JP2004112067A - パラメータ設定装置および方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】スキャナ等の読取装置上で設定したスキャン条件をジョブメモリとして保存することで、パラメータの設定をより簡単に行うことのできるパラメータ設定装置および方法を提供する。
【解決手段】スキャナ２の操作表示部１９でパラメータを設定し、ジョブメモリ取得部１８は画像管理装置１からジョブメモリを取得し、パラメータ合成部２２は画像管理装置１から取得したジョブメモリと操作表示部１９で設定したパラメータとを合成し、パラメータ転送部２１はパラメータ合成部２２で合成したパラメータをネットワーク５を介して画像管理装置１に送出し、画像管理装置１はスキャナ２から受け取ったパラメータをジョブメモリとしてジョブメモリ記憶部６に登録する。
【選択図】 図２
【解決手段】スキャナ２の操作表示部１９でパラメータを設定し、ジョブメモリ取得部１８は画像管理装置１からジョブメモリを取得し、パラメータ合成部２２は画像管理装置１から取得したジョブメモリと操作表示部１９で設定したパラメータとを合成し、パラメータ転送部２１はパラメータ合成部２２で合成したパラメータをネットワーク５を介して画像管理装置１に送出し、画像管理装置１はスキャナ２から受け取ったパラメータをジョブメモリとしてジョブメモリ記憶部６に登録する。
【選択図】 図２
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パラメータ設定装置および方法に関し、特に、スキャナ等の読取装置上で設定したスキャン条件をジョブメモリとして保存するパラメータ設定装置および方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一度印刷した画像を必要に応じて再印刷したいといった要求がある。
【０００３】
複写機、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ等の画像処理装置においては、ジョブを実行する際に、その動作条件等をパラメータとして設定する必要がある。パラメータの設定には、繁雑な操作が必要であり、特にスキャナでは設定するパラメータの数が多いために、ジョブの実行準備に要する時間が長くなる。
【０００４】
このため、画像処理装置においては、装置のパラメータを登録し、これを呼び出すことで手動操作によるパラメータの設定に代えて利用することのできるジョブメモリが使用されている。このジョブメモリは、登録を行う時点での装置のパラメータを登録するものであり、通常、パラメータの設定を終えた状態で登録を行う。また、必ずしもパラメータの全項目を設定する必要がなく、一部の項目を設定するようにしても良い。
【０００５】
ところで、最近では、画像処理装置は複合機としてネットワークに接続されて使用されることも多くなり、パラメータの設定をより簡単に行うことができる技術が提案されている。
【０００６】
例えば、スキャナ装置として使用できるデジタル複写装置のディスプレイ・タッチパネル等でスキャン条件が選択設定され、デジタル複写装置がその設定されたスキャン条件にしたがってセットそれた原稿の画像を読み取り、その画像データをワークステーション装置に送出し、ワークステーション装置はその画像データを取り込んで加工処理を行なうものがある（例えば、特許文献１参照）。
【０００７】
【特許文献１】
特開平９−５１３９８号公報
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献１においては、単にデジタル複写機装置のディスプレイ・タッチパネル等でスキャン条件を設定するだけであり、設定したスキャン条件をジョブメモリとして保存することができなかった。
【０００９】
そこで、本発明は、スキャナ等の読取装置上で設定したスキャン条件をジョブメモリとして保存することで、パラメータの設定をより簡単に行うことのできるパラメータ設定装置および方法を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項１の発明は、画像読取側で原稿を読み取る際の読み取り条件であるパラメータを設定するパラメータ設定方法において、前記画像読取側で前記パラメータを設定し、ネットワークを介して接続する画像管理装置から予めパラメータを設定した少なくとも１つのジョブメモリを取得し、該取得したジョブメモリの中の所望のジョブメモリを選択し、該選択したジョブメモリのパラメータと前記画像読取側で設定したパラメータとを合成し、該合成したパラメータを前記画像管理装置でジョブメモリとして登録することを特徴とする。
【００１１】
また、請求項２の発明は、請求項１の発明において、前記合成は、前記画像読取側で設定したパラメータで設定されていない要素については前記ジョブメモリのパラメータの設定を有効とすることを特徴とする。
【００１２】
また、請求項３の発明は、請求項１の発明において、前記合成は、前記ジョブメモリのパラメータで設定されていない要素については前記画像読取側で設定したパラメータの設定を有効とすることを特徴とする。
【００１３】
また、請求項４の発明は、請求項１の発明において、前記合成は、前記ジョブメモリのパラメータの設定を全て有効にすることを特徴とする。
【００１４】
また、請求項５の発明は、請求項１の発明において、前記画像管理装置から取得する前記ジョブメモリに、前記画像読取側では対応できないパラメータが含まれている場合、該パラメータを対応可能なパラメータに変更することを特徴とする。
【００１５】
