JP2014116429A - 撮像装置及び撮像表示システム - Google Patents

撮像装置及び撮像表示システム Download PDF

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    • G01T1/20Measuring radiation intensity with scintillation detectors
    • G01T1/208Circuits specially adapted for scintillation detectors, e.g. for the photo-multiplier section

Abstract

【課題】光の検出感度の低下及び撮像装置の信頼性の低下を抑制することが可能な撮像装置及び撮像表示システムを提供すること。
【解決手段】撮像装置1は、フォトダイオード111Aを有し、同一面に配置される複数の画素Pと、フォトダイオード111Aの表面に設けられた上部電極126と、1個のフォトダイオード111Aに対応する上部電極126の複数箇所と電気的に接続され、かつそれぞれのフォトダイオード111Aに対応する上部電極126にそれぞれ複数設けられる第1導体131と、隣接する画素Pの間に設けられて第1導体131同士を電気的に接続し、かつ隣接する画素Pの間においても第1導体131同士を電気的に接続する第2導体132と、を含む。
【選択図】図2

Description

本開示は、光電変換素子を内蔵する撮像装置及びそのような撮像装置を備えた撮像表示システムに関する。
各画素(撮像画素)に光電変換素子(例えば、フォトダイオード)を内蔵する撮像装置として、種々のものが提案されている。光電変換素子を内蔵した撮像装置は、撮像時に、光電変換素子に所定の基準電位をバイアス電位として与える。このため、光電変換素子の電極に所定の基準電位を与えるための配線が接続される。この配線が断線すると、撮像装置が撮像した画像に欠陥が生じる可能性がある。このため、光電変換素子の電極に所定の基準電位を与えるための配線の断線を防止する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2011−96794号公報
特許文献1の技術は、光電変換素子の電極に所定の基準電位を与えるための配線が光電変換素子の受光面を横断してしまう。このため、特許文献1の技術は、光電変換素子の受光面積が低下し、光の検出感度が低下する可能性がある。
本開示は、光の検出感度の低下及び撮像装置の信頼性の低下を抑制することが可能な撮像装置及び撮像表示システムを提供することを目的とする。
本開示の撮像装置は、光電変換素子を有し、同一面に配置される複数の画素と、前記光電変換素子の表面に設けられた透明電極と、1個の前記光電変換素子に対応する前記透明電極の複数箇所と電気的に接続され、かつそれぞれの前記光電変換素子に対応する前記透明電極にそれぞれ複数設けられる第1導体と、隣接する前記画素の間に設けられて前記第1導体同士を電気的に接続し、かつ隣接する前記画素間においても前記第1導体同士を電気的に接続する第2導体と、を含む。
また、本開示の撮像表示システムは、本開示の撮像装置と、前記撮像装置の入光面側に設けられた波長変換部材と、前記撮像装置が出力した撮像信号に基づく画像を表示する表示装置と、を含む。
本開示は、第1導体及び第2導体を、光電変換素子の電極(透明電極)に所定の基準電位を与えるための配線として用いる。そして、複数の第1導体を、1個の画素に対応する透明電極の複数箇所と電気的に接続し、隣接する画素間に配置された第2導体で複数の第1導体を電気的に接続する。このように、1個の画素に対応する透明電極の複数箇所で、光電変換素子に所定の基準電位を与える配線としての第1導体が電気的に接続している。このため、一箇所の接続箇所において第1導体が断線しても、他の断線が発生していない第1導体により光電変換素子に所定の基準電位を与える配線の機能が確保される。その結果、光電変換素子に所定の基準電位を与える配線の冗長性が向上するので、撮像装置及び撮像表示システムの信頼性の低下を抑制できる。また、光電変換素子に所定の基準電位を与える配線としての第2導体は、隣接する画素間に配置されるので、光電変換素子の受光面を避けて配置される。その結果、光電変換素子が光を検出する際の感度の低下を抑制して、撮像装置の性能の低下を抑制することができる。
本開示は、光の検出感度の低下及び撮像装置の信頼性の低下を抑制することが可能な撮像装置及び撮像表示システムを提供することができる。
本開示によれば、光の検出感度の低下及び撮像装置の信頼性の低下を抑制することが可能な撮像装置及び撮像表示システムを提供することができる。
図1は、本実施形態に係る撮像装置を、機能ブロックを用いて示した図である。 図2は、撮像装置が有する画素の平面図である。 図3は、図2のA−A断面図である。 図4は、図2のB−B断面図である。 図5は、本実施形態に係る撮像装置が備える配線の平面図である。 図6は、比較例に係る画素及び配線を示す平面図である。 図7は、配線が有する第1導体を拡大して示す平面図である。 図8は、本実施形態に係る配線の配置の変形例を示す平面図である。 図9は、撮像装置の製造方法を工程順に表した断面図である。 図10は、撮像装置の製造方法を工程順に表した断面図である。 図11は、撮像装置の製造方法を工程順に表した断面図である。 図12は、撮像装置の製造方法を工程順に表した断面図である。 図13は、撮像装置の製造方法を工程順に表した断面図である。 図14は、撮像装置の製造方法を工程順に表した断面図である。 図15は、第1変形例に係る撮像装置を示す図である。 図16は、第2変形例に係る撮像装置を示す図である。 図17は、第1導体と画素の透明電極との接続部分を拡大した図である。 図18は、第3変形例に係る撮像装置を示す図である。 図19は、第4変形例に係る撮像装置を示す図である。 図20は、第1導体と画素の透明電極との接続部分を拡大した図である。 図21は、第5変形例に係る撮像装置を示す図である。 図22は、適用例に係る撮像表示システムの概略構成例を示した図である。 図23は、他の適用例に係る撮像表示システムの概略構成例を示した図である。
本開示の実施形態につき、図面を参照しつつ、次に示す順序で詳細に説明する。
1.撮像装置
1−1.全体構成
1−2.画素の断面構造
1−3.配線
1−4.撮像装置の動作
1−5.撮像装置の製造方法
2.変形例
2−1.第1変形例
2−2.第2変形例
2−3.第3変形例
2−4.第4変形例
2−5.第5変形例
3.適用例
4.本開示の構成
[1.撮像装置]
<1−1.全体構成>
図1は、本実施形態に係る撮像装置を、機能ブロックを用いて示した図である。図2は、撮像装置が有する画素の平面図である。撮像装置1は、波長変換されたα線、β線、γ線及びX線に代表される放射線を光として受光し、放射線に基づく画像情報を読み取ることにより、被写体を撮像する装置である。撮像装置1は、医療用を始めとして、手荷物検査等の非破壊検査用のX線撮像装置として好適に用いられる。
撮像装置1は、基板11の表面に、撮像領域(撮像部)としての画素部12と、行走査部13、水平選択部14、列走査部15及びシステム制御部16を含む周辺回路とを有している。周辺回路は、画素部12を駆動する駆動回路としての機能を有している。周辺回路が備える行走査部13、水平選択部14、列走査部15及びシステム制御部16は、画素部12の周辺領域に配置されている。
(画素部12)
画素部12は、例えば、行列状に2次元配置された単位画素P(以下、適宜画素Pともいう)を有している。本実施形態において、行列状に配置された複数の画素Pの行方向をX方向、列方向をY方向とする。X方向及びY方向は、2次元における直交座標系における一方の座標軸と、これに直交する他方の座標軸とに相当する。このため、本実施形態において、複数の画素Pは、X−Y平面を同一面(同一平面)として配置されている。なお、X方向及びY方向に直交する方向は、Z方向である。
画素部12は、駆動線としての画素駆動線17と、信号線としての垂直信号線18とをそれぞれ複数有している。それぞれの画素駆動線17は、行方向、すなわちX方向に延在し、かつ列方向、すなわちY方向に向かって配列されている。それぞれの垂直信号線18は、列方向、すなわちY方向に延在し、かつ行方向、すなわちX方向に向かって配列されている。画素駆動線17と垂直信号線18とは、互いに交差しており、本実施形態では直交している。
画素駆動線17は、例えば、画素Pの行を選択したり、リセットを制御したり、画素Pから信号を読み出したりする際に用いる信号を送信するための配線である。画素駆動線17は、それぞれの画素Pが有する駆動素子としての薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)111B(図2参照)の半導体層122のゲート電極120と電気的に接続されている。このため、画素駆動線17は、ゲート線ともいう。垂直信号線18は、それぞれの画素Pから出力された信号を送信するための配線である。垂直信号線18は、図2に示すように、それぞれの画素Pが有する薄膜トランジスタ111Bの半導体層122のソース電極123Sと電気的に接続されている。このため、画素駆動線17は、ソース線ともいう。さらに、図2に示すように、画素Pは、薄膜トランジスタ111Bの半導体層122のドレイン電極123Dがフォトダイオード111Aにおける下部電極124と電気的に接続されている。
画素部12が有する画素Pは、図2に示すように、光電変換素子としてのフォトダイオード111Aと、駆動素子としての薄膜トランジスタ111Bとを有している。複数の画素Pは、同一面に配置されるので、それぞれの画素Pが有するフォトダイオード111A及び薄膜トランジスタ111Bも同一面に配置される。本実施形態においては、基板11の表面にフォトダイオード111A及び薄膜トランジスタ111Bが形成される。このため、基板11の表面を同一平面として、複数のフォトダイオード111A及び複数の薄膜トランジスタ111B並びにこれらを有する画素Pが配置される。
画素Pは、図2に示すように、平行に配置された2本の画素駆動線17と、平行に配置され、かつ画素駆動線17と直交する2本の垂直信号線18とによって囲まれた矩形(本実施形態では正方形)領域に配置されている。画素Pは、矩形領域の角部がコンタクトホール又は薄膜トランジスタ111B等で占有されて、図2に示すように、隅部が階段状になっている。このため、画素Pは、実際には、平面視において矩形に近い形状(本実施形態では正方形に近い形状)である。このような、矩形領域の角部がコンタクトホール又は薄膜トランジスタ111B等で占有された結果、角部の一部が欠けて例えば階段状になった形状を、略矩形(本実施形態では略正方形)又は多角形(本実施形態では正方形)というものとする。画素Pは、フォトダイオード111A及び薄膜トランジスタ111Bを含んでいる。フォトダイオード111Aは、保護層としての保護膜114の中央部が矩形(本実施形態では正方形)に取り除かれて、透明電極としての上部電極126が見えている。なお、画素Pは、後述するように、上部電極126及び保護膜114の表面に第2平坦化膜が配置されるが、説明の便宜上、図2に示す例においては第2平坦化膜を省略している。
画素Pは、フォトダイオード111Aの一端(例えば、上部電極126)に所定の基準電位(バイアス電位)が印加される。この基準電位を印加するための第1導体131が、画素Pが有する光電変換素子としてのフォトダイオード111Aの上部電極126と電気的に接続している。第1導体131は、矩形形状の画素Pの四隅(矩形領域の四隅)にそれぞれ配置されて、1個の画素Pに対して4箇所で上部電極126と電気的に接続されている。行方向に隣接する第1導体131同士は、それぞれ第2導体132で電気的に接続されている。第2導体132は、隣接する画素Pの間の隙間に配置されている。本実施形態において、第1導体131及び第2導体132は、一体で形成される。これらを、適宜配線130というものとする。
第1導体131は、隣接する画素Pの保護膜114及び上部電極126の表面に形成される。そして、第1導体131は、隣接する画素Pの上部電極126と電気的に接続する。このように、本実施形態において、1個の第1導体131は、4個の画素Pの上部電極126と電気的に接続される。また、1個の画素Pは、上部電極126に4個の第1導体131が電気的に接続される。
本実施形態において、配線130は、行方向に隣接する第1導体131同士が第2導体132によって電気的に接続される。このため、配線130は、行方向に向かって延在することになる。画素駆動線17も、隣接する画素P同士に配置され、かつ行方向に向かって延在する。このため、本実施形態において、配線130は、平面視において、画素駆動線17と重なって配置されることになる。次に、撮像装置1が備える周辺回路について説明する。
(周辺回路)
図1に示す行走査部13は、シフトレジスタ及びアドレスデコーダ等を備えている。行走査部13は、画素部12の各画素Pを、例えば行単位で駆動する画素駆動部である。行走査部13によって選択走査された画素行の各画素Pから出力される信号(撮像信号)は、それぞれの垂直信号線18の各々を通って水平選択部14に入力される。水平選択部14は、垂直信号線18毎に設けられたアンプ及び水平選択スイッチ等を備えている。
列走査部15は、シフトレジスタ及びアドレスデコーダ等を備えている。列走査部15は、水平選択部14の各水平選択スイッチを走査しつつ、これらを順番に駆動するものである。列走査部15が選択走査をすることにより、垂直信号線18の各々を通して伝送された各画素Pの信号が順番に水平信号線19に出力される。各画素Pの信号は、水平信号線19を通して基板11の外部へ伝送される。
なお、これらの行走査部13、水平選択部14、列走査部15及び水平信号線19を含む回路部分は、基板11の表面に直接形成されていてもよい。また、前述した回路部分は、外部制御IC(Integrated Circuit)に配設されたものであってもよい。また、前述した回路部分は、ケーブル等により接続された他の基板に形成されていてもよい。
システム制御部16は、基板11の外部から与えられるクロック及び動作モードを指令するデータ等が入力される。また、システム制御部16は、撮像装置1の内部情報等のデータを出力する。システム制御部16は、さらに、各種のタイミング信号を生成するタイミングジェネレータを有している。システム制御部16は、前述したタイミングジェネレータで生成された各種のタイミング信号を基に、行走査部13、水平選択部14及び列走査部15等の周辺回路を駆動し、制御する。次に、画素Pの断面構造を説明する。
<1−2.画素の断面構造>
図3は、図2のA−A断面図である。図4は、図2のB−B断面図である。図4に示した断面の構造は、図3に示した断面の構造と同様であるが、基板11に、薄膜トランジスタ111Bの代わりに垂直信号線18が形成されている。具体的には、ゲート絶縁膜121と第1層間絶縁膜112Aとの間の選択的な領域において、図3では薄膜トランジスタ111Bの形成領域が示されているが、図4では垂直信号線18が示されている。
撮像装置1は、基板11に、複数のフォトダイオード111A(光電変換素子)と、フォトダイオード111Aの駆動素子としての薄膜トランジスタ111Bとを含む画素回路が形成されている。これらを、適宜センサー基板10という。画素Pは、フォトダイオード111Aと薄膜トランジスタ111Bとを、それぞれ1個ずつ有している。
図3、図4には、センサー基板10の表面側に、波長変換部材20が配設されている。センサー基板10と波長変換部材20とは、例えば、別々のモジュールとして作製されたものである。波長変換部材20については後述する。
本実施形態において、フォトダイオード111A及び薄膜トランジスタ111Bは、例えば、ガラス等で製造された基板11に形成されている。フォトダイオード111A及び薄膜トランジスタ111Bは、これらの一部(本実施形態では、後述するゲート絶縁膜121、第1層間絶縁膜112A及び第2層間絶縁膜112B)が互いに共通の層となっている。
ゲート絶縁膜121は、基板11上に設けられている。ゲート絶縁膜121は、例えば、酸化シリコン(SiO)膜、酸窒化シリコン(SiON)膜及び窒化シリコン膜(SiN)のうちの1種で形成された単層膜又はこれらのうちの2種以上で形成された積層膜である。
第1層間絶縁膜112Aは、ゲート絶縁膜121の表面に設けられている。第1層間絶縁膜112Aは、例えば、酸化シリコン膜又は窒化シリコン膜等の絶縁膜である。この第1層間絶縁膜112Aは、また、後述する薄膜トランジスタ111Bを覆う保護膜113(パッシベーション膜)としても機能する。
(フォトダイオード111A)
フォトダイオード111Aは、入射光の光量(受光量)に応じた電荷量の電荷(光電荷)を発生して内部に蓄積する光電変換素子である。フォトダイオード111Aは、例えば、PIN(Positive Intrinsic Negative Diode)型のフォトダイオードである。フォトダイオード111Aは、その感度域が、例えば可視光領域となっている(受光波長帯域が可視光領域である)。フォトダイオード111Aは、例えば、基板11の表面側における選択的な領域に、ゲート絶縁膜121及び第1層間絶縁膜112Aを介して配設されている。
具体的には、フォトダイオード111Aは、第1層間絶縁膜112Aの表面に、下部電極124、n型半導体層125N、i型半導体層125I、p型半導体層125P及び上部電極126がこの順に積層されている。これらのうち、n型半導体層125N、i型半導体層125I及びp型半導体層125Pは、本開示における光電変換層の一具体例に対応する。なお、本実施形態では、基板11側(下部側)にn型半導体層125N、基板11からより離れた側(上部側)にp型半導体層125Pをそれぞれ設けた例を挙げたが、このような構造に限定されるものではない。例えば、この構造とは反対の構造、すなわち下部側(基板側)をp型半導体層、上部側をn型半導体層とした構造であってもよい。
下部電極124は、光電変換層(n型半導体層125N、i型半導体層125I及びp型半導体層125P)から信号電荷を読み出すための電極である。本実施形態において、下部電極124は、薄膜トランジスタ111Bにおける後述するドレイン電極123Dと電気的に接続されている。下部電極124は、例えば、モリブデン(Mo)とアルミニウム(Al)とモリブデンとが積層された3層構造(Mo/Al/Mo)となっている。
n型半導体層125Nは、例えば、非晶質シリコン(アモルファスシリコン:a−Si)であり、n+領域を形成する。n型半導体層125Nの厚みは、例えば10nm〜50nm程度である。
i型半導体層125Iは、n型半導体層125N及びp型半導体層125Pよりも導電性の低い半導体層、例えばノンドープの真性半導体層である。i型半導体層125Iは、例えば非晶質シリコン(a−Si)である。このi型半導体層125Iの厚みは、例えば、400nm〜1000nm程度であるが、厚みが大きい程、光感度を高めることができる。
p型半導体層125Pは、例えば、非晶質シリコン(a−Si)で形成されており、p+領域を形成する。p型半導体層125Pの厚みは、例えば、40nm〜50nm程度である。
上部電極126は、例えば、光電変換の際の基準電位(バイアス電位)を、前述した光電変換層へ供給するための電極である。上述したように、上部電極126は、基準電位供給用の電源配線である配線130、より具体的には配線130の第1導体131と電気的に接続されている。上部電極126は、例えばITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電膜である。
(薄膜トランジスタ111B)
薄膜トランジスタ111Bは、フォトダイオード111Aが蓄積した電荷を取り出すための素子である。本実施形態において、薄膜トランジスタ111Bは、例えば、電界効果トランジスタ(FET:Field Effect Transistor)である。この薄膜トランジスタ111Bは、基板11の表面に、例えば、チタン(Ti)、Al、Mo、タングステン(W)、クロム(Cr)等を含むゲート電極120が形成されている。ゲート電極120の表面には、上述したゲート絶縁膜121が形成されている。
ゲート絶縁膜121の表面には、半導体層122が形成されている。半導体層122は、チャネル領域を有している。半導体層122は、例えば多結晶シリコン、微結晶シリコン又は非晶質シリコンを用いて形成されている。なお、半導体層122は、酸化インジウムガリウム亜鉛(InGaZnO)又は酸化亜鉛(ZnO)等の酸化物半導体を用いて形成されてもよい。
半導体層122の表面には、読み出し用の信号線及び各種の配線に接続された、ソース電極123S及びドレイン電極123Dが形成されている。具体的には、ドレイン電極123Dがフォトダイオード111Aにおける下部電極124と電気的に接続され、ソース電極123Sが後述する垂直信号線18(ソース線)と電気的に接続されている。これらのソース電極123S及びドレイン電極123Dは、それぞれ、例えば、Ti、Al、Mo、W、Cr等により形成されている。
センサー基板10は、フォトダイオード111A及び薄膜トランジスタ111Bの上層(基板11の表面からより離れた層)に、第2層間絶縁膜112B、第1平坦化膜113A、保護膜114、配線130及び第2平坦化膜113Bがこの順に設けられている。
(第2層間絶縁膜112B)
第2層間絶縁膜112Bは、薄膜トランジスタ111Bと、フォトダイオード111Aにおける側面及び上面(上部電極126の表面)の端部とを覆うように設けられている。第2層間絶縁膜112Bは、例えば、酸化シリコン膜又は窒化シリコン膜等の絶縁膜で形成される。なお、この第2層間絶縁膜112Bは、本開示における層間絶縁膜の一具体例に対応する。
(第1平坦化膜113A)
第1平坦化膜113Aは、フォトダイオード111A及び薄膜トランジスタ111Bの上層側、すなわち、基板11からより離れた位置に配設されている。本実施形態において、第1平坦化膜113Aは、黒色膜によって形成されている。具体的には、黒色膜は、例えば黒色化樹脂(次に列挙する遮光性粒子を含むことで黒色化した樹脂)で形成される。詳細には、黒色化樹脂は、例えば、アクリル等の透明樹脂中に、カーボン(C)及びチタン(Ti)等の粒子(遮光性粒子)のうち少なくとも一方が、上述した遮光性粒子として分散されている。このような構造により、第1平坦化膜113Aは、ある程度の導電性を示す場合がある。このため、第1平坦化膜113Aは、できる限り高抵抗となる、すなわち、導電性が低くなるようにするのが望ましい。
第1平坦化膜113Aの厚みは、フォトダイオード111Aの形成領域を除いた部分(平坦部)において、例えば2.1μm程度以下であることが望ましい。後述する迷光(隣接画素からの入射光)の入射を抑止する作用と、平坦化作用(断線の防止作用)とを両立させるためである。この第1平坦化膜113Aには、フォトダイオード111Aの形成領域付近に対応して、開口部H1が形成されている。本実施形態において、開口部H1の側面はテーパ状となっている。開口部H1の側面は、フォトダイオード111Aの上部電極126の表面に配置されている。この第1平坦化膜113Aが、本開示における平坦化膜の一具体例に対応する。
第1平坦化膜113Aを上述したような黒色膜とすることにより、外部からフォトダイオード111Aへ入射する入射光が第1平坦化膜113Aを透過しなくなる。つまり、入射光が薄膜トランジスタ111Bへ入射する、すなわち、薄膜トランジスタ111Bへの光照射がなされてしまうことが回避されるので、薄膜トランジスタ111Bにおける光リークが抑制される。その結果、薄膜トランジスタ111Bは、入射光に起因した特性(読み出し特性)の劣化が抑制される。
また、隣接する画素P等からの迷光が、第1平坦化膜113Aを介してフォトダイオード111Aへと入射してしまうことも抑制される。その結果、フォトダイオード111Aから得られる撮像信号におけるノイズ成分、より具体的には、迷光に起因したノイズ成分が低減される。
このように、第1平坦化膜113Aは、光リークに起因した薄膜トランジスタ111Bの特性劣化を抑えることができ、また、迷光の入射に起因した撮像信号におけるノイズ成分を低減することができる。その結果、第1平坦化膜113Aは、撮像画像の画質を向上させることが可能となる。また、撮像装置1は、例えば、上記した入射光及び迷光の入射を防止するための部材(遮光膜等)を別途設ける必要がないため、製造コストが抑制され、かつ画質の向上が図られる。
保護膜114は、上部電極126の一部及び第1平坦化膜113Aの全面に設けられている。保護膜114は、例えば酸化シリコン膜又は窒化シリコン膜等の絶縁膜である。本実施形態において、配線130は、保護膜114の表面の一部に設けられる。配線130は、上部電極126の表面の一部と電気的に接続されている。第2平坦化膜113Bは、保護膜114及び配線130の全面に設けられている。第2平坦化膜113Bは、例えばポリイミド等の透明樹脂材料である。
本実施形態において、第1平坦化膜113Aは黒色膜としたが、第1平坦化膜113Aは黒色膜に限定されるものではない。例えば、第1平坦化膜113Aは、透明樹脂であってもよい。第1平坦化膜113Aが透明樹脂である場合、保護膜114は不要である。
(波長変換部材20)
本実施形態において、波長変換部材20は、上述したように、センサー基板10とは異なるモジュールである。波長変換部材20は、例えばシンチレータプレート(シンチレータパネル)等を含む。つまり、この波長変換部材20は、平板状(プレート状)の部材であり、例えばガラス等の透明な基板上にシンチレータ層(波長変換層)が設けられたものである。このシンチレータ層の表面には、防湿性を有する保護膜がさらに形成されていてもよい。また、前述した保護膜は、シンチレータ層及びセンサー基板10の全体を覆うように設けられていてもよい。
このような波長変換部材20としては、例えば、放射線(X線)を可視光に変換するシンチレータ(蛍光体)が用いられる。すなわち、波長変換部材20は、外部から入射した放射線(X線)を、光電変換素子としてのフォトダイオード111Aの感度域(可視光領域)に波長変換する機能を有している。このような蛍光体としては、例えば、ヨウ化セシウム(CsI)にタリウム(Tl)を添加したもの(CsI;Tl)、酸化硫黄カドミウム(GdS)にテルビウム(Tb)を添加したもの、BaFx(xはCl、Br、I等)等が挙げられる。
シンチレータ層の厚みは、100μm〜600μmであることが望ましい。例えば、蛍光体材料としてCsI;Tlを用いた場合には、厚みは、例えば600μm程度である。なお、シンチレータ層は、透明基板の表面に、例えば、真空蒸着法を用いて成膜することができる。本実施形態では、波長変換部材20として上述したようなシンチレータプレートを例示したが、波長変換部材20は、放射線をフォトダイオード111Aの感度域に波長変換可能な波長変換部材であればよい。したがって、波長変換部材20に用いられる蛍光体は、上述した材料には限定されない。次に、配線130についてより具体的に説明する。
<1−3.配線>
図5は、本実施形態に係る撮像装置が備える配線の平面図である。上述したように、配線130の複数の第1導体131は、1個の画素Pが有する1個の光電変換素子としてのフォトダイオード111Aに対応する上部電極126の複数箇所と電気的に接続される。そして、第1導体131は、それぞれの画素Pが有するフォトダイオード111Aに対応する上部電極126に、それぞれ複数設けられる。本実施形態において、第1導体131は、平面視が矩形(正方形を含む)であるが、第1導体131の平面視における形状はこれに限定されるものではない。図5に示す例において、それぞれの画素Pのフォトダイオード111Aは、4個の第1導体131が接続されている。第1導体131と上部電極126とが接続する箇所を、適宜接続部CPという。図5に示す例において、上部電極126は、4個の接続部CPを有する。
上述したように、第2導体132は、隣接する画素Pの間に設けられて、1個の画素Pが有するフォトダイオード111Aの上部電極126と電気的に接続されている第1導体131同士を電気的に接続する。この例において、第2導体132は、行方向、すなわちX方向に隣接する第1導体131同士を電気的に接続する。さらに、第2導体132は、隣接する画素Pの間、より具体的には、行方向に隣接する画素Pの間においても第1導体131同士を電気的に接続する。
図6は、比較例に係る画素及び配線を示す平面図である。図6の比較例のように、配線230が1個の画素Pのフォトダイオードを横断して、複数の画素のフォトダイオードが有する上部電極126を電気的に接続するものがある。このような配線230と上部電極126との接続構造は、保護膜114と上部電極126との段差の部分で配線230の断線が発生する可能性がある。配線230が断線すると、断線した箇所よりも図1に示す行走査部13から離れた位置に存在する画素Pが有する上部電極126に、所定の基準電位が印加されない。その結果として、図1に示す撮像装置1が撮像した画像は、欠陥を有する可能性がある。また、配線230がフォトダイオードの表面を横断することにより、フォトダイオードの受光面積を低下させる可能性もある。
図5に示す撮像装置1は、フォトダイオード111Aの上部電極126と保護膜114との間に段差が発生するため、第1導体131が断線する可能性を完全には排除できない。しかし、撮像装置1は、複数の第1導体131が、1個のフォトダイオード111Aに対応する上部電極126の複数箇所と電気的に接続される。そして、1個のフォトダイオード111Aの上部電極126に接続された複数の第1導体131のうち、隣接する第1導体131同士は、隣接する画素P同士の間に配置された第2導体132によって電気的に接続される。
このように、配線130は、複数の第1導体131が1個のフォトダイオード111Aの上部電極126と複数箇所で電気的に接続しているので、仮に一箇所の第1導体131が断線しても、断線していない他の第1導体131で配線130の機能を維持できる。その結果、配線130は、第1導体131が断線した場合、断線した箇所よりも行走査部13から離れた位置に存在する画素Pの上部電極126に所定の基準電位を印加することができる。また、配線130は、上部電極126と電気的に接続する第1導体131とは異なる導電経路として第2導体132を有している。このため、第1導体131が保護膜114と上部電極126との間で断線しても、第2導体132によって配線130が延在する方向(本実施形態では行方向)における導通が維持される。その結果、配線130は、第1導体131が断線した箇所よりも行走査部13から離れた位置に存在する画素Pの上部電極126に給電することができる。これらの作用により、配線130は、撮像装置1の信頼性の低下を抑制させることができる。
また、第1導体131同士を電気的に接続する第2導体132が配置される、隣接する画素Pの間は、保護膜114と上部電極126との段差が存在しない。このため、第2導体132は、画素P中の段差に起因した断線の可能性を低減できる。その結果、配線130は、撮像装置1の信頼性の低下をさらに抑制することができる。
さらに、複数の第1導体131は、平面視が矩形形状の画素Pの四隅において、フォトダイオード111Aの上部電極126と電気的に接続されている。このため、配線130は、フォトダイオード111Aの表面を横断しないので、フォトダイオード111Aの受光面積の低下を抑制することができ、フォトダイオード111Aが出力する信号の値の低下を抑制することができる。その結果、撮像装置1は、光又は放射線の検出感度の低下が抑制される。
本実施形態において、第2導体132は、フォトダイオード111Aの表面と直交する方向から見たとき(平面視)に、薄膜トランジスタ111Bを駆動するための信号(駆動信号)を薄膜トランジスタ111Bに与えるための画素駆動線17と重なる位置に設けられる。このような配線130の配置構造とすることで、第2導体132は、平面視において、薄膜トランジスタ111Bの垂直信号線18と重なる領域が低減する。その結果、第2導体132と垂直信号線18との間の静電容量が低減されるので、前述した静電容量がフォトダイオード111Aの出力に与える影響を低減することができる。また、垂直信号線18からのノイズも低減できる。その結果、本実施形態に係る配線130の配置構造は、光又は放射線の検出精度の低下が抑制される。
図5に示すように、本実施形態において、第1導体131は、画素Pの四隅にそれぞれ設けられ、かつ隣接する画素Pの対向する隅(矩形領域の隅)の位置に存在する上部電極126同士を電気的に接続する。図5に示す例では、1個の第1導体131は、列方向(Y方向)に隣接する画素Pの対向する隅の位置Pcpに存在する上部電極126同士を電気的に接続している。また、図5に示す例では、第1導体131は、4個の画素Pで囲まれる位置に配置されており、4個の画素Pに対応する上部電極126を電気的に接続する。このため、撮像装置1は、1個の第1導体131によって、複数の画素Pのフォトダイオード111Aが有する上部電極126を電気的に接続することができる。
図7は、配線が有する第1導体を拡大して示す平面図である。本実施形態において、1個のフォトダイオード111Aに対応する上部電極126と電気的に接続される少なくとも1個、好ましくはすべての第1導体131は、行方向隙間135と列方向隙間136とを通って電気的に接続されている。行方向隙間135は、列方向(Y方向)に隣接する画素Pの間に形成される行方向(X方向)に向かう隙間であり、列方向隙間136は、行方向(X方向)に隣接する画素Pの間に形成される列方向(Y方向)に向かう隙間である。本実施形態において、1個の第1導体131は、4個の画素Pで囲まれる部分、すなわち行方向隙間135と列方向隙間136とが交差する部分を含んで、それぞれの画素Pに対応する上部電極126を電気的に接続している。
このため、第1導体131は、列方向に隣接する画素Pの間における第1部分131Aと、行方向に隣接する画素Pの間における第2部分131Bとが、行方向隙間135と列方向隙間136とが交差する部分である第1導体131の中央部分131Cを通って電気的に接続される。このような構造により、第1導体131が上部電極126の行方向側又は列方向側の一方で断線しても、断線していない他方側で第1導体131と上部電極126との導通が確保できる。その結果、配線130の全域にわたって上部電極126への給電が確保できるので、撮像装置1の信頼性が向上する。
(配線130の配置の変形例)
図8は、本実施形態に係る配線の配置の変形例を示す平面図である。この撮像装置1Aは、画素行137aと画素行137bとの間及び画素行137cと画素行137dとの間に、第1導体131と第2導体132とを含む配線130が配置されている。そして、撮像装置1Aは、画素行137bと画素行137cとの間及び画素行137dと画素行137eとの間に配線130は配置されていない。
このように、撮像装置1Aは、列方向、すなわちY方向に向かって、行方向、すなわちX方向に配列された画素Pの画素行137a〜137eの二行に1個の割合で配線130が配置されている。このようにすることで、配線130と画素駆動線17とが重なる数を低減することができるので、上述した撮像装置1と比較して、両者の間に発生する静電容量の影響を低減することができる。次に、撮像装置1、1Aの動作を説明する。
<1−4.撮像装置の動作>
撮像装置1、1Aは、例えば、図示しない放射線源(例えばX線源)から照射され、被写体(検出体)を透過した放射線が入射すると、入射した放射線が波長変換後に光電変換され、被写体の画像を電気信号(撮像信号)として生成する。詳細には、撮像装置1に入射した放射線は、まず、波長変換部材20によって、フォトダイオード111Aの感度域(ここでは可視光領域)の波長に変換される。すなわち、放射線が入射した波長変換部材20は、可視光を発光する。このようにして、波長変換部材20が発生した可視光は、センサー基板10へ入射する。
センサー基板10は、フォトダイオード111Aの一端(例えば、上部電極126)に、配線130(第1導体131及び第2導体132)を介して所定の基準電位(バイアス電位)が印加されると、上部電極126の側から入射した光は、その受光量に応じた電荷量の信号電荷に変換される。すなわち、センサー基板10は、光電変換する。この光電変換によって発生した信号電荷は、フォトダイオード111Aの他端(例えば、下部電極124)側から光電流として取り出される。
詳細には、フォトダイオード111Aにおける光電変換によって発生した電荷は、光電流として読み出され、薄膜トランジスタ111Bから撮像信号として出力される。このようにして出力された撮像信号は、行走査部13から画素駆動線17を介して伝送される行走査信号にしたがって、垂直信号線18に出力される。垂直信号線18に出力された撮像信号は、垂直信号線18を通じて画素列毎に、水平選択部14へ出力される。そして、列走査部15が選択走査することにより、垂直信号線18の各々を通して伝送される各画素の撮像信号が順番に水平信号線19に出力される。撮像信号は、水平信号線19を通して基板11の外部へ伝送される。すなわち、出力データDoutが撮像装置1、1Aの外部へ出力される。このようにして、撮像装置1、1Aは、放射線を用いた撮像画像を生成する。次に、撮像装置1、1Aの製造方法を説明する。
<1−5.撮像装置の製造方法>
図9から図14は、撮像装置の製造方法を工程順に表した断面図である。撮像装置1、1Aを製造するにあたって、まず、センサー基板10を作製する。具体的には、図9に示すように、例えば、ガラス製の基板11の表面に、薄膜トランジスタ111Bを薄膜プロセスにより形成する。続いて、この薄膜トランジスタ111Bの表面に、前述した材料を含む第1層間絶縁膜112Aを、例えば、CVD(Chemical Vapor Deposition:化学気相成長)法及びフォトリソグラフィ法を用いて形成する。その後、前述した材料を含む下部電極124を、薄膜トランジスタ111Bのドレイン電極123Dと電気的に接続するように、例えば、スパッタ法及びフォトリソグラフィ法を用いて形成する。
次に、図10に示すように、第1層間絶縁膜112Aの表面の全面に、前述した材料を含むn型半導体層125N、i型半導体層125I及びp型半導体層125Pをこの順に、例えばCVD法により成膜する。その後、p型半導体層125Pの表面のフォトダイオード111Aが形成される予定の領域に、前述した材料を含む上部電極126を、例えばスパッタ法及びフォトリソグラフィ法を用いて形成する。
続いて、図11に示すように、形成されたn型半導体層125N、i型半導体層125I及びp型半導体層125Pの積層構造を、例えば、ドライエッチング法を用いて、所定の形状にパターニングする。この処理によって、基板11にフォトダイオード111Aが形成される。
次に、図12に示すように、前述した材料を含む第2層間絶縁膜112Bを、例えばCVD法及びフォトリソグラフィ法を用いて、薄膜トランジスタ111Bの表面と、フォトダイオード111Aにおける側面及び表面(上部電極126の表面)の端部とを覆うように形成する。その後、第2層間絶縁膜112Bの表面(フォトダイオード111A及び薄膜トランジスタ111Bの上層側)の全面に、前述した材料(透明樹脂中に遮光性粒子が分散されたもの)を含む第1平坦化膜113Aを、例えばCVD法を用いて成膜する。その後、第1平坦化膜113Aの表面に、前述した材料を含む保護膜114を、例えばCVD法を用いて成膜する。
次に、例えばフォトリソグラフィ法を用いてエッチング(ドライエッチング等)を行うことにより、第1平坦化膜113A及び保護膜114におけるフォトダイオード111Aの形成領域に対応して開口部H1を形成する。このような処理により、前述した黒色膜を有する第1平坦化膜113Aが形成される。
次に、図13に示すように、保護膜114の表面に、例えばAl、Cu等を含む配線130を、例えばスパッタ法及びフォトリソグラフィ法を用いて形成する。そして、例えばフォトリソグラフィ法を用いてエッチング(ドライエッチング等)を行うことにより、配線130におけるフォトダイオード111Aの形成領域に対応して開口部H1を形成する。
続いて、図14に示すように、上部電極126及び配線130の全面に、前述した材料を含む第2平坦化膜113Bを、例えばCVD法を用いて成膜する。このようにして、図3、図4に示すセンサー基板10が完成する。
最後に、前述した製法によって別途作製した波長変換部材20を、センサー基板10の表面、より具体的には、第2平坦化膜113Bの表面に貼り合わせる。これは、例えば、画素部12の周辺領域と波長変換部材20とをシール材等により接着したり、画素部12の周辺又はパネル全面を固定部材によって押さえて固定したりすることによって実現される。このようにして、撮像装置1、1Aが完成する。
[2.変形例]
<2−1.第1変形例>
図15は、第1変形例に係る撮像装置を示す図である。図15は、撮像装置1Bが有する複数の画素P及び配線130bを拡大して示している。以下の変形例を示す図も同様である。撮像装置1Bが有する配線130bは、隣接する画素Pの間に第2導体132bが設けられ、第2導体132bと一方の画素Pとが対向する位置に、第2導体132bと一方の画素Pに対応する上部電極126とを電気的に接続する複数の第1導体131bが設けられる。
配線130bの第2導体132bは、行方向、すなわちX方向に延在している。第2導体132bは、隣接する画素行の間に配置されている。第1導体131bは、第2導体132bから列方向、すなわちY方向に向かって延在する。そして、第1導体131bは、第2導体132bと隣接し、かつ対向する一方の画素Pの上部電極126と電気的に接続している。本変形例において、配線130bは、1つの画素Pに対応する上部電極126に対して複数(本例では6個)の第1導体131bを有している。このようにすることで、1個の画素Pに対応する上部電極126と配線130bとの接続箇所が増加する。その結果、第1導体131bの断線が発生しても、断線が発生していない他の第1導体131bによって配線130bの導通が維持されるので、撮像装置1Bの信頼性が向上する。
配線130bは、矩形の画素Pの1辺と第2導体132bとが対向する位置で、複数の第1導体131bと上部電極126とを電気的に接続する。このため、第1導体131bの数を増加しやすい構造となっている。本変形例では、配線130bは、第2導体132bの長手方向と直交する方向における一方に複数の第1導体131bを設けている。しかし、このような形態に限定されるものではなく、例えば、配線130bは、第2導体132bの長手方向と直交する方向における両方に複数の第1導体131bを設けてもよい。そして、配線130bは、第2導体132bの両側に延在した複数の第1導体131bと、第2導体132bに隣接する両側の画素Pに対応する上部電極126とを電気的に接続してもよい。このようにすることで、配線130bと画素Pの上部電極126との接続箇所を多く確保することができるので、撮像装置1Bの信頼性はより向上する。
<2−2.第2変形例>
図16は、第2変形例に係る撮像装置を示す図である。図17は、第1導体と画素の透明電極との接続部分を拡大した図である。撮像装置1Cが有する配線130cは、第1導体131cが、平面視が矩形形状である画素Pの四隅のうち、少なくとも三隅(矩形領域の三隅)に存在する上部電極126と電気的に接続している。本変形例では、第1導体131cは、画素Pの四隅に存在する上部電極126と電気的に接続している。
撮像装置1Cの配線130cは、第1導体131cと、第2導体132cx、132cy、132ccとを有する。配線130cは、1個の画素Pにおいて、4個の第1導体131c、2個の第2導体132cx及び2個の132cyを有する。第1導体131cは、X方向及びY方向に対して所定の角度(本変形例では45度)傾斜している。2個の第2導体132cyは、列方向、すなわちY方向に延在し、かつ平行に配置される。また、残りの2個の第2導体132cxが、行方向、すなわちX方向に延在し、かつ平行に配置される。隣接する第1導体131c同士は第2導体132cx、132cyによって電気的に接続される。このような構造により、第1導体131c及び第2導体132cx、1132cyは、1個の画素Pの周囲を囲むように配置される。
X方向において隣接する画素P同士を見ると、列方向に延在し、かつX方向において隣接する第2導体132cy同士は、X方向に延在する第2導体132ccによって電気的に接続される。このような構造により、配線130cの第2導体132cx、132cy、132ccは、それぞれの画素Pの上部電極126と電気的に接続する第1導体131cを、行方向に向かって電気的に接続する。
配線130cは、複数の第1導体131cが1個の画素Pに対応する上部電極126と電気的に接続する。このため、1個の画素Pに対応する上部電極126と配線130cとの接続箇所が増加する。その結果、第1導体131cに断線が発生しても、断線が発生しない第1導体131cによって配線130cの導通が維持されるので、撮像装置1Cの信頼性が向上する。
図17に示すように、第1導体131cは、上部電極126の角部をすべて含むようになっている。このようにすることで、第1導体131cが上部電極126の行方向側又は列方向側の一方で断線しても、断線していない他方側で第1導体131cと上部電極126との導通が確保できる。その結果、配線130cの全域にわたって上部電極126への給電が確保できるので、撮像装置1Cの信頼性はより向上する。
本変形例においては、行方向に隣接する画素Pの間に存在し、かつ行方向に延在する第2導体132ccを設けなくてもよい。この場合、列方向に延在し、かつ行方向に隣接する2個の第2導体132cyを1個の第2導体132cyで共用する。そして、隣接する両方の画素Pの上部電極126と電気的に接続している計4個の第1導体131cを、共用した1個の第2導体132cyと電気的に接続する。このようにすれば、行方向に延在する第2導体132ccが不要になるので、配線130cの構造を簡単にでき、かつ画素Pの間の間隔を小さくすることもできる。
また、本変形例においては、列方向に隣接する画素Pの間に存在する第2導体132cx同士を電気的に接続してもよい。この場合、列方向に延在する第2導体で列方向に隣接する画素Pの間に存在する第2導体132cx同士を導体で電気的に接続してもよい。また、行方向に延在し、かつ列方向に隣接する2個の第2導体132cxを1個の第2導体132cxで共用する。そして、隣接する両方の画素Pの上部電極126と電気的に接続しているそれぞれの画素P側で2個ずつ、計4個の第1導体131cを、共用した1個の第2導体132cxと電気的に接続してもよい。このように、列方向において配線130c同士を電気的に接続することで、行方向に並ぶ複数の画素Pを接続する配線130cが断線した場合でも、他の画素行の断線していない配線130cにより導通が確保できるので、撮像装置1Cの信頼性がより向上する。
<2−3.第3変形例>
図18は、第3変形例に係る撮像装置を示す図である。第3変形例は、第2変形例と同様であるが、第2変形例の配線130cが有していた行方向、すなわちX方向に延在し、列方向、すなわちY方向に配列される2個の第2導体132cxのうち一方を設けない点が異なる。
撮像装置1Dの配線130dは、4個の第1導体131dと、隣接する第1導体131d同士を電気的に接続する第2導体132dx、132dyと、隣接する画素Pの間において、列方向に延在する第2導体132dy同士を電気的に接続する第2導体132dcとを有している。
配線130dは、複数の第1導体131dが1個の画素Pに対応する上部電極126と電気的に接続する。このため、1個の画素Pに対応する上部電極126と配線130dとの接続箇所が増加する。その結果、第1導体131dの断線が発生しても、断線が発生しない第1導体131dによって配線130dの導通が維持されるので、撮像装置1Dの信頼性が向上する。
<2−4.第4変形例>
図19は、第4変形例に係る撮像装置を示す図である。図20は、第1導体と画素の透明電極との接続部分を拡大した図である。撮像装置1Eの配線130eは、第1導体131eと、第2導体132ex、132ey、132ecを有する。2個の第1導体131eは、平面視が矩形形状の画素Pの二隅(矩形領域の二隅)に対応する位置の上部電極126と、それぞれの隅で電気的に接続している。2個の第1導体131eは、いずれもX方向及びY方向に対して所定の角度(本変形例では45度)だけ傾斜している。
第1導体131eの一端部は、行方向、すなわちX方向に延在する第2導体132exと電気的に接続している。第1導体131eの他端部は、列方向、すなわちY方向に延在する第2導体132eyと電気的に接続している。列方向に延在する第2導体132eyの第1導体131eに接続していない端部は、行方向に延在する第2導体132exと電気的に接続している。このような構造により、画素Pの角部において、第1導体131eと第2導体132ex、132eyとは、三角形を形成している。この三角形の一辺、すなわち第1導体131eが、画素Pの上部電極126と電気的に接続している。配線130eの第1導体131eは、1個の画素Pについて2箇所で上部電極126と電気的に接続している。隣接する画素Pの間においては、対向して配置された、列方向に延在する第2導体132ey同士を、行方向に延在する第2導体132ecが電気的に接続している。
配線130eは、複数(本変形例では2個)の第1導体131eが1個の画素Pに対応する上部電極126と電気的に接続する。このため、1個の画素Pに対応する上部電極126と配線130eとの接続箇所が増加する。その結果、第1導体131eの断線が発生しても、断線が発生しない第1導体131eによって配線130eの導通が維持されるので、撮像装置1Eの信頼性が向上する。
第1導体131eは、図20に示すように、画素Pの隅の部分を横断し、かつ上部電極126の角部が第1導体131e内に収まるようにすることが好ましい。このようにすることで、第1導体131eが上部電極126の行方向側又は列方向側の一方で断線しても、断線していない他方側で第1導体131eと上部電極126との導通が確保できる。その結果、配線130eの全域にわたって上部電極126への給電が確保できるので、撮像装置1Eの信頼性はより向上する。
<2−5.第5変形例>
図21は、第5変形例に係る撮像装置を示す図である。撮像装置1Fの配線130fは、平面視が略三角形の第1導体131fと、1個の画素Pにおいて隣接する第1導体131f同士を電気的に接続する第2導体132faと、隣接する画素Pの間において隣接し、かつ対向して配置される第1導体131f同士を電気的に接続する第2導体132fbとを含む。第1導体131fは、平面視が矩形形状の画素Pの二隅に対応する位置の上部電極126と電気的に接続している。第1導体131fは、1個の画素Pに2個設けられている。第2導体132fa、132fbは、いずれも行方向、すなわちX方向に延在している。
第1導体131fは、平面視が略三角形なので、画素Pの隅に対応する位置の上部電極126の全体を覆っている。このようにすることで、第1導体131fが上部電極126の行方向側又は列方向側の一方で断線しても、断線していない他方側で第1導体131fと上部電極126との導通が確保できる。その結果、配線130fの全域にわたって上部電極126への給電が確保できるので、撮像装置1Fの信頼性はより向上する。
[3.適用例]
上述した実施形態又は変形例に係る撮像装置1(1A〜1F)を、撮像表示システムへ適用した例について説明する。
図22は、適用例に係る撮像表示システムの概略構成例を示した図である。撮像表示システム5は、上述した実施形態又は変形例に係る撮像装置1(1A〜1F)と、画像処理部52と、表示装置4とを備えた、放射線を用いたシステム(放射線撮像表示システム)である。撮像装置1(1A〜1F)は、画素部12を有している。
画像処理部52は、撮像装置1(1A〜1F)から出力される出力データDout(撮像信号)に対して所定の画像処理を施すことにより、画像データD1を生成する。表示装置4は、画像処理部52が生成した画像データD1に基づく画像を、所定のモニタ画面40上で表示する。
撮像装置1(1A〜1F)は、光源(ここではX線源等の放射線源51)から被写体50に向けて照射された照射光(ここでは放射線)に基づき、被写体50の画像データとして出力Doutを生成し、画像処理部52へ出力する。画像処理部52は、入力された出力Doutに対して上記した所定の画像処理を施し、その画像処理後の画像データ(表示データ)D1を表示装置4へ出力する。表示装置4は、入力された画像データD1に基づいて、モニタ画面40上に画像情報(撮像画像)を表示する。
このように、撮像表示システム5は、撮像装置1(1A〜1F)が被写体50の画像を電気信号として取得可能であるため、取得した電気信号を表示装置4へ伝送することによってモニタ等の表示装置に画像を表示することができる。すなわち、撮像表示システム5によれば、放射線写真フィルムを用いることなく、被写体50の画像を観察することが可能となり、また、動画撮影及び動画表示にも対応することが可能となる。
図23は、他の適用例に係る撮像表示システムの概略構成例を示した図である。上述した例は、撮像装置1(1A〜1F)が放射線撮像装置である場合を説明した。本開示はこれに限定されず、放射線撮像装置以外の撮像装置及び放射線撮像表示システム以外の撮像表示システムにも適用することが可能である。具体的には、例えば、図23に示した撮像装置3は、上述した実施形態で説明した撮像装置1から波長変換部材20を除き、センサー基板10のみを備えている。なお、撮像装置3は、上述した変形例の撮像装置1A〜1Fから波長変換部材20を除いたものであってもよい。このような撮像装置3であっても、センサー基板10内に上述した実施形態等で説明した配線130等及び配線130等を用いた配線構造が設けられていることにより、撮像装置1等と同様の作用、効果を得ることが可能である。
以上、本開示について説明したが、上述した内容により本開示が限定されるものではない。また、上述した本開示の構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、上述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。また、本開示の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換及び変更を行うことができる。
例えば、上述した実施形態等では、フォトダイオード111A及び薄膜トランジスタ111Bにおける半導体層が、主に非晶質半導体(非晶質シリコン等)により形成されている場合を例に挙げて説明したが、これには限られない。すなわち、上記した半導体層は、例えば、多結晶半導体(多結晶シリコン等)又は微結晶半導体(微結晶シリコン等)によって形成されてもよい。
[4.本開示の構成]
本開示は、次のような構成を採ることができる。
(1)光電変換素子を有し、同一面に配置される複数の画素と、
前記光電変換素子の表面に設けられた透明電極と、
1個の前記光電変換素子に対応する前記透明電極の複数箇所と電気的に接続され、かつそれぞれの前記光電変換素子に対応する前記透明電極にそれぞれ複数設けられる第1導体と、
隣接する前記画素の間に設けられて前記第1導体同士を電気的に接続し、かつ隣接する前記画素間においても前記第1導体同士を電気的に接続する第2導体と、
を含む撮像装置。
(2)それぞれの前記画素は、前記光電変換素子が蓄積した電荷を取り出すための駆動素子を備え、
前記第2導体は、前記画素の表面と直交する方向から見たときに、前記駆動素子を駆動するための信号を前記駆動素子に与えるための駆動線と重なる位置に設けられる、前記(1)に記載の撮像装置。
(3)前記複数の画素は行列状に配列されており、
1個の前記光電変換素子に対応する前記透明電極と電気的に接続される少なくとも1個の前記第1導体は、隣接する前記画素の間に形成される行方向に向かう隙間と列方向に向かう隙間とを通って電気的に接続されている、前記(1)又は前記(2)に記載の撮像装置。
(4)それぞれの前記画素は、平面視が略矩形であり、
前記第1導体は、前記画素の四隅にそれぞれ設けられ、かつ隣接する前記画素の対向する隅の位置に存在する前記透明電極同士を電気的に接続する、前記(1)から前記(3)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(5)前記画素は平面視が略矩形であり、
隣接する前記画素の間に前記第2導体が設けられ、前記第2導体と一方の前記画素とが対向する位置に、前記第2導体と一方の前記画素に対応する前記透明電極とを電気的に接続する複数の前記第1導体が設けられる、前記(1)から前記(3)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(6)前記画素は平面視が略矩形であり、
前記第1導体は、前記画素の四隅のうち、少なくとも3隅に存在する前記透明電極と電気的に接続される、前記(1)から前記(3)のいずれか1つに記載の撮像装置。
(7)前記(1)から前記(6)のいずれか1つに記載の撮像装置と、
前記撮像装置の入光面側に設けられた波長変換部材と、
前記撮像装置が出力した撮像信号に基づく画像を表示する表示装置と、
を含む撮像表示システム。
1、1A、1B、1C、1D、1E、1F、3 撮像装置
4 表示装置
5 撮像表示システム
10 センサー基板
11 基板
12 画素部
13 行走査部
14 水平選択部
15 列走査部
16 システム制御部
17 画素駆動線
18 垂直信号線
19 水平信号線
20 波長変換部材
40 モニタ画面
50 被写体
51 放射線源
52 画像処理部
111A フォトダイオード
111B 薄膜トランジスタ
112A 第1層間絶縁膜
112B 第2層間絶縁膜
113A 第1平坦化膜
113B 第2平坦化膜
114 保護膜
120 ゲート電極
121 ゲート絶縁膜
122 半導体層
123S ソース電極
123D ドレイン電極
124 下部電極
125N n型半導体層
125I i型半導体層
125P p型半導体層
126 上部電極
130、130b、130c、130d、130e、130f、230 配線
131、131b、131c、131d、131e、131f 第1導体
132、132b、132cc、132cx、132cy、132dx、132dy、132dc、132ex、132ey、132ec、132fa、132fb 第2導体
135 行方向隙間
136 列方向隙間
137a、137b、137c、137d、137e 画素行
CP 接続部
H1 開口部
P 単位画素(画素)

Claims (7)

  1. 光電変換素子を有し、同一面に配置される複数の画素と、
    前記光電変換素子の表面に設けられた透明電極と、
    1個の前記光電変換素子に対応する前記透明電極の複数箇所と電気的に接続され、かつそれぞれの前記光電変換素子に対応する前記透明電極にそれぞれ複数設けられる第1導体と、
    隣接する前記画素の間に設けられて前記第1導体同士を電気的に接続し、かつ隣接する前記画素間においても前記第1導体同士を電気的に接続する第2導体と、
    を含む撮像装置。
  2. それぞれの前記画素は、前記光電変換素子が蓄積した電荷を取り出すための駆動素子を備え、
    前記第2導体は、前記画素の表面と直交する方向から見たときに、前記駆動素子を駆動するための信号を前記駆動素子に与えるための駆動線と重なる位置に設けられる、請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記複数の画素は行列状に配列されており、
    1個の前記光電変換素子に対応する前記透明電極と電気的に接続される少なくとも1個の前記第1導体は、隣接する前記画素の間に形成される行方向に向かう隙間と列方向に向かう隙間とを通って電気的に接続されている、請求項1又は2に記載の撮像装置。
  4. それぞれの前記画素は、平面視が略矩形であり、
    前記第1導体は、前記画素の四隅にそれぞれ設けられ、かつ隣接する前記画素の対向する隅の位置に存在する前記透明電極同士を電気的に接続する、請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記画素は平面視が略矩形であり、
    隣接する前記画素の間に前記第2導体が設けられ、前記第2導体と一方の前記画素とが対向する位置に、前記第2導体と一方の前記画素に対応する前記透明電極とを電気的に接続する複数の前記第1導体が設けられる、請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記画素は平面視が略矩形であり、
    前記第1導体は、前記画素の四隅のうち、少なくとも3隅に存在する前記透明電極と電気的に接続される、請求項1から3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の撮像装置と、
    前記撮像装置の入光面側に設けられた波長変換部材と、
    前記撮像装置が出力した撮像信号に基づく画像を表示する表示装置と、
    を含む撮像表示システム。
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