JP2014154389A - セラミックヒータおよびセラミックヒータの製造方法 - Google Patents

セラミックヒータおよびセラミックヒータの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014154389A
JP2014154389A JP2013023563A JP2013023563A JP2014154389A JP 2014154389 A JP2014154389 A JP 2014154389A JP 2013023563 A JP2013023563 A JP 2013023563A JP 2013023563 A JP2013023563 A JP 2013023563A JP 2014154389 A JP2014154389 A JP 2014154389A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plating layer
ceramic heater
brazing
electrode pad
brazing material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013023563A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6042739B2 (ja
Inventor
Tomohiro Kuwayama
友広 桑山
Motoki Shibata
基生 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2013023563A priority Critical patent/JP6042739B2/ja
Publication of JP2014154389A publication Critical patent/JP2014154389A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6042739B2 publication Critical patent/JP6042739B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)
  • Resistance Heating (AREA)

Abstract

【課題】ニッケル(Ni)を主成分とするメッキ層よりも耐腐食性に優れるメッキ層を備えつつ、金(Au)を用いた場合よりも製造コスト上昇が抑えられるセラミックヒータを提供すること、およびそのようなセラミックヒータの製造方法を提供する。
【解決手段】セラミックヒータ100のロウ材メッキ膜125は、最外層としてパラジウムで構成される第2ロウ付け部メッキ層127を備える。パラジウムで構成される第2ロウ付け部メッキ層127は、ニッケルを主成分とする第2ロウ付け部メッキ層に比べて、窒素酸化物(NOx)や水膜などに対する耐腐食性に優れる。第1ロウ付け部メッキ層126が結晶状態のニッケルボロン(Ni−B)で構成されることで、第2ロウ付け部メッキ層127と第1ロウ付け部メッキ層126との密着性が高くなる。パラジウムは金(Au)に比べて安価であるため、セラミックヒータ100としての製造コストの上昇を低減できる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、ガス濃度を検出するためのガスセンサ等に用いられるセラミックヒータおよびセラミックヒータの製造方法に関する。
従来、例えばエンジン等では、ガス濃度(ひいては空燃比)を検出するためのガスセンサが設置される。そして、このようなガスセンサでは、センサ素子を活性化するためのセラミックヒータが設けられる。
この種のセラミックヒータとしては、アルミナ等のセラミック基体中に、タングステンやモリブデン等の高融点金属からなる発熱抵抗体を埋設したものが用いられている。そして、セラミックヒータの外周面には、発熱抵抗体と電気的に接続された電極パッドが設けられ、この電極パッドには、発熱抵抗体に外部から電圧を印加するための接続端子がロウ材によりロウ付けされる。この電極パッドは発熱抵抗体と同様にタングステンやモリブデン等の高融点金属からなるものである。
ガスセンサは高温環境下や温度変化の激しい環境下での使用頻度が多いため、このようなガスセンサに用いられるセラミックヒータは、そのロウ付けの部分(以下、ロウ材部と記載する)における耐腐食性の向上が求められている。
これに対して、ロウ材部を覆うメッキ層を設けたセラミックヒータが提案されている(特許文献1)。このメッキ層は、ニッケル(Ni)を主成分として形成されるとともに、複数の層をから構成されている。
このようなメッキ層を備えるセラミックヒータは、耐腐食性が向上する。
特開2011−20898号公報
しかし、上記のようなニッケル(Ni)を主成分として形成されるメッキ層は、窒素酸化物(NOx)や水膜などに対する耐腐食性が不十分となる場合がある。
このような問題に対しては、最外層をニッケル(Ni)に代えて金(Au)を主成分とするメッキ層で形成することで、窒素酸化物(NOx)や水膜などに対する耐腐食性を向上させる手法が考えられる。
