JP2016210199A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】氷上操縦安定性能をより向上すること。【解決手段】トレッド面に、タイヤ周方向に延在してタイヤ幅方向に複数並びタイヤ幅方向の間隔が0.06本/mm以上0.2本/mm以下の範囲で設けられた周方向細溝3と、周方向細溝3に交差してタイヤ周方向に複数並びタイヤ周方向の間隔が0.06本/mm以上0.2本/mm以下の範囲で設けられた交差細溝4と、により小ブロック5が区画形成された空気入りタイヤにおいて、周方向細溝3がトレッド面から溝底に向かってタイヤ赤道面に対して傾斜しており、正規リムにリム組みし正規内圧を充填した無負荷状態にてタイヤ径方向外側から視た場合に周方向細溝3を間にしてタイヤ幅方向で隣接する各小ブロック5の対向する各溝壁51の少なくとも一部が重複して形成されている。【選択図】図10
Description
本発明は、氷上操縦安定性能を向上する空気入りタイヤに関するものである。
従来、例えば、特許文献1に記載の空気入りタイヤは、氷上性能(制動・駆動・操縦安定性)を向上することを目的としている。この空気入りタイヤは、溝により区画した複数の独立したブロックを互いに密集させてなるブロック群を、トレッド部の少なくとも一部に設け、該ブロック群におけるブロックの基準ピッチ長さをP(mm)、該ブロック群の幅をW(mm)、該基準ピッチ長さPと該幅Wとで区画される、該ブロック群の基準区域内に存在する前記ブロックの個数をa(個)、該基準区域内のネガティブ率をN(%)としてS=a/{P×W×(1−N/100)}で与えられ、該ブロック群の単位実接地面積当りのブロック個数密度Sを0.003個/mm2以上0.04個/mm2以下の範囲内としている。
また、従来、例えば、特許文献2に記載の空気入りタイヤ(タイヤ)は、偏摩耗の進行を抑制することを目的としている。この空気入りタイヤは、トレッド部において、タイヤ周方向に延びる周方向溝若しくはトレッド部のタイヤ幅方向の端部と、タイヤ幅方向の長さがタイヤ幅方向におけるトレッド部の長さの30%以上となるように構成されたタイヤ幅方向に延びる幅方向溝と、によって区画化された複数の陸部を有し、幅方向溝は、タイヤ赤道線の少なくとも片側において、少なくとも1つのタイヤ回転方向の反対方向に屈曲するように構成されている屈曲部を有しており、幅方向溝のタイヤ回転方向に形成される陸部には、幅方向溝によって蹴出側溝壁部が形成され、幅方向溝のタイヤ回転方向の反対方向に形成される陸部には、幅方向溝によって踏込側溝壁部が形成されており、タイヤ径方向及びタイヤ周方向に沿ったタイヤ周方向断面において、蹴出側溝壁部は、タイヤ周方向に突出する凸状部を有し、踏込側溝壁部は、タイヤ周方向断面において、凸状部に対向するように凹む凹状部を有する。この特許文献2において、凸状部および凹状部は、圧縮剛性を高めることに寄与している。
上述した特許文献1に記載のように、氷上性能を向上するにあたり、溝により区画した複数の独立したブロックを互いに密集させてなるブロック群をトレッド部に有する空気入りタイヤが知られている。しかし、近年では、車両の性能向上に伴い、氷上操縦安定性能(氷上コーナリング性能)のさらなる向上が望まれている。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、氷上操縦安定性能をより向上することのできる空気入りタイヤを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の空気入りタイヤは、トレッド面に、タイヤ周方向に延在してタイヤ幅方向に複数並びタイヤ幅方向の間隔が0.06本/mm以上0.2本/mm以下の範囲で設けられた周方向細溝と、前記周方向細溝に交差してタイヤ周方向に複数並びタイヤ周方向の間隔が0.06本/mm以上0.2本/mm以下の範囲で設けられた交差細溝と、により小ブロックが区画形成された空気入りタイヤにおいて、前記周方向細溝が前記トレッド面から溝底に向かってタイヤ赤道面に対して傾斜しており、正規リムにリム組みし正規内圧を充填した無負荷状態にてタイヤ径方向外側から視た場合に前記周方向細溝を間にしてタイヤ幅方向で隣接する各前記小ブロックの対向する各溝壁の少なくとも一部が重複して形成されていることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、接地時にタイヤ幅方向で隣接する各小ブロックの対向する各溝壁が重なり合って接触することで、隣接する各小ブロック同士が支え合うため、変形が抑制され、氷上路面におけるコーナリング性能である氷上操縦安定性能を向上することができる。しかも、周方向細溝がタイヤ赤道面に対して傾斜しているため、タイヤ赤道面に沿う構成と比較して各溝壁の接触する面積が増すため、隣接する各小ブロック同士が支え合う効果を顕著に得ることができ、氷上操縦安定性能をより向上することができる。
本発明の空気入りタイヤでは、前記周方向細溝は、タイヤ幅方向で隣接する各前記小ブロック間においてタイヤ周方向でタイヤ幅方向にV字状に屈曲して設けられていることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、周方向細溝が各小ブロック間においてタイヤ周方向でタイヤ幅方向にV字状に屈曲して設けられていることで、タイヤ周方向およびタイヤ幅方向に対してエッジ成分を増やすことができ、氷上操縦安定性能をより向上することができる。
本発明の空気入りタイヤでは、前記周方向細溝は、前記トレッド面から溝底に向かって屈曲の角度が小さく形成されていることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、トレッド面から溝底に向かって屈曲の角度を小さく形成することで、小ブロックの摩耗時にタイヤ周方向およびタイヤ幅方向に対してエッジ成分を増やすことができ、小ブロックの摩耗時での氷上操縦安定性能をより向上することができる。
本発明の空気入りタイヤでは、前記周方向細溝は、タイヤ幅方向で隣接する各前記小ブロック間においてタイヤ周方向でタイヤ幅方向にC字状に湾曲して設けられていることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、周方向細溝が各小ブロック間においてタイヤ周方向でタイヤ幅方向にC字状に湾曲して設けられていることで、タイヤ周方向およびタイヤ幅方向に対してエッジ成分を増やすことができ、氷上操縦安定性能をより向上することができる。
本発明の空気入りタイヤでは、前記周方向細溝は、前記トレッド面から溝底に向かって湾曲の半径が小さく形成されていることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、トレッド面から溝底に向かって湾曲の半径を小さく形成することで、小ブロックの摩耗時にタイヤ周方向およびタイヤ幅方向に対してエッジ成分を増やすことができ、小ブロックの摩耗時での氷上操縦安定性能をより向上することができる。
本発明の空気入りタイヤでは、前記周方向細溝は、前記トレッド面から溝底に向かってタイヤ径方向で屈曲または湾曲して設けられていることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、周方向細溝がタイヤ径方向でタイヤ幅方向に屈曲または湾曲して設けられていることで、各溝壁の接触する面積がより増すため、隣接する各小ブロック同士が支え合う効果をより顕著に得ることができ、氷上操縦安定性能をより向上することができる。
本発明の空気入りタイヤでは、前記周方向細溝は、前記トレッド面から溝底に向かってタイヤ赤道面に対する傾斜がタイヤ幅方向外側に向けて設けられていることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、タイヤ幅方向外側からの力に対して支え合うことから、氷上操縦安定性能の向上効果を顕著に得ることができる。
本発明の空気入りタイヤでは、ショルダー部の範囲に適用されることを特徴とする。
ショルダー部は、コーナリング時に荷重が大きく掛かる部分であり、このショルダー部に上述した構成を適用することで、氷上操縦安定性能の向上効果を顕著に得ることができる。
本発明の空気入りタイヤでは、前記小ブロックは、前記トレッド面にサイプが設けられていることを特徴とする。
この空気入りタイヤによれば、サイプを有することで、エッジ効果が向上するため、氷上操縦安定性能をより向上することができる。
本発明に係る空気入りタイヤは、氷上操縦安定性能をより向上することができる。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、この実施形態の構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。また、この実施形態に記載された複数の変形例は、当業者自明の範囲内にて任意に組み合わせが可能である。
以下の説明において、タイヤ周方向とは、空気入りタイヤ1の回転軸(図示せず)を中心軸とする周方向である。また、タイヤ幅方向とは、前記回転軸と平行な方向をいい、タイヤ幅方向内側とはタイヤ幅方向においてタイヤ赤道面(タイヤ赤道線)CLに向かう側、タイヤ幅方向外側とは、タイヤ幅方向においてタイヤ赤道面CLから離れる側をいう。また、タイヤ径方向とは、前記回転軸と直交する方向をいい、タイヤ径方向内側とはタイヤ径方向において回転軸に向かう側、タイヤ径方向外側とはタイヤ径方向において回転軸から離れる側をいう。また、タイヤ赤道面CLとは、前記回転軸に直交すると共に、空気入りタイヤ1のタイヤ幅の中心を通る平面である。タイヤ赤道線とは、タイヤ赤道面CL上にあって空気入りタイヤ1の周方向に沿う線をいう。本実施形態では、タイヤ赤道線にタイヤ赤道面と同じ符号「CL」を付す。
[実施形態1]
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤの平面図である。図2は、本実施形態に係る空気入りタイヤの一部拡大平面図である。図3〜図7は、本実施形態に係る空気入りタイヤをタイヤ幅方向から視た一部拡大図である(図2におけるA−A矢視図)。
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤの平面図である。図2は、本実施形態に係る空気入りタイヤの一部拡大平面図である。図3〜図7は、本実施形態に係る空気入りタイヤをタイヤ幅方向から視た一部拡大図である(図2におけるA−A矢視図)。
本実施形態の空気入りタイヤ1は、図1に示すように、トレッド部2を有している。トレッド部2は、ゴム材からなり、空気入りタイヤ1のタイヤ径方向の最も外側で露出し、その表面がトレッド面21として空気入りタイヤ1の輪郭となる。
トレッド部2は、トレッド面21に、周方向細溝3および交差細溝4が設けられている。周方向細溝3は、タイヤ周方向に沿って直線状に延在してタイヤ幅方向に複数並んで形成されている。また、周方向細溝3は、タイヤ幅方向の間隔(タイヤ幅方向に1mmあたりで並ぶ本数:本/mm)が0.06以上0.2以下の範囲で設けられている。交差細溝4は、周方向細溝3に交差してタイヤ周方向に複数並んで形成されている。また、交差細溝4は、タイヤ周方向の間隔(タイヤ周方向に1mmあたりで並ぶ本数:本/mm)が0.06以上0.2以下の範囲で設けられている。本実施形態において、交差細溝4は、タイヤ幅方向に沿って直線状に延在して設けられおり、矩形状の小ブロック5がタイヤ周方向およびタイヤ幅方向に複数並んで区画形成されている。これら周方向細溝3および交差細溝4は、溝幅を1mm以上4mm以下、溝深さ(トレッド面21における開口位置から溝底までの寸法)を5mm以上15mm以下とする。そして、周方向細溝3および交差細溝4により、トレッド面21に小ブロック5が区画形成されている。
また、トレッド部2は、トレッド面21に、タイヤ周方向に沿って延在する主溝6が形成されている。主溝6は、図1に示すように、タイヤ幅方向に複数(本実施形態では2本)並んで設けられている。また、主溝6は、周方向細溝3および交差細溝4と共に小ブロック5を区画形成する。また、主溝6は、タイヤ幅方向において複数の小ブロック5の群に区画形成している。この主溝6は、溝幅が3mm以上20mm以下、溝深さ(トレッド面21における開口位置から溝底までの寸法)が5mm以上13mm以下とする。なお、主溝6は、必ず設けられているものではなく、小ブロック5が周方向細溝3および交差細溝4のみにより区画形成されていてもよい。
このような複数の小ブロック5に基づき形成されたトレッドパターンを有する空気入りタイヤ1において、図2および図3に示すように、周方向細溝3は、トレッド面21から溝底31に向かってタイヤ赤道面CL(タイヤ赤道面CLに平行な面)に対して傾斜して形成されている。このため、1つの小ブロック5において、周方向細溝3で形成されてタイヤ周方向に向く各溝壁51が、周方向細溝3の開口側であってトレッド面21側の外辺51aから、周方向細溝3の溝底31側の内辺51bに到り、タイヤ赤道面CLに対して傾斜して形成される。この周方向細溝3(溝壁51)の傾斜は、小ブロック5のタイヤ幅方向の一方(図3(図11、図19)における小ブロック5の右側)をプラスの角度θ1とし、小ブロック5のタイヤ幅方向の他方(図3(図11、図19)における小ブロック5の左側)をマイナスの角度θ2とすると、小ブロック5の剛性(耐久性能や耐偏摩耗性能)を担保するうえで、角度θ1は5度〜45度、角度θ2は−5度〜−45度の範囲とする。また、小ブロック5の剛性を十分に確保するうえで、角度θ1は5度〜30度、角度θ2は−5度〜−30度の範囲とすることが好ましい。また、角度θ1,θ2の絶対値は等しくても等しくなくてもよい。
さらに、本実施形態の空気入りタイヤ1は、正規リムにリム組みし正規内圧を充填した無負荷状態(正規荷重=0)にて、タイヤ径方向外側から視た場合に周方向細溝3を間にしてタイヤ幅方向で隣接する各小ブロック5の対向する各溝壁51の少なくとも一部が重複して形成されている。
なお、正規リムとは、JATMAで規定する「標準リム」、TRAで規定する「Design Rim」、あるいは、ETRTOで規定する「Measuring Rim」である。また、正規内圧とは、JATMAで規定する「最高空気圧」、TRAで規定する「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、あるいはETRTOで規定する「INFLATION PRESSURES」である。また、正規荷重とは、JATMAで規定する「最大負荷能力」、TRAで規定する「TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES」に記載の最大値、あるいはETRTOで規定する「LOAD CAPACITY」である。
このように、本実施形態の空気入りタイヤ1は、周方向細溝3がトレッド面21から溝底31に向かってタイヤ赤道面CLに対して傾斜しており、正規リムにリム組みし正規内圧を充填した無負荷状態にてタイヤ径方向外側から視た場合に、周方向細溝3を間にしてタイヤ幅方向で隣接する各小ブロック5の対向する各溝壁51の少なくとも一部が重複して形成されている。
この空気入りタイヤ1によれば、接地時にタイヤ幅方向で隣接する各小ブロック5の対向する各溝壁51が重なり合って接触することで、隣接する各小ブロック5同士が支え合うため、変形が抑制され、氷上路面におけるコーナリング性能である氷上操縦安定性能を向上することができる。しかも、周方向細溝3がタイヤ赤道面CLに対して傾斜しているため、タイヤ赤道面CLに沿う構成と比較して各溝壁51の接触する面積が増すため、隣接する各小ブロック5同士が支え合う効果を顕著に得ることができ、氷上操縦安定性能をより向上することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ1では、図4〜図7に示すように、周方向細溝3(溝壁51)は、トレッド面21から溝底31に向かってタイヤ径方向でタイヤ幅方向に屈曲または湾曲して設けられている。
図4および図5では、周方向細溝3(溝壁51)がタイヤ径方向でタイヤ幅方向に屈曲した形態を示しており、図4は単一で屈曲した形態を示し、図5は複数屈曲した形態を示す。また、図6および図7では、周方向細溝3(溝壁51)がタイヤ径方向でタイヤ幅方向に湾曲した形態を示しており、図6は単一で湾曲した形態を示し、図7は複数湾曲した形態を示す。
この空気入りタイヤ1によれば、周方向細溝3(溝壁51)がタイヤ径方向でタイヤ幅方向に屈曲または湾曲して設けられていることで、各溝壁51の接触する面積がより増すため、隣接する各小ブロック5同士が支え合う効果をより顕著に得ることができ、氷上操縦安定性能をより向上することができる。
なお、周方向細溝3(溝壁51)が、トレッド面21から溝底31に向かってタイヤ幅方向に対して屈曲や湾曲して設けられている場合の傾斜は、外辺51aと内辺51bとを結んだ直線におけるタイヤ赤道面CLに対する傾斜とする。そして、この周方向細溝3(溝壁51)の傾斜は、小ブロック5のタイヤ幅方向の一方(図4〜図7(図12〜図15、図20〜図23)における小ブロック5の右側)をプラスの角度θ1とし、小ブロック5のタイヤ幅方向の他方(図4〜図7(図12〜図15、図20〜図23)における小ブロック5の左側)をマイナスの角度θ2とすると、小ブロック5の剛性(耐久性能や耐偏摩耗性能)を担保するうえで、角度θ1は5度〜45度、角度θ2は−5度〜−45度の範囲とする。また、小ブロック5の剛性を十分に確保するうえで、角度θ1は5度〜30度、角度θ2は−5度〜−30度の範囲とすることが好ましい。また、角度θ1,θ2の絶対値は等しくても等しくなくてもよい。
また、本実施形態の空気入りタイヤ1では、小ブロック5は、図3〜図7に示すように、トレッド面21にサイプ9が設けられている。サイプ9は、溝幅が0.1mm以上1.0mm以下であり、トレッド面21からタイヤ径方向内側への溝深さが周方向細溝3および交差細溝4以下のものである。また、サイプ9は、主にタイヤ幅方向に沿って延在するもので、両延在端が小ブロック5を貫通する形態や、少なくとも一方の延在端が小ブロック5内で終端する形態がある。また、サイプ9は、延在方向および深さ方向において直線状に形成された一次元サイプや、延在方向または深さ方向において屈曲または湾曲して形成された二次元サイプや、延在方向および深さ方向において屈曲または湾曲して形成された三次元サイプがある。
この空気入りタイヤ1によれば、サイプ9を有することで、エッジ効果が向上するため、氷上操縦安定性能をより向上することができる。
なお、タイヤ径方向に対する周方向細溝3(溝壁51)の傾斜方向(傾き)は、図3を参照するように、小ブロック5をタイヤ周方向から視て平行四辺形状のように同方向に傾いていてもよいが、図には明示しないが小ブロック5をタイヤ幅方向から視て台形状や逆台形状のように逆方向に傾いていてもよい。ただし、小ブロック5の剛性をタイヤ周方向で均一化しユニフォミティを向上するうえでは、同方向に傾いていることが好ましい。
[実施形態2]
図8は、本実施形態に係る空気入りタイヤの平面図である。図9は、本実施形態に係る空気入りタイヤの一部拡大平面図である。図10は、本実施形態に係る空気入りタイヤの他の例の一部拡大平面図である。図11〜図15は、本実施形態に係る空気入りタイヤをタイヤ幅方向から視た一部拡大図である(図9におけるB−B矢視図、または図10におけるC−C矢視図)。
図8は、本実施形態に係る空気入りタイヤの平面図である。図9は、本実施形態に係る空気入りタイヤの一部拡大平面図である。図10は、本実施形態に係る空気入りタイヤの他の例の一部拡大平面図である。図11〜図15は、本実施形態に係る空気入りタイヤをタイヤ幅方向から視た一部拡大図である(図9におけるB−B矢視図、または図10におけるC−C矢視図)。
本実施形態の空気入りタイヤ10は、上述した実施形態1の空気入りタイヤ1に対し、周方向細溝3の構成が異なり、他の構成は同様である。従って、以下の説明において実施形態1と同等部分には同一の符号を付して説明を省略する。
即ち、本実施形態の空気入りタイヤ10は、トレッド面21に、タイヤ周方向に延在してタイヤ幅方向に複数並びタイヤ幅方向の間隔が0.06本/mm以上0.2本/mm以下の範囲で設けられた周方向細溝3と、周方向細溝3に交差してタイヤ周方向に複数並びタイヤ周方向の間隔が0.06本/mm以上0.2本/mm以下の範囲で設けられた交差細溝4と、により小ブロック5が区画形成され、周方向細溝3がトレッド面21から溝底31に向かってタイヤ赤道面CLに対して傾斜しており、正規リムにリム組みし正規内圧を充填した無負荷状態にてタイヤ径方向外側から視た場合に周方向細溝3を間にしてタイヤ幅方向で隣接する各小ブロック5の対向する各溝壁51の少なくとも一部が重複して形成されている。
この空気入りタイヤ10によれば、接地時にタイヤ幅方向で隣接する各小ブロック5の対向する各溝壁51が重なり合って接触することで、隣接する各小ブロック5同士が支え合うため、変形が抑制され、氷上路面におけるコーナリング性能である氷上操縦安定性能を向上することができる。しかも、周方向細溝3がタイヤ赤道面CLに対して傾斜しているため、タイヤ径方向に沿う構成と比較して各溝壁51の接触する面積が増すため、隣接する各小ブロック5同士が支え合う効果を顕著に得ることができ、氷上操縦安定性能をより向上することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ10では、図8〜図10に示すように、周方向細溝3は、タイヤ幅方向で隣接する各小ブロック5間においてタイヤ周方向でタイヤ幅方向にV字状に屈曲して設けられている。即ち、周方向細溝3がなす対向する各溝壁51は、タイヤ周方向でV字状に屈曲して設けられている。
この空気入りタイヤ10によれば、周方向細溝3が各小ブロック5間においてタイヤ周方向でタイヤ幅方向にV字状に屈曲して設けられていることで、タイヤ周方向およびタイヤ幅方向に対してエッジ成分を増やすことができ、氷上操縦安定性能をより向上することができる。なお、各周方向細溝3の屈曲は、図8〜図10に示すように、タイヤ赤道面CLを境にした各タイヤ幅方向外側において同様に屈曲されていることが、ローテンション時後に性能を確保するうえで好ましい。
また、本実施形態の空気入りタイヤ10では、図10に示すように、周方向細溝3は、トレッド面21から溝底31に向かって屈曲の角度α1から角度α2に小さく形成されている。即ち、周方向細溝3がなす対向する各溝壁51は、トレッド面21から溝底31に向かって屈曲の角度が小さく形成されている。
この空気入りタイヤ10によれば、トレッド面21から溝底31に向かって屈曲の角度を小さく形成することで、小ブロック5の摩耗時にタイヤ周方向およびタイヤ幅方向に対してエッジ成分を増やすことができ、小ブロック5の摩耗時での氷上操縦安定性能をより向上することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ10では、図12〜図15に示すように、周方向細溝3(溝壁51)は、トレッド面21から溝底31に向かってタイヤ径方向でタイヤ幅方向に屈曲または湾曲して設けられている。
図12および図13では、周方向細溝3(溝壁51)がタイヤ径方向でタイヤ幅方向に屈曲した形態を示しており、図12は単一で屈曲した形態を示し、図13は複数屈曲した形態を示す。また、図14および図15では、周方向細溝3(溝壁51)がタイヤ径方向でタイヤ幅方向に湾曲した形態を示しており、図14は単一で湾曲した形態を示し、図15は複数湾曲した形態を示す。
この空気入りタイヤ1によれば、周方向細溝3(溝壁51)がタイヤ径方向でタイヤ周方向に屈曲または湾曲して設けられていることで、各溝壁51の接触する面積がより増すため、隣接する各小ブロック5同士が支え合う効果をより顕著に得ることができ、氷上操縦安定性能をより向上することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ10では、小ブロック5は、図11〜図15に示すように、トレッド面21にサイプ9が設けられている。
この空気入りタイヤ10によれば、サイプ9を有することで、エッジ効果が向上するため、氷上操縦安定性能をより向上することができる。
[実施形態3]
図16は、本実施形態に係る空気入りタイヤの平面図である。図17は、本実施形態に係る空気入りタイヤの一部拡大平面図である。図18は、本実施形態に係る空気入りタイヤの他の例の一部拡大平面図である。図19〜図23は、本実施形態に係る空気入りタイヤをタイヤ周方向から視た一部拡大図である(図17におけるD−D矢視図、または図18におけるE−E矢視図)。
図16は、本実施形態に係る空気入りタイヤの平面図である。図17は、本実施形態に係る空気入りタイヤの一部拡大平面図である。図18は、本実施形態に係る空気入りタイヤの他の例の一部拡大平面図である。図19〜図23は、本実施形態に係る空気入りタイヤをタイヤ周方向から視た一部拡大図である(図17におけるD−D矢視図、または図18におけるE−E矢視図)。
本実施形態の空気入りタイヤ11は、上述した実施形態1の空気入りタイヤ1に対し、周方向細溝3の構成が異なり、他の構成は同様である。従って、以下の説明において実施形態1と同等部分には同一の符号を付して説明を省略する。
即ち、本実施形態の空気入りタイヤ11は、トレッド面21に、タイヤ周方向に延在してタイヤ幅方向に複数並びタイヤ幅方向の間隔が0.06本/mm以上0.2本/mm以下の範囲で設けられた周方向細溝3と、周方向細溝3に交差してタイヤ周方向に複数並びタイヤ周方向の間隔が0.06本/mm以上0.2本/mm以下の範囲で設けられた交差細溝4と、により小ブロック5が区画形成され、周方向細溝3がトレッド面21から溝底31に向かってタイヤ赤道面CLに対して傾斜しており、正規リムにリム組みし正規内圧を充填した無負荷状態にてタイヤ径方向外側から視た場合に周方向細溝3を間にしてタイヤ幅方向で隣接する各小ブロック5の対向する各溝壁51の少なくとも一部が重複して形成されている。
この空気入りタイヤ11によれば、接地時にタイヤ幅方向で隣接する各小ブロック5の対向する各溝壁51が重なり合って接触することで、隣接する各小ブロック5同士が支え合うため、変形が抑制され、氷上路面におけるコーナリング性能である氷上操縦安定性能を向上することができる。しかも、周方向細溝3がタイヤ赤道面CLに対して傾斜しているため、タイヤ赤道面CLに沿う構成と比較して各溝壁51の接触する面積が増すため、隣接する各小ブロック5同士が支え合う効果を顕著に得ることができ、氷上操縦安定性能をより向上することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ11では、図16〜図18に示すように、周方向細溝3は、タイヤ幅方向で隣接する各小ブロック5間においてタイヤ周方向でタイヤ幅方向にC字状(円弧状)に湾曲して設けられている。即ち、周方向細溝3がなす対向する各溝壁51は、タイヤ周方向でタイヤ幅方向にC字状(円弧状)に湾曲して設けられている。
この空気入りタイヤ11によれば、周方向細溝3が各小ブロック5間においてタイヤ周方向でタイヤ幅方向にC字状に湾曲して設けられていることで、タイヤ周方向およびタイヤ幅方向に対してエッジ成分を増やすことができ、氷上操縦安定性能をより向上することができる。なお、各周方向細溝3の湾曲は、図16〜図18に示すように、タイヤ赤道面CLを境にした各タイヤ幅方向外側において同様に湾曲されていることが、ローテンション時後に性能を確保するうえで好ましい。
また、本実施形態の空気入りタイヤ11では、図18に示すように、周方向細溝3は、トレッド面21から溝底31に向かって湾曲(円弧)の半径R1から半径R2に小さく形成されている。即ち、周方向細溝3がなす対向する各溝壁51は、トレッド面21から溝底31に向かって湾曲(円弧)の半径が小さく形成されている。
この空気入りタイヤ11によれば、トレッド面21から溝底31に向かって湾曲の半径を小さく形成することで、小ブロック5の摩耗時にタイヤ周方向およびタイヤ幅方向に対してエッジ成分を増やすことができ、小ブロック5の摩耗時での氷上操縦安定性能をより向上することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ11では、図20〜図23に示すように、周方向細溝3(溝壁51)は、トレッド面21から溝底31に向かってタイヤ径方向でタイヤ幅方向に屈曲または湾曲して設けられている。
図20および図21では、周方向細溝3(溝壁51)がタイヤ径方向でタイヤ幅方向に屈曲した形態を示しており、図20は単一で屈曲した形態を示し、図21は複数屈曲した形態を示す。また、図22および図23では、周方向細溝3(溝壁51)がタイヤ径方向でタイヤ幅方向に湾曲した形態を示しており、図22は単一で湾曲した形態を示し、図23は複数湾曲した形態を示す。
この空気入りタイヤ11によれば、周方向細溝3(溝壁51)がタイヤ径方向でタイヤ幅方向に屈曲または湾曲して設けられていることで、各溝壁51の接触する面積がより増すため、隣接する各小ブロック5同士が支え合う効果をより顕著に得ることができ、氷上操縦安定性能をより向上することができる。
また、本実施形態の空気入りタイヤ11では、小ブロック5は、図19〜図23に示すように、トレッド面21にサイプ9が設けられている。
この空気入りタイヤ11によれば、サイプ9を有することで、エッジ効果が向上するため、氷上操縦安定性能をより向上することができる。
[各実施形態について]
図24は、空気入りタイヤをタイヤ周方向から視た拡大図である。上述した各実施形態の空気入りタイヤ1,10,11において、周方向細溝3は、図24に示すように、トレッド面21から溝底31に向かってタイヤ赤道面CLに対する傾斜がタイヤ幅方向外側に向けて設けられていることが好ましい。
図24は、空気入りタイヤをタイヤ周方向から視た拡大図である。上述した各実施形態の空気入りタイヤ1,10,11において、周方向細溝3は、図24に示すように、トレッド面21から溝底31に向かってタイヤ赤道面CLに対する傾斜がタイヤ幅方向外側に向けて設けられていることが好ましい。
この空気入りタイヤ1,10,11によれば、タイヤ幅方向外側からの力に対して支え合うことから、氷上操縦安定性能の向上効果を顕著に得ることができる。
また、上述した各実施形態の空気入りタイヤ1,10,11では、ショルダー部の範囲に適用されることが好ましい。
ショルダー部とは、主溝6がタイヤ赤道面CLのタイヤ幅方向外側にそれぞれ設けられている場合は、タイヤ幅方向最外側の主溝6からタイヤ幅方向外側の範囲をいう。また、ショルダー部とは、主溝6がタイヤ赤道面CLのタイヤ幅方向外側にそれぞれ設けられていない場合は、接地端Tから接地幅TWの30%の範囲をいう。
なお、接地端Tとは、空気入りタイヤ1,10,11を正規リムにリム組みし、かつ正規内圧を充填するとともに正規荷重の70%をかけたとき、この空気入りタイヤ1,10,11のトレッド部2のトレッド面21が路面と接地する領域において、タイヤ幅方向の両最外端をいい、タイヤ周方向に連続する。そして、両接地端Tでのタイヤ幅方向の間隔が接地幅TWである。
ショルダー部は、コーナリング時に荷重が大きく掛かる部分であり、このショルダー部に上述した構成を適用することで、氷上操縦安定性能の向上効果を顕著に得ることができる。
また、上述した各実施形態において、タイヤ赤道面CLに対する周方向細溝3(溝壁51)の傾斜方向(傾き)は、例えば、図3、図11、図19を参照するように、小ブロック5をタイヤ周方向から視て平行四辺形状のように同方向に傾いていてもよいが、図には明示しないが小ブロック5をタイヤ周方向から視て台形状や逆台形状のように逆方向に傾いていてもよい。
本実施例では、条件が異なる複数種類の試験タイヤについて、氷上操縦安定性能に関する性能試験が行われた(図25〜図27参照)。
この性能試験では、タイヤサイズ195/65R15の空気入りタイヤを、正規リムに組み付け、正規内圧を充填し、試験車両(排気量1000ccのセダンタイプ乗用車)に装着した。
氷上操縦安定性能の評価方法は、上記試験車両にて試験場の氷上路面を走行し、専門のテストドライバーがレーンチェンジ性能やコーナリング性能などに関してフィーリング評価を行う。この評価は、従来例を基準(100)とした指数評価が行われる。この評価は、指数が高いほど氷上操縦安定性能が優れていることを示している。
図25〜図27において、従来例の空気入りタイヤは、小ブロックを有した図1を参照するトレッドパターンであるが、周方向細溝はタイヤ赤道面に沿って設けられている。
一方、各実施例の空気入りタイヤは、小ブロックを有した図1(実施例1〜実施例7)、図8(実施例8〜実施例19)、図16(実施例20〜実施例31)を参照するトレッドパターンであって、周方向細溝がタイヤ赤道面に対して傾斜して小ブロックの対向する溝壁の少なくとも一部がタイヤ径方向から視て重複して設けられている。その他、各実施例の空気入りタイヤは、周方向細溝がタイヤ周方向でタイヤ幅方向にV字状に屈曲したり、V字状の屈曲角度を溝底に向かって小さくしたり、周方向細溝がタイヤ周方向でタイヤ幅方向にC字状に湾曲したり、C字状の湾曲半径を溝底に向かって小さくしたり、周方向細溝がタイヤ径方向でタイヤ幅方向に屈曲したり、周方向細溝がタイヤ径方向でタイヤ幅方向に湾曲したり、周方向細溝がトレッド面から溝底への傾斜がタイヤ幅方向外側に向かっていたり、ショルダー部に適用されていたり、サイプが設けられたりする。
図25〜図27の試験結果に示すように、各実施例の空気入りタイヤは、氷上操縦安定性能が改善されていることが分かる。
1,10,11 空気入りタイヤ
2 トレッド部
21 トレッド面
3 周方向細溝
31 溝底
4 交差細溝
5 小ブロック
51 溝壁
51a 外辺
51b 内辺
9 サイプ
2 トレッド部
21 トレッド面
3 周方向細溝
31 溝底
4 交差細溝
5 小ブロック
51 溝壁
51a 外辺
51b 内辺
9 サイプ
Claims (9)
- トレッド面に、タイヤ周方向に延在してタイヤ幅方向に複数並びタイヤ幅方向の間隔が0.06本/mm以上0.2本/mm以下の範囲で設けられた周方向細溝と、前記周方向細溝に交差してタイヤ周方向に複数並びタイヤ周方向の間隔が0.06本/mm以上0.2本/mm以下の範囲で設けられた交差細溝と、により小ブロックが区画形成された空気入りタイヤにおいて、
前記周方向細溝が前記トレッド面から溝底に向かってタイヤ赤道面に対して傾斜しており、正規リムにリム組みし正規内圧を充填した無負荷状態にてタイヤ径方向外側から視た場合に前記周方向細溝を間にしてタイヤ幅方向で隣接する各前記小ブロックの対向する各溝壁の少なくとも一部が重複して形成されていることを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記周方向細溝は、タイヤ幅方向で隣接する各前記小ブロック間においてタイヤ周方向でタイヤ幅方向にV字状に屈曲して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記周方向細溝は、前記トレッド面から溝底に向かって屈曲の角度が小さく形成されていることを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記周方向細溝は、タイヤ幅方向で隣接する各前記小ブロック間においてタイヤ周方向でタイヤ幅方向にC字状に湾曲して設けられていることを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記周方向細溝は、前記トレッド面から溝底に向かって湾曲の半径が小さく形成されていることを特徴とする請求項4に記載の空気入りタイヤ。
- 前記周方向細溝は、前記トレッド面から溝底に向かってタイヤ径方向で屈曲または湾曲して設けられていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- 前記周方向細溝は、前記トレッド面から溝底に向かってタイヤ赤道面に対する傾斜がタイヤ幅方向外側に向けて設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- ショルダー部の範囲に適用されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
- 前記小ブロックは、前記トレッド面にサイプが設けられていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2015092250A JP2016210199A (ja) | 2015-04-28 | 2015-04-28 | 空気入りタイヤ |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2017193203A (ja) * | 2016-04-18 | 2017-10-26 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
WO2020137827A1 (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-02 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
WO2022264590A1 (ja) * | 2021-06-18 | 2022-12-22 | 株式会社ブリヂストン | タイヤ |
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- 2015-04-28 JP JP2015092250A patent/JP2016210199A/ja active Pending
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