以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
<1.第1実施形態>
<1−1.構成>
図1は、情報処理装置10を示す概略図である。ここでは、情報処理装置10がMFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル(Multi-Functional Peripheral))として構成される場合を例示する。
MFP10は、スキャナ機能、プリンタ機能、コピー機能およびファクシミリ機能などを備える装置(複合機とも称する)である。具体的には、MFP10は、画像読取部2と、印刷出力部3と、通信部4と、格納部5と、入出力部6と、コントローラ9とを備えており、これらの各部を複合的に動作させることによって、上記の各機能を実現する。
画像読取部2は、MFP10の所定の位置に載置された原稿を光学的に読み取って、当該原稿の画像(原稿画像ないしスキャン画像とも称する)を生成する処理部である。画像読取部2は、スキャナ部とも称される。
印刷出力部3は、対象画像に関する画像データに基づいて紙などの各種の媒体に画像を印刷出力する出力部である。
通信部4は、公衆回線等を介したファクシミリ通信を行うことが可能な処理部である。また、通信部4は、通信ネットワークを介したネットワーク通信が可能である。このネットワーク通信を利用することによって、MFP10は、所望の相手先との間で各種のデータを授受することが可能である。
格納部5は、ハードディスクドライブ(HDD)等の格納装置で構成される。この格納部5は、MFP10で実行された画像処理ジョブJBに関する情報(以下、ジョブ履歴情報とも称する)JF(JF1)(図2参照)を格納する。ジョブ履歴情報JFは、実行済みの画像処理ジョブにおける各入力画像と、各入力画像に対して施された各画像処理と、各入力画像に対する各画像処理によって生成された各出力画像と、各出力画像の格納先とを関連づけた情報を含む。
図2に示すように、ジョブ履歴情報JF1は、MFP10で実行済みの画像処理ジョブJBの各項目(「入力画像」、「画像処理」、「出力画像」、「格納先」)に関する情報を有する。項目「入力画像」には、各画像処理ジョブJBにおける各入力画像SGのファイル名が記録される。項目「画像処理」には、各画像処理ジョブJBにおける各画像処理GPの処理名が記録される。項目「出力画像」には、各画像処理ジョブJBにおける各出力画像TGのファイル名が記録される。項目「格納先」には、各画像処理ジョブJBにおける各出力画像TGの各格納先のフォルダ名が記録される。
たとえば、ジョブ履歴情報JF1の1行目には、画像処理ジョブJB1に関する情報が記録されている。詳細には、項目「入力画像」には、画像処理ジョブJB1における入力画像SG1のファイル名である「画像01」が記録されており、項目「画像処理」には、画像処理ジョブJB1における画像処理GP2の処理名である「高彩度(高彩度化処理)」が記録されている。また、項目「出力画像」には、画像処理ジョブJB1における出力画像TG1のファイル名である「画像11」が記録されており、項目「格納先」には、当該出力画像TG1の格納先ST1のフォルダ名である「フォルダ01」が記録されている。すなわち、ジョブ履歴情報JFの1行目には、画像処理ジョブJB1において、入力画像SG1(「画像01」)に対して画像処理GP2(「高彩度」)が施されて出力画像TG1(「画像11」)が生成され、当該出力画像TG1が格納先ST1(「フォルダ01」)に格納されたことが記録される。換言すれば、ジョブ履歴情報JF1の1行目には、入力画像SG1と、当該入力画像SG1に対して施された画像処理GP2と、当該入力画像SG1に対する当該画像処理GP2によって生成された出力画像TG1とが関連づけられて記録されている。
なお、ジョブ履歴情報JF1には、画像処理ジョブJB1と同様に、その他の画像処理ジョブJB2,JB3,...に関する情報も記録されているものとする。
入出力部6は、MFP10に対する入力を受け付ける操作入力部6aと、各種情報の表示出力を行う表示部6bとを備えている。詳細には、MFP10には操作パネルPNが設けられている。この操作パネル(タッチスクリーン)PNは、液晶表示パネルに圧電センサ等が埋め込まれて構成されており、表示部6bの一部として機能するとともに、操作入力部6aの一部としても機能する。
コントローラ9は、MFP10を統括的に制御する制御装置であり、CPUと、各種の半導体メモリ(RAMおよびROM等)とを備えて構成される。コントローラ9の制御下において各種の処理部が動作することによって、MFP10の各種の機能が実現される。
具体的には、図1に示すように、コントローラ9は、入力制御部91と表示制御部93とを備える。
入力制御部91は、操作入力部6a等と協働して、MFP10に対する入力を受け付ける処理部である。
表示制御部93は、表示部6b等における表示出力動作等を制御する処理部である。たとえば、表示制御部93は、ジョブ履歴情報JFに基づいて、実行済みの画像処理ジョブに関する各入力画像と各画像処理と各出力画像と各出力画像の各格納先との対応関係を示すジョブ履歴画面JG(後述)を表示部に表示する動作等を制御する。
<1−2.動作>
次に、この第1実施形態に係るMFP10の動作について説明する。
MFP10の操作パネルPNを介してジョブ履歴画面JG(後述)を表示すべき旨の表示指示が受け付けられると、図3に示すように、表示制御部93は、ジョブ履歴画面JG(JG1)を操作パネルPNに表示する。
図3に示すように、ジョブ履歴画面JG1は、入力画像群表示領域(入力画像群領域とも称する)AR1と画像処理群表示領域(画像処理群領域とも称する)AR2と出力画像群表示領域(出力画像群領域とも称する)AR3とを備えて構成される。
入力画像群領域AR1は、複数の入力画像選択用ボタンBT11,BT12,BT13,...を含む領域である。複数の入力画像選択用ボタンBT11,BT12,BT13,...は、複数の入力画像SG1,SG2,SG3,...をそれぞれ選択するためのボタンである。図3に示すように、複数の入力画像選択用ボタンBT11,BT12,BT13,...の内部には、複数の入力画像SG1,SG2,SG3,...のファイル名(「画像01」,「画像02」,「画像03」)が表示される。複数の入力画像選択用ボタンBT11,BT12,BT13,...は、それぞれ、各入力画像SG1,SG2,SG3,...の情報(ファイル名称等)をそれぞれ個別に示す入力画像個別表示領域であるとも表現される。また、ここでは、入力画像群領域AR1は、複数の入力画像選択用ボタンを有しているがこれに限定されず、単一の入力画像選択用ボタンのみを有するものであってもよい。
