JP5121631B2 - ロック・アンロック装置 - Google Patents
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Description
車両用収納装置は、固定部材4と、可動部材5と、可動部材5を常時開方向に付勢するスプリング6と、固定部材4に回動可能に取付けられるハートカム2と、可動部材5に設けられハートカム2に係脱可能なピン3を、有する。ハートカム2は、図5、図6に示すように、板状の本体部2aと、本体部2aの裏面から突出して設けられ固定部材4に回動可能に支持される回動軸部2bと、本体部2aの表面から突出して設けられておりピン3が係脱可能な窪み部2cを備えるハート形状部2dと、本体部2aの表面から突出して設けられておりハート形状部2dとの間に窪み部2cへの入口側カム通路2eと窪み部2cからの出口側カム通路2fを形成するカム通路形成部2gと、を備える。
可動部材5が閉状態にあるとき、ピン3はハートカム2のハート形状部2dの窪み部2cに掛かっており(図6のaの位置にあり)、可動部材5が開かない。
可動部材5を押すと、図6に示すように、ピン3はカム通路をbの位置に移動し、可動部材5から手を離すとスプリング6によりピン3がb位置、c位置、d位置と移動して可動部材5が開く。
可動部材5開状態から可動部材5を押すと、ピン3はd位置、e位置、f位置と移動する。可動部材5から手を離すとピン3がa位置へ移動しハート形状部2dの窪み部2cに掛かる(係合する)。
ハート形状部2dの窪み部2cにピン3が係合しているときの窪み部2cのピン3との接触面2hと、ピン3の軸芯Pとは、図5に示すように、ハートカム2の回動軸芯Qと平行である。
(a)可動部材5がスプリング6により常時開方向に付勢されているため、ピン3がハート形状部2dの窪み部2cに係合している状態では、常にハートカム2はピン3から荷重Fを受ける。また、(b)ハートカム2が回動軸部2bで固定部材4に回動可能に支持されているため、回動軸部2bは固定部材4にがたつき(隙間)をもって支持されている。さらにまた、(c)回動軸部2bが本体部2aの裏面から突出して設けられており窪み部2cを備えるハート形状部2dが本体部2aの表面から突出して設けられている。上記(a)〜(c)により、ピン3がハート形状部2dの窪み部2cに係合しているときにハートカム2に図7に示すようにモーメントMが発生し、ハートカム2が固定部材4に対して所定位置から浮いてしまう(傾いてしまう)おそれがある。ハートカム2が固定部材4に対して所定位置から浮いてしまうと(傾いてしまうと)、閉状態にあるときの可動部材5の固定部材4に対する位置が予め設計した位置からずれてしまう。
前記ハートカムは、本体部と、該本体部の裏面から突出して設けられ前記固定部材と前記可動部材の一方に回動可能に支持される回動軸部と、前記本体部の表面から突出して設けられており前記ピンが係脱可能な窪み部を備えるハート形状部と、前記本体部の表面から突出して設けられており前記ハート形状部との間に前記窪み部への入口側カム通路と前記窪み部からの出口側カム通路を形成するカム通路形成部と、を備えており、
前記ピンは、前記固定部材と前記可動部材の他方に固定して設けられており、
前記ハート形状部の窪み部に前記ピンが係合しているときの前記窪み部の前記ピンとの接触面と、前記ピンの軸芯とが、前記ハートカムの回動軸芯と平行な方向から前記本体部の表面から離れる側かつ前記回動軸部側に傾斜している、ロック・アンロック装置。
本発明実施例のロック・アンロック装置10は、たとえば、車両用収納装置、車両用小物入れ装置、車両用ドア付きカップホルダ装置等に設けられる。ただし、ロック・アンロック装置10は、上記の装置以外に設けられていてもよい。
可動部材50は、固定部材40に対して可動部材回動軸芯51まわりに回動可能とされていてもよく、往復直線動可能(平行移動可能)とされていてもよい(図示例では可動部材50が固定部材40に対して回動可能とされている場合を示している)。可動部材50は、図示略の付勢スプリングにより、開位置側又は閉位置側に常時付勢されている(プッシュオープンタイプであってもよくプッシュクローズタイプであってもよい)。可動部材50が図示略の付勢スプリングにより開位置側に付勢されている場合、ロック・アンロック装置10は可動部材50を閉位置に保持するために設けられ、可動部材50が図示略の付勢スプリングにより閉位置側に付勢されている場合、ロック・アンロック装置10は可動部材50を開位置に保持するために設けられる。
