JP5974934B2 - 両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム及び該磁性複合フィルムの製造方法 - Google Patents

両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム及び該磁性複合フィルムの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、表面に印刷可能層を有する磁性材料粉と有機高分子エラストマーより成る複合磁性フィルム及び該磁性複合フィルムの製造方法に関するものである。そうして該磁性フィルムは磁気吸着力を利用して掲示板の表示、室内壁面の表装、表示などに使用されるものである。
従来、複合磁性フィルムの片面に印刷可能層を設けたものは、片面層と他の片面層との材質、厚み、及び温度、湿度、成形残存歪による伸縮の差によるカールが発生し易く、印刷可能層の耐水性付与、両者の伸縮性などを近似させるなどの対策が取られていた。
又、両面が同じ伸縮になるように、両面に同一の表面層を設け、各層の厚みを特定し、耐カール性の加速試験で評価したものを用いることで、実用上多くの場合使用に耐えるものを得ていた。(特許文献1)
又、先行特許文献のものは、基材である押出成形、又は押出圧延成形で得られる粘結材がプラスチックである磁性複合フィルムの両面に、表面層を塗布又は合成紙などを積層して成るが、本発明のものは、薄層基体の片面に塗布によって粘結材がエラスチック(ゴム状弾性を有する有機高分子)である磁性層を形成した先駆体を、磁性面同士張り合わせて成るカール性に優れた両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムであって、汎用機械設備で塗布、積層が可能である。
特開2011−198813
近時、印刷可能層を有する磁性複合フィルムの用途拡大により、表裏2面使いが出来る可撓性で耐カール性に優れる両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムの開発が強く求められている。
又、塗布によって形成される粘結材がエラスチックである磁性複合フィルム層を介して積層して成る両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムを得るための、従来技術としては、1枚の印刷可能層を有する薄層表面材(合成紙など)の裏面に塗布によって磁性層を形成した後、更に磁性層面に接着剤を用いて印刷可能層を有する薄層表面材(合成紙など)を積層することで得られるが、この方法によるものはカール性が劣る欠点がある。
又、磁性層を塗布によって形成したものは、溶媒の揮発乾燥による密度低下と押出圧延成形のように加圧される工程がないので密度が低い欠点がある。そして磁石フィルムに於いては両面に着磁を施す方法が片面を着磁後、他の片面を着磁するので先に着磁された磁極が後の着磁の影響を受けて減磁され、表裏磁気吸着力差を生じる欠点がある。本発明は前記の要望と欠点を解決するものである。
複合磁性フィルムの各層の材質、厚み、及び温度と湿度変化、成形残存歪による伸縮性を検討した結果、各層の厚みを特定、及び磁性複合フィルムの断面中心線(厚み方向と直交する方向において)を対称軸として、材質、形状的に対称とすることでカール性が優れることを見出し、そして表面に印刷可能層を有する耐水性の薄層基材の片面に磁性層を塗布によって形成した先駆体を用いて、磁性層面同士を張り合せて成る両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムとすることを見出した。
又、先駆体の段階でニップ式ロール加圧をすることが密度向上による磁性の向上効果が良く、硬質磁性材料(磁石)にあっては、先駆体の段階で着磁を施すことで磁気吸着力の表裏差を生じない優れた着磁品が得られることを見出し、本発明を完成するに至った。
更に詳しく課題を解決するための手段をのべると、
1、表面に印刷可能層を有する耐水性の薄層基材の裏面に磁性層を塗布によって形成した先駆体の、磁性層面同士を接着剤又は熱圧着によって張り合わせて成る、断面が厚み方向と直交する中心線に対して、材質、形状的に対称であることを特徴とする両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムとする。
2、前記、表面に印刷可能層を有する耐水性の薄層基材の厚みが50〜220μmであり、磁性層が張り合わせ後の厚みで20〜260μmで、磁性材料粉と有機高分子エラストマーを主たる組成とし、その全量に対する磁性材料粉の含有量が40〜65容量%であることを特徴とする前記1項に記載の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムとする。
3、前記、磁性材料粉が高透磁率で低保磁力の軟質磁性材料粉であるフェロ磁性体、又はフェリ磁性体、又はフェロ磁性体とフェリ磁性体の混合物であることを特徴とする前記1項又は2項に記載の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムとする。
4、前記、磁性材料粉が高保磁力の硬質磁性材料粉(磁石材料粉)であるハードフエライト粉であり、両面に多極着磁を施した磁石フィルムであることを特徴とする前記1項又は2項に記載の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムとする。
5、前記、先駆体の磁性材料粉が、高保磁力の硬質磁性材料粉(磁石材料粉)であるハードフエライト粉であり、印刷可能層側から極間が1〜3mmの多極着磁を施したものであり、該先駆体の磁性層面同士を張り合わせて両面多極着磁品としたことを特徴とする前記1項〜2項、4項いずれか1項記載の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムとする。
6、表面に印刷可能層を有する耐水性の薄層基材の裏面に磁性層を塗布によって形成して先駆体とし、その先駆体の磁性層をニップ方式のプレスロールで加圧処理した後、先駆体の磁性層同士を接着剤又は熱圧着によって張り合わせることを特徴とする前記1項〜5項いずれか1項記載の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムの製造方法とする。
7、前記、磁性複合フィルムの磁性層面同士の張り合わせ、再熱活性可能な接着剤を用いて熱ラミネーター又はドライラミネーターで行うことを特徴とする前記6項記載の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムの製造方法とする。
