JP2017208989A - モータ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、モータの故障を検知する際のモータの回転を抑制することを目的とする。【解決手段】本発明のモータ制御装置100は、三相交流電流が流れる3本の電線21を備えるモータ20を制御するモータ制御装置100であって、3本の電線21に流す目標電流の複数の電流パターンごとにq軸電流を決定し、決定した複数のq軸電流の絶対値のうち最も小さい値を絶対値とし、極性が所定のタイミングで反転する診断用q軸電流を決定するq軸電流決定手段122と、診断用q軸電流、及び、診断用q軸電流に対応するd軸電流である診断用d軸電流に基づいて、電線21に電流を出力する制御を行う出力電流制御手段114と、電線21に流れた電流である実績電流に基づいて、電線の故障を検知する故障検知手段115と、を備えることを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、三相交流電流で駆動するモータを制御する制御装置に関する。
モータのコイルの異常を検知する制御装置として、特許文献1が開示するモータ制御装置が知られている。特許文献1のモータ制御装置は、欠相判定用指令出力部と、欠相検出角補正部と、通電部と、欠相判定部とを備える。欠相判定用指令出力部は、コイルにおける異常を検出する際に用いるd軸電流値及びq軸電流値を出力する。欠相検出角補正部は、モータの電気角を検出し、検出した電気角においてq軸電流値を0とした通電を行う際に通電されるべき電流値が0となる相のコイルが存在する角度である場合、検出した電気角を所定の補正角で補正した電気角を選択する。また、欠相検出角補正部は、通電されるべき電流値が0となる相のコイルが存在する角度でない場合、検出した電気角を選択する。通電部は、欠相判定用指令出力部が出力するd軸電流値及びq軸電流値、並びに欠相検出角補正部が選択する電気角に基づいてモータの各コイルに通電をする。欠相判定部は、通電部がモータに通電した際に各コイルに流れる電流に基づいて、モータが備えるコイルのいずれかに異常が生じているか否かを判定する。
特開2014−121144号公報
しかしながら、特許文献1のモータ制御装置は、モータの角度によってはモータが有する相に電流が流れないことがある。このときは、モータが有する相に電流が流れるようになるまでモータを回転させる必要がある。したがって、モータの異常を検出する処理であるにも関わらずモータが回転してユーザが違和感を覚えることがある。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであり、モータの故障を検知する際のモータの回転を抑制することを目的とする。
本発明のモータ制御装置は、三相交流電流で駆動するモータであって前記三相交流電流が流れる3本の電線を備える前記モータを制御するモータ制御装置であって、3本の前記電線に流す電流である目標電流の複数の電流パターンごとにq軸電流を決定し、決定した複数のq軸電流の絶対値のうち最も小さい値を絶対値とし極性が所定のタイミングで反転する診断用q軸電流を決定するq軸電流決定手段と、前記診断用q軸電流、及び、前記診断用q軸電流に対応するd軸電流である診断用d軸電流に基づいて、前記電線に電流を出力する制御を行う出力電流制御手段と、前記電線に流れた電流である実績電流に基づいて、前記モータの故障を検知する故障検知手段と、を備えることを特徴とする。
本発明のモータ制御装置によれば、モータの故障を検知する際のモータの回転を抑制できる。
モータ制御システムのブロック図である。 第1電流パターングラフを示す図である。 第2電流パターングラフを示す図である。 第3電流パターングラフを示す図である。 第1実施形態の電流制御処理のフローチャートである。 故障診断処理のフローチャートである。 第1電流グラフの図である。 第2電流グラフ及び故障カウンタの図である。 第2実施形態の電流制御処理のフローチャートである。
<第1実施形態>
[モータ制御システムの構成]
まず、図1を参照して本実施形態に係るモータ制御システム1について説明する。
モータ制御システム1は、三相交流電流で駆動するモータ20を制御するシステムであり、動作モードとして通常モードと故障診断モードとを備える。通常モードでは、例えばベクトル制御によってモータ20を制御して、モータ20が所定の駆動力を出力したり、所定の回転速度で回転したりするように制御する。故障診断モードでは、モータ20が備える電線21が断線しているか否かを検知して、モータ20の故障の診断を行う。
モータ制御システム1は、モータ制御装置100と、電源装置10と、インバータ11と、電流センサ12と、モータ角度センサ13と、モータ20とを備える。
モータ制御装置100は、モータ制御システム1全体を制御し、動作モードに応じてモータ20を制御する。モータ制御装置100は、モータ制御システム1が通常モードのとき、モータ20の各相に流れる電流に基づいてベクトル制御を行って、モータ20の駆動力や回転数を制御する。モータ制御装置100は、ベクトル制御を行うとき、例えば、モータ20の各相に流す相電流に対応するq軸電流及びd軸電流を算出し、このq軸電流及びd軸電流を用いて、モータ20に所定の三相交流電流を流すように制御を行う。
モータ制御装置100は、モータ制御システム1が故障診断モードのとき、後に詳しく説明するように、モータ20に電流値が一定の電流を流す制御を行う。そして、実際にモータ20に流れる電流に基づいて、モータ20が備える電線21が断線しているか否かを検知して、故障の診断を行う。
本実施形態では、モータ制御装置100が起動したときに故障診断モードになって故障の診断を行う。故障が検知されないときは、故障診断モードの後に通常モードに移行してモータ20を制御する。
モータ制御装置100は、CPUと記憶手段とを備えるコンピュータである。記憶手段には、例えば、ROM、RAM及びハードディスクドライブ等がある。記憶手段に記憶されたプログラムをCPUが実行することで、モータ制御装置100が備える後述の各機能が実現される。
電源装置10は、モータ制御システム1が備える各部に電力を供給する装置である。
インバータ11は、モータ制御装置100からの指示に基づいてモータ20に電流を流す。インバータ11は、通常モードのとき、電線21に三相交流電流を流し、故障診断モードのとき、電流値が一定の電流を流す。
電流センサ12は、モータ20が備える電線21に流れる電流の電流値を検知する。電線21は、電線21A、B、Cの3本あるため、電流センサ12は、それぞれに対応するように、電流センサ12A、B、Cの3台があり、それぞれの電線21に流れる電流の電流値を検知する。電流センサ12は検知した電流値をモータ制御装置100に出力する。
