JP2014137452A - 静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像剤、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 - Google Patents

静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像剤、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】画像密度に関わらず画像を連続して形成したときに生じる画像濃度の変動が抑制される静電荷像現像用キャリアを提供する。
【解決手段】磁性粒子と、前記磁性粒子を被覆し、下記一般式(C)で表される構造を有する添加剤を含む被覆樹脂層と、を有する静電荷現像用キャリア(式(C)中、R〜Rのうちいずれか1つはOH基で、他は各々独立して水素原子又はアルキル基であり、かつ、R〜R10のうちいずれか1つはOH基で、他は各々独立して水素原子又はアルキル基である。)。

【選択図】なし

Description

本発明は、静電荷像現像用キャリア、静電荷像現像剤、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置に関する。
電子写真法は、像保持体(感光体)の表面に形成された静電潜像を、着色剤を含むトナーで現像し、得られたトナー画像を記録媒体へ転写し、これを熱ロール等で定着することにより画像が得られるものである。像保持体は再び静電潜像を形成するために残留トナーが除去される。なお、球形トナーを用いたときのように残留トナーがほとんどない場合にはクリーニング工程が省かれる場合もある。
このように電子写真法等に使用される乾式現像剤は、結着樹脂に着色剤等を配合したトナーを単独で用いる一成分現像剤と、そのトナーにキャリアを混合した二成分現像剤とに大別される。
特許文献1には、キャリア芯材がアルコキシアルキル化ポリアミド樹脂で被覆されていることを特徴とする電子写真用キャリアが開示されている。
特許文献2には、表面が樹脂により被覆されている樹脂被覆キャリアにおいて、被覆樹脂を構成する成分がフッ素原子を含む特定の構造を有してなることを特徴とする電子写真現像剤用キャリアが開示されている。
特許文献3には、磁性材料を芯材とし、芯材表面を樹脂硬化被覆した現像剤用キャリアにおいて、トナーとの摩擦帯電を繰り返した時の帯電量が1.0≦C2/C1≦1.3 (I)を満足することを特徴とする現像剤用キャリア(式(I)中、C1はトナーとキャリアとからなる現像剤の帯電量、C2はC1の測定後に現像剤から分離されたキャリアと、前記トナーと同一のトナーとの混合物を攪拌させて測定した摩擦帯電量を表す。)が開示されている。
特許文献4には、キャリア芯材の表面に、少なくとも内層と外層を有する複層の樹脂コーティング層を設けてなる静電荷像現像用キャリアにおいて、前記内層が、塩化ビニリデンと、該塩化ビニリデンと共重合可能な不飽和二重結合を有する少なくとも1種の単量体との共重合体樹脂を含有し、前記外層がシリコーン系樹脂を含有してなることを特徴とする静電荷像現像像用キャリアが開示されている。
特許文献5には、少なくとも結着樹脂および有機着色剤を含むトナーとキャリアとを含む二成分現像剤に用いられ、上記トナーに含有されている荷電制御剤が制御する電荷と同極性の電荷を制御する荷電制御剤と、導電性粒子と、を含む被覆層を芯材表面に有することを特徴とするキャリアが開示されている。
特許文献6には、磁性粒体上に被覆樹脂層を設けた電子写真用キャリアにおいて、被覆樹脂層が、珪素原子を含む特定の繰り返し単位を有するポリカーボネート樹脂を含有する樹脂で形成されていることを特徴とする電子写真用キャリアが開示されている。
特許文献7には、少なくとも磁性体、ポリエステル結着樹脂および荷電制御剤からなる磁性体分散型キャリアであって、該ポリエステル結着樹脂の水酸基価が20〜50mgKOH/gでありかつ前記荷電制御剤がCr元素を含有する化合物であることを特徴とする静電潜像現像用キャリアが開示されている。
特許文献8には、少なくともトナーとキャリアからなる現像剤に使用される二成分現像剤用キャリアにおいて、(1)該現像剤に使用されるキャリアが、23℃/50%RHの条件で比抵抗が1013Ωcm以上の被覆樹脂層により被覆されており、(2)該被覆樹脂層に荷電制御剤が含有されており、(3)キャリアの平均粒径が100μm以下であり、(4)キャリアの比抵抗が1012Ωcm以上であり、(5)更にキャリアコア材表面の樹脂被覆率が90%以上のキャリア粒子が全体の80個数%以上を占める、ことを特徴とする電子写真用キャリアが開示されている。
特許文献9には、静電気を利用した電子写真方式に用いられる、トナーおよびキャリアを含む2成分系の静電像現像剤であって、(a)トナーが、円形度85%以上である実質的に球形の粒子よりなり、(b)トナーの重量平均粒径が0.5〜6μmの範囲にあることを満足することを特徴とする静電像現像剤が開示されている。
特許文献10には、少なくともトナーとキャリアから成る現像剤に使用される電子写真用キャリアにおいて、(1)該現像剤に使用されるキャリアが磁性体粉末を分散させて成る磁性体分散型樹脂微粒子であり、(2)該キャリアが、比抵抗が23℃、50%RHの条件で1013Ωcm以上の樹脂により被覆されており、(3)該被覆樹脂層に荷電制御剤が含有されており、(4)キャリアの平均粒径が100μm以下であり、(5)キャリアの比抵抗が1012Ωcm以上であり、(6)更にキャリアコア材表面の樹脂被覆率が90以上のキャリア粒子が全体の80個数%以上を占める、ことを特徴とする電子写真用キャリアが開示されている。
