JP2014138180A - モールドコイルおよびモールドコイルを用いた電磁弁、ならびに、モールドコイルの製造方法 - Google Patents

モールドコイルおよびモールドコイルを用いた電磁弁、ならびに、モールドコイルの製造方法 Download PDF

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    • H01F41/127Encapsulating or impregnating

Abstract

【課題】余分なモールド樹脂部の領域が生ずることがなく、インサート成形に必要な樹脂量を少なくすることができ、ボイドの発生、磁気フレームとモールド樹脂の線膨脹率の相違による亀裂に起因する浸水を効果的に防止することができ、電気的なショート、腐食などが発生せず、放熱性が向上し、モールドコイルとして確実に機能できるモールドコイルを提供する。
【解決手段】ボビン組立体32の側周部から上側磁気フレーム44に至るリブ91を突設するようにモールド樹脂部を形成することによって、コイル成形体90と上側磁気フレーム44との間に空間部92を形成した。
【選択図】図13

Description

本発明は、電磁弁の弁体を駆動するために用いられ、樹脂でモールドされたモールドコイルおよびモールドコイルを用いた電磁弁、ならびに、モールドコイルの製造方法に関する。
従来、電磁弁に用いられるコイルに防水性を持たせるため、コイルの全体を樹脂で覆ったモールドコイルが用いられ、モールドコイルの駆動部挿通孔に弁本体が装着されて、電磁弁が構成されるようになっている。
また、この場合、モールドコイルへの電気的な接続を容易にするため、いわゆる規格化された「DINソケット(またはDINコネクタ)」と呼ばれるソケット組立体を接続するようになっている。
このようなDINソケット型の電磁弁において、モールドコイルを用いた電磁弁として、従来より、例えば、特許文献1(特開2007−208177号公報)に開示されるような電磁弁がある。
図27は、特許文献1と同様な従来のモールドコイルを装着した状態の電磁弁の縦断面図、図28は、図27のA−A線でのモールドコイルの矢視図、図29は、従来の磁気フレームの斜視図である。
図27に示したように、電磁弁10は、弁本体12と、この弁本体12の駆動部14が装着されたモールドコイル16と、モールドコイル16に接続されたソケット組立体18とから構成されている。
モールドコイル16は、図29に示したように、平板を四角に折り曲げて、断面略ロの字形状とした磁気フレーム20と、巻線22が巻かれたボビン24とから構成されている。すなわち、ボビン24の周囲を囲むように、磁気フレーム20がボビン24の外部に装着されている。
また、ボビン24には、図27、図28に示したように、巻線22の端部が電気的に接続された一対の給電端子26が、圧入によってボビン24に固定されている。この給電端子26は、基端部26aから下方に延設された延設部26bと、この延設部26bから、ソケット組立体18の方向に突出された給電端子部26cとから構成されている。
さらに、図27に示したように、磁気フレーム20の底板部20aのソケット組立体18の方向に内壁側には、アース端子28が接続固定されている。
すなわち、図27に示したように、磁気フレーム20の底板部20aには、カシメ用孔部20bが形成されており、アース端子28の基端部28aには、外壁側に突設するカシメ用凸部28bが突設されている。
これにより、アース端子28の基端部28aに設けられたカシメ用凸部28bに、この磁気フレーム20の底板部20aのカシメ用孔部20bを係合させて、磁気フレーム20の底板部20aの外壁側から、ポンチなどの治具によって、カシメ加工することによって、磁気フレーム20の底板部20aの内壁側に、アース端子28の基端部28aを電気的に強固に接続固定するように構成されている。
また、アース端子28は、図27〜図28に示したように、アース端子28の基端部28aから上方に延設した延設部28cと、この延設部28cから、ソケット組立体18の方向に突出されたアース端子部28dとから構成されている。
さらに、図27〜図29に示したように、磁気フレーム20の上板部20cには、その中央部に弁本体12の駆動部14をネジ止めするためのボルト挿通孔30が形成されている。また、磁気フレーム20の底板部20aには、その中央部に弁本体12の駆動部14を挿通するための駆動部挿通孔40が形成されている。
なお、この場合、図29に示したように、磁気フレーム20の上板部20cには、ソケット組立体18の方向に、樹脂の給電端子26に対する絶縁厚さを確保するための給電端子部用切欠き30aが形成されている。
そして、図27に示したように、このようなボビン24に取付けられ、巻線22の端部が電気的に接続された一対の給電端子26と、ソケット組立体18の給電端子ソケット46とを、また、ボビン24を囲む磁気フレーム20に接続されたアース端子28と、ソケット組立体18のアース端子ソケット48とを、モールドコイル16にソケット組立体18を接続することによって、それぞれ電気的に接続されるようになっている。
このように構成されるモールドコイル16は、以下のように作製される。
アース端子28の基端部28aに設けられたカシメ用凸部28bに、この磁気フレーム20の底板部20aのカシメ用孔部20bを係合させて、磁気フレーム20の底板部20aの外壁側から、ポンチなどの治具によって、カシメ加工することによって、磁気フレーム20の底板部20aの内壁側に、アース端子28の基端部28aを電気的に強固に接続固定する。
そして、図27〜図28に示したように、磁気フレーム20内にボビン24と給電端子26からなるボビン組立体32を、磁気フレーム20に挿入して、コイル組立体36を組み立てる。
そして、この状態で、コイル組立体36を、図示しない金型内に配置して、インサート成形により、溶融樹脂を注入することによって、磁気フレーム20がモールド樹脂部(封止樹脂部)38の被覆部の表面に露出することがないように構成されている。このように磁気フレーム20をインサート成形することによって、鋼板製の磁気フレーム20の端面が、モールド樹脂部38で覆われることになるので、安全でもある。
このようにモールド樹脂部38でモールドしたモールドコイル16に、図27に示したように、弁本体12の駆動部14を挿通して固定する。
すなわち、磁気フレーム20の底板部20aに形成した駆動部挿通孔40、ボビン24の駆動部挿通孔24aに、弁本体12の駆動部14を挿通する。そして、磁気フレーム20の上板部20cに形成したボルト挿通孔30を介して、締結ボルト50を駆動部14の吸引子52に形成したネジ孔52aに螺合させて、モールドコイル16に弁本体12の駆動部14を挿通して固定する。
なお、図27中、符号54は、弁体34と離接するプランジャ、56は、吸引子52とプランジャ54との間に介装した付勢バネ、56aは、プランジャチューブを示している。
そして、図27に示したように、このように弁本体12の駆動部14を挿通して固定したモールドコイル16に、コネクタボックスであるソケット組立体18を接続する。
すなわち、給電端子26と、ソケット組立体18の給電端子ソケット46との電気的接続、アース端子28と、ソケット組立体18のアース端子ソケット48との電気的接続を行えば、電磁弁10が構成される。
特開2007−208177号公報 実開平1−83302号公報
