JP2014148275A - 車両用収納装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】リッドを開閉規制する手段の省スペース化を図る。
【解決手段】本体部12に配設されたロック手段30は、係止軸43がリッド16に設けられた係止凹部26に引っ掛かることで、リッド16を開放位置で保持する。またロック手段30は、閉成位置にあるリッド16に対して開放位置へ向けた開放方向の慣性力が作用した際に、リッド16の移動経路より退避した退避姿勢から該リッド16の開放方向前側に突出する規制姿勢に変位して、リッド16の開放方向の移動を規制する。
【選択図】図6

Description

この発明は、車両の乗員室に配設される車両用収納装置に関するものである。
自動車には、乗員室における運転席と助手席との間にコンソールボックスが設けられているものがある(例えば、特許文献1参照)。コンソールボックスは、物品を収納可能な収納部が画成された本体と、該本体に配設されて収納部を開閉可能に塞ぐスライド蓋とを有し、収納部をスライド蓋によって塞いで収納部から物品が飛び出さないようになっている。そして、コンソールボックスは、収納部を閉じた閉成位置側に向けてスライド蓋を付勢する付勢手段を備えて該スライド蓋が自動的に閉じるようにすると共に、該収納部を開放した開放位置で該スライド蓋を保持するロック手段を備えたものがある。
また、前記コンソールボックスでは、スライド蓋が付勢手段の付勢力のみで閉成位置に保持されているため、自動車の急制動や衝突などの異常時に際して、スライド蓋に作用する慣性力によって該スライド蓋が不用意に開かないことが求められる。そこで、コンソールボックスの本体に、急制動や衝突などに際して作用する慣性力によって作動する規制手段を設けることが提案されている。例えば規制手段としては、慣性力が作用した際にスライド蓋の開放方向前側に突出することで、開放方向に移動しようとするスライド蓋に係止して該スライド蓋の開放を規制する構成がある。
実用新案登録第2554941号公報
従来のコンソールボックスでは、個別に構成されたロック手段および規制手段が、本体に対して別々に配設される。このため本体には、ロック手段の配設スペースおよび規制手段の配設スペースを各々設けなければならず、収納部の収納容積が小さくなったり、他の部材との干渉を避けるよう考慮する等、多くの制約が生じてしまう。
すなわち本発明は、従来の技術に係る車両用収納装置に内在する前記問題に鑑み、これらを好適に解決するべく提案されたものであって、リッドを開閉規制する手段の省スペース化を図った車両用収納装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を達成するため、本願の請求項1に係る発明の車両用収納装置は、
物品を収納可能な収納部を有する本体部と、前記収納部の開口を塞ぐ閉成位置と該開口を開放する開放位置との間で本体部に対してスライド移動可能に配設されたリッドと、前記本体部に配設され、リッドを開放位置で保持するロック手段とを備えた車両用収納装置において、
前記ロック手段は、前記リッドに対して前記開放位置へ向けた開放方向の慣性力が作用した際に、リッドの移動経路より退避した退避姿勢から該リッドの開放方向前側に交差する規制姿勢に変位して、閉成位置にあるリッドの開放方向の移動を規制するよう構成されたことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、車両の急制動や衝突などの異常時に際して、リッドに対して開放位置へ向けた開放方向の慣性力が作用した場合に、該慣性力により規制姿勢に変位したロック手段によりリッドの開放方向の移動を規制し得るから、収納部からの物品の飛散を防止できる。従って、ロック手段により、異常時においては閉成位置にあるリッドを開放規制し得ると共に通常時においてはリッドを開放位置で保持し得るから、異常時にリッドを開放規制するための手段を別途設ける必要がなく、リッドを開閉規制する手段の省スペース化を図り得る。
請求項2に係る発明では、
