JP2014105409A - 生地の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】複数枚の布を重ねて、意匠性を有する生地を容易に製造することが可能な生地の製造方法を提供する。
【解決手段】裏地2と、裏地2より収縮率が低い表地3とを重ねて、互いの対向する面同士を接触させた状態で2ヶ所以上の縫合線4で裏地2と表地3とを接合させる。このように接合された裏地2及び表地3に収縮処理を施す。この結果、裏地2が表地3よりも収縮し、裏地2の収縮に対し表地3の収縮が追従できないため縫合線4,4間で表地3が弛むことになり、表地3は、裏地2とは反対側へ膨らみを有するように変形する。このように、表地3が弛むことで、皺が形成されるので、意匠性を有する生地1を容易に製造することができる。
【選択図】図1
【解決手段】裏地2と、裏地2より収縮率が低い表地3とを重ねて、互いの対向する面同士を接触させた状態で2ヶ所以上の縫合線4で裏地2と表地3とを接合させる。このように接合された裏地2及び表地3に収縮処理を施す。この結果、裏地2が表地3よりも収縮し、裏地2の収縮に対し表地3の収縮が追従できないため縫合線4,4間で表地3が弛むことになり、表地3は、裏地2とは反対側へ膨らみを有するように変形する。このように、表地3が弛むことで、皺が形成されるので、意匠性を有する生地1を容易に製造することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、複数枚の布が重ねられた生地の製造方法に関する。
このような分野の技術として、2枚の布の間に中綿を挟んで縫い合わせることで、厚みを持ったキルト生地を製造する方法がある(例えば、特許文献1参照)。また、複数枚の布を用いた生地の製造方法として、略扇状の正面部と、当該正面部の一辺に縫製した略扇状の左背面部と、正面部の他辺に縫製した略扇状の右背面部とからなり、正面部にギャザー部を設けた生地を製造していた(例えば、特許文献2参照)。
特許文献1に記載の技術では、2枚の布の間に中綿が存在し、比較的重い生地となるため、軽量化を図りつつ意匠性を有する生地を製造する方法が求められている。また、特許文献2に記載の技術では、ギャザー部を形成するために複数の折れ線を設けて、それぞれの折れ線の上端を一点で留め合わせる必要があり、高度な縫製技術が求められるため、容易に製造する方法が求められている。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、複数枚の布を重ねて、意匠性を有する生地を容易に製造することが可能な生地の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、第1の布と、収縮率が第1の布の収縮率よりも低い第2の布とを重ねて、第1の布及び第2の布の互い対向する面同士を接触させた状態で、2ヶ所以上の位置で第1の布と第2の布とを接合する接合工程と、接合工程で接合された第1の布及び第2の布のうち、少なくとも第1の布を収縮させる収縮工程とを含む生地の製造方法を提供する。
このような生地の製造方法によれば、収縮率が高い方の第1の布と、収縮率が低い方の第2の布とが重ねられ、互いの対向する面同士が接触した状態で、2ヶ所以上の位置で接合されるので、接合された位置において、第1の布に対する第2の布の位置を拘束することができる。このように接合された第1の布及び第2の布のうち、少なくとも第1の布を収縮させることで、接合された位置間で、収縮率が低い方の第2の布が第1の布の収縮に追従せず弛むことになり、皺が形成され易くなるので、この皺状の意匠性を有する生地を容易に製造することができる。
接合工程では、第1の布と、第2の布とを縫合することで接合してもよい。これにより複雑な形状の縫合線を容易に実現することができるので、縫合線を境に皺を生じさせて、より複雑な模様を形成することができる。
接合工程では、所定の領域を囲むように第1の布と第2の布とを線状に接合してもよい。これにより、所定の領域を囲むように線状の接合部を形成することができる。線状の接合部の幅は、5mm以下が好ましい。
収縮工程は、接合された第1の布及び第2の布を熱やスチーム、水中などで弛緩、収縮させる工程である。一般的に言われるリラックス処理も収縮工程とすることができる。これにより、接合された第1の布及び第2の布を熱やスチーム、水中などで弛緩することで、容易に捲縮性を発現させて第1の布を収縮させることができる。
第1の布の収縮率をaとし、第2の布の収縮率をbとした場合に、5%≦a≦50%であり、且つ、5%≦a−bであることが好適である。このような第1の布及び第2の布を採用することで、収縮率の差を利用して好適に皺を形成して意匠性を向上させることができる。
