JP2014128886A - スタッドタイヤの設計方法、スタッドタイヤ、及び空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な氷上走行性能を確保しつつ、スタッドタイヤの走行時の騒音を効果的に低減する。
【解決手段】トレッド面3の半幅領域13a,13bに複数のピン群10が配置されている、ピン群10は直線型、V字型、逆V字型、N字型、及び逆N字型がある。個々のピン群10ではトレッド面3の一端3a側から他端3b側に向けて順次ピン位置9が設定され、個々のピン位置9にスタッドピン1が埋設されている。実質的に不規則ないしランダムにスタッドピン1が配列されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、スタッドタイヤの設計方法、スタッドタイヤ、及び空気入りタイヤに関する。
スタッドタイヤにおけるトレッド面上のスタッドピンの配列に関しては、主として氷上走行性能の向上の観点から種々の提案がなされている(例えば、特許文献1〜4参照)。なお、本明細書において、タイヤ又は車両についての「氷上走行性能」という用語は、特に区別しない限り、氷路面ないし凍結路での走行性能に加え、雪路面での走行性能を含む。また、本明細書において、「氷路面」ないし「凍結路」という用語は、特に区別しない限り、雪路面も含む。
スタッドタイヤを装着した車両の走行時、複数のスタッドピンが間欠的ないし断続的に路面と接触する。そのため、特に氷路面や雪路面以外の路面、例えばいわゆる雪解け道や除雪された路面では、走行時に発生する騒音が顕著である。しかし、スタッドタイヤの走行時の騒音低減に関し、必ずしも有効な提案はなされていない。特に、良好な氷上走行性能を確保しつつ、スタッドタイヤの走行時の騒音を効果的に低減することは、特許文献1〜4に開示されたものを含む従来のスタッドタイヤでは、実現されていない。
欧州特許出願公開第2243638号明細書 特開2006−27568号公報 特開2007−50718号公報 特開2009−23604号公報
本発明は、良好な氷上走行性能を確保しつつ、スタッドタイヤの走行時の騒音を効果的に低減することを課題とする。
本発明の第1の態様は、トレッド面の少なくとも一方の半幅領域に一定方向に複数のピン群を配置し、個々の前記ピン群は前記一定方向に間隔をあけてスタッドピンの埋設位置であるピン位置を複数個配列したものであり、個々の前記ピン群は、少なくとも一部に前記一定方向に対して傾きを有し、かつ折り返しを有しないものと、1個以上の折り返しを有するものがあり、個々の前記ピン群のおけるピン位置の配列は、前記半幅領域に先頭のピン位置を設定し、前記先頭のピン位置から予め定められた設定範囲内に次の前記ピン位置を設定し、前記先頭のピン位置から3個目以降のピン位置は、1個前の前記ピン位置の前記設定範囲となるように順次設定し、前記ピン群が折り返しを有しないものである場合には、そのピン群について前記トレッド面の幅方向の中心線又は接地端に近接する条件である近接条件が成立すると終端とし、前記ピン群が折り返しを有するものである場合には、そのピン群について前記近接条件が成立すると終端又は折り返しとすることで決定する、スタッドタイヤの設計方法を提供する。
本発明の第2の態様は、トレッド面の少なくとも一方の半幅領域に一定方向に配置されたピン群を有し、個々の前記ピン群は前記一定方向に間隔をあけて配列されたピン位置にそれぞれスタッドピンを埋設したスタッドタイヤであり、個々の前記ピン群は、折り返しを有しないものと、1個以上の折り返しを有するものがあり、個々の前記ピン群のおけるピン位置の配列は、前記半幅領域に先頭のピン位置を設定し、前記先頭のピン位置から予め定められた設定範囲内に次の前記ピン位置を設定し、前記先頭のピン位置から3個目以降のピン位置は、1個前の前記ピン位置の前記設定範囲となるように順次設定し、前記ピン群が折り返しを有しないものである場合には、そのピン群について前記トレッド面の幅方向の中心線又は接地端に近接する条件である近接条件が成立すると終端とし、前記ピン群が折り返しを有するものである場合には、そのピン群について前記近接条件が成立すると終端又は折り返したものである、スタッドタイヤを提供する。
本発明の第3の態様は、トレッド面の少なくとも一方の半幅領域に一定方向に配置されたピン穴群を有し、個々の前記ピン穴群はそれぞれスタッドピンを埋設されるピン穴位置が前記一定方向に間隔をあけて配列された空気入りタイヤであり、個々の前記ピン穴群は、折り返しを有しないものと、1個以上の折り返しを有するものがあり、個々の前記ピン穴群のおけるピン穴位置の配列は、前記半幅領域に先頭のピン穴位置を設定し、前記先頭のピン穴位置から予め定められた設定範囲内に次の前記ピン穴位置を設定し、前記先頭のピン穴位置から3個目以降のピン穴位置は、1個前の前記ピン穴位置の前記設定範囲となるように順次設定し、前記ピン穴群が折り返しを有しないものである場合には、そのピン穴群について前記トレッド面の幅方向の中心線又は接地端に近接する条件である近接条件が成立すると終端とし、前記ピン穴群が折り返しを有するものである場合には、そのピン穴群について前記近接条件が成立すると終端又は折り返したものである、空気入りタイヤを提供する。