特開平3−152566号公報 特開平6−138711号公報 特開2001−154415号公報 特開平5−107818号公報 特開2008−298891号公報 特開平11−352731号公報 特開平10−10789号公報 特開平7−301958号公報 特開昭63−208862号公報 特開2002−214842号公報
本発明は、画像密度に関わらず画像を連続して形成したときに生じる画像濃度の変動が抑制される静電荷像現像用キャリアを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、以下の発明が提供される。
請求項1の発明は、磁性粒子と、前記磁性粒子を被覆し、下記一般式(C)で表される構造を有する添加剤を含む被覆樹脂層と、を有する静電荷現像用キャリア。

(式(C)中、R〜Rのうちいずれか1つはOH基で、他は各々独立して水素原子又はアルキル基であり、かつ、R〜R10のうちいずれか1つはOH基で、他は各々独立して水素原子又はアルキル基である。)
請求項2の発明は、前記一般式(C)中、R〜R10のうちOH基以外の少なくとも1つは前記アルキル基である請求項1に記載の静電荷現像用キャリア。
請求項3の発明は、前記アルキル基がt−ブチル基である請求項1又は請求項2に記載の静電荷現像用キャリア。
請求項4の発明は、トナーと、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の静電荷現像用キャリアと、を含む静電荷像現像剤。
請求項5の発明は、請求項4に記載の静電荷像現像剤を収容し、像保持体に形成された静電潜像を、前記静電荷像現像剤によりトナー像として現像する現像手段を備え、画像形成装置に脱着されるプロセスカートリッジ。
請求項6の発明は、像保持体と、前記像保持体を帯電する帯電手段と、帯電した前記像保持体に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、請求項4に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記像保持体に形成された静電潜像を、前記静電荷像現像剤によりトナー像として現像する現像手段と、前記トナー像を被転写体に転写する転写手段と、を備える画像形成装置。
請求項1の発明によれば、被覆樹脂層が前記一般式(C)で表される構造を有する添加剤を含まない場合に比べ、画像密度に関わらず画像を連続して形成したときに生じる画像濃度の変動が抑制される静電荷像現像用キャリアが提供される。
請求項2の発明によれば、前記式(C)中のR〜R10のうちOH基以外の置換基が全て水素原子である場合に比べ、画像濃度の変動がより抑制される静電荷像現像用キャリアが提供される。
請求項3の発明は、前記アルキル基がt−ブチル基でない場合に比べ、画像濃度の変動がより抑制される静電荷像現像用キャリアが提供される。
請求項4の発明によれば、キャリアの被覆樹脂層が前記一般式(C)で表される構造を有する添加剤を含まない場合に比べ、画像密度に関わらず画像を連続して形成したときに生じる画像濃度の変動が抑制される静電荷像現像剤が提供される。
請求項5、6の発明によれば、現像剤を構成するキャリアの被覆樹脂層が前記一般式(C)で表される構造を有する添加剤を含まない場合に比べ、画像密度に関わらず画像を連続して形成したときに生じる画像濃度の変動が抑制されるプロセスカートリッジ、画像形成装置が提供される。
本実施形態の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。 他の本実施形態の画像形成装置の一例を示す概略構成図である。
以下、本発明の一例である実施形態について詳細に説明する。
(静電荷像現像用キャリア)
本実施形態に係る静電荷像現像用キャリア(以下、適宜、キャリアと称する)は、磁性粒子と、磁性粒子を被覆し、下記一般式(C)で表される構造を有する添加剤(以下、適宜、添加剤Cと称する)を含む被覆樹脂層と、を有して構成されている。
式(C)中、R〜Rのうちいずれか1つはOH基で、他は各々独立して水素原子又はアルキル基であり、かつ、R〜R10のうちいずれか1つはOH基で、他は各々独立して水素原子又はアルキル基である。
本実施形態の静電荷像現像用キャリアを用いることで、画像密度に関わらず、すなわち、高密度画像でも低密度画像でも、画像を連続して形成したときに生じる画像濃度の変動が抑制される。その理由は定かでないが、以下のように推測される。
近年、電子写真方式を用いたラベル印刷やパッケージ印刷が増え、ベタ面(画像密度が100%の画像領域)の多い高密度の画像形成が増えている。高密度の画像形成ではトナーの消費が多く、現像器の中では新しいトナーが多く供給され続ける。このとき、帯電していない新しいトナーが供給され続けるために現像機中での現像剤の攪拌帯電が間に合わず、トナーの帯電量が全体として低くなってしまうことがある。トナーの帯電量が低くなると、必要以上に現像され、画像濃度が高くなる、カブリが生じる等、画像不良が生じることがある。
これに対しては、例えば、トナーの帯電量を高めに設定してカブリ等の発生を抑制することが考えられる。しかしこの場合、文字など画像密度の少ないプリントを連続で行うと、現像量が少ないために現像されないトナーが現像機中で攪拌され続け、過剰に摩擦帯電が生じることで現像されにくくなり、その結果、濃度が薄くなり易い。
一方、本実施形態のキャリアでは、被覆樹脂層が添加剤Cを含むことでキャリア表面の摩擦が適度に高くなると考えられる。これにより、現像剤の攪拌性が上がり、現像剤の攪拌時の摩擦帯電が安定的に起こりやすくなり、特に、高密度の画像形成で新しいトナーが現像剤に多く加わっても攪拌性が良いため、トナーの帯電が早期に安定すると考えられる。よって、トナーの供給量が多くなる高密度の画像形成でも、画像濃度の変化が少なく、安定した画像が得られると考えられる。