画像処理群領域AR2は、複数の画像処理選択用ボタンBT21,BT22,BT23,...を含む領域である。複数の画像処理選択用ボタンBT21,BT22,BT23,...は、複数の画像処理GP1,GP2,GP3,...をそれぞれ選択するためのボタンである。図3に示すように、複数の画像処理選択用ボタンBT21,BT22,BT23,...の内部には、複数の画像処理GP1,GP2,GP3,...の処理名(「枠消し」,「高彩度」,「トリミング」)が表示される。複数の画像処理選択用ボタンBT21,BT22,BT23,...は、それぞれ、各画像処理GP1,GP2,GP3,...の情報(画像処理名称等)をそれぞれ個別に示す画像処理個別表示領域であるとも表現される。また、ここでは、画像処理群領域AR2は、複数の画像処理選択用ボタンを有しているがこれに限定されず、単一の画像処理選択用ボタンのみを有するものであってもよい。
出力画像群領域AR3は、複数の格納先表示ボックスBX1,BX2,BX3,...を含む領域である。複数の格納先表示ボックスBX1,BX2,BX3,...は、複数の格納先ST1,ST2,ST3のフォルダ名(「フォルダ01」、「フォルダ02」、「フォルダ03」)を内部に表示するボックスである。また、複数の格納先表示ボックスBX1,BX2,BX3,...の内部には、複数の出力画像選択用ボタンBT31,BT32,BT33,...も表示される。複数の出力画像選択用ボタンBT31,BT32,BT33,...は、複数の出力画像TG1,TG2,TG3,...をそれぞれ選択するためのボタンである。複数の出力画像選択用ボタンBT31,BT32,BT33,...の内部には、複数の出力画像TG1,TG2,TG3,...のファイル名(「画像11」,「画像12」,「画像21」)が表示される。複数の出力画像選択用ボタンBT31,BT32,BT33,...は、それぞれ、各出力画像TG1,TG2,TG3,...の情報(ファイル名称等)をそれぞれ個別に示す出力画像個別表示領域であるとも表現される。同様に、複数の格納先表示ボックスBX1,BX2,BX3,...は、それぞれ、各出力画像TG1,TG2,TG3,...の各格納先の情報(フォルダ名称等)をそれぞれ個別に示す格納先個別表示領域であるとも表現される。また、ここでは、出力画像群領域AR3は、複数の出力画像選択用ボタンを有しているがこれに限定されず、単一の出力画像選択用ボタンのみを有するものであってもよい。同様に、出力画像群領域AR3は、複数の格納先表示ボックスを有しているがこれに限定されず、単一の格納先表示ボックスのみを有するものであってもよい。
このように、ジョブ履歴画面JG1は、複数の入力画像選択用ボタンBT11,BT12,BT13,...と、複数の画像処理選択用ボタンBT21,BT22,BT23,...と、複数の出力画像選択用ボタンBT31,BT32,BT33,...とを備えている。そして、後に詳述するように、これらの選択用ボタンが適宜選択されることにより、ジョブ履歴画面JG1において、実行済みの画像処理ジョブJBにおける入力画像SGと画像処理GPと出力画像TGと格納先STとの対応関係が表示される。このため、ジョブ履歴画面JG1は、ボタン選択型のジョブ履歴画面JG1とも称される。
ボタン選択型のジョブ履歴画面JG1に対する操作者の操作において、入力画像SG1に対応する入力画像選択用ボタンBT11が選択されると、MFP10は、ジョブ履歴情報JF1(図2)を参照し、当該入力画像SG1に画像処理GPを施した画像処理ジョブJBを特定する。ここでは、MFP10は、入力画像SG1に画像処理GP2を施した画像処理ジョブJB1を当該入力画像SG1に対応する画像処理ジョブJBとして特定する。
画像処理ジョブJB1が特定されると、MFP10は、ジョブ履歴情報JF1に基づいて、当該画像処理ジョブJB1における入力画像SG1(「画像01」)と画像処理GP2(「高彩度」)と出力画像TG1(「画像11」)と格納先ST1(「フォルダ01」)とを取得する。
そして、図4に示すように、表示制御部93は、ジョブ履歴画面JG1において、入力画像SG1に対応する入力画像選択用ボタンBT11と画像処理GP2に対応する画像処理選択用ボタンBT22との間を線で結んで表示する。同時に、表示制御部93は、当該画像処理選択用ボタンBT22と格納先ST1に対応する格納先表示ボックスBX1(およびその内部の出力画像選択用ボタンBT31)との間をも線で結んで表示する。このように、ジョブ履歴画面JG1において、2つの対象物(接続対象物)が線で結ばれて表示されることによって、当該2つの対象物の連関が表現される。ここでは、入力画像選択用ボタンBT11と画像処理選択用ボタンBT22との両者が線で結ばれることによって、当該両者の連関が表現される。また、画像処理選択用ボタンBT22と格納先表示ボックスBX1(およびその内部の出力画像選択用ボタンBT31)との両者が線で結ばれることによって、当該両者の連関も表現される。なお、この明細書において、2つの対象物(接続対象物)を「線で結ぶ」とは、「線」の両端が各接続対象物に接触しているものに限定されず、2つの接続対象物の対応関係が「線」で示されるものであればよく、たとえば「線」の両端が各接続対象物から若干離間しているものであってもよい。
また、表示制御部93は、入力画像選択用ボタンBT11の枠線と、画像処理選択用ボタンBT22の枠線と、出力画像選択用ボタンBT31の枠線と、格納先表示ボックスBT31の枠線とをそれぞれ太線で表示(強調表示)する。これによれば、操作者は、選択された入力画像と当該入力画像に対して施された画像処理と当該画像処理が施されて生成された出力画像との関係を容易に認識することが可能である。
さらに、表示制御部93は、入力画像群領域AR1内の入力画像選択用ボタンBT11が選択されたことに伴って、当該入力画像群領域AR1を示す枠線を実線(図3参照)から破線(図4参照)に変更する。これによれば、操作者は、入力画像選択用ボタンが押下されたことを容易に認識することが可能である。
以上の動作においては、図4に示すように、入力画像選択用ボタンBT11と画像処理選択用ボタンBT22とが線で結ばれて表示されるとともに、当該画像処理選択用ボタンBT22と格納先表示ボックスBX1(およびその内部の出力画像選択用ボタンBT31)とが線で結ばれて表示される。ここで、入力画像選択用ボタンBT11は、操作者によって選択された入力画像SG1(「画像01」)に対応するものであり、画像処理選択用ボタンBT22は、当該入力画像SG1に施された画像処理GP2(「高彩度」)に対応するものである。また、出力画像選択用ボタンBT31は、入力画像SG1に対する画像処理GP2によって生成された出力画像TG1(「画像11」)に対応するものである。
このような表示によれば、図4に示すジョブ履歴画面JG1を通じて、入力画像SG1(「画像01」)に対して画像処理GP2(「高彩度」)が施されて出力画像TG1(「画像11」)が生成されたことを操作者に認識させることが可能である。換言すれば、操作者は、選択された入力画像SG1と当該入力画像SG1に対して施された画像処理GP2と当該画像処理GP2が施されて生成された出力画像TG1との関係を容易に認識することが可能である。そして、この認識内容に基づき、画像処理ジョブJBの履歴を有効に活用することが可能である。
