JP2014111268A - 鋳造初期の鋳片冷却方法 - Google Patents

鋳造初期の鋳片冷却方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014111268A
JP2014111268A JP2012266293A JP2012266293A JP2014111268A JP 2014111268 A JP2014111268 A JP 2014111268A JP 2012266293 A JP2012266293 A JP 2012266293A JP 2012266293 A JP2012266293 A JP 2012266293A JP 2014111268 A JP2014111268 A JP 2014111268A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slab
casting
cooling water
cooling
amount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012266293A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5808313B2 (ja
Inventor
Masaru Ishihara
優 石原
Masahiko Terauchi
雅彦 寺内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP2012266293A priority Critical patent/JP5808313B2/ja
Publication of JP2014111268A publication Critical patent/JP2014111268A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5808313B2 publication Critical patent/JP5808313B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Continuous Casting (AREA)

Abstract

【課題】鋳片最ボトム部の反りを防止するとともに品質を良好にする。
【解決手段】垂直曲げ型連続鋳造機100を用いてスラブ鋳片を鋳造する。ここで、鋳造開始後、目標とする鋳造速度に達するまでの増速加速度を0.10[m/min.]以上0.70[m/min.]以下とし、鋳造開始から鋳片の最ボトム部が二次冷却帯の終端部に達するまでにおいて、鋳片の最ボトム部から最トップ部に向かって1.0[m]の範囲の領域を下記冷却条件で冷却する。(i)垂直部11の平均冷却水量Wav1。2.5≦Wav1[m/m・Hr]≦5.7。(ii)曲げ部12、円弧部13及び矯正部14の冷却水量W;0.2≦W[m/m・Hr]≦2.2。(iii)二次冷却帯におけるIN側の冷却水量WINとOUT側の冷却水量WOUTの水量比W(=WIN/WOUT);0.91<W≦1.20。
【選択図】図1