モータ角度センサ13は、モータ20が備える回転子の基準位置からの回転角度を検知して、モータ制御装置100に出力する。なお、以下では、モータ20が備える回転子の基準位置からの回転角度をモータ角度とも呼ぶ。
モータ20は、三相交流電流で駆動し、三相交流電流が流れる複数の電線21を備える。電線21はインバータ11に接続する。本実施形態では、上記の通り、電線21は電線21A、B、Cの3本ある。モータ20に三相交流電流が流されるのはモータ制御システム1が通常モードのときであり、故障診断モードのときは、モータ20には電流値が一定の電流が流され、モータ20の回転が抑制される。モータ20に三相交流電流が流されるとき、電線21A、B、Cは、それぞれ、U相、V相、W相の電流が流されるものとする。
[故障診断モードの処理概要]
次に、故障診断モードで行われる処理の概要を説明する。
モータ制御装置100は、故障診断モードのときに、電線21A、B、Cに電流値が一定の電流を流す制御を行って、電線21A、B、Cの断線を検知する。この電流値が一定の電流を目標電流と呼ぶ。この目標電流のパターンである電流パターンは複数ある。ここでは、電流パターンに、第1から第3電流パターンの3つがある例について説明する。
第1電流パターンは、電線21A、B、Cの目標電流の大きさが、それぞれ18.5[A]、18.5[A]、37[A]となる電流パターンである。
第2電流パターンは、電線21A、B、Cの目標電流の大きさが、それぞれ18.5[A]、37[A]、18.5[A]となる電流パターンである。
第3電流パターンは、電線21A、B、Cの目標電流の大きさが、それぞれ37[A]、18.5[A]、18.5[A]となる電流パターンである。
モータ制御装置100は、第1から第3電流パターンを使って、次のように故障診断モードの処理を行う。
まず、第1処理として、モータ制御装置100は、電線21A、B、Cに、第1から第3電流パターンの目標電流を流すと仮定したときの、それぞれの電流パターンに対応するq軸電流及びd軸電流を求める。電流パターンが3種類あることから、q軸電流及びd軸電流は、それぞれ3つ求められる。
q軸電流がモータ20のトルクに寄与する値であり、q軸電流の絶対値が小さい程モータ20のトルクが小さいことが知られている。
そこで、モータ制御装置100は、算出した3つのq軸電流のうち、絶対値が最も小さいq軸電流を診断用q軸電流と決定する。また、診断用q軸電流に対応する電流パターンの電流が流れるようなd軸電流を診断用d軸電流と決定する。
診断用q軸電流は、診断用d軸電流と共に、電線21A、B、Cの目標電流のもとになる値であり、診断用q軸電流、及び、診断用d軸電流から電線21A、B、Cの目標電流を算出できる。
次に、第2処理として、モータ制御装置100は、診断用q軸電流、及び、診断用d軸電流に対応する目標電流が電線21に流れるように制御を行う。
次に、第3処理として、モータ制御装置100は、実際に電線21A、B、Cに流れた電流である実績電流を検知することで、電線21A、B、Cの断線の状態を検知する。
このような第1から第3処理を繰り返して、電線21A、B、Cの断線の検知の精度を上げる。
ただし、第2処理では、診断用q軸電流、及び、診断用q軸電流に対応する電流をモータ20に流す制御を行うため、モータ20が回転することがある。そこで、第1処理では、毎回、極性(正負)が反転するように診断用q軸電流を決定する。これにより、第2処理では、モータ20が回転する場合であっても、毎回モータ20の回転方向が逆転するため、モータ20の回転子の角度はほぼ一定に保たれる。
[電流パターン]
次に、電流パターンの詳細について説明する。本実施形態において、第1から第3電流パターンは、それぞれ第1種別と第2種別とを持つ。第1種別と第2種別とは、電線21A、B、Cの目標電流の絶対値は同じであるが、極性(正負)が反転している。したがって、上記の第1処理を行うごとに、各電流パターンの第1種別と第2種別とを交互に入れ替えて診断用q軸電流、及び、診断用q軸電流を決定することで、第1処理を行うごとに診断用q軸電流の正負が反転する。
次に、図2Aから図2Cを参照して、電流パターンの具体的な例を説明する。
まず、図2Aを参照して、第1電流パターンについて説明する。図2Aは、第1電流パターングラフを示す図である。
第1電流パターンの第1種別は、電線21A、B、Cの目標電流が、それぞれ、18.5[A]、18.5[A]、−37[A]である。第1電流パターンの第2種別は、電線21A、B、Cの目標電流が、それぞれ、−18.5[A]、−18.5[A]、37[A]である。
このように、第1種別と第2種別とは、目標電流の絶対値は等しいが、極性が反転している。この点は、以下に説明する第2、第3電流パターンについても同様である。
次に、第1電流パターンの第1種別又は第2種別の目標電流と、q軸電流及びd軸電流との関係について説明する。
すでに知られているように、d軸電流は、電線21A、B、Cの電流から以下の式(1)で導くことができる。また、q軸電流は、電線21A、B、Cの電流から以下の式(2)で導くことができる。式中のIq、Idはそれぞれq軸電流及びd軸電流である。式中のIu、Iv、Iwはそれぞれ電線21A、B、Cの電流であり、それぞれU相、V相、W相の電流にあたる。式中のθは、モータ角度である。
Figure 2017208989
Figure 2017208989
このように、d軸電流及びq軸電流は、それぞれモータ角度θに依存する。したがって、電線21A、B、Cの目標電流が第1電流パターンの第1種別、第2種別になるようなd軸電流及びq軸電流は、モータ角度θに依存する。これを図示したものが図2Aに示す第1電流パターングラフである。
第1電流パターングラフの横軸はモータ角度θである。第1電流パターングラフの縦軸は、d軸電流及びq軸電流の電流値である。
線L11は、目標電流が第1電流パターンの第1種別になるようなd軸電流である。線L12は、目標電流が第1電流パターンの第1種別になるようなq軸電流である。
線L13は、目標電流が第1電流パターンの第2種別になるようなd軸電流である。線L14は、目標電流が第1電流パターンの第2種別になるようなq軸電流である。
図2Aの第1電流パターングラフから分かるように、第1種別のq軸電流と第2種別のq軸電流とは、モータ角度が等しいとき、互いに絶対値が等しく極性が反転している。同様に、第1種別のd軸電流と第2種別のd軸電流とは、モータ角度が等しいとき、互いに絶対値が等しく極性が反転している。この点は、以下に説明する第2、第3電流パターンについても同様である。
次に、目標電流が第1電流パターンの第1種別又は第2種別になるようなq軸電流及びd軸電流の求め方について説明する。
第1の方法として、式(1)及び(2)に、第1電流パターンの第1種別又は第2種別の目標電流となる電流Iu、Iv、Iwを代入し、さらに、式(1)及び(2)に、モータ角度θを代入する。これにより、目標電流が第1電流パターンの第1種別又は第2種別になるようなq軸電流Iq及びd軸電流Idを算出できる。
