JP2014128917A - 劣化書板の改修工法及びこれに使用する磁性有機高分子目地材料 - Google Patents

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Abstract

【課題】保管の際にロール状に巻いておく必要がない四角形状の書板タイルを使用することにより,劣化した筆記面の全体に複数枚の書板タイルを縦横に貼り付けて密着させることができ,このため捲き癖をとるために長時間放置する必要がなく結果として施工を迅速に行うことができる劣化書板の改修工法およびこれに使用する磁性有機高分子目地材料を提供する。
【解決手段】筆記層と,該筆記層の下層に軟質磁性金属箔層または軟質磁性粉体と合成樹脂を混合して硬化させた軟質磁性体層から成る四角形状の書板タイルを,劣化した書板の表面に複数枚貼り付けて縦横に目地を形成し,該目地に軟質磁性粉体と合成樹脂を混練した磁性有機高分子目地材料を充填して硬化させ,劣化した書板の表面を改修することを特徴とする劣化書板の改修工法である。
【選択図】図1

Description

本発明は、長年の使用により筆記面が劣化した黒板や水性マーカーペンで筆記する白板等の書板の表面に貼り付けて新規の筆記面を形成する劣化書板の改修工法及びこれに使用する磁性有機高分子目地材料に関する。
従来、学校の教室等に設置されている黒板や白板の表面が劣化した際に,その筆記面に市販の水溶性接着剤を用いて接着させることで新規の筆記面を形成する筆記面交換用表面材が提案されている(特許文献1)。該筆記面交換用表面材は,筆記面と,該筆記面の下側に設けた厚さ50〜100μmの鉄箔層と,該鉄箔層の下側に設けた,施工の際に接着剤による接着が可能な材質の可撓性基材層とから成る構造をもつことを特徴とする磁気性能を持った軽量かつシート状の書板の筆記面交換用表面材である。
特開平7−132697号公報
しかしながら、特許文献1記載の筆記面交換用表面材はシート状であるため,保管の際はロール状にする必要があり,長期間の保管により捲き癖が付いたり,特に冬場には低温のために可撓性基材層が硬くなって,容易には平滑状態に復元させることが難しいという課題がある。このため,現場にて捲き癖を解消させるために,一定の時間平滑な床に放置する必要があり,施工に時間が掛かっていた。また,学校の教室等に設置されている黒板や白板は横寸法が2700〜5400mm程度,縦寸法は900mmまたは1200mmと大型であるため,一度捲き癖が付くと水溶性接着剤を用いても劣化した筆記面全体に該筆記面交換用表面材を密着させることが難しいという課題がある。
本発明が解決しようとする課題は、保管の際にロール状に巻いておく必要がない四角形状の書板タイルを使用することにより,劣化した筆記面の全体に複数枚の書板タイルを縦横に貼り付けて密着させることができ,このため捲き癖をとるために長時間放置する必要がなく結果として施工を迅速に行うことができる劣化書板の改修工法およびこれに使用する磁性有機高分子目地材料を提供することにある。
請求項1記載の発明は、筆記層と,該筆記層の下層に軟質磁性金属箔層または軟質磁性粉体と有機高分子エラストマーを主体とする軟質磁性体層が形成された四角形状の書板タイルを,劣化した書板の表面に複数枚貼り付けて縦横に目地を形成し,該目地に軟質磁性粉体を有機高分子に混練混合した磁性有機高分子目地材料を充填して硬化させ,劣化した書板の表面を改修することを特徴とする劣化書板の改修工法を提供する。
請求項2記載の発明は,軟質磁性金属箔層は鉄箔層であることを特徴とする請求項1記載の劣化書板の改修工法を提供する。
