JP2014136059A - 衣類乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】乾燥運転の際に衣類乾燥機の外部へ空気が衣類乾燥機の筐体内部へ浸入することを抑制し、衣類乾燥機に水がかかった場合に、その水が、排気口から衣類乾燥機の筐体内部へ浸入することを抑制する。
【解決手段】衣類乾燥機は、外箱と、乾燥室と、循環風路と、循環風路内に設けられ乾燥室内の空気を循環風路内に吸い込むとともに循環風路内の空気を乾燥室内へ供給するファンと、循環風路内に設けられ循環風路内の空気を加熱するヒータと、循環風路の一部を構成する循環風路構成部材と、循環風路におけるファンとヒータとの間にあって循環風路構成部材に形成された排気口と、外箱の上方に設けられて循環風路を覆う覆い部材と、覆い部材において排気口に対向する位置に形成された開口部と、排気口の周囲にあって覆い部材と循環風路構成部材との間に設けられ覆い部材と循環風路構成部材とを密着させる第一シール部材と、を備える。
【選択図】図14

Description

本発明の実施形態は、衣類乾燥機に関する。
ヒータ方式の衣類乾燥機は、ヒータで加熱した空気を乾燥室内へ供給することで乾燥室内の衣類を乾燥させる。従来、このような衣類乾燥機として、衣類から湿気を奪った後の空気を衣類乾燥機の外部へ排出するための排気口を備えたものがある。
しかし、排気口の位置によっては、排気口から排出された湿気を含む空気が、外箱やカバーなど衣類乾燥機の筐体の隙間から衣類乾燥機の筐体内部へ浸入し、衣類乾燥機の筐体内部で結露することがある。この場合、結露水が生じた場所に電気部品などが配置されていると、その結露水が、電気部品に対して絶縁低下など悪影響を及ぼすおそれがある。また、その結露水が使用者の視認し得る場所に現れると、使用者は水漏れが生じたと誤認するおそれがある。
さらに、衣類乾燥機の筐体に水がかかった場合に、その水が排気口から衣類乾燥機の筐体内部へ浸入してしまうおそれがある。そして、その水が浸入した先に電気部品などが設けられていると、上記結露水と同様に、電気部品に対して絶縁低下などの悪影響を及ぼすおそれがある。
特開2008−110135号公報
そこで、乾燥運転の際に生じる湿気を含んだ空気を衣類乾燥機の外部へ排出するものにおいて、その排出した空気が衣類乾燥機の筐体内部へ浸入することを抑制できるとともに、衣類乾燥機に水がかかった場合に、その水が、排気口から衣類乾燥機の筐体内部へ浸入することを抑制することができる衣類乾燥機を提供する。
本実施形態の衣類乾燥機は、外箱と、前記外箱内に設けられ出口および入口を有する乾燥室と、前記乾燥室外に設けられ前記出口と前記入口とを繋ぐ循環風路と、前記循環風路内に設けられ前記乾燥室内の空気を前記出口から前記循環風路内に吸い込むとともに前記循環風路内の空気を前記入口から前記乾燥室内へ供給するファンと、前記循環風路内に設けられ前記循環風路内の空気を加熱するヒータと、前記循環風路の少なくとも一部を構成する循環風路構成部材と、前記循環風路における前記ファンと前記ヒータとの間にあって前記循環風路構成部材に形成された排気口と、前記外箱の上方に設けられて前記循環風路を覆う覆い部材と、前記覆い部材において前記排気口に対向する位置に形成された開口部と、前記排気口の周囲にあって前記覆い部材と前記循環風路構成部材との間に設けられ前記覆い部材と前記循環風路構成部材とを密着させる第一シール部材と、を備える。
一実施形態による衣類乾燥機を右前方から見た形態で示す斜視図 衣類乾燥機の内部の概略構成を示す縦断面図 図1のバックカバーを分解して示す図 トップカバーの後部周辺の構成を左後方から見た形態で示す斜視図 図4の排気カバーを取り外して示す図 図4のバックカバーを取り外して示す図 温風供給装置を上方から見た形態で示す斜視図 温風供給装置を下方から見た形態で示す斜視図 ファンケーシング下部を取り外して温風供給装置を示す底面図 温風供給装置を示す平面図 図10のX11−X11線に沿う断面図 ダンパが閉鎖状態の場合を示す図11相当図 図4のX13−X13線に沿う断面図 図4のX14−X14線に沿う断面図 フィルタ装置の状態によるファンケーシング内の圧力の変化を表にして示す図
以下、一実施形態について、図面を参照して説明する。
図1に示すように、衣類乾燥機としての洗濯乾燥機10は、外箱11、トップカバー12、操作パネル13、蓋14、及びバックカバー15を備えている。なお、洗濯乾燥機10の前後方向は、操作パネル13側を前側とし、バックカバー15側を後側とする。また、洗濯乾燥機10の左右方向は、図1の紙面右手前側を右側とし、図1の紙面左奥側を左側とする。
外箱11は、直方体状であり、洗濯乾燥機10の外殻を形成している。トップカバー12は、外箱11の上部に設けられている。トップカバー12は、全体として矩形の枠状に形成され、中央部に図示しない洗濯物出入口を有している。また、トップカバー12は、図5にも示すように、後側内部に空間となる収容室121を有している。外箱11及びトップカバー12は、洗濯乾燥機10の筐体を構成している。
操作パネル13は、トップカバー12の前辺部に設けられている。操作パネル13は、図示しない制御装置に接続されており、ユーザから設定内容が入力されるとともに、その設定内容や現在の運転状況を表示する。蓋14は、トップカバー12の上側に設けられ、トップカバー12の後縁部を支点に二つ折れ式に開閉可能に構成されている。蓋14は、図示しないトップカバー12の洗濯物出入口を開閉する。バックカバー15は、図3にも示すように、トップカバー12の後部に設けられ、トップカバー12後部の収容室121を覆っている。この場合、バックカバー15は、覆い部材として機能する。