本発明に係る設計方法により設計されたスタッドタイヤは、良好な氷上走行性能を確保しつつ、走行時の騒音を効果的に低減できる。まず、複数のピン群(折り返しを有しないものと、1個以上の折り返しを有するものがある)を半幅領域に一定方向に並べることで、周期性を持たせることなくトレッド面にスタッドピンを配置できる。周期性のないスタッドピンの配列により、ピンノイズのピッチピークを分散させて、ピッチピークで音圧値を低減でき、低周波域でのピンノイズを効果的に低減できる。また、スタッドピンはランダムに配置されているが、1個のピン位置に配置されたスタッドピンに対し、それに隣接するピン位置に配置されたスタッドピンは予め定められた設定範囲内あるので、良好な氷上走行性能が得られる。さらに、個々のピン群は少なくとも一部が一定方向(例えばトレッド面の周方向)に対して傾きを有するので接地性が増し、それによっても良好な氷上走行性能が得られる。
本発明の実施形態に係るスタッドタイヤの設計方法に基づいて配置されたスタッドピンを備えるスタッドタイヤの一例のトレッド面の展開図。 図1のトレッド面の展開図で溝、ブロック、及びサイプの図示を省略した図。 本実施形態の設計方法で使用するトレッド面上に設定された領域を説明するための模式図。 ピン位置の設定に関する領域を説明するための模式なトレッド面の拡大図。 直線型及び逆直線型のピン群を概念的に示す模式的なトレッド面の展開図。 V型及び逆V型のピン群を概念的に示す模式的なトレッド面の展開図。 N型及び逆N型のピン群を概念的に示す模式的なトレッド面の展開図。 本発明の実施形態に係るスタッドタイヤの設計方法を説明するためのフローチャート。 本発明の実施形態に係るスタッドタイヤの設計方法に基づいて配置されたスタッドピンを備えるスタッドタイヤの他の一例のトレッド面の展開図。 図9のトレッド面の展開図で溝、ブロック、及びサイプの図示を省略した図。 本発明の実施形態に係るスタッドタイヤの設計方法に基づいて配置されたスタッドピンを備えるスタッドタイヤの他の一例のトレッド面の展開図。 図11のトレッド面の展開図で溝、ブロック、及びサイプの図示を省略した図。 (A)は比較例1のスタッドタイヤの模式的なトレッド面の展開図、(B)は比較例2のスタッドタイヤの模式的なトレッド面の展開図。
図1及び図2は、本発明の実施形態に係るスタッドタイヤの設計方法に基づいて配列されたスタッドピン1を備えるスタッドタイヤ(本実施形態では空気入りタイヤ)2の一例のトレッド面3の展開図である。トレッド面3には横方向及び縦方向の溝4により複数のブロック5が形成されている。ブロック5にはサイプ6が形成されている。ブロック5にはサイプ6を設けていない平坦部があり、この平坦部に形成されたピン穴にスタッドピン1が埋設されている。個々のスタッドピン1の形状や材質は、特に限定されず、一般的なものを採用できる。また、スタッドタイヤ2の材質や内部構造も、特に限定されず、一般的なものを採用できる。
溝4、ブロック5、及びサイプ6の図示を省略した図2に最も明瞭に示すように、本実施形態に係るスタッドタイヤ2は、複数のスタッドピン1が実質的に不規則ないしランダムに配列されている点に特徴がある。言い換えれば、本実施形態のスタッドタイヤ2はスタッドピン1の配列に周期性がない点に特徴がある。以下、このようなスタッドピン1の配列を実現する、トレッド面3上のスタッドピン1の位置(ピン位置9)の決定方法について説明する。この方法により決定されたピン位置9にピン穴を設けてスタッドピン1を埋設することで、実質的に不規則ないしランダムなピン配置を実現できる。
本実施形態の設計方法では、後に詳述するように、トレッド面3上にピン位置9を順次設定していく。また、ピン位置9は、複数のスタッドピン1が残りの他のスタッドピン1と区別し得る集合ないし群を構成するように決定する。このようなスタッドピン1の集合ないし群をピン群10(例えば、図2参照)と呼ぶ。図3及び図4は、ピン位置9の決定に使用する諸概念を説明するための図である。スタッドピン1を埋設する前のスタッドタイヤ(空気入りタイヤ)2に着目すると、ピン位置9はそれぞれスタッドピンが埋設されるピン穴の位置(ピン穴位置)であり、ピン群10はそのようなピン穴位置の集合ないし群(ピン穴群)である。
図3は、トレッド面3の展開図の一部を示す。トレッド面3の幅方向WDの中心を中心線CLと呼ぶ。この中心線CLは、スタッドタイヤ2の赤道面とトレッド面3の交線(赤道線)とも言える。トレッド面3の周方向CDについて、方向性を導入する。つまり、スタッドタイヤ2の回転方向RDと一致する向きの周方向CDを、必要に応じて、周方向CDの正の向きと呼ぶ。また、スタッドタイヤ2の回転方向RDの反対向きの周方向CDを、必要に応じて周方向CDの負の向きと呼ぶ。トレッド面3の接地幅CWの両端を接地端12a,12bと呼ぶ。中心線CLから一方の接地端12a(図3で上側)までのトレッド面3の周方向CD全体に延びる帯状の領域を、第1半幅領域13aと呼ぶ。同様に、中心線CLから他方の接地端12b(図3で下側)までのトレッド面3の周方向CD全体に延びる帯状の領域を、第2半幅領域13bと呼ぶ。第1及び第2半幅領域13a,13bについてのトレッド面3の幅方向WDの中心線を、それぞれ、1/4線14a,14bと呼ぶ。また、第1及び第2半幅領域13a,13bのそれぞれについて、1/4線14a,14bと接地端12a,12bで挟まれたトレッド面3の周方向CD全体に延びる帯状の領域を、端部領域15a,15bと呼ぶ。
