JP2014120733A - 太陽電池モジュール、並びに、窓 - Google Patents

太陽電池モジュール、並びに、窓 Download PDF

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Abstract

【課題】従来に比べて製造工程を減らすことが可能な太陽電池モジュールを提供する。
【解決手段】隣接する2つの発電領域の間に絶縁領域を設けて、発電領域間を離間させ、絶縁領域の内側にセル導電部材35を敷設し、2つの発電領域との間に常に所定の間隔を維持するようにセル導電部材35を這わし、前記2つの発電領域内の間の電極層間を電気的に直列に接続する構成とする。こうすることによって、発電領域内にセル導電部材が進入することがないので、絶縁フィルムをセル導電部材35の下に敷かなくても裸導線のセル導電部材35を設置することができる。
【選択図】図7

Description

本発明は、非晶質シリコン、微結晶シリコン等のシリコンおよびその合金材料、またはCIGS(Cu−In−Ga−Se)やCdTe等の化合物材料を光電変換層に用いた薄膜太陽電池を集積化した太陽電池モジュールに関するものである。また本発明は、太陽電池モジュールを使用した窓に関するものである。
薄膜太陽電池は、集積化による出力電圧、電流の設計の自由度が高く、また、太陽電池の一部を容易に除去でき、外観を損なうことなく光透過性を持たせることも可能である。そのことから、薄膜太陽電池は、太陽電池モジュールとして、住宅や工場等の屋根に広く使用されていることに加えて、近年、建築物の窓や防音壁への用途の拡大が期待されている。
太陽電池モジュールを複数接続した発電システムにおいては、低コスト化と同時にメンテナンスの容易さが求められており、太陽電池モジュール間の配線の単純化も重要な課題である。また、発電システムの直流出力電圧を200V程度に設定することにより、インバータでの交流変換の際の効率が良くなるので、太陽電池モジュールの1枚当りの出力電圧を200V程度に高電圧化し、全ての太陽電池モジュールを並列に接続することに対する市場要求もある。
このような背景を元に、例えば、特許文献1に記載の高電圧太陽電池モジュールが提案されている。
特許文献1に記載の太陽電池モジュール100においては、図23,図24のようにガラス基板102上に透明導電膜103と非晶質半導体層105(発電層)と裏面金属電極膜106が積層されている。また、太陽電池モジュール100は、このガラス基板102上の積層体が、溝によって複数の光電変換素子107(単セル),107,・・・に分離されており、それぞれ隣接する光電変換素子107,107同士は、電気的に直列に接続されている。さらに、太陽電池モジュール100は、図23のように、それぞれの光電変換素子107,107,・・・が、集積方向に延びた分割溝108によって2分割されており、2つのセルストリング110a、110b(特許文献1のユニットセルに対応)を形成している。
この太陽電池モジュール100は、分割溝108を挟んで並んだセルストリング110a、110b間を電気的に直列接続させるために、図23のように、絶縁フィルム111を最表面の裏面金属電極膜106(図24参照)のほぼ全面に被覆し、裸導線の直列接続用リード線112(特許文献1の出力リード線に対応)を用いて、セルストリング110aとセルストリング110bを接続している。これにより、出力電圧が倍になり高電圧化を実現している。
特開2001−68715号公報
しかしながら、特許文献1に記載の太陽電池モジュール100は、セルストリング110a,110b間の短絡を防止するためには、図23のように発電に寄与するセルストリング110a,110bの裏面金属電極膜106と、直列接続用リード線112を絶縁する必要があるため、セルストリング110a,110bと、直列接続用リード線112との間に絶縁フィルム111を介在させる必要がある。また、直列接続用リード線112を設けた後にも、直列接続用リード線と裏面保護用の金属板との間の絶縁を確実にするために、直列接続用リード線112の上から直列接続用リード線112を絶縁フィルム113で被覆する必要がある。すなわち、2回に分けて、絶縁フィルム111,113を貼り付ける必要があった。
本発明は、従来に比べて絶縁性および耐水性を損なうことなく製造工程を減らすことが可能であり、しかも外観の優れた太陽電池モジュールを提供することを課題とするものである。また、本発明は、この太陽電池モジュールを利用可能な窓を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための請求項1に記載の発明は、面状に広がりをもった基材上に第1電極層と、発電層と、第2電極層を有した積層体を備えた太陽電池モジュールにおいて、基材を平面視したときに、発電に寄与する複数の発電領域と、隣接する発電領域を電気的に絶縁する絶縁領域を有し、前記発電領域は、前記積層体を有する領域であり、前記絶縁領域は、前記隣接する発電領域に挟まれる領域であり、導電部材を有し、前記導電部材は、前記積層体と別体であって、前記隣接する発電領域内の電極層間を電気的に直列接続するものであり、前記導電部材は、絶縁領域の内側に敷設されて、隣接する発電領域の間を這っていることを特徴とする太陽電池モジュールである。
本発明の構成によれば、面状に広がりをもった基材上に第1電極層と、発電層と、第2電極層を有した積層体を備えている。例えば、基材側から太陽光を取り込む場合には、少なくとも基材及び第1電極層は透光性を有することとなり、第2電極層側から太陽光を取り込む場合には、少なくとも第2電極層は透光性を有することとなる。
また、本発明の構成によれば、発電に寄与する複数の発電領域と、隣接する発電領域を電気的に絶縁する絶縁領域を有し、前記発電領域は、前記積層体を有する領域であり、前記絶縁領域は、前記隣接する発電領域に挟まれる領域である。すなわち、積層体を含んだ発電領域が少なくとも2つ存在し、これらの発電領域の間に絶縁領域が介在することによって、発電領域の積層体間が電気的に縁切りされている。
そして、本発明の構成によれば、積層体と別体の導電部材を有し、当該導電部材によって、隣接する発電領域内の電極層間を電気的に直列接続されている。すなわち、隣接する発電領域内の積層体の一部を構成する電極層の間を導電部材によって電気的に接続している。具体的には、隣接する発電領域のうち一方の発電領域の第1電極層と、他方の発電領域の第2電極層とが、導電部材を介して電気的に直列接続されている。そのため、太陽電池モジュール1枚当りの出力電圧を高めることができる。
さらに、本発明の構成によれば、前記導電部材は、絶縁領域の内側に敷設されて、隣接する発電領域の間を這っている。言い換えると、導電部材は、発電領域を避けるように延びており、絶縁領域内において、常に発電領域と所定の間隔を空けて配されている。すなわち、導電部材は、発電領域に挟まれる領域では絶縁領域内にのみ敷設されており、発電領域に進入していない。そのため、発電領域内の積層体に導電部材が接触してショートするおそれがなく、上記した特許文献1の太陽電池モジュールのように、たとえ裸導線の導電部材を使用したとしても、絶縁フィルムを導電部材の下に敷く必要がない。それ故に、特許文献1の太陽電池モジュールの製造工程に比べて、絶縁フィルムを貼り付ける工程を減らすことが可能であり、作業時間の短縮も可能である。また、絶縁フィルムを貼り付ける工程を減らすことが可能であるため、製造工程の自動化が行いやすい。さらに、絶縁フィルムを省略することができるため、材料コストの削減も可能である。
ところで、導電部材を絶縁領域に敷設するにあたって、導電部材のズレを防止する必要がある。すなわち、振動等によって導電部材が絶縁領域内を移動し、発電領域の積層体に接触することを防止するために、絶縁領域内で導電部材を位置決めして固定する必要がある。ところが、例えば、基材としてガラス製の基材を使用した場合、絶縁領域内でガラス製の基材上に直接導電部材を設置して、接着材で接着すると、接着材の材質によっては、長期の屋外曝露により接着強度が低下し、導電部材がずれるという問題がある。そのため、基材上に下地として機能する部材(下地部材)を設ける必要があるが、当該下地部材が導電性を有した部材であって、発電領域と電気的に接続されている場合、導電性を有した接着材は使用できないという問題がある。
そこで、上記の問題を解決するための請求項2に記載の発明は、前記絶縁領域は、少なくとも第1電極層又は第2電極層を有した孤立部を有し、前記孤立部は、前記発電領域と電気的に絶縁されており、前記導電部材は、孤立部上に接着されていることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュールである。
本発明の構成によれば、前記絶縁領域は、少なくとも第1電極層又は第2電極層を有した孤立部を有し、前記孤立部は、前記発電領域と電気的に絶縁されており、前記導電部材は、孤立部上に接着されている。すなわち、孤立部の一部又は全部を形成する電極層は、発電領域内の電極層と電気的に絶縁されており、発電に寄与しない。そのため、たとえ孤立部に裸線状の導電部材が接触しても短絡しない。それ故に、直接孤立部上に導電部材を設置することも可能であり、たとえ、はんだ等の導電性を有した接着材で接着する場合や導電部材の一部を融解して接着する場合であっても、孤立部上に導電部材を固定することが可能である。また、孤立部には、少なくとも第1電極層又は第2電極層が存在し、下地として機能するため、基材上に直接接着材で接着する場合に比べて接着強度の向上が期待できる。
請求項3に記載の発明は、前記孤立部は、凹部を有し、前記孤立部と導電部材は、接着材によって接着されており、接着材の一部は、前記凹部内に充填されていることを特徴とする請求項2に記載の太陽電池モジュールである。
ここでいう「接着材」とは、接着機能を持った部材を表し、液状の接着剤や粘着剤やろうなども含む。
本発明の構成によれば、前記孤立部は、凹部を有している。すなわち、孤立部の表面には凹凸が形成されている。そして、本発明の構成によれば、接着材の一部が前記凹部内に充填された状態で、孤立部と導電部材は接着されているため、アンカー効果が働き、導電部材がずれにくい。
請求項4に記載の発明は、前記絶縁領域は、基材又は絶縁体を底部とする絶縁溝を有し、前記孤立部と前記発電領域は、絶縁溝によって物理的に切り離されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の太陽電池モジュールである。
本発明の構成によれば、前記孤立部と前記発電領域は、絶縁溝によって物理的に切り離されているため、孤立部と発電領域との間の絶縁が容易である。
請求項5に記載の発明は、前記発電領域は、少なくとも1つのセルストリングを有しており、当該セルストリングは、第1電極層と、発電層と、第2電極層からなる単セルを複数備えており、各単セルは、前記隣接する発電領域の並設方向に対して交差する方向に並設されており、かつ、自己の第1電極層又は第2電極層を介して隣接する単セルと電気的に直列に接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の太陽電池モジュールである。
本発明の構成によれば、各単セルは、前記絶縁領域の延伸方向に並設されており、かつ、隣り合う単セル間は、一方の単セルに属する第1電極層又は第2電極層を介して電気的に直列に接続されている。すなわち、各単セルが電気的に直列に接続されているため、各単セルの出力電圧に直列接続数を掛けた出力電圧を得ることができ、いわゆる、高電圧型の太陽電池モジュールを提供できる。
ところで、太陽電池モジュールの各単セルを区切る方策としてレーザー照射によって区切る方法がある。レーザー照射によって各単セルを区切る場合、作業効率を高める観点から、一回のレーザー照射で基材全体を縦断又は横断した溝を形成することが多い。そのため、発電領域の単セルの直列接続の方向(電気の流れる方向)は、隣接する発電領域の単セルの直列接続の方向と同一方向を向くこととなる。
請求項6に記載の発明は、発電領域のセルストリングの直列接続の方向は、隣接する発電領域のセルストリングの直列接続の方向と同一方向を向いていることを特徴とする請求項5に記載の太陽電池モジュールである。
本発明の構成によれば、発電領域のセルストリングの直列接続の方向は、隣接する発電領域のセルストリングの直列接続の方向と同一方向を向いている。すなわち、発電領域のセルストリング内の電気が流れる方向は、隣接する発電領域のセルストリング内の電気が流れる方向と同一方向に流れる。このような場合には、1つのセルストリングの電気の流れ方向の終点からこれに隣接するセルストリングの始点まで導電部材で接続しなければならないが、上記したように本発明の構成によれば、発電領域内の発電部位(単セル)に導電部材が接触してショートすることがないため、このような状況下であっても使用可能である。
請求項5又は6に記載の太陽電池モジュールにおいて、前記発電領域のうち、少なくとも1つの発電領域は、複数のセルストリングを有しており、前記複数のセルストリングのうち、隣接する2つのセルストリングに属するそれぞれの単セルは、電気的に並列に接続されていることが好ましい(請求項7)。
請求項1乃至7のいずれかに記載の太陽電池モジュールにおいて、外部に対して発電した電気を出力可能な端子部を有し、前記端子部は、前記発電領域の外側に位置していることが好ましい(請求項8)。
請求項9に記載の発明は、積層体を保護する保護基材と、保護基材を固定する封止用接着材を有し、前記保護基材は、封止用接着材を介して基材に固定されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の太陽電池モジュールである。
本発明の構成によれば、保護基材は、封止用接着材を介して基材に固定されている。すなわち、基材と保護基材によって積層体は挟まれている。そのため、外部からの水等の進入を防止するとともに、太陽電池モジュール全体の剛性を高めることができる。また、外部から積層体を保護することもできる。
太陽電池モジュールを窓に使用する場合、発電機能だけではなく、太陽光を室内に取り込む、窓本来の採光機能を備えなければならない。すなわち、太陽電池モジュールを窓に使用する場合には、太陽電池モジュールに太陽光の一部を内外に透過させて採光機能を付加させる必要がある。ところが、太陽電池モジュールに内蔵される太陽電池は、反射光を発電層内に閉じ込め発電効率を高めていることが多く、第1電極層又は第2電極層のいずれかが太陽光を透過しない金属層で形成されている場合が多い。すなわち、このような太陽電池モジュールは、窓として機能できないという問題があった。
そこで、請求項10に記載の発明は、前記発電領域は、前記積層体の積層方向に太陽光を透過可能な透過経路を有しており、前記透過経路は、積層体の一部又は全部が除去された複数の開口を通過していることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の太陽電池モジュールである。
本発明の構成によれば、前記発電領域は、前記積層体の積層方向に太陽光を透過可能な透過経路を有しており、前記透過経路は、積層体の一部又は全部が除去された複数の開口を通過しているため、採光機能を付加させることが可能である。
また、発電領域内の透過経路においては、導電部材が存在しないため、光入射面、裏面のどちら側の面から見ても、絶縁フィルムが重なったり、内部配線が斜め配置されている様子が見えることで外観を損なったりすることがない。
ところで、採光機能を付加させるにあたって、1つの方向にのみ開口が並設されている場合、十分な開口面積を確保することができない場合がある。
そこで、請求項11に記載の発明は、前記透過経路は、複数の線状の開口を通過し、前記線状の開口のうち少なくとも1つは、他の開口に対して交差していることを特徴とする請求項10に記載の太陽電池モジュールである。
本発明の構成によれば、前記透過経路は、複数の線状の開口を通過し、前記線状の開口のうち少なくとも1つは、他の開口に対して交差している。すなわち、開口を1つの方向に並設するだけではなく、他の方向にも設けることによって、採光機能を付加させるのに十分な開口面積を確保することができる。
請求項12に記載の発明は、前記複数の開口の総面積は、基材の面積の3パーセント以上60パーセント以下を占めていることを特徴とする請求項10又は11に記載の太陽電池モジュールである。
本発明の構成によれば、複数の開口の総面積は、基材の面積の3パーセント以上60パーセント以下を占めている。すなわち、複数の開口によって、適度な採光機能を付加されている。
複数の開口の総面積が基材の面積の3パーセント未満になると、太陽光の透過量が少なすぎて、採光機能をあまり付加させることができず、基材の面積の60パーセントを超えると、太陽光の透過量が多すぎて、発電機能を十分に発揮することができない場合がある。
請求項13に記載の発明は、請求項10乃至12のいずれかに記載の太陽電池モジュールを使用する窓であって、基材及び保護基材は、ともにガラス製の基板であり、基材と保護基材の面積は異なっていることを特徴とする窓である。
本発明は、太陽電池モジュールを使用する窓である。すなわち、太陽が照りつける外部空間と、室内空間とを繋ぐ窓である。
そして、本発明の構成によれば、基材及び保護基材は、ともにガラス製の基板であり、基材と保護基材の面積は、異なっている。例えば、基材側から太陽光を集光する場合は、基材の面積を保護基材の面積よりも大きくし、基材側を外部空間側に設置することによって、外部空間(太陽光の入射側)からの水分等が基材と保護基材との間に浸入することを防止することができる。同様に、例えば、保護基材側から太陽光を集光する場合は、保護基材の面積を基材の面積よりも大きくし、保護基材側を外部空間側に設置することによって、外部空間(太陽光の入射側)からの水分等が基材と保護基材との間に進入することを防止することができる。
本発明の太陽電池モジュールによれば、従来の太陽電池モジュールに比べて、絶縁性および耐水性を損なうことなく製造工程を減らすことができる。
また、本発明の窓によれば、短絡しにくく、外観にも優れる。
本発明の第1実施形態における太陽電池モジュールの設置状況を表す説明図である。 図1の太陽電池モジュールの斜視図である。 図2の太陽電池モジュールの分解斜視図であり、理解を容易にするため、固定用接着材を省略している。 図2の太陽電池モジュールのA−A断面図である。 図2の太陽電池モジュールのB−B断面図である。 図3の太陽電池の各領域を表す説明図であり、(a)は電池領域とセル除去領域を表す平面図であり、(b)は電池領域の各領域を表す平面図である。 図2の太陽電池モジュールの平面図である。 図2の太陽電池モジュールの孤立部近傍を表す説明図である。 図2の太陽電池モジュールの製造工程の説明図であり、(a)〜(g)は各工程の平面図である。 図2の太陽電池モジュールの製造工程の説明図であり、太陽電池に封止部材及び保護基板を取り付けるときの斜視図である。 図2の太陽電池モジュールの模式的な太陽光の流れを表す説明図であり、(a)は図2のA−A断面図であり、(b)は図2のB−B断面図である。なお、太陽光を透過しない部材を黒塗りで表している。 図1の窓として使用した状態の太陽電池モジュールの側面図である。 第2実施形態の太陽電池モジュールの断面図である。 図13の太陽電池モジュールの製造工程の説明図であり、(a)〜(h)は各工程の平面図である。 本発明の第3実施形態における太陽電池モジュールの一部破断斜視図である。 本発明の第4実施形態における太陽電池モジュールの側面図である。 図16の太陽電池モジュールの平面図である。 本発明の第5実施形態における太陽電池モジュールの平面図である。 本発明の第6実施形態における太陽電池モジュールの断面図である。 本発明の第7実施形態における太陽電池モジュールの分解斜視図である。 本発明の第8実施形態における太陽電池モジュールの一部破断斜視図である。 本発明の第9実施形態における太陽電池モジュールの平面図である。 従来の太陽電池モジュールの分解斜視図である。 図23の太陽電池モジュールのC−C断面図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。
なお、以下の説明において、特に断りがない限り、太陽電池モジュール1の上下の位置関係は、図2の姿勢を基準に説明する。すなわち、基板42側が下であり、保護基板5側が上である。
また、太陽電池モジュール1を平面視したときの図7の姿勢を縦横の位置関係とする。なお、図面は、理解を容易にするために全体的に実際の大きさ(長さ、幅、厚さ)に比べて誇張して描写している。
第1実施形態の太陽電池モジュール1は、図1のように、ビル等の建屋の嵌め込み窓として好適に使用されるものである。つまり、太陽電池モジュール1は、太陽電池2を内蔵した窓として機能するものである。太陽電池モジュール1は、図12のように基板42側を外部空間90側に、保護基板5側を室内空間91側に配置して設置されている。
太陽電池モジュール1は、図2,図3のように、太陽電池2と、導電部材3と、封止部材4(封止用接着材)と、保護基板5(保護基材)と、端子ボックス6(端子部)と、ケーブル保護部材7から形成されている。
太陽電池2は、図3のように、面状に広がりをもった基板42(基材)上に第1電極層43と、発電層45と、第2電極層46を有した光電変換素子47が積層されている。
なお、本実施形態の太陽電池2は、基板42側から光を取り込み発電する太陽電池を採用している。
太陽電池2は、図6(a)のように平面視したときに、光電変換素子47が積層された電池領域8と、光電変換素子47が積層されていないセル除去領域9から形成されている。電池領域8は、基板42の中央に位置しており、セル除去領域9は、電池領域8の周りを囲むように位置している。
電池領域8は、四角形状の領域であり、発電機能を有する領域である。
セル除去領域9は、環状の領域であり、窓として使用する際に窓枠等を取り付け可能な領域である。
電池領域8は、図6(b)のように、横方向において、発電に寄与する発電領域10,11と、隣接する発電領域10,11を電気的に絶縁する絶縁領域12を有している。
発電領域10,11には、図4,図5,図7のように、それぞれ縦方向l及び横方向sにおいて第1電極層43と、発電層45と、第2電極層46からなる単セル15が複数並列されている。
縦方向lにおいて、発電領域10,11では、図4のように、それぞれの単セル15が第1電極層43又は第2電極層46を介して電気的に直列接続されてセルストリング16,18を形成している。
本実施形態の発電領域10,11では、4つの単セル15を縦方向lに配列して、第1電極層43を経由して電気的に直列に接続されてセルストリング16,18を形成している。
また、横方向s(縦方向lに対して直交する方向)において、発電領域10,11では、図5のように、セルストリング16,18が並列しており、各セルストリング16,18は、第1電極層43を介して電気的に並列の関係となっている。
そして、本実施形態では、発電領域10内には、セルストリング16が横方向sに3つ並んでセルストリング群60を形成しており、発電領域11内には、セルストリング18が横方向sに3つ並んでおり、セルストリング群61を形成している。
電池領域8は、図6(b)のように、縦方向において、発電領域10,11の両外側に、発電領域10,11への電気的な接続に寄与する接続領域13,14を有している。
接続領域13は、発電領域10,11内のセルストリング群60,61の第1電極層43と電気的に接続される第1接続部30a,30bを有している。
接続領域14は、発電領域10,11内のセルストリング群60,61の第2電極層46と電気的に接続される第2接続部31a,31bを有している。
なお、本実施形態の太陽電池2の説明では、図7のように各発電領域10,11において、模式的に縦方向lに4つの単セル15を備えており、横方向sに3つの単セル15を備えた場合について説明するが、実際には、単セル15は縦方向l及び横方向sにおいて、より多数の単セル15が配列して集積されている。
発電領域10,11に挟まれた絶縁領域12には、図5のように、セルストリング16,18と絶縁された孤立部17が配されている。
孤立部17は、図5のように第1電極層43と発電層45と第2電極層46が積層されて形成されており、孤立部17内の発電層45は、駆動時に非発電となっており、発電に寄与しない。
また、本実施形態の太陽電池2は、図4,図5のように、縦横、複数の深さの異なる溝によって、複数の区画に分離されている。
具体的には、太陽電池2は、図4のように、縦方向lにおいて、部分的に第1電極層43を除去した第1電極層分離溝20と、部分的に発電層45を除去した発電層分離溝21と電極接続溝22,23と、部分的に発電層45と第2電極層46の双方を除去したセル分離横溝24を有しており、これらの溝によって複数の区画に分離されている。
また、太陽電池2は、図5のように横方向sにおいて、発電層45と第2電極層46の双方を除去したセル分離縦溝25及び固定溝28と、第1電極層43と発電層45と第2電極層46の3層を除去した絶縁分離溝26,27を有しており、これらの溝によって複数の区画に分離されている。
以下、各溝について詳説する。
まず、縦方向lに注目すると、第1電極層分離溝20は、図4のように基板42上に積層された第1電極層43を分離する溝である。第1電極層分離溝20は横方向に延びており、電池領域8全体を横断している。
また、第1電極層分離溝20内には図4のように発電層45の一部が進入しており、発電層45は第1電極層分離溝20の底部で基板42と直接接触している。すなわち、それぞれの単セル15内の第1電極層43間を、発電層45によって電気的に切り離している。第1電極層分離溝20は、所定の間隔を空けて並設されており、それぞれ縦方向lに均等に設けられている。
発電層分離溝21は、図4のように第1電極層43上に積層された発電層45を分離する溝である。発電層分離溝21は、横方向に延びており、電池領域8全体を横断している。発電層分離溝21は、所定の間隔を空けて並設されており、それぞれ縦方向lに均等に配されている。
電極接続溝22は、図4のように、接続領域13(図6(b)参照)に設けられた溝であって、第1電極層43上に積層された発電層45を分離する溝である。
電極接続溝23は、図4のように、接続領域14(図6(b)参照)に設けられた溝であって、第1電極層43上に積層された発電層45を分離する溝である。
電極接続溝22,23は、当然のことながら発電領域10,11の外側に位置しており、第1接続部30と第2接続部31の縦方向lの中央にそれぞれ設けられている。電極接続溝22,23は、横方向に延びており、電池領域8全体を横断している。
また、発電層分離溝21及び電極接続溝22,23内には、図4のようにいずれも第2電極層46の一部が進入しており、第2電極層46は発電層分離溝21及び電極接続溝22,23の底部で第1電極層43と直接接触している。
すなわち、隣接する単セル15間の第1電極層43と第2電極層46は、発電層分離溝21の内部を経由して物理的に接続されている。
セル分離横溝24は、図4のように第1電極層43上に積層された発電層45及び第2電極層46の双方に亘って分離する溝であり、それぞれの単セル15を区分けする溝である。
すなわち、各セルストリング16,18では、セル分離横溝24によって、発電層45及び第2電極層46が単セル15ごとに物理的に切り離されており、第1電極層43を介して、縦方向lに隣接する単セル15間が電気的に接続されて形成されている。
また、セル分離横溝24の一部は、図8のように、孤立部17を通過している。すなわち、孤立部17の発電層45と第2電極層46も除去している。そのため、孤立部17は、縦方向に並んで配されており、表面に凹部が形成されている。
横方向sに注目すると、セル分離縦溝25は、図5のように第1電極層43上に積層された発電層45及び第2電極層46の双方に亘って分離する溝であり、それぞれの単セル15を区分けする溝である。また、セル分離縦溝25は、各セルストリング16,18を区分けする溝であるともいえる。
横方向sに並設される各セルストリング16(16a,16b,16c)では、発電層45及び第2電極層46が単セル15ごとに物理的に切り離されており、第1電極層43を介して、横方向sに隣接する単セル15間が電気的に接続されている。
同様に、各セルストリング18(18a,18b,18c)では、発電層45及び第2電極層46が単セル15ごとに物理的に切り離されており、第1電極層43を介して、横方向sに隣接する単セル15間が電気的に接続されている。
固定溝28は、図5のように孤立部17内の第1電極層43上に積層された発電層45及び第2電極層46の双方に亘って分離する溝であり、孤立部17の表面に凹部を形成する溝である。固定溝28は、孤立部17内を縦方向に延びており、電池領域8全体を縦断している。また、固定溝28は、セル分離横溝24と交差しており、本実施形態では、直交している。
絶縁分離溝26,27は、図5のように、基板42上に積層された第1電極層43と発電層45と第2電極層46の3層に亘って分離する溝であり、発電領域10,11と絶縁領域12を区分けする溝である。すなわち、絶縁分離溝26,27の底部は、基板42となっており、絶縁分離溝26,27は、セルストリング群60と孤立部17、孤立部17とセルストリング群61、をそれぞれ物理的に切り離す溝である。
また、絶縁分離溝26,27は、互いに平行となっている。発電領域10,11の面積を十分に確保する観点から、絶縁分離溝26,27間の幅(孤立部17の幅)は、セル導電部材35の幅の1.1倍以上3倍以下であることが好ましく、1.5倍以上2.5倍以下であることがより好ましい。
太陽電池2の各層構成について説明すると、基板42は、透光性及び絶縁性を有したものである。基板42は、絶縁性と透光性を有していれば、特に限定されるものではなく、本実施形態の基板42は、ガラス基板を採用している。
また、基板42は、面状に広がりをもっている。具体的には、多角形又は円形をしており、四角形であることが好ましい。本実施形態では、長方形状の基板を採用している。
第1電極層43は、透光性を有した導電体によって形成されており、本実施形態では、透明導電性酸化物によって形成されている。特に透明導電性酸化物の中でも、導電性及び透光性が良好であるという観点から、酸化インジウム錫(ITO)、酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)であることが好ましい。
発電層45は、PIN構造又はPN構造を有した半導体層である。具体的には、アモルファスシリコン及び/又は多結晶シリコン系半導体層を備えたものが採用できる。特に、第1電極層43側からp型シリコン系半導体層、i型シリコン系半導体層、及びn型シリコン系半導体層が順次積層した構造が好適に採用できる。また、半導体材料としては、CIGS(Cu−In−Ga−Se)やCdTe等の金属化合物を用いてもよいし、有機物や高分子材料を用いてもよい。 なお、発電層45は、PIN構造又はPN構造が多層に積層する構造であってもよい。
第2電極層46は、金属薄膜、透明導電性酸化物薄膜、または両者の積層体によって形成されており、金属としては具体的には、アルミニウム、銅、モリブデン、又は銀等が使用されている。透明導電性酸化物としては、酸化インジウム錫(ITO)、酸化錫(SnO2)、酸化亜鉛(ZnO)の使用が一般的である。
導電部材3に目を移すと、導電部材3は、図3のように、導電性を有した板状又は箔状の部材であって、線状又は帯状の部材である。本実施形態では、帯状の銅箔を採用している。すなわち、導電部材3は、いわゆる裸導線である。また、導電部材3は、折り曲げ可能となっている。
導電部材3には、セルストリング群60,61間を電気的に接続するセル導電部材35と、セルストリング群60,61と端子ボックス6間を電気的に接続する端子導電部材36,37がある。
セル導電部材35は、図3,図7のように縦方向lに延びた縦断部38と、縦断部38の端部から横方向sに延びた横断部39,40から形成されている。
縦断部38は、孤立部17に載置可能な部位であり、横断部39と横断部40は、接続領域14,13に載置可能な部位である。
横断部39と横断部40は、縦断部38から互いに離反する方向に延びている。すなわち、横断部39と横断部40は、延伸方向は逆向きである。
端子導電部材36,37は、図3のように、横方向sに延びた横断部33と、横断部33の端部から部材厚方向に延びた立設部34から形成されている。
横断部33は、接続領域13,14に載置可能な部位であり、立設部34は、保護基板5の挿通孔50,51内を挿通可能な部位である。端子導電部材36の立設部34の先端部(横断部33側と反対側の端部)は、図3のように端子ボックス6と接続可能となっている。
封止部材4は、図3のように光電変換素子47への水等の進入を防止する部材であって、絶縁性及びガス封止性を有したシート状の部材である。
封止部材4の材質は、絶縁性及びガス封止性を備えていれば特に限定されないが、例えば、エチレン/酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン/酢酸ビニル/トリアリルイソシアヌレート(EVAT)、ポリビニルブチラート(PVB)、ポリイソブチレン(PIB)等の熱可塑樹脂に、パーオキサイド化合物等の架橋剤を添加したものなどが採用できる。
本実施形態の封止部材4は、絶縁性及びガス封止性の他に、接着機能も備えている。
封止部材4は、太陽電池モジュール1を組み立てた際に端子導電部材36,37の立設部34,34に対応する位置(保護基板5の挿通孔50,51と対応する位置)に貫通孔52,53を有している。貫通孔52,53は、端子導電部材36,37の立設部34を挿通可能となっている。
端子ボックス6は、公知の端子ボックスであり、ケーブルの接続点を保護する箱状体である。本実施形態の端子ボックス6は、他の太陽電池モジュールや外部負荷に接続可能なケーブルが取り付けられており、その内部で端子導電部材36,37とケーブルを電気的に接続可能となっている。
また、本実施形態では、端子ボックス6のうち、一方の端子ボックス6aは、正極端子として機能し、他方の端子ボックス6bは、負極端子として機能する。
ケーブル保護部材7は、他の太陽電池モジュール又は外部の抵抗体と、端子導電部材36,37と、を電気的に接続するケーブルを保護する部材である。すなわち、ケーブル保護部材7は、断面形状が「コ」字状のカバーであり、その内側に端子ボックス6に取り付けられたケーブルを収納可能となっている。
保護基板5は、図3のように透光性を有した基板であり、外部から光電変換素子47を保護する部材である。保護基板5は、絶縁性と透光性を有していれば、特に限定されるものではなく、本実施形態の保護基板5は、ガラス基板を採用している。
保護基板5は、基板42と相似形状をしており、面積が異なる。保護基板5の面積は、電池領域8(図6(a)参照)全域を覆うことができる大きさであって、基板42の面積に比べて一回り小さい。具体的には、保護基板5の面積は、基板42の面積の85パーセント以上98パーセント未満であることが好ましく、基板42の面積の90パーセント以上95パーセント未満であることが特に好ましい。
保護基板5は、図3のように部材厚方向に貫通した孔であって、端子導電部材36,37の一部を挿通可能な挿通孔50,51を有している。
挿通孔50,51は、太陽電池モジュール1を組み立てた際に、発電領域10,11以外の領域に位置している。具体的には、挿通孔50は、図3のように第1接続部30aから横方向s外側(基板42の縁側)に少しずれた位置にあり、挿通孔51は、第2接続部31bから横方向s外側(基板42の縁側)に少しずれた位置にある。
次に、本実施形態に係る太陽電池モジュール1の製造方法について説明する。また、各製造工程における太陽電池モジュール1の各部材の位置関係についても説明する。
太陽電池2は、図示しないCVD装置及びスパッタ装置によって成膜し、図示しないパターニング装置、本実施形態では、レーザースクライブ装置を使用してパターニングを行い、製造される。
なお、本実施形態では、基本的に太陽電池2のセル除去領域9については、基板全面に製膜した後、レーザースクライブまたは機械研磨を行うことにより得る。ただし、予め基板周囲をマスクテープ等で覆っておき、第2電極層46形成後にマスクを除去して得ても良い。
まず、スパッタ法やCVD法によって基板42の一部又は全部に第1電極層43を成膜する(図9(a))。
その後、第1電極層43が成膜された基板に対して、レーザースクライブ装置によって第1電極層分離溝20を形成する(図9(a)から図9(b))。
このとき、第1電極層分離溝20は、基板42の横辺に平行になるように延びている。
次に、CVD装置によって、この基板にアモルファスシリコンなどの発電層45を順次成膜する(図9(b)から図9(c))。
このとき、第1電極層分離溝20内に発電層45が成膜されて、第1電極層分離溝20内が発電層45で満たされるとともに、この基板の電池領域8全体に発電層45が積層される。
その後、発電層45が成膜された基板に対して、レーザースクライブ装置によって、発電層分離溝21及び電極接続溝22,23をそれぞれ形成する(図9(c)から図9(d))。
このとき、発電層分離溝21及び電極接続溝22,23は、基板42の横辺に平行になるように延びている。
次に、スパッタ装置によって、この基板に第2電極層46を成膜する(図9(d)から図9(e))。
このとき、発電層分離溝21及び電極接続溝22,23内に第2電極層46が成膜されて、発電層分離溝21及び電極接続溝22,23内が第2電極層46で満たされるとともに、この基板の電池領域8全体に第2電極層46が積層される。発電層分離溝21及び電極接続溝22,23の底部で第1電極層43と第2電極層46が接触した状態で固着し、第1電極層43と第2電極層46が物理的に接続される。
その後、第2電極層46が成膜された基板に対して、レーザースクライブ装置によって、発電層45及び第2電極層46に亘って延伸したセル分離横溝24とセル分離縦溝25を形成する。また別途工程によって、この第2電極層46が成膜された基板に対して、レーザースクライブ装置によって、第1電極層43と発電層45と第2電極層46の三層に亘って延伸した絶縁分離溝26,27を形成する(図9(e)から図9(f))。
なお、セル分離横溝24とセル分離縦溝25を形成する工程と絶縁分離溝26,27を形成する工程は同時に行っても良い。また、順序も問わない。
このとき、セル分離横溝24は、横辺と平行になるように延びている。セル分離横溝24は、単セル間の境界部位に形成されている。
セル分離縦溝25及び絶縁分離溝26,27は、基板42の縦辺に対して平行に形成されており、電池領域8内全体を縦断している。セル分離縦溝25は、単セル15間の境界部位であって、かつ、セルストリング16a,16bの境界部位、セルストリング16b,16cの境界部位にそれぞれ形成されている。絶縁分離溝26,27は、セルストリング群60と孤立部17の境界部位、孤立部17とセルストリング群61の境界部位にそれぞれ形成されている。
続いて、この基板に固定用接着材55を塗布し、固定用接着材55によって導電部材3を接着する(図9(f)から図9(g))。
このとき、端子導電部材36は、太陽電池2の第1接続部30a上に載置されており、横断部33と第1接続部30aが固定用接着材55を介して一体的に固定されている。端子導電部材37は、太陽電池2の第2接続部31b上に載置されており、横断部33と第2接続部31bが固定用接着材55を介して一体的に固定されている。
端子導電部材36,37の立設部34,34は、図3のように基板面に対して直交方向に立設されている。
セル導電部材35は、太陽電池2の第2接続部31aと、孤立部17と、第1接続部30bに亘って載置されており、横断部39と第2接続部31a、縦断部38と孤立部17、横断部40と第1接続部30bが固定用接着材55を介して一体的に固定されている。すなわち、第2接続部31aと第1接続部30bは、セル導電部材35によって物理的に接続された状態となっている。
さらに詳説すると、絶縁領域12においては、図8のように、縦断部38の一部は、孤立部17の第1電極層43に近接した状態で接着されており、上記したように孤立部17の表面には、セル分離横溝24及び固定溝28によって凹凸が形成されているため、アンカー効果によって、孤立部17と縦断部38の一体化強度が高められている。
なお、上記した固定用接着材55の材料は、いずれも導電性接着材を使用しており、具体的には、非鉛はんだ、または、導電ペーストを使用している。固定用接着材55は連続して形成されていなくてもよく、ドット状に離散的に形成されていてもよい。
続いて、この基板上に形成した膜のセル除去領域9をレーザーにより除去して基板を露出させ、真空ラミネーターによって、この基板の上方から封止部材4と保護基板5を重ね合せたものを熱圧着する(図10)。
このとき、少なくとも電池領域8においては、隙間無く、封止部材4が圧着されて被覆している。そのため、封止機能を十分に確保することができる。
また、封止部材4の貫通孔52,53内に端子導電部材36,37の立設部34,34が挿通されている。
続いて、保護基板5から張り出した端子導電部材36,37の立設部34,34の一部に端子ボックス6を取り付け、端子ボックス6内で立設部34,34をケーブルに接続する。
このとき、端子ボックス6は、図7のように保護基板5上に設置されており、発電領域10,11の外側に位置している。具体的には、端子導電部材36と接続される端子ボックス6aは、セル除去領域9内にあって、第1接続部30aの近傍に位置しており、端子導電部材37と接続される端子ボックス6bは、セル除去領域9内にあって、第2接続部31bの近傍に位置している。
最後に、端子ボックス6と、端子ボックス6に付属のケーブルを外側から覆うように、ケーブル保護部材7を設置する。
このとき、ケーブル保護部材7は発電領域10,11の外側に位置している。具体的には、ケーブル保護部材7は、セル除去領域9内であって、かつ、保護基板5を縦断するように設けられている。
以上のようにして、太陽電池モジュール1は製造される。
続いて、本実施形態の太陽電池モジュール1の採光機能について説明する。
太陽電池モジュール1は、図11のように発電領域10,11では、第2電極層46を除いて、透光性を有している。すなわち、太陽電池モジュール1は、太陽光の大部分は、発電領域10,11内の発電層45で光電変換されて、電気エネルギーに変換される。そして太陽光の残りの部分は、太陽電池モジュール1を部材厚方向(上下方向)に透過する透過経路を通過する。具体的には、少なくとも電池領域8においては、発電層45と第2電極層46が除かれたセル分離横溝24、セル分離縦溝25、絶縁分離溝26,27の内部を経由して保護基板5側に採光される。
セル分離横溝24、セル分離縦溝25、絶縁分離溝26,27によって形成された第2電極層46の開口の総面積は、基板42の面積の3パーセント以上60パーセント以下を占めていることが好ましく、5パーセント以上40パーセント以下を占めていることがより好ましい。第2電極層46の総面積が基板42の面積の3パーセント未満になると、太陽光の透過量が少なすぎて、採光機能をあまり付加させることができず、基板42の面積の60パーセントを超えると、太陽光の透過量が多すぎて、発電機能を十分に発揮することができない。
なお、窓として設置された際の太陽電池モジュール1の設置姿勢は特に限定されないが、以下の観点から、水平方向に対して交差する方向にセルストリング16,18が延びた姿勢で取り付けることが好ましく、鉛直方向にセルストリング16,18が延びた姿勢で取り付けることが特に好ましい。
通常、窓上に配置されたひさしや、外部にある電線などが窓部に対して影を作った場合には、当該影の延伸方向は、水平方向を向くことが多い。そのため、水平方向にセルストリング16,18が延びた姿勢で設置されると、特定のセルストリング16,18全体に影が重なる場合がある。このとき、太陽電池内では、この影部に位置した単セルで全ての発電電力が消費されて過熱され、当該単セルが破壊されるホットスポット現象が生じる可能性がある。また、ホットスポット現象に至らなくても、太陽電池モジュール全体の出力がゼロになる可能性がある。そこで、水平方向に対して交差する方向にセルストリング16,18が延びた姿勢で取り付けることによって、特定のセルストリング16,18全体に影が重なることがなく、このような不具合を防止することができる。
本実施形態の太陽電池モジュール1によれば、上記したように、太陽電池2を製造するにあたって、絶縁フィルムを設置する工程を省略できるため、従来の製造方法に比べて作業効率が高い。
本実施形態の太陽電池モジュール1によれば、導電部材3によって各セルストリング16,18を直列接続しているため、使用材料を低減しつつ、セルストリング単体に比べて倍電圧化できる。
本実施形態の太陽電池モジュール1によれば、発電領域10,11に透過経路が存在し、発電領域10,11を避けるように導電部材3が設けられているため、光入射面、裏面のどちら側の面から見ても、絶縁フィルムが重なったり、内部配線が斜め配置されている様子が見えることで外観を損なったりすることがない。
続いて、第2実施形態の太陽電池モジュール80について説明する。なお、第1実施形態の太陽電池モジュール1と同様の構成については、同様の符番を付して、説明を省略する。
第2実施形態の太陽電池モジュール80は、図13のように第1実施形態の太陽電池モジュール1の第1電極層43と第2電極層46とを物理的に接続する電極接続溝23,24を形成する代わりに、第1電極層43よりも上方の層を除去し、第1電極層43と導電部材3を接続する導線接続溝81,82を有している。
次に、第2実施形態に係る太陽電池モジュール80の製造方法について説明する。また、各製造工程における太陽電池モジュール80の各部材の位置関係についても説明する。
まず、第1実施形態の太陽電池モジュール1の製造方法と同様、スパッタ法やCVD法によって基板42の一部又は全部に第1電極層43を成膜し(図14(a))、レーザースクライブ装置によって第1電極層分離溝20を形成する(図14(a)から図14(b))。
次に、CVD装置によって、この基板にアモルファスシリコンなどの発電層45を順次成膜し(図14(b)から図14(c))、その後、発電層45が成膜された基板に対して、レーザースクライブ装置によって、発電層分離溝21を形成する(図14(c)から図14(d))。
このとき、第1実施形態の太陽電池モジュール1の製造方法とは異なり、電極接続溝22,23を形成していない。
次に、スパッタ装置によって、この基板に第2電極層46を成膜する(図14(d)から図14(e))。
その後、第2電極層46が成膜された基板に対して、レーザースクライブ装置によって、セル分離横溝24を形成する。また別途工程によって、この第2電極層46が成膜された基板に対して、レーザースクライブ装置によって、絶縁分離溝26,27を形成する。さらに、これらの工程に加えて、別途工程によって、この第2電極層46が成膜された基板に対して、レーザースクライブ装置によって、発電層45及び第2電極層46に亘って延伸した導線接続溝81,82を形成する(図14(e)から図14(f))。
なお、セル分離横溝24を形成する工程と、絶縁分離溝26,27を形成する工程と、導線接続溝81,82を形成する工程は同時に行っても良い。また、順序も問わない。
このとき、導線接続溝81,82は、第1実施形態の太陽電池モジュール1の電極接続溝22,23と同様の位置に設けられており、第1電極層43が導線接続溝81,82の底部を形成している。すなわち、導線接続溝81,82は、第1接続部30及び第2接続部31を二分するように延伸しており、第1電極層43が外部に露出している。
続いて、この基板に固定用接着材55を塗布し、固定用接着材55によって導電部材3を接着する(図14(f)から図14(g))。
このとき、第1接続部30及び第2接続部31では、固定用接着材55の一部が導線接続溝81,82内に進入しており、第1電極層43と導電部材3が物理的に接続されている。
その後、出力等の太陽電池2の品質を確認した後に、良品と判断された基板に対して、レーザースクライブ装置によって、発電層45及び第2電極層46に亘って延伸したセル分離縦溝25を形成する(図14(g)から図14(h))。
その後、第1実施形態の太陽電池モジュール1の製造方法と同様、この基板上に形成した膜のセル除去領域9をレーザーにより除去して基板を露出させ、真空ラミネーターによって、この基板の上方から封止部材4と保護基板5を重ね合せたものを熱圧着する。また、保護基板5から張り出した端子導電部材36,37の立設部34,34の一部に端子ボックス6を取り付け、端子ボックス6内で立設部34,34をケーブルに接続する。
最後に、端子ボックス6と、端子ボックス6に付属のケーブルを外側から覆うように、ケーブル保護部材7を設置する。
以上のようにして、太陽電池モジュール80は製造される。
ここで、上記した実施形態の太陽電池2の説明では、図6のように模式的に縦方向に4つ、横方向に3つの単セル15を備えたものについて説明したが、上記したように実際には、多数存在している。すなわち、各単セル15を区切るセル分離横溝24、セル分離縦溝25もそれぞれ多数存在させることによって、高電圧化機能と採光機能を十分に発揮させている。そのため、太陽電池2の製造工程の中で律速となる工程がセル分離横溝24、セル分離縦溝25を形成する工程となる。
第2実施形態の太陽電池モジュール80であれば、セル分離横溝24を形成する工程と、セル分離縦溝25を形成する工程を別工程にして、発電に寄与しないセル分離縦溝25を形成する工程を行う前に太陽電池の出力を測定し品質を確認することができるため、不良品をその時点で排除することができ、生産効率を向上させることができる。
上記した実施形態では、孤立部17を形成していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、孤立部17を形成しなくてもよい。この場合、図15のようにセル導電部材35よりも幅の広い絶縁溝70を設けて、その絶縁溝70の内部にセル導電部材35を敷設する構造であることが好ましい(第3実施形態)。
このとき、発電領域10,11とセル導電部材35との接触を確実に防止する観点から、絶縁溝70の幅W2は、セル導電部材35の幅W1の1.1倍以上20倍以下であることが好ましく、1.5倍以上10倍以下であることがより好ましく、5倍以上10倍以下であることが特に好ましい。
また、セル導電部材35と絶縁溝70の内壁部(発電領域10,11の内側端部)の間隔は、5mm以上10mm以下であることが好ましく、6.5mm以上8.5mm以下であることがより好ましい。
上記した実施形態では、太陽電池2は、基板42側から太陽光を吸収する構成であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、図16のように保護基板5側から太陽光を吸収する構成であってもよい(第4実施形態)。
この場合、図17のように保護基板5の面積を基板42の面積よりも大きくして、基板42の外側に端子ボックス6を備える構成とすることが好ましい。要するに、発電領域10,11の外側に端子ボックス6を設置する構成であることが好ましい。
上記した実施形態では、セルストリング群60,61をセル導電部材35によって電気的に直列に接続するための土台として1つの孤立部17を設けていたが、本発明はこれに限定されるものではない。図18のように、3以上のセルストリング群を複数のセル導電部材35によって接続する構成であってもよい(第5実施形態)。
この場合、セル導電部材35の数に合わせて孤立部17を形成することが好ましい。
上記した実施形態では、第1電極層43が透光性を有していたため、セル分離縦溝25の底部を第1電極層43とし、当該第1電極層43によって横方向の単セル15間を電気的に接続したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図19に示されるセル分離縦溝76のように第1電極層43も除去して、底部を基板42としてもよい(第6実施形態)。
この場合、セル分離縦溝76は、第1電極層43、発電層45、第2電極層46の全てを除去して形成され、横方向の単セル15間は電気的に絶縁されることとなる。
上記した実施形態では、封止部材4の一部を融解し、保護基板5を接着したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図20のように封止部材4の縁に端部封止材57を盛って、封止部材4と保護基板5との間に空間を形成してもよい(第7実施形態)。
この場合、この空間内には、不活性ガスなどを充填することが好ましい。また、端部封止材57としては、ポリイソブチレンなどが採用できる。
上記した実施形態では、孤立部17を縦断する固定溝28を1本形成されていた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図21のように固定溝28を複数本形成してもよい(第8実施形態)。
この場合、孤立部の表面を占める凹凸の数が増えるので、よりアンカー効果が働き、一体性が高くなる。
上記した実施形態を説明する図7の描写では、太陽電池2を模式的に示したため、横方向に対して縦方向が長い、縦長の単セルを描写したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図22のように縦方向に対して横方向が長い、横長の単セルであってもよい(第9実施形態)。
上記した実施形態では、基板42側から太陽光を取り込む太陽電池2について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、保護基板5側から太陽光を取り込む逆タイプの太陽電池であってもよい。
上記した実施形態では、シリコン系太陽電池について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、銅、インジウム、ガリウム、セレンを原料とした化合物半導体を発電層に用いたCIGS系太陽電池、あるいはカドミウム、テルルを原料としたCdTe系太陽電池であってもよい。また、有機物や高分子半導体を用いた太陽電池であってもよい。
上記した実施形態では、固定用接着材55としては、はんだを使用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、導電性及び接着機能を有したものであればよい。例えば、固定用接着材55として、導電ペースト、導電性接着剤や導電性粘着テープや軟ろうなどが採用できる。なお、セル導電部材35の縦断部38と孤立部17との接着については、固定用接着材55は接着機能があればよく、導電性を有さなくてもよい。
上記した実施形態では、線状の溝(開口)によって光を取り込んでいたが、本発明はこれに限定されるものではなく、開口形状が特に限定されない。例えば、複数のドット状の開口でもよい。
上記した実施形態では、セルストリング群60,61の外側に発電に寄与しない第2接続部31を設けて、導電部材3を接続したが、本発明はこれに限定されることはなく、第2接続部31を設けずに、セルストリング群60,61上に直接導電部材3を接続してもよい。この場合、熱的損傷を防止するために、導電性テープ等によって接続することが好ましい。
上記した実施形態を説明する図2の描写として基板と保護基板との間で縦方向及び横方向の双方の長さが相違したものを記載したが、本発明はこれに限定されるものではなく、縦方向又は横方向の少なくとも一方が相違していればよい。
1 太陽電池モジュール
3 導電部材
4 封止部材(封止用接着材)
6 端子ボックス(端子部)
10,11 発電領域
12 絶縁領域
15 単セル
16,18 セルストリング
17 孤立部
24 セル分離横溝(凹部,開口)
25 セル分離縦溝(開口)
26,27 絶縁分離溝(絶縁溝,開口)
28 固定溝(凹部,開口)
42 基板(基材)
43 第1電極層(電極層)
45 発電層
46 第2電極層(電極層)
47 光電変換素子(積層体)
55 固定用接着材
57 端部封止材(封止用接着材)
80 太陽電池モジュール

Claims (13)

  1. 面状に広がりをもった基材上に第1電極層と、発電層と、第2電極層を有した積層体を備えた太陽電池モジュールにおいて、
    基材を平面視したときに、発電に寄与する複数の発電領域と、隣接する発電領域を電気的に絶縁する絶縁領域を有し、
    前記発電領域は、前記積層体を有する領域であり、
    前記絶縁領域は、前記隣接する発電領域に挟まれる領域であり、
    導電部材を有し、
    前記導電部材は、前記積層体と別体であって、前記隣接する発電領域内の電極層間を電気的に直列接続するものであり、
    前記導電部材は、絶縁領域の内側に敷設されて、隣接する発電領域の間を這っていることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 前記絶縁領域は、少なくとも第1電極層又は第2電極層を有した孤立部を有し、
    前記孤立部は、前記発電領域と電気的に絶縁されており、
    前記導電部材は、孤立部上に接着されていることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記孤立部は、凹部を有し、
    前記孤立部と導電部材は、接着材によって接着されており、
    接着材の一部は、前記凹部内に充填されていることを特徴とする請求項2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記絶縁領域は、基材又は絶縁体を底部とする絶縁溝を有し、
    前記孤立部と前記発電領域は、絶縁溝によって物理的に切り離されていることを特徴とする請求項2又は3に記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記発電領域は、少なくとも1つのセルストリングを有しており、
    当該セルストリングは、第1電極層と、発電層と、第2電極層からなる単セルを複数備えており、
    各単セルは、前記隣接する発電領域の並設方向に対して交差する方向に並設されており、かつ、自己の第1電極層又は第2電極層を介して隣接する単セルと電気的に直列に接続されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  6. 発電領域のセルストリングの直列接続の方向は、隣接する発電領域のセルストリングの直列接続の方向と同一方向を向いていることを特徴とする請求項5に記載の太陽電池モジュール。
  7. 前記発電領域のうち、少なくとも1つの発電領域は、複数のセルストリングを有しており、
    前記複数のセルストリングのうち、隣接する2つのセルストリングに属するそれぞれの単セルは、電気的に並列に接続されていることを特徴とする請求項5又は6に記載の太陽電池モジュール。
  8. 外部に対して発電した電気を出力可能な端子部を有し、
    前記端子部は、前記発電領域の外側に位置していることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  9. 積層体を保護する保護基材と、保護基材を固定する封止用接着材を有し、
    前記保護基材は、封止用接着材を介して基材に固定されていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  10. 前記発電領域は、前記積層体の積層方向に太陽光を透過可能な透過経路を有しており、
    前記透過経路は、積層体の一部又は全部が除去された複数の開口を通過していることを特徴とする請求項1乃至9のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  11. 前記透過経路は、複数の線状の開口を通過し、
    前記線状の開口のうち少なくとも1つは、他の開口に対して交差していることを特徴とする請求項10に記載の太陽電池モジュール。
  12. 前記複数の開口の総面積は、基材の面積の3パーセント以上60パーセント以下を占めていることを特徴とする請求項10又は11に記載の太陽電池モジュール。
  13. 請求項10乃至12のいずれかに記載の太陽電池モジュールを使用する窓であって、
    基材及び保護基材は、ともにガラス製の基板であり、
    基材と保護基材の面積は異なっていることを特徴とする窓。
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