しかしながら、このような従来のモールドコイル16では、図30に示したように、磁気フレーム20内に、ボビン24と給電端子26からなるボビン組立体32を挿入して、コイル組立体36を組み立てて、一体成形している。
従って、コネクタ部を構成する、一対の給電端子26とアース端子28の周囲の部分と、ボビン24の巻線22の周囲の部分が、モールド樹脂部38で覆われることになる。
このため、図30の斜線で示したように、モールド樹脂部38が、円筒形のボビン24の巻線22の部分と、コネクタ部を構成する一対の給電端子26とアース端子28の周囲の部分との間の隅角部に、余分なモールド樹脂部38の領域38aが生ずることになる。
また、このように余分なモールド樹脂部38の領域38aが形成されるので、樹脂量が多く必要であるコストが高くつくことにもなる。
さらに、モールド樹脂部38の厚肉部には、ボイドができやすい性質があるので、この余分なモールド樹脂部38の領域38aにも大きいボイドが形成されることになる。このようなボイドが、ボビン24の巻線22、給電端子26とアース端子28などの封止性が必要な部分まで達する可能性がある。これにより、ボイドを介して水分が浸入して、電気的にショート、腐食などが発生して、モールドコイル16が機能しなくなるおそれがある。
また、モールド樹脂部38の厚肉部が存在すると、鋼板製の磁気フレーム20とモールド樹脂の線膨脹率が異なるため、温度サイクルにより、磁気フレーム20とモールド樹脂部38との間に亀裂が生じ、ボビン24の巻線22、給電端子26とアース端子28まで達して、浸水による絶縁劣化の原因となる可能性がある。
しかしながら、図28〜図30に示したように、給電端子部用切欠き30aの部分以外は、磁気フレーム20で囲まれているため、成形金型上自由な形状にできず、上記のような余分なモールド樹脂部38の領域38aをなくした一体成形を行うことは困難である。
さらに、上記のようにボビン24と磁気フレーム20との間に樹脂が充填されていると、この部分の放熱性が悪化し、通電を続けることによるモールドコイル16の温度上昇が大きくなってしまう。しかしながら、過度な温度上昇を防止できるような巻線仕様の場合、モールドコイル16による起磁力が低下してしまう。
本発明は、このような現状に鑑み、余分なモールド樹脂部の領域が生ずることがなく、インサート成形に必要な樹脂量を少なくすることができ、コストを低減でき、モールド樹脂部の厚肉部が生じず、ボイドの発生、磁気フレームとモールド樹脂の線膨脹率の相違による亀裂に起因する浸水を効果的に防止することができ、電気的なショート、腐食などが発生せず、モールドコイルとして確実に機能できるモールドコイルおよびモールドコイルを用いた電磁弁、ならびに、モールドコイルの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明されたものであって、本発明のモールドコイルは、
巻線が巻き付けられたボビンと、
前記ボビンに取付けられ、巻線の端部が電気的に接続された一対の給電部材とから構成されるボビン組立体と、
前記ボビンと給電部材からなるボビン組立体の周囲に、モールド樹脂部を形成することにより形成したコイル成形体と、
前記コイル成形体を囲む磁気フレームとを備えたモールドコイルであって、
前記コイル成形体の側周部から磁気フレームに至るリブを突設するようにモールド樹脂部を形成することによって、前記コイル成形体と磁気フレームとの間に空間部を形成したことを特徴とする。
また、本発明のモールドコイルの製造方法は、
巻線が巻き付けられたボビンと、
前記ボビンに取付けられ、巻線の端部が電気的に接続された一対の給電部材とから構成されるボビン組立体と、
前記ボビンと給電部材からなるボビン組立体の周囲に、モールド樹脂部を形成することにより形成したコイル成形体と、
前記コイル成形体を囲む磁気フレームとを備えたモールドコイルの製造方法であって、
前記ボビンと給電部材からなるボビン組立体を金型内に配置して、一対の横方向のスライド金型であって、リブ形成用凹部と空間用突設部が形成されたスライド金型を閉じる工程と、
前記閉じられた金型空間内に溶融樹脂を注入することにより、前記コイル成形体の側周部から磁気フレーム取り付け位置に至るリブを突設するようにモールド樹脂部を形成することによって、前記コイル成形体と磁気フレーム取り付け位置との間に空間部を形成する工程と、
前記モールド樹脂部を覆うように、磁気フレームに取り付ける工程とを備えたことを特徴とする。
このように本発明では、ボビンと給電部材からなるボビン組立体を金型内に配置して、一対の横方向のスライド金型であって、リブ形成用凹部と空間用突設部が形成されたスライド金型を閉じている。
この状態で、閉じられた金型空間内に溶融樹脂を注入することにより、コイル成形体の側周部から磁気フレームに至るリブを突設するようにモールド樹脂部を形成することによって、コイル成形体と磁気フレームとの間に空間部を形成している。
さらに、モールド樹脂部を覆うように、磁気フレームに取り付けている。従って、成形時には、磁気フレームが存在しないので、モールド樹脂部を自由な形状に金型を設計できるので、余分なモールド樹脂部の領域が生ずることがなく、成形に必要な樹脂量を少なくすることができ、ゲート位置の自由度が大きく成形上有利であり、しかも、コストを低減できる。
さらに、成形時には、磁気フレームが存在しないので、線膨脹率の異なる鋼板製の磁気フレームにモールド樹脂が拘束されず、温度サイクルなどの熱膨張差による割れが発生しにくくなる。
また、成形時には、磁気フレームが存在しないので、伸びの小さい樹脂でも割れが発生せず使用可能となる。そのため、樹脂選定の自由度が大きくなる。すなわち、伸びは小さいが絶縁性の優れた樹脂などがモールド樹脂として使用できる。
従って、モールド樹脂部の厚肉部が生じず、ボイドの発生、磁気フレームとモールド樹脂の線膨脹率の相違による亀裂に起因する浸水を効果的に防止することができ、電気的なショート、腐食などが発生せず、モールドコイルとして確実に機能できる。
また、コイル成形体の側周部から磁気フレームに至るリブを突設するようにモールド樹脂部を形成することによって、ボビン組立体と磁気フレームとの間に空間部が形成されている。
従って、余分なモールド樹脂部の領域が生ずることがなく、成形に必要な樹脂量を少なくすることができる。
また、リブと空間部が形成されており、リブが放熱リブ(放熱フィン)として機能するとともに、リブの端面が磁気フレームに接触するか近接した状態であるので、リブを介してボビン組立体の熱が磁気フレームに輻射熱として伝達されることになる。
従って、放熱性が良好で、通電を続けることによるモールドコイルの温度上昇が過度に大きくなることがないため、モールドコイルの起磁力の低下を招くことがない。
また、本発明のモールドコイルは、前記リブが、一定間隔で離間する複数のリブから形成されていることを特徴とする。
このようにリブが、一定間隔で離間する複数のリブから形成されていれば、リブが放熱リブ(放熱フィン)として機能する効果がさらに向上するとともに、磁気フレームへの伝熱面積が増大して、伝熱効果が向上することになる。
また、複数のリブで磁気フレームに支持(接触するか近接した状態)されていることになり、モールドコイルの構造強度が増大する。
また、本発明のモールドコイルは、前記ボビン組立体と磁気フレームとの間の距離が短い側のリブの端面の面積が、前記ボビン組立体と磁気フレームとの間の距離が長い側のリブの端面の面積よりも大きくなるように形成されていることを特徴とする。