また、添加剤Cは、電子吸引基であるスルホニル基(SO)と、π電子をもつフェニル基、水酸基により負帯電が安定化すると考えられる。低密度の画像形成でトナーが現像機中に残留し続け、トナーの帯電が上がりやすい状態となっても、キャリアの被覆樹脂層に含まれる添加剤Cにより負帯電が安定化するため、過度の帯電が抑制されて安定したトナーの帯電が得られ、低密度の画像形成でも画像濃度が安定すると考えられる。
また、添加剤Cは、被覆樹脂層中における分散性が良いため、攪拌による摩擦帯電に対する帯電の安定化に対してより効果を発揮すると考えられる。これにより新品トナーと劣化トナーとの帯電差が小さく抑えられると考えられる。
本実施形態に係るキャリアの芯材となる磁性粒子(磁性粉)としては、例えば、酸化鉄、ニッケル、コバルト等の磁性金属、フェライト、マグネタイト等の磁性酸化物等が挙げられる。
磁性粒子を被覆する樹脂(被覆樹脂)としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリビニルアセテート、ポリビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリ塩化ビニル、ポリビニルエーテル、ポリビニルケトン、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、スチレン−アクリル酸共重合体、オルガノシロキサン結合を含んで構成されるストレートシリコーン樹脂またはその変性品、フッ素樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、フェノール樹脂、エポキシ樹脂等が挙げられる。
キャリアの被覆樹脂層に含まれる添加剤Cは、前記式(C)中、R〜R10のうちOH基以外の少なくとも1つはアルキル基であることが望ましい。アルキル基は弱い電子供与基であるため、OH基の負帯電を適度に強くすると考えられる。
式(C)中にアルキル基が存在する場合、アルキル基の炭素数は1以上6以下であることが望ましい。また、アルキル基の数が多すぎると立体障害となってOH基の効果が妨げられると考えられるため、式(C)中に存在するアルキル基の数は1以上4以下であることが望ましい。
また、式(C)中に存在するアルキル基は、直鎖状よりも分岐状のものが好ましく、t−ブチル基であることが特に望ましい。t−ブチル基は電子供与基であり、負帯電がより安定化するのため効果が高まると考えられる。
添加剤Cの具体例としては、例えば、2,2’−ジ−tert−ブチル−5,5’−ジメチル−4,4’−スルホニルジフェノール、2,2’−スルホニル−4,4’−ジ−tert−ブチルジフェノール、4,4’−スルホニルジフェノール、2,4’−スルホニルジフェノール、2,2’−スルホニルジフェノール、3,3’−スルホニルジフェノール、2,2’,6,6’−テトラメチル−4,4’−スルホニルジフェノール、3,3’,5,5’−テトラメチル−4,4’−スルホニルジフェノール、4−(4−プロポキシフェニルスルホニル)フェノール、4−[(4−イソプロポキシフェニル)スルホニル]フェノールなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
キャリアの被覆樹脂層に含まれる添加剤Cの含有量は、画像濃度の変動を効果的に抑制する観点から、被覆樹脂層全体に対し、0.1質量%以上であることが望ましく、0.5質量%以上10質量%以下であることがより望ましい。
なお、キャリアの被覆樹脂層には、添加剤Cのほか、導電材料等、その他添加剤を含ませてもよい。
被覆樹脂層に添加し得る導電性粒子としては、例えば、カーボンブラック、各種金属粉、酸化チタン、酸化すず、マグネタイト、フェライト等の金属酸化物が挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、製造安定性、コスト、導電性等の良好な点で、カーボンブラック粒子が望ましい。カーボンブラックの種類としては、特に制限はないが、DBP吸油量が50ml/100g以上250ml/100g以下程度であるカーボンブラックが製造安定性に優れて望ましい。
被覆樹脂層を磁性粒子の表面に形成するには、例えば、被覆樹脂、添加剤C、および必要に応じて他の各種添加剤を適当な溶媒に溶解した被覆樹脂層形成用溶液(コート液)により被覆する方法等が挙げられる。溶媒としては、特に限定されるものではなく、使用する被覆樹脂、塗布適性等を勘案して選択すればよい。
具体的な方法としては、芯材を被覆樹脂層形成用溶液中に浸漬する浸漬法、被覆層形成用溶液を芯材表面に噴霧するスプレー法、磁性粒子を流動エアーにより浮遊させた状態で被覆樹脂層形成用溶液を噴霧する流動床法、ニーダーコーター中でキャリアの磁性粒子と被覆樹脂層形成用溶液とを混合し、溶剤を除去するニーダーコーター法等が挙げられる。
被覆樹脂の芯材(磁性粒子)に対する被覆量は、例えば、キャリア全体の質量に対して0.5質量%以上(望ましくは0.7質量%以上6質量%以下、より望ましくは1.0質量%以上5.0質量%以下)であることがよい。
被覆樹脂で芯材を被覆する被覆量は、次のようにして求められる。
溶剤可溶の被覆樹脂の場合は、精量したキャリアを可溶溶剤(例えば、トルエン)に溶解させ、磁性粉を磁石で保持し、被覆樹脂が溶解した溶液を洗い流す。これを数度繰り返す事により、被覆樹脂が取り除かれた磁性粉が残る。乾燥させ、磁性粉の質量を測定し、差分をキャリア量で割る事により被覆量が算出される。
具体的には、キャリア20.0gを計り取り、ビーカーに入れ、トルエン100gを加え攪拌翼で10分攪拌する。ビーカーの底に磁石をあて、芯材(磁性粉)が流れ出さないようにトルエンを流す。これを4回繰り返し、洗い流した後のビーカーを乾燥させる。乾燥後磁性粉量を測定し、式[(キャリア量−洗浄後の磁性粉量)/キャリア量]で被覆量を算出する。
