JP2014107880A - モータ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】回転座標系を用いなくても、効率良く同期モータを制御することが可能なモータ駆動装置を提供する。
【解決手段】モータ電圧とモータ電流の電圧電流位相差と、モータ電流の振幅とモータへの指令回転数と予め記憶させたモータ定数とから最大トルクが得られるモータ電圧とモータ電流の目標位相差を算出し、PWM信号を生成するためのキャリア周期毎に電圧電流位相差と算出した目標位相差との差に基づいて出力電圧の振幅を算出し、出力電圧の振幅に基づいてモータの電流ベクトルが最大トルク/電流制御線に収束するようにモータを力率制御するようにする。
【選択図】図5

Description

本発明は、例えば空気調和機の圧縮機などに用いられる埋込磁石同期モータ(IPMSM:Interior Permanent Magnet Synchronous Motor)におけるモータ駆動装置に関するものである。
永久磁石同期モータの駆動においては、ロータの回転とステータコイルが生成する回転磁界を同期させる必要があるため、ロータの位置(回転位置)を検出することは必要不可欠である。しかし、コスト面、構造上の問題等の要因により、位置検出用のセンサを用いずにロータの位置検出を行ないモータを駆動させる位置センサレス駆動の様々な技術が検討されている(例えば、特許文献1、2参照)。
位置センサレス駆動を行なうモータの駆動方式としては、例えば120度通電方式と180度通電方式の2つの方式がある。120度通電方式(矩形波通電方式)は、180度区間のうちの120度区間を通電するものであり、非通電の60度区間においてロータによる誘起電圧のゼロクロスを検出することでロータの位置情報を得る方式である。しかし、この120度通電方式は、制御が容易である反面1回転中の出力トルクに変動が生じてしまう短所があり、騒音や振動や効率が問題になることがある。
これに対し、180度通電方式(正弦波通電方式)は上記の問題を抑制することが可能であるが、常時通電するため120度通電方式のように非通電区間が無く、ロータの誘起電圧ゼロクロスを検出してロータの位置情報を得ることができない。ホール素子などのセンサを用いて直接ロータの位置情報を得る以外には、モータ電流を検出することによりロータ位置を推定して制御する方法(例えば、ベクトル制御:特許文献1を参照)や、ロータの位置情報を推定するのでなく間接的に制御する方法(例えば、力率制御:特許文献2を参照)を採用することが多い。例えば、特許文献1では、回転座標系を用いてロータの位置を推定し、モータの最大トルク制御を行うことが提案されている。また、特許文献2に記載の実施の形態4においては、モータ電流と電圧から求めたトルクに応じた電力消費効率が最大となる力率との関係をテーブル化して、力率制御を行うことが提案されている。
180度通電方式を実現させる一つの方法として特許文献2のように、モータ印加電圧とモータ電流の位相差(力率)を一定に保つことで運転を継続させる方法がある。インバータがモータに電圧を印加し、それに対して流れるモータ電流は、ロータの位置情報を含んだものとなっていることから、力率制御は直接的にロータの位置情報を得る(演算で推定する)ことなく、間接的な制御(主に電圧振幅を調整)でモータを駆動するものである。力率制御では、この位相差をどのような値を目標として設定するかが重要である。
ところで、上記のベクトル制御においては、モータ電流を永久磁石トルクに比例するトルク電流成分、および、磁束の大きさを変える励磁電流成分に分離して扱うことで、高効率、高速応答など制御性の向上を実現可能としている。
交流の場合、各相の電圧や電流を3相固定座標系で扱うと、負荷トルク変動のない定常状態であってもそれらは常に交流として変化するので、制御器によって対象物を指令値に追従させるのは難しい。例えば、一般的に電流制御器は比例−積分制御器(PI制御器)が用いられるが、比例制御ゲインを大きくして追従させようとすると不安定になり、また積分制御は位相遅れを生じてしまう。そこで、広く用いられる座標系として、回転座標系であるdq座標軸がある。これは、マグネットによる磁束の方向を基準としており、ロータの回転に併せて座標軸も回転する回転座標系の座標軸である。磁石のS→N極方向へd軸、そこから回転方向へ電気角で90度ずらしてq軸をとる。固定座標系で交流値であっても、この座標軸では直流値として扱うことができ、負荷トルク変動のない定常状態では一定値となる。また、PI制御器を用いたとしても、定常偏差のない電流制御が実現できる。