請求項3記載の発明は、筆記層と,該筆記層の下層に硬質磁性粉体と有機高分子エラストマーを主体とする硬質磁性体層が形成された四角形状の書板タイルを,劣化した書板の表面に複数枚貼り付けて縦横に目地を形成し,該目地に硬質磁性粉体と有機高分子に混練混合した磁性有機高分子目地材料を充填して硬化させ,劣化した書板の表面を改修することを特徴とする劣化書板の改修工法を提供する。
請求項4記載の発明は、請求項2記載の劣化書板の改修工法により改修され,磁性有機高分子目地材料の硬化後の筆記層の表面側から磁化手段によって硬質磁性体層及び磁性有機高分子目地材料を磁化させることを特徴とする劣化書板の改修工法を提供する。
請求項5記載の発明は,有機高分子10〜20重量部に80〜90重量部の軟質磁性粉体を混練混合したことを特徴とする請求項1記載の磁性有機高分子目地材料を提供する。
請求項6の発明は,有機高分子10〜20重量部に80〜90重量部の硬質磁性粉体を混練混合したことを特徴とする請求項2記載の磁性有機高分子目地材料を提供する。
本発明に係る請求項1又は請求項2記載の劣化書板の改修工法は,筆記層と,該筆記層の下層に軟質磁性金属箔層若しくは鉄箔層または軟質磁性粉体と有機高分子エラストマーを主体とする軟質磁性体層が形成された四角形状の書板タイルを,筆記面が劣化した書板の該筆記面に縦横に貼り付けるため,劣化した筆記面に個々の書板タイルを確実に密着させて貼り付けることができるという効果がある。また書板タイルは四角形状であるため,複数枚を積層状態で保管することができ,保管中は常に平滑な状態を保つことが可能で,劣化した筆記面が平滑な場合だけでなく多少湾曲状に成っていても該筆記面に容易に密着させることができるという効果がある。このため,現場に複数枚の書板タイルを搬入後,ただちに施工作業を行うことができ,改修を迅速に行うことができる。また,書板タイルは軟質磁性金属箔層または軟磁体性層を有し,劣化した筆記面に貼着された複数枚の書板タイルによって形成される縦横の目地には軟質磁性粉体が混練混合された磁性有機高分子目地材料が充填され硬化しているため,改修後の書板は全面に軟質磁性金属箔層又は軟質磁性体層が配設された状態となり,マグネット部材を磁着させることができる効果がある。
また請求項3記載の劣化書板の改修工法は,筆記層と,該筆記層の下層に硬質磁性粉体と有機高分子エラストマーを主体とする硬質磁性体層が形成された四角形状の書板タイルを,筆記面が劣化した書板の該筆記面に縦横に貼り付けるため,劣化した筆記面に個々の書板タイルを確実に密着させて貼り付けることができるという効果がある。また書板タイルは四角形状であるため,複数枚を積層状態で保管することができ,保管中は常に平滑な状態を保つことが可能で,劣化した筆記面が平滑な場合だけでなく多少湾曲状に成っていても該筆記面に容易に密着させることができるという効果がある。このため,現場に複数枚の書板タイルを搬入後,ただちに施工作業を行うことができ,改修を迅速に行うことができる。また,書板タイルは硬質磁性体層を有し,劣化した筆記面に貼着された複数枚の書板タイルによって形成される縦横の目地には硬質磁性粉体が混練混合された磁性有機高分子目地材料が充填され硬化しているため,改修後の書板は全面に硬質磁性体層が配設された状態となり,マグネット部材を磁着させることができる効果がある。
また請求項4記載の劣化書板の改修工法は,請求項3記載の劣化書板の改修工法により改修された書板タイルの硬質磁性体層及び硬質磁性粉体と有機高分子よりなる磁性有機高分子目地材料を,筆記層の表面側から磁化手段により磁化させるため,改修後の書板表面に鉄等の軟質磁性体を有する部材を磁着させることができる効果がある。特に磁化手段により磁化させる際,同一方向に多極着磁させれば,同じく多極着磁させたマグネットシート材を整列磁着させることができる効果がある。