回動軸部22は、図1に示すように、本体部21の長手方向一端部又はその近傍に設けられている。回動軸部22は、本体部21と別体に形成されて本体部21に固定されていてもよいが、部品点数削減のために本体部21と一体に形成されていることが望ましい。回動軸部22は、固定部材40に設けられる支持穴41に挿入されて固定部材40に回動可能に支持されている。回動軸部22が固定部材40に回動可能に支持されているため、ハートカム20は、固定部材40に回動可能に支持される。回動軸部22が固定部材40に回動可能に支持されているため、回動軸部22は固定部材40にがたつき(隙間)をもって支持されている。
(a)可動部材50が図示略の付勢スプリングにより常時開方向または閉方向に付勢されているため、ピン30がハート形状部23の窪み部23aに係合している状態では、常にハートカム20はピン30から荷重Fを受ける。また、(b)ハートカム20が回動軸部22で固定部材40に回動可能に支持されているため、回動軸部22は固定部材40にがたつき(隙間)をもって支持されている。さらにまた、(c)回動軸部22が本体部21の裏面21aから突出して設けられており窪み部23aを備えるハート形状部23が本体部21の表面21bから突出して設けられている。上記(a)〜(c)により、ピン30がハート形状部23の窪み部23aに係合しているときにハートカム20に図3に示すようなモーメントMが発生する。
しかし、ハート形状部23の窪み部23aにピン30が係合しているときの窪み部23aのピン30との接触面23eと、ピン30の軸芯Pとが、ハートカム20の回動軸芯Qと平行な方向から本体部21の表面21bから離れる側かつ回動軸部22側に傾斜しているため、ピン30がハート形状部23の窪み部23aに係合しておりハートカム20がピン30から荷重Fを受けたとき、荷重Fの反力の成分である分力Fyが働く。これにより、ピン30からの力FによるモーメントMに加えて、それと逆向きのモーメントM´が働く(ハートカム20を固定部材40に押さえつける方向のモーメントM´が働く)。そのため、従来に比べて、ハートカム20が固定部材40に対して浮いてしまう(傾いてしまう)ことを抑制できる。
20 ハートカム
21 本体部
21a 本体部の裏面
21b 本体部の表面
22 回動軸部
23 ハート形状部
23a 窪み部
23b ハート形状部の第1の面
23c ハート形状部の第2の面
23d ハート形状部の第3の面
23e 窪み部のピンとの接触面
24 カム通路形成部
24a 入口側カム通路
24b 出口側カム通路
30 ピン
40 固定部材
50 可動部材
51 可動部材回動軸芯
P ピンの軸芯
Q ハートカムの回動軸芯
Claims (1)
- 固定部材と該固定部材に対して可動な可動部材の一方に設けられるハートカムと、前記固定部材と前記可動部材の他方に設けられるピンと、を有するロック・アンロック装置であって、
前記ハートカムは、本体部と、該本体部の裏面から突出して設けられ前記固定部材と前記可動部材の一方に回動可能に支持される回動軸部と、前記本体部の表面から突出して設けられており前記ピンが係脱可能な窪み部を備えるハート形状部と、前記本体部の表面から突出して設けられており前記ハート形状部との間に前記窪み部への入口側カム通路と前記窪み部からの出口側カム通路を形成するカム通路形成部と、を備えており、
前記ピンは、前記固定部材と前記可動部材の他方に固定して設けられており、
前記ハート形状部の窪み部に前記ピンが係合しているときの前記窪み部の前記ピンとの接触面と、前記ピンの軸芯とが、前記ハートカムの回動軸芯と平行な方向から前記本体部の表面から離れる側かつ前記回動軸部側に傾斜している、ロック・アンロック装置。
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JP2008214136A JP5121631B2 (ja) | 2008-08-22 | 2008-08-22 | ロック・アンロック装置 |
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