このように構成することによって、ボビン組立体と磁気フレームとの間の距離が短い側のリブの端面の面積が大きくなっているので、ボビン組立体の巻線からの熱がリブを介して磁気フレームに伝達し易くなり、磁気フレームから輻射熱として放熱することができる。
また、ボビン組立体と磁気フレームとの間の距離が長い側のリブの端面の面積が小さくなっているので、この部分の樹脂量を減らすことができ、ボイドの発生を防止することができる。
また、本発明のモールドコイルは、前記リブの端面に、リブと磁気フレームとの間の水抜き用の切欠部が形成されていることを特徴とする。
このようにリブの端面に、リブと磁気フレームとの間の水抜き用の切欠部が形成されているので、リブと磁気フレームとの間に溜まる水分の凍結によって、モールドコイルが破損損傷するのを防止することができる。
また、本発明のモールドコイルは、前記磁気フレームの表面が、暗色の表面であることを特徴とする。
この場合、「暗色」としては、何ら限定されるものではなく、例えば、黒、濃紺、濃い茶色などを含む暗色系の暗い色を含む意味である。
このように構成することによって、磁気フレームの表面が、暗色の表面であるので、熱放射率(輻射率)を向上させることができるため、放熱性が向上することになる。すなわち、ボビン組立体の巻線からリブを介して磁気フレームに伝達された熱が、磁気フレームの暗色の表面から輻射熱として放熱しやすくなる。
これにより、放熱性が良好で、通電を続けることによるモールドコイルの温度上昇が過度に大きくなることがないため、モールドコイルの起磁力の低下を招くことがない。
この場合、磁気フレームの表面を暗色の表面とする方法としては、特に限定されるものではないが、磁気フレームの表面をメッキ処理で暗色化する方法、暗色の塗料で磁気フレームの表面に、暗色の塗装膜を形成する方法などを採用することができる。
この場合、暗色が、黒色であるのが望ましい。すなわち、磁気フレームの表面が、黒色の表面であれば、熱放射率(輻射率)がさらに高く、より望ましい。
この場合、磁気フレームの表面を黒色の表面とする方法としては、特に限定されるものではないが、磁気フレームの表面をメッキ処理で黒色化する方法、黒色の塗料で磁気フレームの表面に、黒色の塗装膜を形成する方法などを採用することができる。
磁気フレームの表面をメッキ処理で黒色化する方法としては、例えば、黒クロメートメッキ、黒ニッケルメッキ、無電解黒ニッケルメッキなどを採用することができる。
また、黒色の塗料で磁気フレームの表面に、黒色の塗装膜を形成する方法としては、例えば、カーボンブラックの粒子を含んだアルキド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などの塗料によって黒色の塗装膜を形成する方法などを採用することができる。
また、本発明のモールドコイルは、前記モールド樹脂部が、暗色のモールド樹脂から構成されていることを特徴とする。
この場合、「暗色」としては、何ら限定されるものではなく、例えば、黒、濃紺、濃い茶色などを含む暗色系の暗い色を含む意味である。
このように構成することによって、モールド樹脂部が、暗色のモールド樹脂から構成されているので、熱放射率(輻射率)を向上させることができるため、放熱性が向上することになる。すなわち、ボビン組立体の巻線からの熱が、暗色のモールド樹脂部の暗色の表面から輻射熱として放熱しやすくなる。
これにより、放熱性が良好で、通電を続けることによるモールドコイルの温度上昇が過度に大きくなることがないため、モールドコイルの起磁力の低下を招くことがない。
この場合、モールド樹脂部を、暗色のモールド樹脂から構成する方法としては、特に限定されるものではないが、モールド樹脂部を構成する樹脂として、暗色系の顔料などを含んだ樹脂から構成すればよい。
この場合、暗色が、黒色であるのが望ましい。すなわち、モールド樹脂部が、黒色のモールド樹脂であれば、熱放射率(輻射率)がさらに高く、黒色のモールド樹脂部の黒色の表面から輻射熱として放熱しやすくなりより望ましい。
この場合、モールド樹脂部を、黒色のモールド樹脂から構成する方法としては、特に限定されるものではないが、モールド樹脂部を構成する樹脂として、例えば、カーボンブラック、チタン系黒色顔料などを含んだ樹脂から構成すればよい。
本発明によれば、成形時には、磁気フレームが存在しないので、モールド樹脂部を自由な形状に金型を設計できるので、余分なモールド樹脂部の領域が生ずることがなく、成形に必要な樹脂量を少なくすることができ、ゲート位置の自由度が大きく成形上有利であり、しかも、コストを低減できる。
さらに、成形時には、磁気フレームが存在しないので、線膨脹率の異なる鋼板製の磁気フレームにモールド樹脂が拘束されず、温度サイクルなどの熱膨張差による割れが発生しにくくなる。
また、成形時には、磁気フレームが存在しないので、伸びの小さい樹脂でも割れが発生せず使用可能となる。そのため、樹脂選定の自由度が大きくなる。すなわち、伸びは小さいが絶縁性の優れた樹脂などがモールド樹脂として使用できる。
従って、モールド樹脂部の厚肉部が生じず、ボイドの発生、磁気フレームとモールド樹脂の線膨脹率の相違による亀裂に起因する浸水を効果的に防止することができ、電気的なショート、腐食などが発生せず、モールドコイルとして確実に機能できる。
また、コイル成形体の側周部から磁気フレームに至るリブを突設するようにモールド樹脂部を形成することによって、ボビン組立体と磁気フレームとの間に空間部が形成されている。
従って、余分なモールド樹脂部の領域が生ずることがなく、成形に必要な樹脂量を少なくすることができる。
また、リブと空間部が形成されており、リブが放熱リブ(放熱フィン)として機能するとともに、リブの端面が磁気フレームに接触するか近接した状態であるので、リブを介してボビン組立体の熱が磁気フレームに輻射熱として伝達されることになる。
従って、放熱性が良好で、通電を続けることによるモールドコイルの温度上昇が過度に大きくなることがないため、モールドコイルの起磁力の低下を招くことがない。
図1は、本発明のモールドコイルの製造方法を説明する磁気フレーム20の分解斜視図である。 図2は、本発明のモールドコイルの製造方法を説明する、ボビン組立体32と磁気フレーム20の下側磁気フレーム42とを組み立てる状態を説明する分解斜視図である。 図3は、本発明のモールドコイルの製造方法を説明する、ボビン組立体32と磁気フレーム20の下側磁気フレーム42とを組み立てた状態を説明する斜視図である。 図4は、図3の縦断面図である。 図5は、図3の上面図である。 図6は、本発明のモールドコイル16の製造方法で用いられる下金型60の縦断面図である。 図7(A)は、下金型60に下側磁気フレーム42とボビン組立体32を配置した状態を示す下金型60の上面図、図7(B)は、図7(A)の下金型60の縦断面図である。 図8(A)は、下金型60に下側磁気フレーム42とボビン組立体32を配置し、スライド金型61と端子部スライド金型72を移動した状態を示す下金型60の上面図、図8(B)は、図8(A)の下金型60の縦断面図である。 図9(A)は、上金型70を下金型60に対して閉じた状態で、インサート成形する状態を説明する横断面図、図9(B)は、図9(A)の縦断面図である。 