図4は、トレッド面3の展開図の一部を拡大して示す。着目しているスタッドピン1−1ないしピン位置9−1を中心とする3つの同心円17a,17b,17cを設定する。これらの円17a〜17cの半径R1,R2,R3は、トレッド面3の接地幅CWとスタッドタイヤ2の周長を含む諸条件に応じて設定される。例えば、最も内側の円17aの半径R1は、例えば15mm以上30mm以下の範囲に設定できる。本実施形態では半径R1は23mmに設定している。また、円17aの外側に位置する円17bの半径R2は、例えば75mm以上90mm以下の範囲に設定できる。本実施形態では、半径R2は83mmに設定している。さらに、円17bの外側に位置する円17cの半径R3は、例えば150mm以上180mm以下の範囲に設定できる。本実施形態では、半径R3は166mmに設定している。トレッド面3上の直線の向きは、中心線(赤道線)CLに平行で周方向CDの正の向きに延びる基準線18と構成する角度で表す。例えば、直線19aのように基準線18を反時計回りに回転させた直線の場合、基準線18となす角度の符号は正とする(角度+θ1)。また、直線19bのように基準線18を時計回りに回転させた直線の場合、基準線18となす角度の符号は負とする(角度−θ1)。
図4において、着目しているスタッドピン1−1ないしピン位置9−1について、円17a,17b、スタッドピン1−1ないしピン位置9−1から延びる基準線18、及び直線19aで囲まれた領域を第1設定範囲20aと呼ぶ。また、図4において、着目しているスタッドピン1−1ないしピン位置9−1について、円17a,17b、スタッドピン1−1ないしピン位置9−1から延びる基準線18、及び直線19baで囲まれた領域を第2設定範囲20bと呼ぶ。後に詳述するように、第1及び第2設定範囲20a,20bは、ピン位置9を順次決定していく際に、次のピン位置9を設定可能な範囲を示す。直線19aの角度+θ1は、例えば25°以上35°以下の範囲に設定でき、本実施形態では+30°に設定している。また、直線19bの角度−θ1は、例えば−25°以上−35°以下の範囲に設定でき、本実施形態では−30°に設定している。
図5から図7を参照すると、本実施形態の設計方法では、ピン群10の形態(ピン群10を構成するスタッドピン1ないしピン位置9をつないだ線の形態)に、複数の種類ないし類型がある。図5から図7に図示の個々のピン群10を構成するスタッドピン1ないしピン位置9の配置は、理解を容易にするための簡略化と誇張を含む。実際に本実施形態の設計方法により得られるスタッドピン1の配列は、図1及び図2(及び後述する図9から図12)で示す通りである。例えば、図5から図7における隣接するピン位置9間の間隔は、実際の間隔よりも広い。また、図5から図7における、後述する折り返し部分の角度は、実際の角度よりも鋭い。さらに、個々のピン群10を構成するスタッドピン1ないしピン位置9の個数は、実際の個数よりも少ない。
図5は直線型のピン群10−1〜10−4を示す。ピン群10−1,10−2は第1半幅領域13aに配置され、ピン群10−3,10−4は第2半幅領域13bに配置されている。ピン群10−1は、周方向CDの正の向きを基準とすると、接地端12a側から中心線CLに向けて概ね直線状に延び(ピン群10−1が構成する直線の延びる方向は、基準線18に対して負の角度をなす)、中心線CL側で終端している。同様に、ピン群10−3は、周方向CDの正の向きを基準とすると、接地端12b側から中心線CL側に向けて概ね直線状に延び(ピン群10−3が構成する直線の延びる方向は、基準線18に対して正の角度をなす)、中心線CL側で終端している。ピン群10−2,4は中心線CL側から接地端12a,12b側に向けて延びている。ピン群10−2が構成する直線の延びる方向は、基準線18に対して正の角度をなす。ピン群10−4が構成する直線の延びる方向は、基準線18に対して負の角度をなす。いずれのピン群10−1〜10−4も中心線CLを横切らない。以下、ピン群10−1,10−3のように接地端12a,12bから中心線CLに向けて延びる直線型のピン群と区別するために、ピン群10−2,10−4のように中心線から接地端12a,12bに向けて延びる直線型のピン群を逆直線型と呼ぶ場合がある。
直線型及び逆直線型のピン群10−1〜10−4は完全な直線を構成している必要はない。具体的には、これらのピン群10−1〜10−4を構成する第n−1番目(nは自然数で周方向CDの正の向きを基準に数える)と第n−1番目のスタッドピン1ないしピン位置9をつなぐ直線と、第n番目と第n+1番目のスタッドピン1ないしピン位置9をつなぐ直線とがなす角度(劣角)δ1は、180°以下(本実施形態では180°以下)であればよい。本明細書では、劣角とは互いに交差する2本の直線ないし線分が構成する2つの角のうちの小さいほうの角度を言う。
図6はV字型及び逆V字型のピン群10−1〜10−4を示す。ピン群10−1,10−2は第1半幅領域13aに配置され、ピン群10−3,10−4は第2半幅領域13bに配置されている。ピン群10−1,10−4がV字型で、ピン群10−2,10−3が逆V字型である。ピン群10−1,10−3は、周方向CDの正の向きを基準とすると、最初に接地端12a,12b側から中心線CLに向けて概ね直線状に延び、次に中心線CL側で折り返して接地端12a,12bに向けて概ね直線状に延び、最後に接地端12a,12b側で終端している。一方、ピン群10−2,10−4は、周方向CWの正の向きを基準とすると、最初に中心線CL側から接地端12a,12bに向けて概ね直線状に延び、次に接地端12a,12b側で折り返して中心線CLに向けて概ね直線状に延び、最後に中心線CL側で終端している。いずれのピン群10−1〜10−4も中心線CLを横切らない。
