JP2014121144A - モータ制御装置、及び欠相検出方法 - Google Patents

モータ制御装置、及び欠相検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】モータにおける異常を検出する精度を向上させる。
【解決手段】モータ制御装置は、コイルにおける異常を検出する際に用いるd軸電流値及びq軸電流値を出力する欠相判定用指令出力部と、モータの電気角を検出し、検出した電気角においてq軸電流値を0とした通電を行う際に通電されるべき電流値が0となる相のコイルが存在する角度である場合、検出した電気角を所定の補正角で補正した電気角を選択し、通電されるべき電流値が0となる相のコイルが存在する角度でない場合、検出した電気角を選択する欠相検出角補正部と、欠相判定用指令出力部が出力するd軸電流値及びq軸電流値、並びに欠相検出角補正部が選択する電気角に基づいてモータの各コイルに通電をする通電部と、通電部がモータに通電した際に各コイルに流れる電流に基づいて、モータが備えるコイルのいずれかに異常が生じているか否かを判定する欠相判定部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータ制御装置、及び欠相検出方法に関する。
モータの制御において、モータを駆動する前にモータのコイルに異常が生じていることを事前に検出することが行われている。例えば、モータを駆動する前にモータに断線が生じているか否かを判定し、断線が生じていないことを確認した上でモータに電力を供給することにより、電力の浪費やモータの破損などを防ぐことが可能となる。
モータの異常の検出において、モータに通電可能か否かの判定だけでなく、モータにおける欠相異常を検出することが行われている(例えば、特許文献1)。
特開2011−051695号公報
特許文献1に記載されている技術では、所定の電流をモータに供給した際における各相のコイルの電圧に基づいて、モータの欠相を検出している。しかし、モータの固定子と回転子(又は移動子)との位置関係によっては、モータの欠相等の異常を検出することができないという問題があった。
本発明は、上記問題を解決すべくなされたもので、その目的は、モータの異常を検出する精度を向上させることができるモータ制御装置、及び欠相検出方法を提供することにある。
上記問題を解決するために、本発明は、前記コイルにおける異常を検出する際に用いるd軸電流値及びq軸電流値を出力する欠相判定用指令出力部と、前記モータの電気角を検出し、検出した電気角においてq軸電流値を0とした通電を行う際に通電されるべき電流値が0となる相のコイルが存在する角度である場合、前記検出した電気角を所定の補正角で補正した電気角を選択し、前記検出した電気角においてq軸電流値を0とした通電を行う際に通電されるべき電流値が0となる相のコイルが存在する角度でない場合、前記検出した電気角を選択する欠相検出角補正部と、前記欠相判定用指令出力部が出力するd軸電流値及びq軸電流値、並びに前記欠相検出角補正部が選択する電気角に基づいて前記モータの各コイルに通電をする通電部と、前記通電部が前記モータに通電した際に各コイルに流れる電流に基づいて、前記モータが備えるコイルのいずれかに異常が生じているか否かを判定する欠相判定部と、を備えていることを特徴とするモータ制御装置である。
また、上記問題を解決するために、本発明は、複数のコイルを備えるモータを制御するモータ制御装置が行う欠相検出方法であって、前記モータの電気角を検出し、検出した電気角においてq軸電流値を0とした通電を行う際に通電されるべき電流値が0となる相のコイルが存在する角度である場合、前記検出した電気角を所定の補正角で補正した電気角を選択し、前記検出した電気角においてq軸電流値を0とした通電を行う際に通電されるべき電流値が0となる相のコイルが存在する角度でない場合、前記検出した電気角を選択する欠相検出角補正ステップと、前記コイルにおける異常を検出する際に用いるd軸電流値及びq軸電流値、並びに前記欠相検出角補正ステップにおいて選択された電気角に基づいて前記モータの各コイルに通電をする通電ステップと、前記通電ステップにおいて前記モータの各コイルに流れた電流に基づいて、前記モータが備えるコイルのいずれかに異常が生じているか否かを判定する欠相判定ステップと、を有することを特徴とする欠相検出方法である。
この発明によれば、モータの駆動を抑えて各相のコイルに電流が流れるようにしているので、モータの電気角にかかわらずモータの異常を検出することができ、モータの異常を検出する精度を向上させることができる。