図10(A)は、図9(B)のA−A線での断面図、図10(B)は、図10(A)において、上金型70を下金型60に対して開いた状態を示す図9(B)のA−A線での断面図である。 図11は、下金型60の上面図である。 図12は、ボビン組立体32の周囲にモールド樹脂部80を形成したコイル成形体90を示す斜視図である。 図13は、本発明のモールドコイル16の分解斜視図である。 図14(A)は、本発明のモールドコイル16の上面図、図14(B)は、本発明のモールドコイル16の側面図である。 図15は、本発明のモールドコイル16の縦断面図である。 図16(A)は、本発明のモールドコイル16の図12のB−B線での断面図、図16(B)は、本発明のモールドコイル16の図12のC−C線での断面図である。 図17は、本発明のモールドコイル16の別の実施例のコイル成形体90の斜視図である。 図18は、本発明のモールドコイル16の別の実施例の横断面図である。 図19は、本発明のモールドコイル16の別の実施例のコイル成形体90の斜視図である。 図20は、本発明のモールドコイル16の別の実施例のコイル成形体90の斜視図である。 図21は、本発明のモールドコイル16の別の実施例の分解斜視図である。 図22は、本発明のモールドコイル16の別の実施例のコイル成形体90の斜視図である。 図23は、本発明のモールドコイル16の別の実施例の分解斜視図である。 図24は、本発明のモールドコイル16の別の実施例の分解斜視図である。 図25は、本発明のモールドコイル16の別の実施例の分解斜視図である。 図26は、本発明のモールドコイル16の別の実施例の分解斜視図である。 図27は、従来のモールドコイルを装着した状態の電磁弁の縦断面図である。 図28は、図27のA−A線でのモールドコイルの矢視図である。 図29は、従来の磁気フレームの斜視図である。 図30は、従来のモールドコイルの上面図である。
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。
図1は、本発明のモールドコイルの製造方法を説明する磁気フレーム20の分解斜視図、図2は、本発明のモールドコイルの製造方法を説明する、ボビン組立体32と磁気フレーム20の下側磁気フレーム42とを組み立てる状態を説明する分解斜視図、図3は、本発明のモールドコイルの製造方法を説明する、ボビン組立体32と磁気フレーム20の下側磁気フレーム42とを組み立てた状態を説明する斜視図、図4は、図3の縦断面図、図5は、図3の上面図である。
なお、以下の説明において、電磁弁10、モールドコイル16の構成については、従来の図27〜図30に示した電磁弁10、モールドコイル16と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
図1に示したように、本願発明のモールドコイル16では、磁気フレーム20を、磁気フレーム20の底板部20aを構成する、アース端子28が接続される下側磁気フレーム42と、上側磁気フレーム44とから構成している。
すなわち、図1、図4に示したように、下側磁気フレーム42には、カシメ用凸部42aが外壁側に突設するように形成されている。そして、アース端子28の基端部28aに設けられたカシメ用孔部28eに、この下側磁気フレーム42のカシメ用凸部42aを係合させて、アース端子28の基端部28aに設けられたカシメ用孔部28eに、この下側磁気フレーム42の外壁側から、ポンチなどの治具によって、カシメ加工することによって下側磁気フレーム42の外壁側に、アース端子28の基端部28aを電気的に強固に接続固定するように構成されている。
また、下側磁気フレーム42には、その中央部に、駆動部挿通孔40が設けられるとともに、この駆動部挿通孔40の内周部に、上方に立設したボビン固定用立設部40aが形成されている。
さらに、図1〜図5に示したように、下側磁気フレーム42には、その側部に、上側磁気フレーム44の側板部44aの下端の四隅に形成したカシメ片44bが嵌合する嵌合凹部42bが形成されている。
また、下側磁気フレーム42には、その後部の角部の近傍に水抜き用孔42cが形成されている。
一方、上側磁気フレーム44は、平板を四角に折り曲げて、断面略コの字形状に構成されている。そして、前述したように、上側磁気フレーム44の側板部44aには、その下端の四隅に、カシメ片44bが形成されている。
また、上側磁気フレーム44の上板部44cには、その中央部に弁本体12の駆動部14をネジ止めするためのボルト挿通孔30が形成されている。さらに、上側磁気フレーム44の上板部44cには、樹脂の給電端子26に対する絶縁厚さを確保するための給電端子部用切欠き30aが形成されている。
一方、ボビン組立体32は、巻線22が巻かれたボビン24と、圧入によってボビン24に固定され、巻線22の端部が電気的に接続された給電部材を構成する一対の給電端子26とから構成されている。
このように構成されるボビン組立体32と、アース端子28が接続された下側磁気フレーム42と、上側磁気フレーム44とを用いて、以下のようにして、本願発明のモールドコイル16が製造される。
図6は、本発明のモールドコイル16の製造方法で用いられる下金型60の縦断面図、図7(A)は、下金型60に下側磁気フレーム42とボビン組立体32を配置した状態を示す下金型60の上面図、図7(B)は、図7(A)の下金型60の縦断面図、図8(A)は、下金型60に下側磁気フレーム42とボビン組立体32を配置し、スライド金型61と端子部スライド金型72を移動した状態を示す下金型60の上面図、図8(B)は、図8(A)の下金型60の縦断面図、図9(A)は、上金型70を下金型60に対して閉じた状態で、インサート成形する状態を説明する横断面図、図9(B)は、図9(A)の縦断面図、図10(A)は、図9(B)のA−A線での断面図、図10(B)は、図10(A)において、上金型70を下金型60に対して開いた状態を示す図9(B)のA−A線での断面図、図11は、下金型60の上面図、図12は、ボビン組立体32の周囲にモールド樹脂部80を形成したコイル成形体90を示す斜視図、図13は、ボビン組立体32の縦断面図である。
図6、図7(A)、図7(B)に示したように、下金型60には、金型凹部62が形成されており、この金型凹部62の中央部分に、略円柱形状の嵌合突設部64が立設されている。
また、下金型60には、金型凹部62に、一対の給電端子26のための給電端子装着用凹部66と、アース端子28のためのアース端子装着用凹部68が形成されているとともに、これらの給電端子26とアース端子28を支持するための端子部スライド金型72が設けられている。
また、図6、図7(A)、図7(B)に示したように、金型凹部62には、図12に示したように、ボビン組立体32の周囲に成形されるモールド樹脂部80のコネクタープレート80aに対応するコネクタープレート凹部62aが形成されている。
さらに、下金型60の金型凹部62には、図12に示したように、モールド樹脂部80のボビン組立体32の側周部から磁気フレーム20(上側磁気フレーム44の側板部44a)に至るリブ91と、リブ91と磁気フレーム20との間に空間部92を形成して、リブ91の端面91aが、磁気フレーム20(上側磁気フレーム44の側板部44a)と当接するかまたは近接するようにするために、一対の横方向のスライド金型61が、下金型60の金型凹部62に出没自在に配置されている。
また、図7(A)〜図8(B)に示したように、スライド金型61には、リブ形成用凹部61aと空間用突設部61bが形成されている。