また請求項5記載の磁性目地材料は,請求項1又は請求項2記載の書板タイルを縦横に貼着した際に形成される縦横の目地を充填することができる共に,該磁性目地材料は有機高分子と軟質磁性体粉体から成るため,目地部分であってもマグネット部材を磁着させる効果がある。
また請求項6記載の目地材料は,請求項3記載の書板タイルを縦横に貼着した際に形成される縦横の目地を充填することができると共に,該磁性目地材料は有機高分子と硬質磁性体粉体から成るため,目地部分であってもマグネット部材を磁着させる効果があるとともに,該磁性目地材料が硬化後は,磁化手段により磁化させることができ,磁化後は鉄等の軟質磁性体を有する部材を磁着させることができる効果がある。特に磁化手段により磁化させる際,同一方向に多極着磁させれば,同じく多極着磁させたマグネットシート材を整列磁着させることができる効果がある。
本発明に係る書板タイルを,劣化した書板表面に複数枚貼り付けた途中の状態を示す正面状態図である。 本発明に係る書板タイルを,劣化した書板表面全体貼り付け,目地に磁性有機高分子目地材料を充填した状態を示す正面状態図である。 本発明に係る書板タイルの状態斜視図である。
次に本発明に係る劣化書板の改修工法を実施するための形態について説明する。
図3は本発明に係る四角形状の書板タイル10の状態斜視図であり,1は筆記層である。筆記層の表面はチョークで筆記可能な面であっても,水性マーカーで筆記可能な樹脂面であってもどちらでもよい。筆記層1の厚さとしては100〜200μmが好ましい。該筆記層1の下層には,請求項1又は請求項2に記載の劣化書板の改修工法の場合は,軟質磁性金属箔層若しくは鉄箔層2または軟質磁性粉体と有機高分子エラストマーを主体とする軟質磁性体層3が形成されていて,請求項3記載の劣化書板の改修工法の場合は,硬質磁性粉体と有機高分子エラストマーを主体とする硬質磁性体層4が形成されている。ここで軟質磁性粉体とは磁石に吸着する物質のうち磁気の影響が無くなると磁石で無くなってしまう鉄,砂鉄粉,ソフトフェライトなどを言い,硬質磁性粉体とは磁石に吸着する物質であって一旦磁化されると半永久的に外部に磁束を供給するハードフェライト,アルニコ磁石などを言う。鉄箔層2の厚さは100〜400μm,軟質磁性体層3または硬質磁性体層4の厚さは300〜800μmがマグネット部材を筆記層表面に確実に吸着させる点から好ましい。
図1において21は表面が劣化した黒板20の筆記面であり,書板タイル10が黒板20の筆記面21の正面視の左側の約半分ほどに一定の縦目地5及び横目地6を取って複数枚貼り付けられている。書板タイル10の筆記面21への貼付は,あらかじめ書板タイル10の軟質磁性金属箔層若しくは鉄箔層2または軟質磁性体層3または硬質磁性体層4の下層にアクリル樹脂やウレタン樹脂またはシリコン樹脂からなる粘着層を設けておいてもよいし,貼り付ける前に接着剤を塗布して圧着させてもよい。
図2は表面が劣化した黒板20の筆記面21の全面に一定幅の縦目地5及び横目地6を取りながら書板タイル10を貼り付けた状態を示し,最右側の幅の狭い書板タイル10aは,筆記面21の幅の合わせて,書板タイル10の幅をカットしたものである。