図10は、2相電流検出方式の力率制御の基本ブロック図の一例である。図10に示すように、PWMインバータ28のU相、V相から電流Iu、Ivの情報を取得し、3相電流算出器16に入力すると電流Iwが算出されて、電流Iu、Iv、Iwの3相の電流値が得られる。ここで、ベクトル制御の場合には、この電流値を一旦回転座標系であるdq座標軸に変換するが、所定の処理の後は再び固定座標系に戻してPWMインバータ28に送るという処理を経ることになる。
特開2009−291072号公報 特開2008−199706号公報
ところで、上記の特許文献1では、ロータの位置を推定してモータの最大トルク制御を行うが、ロータを推定する際に回転座標系を用いることから座標変換などの複雑な演算を要してしまう。また、特許文献2では、各相のモータ電圧とモータ電流より求めるトルクに応じた電力消費効率が最大となる力率との関係を予めテーブル化しているためにメモリが必要となり、また、テーブルのデータ量によっては求める力率の精度が低下するおそれがある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、データテーブル及び回転座標系を用いずに固定座標系で求められるモータ電流と、モータの回転数を基に目標とする位相差を求めて最大トルクが得られる力率制御を行うことが可能なモータ駆動装置を提供することを目的とする。
上記した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、直流を交流に変換しモータを駆動するインバータと、PWM信号を生成し前記インバータをPWM制御する制御部を備え、前記制御部は、モータ電圧とモータ電流の位相差を算出する電圧電流位相差算出器と、モータ電流の振幅とモータへの指令回転数と予め記憶させたモータ定数とから最大トルクが得られるモータ電圧とモータ電流の目標位相差を算出する目標位相差生成器と、前記PWM信号を生成するためのキャリア周期毎に前記位相差と前記目標位相差との差に基づいて出力電圧の振幅を算出する出力電圧振幅生成器とを備え、前記制御部は、前記出力電圧振幅生成器で算出した前記出力電圧の振幅を算出したキャリア周期の次のキャリア周期の期間に前記出力電圧の振幅に基づいて前記インバータをPWM制御することを特徴とする。
本発明によれば、力率制御において必要なトルクを最小のモータ電流で発生させるために、モータ電圧とモータ電流との目標位相差を、モータ電流、モータの回転数、モータ定数から求めるようにしたので、回転座標系を用いないため座標変換などの複雑な演算を行なわなくても済むので演算処理が短くすむ。また、PWMのキャリア周期毎に演算処理するので予め目標位相差のデータをテーブル化しておく必要がないので、効率良く同期モータを制御することができるという効果を奏する。
図1は、電流ベクトルの特性曲線(定電流円)の一例を示す図である。 図2は、電流ベクトルの特性曲線(定トルク曲線)の一例を示す図である。 図3は、電流ベクトルの特性曲線(定誘起電圧楕円)の一例を示す図である。 図4は、最大トルク/電流制御線の一例を示す図である。 図5は、本発明に係るモータ駆動装置の実施例を示すブロック図である。 図6は、dq座標軸におけるベクトル図の一例であり、(a)は電圧ベクトル図、(b)は電流ベクトル図である。 図7は、状態1の電流ベクトル図である。 図8は、状態2の電流ベクトル図である。 図9は、状態3の電流ベクトル図である。 図10は、従来の2相電流検出方式の力率制御の一例を示す基本ブロック図である。
以下に、本発明に係るモータ駆動装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[電流ベクトルの特性曲線]
本発明の力率制御内容の説明に入る前に、まず、必要なトルクを最小のモータ電流で発生させる最大トルク/電流制御を説明するために、電流ベクトルの各種の特性曲線について説明する。なお、説明中の記号の意味はそれぞれ以下に示すとおりである。