Description

本発明は、連続鋳造初期における鋳片の冷却方法に関する。
垂直曲げ型連続鋳造機を用いた鋳造では、鋳型内に注入された溶鋼は、鋳型内で冷却され表面部のみが凝固した状態となり(一次冷却)、その後、鋳型下部から引き抜かれる。そして、垂直部、曲げ部、円弧部及び矯正部を経て水平方向に引き出されることにより、鋳片が連続的に鋳造される。上記垂直部以降では、鋳片に冷却水が噴霧され(二次冷却)、鋳片内部まで凝固が促進される。そして、垂直部以降の二次冷却帯において冷却水量を調整する方法が従来から提案されている。
例えば、特許文献1では、垂直部〜矯正部で鋳片ボトム部(先端部)に冷却水を噴霧するタイミングを遅らせて、鋳片先端部への噴霧量を少なくしている。これにより、鋳片先端部が曲げ部や矯正部で屈曲しやすいようにしている。
また、特許文献2では、鋳造終了方法において、特許文献1(ボトム部)と反対側の位置である鋳片最トップ部(後端部)に噴霧する冷却水量を規定している。この方法では、冷却水量に加え、鋳造終了時の鋳造速度をも規定することにより、最トップ部において、過冷却が生じたり、表面割れ・表面疵が生じたりすることを防いでいる。
また、特許文献3〜5には、連続鋳造機の曲げ内側(IN側)の冷却水量と曲げ外側(OUT側)の冷却水量とを相対的に制御する方法が開示されている。例えば、特許文献3では、鍛圧前に測定した鋳片上下面の温度をもとに二次冷却帯の水量を調整している。これにより、鍛圧時に生じる鋳片の反りを防止している。また、特許文献4では、鋳片のIN側をOUT側より強冷することで、鋳片の品質を良好にしている。さらに、特許文献5では、矯正部付近においてIN側とOUT側との冷却水量を相対的に制御することにより、鋳片に幅方向の反りが生じることを防止するとともに品質を良好にしている。
特許第3528505号 特許第4684204号 特開平6−339761号公報 特開昭55−5115号公報 特開昭52−9629号公報
特許文献1の鋳片ボトム部(先端部)は、最先端部を除いて製品化されるため、品質が良好であることが望まれる。しかしながら、特許文献1には、具体的な冷却水量について明記されておらず、また、鋳片ボトム部への噴霧量(冷却水量)を少なくしているため、冷却不足から内部割れ等の欠陥が生じる。その結果、良好な品質のものが得られない。また、噴霧量を少なくしても、二次冷却帯通過後に復熱による反り(上反り、下反り)が発生することがある。
ここで、特許文献2では、鋳片トップ部(後端部)に噴霧される冷却水量が規定されているが、鋳片トップ部は、ボトム部と逆の位置であり、鋳造終了時(鋳造末期)に二次冷却帯を通過する部分である。これに対して、特許文献1の鋳片ボトム部は鋳造初期に二次冷却帯を通過する部分であり、鋳造初期と鋳造終了時とでは鋳造条件が異なる。このため、特許文献2の冷却水量を、鋳造条件が異なる鋳片ボトム部(鋳造初期)に適用することは通常行われない。
また、特許文献3〜5には、IN側の冷却水量とOUT側の冷却水量とを相対的に制御すると記載されているだけであり、具体的な水量が明記されていない上に、鋳片ボトム部にも着目していない。
したがって、特許文献1〜5の方法では、鋳片ボトム部において、反りが発生するとともに品質を良好にすることができない。
そこで、本発明の目的は、鋳片ボトム部において、反りの発生を防止できるとともに品質を良好にすることができる冷却方法を提供する。
本発明の鋳造初期の冷却方法では、垂直曲げ型連続鋳造機を用いてスラブ鋳片を鋳造するに際して、鋳造開始後、目標とする鋳造速度に達するまでの増速加速度を0.10[m/min.]以上0.70[m/min.]以下の範囲とし、
鋳造開始から鋳片最ボトム部が二次冷却帯の終端部に達するまでの冷却条件について、
鋳片の最ボトム部から最トップ部に向かって1.0[m]の範囲にある領域に、
(i)鋳型直下から垂直部終了位置までに噴霧する平均冷却水量を2.5[m/m・Hr]以上5.7[m/m・Hr]以下とし、
(ii)曲げ部開始位置から矯正部終了位置までに噴霧する冷却水量が0.2[m/m・Hr]以上2.2[m/m・Hr]以下を常に満足するようにし、
(iii)二次冷却帯における曲げ内側の冷却水量を曲げ外側の冷却水量の0.91倍より大きく1.20倍以下とする、
の全ての条件を満足するようにする。
ここで、「鋳片最ボトム部」とは、鋳造初期にダミーバーが連結される鋳片先端部(ダミーバーに近い側の端部)であり、「鋳片最トップ部」とは、鋳片最ボトム部と反対側の端部(鋳片後端部)である。また、冷却水量は、単位時間[hour]に鋳片表面の単位面積[m]当たりに噴射される冷却水の量[m]であり、冷却密度とも呼ばれる。
このように、本発明では、二次冷却帯において、鋳片最ボトム部から1.0[m]の範囲の領域についての冷却条件を、「垂直部」と「曲げ部、円弧部及び矯正部」とでそれぞれ規定するとともに、IN側とOUT側との水量比を規定している。これにより、鋳片最ボトム部から1.0[m]の範囲の領域において、反りが発生するのを防止できるとともに良好な品質にすることができる。