8、前記、磁性複合フィルムの磁性層面同士の張り合わせを、熱ラミネーターで熱圧着によることを特徴とする前記6項記載の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムの製造方法とする。
(1)表面に印刷可能層を有する耐水性の薄層基材の片面に磁性層を塗布によって形成した先駆体を磁性層面同士を張り合せることで、磁性複合フィルムの断面が中心線に対して材質、形状的に対称と成ること、つまり接着剤層又は熱圧着面に対して面対称となり、材質及び厚み、湿度及び温度変化や成形時の歪による影響を対称面に対して均衡が得られ、カール性の優れた磁性複合フィルムが得られる。そうして、表裏両面が印刷可能となり適宜裏返して使用できる利点が得られる。
(2)先駆体の磁性層を塗布乾燥後、加圧することで磁性層の密度と表面平滑性の向上が得られ、張り合わせ後の磁性性能も向上する。
(3)磁性層の塗布形成を2分して行うので塗布厚が薄く、多種の汎用塗布機を用いて容易に塗布することが出来る。
(4)磁性層が硬質磁性材料であり磁石フィルムとする場合の着磁を、先駆体で行うことで、表裏バランスのとれた磁気吸着力が得られる。即ち、両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムの片面から着磁を施してその後に他の面を着磁すると、先に着磁した磁極に磁界が影響し得られる磁気吸着力が表裏同等の値が得られ難いが、本発明の方法によれば容易に表裏同等値が得られる利点がある。
本発明の先駆体である、表面に印刷可能層を有する薄層基材の裏面に磁性層(軟質磁性層又は硬質磁性層)を塗布によって形成した、片面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムの断面摸式図である。 本発明の先駆体の磁性層同士を張り合わせることを示す断面摸式図であり、〔a〕は、先駆体の磁性層同士を張り合わせることを示し、〔b〕は、接着剤を用いて張り合わせた本発明の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムの断面摸式図である。 本発明の先駆体の磁性層同士を熱圧着によって張り合わせたことを示す本発明の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムの断面摸式図である。 本発明の先駆体の磁性層(硬質磁性層=磁石材料層)を印刷可能層側から多極着磁を施したものであることを示す断面摸式図である。 本発明の多極着磁を施した先駆体の硬質磁性層(磁石材料層)同士を熱圧着にて張り合わせた両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムの断面摸式図である。 従来技術での両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムの断面摸式図であり、〔a〕は、表面に印刷可能層を有する薄層基材の片面に磁性層を塗布によって形成し、該磁性層面に前記薄層基材と同じものを接着剤を用いて張り合わせることを示す断面摸式図である。〔b〕は、その張り合わせた磁性複合フィルムの断面摸式図である。 コンマコーターラインの概念図を示す。 グラビアコーターラインの概念図を示す。 熱ラミネーターラインの概念図を示す。 ドライラミネーターラインの概念図を示す。 カール性試験について測定方法を表す説明図であり、〔a〕は、試験試料の端部が上がるカールの場合を示し、〔b〕は、中央が上がるカールの場合を示す。
以下、本発明の実施するための形態を図1〜図6に基づいて説明する。
(1)図1は、本発明の先駆体である、表面に印刷可能層を有する薄層基材の片面に磁性層(軟質磁性層又は硬質磁性層)を塗布によって形成した、片面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムの断面摸式図であり、A1は本発明の先駆体である。
1は、表面に印刷可能層を有する薄層基材を示す(印刷可能層の図示省略・以下同じ)。該、薄層基材は合成紙、無機粉末を含有したプラスチックフィルム、耐水紙などが挙げられ、印刷可能層とは使用目的に適した印刷インキ受理層を意味する。
合成紙としては、例えばユポ合成紙FEB,FGS,FPG,VJFP,VJFD等(ユポコーポレイション社製)、トヨジェットGP,MW,MT,MP等(東洋紡績社製)、ピーチコートSPUY,等(日清紡社製)が挙げられる。
無機粉末等を含有したプラスチックフィルムとしては、ポリエステルフィルムクリスパー(東洋紡績社製)、半硬質塩化ビニルフィルム10P(リケンテクノス社製)等が挙げられ、耐水紙としては、エコクリスタル(新巴川製紙社製)、カレカ(三菱化学メデイア社製)などが挙げられる。
表面に印刷可能層を有する薄層基材の厚みは50〜220μmが好ましく、50μm以下では形成する磁性層の色に対する隠蔽力が不足となり、220μmより厚いと磁気貼着時の磁気エアーギャップ(磁石の磁気吸着面と被着体(磁性体)面までの距離)となり磁気吸着力の低下が無視出来なくなるので好ましくない。
インキ受理層として、合成紙は印刷方式(オフセット印刷、凸版印刷、インキジェット印刷、熱転写印刷等)に適したグレードを選べばよく、無機粉末等を含有したプラスチックフィルムは、印刷方式に適した公知のインキ受理層を塗布すればよい。
2は、磁性層であり、磁性材料粉と有機高分子エラストマーを主たる組成とする。そうして、磁性層が軟質磁性材料粉を用いた軟質磁性層である場合は磁石の被着体として用いられ、磁性層が硬質磁性材料粉を用いた硬質磁性層である場合は成形後に磁化(着磁)を施して磁石として用いられる。
軟質磁性層の場合の軟質磁性材料粉は、フェロ磁性体の中で低保磁力の高透磁力の強磁性体(鉄粉、磁性ステンレス粉、センダスト粉など)と、フェリ磁性体の中で低保磁力の高透磁力の強磁性体(ソフトフエライトであるマンガン亜鉛フエライト粉、ニッケル亜鉛フエライト粉、マグネタイト粉=四三酸化鉄粉など)があり、又、両者の混合物も用いることも出来る。
そうして、磁性層の全量に対する軟質磁性材料粉の含有量は、フェロ磁性体粉を用いた場合40〜60容量%が好ましく40容量%より少ないと得られる磁気吸着力不足する場合があり、60容量%を超えると塗布加工性が低下する場合があるので好ましくない。
又、フェリ磁性体粉を用いた場合50〜65容量%が好ましく50容量%より少ないと得られる磁気吸着力不足する場合があり、65容量%を超えると塗布加工性が低下するので好ましくない。