一方、溶剤不溶の被覆樹脂の場合は、Rigaku社製Thermo plus EVOII 差動型示差熱天秤 TG8120を用い、窒素雰囲気下で、室温(25℃)以上1000℃以下の範囲で加熱し、その質量減少から被覆量を算出する。
キャリアの体積平均粒径は、20μm以上60μm以下であり、望ましくは25μm以上40μm以下、より望ましくは25μm以上38μm以下である。
ここで、キャリアの体積平均粒径の測定は、以下の通りである。
キャリアについて、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(LS Particle Size Analyzer(ベックマン−コールター社製)測定装置を用いて、粒度分布を測定する。電解液としては、ISOTON−II(ベックマン−コールター社製)を使用する。測定する粒子数は50,000である。
そして、測定された粒度分布を、分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、体積について小径側から累積分布を描き、累積50%となる粒径(「D50v」ともいう)を「体積平均粒径」と定義する。
(静電荷像現像剤)
本実施形態に係る静電荷像現像剤(以下、適宜、現像剤と称する)は、上述したキャリアとトナーとを含んで構成される。
本実施形態に係る現像剤を構成するトナーは、例えば、結着樹脂と、必要に応じて、着色剤と、離型剤と、その他添加剤と、を含むトナー粒子で構成される。
トナーを構成する結着樹脂としては、特に制限はないが、例えば、スチレン、パラクロロスチレン、α−メチルスチレン等のスチレン類;アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸n−プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−プロピル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸2−エチルヘキシル等のビニル基を有するエステル類;アクリロニトリル、メタクリロニトリル等のビニルニトリル類;ビニルメチルエーテル、ビニルイソブチルエーテル等のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルイソプロペニルケトン等のビニルケトン類;エチレン、プロピレン、ブタジエンなどのポリオレフィン類などの単量体からなる単独重合体、又はこれらを2種以上組み合せて得られる共重合体、さらにはこれらの混合物が挙げられる。また、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミド樹脂、セルロース樹脂、ポリエーテル樹脂等、非ビニル縮合樹脂、又は、これらと前記ビニル樹脂との混合物や、これらの共存下でビニル系単量体を重合して得られるグラフト重合体等が挙げられる。
スチレン樹脂、(メタ)アクリル樹脂、スチレン−(メタ)アクリル系共重合樹脂は、例えば、スチレン系単量体及び(メタ)アクリル酸系単量体を、単独又は適宜組み合わせて公知の方法により得られる。なお、「(メタ)アクリル」とは、「アクリル」及び「メタクリル」のいずれをも含む表現である。
ポリエステル樹脂は、ジカルボン酸成分とジオール成分との中から好適なものを選択して組合せ、例えば、エステル交換法又は重縮合法等、従来公知の方法を用いて合成することで得られる。
スチレン樹脂、(メタ)アクリル樹脂及びこれらの共重合樹脂を結着樹脂として使用する場合、重量平均分子量Mwが20,000以上100,000以下、数平均分子量Mnが2,000以上30,000以下の範囲のものを使用することが好ましい。他方、ポリエステル樹脂を結着樹脂として使用する場合は、重量平均分子量Mwが5,000以上40,000以下、数平均分子量Mnが2,000以上10,000以下の範囲のものを使用することが好ましい。
結着樹脂のガラス転移温度は、40℃以上80℃以下の範囲、特に45℃以上55℃以下の範囲にあるのが望ましい。ガラス転移温度が上記範囲であることにより、最低定着温度が維持され易くなる。
着色剤としては、公知の着色剤から、目的とするトナーの色に応じて選択される。
シアン着色剤としては、例えば、銅フタロシアニン化合物及びその誘導体、アントラキノン化合物、塩基染料レーキ化合物等が挙げられ、具体的には、例えば、C.I.ピグメントブルー1、同2、同3、同4、同5、同6、同7、同10、同11、同12、同13、同14、同15、同15:1、同15:2、同15:3、同15:4、同15:6、同16、同17、同23、同60、同65、同73、同83、同180、C.I.バットシアン1、同3、同20等や、紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルーの部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーBCのシアン顔料、C.I.ソルベントシアン79、162等のシアン染料などが挙げられる。
マゼンタ着色剤としては、例えば、縮合アゾ化合物、ジケトピロロピロール化合物、アントラキノン、キナクリドン化合物、塩基染料レーキ化合物、ナフトール化合物、ベンズイミダゾール化合物、チオインジゴ化合物、ペリレン化合物等が挙げられ、具体的には、例えば、C.I.ピグメントレッド1、同2、同3、同4、同5、同6、同7、同8、同9、同10、同11、同12、同13、同14、同15、同16、同17、同18、同19、同21、同22、同23、同30、同31、同32、同37、同38、同39、同40、同41、同48、同49、同50、同51、同52、同53、同54、同55、同57、同58、同60、同63、同64、同68、同81、同83、同87、同88、同89、同90、同112、同114、同122、同123、同163、同184、同202、同206、同207、同209等、ピグメントバイオレット19のマゼンタ顔料や、C.I.