JP2009074308A - ロック・アンロック装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】(a)係止部21aを備えるハート形状部21と、ハート形状部21との間にカム通路23、24を形成するカム通路形成部22と、を備えるカムロック20と、(b)カムロック20に対して、カムロック20に出入りする方向に移動可能とされているとともにカムロック20に出入りする方向に回動可能とされているロックピン30と、(c)ロックピン30をカムロック20から出る方向に回動付勢する付勢部材40と、(d)ロックピン30が付勢部材40の付勢力によって所定姿勢よりもカムロック20から出る方向に回動することを規制するストッパ50と、を有するロック・アンロック装置10。
【選択図】 図3
Description
車両用収納装置は、収納装置本体4と、ドア5と、ドア5を閉方向に付勢するドア付勢スプリング6と、収納装置本体4に揺動可能に取付けられるカムロック(ハートカム)2と、ドア5に設けられカムロック2に係脱可能なロックピン3を、有する。カムロック2は、図6に示すように、係止部を備えるハート形状部2aと、ハート形状部2aとの間にカム通路を形成するカム通路形成部2bとを、備える。ロックピン3は、カムロック2に対してカムロック2への出入り方向に回動不能とされている(カムロック2に対して図6の紙面と直交する方向に移動不能とされている)。
ドア5が開状態にあるとき、ロックピン3はカムロック2のハート形状部2aの係止部に掛かっており(図6のaの位置にあり)、ドア5が閉まらない。
ドア5を押すとロックピン3はカム通路をbの位置に移動し、ドア5から手を離すとドア付勢スプリング6によりロックピン3がb位置、c位置、d位置と移動してドア5が閉じる。
ドア5閉状態からドア5を押すと、ロックピン3はd位置、e位置、f位置と移動する。ドア5から手を離すとロックピン3がa位置へ移動しハート形状部2aの係止部に掛かる。
ロックピン3がカムロック2に対してカムロック2への出入り方向に回動不能であるため、ロックピン3がハート形状部2aの係止部に掛かっている状態でドア5に閉方向荷重が加わると(ロックピン3にカムロック2から出る方向の力が加わると)、その荷重により、ハート形状部2aに掛かっていたロックピン3が変形したり、ハート形状部2aが破壊するおそれがある。
本発明の目的は、ロックピンがハート形状部に係合している状態でロックピンにカムロックから出る方向の力が掛かっても、ロックピンが変形したりハート形状部が破壊することを防止できるロック・アンロック装置を提供することにある。
(1) (a)係止部を備えるハート形状部と、該ハート形状部との間に前記係止部への入口側カム通路と前記係止部からの出口側カム通路を形成するカム通路形成部と、を備えるカムロックと、
(b)前記カムロックに対して、該カムロックに出入りする方向に移動可能とされているとともに該カムロックに出入りする方向に回動可能とされているロックピンと、
(c)前記ロックピンを前記カムロックから出る方向に回動付勢する付勢部材と、
(d)前記ロックピンが前記付勢部材の付勢力によって所定姿勢よりも前記カムロックから出る方向に回動することを規制するストッパと、
を有するロック・アンロック装置。
(2) 前記カムロックのカム通路形成部の高さは、前記カムロックのハート形状部の高さより大とされている、(1)記載のロック・アンロック装置。
また、ロックピンをカムロックから出る方向に回動付勢する付勢部材と、ロックピンが付勢部材の付勢力によって所定姿勢よりもカムロックから出る方向に回動することを規制するストッパが設けられているため、ロックピンがカムロックへ出入りする方向に回動可能とされていても、ロックピンがカムロックの係止部に係合している状態でロックピンにカムロックから出る方向への力がかかったとき以外の場合(通常時)、ロックピンを所定姿勢(ロックピンがカムロックに係脱できる姿勢)に維持させることができる。
上記(2)のロック・アンロック装置によれば、カムロックのカム通路形成部の高さが、ハート形状部の高さより大とされているため、ロックピンがカムロックの係止部に係合している状態でロックピンにカムロックから出る方向への力がかかりロックピンが回動してハート形状部を乗り越えたときであって、ロックピンの姿勢が回動したままであっても、次にロックピンをカムロックに係合させるためにカムロックに入れたとき、ロックピンがカム通路形成部に当たる。そのため、ロックピンの姿勢が回動したままであっても、ロックピンをカム通路形成部に当てることでロックピンを回動前の姿勢(所定姿勢)に戻すことができる。
本発明実施例のロック・アンロック装置10は、たとえば、プッシュオープンタイプまたはプッシュクローズタイプの車両用収納装置に設けられる。ただし、ロック・アンロック装置10が設けられる装置は車両用収納装置に限定されるものではなく、車両用小物入れ装置、車両用ドア付きカップホルダ装置、車両用灰皿装置等であってもよい。
付勢部材40の一端部は、ドア62にたとえばビス41等で取付けられている。付勢部材40の他端部は自由端とされている。付勢部材40は、中間部で、ロックピン30に常時接触している。付勢部材40は、ロックピン30をカムロック20から出る方向(図2の左方向)に回動付勢する。