たとえば、実行済みの画像処理ジョブJBにおいて入力画像SG1に基づき生成された出力画像TGの中から活用可能な画像を操作者が探す際に、当該操作者は、ジョブ履歴画面JG1を利用すれば、入力画像SG(SG1)に対して画像処理GP(GP2)が施されて出力画像TG(TG1)が生成されたことを認識し得る。ここで、出力画像TG(TG1)が操作者が探している画像に該当すれば、当該出力画像TGを新たに生成せずとも、既に存在する出力画像TGを再利用することが可能である。換言すれば、出力画像TGを新たに生成する手間が省ける。このように、ジョブ履歴画面JG1を用いることによれば、画像処理ジョブJBの履歴を有効に活用することが可能である。
また、図4に示すジョブ履歴画面JG1においては、出力画像TG1(「画像11」)が格納先ST(「フォルダ01」)に格納されていることが示される。したがって、出力画像TG(TG1)を再利用する際に、操作者は、当該出力画像TG(TG1)に対して容易にアクセスすることが可能である。
<2.第2実施形態>
第2実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
第1実施形態では、入力画像SG1に対して単一の画像処理GP(GP2)が施されている場合を例示した。
一方、この第2実施形態では、入力画像SG1に対して複数の画像処理GPが施されている場合を例示する。
図5は、この第2実施形態に係るジョブ履歴情報JF(JF2)を示す図である。
図5に示すように、ジョブ履歴情報JF2の1行目には、上記第1実施形態と同様に、画像処理ジョブJB1に関する情報が記録されている。
ジョブ履歴情報JF2の2行目には、画像処理ジョブJB2に関する情報が記録されている。具体的には、項目「入力画像」には、入力画像SG1のファイル名である「画像01」が記録されており、項目「画像処理」には、画像処理GP3の処理名である「トリミング」が記録されている。また、項目「出力画像」には、出力画像TG2のファイル名である「画像12」が記録されており、項目「格納先」には、格納先ST2のフォルダ名である「フォルダ02」が記録されている。すなわち、ジョブ履歴情報JF2の2行目には、画像処理ジョブJB2において、入力画像SG1(「画像01」)に対して画像処理GP3(「トリミング」)が施されて出力画像TG2(「画像12」)が生成され、当該出力画像TG2が格納先ST2(「フォルダ02」)に格納されたことが記録されている。換言すれば、ジョブ履歴情報JF2の2行目には、入力画像SG1と、入力画像SG1に対して施された画像処理GP3と、入力画像SG1に対する画像処理GP3によって生成された出力画像TG2とが関連づけられて記録されている。
次に、この第2実施形態に係るMFP10の動作について説明する。
上述の図3に示すジョブ履歴画面JG1において、上記第1実施形態と同様に、入力画像SG1に対応する入力画像選択用ボタンBT11が選択されると、MFP10は、ジョブ履歴情報JF2(図5)を参照し、当該入力画像SG1に画像処理GPを施した画像処理ジョブJBを特定する。ここでは、MFP10は、入力画像SG1に画像処理GP2,GP3をそれぞれ施した複数(2つ)の画像処理ジョブJB1,JB2を当該入力画像SG1に対応する画像処理ジョブJBとして特定する。
この後、MFP10は、ジョブ履歴情報JF2に基づいて、画像処理ジョブJB1における入力画像SG1(「画像01」)と画像処理GP2(「高彩度」)と出力画像TG1(「画像11」)と格納先ST1(「フォルダ01」)とを取得する。また、MFP10は、ジョブ履歴情報JF2に基づいて、画像処理ジョブJB2における入力画像SG1(「画像01」)と画像処理GP3(「トリミング」)と出力画像TG2(「画像12」)と格納先ST2(「フォルダ02」)とを取得する。
そして、図6に示すように、表示制御部93は、ジョブ履歴画面JG1において、入力画像選択用ボタンBT11と画像処理選択用ボタンBT22,BT23との間をそれぞれ線で結んで表示する。また、表示制御部93は、画像処理選択用ボタンBT22,BT23と出力画像選択用ボタンBT31,BT32(および格納先表示ボックスBX1,BX2)との間をそれぞれ線で結んで表示する。
ここで、入力画像選択用ボタンBT11は、操作者によって選択された入力画像SG1(「画像01」)に対応するものである。また、画像処理選択用ボタンBT22は、当該入力画像SG1に施された画像処理GP2(「高彩度」)に対応するものであり、画像処理選択用ボタンBT23は、当該入力画像SG1に施された画像処理GP3(「トリミング」)に対応するものである。また、出力画像選択用ボタンBT31は、入力画像SG1に対する画像処理GP2によって生成された出力画像TG1(「画像11」)に対応するものであり、出力画像選択用ボタンBT32は、入力画像SG1に対する画像処理GP3によって生成された出力画像TG2(「画像12」)に対応するものである。さらに、格納先表示ボックスBX1は、当該出力画像TG1の格納先ST1(「フォルダ01」)に対応するものであり、格納先表示ボックスBX2は、当該出力画像TG2の格納先ST2(「フォルダ02」)に対応するものである。
このような表示によれば、図6に示すジョブ履歴画面JG1を通じて、入力画像SG1に対して2種類の画像処理GP2,GP3が施されて出力画像TG1,TG2がそれぞれ生成され、当該出力画像TG1,TG2が格納先ST1,ST2にそれぞれ格納されていることを操作者に認識させることが可能である。
なお、図6に示すように、入力画像選択用ボタンBT11の枠線と、画像処理選択用ボタンBT22,BT23の枠線と、出力画像選択用ボタンBT31,BT32の枠線と、格納先表示ボックスBX1,BX2の枠線とがそれぞれ太線で表示(強調表示)される。これによれば、操作者は、入力画像SG1と当該入力画像SG1に対して施された2種類の画像処理GP2,GP3と当該画像処理GP2,GP3がそれぞれ施されて生成された出力画像TG1,TG2との関係を容易に認識することが可能である。
また、画像処理選択用ボタンBT22の枠線と、出力画像選択用ボタンBT31の枠線と、格納先表示ボックスBX1の枠線とは、入力画像選択用ボタンBT11の枠線の色(ここでは、黒色)とは異なる色(ここでは、緑色)でそれぞれ表示される。同様に、入力画像選択用ボタンBT11と画像処理選択用ボタンBT22とを結ぶ線および当該画像処理選択用ボタンBT22と出力画像選択用ボタンBT31(および格納先表示ボックスBX1)とを結ぶ線も、緑色で表示される。
他方、画像処理選択用ボタンBT23の枠線と、出力画像選択用ボタンBT32の枠線と、格納先表示ボックスBX2の枠線とは、黒色とも緑色とも異なる色(ここでは、青色)で表示される。同様に、入力画像選択用ボタンBT11と画像処理選択用ボタンBT23とを結ぶ線および当該画像処理選択用ボタンBT23と出力画像選択用ボタンBT32(および格納先表示ボックスBX2)とを結ぶ線も、青色で表示される。