バックカバー15は、図4及び図5に示すように、バックカバー15の上後部の一部分を窪ませた凹部151を有している。また、バックカバー15には、飾りパネル16及び排気カバー17が設けられている。飾りパネル16は、バックカバー15の上面にあって凹部151の前側に設けられている。排気カバー17は、図4に示すように、凹部151の上方を覆っている。排気カバー17は、図1に示すように、排気カバー17の内側と外側とを連通する複数の排出口171を有している。バックカバー15の凹部151と排気カバー17とによって形成された空間は、複数の排出口171を通して外部へ連通している。
洗濯乾燥機10は、図2に示すように、回転槽18、水槽19、撹拌体20、駆動装置21、弾性支持装置22、給水装置23、及び排水装置24を備えている。回転槽18は、底部を有し上側が開放された筒状であって、回転可能に構成されている。回転槽18の回転中心軸の軸方向は重力方向と平行である。すなわち、洗濯乾燥機10は、いわゆる縦軸型の洗濯機である。
回転槽18は、水槽19の内側に設けられている。回転槽18は、複数の孔181及び複数の突部182を有している。孔181は、回転槽18の筒状となる周側壁部を板厚方向に貫いて形成されている。洗濯物を脱水するとき、洗濯物から分離された水は、孔181を経由して回転槽18の外部へ排出される。突部182は、回転槽18の筒状となる周側壁部を内側へ突出させて形成されている。突部182は、回転槽18の内側面から洗濯物を引き剥がし、回転槽18の内側面に洗濯物が張り付くことを抑制する。また、回転槽18の上部には回転バランサ183が設けられている。回転バランサ183は、液体が封入されており、回転槽18の安定を図っている。
水槽19は、水槽部191と水槽カバー192とを有している。水槽部191は、底部を有し上側が開放された筒状に構成されている。水槽カバー192は、水槽部191の上部に設けられている。水槽カバー192は、中央部に図示しない開口が形成されている。洗濯物は、水槽カバー192に形成された図示しない開口を通して回転槽18内へ投入される。この開口は、水槽カバー192に設けられた図示しない内蓋によって開閉される。
撹拌体20は、回転槽18内側の底部にあって、回転槽18に対して相対的に回転可能に設けられている。撹拌体20の回転軸と回転槽18の回転軸とは一致している。駆動装置21は、モータ211及びクラッチ212などを有している。モータ211は、水槽部191の底部の裏側に設けられている。モータ211は、アウターロータ形のいわゆるダイレクトドライブモータである。クラッチ212は、モータ211と回転槽18との間に設けられ、モータ211と、回転槽18及び撹拌体20とを接続している。クラッチ212は、撹拌体20のみが回転する形態と、撹拌体20と回転槽18とが一体的に回転する形態とを選択的に切り替える。
弾性支持装置22は、複数組、例えば四組の、吊り棒221、支持部222、および弾性部材223から構成されている。各吊り棒221の上端部は、外箱11上部の四隅に取付けられている。吊り棒221は、外箱11との取付部分を支点に揺動する。支持部222は、水槽19の水槽部191に設けられている。各吊り棒221の下端部は、支持部222に通され、コイルばねなどの弾性部材223を介して支持部222に支持されている。このように、弾性支持装置22は、水槽19を揺動可能に弾性支持している。これにより、弾性支持装置22は、水槽19を縦軸の姿勢に維持しつつ、水槽19に生じた振動が外箱11へ伝達することを低減する。
給水装置23は、図6に示すように、トップカバー12の後部に形成された収容室121内に設けられている。給水装置23は、図2にも示すように、注水ケース231、注水ホース232、電子制御式の給水弁233、給水ホース接続部234、風呂ホース接続部235、及び風呂水ポンプ236などを有している。注水ホース232は、図2に示すように、注水ケース231と水槽19とを接続している。給水ホース接続部234は、図1及び図4にも示すように、バックカバー15を貫いて、バックカバー15の外部に露出している。給水ホース接続部234は、図示しない給水ホースを介して、水道の蛇口など外部の水源へ接続される。
風呂ホース接続部235は、図1に示すように、飾りパネル16の外部に露出している。風呂ホース接続部235は、図示しない風呂水ホースを介して、浴槽など水が貯留された外部の水源へ接続される。そして、図示しない風呂水ポンプによって、水源の水が吸い上げられ、風呂ホース接続部235へ供給される。外部の水源から給水ホース接続部234又は風呂ホース接続部235へ供給された水は、給水弁233の開閉によって注水ケース231へ供給される。そして、注水ケース231に供給された水は、注水ケース231内に配置された洗剤を溶かした後、注水ホース232を通って水槽19内へ注水される。
排水装置24は、電子制御式の排水弁241及び排水ホース242などを有している。排水弁241は、入水側が水槽部191の底部に設けられた排水口195に接続され、出水側が排水ホース242に接続されている。排水弁241が閉鎖されると、水槽19は貯水可能となる。一方、排水弁241が開放されると、水槽19に貯留された水は、排水口195を通り排水弁241及び排水ホース242を経由して洗濯乾燥機10の外部へ排出される。