なお、特許文献2の方法は、上述したように、鋳造終了方法であり、鋳造初期と異なる鋳造条件で実施される。したがって、本発明(鋳造初期)の対象である鋳片ボトム部と、特許文献2(鋳造終了時)の対象である鋳片トップ部とは、それぞれ異なる条件で鋳造される。よって、本発明と特許文献2とでは、異なる観点から冷却条件が導き出されており、異なる発明といえる。
本発明によると、鋳片ボトム部において、反りが発生することを防止できるとともに良好な品質にすることができる。
連続鋳造機の構成を示す模式図である。 (a),(b)は鋳造ボトム部を説明する模式図であり、(b)は(a)の点線で囲まれた部分の拡大図である。 本発明の冷却水量を説明する図である。 鋳片の上反り及び下反りを説明する模式図である。 実施例の冷却条件を示す図である。 実施例の冷却条件を示す図である。 比較例の冷却条件を示す図である。 比較例の冷却条件を示す図である。 比較例の冷却条件を示す図である。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
ここでは、本発明の一実施形態である連続鋳造方法及び鋳片ボトム部の冷却方法について、図1〜図4を参照しつつ説明する。
〔連続鋳造機〕
連続鋳造機100は、図1に示すように、垂直曲げ型連続鋳造機であって、タンディッシュ1と、タンディッシュ1の底部に取り付けられた浸漬ノズル2と、浸漬ノズル2の下部が配置された鋳型3と、鋳型3の直下から鋳造経路Qに沿って設けられた複数のロールとを備えている。鋳型3には、平面視において略矩形状の開口が形成されており、スラブ鋳片が鋳造可能となっている。
鋳造経路Qには、鋳型3直下から下流側に向かって、垂直部11、曲げ部12、円弧部13及び矯正部14が順に設けられている。ここで、本実施形態では、鋳造経路Qに沿って鋳型3に近い側を上流側と呼び、鋳型3に遠い側を下流側と呼ぶ。なお、図1では、連続鋳造機100の構成を模式的に示し、垂直部11〜矯正部14等の各経路部に数個のロールだけを図示しているが、実際は複数のロールが配置されている。
図1に示すように、垂直部11は、鋳型3直下から垂直下方向に延在し、複数のフットロール21が配置されている。曲げ部12は、曲率半径Rが徐々に小さくなるように曲がった部分であり、鋳片7を円弧状に曲げる複数のサポートロール22が配置されている。また、円弧部13は、曲率半径Rが一定の円弧状に形成され、複数のサポートロール23が配置されている。そして、矯正部14は、曲率半径Rが徐々に大きくなるように曲がった部分であり、鋳片を矯正する複数のサポートロール24が配置されている。また、矯正部14の下流側には、水平方向に延在した水平部15が設けられている。水平部15には、鋳片を下流側へ移送する複数の移送ロール25と、鋳片を引き抜くピンチロール26が配置されている。なお、ピンチロール26は、垂直部11、曲げ部12、円弧部13及び矯正部14に配置されていてもよい。また、鋳造方向に隣り合うロール間にはスプレーノズル5が配置されており、これらのスプレーノズル5によって2次冷却帯が構成されている。
次に、連続鋳造機100を用いた鋳造方法を説明する。
タンディッシュ1内に収容された溶鋼6を、浸漬ノズル2を介して鋳型3内に注入する(鋳造開始)。ここで、鋳型3底部には、予めダミーバーが設置されている。鋳型3内の溶鋼6は、冷却され、表面部(鋳型3と接する部分及びダミーバー上端部と接する部分)が凝固することにより、凝固シェルが形成された鋳片となる。その後、ダミーバーを下流側へ引き抜くと、鋳片は、ダミーバーに付随して鋳型3から引き出され、鋳型3直下に配置されたフットロール21に支持されながら垂直部11を通過し、曲げ部12でサポートロール22に支持されながら円弧状に曲げられる。そして、円弧部13でサポートロール23に保持されながら下流側へ移送された後、矯正部14でサポートロール24によって水平方向に向くように矯正される。その後、水平部15において、移送ロール25によって下流側に移送され、内部まで凝固したスラブ鋳片が鋳造される。
ここで、鋳造開始後は、鋳造速度が目標速度に達するまで、鋳片の引き抜き速度を増加させる。本発明では、鋳造速度が目標速度に達するまでの加速度を0.10[m/min.]以上0.70[m/min.]以下とする。上記加速度は、下記式で表される。
なお、鋳造開始後の加速度が0.10[m/min.]より小さい場合は、鋳型3内へ供給される溶鋼量が少ないため、鋳型3内の溶鋼表面付近に十分に熱が供給されない。その結果、溶鋼表面におけるディッケル(皮張り)の生成や、パウダーの滓化不足に伴う拘束性ブレイクアウトが発生する。一方、鋳造開始後の加速度が0.70[m/min.]より大きい場合は、鋳型3内における溶融フラックスの鋳片−鋳型間への流入不足が起こることにより、鋳片に縦割れが発生する結果、品質低下を招く。そこで、鋳造開始後、鋳造速度が目標速度に達するまでの加速度を0.10[m/min.]以上0.70[m/min.]以下とする。
また、鋳造開始から鋳片の最ボトム部が二次冷却帯の終端部に達するまでにおいて、鋳片の最ボトム部から最トップ部に向かって1mの範囲の領域(以下において「鋳片ボトム部」と呼ぶ)を下記の冷却条件で冷却する(図2に示す「鋳片ボトム部B」参照)。ここで、本発明では、冷却条件として、(i)垂直部11の平均冷却水量Wav1、(ii)曲げ部12、円弧部13及び矯正部14の冷却水量W、及び(iii)曲げ内側の冷却水量と曲げ外側の冷却水量との水量比Wを規定している。