このように、この実施形態では、入力画像SG1と画像処理GP2と出力画像TG1との関係が緑色の線で表現される一方で、当該入力画像SG1と画像処理GP3と出力画像TG2との関係が青色の線で表現される。すなわち、入力画像SGと画像処理GPと出力画像TGとの関係が画像処理ジョブJB(JB1,JB2)ごとに色分けされて表示される。このような表示によれば、操作者は、画像処理ジョブJBにおける入力画像SGと入力画像SGに対して施された画像処理GPと当該画像処理GPが施されて生成された出力画像TGとの関係を容易に認識することが可能である。
<3.第3実施形態>
第3実施形態は、第1実施形態の変形例である。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
第1実施形態では、ジョブ履歴画面JGの表示指示に応答して、ボタン選択型のジョブ履歴画面JG1(図4参照)が操作パネルPNに表示される場合を例示した。
一方、この第3実施形態では、ジョブ履歴画面JGの表示指示に応答して、次述のタブ選択型のジョブ履歴画面JG21(図7参照)が操作パネルPNに表示される場合を例示する。
図7に示すように、タブ選択型のジョブ履歴画面JG21は、複数のタブ画面TB1,TB2,TB3,...を備えて構成される。複数のタブ画面TB1,TB2,TB3,...は、複数の入力画像SG1(「画像01」),SG2(「画像02」),SG3(「画像03」),...にそれぞれ対応づけられている。
各タブ画面TB(TB1,TB2,TB3,...)は、入力画像対応ボックスNBと出力画像対応ボックスMBとを備えて構成される。
入力画像対応ボックスNBは、入力画像SGに関するボックスである。この入力画像対応ボックスNBには、入力画像SGのファイル名が表示される。
出力画像対応ボックスMBは、出力画像SGに関するボックスである。この出力画像対応ボックスMBは、画像処理表示領域PAと出力画像表示領域TAとを備えて構成される。画像処理表示領域PAには、入力画像SGに対して施された画像処理GPの処理名が表示される。出力画像表示領域TAには、出力画像TGのファイル名と当該出力画像TGの格納先STのフォルダ名とが表示される。
次に、この第3実施形態に係るMFP10の動作について説明する。
MFP10の操作パネルPNを介してジョブ履歴画面JGの表示指示が受け付けられると、表示制御部93は、図7に示すジョブ履歴画面JG(JG21)を操作パネルPNに表示する。なお、ジョブ履歴画面JG21の表示開始時点においては、タブ画面TB1がデフォルトで選択されている。
図7に示すように、ジョブ履歴画面JG21においては、タブ画面TB1内の上部に入力画像対応ボックスNB1が表示されるとともに、当該入力画像対応ボックスNB1の下側に出力画像対応ボックスMB2が表示される。また、入力画像対応ボックスNB1と出力画像対応ボックスMB2とは線で結ばれて表示される。
入力画像対応ボックスNB1には、入力画像SG1のファイル名(「画像01」)が表示される。
出力画像対応ボックスMB2には、画像処理GP2(詳細には、その処理名)と、出力画像TG1(詳細には、そのファイル名)と、格納先ST1(詳細には、そのフォルダ名)とがそれぞれ示される。詳細には、画像処理GP2の処理名(「高彩度」)が画像処理表示領域PA1に示され、出力画像TG1のファイル名(「画像11」)と当該出力画像TG1の格納先ST1のフォルダ名(「フォルダ01」)とが出力画像表示領域TA1に示される。
以上の動作によれば、ジョブ履歴画面JG21(図7参照)を通じて、入力画像SG1(「画像01」)に対して画像処理GP2(「高彩度」)が施されて出力画像TG1(「画像11」)が生成されたことを操作者に認識させることが可能である。換言すれば、操作者は、選択された入力画像SG1と当該入力画像SG1に対して施された画像処理GP2と当該入力画像SG1に対して当該画像処理GP2が施されて生成された出力画像TG1との関係を容易に認識することが可能である。そして、この認識内容に基づき、画像処理ジョブJBの履歴を有効に活用することが可能である。
たとえば、実行済みの画像処理ジョブJBにおいて入力画像SG1に基づき生成された出力画像TGの中から活用可能な画像を操作者が探す際に、当該操作者は、ジョブ履歴画面JG(JG21)を通じて、入力画像SG(SG1)に対して画像処理GP(GP2)が施されて出力画像TG(TG1)が生成されたことを認識し得る。ここで、出力画像TG(TG1)が操作者が探している画像に該当すれば、当該出力画像TGを新たに生成せずとも、既に存在する出力画像TGを再利用することが可能である。換言すれば、出力画像TGを新たに生成する手間が省ける。このように、ジョブ履歴画面JG(JG21)を用いることによれば、画像処理ジョブJBの履歴を有効に活用することが可能である。
また、図7に示すジョブ履歴画面JG1においては、出力画像TG1(「画像11」)が格納先ST(「フォルダ01」)に格納されていることが示される。したがって、出力画像TG(TG1)を再利用する際に、操作者は、当該出力画像TG(TG1)に対して容易にアクセスすることが可能である。
なお、ここでは、第1実施形態と同様に、入力画像SG1に対して単一の画像処理GP2(「高彩度」)が施される場合を例示したが、これに限定されない。たとえば、第2実施形態と同様に、入力画像SG1に対して複数の画像処理GP2(「高彩度」),GP3(「トリミング」)が施されている場合にも、この第3実施形態の思想を適用することが可能である。
以下、このような変形例について説明する。
まず、MFP10の操作パネルPNを介してジョブ履歴画面JGの表示指示が受け付けられると、表示制御部93は、図8に示すジョブ履歴画面JG(JG22)を当該操作パネルPNに表示する。
図8に示すように、ジョブ履歴画面JG22においては、第3実施形態と同様に、タブ画面TB1内の上部に入力画像対応ボックスNB1が表示される。また、当該入力画像対応ボックスNB1の左下に出力画像対応ボックスMB21が表示され、当該入力画像対応ボックスNB1の右下に出力画像対応ボックスMB22が表示される。また、入力画像対応ボックスNB1と出力画像対応ボックスMB21とが線で結ばれた状態で表示されるとともに、当該入力画像対応ボックスNB1と出力画像対応ボックスMB22とが線で結ばれた状態で表示される。
入力画像対応ボックスNB1には、第3実施形態と同様に、入力画像SG1のファイル名(「画像01」)が表示される。
出力画像対応ボックスMB21には、画像処理GP2の処理名と、出力画像TG1のファイル名と、格納先ST1のフォルダ名とがそれぞれ示される。詳細には、画像処理GP2の処理名(「高彩度」)が画像処理表示領域PA11に示され、出力画像TG1のファイル名(「画像11」)と当該出力画像TG1の格納先ST1のフォルダ名(「フォルダ01」)とが出力画像表示領域TA11に示される。