前記ロック手段は、前記リッドに設けられたガイド部に該リッドの開閉操作に伴って案内されて、リッドに設けられた係止部に前記開放位置で引っ掛かってリッドの閉成位置へ向けた閉成方向への移動を規制すると共に、前記係止部から外れてリッドの前記閉成方向への移動を許容するよう構成されたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、リッドの開閉操作に伴い、ロック手段が係止部に引っ掛かったり該ロック手段が該係止部から外れるから、リッドの開放位置での保持を簡易に行なうことができる。
請求項3に係る発明では、
前記ロック手段は、前記リッドの開閉操作に伴って前記ガイド部に案内されて回動変位すると共に、該ロック手段の前記規制姿勢でリッドに当接するロック体を備え、
前記ロック体は、前記規制姿勢でリッドに当接する当接面が、前記閉成方向に凸となる円弧状に形成されたことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、ロック体が回動変位して姿勢が変化しても、リッドが当接面に当接するタイミングのずれを小さくすることができる。また、ロック体の姿勢が変位しても、該ロック体とリッドとの干渉を回避できる。
請求項4に係る発明では、
前記ロック手段は、前記本体部に対して回動可能に支持された支持体が回動変位して、前記退避姿勢から規制姿勢に姿勢変位するよう構成されたことを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、支持体が回動変位することで、ロック手段が退避姿勢から規制姿勢へ適切に姿勢変位し得る。
本発明に係る車両用収納装置によれば、ロック手段により、異常時においては閉成位置にあるリッドを開放規制し得ると共に通常時においてはリッドを開放位置で保持し得るから、リッドを開閉規制する手段の省スペース化を図ることができる。
本発明の実施例に係る車両用収納装置を示す平面図である。 本体部からロック手段を分離すると共に、該ロック手段のロック体および支持体を分離した状態で示す分解斜視図である。 本体部のロック手段が配設された部分の平面図である。 ロック手段と、ガイド部および係止凹部が形成されたリッドとを、本体部を省略した状態で下方から見た斜視図である。 ロック手段によりリッドが開放位置で保持された状態を示す説明断面図である。 慣性力の作用によって規制姿勢に変位したロック手段によりリッドの開放方向への移動を規制した状態を示す説明断面図である。 (a)は、ロック手段およびリッドに設けられた係止凹部の別形態を示した説明図であり、(b)は、ロック手段およびリッドの部分平面図であり、(c)は、ロック手段における支持体に設けられた係止軸を示す部分断面図であり、(d)は、リッドの開放位置において、係止軸が係止凹部に係止した状態を示す説明図である。
次に、本発明に係る車両用収納装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照して以下に説明する。実施例では、車両用収納装置として、自動車の乗員室における運転席と助手席との間に設置されたコンソールボックスを例示する。また、車両の前後左右を基準として、車両用収納装置の方向を指称する。なお、図1の下方が車両の前方である。
図1、図5および図6に示すように、実施例に係る車両用収納装置10は、物品が収納される収納部14を有する本体部12と、この本体部12の上部に配設されて、収納部14の開口14aを開閉可能に塞ぐリッド16とを備えている。本体部12には、収納部14における左右の上縁部に、前後方向に延在する溝部13,13が設けられている(図1参照)。リッド16は、左右の側縁下部に外方へ向けて夫々延出形成された支持部18(図1、図4参照)が、対応する側の溝部13に支持されて、本体部12に対して上下または左右に移動規制される一方、前後方向にスライド移動可能に配設されている。そして、リッド16は、上方に開放した収納部14の開口14a全体を覆う閉成位置(図1参照)と、収納部14の開口14aを開放する開放位置(図5参照)との間で、本体部12に対してスライド移動可能になっている。なお、実施例では、リッド16を閉成位置から前方へスライド移動して、収納部14が開放される。