また、請求項６の発明は、画像読取側で原稿を読み取る際の読み取り条件であるパラメータを設定するパラメータ設定装置において、前記画像読取側で前記パラメータを設定するパラメータ設定手段と、ネットワークを介して接続する画像管理装置から予めパラメータを設定した少なくとも１つのジョブメモリを取得するジョブメモリ取得手段と、前記ジョブメモリ取得手段で取得したジョブメモリの中から所望のジョブメモリを選択した際に、該選択したジョブメモリのパラメータと前記画像読取側で設定したパラメータとを合成するパラメータ合成手段と、前記パラメータ合成手段で合成したパラメータを前記画像管理装置に転送するパラメータ転送手段とを具備し、前記画像管理装置は転送されたパラメータをジョブメモリとして登録することを特徴とする。
【００１６】
また、請求項７の発明は、請求項６の発明において、前記パラメータ合成手段は、前記パラメータ設定手段で設定したパラメータで設定されていない要素については前記ジョブメモリのパラメータの設定を有効とすることを特徴とする。
【００１７】
また、請求項８の発明は、請求項６の発明において、前記パラメータ合成手段は、前記ジョブメモリのパラメータで設定されていない要素については前記パラメータ設定手段で設定したパラメータの設定を有効とすることを特徴とする。
【００１８】
また、請求項９の発明は、請求項６の発明において、前記パラメータ合成手段は、前記ジョブメモリのパラメータの設定を全て有効にすることを特徴とする。
【００１９】
また、請求項１０の発明は、請求項６の発明において、前記ジョブメモリ取得手段は、前記画像管理装置から取得する前記ジョブメモリに、前記画像読取側では対応できないパラメータが含まれている場合、該パラメータを対応可能なパラメータに変更するパラメータ修正手段を具備することを特徴とする。
【００２０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わるパラメータ設定装置および方法の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【００２１】
図１は、本発明を適用した画像管理システムの概略構成の一例を示す図である。
【００２２】
図１に示すように、画像管理システムは、画像管理装置１、スキャナ２、プリンタ３、クライアント４がネットワーク５を介して接続している。
【００２３】
ここで、画像管理装置１は印刷等で利用された画像を管理し、当該画像を再利用に供し、スキャナ２は原稿を読み取って画像データを出力し、プリンタ３は画像データ等の印刷データに基づいて用紙上に画像を形成し、クライアント４はアプリケーションソフトウェアの使用または画像管理装置１等へのアクセスを行う。なお、スキャナ２およびプリンタ３は、両者の機能を備えた同一の装置でも良い。
【００２４】
図２は、画像管理装置１およびスキャナ２に設けられたパラメータ設定装置１５の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【００２５】
図２に示すように、画像管理装置１は、ジョブメモリが登録されるジョブメモリ記憶部６、ユーザ識別番号またはスキャナ名（ＩＰアドレスでも良い）を基にジョブメモリを検索するジョブメモリ検索部７、ジョブメモリをジョブメモリ記憶部６に登録するジョブメモリ登録部８、ジョブメモリ記憶部６に登録されているジョブメモリを削除するジョブメモリ削除部９、ジョブメモリをスキャナ２に転送するジョブメモリ転送部１０、スキャナ２から転送されてきたパラメータを取得するパラメータ取得部１１、ジョブメモリをジョブメモリ記憶部６に登録する際に同じパラメータのジョブメモリがメモリ記憶部６に登録されているか否か検証するパラメータ検証部１２、現在のスキャナ２の状態をジョブメモリへ反映するパラメータ修正部１３、ネットワークと５接続するＩ／Ｆ（インタフェイス）１４から構成されている。
【００２６】
また、図２に示すように、スキャナ２は、画像管理装置１からのジョブメモリの取得、スキャナ条件であるパラメータの設定、およびジョブメモリとパラメータとの合成を行うパラメータ設定装置１５、スキャナを実行するスキャナ部１６、ネットワーク５と接続するＩ／Ｆ１７から構成されている。
【００２７】
ここで、パラメータ設定装置１５は、画像管理装置１に登録されているジョブメモリを取得するジョブメモリ取得部１８、パラメータ設定装置１５を操作するユーザに対して操作に必要な情報またはジョブメモリ等を表示するとともに、ユーザの指示を入力する操作表示部１９、スキャナ２を実行する際のスキャン条件等（パラメータ）を設定するパラメータ設定部２０、パラメータを画像管理装置１に転送するパラメータ転送部２１、ジョブメモリの合成を行うパラメータ合成部２２から構成されている。
【００２８】
ここで、ジョブメモリ取得部１８は、例えば、ジョブメモリでは入力原稿として「Ａ６」と記述されているが、スキャナの用紙認識部では「Ａ６」をサポートしていない場合、「Ａ６」の値を「非定型サイズ」と置き換える。また、「両面読み取り」とジョブメモリには記述されているが、スキャナ２に両面読み取り機能が設けられていない場合、「両面読み取り」を「片面」と置き換える。
【００２９】
また、パラメータ合成部２２は、操作表示部１９で設定しているパラメータを、画像管理装置１から取得したジョブメモリの未設定部分に設定したり、表示操作部１９で設定しているパラメータの未設定部分にジョブメモリの値を設定したり、取得したジョブメモリの値を、操作表示部１９で設定しているパラメータに全て上書きすることもできる。なお、パラメータを合成する際には、特定のパラメータだけは操作表示部１９で設定しているパラメータを自動的に優先することもできる。例えば、ジョブメモリを作成した段階では、出力先（プリンタ）は「両面機能」を設けていたが、現状では故障等の理由で使用できない場合、出力先に関するパラメータはジョブメモリの値を優先せずに、現在操作表示部１９で設定しているパラメータを優先する。
【００３０】
なお、画像管理装置１の各構成部をスキャナ２が設けても良い。ただし、画像管理装置１のジョブメモリ記憶部６とスキャナ２のジョブメモリ記憶部６との整合性をとるために、画像管理装置１とスキャナ２との間でジョブメモリを転送し合わなければならない。また、スキャナ２に画像管理装置１の各構成部を設けることで、スキャナ２同士でジョブメモリを転送することもできる。また、スキャナ２の設定が変更された際に、スキャナ２のジョブメモリ記憶部６に登録されているジョブメモリのパラメータを自動的に変更させることができる。