第1のストッパ面51は、ロックピン30が付勢部材40の付勢力によって所定姿勢よりもカムロック20から出る方向に回動することを規制する面である。なお、所定姿勢とは、ロックピン30がカムロック20の面直方向に延び、ロックピン30がカムロック20に係脱できる姿勢(図2に示す姿勢)である。
第2のストッパ面52は、ロックピン30が付勢部材40の付勢力に抗して所定姿勢よりもカムロック20に入る方向(図2の右方向)に回動したときに所定角度以上回動すること(跳ね上がること)を規制する面である。なお、所定角度とは、ロックピン30がハート形状部21を乗り越えることができるがカム通路形成部22を乗り越えることができない程度の角度である。
(a) 通常時
(a−1) ロックピン30は、図2に示すように、付勢部材40によってストッパ50の第1のストッパ面51に押し付けられており、所定姿勢にある。この状態で、ドア62を収納装置本体61に対して手で押して移動させてロックピン30をカムロック20に入る方向に動かすと、図1に示すように、ロックピン30はカムロック20を回転させながら(場合によってはダイレクトに)入口側カム通路23に進入する。
(b−1) ロック状態(上記(a−2)の状態)でロックピン30にカムロック20から出る方向に過荷重がかかると、ロックピン30がハート形状部21によってカムロック20に入る方向(カムロック20の奥側)に押される。ロックピン30がハート形状部21によって押されると、図3に示すように、ロックピン30が付勢部材40の付勢力に抗して所定姿勢よりもカムロック20の奥側に第2のストッパ面52に当接するまで回動する(跳ね上がる)。そのため、ロックピン30は、ハート形状部21を乗り越えてカムロック20の出口に向かいカムロック20から出る。
ハート形状部21を乗り越えたロックピン30は、第2のストッパ面52に当接するまで回動した姿勢を維持する。
本発明実施例では、ロックピン30がカムロック20に対してカムロック20へ出入りする方向に回動可能とされているため、ロックピン30がカムロック20の係止部21aに係合している状態でロックピン30にカムロック20から出る方向への力がかかったとき、ロックピン30が回動しハート形状部21を乗り越えることができる。そのため、ロックピン30がカムロック20の係止部21aに係合している状態でロックピン30にカムロック20から出る方向の力がかかっても、ロックピン30の変形やハート形状部21の破壊が生じることはない。
20 カムロック
21 ハート形状部
21a 係止部
22 カム通路形成部
23 入口側カム通路
24 出口側カム通路
30 ロックピン
40 付勢部材
41 ビス
50 ストッパ
51 第1のストッパ面
52 第2のストッパ面
60 車両用収納装置
61 収納装置本体
62 ドア
Claims (2)
- (a)係止部を備えるハート形状部と、該ハート形状部との間に前記係止部への入口側カム通路と前記係止部からの出口側カム通路を形成するカム通路形成部と、を備えるカムロックと、
(b)前記カムロックに対して、該カムロックに出入りする方向に移動可能とされているとともに該カムロックに出入りする方向に回動可能とされているロックピンと、
(c)前記ロックピンを前記カムロックから出る方向に回動付勢する付勢部材と、
(d)前記ロックピンが前記付勢部材の付勢力によって所定姿勢よりも前記カムロックから出る方向に回動することを規制するストッパと、
を有するロック・アンロック装置。 - 前記カムロックのカム通路形成部の高さは、前記カムロックのハート形状部の高さより大とされている、請求項1記載のロック・アンロック装置。
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JP2007245351A JP4583427B2 (ja) | 2007-09-21 | 2007-09-21 | ロック・アンロック装置 |
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JP4583427B2 JP4583427B2 (ja) | 2010-11-17 |
Family
ID=40609549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014148275A (ja) * | 2013-02-01 | 2014-08-21 | Inoac Corp | 車両用収納装置 |
JP2014148276A (ja) * | 2013-02-01 | 2014-08-21 | Inoac Corp | 車両用収納装置 |
Citations (3)
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2007
- 2007-09-21 JP JP2007245351A patent/JP4583427B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP4583427B2 (ja) | 2010-11-17 |
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