また、洗濯乾燥機10は、図2に示すように、循環風路30を備えている。循環風路30は、水槽19の外側において、水槽カバー192に設けられた出口193と入口194とを繋いでいる。乾燥運転の際、水槽19内の空気は、出口193から循環風路30内へ排出され、循環風路30内で温風化されて入口194から水槽19内へ戻される。具体的には、循環風路30は、乾燥運転の際に温風を生成し供給する温風供給装置40を主体とし、吸気ダクト31、フィルタ装置32、及び供給ダクト33を有して構成されている。
吸気ダクト31は、図2に示すように、例えば蛇腹状のホースで構成されており、水槽19の出口193とフィルタ装置32とを接続している。フィルタ装置32は、水槽19の上方に設けられ、温風供給装置40の下側に接続されている。フィルタ装置32は、乾燥運転の際に水槽19内の衣類から出たリントを捕集する。また、フィルタ装置32には、詳細は図示しないが、循環風路30の外部に連通する外気取り入れ口が形成されている。この外気取り入れ口からは、外気この場合外箱11の内側の空気が循環風路30内へ取り込まれる。供給ダクト33は、例えば蛇腹状のホースで構成されており、水槽19の入口194と温風供給装置40とを接続している。
温風供給装置40は、図2、図3、及び図6に示すように、トップカバー12の後部に形成された収容室121内に設けられている。温風供給装置40は、図2、図7、及び図8などに示すように、ヒータ41、ファン42、ファンモータ43、ダンパ45、ダンパモータ46、及びファンケーシング50を有している。このうち、ヒータ41、ファン42、及びダンパ45は、ファンケーシング50の内側に設けられ、ファンモータ43及びダンパモータ46は、ファンケーシング50の外側に設けられている。この場合、ファンケーシング50は、循環風路30の一部を構成する循環風路構成部材として機能する。
ファンケーシング50は、図7、図8、図11、及び図12に示すように、ファンケーシング上部501とファンケーシング下部502とを組み合わせることによって、内部に空間を有して構成されている。ファンケーシング上部501とファンケーシング下部502との間には、図11及び図12に示すように、ケース用シール部材51が設けられている。ケース用シール部材51は、ファンケーシング上部501とファンケーシング下部502との接合部分の気密性を確保している。
ファンケーシング50内の空間は、図9に示すように、ファン収容部52、拡大風路53、及びヒータ収容部54に区別されている。ファン収容部52には、ファン42が設けられている。ファン42は、循環風路30内の空気を循環させるもので、例えば遠心式の多翼ファンいわゆるシロッコファンで構成されている。ファンモータ43は、例えばステッピングモータなどであって、ファンケーシング上部501の外側の面に設けられている。図8に示すように、ファンモータ43のファン軸部431は、ファンケーシング上部501を貫いて、ファンケーシング50内のファン42に接続されている。ファンモータ43の駆動によりファン42が回転すると、ファン42は、ファン軸部431の軸方向に空気を吸い込み、その吸い込んだ空気を遠心力によってファン42の径方向の外側へ向って吐出する。
拡大風路53は、ファン42の送風側つまりファン42の外周に沿って設けられている。拡大風路53の幅は、始点部531から終点部532にかけて対数螺旋形状に拡大している。ファン収容部52及び拡大風路53と、ヒータ収容部54との間には舌部壁503が設けられている。舌部壁503は、ファンケーシング上部501と一体に形成されている。この場合、舌部壁503の端部を始点部531としている。そして、ファン42の回転中心軸を中心として、舌部壁503の端部すなわち始点部531から角度α=30°〜45°の位置を基準点533とし、基準点533から終点部532までを角度β=270°に設定している。
ヒータ収容部54は、図9に示すように、平面視において略矩形の空間に形成されている。略矩形状のヒータ収容部54の四つの角部のうち、ファン収容部52及び拡大風路53側の一の角部には、拡大風路53の終点部532側に設けられた拡大風路53の終点部532側が接続されている。
また、ファンケーシング50は、図8〜図10などに示すように、吸入口55、送風口56、及び排気口57を有している。吸入口55は、ファン収容部52に設けられたファン42の径方向の内側にあって、ファンケーシング50の底部つまりファンケーシング下部502を円形に貫いて形成されている。吸入口55は、図2に示すように、フィルタ装置32及び吸気ダクト31を介して水槽19の出口193に接続されている。
送風口56は、ヒータ収容部54内にあって拡大風路53の終点部532と対角側に設けられている。送風口56は、ファンケーシング50の底部つまりファンケーシング下部502を円形に貫いて形成されている。送風口56は、図8、図11及び図12に示すように、筒状に形成された送風筒部561の内側へ連通している。送風筒部561は、ファンケーシング下部502と一体に設けられ、ファンケーシング下部502の底面部から下方へ突出している。送風筒部561には、図2に示すように、供給ダクト33が接続されている。これにより、送風口56は、供給ダクト33を介して水槽19の入口194に接続されている。