【００３１】
次に、スキャナ２でパラメータを設定するとともに、画像処理装置１からジョブメモリを取得し、パラメータとジョブメモリとを合成して設定したパラメータをジョブメモリとして画像管理装置１に登録する処理手順について図３のフローチャートを参照して説明する。
【００３２】
スキャナの操作表示部でスキャン条件であるパラメータを設定し（ステップＳ３０１）、画像管理装置からジョブメモリを取得する場合（ステップＳ３０２でＹＥＳ）、取得したジョブメモリの未設定部分にパラメータを設定する場合（ステップＳ３０３でＹＥＳ）、ジョブメモリの未設定部分にパラメータを設定し、（ステップＳ３０４）、ステップＳ３０８に進む。
【００３３】
また、ステップＳ３０２において、ジョブメモリを取得しない場合（ステップＳ３０２でＮＯ）、パラメータの設定が終了していれば、ステップＳ３０８に進む。
【００３４】
また、ステップＳ３０３において、取得したジョブメモリの未設定部分にパラメータを設定せずに（ステップＳ３０３でＮＯ）、パラメータの未設定部分にジョブメモリの値を設定する場合（ステップＳ３０５でＹＥＳ）、パラメータの未設定部分にジョブメモリの値を設定し（ステップＳ３０６）、ステップＳ３０８に進む。
【００３５】
また、ステップＳ３０５において、パラメータの未設定部分にジョブメモリの値を設定しない場合（ステップＳ３０５でＮＯ）、ジョブメモリの値を、パラメータに全て上書きし（ステップＳ３０７）、ステップＳ３０８に進む。
【００３６】
そして、設定したパラメータをジョブメモリとして画像管理装置に登録する場合（ステップＳ３０８でＹＥＳ）、画像管理装置にパラメータを送信し（ステップＳ３０９）、画像管理装置はスキャナから受信したパラメータをジョブメモリとして登録し（ステップＳ３１０）、処理手順を終了する。なお、設定したパラメータをジョブメモリとして画像管理装置に登録しない場合は（ステップＳ３０８でＮＯ）、何も処理を行わずに処理手順を終了する。
【００３７】
次に、スキャナ２でパラメータを設定するとともに、画像処理装置１からジョブメモリを取得し、パラメータとジョブメモリとの合成について具体的な一例を用いて説明する。
【００３８】
図４は、パラメータを設定する際に操作表示部１９に表示されるパラメータ設定画面２３の一例を示す図である。
【００３９】
パラメータを新規作成し、例えば、図４が示すように、「読取解像度」を「２００ｄｐｉ」に、「入力原稿」を「Ａ３」に設定し、「原稿の種類」は設定していない。ここで、「ジョブメモリ取得」のボタン２４を操作等すると、画像管理装置１に登録されているジョブメモリを取得することができる。
【００４０】
図５は、図４における「ジョブメモリ取得」のボタン２４を操作等した際に操作表示部１９に表示されるジョブメモリ選択画面２５の一例を示す図である。
【００４１】
図５に示すように、画像管理装置１に登録されているジョブメモリとして「定型作業１」および「定型作業２」が表示されている。そして、「定型作業１」のボタン２６を操作等すると、「定型作業１」のパラメータが操作表示部に表示され、「定型作業２」のボタン２７を操作等すると、「定型作業２」のパラメータが操作表示部に表示される。
【００４２】
図６は、図５における「定型作業１」のボタン２６を操作等した際に操作表示部１９に表示されるジョブメモリのパラメータ表示画面２８の一例を示す図である。
【００４３】
図６に示すように、「定型作業１」のパラメータが表示されている。例えば、「読取解像度」は「３００ｄｐｉ」、「原稿の種類」は「文字／写真」に設定されており、「入力原稿」は設定されていない。そして、「パラメータの未設定部に設定」のボタン２９を操作等すると、パラメータ設定画面で設定したパラメータの未設定部分に、「定型作業１」のパラメータが設定される。
【００４４】
図７は、図６における「パラメータの未設定部に設定」のボタン２９を操作等した際に操作表示部１９に表示されるパラメータ設定画面３２の一例を示す図である。
【００４５】
図７に示すように、図４のパラメータ設定画面２３で未設定だった「原稿の種類」が「文字／写真」に設定されている。そして、「登録」のボタン３３を操作等すると、「読取解像度＝２００ｄｐｉ」、「原稿の種類＝文字／写真」、「入力原稿＝Ａ３」のパラメータがジョブメモリとして登録される。
【００４６】
また、図６において、「ジョブメモリの未設定部に設定」のボタン３０を操作等すると、「定型作業１」のパラメータの未設定部分に、図４のパラメータ設定画面２３で設定したパラメータが設定される。
【００４７】
図８は、図６における「ジョブメモリの未設定部に設定」のボタン３０を操作等した際に操作表示部１９に表示されるパラメータ設定画面３２の一例を示す図である。
【００４８】
図８に示すように、図６のジョブメモリのパラメータ表示画面２８で未設定だった「入力原稿」が「Ａ３」に設定されている。そして、「登録」のボタン３３を操作等すると、「読取解像度＝３００ｄｐｉ」、「原稿の種類＝文字／写真」、「入力原稿＝Ａ３」のパラメータがジョブメモリとして登録される。
【００４９】
また、図６において、「ジョブメモリ上書き」のボタン３１を操作等すると、図４のパラメータ設定画面２３で設定したパラメータに、「定型作業１」のパラメータが上書きされる。
【００５０】
なお、図５に示すジョブメモリ選択画面２５において、自スキャナとは違う機種または違う設定のスキャナで設定したジョブメモリを選択した場合、自スキャナの設定に合わせて置き換えることで、どのようなスキャナで設定されたジョブメモリでも使用することができる。
【００５１】