(付勢手段)
実施例の車両用収納装置10は、図1に示すように、リッド16を開放位置から閉成位置へ向けて付勢して、その付勢力によってリッド16を閉成位置で保持する付勢手段20を備えている。車両用収納装置10は、溝部13の後端に支持部18が引っ掛かるなどにより閉成位置を越えた後方への移動が規制されたもとで、リッド16の後縁を収納部14の後側開口縁に突き合わせて(図1、図5参照)、付勢手段20の付勢力により収納部14を塞いだ状態で保持される。すなわち、車両用収納装置10は、リッド16を閉成位置に保持するための保持装置を備えておらず、保持装置を解除するなどの手間をかけることなく、リッド16を開放移動させることができる。ここで実施例では、付勢手段20として、帯状の金属薄板20aをドラム20bにコイル状に巻いた定荷重ばねが採用されている。ドラム20bは、本体部12において収納部14の前側に延在する部位(以下、前側部位という)12aの略中央に配設され(図1参照)、ドラム20bから引き出された金属薄板20aがリッド16の前端に接続されている。そして、付勢手段20は、リッド16が閉成位置から開放位置に向かうにつれてドラム20bから金属薄板20aが引き出され、後方へ向けた一定荷重の付勢力をリッド16に付与するようになっている。なお、本体部12とリッド16との間にロータリーダンパー等の制動手段を設けて、リッド16の操作荷重を調節するようにしてもよい。
(ロック手段)
実施例の車両用収納装置10は、図1〜図4に示すように、本体部12におけるリッド16の移動経路の下方に位置する前側部位12aに配設され、リッド16を開放位置で保持するロック手段30を備えている。そして、実施例のロック手段30は、車両の急制動や衝突などの異常時において、閉成位置にあるリッド16に対して開放位置へ向けた開放方向の慣性力が作用した場合に、該リッド16の開放方向の移動を規制するよう構成されている。すなわち、ロック手段30は、通常時にリッド16を開放位置に保持するロック手段としての本来の機能と、異常時には閉成位置において該リッド16を保持する規制手段としての機能とを併有している。
ロック手段30は、図2〜図4に示すように、本体部12における前側部位12aの右側に、下方へ凹むと共に上方へ開口するように設けられた収容部15に配設されている。このロック手段30は、通常時、すなわち閉成位置にあるリッド16を開放位置へ向けて移動させる慣性力が作用しない場合には、収容部15へ収容されてリッド16の移動経路から退避した退避姿勢(図5参照)に保持される。そして、ロック手段30は、リッド16に対して付勢手段20による後方への付勢力を越える慣性力が前方(リッド16の開放方向)に作用した場合、すなわち閉成位置にあるリッド16を開放位置へ向けて移動させる慣性力が作用した場合には、収容部15からリッド16の移動経路に突出して交差する規制姿勢(図6参照)に回動するよう構成される。このようなロック手段30は、本体部12に対して回動可能に支持された支持体32と、支持体32に回動可能に配設されたロック体40とを備え、支持体32の回動によりロック体40の後部がリッド16の移動経路に対して出没するようになっている。
(支持体)
支持体32は、図2〜図4に示すように、板状のベース部33と、このベース部33における左右の側縁から下方に延出する一対の支持片部34,34とを備え、各支持片部34,34の下端部が、本体部12に対して左右に延在する軸線回りで回動可能に軸支されている。すなわち、各支持片部34の下端には、左右に突出した支持ボス35,35が形成されており、本体部12に設けられた支持孔15a,15a(図2参照)に各支持ボス35,35が側方から嵌合することで、支持体32は、該支持ボス35,35を中心として、ベース部33が略水平状態(図5参照)から後上がりの傾斜状態(図6参照)となるように回動する。また、ベース部33の略中央には、ロック体40を回動可能に支持する枢支孔36が、該ベース部33の厚み方向に貫通して形成されている。枢支孔36は、開口端における左部および右部に、左右方向へ延長した幅広部36a,36aが形成されている。なお、支持体32の前端部38は、ロック手段30の規制姿勢において本体部12に形成された突部12bに当接し(図6参照)、当該ロック手段30が規制姿勢を越えて回転することが規制されるようになっている。