第2の方法として、第1電流パターングラフの線L11からL14の計算結果を予めモータ制御装置100の記憶手段に記憶しておく。モータ制御装置100は、例えば、目標電流が第1電流パターンの第1種別になるようなq軸電流及びd軸電流を求めるとき、モータ角度θに対応する線L11及びL12についての計算結果を参照する。これにより、第1電流パターンの第1種別になるようなq軸電流Iq及びd軸電流Idを求めることができる。第1電流パターンの第2種別になるようなq軸電流Iq及びd軸電流Idも同様に求めることができる。
目標電流が第2電流パターン又は第3電流パターンの第1種別又は第2種別になるようなq軸電流及びd軸電流の求め方も、第1電流パターンの場合と同様である。
次に、図2Bを参照して、第2電流パターンについて説明する。図2Bは、第2電流パターングラフを示す図である。
第2電流パターンの第1種別は、電線21A、B、Cの目標電流が、それぞれ、18.5[A]、−37[A]、18.5[A]である。第2電流パターンの第2種別は、電線21A、B、Cの目標電流が、それぞれ、−18.5[A]、37[A]、−18.5[A]である。
次に、第2電流パターンの第1種別又は第2種別の目標電流と、q軸電流及びd軸電流との関係について説明する。
上記の式(1)、(2)を使って、目標電流が第2電流パターンの第1種別、第2種別になるようなq軸電流及びd軸電流を示したのが図2Bの第2電流パターングラフである。第2電流パターングラフでは、図2Aの第1電流パターングラフと同様に、q軸電流及びd軸電流はモータ角度θに依存している。第2電流パターングラフの縦軸及び横軸は第1電流パターングラフと同様である。
線L21は、目標電流が第2電流パターンの第1種別になるようなd軸電流である。線L22は、目標電流が第2電流パターンの第1種別になるようなq軸電流である。
線L23は、目標電流が第2電流パターンの第2種別になるようなd軸電流である。線L24は、目標電流が第2電流パターンの第2種別になるようなq軸電流である。
次に、図2Cを参照して、第3電流パターンについて説明する。図2Cは、第3電流パターングラフを示す図である。
第3電流パターンの第1種別は、電線21A、B、Cの目標電流が、それぞれ、−37[A]、18.5[A]、18.5[A]である。第3電流パターンの第2種別は、電線21A、B、Cの目標電流が、それぞれ、37[A]、−18.5[A]、−18.5[A]である。
次に、第3電流パターンの第1種別又は第2種別の目標電流と、q軸電流及びd軸電流との関係について説明する。
上記の式(1)、(2)を使って、目標電流が第3電流パターンの第1種別、第2種別になるようなq軸電流及びd軸電流を示したのが図2Cの第3電流パターングラフである。第3電流パターングラフでは、図2Aの第1電流パターングラフと同様に、q軸電流及びd軸電流はモータ角度θに依存している。第3電流パターングラフの縦軸及び横軸は第1電流パターングラフと同様である。
線L31は、目標電流が第3電流パターンの第1種別になるようなd軸電流である。線L32は、目標電流が第3電流パターンの第1種別になるようなq軸電流である。
線L33は、目標電流が第3電流パターンの第2種別になるようなd軸電流である。線L34は、目標電流が第3電流パターンの第2種別になるようなq軸電流である。
次に、目標電流の定め方について説明する。目標電流は、次の条件を満たすように定める。
第1の条件は、目標電流は、電線21に流れる電流の誤差や電流にノイズが発生しても確実に電線21の断線が検知できる電流値であること、である。電流の誤差の第1の例は、出力制御の誤差であり、電線21に流すようにモータ制御装置100が制御した電流と、電線21が断線していないときに実際に流れる電流との差である。また、電流の誤差の第2の例は、電流センサ12の誤差であり、電流センサ12が検知する電流と実際に流れる電流との差である。
第2の条件は、目標電流は、モータ20やモータ制御装置100の回路等の構成上、実現可能なものであること、である。本実施形態では、モータ20は三相交流電流で駆動するものであり、モータ制御装置100はこのモータ20の駆動を制御する装置である。したがって、電線21A、B、Cの電流の合計値が0になるように目標電流を定める必要がある。
第3の条件は、目標電流は、第1の条件及び第2の条件を満たす範囲で、絶対値をなるべく小さくすること、である。これにより、モータ20のトルクを抑えることができる。
本実施形態の例では、第1の条件を満たすために、目標電流の大きさは18.5[A]以上であることを要する。また、第2、第3の条件を満たすために、例えば、電線21A、B、Cの目標電流のうち2つを18.5[A]にしたときは、他の目標電流は−37[A]とすることを要する。
このような考え方で、第1から第3電流パターンの目標電流が定められる。
[機能構成]
次に、図1を参照して、モータ制御装置100が備える機能の構成について説明する。
モータ制御装置100は、故障診断部110と、dq軸電流計算部120と、相電流計算部130と、角度検知部140と、電流検知部150とを備える。
故障診断部110は、故障診断モードのときのモータ制御システム1の動作を制御して、モータ20の故障の診断を行う。故障診断部110は、電流制御部111と、故障検知部115とを備える。
電流制御部111は、故障診断モードのときにモータ20に流す電流を制御する。電流制御部111は、q軸電流決定部112と、d軸電流決定部113と、出力電流制御部114とを備える。
q軸電流決定部112は、既に説明した診断用q軸電流を決定する。この決定に際して、q軸電流決定部112は、第1から第3電流パターンごとに、それぞれの電流パターンの目標電流が電線21A、B、Cに流れるようなq軸電流を求める。診断用q軸電流は、求めたq軸電流に基づいて決定される。診断用q軸電流の絶対値は求めた複数のq軸電流の絶対値のうち最も小さい値であり、診断用q軸電流の極性は所定のタイミングで反転するように、診断用q軸電流を決定する。なお、所定のタイミングとは、例えば、後述する過渡期間と定常期間とを合計した時間ごとのタイミングである。
d軸電流決定部113は、診断用q軸電流に対応する電流パターンの目標電流が流れるようなd軸電流を、既に説明した診断用d軸電流と決定する。
出力電流制御部114は、診断用q軸電流及び診断用d軸電流に基づいて、電線21に電流を出力する制御を行う。出力電流制御部114は、診断用q軸電流及び診断用d軸電流に基づいて、q軸電流及びd軸電流を定めて、dq軸電流計算部120に出力することで、インバータ11は、q軸電流及びd軸電流から導かれる電流を電線21A、B、Cに出力する制御を行う。このように、出力電流制御部114が、dq軸電流計算部120及びインバータ11を介して、電線21A、B、Cに出力するように制御している電流を出力電流と呼ぶ。後に説明するように、定常期間では出力電流は目標電流と一致するが、過渡期間では出力電流は目標電流に近づくように変動する。