本発明に係る実施形態におけるモータシステム1の構成を示す概略ブロック図である。 モータ30における電気角を示す概略図である。 同実施形態におけるモータ制御装置10が行う欠相検出処理を示すフローチャートである。 欠相が生じている場合におけるd軸電流値及びq軸電流値の一例を示すグラフである。 欠相が生じており非検出角に回転子が位置している場合におけるd軸電流値及びq軸電流値の一例を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明に係る一実施形態におけるモータ制御装置、及び欠相検出方法を説明する。本実施形態では、モータ制御装置が三相交流モータを制御する場合について説明する。
図1は、本実施形態におけるモータシステム1の構成を示す概略ブロック図である。モータシステム1は、同図に示すように、モータ制御装置10と、モータ30と、エンコーダ31とを具備している。モータ30は、U相、V相、及びW相それぞれのコイルを有する。モータ30は、モータ制御装置10から各コイルに供給される電力により駆動する。
モータ制御装置10は、上位の制御装置などから入力される位置指令値と、エンコーダ31が検出するモータ30の電気角とに基づいて、モータ30を駆動させる制御をする。また、モータ制御装置10は、上位の制御装置などから欠相検出指令が入力されると、モータ30が有している各コイルのいずれかに異常が生じているか否かを判定する。モータ制御装置10は判定結果を出力する。具体的には、モータ制御装置10は、モータ30の電気角に基づいてトルクを発生させない通電を行い、モータ30の各相のコイルに流れた電流値により各コイルにおける異常の検出を行う。これにより、モータ30をほとんど駆動させることなく各コイルにおける異常の検出ができる。なお、コイルにおける異常とは、例えば、コイル自体の断線や、モータ30におけるコイルの接続不良、モータ制御装置10とモータ30との間の接続不良などの通電における異常である。また、欠相とは、モータ30が有する各相のコイルのうちいずれか一つのコイルにおいて上記の異常が生じることである。
モータ制御装置10は、位置速度制御部11と、制御指令切替器12と、d軸電流制御器13と、q軸電流制御器14と、通電部15と、3相2相変換器・ベクトル回転器18と、欠相判定用指令出力部21と、欠相判定部22と、欠相検出角補正部23とを備えている。通電部15は、2相3相変換器・ベクトル回転器16と、インバータ17とを有している。
位置速度制御部11は、入力される位置指令値とエンコーダ31から入力される電気角とに基づいて、PID制御などによりq軸電流指令値を算出する。位置速度制御部11は、例えば位置指令値がモータ30の機械角で与えられる場合、入力される電気角からモータ30の機械角を算出する。位置速度制御部11は、算出した機械角と位置指令値との偏差から速度指令値を算出する。位置速度制御部11は、電気角の変化量から算出されるモータ30の回転速度と位置指令値との偏差からq軸電流指令値を算出する。位置速度制御部11は、算出したq軸電流指令値と、予め定められたd軸電流指令値とを制御指令切替器12に出力する。なお、位置速度制御部11が出力するd軸電流指令値は0又は0に近い値である。
欠相判定用指令出力部21は、モータ30の欠相検出の際に用いられるd軸電流指令値とq軸電流指令値とを予め記憶しており、記憶しているd軸電流指令値とq軸電流指令値とを制御指令切替器12に出力する。なお、欠相判定用指令出力部21が記憶しているq軸電流指令値は0又は0に近い値であり、d軸電流指令値は予め定められた値である。
制御指令切替器12は、欠相判定部22の制御に応じて、位置速度制御部11が出力するd軸電流指令値及びq軸電流指令値と、欠相判定用指令出力部21が出力するd軸電流指令値及びq軸電流指令値とのいずれか一方を選択する。制御指令切替器12は、選択したd軸電流指令値をd軸電流制御器13に出力し、選択したq軸電流指令値をq軸電流制御器14に出力する。
d軸電流制御器13は、制御指令切替器12が出力するd軸電流指令値と、3相2相変換器・ベクトル回転器18から入力されるd軸電流値との偏差に基づいて、当該偏差を0(零)にするd軸電圧指令値を算出する。d軸電流制御器13は、算出したd軸電圧指令値を2相3相変換器・ベクトル回転器16に出力する。
q軸電流制御器14は、制御指令切替器12が出力するq軸電流指令値と、3相2相変換器・ベクトル回転器18から入力されるq軸電流値との偏差に基づいて、当該偏差を0(零)にするq軸電圧指令値を算出する。q軸電流制御器14は、算出したq軸電圧指令値を2相3相変換器・ベクトル回転器16に出力する。