(ロック体)
ロック体40は、図2〜図4に示すように、支持体32のベース部33に対して該ロック体40の略中央部が支持され、該ベース部33の上面に対して垂直に延在する軸周りで回動可能となっている。すなわち、ロック体40は、前後に長く、前部より後部が左右に幅広に形成された板状に形成されると共に、該ロック体40の下面略中央には下方へ延出した支持軸41が形成されており、該支持軸41が枢支孔36に上方から挿入して嵌合することで支持体32に対して回動可能に支持されている。なお、支持軸41には、その外周面の前部および後部に、径方向外方へ突出した掛止突部41a,41aが形成されている。従ってロック体40は、その長手が左右となる向きにしたもとで、支持軸41の各掛止突部41a,41aを枢支孔36の幅広部36a,36aに整合させることで支持体32への装着が許容され、支持軸41が枢支孔36に挿通した状態で長手が前後となる向きに回転させると各掛止突部41a,41aがベース部33の下面に掛止される。そしてロック体40は、図3に1点鎖線および2点鎖線で示すように、支持体32のベース部33上面に上方へ突出するように形成されたストッパ37,37に当接する範囲内で回動が自在になっている。
(係止軸)
ロック体40には、図1〜図3、図5および図6に示すように、その後端部近傍の上部に、上方へ突出したピン状の係止軸43が配設されている。この係止軸43は、リッド16の開閉操作に伴い、該リッド16の下面に溝状に設けられたガイド部24に下方から挿入した状態で案内されると共に、リッド16の開放位置において、該リッド16の下面に設けられた係止凹部(係止部)26に引っ掛かることが可能となっている(図5参照)。そして、係止軸43が係止凹部26に引っ掛かることで、リッド16が開放位置に保持されるようになっている。
(当接面)
また、ロック体40の後端部には、ロック手段30が規制姿勢となった際にリッド16の前端に対して前側から当接可能な当接面42が設けられている。当接面42は、左右方向に長く、左右方向の中間がリッド16の閉成方向(後方)へ凸となる円弧状に形成されている。従って、当接面42が円弧状に形成されていることで、図3に実線で示す姿勢、1点鎖線で示す姿勢および2点鎖線で示す姿勢の何れの状態であっても、ロック手段30が規制姿勢となった場合には、リッド16の前端が当接面42に当接するタイミングのずれが小さくなるように構成されている。なお実施例では、当接面42が、ロック体40の回動中心である前述の支持軸41を中心とした円弧状に形成されている。
支持体32の各支持片部34,34間には、図2および図4に示すように、トーションバネ45が配設されている。このトーションバネ45は、その一方の脚部がベース部33の裏面に掛止され、他方の脚部が本体部12に掛止されており、通常時においては該支持体32を退避姿勢に保持する。ここで、トーションバネ45の付勢力は、通常時において発生する車体振動や慣性力がロック手段30に作用した場合においては、該ロック手段30を退避姿勢に保持すると共に、異常時(急制動や衝突)において閉成位置にあるリッド16に対して開放位置へ向けて開放方向へ移動させる慣性力がロック手段30に作用した場合には、該ロック手段30が退避姿勢から規制姿勢に回動するのを許容する強さに設定されている。
(ガイド部)