V字型及び逆V字型のピン群10−1〜10−4の折り返しにおける角度(劣角)は、他の部分よりも小さい。図6の例では、ピン群10−1〜10−4の第2番目から第4番目のスタッドピン1ないしピン位置9で折り返しが設けられている。この部分での角度δ2(劣角)は110°以上に設定される。V字型及び逆V字型のピン群10−1〜10−4のその他の部分での角度(劣角)は、直線型及び逆直線型(図5参照)の場合と同様に、180°以下(本実施形態では180°以下)である。
図7はN字型及び逆N字型のピン群10−1〜10−4を示す。ピン群10−1,10−2は第1半幅領域13に配置され、ピン群10−3,10−4は第2半幅領域13に配置されている。ピン群10−1,10−4がN字型で、ピン群10−2,10−3が逆N字型である。ピン群10−1,10−3は、周方向CDの正の向きを基準とすると、最初に中心線CL側から接地端12a,12bに向けて概ね直線状に延び、次に接地端12a,12b側で折り返して中心線CLに向けて概ね直線状に延びる。さらに、中心線CL側で折り返して接地端12a,12bに向けて概ね直線状に延び、最後に接地端12a,12b側で終端している。ピン群10−2,10−4は、周方向CDの正の向きを基準とすると、最初に接地端12a,12b側から中心線CLに向けて概ね直線状に延び、次に中心線CL側で折り返して接地端12a,12bに向けて概ね直線状に延びる。さらに、接地端12a,12b側で折り返して中心線CLに向けて概ね直線状に延び、最後に中心線CL側で終端している。いずれのピン群10−1〜10−4も中心線CLを横切らない。
N字型及び逆N字型のピン群10−1〜10−4の折り返しにおける角度(劣角)は、V字型及び逆V字型(図6参照)の場合と同様、他の部分よりも小さい。図7の例では、ピン群10−1〜10−4の第2番目から第4番目と4番目から第6番目のスタッドピン1ないしピン位置9に、それぞれ折り返しが設けられている。この部分での角度δ2(劣角)は110°以上に設定される。V字型及び逆V字型のピン群10−1〜10−4のその他の部分での角度(劣角)は、直線型及び逆直線型(図5参照)の場合と同様に、180°以下(本実施形態では180°以下)である。
次に、本実施形態の設計方法におけるピン位置9の設定の手順を具体的に説明する。
図2を参照すると、第1及び第2半幅領域13a,13bのそれぞれについて、展開したトレッド面3の一方の端部3a側から他方の端部3bに向けて(周方向CDの正の向きに)、ピン位置9を順次設定し、それによってトレッド面3上に複数のピン群10を順次配置する。前述のように、ピン群10の形態には、合計6種類、すなわち直線型、逆直線型、V字型、逆V字型、N型、及び逆N型がある。第1及び第2半幅領域13a,13bのそれぞれについて、特定のピン群10の選択できる最大の回数(ピン群選択回数GN)は制限される。本実施形態ではピン群選択回数GNは3とする。
図8は第1及び第2半幅領域13a,13bのそれぞれについて、トレッド面3の一方の端部3a側から他方の端部3bに向けてピン位置9を設定する手順を示す。
まず、ステップS1において、ピン群10の形態を決定する。次に、ステップS2において、ステップS1で決定したピン群10の先頭のピン位置9を決定する。先頭のピン位置9はステップS1で決定したピン群10の形態で許容範囲される範囲で設定できる。例えば、第1半幅領域13aの場合、直線型、V字型、又は逆N字型であれば接地端12a側に先頭のピン位置が設定され、逆直線型、逆V字型、又はN字型であれば中心線CL側に先頭のピン位置が設定される。
次に、ステップS3で次のピン位置9を第1設定範囲20a又は第2設定範囲20b(図4参照)に設定可能か否かを確認する。第1設定範囲20aと第2設定範囲20bのいずれを確認するかは、ステップS1で決定したピン群10の形態の種類と、折り返しを行ったか否によって決まる。
ピン群10が直線型の場合、ステップS3で設定可能か否かを確認するのは第2設定範囲20bである。ピン群10が逆直線型の場合、ステップS3で設定可能か否かを確認するのは第1設定範囲20aである。
ピン群10がV字型の場合と逆V字型の場合に、ステップS3で第1設定範囲20aと第2設定範囲20bのいずれについて次のピン位置を設定可能か否かを確認するかは、表1と表2に示す通りである。
Figure 2014128886
Figure 2014128886
ピン群10がN字型の場合と逆N字型の場合に、ステップS3で第1設定範囲20aと第2設定範囲20bのいずれについて次のピン位置を設定可能か否かを確認するかは、表3と表4に示す通りである。
Figure 2014128886
Figure 2014128886
図4において先頭のピン位置がピン位置9−1であると仮定する。確認する設定範囲が第1設定範囲20aであれば、その範囲内のピン位置9−2は次のピン位置に設定できるが、残りのピン位置9−3,−4,−5,−6は次のピン位置に設定できない。また、確認する設定範囲が第2設定範囲20bであれば、その範囲内はピン位置9−3に次のピン位置を設定できるが、残りのピン位置9−2,−4,−5,−6は次のピン位置に設定できない。