排気口57は、図9に示すように、拡大風路53の終点部532の近傍、すなわち循環風路30内においてファン42の下流側でかつヒータ41の上流側に設けられている。排気口57は、ファンケーシング上部501を円形に貫いて形成されており、筒状に形成された排気筒部571の内側へ連通している。排気筒部571は、ファンケーシング上部501と一体に設けられ、ファンケーシング上部501の上面から上方へ突出している。循環風路30内を循環する空気の一部は、この排気口57から循環風路30外へ排気される。この場合、排気筒部571は、第二筒状部として機能する。
熱源となるヒータ41は、図9に示すように、ヒータ収容部54内にあって、拡大風路53の終点部532と送風口56との間に設けられている。ヒータ41は、例えばPTCヒータであって、全体として矩形の板状に構成されている。ヒータ41は、ヒータ収容部54内において、拡大風路53の終点部532側及び送風口56側とは異なる二つの角部の対角線に沿って配置されている。この場合、ヒータ収容部54内は、ヒータ41によって、拡大風路53の終点部532側の空間と送風口56側の空間とに仕切られている。ヒータ41は、板状の厚み方向へ空気を通し、その空気を加熱する。
ダンパモータ46は、例えばステッピングモータなどであって、ファンケーシング上部501の側壁の外側に設けられている。ダンパモータ46のダンパ軸部461は、ファンケーシング上部501の側壁を貫いてファンケーシング50内へ突出している。ダンパ軸部461は、排気口57に対してヒータ収容部54側すなわち下流側に位置している。そして、ダンパ軸部461の軸方向は、拡大風路53を流れる風の向きに対して直交している。
ダンパ45は、図11及び図12に示すように、ファンケーシング50の内部にあって、排気口57の下側に設けられている。ダンパ45は、ダンパ本体部451及びシール部452から構成されている。ダンパ本体部451は、拡大風路53の終点部532近傍の形状に沿った略矩形状であって、排気口57を覆う形状に構成されている。ダンパ本体部451のヒータ41側の辺部は、ダンパモータ46のダンパ軸部461に接続されている。これにより、ダンパ45は、ダンパモータ46のダンパ軸部461を支点に回動する。
シール部452は、ダンパ本体部451の排気口57側の面に設けられている。シール部452は、例えば樹脂や金属などであって、排気口57を覆う形状に構成されている。シール部452は、ダンパ45が排気口57を閉鎖する閉鎖状態のときに、ダンパ本体部451と排気口57の周囲にあるファンケーシング50の内側面との間に挟まれる。これにより、ダンパ45は、閉鎖状態のとき、排気口57の周囲にあるファンケーシング50の内側面に密着し、排気口57を密閉する。
ダンパ45は、ダンパモータ46の駆動により回動し、排気口57を開閉する。すなわち、ダンパ45は、ダンパ軸部461を支点として、排気口57から離間する方向へ回動することにより、図11に示すように排気口57を開放する開放状態となる。この開放状態において、ダンパ45は、ファン42側すなわち循環風路30内の空気の流れに対して上流側へ向って開口する。また、ダンパ45は、排気口57へ接近する方向へ回動することにより、図12に示すように排気口57を閉鎖する閉鎖状態となる。この場合、ダンパ45はファンケーシング50の内側すなわち循環風路30の内側に設けられているため、ダンパ45をファンケーシング50の外部に設けた場合に比べて、ダンパ45の開閉の為のスペースを確保する必要が無い。また、ダンパ45が閉鎖状態のとき、ダンパ45は、ファンケーシング50内を流れる空気の圧力によってダンパ45が閉鎖する方向へ力を受ける。これにより、排気口57をより確実に閉鎖することができる。
ダンパ45は、開放状態となる際の回動角度が最大90°以下となるように構成されている。すなわち、図11に示すように、ファンケーシング50の内側面とダンパ45のシール部452側の面とのなす角度θは、ダンパ45が排気口57を開放する開放状態において90°以下となるように設定されている。なお、以下ではファンケーシング50の内側面とダンパ45のシール部452側の面とのなす角度θを開放角度θと称する。本実施形態の場合、ダンパ45の開放角度θは、45°に設定されている。この場合、開放角度θの設定は、例えばダンパモータ46の制御によって行ってもよいし、ダンパ45の回動を規制する規制部を設けることによって行ってもよい。この場合、ダンパ45が開放状態のとき、ダンパ45は、上流側へ向って下降傾斜する斜面を構成するため、ファンケーシング50内を流れる空気は、ダンパ45の斜面に沿って排気口57へ導かれる。これにより、ファンケーシング50内を流れる空気をより確実に排気することができる。
ファンケーシング50は、ダンパ収容部58を有している。ダンパ収容部58は、ファンケーシング上部501と排気口57との接続部分にあって、ファンケーシング上部501を該ファンケーシング上部501の外方すなわち上方へ向って窪ませて形成されている。ダンパ収容部58の窪み量は、ダンパ45の厚み寸法以上に設定されている。ダンパ45の閉鎖状態において、該ダンパ45は、ダンパ収容部58に収容されている。そのため、ダンパ45が閉鎖状態のとき、該ダンパ45のファンケーシング50側の面つまりシール部452と反対側の面は、ファンケーシング50の内側面と同一面上に位置しているか、又はファンケーシング50の内側面よりも外側すなわち上側に位置している。この場合、ダンパ45が閉鎖状態のときは、ダンパ45はファンケーシング50の内面より内側へ突出していなため、ダンパ45がファンケーシング50内の空気の流れを阻害することを低減できる。
