JP2000079179A - 自動復元防火ダンパー - Google Patents

自動復元防火ダンパー

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JP2000079179A
JP2000079179A JP10252780A JP25278098A JP2000079179A JP 2000079179 A JP2000079179 A JP 2000079179A JP 10252780 A JP10252780 A JP 10252780A JP 25278098 A JP25278098 A JP 25278098A JP 2000079179 A JP2000079179 A JP 2000079179A
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JP
Japan
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fire
bending member
plate
opening
ventilation opening
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JP10252780A
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Yuugo Ooishi
有吾 大石
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常は換気口を開放して通気させるが、火災
発生時には延焼を遅延させるため、前記換気口を遮閉し
て通気を遮断する自動復元防火ダンパーを提供する。 【解決手段】 平板な基板1の一端に、換気口102を
遮閉し得るサイズの遮閉板5の端部が屈曲部材4に固定
され、形状記憶合金で形成された屈曲部材4により換気
口102を開放する位置に保持され、所定温度まで加熱
されることにより屈曲部材4が変形して前記遮閉板5が
換気口102を遮蔽し、常温迄下がった時点で換気口1
02を開放する位置に自動的に復元し保持されるように
なされてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通常は換気口を開
放して通気させるが、火災発生時には延焼を遅延させる
ため、前記換気口を遮閉して通気を遮断する自動復元防
火ダンパーに関する。
【0002】
【従来の技術】換気口や通気ダクト(以下、代表的に換
気口という)は、常に開放していて、随時、換気や通気
が自由に行われなければならないが、火災発生時にも開
放されたままでは、その換気口を通して熱気や火炎が他
の場所に移動するので、延焼又は燃焼を促進する恐れが
ある。そのため、火災発生時には、換気口を遮閉して、
換気口を通して他所への延焼を防止することができる防
火ダンパー装置が種々提案されている。
【0003】しかし、従来の防火ダンパー装置において
は、一例として図3の様に、遮閉板5がその一端部又は
中間部において基板1とちょう番41などにより水平軸
により回転自在に支持され、その遮閉板5を換気口10
2を開放する位置に保持する係止手段が、高温で形状を
記憶させた形状記憶合金42で作られ、室温時には遮閉
板を開放位置に保持又は係止し、火災発生などにより所
定温度まで加熱された時は、係止手段が記憶形状を回復
することにより、遮閉板が自重により前記水平軸を中心
に回転して換気口102を遮閉するように構成されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
防火ダンパー装置は、いずれも、遮閉板を換気口に回転
自在に備え、火災発生時の係止手段の形状復活により遮
閉板が自重により回転して換気口を遮閉するように構成
されているから、第一に、遮閉板が一旦換気口を遮蔽し
たら、手で元に復帰する必要がある。第二に、遮閉板
は、待機状態で換気口に露出されているため、換気口の
周辺に油煙、煤その他の粘着性を有する異物が付着し
て、これが障害物になり、火災発生時に係止手段が所定
温度まで加熱されても、遮閉板が自重のみでは確実に遮
閉位置まで回転できない事態が発生する恐れがある。本
発明は、上記従来の欠点を排除した自動復元防火ダンパ
ーを提供すること課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の防火ダンパー装置は、換気口を遮閉し得る
サイズの遮閉板の端部が屈曲部材に固定され、形状記憶
合金で形成された屈曲部材により換気口を開放する位置
に保持され、所定温度まで加熱されることにより屈曲部
材が変形して前記遮閉板が換気口を遮蔽し、常温迄下が
った時点で換気口を開放する位置に自動的に復元するよ
うになされてなることを特徴としている。
【0006】
【作用】上記構成により、遮閉板を開放位置に保持した
状態で形状記憶合金で形成された屈曲部材により遮閉板
を開放位置に保持することができる。遮閉板が開放位置
に保持された状態で、火災発生により屈曲部材が所定温
度まで加熱されると、記憶形状を回復して屈曲部材が変
形し基板の面と一直線になるまで回動して、対面する換
気口を遮蔽する。火災が収まり、換気口周辺が常温迄下
がると、形状記憶合金で形成された屈曲部材が元の変形
状態に復元することにより、遮閉板を開放位置に保持し
た状態に自動的に復元する。
【0007】屈曲部材が形状記憶合金で形成されている
ので、遮閉板の回動が形状記憶合金の記憶形状の回復力
によるので、周辺部の油煙、煤その他の粘着性を有する
異物が付着したことによる影響を受けず、作動が確実で
ある。又常温に下がった時点では変形状態に自動的に復
元するので、手動で復元する必要がなく、改めて点検し
なくとも、換気性能が確保されている。このような遮蔽
板の保持構造であるので、簡単かつ安価な構成で、遮蔽
板の作動を安定して確実に行わせることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図示の実施例に基づいて説明する。図1は、A部が
本発明に係る自動復元防火ダンパーの遮閉板が開放位置
に保持されている状態の断面図、図2(イ)は図1A部
の同防火ダンパーの拡大斜視図、図2(ロ)は同じく断
面図である。