また、鋳片の「最ボトム部」とは、図2(b)に示すように、鋳造初期にダミーバーが連結される端部(ダミーバーに近い側の端部)であり、鋳片最先端部を示す。これに対して、「最トップ部」とは、「最ボトム部」と反対側の端部であり、鋳片最後端部を示す。ここで、図2には、鋳片ボトム部Bが、ダミーバーが連結された状態で垂直部を通過する様子を示している。
なお、図2では、鋳片最ボトム部(最先端部)に、ダミーバー側(トップ部と反対側)に突出したダミーバー連結部cが設けられている。鋳造初期において、ダミーバーがダミーバー連結部cに連結されることにより、鋳片はダミーバーに付随して下流側へ引き出される。
(i)垂直部11の平均冷却水量Wav1
垂直部11において(鋳型3直下から垂直部11終了位置まで)平均冷却水量Wav1が少ない場合、冷却不足により凝固シェルが十分に形成されない。そのため、鋳片がバルジングし、これが原因で内部割れが発生する。また、鋳造初期は、図2に示すように、鋳片最ボトム部にダミーバーが連結されるが、冷却不足により鋳片最ボトム部の凝固シェル厚みが十分な厚みでないときは、強度不足からダミーバーの引き抜きに伴って凝固シェルが引き裂かれる。その結果、ダミーバーと鋳片との連結が不十分となり、鋳片を引き抜くことができない。そして、このような問題は、平均冷却水量Wav1が2.5[m/m・Hr]未満である場合に起こりやすい。
一方、平均冷却水量Wav1が多すぎる場合、過冷却により鋳片最ボトム部のエッジ部が硬くなりすぎて曲げ部12で曲がりきらない(図1参照)。これにより、エッジ部がサポートロール22に衝突するため、ダミーバーをスムーズに引き抜くことができない。また、垂直部11で鋳片ボトム部を過冷却すると、鋳片ボトム部が矯正部14を通過する際にさらに硬くなっているため、矯正時に鋳片ボトム部からサポートロール24が大きな反力を受ける。これにより、サポートロール24を支持するロールスタンドへの負荷が増大し、設備が損傷したり破壊したりする。そして、これらの問題は、平均冷却水量Wav1が5.7[m/m・Hr]を超える場合に起こりやすい。
そこで、本発明では、鋳片ボトム部が垂直部11を通過するときに鋳片ボトム部に噴霧する平均冷却水量Wav1を2.5[m/m・Hr]以上5.7[m/m・Hr]以下とする(図3参照)。なお、図3では、冷却水量を説明する図に平均冷却水量Wav1を図示しているが、垂直部11の冷却水量は、平均冷却水量Wav1が上記範囲を満たすと、2.5[m/m・Hr]未満でもよく、5.7[m/m・Hr]を超えてもよい。
(ii)曲げ部12、円弧部13及び矯正部14の冷却水量W
曲げ部12、円弧部13及び矯正部14において(曲げ部12開始位置から矯正部14終了位置まで)、冷却水量Wが0.2[m/m・Hr]未満と少ない場合、冷却不足により凝固シェルが十分に形成されない。このため、鋳片がバルジングし、これが原因で内部割れが発生する。一方、冷却水量Wが2.2[m/m・Hr]を超えて多すぎる場合、過冷却により鋳片ボトム部が硬くなって強度が増すため、矯正部14において、円弧状に曲げられた鋳片ボトム部を水平方向に向くように十分に矯正することができない。そのため、鋳片ボトム部を十分に曲げ戻しできず、反りが発生する。鋳片ボトム部の反りは、矯正部14や水平部15において、サポートロール24や移送ロール25に接触したり、これらのロールを支持するロールスタンドに接触したりすることによって、搬送トラブル(鋳片の搬送不可等)やスタンドトラブル(ロールの軸受けの破損等)を招く(図4(a)参照)。また、鋳片ボトム部に反りが発生していると、鋳造後、鋳片をガス溶削してスカーフ(表面処理)する際に、ボトム部の表面を均一に溶削することができない。また、反りが大きい場合は、反った部分がガスノズルに接触することにより設備トラブルが生じる。
そこで、本発明では、鋳片ボトム部が曲げ部12、円弧部13及び矯正部14をそれぞれ通過するときに鋳片ボトム部に噴霧する冷却水量Wを0.2[m/m・Hr]以上2.2[m/m・Hr]以下とする。
(iii)曲げ内側の冷却水量と曲げ外側の冷却水量との水量比W
二次冷却帯には、図1に示すように、連続鋳造機100の「曲げ内側(IN側)」及び「曲げ外側(OUT側)」にスプレーノズル5が配置されている。そのため、鋳片には、IN側から及びOUT側から冷却水が噴霧される。そこで、本発明では、二次冷却帯において、『「IN側から噴霧される総冷却水量WIN」と「OUT側から噴霧される総冷却水量WOUT」との比W(=WIN/WOUT)』を「水量比W」と称する。ここで、「二次冷却帯」とは、鋳型3直下以降のスプレーノズル5が配置されている部分である。
「IN側の総冷却水量WIN」が「OUT側の総冷却水量WOUT」に対して多すぎる場合は、鋳片ボトム部が二次冷却帯を通過した後、鋳片のIN面側の温度が上昇することにより(復熱)、IN面側が膨張する。その結果、鋳片ボトム部に下反りが生じる(図4(b)参照)。一方、「OUT側の総冷却水量WOUT」が「IN側の総冷却水量WIN」に対して多すぎる場合は、鋳片ボトム部が二次冷却帯を通過した後、鋳片のOUT面側の温度が上昇することにより(復熱)、OUT面側が膨張する。その結果、鋳片ボトム部に上反りが生じる(図4(a)参照)。そこで、二次冷却帯において鋳片ボトム部に噴霧する冷却水の水量比W(=WIN/WOUT)を0.91より大きく1.20以下とする。なお、図4では、鋳片ボトム部に反りが発生した状態を実線で図示し、反りが発生していない状態を一点鎖線で図示している。