出力画像対応ボックスMB22には、画像処理GP3の処理名と、出力画像TG2のファイル名と、格納先ST2のフォルダ名とがそれぞれ示される。詳細には、画像処理GP3の処理名(「トリミング」)が画像処理表示領域PA12に示され、出力画像TG2のファイル名(「画像12」)と当該出力画像TG2の格納先ST2のフォルダ名(「フォルダ02」)とが出力画像表示領域TA12に示される。
このような表示によれば、図8に示すジョブ履歴画面JG22を通じて、入力画像SG1に対して2種類の画像処理GP2,GP3が施されて出力画像TG1,TG2が生成され、当該出力画像TG1,TG2が格納先ST1,ST2にそれぞれ格納されていることを操作者に認識させることが可能である。
また、上述のように、ボタン選択型のジョブ履歴画面JG1においては、図6に示すように、操作者により選択された入力画像選択用ボタンBT11に対応づけられた入力画像SG1の入出力関係を示すボタン等とともに、その他のボタン等も表示される。換言すれば、入力画像SG1の入出力関係を示すボタン等のみならず、当該入出力関係を示すのに不要なボタン等(入力画像選択用ボタンBT11,BT12,画像処理選択用ボタンBT21,出力画像選択用ボタンBT33,格納先表示ボックスBX3)までもが表示される。このような表示においては、画像処理ジョブの履歴全体における入出力関係が単純な場合には様々な情報を把握することが可能であるものの、当該入出力関係が複雑な場合には画面表示が煩雑になるという問題も有る。
これに対して、タブ選択型のジョブ履歴画面JG22においては、図8に示すように、複数の入力画像SGに関する入出力関係のうち、被選択タブ画面TB1に対応づけられた入力画像SG1に関する一部の入出力関係のみがボックス等によって表示される。したがって、画像処理ジョブの履歴全体における入出力関係が複雑な場合であっても、被選択タブ画面TB1に対応づけられた入力画像SG1に関する一部の入出力関係を見易く提示することが可能である。
<4.第4実施形態>
第4実施形態は、第3実施形態の変形例である。以下、第3の実施形態との相違点を中心に説明する。
この第4実施形態では、タブ選択型のジョブ履歴画面JGを用いて、複数の階層の入出力関係を示す態様を例示する。詳細には、入力画像SGから生成された出力画像TGに対して更なる画像処理GPが施されて新たな出力画像TGが生成され、当該新たな出力画像が新たな格納先に格納されている場合におけるジョブ履歴画面JGの表示態様を例示する。
この第4実施形態では、第3実施形態と同様に、画像処理ジョブJB1において、入力画像SG1(「画像01」)に対して画像処理GP2(「高彩度(高彩度化処理)」)が施されて出力画像TG1(「画像11」)が生成され、当該出力画像TG1が格納先ST1(「フォルダ01」)に格納されている。更に、この第4実施形態では、画像処理ジョブJB4において、出力画像TG1に対して更なる画像処理GP3(「トリミング」)が施されて出力画像TG4(「画像111」)が生成され、当該出力画像TG4が格納先ST4(「フォルダ04」)に格納されている。
このような場合において、ジョブ履歴画面JGの表示指示が受け付けられると、表示制御部93は、図9に示すジョブ履歴画面JG23を当該操作パネルPNに表示する。
図9に示すように、ジョブ履歴画面JG23においては、上記第3実施形態と同様に、タブ画面TB1内の上部に入力画像対応ボックスNB1が表示されるとともに、当該入力画像対応ボックスNB1の下側に出力画像対応ボックスMB2が表示される。さらに、この第4実施形態では、出力画像対応ボックスMB2の下側に出力画像対応ボックスMB3が表示される。また、入力画像対応ボックスNB1と出力画像対応ボックスMB2とが線で結ばれた状態で表示されるとともに、当該出力画像対応ボックスMB2と出力画像対応ボックスMB3とが線で結ばれた状態で表示される。換言すれば、入力画像対応ボックスNB1と出力画像対応ボックスMB2と出力画像対応ボックスMB3とが、上から下に向かって直列に接続されることにより、複数階層の入出力関係が示されている。
入力画像対応ボックスNB1および出力画像対応ボックスMB2には、上記第3実施形態と同様の内容が表示される。
出力画像対応ボックスMB3には、画像処理GP3の処理名と、出力画像TG4のファイル名と、格納先ST4のフォルダ名とがそれぞれ示される。詳細には、画像処理GP3の処理名(「トリミング」)が画像処理表示領域PA2に示され、出力画像TG4のファイル名(「画像111」)と当該出力画像TG4の格納先ST4のフォルダ名(「フォルダ04」)とが出力画像表示領域TA2に示される。
以上の動作によれば、ジョブ履歴画面JG23(図9参照)を通じて、入力画像SG(SG1)から生成された出力画像TG(TG1)に対して更なる画像処理GP(GP3)が施されて新たな出力画像TG(TG4)が生成され、当該新たな出力画像TG(TG4)が新たな格納先ST(ST4)に格納されていることを操作者に認識させることが可能である。
特に、タブ選択型のジョブ履歴画面JG23においては、図9に示すように、複数の入力画像SGに関する入出力関係のうち、被選択タブ画面TB1に対応づけられた入力画像SG1に関する一部の入出力関係のみがボックス等によって表示される。したがって、画像処理ジョブの履歴全体における入出力関係が複雑な場合であっても、被選択タブ画面TB1に対応づけられた入力画像SG1に関する一部の入出力関係を見易く提示することが可能である。
また特に、タブ選択型のジョブ履歴画面JG23を用いることによれば、各タブ画面においてジョブ履歴に関する詳細情報を容易に表示することが可能である。より詳細には、各タブ画面において複数の階層の入出力関係(ここでは、2階層の入出力関係)を容易に示すことが可能である。したがって、操作者は、複数の階層の入出力関係を容易に把握することが可能である。
<5.第5実施形態>
第5実施形態は、第3実施形態の変形例である。以下、第3の実施形態との相違点を中心に説明する。
この第5実施形態では、複数の入力画像SGを合成する画像処理(画像合成処理)GPが行われて出力画像(合成画像)TGが生成される場合におけるジョブ履歴画面JGの表示態様について説明する。
この第5実施形態では、入力画像SG1(「画像01」)と入力画像SG3(「画像03」)とを合成する画像処理(画像合成処理)GP5が行われて出力画像(合成画像)TG5(「画像13」)が生成され、当該出力画像TG5が格納先ST5(「フォルダ05」)に格納されている。
このような場合において、ジョブ履歴画面JGの表示指示が受け付けられると、表示制御部93は、図10に示すジョブ履歴画面JG24を当該操作パネルPNに表示する。
