JP5345914B2 - セラミックヒータ - Google Patents

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Description

本発明は、ろう材によって、電極パッドに端子部材を接合したセラミックヒータに関するものである。
従来より、自動車などの排気ガス中の特定ガス成分を検出するセンサとして、酸素センサ、NOxセンサ、HCセンサ等のガスセンサが知られている。このガスセンサとして代表的な酸素センサは、ジルコニア等の固体電解質を用いたセンサ素子を備えており、排気ガス中の酸素の濃度を検出して、混合気の空燃比を制御するために使用される。
このようなセンサ素子は、温度が低いと活性化しないため、センサ素子の近傍には、センサ素子加熱用のセラミックヒータが設けられている。
このセラミックヒータとしては、アルミナ等からなる絶縁性セラミック基体中に、タングステン、モリブデン等の高融点金属からなる発熱抵抗体を埋設したものが広く用いられている。例えば有底筒状をなすセンサ素子に内挿される丸棒状のセラミックヒータは、発熱抵抗体(発熱体)が形成されたセラミックのグリーンシートをセラミック製の碍管(セラミック中軸)に巻き付け、一体に焼成することによって形成される。
また、セラミックヒータの外周面には、発熱抵抗体と電気的に接続された電極パッド(取出電極)が設けられており、この電極パッドには、発熱抵抗体に外部からの電圧を印加するための端子部材(リード線のリード端子)がろう付けにより接合されている(特許文献1参照)。
この端子部材を電極パッドにろう付けする技術としては、図10(a)に例示する様に、端子部材(P1)として線材を用い、この線材の先端面を電極パッド(P2)に垂直に向けて接合する、点状のろう付けの技術が知られている(特許文献1参照)。この点状のろう付けの技術は、端子部材の周りに形成されるろう材が略均一に広がるために、ろう材にかかる応力が均等に分散するので、冷熱の繰り返しによる金属の熱膨張と収縮があっても、ろう付け強度及び冷熱の耐久性が高いという利点がある。
また、図10(b)に示す様に、端子部材(P3)として、幅(図10(b)の表裏方向)のある板材を用い、この板材の主面(P4)を電極パッド(P5)に向けて接合する、面状のろう付けの技術も知られている(特許文献1参照)。この面状のろう付けの技術は、端子部材が広い面積で電極パッドに接合しているので、腐食が生じても端子部材と電極パッドとがはがれにくいという利点がある。
特開2006−294479号公報
しかしながら、前記点状のろう付けの場合には、ろう付け面積が少ないので、腐食よる電極パッドと端子部材との耐剥離性が低く、早期に端子脱落等の不具合が発生することがあった。
特に、セラミックヒータが使用される酸素センサ等は、排気ガスなどに晒されるので、排気ガス中の成分等によって、ろう材の腐食が促進されることがあった。
また、前記面状のろう付けの場合には、広い接触面積を有する端子部材は、その周囲等に配置されたろう材によって強固に電極パッドに接合するので、例えば、端子部材の位置がずれて、電極パッドの端部まで多量のろう材が付着した場合には、冷熱による影響で、電極パッドの外周近傍のセラミックにクラックが発生し、端子脱落等の不具合が発生することがあった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、冷熱が繰り返される環境で使用された場合でも、端子部材と電極パッドとの接合強度が高く、且つ、腐食に対する耐久性も高いセラミックヒータを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するためになされた本発明は、内部に発熱抵抗体を埋設してなるセラミック基体と、前記セラミック基体の外部に露出し、前記発熱抵抗体と電気的な接続を行う電極パッドと、ろう材によって、前記電極パッドに接合された端子部材と、を備えた長手方向に延びる棒状のセラミックヒータであって、前記電極パッドは、前記長手方向の寸法が該長手方向に対する垂直方向の寸法より長い形状であり、前記電極パッドの外周縁部における前記ろう材の厚みは60μm以下であり、且つ、前記端子部材は、前記電極パッドに対して立設された立設部を有するとともに、該立設部によって前記電極パッドにろう付けされており、更に、前記立設部は、その高さ方向の寸法よりも前記垂直方向の寸法が少なく、且つ、前記高さ方向全体にわたって、前記長手方向の寸法が前記垂直方向の寸法より長い板形状であり、更に、前記立設部の前記電極パッドに対する対向面は、前記長手方向の寸法が前記垂直方向の寸法より長い形状であることを特徴とする。
