JP2014113775A - 画像形成装置及び画像形成システム - Google Patents

画像形成装置及び画像形成システム Download PDF

Info

Publication number
JP2014113775A
JP2014113775A JP2012270357A JP2012270357A JP2014113775A JP 2014113775 A JP2014113775 A JP 2014113775A JP 2012270357 A JP2012270357 A JP 2012270357A JP 2012270357 A JP2012270357 A JP 2012270357A JP 2014113775 A JP2014113775 A JP 2014113775A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
output
unit
paper
image forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012270357A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6123262B2 (ja
Inventor
Yutaka Yasunaga
豊 安永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2012270357A priority Critical patent/JP6123262B2/ja
Publication of JP2014113775A publication Critical patent/JP2014113775A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6123262B2 publication Critical patent/JP6123262B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Cleaning In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】元画像となる入力側の画像データの形態に拘らず、印刷物に含まれる出力禁止画像を適切に判定することができる画像形成装置及び画像形成システムを提供する。
【解決手段】印刷画像読取ユニット40の画像判定部は、読取センサーが読み取った印刷画像と、予め設定された出力禁止画像とを比較して、印刷物についての出力許否を判定する。また、制御部70は、画像判定部の判定結果に基づいて、印刷物に対する出力動作を制御する。この場合、制御部70は、出力不許可が判定された場合に実行する出力動作を、出力許可が判定された場合に実行する出力動作とは異ならせることとしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置及び画像形成システムに関する。
従来より、プリンター、複写機などとして電子写真方式の画像形成装置が知られている。この類の画像形成装置は、紙幣などの偽造防止機能を備えており、紙幣といった出力禁止画像を含む印刷物の出力を禁止する工夫が施されている。
例えば特許文献1には、偽造防止処理を行うことが可能な画像形成装置が開示されている。この画像形成装置は、原稿を読み取ることで、形成対象となる画像(元画像)を入力し、読み取った画像中に出力禁止画像ありと判別された時、カバーロック機構を備えた排紙トレイに印刷物を排紙することとしている。
また、例えば特許文献2に係る画像処理装置によれば、画像読取部で原稿を読み取って、形成対象となる画像(元画像)に対応するRGBの画像信号を画像メモリに蓄積する。この画像処理装置は、RGBの画像信号を均等色空間から成る画像信号に変換する第1色空間変換部と、第1色空間変換部で変換して得た均等色空間から成る画像信号の補正後の信号をYMCKから成る画像信号に変換する第2色空間変換部とを有する。また、画像処理装置は、画像メモリより上流で分岐されたRGBの画像信号を均等色空間から成る画像信号に変換する第3色空間変換部と、第3色空間変換部で変換して得た均等色空間から成る画像信号に基づき出力禁止画像を行う紙幣認識装置とを有する。そして、この画像処理装置は、紙幣認識装置で出力禁止画像を検出した場合、YMCKから成る画像信号に対して用紙への画像出力禁止処理を施す。
特開2004−202737号公報 特開2000−232576号公報
しかしながら、特許文献1,2に開示された手法によれば、元画像となる入力側の画像データに基づいて、出力禁止画像か否かを判断しているため、つぎに示すような不都合を招来してしまうことがある。例えば、画像形成装置において、コピー機能といった使用シーンでは、原稿を光学的に読み取る読取装置などを利用して画像データを入力するが、この場合には、当該画像データが、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の色成分で構成される。一方で、プリンター機能といった使用シーンでは、パーソナルコンピュータなどを利用して画像データを入力するが、この場合には、当該画像データが、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の色成分で構成される。画像データの入力形態がその用途等に応じて変わり得ることから、それぞれの画像データに対応した判定ロジックが必要となるという問題がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、元画像となる入力側の画像データの形態に拘わらず、印刷物に含まれる出力禁止画像を適切に判定することである。
かかる課題を解決するために、第1の発明は、用紙に画像を形成する画像形成部と、画像形成部から出力された用紙を対象として、当該用紙に形成された画像を読み取る印刷画像読取部と、印刷画像読取部が読み取った画像と、予め設定された出力禁止画像とを比較して、画像形成部から出力された用紙についての出力許否を判定する印刷画像判定部と、印刷画像判定部の判定結果に基づいて、画像形成部から出力された用紙に対する出力動作を制御する制御部と、を有する画像形成装置を提供する。この場合、制御部は、出力不許可が判定された場合に実行する出力動作を、出力許可が判定された場合に実行する出力動作とは異ならせる。
また、第1の発明において、記制御部は、出力不許可が判定された場合には、画像形成部から出力された用紙に所定のマークを施す処理を行い、出力許可が判定された場合には、画像形成部から出力された用紙に所定のマークを施す処理を行わないことが好ましい。
また、第1の発明は、画像形成部から出力された用紙が排出される第1の排紙部と、画像形成部から出力された用紙が排出される、第1の排紙部とは異なる第2の排紙部と、をさらに有することが好ましい。この場合、制御部は、出力不許可が判定された場合には、画像形成部から出力された用紙を第2の排紙部に排出する処理を行い、出力許可が判定された場合には、画像形成部から出力された用紙を第1の排紙部に排出する処理を行うことが望ましい。