故障検知部115は、電流検知部150から取得した電線21の実績電流に基づいて、電線21の故障として電線21の断線を検知することで、モータ20の故障を検知する。
dq軸電流計算部120は、通常モードのとき、電流センサ12が検知したモータ20の各相に流れる電流を使い、ベクトル制御によって、d軸電流及びq軸電流を計算し、計算結果を相電流計算部130に送る。dq軸電流計算部120は、故障診断モードのとき、出力電流制御部114から入力されたq軸電流及びd軸電流を変換せずに相電流計算部130に出力する。
相電流計算部130は、dq軸電流計算部120から入力されたd軸電流及びq軸電流から、電線21A、B、Cのそれぞれに流す電流を計算して、計算結果をインバータ11に出力する。通常モードのとき、電線21A、B、Cには三相交流電流が流れるようにインバータ11に指示を出す。故障診断モードのとき、dq軸電流計算部120から入力されたd軸電流及びq軸電流から計算した直流電流が電線21A、B、Cに流れるようにインバータ11に指示を出す。
角度検知部140は、モータ角度センサ13の出力をモータ制御装置100で扱える形式に変換して、変換したモータ角度を電流制御部111及びdq軸電流計算部120に出力する。こうして、モータ制御装置100内でモータ角度が検知される。
電流検知部150は、電流センサ12A、B、Cの出力をモータ制御装置100で扱える形式に変換して、変換した電線21A、B、Cに流れる電流を故障検知部115及び相電流計算部130に出力する。こうして、モータ制御装置100内で実績電流が検知される。
[電流制御処理]
次に、故障診断モードのときに行われる処理の詳細について説明する。故障診断モードの処理には、電流制御処理と故障診断処理とがある。電流制御処理と故障診断処理とは、例えば所定の時間ごとや所定の処理ごとに交互に実行される。
まず、図3を参照して電流制御処理について説明する。図3は、電流制御処理のフローチャートである。
ステップS100において、電流制御部111は、モータ制御システム1の動作モードが故障診断モードであるか否かを判定する。電流制御部111は、例えばモータ制御装置100が備える記憶手段の所定のフラグを参照することで、モータ制御システム1の動作モードを判別できる。電流制御部111は、動作モードが故障診断モードのとき処理をステップS101に進め、動作モードが故障診断モードではないとき再度ステップS100を実行する。
ステップS101において、角度検知部140は、モータ角度センサ13の出力に基づくモータ角度を電流制御部111に出力する。
ステップS102において、電流制御部111は、q軸電流決定部112が前回、第1種別の目標電流が電線21に流れるような診断用q軸電流を決定したか否かを判定する。電流制御部111は、q軸電流決定部112が前回、第1種別の目標電流が電線21に流れるような診断用q軸電流を決定したとき、処理をステップS106に進める。q軸電流決定部112が前回、第2種別の目標電流が電線21に流れるような診断用q軸電流を決定したとき、処理をステップS103に進める。
ステップS103において、q軸電流決定部112は、第1電流パターンの第1種別の目標電流が流れるようなq軸電流Iqf1を算出する。また、d軸電流決定部は、第1電流パターンの第1種別の目標電流が流れるようなd軸電流Idf1を算出する。
ステップS104において、q軸電流決定部112は、第2電流パターンの第1種別の目標電流が流れるようなq軸電流Iqf2を算出する。また、d軸電流決定部は、第2電流パターンの第1種別の目標電流が流れるようなd軸電流Idf2を算出する。
ステップS105において、q軸電流決定部112は、第3電流パターンの第1種別の目標電流が流れるようなq軸電流Iqf3を算出する。また、d軸電流決定部は、第3電流パターンの第1種別の目標電流が流れるようなd軸電流Idf3を算出する。
なお、ステップS103からS105の処理は、順序を変えて実行してもよい。
ステップS106において、q軸電流決定部112は、第1電流パターンの第2種別の目標電流が流れるようなq軸電流Iqf1を算出する。また、d軸電流決定部は、第1電流パターンの第2種別の目標電流が流れるようなd軸電流Idf1を算出する。
ステップS107において、q軸電流決定部112は、第2電流パターンの第2種別の目標電流が流れるようなq軸電流Iqf2を算出する。また、d軸電流決定部は、第2電流パターンの第2種別の目標電流が流れるようなd軸電流Idf2を算出する。
ステップS108において、q軸電流決定部112は、第3電流パターンの第2種別の目標電流が流れるようなq軸電流Iqf3を算出する。また、d軸電流決定部は、第3電流パターンの第2種別の目標電流が流れるようなd軸電流Idf3を算出する。
なお、ステップS106からS108の処理は、順序を変えて実行してもよい。
ステップS103からS108の処理では、ステップS101で得られたモータ角度が使われる。
ステップS109において、q軸電流決定部112は、q軸電流Iqf1からIqf3のうち、絶対値が最も小さいものを診断用q軸電流と決定する。なお、q軸電流Iqf1からIqf3がステップS103からS105で算出されたものであるとき、ステップS109で決定された診断用q軸電流は、第1種別の目標電流が電線21に流れるような診断用q軸電流である。また、q軸電流Iqf1からIqf3がステップS106からS108で算出されたものであるとき、ステップS109で決定された診断用q軸電流は、第2種別の目標電流が電線21に流れるような診断用q軸電流である。
ステップS110において、d軸電流決定部113は、ステップS103からステップS105で算出したd軸電流Idf1からIdf3のうち、診断用q軸電流に対応する電流パターンのd軸電流を診断用d軸電流と決定する。すなわち、診断用q軸電流がq軸電流Iqf1のとき、診断用d軸電流はd軸電流Idf1である。診断用q軸電流がq軸電流Iqf2のとき、診断用d軸電流はd軸電流Idf2である。診断用q軸電流がq軸電流Iqf3のとき、診断用d軸電流はd軸電流Idf3である。
ステップS111において、出力電流制御部114は、診断用q軸電流及び診断用d軸電流に基づいて、電線21に出力する電流である出力電流の制御を行う。
このとき、出力電流制御部114は、出力電流が、所定の過渡期間B[秒]の以内に、所定の変化率で目標電流に徐々に近づくように制御する。そして、過渡期間Bの経過後、所定の定常期間C[秒]の間、出力電流を目標電流に一致させる。