このように、本発明では、鋳造開始後、鋳片ボトム部が二次冷却帯を通過する際に、鋳片ボトム部に噴霧する冷却水量を下記の範囲に調整する。
・垂直部11
2.5[m/m・Hr]≦平均冷却水量Wav1≦5.7[m/m・Hr]
・曲げ部12、円弧部13、矯正部14
0.2[m/m・Hr]≦冷却水量W≦2.2[m/m・Hr]
・二次冷却帯
0.91<水量比W(=WIN/WOUT)≦1.20
また、鋳造開始後は、鋳造速度が目標速度に達するまで、加速度Aを下記の範囲とする。
0.10[m/min.]≦加速度A≦0.70[m/min.]以下
上述した条件で鋳片ボトム部を冷却すると、曲げ部で鋳片ボトム部を十分に屈曲させることができるとともに、矯正部で、円弧状となった鋳片ボトム部を水平方向に向くように十分に矯正することができる。また、二次冷却帯通過後に、復熱により鋳片ボトム部のIN面側又はOUT面側が膨張することを防止できるため、反りの発生を防止できる。さらに、鋳造時に、冷却不足によるバルジングの発生を防止できるため、これが原因で生じる内部割れの発生を防止できる。このように、上記冷却条件で冷却すると、鋳片ボトム部において、反りの発生を防止できるとともに品質を良好にすることができる。
また、ロールが鋳片ボトム部から受ける反力を軽減できるため、ロールスタンドへの負荷を軽減することができる結果、鋳造時の操業トラブルを防止できる。さらに、鋳造初期に、鋳片とダミーバーとの連結異常が生じないようにできるため、鋳片を確実に引き抜くことができる。
次に、本発明の実施例及び比較例を説明する。
鋳片ボトム部の冷却条件を変えたときの内部割れの有無及び反りの発生の有無等を調べた。
表1には、実験条件(鋳造開始後の増速加速度、定常域の鋳造速度、及び冷却条件)、及び実験結果(内部割れ、ダミーバーと鋳片の連結異常及び反りの発生)を示し、図5〜9には、冷却条件を示している。また、本例では、垂直曲げ型連続鋳造機として、機長が40.6[m]であり、円弧部の曲率半径Rが10.7[m]である連続鋳造機を用いた。そして、鋳造後の鋳片サイズが厚み280[mm]×幅2100[mm]であるスラブを鋳造した。
ここで、表1に示す実験条件及び評価結果を説明する。
[実験条件]
<鋳造開始後の増速加速度>
鋳造開始後、鋳片引抜き速度を徐々に増加させ、目標とする鋳造速度に達するまでの鋳片引抜き速度の加速度を「増速加速度」としている。ここで、「鋳造速度」とは、ピンチロールによってダミーバー又は鋳片を引き抜いたときの引き抜き速度である。
<定常域の鋳造速度>
鋳造開始後は、溶鋼温度及び溶鋼成分に応じて決定される目標鋳造速度に達するまで鋳造速度を徐々に増加させるが、目標鋳造速度に達した後は一定の速度で鋳片を引き抜く。本実験では、一定速度で鋳片を引き抜いている間を「定常域」と称する。表1には、「定常域」での鋳造速度を示している。
<冷却条件>
鋳造開始から鋳片最ボトム部が二次冷却帯の終端部に達するまでの「鋳片ボトム部」の冷却条件を示している。本実験では、「鋳片ボトム部」を全て「鋳片最ボトム部から最トップ部に向かって1mの範囲の領域」とした。
また、図5〜9には、二次冷却帯で「鋳片ボトム部」に噴霧した冷却水量(二次冷却水量)を示している。ここで、「Wav1」は垂直部での平均冷却水量であり、「W」は曲げ部、円弧部及び矯正部での冷却水量であり、「W」は二次冷却帯における冷却水量比(IN側の総冷却水量WINとOUT側の総冷却水量WOUTとの比WIN/WOUT)である。
なお、「鋳片ボトム部」以外の領域(鋳片最ボトム部から最トップ部に向かって1mを超える範囲の領域)については、表1に示す冷却条件と異なる条件(通常実施される冷却条件)で冷却した。
[評価結果]
<内部割れ 有無>
内部割れとは、鋳片が内部から固まっていく際の偏析に起因する金属組織上の欠陥である。鋳片を圧延等して得られた製品を曲げ加工・溶接加工など厳しい環境下で使用する場合、内部割れによる欠陥は破断や孔空きといった重大なトラブルの原因となる。
本実験では、特許第4397825号と同様に、過硫酸アンモニウムを用いた断面マクロ試験を実施することにより、内部割れの有無を評価した。具体的には、鋳造後、鋳片ボトム部の一部(試料)を採取し、この試料を所定の平面度まで研磨した後、研磨面に過硫酸アンモニウム((NH))を塗布し腐食させた(腐食処理)。そして、研磨面を肉眼や顕微鏡を用いて目視により確認した。金属組織上の欠陥が存在する部分と存在しない部分とでは腐食の進行が異なるため、欠陥が存在する部分には腐食班が生じる。そこで、腐食班が1つでも発生していた場合は、内部割れが発生したと評価して、表1に「有」と示している。一方、腐食班が発生していなかった場合は、内部割れが発生しなかったと評価して、「無」と示している。
<ダミーバーとの連結異常 有無>