洗濯乾燥機10は、図2及び図4に示すように、消音装置60を備えている。消音装置60は、図4に示すように、バックカバー15の凹部151に設けられている。消音装置60の上方は、排気カバー17によって覆われている。消音装置60は、全体として左右方向に長い矩形の箱状に構成されている。消音装置60は、図13及び図14に示すように、箱状部材としての上ケース601と下ケース602とを組み合わせることによって、内部に空間を有して構成されている。
消音装置60は、図13に示すように、入気口61及び出気口62を有している。入気口61は、消音装置60の右下側すなわち温風供給装置40側にあって、下ケース602を円形に貫いて形成されている。入気口61の内径は、ファンケーシング50に設けられた排気筒部571の外径よりも大きい。出気口62は、消音装置60の左上部にあって、図4に示すように上ケース601を矩形に貫いて形成されている。これら入気口61及び出気口62は、消音装置60の内部と外部とを連通している。入気口61は、循環風路30に設けられた排気口57すなわち温風供給装置40のファンケーシング50に設けられた排気口57に接続されている。出気口62は、バックカバー15の凹部151と排気カバー17とによって形成された空間へ繋がり、さらに排気カバー17の排出口171を介して洗濯乾燥機10の外部へ連通している。
消音装置60の内部の空間は、入気路63、消音室64、及び貯水室65に区分されている。入気路63は、入気口61と消音室64とを接続する経路であって、図4に示すように、左右水平方向に対して前後方向に傾斜している。消音室64は、入気路63よりも幅広に形成されている。そして、消音室64の容積は、入気路63の容積よりも大きい。貯水室65は、消音室64の下方に設けられている。貯水室65は、仮に出気口62から水が浸入した場合に、その水を貯水する。これにより、出気口62から消音装置60内に浸入した水が、さらに入気口61から循環風路30内へ浸入することを防止する。
消音室64の上側の壁すなわち上ケース601の天井壁部には、凹凸形状となる複数の凹凸部641が設けられている。凹凸部641は、消音装置60の短手方向すなわち前後方向、換言すれば消音室64内を流れる空気の流れ方向に対して直交する方向へ延びている。この場合、凹凸部641は、出気口62に対して平行へ延びている。そのため、消音装置60に水がかかった場合に、その水を出気口62に対して平行へ逃がすことができ、出気口62からの水の浸入を回避することができる。
消音装置60には、下ケース602の入気口61部分に接続筒部66が設けられている。接続筒部66は、下ケース602に一体であって、円筒状に形成されて下ケース602から下方へ突出している。入気口61は、接続筒部66の内側に連通している。接続筒部66の内径は、ファンケーシング50に設けられた排気筒部571の外径よりも大きい。接続筒部66の内側には、段部661が形成されている。段部661は、該段部661の下側部分の内径が上側部分の内径よりも大きく形成され、これにより段差形状になっている。
また、バックカバー15は、第一筒状部としての導入筒部152を有している。導入筒部152は、円筒状に構成され、バックカバー15を貫いて上下方向へ延びている。導入筒部152は、ファンケーシング50の排気口57に対向する位置に設けられている。導入筒部152は、該導入筒部152の内側を導入口153としている。すなわち、導入口153は、バックカバー15を円形に貫いて形成され、バックカバー15の内側つまり凹部151側の空間と外部とを連通している。この場合、導入口153は、バックカバー15を円形に貫いて形成された開口部として機能する。
導入口153の内径は、接続筒部66の内径と同等である。すなわち、導入口153の内径は、排気筒部571の外径よりも大きい。導入筒部152は、バックカバー15の外側部分すなわち消音装置60側に段部154を有している。段部154は、該段部154の下側部分の外径が上側の外径よりも大きく形成され、これにより段差形状になっている。
ファンケーシング50の排気筒部571は、図5、図13及び図14に示すように、バックカバー15の導入筒部152の内側に通されて、バックカバー15の外部すなわち凹部151側へ突出している。そして、消音装置60は、接続筒部66の内側にバックカバー15の導入筒部152を通して、凹部151に配置されている。
バックカバー15の導入筒部152において、ファンケーシング50側の端部つまり下端部と、ファンケーシング50との間には、第一シール部材となる板状シール部材67が設けられている。板状シール部材67は、例えば円板状に構成されたゴム製の部材である。板状シール部材67の中央部には、該板状シール部材67を円形に貫いた穴部671が形成されている。穴部671には、ファンケーシング50の排気筒部571が通されている。板状シール部材67は、バックカバー15の導入筒部152の下端部と、送風筒部561の周囲におけるファンケーシング50の外側面とを密着させる。これにより、ファンケーシング50とバックカバー15とは、気密及び水密に接続されている。この板状シール部材67は、排気口57から排出された空気や、出気口62から浸入して貯水室65を溢れた水が、排気筒部571と導入筒部152との隙間を通って収容室121内へ漏れ出ることを防いでいる。