また、第1の発明において、第2の排紙部は、排出された用紙を取り出すことができないロック機能を備える、又は、排出された用紙を細切れにするシュレッダー機能を備えることが望ましい。
また、第1の発明は、画像形成部から出力された用紙の表裏を反転させる反転部をさらに有することが好ましい。この場合、制御部は、出力不許可が判定された場合には、反転部をバイパスさせて画像形成部へと用紙を再搬送し、画像形成部により用紙の一方の面に所定のマークを施す処理を行い、出力許可が判定された場合には、反転部にて用紙の表裏を反転させた後に画像形成部へと用紙を再搬送し、画像形成部により用紙の他方の面に画像を形成する処理を行うことが望ましい。
また、第1の発明において、制御部は、出力不許可が判定された場合には、当該出力不許可が判定された用紙を含む部の出力が終了した後に、画像形成部による画像形成動作を終了させることが好ましい。
また、第1の発明において、印刷画像判定部は、画像形成部の動作モードに基づいて、当該画像形成部により形成される画像が出力禁止画像とは異なることを判定した場合には、印刷画像読取部による読み取り動作を実行させないことが望ましい。
また、第1の発明は、画像形成部による画像の形成対象となる画像を入力する画像入力部と、画像入力部に入力された画像を読み取る入力画像読取部と、入力画像読取部が読み取った画像と、予め設定された出力禁止画像とを比較して、画像形成部による画像形成の許否を判定する入力画像判定部と、をさらに有することが好ましい。
また、第2の発明は、用紙に画像を形成する画像形成装置と、画像形成装置から出力された用紙を処理する用紙処理装置とを有する画像形成システムを提供する。ここで、用紙処理装置は、画像形成装置から出力された用紙を対象として、当該用紙に形成された画像を読み取る印刷画像読取部と、印刷画像読取部が読み取った画像と、予め設定された出力禁止画像とを比較して、画像形成装置から出力された用紙についての出力許否を判定する印刷画像判定部と、印刷画像判定部の判定結果に基づいて、画像形成装置から出力された用紙に対する処理動作を制御する制御部と、を有する。この場合、制御部は、出力不許可が判定された場合に実行する処理動作を、出力許可が判定された場合に実行する処理動作とは異ならせる。
本発明によれば、印刷画像読取部を通じて、判定対象となる画像のデータ形態が共通化されるので、単一形態のデータに対応する判定ロジックのみで、出力禁止画像を適切に判定することができる。また、一旦、出力禁止画像を含む印刷物を作成することとなるが、出力禁止画像を含むものとして出力不許可を判定した場合には、出力許可を判定した場合と比べて出力動作を異ならせることで、出力禁止画像を含む印刷物が利用可能になるといった事態を抑制することができる。
第1の実施形態に係る画像形成装置を模式的に示す構成図 印刷画像読取部の構成を模式的に示すブロック図 第1の実施形態に係る画像形成装置の動作手順を示すフローチャート 第2の実施形態に係る画像形成装置の動作手順を示すフローチャート 第3の実施形態に係る画像形成装置を模式的に示す構成図 第3の実施形態に係る画像形成装置の動作手順を示すフローチャート 第4の実施形態に係る画像形成装置を模式的に示す構成図
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る画像形成装置1を模式的に示す構成図である。画像形成装置1は、例えば電子写真方式の画像形成装置1であり、複数の感光体を一本の中間転写ベルトに対面させて縦方向に配列することによりフルカラーの画像を形成する、いわゆる、タンデム型カラー画像形成装置1である。この画像形成装置1は、所謂、複合機(MFP)として利用することができる。
画像形成装置1は、画像入力部10、画像形成部と、印刷画像読取ユニット40と、マーキング部60と、制御部70と、操作表示部80と、排紙部100とを主体に構成されている。
画像入力部10は、元画像、すなわち、画像形成の対象となる画像に相当する画像データが入力される。この画像入力部10としては、例えば原稿読取装置を挙げることができる。原稿読取装置は、自動原稿送り装置(図示せず)を有し、自動原稿送り装置によって搬送される原稿の画像を読み取り、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)に対応する色成分の画像データを得る。画像入力部10に入力された画像データは、制御部70に出力される。
なお、画像入力部10に入力される画像データとしては、画像形成装置1に接続されたパーソナルコンピュータから出力されたものや、USBメモリといった可搬性の記録媒体に格納されたものであってもよい。一般に、原稿読取装置により光学的に読み取った場合と比較して、パーソナルコンピュータから入力される画像データは、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)に対応する色成分で構成されている。
画像形成部は、画像入力部10に入力された画像データに基づいて、用紙Pに画像を形成する機能を担っており、例えば、露光部15Y,15M,15C,15K、帯電・現像ユニット20Y,20M,20C,20K、中間転写ベルト23、定着装置30を主体に構成されている。
個々の露光部15Y,15M,15C,15Kは、レーザ光源、ポリゴンミラー、複数のレンズ等から構成される。各露光部15Y,15M,15C,15Kは、画像データをもとに制御部70から出力される出力情報に対応して、後述する感光体ドラム21Y,21M,21C,21Kの表面をレーザビームにより走査露光する。
帯電・現像ユニット20Yは、感光体ドラム21Yと、その周辺に配置されている帯電・現像部22Yを主体に構成されており、イエロー(Y)に対応する画像を感光体ドラム21Y上に形成する。また、残余の帯電・現像ユニット20M,20C,20Kも、帯電・現像ユニット20Yと同様な構成であり、感光体ドラム21M,21C,21Kの周辺に、帯電・現像部22M,22C,22Kがそれぞれ配置されており、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)に対応する画像を感光体ドラム21M,21C,21K上にそれぞれ形成する。
各感光体ドラム21Y,21M,21C,21Kは、帯電・現像部22Y,22,22C,22Kによりその表面が一様に帯電させられており、上述した露光部15Y,15M,15C,15Kによる走査露光により、個々の感光体ドラム21Y,21M,21C,21Kには潜像が形成される。さらに、帯電・現像部22Y,22,22C,22Kは、トナーで現像することによって感光体ドラム21Y,21M,21C,21K上の潜像を顕像化する。これにより、各感光体ドラム21Y,21M,21C,21K上には画像(トナー画像)が形成される。個々の感光体ドラム21Y,21M,21C,21K上に形成された画像は、中間転写ベルト23上の所定位置に逐次転写され、これにより、各色の画像が重ね合わせられた画像が形成される。
中間転写ベルト23上に転写された画像は、転写ローラー24により、所定のタイミングで搬送される用紙Pに対して転写される。