しかし、金(Au)は高価な金属材料であるため、セラミックヒータ全体としての製造コストが大幅に高くなるという問題が生じる。
そこで、本発明は、ニッケル(Ni)を主成分とするメッキ層よりも耐腐食性に優れるメッキ層を備えつつ、金(Au)を用いた場合よりも製造コスト上昇が抑えられるセラミックヒータを提供すること、およびそのようなセラミックヒータの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、内部に発熱抵抗体が埋設され、発熱抵抗体と電気的に接続された電極パッドを表面上に有するセラミック基体と、電極パッドの表面上に設けられたロウ材部を介してその電極パッドと電気的に接続される接続端子と、ロウ材部及び電極パッドが外部に露出しないように、直接又は他部材を介してロウ材部及び電極パッドを一体的に覆うメッキ層と、を備えるセラミックヒータであり、そのメッキ層は、次のように構成されている。
つまり、本発明のメッキ層は、ロウ材部の直上に形成される第1メッキ層と、第1メッキ層の直上に形成される第2メッキ層と、で構成され、第1メッキ層は、結晶状態のニッケルボロン(Ni−B)で構成され、第2メッキ層は、パラジウム(Pd)あるいはパラジウム合金(Pd合金)で構成される。
このように、パラジウムあるいはパラジウム合金で構成される第2メッキ層を備えるメッキ層は、ニッケルを主成分とするメッキ層に比べて、窒素酸化物(NOx)や水膜などに対する耐腐食性に優れる。
また、第1メッキ層が結晶状態のニッケルボロン(Ni−B)で構成されることで、パラジウムあるいはパラジウム合金で構成される第2メッキ層と第1メッキ層との密着性が高くなる。つまり、本発明のメッキ層は、第1メッキ層と第2メッキ層との密着性に優れている。
さらに、パラジウムは金(Au)に比べて安価である。
よって、本発明によれば、ニッケル(Ni)を主成分とするメッキ層よりも耐腐食性に優れるメッキ層を備えつつ、金(Au)を用いた場合よりもコスト上昇が抑えられるセラミックヒータを実現できる。
そして、上述のセラミックヒータにおいては、第1メッキ層の層厚寸法が0.3〜6.0[μm]となる構成を採ることができる。
つまり、第1メッキ層の層厚寸法を0.3[μm]以上とすることで、ロウ材部との密着性を確保しつつ、第2メッキ層との密着性も確保できる。
また、第1メッキ層の層厚寸法を6.0[μm]以下とすることで、温度変化があったときのメッキの応力やメッキ中に共析した異物により電極パッドや第2メッキ層が膨れたり剥がれたりするような異常が生じる可能性を低減できる。さらに、第1メッキ層の層厚寸法を6.0[μm]以下とすることで、層厚寸法が大きくなることで生じる応力を一定値以下に抑制でき、第1メッキ層に剥がれが生じることを抑制できる。
よって、本発明のセラミックヒータによれば、第1メッキ層とロウ材部との密着性、および第1メッキ層と第2メッキ層との密着性を確保できるとともに、第1メッキ層の剥離を抑制できる。
そして、上述のセラミックヒータにおいては、第2メッキ層の層厚寸法が0.6〜4.0[μm]となる構成を採ることができる。
つまり、第2メッキ層の層厚寸法を0.6[μm]以上とすることで、窒素酸化物(NOx)や水膜などに対する耐腐食性の効果を得ることができる。
また、第2メッキ層の層厚寸法を4.0[μm]以下とすることで、パラジウムあるいはパラジウム合金の使用量を一定量以下に制限でき、第2メッキ層の材料コストが過大となるのを抑制できる。
よって、本発明のセラミックヒータによれば、第2メッキ層による耐腐食性の効果を得ることができると共に、製造コストの上昇を抑制できる。
そして、上述のセラミックヒータにおいては、メッキ層は、第1メッキ層及び第2メッキ層のみからなる、という構成を採ることができる。
このようなメッキ層は、パラジウムあるいはパラジウム合金で構成される第2メッキ層を最外層として備えるため、最外層がニッケルを主成分とする層で構成されたメッキ層に比べて、窒素酸化物(NOx)や水膜などに対する耐腐食性に優れる。
よって、本発明によれば、最外層がニッケル(Ni)を主成分とする層で構成されたメッキ層よりも耐腐食性に優れるメッキ層を備えつつ、金(Au)を用いた場合よりもコスト上昇が抑えられるセラミックヒータを実現できる。
次に、本発明方法は、内部に発熱抵抗体が埋設され、発熱抵抗体と電気的に接続された電極パッドを表面上に有するセラミック基体と、電極パッドの表面上に設けられたロウ材部を介してその電極パッドと電気的に接続される接続端子と、ロウ材部及び電極パッドが外部に露出しないように、直接もしくは他部材を介してロウ材部及び電極パッドを一体的に覆うメッキ層と、を備えるセラミックヒータの製造方法であって、加熱工程と、第2メッキ層形成工程と、を有するものである。
なお、このセラミックヒータのメッキ層は、ロウ材部の直上に形成される第1メッキ層と、第1メッキ層の直上に形成される第2メッキ層と、で構成され、第1メッキ層は、結晶状態のニッケルボロンで構成され、第2メッキ層は、パラジウムあるいはパラジウム合金で構成される。
そして、加熱工程は、第1メッキ層を加熱して結晶状態にするための工程である。