一方、上金型70にも、図12に示したように、モールド樹脂部80のボビン組立体32の側周部から磁気フレーム20(上側磁気フレーム44の側板部44a)に至るリブ91と、リブ91と磁気フレーム20との間に空間部92を形成して、リブ91の端面91aが、磁気フレーム20(上側磁気フレーム44の側板部44a)と当接するかまたは近接するようにするために、一対の横方向のスライド金型61が、上金型70の金型凹部74に出没自在に配置されている。
また、図7(A)、図8(A)に示したように、スライド金型61には、リブ形成用凹部61aと空間用突設部61bが形成されている。
また、上金型70の金型凹部74の中央部分には、図9(B)に示したように、下金型60の金型凹部62に立設した嵌合突設部64が嵌入する嵌合孔78が形成されている。
また、図7(A)、図8(A)に示したように、下金型60の金型凹部62には、図12に示したように、ボビン組立体32の周囲に成形されるモールド樹脂部80のコネクタープレート80aに対応するコネクタープレート凹部62aが形成されている。
さらに、図9(B)に示したように、上金型70には、上金型70と下金型60を閉じた状態で、下金型60の金型凹部62と、上金型70の金型凹部74とで形成される金型空間82内に、溶融樹脂を注入するためのゲート86が形成されている。
このような上金型70と下金型60を用いて、先ず、図2〜図5に示したように、下側磁気フレーム42に立設したボビン固定用立設部40aに、ボビン組立体32のボビン24の駆動部挿通孔24aを嵌合させて、下側磁気フレーム42とボビン組立体32を一体化させる。
そして、図7(A)、図7(B)に示したように、この一体化した下側磁気フレーム42とボビン組立体32を、下金型60の金型凹部62に立設した嵌合突設部64に、下側磁気フレーム42に形成した駆動部挿通孔40、ボビン24の駆動部挿通孔24aを嵌合する。これにより、下側磁気フレーム42と、ボビン24と給電端子26からなるボビン組立体32を、下金型60に配置する。
この状態で、下金型60に形成された給電端子装着用凹部66に、一対の給電端子26が嵌合するとともに、下金型60に形成されたアース端子装着用凹部68に、アース端子28が嵌合する。
そして、図8(A)、図8(B)の矢印Aに示したように、端子部スライド金型72を移動して閉じることにより、これらの給電端子26とアース端子28を支持する。
また、図8(A)、図8(B)の矢印Bに示したように、一対の横方向のスライド金型61を閉じて、下金型60の金型凹部62と上金型70の金型凹部74内に、スライド金型61の空間用突設部61bが位置するようにする。
次に、図9(A)、図9(B)に示したように、上金型70と下金型60を閉じる。
そして、この状態で、下金型60の金型凹部62と、上金型70の金型凹部74とで形成される金型空間82内に、上金型70に形成されたゲート86を介して、溶融樹脂を注入する。
そして、図10(A)、図10(B)、図11に示したように、溶融樹脂が硬化した状態で、上金型70と下金型60を開いて、ボビン組立体32の周囲にモールド樹脂部80、ならびにコネクタープレート80aが成形された状態となったコイル成形体90を取り出す。
このコイル成形体90には、図12に示したように、ボビン組立体32の周囲に成形されるモールド樹脂部80に、モールド樹脂部80のコイル成形体90の側周部90aから磁気フレーム20(上側磁気フレーム44の側板部44a)に至る複数のリブ91が形成されている。
この実施例では、このリブ91は、図12に示したように、ボビン組立体32の側部と後部に延設されるように形成されている。なお、リブ91の端面91aが、上側磁気フレーム44(上側磁気フレーム44の側板部44a)と当接するかまたは近接するようにしている。
また、これらのリブ91の間には、リブ91と上側磁気フレーム44(上側磁気フレーム44の側板部44a)とで囲まれた空間部92が形成されており、放熱空間を形成している。
また、モールド樹脂部80の給電端子26の側のコネクタ取付け面84を外側に延設することにより、コネクタープレート80aが形成されている。
そして、図13の矢印Dに示したように、このコイル成形体90のモールド樹脂部80のコネクタープレート80aに当接するように上方から、上側磁気フレーム44を取り付けることによって、図14(A)、図14(B)、図15に示したように、モールドコイル16が組み立てられる。
この際、下側磁気フレーム42の側部に形成した嵌合凹部42bに、上側磁気フレーム44の側板部44aの下端の四隅に形成したカシメ片44bをカシメ加工することによって、コイル成形体90(下側磁気フレーム42)に上側磁気フレーム44を取り付ける。これにより、下側磁気フレーム42と上側磁気フレーム44とが係合して磁気回路が形成されることになる。
なお、コネクタープレート80aにより、上側磁気フレーム44の端面を覆うように構成されている。また、コイル成形体90には、リブ91の端面91aが、上側磁気フレーム44と当接するかまたは近接するように構成されている。
このようにモールド樹脂部80でモールドしたモールドコイル16は、電磁弁10に適用するために、図27に示した従来の電磁弁10と同様に、弁本体12の駆動部14を挿通して固定する。
すなわち、磁気フレーム20の下側磁気フレーム42に形成した駆動部挿通孔40、ボビン24の駆動部挿通孔24aに、弁本体12の駆動部14を挿通する。そして、磁気フレーム20の上側磁気フレーム44の上板部44cに形成したボルト挿通孔30を介して、締結ボルト50を駆動部14の吸引子52に形成したネジ孔52aに螺合させて、モールドコイル16に弁本体12の駆動部14を挿通して固定する。
そして、図27に示したように、このように弁本体12の駆動部14を挿通して固定したモールドコイル16に、ソケット組立体18を接続する。
すなわち、給電端子26と、ソケット組立体18の給電端子ソケット46との電気的接続、アース端子28と、ソケット組立体18のアース端子ソケット48との電気的接続を行えば、本発明の電磁弁10が構成される。
このように構成される本発明のモールドコイル16およびその製造方法によれば、インサート成形時には、上側磁気フレーム44が存在しないので、モールド樹脂部80を自由な形状に金型を設計できるので、余分なモールド樹脂部80の領域が生ずることがなく、インサート成形に必要な樹脂量を少なくすることができ、ゲート位置の自由度が大きく成形上有利であり、しかも、コストを低減できる。
さらに、インサート成形時には、上側磁気フレーム44が存在しないので、線膨脹率の異なる鋼板製の磁気フレーム20にモールド樹脂が拘束されず、温度サイクルなどの熱膨張差による割れが発生しにくくなる。
また、インサート成形時には、上側磁気フレーム44が存在しないので、伸びの小さい樹脂でも割れが発生せず使用可能となる。そのため、樹脂選定の自由度が大きくなる。すなわち、伸びは小さいが絶縁性の優れた樹脂などがモールド樹脂として使用できる。
従って、モールド樹脂部80の厚肉部が生じず、ボイドの発生、磁気フレームとモールド樹脂の線膨脹率の相違による亀裂に起因する浸水を効果的に防止することができ、電気的なショート、腐食などが発生せず、モールドコイル16として確実に機能できる。
また、コイル成形体90の側周部90aから磁気フレーム20(上側磁気フレーム44の片側の側板部44a)に至る複数のリブ91を突設するようにモールド樹脂部を形成することによって、ボビン組立体32と磁気フレームとの間に空間部92が形成されている。