給紙部50は一つ以上の給紙トレイ51から構成されており、各給紙トレイ51には用紙Pが収容されている。この給紙部50は、ユーザによって選択された用紙Pを給紙トレイ51から一枚ずつ給紙する。給紙トレイ51から給紙された用紙Pは、搬送ローラーにより機内を搬送されることにより、転写ローラー24により用紙Pに画像が転写される転写位置へと供給され、その後、定着装置30へと供給される。
定着装置30は、転写された画像を用紙Pに定着させる装置であり、例えば、互いに圧接された一対の定着部材と、当該定着部材の一方又は双方を加熱する加熱手段とで構成されている。この定着装置30は、用紙Pの搬送過程において、一対の定着部材のニップ部に用紙Pを通過させることにより、当該ニップ部による加圧と定着部材の有する熱との作用を通じて、画像を用紙Pに定着させる。定着処理がなされた用紙Pは、搬送方向の下流側へと搬送される。
図2は、印刷画像読取ユニット40の構成を模式的に示すブロック図である。印刷画像読取ユニット40は、画像形成部、具体的には、定着装置30よりも下流側の用紙搬送経路に設けられており、読取センサー41と、画像判定部42と、判定パラメータ部43とを主体に構成されている。
読取センサー41は、用紙搬送経路の上方に配置されており、画像形成部から出力された用紙P(印刷物)を対象として当該用紙Pに形成された画像(印刷画像)を読み取るものである(印刷画像読取部)。読取センサー41は、例えば、1画素毎に光電変換する複数の撮像素子を、用紙搬送方向と直交する方向(用紙幅方向)に一次元状に並べて配置させたカラーラインセンサーで構成されている。この読取センサー41は、用紙幅方向の1ライン単位で印刷画像を読み取り、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)に対応する色成分の印刷画像データを生成する。生成された印刷画像データは、画像判定部42に出力される。
画像判定部42は、画像判定部42から印刷画像データを読み込むとともに、判定パラメータ部43から出力禁止画像データを読み込む。そして、画像判定部42は、これらのデータに基づいて、読み取った印刷画像と出力禁止画像とを比較して、印刷物についての出力許否を判定する(印刷画像判定部)。出力許否の判定結果は、制御部70に出力される。
判定パラメータ部43は、出力禁止画像データ、すなわち、予め設定された出力禁止画像を規定するパラメータを保持する。ここで、出力禁止画像とは、紙幣といった複写が禁止された物に対応する画像であり、偽造防止の観点から印刷物の出力を禁止する必要がある画像である。判定パラメータ部43には、例えば、お札等の特徴を示す画像を規定するパラメータが記憶されている。出力禁止画像データは、読取センサー41が印刷画像を読み取った場合と同様に、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)に対応する色成分から構成されている。
再び図1に示すように、マーキング部60は、印刷物に所定のマークを施すものであり、印刷画像読取ユニット40よりも下流側の用紙搬送経路上に設けられている。マーキング部60は、出力禁止画像を有する印刷物に所定のマークを施すことで、当該印刷物の利用を不可能とする機能を担っている。ここで、所定のマークには、文字や記号のみならず、例えば印刷物全域の塗りつぶしといったように、所定の形状、模様及び色彩で形成されるマークを含むものとする。マーキング部60としては、インクジェットプリンターや、スタンプ等を挙げることができる。
マーキング部60を通過した印刷物は、排紙ローラー55により、排紙部100に排出される。また、用紙P(印刷物)の裏面にも画像形成を行う場合、用紙表面に対する画像形成を終えた用紙Pは、ガイド部材(図示せず)により、下方にある反転ローラー56に搬送される。反転部である反転ローラー56は、搬送された用紙Pの後端を挟持した後、逆送することによって用紙Pの表裏を反転させて、再給紙搬送路57に送り出す。この再給紙搬送路57により、表裏が反転された用紙Pが、再度転写位置へと搬送される。なお、本実施形態の構成では、反転ローラー56をバイパスして用紙Pを再給紙搬送路57に供給することも可能であり、この場合、用紙Pの表裏の反転を行うことなく、当該用紙Pを再度転写位置へと搬送することができる。
制御部70は、画像形成装置1を統合的に制御する機能を担っている。例えば、制御部70は、CPU、ROMやRAMなどのメモリ、補助記憶装置としてのHDD(Hard Disk Drive)、通信I/F部などを備えるコンピューターであり、これらの要素はバスを介して相互に接続されている。
制御部70は、画像入力部10、画像形成部などを制御することにより、画像データ及びこれに関連付けられた印刷ジョブに基づいて、用紙Pに画像を形成する。印刷ジョブには、印刷部数、片面・両面の印刷種別、用紙Pの種類(例えば、斤量)、画像の濃度や倍率などといった情報が含まれている。
また、本実施形態の特徴の一つとして、制御部70は、印刷画像読取ユニット40の画像判定部42の判定結果に基づいて、印刷物に対する出力動作を制御する。制御部70は、通常、出力動作として、画像データ及び印刷ジョブに応じた印刷物をユーザが利用可能な状態で出力する。ただし、制御部70は、画像判定部42によって出力不許可が判定された場合に実行する出力動作を、出力許可が判定された場合に実行する出力動作(通常の出力動作)とは異ならせることとしている。
操作表示部80は、例えば、ディスプレイ上に表示される情報に従い、入力操作を行うことが可能なタッチパネルである。操作表示部80は、ユーザの入力操作を通じて、各種の情報を制御部70に出力する。また、操作表示部80は、制御部70に制御されることにより、所定の情報を表示し、これにより、ユーザに所定の情報を提示する。
排紙部100は、印刷物が排出される用紙トレイ(図示せず)を備え、当該用紙トレイは、排紙ローラー55から排出された印刷物を積載する。
図3は、本実施形態に係る画像形成装置1の動作手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、印刷ジョブの実行に伴い開始される。まず、ステップ10(S10)において、画像入力部10に画像データが入力される。
ステップ11(S11)において、制御部70は、用紙Pの片面に相当する1ページあたりの画像出力準備を行う。この画像出力準備には、LUT設定、各種のレジスタ設定が含まれる。LUTは、画像入力部10によって生成されたレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)に対応する画像データを、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)に対応する画像データに色変換するテーブルであり、印刷ジョブに応じてカラー出力用LUT又はモノクロ出力用LUTが設定される。
ステップ12(S12)において、制御部70は、画像出力準備が完了したか否かを判断する。このステップ12において肯定判定された場合には、ステップ13(S13)に進む。一方、ステップ12において否定判定された場合には、ステップ12の処理を再度行う。