θvi:目標位相差 [rad]
ω:電気角角速度 [rad/sec]
Iamp:電流振幅 [A]
iu、iv、iw:U相電流、V相電流、W相電流 [A]
id、iq:d軸電流、q軸電流 [A]
Ld、Lq:d軸インダクタンス、q軸インダクタンス [H]
Vo:誘起電圧 [V]
Ψa:マグネットによる電機子鎖交磁束 [Wb]
Ra:巻線抵抗 [Ω]
Pn:極対数
(a)定電流円
図1に示す定電流円は、電流Iの大きさが等しいときの電流ベクトル軌跡であり、次式で表される。
Figure 2014107880
Figure 2014107880
(b)定トルク曲線
図2に示す定トルク曲線は、トルクTが一定となる電流ベクトル軌跡であり、次式で表される。
Figure 2014107880
Figure 2014107880
(c)定誘起電圧楕円
図3に示す定誘起電圧楕円は、電機子に生じる誘起電圧Voが等しくなる電流ベクトル軌跡であり、角速度ωが大きくなると、径は小さくなり次式で表される。
Figure 2014107880
Figure 2014107880
次に、電流ベクトル制御方法(最大トルク/電流制御)について説明する。
最大トルク/電流制御は、同一のトルクを発生させる電流ベクトルのうちで、電流振幅を最小にする制御である。同一トルクで電流振幅を最小にするということは、電流ベクトル平面上で、定トルク曲線に対して原点からの距離が最短になる点に電流ベクトルを制御するということである。したがって、定電流円が定トルク曲線に接する点が、最大トルク制御の動作点となる。この点をトレースした電流ベクトル軌跡が、図4に示される最大トルク/電流制御線である。この方法は、(1)電機子電流に対して最大トルクを発生できる、(2)同一トルク発生時の電流が最小となるため銅損が最小となる、(3)電流の上限値を考慮したときは、最大の発生トルクが得られるなどの特徴がある。
本発明は、力率制御による必要なトルクを最小のモータ電流で発生させる最大トルク/電流制御で、目標となる位相差(以下、目標位相差θvi)を求める際、回転座標系を用いずに得られる電流振幅Iampと電気角角速度ωを用いて、次式に適用することで目標位相差θviを得るものである。
<目標位相差θviを求める式>
Figure 2014107880
ただし、
Figure 2014107880
Figure 2014107880
Figure 2014107880
ここで、目標位相差θviは、電気角角速度ωで運転中の電流振幅Iampのときに出力トルク最大となる位相差である。
次に、上記の<目標位相差θviを求める式>(式1)の導出過程(過程1〜3)について説明する。
<過程1:定電流円と最大トルク/電流制御線の交点の導出>
次の最大トルク/電流制御式
Figure 2014107880
で表される制御線(最大トルク/電流制御式)と、定電流円の交点を求める。
Figure 2014107880
上記の(式2)と(式3)から、
Figure 2014107880
Ψa/(Lq−Ld)=Cとおいて、
Figure 2014107880
第2象限の交点を求めたいので、id<0を選択し、
Figure 2014107880
続いてiqを求める。
上記の(式3)と(式4)から、
Figure 2014107880
Figure 2014107880
iqは第2象限に存在するので、
Figure 2014107880
Figure 2014107880
より、
Figure 2014107880
したがって、上記の(式4)、(式6)から、定電流円と最大トルク/電流制御線の交点でのd軸電流i’d、q軸電流i’qは、
Figure 2014107880
ただし、
Figure 2014107880
と表すことができる。
<過程2:定力率特性の関係式の導出>
図6(a)に示される印加電圧ベクトルと、(b)に示される電流ベクトルを考える。
電圧位相δ、電流位相βとdq成分の関係は次式で表すことができる。
Figure 2014107880
Figure 2014107880
したがって、位相差は、
Figure 2014107880
となる。
上記の(式8)と、埋込磁石同期モータの定常状態の電圧方程式
Figure 2014107880
Figure 2014107880