又、フェロ磁性体粉25〜35重量%、フェリ磁性体粉65〜75重量%の混合物とした場合は50〜65容量%が好ましく50容量%より少ないと得られる磁気吸着力不足する場合があり、65容量%を超えると塗布加工性が低下するので好ましくない。
硬質磁性層の場合の硬質磁性材料粉は、高保磁力の磁石材料粉である強磁性体のハードフエライト粉(ストロンチュウムフエライト粉、バリウムフエライト粉などのM型フエライト、亜鉛・ストロンチュウムフエライト粉、亜鉛・バリウムフエライト粉などのW型フエライト)が用いられる。
有機高分子エラストマーとしては(軟質磁性層、硬質磁性層共に)、塩素化ポリエチレンエラストマー、クロロスルホン化ポリエチレンエラストマー、エチレン酢酸ビニル共重合体エラストマー、エチレンエチルアクリレートエラストマー、エチレンプロピレンエラストマー、ウレタン系エラストマーなどが挙げられ、又、希望する物性によって適宜これらの混合物及びこれらとプラストマー(プラスチック)との混合物を使用することが出来る。
磁性層は塗布によって形成し、前記有機高分子エラストマーを有機溶剤に溶解したワニス、又はエマルジョンと磁性材料粉を攪拌混合後、ビーズミルを用いて分散処理して塗工液を製造する。次に使用するコーターに適した粘度に粘度調整(有機溶剤に溶解したものは有機溶剤で、エマルジョンは水で希釈)を行った後、異物除去のための濾過処理を行う。
塗布に使用するコーターは、ブレードコーター、バーコーター、コンマコーター、グラビヤコーター、ロールコーター、リバースロールコーター等公知の方法で行う事が出来る。
先駆体の軟質磁性層の厚みは、フエロ磁性体の場合は15〜75μmが好ましく15μm未満では性能不足と成る場合があり、75μmを超えると性能過多になる他に厚みが厚くなることを避けたいので好ましくない。フエリ磁性体の場合は15〜90μmが好ましく15μm未満では性能不足と成る場合があり、90μmを超えると厚みが厚くなることを避けたいので好ましくない。
先駆体の硬質磁性層の厚みは、50〜150μmが好ましく50μm未満では性能不足と成る場合があり、150μmを超えると性能過多になる他に厚みが厚くなることを避けたいので好ましくない。
又、先駆体の磁性層を、塗布成形後にニップ方式のプレスロールで加圧することで、平滑化、磁性層の密度向上(磁性の向上)をすることが出来る。そして先駆体に施す方が張り合わせ後に施すよりも効果的であり、又厚みバラツキ及びニップロールの加圧過多による皺入り不良を生じる可能性が少ない。
又、硬質磁性層(磁石タイプ)においては、張り合わせ時の加圧変形による磁化磁粉のずれ動きによる磁気吸着力の低下防止(着磁を施す以前に加圧処理をすることで)となる。
加圧処理条件は、温度:60〜80℃、ニップゴムロールの硬度:ショアA55〜65°、線圧:200〜400N/cm程度が望ましい。
(2)図2は、本発明の先駆体の磁性層面同士を張り合わせることを示す断面摸式図であり、〔a〕は、先駆体の磁性層面同士を張り合わせることを示し、〔b〕のB1は、接着剤を用いて張り合わせた本発明の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムを示し、3は、接着剤層を示す。
接着剤は、塗布乾燥後張り合わせ時に再加熱を行い熱再活性可能な接着剤、又は、張り合わせ時に即接着できる粘接着剤(コンタクトタイプ)が好ましい。中でも熱再活性可能な接着剤は塗布物を一時保管が出来ることから、一時保管する事によって塗布加工時の歪が残る機械装置の場合に一時保管する事によって歪の除去が出来こと、又張り合わせる両者に接着剤を塗布する場合に、予め塗布物を準備して別途張り合わせ加工が出来るなどの利点があるので好ましい。
熱再活性可能な接着剤としては、水性型ウレタン樹脂系接着剤、例えば、コニシボンドCU3(コニシボンド社製)、ハイドランHW−311(DICグラフィックス社製)、WA−374(大日精化社製)が挙げられ、溶剤型ゴム系のクロロプレン系 セメダインGF(セメダイン社製)、樹脂系のポリエステル系R820(セメダイン社製)、ポリエステル系ウレタンのクリスボン4070(DICグラフィックス社製)が挙げられる。
又、粘接着剤(コンタクトタイプ)では、エマルジョンタイプのアクリル樹脂系のアクワテックスAP−25(中央理化工業社製)、溶剤タイプのシリル基含有特殊ポリマー スーパーX(セメダイン社製)が挙げられる。
接着剤の塗布及び張り合わせは、片面(先駆体の片方)又は両面(先駆体の両方)に塗布厚(ドライ)1〜4μm程度になるように、ブレードコーター、バーコーター、コンマコーター、グラビヤコーター、ロールコーター、リバースロールコーター等公知の方法で接着剤を塗布乾燥したものを、熱再活性してニップ方式プレスロールで張り合わせる。此れによって磁性層が先駆体の磁性層の2倍の厚みに形成される。
加熱ニップ方式プレスロールの条件は、接着剤によって異なるが、略加熱温度:70〜90℃(粘接着剤を使用の場合は加熱不要)、 ニップゴムロールの硬度:ショアA55〜65、°線圧:100〜300N/cm程度が望ましい。
(3)図3のB2は、本発明の先駆体同士の張り合わせに接着剤を用いないで磁性層同士を熱圧着によって張り合わせた、本発明の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムの断面摸式図である。この場合の磁性層に用いる有機高分子エラストマーは、熱圧着性の優れるクロロスルホン化ポリエチレンエラストマー、エチレン酢酸ビニル共重合体エラストマー、エチレンエチルアクリレートエラストマーなどを選ぶことが好ましい。
加熱ニップ方式プレスロールの熱圧着条件は、磁性層の粘結材である有機高分子エラストマーの感熱性にもよるが、加熱温度:80〜90℃、 ニップゴムロールの硬度:ショアA55〜65°、線圧:200〜400N/cm程度が望ましい。
(4)図4は、本発明の先駆体の磁性層が硬質磁性層(磁石材料層)であり、印刷可能層側から多極着磁を施したものであることを示す断面摸式図である。A2は、本発明の先駆体を示し、4は硬質磁性層(磁石材料層)を示し、1は表面に印刷可能層を有する薄層基材を示す。
多極着磁は、公知の直流着磁電源(高圧コンデンサー式)とワンターン多極着磁ヨークから成る方式又は、永久磁石型多極着磁ロール方式によって、極間0.5〜3mmの多極着磁を施すのが好ましいが、極間1mm以下では着磁ヨーク又は、着磁ロールの製作が困難であり、3mm以上では薄層磁石に適する極間の範囲(効率の良い着磁)を逸脱するので好ましくない。