過渡期間Bは、出力電流が、診断用q軸電流に対応する電流パターンの目標電流に近づく期間を含む所定期間である。定常期間Cは、過渡期間の経過後、出力電流が、診断用q軸電流に対応する電流パターンの目標電流に維持される所定期間である。
ここで、出力電流に対応するq軸電流及びd軸電流を、それぞれ出力q軸電流及び出力d軸電流と呼ぶ。
出力電流制御部114は、過渡期間B[秒]の以内に、診断用q軸電流及び診断用d軸電流に近づくように、所定の変化率で出力q軸電流及び出力d軸電流を変化させて、出力q軸電流及び出力d軸電流をdq軸電流計算部に出力する。そして、過渡期間Bの経過後、定常期間Cの間、診断用q軸電流及び診断用d軸電流に等しい出力d軸電流及び出力d軸電流をdq軸電流計算部に出力する。
これにより、上記のような出力電流の制御が可能になる。
そして、ステップS111の処理の終了後、出力電流制御部114は、処理をステップS100に戻す。
次に、図5Aを参照して、電流制御処理による出力電流の例について説明する。図5Aは、第1電流グラフを示す図である。
第1電流グラフの横軸は時間であり、縦軸は電線21Aの電流値である。線L41は、電線21Aの目標電流の時間変化を示す。線L42は、電線21Aの出力電流の時間変化を示す。なお、線L43については後述する。
電線21の目標電流は、上記の通り、診断用q軸電流及び診断用d軸電流から算出される電流であり、「過渡期間B+定常期間C」の周期で正負が逆転する。これは、ステップS109で決定される診断用q軸電流は、ステップS109での決定ごとに正負が反転するためである。診断用q軸電流の正負が反転するのは、ステップS109での決定ごとに、第1種別の目標電流が流れるような診断用q軸電流、及び、第2種別の目標電流が流れるような診断用q軸電流を交互に算出するためである。
出力電流は、ステップS111での制御により、過渡期間Bの間は、所定の変化率で目標電流に近づくように制御される。また、過渡期間B経過後は、定常期間Cの間、出力電流は目標電流に一致するように制御される。
図5Aに示す診断用電流Iuグラフでは、目標電流が「過渡期間B+定常期間C」の周期で、18.5[A]と−18.5[A]とを繰り返す。
[故障診断処理]
次に、図4を参照して故障診断処理について説明する。図4は、故障診断処理のフローチャートである。
ステップS200において、故障検知部115は、モータ制御装置100の電源がオンになり、モータ制御装置100の起動の指示がされたか否かを判定する。故障検知部115は、モータ制御装置100の電源がオンになったとき処理をステップS201に進め、モータ制御装置100の電源がオンではないとき処理を再度ステップS200の処理を実行する。なお、モータ制御装置100は、電源がオフの場合でも、例えば消費電力が制限された状態で稼働しており、ステップS200の処理が行えるものとする。
ステップS201において、故障検知部115は、故障カウンタを初期化して、0にする。故障カウンタは、電線21A、B、Cごとに設けられるカウンタであり、例えば、モータ制御装置100が備える記憶手段の所定の領域に用意される。
ステップS202において、故障検知部115は、例えばモータ制御装置100が備える記憶手段の所定のフラグを設定して、モータ制御システム1の動作モードを故障診断モードにする。
ステップS203において、故障検知部115は、診断用q軸電流及び診断用d軸電流に対応する目標電流を流す制御が、出力電流制御部114で行われているか否かを判定する。すなわち、故障検知部115は、図5Aに示す過渡期間Bが経過して、定常期間Cになったか否かを判定する。故障検知部115は、出力電流制御部114に問い合わせる等により、この判定を行う。故障検知部115は、診断用q軸電流及び診断用d軸電流に対応する目標電流を流す制御が行われているとき処理をステップS204に進め、行われていないとき処理をステップS213に進める。
ステップS204において、故障検知部115は、最大で定常期間Cが終了するまで、電流検知部150の出力に基づいて、電線21A、B、Cの実績電流を検知する。
ステップS205において、故障検知部115は、ステップS204での検知結果から、電線21Aが故障カウント状態であったか否かを判定する。故障カウント状態とは、ステップS204で検知した電線21に流れる実績電流の絶対値が所定の故障判定電流値以下の状態が、所定の判定期間D[秒]以上継続した状態のことである。判定期間Dは、定常期間C以下の期間である。故障判定電流値、及び、判定期間Dは、例えば、モータ制御装置100の記憶手段に予め記憶されているものとする。
故障検知部115は、電線21Aが故障カウント状態であったとき処理をステップS206に進め、電線21Aが故障カウント状態ではなかったとき処理をステップS207に進める。
ステップS206において、故障検知部115は、電線21Aの故障カウンタをインクリメントする。
ステップS207において、故障検知部115は、ステップS204での検知結果から、電線21Bが故障カウント状態であったか否かを判定する。故障検知部115は、電線21Bが故障カウント状態であったとき処理をステップS208に進め、電線21Bが故障カウント状態ではなかったとき処理をステップS209に進める。
ステップS208において、故障検知部115は、電線21Bの故障カウンタをインクリメントする。
ステップS209において、故障検知部115は、ステップS204での検知結果から、電線21Cが故障カウント状態であったか否かを判定する。故障検知部115は、電線21Cが故障カウント状態であったとき処理をステップS210に進め、電線21Cが故障カウント状態ではなかったとき処理をステップS211に進める。
ステップS210において、故障検知部115は、電線21Cの故障カウンタをインクリメントする。
ステップS211において、故障検知部115は、電線21A、B、Cの故障カウンタのいずれかが、所定の故障閾値以上であるか否かを判定する。故障閾値は、例えば、モータ制御装置100の記憶手段に予め記憶されているものとする。故障検知部115は、故障閾値以上の故障カウンタが少なくとも1つあるとき処理をステップS212に進め、故障閾値以上の故障カウンタがないとき処理をステップS213に進める。
なお、故障カウンタが故障閾値以上になったとき、故障検知部115は、故障閾値以上になった故障カウンタに対応する電線21に断線が発生したもの判定する。
ステップS212において、故障検知部115は、モータ20が断線しており、故障が発生していると判定し、その旨を通知する。
通知先の例として、モータ制御システム1をサブシステムとして利用している装置又はシステムの制御部、モータ制御システム1の監視装置、及び、モータ制御システム1を利用するユーザが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