また、上記実施例において、１つのジョブメモリを取得する構成について説明してきたが、複数のジョブメモリを取得する構成でも良い。ただし、このような構成では、各々のジョブメモリにおける未設定のパラメータが補完されることになり、パラメータが重複する場合、優先度を決定する。
【００５２】
また、ジョブメモリを機能毎に登録することができる。例えば、プリント機能、スキャン機能、ファイル変換機能等といったように機能を分け、ジョブメモリを登録する際には、プリント機能のみを含んだジョブメモリを登録したり、プリント機能とスキャン機能との組み合わせを含んだジョブメモリを登録することもできる。更に、操作表示部１９にジョブメモリを表示する際に、機能毎に表示することもできるため、複数のジョブメモリを合成する際に、重複するパラメータをユーザが考慮する必要がなくなる。
【００５３】
また、ジョブメモリ記憶部６をプリンタに設けることで、プリンタで設定したジョブメモリも画像管理装置１で登録することができ、画像管理システムに接続する全ての機器でジョブメモリを共有することができる。
【００５４】
また、画像管理装置１から取得したジョブメモリがスキャナ２の機能に適合しない場合、例えば、ジョブメモリには「両面読み取り」が設定されているが、スキャナには「片面読み取り」の機能しか無い場合、ユーザがジョブメモリを取得した段階で警告を発することで、パラメータを修正させることを促しても良い。しかし、画像管理装置１から取得した段階で、ジョブメモリの「両面読み取り」から「片面読み取り」に自動的に変更することで、ジョブメモリを取得した段階で使用できない機能の警告等を受けるという煩わしさが無くなる。更に、スキャナ２に「両面読み取り」の機能が追加された際に、スキャナ２に登録されているパラメータを変更することもできる。
【００５５】
従って、スキャナの操作表示部でパラメータを設定しても、設定したパラメータは画像管理装置に自動的に登録されるのでユーザの負担を軽減することができる。
【００５６】
また、他のスキャナに関連付けられているジョブメモリを取得し、取得したジョブメモリとスキャナで設定したパラメータとを合成することで、スキャナ毎に同じジョブメモリを作成する必要がなくなり、ユーザの手間を省くとともに、画像管理装置のメモリ容量の軽減につながる。
【００５７】
また、ジョブメモリを複数のスキャナで共有で登録することで、ユーザ識別番号等を入力しなくても、ジョブメモリを使用することができる。
【００５８】
また、同一機種のスキャナが複数存在する場合、任意の１つのスキャナでジョブメモリを作成すれば、他のスキャナでも同一のジョブメモリを使用することができる。
【００５９】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、パラメータの設定またはジョブメモリの登録をより簡単に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明を適用した画像管理システムの概略構成の一例を示す図である。
【図２】画像管理装置１およびスキャナ２に設けられたパラメータ設定装置１５の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【図３】スキャナ２でパラメータを設定するとともに、画像処理装置１からジョブメモリを取得し、パラメータとジョブメモリとを合成して設定したパラメータをジョブメモリとして画像管理装置１に登録する処理手順を示すフローチャートである。
【図４】パラメータを設定する際に操作表示部１９に表示されるパラメータ設定画面２３の一例を示す図である。
【図５】図４における「ジョブメモリ取得」のボタン２４を操作等した際に操作表示部１９に表示されるジョブメモリ選択画面２５の一例を示す図である。
【図６】図５における「定型作業１」のボタン２６を操作等した際に操作表示部１９に表示されるジョブメモリのパラメータ表示画面２８の一例を示す図である。
【図７】図６における「パラメータの未設定部に設定」のボタン２９を操作等した際に操作表示部１９に表示されるパラメータ設定画面３２の一例を示す図である。
【図８】図６における「ジョブメモリの未設定部に設定」のボタン３０を操作等した際に操作表示部１９に表示されるパラメータ設定画面３２の一例を示す図である。
【符号の説明】
１ 画像管理装置
２ スキャナ
３ プリンタ
４ クライアント
５ ネットワーク
６ ジョブメモリ記憶部
７ ジョブメモリ検索部
８ ジョブメモリ登録部
９ ジョブメモリ削除部
１０ ジョブメモリ転送部
１１ パラメータ取得部
１２ パラメータ検証部
１３ パラメータ修正部
１４、１７ Ｉ／Ｆ
１５ パラメータ設定装置
１６ スキャナ部
１８ ジョブメモリ取得部
１９ 操作表示部
２０ パラメータ設定部
２１ パラメータ転送部
２２ パラメータ合成部
２３、３２ パラメータ設定画面
２４ 「ジョブメモリ取得」のボタン
２５ ジョブメモリ選択画面
２６ 「定型作業１」のボタン
２７ 「定型作業２」のボタン
２８ ジョブメモリのパラメータ表示画面
２９ 「パラメータの未設定部に設定」のボタン
３０ 「ジョブメモリの未設定部に設定」のボタン
３１ 「ジョブメモリ上書き」のボタン
３３ 「登録」のボタン
【発明の属する技術分野】
本発明は、パラメータ設定装置および方法に関し、特に、スキャナ等の読取装置上で設定したスキャン条件をジョブメモリとして保存するパラメータ設定装置および方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】
一度印刷した画像を必要に応じて再印刷したいといった要求がある。
【０００３】
複写機、プリンタ、スキャナ、ファクシミリ等の画像処理装置においては、ジョブを実行する際に、その動作条件等をパラメータとして設定する必要がある。パラメータの設定には、繁雑な操作が必要であり、特にスキャナでは設定するパラメータの数が多いために、ジョブの実行準備に要する時間が長くなる。
【０００４】