(5)図5は、本発明の多極着磁を施した先駆体の硬質磁性層(磁石材料層)同士を熱圧着によって張り合わせた両面に印刷可能層を有する両面多極着磁を有する磁性複合フィルムの断面摸式図である。B3は、本発明の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムであり、4は多極着磁を施した硬質磁性層(磁石材料層)を示し、1は表面に印刷可能層を有する薄層基材を示す。
(6)図6は、従来技術による両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムを示し、断面が中心線に対して対称形でない。
以下実施例を用いて、本発明を説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。尚、実施例は大別して、[1]磁石の被着となる軟質磁性層を有する両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムと、[2]磁石フィルムとなる硬質磁性層を有する両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムになるが、先ず[1]について実施例1〜9及び比較例1〜2にて説明する。
(1)先駆体の作成
(塗工液の配合)(配合No1)
・ポリウレタン溶液(固形分35%)商品名:ニッポラン3022 ニホンポリウレタン社製〔エラストマー〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19.54重量部
・塩化ビニル・酢酸ビニル共重体 商品名:ビニライトVAGH ユニオンカーバイト社製〔樹脂〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9.80重量部
・鉄粉 RDL−500(平均粒子径23μm)パウダーテック社製〔軟質磁性材料;フェロ磁性体粉〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100重量部
・メチルエチルケトン〔有機溶剤〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・50重量部
・トルエン〔有機溶剤〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・50重量部
・シクロヘキサノン〔有機溶剤〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20重量部
〔固形分中の磁性材料粉の充填量 85.7重量%(50.0容量%)〕
(塗工液の作成)
・前記配合に従って、攪拌機(ディスパー;剪断型 羽径200mm)に有機溶剤と塩化ビニル・酢酸ビニル共重体を投入し攪拌溶解後、攪拌しながらポリウレタン溶液を投入、次いで鉄粉を投入し混合攪拌したものを、サンドミル(ビーズ;1.25mm、ディスク;平型、周速12m/s)にて分散処理を行う。
(薄層基材)
・先駆体の薄層基材として、合成紙;ポリエステル樹脂系トヨジェットMW701(インキジェット印刷対応)104μm厚、930mm幅、東洋紡績社製を用いる。
(コーティング)
・コーティングの直前に攪拌機で攪拌・粘度調整を行った後、図7に示すコンマコーター、温風乾燥炉(50〜100°C×10分)にて塗布厚25μm(ドライ)にコーティングすることで、先駆体を得る。図7に於いて(1);薄層基体(合成紙)、6;コンマコーターヘッド(上面塗布)、7;乾燥炉、8;ニップ型プレスロール(実施例1では使用しない)、9;冷却ロール、(A1);先駆体を示す。
(1)張り合わせ
(接着剤処理)
・図8に示すグラビアコーターを用いて、先駆体の磁性面に接着剤(ハイドランHW−311/DICグラフィックス社製)を塗布厚(ドライ)1〜3μm塗布する。図8に於いて(A1);先駆体、13;グラビアコーターヘッド(下面塗布)、7;乾燥炉、9;冷却ロール、(A3);先駆体の熱再活性型接着剤処理品を示す。
(張り合わせ)
・図9に示す加熱ロールとニップロールを有する熱ラミネーターを用いて、下記の条件で先駆体の磁性層面同士を張合せる。
熱活性温度;80〜90℃、ニップロール;ゴムロールの硬度;ショア60 線圧;約150N/cm。図8に於いて16(A3);先駆体の熱再活性型接着剤処理品、17;加熱ロール(φ14吋)、8;ニップロール(φ12吋)、9;冷却ロール、18(B1);本発明の熱再活性型接着剤を用いて熱ラミネーターで張り合わせた両面に印刷可能層を有する磁性フィルムである。
以上で両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムを得る。
・コーターで塗工液を塗布乾燥後、コーターに設けたニップロール式プレスロールで、加圧処理をする以外は、実施例1と同様にして、両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムを得る。
・加圧条件;70℃、ニップゴムロールの硬度;ショア60 線圧;約300N/cm。
・磁性層の配合(塗工液の配合)と張合せ以外は、実施例2と同様にして両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムを得る。
(1)塗工液の配合(配合No3)
・エチレン・酢酸ビニル共重体 商品名:エバフレックスEW−40LX(VA41%)
三井・デュポンポリケミカル社製〔エラストマー〕・・・・・・・・・8.63重量部
・エチレン・酢酸ビニル共重体 商品名:エバフレックスV−5772ET(VA33%)三井・デュポンポリケミカル社製〔エラストマー〕・・・・・・・・・3.71重量部
・鉄粉 RDL−500(平均粒子径23μm)パウダーテック社製
〔軟質磁性材料;フェロ磁性体粉〕・・・・・・・・・・・・・・・・・100重量部
・メチルエチルケトン〔有機溶剤〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・30重量部
・トルエン〔有機溶剤〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・90重量部
〔固形分中の磁性材料粉の充填量 89.0重量%(50.0容量%)〕
(2)張り合わせ
・図9に示す加熱ロール(φ14吋)とニップ式プレスロール(φ12吋)より成る熱ラミネーターを用いて、先駆体の磁性層面同士を合わせて張合せる。
・張合せの条件;90℃、ニップゴムロールの硬度;ショア60 線圧;約250N/cm。
・先駆体の磁性層の厚みを30μmに変えた以外は、実施例3と同様にすることで、両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムを得る。