ダミーバーと鋳片ボトム部(特に、最ボトム部)とが連結されている部分に異常が発生し(凝固シェルが引き裂かれる等)、鋳片の引き抜きができなくなった場合は、異常が有ったと評価して、表1に「有」と示している。一方、鋳片の引き抜きを通常通り実施できた場合は、異常が無かったと評価して、「無」と示している。
<鋳片の反り(上反り又は下反り) 有無>
鋳片に反りが発生すると、上述したように、反った部分がロールやロールスタンドに接触することによって、スタンドトラブル(軸受けの破損等)や搬送トラブル(鋳片の搬送不可等)を引き起こす。また、鋳造後のスカーフ(表面処理)において、ガスノズルを用いて鋳造表面をガス溶削する際に、反った部分とガスノズルとが接触することで設備トラブルが起こる。
そこで、スタンドトラブルや搬送トラブルが起こらなかった場合及びスカーフ時に設備トラブルが起こらなかった場合は、鋳片ボトム部に反りが発生していないと評価して、表1に「無」と示している。一方、鋳片ボトム部の反りが原因で上記トラブルが1つでも起こった場合は、鋳片ボトム部に反りが発生したと評価して、「有」と示している。
<総合評価>
内部割れ、ダミーバーとの連結異常及び鋳片の反りにおいて、全てが「無」である場合は、総合評価を「○」とし、1つでも「有」が存在する場合は、総合評価を「×」とした。
次に、実施例及び比較例の結果について説明する。
表1から、本発明を満たす実施例1〜15では、鋳片ボトム部において、内部割れ及びダミーバーとの連結異常が生じなかった上に、反りも発生せず、良好なボトム部が得られた。一方、本発明の冷却条件を満たさない比較例1〜7では、鋳片ボトム部において内部割れやダミーバーとの連結異常が生じ、反りも生じた。
具体的には、比較例1〜3では、平均冷却水量Wav1が2.0[m/m・Hr], 6.4[m/m・Hr], 2.4[m/m・Hr]であり、本発明の範囲(2.5[m/m・Hr]≦Wav1≦5.7[m/m・Hr])を外れていた。比較例1,3では、本発明の平均冷却水量Wav1より少なかったため、冷却不足により内部割れやダミーバーとの連結異常が生じた。一方、比較例2では、本発明の平均冷却水量Wav1より多かったため、過冷却により鋳片ボトム部のエッジ部が硬くなって強度が増し、曲げ部へ進む際にエッジ部がロールに衝突してダミーバーをスムーズに引き抜くことができかった。また、ロールスタンドへの負荷が大きくなりスタンドトラブルが生じた。
また、比較例4,5では、曲げ部、円弧部及び矯正部での冷却水量Wが0.1[m/m・Hr], 2.5[m/m・Hr]であり、本発明の範囲(0.2[m/m・Hr]<W≦2.2[m/m・Hr])を外れていた。比較例4では、本発明の冷却水量Wより少なかったため、冷却不足により内部割れが生じた。一方、比較例5では、本発明の冷却水量Wより多かったため、過冷却により鋳片ボトム部のエッジ部が硬くなって強度が増し、矯正時の鋳片曲げ戻しが不十分となったことが原因で、反りが発生した。
比較例6,7では、二次冷却帯の冷却水量Wが1.21, 0.91であり、本発明の範囲(0.91[m/m・Hr]<W≦1.20[m/m・Hr])を外れていた。これらの例では、二次冷却帯通過後、復熱により鋳片ボトム部に反りが生じた。
このように、本発明を満たす実施例1〜15では、鋳片ボトム部において、反りを防止できるとともに品質を良好にすることができた。また、鋳片ボトム部とダミーバーとの連結異常が起こらず、鋳片及びダミーバーの引き抜きを問題なく行うことができた。一方、本発明の冷却条件を満たさない比較例1〜7では、良好なボトム部が得られず、トラブルが生じた。
以上、本発明の実施形態について図面に基づいて説明したが、具体的な構成は、これらの実施形態に限定されるものでないと考えられるべきである。そして、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、本実施形態及び実施例では、「鋳片ボトム部」を「鋳片最ボトム部から最トップ部に向かって1mの範囲の領域」とし、この領域を本発明の冷却条件で冷却したが、「鋳片ボトム部」を「鋳片最ボトム部から最トップ部に向かって1mを超える範囲の領域」(例えば、鋳片最ボトム部から最トップ部に向かって2mの範囲の領域)とし、この領域を本発明の冷却条件で冷却してもよい。また、「鋳片ボトム部」を除く部分、例えば、鋳片最ボトム部から最トップ部に向かって1mを超える領域については、本発明と異なる冷却条件で冷却してもよい。
さらに、本実施例で説明した連続鋳造機の機長や円弧部の曲率半径Rは一例であり、これらは変更可能である。また、本発明は、様々な鋼種の鋳造に適用することができる。
さらに、本実施形態では、図2に示すように、鋳片最ボトム部(最先端部)にダミーバー側(トップ部と反対側)に突出したダミーバー連結部が設けられているが、鋳片最ボトム部にダミーバー連結部が設けられておらず、ダミーバーが鋳片最ボトム部に直接連結される構成としてもよい。
本発明は、鋳片ボトム部において、反りが発生することを防止できるとともに良好な品質にすることができることから、鋼の連続鋳造に利用することができる。
1 タンディッシュ
2 浸漬ノズル
3 鋳型
4 ロール群
5 スプレーノズル
11 垂直部
12 曲げ部
13 円弧部
14 矯正部
15 水平部
100 連続鋳造機
B ボトム部