リッド16の下面に形成されたガイド部24は、図1および図4に示すように、リッド16の下面において、リッド16の前端から係止凹部26まで前後方向に延在し、リッド16の前方および下方へ開口した溝状に形成されている。ガイド部24は、リッド16の前端に開口すると共に係止凹部26の前方まで延在する第1ガイド溝24aと、該第1ガイド溝24aの後部から係止凹部26の左側を通過して該係止凹部26の後部まで延在する第2ガイド溝24bと、係止凹部26の後部から該係止凹部26の右側を通過して第1ガイド溝24aの後部まで延在する第3ガイド溝24cとを備えている。第1ガイド溝24aは、前後方向の略中間から前側部分が、前方にいくにつれて左右に拡開するように形成されており、リッド16の前端に形成されて係止軸43が出入りする出入口25は、ロック体40の回動変位に伴う係止軸43の左右方向での移動幅より幅広に形成されている。すなわち、ガイド部24の出入口25は、ロック体40が図3に1点鎖線で示す姿勢および2点鎖線で示す姿勢の間で回動変位して係止軸43がどのような位置にあっても、リッド16を閉成位置から開放位置へ向けて移動する際には該係止軸43を受け入れ可能なっている。
第2ガイド溝24bは、閉成位置から開放位置へ向けたリッド16の移動に伴って第1ガイド溝24aから移動した係止軸43を案内し、開放位置まで移動させたリッド16が付勢手段20の付勢により閉成位置へ移動し始める際に、係止軸43が第1ガイド溝24a方向へ移動するのを規制して、該係止軸43を係止凹部26方向へ案内して該係止凹部26に引っ掛かるように構成されている。また、第3ガイド溝24cは、開放位置にあるリッド16を前方へ押すことに伴って係止凹部26から外れた係止軸43を案内し、前方へ押されたリッド16が付勢手段20の付勢により閉成位置へ移動し始める際に、係止軸43が係止凹部26方向へ移動するのを規制して、該係止軸43を第1ガイド溝24a方向へ案内するように構成されている。すなわちロック手段30は、リッド16の開放操作に伴ってガイド部24に案内される係止軸43が、ロック体40の回動変位により左右方向(リッド16のスライド移動方向と交差する方向)に変位されることで、第1ガイド溝24aから第2ガイド溝24bへ移動した後に係止凹部26に引っ掛かり、リッド16を開放位置に保持する。また、ロック手段30は、リッド16の閉成操作に伴ってガイド部24に案内される係止軸43が、該ロック体40の回動変位により左右方向に変位されることで第3ガイド溝24cへ移動して係止凹部26から外れ、付勢手段20の付勢によるリッド16の閉成位置への移動を許容する。
なお、実施例の車両用収納装置10は、本体部12の前側部位12aがインストルメントパネル50の内側に隠れた状態で乗員室に配設される(図5、図6参照)。従って、ロック手段30は、リッド16が閉成位置にあってもインストルメントパネル50で覆われて乗員室内に露出しない。
(実施例の作用)
次に、実施例に係る車両用収納装置10の作用について説明する。実施例の車両用収納装置10は、通常時にはロック手段30が退避姿勢に保持されているから、リッド16を付勢手段20の付勢力に抗して閉成位置から開放位置へ向けて移動させることができ、該リッド16の移動によって、係止軸43が出入口25を通過してガイド部24の第1ガイド溝24aおよび第2ガイド溝24bに沿って移動する。そして、リッド16が開放位置に移動したら、該リッド16を前方へ押すことを解除することで、第2ガイド溝24bに案内された係止軸43が係止凹部26に引っ掛かり、リッド16が開放位置に保持される。また、開放位置にあるリッド16を前方へ押すと、第3ガイド溝24cに案内された支持軸43が係止凹部26から外れ、該リッド16を前方へ押すことを解除することで、付勢手段20の付勢によりリッド16が閉成位置へ向けて移動する。
一方、実施例の車両用収納装置10は、車両が急制動したり衝突した異常時には、付勢手段20により後方へ付勢されて閉成位置に保持されているリッド16に対して、開放位置に向けて開放方向へ移動する慣性力が作用する。このとき、慣性力が付勢手段20による後方への付勢力を越えると、リッド16が前方へスライド移動し始める。また、前記慣性力が作用すると、ロック手段30における支持体32が、トーションバネ45の付勢力に抗して支持ボス35,35を中心として回動し、ロック手段30は退避姿勢から規制姿勢に変位して、ロック体40の当接面42がリッド16の移動経路に交差するように突出する(図6参照)。