、屋根裏空間Yと連通する通気経路K1と、行き止まりとなる袋小路経路K2とが形成された構成とされている。
こうした構成なので、換気口Eを大きくしても、この換気口Eから流入した風雨の大半は袋小路経路K2に一旦流入し、行き止り部で雨水は水切りされて流下し、換気用空気のみが迂回して通気経路K1に流れるため、換気性能に優れているうえに、雨仕舞い性能にも優れたものとすることができる。
そのうえ、強い風雨を受けても、袋小路経路K2内でその圧力が弱められるので、台風などの暴風雨時にも対応することができる。
ここで、換気口Eが、軒部Nの長手方向に長尺のスリット状とされている。
このため、換気口Eは、屋根裏空間Yに向かう水平方向には短く、軒部Nの長手方向には長くなるので、換気性能と雨仕舞い性能との両方を考慮して、換気口Eの開口面積を大きくするのに有効である。
また、仕切材としての上側仕切材21の通気経路K1と袋小路経路K2との分岐部となる下端部には、袋小路経路K2の入口を広げるように通気経路K1側に下り勾配で傾斜した水返部21aが設けられている。
このため、水返部21aで広がった入口から袋小路経路K2に一旦流入する風雨の量をより多くすることができるので、雨仕舞い性能をより高めることができる。
さらに、通気経路K1には、袋小路経路K2側に下り勾配で傾斜した水返部31が設けられている。
このため、万一、雨水が通気経路K1の上部まで上ってきた際も、水返部31で屋根裏空間Yへの浸入を防ぐことができる。
また、換気口Eの直上には、断面略逆L字形の水切材41と、断面略倒L字形の水返材42とにより、雨仕舞い通気経路K3が形成されており、換気口Eは、雨仕舞い通気経路K3を介して、通気経路K1及び袋小路経路K2と連通している。
このため、換気口Eから流入した風雨は、雨仕舞い通気経路K3を通る際にかなりの量の雨水が水切材41や水返材42にあたって流下し取り除かれるので、さらにより雨仕舞い性能を高めることができる。
このような実施例の建物1は、上記した実施例の換気構造を備えた構成とされている。
こうした構成なので、上記した作用効果を奏する建物を構築することができる。
以上、図面を参照して、本発明を実施するための形態について実施例をもとに詳述してきたが、具体的な構成は、上記した実施例に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
例えば、上記した実施例では、換気空間を屋根裏空間Yとして実施したが、これに限定されず、換気空間をバルコニーの床下空間などにして実施してもよい。
また、上記した実施例では、軒部Nの長手方向に長尺のスリット状の換気口Eを設けて実施したが、これに限定されず、例えば、軒部Nの長手方向に沿って複数の円状の換気口を設けるなどして実施してもよい。
1 建物
1A 建物本体
1B 基礎
21 上側仕切材(仕切材)
21a 水返部
22 下側仕切材
3 水返材
31 水返部
41 水切材
42 水返材
5 ブラケット
51 下部水切材
6 軒カバー
7 野地板
8 防水シート
9 屋根材
10 ビス(固定手段)
11 外壁
11a 桟材
12 防水シート
13 防水パッキン
14 天井梁
15 垂木
16 垂木受材
17 スペーサー
18 ビス(固定手段)
19 ビス(固定手段)
20 防水材
23 リベット(固定手段)
24 リベット(固定手段)
25 リベット(固定手段)
26 リベット(固定手段)
E 換気口
K1 通気経路
K2 袋小路経路
K3 雨仕舞い通気経路
N 軒部
Y 屋根裏空間(換気空間)

Claims (5)

  1. 建物の軒部に、該建物の換気空間と外部とを連通させる換気口が設けられており、
    前記軒部の内部には、仕切材により、前記換気空間と連通する通気経路が形成されているとともに、
    前記換気口に入って直ぐには、互いに仕切られた少なくとも2つの雨仕舞い通気経路が形成されており、前記換気口は、これら雨仕舞い通気経路を介して、前記通気経路と連通していることを特徴とする換気構造。
  2. 少なくとも2つの前記雨仕舞い通気経路は、略垂直な板部を有する水切材と、略水平な板部を有する水返材とにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の換気構造。
  3. 前記換気口は、略下向きに開口しており、
    少なくとも2つの前記雨仕舞い通気経路は、前記換気口の直上に形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の換気構造。
  4. 前記換気口は、前記軒部の長手方向に長尺のスリット状とされていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の換気構造。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の換気構造を備えていることを特徴とする建物。
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