このような加熱工程を行うことで、第1メッキ層を結晶状態にすることができ、非結晶状態の第1メッキ層に比べて、パラジウムあるいはパラジウム合金で構成される第2メッキ層との密着性を向上できる。
また、第2メッキ層形成工程は、無電解メッキ法により第2メッキ層を形成する工程である。
つまり、無電解メッキ法により形成した第2メッキ層は、電解メッキ法により形成した第2メッキ層に比べて、結晶状態の第1メッキ層との密着性が良好となる。
よって、本発明方法であるセラミックヒータの製造方法によれば、ニッケル(Ni)を主成分とするメッキ層よりも耐腐食性に優れるメッキ層を備えるセラミックヒータであって、金(Au)を用いた場合よりも製造コスト上昇を抑制できるセラミックヒータの製造が可能となる。
本実施形態のセラミックヒータ100の外観を表した斜視図である。 本実施形態のセラミックヒータ100の内部構成を表した分解斜視図である。 図1に示すセラミックヒータ100におけるA−A矢視図である。 図1に示すセラミックヒータ100におけるB−B矢視図である。 効果確認試験に用いた試験装置200の概略構成を示す説明図である。 効果確認試験の試験結果を表す説明図である。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
尚、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
[1.第1実施形態]
[1−1.全体構成]
本発明が適用された実施形態としてのセラミックヒータ100について説明する。
なお、本実施形態のセラミックヒータ100は、例えば、図示しない有底筒状をなす固体電解質管の内外面それぞれに電極層が形成されたセンサ素子に内挿されて使用され、該センサ素子を加熱する用途に用いることができる。加熱対象のセンサ素子としては、自動車や各種内燃機関における各種制御(例えば、空燃比フィードバック制御など)に使用するために、測定対象ガス(排ガス)中の特定ガス(酸素)を検出するガスセンサ素子などが挙げられる。
まず、図1,図2を参照して、本実施形態のセラミックヒータ100の構造について説明する。
図1は、セラミックヒータ100の外観を表した斜視図である。図2は、セラミックヒータ100の内部構成を表した分解斜視図である。尚、以下では、セラミックヒータ100の加熱部110(図1参照)側を先端側とし、電極部120(図1参照)側を後端側として説明する。
図1に示すように、セラミックヒータ100は、発熱抵抗体141を有するセラミック基体105と、セラミック基体105より露出されるとともに発熱抵抗体141に通電するための電極パッド121と、導電性のロウ材により電極パッド121に接合される接合部材130と、を備え、丸棒状(略円柱形状)に構成されてなる。
セラミックヒータ100は、セラミック基体105の後端側に設けられた電極部120を介して電源装置から発熱抵抗体141に対して通電されることで、発熱抵抗体141が発熱する構成である。尚、発熱抵抗体141のうち発熱する部分(後述する発熱部142(図2参照))は、セラミック基体105の先端側に配置されている。つまり、セラミックヒータ100は、セラミック基体105のうち先端側の加熱部110が発熱することで、加熱対象物(センサ素子など)を加熱するよう構成されている。
図2に示すように、セラミックヒータ100は、丸棒状のアルミナセラミック製の碍管101の外周に、絶縁性の高いアルミナセラミック製のグリーンシートからなる第1シート部材140,第2シート部材146が巻き付けられ、これが焼成されることによって製造される。
第1シート部材140の上には、ヒートパターンとしてのタングステン系の材料を主体とする発熱抵抗体141が形成されている。発熱抵抗体141は、加熱部110(図1参照)に相当する位置に形成される発熱部142と、発熱部142の両端のそれぞれに接続される一対のリード部143と、を備えて構成される。
また、第1シート部材140の後端側には、2個の貫通孔144が形成されている。一対のリード部143は、2個の貫通孔144を介して、セラミックヒータ100の外表面上に形成される2つの電極パッド121と電気的に接続される。
また、第2シート部材146は、第1シート部材140のうち発熱抵抗体141が形成される側の面に圧着されるシートである。
第2シート部材146のうち第1シート部材140とは反対側の表面にアルミナペーストが塗布され、この塗布面を内側にして第1シート部材140、第2シート部材146が碍管101に巻き付けられて外周から内向きに押圧されることにより、セラミックヒータ成形体が形成される。その後、セラミックヒータ成形体が焼成されることにより、セラミックヒータとして形成される。
次に、図1及び図2に示すように、セラミックヒータ100の電極部120には、陽極側及び陰極側となる2つの電極パッド121が形成されている。この電極パッド121は、上記した2つの貫通孔144(図2参照)に対応する第1シート部材140の外面の位置に2ヶ所、それぞれ設けられている。発熱抵抗体141のリード部143との導通は、貫通孔144の内部に充填される導電層145(後述する図3参照)を介して行われる。尚、電極パッド121の表面には、後述するメッキによる金属層(後述する図3に示すニッケルメッキ膜122)が形成される。