ステップ13(S13)において、制御部70は、用紙Pの給紙が可能であるか否かを判断する。このステップ13において肯定判定された場合には、ステップ14(S14)に進む。一方、ステップ13において否定判定された場合には、ステップ13の処理を再度行う。
ステップ14(S14)において、制御部70は、画像形成部を制御して、用紙Pに画像を形成する。
ステップ15(S15)において、印刷画像読取ユニット40の読取センサー41は、印刷画像を読み取り、印刷画像データを生成する。
ステップ16(S16)において、印刷画像読取ユニット40の画像判定部42は、読み取った印刷画像データと、判定パラメータ部43から読み込んだ出力禁止画像データとに基づいて、印刷物の出力許否を判定する。印刷画像に出力禁止画像が含まれている場合、画像判定部42は印刷物の出力許可を判定し、印刷画像に出力禁止画像が含まれていない場合、画像判定部42は印刷物の出力不許可を判定する。
ステップ17(S17)において、制御部70は、画像判定部42の判定結果を読み込み、印刷物を出力可能か否か判定する。画像判定部42により印刷物の出力許可が判定されている場合、ステップ17の肯定判定(印刷物の出力可能)に従い、後述するステップ19(S19)に進む。一方、画像判定部42により印刷物の出力不許可が判定されている場合には、ステップ17の否定判定(印刷物の出力禁止)に従い、ステップ18(S18)に進む。
ステップ18において、制御部70は、マーキング部60を制御して、印刷物に所定のマークを施す。マーキング部60が施すマークとしては、例えば、印刷画像を覆うようなベタ塗りや、偽造を示す文字等が挙げられる。
ステップ19(S19)において、制御部70は、現在読み取りを行った印刷物に裏面印刷を行うか否かを判断する。両面印刷の対象となる用紙Pであって、片面にしか画像形成がなされていない場合には、裏面印刷を行う必要があるため、ステップ19において肯定判定され、ステップ20(S20)に進む。一方、両面印刷の対象となる用紙Pであって両面に画像形成がなされている場合、又は、片面印刷の対象となる用紙Pである場合には、裏面印刷を行う必要がないため、ステップ19において否定判定され、ステップ21(S21)に進む。
ステップ20において、制御部70は、片面に画像が形成された用紙Pを反転ローラー56へと導き、用紙Pの表裏を反転させる。制御部70は、表裏を反転した用紙Pを転写位置へと再度搬送し、ステップ11の処理に戻る。
一方、ステップ21において、制御部70は、排紙部100へと印刷物を排紙する。
ステップ22において、制御部70は、出力禁止判定がなされているか否かを判断する。処理を開始してから現在までの間に、ステップ17において出力禁止の判定が1度以上なされた場合には、ステップ22において肯定判定され、ステップ23(S23)の処理に進む。一方、ステップ17において出力禁止の判定がなされていない場合には、ステップ22において否定判定され、ステップ25(S25)に進む。
ステップ23において、制御部70は、操作表示部80を制御して、印刷物に出力禁止画像が含まれていることをユーザに報知する。
ステップ24において、制御部70は、現在出力した印刷物が部の切れ目に該当するか否か、すなわち、1部あたりの印刷物のうちの最終の印刷物であるか否かを判定する。ステップ24において肯定判定された場合には、本ルーチンを終了する。一方、ステップ24において否定判定された場合には、ステップ11の処理に戻る。
一方、ステップ25において、制御部70は、全部数に対応する印刷物の出力が終了したか否かを判断する。このステップ25において肯定判定された場合には、本ルーチンを終了する。一方、ステップ25において否定判定された場合には、ステップ11の処理に戻る。
このように本実施形態において、印刷画像読取ユニット40の画像判定部42は、読取センサー41が読み取った印刷画像と、予め設定された出力禁止画像とを比較して、印刷物についての出力許否を判定する。また、制御部70は、画像判定部42の判定結果に基づいて、印刷物に対する出力動作を制御する。この場合、制御部70は、出力不許可が判定された場合に実行する出力動作を、出力許可が判定された場合に実行する出力動作とは異ならせることとしている。
このように本実施形態によれば、印刷画像読取ユニット40を通じて、判定対象となる画像のデータ形態が共通化されるので、単一形態のデータに対応する判定ロジックのみで、出力禁止画像を適切に判定することができる。また、一旦、出力禁止画像を含む印刷物を作成することとなるが、出力禁止画像を含むものとして出力不許可を判定した場合には、出力許可を判定した場合と比べて出力動作を異ならせることで、出力禁止画像を含む印刷物が利用可能になるといった事態を抑制することができる。
また、画像形成部の設定を変更することで、入力される画像データと較べて、実際に形成される印刷画像の色合いが異なることもある。例えば、このような変更が不正の意図を持って行われた場合には、入力される画像データは出力禁止画像と見なせない場合でも、実際の印刷画像が出力禁止画像となるという事態も起こりえる。この点、本実施形態によれば、実際の印刷画像を読み取りことで、このような巧妙な偽造をも防止することができる。
また、本実施形態によれば、制御部70は、出力不許可が判定された場合には、印刷物に所定のマークを施す処理を行い、出力許可が判定された場合には、この処理を行わないこととしている。かかる構成によれば、所定のマークを施すことにより、印刷物としての利用を妨げることができるので、印刷物の偽造を抑止することができる。
なお、上述した実施形態では、全ての印刷物を対象として、印刷画像読取ユニット40が処理を実行するが、つぎのような変更を加えることができる。例えば、画像調整のためにテストパターンを形成した用紙Pを出力する場合、冊子の作成といったようにインサート紙、白紙といったように画像を形成していない用紙Pを出力する場合、モノクロ印刷にて画像を形成した用紙Pを出力する場合などである。このように、ユーザが指定する画像を含み得ないこと、あるいは、完全な状態で紙幣の再現を行えないことが明らかである場合には、当該印刷物について印刷画像読取ユニット40による処理を行わないとしてもよい。
このように、印刷画像読取ユニット40は、画像形成部の動作モードに基づいて、画像形成部により形成される画像が出力禁止画像とは異なることを判定した場合には、読取センサー41による読み取り動作を実行させないとしてもよい。これにより、紙幣等の偽造の可能性が明らかにない場合において、印刷画像読取ユニット40による不要な処理の実行を抑制することができる。
(第2の実施形態)
以下、第2の実施形態に係る画像形成装置1について説明する。この第2の実施形態に係る画像形成装置1が、第1の実施形態のそれと相違する点は、マーキング部60を利用せずに、その機能を画像形成部にて実現することである。なお、第1の実施形態と共通する構成については説明を省略することとし、以下相違点を中心に説明を行う。なお、本実施形態においてマーキング部60は省略されてもよい。
図4は、本実施形態に係る画像形成装置1の動作手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、画像形成の開始に伴い実行される。まず、ステップ30(S30)において、画像入力部10に画像データが入力される。