ステップS3で次のピン位置を設定可能であれば、ステップS4で第1設定範囲20a内又は第2設定範囲20b内に次のピン位置を設定して、ステップS3に戻る。ステップS3,S4は、ステップS4で確認する設定範囲内に次のピン位置を設定不可となるまで、繰り返される。つまり、ピン群10の形態に応じて、先頭のピン位置から順に第1設定範囲20a内又は第2設定範囲20bに次のピン位置が設定される。
ステップS3において設定範囲に次のピン位置が設定不可となる条件を説明する。図4において現在のピン位置がピン位置9−1であると仮定する。現在のピン位置9−1が中心線CLに対して接近したことで、確認する設定範囲(第1又は第2設定範囲20a,20b)が、現在のピン位置9−1より中心線CLの反対側に位置する場合、次のピン位置が設定不可となる。また、現在のピン位置9−1が接地端12a,12bに対して接近したことで、確認する設定範囲(第1又は第2設定範囲20a,20b)が、現在のピン位置9−1より接地端12a,12bの外側に位置する場合、次のピン位置が設定不可となる。例えば、現在のピン位置9−1が第1半幅領域13aにあり、確認する設定範囲が第2設定範囲20bの場合、第2設定範囲20b全体が第2半幅領域13b内に位置していれば、次のピン位置が設定不可となる。また、現在のピン位置9−1が第1半幅領域13aにあり、確認する設定範囲が第1設定範囲20aの場合、第1設定範囲20a全体が接地端12aより幅方向WD外側に位置していれば、次のピン位置が設定不可となる。
ステップS3において設定範囲に次のピン位置を設定不可であれば、ステップS5で折り返し可能か否かを確認する。現在のピン群10の形態が直線又は逆直線であれば、ステップS5では常に折り返し不可の判断が成立する。現在のピン群10の形態がV字型又は逆V字型であれば、折り返しをまだ実行していない場合はステップS5で折り返し可能の判断が成立するが、すでに1回折り返しを実行している場合はステップS5で折り返し不可の判断が成立する。現在のピン群10の形態がN字型又は逆N字型であれば、折り返しをまだ実行していないか1回のみ実行している場合はステップS5で折り返し可能の判断が成立する。しかし、現在のピン群10の形態がN字型又は逆N字型ですでに2回折り返しを実行している場合、ステップS5では折り返し不可の判断が成立する。
ステップS5で折り返し可能であれば、ステップS6において、折り返し方向の設定範囲内に次のピン位置を設定する。具体的には、ステップS5で折り返し可能であり、現在のピン位置設定に使用している設定が第1設定範囲20aであれば、現在のピン位置9の第2設定範囲20b内に次のピン位置を設定する。また、ステップS5で折り返し可能であり、現在のピン位置設定に使用している設定が第2設定範囲20bであれば、第2設定範囲20a内に次のピン位置を設定する。ステップS6でピン位置が設定されると、ステップS3に戻り、ピン位置の順次設定が続行される。
ステップS5で折り返し不可であれば、ステップS7において、そのピン群10は終端する。言い換えれば、現在のピン位置9がそのピン群10の最後尾のピン位置となる。ステップS8で次のピン群10の配置が可能、つまり配置済みのピン群10とトレッド面3の端部3bまで距離が一値以上であれば、ステップS1に戻って新たなピン群10の配置が繰り返される。
第2個目以降のピン群10の先頭のピン位置9の設定(ステップS2)は以下の条件がある。図4を参照すると、第N個目のピン群10の最後尾のピン位置がピン位置9−1であると仮定する。この場合、第N+1個目のピン群10の先頭のピン位置は、円17cの範囲内で第1及び第2設定範囲20a,20b以外の部分に設定される。従って、図4において、ピン位置9−4,−5,−6は第N+1個目のピン群10の先頭のピン位置に設定できるが、ピン位置9−2,−3は第N+1個目のピン群10の先頭のピン位置に設定できない。
以上の条件で第2個目以降のピン群10の先頭のピン位置9の設定することで、1個のピン群10の最後尾のスタッドピン1(ピン位置9)を含む部分と、それに続く次のピン群10の先頭のスタッドピン1(ピン位置9)を含む部分とが幅方向WDで重なる場合がある。例えば、図1及び図2のスタッドタイヤ2の場合、第2半幅領域13bのピン群10のうち、トレッド面3の端部3a側から数えて、第2番目と第3番目のピン群10、第3番目と第4番目のピン群10、及び第4番目と第5番目のピン群10に、幅方向WDの重なりがある。図9及び図10のスタッドタイヤ2の場合、第1半幅領域13aのピン群10のうち、トレッド面3の端部3a側から数えて、第1番目と第2番目のピン群10、第3番目と第4番目のピン群10、及び第5番目と第6番目のピン群10にそれぞれ重なりがある。また、第2半幅領域13bのピン群10のうち、トレッド面3の端部3a側から数えて、第1番目と第2番目のピン群10、第3番目と第4番目のピン群10、第5番目と第6番目のピン群10に重なりがある。図11及び図12に示すスタッドタイヤ2の場合、第1半幅領域13aのピン群10のうち、トレッド面3の端部3a側から数えて、第1番目と第2番目のピン群10、第3番目と第4番目のピン群10、及び第5番目と第6番目のピン群10に重なりがある。また、第2半幅領域13bのピン群10のうち、トレッド面3の端部3a側から数えて、第1番目と第2番目のピン群10、第3番目と第4番目のピン群10、及び第5番目と第6番目のピン群10に重なりがある。
ステップS8で次のピン群の配置不可の判断が成立するまで、ステップS2〜S8の処理が繰り返される。