従って、余分なモールド樹脂部80の領域が生ずることがなく、成形に必要な樹脂量を少なくすることができ、コストを低減できる。
すなわち、コイル成形体90は、一対の横方向のスライド金型61によって成形するので、図16(A)、(B)に示したように、各位置において最小の肉厚に設定でき、余分なモールド樹脂部80の領域が生ずることがなく、成形に必要な樹脂量を少なくすることができ、コストを低減できる。
また、図16(A)、(B)に示したように、コネクタープレート80aとコイル成形体90の側周部90aとの間にリブ91が存在するので、コネクタープレート80aが、図16(A)、(B)の矢印Eに撓むのを防止することができ、コネクタ取付け面84の平面度を維持することができ、電気的接続を確実なものとすることができる。
また、リブ91と空間部92が形成されており、リブ91が放熱リブ(放熱フィン)として機能するとともに、リブ91の端面91aが磁気フレーム20に接触するか近接した状態であるので、リブ91を介してボビン組立体32の熱が磁気フレーム20に輻射熱として伝達されることになる。
従って、放熱性が良好で、通電を続けることによるモールドコイル16の温度上昇が過度に大きくなることがないため、モールドコイル16の起磁力の低下を招くことがない。
さらに、鋼板製の磁気フレーム20の上側磁気フレーム44の給電端子26の側の端面が、モールド樹脂部80のコネクタープレート80aで覆われることになり、コネクタープレート80aが存在する分、伝熱面積が増加して、ボビン組立体32の放熱性が向上する。
また、リブ91が、一定間隔で離間する複数のリブ91から形成されているので、リブ91が放熱リブ(放熱フィン)として機能する効果がさらに向上するとともに、磁気フレームへの伝熱面積が増大して、伝熱効果が向上することになる。
また、複数のリブ91で磁気フレーム20(上側磁気フレーム44の側板部44a)に支持(接触するか近接した状態)されていることになり、モールドコイル16の構造強度が増大する。
なお、この実施例では、上側磁気フレーム44は、平板を四角に折り曲げて、断面略コの字形状に一体で構成したが、上側磁気フレーム44の側板部44a、上板部44cを別々の部材で構成することも可能である。すなわち、平板を複数枚組み合わせることで磁気フレーム20を形成することも可能である。
また、この実施例では、下側磁気フレーム42の側部に形成した嵌合凹部42bに、上側磁気フレーム44の側板部44aの下端の四隅に形成したカシメ片44bをカシメ加工することによって、コイル成形体90に上側磁気フレーム44を取り付けたが、カシメ加工以外にも、例えば、圧入、溶着、接着などによってコイル成形体90(下側磁気フレーム42)に上側磁気フレーム44を取り付けることも可能である。
また、磁気フレーム20の表面が、暗色の表面であるのが望ましい。
この場合、「暗色」としては、何ら限定されるものではなく、例えば、黒、濃紺、濃い茶色などを含む暗色系の暗い色を含む意味である。
このように構成することによって、磁気フレーム20の表面が、暗色の表面であるので、熱放射率(輻射率)を向上させることができるため、放熱性が向上することになる。すなわち、ボビン組立体の巻線からリブを介して磁気フレームに伝達された熱が、磁気フレームの暗色の表面から輻射熱として放熱しやすくなる。
これにより、放熱性が良好で、通電を続けることによるモールドコイル16の温度上昇が過度に大きくなることがないため、モールドコイル16の起磁力の低下を招くことがない。
この場合、磁気フレーム20の表面を暗色の表面とする方法としては、特に限定されるものではないが、磁気フレーム20の表面をメッキ処理で暗色化する方法、暗色の塗料で磁気フレーム20の表面に、暗色の塗装膜を形成する方法などを採用することができる。
この場合、暗色が、黒色であるのが望ましい。すなわち、磁気フレームの表面が、黒色の表面であれば、熱放射率(輻射率)がさらに高く、より望ましい。
この場合、磁気フレーム20の表面を黒色の表面とする方法としては、特に限定されるものではないが、磁気フレーム20の表面をメッキ処理で黒色化する方法、黒色の塗料で磁気フレーム20の表面に、黒色の塗装膜を形成する方法などを採用することができる。
磁気フレーム20の表面をメッキ処理で黒色化する方法としては、例えば、黒クロメートメッキ、黒ニッケルメッキ、無電解黒ニッケルメッキなどを採用することができる。
また、黒色の塗料で磁気フレーム20の表面に、黒色の塗装膜を形成する方法としては、例えば、カーボンブラックの粒子を含んだアルキド樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂などの塗料によって黒色の塗装膜を形成する方法などを採用することができる。
また、モールド樹脂部80が、暗色のモールド樹脂から構成されているのが望ましい。
この場合、「暗色」としては、何ら限定されるものではなく、例えば、黒、濃紺、濃い茶色などを含む暗色系の暗い色を含む意味である。
このように構成することによって、モールド樹脂部80が、暗色のモールド樹脂から構成されているので、熱放射率(輻射率)を向上させることができるため、放熱性が向上することになる。すなわち、ボビン組立体の巻線からの熱が、暗色のモールド樹脂部80の暗色の表面から輻射熱として放熱しやすくなる。
これにより、放熱性が良好で、通電を続けることによるモールドコイル16の温度上昇が過度に大きくなることがないため、モールドコイル16の起磁力の低下を招くことがない。
この場合、モールド樹脂部80を、暗色のモールド樹脂から構成する方法としては、特に限定されるものではないが、モールド樹脂部80を構成する樹脂として、暗色系の顔料などを含んだ樹脂から構成すればよい。
この場合、暗色が、黒色であるのが望ましい。すなわち、モールド樹脂部80が、黒色のモールド樹脂であれば、熱放射率(輻射率)がさらに高く、黒色のモールド樹脂部の黒色の表面から輻射熱として放熱しやすくなりより望ましい。
この場合、モールド樹脂部80を、黒色のモールド樹脂から構成する方法としては、特に限定されるものではないが、モールド樹脂部80を構成する樹脂として、例えば、カーボンブラック、チタン系黒色顔料などを含んだ樹脂から構成すればよい。
図17は、本発明のモールドコイル16の別の実施例のコイル成形体90の斜視図、図18本発明のモールドコイル16の別の実施例の横断面図である。
この実施例のモールドコイル16は、図1〜図16に示したモールドコイル16と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のモールドコイル16では、図17〜図18に示したように、ボビン組立体32と上側磁気フレーム44(上側磁気フレーム44の側板部44a)との間の距離が短い側(L1)のリブ91の端面91bの面積が、ボビン組立体32と上側磁気フレーム44(上側磁気フレーム44の側板部44a)との間の距離が長い側(L2)のリブ91の端面91cの面積よりも大きくなるように形成されている。
このように構成することによって、ボビン組立体32と上側磁気フレーム44(上側磁気フレーム44の側板部44a)との間の距離が短い側(L1)のリブ91の端面91bの面積が大きくなっているので、ボビン組立体32の巻線22からの熱が上側磁気フレーム44に伝達し易くなり、リブ91を介して上側磁気フレーム44に輻射熱として伝達しやすくなる。