そして、ロック体40の当接面42にリッド16の前端が当接することで、閉成位置にある該リッド16の開放位置への移動を規制する。なお、ロック手段30は、前記慣性力が作用した際に、リッド16が前方へ動き出すのと略同時に退避姿勢から規制姿勢へ変位するようになっており、ロック体40の当接面42にリッド16の前端が後方から当接する。また、ロック体40が支持体32に対して回動し、該ロック体40の姿勢が変化していても、当接面42が後方へ凸となる円弧状に形成されているから、該ロック体40とリッド16との干渉が回避され、当該ロック手段30によりリッド16の移動を規制し得る。
このように、実施例の車両用収納装置10によれば、車両の急制動や衝突などの異常時に際して、閉成位置にあるリッド16に対して開放位置へ向けた開放方向の慣性力が作用した場合に、該慣性力により退避姿勢から規制姿勢に変位したロック手段30のロック体40によりリッド16の開放方向の移動を規制し得るから、収納部14からの物品の飛散を防止できる。従って、通常時にリッド16を開放位置で保持するロック手段30が、異常時においては閉成位置にあるリッド16を開放規制し得るから、異常時にリッドを開放規制するための手段を別途設ける必要がなく、リッドを開閉規制する手段の省スペース化を図り得る。これにより、本体部12に形成する収納部14の収納容積を大きくしたり、本体部12の外形サイズを小さくすることが可能である。また、図1に示す実施例の車両用収納装置10では、前側部位12aの左側に、別の部品や部材を追加で配設することが可能である。
そして、ロック手段30は、リッド16の開閉操作に伴い、ガイド部24に案内された係止軸43がロック体40の回動変位により左右方向へ変位することで、該係止軸43がリッド16に設けられた係止凹部26に開放位置で引っ掛かって該リッド16の閉成位置へ向けた閉成方向への移動を規制すると共に、該係止軸43が係止凹部26から外れてリッド16の閉成方向への移動を許容するよう構成されているから、ロック体40を操作することなくリッド16の開放位置での保持および保持解除を簡易に行なうことができる。
また、ロック手段30のロック体40に設けられた当接面42が、支持軸41を中心とする円弧状に形成されているから、ロック体40が回動変位により姿勢が変化しても、リッド16の前端に対して当接面42の前後方向での位置が殆ど変わらない。これにより、ロック体40の姿勢が変位しても、リッド16が当接面42に当接するタイミングのずれを小さくすることができると共に、該ロック体40とリッド16との干渉を回避できる。更に、ロック手段30は、支持体32が本体部12に対して回動変位し得るから、支持体32が回動変位することで退避姿勢から規制姿勢へ円滑に姿勢変位させ得る。
また、ガイド部24の出入口25が、ロック体40の回動変位に伴う係止軸43の左右方向での移動幅より幅広に形成されているから、リッド16を閉成位置から開放位置側に向けてスライド移動する際に係止軸43がどのような位置にあっても、該係止軸43は、出入口25を介してガイド部24に入って該ガイド部24で案内される。そして、リッド16を閉成位置から開放位置側に向けてスライド移動する際に、該係止軸43がリッド16の前端に引っ掛からないから、該リッド16の開放位置側へのスライド移動に支障を来たさない。
(変更例)
本願発明は、前述した実施例の構成に限定されず、以下のように変更可能である。
(1)本願の車両用収納装置は、コンソールボックスに限定されず、車両において物品の収納に用いられる各種収納装置に適用可能である。
(2)ロック手段30におけるリッド16の前端に当接する当接面42は、支持体32におけるベース部33の後端部に設けても、異常時にリッド16の開放方向への移動を規制することが可能である。なお、この形態では、ロック体40は、支持体32のベース部33から後方に延出しない形状とするのが望ましい。
(3)ロック手段30は、本体部12に回動変位可能に設けられるものに限らず、該本体部12に対して上下方向や左右方向または斜め方向にスライド変位するものであってもよい。
