WO2017010262A1 - 撮像装置、製造装置、製造方法 - Google Patents

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Abstract

本技術は、混色の発生を抑制することができるようにする撮像装置、製造装置、製造方法に関する。 有機材料で構成された有機光電変換膜と、有機光電変換膜の下部に設けられている下部電極と、有機光電変換膜の上部に設けられている上部電極とを備え、有機光電変換膜、下部電極、および上部電極は、画素間に分離部分を有する状態で形成されている。上部電極上にパッシベーション層をさらに有し、パッシベーション層と同一の材料が、分離部分に充填されている。本技術は、有機光電変換膜での混色を抑制した撮像装置に適用できる。

Description

撮像装置、製造装置、製造方法
 本技術は、撮像装置、製造装置、製造方法に関する。詳しくは、有機光電変換膜層を用いた撮像素子に用いて機構的な撮像装置、製造装置、製造方法に関する。
 CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサおよびCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等の撮像装置では、画素サイズを縮小するにつれて単位画素(撮像素子)に入射するフォトン数が減少し、S/N比が低下する。画素は、例えばベイヤー配列等に代表されるように、カラーフィルタを用いて赤、緑および青の各色に分けられ、同一平面に配置される。この方法では、例えば緑、青の波長の光は赤の画素(カラーフィルタ)を透過できないため、光の損失が生じ、感度が低下する。また、赤、緑および青の画素間で補間処理を行って色信号を作るため、偽色が生じる可能性があった。
 そこで、3つの光電変換部を積層させて1つの画素で3色の光電変換信号を得る方法が提案されている。例えば、3つの光電変換部のうちの1つ(例えば緑色光に対応する光電変換部)はシリコン基板上、即ち、シリコン基板の外側に配置し、残りの2つ(例えば赤色光、青色光に対応する光電変換部)はシリコン基板の内部に設ける(例えば、特許文献1参照)。シリコン基板の外側の光電変換部は有機材料を含む光電変換層を有するものであり、この光電変換層が一対の電極の間に設けられている。一方、シリコン基板の内部の光電変換部はフォトダイオード(Photo Diode)により構成される。
 このような構造においては、各画素に対して下部電極は、例えば画素毎に分離独立した状態に形成されているものの、有機光電変換膜層や上部電極は分離されておらず、電気的、光学的な混色が発生する可能性があった。
 このような可能性を低減させるために、特許文献2では、リソグラフィやイオン注入などの手法を用いることで、有機光電変換層を、物理的に分離することを提案している。また、特許文献3では、電気的/光学的に分離することを提案している。
特開2011-29337号公報 特開2008-53252号公報 特開2011-40518号公報
 有機光電変換膜層や上部電極が分離されていないことにより生ずる電気的、光学的な混色を抑えるために、有機光電変換膜層や上部電極を分離することが考えられるが、従来の手法によると、有機光電変換膜層を構成する有機材料がむき出しの状態でリソグラフィ法などにより有機材料が分離されるため、有機材料へのプロセスダメージが発生する可能性があった。
 有機材料としては、近年、低分子系の有機材料が主流になりつつある。低分子系の有機材料は、極めて敏感な材料であり、大気中に放置しただけでもその特性が変化するため、有機材料をむき出しの状態でリソグラフィ法などにより、有機材料を加工することは好ましくない。
 マスク蒸着により有機材料をあらかじめ分離蒸着する手法も既知技術として使用されるが、イメージセンサの画素サイズの微細レベルで使用することは困難であった。
 有機光電変換膜層を設けた撮像素子において、混色が発生するようなことが抑制される構造が望まれている。また低分子系の有機材料などを用いても、混色が発生するようなことが抑制される構造となる製造方法が望まれている。
 本技術は、このような状況に鑑みてなされたものであり、有機光電変換膜層において、混色が発生することを抑制することができるようにするものである。
 本技術の一側面の撮像装置は、有機材料で構成された有機光電変換膜と、前記有機光電変換膜の下部に設けられている下部電極と、前記有機光電変換膜の上部に設けられている上部電極とを備え、前記有機光電変換膜、前記下部電極、および前記上部電極は、画素間に分離部分を有する状態で形成されている。
 前記上部電極上にパッシベーション層をさらに有し、前記パッシベーション層と同一の材料が、前記分離部分に充填されているようにすることができる。
 前記上部電極には、接地されている配線が接続されているようにすることができる。
 前記配線は、前記上部電極の分離された部分に、隣接する前記上部電極に跨って配置されているようにすることができる。
 前記配線は、前記有機光電変換膜の前記分離部分にも設けられているようにすることができる。
 前記上部電極は、隣接する画素間で接続部分を有するようにすることができる。
 前記接続部分は、画素の4頂点に設けられているようにすることができる。
 前記接続部分は、画素の辺の一部に設けられているようにすることができる。
 前記有機光電変換膜は、多層かつ積層されているようにすることができる。
 前記下部電極の下側の層に、半導体基板上に設けられた光電変換部をさらに備えるようにすることができる。
 前記画素間に、遮光膜を有し、前記遮光膜は、前記下部電極と前記半導体基板の間に設けられている請求項10に記載の撮像装置。
 本技術の一側面の製造装置は、有機材料で構成された有機光電変換膜と、前記有機光電変換膜の下部に設けられている下部電極と、前記有機光電変換膜の上部に設けられている上部電極とを備え、前記有機光電変換膜、前記下部電極、および前記上部電極は、画素間に分離部分を有する状態で形成されている撮像装置を製造する。
 本技術の一側面の製造方法は、有機材料で構成された有機光電変換膜と、前記有機光電変換膜の下部に設けられている下部電極と、前記有機光電変換膜の上部に設けられている上部電極とを備え前記有機光電変換膜、前記下部電極、および前記上部電極は、画素間に分離部分を有する状態で形成されている撮像装置を製造する製造方法において、前記下部電極を形成し、前記有機光電変換膜を構成し、前記上部電極を形成し、前記上部電極上にパッシベーション層を形成した後に、前記分離部分を形成するステップを含む。
 形成された前記分離部分に、前記パッシベーション層を形成する材料を充填するステップをさらに含むようにすることができる。
 形成された前記分離部分に、前記上部電極に接する配線を形成するステップをさらに含むようにすることができる。
 前記形成される分離部分の幅は、前記上部電極間の分離している部分の幅よりも広く形成されるようにすることができる。
 前記有機光電変換膜の形成から、前記パッシベーション層の形成までは、真空一貫で行われるようにすることができる。
 本技術の一側面の撮像装置においては、有機材料で構成された有機光電変換膜と、有機光電変換膜の下部に設けられている下部電極と、有機光電変換膜の上部に設けられている上部電極とが備えられ、有機光電変換膜、下部電極、および上部電極は、画素間に分離部分を有する状態で形成されている。