ステップ31(S31)において、制御部70は、用紙Pの片面に相当する1ページあたりの画像出力準備を行う。この画像出力準備には、各種のレジスタ設定が含まれ、LUT設定は後述する処理において実行される。
ステップ32(S32)において、制御部70は、出力禁止フラグFlagが「0」であるか否かを判断する。この出力禁止フラグFlagは、通常「0」に設定されているが、出力禁止判定後の画像形成の実行時、すなわち、マーク形成時(ステップ41(S41)において否定判定される場合)には「1」にセットされる。
このステップ32において肯定判定された場合、すなわち、出力禁止フラグFlagが「0」にセットされている場合には、ステップ33(S33)に進む。一方、ステップ32において否定判定された場合、すなわち、出力禁止フラグFlagが「1」にセットされている場合には、ステップ34(S34)に進む。
ステップ33において、制御部70は、通常LUT設定を行う。具体的には、制御部70は、印刷ジョブに応じてカラー出力用LUT又はモノクロ出力用LUTを設定する。
ステップ34において、制御部70は、出力禁止用LUT設定を行う。出力禁止用LUTは、画像形成の対象となる用紙Pに黒色などベタ塗りを行うために、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)に対応する画像データを、所定の色に対応する画像データに色変換するテーブルである。なお、制御部70は、出力禁止用LUT設定を行ったら、出力禁止フラグFlagを「0」にリセットする。
ステップ35(S35)乃至ステップ39(S39)の処理は、第1の実施形態に示すステップ12乃至ステップ16の処理と対応する。
ステップ40(S40)において、制御部70は、現在読み取りを行った用紙Pに裏面印刷を行うか否かを判断する。両面印刷の対象となる用紙Pであって、片面にしか画像形成がなされていない場合には、裏面印刷を行う必要があるため、ステップ40において肯定判定され、ステップ41に進む。一方、両面印刷の対象となる用紙Pであって両面に画像形成がなされている場合、又は、片面印刷の対象となる用紙Pである場合には、裏面印刷を行う必要がないため、ステップ40において否定判定され、ステップ43(S43)に進む。
ステップ41において、制御部70は、画像判定部42の判定結果を読み込み、印刷物を出力可能か否か判定する。画像判定部42により印刷物の出力許可が判定されている場合、ステップ41の肯定判定(印刷物の出力可能)に従い、後述するステップ42(S42)に進む。一方、画像判定部42により印刷物の出力不許可が判定されている場合には、ステップ41の否定判定(印刷物の出力禁止)に従い、ステップ31の処理に戻る。この場合、制御部70は、上述した出力禁止フラグFlagを「1」にセットするとともに、用紙Pの表裏の反転を行うことなく、当該用紙Pを転写位置へと再度搬送した上で、ステップ31の処理に戻る。
ステップ42において、制御部70は、片面に画像が形成された用紙Pを反転ローラー56へと導き、用紙Pの表裏を反転させる。そして、制御部70は、表裏を反転した用紙Pを再度転写位置へと搬送し、ステップ31の処理に戻る。
ステップ43(S43)乃至ステップ47(S47)の処理は、第1の実施形態に示すステップ21乃至ステップ25の処理と対応する。
このように本実施形態において、制御部70は、出力不許可が判定された場合には、反転ローラー56をバイパスさせて画像形成部へと用紙Pを再搬送し、画像形成部により用紙Pの一方の面に所定のマークを施す処理を行う。一方、制御部70は、出力許可が判定された場合には、反転ローラー56にて用紙Pの表裏を反転させた後に画像形成部へと用紙Pを再搬送し、画像形成部により用紙Pの他方の面に画像を形成する処理を行う。
かかる構成によれば、反転ローラー56を経由させずに、画像形成部へと用紙Pを再搬送することにより、当該画像形成部の画像形成機能を利用して所定のマークを施すことができる。これにより、印刷物としての利用を妨げることができるので、印刷物の偽造を抑止することができる。
また、上述の構成によれば、両面印刷における用紙表面への画像形成時に、出力不許可が判定された場合には、表裏の反転を除く裏面への画像形成プロセスを通じて、当該用紙表面に所定のマークを形成することができる。これに対して、両面印刷における用紙裏面における画像形成時に、出力不許可が判定された場合には、上述の通り、表裏の反転を除く再搬送を通じて、当該用紙裏面に所定のマークを施してもよいし、第1の実施形態に示すようにマーキング部60を通じて所定のマークを施してもよい。ここで、後続の用紙Pに対する画像形成が控えているようなシーンでは、裏面を対象とする再搬送を回避することができるので、マーキング部60を利用することが好ましい。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態に係る画像形成装置1について説明する。この第3の実施形態に係る画像形成装置1が、第1の実施形態のそれと相違する点は、印刷物の出力禁止を判定した場合に印刷物に対して実行する処理の内容である。なお、第1の実施形態と共通する構成については説明を省略することとし、以下相違点を中心に説明を行う。なお、本実施形態においてマーキング部60は省略されてもよい。
図5は、第3の実施形態に係る画像形成装置1を模式的に示す構成図である。本実施形態において、画像形成装置1に係る排紙部100は、第1の排紙部としての通常排紙トレイ110と、第2の排紙部としての出力禁止用排紙トレイ120とで構成されており、排紙ローラー55からの印刷物は、通常排紙トレイ110又は出力禁止用排紙トレイ120に排出される。具体的には、出力可能と判定された印刷物は、通常排紙トレイ110に排出され、一方、出力禁止と判定された印刷物は、出力禁止用排紙トレイ120に排出される。
通常排紙トレイ110は、印刷物をユーザが利用可能にするためのトレイである。これに対して、出力禁止用排紙トレイ120は、印刷物をユーザに利用不可能にするためのトレイであり、例えば、ロック機能付きのトレイボックスや、シュレッダー機能付きのトレイボックスを用いることができる。
図6は、第3の実施形態に係る画像形成装置1の動作手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、画像形成の開始に伴い実行される。まず、ステップ50(S50)乃至ステップ56(S56)の処理は、第1の実施形態に示すステップ10乃至ステップ16の処理と対応する。
ステップ57(S57)において、制御部70は、現在読み取りを行った印刷物(用紙P)に裏面印刷を行うか否かを判断する。両面印刷の対象となる用紙Pであって、片面にしか画像形成がなされていない場合には、裏面印刷を行う必要があるため、ステップ57において肯定判定され、ステップ58(S58)に進む。一方、両面印刷の対象となる用紙Pであって両面に画像形成がなされている場合、又は、片面印刷の対象となる用紙Pである場合には、裏面印刷を行う必要がないため、ステップ57において否定判定され、ステップ60(S60)に進む。