・磁性層の配合(塗工液の配合)と、ロールプレス非実施、及び張合せに接着剤を用いる以外は、実施例4と同様にすることで、両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムを得る。
(1)塗工液の配合(配合No2)
・ポリウレタン溶液(固形分35%)商品名:ニッポラン3022 ニホンポリウレタン社製〔エラストマー〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19.77重量部
・塩化ビニル・酢酸ビニル共重体 商品名:ビニライトVAGH ユニオンカーバイト社製〔樹脂〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9.87重量部
・マグネタイトBL−10 チタン工業社製〔軟質磁性材料;フェリ磁性体粉〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100重量部
・メチルエチルケトン〔有機溶剤〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・60重量部
・トルエン〔有機溶剤〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60重量部
・シクロヘキサノン〔有機溶剤〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30重量部
〔固形分中の磁性材料粉の充填量 85.6重量%(60.0容量%)〕
(2)張り合わせ
・実施例1と同様に接着剤を用いて張り合わせる。
・熱ラミネーターを用いてロールプレスを実施する以外は、実施例5と同様にすることで、両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムを得る。
(1)ロールプレス;実施例2と同様
・図10に示すドライラミネーターを用いて、先駆体のー方に熱再活性型接着剤を用いて張り合わせる以外は実施例6と同様にする。図10の19(A1)の先駆体に、13のグラビアコーターヘッドで接着剤を塗布し7の乾燥炉で乾燥後、加熱ロールとゴムロールより成るニップロールで20(A1)と張り合わせ本発明の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムを得る。
・磁性層の配合、合成紙、を変更する以外は実施例4と同様にすることで、両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムを得る。
塗工液の配合(配合No4)
・エチレン・酢酸ビニル共重体 商品名:エバフレックスEW−40LX(VA41%)三井・デュポンポリケミカル社製〔エラストマー〕・・・・・・・・・8.69重量部
・エチレン・酢酸ビニル共重体 商品名:エバフレックスV−5772ET(VA33%)三井・デュポンポリケミカル社製〔エラストマー〕・・・・・・・・3.72重量部
・マグネタイトBL−10 チタン工業社製〔軟質磁性材料;フェリ磁性体粉〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100重量部
・メチルエチルケトン〔有機溶剤〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・30重量部
・トルエン〔有機溶剤〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・90重量部
〔固形分中の磁性材料粉の充填量 89.0重量%(60.0容量%)〕
(2)薄層基材(合成紙)
・ポリプロピレン樹脂系合成紙ピーチジェットSPUY−115SIP(インキジェット印刷対応)115μm厚、914mm幅、日清紡績社製を用いる。
・薄層基材を、インキジェットインキ受理層を塗布した白色ポリエステルフィルムに変更する以外は実施例と同様にして、両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムを得る。
(1)薄層基材の作成
・ポリエステルフィルム(白色)クリスパーK2323(75μm厚、930mm幅)東洋紡績社製の表面に、無機粉末などを含有するウレタン樹脂系のインキジェット受理層用塗料パテラコールIJ−150R DIK社製をコンマコーターを用いてドライ30μm厚になるように塗布し乾燥炉(50〜90°C×10分)を通して乾燥することで、印刷可能層を有する薄層基材105μm厚を得る。
<比較例1>
(1)磁性層の配合(塗工液の配合);実施例1と同じ。
(2)薄層基材(合成紙;実施例1と同じ)
(3)両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムの作成。
・前記合成紙の片面に、実施例1と同様にして前記塗工液を塗布乾燥し磁性層50μm厚を形成する。次に図10に示すグラビアコーター、乾燥炉、張合せニップロール(φ12吋)を有するドライラミネーターを用いて、前記薄層基材に用いたものと同じ合成紙を下記の条件で磁性層面に張合せて両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムを得る。
・接着剤;ハイドランHW−311(DICグラフィックス社製)、塗布厚;2〜3μm、熱活性温度;80〜90°C、ニップロール;ゴムロールの硬度;ショア60 線圧;約150N/cm。
・図10の19(1)は合成紙、20(22)は磁性層を形成した合成紙であり、8のニップロールで両者を張り合わせて21(23)鉄粉含有の従来型磁性複合フィルムを得る。
<比較例2>
・磁性層の配合(塗工液の配合)と磁性層の厚み以外は、比較例1と同様にすることで両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムを得る。
(1)塗工液の配合;実施例5と同じ。
(2)磁性層の厚み;60μmとする。
・次に、[2]硬質磁性層を有する両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム(磁石フィルム)について実施例10〜14、比較例3〜にて説明する。
・磁性層の配合(塗工液の配合)と厚み、及び着磁を施す以外は、実施例1と同様にすることで、硬質磁性層を有する両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム(磁石フィルム)を得る。
(1)塗工液の配合(配合No5)