(4)車両用収納装置10は、リッド16を閉成位置から後方へ移動することで収納部14を開放する構成であってもよい。この場合、ロック手段30が本体部に12おいて収納部14の後側に配設される。この構成によれば、車両が追突されたり急発進した際に収納部14からの物品の飛散を防止し得る。
(5)車両用収納装置10は、リッド16を閉成位置に保持するための付勢手段20を省略した構成であってもよい。
(6)リッドを開放位置に保持および保持解除する構成は、前述した実施例の構成に限定されず、リッド側に設けられた凹状の係止部と、本体部側に設けられ、該凹状の係止部に向け進退変位可能な凸状のロック手段とからなって、ロック手段が係止部に対して進退変位して係脱する構成であってもよい。例えば、図7(a)および図7(b)は、ロック手段30のベース部33にロック体としての係止ピン54が昇降移動可能に配設されると共に、リッド16の下面に係止部としての係止凹部26が下方へ開口して設けられ、係止ピン54が係止凹部26に対して進退変位して係脱することで、リッド16を開放位置に保持および保持解除する構成を例示している。ここで係止ピン54は、図7(c)に示すように、上端が球面状に形成され、付勢手段としての圧縮コイルバネ55によりベース部33から上方へ突出した状態に付勢されると共に、上端に対し下方に向けた外力が加わると圧縮コイルバネ55の圧縮変形により下方へ移動可能となっている。そして係止ピン54は、リッド16の閉成位置から開放位置へのスライド移動時に、該リッド16の下面にスライド移動方向に直線に形成されたガイド部56に当接して押し下げられ、リッド16が開放位置となると圧縮コイルバネ55の付勢により押し上げられて該係止凹部26に係止する(図7(d))。また係止ピン54は、開放位置にあるリッド16を閉成位置側へ引っ張ると、押し下げられ、該係止ピン54と係止凹部26との係止が解除されて閉成位置に向けたリッド16のスライド移動が許容される。すなわち、図7に示した構成では、係止ピン54と係止凹部26とが上下方向で係脱するから、係止ピン54は左右に移動可能に配設されていない。なお、規制姿勢においてリッド16の前端に当接する当接面42は、ベース部33の後端に形成されている。
12 本体部,14 収納部,16 リッド,24 ガイド部,26 係止凹部(係止部)
30 ロック手段,32 支持体,40 ロック体,42 当接面

Claims (4)

  1. 物品を収納可能な収納部を有する本体部と、前記収納部の開口を塞ぐ閉成位置と該開口を開放する開放位置との間で本体部に対してスライド移動可能に配設されたリッドと、前記本体部に配設され、リッドを開放位置で保持するロック手段とを備えた車両用収納装置において、
    前記ロック手段は、前記リッドに対して前記開放位置へ向けた開放方向の慣性力が作用した際に、リッドの移動経路より退避した退避姿勢から該リッドの開放方向前側に交差する規制姿勢に変位して、閉成位置にあるリッドの開放方向の移動を規制するよう構成された
    ことを特徴とする車両用収納装置。
  2. 前記ロック手段は、前記リッドに設けられたガイド部に該リッドの開閉操作に伴って案内されて、リッドに設けられた係止部に前記開放位置で引っ掛かってリッドの閉成位置へ向けた閉成方向への移動を規制すると共に、前記係止部から外れてリッドの前記閉成方向への移動を許容するよう構成された請求項1記載の車両用収納装置。
  3. 前記ロック手段は、前記リッドの開閉操作に伴って前記ガイド部に案内されて回動変位すると共に、該ロック手段の前記規制姿勢でリッドに当接するロック体を備え、
    前記ロック体は、前記規制姿勢でリッドに当接する当接面が、前記閉成方向に凸となる円弧状に形成された請求項2記載の車両用収納装置。
  4. 前記ロック手段は、前記本体部に対して回動可能に支持された支持体が回動変位して、前記退避姿勢から規制姿勢に姿勢変位するよう構成された請求項1〜3の何れか一項に記載の車両用収納装置。
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