図1及び図2に示すスタッドタイヤ2の場合、トレッド面3の第1及び第2半幅領域13a,13bにそれぞれ5個のピン群10が配置されている。第1半幅領域13aでは、トレッド面3の一方の端部3aから他方の端部3bに向けて、V字型と逆直線型のピン群10が順に配置され、さらに3個のN字型のピン群10が配置されている。一方、第2半幅領域13bでは、トレッド面3の一方の端部3aから他方の端部3bに向けて逆直線型と直線型のピン群10が配置され、さらに2個のN字型のピン群10と1個のV字型のピン群10が配置されている。
第1半幅領域13aには、いずれのピン群10にも属さないスタッドピン1’ないしピン位置9’が設定されている。このようなスタッドピン1’ないしピン位置9’は必ずしも設ける必要はないが、図8に示す手順を実行後にトレッド面3上に、スタッドピン1ないしピン位置の分布が他の部分と比較して疎になっている部分がある場合、任意に設定される。これらのスタッドピン1’ないしピン位置9’の具体的な位置については、最も隣接する他のスタッドピン1ないしピン位置9からある程度離れている限り、特に限定されない。
前述のように、ピン群10がV字型、逆V字型、N字型、及び逆N字型の場合の折り返しは、中心線CL又は接地端12a,12bにスタッドピン1ないしピン位置9の配置が接近したときに設けられている。しかし、一部のピン群10のすべての折り返し又は一つのピン群10の一部の折り返しについて、1/4線14a,14b付近でスタッドピン1ないしピン位置9の配置に折り返しを設けてもよい。また、一部のピン群10について、1/4線14a,14b付近でそのピン群10を終端としてもよい。さらに、一部のピン群10について、中心線CLに十分に近づく前に、折り返しを設け又は終端させてもよい。
例えば、図4においてピン位置9−1が現在のピン位置と仮定した場合、第1設定範囲20aの全部又は一部が1/4線14aを超えて端部領域15a内に入る場合、又は第2設定範囲20bの全部又は一部が1/4線14bを超えて端部領域15b内に入る場合に折り返しを設けてもよい。同様の場合に、そのピン群10を終端としてもよい。図1及び図2では、第1半幅領域13aのピン群10のうち、トレッド面3の端部3a側から数えて第1番目のピン群10(V型)の最後尾のピン1(ピン位置9)は、1/4線14aをわずかに超えて端部領域15aに入った位置に設定されている。また、このピン群10(V型)の折り返しは他のピン群10と比較して中心線CLに対して離れた位置に設定されている。後述する図9及び図10では、第2半幅領域13bのピン群10のうち、トレッド面3の端部3a側から数えて第1番目のピン群10(逆V型)の折り返しは、1/4線14bに対してわずかに中心線CL側の位置に設定されている。
第1半幅領域13a内のピン群10のピン位置9(スタッドピン1)の配置が、トレッド面3の端部3a側から端部3b側に向けて、中心線CLから1/4線14aに向けて接近する場合、第1設定範囲20aの一部が1/4線14aを超える前にそのピン群10に折り返しを設けてもよい。同様に、第2半幅領域13b内のピン群10のピン位置9(スタッドピン1)の配置が、トレッド面3の端部3a側から端部3b側に向けて、中心線CLから1/4線14bに向けて接近する場合、第2設定範囲20bの一部が1/4線14bを超える前にそのピン群10に折り返しを設けてもよい。これらの場合に、そのピン群10を終端としてもよい。
第1半幅領域13a内のピン群10のピン位置9(スタッドピン1)の配置が、トレッド面3の端部3a側から端部3b側に向けて、1/4線14aから中心線CLに向けて接近する場合、第2設定範囲20bの一部が中心線CLを超える前にそのピン群10に折り返しを設けてもよい。同様に、第2半幅領域13b内のピン群10のピン位置9(スタッドピン1)の配置が、トレッド面3の端部3a側から端部3b側に向けて、1/4線14bから中心線CLからに向けて接近する場合、第1設定範囲20aの一部が1/4線14bを超える前にそのピン群10に折り返しを設けてもよい。これらの場合に、そのピン群10を終端としてもよい。
図9及び図10は、本実施形態の設計方法でスタッドピン1ないしピン位置9を設定したスタッドタイヤ2の他の例を示す。このスタッドタイヤ2の場合、トレッド面3の第1及び第2半幅領域13a,13bにそれぞれ6個のピン群10が配置されている。第1半幅領域13aでは、トレッド面3の一方の端部3aから他方の端部3bに向けて、V字型、逆V字型、逆直線型、逆V字型、逆直線型、及び逆V字型の順でピン群10が配置されている。一方、第2半幅領域13bでは、逆V字型、V字型、直線型、V字型、直線型、及びV字型の順でピン群10が配置されている。第1及び第2半幅領域13a,13bの両方について、いずれのピン群10にも属さないスタッドピン1’ないしピン位置9’が配置されている。
図11及び図12は、本実施形態の設計方法でスタッドピン1ないしピン位置9を設定したスタッドタイヤ2のさらに他の例を示す。このスタッドタイヤ2の場合、トレッド面3の第1及び第2半幅領域13a,13bにそれぞれ6個のピン群10が配置されている。第1半幅領域13aでは、トレッド面3の一方の端部3aから他方の端部3bに向けて、V字型、逆V字型、逆直線型、逆V字型、逆直線型、及び逆V字型の順でピン群10が配置されている。一方、第2半幅領域13bでは、直線型、V字型、直線型、V字型、直線型、及びV字型の順でピン群10が配置されている。第1及び第2半幅領域13a,13bの両方について、いずれのピン群10にも属さないスタッドピン1’ないしピン位置9’が配置されている。