ステップ58(S58)において、制御部70は、画像判定部42の判定結果を読み込み、印刷物を出力可能か否か判定する。画像判定部42により印刷物の出力許可が判定されている場合、ステップ58の肯定判定(印刷物の出力可能)に従い、ステップ59(S59)に進む。一方、画像判定部42により印刷物の出力不許可が判定されている場合には、ステップ58の否定判定(印刷物の出力禁止)に従い、ステップ60に進む。
ステップ59において、制御部70は、片面に画像が形成された用紙Pを反転ローラー56へと導き、用紙Pの表裏を反転させる。そして、制御部70は、表裏を反転した用紙Pを再度転写位置へと搬送し、ステップ51の処理に戻る。
ステップ60(S60)において、制御部70は、排紙処理を行う。具体的には、制御部70は、印刷物が出力可能と判定されている場合には、当該印刷物を通常排紙トレイ110に排紙する。一方、制御部70は、印刷物が出力禁止と判定されている場合には、当該印刷物を出力禁止用排紙トレイ120に排紙する。
ステップ61(S61)乃至ステップ64(S64)の処理は、第1の実施形態に示すステップ21乃至ステップ25の処理と対応する。
このように本実施形態において、制御部70は、出力不許可が判定された場合には、印刷物を出力禁止用排紙トレイ120に排出する処理を行い、出力許可が判定された場合には、印刷物を通常排紙トレイ110に排出する処理を行う。
かかる構成によれば、出力不許可が判定された場合には、印刷物が通常排紙トレイ110とは異なる出力禁止用排紙トレイ120に排出されることとなるので、当該印刷物の利用を制限することができる。
また、出力禁止用排紙トレイ120は、排出された印刷物を取り出すことができないロック機能、又は、印刷物を細切れにするシュレッダー機能を備えている。かかる構成によれば、印刷物としての利用を妨げることができるので、印刷物の偽造を抑止することができる。
なお、両面印刷における用紙表面への画像形成時に、出力不許可が判定された場合には、出力禁止用排紙トレイ120への印刷物の排紙を即座に行わず、裏面画像の形成を行った後に、当該印刷物を出力禁止用排紙トレイ120へと排紙してもよい。これにより、画像形成プロセスにともなう用紙Pの流れを変更することなく、出力禁止動作を実現することができる。これにより、大幅なシステム変更を不要とすることができる。
(第4の実施形態)
以下、第4の実施形態に係る画像形成装置1について説明する。この第4の実施形態に係る画像形成装置1が、第1の実施形態のそれと相違する点は、画像入力部10に入力される画像データに基づいて出力禁止画像を判定することにより、重畳的に判定を行うことにある。なお、第1の実施形態と共通する構成については説明を省略することとし、以下相違点を中心に説明を行う。
図7は、第4の実施形態に係る画像形成装置1を模式的に示す構成図である。本実施形態に係る画像形成装置1は、入力画像読取ユニット11をさらに備えており、画像入力部10に入力された画像データは、入力画像読取ユニット11及び制御部70に入力される。入力画像読取ユニット11は、画像入力部10に入力された画像データを読み取る。そして、入力画像読取ユニット11は、画像データから読み取った画像と、出力禁止画像とに基づいて、印刷物の出力許否を判定する。出力許否の判定結果は、制御部70に出力される。
ここで、入力画像読取ユニット11は、出力禁止画像データ、すなわち、予め設定された出力禁止画像を規定するパラメータを保持する。ここで、出力禁止画像とは、紙幣といった複写が禁止された物に対応する画像であり、偽造防止の観点から印刷物の出力を禁止する必要がある画像である。入力画像読取ユニット11には、例えば、お札等の特徴を示す画像を規定するパラメータが記憶されている。この出力禁止画像データは、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)に対応する色成分から構成されている。
入力画像読取ユニット11が保持するパラメータは、(1)画像入力部10に出力禁止画像に対応する基本チャートデータを入力し、(2)基本チャートデータに基づいて当該データに対応するパラメータを作成する、というプロセスを通じて取得される。
制御部70は、入力画像読取ユニット11の判定結果を読み込み、印刷物を出力可能か否か判定する。画像判定部42により印刷物の出力許可が判定されている場合、印刷物の出力可能を判定し、一方、画像判定部42により印刷物の出力不許可が判定されている場合には、印刷物の出力禁止を判定する。
このように本実施形態によれば、元画像である入力側の画像を対象として、出力禁止画像であるか否かを判定することにより、出力禁止判定を重畳的に行うことができる。これにより、偽造行為を有効に防止することができる。また、入力側で出力禁止を判定した場合には、不要な画像形成を行う前に、動作を停止することができるので、用紙Pの無駄遣いや不要なトナー消費を抑制することができる。また、入力側の判定をすり抜けてしまうような場合でも、印刷画像の読み取りを通じて、瀬戸際で出力禁止判定を行えるので、偽造行為を有効に防止することができる。
なお、印刷画像読取ユニット40の判定パラメータ部43が保持するパラメータは、(1)画像入力部10に出力禁止画像に対応する基本チャートデータを入力し、(2)基本チャートデータに基づいて画像形成部が画像形成を行い、(3)読取センサー41により生成された印刷画像データに基づいて当該データに対応するパラメータを作成する、というプロセスを通じて取得される。そのため、印刷画像読取ユニット40が保持する出力禁止画像のパラメータと、入力画像読取ユニット11が保持する出力禁止画像のパラメータを、同一の画像であっても異なるものとなっている。
以上、本発明の実施形態に係る画像形成装置について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能であることはいうまでもない。上述した実施形態では、印刷画像読取ユニットを画像形成装置の構成の一つとしたが、当該印刷画像読取ユニットの機能を備える用紙処理装置と、通常の画像形成装置とで構成される画像形成システムとして実現してもよい。この場合、用紙処理装置は、印刷画像読取ユニットに示す構成に加え、画像判定部の判定結果に基づいて画像形成装置から出力された用紙に対する処理動作を制御する制御部をさらに有することとなる。この制御部は、出力不許可が判定された場合に実行する処理動作を、出力許可が判定された場合に実行する処理動作とは異ならせることとなる。このような画像形成システム、あるいは、用紙処理装置それ自体が本発明の一部として機能することとなる。
1 画像形成装置
10 画像入力部
15Y〜15K 露光部
20Y〜20K 帯電・現像ユニット
21Y〜21K 感光体ドラム
22Y〜22K 帯電・現像部
23 中間転写ベルト
24 転写ローラー
30 定着装置
40 印刷画像読取ユニット
41 読取センサー
42 画像判定部
43 判定パラメータ部
50 給紙部
51 給紙トレイ
55 排紙ローラー
56 反転ローラー
57 再給紙搬送路
60 マーキング部
70 制御部
80 操作表示部
100 排紙部
110 通常排紙トレイ
120 出力禁止用排紙トレイ