導入筒部152と接続筒部66との間には、図13及び図14に示すように、第二シール部材となる環状シール部材68が設けられている。環状シール部材68は、例えばゴム製の部材であって、導入筒部152の外周面及び接続筒部66の段部661部分の内周面に沿った円環状に構成されている。環状シール部材68は、導入筒部152の段部154と接続筒部66の段部661との間に設けられており、バックカバー15の導入筒部152と消音装置60の接続筒部66とを密着させる。これにより、バックカバー15と消音装置60とは、気密及び水密に接続されている。この環状シール部材68は、バックカバー15の凹部151側に浸入した水が接続筒部66と導入筒部152との隙間を通ってファンケーシング50側へ浸入することを防いでいる。
洗濯乾燥機10は、洗濯運転、脱水運転、及び乾燥運転を、ユーザの操作により又は自動で選択して実行する。洗濯運転では、まず、給水装置23によって洗剤を溶かした洗濯水を水槽19内へ注水する。そして、駆動装置21によって撹拌体20を正逆方向へ交互に低速回転させる。これにより、回転槽18内に収容された衣類は、洗濯水とともに撹拌されて洗濯される。脱水運転では、まず、排水装置24によって水槽19内の洗濯水を排水する。そして、駆動装置21によって回転槽18及び撹拌体20を一体的に一方向へ高速回転させる。これにより、回転槽18内の衣類が遠心力により脱水される。
乾燥運転では、温風供給装置40を動作させることにより、衣類の乾燥を進行させる。この乾燥運転の際、衣類を収容する回転槽18及び水槽19は、乾燥室として機能する。具体的には、洗濯乾燥機10は、乾燥運転を開始すると、加熱行程と、除湿行程と、冷却行程とを順次実行する。
洗濯乾燥機10は、加熱行程を実行すると、まず、図12に示すようにダンパ45を駆動させて排気口57を閉鎖する。そして、温風供給装置40のヒータ41に通電して該ヒータ41を発熱させるとともに、ファンモータ43を駆動させる。すると、回転槽18及び水槽19内の空気は、ファン42の送風作用により、水槽19の出口193から循環風路30内へ吸引され、フィルタ装置32を通って吸入口55からファンケーシング50内へ入る。そして、その空気は、図12の矢印で示すように、ファンケーシング50内でヒータ41により加熱されて温風化され、その後、送風口56から供給ダクト33及び入口194を通って水槽19内へ供給される。
水槽19内へ供給された温風は、回転槽18内の衣類を加熱し、再び水槽19の出口193から循環風路30内へ吸い込まれる。このように、温風供給装置40は、回転槽18及び水槽19内の空気を循環させながら加熱する。したがって、この加熱行程の実行により、循環風路30内の空気や回転槽18内の衣類の温度は徐々に上昇する。
加熱行程において循環風路30を循環する空気の温度が、回転槽18内の衣類の乾燥を進行させるのに十分に上昇すると、洗濯乾燥機10は、除湿行程を実行する。除湿行程では、除湿動作と再加熱動作とが交互に行われる。除湿動作において、洗濯乾燥機10は、ファン42を駆動させるとともにヒータ41を発熱させた状態で、図11に示すようにダンパ45を駆動させて排気口57を開放状態にする。この場合、温風供給装置40により温風化されて回転槽18内へ供給された空気は、回転槽18内の衣類から水分を奪って湿気を多量に含む空気となる。そして、その湿気を多量に含む空気の一部は、循環風路30内を通る際、図11に矢印で示すように、排気口57から循環風路30外部へ排出される。またこのとき、循環風路30において、ファン42の上流側に位置するフィルタ装置32内は負圧となるため、図示しないフィルタ装置32の外気取り入れ口からフィルタ装置32内へ外気が取り込まれる。したがって、衣類から奪った湿気を多く含む空気の一部と湿気の少ない外気とが交換されて循環風路30内の空気が除湿され、これにより衣類の乾燥が進行する。
ここで、除湿動作の際のファンケーシング50内の圧力は、フィルタ装置32のフィルタの目詰まり状態によって変化する。そのファンケーシング50内の圧力の変化について図9及び図15を参照して説明する。ファンケーシング50内の圧力は、終点部532の近傍を境に変化する。この場合、拡大風路53の始点部531から終点部532の近傍に至るまでの領域を領域Aとし、終点部532近傍からヒータ収容部54内における送風口56に至るまでの領域を領域Bとする。
図15には、フィルタ装置32のフィルタに目詰まりが生じていない場合と、フィルタの有効面積の87.5%の範囲で目詰まりが生じている場合とにおける、領域A、Bの圧力を測定した結果を示している。フィルタに目詰まりが生じて無い場合では、領域A、Bは共に正圧となっている。一方、フィルタに目詰まりが生じている場合、領域Aでは負圧となるのに対し、領域Bでは正圧となっている。ここで、排気口57は、ファン42とヒータ41との間すなわち領域B内に設けられている。そのため、排気口57の周囲は、フィルタ装置32の状態に関わらず正圧となる。したがって、排気口57の開放時において、排気口57の周囲が負圧となって外気が排気口57からファンケーシング50内へ逆流することを防止できる。すなわち、ファンケーシング50内における排気口57の周囲は、外部に対して圧力が高いため、排気口57から湿気を多量に含む循環風路30内の空気を円滑に排出することができる。
そして、排気口57からファンケーシング50の外部へ排出された空気は、図13及び図14に示すように、排気筒部571の内側を通って、入気口61から消音装置60内へ流入する。消音装置60内へ流入した空気は、まず、図13に矢印で示すように、入気路63を通って消音室64へ至る。この場合、消音室64の幅は入気路63の幅よりも大きいため、入気路63から消音室64へ入った空気は、消音室64内で膨張して速度と圧力が低下する。