図2において縦目地5及び横目地6には,請求項1又は請求項2記載の劣化書板の改修工法においては,軟質磁性粉体と有機高分子を混練混合した磁性有機高分子目地材料7が充填され,請求項3記載の劣化書板の改修工法においては,硬質磁性粉体と有機高分子を混練混合した磁性有機高分子目地材料8が充填されている。ここで使用される磁性有機高分子目地材料7,8に使用される有機高分子は,目地の痩せが生じない溶剤や水を使用していない無溶剤型のものが適していて,特には施工現場で簡単に主剤と硬化剤を混合させて反応させて硬化させることができるエポキシ樹脂やウレタン樹脂が適している。
請求項1又は請求項2に記載の劣化書板の改修工法に使用される磁性有機高分子目地材料7は,上記有機高分子10〜20重量部に対して,軟質磁性粉体80〜90重量部が混練混合されると,硬化後の磁性有機高分子目地材料7は良好な軟質磁性の性質を有し,請求項3記載の劣化書板の改修工法に使用される磁性有機高分子目地材料8は上記有機高分子10〜20重量部に対して硬質磁性粉体80〜90重量部が混練混合されると,硬化後の磁性有機高分子目地材料8は良好な硬質磁性の性質を有する。
請求項4の劣化書板の改修工法においては,書板タイル10を劣化書面21の全面に貼着して,縦目地5及び横目地6に硬質磁性粉体と有機高分子を混練混合した磁性有機高分子目地材料8を充填して硬化させたのち,書板タイル10の筆記層1の表面側から磁化手段によって硬質磁性体層4及び該磁性有機高分子目地材料8を磁化させる。
以下,本出願に係る劣化書板の改修工法及びこれに使用する磁性有機高分子目地材料の実施例について具体的に説明する。
筆記層に0.1mmの塩化ビニルフィルムを配設し,該筆記層の下層に軟質磁性体層を積層した。該軟質磁性体層には,有機高分子エラストマーである塩素化ポリエチレン(昭和電工社製 商品名;エラスレン301A(塩素化率32w%,ムニー粘度121°C,ML1+4/85))100重量部と,軟質磁性粉体である鉄粉(JFEスチール社製 商品名;純鉄粉 品番;S−100 平均粒子径;D50/45μm)850重量部と,加工助剤として滑剤及び酸化防止剤3.5重量部を加圧ニーダーにて混練り混合を行った後,粉砕ペレット化し,該ペレットを圧延機にて0.55mm厚にシート成形した軟質磁性体層を使用した。該軟質磁性体層と前記塩化ビニルフィルムとの接着には,アクリル樹脂系エマルジョン(中央理化工業社製 商品名;リカボンド 品番;AP−25 固形分;52%)を筆記層裏面にラミネーターを用いて200g/m塗布し乾燥させた後,該軟磁性体層を圧着させて積層した。形状は45cm×45cm角のタイル状の書板タイルAを作製した。
また有機高分子であるエポキシ樹脂主剤EP001(商品名,弾性エポキシ樹脂接着剤主剤,セメダイン社製)100重量部と,軟質磁性粉体である鉄粉(JFEスチール社製 商品名;純鉄粉 品番;S−100 平均粒子径;D50/45μm)850重量部を撹拌混練後,ビーズミルにて混練分散して磁性有機高分子目地材料A主剤を作製し,同じく有機高分子であるエポキシ樹脂硬化剤EP001(商品名,弾性エポキシ樹脂接着剤硬化剤,セメダイン社製)100重量部と軟質磁性粉体である鉄粉(JFEスチール社製 商品名;純鉄粉 品番;S−100 平均粒子径;D50/45μm)850重量部を撹拌混練後,ビーズミルにて混練分散して磁性有機高分子目地材料A硬化剤を作製した。該磁性有機高分子目地材料A主剤と同硬化剤は重量配合比1:1で混練り混合することにより施工現場の温度で硬化する磁性有機高分子目地材料Aとなる。
次に縦910mm×910mm×12mm厚みのコンパネに,目地幅5mmで縦横各2枚合計4枚の上記書板タイルAを,水系ビニルウレタン系接着剤コニシボンドCU3主剤100重量部に同硬化剤15重量部(コニシ社製)を撹拌混合後,塗布量200〜300g/mにて貼着し,目地には上記磁性有機高分子目地材料Aを充填し,目地表面を書板タイルAと面一に平滑にして硬化させて実施例1の試験体とした。