Claims (1)

  1. 垂直曲げ型連続鋳造機を用いてスラブ鋳片を鋳造するに際して、鋳造開始後、目標とする鋳造速度に達するまでの増速加速度を0.10[m/min.]以上0.70[m/min.]以下の範囲とし
    鋳造開始から鋳片最ボトム部が二次冷却帯の終端部に達するまでの冷却条件について、
    鋳片の最ボトム部から最トップ部に向かって1.0[m]の範囲にある領域に、
    (i)鋳型直下から垂直部終了位置までに噴霧する平均冷却水量を2.5[m/m・Hr]以上5.7[m/m・Hr]以下とし、
    (ii)曲げ部開始位置から矯正部終了位置までに噴霧する冷却水量が0.2[m/m・Hr]以上2.2[m/m・Hr]以下を満足するようにし、
    (iii)二次冷却帯における曲げ内側の冷却水量を曲げ外側の冷却水量の0.91倍より大きく1.20倍以下とする、
    の全ての条件を満足することを特徴とする鋳造初期の鋳片冷却方法。
JP2012266293A 2012-12-05 2012-12-05 鋳造初期の鋳片冷却方法 Expired - Fee Related JP5808313B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012266293A JP5808313B2 (ja) 2012-12-05 2012-12-05 鋳造初期の鋳片冷却方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012266293A JP5808313B2 (ja) 2012-12-05 2012-12-05 鋳造初期の鋳片冷却方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014111268A true JP2014111268A (ja) 2014-06-19
JP5808313B2 JP5808313B2 (ja) 2015-11-10