消音室64へ入って速度と圧力が低下した空気の一部は、出気口62から消音装置60の外部へ流出する。このとき、入気路63と消音室64内との間、及び消音室64と消音装置60外と間では、音響インピーダンスに差が生じている。音波は、音響インピーダンスの差が大きいところで反射する。そのため、消音室64内へ入った空気による音波は、音響インピーダンスの差が大きい部分、例えば消音室64内と入気路63との境界部分や、出気口62及び入気口61付近、さらには消音室64の周囲の壁部、特には凹凸部641部分などで反射する。そして、反射した音波は相互に干渉し、これにより音のエネルギーが消費されて消音される。消音装置60によって消音された空気は、出気口62から消音装置60外へ流出する。そして、消音装置60外へ流出した空気は、図14に矢印で示すように、消音装置60とバックカバー15との隙間を通り、排出口171から洗濯乾燥機10の外部前方へ排出される。
除湿動作が実行されると、循環風路30内へ外気が取り込まれることにより、循環風路30内の空気の温度が徐々に低下する。そのため、洗濯乾燥機10は、除湿動作を一定期間実行した後、再加熱動作を実行する。洗濯乾燥機10は、再加熱動作を実行すると、ファン42の駆動及びヒータ41の発熱を継続するとともに、ダンパ45を駆動させて排気口57を閉鎖させる。これにより、循環風路30内を通る空気は、排気口57から外部へ排出されなくなり、再び、循環風路30内の空気及び回転槽18内の衣類が加熱される。
洗濯乾燥機10は、除湿行程において、除湿動作と再加熱動作とを複数回繰り返した後、衣類の乾燥の終了を判断すると、冷却行程へ移行する。衣類の乾燥終了の判断は、例えば予め設定された時間を経過したか、又は図示しない乾燥温度センサが所定温度を検知したことにより行われる。洗濯乾燥機10は、冷却行程を実行すると、ヒータ41の発熱を停止するとともに、ダンパ45を動作させて排気口57を開放させた状態で、ファン42の駆動を継続する。これにより、循環風路30内の高温となった空気が排気口57から循環風路30外へ排出されるとともに、比較的低温の外気が循環風路30内に取り込まれて、回転槽18内の衣類を冷却する。そして、洗濯乾燥機10は、衣類が十分に冷却された後、ファン42を停止し、乾燥行程を終了する。なお、乾燥行程中において、洗濯乾燥機10は、モータ211を適宜駆動させて回転槽18を回転させることにより、回転槽18内の衣類を適宜撹拌している。
これによれば、覆い部材としてのバックカバー15は、開口部として導入口153を有している。導入口153は、循環風路30を構成する循環風路構成部材であるファンケーシング50に形成された排気口57に対向する位置に設けられている。そして、第一シール部材としての板状シール部材67は、導入口153の周囲かつ排気口57の周囲にあってバックカバー15とファンケーシング50との間に設けられている。この板状シール部材67は、ファンケーシング50とバックカバー15とを水密及び気密に密着させている。
これにより、乾燥運転によって生じた湿気を含む空気を排気口57からバックカバー15の外方すなわち洗濯乾燥機10の筐体外部へ排出する際、その空気が、排気口57の周囲にあるファンケーシング50とバックカバー15との隙間を通って、バックカバー15の下方の収容室121内すなわち洗濯乾燥機10の筐体内部へ流入することを抑制できる。したがって、湿気を多量に含んだ空気が収容室121内に浸入し、収容室121内において結露が生じることを抑制することができる。また、バックカバー15の上部に水がかかった場合であっても、その水が、ファンケーシング50とバックカバー15との隙間を通って、バックカバー15の下方の収容室121内に浸入することを抑制できる。これらの結果、電気部品などをトップカバー12上部の収容室121に安全に配置することができ、さらに結露水が使用者の視認し得る場所に現れて使用者に水漏れが生じたと誤認させることを回避することができる。
洗濯乾燥機10は、箱状部材として消音装置60を備えている。そして、第二シール部材としての環状シール部材68は、バックカバー15の導入口153の周囲かつ消音装置60の入気口61の周囲にあって、バックカバー15と消音装置60との間に設けられている。この環状シール部材68は、バックカバー15と消音装置60とを気密及び水密に密着させている。そのため、排気カバー17の内部つまりバックカバー15の凹部151部分に水が浸入した場合であっても、その水が、消音装置60とバックカバー15との隙間から消音装置60の内側へ浸入することを防止できる。
バックカバー15は、第一筒状部として導入筒部152を有している。導入筒部152は、筒状に形成されて、その筒状の内側を導入口153としている。そして、導入筒部152は、ファンケーシング50の排気口57側へ突出している。これによれば、導入筒部152の排気口57側の端部を排気口57に合わせることで、容易に導入口153と排気口57との位置を合わせることができる。そのため、組立性が向上するとともに、導入口153と排気口57との位置関係がずれて排気が適切に行われないという事態を回避することができる。
循環風路構成部材としてのファンケーシング50は、第二筒状部として排気筒部571を有している。排気筒部571は、筒状に形成されて、その筒状の内側を排気口57としている。そして、排気筒部571は、バックカバー15の導入口153側へ突出し、該導入口153の内側に通されてバックカバー15の外側へ臨んでいる。これによれば、循環風路30内の空気を、バックカバー15の上方へより確実に排出することができる。そのため、排出された空気がファンケーシング50とバックカバー15との隙間から収容室121内へ浸入することを、より効果的に抑制することができる。