本発明では、端子部材はその板状の立設部によって電極パッドにろう付けされており、立設部の電極パッドに対する対向面は、セラミックヒータの長手方向の寸法が垂直方向の寸法より長い形状である。しかも、電極パッドの外周縁部におけるろう材の厚みは60μm以下である。従って、冷熱が繰り返される環境で使用された場合でも、端子部材と電極パッドとの接合強度が高く、且つ、腐食よる電極パッドと端子部材との耐剥離性も高いという効果がある。
つまり、本発明では、端子部材は、長手方向(以下、軸方向とも言う)に長い対向面を有する板状の立設部によって電極パッドにろう付けされているので、従来の点状のろう付けに比べて、ろう付け面積が多く、よって、排気ガス等に晒されるような過酷な環境であっても、腐食よる電極パッドと端子部材との耐剥離性が高いという利点がある。
しかも、本発明では、長手方向の寸法が垂直方向の寸法よりも長い電極パッドに対して、長手方向の寸法が垂直方向の寸法よりも長い対向面とすると共に、垂直方向の寸法よりも高さ方向の寸法を長く、且つ、高さ方向全体にわたって、長手方向の寸法を垂直方向の寸法より長くした立設部とすることで、ろう材が略均一に広がりやすい。それゆえ、電極パッドの外周縁部におけるろう材の厚みが60μm以下と薄くすることができ、この点からも、電極パッドの外周縁部の近傍のセラミックにクラックが発生しにくいという効果がある。
その上、垂直方向の寸法よりも高さ方向の寸法を長く、且つ、高さ方向全体にわたって、長手方向の寸法を垂直方向の寸法より長くした立設部とすることで、端子部材自身の強度も向上するため、端子部材が折損することも防止できる。
この様に、本発明のセラミックヒータは、腐食による電極パッドと端子部材との耐剥離性が高く、且つ、冷熱が繰り返される環境で使用された場合でも、端子部材と電極パッドとの接合強度が高く、よって、端子脱落等の不具合が発生しにくいという効果がある。
なお、「前記長手方向の寸法が該長手方向に対する垂直方向の寸法より長い形状」とは、電極パッドの表面における形状を示している。また、「垂直方向における寸法」とは、前記高さ方向に沿って見た場合の長さのことである。
更に、「電極パッドの外周縁部におけるろう材の厚み」とは、電極パッドの外周縁部から外周縁部の垂直方向に延ばした方向に形成されるろう材の厚みのことをさす。
(2)上述したセラミックヒータにおいては、請求項2の発明のように、前記端子部材は、前記立設部から伸びる屈曲部を備えるとともに、少なくとも前記屈曲部には、該屈曲部の剛性を強化する剛性強化部を備えてもよい。
本発明では、端子部材の少なくとも屈曲部には、屈曲部の剛性を強化する剛性強化部を備えているので、端子部材の強度が高いという利点がある。
例えば板状の屈曲部を用い、その伸び方向に沿って剛性強化部を設ける場合には、屈曲部に(その板厚方向に凹んだ)凹部及び凹んだ分反対側に突出した凸部からなる剛性強化部を設けることにより、端子部材の強度を高めることができる。
なお、剛性強化部は屈曲部だけなく、屈曲部から立設部に到るように設けることによって、一層端子部材の強度を高めることができる。
なお、屈曲部としては、立設部の(セラミックヒータの径方向における)先端側から、立設部の立設方向に対して直角に伸びる構成を採用できる。
(3)上述したセラミックヒータにおいては、請求項3の発明のように、前記電極パッドから前記屈曲部までの高さをt(例えば図7のt2)とした場合に、前記電極パッドを前記高さ方向に沿って見たときに、前記立設部の外周から前記電極パッドの外周に到る距離をt以上としてもよい。