このため、画像処理装置においては、装置のパラメータを登録し、これを呼び出すことで手動操作によるパラメータの設定に代えて利用することのできるジョブメモリが使用されている。このジョブメモリは、登録を行う時点での装置のパラメータを登録するものであり、通常、パラメータの設定を終えた状態で登録を行う。また、必ずしもパラメータの全項目を設定する必要がなく、一部の項目を設定するようにしても良い。
【０００５】
ところで、最近では、画像処理装置は複合機としてネットワークに接続されて使用されることも多くなり、パラメータの設定をより簡単に行うことができる技術が提案されている。
【０００６】
例えば、スキャナ装置として使用できるデジタル複写装置のディスプレイ・タッチパネル等でスキャン条件が選択設定され、デジタル複写装置がその設定されたスキャン条件にしたがってセットそれた原稿の画像を読み取り、その画像データをワークステーション装置に送出し、ワークステーション装置はその画像データを取り込んで加工処理を行なうものがある（例えば、特許文献１参照）。
【０００７】
【特許文献１】
特開平９−５１３９８号公報
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、特許文献１においては、単にデジタル複写機装置のディスプレイ・タッチパネル等でスキャン条件を設定するだけであり、設定したスキャン条件をジョブメモリとして保存することができなかった。
【０００９】
そこで、本発明は、スキャナ等の読取装置上で設定したスキャン条件をジョブメモリとして保存することで、パラメータの設定をより簡単に行うことのできるパラメータ設定装置および方法を提供することを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項１の発明は、画像読取側で原稿を読み取る際の読み取り条件であるパラメータを設定するパラメータ設定方法において、前記画像読取側で前記パラメータを設定し、ネットワークを介して接続する画像管理装置から予めパラメータを設定した少なくとも１つのジョブメモリを取得し、該取得したジョブメモリの中の所望のジョブメモリを選択し、該選択したジョブメモリのパラメータと前記画像読取側で設定したパラメータとを合成し、該合成したパラメータを前記画像管理装置でジョブメモリとして登録することを特徴とする。
【００１１】
また、請求項２の発明は、請求項１の発明において、前記合成は、前記画像読取側で設定したパラメータで設定されていない要素については前記ジョブメモリのパラメータの設定を有効とすることを特徴とする。
【００１２】
また、請求項３の発明は、請求項１の発明において、前記合成は、前記ジョブメモリのパラメータで設定されていない要素については前記画像読取側で設定したパラメータの設定を有効とすることを特徴とする。
【００１３】
また、請求項４の発明は、請求項１の発明において、前記合成は、前記ジョブメモリのパラメータの設定を全て有効にすることを特徴とする。
【００１４】
また、請求項５の発明は、請求項１の発明において、前記画像管理装置から取得する前記ジョブメモリに、前記画像読取側では対応できないパラメータが含まれている場合、該パラメータを対応可能なパラメータに変更することを特徴とする。
【００１５】
また、請求項６の発明は、画像読取側で原稿を読み取る際の読み取り条件であるパラメータを設定するパラメータ設定装置において、前記画像読取側で前記パラメータを設定するパラメータ設定手段と、ネットワークを介して接続する画像管理装置から予めパラメータを設定した少なくとも１つのジョブメモリを取得するジョブメモリ取得手段と、前記ジョブメモリ取得手段で取得したジョブメモリの中から所望のジョブメモリを選択した際に、該選択したジョブメモリのパラメータと前記画像読取側で設定したパラメータとを合成するパラメータ合成手段と、前記パラメータ合成手段で合成したパラメータを前記画像管理装置に転送するパラメータ転送手段とを具備し、前記画像管理装置は転送されたパラメータをジョブメモリとして登録することを特徴とする。
【００１６】
また、請求項７の発明は、請求項６の発明において、前記パラメータ合成手段は、前記パラメータ設定手段で設定したパラメータで設定されていない要素については前記ジョブメモリのパラメータの設定を有効とすることを特徴とする。
【００１７】
また、請求項８の発明は、請求項６の発明において、前記パラメータ合成手段は、前記ジョブメモリのパラメータで設定されていない要素については前記パラメータ設定手段で設定したパラメータの設定を有効とすることを特徴とする。
【００１８】
また、請求項９の発明は、請求項６の発明において、前記パラメータ合成手段は、前記ジョブメモリのパラメータの設定を全て有効にすることを特徴とする。
【００１９】
また、請求項１０の発明は、請求項６の発明において、前記ジョブメモリ取得手段は、前記画像管理装置から取得する前記ジョブメモリに、前記画像読取側では対応できないパラメータが含まれている場合、該パラメータを対応可能なパラメータに変更するパラメータ修正手段を具備することを特徴とする。
【００２０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係わるパラメータ設定装置および方法の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
【００２１】
図１は、本発明を適用した画像管理システムの概略構成の一例を示す図である。
【００２２】
図１に示すように、画像管理システムは、画像管理装置１、スキャナ２、プリンタ３、クライアント４がネットワーク５を介して接続している。
【００２３】
ここで、画像管理装置１は印刷等で利用された画像を管理し、当該画像を再利用に供し、スキャナ２は原稿を読み取って画像データを出力し、プリンタ３は画像データ等の印刷データに基づいて用紙上に画像を形成し、クライアント４はアプリケーションソフトウェアの使用または画像管理装置１等へのアクセスを行う。なお、スキャナ２およびプリンタ３は、両者の機能を備えた同一の装置でも良い。