図10に示すように、ジョブ履歴画面JG24においては、タブ画面TB1内の左上に入力画像対応ボックスNB1が表示されるとともに、当該タブ画面TB1内の右上に入力画像対応ボックスNB2が表示される。さらに、入力画像対応ボックスNB1の下側に出力画像対応ボックスMB23が表示される。また、入力画像対応ボックスNB1と出力画像対応ボックスMB23との両者が線で結ばれた状態で表示されるとともに、当該両者を結ぶ線の中間点と入力画像対応ボックスNB2とが線で結ばれた状態で表示される。換言すれば、入力画像対応ボックスNB1と出力画像対応ボックスMB23とが線で結ばれた状態で表示されるとともに、入力画像対応ボックスNB2と当該出力画像対応ボックスMB23とが線で結ばれた状態で表示される。
入力画像対応ボックスNB1には、上記第3実施形態と同様に、入力画像SG1のファイル名(「画像01」)が表示される。
入力画像対応ボックスNB2には、入力画像SG3のファイル名(「画像03」)が表示される。
出力画像対応ボックスMB23には、画像処理GP5の処理名と、出力画像TG5のファイル名と、格納先ST5のフォルダ名とがそれぞれ表示される。詳細には、画像処理GP5の処理名(「画像合成」)が画像処理表示領域PA13に表示され、出力画像TG5のファイル名(「画像13」)と当該出力画像TG5の格納先ST5のフォルダ名(「フォルダ05」)とが出力画像表示領域TA13に表示される。
これによれば、ジョブ履歴画面JG24(図10参照)を通じて、入力画像SG1(「画像01」)と入力画像SG3(「画像03」)とを合成する画像処理GP5(「画像合成」)が行われて出力画像(合成画像)TG5(「画像13」)が生成され、当該出力画像TG5が格納先ST5(「フォルダ05」)に格納されていることを操作者に認識させることが可能である。
特に、タブ選択型のジョブ履歴画面JG24においては、図10に示すように、複数の入力画像SGに関する入出力関係のうち、被選択タブ画面TB1に対応づけられた入力画像SG1に関する一部の入出力関係のみがボックス等によって表示される。したがって、画像処理ジョブの履歴全体における入出力関係が複雑な場合であっても、被選択タブ画面TB1に対応づけられた入力画像SG1に関する一部の入出力関係を見易く提示することが可能である。
<6.第6実施形態>
第6実施形態は、上記各実施形態の変形例である。
この第6実施形態では、ボタン選択型のジョブ履歴画面JG(図3、図4および図6参照)とタブ選択型のジョブ履歴画面JG(図7〜図10参照)とを選択的に表示する場合を例示する。より詳細には、入出力関係の複雑さに応じて、異なる2つの形式の画面(ボタン選択型のジョブ履歴画面、およびタブ選択型のジョブ履歴画面)のうちから選択された画面が、ジョブ履歴画面として表示される。
図11は、この第6実施形態に係るMFP10の動作を示すフローチャートである。以下、図11のフローチャートを参照しつつ、MFP10の動作を説明する。
ステップS11において、ジョブ履歴画面JGの表示指示が受け付けられると(ステップS11においてYESと判定されると)、処理はステップS12に進む。
ステップS12において、表示制御部93は、初期画面として図3に示すボタン選択型のジョブ履歴画面JG1を操作パネルPNに表示する。この初期画面においては、入力画像SGの選択操作が受け付けられる。この初期画面における入力画像SGの選択操作に応じて、ボタン選択型のジョブ履歴画面とタブ選択型のジョブ履歴画面とのいずれか一方が、ジョブ履歴画面JGとして選択される。
この後、MFP10は、ボタン選択型のジョブ履歴画面JG1に対する操作入力を待機する状態(以下、待機状態とも称する)WSに遷移する(ステップS13)。
上記待機状態WSにおいて、ジョブ履歴画面JGに対する操作入力が受け付けられたと判定(ステップS13においてYESと判定)されると、処理はステップS14に進む。 そして、ステップS14においては、ステップS13にて受け付けられた操作入力が入力画像選択用ボタンBTに対するものであるか否かが判定される。ここで、ステップS13にて受け付けられた操作入力が入力画像選択用ボタンBT以外の部分に対するものであると判定されると、MFP10は、ステップS13に戻る。一方、ステップS13にて受け付けられた操作入力が入力画像選択用ボタンBTに対するものであると判定されると、処理はステップS15に進む。
ステップS15においては、MFP10は、入力画像選択用ボタンBTに対応する入力画像SGに対して複数の画像処理が施されているか否かを判定する。
当該ステップS15において、入力画像選択用ボタンBTに対応する入力画像SGに対して複数の画像処理GPが施されていると判定されると、処理はステップS19に進む。たとえば、上記第3実施形態の改変例のように、入力画像SG1に対して複数の画像処理GP2,GP3が施されている場合には、ステップS15でYESと判定され、処理はステップS19に進む。そして、ステップS19において、表示制御部93は、ボタン選択型のジョブ履歴画面JG1(図3参照)に代えてタブ選択型のジョブ履歴画面JG22(図8参照)を操作パネルPNに表示する。
一方、ステップS15において、入力画像選択用ボタンBTに対応する入力画像SGに対して単一の画像処理GPが施されていると判定されると、処理はステップS16に進む。
ステップS16においては、MFP10は、入力画像選択用ボタンBTに対応する入力画像SGから生成された出力画像TGに対して更なる画像処理GPが施されているか否かを判定する。
当該ステップS16において、入力画像選択用ボタンBTに対応する入力画像SGから生成された出力画像TGに対して更なる画像処理GPが施されていると判定されると、処理はステップS19に進む。たとえば、上記第4実施形態のように、入力画像SG1から生成された出力画像TG11に対して更なる画像処理GP3が施されている場合には、ステップS16でYESと判定され、処理はステップS19に進む。そして、ステップS19において、表示制御部93は、ボタン選択型のジョブ履歴画面JG1(図3参照)に代えてタブ選択型のジョブ履歴画面JG23(図9参照)を操作パネルPNに表示する。
一方、ステップS16において、入力画像選択用ボタンBTに対応する入力画像SGから生成された出力画像TGに対して更なる画像処理GPが施されていないと判定されると、処理はステップS17に進む。
ステップS17においては、MFP10は、入力画像選択用ボタンBTに対応する入力画像SGに対して施された画像処理GPが画像合成処理であるか否かを判定する。
当該ステップS17において、入力画像選択用ボタンBTに対応する入力画像SGに対して施された画像処理GPが画像合成処理であると判定されると、ステップS19に進む。たとえば、上記第5実施形態のように、入力画像SG1に対して施された画像処理が当該入力画像SG1ともう1つの入力画像SG3とを合成する画像合成処理である場合には、ステップS17でYESと判定され、処理はステップS19に進む。そして、ステップS19において、表示制御部93は、ボタン選択型のジョブ履歴画面JG1(図3参照)に代えてタブ選択型のジョブ履歴画面JG24(図10参照)を操作パネルPNに表示する。