本実施形態のスタッドタイヤ2(図1、図9、及び図10)は図8を参照して説明した方法で決定したピン位置9にスタッドピン1が配置されているので、特に氷路面や雪路面以外の路面、例えばいわゆる雪解け道や除雪された路面での騒音を効果的に低減できる。以下、この点について説明する。一般に、スタッドタイヤを装着した車両が雪解け道や除雪された路面を走行する際、スタッドピンが間欠的ないし断続的に路面と接触することに起因する低周波の騒音(ピンノイズ)が顕著である。特に、スタッドピンの配列に周期性があるとピッチピーク(周波数に対する音圧の分布のピーク)が大きくなる。これに対して、本実施形態のスタッドタイヤ2では、図8を参照して説明した方法で決定したピン位置9にスタッドピン1を配置しており、トレッド面3上に6種類の態様のピン群10を周期性を持たせることなく配置し、かつ個々のピン群10の形状も周期性を持たせていない。つまり、本実施形態のスタッドタイヤ2では、実質的に不規則ないしランダムにスタッドピン1が配列されており、スタッドピン1の配列には周期性がない。この不規則で周期性のないスタッドピン1の配列により、ピンノイズのピッチピークを分散させることができる。そして、ピッチピークの分散によりピッチピークで音圧値(ピッチピーク値レベル)を低減でき、低周波域でのピンノイズを効果的に低減できる。
また、本実施形態のスタッドタイヤ2(図1、図9、及び図10)では、前述のようにスタッドピン1はランダムに配置されているが、互いに隣接するスタッドピン1を着目した場合、隣接するスタッドピン1間の距離は一定の基準で設定されている。図4を参照して説明したように、着目しているスタッドピン1−1ないしピン位置9−1に対して、隣接する次のスタッドピン1ないしはピン位置9は第1設定範囲20a又は第2設定範囲20bに設定されている。従って、着目しているスタッドピン1−1と隣接する次のスタッドピン1との間の距離は、常に、円17aの半径R1と円17bの半径R2との差以下に設定されている。このように隣接するスタッドピン間の距離を一定基準で設定することにより、良好な氷上走行性能を確保できる。
さらに、6種類のピン群10のいずれも、トレッド面3の周方向CDに対して傾斜した直線状に配置された複数のスタッドピン1を有する。例えば、直線状及び逆直線状のピン群10(図5を併せて参照)の場合、ピン群10が全体として周方向CDに対して傾斜した直線状を呈する。また、V字状及び逆V字状のピン群10(図6参照)の場合、そのように傾いた直線を2本有し、N字状及び逆N字状のピン群10(図7参照)の場合、そのように傾いた直線を3本有している。トレッド面3の周方向CDに対して傾斜した直線状のスタッドピン1の配列により氷路面に対する接地性が向上し、氷上走行性能が向上する。
以上の理由より、本実施形態のスタッドタイヤ2(図1、図9、及び図10)は、良好な氷上走行性能を確保しつつ、走行時の騒音を効果的に低減できる。
本発明は実施形態に限定されず、以下に列挙するように、種々の変形が可能である。
例えば、実施形態では、ピン群10の折り返し回数、0回(直線型と逆直線型)、1回(V字型と逆V字型)、及び2回(N字型と逆N字型)の3種類である。しかし、ピン群10の一部について3回以上の折り返しを設けてもよい。
第1及び第2半幅領域13a,13bのうち、いずれか一方にのみ実施形態の設計方法(図8)を適用し、他方については一方のピン群10の配置を中心線に対して線対称としてさらに周方向CDに位相をずらしてもよい。これによりトレッド面3全体としてみると、スタッドピン1ないしピン位置9の設定手順が簡易化ないし単純化される。
本発明の実施形態の実施品であるスタッドタイヤ2の性能評価実験を行った。
評価実験に供した「実施例1」は図1のスタッドタイヤ2である。「比較例1」のスタッドタイヤ2’は、図13(A)に示すピン群10の配置を有する。また、「比較例2」のスタッドタイヤ2’’は、図13B(B)に示すピン群10の配置を有する。「比較例1」は中心線CLに対して折れ線状のピン群10を有する。「比較例2」は直線状及び逆直線状のピン群10のみを有する。「比較例1」と「比較例2」のピン群10の配置は、いずれも本実施形態の設計方法でピン位置を設定した場合には起こりえない。
評価対象のスタッドピンを埋設したタイヤサイズ195/65R15を実車(国産2000ccクラスのFRセダン)に装着し、1名乗車の荷重条件にて、氷路面での走行性能とピンノイズ性能を評価した。氷路面での走行性能については、直進走行及び旋回走行をテストドライバーが官能評価した。ピンノイズ性能については、乾燥路の条件にテストコースで走行時の車外音の測定結果を基づいて評価した。試験結果を以下の表5に示す。同表中の数値は値が大きい程性能が良いことを示し、比較例1(図13(A))を100として、残りの評価対象のスタッドタイヤの評価を数値化している。
Figure 2014128886
表5に示すように、実施例1は、いわゆる従来品である比較例1,2よりも、ピンノイズ性能が良好であるという評価結果が得られた。また、氷路面での走行性能については、比較例1と同等で比較例2よりも良好であるという評価結果が得られた。つまり、本発明のスタッドタイヤは、良好な氷上走行性能を確保しつつ、走行時の騒音は効果的に低減されていることが確認できた。