【００２４】
図２は、画像管理装置１およびスキャナ２に設けられたパラメータ設定装置１５の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【００２５】
図２に示すように、画像管理装置１は、ジョブメモリが登録されるジョブメモリ記憶部６、ユーザ識別番号またはスキャナ名（ＩＰアドレスでも良い）を基にジョブメモリを検索するジョブメモリ検索部７、ジョブメモリをジョブメモリ記憶部６に登録するジョブメモリ登録部８、ジョブメモリ記憶部６に登録されているジョブメモリを削除するジョブメモリ削除部９、ジョブメモリをスキャナ２に転送するジョブメモリ転送部１０、スキャナ２から転送されてきたパラメータを取得するパラメータ取得部１１、ジョブメモリをジョブメモリ記憶部６に登録する際に同じパラメータのジョブメモリがメモリ記憶部６に登録されているか否か検証するパラメータ検証部１２、現在のスキャナ２の状態をジョブメモリへ反映するパラメータ修正部１３、ネットワークと５接続するＩ／Ｆ（インタフェイス）１４から構成されている。
【００２６】
また、図２に示すように、スキャナ２は、画像管理装置１からのジョブメモリの取得、スキャナ条件であるパラメータの設定、およびジョブメモリとパラメータとの合成を行うパラメータ設定装置１５、スキャナを実行するスキャナ部１６、ネットワーク５と接続するＩ／Ｆ１７から構成されている。
【００２７】
ここで、パラメータ設定装置１５は、画像管理装置１に登録されているジョブメモリを取得するジョブメモリ取得部１８、パラメータ設定装置１５を操作するユーザに対して操作に必要な情報またはジョブメモリ等を表示するとともに、ユーザの指示を入力する操作表示部１９、スキャナ２を実行する際のスキャン条件等（パラメータ）を設定するパラメータ設定部２０、パラメータを画像管理装置１に転送するパラメータ転送部２１、ジョブメモリの合成を行うパラメータ合成部２２から構成されている。
【００２８】
ここで、ジョブメモリ取得部１８は、例えば、ジョブメモリでは入力原稿として「Ａ６」と記述されているが、スキャナの用紙認識部では「Ａ６」をサポートしていない場合、「Ａ６」の値を「非定型サイズ」と置き換える。また、「両面読み取り」とジョブメモリには記述されているが、スキャナ２に両面読み取り機能が設けられていない場合、「両面読み取り」を「片面」と置き換える。
【００２９】
また、パラメータ合成部２２は、操作表示部１９で設定しているパラメータを、画像管理装置１から取得したジョブメモリの未設定部分に設定したり、表示操作部１９で設定しているパラメータの未設定部分にジョブメモリの値を設定したり、取得したジョブメモリの値を、操作表示部１９で設定しているパラメータに全て上書きすることもできる。なお、パラメータを合成する際には、特定のパラメータだけは操作表示部１９で設定しているパラメータを自動的に優先することもできる。例えば、ジョブメモリを作成した段階では、出力先（プリンタ）は「両面機能」を設けていたが、現状では故障等の理由で使用できない場合、出力先に関するパラメータはジョブメモリの値を優先せずに、現在操作表示部１９で設定しているパラメータを優先する。
【００３０】
なお、画像管理装置１の各構成部をスキャナ２が設けても良い。ただし、画像管理装置１のジョブメモリ記憶部６とスキャナ２のジョブメモリ記憶部６との整合性をとるために、画像管理装置１とスキャナ２との間でジョブメモリを転送し合わなければならない。また、スキャナ２に画像管理装置１の各構成部を設けることで、スキャナ２同士でジョブメモリを転送することもできる。また、スキャナ２の設定が変更された際に、スキャナ２のジョブメモリ記憶部６に登録されているジョブメモリのパラメータを自動的に変更させることができる。
【００３１】
次に、スキャナ２でパラメータを設定するとともに、画像処理装置１からジョブメモリを取得し、パラメータとジョブメモリとを合成して設定したパラメータをジョブメモリとして画像管理装置１に登録する処理手順について図３のフローチャートを参照して説明する。
【００３２】
スキャナの操作表示部でスキャン条件であるパラメータを設定し（ステップＳ３０１）、画像管理装置からジョブメモリを取得する場合（ステップＳ３０２でＹＥＳ）、取得したジョブメモリの未設定部分にパラメータを設定する場合（ステップＳ３０３でＹＥＳ）、ジョブメモリの未設定部分にパラメータを設定し、（ステップＳ３０４）、ステップＳ３０８に進む。
【００３３】
また、ステップＳ３０２において、ジョブメモリを取得しない場合（ステップＳ３０２でＮＯ）、パラメータの設定が終了していれば、ステップＳ３０８に進む。
【００３４】
また、ステップＳ３０３において、取得したジョブメモリの未設定部分にパラメータを設定せずに（ステップＳ３０３でＮＯ）、パラメータの未設定部分にジョブメモリの値を設定する場合（ステップＳ３０５でＹＥＳ）、パラメータの未設定部分にジョブメモリの値を設定し（ステップＳ３０６）、ステップＳ３０８に進む。
【００３５】
また、ステップＳ３０５において、パラメータの未設定部分にジョブメモリの値を設定しない場合（ステップＳ３０５でＮＯ）、ジョブメモリの値を、パラメータに全て上書きし（ステップＳ３０７）、ステップＳ３０８に進む。
【００３６】
そして、設定したパラメータをジョブメモリとして画像管理装置に登録する場合（ステップＳ３０８でＹＥＳ）、画像管理装置にパラメータを送信し（ステップＳ３０９）、画像管理装置はスキャナから受信したパラメータをジョブメモリとして登録し（ステップＳ３１０）、処理手順を終了する。なお、設定したパラメータをジョブメモリとして画像管理装置に登録しない場合は（ステップＳ３０８でＮＯ）、何も処理を行わずに処理手順を終了する。
【００３７】
次に、スキャナ２でパラメータを設定するとともに、画像処理装置１からジョブメモリを取得し、パラメータとジョブメモリとの合成について具体的な一例を用いて説明する。