なお、上記実施形態の衣類乾燥機は、洗濯乾燥機能も有するものとしたが、洗濯機能を有さない衣類乾燥機でもよい。また、縦軸型の洗濯乾燥機に限られず、例えば横軸又は斜め軸を有するドラム式の洗濯乾燥機でもよい。
箱状部材を消音装置60としたが、該箱状部材は必ずしも消音機能を有していなくてもよい。排気口57は、ファンケーシング50以外の部材にあってもよい。すなわち、循環風路構成部材は、ファンケーシング50以外の部材であってもよい。
第一シール部材67は板状でなくてもよく、また、第二シール部材68は円環状でなくてもよい。例えば第一シール部材67は、筒状であって第一筒状部152の外側を囲むようにしてもよい。また、第一シール部材67は、円環状の部材例えばOリングなどであって、第一筒状部152と第二筒状部571との間すなわち第一筒状部152の筒状の内側かつ第二筒状部571の筒状の外側に設けてもよい。
覆い部材15は、必ずしも第一筒状部152を有する必要はなく、また、循環風路構成部材50は、必ずしも第二筒状部571を有する必要はない。例えば、覆い部材15は第一筒状部152を有さないが、循環風路構成部材50は第二筒状部571を有する構成であって、該第二筒状部571が覆い部材15の開口部153に通される構成でもよい。さらには、覆い部材15は第一筒状部152を有さず、循環風路構成部材50も第二筒状部571を有さない構成であってもよい。これらの場合も、覆い部材15と循環風路構成部材50との間に設けられる第一シール部材67は、板状や筒状、さらにはOリングなど円環状の部材とすることができる。
以上説明した実施形態によれば、第一シール部材は、排気口の周囲にあってバックカバーと循環風路構成部材との間に設けられ、バックカバーと循環風路構成部材とを気密及び水密に密着させている。これによれば、乾燥運転によって循環風路内に生じた湿気を含む空気を排気口から循環風路の外部へ排出した際、その空気が、排気口の周囲にあるバックカバーと循環風路構成部材との隙間から衣類乾燥機の筐体内部へ浸入することを防止できる。また、これによれば、バックカバーの上部に水がかかった場合であっても、その水が、排気口の周囲にあるバックカバーと循環風路構成部材との隙間から衣類乾燥機の筐体内部へ浸入することを防止できる。そして、これらの結果、電気部品などを、衣類乾燥機の筐体内部における循環風路の近傍に安全に配置することができ、さらに結露水が使用者の視認し得る場所に現れて使用者に水漏れが生じたと誤認させることを回避することができる。
本発明の一実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変更は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、10は洗濯乾燥機(衣類乾燥機)、11は外箱、15はバックカバー(覆い部材)、152は導入筒部(第一筒状部)、153は導入口(開口部)、18は回転槽(乾燥室)、19は水槽(乾燥室)、193は出口、194は入口、30は循環風路、41はヒータ、42はファン、50はファンケーシング(循環風路構成部材)、57は排気口、571は排気筒部(第二筒状部)、60は消音装置(箱状部材)、61は入気口、62は出気口、67は板状シール部材(第一シール部材)、68は環状シール部材(第二シール部材)を示す。

Claims (4)

  1. 外箱と、
    前記外箱内に設けられ出口および入口を有する乾燥室と、
    前記乾燥室外に設けられ前記出口と前記入口とを繋ぐ循環風路と、
    前記循環風路内に設けられ前記乾燥室内の空気を前記出口から前記循環風路内に吸い込むとともに前記循環風路内の空気を前記入口から前記乾燥室内へ供給するファンと、
    前記循環風路内に設けられ前記循環風路内の空気を加熱するヒータと、
    前記循環風路の少なくとも一部を構成する循環風路構成部材と、
    前記循環風路における前記ファンと前記ヒータとの間にあって前記循環風路構成部材に形成された排気口と、
    前記外箱の上方に設けられて前記循環風路を覆う覆い部材と、
    前記覆い部材において前記排気口に対向する位置に形成された開口部と、
    前記排気口の周囲にあって前記覆い部材と前記循環風路構成部材との間に設けられ前記覆い部材と前記循環風路構成部材とを密着させる第一シール部材と、
    を備える衣類乾燥機。
  2. 前記覆い部材の外側に設けられ内部に空間を有し前記空間に連通する出気口及び前記空間に連通し前記開口部に対向して設けられた入気口を有する箱状部材と、
    前記開口部の周囲かつ前記入気口の周囲にあって前記覆い部材と前記箱状部材との間に設けられ前記覆い部材と前記箱状部材とを密着させる第二シール部材と、
    をさらに備える請求項1に記載の衣類乾燥機。
  3. 前記覆い部材は、前記排気口側へ突出する筒状であってその筒状の内側を前記開口部とする第一筒状部を有している請求項1又は2に記載の衣類乾燥機。
  4. 前記循環風路構成部材は、前記開口部側へ突出する筒状であってその筒状の内側を前記排気口とし前記開口部に通されて前記覆い部材の外側へ臨んでいる第二筒状部を有する請求項1から3のいずれか一項に記載の衣類乾燥機。
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