一方、ステップS17において、入力画像選択用ボタンBTに対応する入力画像SGに対して施された画像処理GPが画像合成処理以外の画像処理GPであると判定されると、処理はステップS18に進む。たとえば、上記第1実施形態のように、入力画像SG1に対して画像合成処理以外の単一の画像処理GP2のみが施されて単一の出力画像TG1のみが生成されており、且つ、当該出力画像TG1に対する画像処理が施されていない場合には、ステップS17でNOと判定され、ステップS18に進む。そして、ステップS18においては、表示制御部93は、ボタン選択型のジョブ履歴画面JG1の表示を継続する。そして、図4に示すように、表示制御部93は、第1実施形態と同様に、ジョブ履歴画面JG1において、入力画像選択用ボタンBT11と画像処理群選択用ボタンBT22とを線で結んで表示するとともに、当該画像処理選択用ボタンBT22と格納先表示ボックスBX1とを線で結んで表示する。
この第6実施形態では、上記のような動作が行われる。
さて、上述のように、画像処理ジョブの履歴全体における入出力関係が複雑な場合においては、タブ選択型のジョブ履歴画面JGは、ボタン選択型のジョブ履歴画面JGに比べて、見易い表示を実現することが可能である。
そのため、入力画像SGに対して複数の画像処理GPが施されている場合においては、タブ選択型のジョブ履歴画面JG22(図8参照)が用いられることが好ましい。この第6実施形態では、入力画像SGに対して複数の画像処理GPが施されている場合、ボタン選択型のジョブ履歴画面JG1(図3参照)に代えてタブ選択型のジョブ履歴画面JG22(図8参照)が表示される。したがって、操作者は、入力画像SGに関する入出力関係を容易に把握することが可能である。
また、入力画像SGから生成された出力画像TGに対して更なる画像処理GPが施されている場合においても、タブ選択型のジョブ履歴画面JG23(図9参照)が用いられることが好ましい。この第6実施形態では、入力画像SGから生成された出力画像TGに対して更なる画像処理GPが施されている場合、ボタン選択型のジョブ履歴画面JG1(図3参照)に代えてタブ選択型のジョブ履歴画面JG23(図9参照)が表示される。したがって、操作者は、入力画像SGに関する入出力関係(複数の階層にわたる入出力関係)を容易に把握することが可能である。
さらに、複数の入力画像SGを合成する画像合成処理GPが行われている場合においても、タブ選択型のジョブ履歴画面JG24(図10参照)が用いられることが好ましい。この第6実施形態では、複数の入力画像SGを合成する画像合成処理GPが行われている場合、ボタン選択型のジョブ履歴画面JG1(図3参照)に代えてタブ選択型のジョブ履歴画面JG24(図10参照)が表示される。したがって、操作者は、複数の入力画像SGに関する入出力関係をより容易に把握することが可能である。
<7.変形例等>
以上、この発明の実施の形態について説明したが、この発明は上記説明した内容のものに限定されるものではない。
たとえば、上記第1実施形態では、ジョブ履歴画面JG1(図3参照)において、入力画像SG1(「画像01」)に対応する入力画像選択用ボタンBT11が選択される場合の表示動作を例示したが、これに限定されない。当該ジョブ履歴画面JG1(図3参照)において、画像処理GP2(「高彩度」)に対応する画像処理選択用ボタンBT22が選択される場合にも、上記第1実施形態の思想を適用することが可能である。
具体的には、画像処理GP2(「高彩度(高彩度化処理)」)に対応する画像処理選択用ボタンBT22が選択されると、図12に示すようなジョブ履歴画面JG1が表示されればよい。図12のジョブ履歴画面JG1においては、当該画像処理選択用ボタンBT22と入力画像選択用ボタンBT11とが線で結ばれて表示され、且つ、当該画像処理選択用ボタンBT22と出力画像選択用ボタンBT31(および格納先表示ボックスBX1)とが線で結ばれて表示されている。ここで、入力画像選択用ボタンBT11は、画像処理GP2の対象である入力画像SG1(「画像01」)に対応するものであり、出力画像選択用ボタンBT31は、当該画像処理GP2によって生成された出力画像TG1(「画像11」)に対応するものである。
また、図12のジョブ履歴画面JG1においては、画像処理選択用ボタンBT22の枠線と、入力画像選択用ボタンBT11の枠線と、出力画像選択用ボタンBT31の枠線と、格納先表示ボックスBX1の枠線とがそれぞれ太線で表示(強調表示)されている。これによれば、操作者は、選択された画像処理と当該画像処理に関する入出力関係とを容易に認識することが可能である。
さらに、図12のジョブ履歴画面JG1においては、画像処理群領域AR2を示す枠線が実線(図3参照)から破線(図12参照)に変更されて表示される。これによれば、操作者は、画像処理選択用ボタンが押下されたことを容易に認識することが可能である。
また、ジョブ履歴画面JG1(図3参照)において、出力画像TG1(「画像11」)に対応する出力画像選択用ボタンBT31が選択される場合にも、上記第1実施形態の思想を適用することが可能である。
具体的には、出力画像TG1(「画像11」)に対応する出力画像選択用ボタンBT31が選択されると、図13に示すようなジョブ履歴画面JG1が表示されればよい。図13のジョブ履歴画面JG1において、当該出力画像選択用ボタンBT31(および格納先表示ボックスBX1)と画像処理選択用ボタンBT22とが線で結ばれて表示され、且つ、当該画像処理選択用ボタンBT22と入力画像選択用ボタンBT11とが線で結ばれて表示されている。ここで、画像処理選択用ボタンBT22は、画像処理GP2(「高彩度(高彩度化処理)」)に対応するものであり、入力画像選択用ボタンBT11は、画像処理GP2の対象である入力画像SG1(「画像01」)に対応するものである。
このような表示によれば、図13に示すジョブ履歴画面JG1を通じて、操作者は、選択された出力画像TG1と当該出力画像TG1の生成に際して施された画像処理GP2と当該画像処理GP2の対象である入力画像SG1との関係を容易に認識することが可能である。そして、この認識内容に基づき、画像処理ジョブJBの履歴を有効に活用することが可能である。
たとえば、(入力画像SG1に対して高彩度化処理が施された)出力画像TG1が操作者の所望の画像ではないが当該所望の画像に類似する場合において、当該操作者が当該出力画像TG1を特定できる一方で、元の入力画像SG1を特定できない状況を想定する。すなわち、出力画像TG1がいずれの入力画像SGから生成された画像であるかを操作者が特定できない状況を想定する。
このような状況において、ジョブ履歴画面JG1において、出力画像TG1に対応する出力画像選択用ボタンBT31が選択されると、上述のように、当該出力画像TG1と、当該出力画像TG1の生成に際して施された画像処理GP2(高彩度化処理)と、当該高彩度化処理の対象である元の入力画像SG1との関係が示される。