 本技術の一側面の製造装置、および製造方法においては、前記撮像装置が製造される。
 本技術の一側面によれば、有機光電変換膜層において、混色が発生することを抑制することができる。
 なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本技術を適用した撮像装置の一実施の形態の構成を示す図である。 配線について説明するための図である。 配線について説明するための図である。 上部電極の形状について説明するための図である。 分離部分について説明するための図である。 接続部分について説明するための図である。 混色について説明するための図である。 撮像装置の製造について説明するため図である。 撮像装置の製造について説明するため図である。 撮像装置の製造について説明するため図である。 撮像装置の製造について説明するため図である。 撮像装置の製造について説明するため図である。 撮像装置の製造について説明するため図である。 撮像装置の製造について説明するため図である。 撮像装置の製造について説明するため図である。 マスクパターンについて説明するための図である。 上部電極への配線について説明するための図である。 撮像装置の他の製造について説明するため図である。 撮像装置の他の製造について説明するため図である。 上部電極への他の配線について説明するための図である。 撮像装置の他の製造について説明するため図である。 多層積層構造の撮像装置について説明するための図である。 遮光膜を設けた撮像装置の構成について説明するための図である。 撮像装置の他の製造について説明するため図である。
 以下に、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態という)について説明する。なお、説明は、以下の順序で行う。
 1.撮像素子の構成
 2.配線について
 3.上部電極同士の接続について
 4.混色について
 5.撮像装置の製造について
 6.他のマスクパターン
 7.上部電極の他の構成
 8.配線の他の構成
 9.多層積層構造
 10.遮光膜がある構成
 <撮像素子の構成>
 本技術を適用した撮像装置について説明する。図1は、本技術の撮像装置を適用する一例としてCMOSイメージセンサを示した。
 撮像装置1は、図中下側に示した支持基板11上に、配線層12が形成され、配線層12の上に、半導体基板13が配置されている。この半導体基板13には、入射光を電気信号に変換する光電変換部41(例えばフォトダイオード)、MOSトランジスタからなるトランジスタ群等を有する複数の画素が形成されている。
 このトランジスタ群は、例えば、転送トランジスタ、増幅トランジスタ、リセットトランジスタ等である。半導体基板13には、例えばシリコン(Si)基板を用いることができる。さらに、各光電変換部41から読み出した信号電荷を処理する信号処理部(図示せず)が形成されている。
 配線層12は、配線と、この配線を被覆する絶縁膜からなる。配線層12の下側に形成されている支持基板11は、例えばシリコン基板からなる。
 半導体基板13(光電変換部41)上には、絶縁層14が形成されている。この絶縁層14は、例えば、二酸化ケイ素(SiO2)から構成される。絶縁層14上には、下部電極15が形成されている。下部電極15は、画素毎に、独立して設けられている。
 下部電極15には、透明電極が用いられる。例えば、酸化インジウム系のITO(In2O3にSnをドーパントとして添加)、酸化スズ系ではSnO2(ドーパント添加)、酸化亜鉛系材料ではアルミニウム亜鉛酸化物(ZnOにAlをドーパントとして添加、例えばAZO)、ガリウム亜鉛酸化物(ZnOにGaをドーパントとして添加、例えばGZO)、インジウム亜鉛酸化物(ZnOにInをドーパントとして添加、例えばIZO)、CuI、InSbO4、ZnMgO、CuInO2、MgIN2O4、CdO、ZnSnO3等を用いることができる。
 下部電極15には、配線層12に設けられている配線と接続されている配線32が、下部電極15毎に形成されている。
 さらに下部電極15上には、有機光電変換膜層16が形成されている。有機光電変換膜層16は、例えば100nmの厚さに形成されている。この厚さは適宜選択される。この有機光電変換膜層16としては、フェニレンビニレン、フルオレン、カルバゾール、インドール、ピレン、ピロール、ピコリン、チオフェン、アセチレン、ジアセチレン等の重合体やその誘導体が用いられる。
 さらに、金属錯体色素、シアニン系色素、メロシアニン系色素、フェニルキサンテン系色素、トリフェニルメタン系色素、ロダシアニン系色素、キサンテン系色素、大環状アザアヌレン系色素、アズレン系色素、ナフトキノン、アントラキノン系色素、アントラセン、ピレン等の縮合多環芳香族および芳香環ないし複素環化合物が縮合した鎖状化合物、または、スクアリリウム基およびクロコニツクメチン基を結合鎖として持つキノリン、ベンゾチアゾール、ベンゾオキサゾール等の二つの含窒素複素環、または、スクアリリウム基およびクロコニツクメチン基により結合したシアニン系類似の色素等を用いることができる。
 また、上記金属錯体色素では、ジチオール金属錯体系色素、金属フタロシアニン色素、金属ポルフィリン色素、またはルテニウム錯体色素が用いられる。なお上記に限定されるものではない。
 有機光電変換膜層16上には、上部電極17が形成されている。上部電極17には、透明電極材料が用いられる。上部電極17は、下部電極15と同一の材料で形成することができる。
 上部電極17上には、パッシベーション層18が形成されている。パッシベーション層18は、光透過性を有し、例えば、窒化シリコン(SiN)、酸化シリコン(SiO2)、酸窒化シリコン(SiON)等の単層膜あるいはこれらの積層膜により構成される。
 上部電極17には、配線31が接続されている。後述するように、配線31は接地されており、各上部電極17は、接地状態とされている。
 パッシベーション層18上には、さらにパッシベーション層19が形成されている。またパッシベーション層19上には、さらにパッシベーション層20が形成されている。これらのパッシベーション層18,19,20を同一の材料で形成しても良いし、異なる材料で形成してもよい。これらの層を設けるのは、後述するように、製造時に工程に係わる。
 例えば、パッシベーション層20は、厚さが必要なときに形成され、パッシベーション層18とパッシベーション層19のみで、十分な厚さを得られるときには、形成しなくても良い。また、後述するように、パッシベーション層18は、製造時に、上部電極17が大気に触れ、特性が変化しないように保護する保護膜として機能する。パッシベーション層19は、平坦化膜の機能を有している。
 各光電変換部41に入射光を集光させる集光レンズ(オンチップレンズ)21が、パッシベーション層20上に形成されている。集光レンズ21と有機光電変換膜層16との間の層に反射防止層(図示せず)を形成してもよい。このように、撮像装置1が形成されている。
 上記撮像装置1が、例えば、緑(Green)を有機光電変換膜層16から信号を取り出し、青(Blue)と赤(Red)をバルク分光で取り出すものであるとする。この場合の上記有機光電変換膜層16とバルク分光の光電変換部41の平面的配置(コーディング)の一例を説明する。
 上記有機光電変換膜層16の緑系の色素としては、一例として、ローダミン系色素、フタロシアニン誘導体、キナクリドン、エオシンーY、メラシアニン系色素がある。