実施例1の軟質磁性体層に代えて鉄箔層として厚さ0.21mmの亜鉛メッキ鋼板(東洋鋼鈑社製)を使用した他は,実施例1と同様の方法で書板タイルBを作製し,該書板体タイルBと実施例1に記載の磁性有機高分子目地材料Aを使用して,実施例1と同様の方法で実施例2の試験体を作製した。
筆記層に0.1mmの塩化ビニルフィルムを配設し,該筆記層の下層に硬質磁性体層を積層した。該硬質磁性体層には,有機高分子エラストマーであるエラスレン301A 100重量部と,硬質磁性粉体である等方性ストロンチウムフェライト粉(フィージャーマグネックス社製 品番;HM403 平均粒子径;D50/1.7μm)770重量部と,加工助剤として滑剤及び酸化防止剤3.5重量部を加圧ニーダーにて混練り混合を行った後,粉砕ペレット化し,該ペレットを圧延機にて0.60mm厚にシート成形した硬質磁性体層を使用した。該硬質磁性体層と前記塩化ビニルフィルムとの接着には,接着剤AP−25を筆記層裏面にラミネーターを用いて200g/m塗布し乾燥させた後,該軟磁性体層を圧着させて積層した。形状は45cm×45cm角のタイル状の書板タイルCを作製した。
また有機高分子であるエポキシ樹脂主剤EP001 100重量部と,硬質磁性粉体である等方性ストロンチウムフェライト粉(フィージャーマグネックス社製 品番;HM403 平均粒子径;D50/1.7μm)770重量部を撹拌混練後,ビーズミルにて混練分散して磁性有機高分子目地材料C主剤を作製し,同じく有機高分子であるエポキシ樹脂硬化剤EP001 100重量部と硬質磁性粉体である等方性ストロンチウムフェライト粉(フィージャーマグネックス社製 品番;HM403 平均粒子径D50/1.7μm)770重量部を撹拌混練後,ビーズミルにて混練分散して磁性有機高分子目地材料C硬化剤を作製した。該磁性有機高分子目地材料C主剤と同硬化剤は重量配合比1:1で混練り混合することにより施工現場の温度で硬化する磁性有機高分子目地材料Cとなる。
次に縦910mm×910mm×12mm厚みのコンパネに,目地幅5mmで縦横各2枚合計4枚の上記書板タイルCを,水系ビニルウレタン系接着剤コニシボンドCU3主剤100重量部に同硬化剤15重量部を撹拌混合後,塗布量200〜300g/mにて貼着し,目地には上記磁性有機高分子目地材料Cを充填し,目地表面を書板タイルCと面一に平滑にして硬化させ,さらに永久磁石型多極着磁ロールを接触させて,片面2.0mmピッチの多極着磁を施して実施例3の試験体とした。
〔評価項目及び評価方法〕
〔施工性〕
実施例1乃至実施例3の試験体作製時の施工性について,迅速に施工ができたものを○とし,コンパネより浮きが生じて施工に手間が生じたものを×と評価した。
〔平滑性〕
実施例1乃至実施例3の試験体表面の平滑状態を目視で確認し,コンパネと密着し平滑であるものを○とし,浮きがあるものを×と評価した。
〔マグネット吸着性〕
実施例1乃至実施例3の試験体を垂直に保持し,多極着磁(極間2.0mm)を施した,軟鉄との磁気吸着力31gf/Cmの等方性マグネットシート(3cm×3cm)を,非磁性体に積層してなる自重70gfのマグネット部品を試験体表面に磁着させる。該マグネット部品が落下しないものを○と評価し,落下するものを×と評価した。
〔評価結果〕
評価結果を表1に示す。実施例1乃至実施例3はいずれも○評価であった。
Figure 2014128917


1 筆記層
2 軟質磁性金属箔層若しくは鉄箔層
3 軟質磁性体層
4 硬質磁性体層
5 縦目地
6 横目地
7 磁性有機高分子目地材料