したがって、操作者は、出力画像TG1の元画像(原画像)である入力画像SG1を容易に特定することができる。そして、操作者は、このようにして特定された入力画像SG1に対して別途の画像処理(出力画像TG1の生成に際して施された高彩度化処理における程度とは異なる程度の高彩度化処理、あるいは、元の入力画像SG1から一部の領域を切り出すトリミング処理等)を施すことによって、所望の画像を容易に得ることが可能である。
また、図13のジョブ履歴画面JG1においては、格納先表示ボックスBX1の枠線と、出力画像選択用ボタンBT31の枠線と、画像処理選択用ボタンBT22の枠線と、入力画像選択用ボタンBT11の枠線とがそれぞれ太線で表示(強調表示)されている。これによれば、操作者は、選択された画像処理と当該画像処理に関する入出力関係とを容易に認識することが可能である。
さらに、図13のジョブ履歴画面JG1においては、出力画像群領域AR3を示す枠線が実線(図3参照)から破線(図13参照)に変更されて表示される。これによれば、操作者は、出力画像選択用ボタンが押下されたことを容易に認識することが可能である。
また、上記第3実施形態では、ジョブ履歴画面JG21(図7参照)における複数のタブ画面TB1,TB2,TB3,...が、複数の入力画像SG1(「画像01」),SG2(「画像02」),SG3(「画像03」),...にそれぞれ対応づけられている場合を例示したが、これに限定されない。
たとえば、図14に示すように、ジョブ履歴画面JG25における複数のタブ画面TB1,TB2,TB3,...が、複数の画像処理GP1(「枠消し」),GP2(「高彩度」),GP3(「トリミング」),...にそれぞれ対応づけられるようにしてもよい。
あるいは、図15に示すように、ジョブ履歴画面JG26における複数のタブ画面TB1,TB2,TB3,...が、複数の出力画像TG1(「画像11」),TG2(「画像12」),TG3(「画像21」),...にそれぞれ対応づけられるようにしてもよい。そして、ジョブ履歴画面JG26における一のタブ画面TB1内において、当該タブ画面TB1に対応づけられた出力画像TG1(「画像11」)を示すボックスMB2と入力画像SG1(「画像01」)を示すボックスNB1との連関が線で表現されるようにしてもよい。入力画像SG1は、出力画像TG1の生成に際して施された画像処理GP2(「高彩度」)の対象画像である。
また、上記第6実施形態では、ジョブ履歴画面JGの表示指示に応答して、ボタン選択型のジョブ履歴画面JG1(図3参照)が最初に表示される場合を例示したが、これに限定されない。たとえば、ジョブ履歴画面JGの表示指示に応答して、テキスト表示型のジョブ履歴画面JG3(図16参照)が最初に表示されるようにしてもよい。
図16に示すように、ジョブ履歴画面JG3は、各画像処理ジョブJBに関する各項目(「No.」、「入力画像」、「画像処理」、「実行結果」)を備えて構成される。項目「No.」には、各画像処理ジョブJBを識別するための識別番号が表示される。項目「入力画像」には、各画像処理ジョブJBの各入力画像SGのファイル名が表示される。なお、この項目「入力画像」のファイル名は選択可能である。項目「画像処理」には、各画像処理ジョブJBの各画像処理GPが表示される。項目「実行結果」には、各画像処理ジョブJBの実行結果(「正常」または「エラー」)が表示される。
このジョブ履歴画面JG3において、項目「入力画像」内のファイル名が選択されると、MFP10は、当該ファイル名に対応する入力画像SGを特定するようにすればよい。たとえば、ジョブ履歴画面JG3の一行目のファイル名が選択されると、MFP10は、当該ファイル名(「画像01」)に対応する入力画像SG1を特定するようにすればよい。そして、MFP10は、当該入力画像SG1について図11のフローチャートのステップS15以降の処理を実行するようにすればよい。
また、上記第2実施形態では、図6に示すジョブ履歴画面JG1が表示されるまでの動作を例示したが、これに限定されず、当該ジョブ履歴画面JG1の表示後、次述の動作が引き続き行われるようにしてもよい。
具体的には、図6に示すジョブ履歴画面JGにおいて、入力画像選択用ボタンBT11が再度選択されると、表示制御部93は、図17に示すプレビュー表示画面PVを操作パネルPNに表示するようにしてもよい。
図17に示すように、プレビュー表示画面PVには、入力画像SG1のプレビュー画像VGが表示される。また、プレビュー表示画面PVには、破線CA1,CA2が表示される。破線CA1で囲まれた領域は、入力画像SG1に対して画像処理GP2(「高彩度」)が施されて生成された出力画像TG1に対応する領域である。破線CA2で囲まれた領域は、入力画像SG1に対して画像処理GP3(「トリミング」)が施されて生成された出力画像TG12に対応する領域である。さらに、プレビュー表示画面PVには、吹き出しFK1,FK2が表示される。吹き出しFK1には、入力画像SG1に対して施された画像処理GP2の処理名(「高彩度」)と、出力画像TG1が格納先ST1に格納されている旨(「フォルダ01>画像11」)とが表示される。吹き出しFK2には、入力画像SG1に対して施された画像処理GP3の処理名(「トリミング」)と、出力画像TG2が格納先ST2に格納されている旨(「フォルダ02>画像12」)とが表示される。ここにおいて、破線CA1および吹き出しFK1は、プレビュー画像VG内において出力画像TG1(「画像11」)に対応する領域を指し示す表示であり、破線CA2および吹き出しFK2は、プレビュー画像VG内において出力画像TG2(「画像12」)に対応する領域を指し示す表示である。
このような表示によれば、操作者は、プレビュー表示画面PVを通じて、入力画像SG1を確認するとともに、出力画像TG1,出力画像TG2をも確認することが可能である。また、操作者は、入力画像SG1に対して施された画像処理GP2,GP3をも確認すること、さらには出力画像TG1,TG2の格納先ST1,ST2をも確認することが可能である。
また、上記第1実施形態では、図4に示すように、ジョブ履歴画面JG1において、入力画像選択用ボタンBT11と画像処理選択用ボタンBT22と格納先表示ボックスBX1と出力画像選択用ボタンBT31とを除くボタンおよびボックスがそのまま表示される場合を例示したが、これに限定されない。
たとえば、図18に示すように、ジョブ履歴画面JG1において、入力画像選択用ボタンBT11と画像処理選択用ボタンBT22と格納先表示ボックスBX1と出力画像選択用ボタンBT31とを除くボタンおよびボックスがグレーアウトされた状態で表示されるようにしてもよい。
また、上記第6実施形態では、図11のステップS15〜S17に係る3つの判定処理の全てが実行される場合を例示したが、これに限定されず、当該3つの判定処理のうち、1つ又は2つの判定処理が実行されるようにしてもよい。