 上記有機光電変換膜層16からなる緑は全画素に配置されている。またバルク分光で取り出す青と赤の各光電変換部41は、例えば市松配列となっている。青と赤の分光は、以下の原理で達成する。
 青と赤のバルク分光を達成するために、光電変換部41に形成されているフォトダイオードを構成するN-領域とP+領域の深さは、異なる深さとされている。すなわち、青は光入射側に近い(光の進入が浅い)領域にN-領域を形成し、青光を優先的に光電変換している。そして、深い領域にはP+領域を形成することで、赤光による光電変換を抑制している。
 一方、赤は,光入射側から遠い(光の進入が深い)領域にN-領域を形成し、赤光を優先的に光電変換している。そして、光入射から近い領域には、深いP+領域を形成して、青光による光電変換を抑制している。それぞれの画素における、N-領域とP+領域の深さは、波長により最適化がされている。
 以上の構成によって、撮像装置1では、緑、青、赤の分離された色信号を出力することができる。
 撮像装置1では、有機光電変換膜層16を緑で形成し、青と赤をバルク分光にて取り出す例を示したが、そのほかの組合せでも良い。さらに、3原色に限らず、中間色での組合せや、4色以上の配列でも構わない。また光電変換部41での分光を、有機カラーフィルタ層(図示せず)を用いて行うことも可能である。この場合、有機カラーフィルタ層を上記有機光電変換膜層16下に透光性の絶縁膜を介して設けてもよく、または上記有機光電変換膜層16上に絶縁膜を介して設けてもよい。
 <配線について>
 図1に示した撮像装置1では、配線31は複数(図1では、2個)の上部電極17に対して、1つだけ設けられているのに対し、配線32は、複数の下部電極15に対して、それぞれ設けられている。
 図1に示した撮像装置1は、有機光電変換膜層16に光が入射し、有機光電変換膜層16で発生した信号電荷(電子)は下部電極15により取り出され、ホールは上部電極17を介して排出される構成となっている。
 配線31は、複数の上部電極17で共有され、接地されているのに対し、配線32は、下部電極15のそれぞれに設けられ、それぞれの有機光電変換膜層16で発生した信号電荷を、配線層12に設けられている配線(その配線に接続されている処理部)に供給する構成とされている。
 配線31を、複数の上部電極17で共有される構成とした場合、図2に示すように、撮像装置1内の一部の上部電極17は、接続された状態で形成されている。図2を参照するに、上部電極17は、画素間で途切れることなく、接続された状態で形成されている。また上部電極17上に形成されているパッシベーション層18と、上部電極17下に形成されている有機光電変換膜層16も、画素間で途切れることなく、接続された状態で形成されている。
 有機光電変換膜層16、上部電極17、およびパッシベーション層18は、同一の形状に形成されている。これは、後述するような製造工程で、製造されるからである。
 図2に示したように、隣接する上部電極17のうち、一部分が繋がっている状態に、上部電極17を形成することで、配線31を複数の上部電極17で共有することが可能な構成となり、全ての上部電極17が接地された状態とすることが可能となる。
 なお、図4以降でさらに説明を加えるが、隣接する上部電極17のうち、一部分が繋がっているだけであり、全体が繋がっているわけでない。隣接する上部電極17の大部分は、図1に示したように独立して画素毎に設けられている。
 上部電極17毎に配線31を設ける(上部電極17毎に導通を取る)構成とすることも可能である。図3に、上部電極17毎に配線31を設ける構成とした場合の撮像装置1の構成を示す。図3に示すように、各上部電極17に配線31が接続されており、その配線31は、接地された構成とされている。
 各上部電極17に配線31を接続する構成とすることで、上部電極17同士は、それぞれ独立した構成となる。すなわち、下部電極15と同様に、画素毎に設けられた構成となる。このように、各上部電極17に配線31を接続する構成とすることも可能である。
 このような構成の場合、図3からもわかるように、各上部電極17に、導通を取るための領域を設けなくてはならず、1画素の画素領域が減少してしまう可能性がある。
 撮像装置1が小型化されると、このような画素領域の減少はできるだけ抑えるようにした方が良いと考えられる。そこで、このような構成をとる場合、図18を参照して後述するように構成することで、画素領域の減少を抑えることができる。
 またここでは、先に、図2を参照して説明したように、上部電極17同士は大部分で接続されず、独立した構成とされているが、一部分で接続されている構成を有している場合を例に挙げて説明を続ける。
 <上部電極同士の接続について>
 図4を参照し、上部電極17同士の接続について説明する。図4は、上記した撮像装置1を上側(集光レンズ21側)から見たときの図である。上記したように、有機光電変換膜層16、上部電極17、およびパッシベーション層18は、同一の形状に形成されているため、上側から見たとき、上部電極17や有機光電変換膜層16は、パッシベーション層18と同一の形状となる。
 図4では、パッシベーション層18を図示しているが、パッシベーション層18と同一の形状で、パッシベーション層18の下側に上部電極17が形成され、さらにその下に有機光電変換膜層16が形成されている。図4では、4画素分のパッシベーション層18を図示している。ここでは、4画素のそれぞれに対応するパッシベーション層18を、パッシベーション層18-1、パッシベーション層18-2、パッシベーション層18-3、およびパッシベーション層18-4とする。
 図4に示したように、例えばパッシベーション層18-1とパッシベーション層18-2との間には隙間(切れ目)があり、その隙間の部分(以下、分離部分と適宜記述する)は、パッシベーション層19で充填されている。
 しかしながら、パッシベーション層18-1の右下と、パッシベーション層18-2の左下は、パッシベーション層18’で繋がっている。以下、このような部分を接続部分と適宜記述する。
 同様に、パッシベーション層18-2とパッシベーション層18-3との間にも分離部分が設けられており、パッシベーション層19で充填されているが、パッシベーション層18-2の左下とパッシベーション層18-3の左上は、パッシベーション層18’で接続されている。
 同様に、パッシベーション層18-3とパッシベーション層18-4との間にも分離部分が設けられており、パッシベーション層19で充填されているが、パッシベーション層18-4の左上とパッシベーション層18-4の右上は、パッシベーション層18’で接続されている。
 さらに、パッシベーション層18-4とパッシベーション層18-1との間にも分離部分が設けられており、パッシベーション層19で充填されているが、パッシベーション層18-4の右上とパッシベーション層18-1の右下は、パッシベーション層18’で接続されている。
 このように、隣接するパッシベーション層18同士の大部分は、パッシベーション層19が充填された状態で分断されているが、わずかな領域で、繋がった状態に形成されている。