から
Figure 2014107880
と表すことができることで、位相差δ−βは次式で表すことができる。
Figure 2014107880
<過程3:交点の力率算出>
上記の(式9)において、δ−βは設定した目標位相差θviであるので、
δ−β=θvi、id=id’、iq=iq’と代入すると、
Figure 2014107880
と導出できる。
ただし、
Figure 2014107880
Figure 2014107880
Figure 2014107880
である。
[本発明のモータ駆動装置の構成]
次に、本発明に係るモータ駆動装置の概略構成について説明する。
本発明に係るモータ駆動装置は、図5のブロック図に示すように、埋込磁石型の同期モータ30を駆動する駆動装置であり、キャリア発生器8、出力回転数生成器10、出力電圧位相生成器12、乱調抑制制御器14、3相電流算出器16、電流位相算出器18、電圧電流位相差算出器20、目標位相差生成器22、出力電圧振幅生成器24、出力電圧生成器(PWM生成器)26、PWMインバータ28を備える。
キャリア発生器8は、PWMインバータ28を駆動する駆動信号の生成に必要なPWMキャリアを生成する。また、発生したPWMキャリアの周期ごとにモータ電流のデータを取り込むためのサンプリングにも使われる。
出力回転数生成器10は、このモータ駆動装置を搭載した機器(例えば、エアコンの制御部)からの指令回転数を基に、出力回転数を生成するものである。
出力電圧位相生成器12は、出力回転数生成器10からの出力回転数及び乱調抑制制御器14からの出力電圧位相補正量を基に、出力電圧位相を算出するものである。
乱調抑制制御器14は、電流位相算出器18からの電流位相θiを基に、出力電圧位相補正量を算出するものである。力率制御は出力電圧位相制御であり、応答が比較的に遅く乱調しやすい。そのために、出力電圧位相を調整することで安定化を実現する。
3相電流算出器16は、キャリア発生器8で発生したPWMキャリア信号の周期ごとに検出したU相、V相の電流Iu、Ivから、W相の電流Iwを算出し、電流振幅を算出するものである。
電流位相算出器18は、3相電流算出器16から出力されたU相、V相、W相の電流Iu、Iv、Iwから、電流位相θiを算出するものである。算出手法としては、例えば、上記の特許文献2に記載の方法を用いることができる。
電圧電流位相差算出器20は、出力電圧位相生成器12から出力された出力電圧位相θvと、今回電流位相算出器18で算出した電流位相θiから、電圧電流位相差を算出するものである。
目標位相差生成器22は、3相電流算出器16からの電流振幅と出力回転数生成器10からの出力回転数と事前に記憶しているモータ定数(d軸インダクタンスLd、q軸インダクタンスLq、マグネットによる電機子鎖交磁束Ψa、巻線抵抗Ra)から、前述の<目標位相差θviを求める式>(式1)を用いて目標となる位相差を生成するものである。
なお、<目標位相差θviを求める式>(式1)の中に電気角角速度ωとあるが、電気角は磁界の一周期分を2π[rad]として角度を表わしたもので、電気角はロータの回転角×極対数の関係になるので、ロータが1回転(回転角度360°=2π)する間に極対数の分だけ電気角は進む。出力回転数生成器10からの出力回転数を毎秒N回転とすると、電気角角速度ω=N×2π×極対数となる。
出力電圧振幅生成器24は、電圧電流位相差算出器20で算出した位相差と目標位相差生成器22から生成された目標位相差の差を補正し、出力電圧振幅を算出するものである。
出力電圧生成器(PWM生成器)26は、入力DC電圧値と出力電圧位相生成器12の位相を条件に、出力電圧振幅生成器24で算出された出力電圧振幅値とキャリア発生器8からのPWMキャリアをコンパレートし、それぞれPWMインバータ28の上アーム側スイッチング素子U、V、WのPWM信号であるUp、Vp、Wpを出力する。また、出力したUp、Vp、Wp信号をNOT演算して、PWMインバータ28の下アーム側スイッチング素子U、V、WのPWM信号であるUn、Vn、Wnを出力するものである。
PWMインバータ28は、出力電圧生成器(PWM生成器)26からの信号に応じてモータ30を駆動するためのU相、V相及びW相からの三相交流電圧をモータ30に供給する。
[本発明のモータ駆動装置による制御動作例]