また、セラミックヒータ100においては、接合部材130の接合部131が、銅を主体とするロウ材部124(後述する図3,図4参照)を用いて電極パッド121にロウ付けされている。
接合部材130は、ニッケルからなり、平板状に切り出されたカシメ部135と、そのカシメ部135の先端から延設された接続部134と、を備えて構成される。
接続部134の先端部分は、厚み方向に段状に折り曲げられて、接合部131として形成されている。また、接合部材130は、接続部134とカシメ部135との間にて、接続部134の長手方向を軸として略直角にひねるようにねじ曲げられている。
そして、接合部材130は、カシメ部135に図示しない外部回路接続用のリード線などがカシメ固定されることで、リード線などを介して外部回路(外部電源装置)との導通が図られる。
このような形状に構成される2つの接合部材130は、2つの電極パッド121のそれぞれに接合されて、セラミックヒータ100に電圧を印加する際の陽極側端子及び陰極側端子として機能する。
[1−2.電極部120の構造]
次に、図3,図4を参照して、セラミックヒータ100のうち電極部120の構造について説明する。
図3は、図1に示すセラミックヒータ100におけるA−A矢視図であり、図4は、図1に示すセラミックヒータ100におけるB−B矢視図である。両図は、より具体的には電極部120の周囲部分における部分断面図である。尚、図3,図4において、接合部材130からセラミックヒータ100の中心軸に向かう方向(図中紙面下方向)を下方向として、また、セラミックヒータ100の中心軸から接合部材130に向う方向(図中紙面上方向)を上方向として説明する。
図3,図4に示すように、電極部120に形成された電極パッド121は、碍管101の外周に巻かれた第1シート部材140の外面150に形成され、貫通孔144の導電層145を介して第1シート部材140の内面151に形成されている発熱抵抗体141のリード部143と導通されている。
この電極パッド121は、タングステン、モリブデンから選ばれる少なくとも1種類以上の元素からなる主体材料を80重量%以上含むパッド状の金属層である。タングステンやモリブデンは、銅系のロウ材部124との接合性がよく、また、融点が高く耐熱性に優れているので、電極パッド121の組成として好適である。
尚、電極パッド121の表面には、ニッケルメッキ膜122が形成される。
接合部材130は、ニッケルを90重量%以上含むニッケル部材からなる。
接合部材130の接合部131は、図3,図4に示したように、ロウ材部124により電極パッド121に接合されている。具体的には、電極パッド121の略中央に接合部131を対向させ、その電極パッド121と接合部131を接続するようにロウ材部124が形成されている。接合部131と電極パッド121とを接合するロウ材部124は、例えば50重量%を上回る量の銅を含有している。尚、ロウ材部124としては例えばCu、Au−Cu、Ag−Cu系のもので銅を50重量%以上含むものであれば良い。
そして、ロウ材部124により互いに接合された接合部131および電極パッド121の上に、ニッケルボロンによるメッキおよびパラジウムによるメッキが施され、ロウ材メッキ膜125が形成される。このロウ材メッキ膜125により、電極部120の酸化による腐食が防止される。
特に、本実施形態では、ロウ材メッキ膜125は、ニッケルボロン(Ni−B)による第1のロウ付け部メッキ層126(以下、単に第1ロウ付け部メッキ層126と記載する)と、パラジウム(Pd)による第2のロウ付け部メッキ層127(以下、単に第2ロウ付け部メッキ層127と記載する)と、を有して形成される。具体的には、ニッケルボロンのメッキ処理と、パラジウムのメッキ処理と、が施されることで2層状に形成される。
ロウ材メッキ膜125のうち、第1ロウ付け部メッキ層126の厚さ寸法t1は1.2[μm]であり、第2ロウ付け部メッキ層127の厚さ寸法t2は2.5[μm]である。
第1ロウ付け部メッキ層126の厚さ寸法t1は、0.3[μm]以上6.0[μm]以下とするのが良い。
ロウ材部124上にニッケルボロンメッキを施す場合、メッキ厚さが0.3[μm]を下回ると、メッキ厚さが不十分となり、ロウ材部124との密着性が不十分となる可能性や、第2ロウ付け部メッキ層127との密着性が不十分となる可能性がある。このため、第1ロウ付け部メッキ層126の厚さ寸法t1を0.3[μm]以上とすることで、ロウ材部124との密着性を確保しつつ、第2ロウ付け部メッキ層127との密着性を確保できる。このため、第1ロウ付け部メッキ層126の厚さ寸法t1を0.3[μm]以上とすることが有効である。
ロウ材部124上にニッケルボロンメッキを施す場合、メッキ厚さが6.0[μm]を超えると、温度変化があったときのメッキの応力やメッキ中に共析した異物によって、電極パッド121や第2ロウ付け部メッキ層127(あるいは、ロウ材メッキ膜125)が膨れたり剥がれたりするような異常が生じる可能性が高くなる。また、第1ロウ付け部メッキ層126の厚さ寸法t1を6.0[μm]以下とすることで、厚さ寸法が大きくなることで生じる応力を一定値以下に抑制でき、第1ロウ付け部メッキ層126に剥がれが生じることを抑制できる。このため、第1ロウ付け部メッキ層126の厚さ寸法t1を6.0[μm]以下とすることが有効である。
第2ロウ付け部メッキ層127の厚さ寸法t2は、0.6[μm]以上4.0[μm]以下とするのが良い。
第2ロウ付け部メッキ層127の厚さ寸法t2については、0.6[μm]より小さいと耐腐食性を十分に確保できなくなる懸念があり、4.0[μm]より大きいと環境の温度変化に伴って生じるメッキの応力が大きくなってしまう懸念がある。このため、第2ロウ付け部メッキ層127の厚さ寸法t2を0.6[μm]以上とすることで、窒素酸化物(NOx)や水膜などに対する耐腐食性の効果を得ることができる。また、第2ロウ付け部メッキ層127の厚さ寸法t2を4.0[μm]以下とすることで、温度変化に伴うメッキの応力による剥離が生じがたくなる。さらに、第2ロウ付け部メッキ層127の厚さ寸法t2を4.0[μm]以下とすることで、パラジウムの使用量を一定量以下に制限でき、第2ロウ付け部メッキ層127の材料コストが過大となるのを抑制できる。
他方、ニッケルメッキ膜122の厚さ寸法t3は、第1ロウ付け部メッキ層126の厚さ寸法t1よりも小さくなるように形成される。これにより、ロウ材部124を介さない領域において、電極パッド121とニッケルメッキ膜122との密着性を向上でき、その結果、ニッケルメッキ膜122を介した電極パッド121と第1ロウ付け部メッキ層126との密着性を向上できる。
[1−3.ロウ材メッキ膜125の形成方法]
ロウ材メッキ膜125の形成方法について説明する。
まず、ニッケルボロン(Ni−B)を用いた無電解メッキ処理により第1ロウ付け部メッキ層126を所望の厚みに形成するニッケルボロン層形成工程を実施する。
そして、第2ロウ付け部メッキ層127を形成する前に、第1ロウ付け部メッキ層126が形成されたセラミック基体105を、500[℃]以上で熱処理する熱処理工程を実施する。この熱処理工程を実施することで、非結晶状態の第1ロウ付け部メッキ層126が結晶状態となる。尚、熱処理温度の範囲は、ロウ材の融点を考慮して、500〜1100[℃]とすることが好ましい。
次に、パラジウム(Pd)を用いた無電解メッキ処理により第2ロウ付け部メッキ層127を所望の厚みに形成するパラジウム層形成工程を実施する。なお、第2ロウ付け部メッキ層127については、熱処理は行わない。
[1−4.効果確認試験]
本実施形態のセラミックヒータ100の効果(耐腐食性)を確認するために実施した試験について説明する。
図5は、効果確認試験に用いた試験装置200の概略構成を示す説明図であり、図6は、効果確認試験の試験結果を表す説明図である。
効果確認試験は、セラミックヒータ100(詳細には、接合部材130、電極部120)とニッケル板201とを容器202の硝酸溶液(HNO3 )に浸漬した状態で、外部電源203を用いてセラミックヒータ100とニッケル板201との間に通電して、時間経過に伴う電極部120の腐食状態の変化を調べた。具体的には、通電によってセラミックヒータ100の電極部120が侵食されて接合部材130が脱落するまでの経過時間(耐久時間)を計測した。
本試験においては、濃度が0.1[%]の硝酸溶液(HNO3 )を用いると共に、外部電源203から負荷抵抗204を介して供給される電流の電流密度を100[μA/cm2 ]に設定した。この電流密度は、ニッケル板201における単位面積あたりの電流の大きさを表す。ニッケル板201の電極表面積は40[cm2 ]である。また、試験装置200は、容器202の硝酸溶液(HNO3 )に対して空気を送り込む通気管205を備えている。
前述のように電流を流し続けると、ロウ材メッキ膜125の下にあるロウ材部124(即ちCu)が溶液に溶け出してニッケル板201に移動していき、これによるロウ材部124の腐食が進行すると接合部材130が脱落する。しかし、ロウ材メッキ膜125による耐腐食性が優れているほど、ロウ材部124が溶け出し難くなるため、接合部材130が脱落するまでの時間を稼ぐことができる。つまり、経過時間(耐久時間)の長さにより耐腐食性を比較することができる。
なお、本試験では、本実施形態のセラミックヒータ100を4個(試料1〜4)用いるとともに、比較例として第2ロウ付け部メッキ層を設けない比較用セラミックヒータを1個用いて、合計5個の試料について効果確認試験を実施した。
図6に示す試験結果によれば、比較例の耐久時間は約2時間であるのに対して、本実施形態のセラミックヒータ100(試料1〜4)の耐久時間はいずれも13時間以上であり、試料3は16時間を超えている。そして、試料1〜4の耐久時間の平均値は、14時間以上である。
このことから、本実施形態のセラミックヒータ100は、比較例(従来構成)に比べて、耐久時間が約6.5倍であり、耐腐食性が向上していることが判る。
つまり、試験結果によれば、パラジウムで形成された第2ロウ付け部メッキ層を備えるセラミックヒータは、第2ロウ付け部メッキ層を備えないセラミックヒータに比べて、耐腐食性に優れることが判る。
[1−5.効果]
以上説明したように、本実施形態のセラミックヒータ100においては、ロウ材メッキ膜125は、最外層としてパラジウムで構成される第2ロウ付け部メッキ層127を備えて構成されている。
そして、上記試験結果によれば、パラジウムで構成される第2ロウ付け部メッキ層127は、第2ロウ付け部メッキ層を備えない構成に比べて、窒素酸化物(NOx)や水膜などに対する耐腐食性に優れる。
また、第1ロウ付け部メッキ層126が結晶状態のニッケルボロン(Ni−B)で構成されることで、パラジウムで構成される第2ロウ付け部メッキ層127と第1ロウ付け部メッキ層126との密着性が高くなる。つまり、本実施形態のロウ材メッキ膜125は、第1ロウ付け部メッキ層126と第2ロウ付け部メッキ層127との密着性に優れている。
さらに、パラジウムは金(Au)に比べて安価であるため、本実施形態の第2ロウ付け部メッキ層127は、金(Au)で形成された第2ロウ付け部メッキ層に比べて安価に製造でき、セラミックヒータ100としての製造コストの上昇を低減できる。
よって、本実施形態のセラミックヒータ100は、最外層としてニッケル(Ni)を主成分とするメッキ層よりも耐腐食性に優れる第2ロウ付け部メッキ層127を備えつつ、金(Au)を用いた場合よりもコスト上昇が抑えられるセラミックヒータである。
次に、本実施形態の第1ロウ付け部メッキ層126は、その厚さ寸法t1が1.2[μm]であり、0.3[μm]以上であることから、ロウ材部124との密着性を確保しつつ、第2ロウ付け部メッキ層127との密着性も確保できる。
また、第1ロウ付け部メッキ層126は、その厚さ寸法t1が6.0[μm]以下であることから、温度変化に起因するメッキ応力などにより電極パッド121や第2ロウ付け部メッキ層127の異常(膨張や剥離など)が生じる可能性を低減できる。
次に、本実施形態の第2ロウ付け部メッキ層127は、その厚さ寸法t2が2.5[μm]であり、0.6[μm]以上であることから、厚さ寸法を十分に確保できるため、窒素酸化物(NOx)や水膜などに対する耐腐食性の効果を得ることができる。
また、第2ロウ付け部メッキ層127は、その厚さ寸法t2が4.0[μm]以下であることから、パラジウムの使用量を一定量以下に制限でき、第2ロウ付け部メッキ層127の材料コストが過大となるのを抑制できる。
次に、本実施形態のセラミックヒータ100は、その製造方法において、熱処理工程およびパラジウム層形成工程を実施する。
熱処理工程を実施することで、非結晶状態の第1ロウ付け部メッキ層126を結晶状態にすることができ、非結晶状態の第1ロウ付け部メッキ層に比べて、パラジウムで構成される第2ロウ付け部メッキ層127との密着性を向上できる。
また、パラジウム層形成工程を実施することで無電解メッキ法により形成された第2ロウ付け部メッキ層127は、電解メッキ法により形成した第2ロウ付け部メッキ層に比べて、結晶状態の第1ロウ付け部メッキ層126との密着性が良好となる。
よって、本実施形態のセラミックヒータ100の製造方法によれば、最外層としてニッケル(Ni)を主成分とするメッキ層よりも耐腐食性に優れる第2ロウ付け部メッキ層127を備えるセラミックヒータであって、金(Au)を用いた場合よりも製造コスト上昇を抑制できるセラミックヒータの製造が可能となる。
[1−6.特許請求の範囲との対応関係]
ここで、特許請求の範囲と本実施形態とにおける文言の対応関係について説明する。
接合部材130が接続端子の一例に相当し、ロウ材メッキ膜125がメッキ層の一例に相当し、第1ロウ付け部メッキ層126が第1メッキ層の一例に相当し、第2ロウ付け部メッキ層127が第2メッキ層の一例に相当する。
また、熱処理工程が加熱工程の一例に相当し、パラジウム層形成工程が第2メッキ層形成工程の一例に相当する。
[2.他の実施形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、様々な態様にて実施することが可能である。
例えば、上記実施形態では、第2ロウ付け部メッキ層127をパラジウムで形成しているが、第2ロウ付け部メッキ層127はパラジウム合金で形成してもよい。
また、第1ロウ付け部メッキ層126の厚さ寸法t1は、1.2[μm]に限られることはなく、0.3〜6.0[μm]の範囲内で、用途や使用環境などに応じた適切な数値に変更してもよい。また、より好ましくは、第1ロウ付け部メッキ層126の厚さ寸法t1は、1.0〜1.4[μm]の範囲内の任意の寸法としてもよい。
さらに、第2ロウ付け部メッキ層127の厚さ寸法t2は、2.5[μm]に限られることはなく、0.6〜4.0[μm]の範囲内で、用途や使用環境などに応じた適切な数値に変更してもよい。また、より好ましくは、第2ロウ付け部メッキ層127の厚さ寸法t2は、0.8〜3.2[μm]の範囲内の任意の寸法としてもよい。
100…セラミックヒータ、105…セラミック基体、120…電極部、121…電極パッド、124…ロウ材部、125…ロウ材メッキ膜、126…第1ロウ付け部メッキ層、127…第2ロウ付け部メッキ層、130…接合部材、131…接合部、141…発熱抵抗体、142…発熱部。

Claims (5)

  1. 内部に発熱抵抗体が埋設され、前記発熱抵抗体と電気的に接続された電極パッドを表面上に有するセラミック基体と、前記電極パッドの表面上に設けられたロウ材部を介してその電極パッドと電気的に接続される接続端子と、前記ロウ材部及び前記電極パッドが外部に露出しないように、直接もしくは他部材を介して前記ロウ材部及び前記電極パッドを一体的に覆うメッキ層と、を備えるセラミックヒータにおいて、
    前記メッキ層は、前記ロウ材部の直上に形成される第1メッキ層と、前記第1メッキ層の直上に形成される第2メッキ層と、で構成され、
    前記第1メッキ層は、結晶状態のニッケルボロンで構成され、
    前記第2メッキ層は、パラジウムあるいはパラジウム合金で構成されること、
    を特徴とするセラミックヒータ。
  2. 前記第1メッキ層の層厚寸法は、0.3〜6.0[μm]であり、
    を特徴とする請求項1に記載のセラミックヒータ。
  3. 前記第2メッキ層の層厚寸法は、0.6〜4.0[μm]であること、
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載のセラミックヒータ。
  4. 前記メッキ層は、前記第1メッキ層及び前記第2メッキ層のみからなること、
    を特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載のセラミックヒータ。
  5. 内部に発熱抵抗体が埋設され、前記発熱抵抗体と電気的に接続された電極パッドを表面上に有するセラミック基体と、前記電極パッドの表面上に設けられたロウ材部を介してその電極パッドと電気的に接続される接続端子と、前記ロウ材部及び前記電極パッドが外部に露出しないように、直接もしくは他部材を介して前記ロウ材部及び前記電極パッドを一体的に覆うメッキ層と、を備え、
    前記メッキ層は、前記ロウ材部の直上に形成される第1メッキ層と、前記第1メッキ層の直上に形成される第2メッキ層と、で構成され、
    前記第1メッキ層は、結晶状態のニッケルボロンで構成され、
    前記第2メッキ層は、パラジウムあるいはパラジウム合金で構成される、
    というセラミックヒータの製造方法であって、
    非結晶状態の前記第1メッキ層を加熱して結晶状態にするための加熱工程と、
    無電解メッキ法により前記第2メッキ層を形成する第2メッキ層形成工程と、
    を有することを特徴とするセラミックヒータの製造方法。
JP2013023563A 2013-02-08 2013-02-08 セラミックヒータおよびセラミックヒータの製造方法 Active JP6042739B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013023563A JP6042739B2 (ja) 2013-02-08 2013-02-08 セラミックヒータおよびセラミックヒータの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013023563A JP6042739B2 (ja) 2013-02-08 2013-02-08 セラミックヒータおよびセラミックヒータの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014154389A true JP2014154389A (ja) 2014-08-25
JP6042739B2 JP6042739B2 (ja) 2016-12-14