ソルベントレッド1、同3、同8、同23、同24、同25、同27、同30、同49、同81、同82、同83、同84、同100、同109、同121、C.I.ディスパースレッド9、C.I.ベーシックレッド1、同2、同9、同12、同13、同14、同15、同17、同18、同22、同23、同24、同27、同29、同32、同34、同35、同36、同37、同38、同39、同40等のマゼンタ染料等、ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀、カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウオッチングレッド、カルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ロータミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3Bなどが挙げられる。
イエロー着色剤としては、例えば、縮合アゾ化合物、イソインドリノン化合物、アントラキノン化合物、アゾ金属錯体、メチン化合物、アリルアミド化合物等が挙げられ、具体的には、例えば、C.I.ピグメントイエロー2、同3、同15、同16、同17、同97、同180、同185、同139等のイエロー顔料などが挙げられる。
ブラック着色剤としては、例えば、カーボンブラック(アセチレンブラック、ファーネスブラック、サーマルブラック、チャンネルブラック、ケッチェンブラック)、酸化銅、二酸化マンガン、アニリンブラック、チタンブラック、活性炭、非磁性フェライト、マグネタイト等がある。
着色剤は、必要に応じて表面処理された着色剤を用いてもよく、分散剤と併用してもよい。また、着色剤は、複数種を併用してもよい。
着色剤の含有量としては、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上30質量部以下の範囲が望ましい。
離型剤としては、例えば、炭化水素系ワックス;カルナウバワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス等の天然ワックス;モンタンワックス等の合成或いは鉱物・石油系ワックス;脂肪酸エステル、モンタン酸エステル等のエステル系ワックス;などが挙げられるが、これに限定されるものではない。
離型剤の融解温度は、保存性の観点から、50℃以上であることが望ましく、60℃以上であることがより望ましい。また、耐オフセット性の観点から、110℃以下であることが望ましく、100℃以下であることがより望ましい。
離型剤の含有量は、結着樹脂100質量部に対して、1質量部以上15質量部以下が望ましく、2質量部以上12質量部以下がより望ましく、3質量部以上10質量部以下がさらにより望ましい。
その他の内添剤としては、例えば、磁性体、帯電制御剤、無機粉体等が挙げられる。
トナー粒子の体積平均粒径は、例えば、3μm以上10μm以下がよいが、望ましくは3μm以上8μm以下、特に3μm以上6μm以下である。
トナー粒子の体積平均粒径の測定は、コールターマルチサイザー−II型(ベックマン−コールター社製)を用いて、50μmのアパーチャー径で測定する。この時、測定は、トナー粒子を電解質水溶液(アイソトン水溶液)に分散させ、超音波により30秒以上分散させた後に行う。
測定法としては、分散剤として界面活性剤、望ましくはアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウムの5%水溶液2ml中に、測定試料を0.5乃至50mg加え、これを前記電解液100乃至150ml中に添加する。この測定試料を懸濁させた電解液を超音波分散器で約1分間分散処理を行い、粒子の粒度分布を測定する。測定する粒子数は50,000である。
測定された粒度分布を、分割された粒度範囲(チャンネル)に対し、体積について小径側から累積分布を描き、累積50%となる粒径(「D50v」ともいう)を体積平均粒径と定義する。
トナー粒子は、単層構造であっても、芯部と前記芯部を被覆する被覆層とで構成される構造(所謂コア/シェル構造)であってもよい。
トナー(トナー粒子)の製造方法としては、湿式造粒法により行われることが望ましい。湿式造粒法としては、例えば、公知の溶融懸濁法、乳化凝集・合一法、溶解懸濁法等の方法が挙げられる。
なお、本実施形態に係る現像剤において、トナーとキャリアとの混合比(質量比)は、トナー:キャリア=1:100乃至30:100程度の範囲が望ましく、3:100乃至20:100程度の範囲がより望ましい。
(画像形成装置)
図1は、本実施形態に係る画像形成装置の構成の一例を概略的に示している。本実施形態に係る画像形成装置101は、図1に示すように、例えば、矢印Aで示すように、時計回り方向に回転する電子写真感光体10(像保持体の一例)と、電子写真感光体10の上方に、電子写真感光体10に相対して設けられ、電子写真感光体10の表面を帯電させる帯電装置20(帯電手段の一例)と、帯電装置20により帯電した電子写真感光体10の表面に露光して、静電潜像を形成する露光装置30(静電潜像形成手段の一例)と、露光装置30により形成された静電潜像に現像剤に含まれるトナーを付着させて電子写真感光体10の表面にトナー像を形成する現像装置40(現像手段の一例)と、記録紙P(被転写体の一例)に電子写真感光体10上のトナー像を転写させる転写装置50(転写手段の一例)と、電子写真感光体10の表面をクリーニングするクリーニング装置70(トナー除去手段の一例)とを備える。
そして、本実施形態に係る画像形成装置101は、トナー像が形成された記録紙Pを搬送しつつ、トナー像を定着させる定着装置60が設けられている。
以下、本実施形態に係る画像形成装置101における主な構成部材の詳細について説明する。
−電子写真感光体−