2相3相変換器・ベクトル回転器16は、d軸電流制御器13が出力するd軸電圧指令値と、q軸電流制御器14が出力するq軸電圧指令値と、欠相検出角補正部23から入力される電気角とに基づいて、U相、V相、及びW相それぞれに対する電圧指令値を算出する。2相3相変換器・ベクトル回転器16は、算出したU相、V相、及びW相の電圧指令値をインバータ17に出力する。
インバータ17は、2相3相変換器・ベクトル回転器16が出力するU相、V相、及びW相の電圧指令値で示される電圧をモータ30が有するU相、V相、及びW相のコイルに印加する。例えば、インバータ17は、外部から供給される外部電圧に対して、各相の電圧指令値に基づいたPWM制御を行い、外部電圧を電圧指令値で示される電圧に変換し、変換して得られた電圧をモータ30の各相のコイルに印加する。
2相3相変換器・ベクトル回転器16とインバータ17とを有する通電部15は、上述のように、入力されるd軸電流指令値及びq軸電流指令値と、入力される電気角とに基づいて、モータ30の各相のコイルに通電する。
3相2相変換器・ベクトル回転器18は、不図示の変流器が検出するモータ30の各コイルに流れる電流値と、欠相検出角補正部23が出力する電気角とに基づいて、d軸電流値及びq軸電流値を算出する。3相2相変換器・ベクトル回転器18は、算出したd軸電流値をd軸電流制御器13と欠相判定部22とに出力する。3相2相変換器・ベクトル回転器18は算出したq軸電流値をq軸電流制御器14と欠相判定部22とに出力する。
欠相判定部22は、外部から入力される欠相検出指令に基づいて、制御指令切替器12と欠相検出角補正部23とを制御する。具体的には、欠相判定部22は、欠相検出指令が入力されるとき、欠相判定用指令出力部21から入力されるd軸電流指令値及びq軸電流指令値を制御指令切替器12に選択させる制御を行う。一方、欠相判定部22は、欠相検出指令が入力されないとき、位置速度制御部11から入力されるd軸電流指令値及びq軸電流指令値を制御指令切替器12に選択させる制御を行う。
また、欠相判定部22は、欠相検出指令が入力されるとき、欠相検出角補正部23に電気角の補正処理を行わせる制御をする。一方、欠相判定部22は、欠相検出指令が入力されないとき、エンコーダ31から入力される電気角を2相3相変換器・ベクトル回転器16に出力させる制御を欠相検出角補正部23に対して行う。
また、欠相判定部22は、欠相検出指令が入力されるとき、3相2相変換器・ベクトル回転器18から入力されるd軸電流値及びq軸電流値に基づいて、モータ30が有する各相のコイルのいずれかに異常が生じているか否かの判定を行う。欠相判定部22は、判定結果を外部に出力する。
欠相検出角補正部23は、欠相判定部22の制御に応じて、エンコーダ31が出力する電気角に対して補正処理を行うか否かを切り替える。具体的には、欠相を検出する際には、欠相検出角補正部23は、エンコーダ31が出力する電気角に応じて補正処理を行った上で電気角を2相3相変換器・ベクトル回転器16と3相2相変換器・ベクトル回転器18とに出力する。欠相を検出しない際には、すなわちモータ30を駆動する際には、欠相検出角補正部23は、エンコーダ31が出力する電気角を2相3相変換器・ベクトル回転器16と3相2相変換器・ベクトル回転器18とに出力する。
ここで、欠相検出角補正部23が行う補正処理についてについて説明する。図2は、モータ30における電気角を示す概略図である。ここは、モータ30が一極対の3相交流モータである場合について示している。回転子のS極がU相のコイル(U)に対向し、回転子のN極がU相のコイル( ̄U)に対向しているときの電気角を0度とする。また、同図に示す構成では、モータ30には、コイルが時計回りに、コイル(U)、コイル( ̄V)、コイル(W)、コイル( ̄U)、コイル(V)の順に配置されている。なお、図2において、U、V及びWの上に「 ̄(オーバーライン)」が付された文字を本明細書では ̄U、 ̄V、及び ̄Wと記載している。
図2に示す構成を有するモータ30において、電気角が30度及び210度の位置に回転子が位置する場合、回転トルクを発生させない通電、すなわちq軸電流値を0とする通電をしてもV相のコイルに電流が流れない。そのため、回転子が電気角30度又は電気角210度の位置にある場合、回転トルクを発生させない通電によりV相の異常を検出できないことになる。そこで、欠相検出角補正部23は、電気角が30度又は210度の位置に回転子がある場合、電気角に所定の補正角を加えて(又は減じて)電気角をずらす補正処理を行う。補正処理で得られた電気角に基づいた通電を行うことによりV相のコイルにも電流が流れるので、V相における異常の検出を行うことができるようになる。補正角は、例えば3度程度でよい。なお、補正角を3度とした場合であっても、モータ30が実際に回転してしまう角度は(補正角/極対数)である。例えば、4極対のモータであれば、通電により回転する機械角は0.75度以下となる。