 図4中、a-a’で撮像装置1を切断した場合(分離部分がある位置で切断した場合)、図5に示したような断面になる。図5に示した撮像装置1では、パッシベーション層18より上の層は図示していない。図5に示した撮像装置1は、図1に示した撮像装置1と同様であり、図5(図1)に示したように、下部電極15、有機光電変換膜層16、上部電極17、およびパッシベーション層18は、画素毎に設けられている。
 また、隣接する下部電極15、有機光電変換膜層16、上部電極17、およびパッシベーション層18の間の分離部分には、パッシベーション層19(パッシベーション層19と同一の材料で、パッシベーション層19と一体化した状態)で充填されている。
 図4中、b-b’で撮像装置1を切断した場合(接続部分がある位置で切断した場合)、図6に示したような断面になる。図6に示した撮像装置1では、パッシベーション層18より上の層は図示していない。図5に示した撮像装置1は、図2に示した撮像装置1と同様であり、図6(図2)に示したように、有機光電変換膜層16、上部電極17、およびパッシベーション層18は、接続された状態で設けられている。
 この接続部分を含む部分に関しては、隣接する有機光電変換膜層16、上部電極17、およびパッシベーション層18の間には、パッシベーション層19で充填されている部分はなく、分断されていない状態である。
 <混色について>
 ところで、図6に示したように、有機光電変換膜層16が画素間で繋がっていると、混色が発生してしまう可能性がある。図7を参照するに、例えば、下部電極15-1と下部電極15-2の境界付近に位置する有機光電変換膜層16内の電子101は、下部電極15-1により取り出される場合と、下部電極15-2により取り出される場合とがある。
 電子101が下部電極15-1により取り出されるのが正しい場合であっても、下部電極15-2により取り出される可能性がある。この場合、下部電極15-2側の画素には、隣接する下部電極15-1の画素による混色の影響が出ることになる。
 このように、有機光電変換膜層16が繋がっていると、光学混色、電気混色が発生する可能性がある。
 しかしながら、図5(図1)に示したように、有機光電変換膜層16を画素毎に分離することで、このような混色の発生を防ぐことができる。
 撮像装置1は、図5のような分離部分を有する部分と、図6のような接続部分を有する部分が存在するため、接続部分において、混色が発生する可能性はある。しかしながら、撮像装置1の大部分は、図5のような分離部分で構成され、図6のような接続部分は、撮像装置1のごく一部である。よって、接続部分における混色の発生は、撮像装置1内では無視できる程度に小さく抑えることが可能である。
 また、接続部分を設けることで、上記したように、上部電極17で、配線31を共有することが可能な構成となり、画素領域が、配線のために小さくなってしまうようなことを防ぐ構成とすることができる。
 <撮像装置の製造について>
 次に、上記したような構成を有する撮像装置1の製造について説明する。
 図8は、撮像装置1の製造途中の状態を示した図である。図8の上図は、製造中の最上位層の状態(上から見たときの図)を表し、下図は、製造中の断面図を表す。図8に示した撮像装置1は、既に、支持基板11からパッシベーション層18までが形成されている状態である。
 支持基板11からパッシベーション層18までの形成について簡便に説明を加える。なお以下の説明は、一例であり、本技術を適用した撮像装置1の製造が、この方法に限定されることを示す記載ではない。また、以下の説明においては、各層を形成する材料の一例を挙げるが、上記した材料を用いることも可能である。
 まず、半導体基板13が形成される。半導体基板13は、まず、シリコン基体とシリコン層との間にシリコン酸化膜を有する基板(所謂SOI基板)が準備され、シリコン層に導電性プラグが形成される。
 シリコン層のうち、シリコン酸化膜との接触面を半導体基板13の面S1とする。配線32は、例えば、シリコン層に貫通ビアを形成し、この貫通ビア内に窒化シリコン等の絶縁膜およびタングステンが埋め込まれることで形成される。あるいは、配線32として、シリコン層へのイオン注入により導電型不純物半導体層が形成されるようにしてもよい。
 次いで、シリコン層内の深さの異なる領域に、互いに重畳するようにして、光電変換部41が形成される。半導体基板13の面S1と対抗する面S2近傍には、転送トランジスタ等の画素トランジスタおよびロジック回路等の周辺回路が形成される。これにより半導体基板13が形成される。
 続いて、半導体基板13の面S2上に配線層12が形成される。配線層12には層間絶縁膜を介して複数の配線が形成される。次いで、配線層12に支持基板11が貼り付けられ、その後、シリコン層からシリコン酸化膜およびシリコン基体を剥離して、シリコン層の面S1が露出される。
 その後、半導体基板13の面S1上に、例えば原子層堆積(ALD:Atomic Layer Deposition)法によりハフニウム酸化膜、プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法により酸化シリコン膜をこの順に成膜して絶縁層14が形成される。
 次いで、この絶縁層14のうち、配線32に対向する位置に接続孔が設けられた後、絶縁層14上に導電膜を成膜してこの接続孔に導電材料を埋め込まれる。これにより、配線32が形成される。
 続いて、絶縁層14上に下部電極15が形成される。下部電極15は、例えばスパッタ法により厚み50nmのITO膜を成膜した後、これをフォトリソグラフィ技術によりパターニングしてドライエッチングまたはウェットエッチングを行うことにより形成される。
 下部電極15と絶縁層14上に有機光電変換膜層16が形成される。有機光電変換膜層16は、例えば100nmの厚さに形成される。この厚さは適宜選択される。この有機光電変換膜層16としては、フェニレンビニレン、フルオレン、カルバゾール、インドール、ピレン、ピロール、ピコリン、チオフェン、アセチレン、ジアセチレン等の重合体やその誘導体が用いられる。
 次いで、有機光電変換膜層16上の全面に、上部電極17およびパッシベーション層18が、この順に成膜される(図8)。有機光電変換膜層16は、水分、酸素および水素等の影響を受けて特性が変化し易い。このため、上部電極17は、有機光電変換膜層16と真空雰囲気中で連続して(真空一貫プロセスで)成膜される。
 上部電極17は、例えばスパッタ法により成膜される。パッシベーション層18は、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition)法により成膜される。ここまでの処理で、図8に示したような撮像装置1が製造される。
 パッシベーション層18が設けられた後、図9に示すように、パッシベーション層18上に所定のマスクパターンのレジスト膜101が形成される。レジスト膜101の所定のパターンは、図9の上部に示したようなパターン(形状)とされている。この形状は、図4に示したパッシベーション層18の形状と同じであり、上記したように、分離部分と接続部分を有する有機光電変換膜層16、上部電極17、およびパッシベーション層18を形成するためのパターンである。
 図9に示した状態は、まだエッチングされていないため、図9の上図に示したように、撮像装置1を上側から見ると、レジスト膜101とパッシベーション層18が見えている状態である。
 レジスト膜101のパターンの画素間の分離幅(分離部分の幅)は、例えば、50乃至300nmとされる。また、上部電極17の電気的接続を保つための画素間のクロス部分(図4においては、パッシベーション層18’に該当する部分、接続部分)は、例えば、150乃至900nmとされる。