通知方法の例として、通知先が装置やシステムのときは、有線又は無線での信号による通知が挙げられる。通知先がユーザのときは、モータ制御システム1が備える不図示の出力装置に所定の出力を行うことが例として挙げられる。
通知内容は、モータ20に断線が発生したことのみでもよく、断線が発生したと判定した電線21が、電線21A、B、Cのいずれであるかを含むものでもよい。
ステップS213において、故障検知部115は、故障診断モードになってから所定の診断期間Y[秒]が経過したか否かを判定する。診断期間Yは、例えば、モータ制御装置100の記憶手段に予め記憶されているものとする。故障検知部115は、診断期間Yが経過したとき処理をステップS214に進め、経過していないとき処理をステップS203に戻す。
ステップS214において、故障検知部115は、モータ20は断線しておらず、故障が発生していないと判定し、その旨を通知する。この通知先及び通知手段は、ステップS212での故障発生の通知と同様である。なお、故障検知部115はステップS214の処理を行わず、処理をステップS215に進めてもよい。
ステップS215において、故障検知部115は、故障診断モードを解除する。このとき、故障が発生していないと判定したときは、モータ制御システム1の動作モードを通常モードにして、モータ20の制御を開始する。故障が発生したと判定したときは、モータ制御システム1の動作モードをメンテナンスモード等にして、モータ20の制御を行わない。
次に、図5Aを参照して、故障診断処理の動作例について説明する。
図5Aの線L43は、電線21Aに流れて電流センサ12Aで検知された実績電流の時間変化を表す。線L43から分かるように、実績電流の大きさは定常期間Cのときに常に故障判定電流値より大きい。よって、電線21AがステップS205で故障カウント状態と判定されることはない。したがって、図5Aに示す状態が診断期間Yの間継続すると、電線21Aの故障カウンタはインクリメントされず0のまま維持され、電線21Aが断線していると判定されることはない。
次に、図5Bを参照して、故障診断処理の他の動作例について説明する。図5Bは、上段が第2電流グラフを示す図であり、下段が電線21Aの故障カウンタの変化を示す図である。
第2電流グラフの横軸は時間であり、縦軸は電線21Aの電流値である。線L41、及び、線L42は、図5Aの第1電流グラフと同様である。
線L51は、電線21Aの実績電流の時間変化を表すものであり、図5Aとは異なる例を表す。線L51から分かるように、実績電流の大きさは、定常期間Cのとき、故障判定電流値以下の状態が、判定期間D[秒]以上継続している。よって、電線21Aは故障カウント状態になっている。したがって、定常期間Cが経過するごとにステップS206で電線21Aの故障カウンタがインクリメントされていく。この状態を図5Bの下段に示す。
このように図5Bの上段に示す状態が継続して、電線21Aの故障カウンタが故障閾値以上になると、図4のステップS211で電線21Aに断線が発生していると判定される。
[効果]
以上説明したように、q軸電流決定部112は、電線21A、B、Cに第1から第3電流パターンの目標電流が流れるような複数のq軸電流を求める。そして、求めた複数のq軸電流の絶対値のうち最も小さい値を絶対値とし、所定のタイミングで極性が反転する診断用q軸電流を決定する。
出力電流制御部114は、診断用q軸電流、及び、診断用d軸電流に基づいて、電線21に出力電流を出力する制御を行う。
故障検知部115は、電線21の実績電流に基づいて、電線21の断線を検知する。
よって、電線21の断線を検知する際、q軸電流が小さくなるため、モータ20のトルク及び回転を抑制できる。
また、診断用q軸電流は所定のタイミングで極性が反転する。よって、電線21の断線を検知する際にモータ20が回転するときでも、所定のタイミングごとにモータ20の回転方向が反転する。したがって、モータ20の断線を検知する際のモータ20の回転を抑制できる。このため、モータの断線を検知する際にモータが回転してユーザが違和感を覚えることを抑制できる。
また、モータ制御装置100は、電線21の断線を検知するための専用回路を必要としない。したがって、モータ制御装置100は、この専用回路に必要な容量(体積)の増加を抑えることができる。
また、目標電流は電流値が一定の電流である。したがって、モータ20の回転を抑制できる。
また、故障検知部115は、モータ制御装置100が起動したときに、電線21の断線の検知を開始する。よって、電線21が断線しているときは、モータ制御装置100が通常モードでモータ20を制御する前に、この断線を検知できるため、安定したモータ20の運用を実現できる。
また、q軸電流決定部112及びd軸電流決定部113は、モータ角度に基づいて、第1から第3電流パターンの目標電流になるようなq軸電流及びd軸電流を求める。したがって、モータ角度がどのような値であっても、第1から第3電流パターンの目標電流になるようなq軸電流及びd軸電流を求めることができる。
また、出力電流制御部114は、過渡期間、及び、定常期間の出力電流を制御する。そして、過渡期間では、出力電流が、診断用q軸電流に対応する電流パターンの目標電流に所定の変化率で近づくように制御される。よって、電線21の出力電流が大きく変動してモータ20のトルクが変動することを抑制できる。したがって、モータ20による振動や音を抑制できる。
また、故障検知部115は、定常期間のとき、電線21が故障カウント状態か否かを判定して電線21の断線を検知する。故障カウント状態は、電線21に流れる実績電流の大きさが故障判定電流値以下の状態が、判定期間D以上継続した状態のことである。定常期間では、出力電流が安定している。したがって、誤って断線を検知するおそれが低減する。
また、故障検知部115は、診断用q軸電流の極性が反転するごとに、電線21が故障カウント状態か否かを判定し、電線21ごとに故障カウント状態が故障閾値以上発生したか否かを判定する。そして、故障検知部115は、故障カウント状態が故障閾値以上発生した電線21について断線していると判定する。したがって、断線の検知の精度が向上する。
また、故障検知部115は、診断期間Yの間にいずれかの電線21が断線していると検知したとき、電線21の断線の検知を終了する。したがって、いずれかの電線21が断線しているとき、ユーザ等は早期に電線21が断線していることが分かる。
<第2実施形態>
次に、本実施形態のモータ制御システム1について説明する。なお、第1実施形態と同様の点については同じ符号を用いて説明を省略し、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