通常では、平面とその平面に垂直に配置された部材とをろう付けする場合には、ろう材は、その高さと同程度まで平面上に広がることが知られている。
本発明のように、電極パッドと端子部材の立設部とをろう付けする場合には、ろう材が屈曲部までの高さtに到ることが考えられるが、その場合でも、本発明の場合には、立設部の外周から電極パッドの外周に到る距離がt以上であるので、電極パッドの外周にろう材が多量に到達することはない。
よって、冷熱による影響があった場合でも、電極パッドの外周近傍のセラミックにクラックが発生にくいという利点がある。
(4)上述したセラミックヒータにおいては、請求項4の発明のように、前記電極パッドから前記立設部におけるろう材の到達高さをhとした場合に、前記電極パッドを前記高さ方向に沿って見たときに、前記立設部の外周から前記電極パッドの外周に到る距離をh以上としてもよい。
本発明では、立設部におけるろう材の(電極パッドからの)到達高さhよりも、立設部の外周から電極パッドの外周に到る距離が大きいので、電極パッドの外周にろう材が到達していない。
よって、冷熱による影響があった場合でも、電極パッドの外周近傍のセラミックにクラックが発生にくいという利点がある。
なお、上述したセラミックヒータにおいては、例えば、立設部の厚みを、0.2〜1mm、立設部のセラミックヒータにおける長手方向の長さを、1〜4mmとすることが好ましい。
つまり、立設部の寸法がこの範囲の場合には、一層、腐食に対する耐久性が高く、且つ、冷熱が繰り返される環境で使用された場合でも、端子部材と電極パッドとの接合強度が高く、よって、端子脱落等の不具合が発生しにくいという効果が得られる。
実施例1のセラミックヒータが用いられる酸素センサの概略説明図である。 実施例1のセラミックヒータの斜視図である。 セラミック基体を分解して示す斜視図である。 セラミックヒータの平面図である。 セラミックヒータの正面図である。 セラミックヒータの図5におけるB−B断面を拡大して示す説明図である。 セラミックヒータの図4におけるA−A断面を拡大して示す説明図である。 実施例2のセラミックヒータの図9におけるC−C断面を拡大して示す説明図である。 実施例2のセラミックヒータの軸方向における断面を拡大して示す説明図である。 従来技術の説明図である。
次に、本発明を実施するための好適な形態について説明する。
以下、本発明を具体化したセラミックヒータの実施例について、図面を参照して説明する。
a)まず、本実施例のセラミックヒータの概略構成について説明する。
図1に示すように、本実施例のセラミックヒータ1は、例えば酸素センサ3の内部に配置されて、有底筒状の酸素検出素子(センサ素子)5の加熱を行うものである。
つまり、セラミックヒータ1は、ジルコニア等からなる固体電解質管7の内外面に電極層9、11が形成されたセンサ素子5に内挿されて、そのセンサ素子5を加熱するために用いられる長尺のヒータである。
図2に示す様に、前記セラミックヒータ1は、丸棒状のセラミック基体13を備えており、このセラミック基体13には、発熱抵抗体15が埋設されるとともに、その後端側(図2右側)には、発熱抵抗体13と電気的に接続された一対の端子部材17、19が固定されている。
以下、セラミックヒータ1の各構成について詳細に説明する。
図3にセラミック基体13を展開して示すように、セラミック基体13は、丸棒状のアルミナからなるセラミック管21の外周側を、アルミナからなるセラミック層23で覆ったものである。
前記セラミック層23は、内側の第1セラミック層25と外側の第2セラミック層27とが積層されたものであり、第1セラミック層25と第2セラミック層27との間(詳しくは第2セラミック層27の内側表面上)に、タングスタン系の発熱抵抗体15が配置されている。
この発熱抵抗体15は、その先端側(図3左側)に幅の狭い蛇行形状の発熱部29を有するとともに、発熱部29から後端側に向かって一対のリード部31、33を有している。
そして、一対のリード部31、33は、それぞれビア35、37を介して、第2セラミック層27の外周側に形成された一対の電極パッド39、41と電気的に接続されている。