 パッシベーション層18上に所定パターンのレジスト膜101が形成されることにより、パッシベーション層18、上部電極17および有機光電変換膜層16がパターニングされる。これにより、互いに平面形状が略同一のパッシベーション層18、上部電極17および有機光電変換膜層16が形成される(図10)。
 例えば、フォトリソグラフィ技術を用いて所定パターンのレジスト膜101が形成された後、例えばプラズマ照射により、パッシベーション層18、上部電極17および有機光電変換膜層16のドライエッチングを行う。このとき、プラズマ照射により発生する紫外線は、パッシベーション層18に遮られるので、有機光電変換膜層16には到達しにくくなる。ドライエッチングを行った後、アッシングおよび有機溶媒による洗浄等を行って、レジスト膜101に由来する堆積物および残渣物等を除去される工程が含まれても良い。有機溶媒に代えて、希フッ酸等により洗浄するようにしてもよい。ただし、有機光電変換膜層16が大気に触れることで、特性が変化してしまうようなことを防ぐために、真空中で行われるのが好ましく、残渣物等の除去は、真空中でのアッシングのみとし、洗浄に関しては、有機光電変換膜層16に影響がない程度の洗浄とされ、これらは真空中で行われる。
 より具体的には、例えば、パッシベーション層18にSiNを用い、そのパッシベーション層18をエッチングする際には、CF4、CHF3、CH2F2、CH3F、N2、O2、Arガスを用いることができる。また、上部電極17にITOを用い、その上部電極17をエッチングする際には、l2、BCl3、H2、Ar、CH4、CO、CF4ガスを用いることができる。有機光電変換膜層16のエッチングは、H2、O2、N2、CF4、CHF3、Ar、COを用いたプラズマでエッチングするようにすることができる。
 プラズマによる有機光電変換膜層16を構成する有機材料の加工側面部へのダメージを抑制するため、有機材料との反応性が高いF、Cl、Oなどは、使用しない方が望ましい。加工時の表面温度は、有機材料の特性変動が抑えられる範囲、例えば200℃以下で行われる。紫外線も有機材料へのダメージ要因となるため、紫外線領域の紫外線発光が多い例えばBCl3やN2を含まないプラズマが用いられることが望ましい。
 エッチングが行われることで、図10上図に示したように、レジスト膜101の間(分離部分)には、絶縁層14が見える状態となる。なお、図10の下図に示したように、この状態だと、有機光電変換膜層16の側面は、大気に触れる状態である。よって、エッチングは、真空中で行われるようにし、有機光電変換膜層16の側面が大気に触れることなく行われる。
 エッチングが行われた後、レジスト膜101が除去される(図11)。レジストの除去は、エッチングと同一装置、または真空中で接続された異なる装置が用いられて、N2、O2、Ar、CF4、CHF3ガスなどを混合して行われる。なお、温度や紫外線に対する対策は、上記したエッチングのときと同様である。
 レジスト膜101が除去されることで、図11の上図に示したように、上側から撮像装置1を見た場合、パッシベーション層18と、パッシベーション層18の隙間(分離部分)から、絶縁層14が見える状態となる。
 このような状態になった撮像装置1に対して、さらに、パッシベーション層19が形成される。パッシベーション層19は、真空中で接続された成膜装置が用いられて、SiN、SiO2、SiONなどの材料で成膜される。幅の狭い分離部分のへの埋め込み、また有機材料の保護効果のため、カバレッジが高くシームの発生しにくいALDや、プラズマCVDであればカバレッジ性の高いプリカーサ(例えばトリシリルアミン)などを使用しても良い。なお、温度や紫外線に対する対策は、上記したエッチングのときと同様である。
 この時点でのパッシベーション層19の膜厚は、次工程までの有機材料を保護できる膜厚があれば良く、例えば、10乃至100nmであれば良い。
 図12の上図に示すように、上側から撮像装置1を見た場合、パッシベーション層19のみが見える状態となる。また、図12の下図に示すように、画素間(分離部分)には、パッシベーション層19の材料が充填された状態となっている。すなわち、有機光電変換膜層16の側面は、パッシベーション層19を構成する材料で保護された状態となっている。
 よって、この後の工程が、仮に大気に触れるような状態で行われても、有機光電変換膜層16は、パッシベーション層19により、大気に触れないように遮断されているため、その特性が変化してしまうようなことはない。
 パッシベーション層19が成膜された後、さらにパッシベーション層20が成膜される(図13)。パッシベーション層20は、パッシベーション層18とパッシベーション層19で十分な膜厚が得られないときに、十分な膜厚にするために設けられている。よって、パッシベーション層19を成膜する工程で、パッシベーション層19を十分な膜厚が得られるときには、パッシベーション層20を成膜する工程を行わないようにすることができる。
 パッシベーション層20が成膜された後、配線31が形成される(図14)。上部電極17と繋がる位置にパッシベーション層18乃至20を貫通する接続孔が形成される。次いで、この接続孔に埋め込むようにして、配線31が形成される。配線31は、例えばフォトリソグラフィ技術およびエッチングを用いて形成することができる。
 次いで、パッシベーション層20上に集光レンズ21が形成される(図15)。以上の工程により図1に示した撮像装置1が製造される。
 <他のマスクパターン>
 図9を参照して説明したマスクパターンの他のパターンについて説明する。有機光電変換膜層16の接続部分で混色が発生する可能性があるため、この接続部分は、できるだけ少なくするのが良い。そこで、図16に示したようなマスクパターンが用いられて、撮像装置1が製造されるようにしても良い。
 図16のAに他のパターンを示し、比較のために、図16のBに、図9に示したパターンを示す。比較のために図示した図16のBを参照するに、例えば、レジスト膜101-1は、図示していないレジスト膜101を含め、レジスト膜101-1は、左上に位置するレジスト膜101、上に位置するレジスト膜101、右上に位置するレジスト膜101、右に位置するレジスト膜101-2、右下に位置するレジスト膜101-3、下に位置するレジスト膜101-4、左下に位置するレジスト膜101、および左に位置するレジスト膜101と接続されている。
 レジスト膜101-1は、隣接する8個の画素に対応するレジスト膜101と接続されている。換言すれば、1画素に対応するレジスト膜101は、8箇所の接続部分を有する。他のレジスト膜101も同様に、8箇所の接続部分を有するパターンとされている。このマスクパターンの場合、画素の4頂点に接続部分を有するパターンとされている。
 これに対して、図16のAに示したレジスト膜102のパターンにおいては、図示していないレジスト膜102を含め、レジスト膜102-1は、左に位置するレジスト膜102、右に位置するレジスト膜102-2と接続されている。すなわち、レジスト膜102-1は、隣接する2個のレジスト膜102と接続されている。換言すれば、2箇所の接続部分を有する。