電子写真感光体10としては、例えば、導電性基体上に設けられる感光層が無機材料で構成される無機感光体や、感光層が有機材料で構成される有機感光体などが挙げられる。 有機感光体としては、導電性基体上に、導電性露光により電荷を発生する電荷発生層と、電荷を輸送する電荷輸送層を積層する機能分離型の感光体や、導電性基体上に、電荷を発生する機能と電荷を輸送する機能を同一の層が果たす単層型感光層を設けた感光体が挙げられる。また、無機感光体としては、導電性基体上に、アモルファスシリコンにより構成された感光層を設けた感光体が挙げられる。
なお、電子写真感光体10の形状には、円筒状に限られず、例えば、シート状、プレート状等、公知の形状が採用される。
−帯電装置−
帯電装置20としては、例えば、導電性の帯電ローラ、帯電ブラシ、帯電フィルム、帯電ゴムブレード、帯電チューブ等を用いた接触型帯電器が挙げられる。
帯電装置20としては、例えば、非接触方式のローラ帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロン帯電器やコロトロン帯電器等のそれ自体公知の帯電器等も挙げられる。
−露光装置−
露光装置30としては、例えば、電子写真感光体10表面に、半導体レーザ光、LED光、液晶シャッタ光等の光を、像様に露光する光学系機器等が挙げられる。光源の波長は電子写真感光体10の分光感度領域にあるものがよい。半導体レーザの波長としては、例えば、780nm前後に発振波長を有する近赤外がよい。しかし、この波長に限定されず、600nm台の発振波長レーザや青色レーザとして400nm以上450nm以下に発振波長を有するレーザも利用してもよい。
露光装置30としては、例えば、カラー画像形成のためにはマルチビーム出力するタイプの面発光型のレーザー光源も有効である。
−現像装置−
現像装置40としては、例えば、二成分系現像剤を接触又は非接触させて現像する一般的な現像装置が挙げられる。現像装置40としては、現像機能を有している限り特に制限はなく、目的に応じて周知の現像装置から選択される。例えば、現像装置40は、二成分系現像剤をブラシ、ローラ等を用いて電子写真感光体10に付着させる機能を有する公知の現像器等が挙げられる。現像装置40は、中でも現像剤を表面に保持した現像ローラを用いるものがよい。
−転写装置−
転写装置50としては、例えば、ベルト、ローラ、フィルム、ゴムブレード等を用いた接触型転写帯電器、コロナ放電を利用したスコロトロン転写帯電器やコロトロン転写帯電器等のそれ自体公知の転写帯電器が挙げられる。
−クリーニング装置−
クリーニング装置70は、例えば、筐体71と、クリーニングブレード72と、クリーニングブレード72の電子写真感光体10回転方向下流側に配置されるクリーニングブラシ73と、を含んで構成されている。また、クリーニングブラシ73には、例えば、固形状の潤滑剤74が接触して配置されている。
以下、本実施形態に係る画像形成装置101の動作について説明する。まず、電子写真感光体10が矢印Aで示される方向に沿って回転すると同時に、帯電装置20により負に帯電する。
帯電装置20によって表面が負に帯電した電子写真感光体10は、露光装置30により露光され、表面に潜像が形成される。
電子写真感光体10における潜像の形成された部分が現像装置40に近づくと、現像装置40(現像ロール41)により、潜像にトナーが付着し、トナー像が形成される。
トナー像が形成された電子写真感光体10が矢印Aに方向にさらに回転すると、転写装置50によりトナー像は記録紙Pに転写される。これにより、記録紙Pにトナー像が形成される。
画像が形成された記録紙Pは、定着装置60でトナー像が定着される。
なお、本実施形態に係る画像形成装置101は、例えば、図2に示すように、筐体11内に、電子写真感光体10、帯電装置20、露光装置30、現像装置40、及びクリーニング装置70を一体に収容させたプロセスカートリッジ101Aを備えた形態であってもよい。このプロセスカートリッジ101Aは、複数の部材を一体的に収容し、画像形成装置101に脱着させるものである。
本実施形態に係るプロセスカートリッジ101Aの構成は、これに限られず、少なくとも、前記した現像剤を収容した現像装置40を備えてえればよく、その他、例えば、電子写真感光体10、帯電装置20、露光装置30、転写装置50、及びクリーニング装置70から選択される少なくとも一つを備えた構成としてもよい。
また、本実施形態に係る画像形成装置101は、上記構成に限られず、例えば、電子写真感光体10の周囲であって、転写装置50よりも電子写真感光体10の回転方向下流側でクリーニング装置70よりも電子写真感光体の回転方向上流側に、残留したトナーの極性を揃え、クリーニングブラシで除去しやすくするための第1除電装置を設けた形態であってもよいし、クリーニング装置70よりも電子写真感光体の回転方向下流側で帯電装置20よりも電子写真感光体の回転方向上流側に、電子写真感光体10の表面を除電する第2除電装置を設けた形態であってもよい。
また、本実施形態に係る画像形成装置101は、上記構成に限れず、周知の構成、例えば、電子写真感光体10に形成したトナー像を中間転写体に転写した後、記録紙Pに転写する中間転写方式の画像形成装置を採用してもよいし、タンデム方式の画像形成装置を採用してもよい。
以下、実施例及び比較例に基づき本発明をさらに具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に何ら限定されるものではない。
なお、特に断りがない限り、「部」とは「質量部」、{%}とは「質量%」を意味する。
(添加剤:2,2’−スルホニル−4,4’−ジ−tert−ブチルジフェノールの合成)
4−tert−ブチルフェノール 4重量部
二塩化硫黄 1.5重量部