・ポリウレタン溶液(固形分35%)商品名:ニッポラン3022 ニホンポリウレタン社製〔エラストマー〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19.77重量部
・塩化ビニル・酢酸ビニル共重体 商品名:ビニライトVAGH ユニオンカーバイト社製〔樹脂〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9.87重量部
・等方性ストロンチュウムフエライト商品名:HM403 フィージャーマグネテックス社製〔硬質磁性材料;フェリ磁性体粉〕・・・・・・・・・・・・・・・100重量部
・メチルエチルケトン〔有機溶剤〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・60重量部
・トルエン〔有機溶剤〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60重量部
・シクロヘキサノン〔有機溶剤〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30重量部
〔固形分中の磁性材料粉の充填量 85.6重量%(60.0容量%)〕
(2)磁性層の厚み;90μm(先駆体)
(3)先駆体の着磁
・先駆体の表面(印刷可能面側)を、永久磁石型着磁ロール(極間2.5mmピッチ多極)に接触させて連続多極着磁を施す。
(4)張り合わせ
・実施例1と同様にして先駆体同士を張合せることによって、張合せ時に双方の先駆体の磁極の異極吸引によって異極同士が重なる位置に張合せられ、両面多極着磁を施した両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム(磁石フィルム)が得られる。
図7の8ニップ式ロールプレスを実施すること以外は、実施例10と同様にすることで、硬質磁性層を有する両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム(磁石フィルム)を得る。
(1)ニップ式ロールプレス;実施例2と同様
・張り合わせ以外は、実施例11と同様にする。
・張り合わせ;実施例7と同様にする。
・磁性層の配合(塗工液の配合)と張合せを熱圧着とする以外は、実施例11と同様にすることで、硬質磁性層を有する両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム(磁石フィルム)を得る。
(1)塗工液の配合(配合No7)
・エチレン・酢酸ビニル共重体 商品名:エバフレックスEW−40LX(VA41%)三井・デュポンポリケミカル社製〔エラストマー〕・・・・・・・・・8.69重量部
・エチレン・酢酸ビニル共重体 商品名:エバフレックスV−5772ET(VA33%)三井・デュポンポリケミカル社製〔エラストマー〕・・・・・・3.72重量部
・等方性ストロンチュウムフエライト商品名:HM403 フィージャーマグネテックス社製〔硬質磁性材料;フェリ磁性体粉〕・・・・・・・・・・・・・・・100重量部
・メチルエチルケトン〔有機溶剤〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・30重量部
・トルエン〔有機溶剤〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・90重量部
〔固形分中の磁性材料粉の充填量 89.0重量%(60.0容量%)〕
(2)張り合わせ
・熱圧着;実施例と同様












・磁性層の配合(塗工液の配合)と塗工液の磁場配向を行う以外は実施例11と同様にすることで、硬質磁性層を有する両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム(磁石フィルム)を得る。
(1)塗工液の配合(配合No6)
・ポリウレタン溶液(固形分35%)商品名:ニッポラン3022 ニホンポリウレタン社製〔エラストマー〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・19.77重量部
・塩化ビニル・酢酸ビニル共重体 商品名:ビニライトVAGH ユニオンカーバイト社製〔樹脂〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・9.87重量部
・異方性ストロンチュウムフエライト粉商品名:FH801戸田工業社製〔硬質磁性材料;フェリ磁性体粉〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・100重量部
・メチルエチルケトン〔有機溶剤〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・60重量部
・トルエン〔有機溶剤〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・60重量部
・シクロヘキサノン〔有機溶剤〕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30重量部
〔固形分中の磁性材料粉の充填量 85.6重量%(60.0容量%)〕
(2)磁場配向処理
・磁性層の塗工液を塗布後、乾燥炉の直前の位置に設けた永久磁石反撥型磁場処理装置にて磁場配向(面内配向)を施す。
<比較例3>
・磁性層の配合(塗工液の配合)と着磁以外は、比較例1と同様にすることで、硬質磁性層を有する両面に印刷可能層を有する厚み180μmの磁性複合フィルム(磁石フィルム)を得る。
(1)磁性層の配合(塗工液の配合);実施例10と同様
(2)着磁;張り合せ後に実施例10と同様に着磁を施す。
<比較例4>
・磁性層面に接着剤を塗布する以外は、比較例3と同様にすることで硬質磁性層を有する両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム(磁石フィルム)を得る。
<比較例5>
・磁性層の配合(塗工液の配合)と磁場配向処理及び着磁以外は、比較例2と同様にすることで、硬質磁性層を有する厚み180μmの 両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム(磁石フィルム)を得る。
(1)磁性層の配合(塗工液の配合);実施例14と同様
(2)磁場配向処理;実施例14と同様
(3)着磁;張り合せ後に実施例14と同様に着磁を施す。
次に、性能評価試験方法などについて説明する。
1)磁性複合フィルムのカール性
この試験方法は、これまでの研究開発の過程で見出した加速試験方法であり、長期実用試験結果との相関性がある試験方法である。