 レジスト膜102-2は、上に位置するレジスト膜102、右に位置するレジスト膜102、下に位置するレジスト膜102-3、左に位置するレジスト膜102-1と接続されている。すなわち、レジスト膜102-2は、隣接する4個のレジスト膜102と接続されている。換言すれば、4箇所の接続部分を有する。
 レジスト膜102においては、1画素に対応するレジスト膜102は、2箇所または4箇所の接続部分を有するパターンとされている。換言すれば、このマスクパターンの場合、画素の辺の一部分に接続部分を有するパターンとされている。
 図16のBに示したレジスト膜101のパターンにおいては、1画素に対応するレジスト膜101に8箇所の接続部分が存在するのに対して、図16のAに示したレジスト膜102のパターンにおいては、1画素に対応するレジスト膜102に2箇所または4箇所の接続部分しか存在していない。
 レジスト膜101のパターンは、1画素に対応するレジスト膜101において、4隅に接続部分を設けていが、レジスト膜102のパターンは、1画素に対応するレジスト膜102の4辺のどこか一部に接続部分(50乃至300nm程度)が設けられているパターンとされている。
 このように、レジスト膜102のパターンは、レジスト膜101のパターンよりも、接続部分が少ないパターンとされている。このようなレジスト膜102のパターンによると、各画素間を分離する領域が拡大するため、混色をより抑制できるようになる。
 <上部電極の他の構成>
 上述した撮像装置1においては、上部電極17に接続部分を設け、配線31を共有する構成を例に挙げて説明したが、図3を参照して説明したように、上部電極17を完全に分離し、個々の上部電極17に配線31を接続する構成とすることもできる。
 図3を参照した説明においては、上部電極17毎に配線31を設けると、画素領域が減少すると説明したが、図17を参照して説明するように、分離部分に配線31を設け、配線31の一部が、上部電極17と接続されるように構成することで、画素領域が減少するようなことを防ぐ構成とすることができる。
 図17は、上部電極17を分離し、配線31を上部電極17毎に設けたときの撮像装置1の構成を示す図である。図17では、層に分割して図示してある。なお、図17においては、図1において、有機光電変換膜層16に該当する部分を有機光電変換膜層116とし、上部電極17に該当する部分を上部電極117とし、パッシベーション層19に該当する部分をパッシベーション層119とし、配線31に該当する部分を配線131と記載する。他の層に関しては、図1と同様であるため、同一の符号を付し、その説明は省略する。
 図17に示したように、有機光電変換膜層116は、パッシベーション層119と一体化されたパッシベーション層119により、囲まれているため、画素毎の有機光電変換膜層116は、分離された状態とされている。この構成の場合、有機光電変換膜層116に繋がっている部分(接続部分)は存在しないため、混色をより抑制できる構成とすることができる。
 有機光電変換膜層116上には、上部電極117が形成されているが、この上部電極117も、有機光電変換膜層116と同じく、パッシベーション層119と一体化されたパッシベーション層119により、囲まれた構成とされている。よって、上部電極117同士は、分離された状態とされている。
 上部電極117上には、パッシベーション層119(パッシベーション層119と上部電極117の間には、図示していないパッシベーション層118が存在する)が形成されている。このパッシベーション層119も、有機光電変換膜層116と同じく、画素毎のパッシベーション層119は、分離された状態とされている。個々のパッシベーション層119は、配線131により囲まれた状態とされている。
 配線131は、個々のパッシベーション層119を囲むように形成されている。換言すれば、配線131は、画素間(上述した説明においては、分離部分に相当する部分)を埋めるように形成されている。
 図18に、図17に示したような構成を有する撮像装置1の断面図を示す。断面で見たとき、配線131は、パッシベーション層118,119の分離部分に充填され、下側部分の一部が、上部電極117-1と上部電極117-2に接するように形成されている。
 配線131の分離部分の幅を幅H1とし、上部電極117間の分離部分の幅を幅H2とすると、幅H1>幅H2の関係にある。配線131の幅H1を、上部電極117間の幅よりも少し大きくしておくことで、配線131が、2画素分の上部電極117に跨がり、2画素分の上部電極117に、それぞれ接する状態を作り出すことができる。
 このように構成することで、上部電極117-1と上部電極117-2を、配線131を介して接続した状態とすることができる。また、配線131を、隙間部分に設け、上部電極117-1のごく一部のみが接する状態となるように構成することで、画素領域を減少させることなく(少しの減少に抑え)、上部電極117同士を接続することが可能となる。
 このような配線131を設けるようにした場合であっても、基本的に、上記したような製造工程を経て撮像装置1を製造することができる。図19を参照し、図18に示した撮像装置1の製造工程について説明する。
 図19のAは、図12の下図に示した状態である。すなわち、パッシベーション層119(パッシベーション層19に該当)の成膜までの処理は、上記した場合と同様に行われ、パッシベーション層119までの各層が形成される。
 パッシベーション層119上に、リソグラフィとエッチングが行われることで、図19のBに示したように、配線131が充填される穴が形成される。マスクパターンは、例えば、図16のAに示したパターンでも良いし、図16のBに示したパターンでも良い。ただし、上記した幅の条件を満たすパターンである。
 形成された穴に、所定の材料が充填されることで、配線131が形成される。まず、配線131を形成するための材料が、スパッタリング、メッキなどにより成膜される。成膜後、CMPまたはエッチングバッグにより、不要な材料が除去されることで、図19のCに示したように、配線131が、分離部分に充填された状態の撮像装置1が製造される。この後、集光レンズ21が形成されるまでの処理は、上記した場合と同様に行うことができるため、その説明は省略する。
 分離部分に充填される配線131の材料としては、Ti,TiN,W,Al,Cr等を用いることができる。これらの材料は、遮光性のある材料である。遮光性のある材料(金属、導電体)を分離部分に配置することで、隣接する画素に光が漏れるようなことを防ぎ、迷光成分を遮光することが可能となるため、この点からも、混色を抑制できる構成とすることができる。
 また、有機光電変換膜層116や、上部電極117は、画素毎に完全に分離された状態に構成することができるため、この点からも、混色を抑制できる構成とすることができる。さらに、上部電極117が、完全に分離されていても金属(配線131)を介して各上部電極171間を導通できる構成とすることができる。
 <配線の他の構成>
 図17乃至図19を参照した説明した撮像装置1においては、配線131を分離部分に充填する構成とした。さらに、図20を参照して説明するように、充電する深さをより深い位置までにするようにしても良い。
 図18に示した撮像装置1においては、配線131は、上部電極117の上側までであったが、図20に示した撮像装置1においては、配線131は、絶縁膜14の上側まで設けられている。
 配線131を、配線131-1と配線131-2に分けて説明する。配線131-1は、パッシベーション層119、パッシベーション層118の2層の分離部分に設けられ、上部電極117と接する部分がある。
 配線131-2は、上部電極117、有機光電変換膜層116の2層の分離部分に設けられている。また、配線131-2は、パッシベーション層19に囲まれた状態で設けられており、配線131-2と有機光電変換膜層116(上部電極117)が接することがないように構成されている。
 配線131-1、配線131-2を図18に示した配線131と同じく、遮光性を有する金属(導電体)で構成した場合、有機光電変換膜層116の分離を、金属を挟んで行う構成とすることができ、混色をより抑制することが可能となる。また、上記した場合と同じく、画素間の迷光成分を遮光することが可能となり、この点からも、混色をより抑制することが可能となる。
 また、有機光電変換膜層116の側面側に、金属の配線131が設けられる構成とされることで、有機光電変換膜層116の側面に電圧を印加できる構成となり、残像低減や、暗電流の抑制効果なども期待できる。
 このような配線131-1、配線131-2(以下、区別する必要が無い場合、単に配線131と記述する)を設けるようにした場合であっても、基本的に、上記したような製造工程を経て撮像装置1を製造することはできる。図21を参照し、図20に示した撮像装置1の製造工程について説明する。
 図21のAは、図11の下図に示した状態である。すなわち、パッシベーション層118を成膜し、分離部分を形成するまでの工程は、上記した場合と同様に行われ、パッシベーション層118までの各層が形成される。図21のAに示したように、形成されている分離部分の幅は幅H2である。この幅H2は、図18を参照して説明した場合と同じく、有機光電変換膜層116間の幅である。
 パッシベーション層118上に、パッシベーション層119’が形成される。パッシベーション層119’が成膜されるとき、分離部分が完全に埋まらないように成膜量が調整される。図21のBに示すように、分離部分の幅が幅H3となるように、成膜量が調整される。幅H3は、幅H2よりも狭い幅である。
 例えば、分離部分の幅H2が、150nmである場合、20乃至50nmの成膜量、換言すれば、幅H3が、110乃至50nmとなる成膜量に調整される。このような成膜量の調整がなされることで、幅H3の分離部分が形成される。
 また、この成膜により、有機光電変換膜層116は、パッシベーション層119’で囲まれた状態となるため、この後の工程において、有機光電変換膜層116が、直接大気に触れるようなことや、配線131の材料に触れるようなことを防ぐことができ、有機光電変換膜層116の特性が変化するようなことを防ぐことができる。
 幅H3の分離部分を有するパッシベーション層119’が成膜されると、リソグラフィとエッチングで分離部分上のパッシベーション層119’が加工される。図21のCに示すように、上部電極171に接するように、また幅が幅H1となるように開口される。この幅H1は、図18を参照して説明した幅H1と同じである。
 このように、幅H1、幅H3を有する分離部分が形成されると、配線131を構成する材料が分離部分に対して充填される。例えば、遮光性のあるW、Al、Cr等の金属材料でスパッタリングなどにより成膜され、その後、CMPもしくはエッチングバックにより画素上の不要な金属材料が除去されることで、図20Dに示したような配線131-1、配線131-2が形成される。
 このようにして、図20に示した撮像装置1を製造することができる。
 <多層積層構造>
 上述した撮像装置1は、有機光電変換膜層16(116)を含む層が1層である場合であったが、有機光電変換膜層16(116)を含む層が多層であっても良い。図22に多層積層構造の撮像装置1を示す。
 図22に示した撮像装置1は、有機光電変換膜層を含む層が2層設けられている。1層目は、絶縁層14-1、下部電極15-1、有機光電変換膜層16-1、上部電極17-1から構成されている。2層目は、絶縁層14-2、下部電極15-2、有機光電変換膜層16-2、上部電極17-2から構成されている。
 1層目の形成と2層目の形成は、上記した製造工程を繰り返すことで形成することができる。なお、分離部分の形成は、1層目と2層目の形成時に、それぞれ行われるようにしても良いし、2層目まで形成された後に、一括して形成されるようにしても良い。
 有機光電変換膜層16の膜厚を厚くすると、光学混色を起こしやすい傾向にある。有機光電変換膜層16を多層にし、1層あたりの有機光電変換膜層16の膜厚を薄くすることで、光学混色を抑制することが可能となる。よって、このような多層積層構造にすることで、混色をより抑制することができる構造とすることができる。
 <遮光膜がある構成>
 上述した撮像装置1では、遮光膜については説明していないが、画素間の迷光成分で混色が発生することを抑制するために、遮光膜が画素間に設けられている場合がある。本技術は、遮光膜がある撮像装置1に対しても適用可能である。
 図23に、遮光膜を有する撮像装置1の構成を示す。図23に示すように、半導体基板13の上に、かつ画素間(分離部分)に、遮光膜201が設けられている。遮光膜201は、分離部分の幅(例えば、図21に示した幅H1)よりも広い幅で設けられている。
 遮光膜201が設けられていることで、有機光電変換膜層16と半導体基板13(半導体基板13に設けられている光電変換部41)とで、色分離を行う場合など、有機光電変換膜層16から半導体基板13までの光学的混色を抑制することが可能となる。
 このような遮光膜201を設けるようにした場合であっても、基本的に、上記したような製造工程を経て撮像装置1を製造することはできる。図24を参照し、図23に示した撮像装置1の製造工程について説明する。
 図24のAに示すように、半導体基板13上に、遮光膜201が形成される。遮光膜201は、遮光膜201を形成する遮光性を有する材料が、半導体基板13上に成膜され、その後、不必要な部分が除去されることで、形成される。
 遮光膜201が形成された後、上記した製造工程と同様の工程をへて、パッシベーション層18まで成膜される。その後、図24のBに示すように、遮光膜201に分離部分の溝が到達するまでエッチングが行われる。上記した工程では、図10、図11を参照して説明したように、絶縁膜14上までエッチングが行われるが、さらに、絶縁膜14内までエッチングを継続し、遮光膜201に到達するまで加工される。
 その後、パッシベーション層19が成膜されることで、図23に示したように、分離部分の溝に、パッシベーション層19が充填された状態で、かつ、その先端が遮光膜201に接している状態の撮像装置1が製造される。
 本技術によれば、有機光電変換膜層を電気的、光学的に遮断することができる構成であるため、混色や残像を改善することができる。また、製造時において、有機光電変換膜層を構成する有機材料へのプロセスダメージを抑制することも可能となる。
 また分離部分に金属を埋め込むようにすることで、各画素の側面にも電極を配置することができるため暗電流の低減など画素特性を電気的に安定させることも可能となる。
 なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって限定されるものでは無く、また他の効果があってもよい。