第2の布は、防縮加工が施された布であることが好適である。これにより、第2の布の収縮率を低く抑えることができ、第1の布と第2の布との収縮率の差を利用して好適に皺を形成することができる。
本発明によれば、複数枚の布を重ねて、意匠性を有する生地を容易に製造することができる。
以下、本発明の生地の製造方法の実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、本実施形態の生地の製造方法によって製造可能な生地1について説明する。図1に示す生地1は、例えば衣料用の生地として使用可能なものである。生地1は、2枚の布が重ねられて形成されたものであり、裏地2(第1の布)と表地3(第2の布)とを備えている。裏地2及び表地3は、厚み方向に重ねられ、縫合されることで接合されている。裏地2と表地3との接合部には、縫合線(縫い目、線状の接合部)4が形成されている。
表地3は、裏地2と比較して収縮率が小さい布である。裏地2は、収縮率が大きい方の布であり、表地3は収縮率が小さい方の布である。生地1では、表地3が裏地2とは反対側へ膨んでいる。
裏地2は、防縮加工が施されていない布で収縮性を有する布である。素材としては、天然繊維、再生繊維、合成繊維などが挙げられる。天然繊維としては、綿、麻、絹、毛等が挙げられる。再生繊維としては、レーヨン、キュプラ、ポリノジックなどが挙げられる。合成繊維としては、ナイロン、ポリエステル、ポリアクリルニトリル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどが挙げられる。
表地3は、防縮加工が施された布である。表地3の素材としては、天然繊維、再生繊維、合成繊維などが挙げられる。天然繊維としては、綿、麻、絹、毛等が挙げられる。再生繊維としては、レーヨン、キュプラ、ポリノジックなどが挙げられる。合成繊維としては、ナイロン、ポリエステル、ポリアクリルニトリル、ポリエチレン、ポリプロピレンなどが挙げられる。防縮加工とは、布が洗濯や熱水処理などで収縮することを防ぐ加工をいう。なお、表地3は、防縮加工が施されていない布でもよい。
裏地2の収縮率aは、5%以上50%以下であることが望ましく、表地3の収縮率bは、5%以下であることが好ましい。また、裏地2の収縮率aと表地3の収縮率bの差(a−b)は5%≦a−bであることが好ましい。
次に、本実施形態の生地の製造方法について説明する。図2に示すように、本実施形態の生地の製造方法は、縫製処理(ステップS1、接合処理)と、収縮処理(ステップS2)とを含んでいる。
図3に示すように、裏地2と表地3とを重ねて、互いの対向する面同士を接触させた状態で、裏地2と表地3とを縫い合わせる縫製処理(S1)を行う。縫合線4が、裏地2と表地3とが縫い合わされた位置であり、縫合線4,4間の位置は、接合されていない状態である。縫合線4は、曲線及び直線を組み合わせて形成されていてもよく、曲線のみ、又は直線のみによって形成されていてもよい。縫合線4は、所定の領域を囲むように形成されていてもよい。互いの対向する面同士を接触するとは、対向する面の一部が接触していればよい。
裏地2と表地3とを接合する接合処理(工程)は、縫製処理に限定されず、融着など、その他の接合方法によって裏地2と表地3とを接合してもよい。
次に、接合された裏地2及び表地3を収縮させる収縮処理(S2)を行う。以下、「接合された裏地2及び表地3」を、「生地5」と記す(図3参照)。収縮処理では、例えば90℃の温水に生地5を30分程度浸漬させるリラックス処理を行なう。リラックス処理での水は、常温の水でもよい。リラックス処理では、生地5の持つ歪を取り除いたり、嵩高性を発現させたりする。収縮処理(工程)として、生地5を加熱する加熱処理でもよく、生地5にスチームを噴霧するスチーム処理でもよい。加熱処理として、生地5に熱風を吹き付けてもよい。スチーム処理として、スチームが噴霧されている雰囲気の中を、生地5を通過させてもよい。なお、収縮処理では、少なくとも裏地2(第1の布)を収縮させればよい。このように、接合された第1の布及び第2の布を熱やスチーム、水中などで弛緩することで、容易に捲縮性を発現させて裏地2を収縮させることができる。
収縮処理の終了後、生地の製造方法の全工程を終了し、生地1を得ることができる。
本実施形態に係る生地の製造方法によれば、裏地2と表地3とが重ねられ、互いの対向する面同士が接触した状態で縫製され、縫合線4において裏地2と表地3とが接合されている。これにより、縫合線4において、裏地2に対する表地3の位置を拘束することができる。このように接合された裏地2及び表地3に収縮処理を施すと、裏地2が表地3よりも収縮し、裏地2の収縮に対し表地3の収縮が追従できないため縫合線4,4間で表地3が弛むことになる(図1参照)。表地3は、裏地2とは反対側へ膨らみを有するように変形する。これにより、表地3が弛むことで、皺が形成されるので、意匠性を有する生地1を容易に製造することができる。本実施形態の生地の製造方法では、裏地2と表地3とを縫い合わせた後に、収縮処理を行うことで、裏地2に捲縮性を発現させることができる。