上記成分をビーカーで40℃、1時間撹拌した。次いでNaBO・HO、CHCl−CHCOOH存在下で50℃、18時間撹拌を行い、キャリアの被覆樹脂層の添加剤として2,2’−スルホニル−4,4’−ジ−tert−ブチルジフェノールを得た。
(コート液1)
シクロヘキシルアクリレート樹脂(重量平均分子量5万) 36質量部
カーボンブラック VXC72(キャボット社製) 4質量部
2,2’−スルホニル−4,4’−ジ−tert−ブチルジフェノール0.4質量部
トルエン 250質量部
イソプロピルアルコール 50質量部
上記各成分とガラスビーズ(粒径:1mm、トルエンと同量)とを関西ペイント社製サンドミルに投入し、回転速度1200rpmで30分間攪拌し固形分11%のコート液1を調製した。
(コート液2)
コート液1の調製で添加剤の2,2’−スルホニル−4,4’−ジ−tert−ブチルジフェノールを4,4’−スルホニルジフェノール(東京化成工業社製)に変える以外は同様にしてコート液2を調製した。
(コート液3)
コート液1の調製で添加剤の2,2’−スルホニル−4,4’−ジ−tert−ブチルジフェノールを2,2’,6,6’−テトラメチル−4,4’−スルホニルジフェノール(東京化成工業社製)に変える以外は同様にしてコート液3を調製した。
(コート液4)
コート液1の調製で添加剤の2,2’−スルホニル−4,4’−ジ−tert−ブチルジフェノールを添加しない以外は同様にしてコート液4を調製した。
(コート液5)
コート液1の調製で添加剤の2,2’−スルホニル−4,4’−ジ−tert−ブチルジフェノールを2,4,6−トリ−tert−ブチルフェノール(東京化成工業社製)に変更する以外は同様にしてコート液5を調製した。
<キャリア1の作製>
真空脱気型5Lニーダーに同和鉱業株式会社製 DFC350(平均粒径:35μm)を2000g入れ、更にコート液1を560g入れ、攪拌しながら、60℃にて−200mmHgまで減圧し15分混合した。その後、昇温/減圧させ94℃/−720mHgで30分間攪拌乾燥させ、コート粒子を得た。次に75μmメッシュの篩分網で篩分を行い、キャリア1を得た。
<キャリア2乃至5の作製>
キャリア1の作製においてコート液1をそれぞれコート液2、3、4、5に変更した以外はキャリア1の作製と同様にしてキャリア2、3、4、5をそれぞれ作製した。
(着色剤分散液1)
シアン顔料:銅フタロシアニンB15:3(大日精化社製) 50質量部
アニオン性界面活性剤:ネオゲンSC(第一工業製薬社製) 5質量部
イオン交換水 200質量部
上記各成分を混合し、IKA社製ウルトラタラックスにより5分間、更に超音波バスにより10分間分散し、固形分21%の着色剤分散液1を得た。
堀場製作所製粒度測定器LA−700にて体積平均粒径を測定したところ160nmであった。
(離型剤分散液1)
パラフィンワックス:HNP−9(日本精鑞社製) 19質量部
アニオン性界面活性剤:ネオゲンSC(第一工業製薬社製) 1質量部
イオン交換水 80質量部
上記各成分を耐熱容器中で混合し、90℃に昇温して30分、攪拌を行った。次いで、容器底部より溶融液をゴーリンホモジナイザーへと流通し、5MPaの圧力条件のもと、3パス相当の循環運転を行った。その後、圧力を35MPaに昇圧し、更に3パス相当の循環運転を行った。こうして出来た乳化液を前記耐熱溶液中で40℃以下になるまで冷却し、離型剤分散液1を得た。
堀場製作所製粒度測定器LA−700にて体積平均粒径を測定したところ240nmであった。
(樹脂粒子分散液1)
(油層)
スチレン(和光純薬(株)製) 30質量部
アクリル酸n−ブチル(和光純薬(株)製) 10質量部
β−カルボキシエチルアクリレート(ローディア日華(株)製) 1.3質量部
ドデカンチオール(和光純薬(株)製) 0.4質量部
(水層1)
イオン交換水 17質量部
アニオン性界面活性剤(ダウファックス、ダウケミカル社製) 0.4質量部
(水層2)
イオン交換水 40質量部
アニオン性界面活性剤(ダウファックス、ダウケミカル社製) 0.05質量部
ペルオキソ二硫酸アンモニウム(和光純薬(株)製) 0.4質量部
上記の油層成分と水層1の成分をフラスコに入れて攪拌混合し、単量体乳化分散液とした。
反応容器に上記水層2の成分を投入し、容器内を窒素で十分に置換し、攪拌をしながらオイルバスで反応系内が75℃になるまで加熱した。
さらに反応容器内に上記の単量体乳化分散液を3時間かけて徐々に滴下し、乳化重合を行った。滴下終了後更に75℃で重合を継続し、3時間後に重合を終了させた。
得られた樹脂粒子は、レーザー回析式粒度分布測定装置LA−700(株)堀場製作所製)で樹脂粒子の体積平均粒径D50vを測定したところ250nmであった。
示差走査熱量計(DSC−50島津製作所製)を用いて昇温速度10℃/分で樹脂のガラス転移点を測定したところ52℃であった。
分子量測定器(HLC−8020東ソー社製)を用い、THF(テトラヒドロフラン)を溶媒として数平均分子量(ポリスチレン換算)を測定したところ13,000であった。
これにより体積平均粒径250nm、固形分42%、ガラス転移点52℃、数平均分子量Mnが13,000の樹脂粒子分散液1を得た。
<トナーの作製>
樹脂粒子分散液1 150質量部
着色剤粒子分散液1 30質量部
離型剤粒子分散液1 40質量部
ポリ塩化アルミニウム 0.4質量部
上記の各成分をステンレス製フラスコ中でIKE社製のウルトラタラックスを用い十分に混合、分散した後、加熱用オイルバスでフラスコを攪拌しながら48℃まで加熱した。48℃で80分保持した後、ここに上記と同じ樹脂粒子分散液1を緩やかに70質量部追加した。
その後、濃度0.5mol/Lの水酸化ナトリウム水溶液を用いて系内のpHを6.0に調整した後、ステンレス製フラスコを密閉し、攪拌軸のシールを磁力シールして攪拌を継続しながら97℃まで加熱して3時間保持した。反応終了後、降温速度を1℃/分で冷却し、濾過、イオン交換水で十分に洗浄した後、ヌッチェ式吸引濾過により固液分離を行った。これをさらに40℃のイオン交換水3Lを用いて再分散し、15分間300rpmで攪拌・洗浄した。