まず、本実施形態の電流パターンについて説明する。本実施形態では、第1実施形態とは異なり、電流パターンに第1種別及び第2種別を設けない。本実施形態の第1から第3電流パターンは、それぞれ第1実施形態の第1から第3電流パターンにおける第1種別又は第2種別のいずれかである。例えば、本実施形態では、第1から第3電流パターンを、それぞれ第1実施形態の第1から第3電流パターンの第1種別とする。
次に、図6を参照して本実施形態の電流制御処理について説明する。図6は、電流制御処理のフローチャートである。
ステップS300において、電流制御部111は、モータ制御システム1の動作モードが故障診断モードであるか否かを判定する。判定方法は、図3のステップS100と同様である。電流制御部111は、動作モードが故障診断モードのとき処理をステップS301に進め、動作モードが故障診断モードではないとき再度ステップS300を実行する。
ステップS301において、角度検知部140は、モータ角度センサ13の出力に基づくモータ角度を電流制御部111に出力する。
ステップS302において、q軸電流決定部112は、第1電流パターンの目標電流が流れるようなq軸電流Iqf1を算出する。また、d軸電流決定部は、第1電流パターンの目標電流が流れるようなd軸電流Idf1を算出する。
ステップS303において、q軸電流決定部112は、第2電流パターンの目標電流が流れるようなq軸電流Iqf2を算出する。また、d軸電流決定部は、第2電流パターンの目標電流が流れるようなd軸電流Idf2を算出する。
ステップS304において、q軸電流決定部112は、第3電流パターンの目標電流が流れるようなq軸電流Iqf3を算出する。また、d軸電流決定部は、第3電流パターンの目標電流が流れるようなd軸電流Idf3を算出する。
ステップS305において、q軸電流決定部112は、q軸電流Iqf1からIqf3のうち、絶対値が最も小さいものを、仮の診断用q軸電流と決定する。
ステップS306において、d軸電流決定部113は、ステップS302からステップS304で算出したd軸電流Idf1からIdf3のうち、仮の診断用q軸電流に対応する電流パターンのd軸電流を仮の診断用d軸電流と決定する。すなわち、仮の診断用q軸電流がq軸電流Iqf1のとき、仮の診断用d軸電流はd軸電流Idf1である。また、仮の診断用q軸電流がq軸電流Iqf2のとき、仮の診断用d軸電流はd軸電流Idf2である。また、仮の診断用q軸電流がq軸電流Iqf3のとき、仮の診断用d軸電流はd軸電流Idf3である。
ステップS307において、q軸電流決定部112は、前回のステップS309又はステップS311で決定した診断用q軸電流が負か否かを判定する。q軸電流決定部112は、前回決定した診断用q軸電流が負のとき処理をステップS308に進め、正のとき処理をステップS310に進める。
ステップS308において、q軸電流決定部112は、仮の診断用q軸電流から、正の値になる診断用q軸電流を決定する。具体的には、仮の診断用q軸電流が正のとき、仮の診断用q軸電流を、極性を反転させずにそのまま診断用q軸電流と決定する。また、仮の診断用q軸電流が負のとき、仮の診断用q軸電流の極性を反転させて、診断用q軸電流と決定する。
ステップS309において、d軸電流決定部113は、仮の診断用q軸電流から、診断用q軸電流に対応する診断用d軸電流を決定する。具体的には、ステップS308で、仮の診断用q軸電流の極性を反転させずに診断用q軸電流としたときは、仮の診断用d軸電流を、極性を反転させずにそのまま診断用d軸電流と決定する。また、ステップS308で、仮の診断用q軸電流の極性を反転させて診断用q軸電流としたときは、仮の診断用d軸電流の極性を反転させて、診断用d軸電流と決定する。
ステップS310において、q軸電流決定部112は、仮の診断用q軸電流から、負の値になる診断用q軸電流を決定する。具体的には、仮の診断用q軸電流が負のとき、仮の診断用q軸電流を、極性を反転させずにそのまま診断用q軸電流と決定する。また、仮の診断用q軸電流が正のとき、仮の診断用q軸電流の極性を反転させて、診断用q軸電流と決定する。
ステップS311において、d軸電流決定部113は、仮の診断用q軸電流から、診断用q軸電流に対応する診断用d軸電流を決定する。具体的には、ステップS310で、仮の診断用q軸電流の極性を反転させずに診断用q軸電流としたときは、仮の診断用d軸電流を、極性を反転させずにそのまま診断用d軸電流と決定する。また、ステップS310で、仮の診断用q軸電流の極性を反転させて診断用q軸電流としたときは、仮の診断用d軸電流の極性を反転させて、診断用d軸電流と決定する。
ステップS312において、出力電流制御部114は、診断用q軸電流及び診断用d軸電流に基づいて、電線21の出力電流の制御を行う。ステップS312の処理は、図3のステップS111の処理と同様である。ステップS312の処理の終了後、出力電流制御部114は、処理をステップS300に戻す。
図6の示す本実施形態の電流制御処理でも、図3に示す第1実施形態の電流制御処理と同様に、図5Aに示すような目標電流及び出力電流となる。
すなわち、診断用q軸電流及び診断用d軸電流から算出される電線21の目標電流は、「過渡期間B+定常期間C」の周期で正負が逆転する。これは、図6のステップS308又はS310で決定される診断用q軸電流は、ステップS308又はS310での決定ごとに正負が反転するためである。
また、出力電流は、ステップS312での制御により、過渡期間Bの間は、所定の変化率で目標電流に近づくように制御される。また、過渡期間B経過後は、定常期間Cの間、出力電流は目標電流に一致するように制御される。
なお、本実施形態でも、図4に示す第1実施形態の故障診断処理と同じ故障診断処理が行われ、電線21の断線が検知される。
以上説明したように、q軸電流決定部112は、電線21A、B、Cに第1から第3電流パターンの電流が流れるような複数のq軸電流を求める。求めた複数のq軸電流のうち、絶対値が最も小さいq軸電流を仮の診断用q軸電流とする。そして、診断用q軸電流を決定するごとに極性が反転するように、仮の診断用q軸電流の極性を定めて診断用q軸電流と決定する。
よって、第1から第3電流パターンのそれぞれごとに第1実施形態のような第1種別と第2種別とを持つ必要がなく、処理を簡略化できる。
なお、本実施形態のモータ制御システム1は、第1実施形態のモータ制御システム1と同様の効果を持つ。
図6に示す電流制御処理では、出力電流制御部114は、ステップS312の後、処理をステップS300に戻す。すなわち、図6に示す電流制御処理では、診断用q軸電流を決定するごとに、この決定に先立って、ステップS302からS304で、q軸電流、d軸電流を算出する。そして、ステップS305、S306で仮の診断用q軸電流及び仮の診断用d軸電流を決定する。
しかし、出力電流制御部114は、ステップS312の後、処理をステップS307に戻してもよい。すなわち、初回の診断用d軸電流の決定のときにq軸電流、d軸電流の算出、及び、仮の診断用q軸電流及び仮の診断用d軸電流の決定を行う。2回目以降の診断用d軸電流の決定のときは、この仮の診断用d軸電流を用いるようにしてもよい。