【００３８】
図４は、パラメータを設定する際に操作表示部１９に表示されるパラメータ設定画面２３の一例を示す図である。
【００３９】
パラメータを新規作成し、例えば、図４が示すように、「読取解像度」を「２００ｄｐｉ」に、「入力原稿」を「Ａ３」に設定し、「原稿の種類」は設定していない。ここで、「ジョブメモリ取得」のボタン２４を操作等すると、画像管理装置１に登録されているジョブメモリを取得することができる。
【００４０】
図５は、図４における「ジョブメモリ取得」のボタン２４を操作等した際に操作表示部１９に表示されるジョブメモリ選択画面２５の一例を示す図である。
【００４１】
図５に示すように、画像管理装置１に登録されているジョブメモリとして「定型作業１」および「定型作業２」が表示されている。そして、「定型作業１」のボタン２６を操作等すると、「定型作業１」のパラメータが操作表示部に表示され、「定型作業２」のボタン２７を操作等すると、「定型作業２」のパラメータが操作表示部に表示される。
【００４２】
図６は、図５における「定型作業１」のボタン２６を操作等した際に操作表示部１９に表示されるジョブメモリのパラメータ表示画面２８の一例を示す図である。
【００４３】
図６に示すように、「定型作業１」のパラメータが表示されている。例えば、「読取解像度」は「３００ｄｐｉ」、「原稿の種類」は「文字／写真」に設定されており、「入力原稿」は設定されていない。そして、「パラメータの未設定部に設定」のボタン２９を操作等すると、パラメータ設定画面で設定したパラメータの未設定部分に、「定型作業１」のパラメータが設定される。
【００４４】
図７は、図６における「パラメータの未設定部に設定」のボタン２９を操作等した際に操作表示部１９に表示されるパラメータ設定画面３２の一例を示す図である。
【００４５】
図７に示すように、図４のパラメータ設定画面２３で未設定だった「原稿の種類」が「文字／写真」に設定されている。そして、「登録」のボタン３３を操作等すると、「読取解像度＝２００ｄｐｉ」、「原稿の種類＝文字／写真」、「入力原稿＝Ａ３」のパラメータがジョブメモリとして登録される。
【００４６】
また、図６において、「ジョブメモリの未設定部に設定」のボタン３０を操作等すると、「定型作業１」のパラメータの未設定部分に、図４のパラメータ設定画面２３で設定したパラメータが設定される。
【００４７】
図８は、図６における「ジョブメモリの未設定部に設定」のボタン３０を操作等した際に操作表示部１９に表示されるパラメータ設定画面３２の一例を示す図である。
【００４８】
図８に示すように、図６のジョブメモリのパラメータ表示画面２８で未設定だった「入力原稿」が「Ａ３」に設定されている。そして、「登録」のボタン３３を操作等すると、「読取解像度＝３００ｄｐｉ」、「原稿の種類＝文字／写真」、「入力原稿＝Ａ３」のパラメータがジョブメモリとして登録される。
【００４９】
また、図６において、「ジョブメモリ上書き」のボタン３１を操作等すると、図４のパラメータ設定画面２３で設定したパラメータに、「定型作業１」のパラメータが上書きされる。
【００５０】
なお、図５に示すジョブメモリ選択画面２５において、自スキャナとは違う機種または違う設定のスキャナで設定したジョブメモリを選択した場合、自スキャナの設定に合わせて置き換えることで、どのようなスキャナで設定されたジョブメモリでも使用することができる。
【００５１】
また、上記実施例において、１つのジョブメモリを取得する構成について説明してきたが、複数のジョブメモリを取得する構成でも良い。ただし、このような構成では、各々のジョブメモリにおける未設定のパラメータが補完されることになり、パラメータが重複する場合、優先度を決定する。
【００５２】
また、ジョブメモリを機能毎に登録することができる。例えば、プリント機能、スキャン機能、ファイル変換機能等といったように機能を分け、ジョブメモリを登録する際には、プリント機能のみを含んだジョブメモリを登録したり、プリント機能とスキャン機能との組み合わせを含んだジョブメモリを登録することもできる。更に、操作表示部１９にジョブメモリを表示する際に、機能毎に表示することもできるため、複数のジョブメモリを合成する際に、重複するパラメータをユーザが考慮する必要がなくなる。
【００５３】
また、ジョブメモリ記憶部６をプリンタに設けることで、プリンタで設定したジョブメモリも画像管理装置１で登録することができ、画像管理システムに接続する全ての機器でジョブメモリを共有することができる。
【００５４】
また、画像管理装置１から取得したジョブメモリがスキャナ２の機能に適合しない場合、例えば、ジョブメモリには「両面読み取り」が設定されているが、スキャナには「片面読み取り」の機能しか無い場合、ユーザがジョブメモリを取得した段階で警告を発することで、パラメータを修正させることを促しても良い。しかし、画像管理装置１から取得した段階で、ジョブメモリの「両面読み取り」から「片面読み取り」に自動的に変更することで、ジョブメモリを取得した段階で使用できない機能の警告等を受けるという煩わしさが無くなる。更に、スキャナ２に「両面読み取り」の機能が追加された際に、スキャナ２に登録されているパラメータを変更することもできる。
【００５５】
従って、スキャナの操作表示部でパラメータを設定しても、設定したパラメータは画像管理装置に自動的に登録されるのでユーザの負担を軽減することができる。
【００５６】
また、他のスキャナに関連付けられているジョブメモリを取得し、取得したジョブメモリとスキャナで設定したパラメータとを合成することで、スキャナ毎に同じジョブメモリを作成する必要がなくなり、ユーザの手間を省くとともに、画像管理装置のメモリ容量の軽減につながる。
【００５７】
また、ジョブメモリを複数のスキャナで共有で登録することで、ユーザ識別番号等を入力しなくても、ジョブメモリを使用することができる。
【００５８】