性能評価は、下記の試験方法1〜試験方法3を行い、図11〔a〕の測定方法を示す説明図における試験試料t1の浮き上がり距離h1、或いは、図11〔b〕に示す別の変形の場合の測定方法を表す説明図に示される試験試料t2の浮き上がり距離h2の測定を行う。そして、試験方法1〜試験方法3の何れかの最大値をもってカール性値とする。そして経験的に数値が3mm以下であると、実用的に多くの場合カール性の問題を生じない。
<試験方法1>
60mm×60mmの試験試料を、水平に置かれた平滑で平坦な非磁性体製の平板上に乗せて、40±2℃の熱風循環式恒温装置内×120分処理後のカールによる非磁性体製の平板からの浮き上がり距離が最大の箇所の距離を測定する。
<試験方法2>
試験方法1の試験後の試験試料を用いて、25℃、RH93±3%の恒温恒湿装置内×180分処理後のカールによる非磁性体製の平板からの浮き上がり距離が最大の箇所の距離を測定する。
<試験方法3>
試験方法2の試験後の試験試料を用いて、40±2℃の熱風循環式恒温装置内×120分処理後のカールによる非磁性体製の平板からの浮き上がり距離が最大の箇所の距離を測定する。
2)磁性複合フィルムの磁気吸着力
2)―1、軟質磁性複合フィルム(磁石の被着体)と磁石面との磁気吸着力測定方法
0.4mm厚で2.5mmピッチの多極着磁を施した異方性シート状磁石(軟鉄板との磁気吸着力が31g/cm)を1辺が約50mmの正方形にして、水平に固定された平滑なプラスチック板に、背面に両面テープを用いて貼合せる。これに対して1辺が40mmの正方形の試験片を、背面中央に引掛けを設けた平滑なプラスチック板に、背面に両面テープを用いて貼合せたものを磁気吸着させる。そうして垂直方向に引き離すに要する力を、プラスチック板背面の引掛けにバネ秤を引っ掛けて測定してg/cmを算出する。
2)―2、硬質磁性複合フィルム(磁石フィルム)と軟鉄板との磁気吸着力測定方法
1辺が約50mmの正方形の試料片を、平滑なプラスチック板の表面に、両面テープを用いて試料片の非着磁面を貼着し、測定面に背面中央に引掛けを設けた1辺が40mmの正方形の平滑な鉄板(2mm厚)を磁気吸着させて、垂直方向に引き離すに要する力を、鉄板背面の引掛けにバネ秤を引っ掛けて測定してg/cmを算出する。
次に試験結果について説明する。
各実施例及び比較例について各試験を行いその結果を表にまとめた。
表1は、軟質磁性複合フィルム(磁石の被着体)に関する、実施例と比較例についての仕様と性能の比較表であり、表2は、硬質磁性複合フィルム(磁石フィルム)に関する、実施例と比較例についての仕様と性能の比較表である。
Figure 0005974934
なお、表1における注記は、以下の通りである。
・1項の磁性層のマグネとは、マグネタイトを示す。
・1、4項の従来方式とは、従来技術として薄層基材(合成紙)の片面に磁性層を塗布によって形成し、磁性層面に接着剤を用いて薄層基材(合成紙)を張り合わせて成る両面に印刷可能な磁性複合フィルムを示す。
・2項の白PETとは、白色のポリエステルフィルムにインキ受理層を付与した印刷可能な薄層基材を示し、合成紙(PET)は基材がポリエステルフィルムを示す。(PP)は基材がポリプロピレンフィルムを示す。
・4項の熱ラミとは熱ラミネーター、ドライとはドライラミネーターの使用を示す。
・5項の磁気吸着力は、磁石シートに対する磁気吸着力で、/両面の磁気吸着力を示す。
・〔評価記号〕 ◎:優れる、○:良い、△:やや劣る、×:劣る
Figure 0005974934
なお、表2における注記は、以下の通りである。
・1項の磁性層の等フエは、等方性ストロンチュウムフエライト粉を示し、異フエは、異方性ストロンチュウムフエライト粉を示す。
1、4項の従来方式とは、従来技術として薄層基材の片に磁性層を塗布によって形成し、磁性層面に接着剤を用いて薄層基材と同じフィルムを張合せて成る両面印刷可能な磁性複合フィルムを示す。
・2項の合成紙(PET)は基材がポリエステルフィルムを示す。
・4項の合成紙・接着剤ドライとは、ドライラミネーターで合成紙に接着剤を塗布したラミネートを示す。熱ラミとは、熱ラミネーターの使用を示す。
・5項の磁気吸着力は、軟鉄板に対する磁気吸着力で、/両面の磁気吸着力を示す。
・〔評価記号〕 ◎:優れる、○:良い、△:やや劣る、×:劣る
(カール性)
本発明の各実施例は、全てカール性に優れ、各比較例(従来技術)はカール性が劣る結果を呈する。
又、本発明の実施例中で、先駆体の熱再活性型接着剤処理品又は先駆体を、熱ラミネーターを用いて張り合わせたもの(実施例1〜6、8〜11、13、14)は特に優れる。そして、ドライラミネーターを用いて先駆体の熱再活性型接着剤処理品と先駆体を張り合わせたもの(実施例7、12)もカール性に優れるが前者に比べて僅か劣る。
その原因は、前者は磁性複合フィルムの断面の中心線(接着剤層又は熱圧着面)を対称軸として材質、形状及び加工暦が同じであり、後者は磁性複合フィルムの断面の中心線(接着剤層又は熱圧着面)を対称軸として材質、形状は同じであるが、片方のみ接着剤処理の加工暦がある事と思われるが、その影響は僅かで、断面が中心線に対して対称形である事の効果が大きいことが分かる。
各比較例は、薄層基体の片面に磁性層を塗布により形成し、ドライラミネーターを用いて薄層基体と同じものを張り合わせたもので、接着剤処理を磁性層にする場合(比較例4)と薄層基体と同じものにする場合(比較例1〜3、5、)では僅かの差があるが、どちらもカール性が劣る。その主たる原因は、薄層基体の片面に磁性層を塗布により形成したものと薄層基体と同じものとの伸縮率の差及び図6のように接着剤層が薄層基体と同じもの側にあり、断面が中心線に対して材質、形状的に対称でないことによると考えられる。
このことからも、本発明の先駆体の磁性面同士を張り合わせることで断面の中心線に対して材質、形状的に対称とした効果が大きい事が分かる。
又、以上の試験結果の他に、実施例1〜9、比較例1〜2及び、実施例10〜14、比較例3〜5の各磁性フィルムをA4サイズに裁断して、実施例1〜9、比較例1〜2については、異方性マグネットシート0.4mm厚、2.5mmピッチ多極着磁品の着磁面に0.1mm厚のプラスチックフィルムをラミネートしたもの(鉄板との磁気吸着力15g/cm)を表面として積層したボードに磁気吸着させ、実施例10〜14、比較例3〜5の各磁性フィルムにつっては、スチールロツカーに磁気吸着させ、平成24年6月25日〜平成24年12月25日まで東京都江東区亀戸にあるオフィスビルの室内に放置して観察した。
その結果は、カール試験に基づいた評価と同様であり、各実施例の磁性フィルムは実用条件においても問題なく、各比較例の磁性フィルムは湿度の高い日や、湿度の低い日にカール性が大きくて実使用上問題になる可能性が大きく好ましくない。