これにより、モータ制御装置100の計算量が減少し、負荷を低減できる。また、このような処理を行っても、モータ角度が大きく変わることはないため、定常期間において診断用q軸電流、及び、診断用d軸電流に誤差が生じて出力電流が目標電流に一致しない、というおそれは小さい。
<その他の実施形態>
上記の実施形態では、図4の故障診断処理で説明したように、ステップS211においていずれかの故障カウンタが故障閾値になったとき、故障発生の通知が行われて、故障診断処理が終了する。すなわち、電線21の1つに断線が検知されたときに故障診断処理が終了する。
しかし、故障検知部115は、故障診断処理の電線21A、B、Cの故障カウント状態を判定して判定結果に応じて故障カウンタをインクリメントする処理を、診断期間Yの間わたって行うようにしてもよい。この場合、故障検知部115は、診断期間Yの経過後にそれぞれの電線21A、B、Cの故障カウンタが故障閾値以上であるか否かを判定する。
これにより、故障診断処理では、電線21の複数に断線が発生していた場合でも、断線している電線21を全て検知できる。
また、故障検知部115は、故障診断処理の電線21A、B、Cの故障カウント状態を判定して判定結果に応じて故障カウンタをインクリメントする処理を、全ての故障カウンタが故障閾値以上になるか、又は、診断期間Yが経過するまで行うようにしてもよい。
これにより、故障診断処理では、電線21の複数に断線が発生していた場合でも、断線している電線21を全て検知できる。また、診断期間Yの経過までに全ての故障カウンタが故障閾値以上になったときは、診断期間Yの経過の経過前に、この故障カウンタをインクリメントする処理を終了するため、故障診断処理の処理時間を短縮できる。
上記の実施形態では、故障検知部115は、電線21の故障として電線21の断線を検知する。しかし、故障判定電流値を調整する等により、故障検知部115は、電線21の故障として、電線21の太さが所定の太さ以下になったことを検知してもよい。これにより、電線21が断線する前に電線21の状態の変化を検知できる。
以上説明したモータ制御システム1は、三相交流電流で駆動するモータ20を使用するシステムや装置に適用できる。例えば、モータ制御システム1を電気自動車や電気自動二輪車に適用してもよい。
モータ制御システム1を備える電気自動二輪車を考える。この電気自動二輪車のセンタースタンドを立てて、後輪を浮かせた状態でモータ制御システム1のモータ制御装置100の電源をオンにしたとする。このとき、モータ制御システム1は故障診断モードになり、上記の故障診断処理、及び、電流制御処理が開始する。しかし、上記のようにモータ20の回転が抑制されるため、浮かせている後輪の回転が抑制される。したがって、モータ20を回転させる制御を行っていない状態で後輪が回転してユーザが違和感を持つ、というおそれを低減できる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上記実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。上記実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
本発明は、上記の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
1 モータ制御システム、20 モータ、21 電線、100 モータ制御装置、110 故障診断部、111 電流制御部、112 q軸電流決定部、113 d軸電流決定部、114 出力電流制御部、115 故障検知部

Claims (6)

  1. 三相交流電流で駆動するモータであって前記三相交流電流が流れる3本の電線を備える前記モータを制御するモータ制御装置であって、
    3本の前記電線に流す電流である目標電流の複数の電流パターンごとにq軸電流を決定し、決定した複数のq軸電流の絶対値のうち最も小さい値を絶対値とし極性が所定のタイミングで反転する診断用q軸電流を決定するq軸電流決定手段と、
    前記診断用q軸電流、及び、前記診断用q軸電流に対応するd軸電流である診断用d軸電流に基づいて、前記電線に電流を出力する制御を行う出力電流制御手段と、
    前記電線に流れた電流である実績電流に基づいて、前記モータの故障を検知する故障検知手段と、を備えることを特徴とするモータ制御装置。
  2. 前記目標電流の電流値は一定であることを特徴とする請求項1に記載のモータ制御装置。
  3. 前記故障検知手段は、前記モータ制御装置が起動したときに、前記モータの故障の検知を開始することを特徴とする請求項1又は2に記載のモータ制御装置。
  4. 複数の前記電流パターンのそれぞれは、前記目標電流の極性が互いに逆である2つの種別を持ち、
    前記q軸電流決定手段は、前記診断用q軸電流を決定するごとに前記電流パターンの前記種別を交互に変えて、複数の前記電流パターンごとに前記電線に前記電流パターンの前記種別の前記目標電流が流れるようなq軸電流を決定し、決定した複数のq軸電流のうちで絶対値が最も小さいq軸電流を前記診断用q軸電流と決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  5. 前記q軸電流決定手段は、複数の前記電流パターンごとにq軸電流を決定し、決定した複数の前記電流パターンごとのq軸電流のうち、絶対値が最も小さいq軸電流を仮の診断用q軸電流とし、前記診断用q軸電流を決定するごとに極性が反転するように、前記仮の診断用q軸電流の極性を定めて前記診断用q軸電流と決定し、
    前記仮の診断用q軸電流に対応するd軸電流を仮の診断用d軸電流としたとき、前記診断用d軸電流は、前記q軸電流決定手段が前記仮の診断用q軸電流の極性を反転させて前記診断用q軸電流を決定した場合、極性を反転させた前記仮の診断用d軸電流であり、前記q軸電流決定手段が前記仮の診断用q軸電流の極性を維持して前記診断用q軸電流を決定した場合、極性を維持した前記仮の診断用d軸電流であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
  6. 前記出力電流制御手段は、前記電線に出力する電流の制御として、過渡期間の電流の制御を行い、
    前記過渡期間は、前記出力電流が、前記診断用q軸電流に対応する前記電流パターンの前記目標電流に所定の変化率で近づく期間を含む期間であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のモータ制御装置。
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