Claims (9)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部から出力された用紙を対象として、当該用紙に形成された画像を読み取る印刷画像読取部と、
    前記印刷画像読取部が読み取った画像と、予め設定された出力禁止画像とを比較して、前記画像形成部から出力された用紙についての出力許否を判定する印刷画像判定部と、
    前記印刷画像判定部の判定結果に基づいて、前記画像形成部から出力された用紙に対する出力動作を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、出力不許可が判定された場合に実行する出力動作を、出力許可が判定された場合に実行する出力動作とは異ならせることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御部は、出力不許可が判定された場合には、前記画像形成部から出力された用紙に所定のマークを施す処理を行い、出力許可が判定された場合には、前記画像形成部から出力された用紙に前記所定のマークを施す処理を行わないことを特徴とする請求項1に記載された画像形成装置。
  3. 前記画像形成部から出力された用紙が排出される第1の排紙部と、
    前記画像形成部から出力された用紙が排出される、前記第1の排紙部とは異なる第2の排紙部と、をさらに有し、
    前記制御部は、出力不許可が判定された場合には、前記画像形成部から出力された用紙を前記第2の排紙部に排出する処理を行い、出力許可が判定された場合には、前記画像形成部から出力された用紙を前記第1の排紙部に排出する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載された画像形成装置。
  4. 前記第2の排紙部は、排出された用紙を取り出すことができないロック機能を備える、又は、排出された用紙を細切れにするシュレッダー機能を備えることを特徴とする請求項3に記載された画像形成装置。
  5. 前記画像形成部から出力された用紙の表裏を反転させる反転部をさらに有し、
    前記制御部は、出力不許可が判定された場合には、前記反転部をバイパスさせて前記画像形成部へと用紙を再搬送し、前記画像形成部により用紙の一方の面に所定のマークを施す処理を行い、出力許可が判定された場合には、前記反転部にて用紙の表裏を反転させた後に前記画像形成部へと用紙を再搬送し、前記画像形成部により用紙の他方の面に画像を形成する処理を行うことを特徴とする請求項1に記載された画像形成装置。
  6. 前記制御部は、出力不許可が判定された場合には、当該出力不許可が判定された用紙を含む部の出力が終了した後に、前記画像形成部による画像形成動作を終了させることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載された画像形成装置。
  7. 前記印刷画像判定部は、前記画像形成部の動作モードに基づいて、当該画像形成部により形成される画像が前記出力禁止画像とは異なることを判定した場合には、前記印刷画像読取部による読み取り動作を実行させないことを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載された画像形成装置。
  8. 前記画像形成部による画像の形成対象となる画像を入力する画像入力部と、
    前記画像入力部に入力された画像を読み取る入力画像読取部と、
    前記入力画像読取部が読み取った画像と、予め設定された出力禁止画像とを比較して、前記画像形成部による画像形成の許否を判定する入力画像判定部と、
    をさらに有することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載された画像形成装置。
  9. 用紙に画像を形成する画像形成装置と、
    前記画像形成装置から出力された用紙を処理する用紙処理装置とを有し、
    前記用紙処理装置は、
    前記画像形成装置から出力された用紙を対象として、当該用紙に形成された画像を読み取る印刷画像読取部と、
    前記印刷画像読取部が読み取った画像と、予め設定された出力禁止画像とを比較して、前記画像形成装置から出力された用紙についての出力許否を判定する印刷画像判定部と、
    前記印刷画像判定部の判定結果に基づいて、前記画像形成装置から出力された用紙に対する処理動作を制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、出力不許可が判定された場合に実行する処理動作を、出力許可が判定された場合に実行する処理動作とは異ならせることを特徴とする画像形成システム。
JP2012270357A 2012-12-11 2012-12-11 画像形成装置及び画像形成システム Active JP6123262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012270357A JP6123262B2 (ja) 2012-12-11 2012-12-11 画像形成装置及び画像形成システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012270357A JP6123262B2 (ja) 2012-12-11 2012-12-11 画像形成装置及び画像形成システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014113775A true JP2014113775A (ja) 2014-06-26
JP6123262B2 JP6123262B2 (ja) 2017-05-10