1,1’ スタッドピン
2 スタッドタイヤ
3 トレッド面
3a,3b 端部
4 溝
5 ブロック
6 サイプ
9,9’ ピン位置
10 ピン群
12a,12b 接地端
13a 第1半幅領域
13b 第2半幅領域
14a,14b 1/4線
15a,15b 端部領域
17a,17b,17c 円
18 基準線
19a,19b 直線
20a 第1設定領域
20b 第2設定領域
CW 接地幅
WD 幅方向
CL 中心線
CD 周方向
RD 回転方向

Claims (9)

  1. トレッド面の少なくとも一方の半幅領域に一定方向に複数のピン群を配置し、個々の前記ピン群は前記一定方向に間隔をあけてスタッドピンの埋設位置であるピン位置を複数個配列したものであり、
    個々の前記ピン群は、少なくとも一部に前記一定方向に対して傾きを有し、かつ折り返しを有しないものと、1個以上の折り返しを有するものがあり、
    個々の前記ピン群のおけるピン位置の配列は、
    前記半幅領域に先頭のピン位置を設定し、
    前記先頭のピン位置から予め定められた設定範囲内に次の前記ピン位置を設定し、
    前記先頭のピン位置から3個目以降のピン位置は、1個前の前記ピン位置の前記設定範囲となるように順次設定し、
    前記ピン群が折り返しを有しないものである場合には、そのピン群について前記トレッド面の幅方向の中心線又は接地端に近接する条件である近接条件が成立すると終端とし、
    前記ピン群が折り返しを有するものである場合には、そのピン群について前記近接条件が成立すると終端又は折り返しとすることで決定する、スタッドタイヤの設計方法。
  2. 前記設定範囲は、着目している前記ピン位置から第1の距離以上第2の距離以下であり、かつ着目している前記ピン位置から前記一定方向に向けて一定の角度範囲で広がる範囲である、請求項1に記載のスタッドタイヤの設計方法。
  3. 前記近接条件は、着目している前記ピン位置について前記設定範囲が前記半分領域外となることである、請求項2に記載のスタッドタイヤの設計方法。
  4. 前記一定方向に隣接するいずれか2個の前記ピン群のうち、一方の前記ピン群の最後尾の前記ピン位置を含む部分と、他方のピン群の先頭のピン群を含む部分とを前記トレッド面の幅方向に重なるようにする、請求項1に記載のスタッドタイヤの設計方法。
  5. いずれの前記ピン群にも属さない追加のピン位置を、前記トレッド面に設定することを特徴とする、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のスタッドタイヤの設計方法。
  6. 前記トレッド面の他方の半幅領域における前記ピン群の配置は、前記一方の半幅領域のピン群を前記中心線に対して線対称とし、かつ前記一定方向に位相をずらしたものとする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のスタッドタイヤの設計方法。
  7. 前記一定方向はトレッド面の周方向である請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のスタッドタイヤの設計方法。
  8. トレッド面の少なくとも一方の半幅領域に一定方向に配置されたピン群を有し、個々の前記ピン群は前記一定方向に間隔をあけて配列されたピン位置にそれぞれスタッドピンを埋設したスタッドタイヤであり、
    個々の前記ピン群は、折り返しを有しないものと、1個以上の折り返しを有するものがあり、
    個々の前記ピン群のおけるピン位置の配列は、
    前記半幅領域に先頭のピン位置を設定し、
    前記先頭のピン位置から予め定められた設定範囲内に次の前記ピン位置を設定し、
    前記先頭のピン位置から3個目以降のピン位置は、1個前の前記ピン位置の前記設定範囲となるように順次設定し、
    前記ピン群が折り返しを有しないものである場合には、そのピン群について前記トレッド面の幅方向の中心線又は接地端に近接する条件である近接条件が成立すると終端とし、
    前記ピン群が折り返しを有するものである場合には、そのピン群について前記近接条件が成立すると終端又は折り返したものである、スタッドタイヤ。
  9. トレッド面の少なくとも一方の半幅領域に一定方向に配置されたピン穴群を有し、個々の前記ピン穴群はそれぞれスタッドピンを埋設されるピン穴位置が前記一定方向に間隔をあけて配列された空気入りタイヤであり、
    個々の前記ピン穴群は、折り返しを有しないものと、1個以上の折り返しを有するものがあり、
    個々の前記ピン穴群のおけるピン穴位置の配列は、
    前記半幅領域に先頭のピン穴位置を設定し、
    前記先頭のピン穴位置から予め定められた設定範囲内に次の前記ピン穴位置を設定し、
    前記先頭のピン穴位置から3個目以降のピン穴位置は、1個前の前記ピン穴位置の前記設定範囲となるように順次設定し、
    前記ピン穴群が折り返しを有しないものである場合には、そのピン穴群について前記トレッド面の幅方向の中心線又は接地端に近接する条件である近接条件が成立すると終端とし、
    前記ピン穴群が折り返しを有するものである場合には、そのピン穴群について前記近接条件が成立すると終端又は折り返したものである、空気入りタイヤ。
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