また、上記実施形態では、縫製処理により裏地2と表地3とが接合されているので、複雑な形状の縫合線4を容易に実現することができる。これにより、例えば縫合線4を境に皺を生じさせて、より複雑な模様の生地1を製造することができる。
裏地2の収縮率aが、5%≦a≦50%であり、且つ、裏地2の収縮率aと表地3の収縮率bとの差(a−b)は5%≦a−bであると、収縮率aと収縮率bとの差を利用して表地3を撓ませ、好適に皺を形成して意匠性が向上された生地1を製造することができる。また、表地3が、防縮加工が施された布であると、収縮率bを低く抑えることができ、好適に皺を形成することができる。
図4は、本実施形態に係る製造方法によって製造された生地を示す図であり、図4(A)では、裏地2を示し、図4(B)では、表地3を示している。図4に示す生地1では、複数の縫合線4が形成されている。複数の縫合線4は、直線を成すように配置され、互いに交差することで、縫合線4によって囲まれた所定の領域が形成されている。
図4(A)に示す裏地2には、皺は形成されていない。図4(B)に示す表地3には、縫合線4によって囲まれた領域内に複数の皺6が形成されている。裏地2は、表地3よりも収縮率が大きいので、収縮処理を施すと、裏地2が表地3よりも縮むことになる。これにより、表地3が弛むので、接合位置となる縫合線4に囲まれた領域内に複数の皺6が形成される。その結果、裏地2と表地3との間に綿などを介在させなくても、膨らみを形成することができるので、軽量化を図りつつ、表地3側に皺6を形成して意匠性を有する生地1を製造することができる。また、従前のように一方の布に皺を寄せながら縫い合わせる必要がないので、意匠性を有する生地1を容易に製造することができる。
図5は、本実施形態に係る製造方法によって製造された生地の一例を示す図である。図5では、生地1を表地3側から示している。図5に示す生地1においても、表地3が弛むことで、複数の皺6が形成されている。
以上、本発明をその実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態では、裏地2が、表地3よりも収縮率が大きい布で形成され、裏地2を収縮させることで、表地3を弛ませているが、表地3よりも収縮率が小さい裏地2を使用して、表地3を収縮させて裏地2を弛ませてもよい。
また、上記実施形態では、縫合線4(接合位置)が直線的に形成されているが、縫合線4は曲線的に形成されていてもよい。また、直線である縫合線4を屈曲させてジグザグに配置してもよい。また、複数の縫合線4が、互いに交差しないように配置されていてもよい。
第1の布と第2の布とは、少なくとも2点で接合され、この接合された2点間で、第1の布を第2の布よりも収縮させてもよい。すなわち、接合部は、点状のものでも良い。
本発明の実施形態に係る生地の製造方法によって製造された生地の用途は、限定されず、衣服に適用してもよく、布団などの寝具に適用してもよい。
本実施形態として2枚の布を用いる場合について述べたが、本発明は、これに限られない。例えば、第1の布1枚と、第2の布2枚との3枚で構成しても良い。この場合、2枚の第2の布の間に第1の布をサンドイッチ状に挟んだ状態で、接合処理及び収縮処理を施して生地を製造するようにしても良い。
第2の布を2枚用いる場合、それぞれ異なる種類の布でも良いし、同一種類の布でも良い。ただし、同一種類の布を用いた方が、意匠性の優れた生地を製造することができる。
2枚の第2の布の間に第1の布をサンドイッチ状に挟んだ状態で製造した生地の用途は、限定されず、リバーシブルの衣服や、裏表に活用できるこたつ布団などに適用しても良い。
[実施例]
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は下記の実施例によって限定されるものではない。実施例1〜3、比較例1、2に係る生地を作製した。
次に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明は下記の実施例によって限定されるものではない。実施例1〜3、比較例1、2に係る生地を作製した。
[実施例1]
(第1の布)
33dtex12fのポリエステル仮撚り加工糸からなる平織物を第1の布とした。密度は、経糸72本/2.54cm、緯糸55本/2.54cmである。第1の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に15%であった。
(第1の布)
33dtex12fのポリエステル仮撚り加工糸からなる平織物を第1の布とした。密度は、経糸72本/2.54cm、緯糸55本/2.54cmである。第1の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に15%であった。
(第2の布)
経糸、緯糸共に33dtexであるナイロンからなるタフタに防縮加工を施した布を第2の布とした。密度は、経糸180本/2.54cm、緯糸140本/2.54cmである。第2の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に1.0%であった。
経糸、緯糸共に33dtexであるナイロンからなるタフタに防縮加工を施した布を第2の布とした。密度は、経糸180本/2.54cm、緯糸140本/2.54cmである。第2の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に1.0%であった。
(生地の作製)
第1の布と第2の布とを重ね合わせた状態で本縫いミシンを用いて格子状の模様に縫い合わせて、その後にスチーム処理をすることにより、潜在捲縮を発現させた。スチーム処理では、神戸電器社製芯地接着プレス機(型式DP−V4812D)を用いて、縫製処理後の布にコテ面が150℃の状態で30秒間スチームを当てた。
第1の布と第2の布とを重ね合わせた状態で本縫いミシンを用いて格子状の模様に縫い合わせて、その後にスチーム処理をすることにより、潜在捲縮を発現させた。スチーム処理では、神戸電器社製芯地接着プレス機(型式DP−V4812D)を用いて、縫製処理後の布にコテ面が150℃の状態で30秒間スチームを当てた。
(作製結果)
第2の布の収縮率は、第1の布の収縮率より低いので、第2の布は、第1の布ほど収縮しない。すなわち、第2の布は、第1の布の収縮に追従できないので、布としてそのひずみを吸収することができず、厚み方向へゆがみが逃げることになり、この結果、皺のあるキルティング調の意匠性の高い生地を製造することができた。
第2の布の収縮率は、第1の布の収縮率より低いので、第2の布は、第1の布ほど収縮しない。すなわち、第2の布は、第1の布の収縮に追従できないので、布としてそのひずみを吸収することができず、厚み方向へゆがみが逃げることになり、この結果、皺のあるキルティング調の意匠性の高い生地を製造することができた。
[比較例1]
(第1の布)
33dtex12fのポリエステル仮撚り加工糸からなる平織物を第1の布とした。密度は、経糸72本/2.54cm、緯糸55本/2.54cmである。第1の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に15%であった。
(第1の布)
33dtex12fのポリエステル仮撚り加工糸からなる平織物を第1の布とした。密度は、経糸72本/2.54cm、緯糸55本/2.54cmである。第1の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に15%であった。
(第2の布)
33dtex12fのポリエステル仮撚り加工糸からなる平織物を第2の布とした。密度は、経糸72本/2.54cm、緯糸55本/2.54cmである。第1の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に15%であった。
33dtex12fのポリエステル仮撚り加工糸からなる平織物を第2の布とした。密度は、経糸72本/2.54cm、緯糸55本/2.54cmである。第1の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に15%であった。
(生地の作製)
第1の布と第2の布とを重ね合わせた状態で本縫いミシンを用いて格子状の模様に縫い合わせて、第1実施例と同様のスチーム処理を行った。
第1の布と第2の布とを重ね合わせた状態で本縫いミシンを用いて格子状の模様に縫い合わせて、第1実施例と同様のスチーム処理を行った。
(作製結果)
第1の布、第2の布共に高収縮をしたが同じように収縮したため、単に縮まった生地ができた。
第1の布、第2の布共に高収縮をしたが同じように収縮したため、単に縮まった生地ができた。
[比較例2]
(第1の布)
経糸、緯糸共に33dtexであるナイロンからなるタフタに防縮加工を施した布を第1の布とした。密度は、経糸180本/2.54cm、緯糸140本/2.54cmである。第1の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に1.0%であった。
(第1の布)
経糸、緯糸共に33dtexであるナイロンからなるタフタに防縮加工を施した布を第1の布とした。密度は、経糸180本/2.54cm、緯糸140本/2.54cmである。第1の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に1.0%であった。
(第2の布)
経糸、緯糸共に33dtexであるナイロンからなるタフタに防縮加工を施した布を第2の布とした。密度は、経糸180本/2.54cm、緯糸140本/2.54cmである。第1の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に1.0%であった。
経糸、緯糸共に33dtexであるナイロンからなるタフタに防縮加工を施した布を第2の布とした。密度は、経糸180本/2.54cm、緯糸140本/2.54cmである。第1の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に1.0%であった。
(生地の作製)
第1の布と第2の布とを重ね合わせた状態で本縫いミシンを用いて格子状の模様に縫い合わせて、第1実施例と同様のスチーム処理を行った。
第1の布と第2の布とを重ね合わせた状態で本縫いミシンを用いて格子状の模様に縫い合わせて、第1実施例と同様のスチーム処理を行った。
(作製結果)
第1の布、第2の布共にあまり収縮せず、単に2枚縫い合わせた生地ができた。
第1の布、第2の布共にあまり収縮せず、単に2枚縫い合わせた生地ができた。
[実施例2]
(第1の布)
33dtex36fのポリエステル仮撚り加工糸からなる平織物を第1の布とした。密度は、経糸86本/2.54cm、緯糸60本/2.54cmである。第1の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向4%、緯糸方向3%であった。
(第1の布)
33dtex36fのポリエステル仮撚り加工糸からなる平織物を第1の布とした。密度は、経糸86本/2.54cm、緯糸60本/2.54cmである。第1の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向4%、緯糸方向3%であった。
(第2の布)
経糸、緯糸共に33dtexであるナイロンからなるタフタに防縮加工を施した布を第2の布とした。密度は、経糸180本/2.54cm、緯糸140本/2.54cmである。第2の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に1.0%であった。
経糸、緯糸共に33dtexであるナイロンからなるタフタに防縮加工を施した布を第2の布とした。密度は、経糸180本/2.54cm、緯糸140本/2.54cmである。第2の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に1.0%であった。
(生地の作製)
第1の布と第2の布とを重ね合わせた状態で本縫いミシンを用いて格子状の模様に縫い合わせて、第1実施例と同様のスチーム処理を行った。
第1の布と第2の布とを重ね合わせた状態で本縫いミシンを用いて格子状の模様に縫い合わせて、第1実施例と同様のスチーム処理を行った。
(作製結果)
第1の布の収縮が小さいため、実施例2で作製した生地の皺は、実施例1で作製した生地の皺ほどではないが、第1の布と第2の布との収縮差により、少し皺のある生地を製造することができた。
第1の布の収縮が小さいため、実施例2で作製した生地の皺は、実施例1で作製した生地の皺ほどではないが、第1の布と第2の布との収縮差により、少し皺のある生地を製造することができた。
[実施例3]
(第1の布)
33dtex12fのポリエステル仮撚り加工糸からなる平織物を第1の布とした。密度は、経糸72本/2.54cm、緯糸55本/2.54cmである。第1の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に15%であった。
(第1の布)
33dtex12fのポリエステル仮撚り加工糸からなる平織物を第1の布とした。密度は、経糸72本/2.54cm、緯糸55本/2.54cmである。第1の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に15%であった。
(第2の布)
経糸、緯糸共に33dtexであるナイロンからなるタフタに防縮加工を施した布を第2の布とした。密度は、経糸180本/2.54cm、緯糸140本/2.54cmである。第2の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に1.0%であった。なお、第2の布を2枚用いた。
経糸、緯糸共に33dtexであるナイロンからなるタフタに防縮加工を施した布を第2の布とした。密度は、経糸180本/2.54cm、緯糸140本/2.54cmである。第2の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に1.0%であった。なお、第2の布を2枚用いた。
(生地の作製)
2枚の第2の布の間に第1の布を挟んだ状態で本縫いミシンを用いて格子状の模様に縫い合わせて、第1実施例と同様のスチーム処理を行った。
2枚の第2の布の間に第1の布を挟んだ状態で本縫いミシンを用いて格子状の模様に縫い合わせて、第1実施例と同様のスチーム処理を行った。
(作製結果)
第2の布の収縮率は、第1の布の収縮率より低いので、第2の布は、第1の布ほど収縮しない。すなわち、第2の布は、第1の布の収縮に追従できないので、布としてそのひずみを吸収することができず、厚み方向へゆがみが逃げることになり、この結果、皺のあるキルティング調の意匠性の高い生地を製造することができた。
第2の布の収縮率は、第1の布の収縮率より低いので、第2の布は、第1の布ほど収縮しない。すなわち、第2の布は、第1の布の収縮に追従できないので、布としてそのひずみを吸収することができず、厚み方向へゆがみが逃げることになり、この結果、皺のあるキルティング調の意匠性の高い生地を製造することができた。
[実施例4]
(第1の布)
33dtex12fのポリエステル仮撚り加工糸からなる平織物を第1の布とした。密度は、経糸72本/2.54cm、緯糸55本/2.54cmである。第1の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に15%であった。
(第1の布)
33dtex12fのポリエステル仮撚り加工糸からなる平織物を第1の布とした。密度は、経糸72本/2.54cm、緯糸55本/2.54cmである。第1の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に15%であった。
(第2の布)
経糸、緯糸共に糸の番手が80番手である綿100%のジョーゼットからなり、防縮加工を施した布を第2の布とした。密度は、経糸111本/2.54cm、緯糸91本/2.54cmである。第2の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に1.5%であった。
経糸、緯糸共に糸の番手が80番手である綿100%のジョーゼットからなり、防縮加工を施した布を第2の布とした。密度は、経糸111本/2.54cm、緯糸91本/2.54cmである。第2の布のみに対するスチーム処理による収縮率は、経糸方向、緯糸方向共に1.5%であった。
(生地の作製)
第1の布と第2の布とを重ね合わせた状態で、本縫いミシンを用いて緯糸に沿わせるような形で波状に縫製して、第1実施例と同様のスチーム処理を行った。
第1の布と第2の布とを重ね合わせた状態で、本縫いミシンを用いて緯糸に沿わせるような形で波状に縫製して、第1実施例と同様のスチーム処理を行った。
(作製結果)
主に経糸の収縮が大きく進行したため、畝状の皺を有する意匠性の高い生地が得られた。
主に経糸の収縮が大きく進行したため、畝状の皺を有する意匠性の高い生地が得られた。
1…生地、2…裏地(第1の布)、3…表地(第2の布)、4…縫合線、5…生地(リラックス工程前)、6…皺。
Claims (5)
- 第1の布と、収縮率が前記第1の布の収縮率よりも低い第2の布とを重ねて、前記第1の布及び前記第2の布の互いに対向する面同士を接触させた状態で、2ヶ所以上の位置で前記第1の布と前記第2の布とを接合する接合工程と、
前記接合工程で接合された前記第1の布及び前記第2の布のうち、少なくとも前記第1の布を収縮させる収縮工程とを含む生地の製造方法。 - 前記接合工程では、前記第1の布と前記第2の布とを縫合することで接合する請求項1に記載の生地の製造方法。
- 前記接合工程では、所定の領域を囲むように前記第1の布と前記第2の布とを線状に接合する請求項1又は2に記載の生地の製造方法。
- 前記第1の布の収縮率をaとし、前記第2の布の収縮率をbとした場合に、5%≦a≦50%であり、且つ、5%≦a−bである請求項1〜3の何れか一項に記載の生地の製造方法。
- 前記第2の布は、防縮加工が施された布である請求項1〜4の何れか一項に記載の生地の製造方法。
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-
2012
- 2012-11-28 JP JP2012259577A patent/JP2014105409A/ja active Pending
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