この洗浄操作をさらに5回繰り返し、濾液のpHが6.54、電気伝導度6.5μS/cmとなったところで、ヌッチェ式吸引濾過によりNo.5A ろ紙を用いて固液分離を行った。次いで真空乾燥を12時間継続してトナー母粒子を得た。
トナー母粒子の体積平均粒径D50vをコールターカウンターで測定したところ6.2μmであり、体積平均粒度分布指標GSDvは1.20であった。
ルーゼックス社製のルーゼックス画像解析装置で形状観察を行ったところ、粒子の形状係数SF1は135でポテトのような歪な形状であることが観察された。
またトナーのガラス転移点は52℃であった。
更に、このトナーに、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)で表面疎水化処理した一次粒子平均粒径40nmのシリカ(SiO)粒子と、メタチタン酸とイソブチルトリメトキシシランの反応生成物である一次粒子平均粒径20nmのメタチタン酸化合物粒子とを、トナー粒子の表面に対する被覆率が40%となるように添加し、ヘンシェルミキサーで混合し、トナーを作製した。
[評価]
富士ゼロックス社製Docu Centre Color 400改造機(トナー濃度8%固定、プリントスピード70枚/分)に、上記作製したキャリアの1種とトナーとをトナー濃度が8質量%になるようにシアン(Cyan)位置に仕込み、A4用紙にエリアカバレッジ(A.C.)が2%になるようにソリッドパッチを10000枚プリントした。1枚目と10000枚目の画像濃度を比較し、L*の差を求めた。
次いでA4用紙にエリアカバレッジ(A.C.)100%で10000枚プリントした。1枚目と10000枚目の画像濃度を比較し、L*の差を求めた。
L*は、CIE(国際照明委員会)が規格化した色空間を表すCIE L*a*b*のL*を意味し、L*は明度を表し、0〜100で黒〜白を表す。ここでは、濃度測定装置X−Rite938(X−Rite社製)を用いてL*を測定した。
L*の差について以下の基準により評価した。
◎:L*の差が0以上1.0以下
○:L*の差が1.0を超えて1.5以下
△:L*の差が1.5を超えて2.0以下
×:L*の差が2.0を超えて3.0以下
××:L*の差が3.0を超える
<実施例1>
キャリア1を含む現像剤を用いて上記評価を行った。
エリアカバレッジ2%の画像比較で両者のL*の差は1.0であった。
エリアカバレッジ100%の画像比較で両者のL*の差は1.0であった。
<実施例2>
キャリア2を含む現像剤を用いて上記評価を行った。
エリアカバレッジ2%の画像比較で両者のL*の差は1.6であった。
エリアカバレッジ100%の画像比較で両者のL*の差は1.8であった。
<実施例3>
キャリア3を含む現像剤を用いて上記評価を行った。
エリアカバレッジ2%の画像比較で両者のL*の差は1.0であった。
エリアカバレッジ100%の画像比較で両者のL*の差は1.4であった。
<比較例1>
キャリア4を含む現像剤を用いて上記評価を行った。
エリアカバレッジ2%の画像比較で両者のL*の差は5.0であった。
エリアカバレッジ100%の画像比較で両者のL*の差は4.8であった。
<比較例2>
キャリア5を含む現像剤を用いて上記評価を行った。
エリアカバレッジ2%の画像比較で両者のL*の差は2.8であった。
エリアカバレッジ100%の画像比較で両者のL*の差は4.6であった。
上記結果から、本実施例では、比較例に比べ、低密度の画像形成、高密度の画像形成とも、画像濃度の差L*が小さいことがわかる。
10 電子写真感光体(像保持体の一例)
11 筐体
20 帯電装置(帯電手段の一例)
30 露光装置(静電潜像形成手段の一例)
40 現像装置(現像手段の一例)
41 現像ロール
50 転写装置(転写手段の一例)
60 定着装置
70 クリーニング装置
71 筐体
72 クリーニングブレード
73 クリーニングブラシ
74 潤滑剤
101 画像形成装置
101A プロセスカートリッジ
P 記録紙

Claims (6)

  1. 磁性粒子と、
    前記磁性粒子を被覆し、下記一般式(C)で表される構造を有する添加剤を含む被覆樹脂層と、
    を有する静電荷現像用キャリア。

    (式(C)中、R〜Rのうちいずれか1つはOH基で、他は各々独立して水素原子又はアルキル基であり、かつ、R〜R10のうちいずれか1つはOH基で、他は各々独立して水素原子又はアルキル基である。)
  2. 前記一般式(C)中、R〜R10のうちOH基以外の少なくとも1つは前記アルキル基である請求項1に記載の静電荷現像用キャリア。
  3. 前記アルキル基がt−ブチル基である請求項1又は請求項2に記載の静電荷現像用キャリア。
  4. トナーと、
    請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の静電荷現像用キャリアと、
    を含む静電荷像現像剤。
  5. 請求項4に記載の静電荷像現像剤を収容し、像保持体に形成された静電潜像を、前記静電荷像現像剤によりトナー像として現像する現像手段を備え、
    画像形成装置に脱着されるプロセスカートリッジ。
  6. 像保持体と、
    前記像保持体を帯電する帯電手段と、
    帯電した前記像保持体に静電潜像を形成する静電潜像形成手段と、
    請求項4に記載の静電荷像現像剤を収容し、前記像保持体に形成された静電潜像を、前記静電荷像現像剤によりトナー像として現像する現像手段と、
    前記トナー像を被転写体に転写する転写手段と、
    を備える画像形成装置。
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