 なお、本技術の実施の形態は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、本技術の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。
 なお、本技術は以下のような構成も取ることができる。
(1)
 有機材料で構成された有機光電変換膜と、
 前記有機光電変換膜の下部に設けられている下部電極と、
 前記有機光電変換膜の上部に設けられている上部電極と
 を備え、
 前記有機光電変換膜、前記下部電極、および前記上部電極は、画素間に分離部分を有する状態で形成されている
 撮像装置。
(2)
 前記上部電極上にパッシベーション層をさらに有し、
 前記パッシベーション層と同一の材料が、前記分離部分に充填されている
 前記(1)に記載の撮像装置。
(3)
 前記上部電極には、接地されている配線が接続されている
 前記(1)または(2)に記載の撮像装置。
(4)
 前記配線は、前記上部電極の分離された部分に、隣接する前記上部電極に跨って配置されている
 前記(3)に記載の撮像装置。
(5)
 前記配線は、前記有機光電変換膜の前記分離部分にも設けられている
 前記(4)に記載の撮像装置。
(6)
 前記上部電極は、隣接する画素間で接続部分を有する
 前記(1)乃至(5)のいずれかに記載の撮像装置。
(7)
 前記接続部分は、画素の4頂点に設けられている
 前記(6)に記載の撮像装置。
(8)
 前記接続部分は、画素の辺の一部に設けられている
 前記(6)に記載の撮像装置。
(9)
 前記有機光電変換膜は、多層かつ積層されている
 前記(1)乃至(8)のいずれかに記載の撮像装置。
(10)
 前記下部電極の下側の層に、半導体基板上に設けられた光電変換部をさらに備える
 前記(1)乃至(9)のいずれかに記載の撮像装置。
(11)
 前記画素間に、遮光膜を有し、
 前記遮光膜は、前記下部電極と前記半導体基板の間に設けられている
 前記(10)に記載の撮像装置。
(12)
 有機材料で構成された有機光電変換膜と、
 前記有機光電変換膜の下部に設けられている下部電極と、
 前記有機光電変換膜の上部に設けられている上部電極と
 を備え、
 前記有機光電変換膜、前記下部電極、および前記上部電極は、画素間に分離部分を有する状態で形成されている
 撮像装置を製造する製造装置。
(13)
 有機材料で構成された有機光電変換膜と、
 前記有機光電変換膜の下部に設けられている下部電極と、
 前記有機光電変換膜の上部に設けられている上部電極と
 を備え
 前記有機光電変換膜、前記下部電極、および前記上部電極は、画素間に分離部分を有する状態で形成されている
 撮像装置を製造する製造方法において、
 前記下部電極を形成し、
 前記有機光電変換膜を構成し、
 前記上部電極を形成し、
 前記上部電極上にパッシベーション層を形成した後に、
 前記分離部分を形成する
 ステップを含む製造方法。
(14)
 形成された前記分離部分に、前記パッシベーション層を形成する材料を充填するステップをさらに含む
 前記(13)に記載の製造方法。
(15)
 形成された前記分離部分に、前記上部電極に接する配線を形成するステップをさらに含む
 前記(13)に記載の製造方法。
(16)
 前記形成される分離部分の幅は、前記上部電極間の分離している部分の幅よりも広く形成される
 前記(15)に記載の製造方法。
(17)
 前記有機光電変換膜の形成から、前記パッシベーション層の形成までは、真空一貫で行われる
 前記(13)乃至(16)のいずれかに記載の製造方法。
 1 撮像装置, 11 支持基板, 12 配線層, 13 半導体基板, 14 絶縁膜, 15 下部電極, 16 有機光電変換膜層, 17 上部電極, 18乃至20 パッシベーション層, 21 集光レンズ, 31,32 配線, 41 光電変換部

Claims (17)

  1.  有機材料で構成された有機光電変換膜と、
     前記有機光電変換膜の下部に設けられている下部電極と、
     前記有機光電変換膜の上部に設けられている上部電極と
     を備え、
     前記有機光電変換膜、前記下部電極、および前記上部電極は、画素間に分離部分を有する状態で形成されている
     撮像装置。
  2.  前記上部電極上にパッシベーション層をさらに有し、
     前記パッシベーション層と同一の材料が、前記分離部分に充填されている
     請求項1に記載の撮像装置。
  3.  前記上部電極には、接地されている配線が接続されている
     請求項1に記載の撮像装置。
  4.  前記配線は、前記上部電極の分離された部分に、隣接する前記上部電極に跨って配置されている
     請求項3に記載の撮像装置。
  5.  前記配線は、前記有機光電変換膜の前記分離部分にも設けられている
     請求項4に記載の撮像装置。
  6.  前記上部電極は、隣接する画素間で接続部分を有する
     請求項1に記載の撮像装置。
  7.  前記接続部分は、画素の4頂点に設けられている
     請求項6に記載の撮像装置。
  8.  前記接続部分は、画素の辺の一部に設けられている
     請求項6に記載の撮像装置。
  9.  前記有機光電変換膜は、多層かつ積層されている
     請求項1に記載の撮像装置。
  10.  前記下部電極の下側の層に、半導体基板上に設けられた光電変換部をさらに備える
     請求項1に記載の撮像装置。
  11.  前記画素間に、遮光膜を有し、
     前記遮光膜は、前記下部電極と前記半導体基板の間に設けられている
     請求項10に記載の撮像装置。
  12.  有機材料で構成された有機光電変換膜と、
     前記有機光電変換膜の下部に設けられている下部電極と、
     前記有機光電変換膜の上部に設けられている上部電極と
     を備え、
     前記有機光電変換膜、前記下部電極、および前記上部電極は、画素間に分離部分を有する状態で形成されている
     撮像装置を製造する製造装置。
  13.  有機材料で構成された有機光電変換膜と、
     前記有機光電変換膜の下部に設けられている下部電極と、
     前記有機光電変換膜の上部に設けられている上部電極と
     を備え
     前記有機光電変換膜、前記下部電極、および前記上部電極は、画素間に分離部分を有する状態で形成されている
     撮像装置を製造する製造方法において、
     前記下部電極を形成し、
     前記有機光電変換膜を構成し、
     前記上部電極を形成し、
     前記上部電極上にパッシベーション層を形成した後に、
     前記分離部分を形成する
     ステップを含む製造方法。
  14.  形成された前記分離部分に、前記パッシベーション層を形成する材料を充填するステップをさらに含む
     請求項13に記載の製造方法。
  15.  形成された前記分離部分に、前記上部電極に接する配線を形成するステップをさらに含む
     請求項13に記載の製造方法。
  16.  前記形成される分離部分の幅は、前記上部電極間の分離している部分の幅よりも広く形成される
     請求項15に記載の製造方法。
  17.  前記有機光電変換膜の形成から、前記パッシベーション層の形成までは、真空一貫で行われる
     請求項13に記載の製造方法。
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