8 磁性有機高分子目地材料
10 書板タイル
20 黒板
21 劣化書面
筆記層に0.1mmの塩化ビニルフィルムを配設し,該筆記層の下層に軟質磁性体層を積層した。該軟質磁性体層には,有機高分子エラストマーである塩素化ポリエチレン(昭和電工社製 商品名;エラスレン301A(塩素化率32w%,ムニー粘度121°C,ML1+4/85))100重量部と,軟質磁性粉体である鉄粉(JFEスチール社製 商品名;純鉄粉 品番;MG270H 平均粒子径;D50/75μm)850重量部と,加工助剤として滑剤及び酸化防止剤3.5重量部を加圧ニーダーにて混練り混合を行った後,粉砕ペレット化し,該ペレットを圧延機にて0.55mm厚にシート成形した軟質磁性体層を使用した。該軟質磁性体層と前記塩化ビニルフィルムとの接着には,アクリル樹脂系エマルジョン(中央理化工業社製 商品名;リカボンド 品番;AP−25 固形分;52%)を筆記層裏面にラミネーターを用いて200g/m塗布し乾燥させた後,該軟磁性体層を圧着させて積層した。形状は45cm×45cm角のタイル状の書板タイルAを作製した。
また有機高分子であるエポキシ樹脂主剤EP001(商品名,弾性エポキシ樹脂接着剤主剤,セメダイン社製)100重量部と,軟質磁性粉体である鉄粉(JFEスチール社製 商品名;純鉄粉 品番;MG270H 平均粒子径;D50/75μm)850重量部を撹拌混練後,ビーズミルにて混練分散して磁性有機高分子目地材料A主剤を作製し,同じく有機高分子であるエポキシ樹脂硬化剤EP001(商品名,弾性エポキシ樹脂接着剤硬化剤,セメダイン社製)100重量部と軟質磁性粉体である鉄粉(JFEスチール社製 商品名;純鉄粉 品番;MG270H 平均粒子径;D50/75μm)850重量部を撹拌混練後,ビーズミルにて混練分散して磁性有機高分子目地材料A硬化剤を作製した。該磁性有機高分子目地材料A主剤と同硬化剤は重量配合比1:1で混練り混合することにより施工現場の温度で硬化する磁性有機高分子目地材料Aとなる。

Claims (6)

  1. 筆記層と,該筆記層の下層に軟質磁性金属箔層または軟質磁性粉体と有機高分子エラストマーを主体とする軟質磁性体層が形成された四角形状の書板タイルを,劣化した書板の表面に複数枚貼り付けて縦横に目地を形成し,該目地に軟質磁性粉体を有機高分子に混練混合した磁性有機高分子目地材料を充填して硬化させ,劣化した書板の表面を改修することを特徴とする劣化書板の改修工法。
  2. 軟質磁性金属箔層は鉄箔層であることを特徴とする請求項1記載の劣化書板の改修工法。
  3. 筆記層と,該筆記層の下層に硬質磁性粉体と有機高分子エラストマーを主体とする硬質磁性体層が形成された四角形状の書板タイルを,劣化した書板の表面に複数枚貼り付けて縦横に目地を形成し,該目地に硬質磁性粉体と有機高分子に混練混合した磁性有機高分子目地材料を充填して硬化させ,劣化した書板の表面を改修することを特徴とする劣化書板の改修工法。
  4. 請求項3記載の劣化書板の改修工法により改修され,磁性有機高分子目地材料の硬化後の筆記層の表面側から磁化手段によって硬質磁性体層及び磁性有機高分子目地材料を磁化させることを特徴とする劣化書板の改修工法。
  5. 有機高分子10〜20重量部に80〜90重量部の軟質磁性粉体を混練混合したことを特徴とする請求項1記載の磁性有機高分子目地材料。
  6. 有機高分子10〜20重量部に80〜90重量部の硬質磁性粉体を混練混合したことを特徴とする請求項2記載の磁性有機高分子目地材料。

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