図4及び図5に示す様に、各電極パッド39、41は、縦(y)5mm×横(x)2mmの長方形(図4の紙面に垂直に見た場合)であり、セラミック基体13上にて、セラミック基体13を挟んで対向するように形成されている。そして、これらの電極パッド39、41に、それぞれ端子部材17、19が接合されて固定されている。
前記端子部材17、19は、セラミックヒータ1に外部から電圧を印加するため部材であり、ニッケル系合金からなる、長さ(l)15mm×厚み(z)0.3mmの長尺の板材によって構成されている。
具体的には、端子部材17、19は、先端側(図4、図5の下方)の立設部43、45と、立設部43、45から後端側に伸びる屈曲部47、49と、屈曲部47、49の後端側に形成された接続部51、53とから一体に構成されている。
このうち、立設部43、45は、後に詳述する様に、各電極パッド39、41に対して垂直に立設された板状部分であり、この立設部43、45が、銀系のろう材からなるろう付け部55、57によって、各電極パッド39、41に接合されている。
また、前記屈曲部47、49は、立設部43、45の(セラミックヒータ1における)径方向の先端部分(図5の左右端)から軸方向(図5の上下方向)の後端側に伸びるように、即ち、立設部43、45から直角に屈曲するように構成された長尺の板状部分である。
更に、前記接続部51、53は、屈曲部47、49の後端側にて、屈曲部47、49の幅方向の両端部(図5における左右端部)から直角に、即ち、屈曲部47、49の板材の平面から直角に折り曲げられた一対の板状部分である。なお、この接続部51、53によって、セラミックヒータ1に電圧を印加するリード線59、61が挟持されて接続される。
b)次に、本実施例の要部である端子部材17、19の接合部分について詳細に説明する。
ここでは、一対の電極パッド39、41と一対の端子部材17、19とのそれぞれの接合部分は、同様な構造であるので、一方の端子部材17を例に挙げて説明する。
図6及び図7に示す様に、本実施例のセラミックヒータ1では、電極パッド39はビア35を介して、セラミック基体13に埋設された抵抗発熱体15のリード部31と電気的に接続されている。
そして、端子部材17は、高さ(t1)3.5mm×幅(w1)2mm×厚み(z)0.3mmの立設部43にて、電極パッド39に対して直角にろう付けされている。
詳しくは、高さ方向の寸法t1よりも厚みの寸法zが少ない板状の立設部43は、セラミックヒータ1の中心軸を含む平面に沿って配置されている。しかも、この立設部43は、立設部43の電極パッド39側の先端面(対向面)63が電極パッド39に当接する位置において、その位置における接線を含む平面に対して垂直となるように配置され、ろう材によってろう付けされている。
なお、立設部43の対向面63は、そのセラミックヒータ1の長手方向の寸法が、長手方向に対する垂直方向の寸法より長い長方形形状である。
また、電極パッド39から屈曲部47までの高さをt2とした場合に、電極パッド39を高さ方向に沿って見たときに(図6及び図7の上下方向に見たときに)、立設部43の外周から電極パッド39の外周に到る距離(最短距離s1〜s4)はt2以上である。
つまり、電極パッド39は、立設部43の外周から電極パッド39の外周までの最短距離が、電極パッド39から屈曲部47までの高さをt2よりも長い距離まで広がっているように設定されている。なお、屈曲部47の幅W2は1mmである。
また、本実施例では、前記図7に示す様に、電極パッド39から立設部43におけるろう材の到達高さをhとした場合に、電極パッド39を高さ方向に沿って見たときに、立設部43の外周から電極パッド39の外周に到る距離(最短距離s1〜s4)は、h以上である。
しかも、前記ろう材は、電極パッド39上において、立設部43の周囲から電極パッド39の外周縁部に向けて(急速に厚みが少なくなるように)広がっており、特に、電極パッド39の外周縁部におけるろう材の厚みは60μm以下である。
なお、ろう付け部55は、立設部43の外表面の全周から電極パッド39に対してほぼ均一に、滑らかに末広がり状のフィレット形状をなしている。
c)次に、本実施例のセラミックヒータ1の製造方法について簡単に説明する。