また、ボビン組立体32と上側磁気フレーム44(上側磁気フレーム44の側板部44a)との間の距離が長い側(L2)のリブ91の端面91cの面積が小さくなっているので、この部分の樹脂量を減らすことができ、ボイドの発生を防止することができる。
さらに、この実施例のモールドコイル16では、図17〜図18に示したように、リブ91の端面91aに、リブ91と磁気フレーム20との間の水抜き用の切欠部94が形成されている。
このようにリブ91の端面91aに、リブ91と磁気フレーム20との間の水抜き用の切欠部94が形成されているので、リブ91と磁気フレームとの間に溜まる水分の凍結によって、モールドコイル16が破損損傷するのを防止することができる。
図19は、本発明のモールドコイル16の別の実施例のコイル成形体90の斜視図である。
この実施例のモールドコイル16は、図1〜図16に示したモールドコイル16と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のモールドコイル16では、図19に示したように、コネクタープレート80aとコイル成形体90の側周部90aとの間のリブ91のみを形成したものであり、ボビン組立体32の後部に延設されるように形成されたリブ91の部分を省略している。
このように構成することによって、図19に示したように、コネクタープレート80aとコイル成形体90の側周部90aとの間にリブ91が存在するので、コネクタープレート80aが、図19の矢印Fに撓むのを防止することができ、コネクタ取付け面84の平面度を維持することができ、電気的接続を確実なものとすることができる。
また、ボビン組立体32の後部に延設されるように形成されたリブ91の部分を省略しているので、余分なモールド樹脂部80の領域が生ずることがなく、成形に必要な樹脂量を少なくすることができ、コストを低減できる。
図20は、本発明のモールドコイル16の別の実施例のコイル成形体90の斜視図である。
この実施例のモールドコイル16は、図1〜図16に示したモールドコイル16と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のモールドコイル16では、図20に示したように、リブ91が、水平方向に延設されたリブ91dと、鉛直方向に延設されたリブ91eと、斜め方向に延設されたリブ91fからなり、放射状に形成されたリブ91から構成されている。
このようにリブ91の形状は適宜変更可能である。
図21は、本発明のモールドコイル16の別の実施例の分解斜視図である。
この実施例のモールドコイル16は、図1〜図16に示したモールドコイル16と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のモールドコイル16では、図21に示したように、一対の給電端子26のみが設けられており、アース端子28が設けられていない。そのため、コネクタ取付け面84が小さくなっており、コネクタ取付け面84の下方のリブ91が、モールド樹脂部80のコイル成形体90の側周部90aから、コネクタ取り付け面84の位置まで延設されている。
また、この実施例のモールドコイル16では、アース端子28が設けられていず、一対の給電端子26のみが設けられているので、実施例1のようにコイル成形体90を成形する際に、下側磁気フレーム42をボビン組立体32に一体成形する必要がない。
このため、コイル成形体90を成形した後、図21の矢印で示したように、上下方向から下側磁気フレーム42と、上側磁気フレーム44とを装着することができるように構成されている。
さらに、実施例1のようにコイル成形体90を成形する際に、下側磁気フレーム42をボビン組立体32に一体成形する必要がないので、実施例1の製造方法のように、端子部スライド金型72を設ける必要がない。
すなわち、図示しないが、ボビン24と給電端子26からなるボビン組立体32を金型内に配置して、一対の横方向のスライド金型であって、リブ形成用凹部と空間用突設部が形成されたスライド金型を閉じて、この状態で、閉じられた金型空間内に溶融樹脂を注入すればよい。
これにより、ボビン組立体32の側周部から磁気フレーム20に至るリブ91を突設するようにモールド樹脂部80を形成することによって、ボビン組立体32と磁気フレーム20との間に空間部92を簡単に形成することができる。
なお、この場合にも、図22に示したように、リブ91の数は、限定されるものではない。
図23は、本発明のモールドコイル16の別の実施例の分解斜視図である。
この実施例のモールドコイル16は、図1〜図16に示したモールドコイル16と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のモールドコイル16では、図23に示したように、実施例5のモールドコイル16と同様に、一対の給電端子26のみが設けられており、アース端子28が設けられていない。そのため、コネクタ取付け面84が小さくなっており、リブ91が、モールド樹脂部80のコイル成形体90の側周部90aから、コネクタ取り付け面84の位置まで延設されている。
また、この実施例のモールドコイル16では、磁気フレーム20が、上板部44c、側板部44a、下側磁気フレーム42、後部上側磁気フレーム44dからなる箱型の(5面)の磁気フレーム20から構成されている。
このように構成することによって、コイル成形体90の周囲が、5面の磁気フレーム20から囲まれていることになるので、リブ91の磁気フレーム20に接触するか近接する面積が増大することになる。これにより、熱の輻射面積が増大して、より伝熱しやすくなるため、放熱しやすくなる。
このように、磁気フレーム20の形状は、適宜変更可能であって、例えば、図24に示したように、磁気フレーム20が、上板部44c、下側磁気フレーム42、後部上側磁気フレーム44dからなる、側板部44aを省略した断面略コ字形状の磁気フレーム20などを用いることができる。
図25は、本発明のモールドコイル16の別の実施例の分解斜視図である。
この実施例のモールドコイル16は、図1〜図16に示したモールドコイル16と基本的には同様な構成であり、同一の構成部材には、同一の参照番号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施例のモールドコイル16では、図25に示したように、給電部材を構成する一対のリード線25のみが設けられており、アース端子28が設けられていない。そのため、コネクタ取付け面84が省略され、リード線用突設部65が設けられた形状となっており、リブ91が、モールド樹脂部80のコイル成形体90の側周部90aから、リード線用突設部65の突設面まで延設されている。
また、コイル成形体90を成形した後、図25に示したように、上下方向から下側磁気フレーム42と、上側磁気フレーム44とを装着すれば良いように構成されている。
さらに、実施例1のようにコイル成形体90を成形する際に、下側磁気フレーム42をボビン組立体32に一体成形する必要がないので、実施例1の製造方法のように、端子部スライド金型72を設ける必要がない。
すなわち、図示しないが、ボビン24と給電部材を構成するリード線25からなるボビン組立体32を金型内に配置して、一対の横方向のスライド金型であって、リブ形成用凹部と空間用突設部が形成されたスライド金型を閉じて、この状態で、閉じられた金型空間内に溶融樹脂を注入すればよい。