また、電気角が90度及び270度の位置に回転子が位置する場合には、U相のにおける異常が検出できない。欠相検出角補正部23は、電気角90度又は270度の位置に回転子がある場合、同様に、電気角をすらす補正処理を行う。また、電気角が150度及び330度の位置に回転子が位置する場合には、W相における異常が検出できない。欠相検出角補正部23は、電気角150度又は330度の位置に回転子がある場合、同様に、電気角をずらす補正処理を行う。
すなわち、欠相検出角補正部23は、回転トルクを発生させない通電をする際に通電されるべき電流値が0となる相のコイルが存在する電気角である場合には、電気角をずらす補正処理を行う。
図3は、本実施形態におけるモータ制御装置10が行う欠相検出処理を示すフローチャートである。例えば、モータ30に対する駆動の制御を行う前に、欠相検出指令が入力されると欠相検出処理が開始される。
モータ制御装置10において、欠相検出処理が開始されると、欠相判定部22は、制御指令切替器12を制御して、d軸電流指令値及びq軸電流指令値とを切り替えさせる(ステップS11)。
欠相検出角補正部23は、エンコーダ31が検出した電気角θを取得する(ステップS12)。
欠相検出角補正部23は、取得した電気角θがいずれかのコイルの異常を検出できない非検出角であるか否かを判定し(ステップS13)、電気角θが非検出角でない場合(ステップS13:NO)、処理をステップS15に進める。
一方、電気角θが非検出角である場合(ステップS13:YES)、欠相検出角補正部23は電気角θを所定の角度ずらす補正処理を行い(ステップS14)、処理をステップS15に進める。
ここで、非検出角は、図2で示した構成を有するモータ30における電気角30度、90度、150度、210度、270度、及び330度である。非検出角は、モータ30における相及び極の数に応じて定められる。
2相3相変換器・ベクトル回転器16は、欠相検出角補正部23から入力される電気角と、d軸電流制御器13及びq軸電流制御器14から入力されるd軸電圧指令値及びq軸電圧指令値とに基づいて、U相、V相、及びW相の電圧指令値を算出する。インバータ17は、U相、V相、及びW相の電圧指令値に基づいてモータ30に通電する(ステップS15)。
3相2相変換器・ベクトル回転器18は、ステップS15における通電によりU相、V相、及びW相のコイルに流れる電流値と、欠相検出角補正部23が出力する電気角とから通電電流値(d軸電流値及びq軸電流値)を取得する(ステップS16)。
欠相判定部22は、3相2相変換器・ベクトル回転器18が取得したd軸電流値及びq軸電流値が所定の基準を満たすか否かを判定する(ステップS17)。
d軸電流値とq軸電流値とに対する基準には、例えば、d軸電流値と欠相判定用指令出力部21が出力するd軸電流指令値との差分がd軸電流指令値の10%未満であるか、及び、q軸電流値と欠相判定用指令出力部21が出力するq軸電流指令値との差分がq軸電流指令値の10%未満であるかが用いられる。すなわち、2つの差分がともに10%未満であればいずれのコイルにも異常が生じていないと判定する。一方、2つの差分のいずれかが10%以上であればいずれかのコイルに異常が生じていると判定する。
通電電流値(d軸電流値及びq軸電流値)が基準を満たしている場合(ステップS17:YES)、欠相判定部22は、異常が検出されなかったことを示す検出結果を出力し(ステップS18)、欠相検出処理を終了する。
一方、通電電流値(d軸電流値及びq軸電流値)が基準を満たしていない場合(ステップS17:NO)、欠相判定部22は、異常が検出されたことを示す検出結果を出力し(ステップS19)、欠相検出処理を終了する。
モータ制御装置10は、モータ30において回転トルクが発生しない指令値、すなわちd軸電流指令値を0としq軸電流指令値を所定値としてモータ30に異常検出通電を行う。各相のコイルに流れる電流値から算出したd軸電流値及びq軸電流値と、d軸電流指令値及びq軸電流指令値との間に大きな差分が生じている場合にコイルに異常が生じていると判定する。このとき、上記のd軸電流指令値及びq軸電流指令値で欠相が検出できない電気角に回転子が位置している場合には、電気角をずらした通電を行うことにより全ての電気角において欠相の検出を可能としている。このように、回転子の位置(すなわち、電気角)にかかわらず欠相の検出ができ、欠相を検出する精度を向上させることができる。