また、同一機種のスキャナが複数存在する場合、任意の１つのスキャナでジョブメモリを作成すれば、他のスキャナでも同一のジョブメモリを使用することができる。
【００５９】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、パラメータの設定またはジョブメモリの登録をより簡単に行うことができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明を適用した画像管理システムの概略構成の一例を示す図である。
【図２】画像管理装置１およびスキャナ２に設けられたパラメータ設定装置１５の機能的な構成の一例を示すブロック図である。
【図３】スキャナ２でパラメータを設定するとともに、画像処理装置１からジョブメモリを取得し、パラメータとジョブメモリとを合成して設定したパラメータをジョブメモリとして画像管理装置１に登録する処理手順を示すフローチャートである。
【図４】パラメータを設定する際に操作表示部１９に表示されるパラメータ設定画面２３の一例を示す図である。
【図５】図４における「ジョブメモリ取得」のボタン２４を操作等した際に操作表示部１９に表示されるジョブメモリ選択画面２５の一例を示す図である。
【図６】図５における「定型作業１」のボタン２６を操作等した際に操作表示部１９に表示されるジョブメモリのパラメータ表示画面２８の一例を示す図である。
【図７】図６における「パラメータの未設定部に設定」のボタン２９を操作等した際に操作表示部１９に表示されるパラメータ設定画面３２の一例を示す図である。
【図８】図６における「ジョブメモリの未設定部に設定」のボタン３０を操作等した際に操作表示部１９に表示されるパラメータ設定画面３２の一例を示す図である。
【符号の説明】
１ 画像管理装置
２ スキャナ
３ プリンタ
４ クライアント
５ ネットワーク
６ ジョブメモリ記憶部
７ ジョブメモリ検索部
８ ジョブメモリ登録部
９ ジョブメモリ削除部
１０ ジョブメモリ転送部
１１ パラメータ取得部
１２ パラメータ検証部
１３ パラメータ修正部
１４、１７ Ｉ／Ｆ
１５ パラメータ設定装置
１６ スキャナ部
１８ ジョブメモリ取得部
１９ 操作表示部
２０ パラメータ設定部
２１ パラメータ転送部
２２ パラメータ合成部
２３、３２ パラメータ設定画面
２４ 「ジョブメモリ取得」のボタン
２５ ジョブメモリ選択画面
２６ 「定型作業１」のボタン
２７ 「定型作業２」のボタン
２８ ジョブメモリのパラメータ表示画面
２９ 「パラメータの未設定部に設定」のボタン
３０ 「ジョブメモリの未設定部に設定」のボタン
３１ 「ジョブメモリ上書き」のボタン
３３ 「登録」のボタン
Claims (10)
- 画像読取側で原稿を読み取る際の読み取り条件であるパラメータを設定するパラメータ設定方法において、
前記画像読取側で前記パラメータを設定し、
ネットワークを介して接続する画像管理装置から予めパラメータを設定した少なくとも１つのジョブメモリを取得し、該取得したジョブメモリの中の所望のジョブメモリを選択し、該選択したジョブメモリのパラメータと前記画像読取側で設定したパラメータとを合成し、該合成したパラメータを前記画像管理装置でジョブメモリとして登録する
ことを特徴とするパラメータ設定方法。 - 前記合成は、
前記画像読取側で設定したパラメータで設定されていない要素については前記ジョブメモリのパラメータの設定を有効とする
ことを特徴とする請求項１記載のパラメータ設定方法。 - 前記合成は、
前記ジョブメモリのパラメータで設定されていない要素については前記画像読取側で設定したパラメータの設定を有効とする
ことを特徴とする請求項１記載のパラメータ設定方法。 - 前記合成は、
前記ジョブメモリのパラメータの設定を全て有効にする
ことを特徴とする請求項１記載のパラメータ設定方法。 - 前記画像管理装置から取得する前記ジョブメモリに、前記画像読取側では対応できないパラメータが含まれている場合、該パラメータを対応可能なパラメータに変更する
ことを特徴とする請求項１記載のパラメータ設定方法。 - 画像読取側で原稿を読み取る際の読み取り条件であるパラメータを設定するパラメータ設定装置において、
前記画像読取側で前記パラメータを設定するパラメータ設定手段と、
ネットワークを介して接続する画像管理装置から予めパラメータを設定した少なくとも１つのジョブメモリを取得するジョブメモリ取得手段と、
前記ジョブメモリ取得手段で取得したジョブメモリの中から所望のジョブメモリを選択した際に、該選択したジョブメモリのパラメータと前記画像読取側で設定したパラメータとを合成するパラメータ合成手段と、
前記パラメータ合成手段で合成したパラメータを前記画像管理装置に転送するパラメータ転送手段と
を具備し、
前記画像管理装置は転送されたパラメータをジョブメモリとして登録する
ことを特徴とするパラメータ設定装置。 - 前記パラメータ合成手段は、
前記パラメータ設定手段で設定したパラメータで設定されていない要素については前記ジョブメモリのパラメータの設定を有効とする
ことを特徴とする請求項６記載のパラメータ設定装置。 - 前記パラメータ合成手段は、
前記ジョブメモリのパラメータで設定されていない要素については前記パラメータ設定手段で設定したパラメータの設定を有効とする
ことを特徴とする請求項６記載のパラメータ設定装置。 - 前記パラメータ合成手段は、
前記ジョブメモリのパラメータの設定を全て有効にする
ことを特徴とする請求項６記載のパラメータ設定装置。 - 前記ジョブメモリ取得手段は、
前記画像管理装置から取得する前記ジョブメモリに、前記画像読取側では対応できないパラメータが含まれている場合、該パラメータを対応可能なパラメータに変更するパラメータ修正手段
を具備することを特徴とする請求項６記載のパラメータ設定装置。
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