(磁気吸着力)
先駆体について磁性層を塗布乾燥後、ニップ式ロールプレスを施したもの(実施例2〜4、6〜9、11〜14)は、施さないもの(実施例1、5、10、)に比べ、他の条件が同一の場合に張り合わせ品に於いて、ニップ式ロールプレスを施した効果が認められる。その理由は磁性層の表面平滑化と密度向上によるものであると考えられる。
又、硬質磁性複合フィルム(磁石フィルム)にあっては、着磁を先駆体に施した後に張り合わせる事で、磁気吸着力が表裏同等の数値が得られ両面着磁品として優れる。
それに対して従来方法では表裏同等の数値が得られ難い。この理由は磁性複合フィルム(磁石フィルム)の片面に着磁後、裏返して他の片面を着磁するので、先に着磁した磁極が後で着磁する磁界の影響を受けて減磁するためであり従来方法の欠点である。
従来からの応用分野、即ち掲示板、建物内壁の装飾などの分野で、総厚みが薄く複数枚重ね貼着も可能で、両面使用が出来ること、及び耐カール性の向上による用途拡大が大いに期待できる。
N、S 磁石の磁極
C 磁性複合フィルムの断面中心線
U 非磁性体製の平板
t1、t2 試験試料
h1、h2 浮き上がり距離
A1 先駆体である、表面に印刷可能層を有する薄層基材の片面に磁性層(軟質磁性層又は硬質磁性層)を形成した、片面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム
A2 先駆体の磁性層(硬質磁性層・磁石材料層)を印刷可能層側から多極着磁を施した片面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム
A3 先駆体の熱再活性型接着剤処理品
B1 先駆体の磁性層(軟質磁性層又は硬質磁性層)同士を接着剤を用いて張り合わせた両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム。
B2 先駆体の磁性層(軟質磁性層又は硬質磁性層)同士を熱圧着にて張り合わせた両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム。
B3 多極着磁を施した先駆体の硬質磁性層(磁石材料層)同士を熱圧着にて張り合わせた両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム。
1 表面に印刷可能層を有する薄層基材
2 磁性層(軟質磁性層又は硬質磁性層)
3 接着剤層
4 多極着磁を施した先駆体の硬質磁性層(硬質磁性材料粉を用いた硬質磁性層を着磁)
5 両面多極着磁を形成した磁石層
6 コーターヘッド(コンマコーター)
7 乾燥炉
8 ニップロール
8A ゴムロール
8B 加熱金属ロール
9 冷却ロール
10 巻出〔(1);薄層基材〕
11 巻取〔(A1);先駆体〕
12 磁場処理装置
13 コーターヘッド(グラビアコーター)
14 巻出〔(A1);先駆体〕
15 巻取〔(A3;先駆体の熱再活性型接着剤処理品)
16 巻出〔(A1、A3)〕
17 加熱ロール
18 巻取〔(B1、B2、B3);本発明の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム〕
19 巻出〔(A1、1、22)〕
20 巻出〔(A1、1、22)〕
21 巻取〔(B1、23)〕
22 従来技術による、表面に印刷可能層を有する薄層基材の片面に磁性層を形成した磁性複合フィルム
23 従来技術による、両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム

Claims (8)

  1. 表面に印刷可能層を有する耐水性の薄層基材の裏面に磁性層を塗布によって形成した先駆体の、磁性層面同士を接着剤又は熱圧着によって張り合わせて成る、断面が厚み方向と直交する中心線に対して、材質、形状的に対称であることを特徴とする両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム。
  2. 前記、表面に印刷可能層を有する耐水性の薄層基材の厚みが50〜220μmであり、磁性層が張り合わせ後の厚みで20〜260μmで、磁性材料粉と有機高分子エラストマーを主たる組成とし、その全量に対する磁性材料粉の含有量が40〜65容量%であることを特徴とする請求項1に記載の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム。
  3. 前記、磁性材料粉が高透磁率で低保磁力の軟質磁性材料粉であるフェロ磁性体、又はフェリ磁性体、又はフェロ磁性体とフェリ磁性体の混合物であることを特徴とする請求項1又は2に記載の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム。
  4. 前記、磁性材料粉が高保磁力の硬質磁性材料粉(磁石材料粉)であるハードフエライト粉であり、両面に多極着磁を施した磁石フィルムであることを特徴とする請求項1又は2に記載の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム。
  5. 前記、先駆体の磁性材料粉が、高保磁力の硬質磁性材料粉(磁石材料粉)であるハードフエライト粉であり、印刷可能層側から極間が1〜3mmの多極着磁を施したものであり、該先駆体の磁性層面同士を張り合わせて両面多極着磁品としたことを特徴とする請求項1又は2又は4のいずれか1項に記載の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルム。
  6. 表面に印刷可能層を有する耐水性の薄層基材の裏面に磁性層を塗布によって形成して先駆体とし、その先駆体の磁性層をニップ方式のプレスロールで加圧処理した後、先駆体の磁性層同士を接着剤又は熱圧着によって張り合わせることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムの製造方法。
  7. 前記、磁性複合フィルムの磁性層面同士の張り合わせ、再熱活性可能な接着剤を用いて熱ラミネーター又はドライラミネーターで行うことを特徴とする請求項6に記載の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムの製造方法。
  8. 前記、磁性複合フィルムの磁性層面同士の張り合わせを、熱ラミネーターで熱圧着によることを特徴とする請求項6に記載の両面に印刷可能層を有する磁性複合フィルムの製造方法。
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