なお、ここでは、前記図2を用いて説明するが、同図には、焼成後の部材の番号に焼成前の部材の番号を併記する。
前記図2に示す様に、まず、周知のアルミナを主成分とする材料を用いてスラリーを作成し、ドクターブレード法によって、第1セラミック層25用の第1グリーンシート71と第2セラミック層27用の第2グリーンシート73とを作製した。なお、第2グリーンシート73には、ビア35、37用のスルーホール75、77を開ける。
次に、第2グリーンシート73の一方の表面に、タングステンを主成分とするペーストを用いて、印刷によって発熱抵抗体15用のパターン79を形成した。同様に、第2グリーンシート73の他方の表面に、例えばタングステン等の導電材料を主成分とするペーストを用いて、印刷によって電極パッド39、41用のパターン81、83を形成した。なお、電極パッド39、41用のパターン81、83の形成時に、スルーホール75、77に同様なペーストが充填される。
次に、第2グリーンシート73の発熱抵抗体15用のパターン79の形成面に、第2グリーンシート73を積層して、積層体85を形成した。
次に、アルミナ製のセラミック管21の外周に、前記積層体85を巻き付けた。
次に、積層体85を巻き付けたセラミック管21を、1550℃にて4時間焼成して、セラミック基体13を作製した。
次に、セラミック基体13の表面の電極パッド39、41に、端子金具17、19をろう付けし、セラミックヒータ1を完成した。
詳しくは、電極パッド39、41に対して垂直に端子部材17、19の立設部43、45を配置し、その立設部43、45の周囲に、銀系(例えばAuーCu合金)のろう材を配置し、所定温度(例えば840℃)に加熱してろう材を溶融させた後に冷却することにより、端子部材17、19を電極パッド39、41にろう付けした。
d)このように、本実施例では、端子部材17、19は、軸方向に長い対向面63を有する板状の立設部43、45によって電極パッド39、41にろう付けされているので、従来の点状のろう付けに比べて、ろう付け面積が多く、よって、排気ガス等に晒されるような過酷な環境であっても、腐食による電極パッド39、41と端子部材17、19との耐剥離性が高いという利点がある。
しかも、本実施例では、長手方向の寸法が垂直方向の寸法よりも長い電極パッド39、41に対して、長手方向の寸法が垂直方向の寸法よりも長い対向面63とすると共に、垂直方向の寸法よりも高さ方向の寸法を長くした立設部43、45とすることで、ろう材が略均一に広がりやすい。それゆえ、電極パッド39、41の外周縁部におけるろう材の厚みは60μm以下と薄くすることができ、電極パッド39、41の外周縁部の近傍のセラミックにクラックが発生にくいという効果がある。
その上、垂直方向の寸法よりも高さ方向の寸法を長くした立設部43、45とすることで、端子部材17、19自身の強度も向上するため、端子部材17、19が折損することも防止できる。
この様に、本実施例のセラミックヒータ1は、腐食による電極パッド39、41と端子部材17、19との耐剥離性が高く、且つ、冷熱が繰り返される環境で使用された場合でも、端子部材17、19と電極パッド39、41との接合強度が高く、よって、端子脱落等の不具合が発生しにくいという効果がある。
次に、実施例2について説明するが、前記実施例1と同様な内容の説明は省略する。
図8及び図9に示す様に、本実施例2のセラミックヒータ91は、前記実施例1と同様に、セラミック基体93の後端側(図9右側)に設けられた電極パッド95に、端子部材97がろう付けされたものである。
即ち、端子部材97は、立設部99と、立設部99から軸方向に沿って後端側(図9右方向)に直角に伸びる屈曲部101等を備えており、このうち、立設部99は電極パッド95に対して直角に配置されて、ろう材によってろう付けされている。
特に本実施例では、屈曲部101及び立設部99の上部の一部に、屈曲部101の伸長方法(図9の左右方向)に伸びるように、屈曲部101等の剛性を強化する剛性強化部103が形成されている。
