JP2014139873A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】端子金具が収容される端子収容部41と、その前端側の回りを囲って配されたフード部43とを有するハウジング40が備えられ、ハウジング40が相手ハウジングに嵌合されると、フード部43の一面に設けられたロックアーム50が相手ハウジングに弾性的に係止して両ハウジングが嵌合状態に保持され、ロックアーム50の後端部に設けられた解除部55を押圧して同ロックアーム50を強制的に弾性変位させることで相手ハウジングに対する係止が解除され、両ハウジングの離脱が許容されるコネクタFCであって、端子収容部41におけるロックアーム50側とは反対側に位置する面には、平板状をなす補強板65が両ハウジングの嵌合方向に沿って形成されている。
【選択図】図9
Description
そして、雌ハウジングは、端子収容部を雄ハウジングの筒状部の内側に、またフード部を同筒状部の外側にそれぞれ進出させ、かつロックアームが弾性変位しつつ嵌合され、正規量嵌合されたところでロックアームが復動変位して、同ロックアームに設けられたロック部が雄ハウジングの筒状部の上面に設けられた被ロック部に係止することにより、雄雌のハウジングが嵌合状態に保持される。一方、この嵌合状態から、ロックアームの後端部に設けられた解除部を押圧して同ロックアームを強制的に弾性変位させることにより、雄ハウジングに対する係止が解除され、両ハウジングの離脱が許容されるようになっている。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、その目的は、ロックアームの係止解除の操作容易性を担保した上で、端子収容部の補強を図るところにある。
また、補強手段としては、リブを長さ方向に沿って立ち上がり形成することも考えられるが、他指が細いリブに当てられることで、ロックアームの解除操作をする場合に痛みを感じる等で強固に挟むことができず、係止解除の操作がし難いことが懸念される。
それに対して本発明では、補強手段を、平板状をなす補強板としたから、ロックアームに掛ける指とは別の指が幅広の平面に当てられることで、同指に痛みを感じることなく強い挟圧力を発揮させることができ、結果ロックアームの係止解除を容易に行うことができる。
(1)前記補強板は、前記端子収容部に立てられたリブの突出端に形成されている。
補強板が端子収容部の所定の面に直接接触した状態で形成されていると、接触部分が厚肉となって、成形時にひけができるおそれがあるが、補強板を同補強板と同程度の厚さを持ったリブを介して形成することによって、成形後にひけが生じることが防止される。
本発明の一実施形態を図1ないし図16に基づいて説明する。
この実施形態では、1極の防水コネクタを例示しており、図15に示すように、互いに嵌合される雄コネクタMCと雌コネクタFCとが備えられている。雌コネクタFCが、本発明のコネクタに相当する。
以下、各コネクタMC,FCにおいて、それぞれ嵌合方向を前方として説明する。
基部21内にはキャビティ24が前後方向に貫通して形成されており、電線wの端末にゴム栓15ともども圧着された雄端子10がキャビティ24内に後方(図15の左側)から挿入され、正規位置まで挿入されると、キャビティ24の天井面に設けられたランス25が雄端子10の係止部13に係止することで、当該雄端子10が抜け止めされ、併せてゴム栓15がキャビティ24の入口に密嵌されるようになっている。
雄ハウジング20の左右の側面には、同図に示すように、一対のガイドリブ29が全長に亘って形成されており、各ガイドリブ29の後端部には、階段状に凹凸成形された把持部29Aが形成されている。
なお雌ハウジング40のフード部43の左右の内側面には、図1に示すように、上記した雄ハウジング20の外側面に形成されたガイドリブ29が進入可能なガイド溝57が形成されている。
シールリング70は、図4ないし図6に示すように、縦長の環形をなし、かつ後端側が厚肉とされたシール本体71を備えており、同シール本体71の前端寄りの位置の内外周には、それぞれ2条のリップ72が形成されている。
これによりシールリング70は、図15に示すように、シール本体71が端子収容部41におけるフード部43内に突出した前半部41Aの根元部の外周に密着し、かつ前方への抜け止めがなされた形態で嵌着される。
雄コネクタMCでは、雄ハウジング20の基部21に設けられたキャビティ24に対して、電線wの端末にゴム栓15ともども圧着された雄端子10が後方から挿入され、正規位置まで挿入されたところでランス25により抜け止めされて収容され、併せてゴム栓15がキャビティ24の入口に密嵌される。
それに対して本実施形態では、補強手段を、平板状をなす補強板65としたから、他指が幅広の平面に当てられることで、他指に痛みを感じることなく強い挟圧力を発揮させることができ、結果ロックアーム50の係止解除を容易に行うことができる。
補強板65が端子収容部41の下面に直接に接触した状態で形成されていると、接触部分が厚肉となって、成形時にひけができるおそれがあるが、この実施形態では、リブ64から補強板65に亘って同程度の板厚で形成されるから、ひけが生じることが防止される。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、端子収容部の下面に補強板を配するに当たって、短寸のリブを介して形成した場合を例示したが、端子収容部の下面の外形形状等の条件によっては、厚肉の部分が形成されない限り、補強板を直接に接触させた形態で形成するようにしてもよい。
(2)本発明は、フード部の奥壁を貫通した保持部による抜け止め構造を採っていないシールリングが装着されたものについても、同様に適用することができる。さらに、シールリングを備えないもの、すなわち非防水のコネクタにも適用することができる。
(3)上記実施形態では1極のコネクタを例示したが、極数については不問である。
(4)さらに本発明は、ハウジングにロックアームが設けられた構造であれば、雄側のコネクタについても同様に適用することができる。
10…雄端子(相手端子)
20…雄ハウジング(相手ハウジング)
23…筒状部
28…被ロック部
30…雌端子(端子金具)
40…雌ハウジング(ハウジング)
41…端子収容部
41A…(端子収容部41の)前半部
41B…(端子収容部41の)後半部
43…フード部
44…(フード部43の)奥壁
50…ロックアーム
53…ロック面
55…解除部
60…係止孔
64…リブ
65…補強板
70…シールリング
75…保持部
76…頭部
Claims (3)
- 端子金具が収容される端子収容部と、同端子収容部の前端側の回りを囲って配されたフード部とを有するハウジングが備えられるとともに、前記フード部の一面には、ロックアームが前側に延出した形態で弾性変位可能に設けられたコネクタであって、
前記ハウジングが相手ハウジングに嵌合されると、前記ロックアームが前記相手ハウジングに弾性的に係止することで両ハウジングが嵌合状態に保持され、前記ロックアームの後端部に設けられた解除部を押圧して同ロックアームを強制的に弾性変位させることで前記相手ハウジングに対する係止が解除され、前記両ハウジングの離脱が許容されるようにしたものにおいて、
前記端子収容部における前記ロックアーム側とは反対側に位置する面には、平板状をなす補強板が前記両ハウジングの嵌合方向に沿って形成されていることを特徴とするコネクタ。 - 前記補強板は、前記端子収容部に立てられたリブの突出端に形成されていることを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
- 前記相手ハウジングは、相手端子が内部に収容された前面開口の筒状部を有しており、
前記ハウジングは、前記端子収容部が前記筒状部の内側に、前記フード部が前記筒状部の外側にそれぞれ進出して、前記相手ハウジングに対して嵌合されるものにおいて、
前記端子収容部における前記フード部内に突出した部分の根元部の外周面には、前記筒状部の内周面と密着してシールするシールリングが嵌着され、同シールリングの後面に突設された保持部が、前記フード部と前記端子収容部とを連結した奥壁を貫通して係止されることで、当該シールリングの抜け止めが図られていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のコネクタ。
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