Family

ID=51170313

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012270357A Active JP6123262B2 (ja) 2012-12-11 2012-12-11 画像形成装置及び画像形成システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6123262B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220044637A (ko) 2020-10-02 2022-04-11 후지필름 비즈니스 이노베이션 가부시끼가이샤 정보 판독 장치, 및 화상 형성 장치

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0273283A (ja) * 1988-09-08 1990-03-13 Canon Inc 画像記録装置
JPH0670156A (ja) * 1992-08-16 1994-03-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2000177185A (ja) * 1998-12-14 2000-06-27 Canon Inc 印刷装置および印刷方法、並びに印刷制御プログラムを記録した記録媒体
JP2000232576A (ja) * 1999-02-09 2000-08-22 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置
JP2003280469A (ja) * 2002-03-20 2003-10-02 Fuji Xerox Co Ltd 画像読取装置および複写装置
JP2003330650A (ja) * 2002-05-08 2003-11-21 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
JP2004074580A (ja) * 2002-08-19 2004-03-11 Canon Inc 出力装置
JP2004112627A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、情報処理装置、画像形成装置や情報処理装置に使用される接続デバイス
JP2004202737A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2006082398A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Fuji Xerox Co Ltd 印刷装置
US20120262748A1 (en) * 2011-04-13 2012-10-18 Xerox Corporation System and method of processing documents protected under a digital rights management scheme

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0273283A (ja) * 1988-09-08 1990-03-13 Canon Inc 画像記録装置
JPH0670156A (ja) * 1992-08-16 1994-03-11 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2000177185A (ja) * 1998-12-14 2000-06-27 Canon Inc 印刷装置および印刷方法、並びに印刷制御プログラムを記録した記録媒体
JP2000232576A (ja) * 1999-02-09 2000-08-22 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置
JP2003280469A (ja) * 2002-03-20 2003-10-02 Fuji Xerox Co Ltd 画像読取装置および複写装置
JP2003330650A (ja) * 2002-05-08 2003-11-21 Ricoh Co Ltd 画像処理装置
JP2004074580A (ja) * 2002-08-19 2004-03-11 Canon Inc 出力装置
JP2004112627A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置、情報処理装置、画像形成装置や情報処理装置に使用される接続デバイス
JP2004202737A (ja) * 2002-12-24 2004-07-22 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2006082398A (ja) * 2004-09-16 2006-03-30 Fuji Xerox Co Ltd 印刷装置
US20120262748A1 (en) * 2011-04-13 2012-10-18 Xerox Corporation System and method of processing documents protected under a digital rights management scheme

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20220044637A (ko) 2020-10-02 2022-04-11 후지필름 비즈니스 이노베이션 가부시끼가이샤 정보 판독 장치, 및 화상 형성 장치
US11323583B2 (en) 2020-10-02 2022-05-03 Fujifilm Business Innovation Corp. Information reading device and image forming apparatus for applying detection object to recording medium according to degree of confidentiality

Also Published As

Publication number Publication date
JP6123262B2 (ja) 2017-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4434524B2 (ja) 画像形成装置
JP5594995B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム
JP4424357B2 (ja) 画像形成装置、画像形成方法、および、画像形成用プログラム
JP7480591B2 (ja) 検査装置、画像形成システム、検査方法、および検査プログラム
JP6050842B2 (ja) 画像形成装置
JP6123262B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成システム
US20080174801A1 (en) Image Forming Data Preprocessing System, Image Forming Apparatus and Computer
US10250769B2 (en) Image forming apparatus using decolorable and non-decolorable toner for printing acquired images
US9064206B2 (en) Image forming apparatus that prints image data including color code symbol
JP2010253745A (ja) 画像形成装置及び表裏見当ズレ確認用紙出力方法
JP2012236280A (ja) 印刷システム
JP5909113B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
KR101266383B1 (ko) 작업 대상 원고의 위조 방지 방법 및 작업 대상 원고의위조 방지 기능을 가지는 양면인쇄가 가능한 복합기
US20120201548A1 (en) Image forming apparatus, control method therefor and storage medium
JP4030551B2 (ja) 画像検出装置
JP7334413B2 (ja) 制御装置および判断方法
US10498912B2 (en) Image forming device, multifunction peripheral, and control method of image forming device
JP2013186376A (ja) 印刷装置及び印刷方法並びに印刷方法を実行するプログラム
JP6036332B2 (ja) 画像形成装置
JP2023107322A (ja) 画像形成装置
JP4355541B2 (ja) 出力カウント方法、画像形成装置およびプログラム
JP2006279293A (ja) 画像形成装置および情報の秘匿方法
JP2010173219A (ja) 画像形成装置およびジャム処理制御方法
JP5764582B2 (ja) 画像形成装置
JP2020181138A (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150625

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160526

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160607

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160720

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161215

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170320

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6123262

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150