【0009】自動復元防火ダンパーは、矩形平板状に形
成されたスチール製の基板1と、基板1と、矩形平板状
に形成されたスチール製の遮閉板(ダンパー)5と、基
板1の下端部と遮閉板(ダンパー)5の一端とを取り付
けた形状記憶合金製の屈曲部材4とからなっている。
【0010】基板1は、その四隅に外壁101に取り付
ける貫通孔7を有している。そして基板1の下端部に形
状記憶合金製の屈曲部材4の一端が留め具6及びネジ8
で固着されている。遮閉板5は、その一端に形状記憶合
金製の屈曲部材4の他端が留め具6及びネジ8で固着さ
れている。
【0011】屈曲部材4は、火災発生を確実に感知しう
る所定温度、例えば、70度程度において直線状形状を
記憶させた形状記憶合金で短冊状に形成してあり、常温
では図2(イ)の如く略直角に折り曲げられて変形され
ている。
【0012】上記自動復元防火ダンパーは、建物の外壁
や屋内仕切り壁に、基板1が取付けられ、換気装置や排
熱装置の換気口として用いられる。図1は建物外壁の軒
近傍部分に屋根裏換気のために取り付けられた例で、1
03は屋根材、104は鼻先ランバーであり、その屋外
側面に金属板で形成された第一の水返し板105が固着
され、第一の水返し板105の下端部105aは、自動
復元防火ダンパーの下側で開口部102の下辺から外壁
101の屋外方向に延出された第二の水返し板106よ
りも下方において外壁101方向に屈曲され、また、第
二の水返し板106よりも上側において第一の水返し板
105の背面に外壁101方向に延出する第三の水返し
板107が固着されて、これらの水返し板105a,1
06,107によりほぼS字形に屈曲された通気路10
8が形成されている。これにより、屋外の雨水が開口部
102からの浸入が防止されているとともに、屋外の熱
気又は火炎が開口部102に容易に到達することが阻止
されるようになっている。なお、屋根材103の下端部
の下方には、軒樋が取付けられるのが通常であるが、図
1には省略されている。
【0013】そして、火災発生などにより、熱気、高温
ガス又は火炎が接近し又は吹きかかって、屈曲部材4が
所定温度まで加熱されると、それまで遮閉板5を開放位
置に保持していた屈曲部材4が形状記憶を回復して、図
2(ロ)に点線で示すように直線状に復帰し、遮閉板5
は換気口102を遮蔽する。従って、熱気、高温ガスや
火炎が換気口102を通過することができなくなる。
【0014】上記実施例においては、基板1と遮閉板5
とが形状記憶合金製の屈曲部材4で固着されているの
で、換気口102を通過する空気に含まれる蒸気、油
煙、煤などの粘着性のある異物が遮閉板5に付着して
も、火災発生時に屈曲部材4が形状記憶を回復した際
は、遮閉板5が異物により妨げられることなく、円滑確
実に遮閉位置に落下する利点がある。
【0015】自動復元防火ダンパーは、建物外壁の軒近
傍部分に屋根裏換気のため取付けられる場合は、一定の
間隔をおいて複数個が設置されてもよい。また、上述の
実施例においては、基板2が垂直面に沿って取付けられ
たが、この自動復元防火ダンパーは、必ずしも垂直面に
限らず傾斜面に沿って取付けられる場合にも、初期の目
的を達成することができる。
【0016】
【発明の効果】上述のように、遮閉板の屈曲部材が形状
記憶合金で形成されているので、遮閉板の回動が形状記
憶合金の記憶形状の回復力によるので、火災発生により
屈曲部材が所定温度まで加熱されると、記憶形状を回復
して基板の面と一直線になるまで回動して、周辺部の油
煙、煤その他の粘着性を有する異物が付着したことによ
る影響を受けず、対面する換気口を確実に遮蔽する。
【0017】火災が収まり、換気口周辺が常温迄下がる
と、形状記憶合金で形成された屈曲部材が変形状態に自
動的に遮閉板を開放位置に保持した状態に復元するの
で、手動で復元する必要がなく、改めて点検しなくと
も、換気性能が確保されている。このような遮蔽板の保
持構造であるので、簡単かつ安価な構成で、遮蔽板の作
動を安定して確実に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る自動復元防火ダンパーの遮閉板が
開放位置に保持されている状態(A部)の断面図であ
る。
【図2】図2(イ)は図1A部の同防火ダンパーの拡大
斜視図、図2(ロ)は同じく断面図である。
【図3】従来方式の防火ダンパーの遮閉板が開放位置に
保持されている状態の断面図である。
【符号の説明】
1 基板 4 形状記憶合金製屈曲部材 41 ちょう番 42 形状記憶合金製係止部材 5 遮閉板 6 留め具 7 貫通孔 8 ネジ 101 外壁 102 換気口 103 屋根材 104 鼻先ランバー 105 第一の水返し板 106 第二の水返し板 107 第三の水返し板 108 通気路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 換気口を遮閉し得るサイズの遮閉板の端
    部が屈曲部材に固定され、形状記憶合金で形成された屈
    曲部材により換気口を開放する位置に保持され、所定温
    度まで加熱されることにより屈曲部材が変形して前記遮
    閉板が換気口を遮蔽し、常温迄下がった時点で換気口を
    開放する位置に自動的に復元するようになされてなる自
    動復元防火ダンパー。
JP10252780A 1998-09-07 1998-09-07 自動復元防火ダンパー Withdrawn JP2000079179A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013144901A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Sekisui Chem Co Ltd 換気構造及び建物
JP2014156772A (ja) * 2014-04-24 2014-08-28 Sekisui Chem Co Ltd 換気構造及び建物
KR20180080947A (ko) * 2017-01-05 2018-07-13 명영우 화재 확대 차단장치
CN108283767A (zh) * 2017-01-07 2018-07-17 义乌市顺达塑胶有限公司 一种外墙防火救生装置

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