Family

ID=51168827

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012266293A Expired - Fee Related JP5808313B2 (ja) 2012-12-05 2012-12-05 鋳造初期の鋳片冷却方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5808313B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106270439A (zh) * 2016-09-30 2017-01-04 中冶赛迪工程技术股份有限公司 一种改善连铸坯宏观偏析的二次冷却配水方法
KR101757548B1 (ko) 2015-10-21 2017-07-12 현대제철 주식회사 포정강의 슬라브 제조 방법
CN107737896A (zh) * 2017-11-15 2018-02-27 中冶赛迪工程技术股份有限公司 一种连铸机二次冷却方法及装置
CN110666125A (zh) * 2019-09-23 2020-01-10 中冶南方连铸技术工程有限责任公司 连铸坯翘头消除方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5416332A (en) * 1977-07-07 1979-02-06 Nippon Kokan Kk Method of controlling casting rate in first stage of casting of continuous casting
US4483387A (en) * 1981-10-02 1984-11-20 Fives-Cail Babcock Method of controlling cooling of a continuous casting
JP3528505B2 (ja) * 1997-03-28 2004-05-17 Jfeスチール株式会社 熱間強度の大きい鋼の連続鋳造方法
JP4684204B2 (ja) * 2006-10-03 2011-05-18 株式会社神戸製鋼所 連続鋳造の終了方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5416332A (en) * 1977-07-07 1979-02-06 Nippon Kokan Kk Method of controlling casting rate in first stage of casting of continuous casting
US4483387A (en) * 1981-10-02 1984-11-20 Fives-Cail Babcock Method of controlling cooling of a continuous casting
JP3528505B2 (ja) * 1997-03-28 2004-05-17 Jfeスチール株式会社 熱間強度の大きい鋼の連続鋳造方法
JP4684204B2 (ja) * 2006-10-03 2011-05-18 株式会社神戸製鋼所 連続鋳造の終了方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101757548B1 (ko) 2015-10-21 2017-07-12 현대제철 주식회사 포정강의 슬라브 제조 방법
CN106270439A (zh) * 2016-09-30 2017-01-04 中冶赛迪工程技术股份有限公司 一种改善连铸坯宏观偏析的二次冷却配水方法
CN106270439B (zh) * 2016-09-30 2018-06-12 中冶赛迪工程技术股份有限公司 一种改善连铸坯宏观偏析的二次冷却配水方法
CN107737896A (zh) * 2017-11-15 2018-02-27 中冶赛迪工程技术股份有限公司 一种连铸机二次冷却方法及装置
CN110666125A (zh) * 2019-09-23 2020-01-10 中冶南方连铸技术工程有限责任公司 连铸坯翘头消除方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP5808313B2 (ja) 2015-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5808313B2 (ja) 鋳造初期の鋳片冷却方法
JP4786473B2 (ja) 表内質に優れた鋳片の製造方法
JP5419383B2 (ja) 垂直曲げ型の連続鋳造機
JP5085451B2 (ja) ビレットの連続鋳造方法
JP4987545B2 (ja) 連続鋳造機の二次冷却装置およびその二次冷却方法
JP6044614B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP6947737B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP4684204B2 (ja) 連続鋳造の終了方法
JP6365604B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP4924104B2 (ja) 高Ni含有鋼鋳片の製造方法
JP7135717B2 (ja) 連続鋳造用鋳型及び鋼の連続鋳造方法
JP5505056B2 (ja) 金属の連続鋳造方法
JP6787359B2 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP5825087B2 (ja) 連続鋳造方法
WO2018056322A1 (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP2018079499A (ja) 三重点割れを抑制できる連続鋳造方法
JP2009119486A (ja) 連続鋳造鋳片の製造方法
JP2010110786A (ja) 幅圧下プレスの座屈防止方法
JP2009142876A (ja) 鋼の連続鋳造方法
JP4723451B2 (ja) 復熱由来の内部割れに係る高炭素鋼の連続鋳造方法
JP5195636B2 (ja) 連続鋳造鋳片の製造方法
JP7028088B2 (ja) 鋳片の引抜方法
JP3994852B2 (ja) 垂直曲げ型連続鋳造機による連続鋳造方法およびそれにより製造される鋳片
JP6019989B2 (ja) 連続鋳造鋳片の2次冷却方法
JP4458796B2 (ja) 連続鋳造装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150526

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20150727

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150908

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150908

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5808313

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees