JP2014126458A - 重荷重用タイヤのビード部におけるカーカス耐久性の評価方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】カーカスコードのビードコアとの擦れに起因する損傷を短い試験時間で再現し、カーカス耐久性を短い試験時間で精度良く評価する。
【解決手段】 テストタイヤをドラム上で走行させる走行工程と、ビード部におけるカーカス耐久性を評価する評価工程とを含む。前記走行工程は、内圧Pが正規内圧Pの160〜260%、荷重Fが正規荷重Fの350〜450%、走行速度Vが15〜40km/h、しかも所定の撓み状態にてテストタイヤを走行させる。前記撓み状態は、ビードコアのタイヤ軸方向最内点とカーカスプライのタイヤ軸方向最大幅点とを通る基準線Xのタイヤ軸方向線に対する角度をθとしたとき、無負荷の正規内圧状態におけるタイヤの前記角度θの値θと、前記走行工程におけるタイヤの前記角度θの値θとの差(θ−θ)が5〜15°の範囲である撓み状態である。
【選択図】図1

Description

本発明は、カーカスコードのビードコアとの擦れに起因する損傷を短い試験時間で再現でき、カーカス耐久性を短い試験時間で精度良く評価しうる重荷重用タイヤのビード部におけるカーカス耐久性評価方法に関する。
図6に示すように、重荷重用タイヤのビード部aには、スチールワイヤを多列多段に巻回した断面多角形状、通常断面六角形状のビードコアbが配されている。又タイヤの骨格をなすカーカスプライcの両端部は、前記ビードコアbの廻りで折り返すことで係止されている。
しかし前記重荷重用タイヤは、高内圧かつ高荷重の過酷な条件下で使用されるため、カーカスプライcのカーカスコードには、大きなテンション力fが作用する。その結果、カーカスコードには、ビードコアbのタイヤ軸方向最内点Pに位置する角部b1との間で強く擦れ合う所謂フレッティングが発生する。そして、このフレッティングによる磨耗が進行することで、カーカスコードの強力が低下し、最終的にはコード破断となってタイヤのバーストに至るという問題がある。
そこで前記フレッティングを抑えるために、種々の研究開発が行われており、例えば特許文献1には、ビードコアの周囲に短繊維入りのゴム層を形成してカーカスコードとビードコアとの直接接触を妨げることが提案されている。又特許文献2には、2枚のビード補強層を設けてビード変形を抑制するとともに、カーカスコードとビードコアとの間に高弾性のゴム層を介在させることが提案されている。又特許文献3には、ビードコアの内部にゴム芯を形成して、ビードコアに弾性を持たせることが提案されている。
そして研究開発されたタイヤには、その効果を評価するための評価テストが必要となる。しかしながら、前記ビード部におけるフレッティングを短い試験時間で再現して、カーカス耐久性を短い試験時間で精度良く評価するための有効なテスト方法がなく、その出現が強く求められていた。
特開2000−085322号公報 特開2012−106531号公報 特開2005−041392号公報
そこで発明は、カーカスコードのビードコアとの擦れに起因する損傷を短い試験時間で再現でき、カーカス耐久性を短い試験時間で精度良く評価しうる重荷重用タイヤのビード部におけるカーカス耐久性評価方法を提供することを課題としている。
本発明のうち請求項1記載の発明は、トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るトロイド状のプライ本体部の両側に、前記ビードコアの周りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返されて係止されるプライ折返し部を一連に設けたカーカスプライからなるカーカスを具えた重荷重用タイヤの前記ビード部におけるカーカス耐久性評価方法であって、
リム組みしたテストタイヤを、回転するドラムに押し付けてドラム上で走行させる走行工程と、
走行したタイヤのビード部におけるカーカス耐久性を評価する評価工程とを含み、
前記走行工程は、前記テストタイヤの内圧Pが正規内圧Pの160〜260%、荷重Fが正規荷重Fの350〜450%、かつ走行速度Vが15〜40km/hであり、
しかもタイヤ子午断面において、前記ビードコアのタイヤ軸方向最内点とカーカスプライのタイヤ軸方向最大幅点とを通る基準線Xのタイヤ軸方向線に対する角度をθとしたとき、
テストタイヤに正規内圧を充填しかつ荷重を負荷しない無負荷の正規内圧状態における前記角度θの値θと、前記走行工程における内圧P、荷重Fの条件にてテストタイヤをドラムに押し付けた状態における前記角度θの値θとの差(θ−θ)を5〜15°の範囲とした撓み状態にてテストタイヤを走行させたことを特徴としている。
また請求項2では、前記評価工程は、前記走行工程において600〜1200kmの範囲の評価距離を走行した後のテストタイヤを解体し、前記ビードコアのタイヤ軸方向最内点の位置におけるカーカスコードのフレッティング量を評価することを特徴としている。
ここで、前記「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定める内圧であり、JATMAであれば最高空気圧、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE"を意味する。又前記「正規荷重」とは、前記規格が正規内圧に対応してタイヤ毎に定めている荷重であり、JATMAであれば最大負荷能力、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLDINFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "LOAD CAPACITY"を意味する。
本発明は、走行工程における走行条件を、叙上の如く規定している。そのため、下記の「発明を実施するための形態」の欄で説明するように、カーカスコードのビードコアとの擦れに起因する損傷を、短い試験時間で高精度で再現することが可能となる。その結果、カーカス耐久性を短い試験時間で精度良く評価することができ、タイヤの研究開発に大きく貢献しうる。
本発明のビード部におけるカーカス耐久性の評価方法の実施状況を示す概念図である。 前記ビード部におけるカーカス耐久性の評価方法が実施される重荷重用タイヤの一例を示す断面図である。 (A)はチューブ付きタイヤにおける角度差(θ−θ)を説明する略断面図、(B)はチューブレスタイヤにおける角度差(θ−θ)を説明する略断面図である。 (A)は内圧比P/Pと、フレッティング量及びそのバラツキσの関係を示すグラフ、(B)は荷重比F/Fと、フレッティング量及びそのバラツキσの関係を示すグラフである。 (A)は、走行速度Vと、フレッティング量及びそのバラツキσの関係を示すグラフ、(B)は角度差(θ−θ)と、フレッティング量及びそのバラツキσの関係を示すグラフである。 重荷重用タイヤのビード部を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
図1は、本発明のビード部におけるカーカス耐久性の評価方法(以下「カーカス耐久性評価方法」と呼ぶ。)の実施状況を示す概念図であり、前記カーカス耐久性評価方法は、リム組みしたテストタイヤ1を、回転するドラム10に押し付けてドラム10上で走行させる走行工程と、走行したテストタイヤ1のビード部4におけるカーカス耐久性を評価する評価工程とを含んで構成される。
前記ドラム10としては、タイヤ走行試験用の周知構造のドラムが適宜採用しうる。又前記テストタイヤ1としては、図2に示すように、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6を具える種々な構造の重荷重用タイヤTが適用される。本例では、前記重荷重用タイヤTがチューブ付きのラジアルタイヤである場合が例示される。
前記カーカス6は、金属製のカーカスコードをタイヤ周方向に対して例えば75゜〜90゜の角度で配列した1枚以上、本例では1枚のカーカスプライ6Aから形成される。このカーカスプライ6Aは、前記ビードコア5、5間に跨るトロイド状のプライ本体部6aと、その両側に連なり前記ビードコア5の廻りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返されて係止されるプライ折返し部6bとを具える。又前記プライ本体部6aとプライ折返し部6bとの間には、ビードコア5から半径方向外側にのびるビード補強用のビードエーペックスゴム8が配される。
前記ビードコア5は、スチールワイヤを多列多段に巻回した断面多角形状のリング体として形成される。本例のビードコア5は、断面六角形状をなし、その一辺がリムシートRsと略平行となることによって、リムRとの嵌合力を均一に保持している。このような断面六角形状のビードコア5では、タイヤ軸方向最内点Pの位置に、六角形の角部5aが配される。
又前記カーカス6の半径方向外側かつトレッド部2の内部には、トレッド補強用のベルト層7が配される。このベルト層7は、ベルトコードをタイヤ周方向に対して例えば10〜70゜の角度で配列した2枚以上、本例では4枚のベルトプライ7A〜7Dから形成される。
次に、前記カーカス耐久性評価方法における走行工程では、
(ア)前記テストタイヤ1の内圧Pが、正規内圧Pの160〜260%、
(イ)荷重Fが、正規荷重Fの350〜450%、
(ウ)走行速度Vが、15〜40km/hであり、
しかも、下記の撓み状態Yにてテストタイヤ1を、ドラム10上で走行させる。
前記撓み状態Yとは、図3(A)に示すように、タイヤ子午断面において、前記ビードコア5のタイヤ軸方向最内点Pと、カーカスプライ6Aのタイヤ軸方向最大幅点Mとを通る基準線をXとしたとき、前記基準線Xのタイヤ軸方向線に対する角度θに基づいて規定されるタイヤの撓み状態である。なお前記タイヤ軸方向最大幅点Mは、テストタイヤ1に正規内圧Pを充填しかつ荷重を負荷しない無負荷の正規内圧状態Yにおいて、カーカスプライ6Aが最もタイヤ軸方向外側に張り出す位置として特定される。
詳しくは、前記無負荷の正規内圧状態Yにおける前記角度θの値θと、前記走行工程における内圧P、荷重Fの条件にてテストタイヤ1をドラム10に押し付けた状態における前記角度θの値θとの差(θ−θ)が5〜15°の範囲となる撓み状態Yである。なお、図3(B)に示すように、チューブレスタイヤの場合も同様に前記角度θが定義されるとともに、差(θ−θ)は5〜15°の範囲に規制される。
言い換えると、前記走行工程では、
・正規内圧Pの160〜260%の範囲の内圧P、
・正規荷重Fの350〜450%の範囲の荷重F、
・15〜40km/hの範囲の速度、かつ
・基準線Xの角度差(θ−θ)が5〜15°の範囲の撓み状態Y、
の条件にてテストタイヤ1をドラム10上で走行させる。
前記角度差(θ−θ)は、前記内圧Pと荷重Fとのバランスを、前記範囲内で調整することで、前記範囲内に容易に設定できる。
このような条件設定により、前記最内点P(角部5a)の位置におけるカーカスコードとビードコア5との擦れに起因するカーカスコードの損傷を、短い試験時間でしかも高精度で再現することが可能となる。その結果、カーカス耐久性を短い試験時間で精度良く評価することができる。
なお図4(A)に示すように、前記内圧Pが、正規内圧Pの160%を下回る場合、カーカスコードに作用する張力が小さくなるため、摩耗の進行に時間がかかり評価時間の短縮が充分達成できなくなる。逆に260%を超えると、摩耗は促進されるものの進行のバラツキが大きくなってしまい、評価精度の低下を招く。又バラツキが大となるため、走行工程中にタイヤがバーストを起こす可能性が生じる。このような観点から、前記内圧Pの下限は、正規内圧Pの180%以上が好ましく、上限は240%以下が好ましい。なお走行中のタイヤの温度上昇によって内圧Pが、当初の設定置よりも上昇させないために、即ち内圧Pを一定に保つために圧力調整弁などを設けることが好ましい。
又図4(B)に示すように、前記荷重Fが、正規荷重Fの350%を下回る場合、カーカスコードに作用する張力が小さくなるとともに、カーカスコードのビードコア5との接触圧も減少する。そのため、摩耗の進行に時間がかかり、評価時間の短縮が充分達成できなくなる。逆に450%を超えると、摩耗は促進されるものの進行のバラツキが大きくなってしまい、評価精度の低下を招く。又バラツキが大となるため、走行工程中にタイヤがバーストを起こす可能性が生じる。このような観点から、前記荷重Fの下限は、正規荷重Fの330%以上が好ましく、上限は420%以下が好ましい。
又図5(A)に示すように、走行速度Vが、15km/hを下回る場合、ビード変形の繰り返し頻度が減少するため、摩耗進行に時間がかかり評価時間の短縮が充分達成できなくなる。逆に40km/hを超えると、摩耗は促進されるものの進行のバラツキが大きくなってしまい、評価精度の低下を招く。又バラツキが大となるため、走行工程中にタイヤがバーストを起こす可能性が生じる。又トレッド部2の内部温度が上昇し、このトレッド部2で先に損傷が発生してしまい走行工程が続けられなくなる恐れを招く。このような観点から、前記走行速度Vの下限は、18km/h以上が好ましく、上限は30km/h以下が好ましい。
又図5(B)に示すように、前記角度差(θ−θ)が5°を下回る場合、タイヤの撓みが小さくなるため、カーカスコードのビードコア5との接触圧が減少する。そのため、摩耗の進行に時間がかかり、評価時間の短縮が充分達成できなくなる。逆に15°を越えると、摩耗は促進されるものの進行のバラツキが大きくなってしまい、評価精度の低下を招く。又バラツキが大となるため、走行工程中にタイヤがバーストを起こす可能性が生じる。又撓みが過大となって、カーカスプライ6Aの折返し端(プライ折返し部6bの半径方向外端)を起点としたゴム剥離であるビード損傷が先に発生してしまい、走行工程が続けられなくなる恐れを招く。このような観点から、前記角度差(θ−θ)の下限は、7°以上が好ましく、上限は12°以下が好ましい。
なお前記図4(A)は、下記のテスト結果の表1において、荷重比一定(F/F=350%)、走行速度一定(V=20km/h)にて測定した、内圧比P/Pと、フレッティング量及びそのバラツキσの関係を示すグラフである。前記図4(B)は、下記のテスト結果の表1において、内圧比一定(P/P=210%)、走行速度一定(V=20km/h)にて測定した、荷重比F/Fと、フレッティング量及びそのバラツキσの関係を示すグラフである。前記図5(A)は、下記のテスト結果の表1において、内圧比一定(P/P=210%)、荷重比一定(F/F=370%)、角度差(θ−θ)一定((θ−θ)=9.2°)にて測定した、走行速度Vと、フレッティング量及びそのバラツキσの関係を示すグラフである。前記図5(B)は、下記のテスト結果の表1において、内圧比一定(P/P=210%)、走行速度一定(V=20km/h)にて測定した、角度差(θ−θ)と、フレッティング量及びそのバラツキσの関係を示すグラフである。
次に、前記評価工程では、本例では、前記走行工程において予め定めた評価距離を走行した後のテストタイヤ1を解体し、前記ビードコア5のタイヤ軸方向最内点Pの位置におけるカーカスコードのフレッティング量を評価する。前記評価距離とし、600〜1200kmの範囲から選択するのが好ましい。評価距離が600kmを下回ると、フレッティング量が少なくなって、高い評価精度を得ることが難しくなる。又1200kmを越えても摩耗進行のバラツキは少ないが、テスト時間の不必要な増加を招く。
なお前記フレッティング量としては、カーカスコードの摩耗部分の断面積、摩耗深さ、或いは摩耗体積を採用することができる。又これらは、カーカスコードのが摩耗部分を例えばレーザ顕微鏡を用いて観測することで求めることができる。
又前記評価工程では、バーストに対する安全性確保を前提条件として、走行工程における走行の開始からテストタイヤ1がバーストに至るまでの間の走行距離、又は走行時間を測定し、それを評価することもできる。
以上、本発明の特に好ましい実施形態について詳述したが、本発明は図示の実施形態に限定されることなく、種々の態様に変形して実施しうる。
本発明の効果を確認するため、図2に示す構造の市販の重荷重用タイヤ(12.00R20−16PR)をテストタイヤとして、表1に示す仕様にてカーカス耐久性の評価テストを行った。なおテストは、各条件にて10本のタイヤに対して行い、フレッティング量の平均値、及びフレッティング量のバラツキσを比較した。
前記テストタイヤの正規内圧P0は7.25kPa、正規荷重Fは30.5kNである。フレッティング量は、ビードコアのタイヤ軸方向最内点の位置におけるカーカスコードの摩耗部分の摩耗体積を、レーザ顕微鏡を用いて測定し、その平均値を、比較例1におけるフレッティング量の平均値を100とする指数で表示した。数値が大きい程、摩耗の進行速度が早い。
Figure 2014126458
Figure 2014126458
表1に示すように、フレッティング量のバラツキσを低く抑えて評価精度を高めながら、摩耗の進行速度を早めてテスト時間の短縮を図りうるのが確認できる。
なお比較例3、5では、走行工程中にバーストを起こしたタイヤがあった。又比較例7では、走行工程中、発熱によりトレッド部に剥離損傷を起こしたタイヤがあった。又比較例9では、走行工程中、カーカスの折返し端を基点として剥離損傷を起こしたタイヤがあった。
1 テストタイヤ
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6A カーカスプライ
6a プライ本体部
6b プライ折返し部
10 ドラム
M タイヤ軸方向最大幅点
P タイヤ軸方向最内点
T 重荷重用タイヤ

Claims (2)

  1. トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るトロイド状のプライ本体部の両側に、前記ビードコアの周りでタイヤ軸方向内側から外側に折り返されて係止されるプライ折返し部を一連に設けたカーカスプライからなるカーカスを具えた重荷重用タイヤの前記ビード部におけるカーカス耐久性評価方法であって、
    リム組みしたテストタイヤを、回転するドラムに押し付けてドラム上で走行させる走行工程と、
    走行したタイヤのビード部におけるカーカス耐久性を評価する評価工程とを含み、
    前記走行工程は、前記テストタイヤの内圧Pが正規内圧Pの160〜260%、荷重Fが正規荷重Fの350〜450%、かつ走行速度Vが15〜40km/hであり、
    しかもタイヤ子午断面において、前記ビードコアのタイヤ軸方向最内点とカーカスプライのタイヤ軸方向最大幅点とを通る基準線Xのタイヤ軸方向線に対する角度をθとしたとき、
    テストタイヤに正規内圧を充填しかつ荷重を負荷しない無負荷の正規内圧状態における前記角度θの値θと、前記走行工程における内圧P、荷重Fの条件にてテストタイヤをドラムに押し付けた状態における前記角度θの値θとの差(θ−θ)を5〜15°の範囲とした撓み状態にてテストタイヤを走行させたことを特徴とする重荷重用タイヤのビード部におけるカーカス耐久性評価方法。
  2. 前記評価工程は、前記走行工程において600〜1200kmの範囲の評価距離を走行した後のテストタイヤを解体し、前記ビードコアのタイヤ軸方向最内点の位置におけるカーカスコードのフレッティング量を評価することを特徴とする請求項1記載の重荷重用タイヤのビード部におけるカーカス耐久性評価方法。
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