これにより、ボビン組立体32の側周部から磁気フレーム20に至るリブ91を突設するようにモールド樹脂部80を形成することによって、コイル成形体90と磁気フレーム20との間に空間部92を簡単に形成することができる。
また、この実施例のモールドコイル16においても、磁気フレーム20の形状は、適宜変更可能であって、例えば、図26に示したように、磁気フレーム20が、上板部44c、側板部44a、下側磁気フレーム42、後部上側磁気フレーム44dからなる箱型の(5面)の磁気フレーム20から構成しても良い。
このように構成することによって、コイル成形体90の周囲が、5面の磁気フレーム20から囲まれていることになるので、リブ91の磁気フレーム20に接触するか近接する面積が増大することになる。これにより、熱の輻射面積が増大して、より伝熱しやすくなるため、放熱しやすくなる。
以上、本発明の好ましい実施の態様を説明してきたが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、実施例1では、カシメ加工することによって下側磁気フレーム42の外壁側に、アース端子28の基端部28aを電気的に強固に接続固定したが、カシメ加工以外にも、圧入、溶接、溶着、ネジ止めなど種々の方法で、アース端子28の基端部28aを下側磁気フレーム42の外壁側または内壁側に固定することができる。
また、上記実施例では、リブ91を上側磁気フレーム44の両方の側板部44aまで当接または近接するように設けたが、上側磁気フレーム44の片側の側板部44aのみに当接または近接するように設けることも可能である。さらに、リブ91を後部上側磁気フレーム44dまで当接または近接するように設けるようにすることも可能であるなど、リブ91の形状、配置位置は適宜変更可能である。
さらに、例えば、弁本体12として二方弁、三方弁など種々の弁本体に適用可能である。
また、上記実施例では、上下一対の金型を用いたが、金型を、いわゆる横置き型としたり、多数個取りの金型とすることも可能であるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、電磁弁の弁体を駆動するために用いられ、樹脂でモールドされたモールドコイルおよびモールドコイルを用いた電磁弁、ならびに、モールドコイルの製造方法に適用することができる。
10 電磁弁
12 弁本体
14 駆動部
16 モールドコイル
18 ソケット組立体
20 磁気フレーム
20a 底板部
20b カシメ用孔部
20c 上板部
20e 開口部
22 巻線
24 ボビン
24a 駆動部挿通孔
25 リード線
26 給電端子
26a 基端部
26b 延設部
26c 給電端子部
28 アース端子
28a 基端部
28b カシメ用凸部
28c 延設部
28d アース端子部
28e カシメ用孔部
30 ボルト挿通孔
32 ボビン組立体
32a 側周部
34 弁体
36 コイル組立体
38 モールド樹脂部
38a 領域
40 駆動部挿通孔
40a ボビン固定用立設部
42 下側磁気フレーム
42a カシメ用凸部
42b 嵌合凹部
42c 水抜き用孔
44 上側磁気フレーム
44a 側板部
44b カシメ片
44c 上板部
44d 後部上側磁気フレーム
46 給電端子ソケット
48 アース端子ソケット
50 締結ボルト
52 吸引子
52a ネジ孔
54 プランジャ
60 下金型
61 スライド金型
61a リブ形成用凹部
61b 空間用突設部
62 金型凹部
62a コネクタープレート凹部
64 嵌合突設部
65 リード線用突設部
66 給電端子装着用凹部
68 アース端子装着用凹部
70 上金型
71a リブ形成用凹部
71b 空間用突設部
72 端子部スライド金型
74 金型凹部
74a コネクタープレート凹部
78 嵌合孔
80 モールド樹脂部
80a コネクタープレート
82 金型空間
84 コネクタ取付け面
86 ゲート
90 コイル成形体
90a 側周部
91 リブ
91a 端面
91b 端面
91c 端面
91d リブ
91e リブ
91f リブ
92 空間部
94 切欠部

Claims (9)

  1. 巻線が巻き付けられたボビンと、
    前記ボビンに取付けられ、巻線の端部が電気的に接続された一対の給電部材とから構成されるボビン組立体と、
    前記ボビンと給電部材からなるボビン組立体の周囲に、モールド樹脂部を形成することにより形成したコイル成形体と、
    前記コイル成形体を囲む磁気フレームとを備えたモールドコイルであって、
    前記コイル成形体の側周部から磁気フレームに至るリブを突設するようにモールド樹脂部を形成することによって、前記コイル成形体と磁気フレームとの間に空間部を形成したことを特徴とするモールドコイル。
  2. 前記リブが、一定間隔で離間する複数のリブから形成されていることを特徴とする請求項1に記載のモールドコイル。
  3. 前記ボビン組立体と磁気フレームとの間の距離が短い側のリブの端面の面積が、前記ボビン組立体と磁気フレームとの間の距離が長い側のリブの端面の面積よりも大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項1から2のいずれかに記載のモールドコイル。
  4. 前記リブの端面に、リブと磁気フレームとの間の水抜き用の切欠部が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のモールドコイル。
  5. 前記磁気フレームの表面が、暗色の表面であることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のモールドコイル。
  6. 前記モールド樹脂部が、暗色のモールド樹脂から構成されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のモールドコイル。
  7. 前記暗色が、黒色であることを特徴とする請求項5から6のいずれかに記載のモールドコイル。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載のモールドコイルの駆動部挿通孔に弁本体が装着された電磁弁。
  9. 巻線が巻き付けられたボビンと、
    前記ボビンに取付けられ、巻線の端部が電気的に接続された一対の給電部材とから構成されるボビン組立体と、
    前記ボビンと給電部材からなるボビン組立体の周囲に、モールド樹脂部を形成することにより形成したコイル成形体と、
    前記コイル成形体を囲む磁気フレームとを備えたモールドコイルの製造方法であって、
    前記ボビンと給電部材からなるボビン組立体を金型内に配置して、一対の横方向のスライド金型であって、リブ形成用凹部と空間用突設部が形成されたスライド金型を閉じる工程と、
    前記閉じられた金型空間内に溶融樹脂を注入することにより、前記コイル成形体の側周部から磁気フレーム取り付け位置に至るリブを突設するようにモールド樹脂部を形成することによって、前記コイル成形体と磁気フレーム取り付け位置との間に空間部を形成する工程と、
    前記モールド樹脂部を覆うように、磁気フレームに取り付ける工程とを備えたことを特徴とするモールドコイルの製造方法。
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