図4は、欠相が生じている場合におけるd軸電流値及びq軸電流値の一例を示すグラフである。同図において、横軸は時間であり縦軸は電流である。実線で示されているグラフは、欠相が生じているときのd軸電流値(I)とq軸電流値(I)との変化を示している。破線で示されているグラフは、欠相が生じていないときのd軸電流値(I)とq軸電流値(I)との変化を示している。同図に示されているように、欠相が生じている場合にはd軸電流値及びq軸電流値に差が生じる。
図5は、欠相が生じており非検出角に回転子が位置している場合におけるd軸電流値及びq軸電流値の一例を示すグラフである。同図において、横軸は時間であり縦軸は電流である。図4と同様に、実線で示されているグラフは欠相が生じているときを示しており、破線で示されているグラフは欠相が生じていないときを示している。非検出角に回転子が位置している場合には電気角を補正して通電することにより、q軸電流値に変化を生じさせることができ、欠相を検出することができることがわかる。
なお、上述の実施形態では、モータ30が三相交流モータである場合について説明した。しかし、モータ30が複数の相のコイルを有するモータであってもよい。
また、上述の実施形態では、モータ制御装置10が各機能部を有する構成について説明した。しかし、モータ制御装置10が内部にコンピュータシステムを有していてもよい。その場合、上述した欠相検出処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われることになる。ここでコンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等をいう。また、このコンピュータプログラムを通信回線によってコンピュータに配信し、この配信を受けたコンピュータが当該プログラムを実行するようにしても良い。
10…モータ制御装置、15…通電部、21…欠相判定用指令出力部、22…欠相判定部、23…欠相検出角補正部、30…モータ

Claims (3)

  1. 複数のコイルを備えるモータを制御するモータ制御装置であって、
    前記コイルにおける異常を検出する際に用いるd軸電流値及びq軸電流値を出力する欠相判定用指令出力部と、
    前記モータの電気角を検出し、検出した電気角においてq軸電流値を0とした通電を行う際に通電されるべき電流値が0となる相のコイルが存在する角度である場合、前記検出した電気角を所定の補正角で補正した電気角を選択し、前記検出した電気角においてq軸電流値を0とした通電を行う際に通電されるべき電流値が0となる相のコイルが存在する角度でない場合、前記検出した電気角を選択する欠相検出角補正部と、
    前記欠相判定用指令出力部が出力するd軸電流値及びq軸電流値、並びに前記欠相検出角補正部が選択する電気角に基づいて前記モータの各コイルに通電をする通電部と、
    前記通電部が前記モータに通電した際に各コイルに流れる電流に基づいて、前記モータが備えるコイルのいずれかに異常が生じているか否かを判定する欠相判定部と、
    を備えていることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 請求項1に記載のモータ制御装置であって、
    前記モータの各コイルに流れる電流値からd軸電流値及びq軸電流値を算出する変換器を更に備え、
    前記欠相判定部は、
    前記変換器が算出したd軸電流値と前記欠相判定用指令出力部が出力したd軸電流値との差分が予め定めたしきい値以上である場合、又は、前記変換器が算出したq軸電流値と前記欠相判定用指令出力部が出力したq軸電流値との差分が前記しきい値以上である場合に、前記モータが備えるコイルのいずれかに異常が生じていると判定する
    ことを特徴とするモータ制御装置。
  3. 複数のコイルを備えるモータを制御するモータ制御装置が行う欠相検出方法であって、
    前記モータの電気角を検出し、検出した電気角においてq軸電流値を0とした通電を行う際に通電されるべき電流値が0となる相のコイルが存在する角度である場合、前記検出した電気角を所定の補正角で補正した電気角を選択し、前記検出した電気角においてq軸電流値を0とした通電を行う際に通電されるべき電流値が0となる相のコイルが存在する角度でない場合、前記検出した電気角を選択する欠相検出角補正ステップと、
    前記コイルにおける異常を検出する際に用いるd軸電流値及びq軸電流値、並びに前記欠相検出角補正ステップにおいて選択された電気角に基づいて前記モータの各コイルに通電をする通電ステップと、
    前記通電ステップにおいて前記モータの各コイルに流れた電流に基づいて、前記モータが備えるコイルのいずれかに異常が生じているか否かを判定する欠相判定ステップと、
    を有することを特徴とする欠相検出方法。
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