Family

ID=51576056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013023563A Active JP6042739B2 (ja) 2013-02-08 2013-02-08 セラミックヒータおよびセラミックヒータの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6042739B2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10284640A (ja) * 1997-02-07 1998-10-23 Matsushita Electron Corp 半導体装置用ステム
JP2011020898A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Ngk Spark Plug Co Ltd セラミックヒータ

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10284640A (ja) * 1997-02-07 1998-10-23 Matsushita Electron Corp 半導体装置用ステム
JP2011020898A (ja) * 2009-07-16 2011-02-03 Ngk Spark Plug Co Ltd セラミックヒータ

Also Published As

Publication number Publication date
JP6042739B2 (ja) 2016-12-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5345914B2 (ja) セラミックヒータ
JP5243498B2 (ja) セラミックヒータ及びそれを備えたガスセンサ
JP4641006B2 (ja) セラミック接合体及びセラミックヒータ
JP6265570B2 (ja) セラミックスヒータ型グロープラグの製造方法及びセラミックスヒータ型グロープラグ
JP5043300B2 (ja) セラミックヒータ及びこれを内蔵するガスセンサ
JP6042739B2 (ja) セラミックヒータおよびセラミックヒータの製造方法
JP5868276B2 (ja) セラミックヒータ、ガスセンサおよびセラミックヒータの製造方法
JP4700573B2 (ja) セラミックヒータ製造方法
JP5405929B2 (ja) セラミックヒータ
JP3886699B2 (ja) グロープラグ及びその製造方法
JPH1140403A (ja) 温度センサ素子
JP4954145B2 (ja) セラミックヒータ及びガスセンサ
JP2006294479A (ja) ろう付け接合体およびセラミックヒータ
JP6798812B2 (ja) ヒータ
JP2011020897A (ja) セラミックヒータ
JPH10284231A (ja) セラミックヒータおよびその製造方法
JP6580969B2 (ja) セラミックヒータ、ガスセンサおよびセラミックヒータの製造方法
JP2013178228A (ja) ガスセンサ
JP2001203063A (ja) セラミックヒータ及びセラミックヒータ付きガスセンサ
JP4537830B2 (ja) ガス検出装置の製造方法およびガス検出装置
JP2004281369A (ja) セラミックヒータおよびそれを用いた流体加熱装置
JP2006261014A (ja) 接続端子接合セラミックヒータおよびその製造方法
JP3112765B2 (ja) 熱式流量計
JP6532779B2 (ja) セラミックヒータ及びセンサ
JP3145225B2 (ja) 熱式流量計用抵抗体素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150813

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160531

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160531

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160701

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20161018

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20161110

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6042739

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250