次に、本発明のモータ駆動装置による制御動作例について図7〜図9を参照しながら説明する。本発明では、力率制御において必要なトルクを最小のモータ電流で発生させる最大トルク/電流制御を行うものである。
<状態1(P1)>
指令回転数を基に出力回転数生成器10で出力回転数を生成し、これを用いて出力電圧位相生成器12で出力電圧位相θvを算出する。また、3相電流算出器16で算出した電流振幅がI3で、電流位相算出器18で算出された電流位相θiと出力電圧位相生成器12で算出した電圧位相θvから電圧電流位相差算出器20で算出した電圧電流位相差がθ4のときの電流ベクトルは、図7においてP1の状態であるとする。このときP1は、目標とする最大トルク/電流制御線上からずれている。
電流振幅I3で最大トルクが得られる目標位相差を目標位相差生成器22で算出する。この時、前述の<目標位相差θviを求める式>(式1)中の電流振幅Iampは、I3となる。
この式の解は、図7の最大トルク/電流制御線と、定電流円I3の交点であるので、目標位相差はθ6となっている。
出力電圧振幅生成器24は、電圧電流位相差算出器20で算出した位相差θ4と目標位相差生成器22から生成された目標位相差θ6の差を補正し、目標位相差θ6になるような出力電圧振幅を生成して出力電圧生成器26に出力しPWMインバータ28を介してモータを制御する。
<状態2(P2)>
実際に、負荷トルクを一定として、目標位相差θ6になるように制御すると、図8に示すように定トルク曲線τ5上を移動し、P2へ移動するが、目標とする最大トルク/電流制御線上からは、まだ少しずれている。
図9に示すように、P2の電流値I6を用いて、上記と同じように目標位相差生成器22で次の目標位相差を得て、モータを制御する。この動作をPWMキャリア周期ごとに行うことで、力率制御においても電流ベクトルが最大トルク/電流制御線上に収束するように制御する。
このため、本発明によれば、力率制御において必要なトルクを最小のモータ電流で発生させる最大トルク/電流制御で、モータ電圧とモータ電流との目標位相差を、モータ電流、モータの回転数、モータ定数を基に固定座標系で求めるようにしたので、回転座標系を用いなくても、固定座標系のみで効率良く同期モータを制御することができるという効果を奏する。
8 キャリア発生器
10 出力回転数生成器
12 出力電圧位相生成器
14 乱調抑制制御器
16 3相電流算出器
18 電流位相算出器
20 電圧電流位相差算出器
22 目標位相差生成器
24 出力電圧振幅生成器
26 出力電圧生成器(PWM生成器)
28 PWMインバータ
30 モータ

Claims (2)

  1. 直流を交流に変換しモータを駆動するインバータと、PWM信号を生成し前記インバータをPWM制御する制御部を備え、
    前記制御部は、モータ電圧とモータ電流の位相差を算出する電圧電流位相差算出器と、モータ電流の振幅とモータへの指令回転数と予め記憶させたモータ定数とから最大トルクが得られるモータ電圧とモータ電流の目標位相差を算出する目標位相差生成器と、前記PWM信号を生成するためのキャリア周期毎に前記位相差と前記目標位相差との差に基づいて出力電圧の振幅を算出する出力電圧振幅生成器とを備え、
    前記制御部は、前記出力電圧振幅生成器で算出した前記出力電圧の振幅を算出したキャリア周期の次のキャリア周期の期間に前記出力電圧の振幅に基づいて前記インバータをPWM制御することを特徴とするモータ駆動装置。
  2. 前記目標位相差を以下の式に基づいて算出することを特徴とする請求項1に記載のモータ駆動装置。
    Figure 2014107880
    Figure 2014107880
    Figure 2014107880
    Figure 2014107880
    ただし、θvi:目標位相差
    ω:電気角角速度
    Iamp:電流振幅
    iu、iv、iw:U相電流、V相電流、W相電流
    i’d、i’q:d軸電流、q軸電流
    Ld、Lq:d軸インダクタンス、q軸インダクタンス
    Ψa:マグネットによる電機子鎖交磁束
    Ra:巻線抵抗
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