この剛性強化部103とは、屈曲部101及び立設部99の上部の一部を、板厚方向に押し曲げて形成した変形部である。つまり、図8に示すように、端子部材97を同図の矢印方向(板厚方向)に押し曲げて、同図の右側が凹となり左側が凸となるように変形させたものである。
本実施例においても、前記実施例1と同様な効果を奏するとともに、端子部材97に剛性強化部103を備えているので、端子部材97の強度が向上するという利点がある。
なお、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいうまでもない。
(1)例えば、端子部材は、ニッケル系合金に限らず、銅、ニッケル、鉄などの金属、あるいはそれらの合金から作製してもよい。また、接続部材は、板材の曲げ加工、金属部材の削り出しやプレス加工、鋳造などにより作製してもよい。
(2)電極パッドとしては、タングステンに限らず、モリブデン等の導電材料を採用できる。また、電極パッドの形状としては、長方形に限らず、長円形、円形、多角形など、各種の形状を採用できる。
(3)ろう材としては、Ag系のロー材に限らず、銅や金、ニッケル等を用いてもよい。
(4)セラミックヒータの形状は丸棒状に限定されず、板状であってもよい。
(5)剛性強化部としては、板材の一方の側から押圧して変形させた形状に限らず、板圧の両方から押圧して変形させた形状(断面S字状)としてもよい。或いは、屈曲部の上端又は下端側を巻いてパイプ状に形成してもよい。また、屈曲部に他の部材を接合して強度を強化させてもよい。
[産業上の利用可能性]
例えば本発明は、内部回路との電気的な接続を行う電極パッドに外部回路との電気的な接続を行う端子部材をろう付けした構成を有するろう付け接合体に適用でき、特に、加熱により活性化されるセンサ素子を加熱するためのセラミックヒータや、ディーゼル機関の始動補助用グロープラグのセラミックヒータに適用できる。
1、91…セラミックヒータ
13、93…セラミック基体
15…発熱抵抗体
17、19、97…端子部材
39、41、95…電極パッド
43、45、99…立設部
47、49、101…屈曲部
63…対抗面
103…剛性強化部

Claims (4)

  1. 内部に発熱抵抗体を埋設してなるセラミック基体と、
    前記セラミック基体の外部に露出し、前記発熱抵抗体と電気的な接続を行う電極パッドと、
    ろう材によって、前記電極パッドに接合された端子部材と、
    を備えた長手方向に延びる棒状のセラミックヒータであって、
    前記電極パッドは、前記長手方向の寸法が該長手方向に対する垂直方向の寸法より長い形状であり、
    前記電極パッドの外周縁部における前記ろう材の厚みは60μm以下であり、
    且つ、前記端子部材は、前記電極パッドに対して立設された立設部を有するとともに、該立設部によって前記電極パッドにろう付けされており、
    更に、前記立設部は、その高さ方向の寸法よりも前記垂直方向の寸法が少なく、且つ、前記高さ方向全体にわたって、前記長手方向の寸法が前記垂直方向の寸法より長い板形状であり、
    更に、前記立設部の前記電極パッドに対する対向面は、前記長手方向の寸法が前記垂直方向の寸法より長い形状であることを特徴とするセラミックヒータ。
  2. 前記端子部材は、前記立設部から伸びる屈曲部を備えるとともに、
    少なくとも前記屈曲部には、該屈曲部の剛性を強化する剛性強化部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のセラミックヒータ。
  3. 前記電極パッドから前記屈曲部までの高さをtとした場合に、前記電極パッドを前記高さ方向に沿って見たときに、前記立設部の外周から前記電極パッドの外周に到る距離がt以上であることを特徴とする請求項2に記載のセラミックヒータ。
  4. 前記電極パッドから前記立設部におけるろう材の到達高さをhとした場合に、前記電極パッドを前記高さ方向に沿って見たときに、前記立設部の外周から前記電極パッドの外周に到る距離がh以上であることを特徴とする請求項1又は2に記載のセラミックヒータ。
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