JP2001200443A - キルティング状布帛 - Google Patents

キルティング状布帛

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JP2001200443A
JP2001200443A JP2000006374A JP2000006374A JP2001200443A JP 2001200443 A JP2001200443 A JP 2001200443A JP 2000006374 A JP2000006374 A JP 2000006374A JP 2000006374 A JP2000006374 A JP 2000006374A JP 2001200443 A JP2001200443 A JP 2001200443A
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JP
Japan
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yarn
weaving
batting
tissue
side texture
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JP2000006374A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Yoshino
博幸 吉野
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YOSHINO AKI KEORI KK
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YOSHINO AKI KEORI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単に製造できて、優れた保温性を有するキル
ティング素材に似たキルティング状布帛を提供すること
を目的とする。 【解決手段】経糸と緯糸の何れか一方を製織用糸と中綿
用糸とで形成し、他方の糸と前記製織用糸で上側組織と
下側組織とからなる二重織りを製織して、これら上側組
織と下側組織の一部を製織時に連結するとともに、前記
上側組織と下側組織との間に中綿用糸を介在させて製織
した素材を形成し、該素材を加熱収縮させて、上側組織
と下側組織との間に袋状の空間部を形成すると共に、中
綿用糸を綿状に変形させたキルティング状布帛を提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キルティング素材
に似た保温性を有するキルティング状布帛に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、保温性を有し、比較的厚みが薄
く、軽い布帛として、キルティング素材からなる布帛
や、肌触りが良く洗濯も簡単な寝具用の綿毛布がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、キルテ
ィング素材を作るためには、二枚の織布の間に中綿を織
布全体に行き渡るように広げて挟んでおいて、中綿が移
動しないように、中綿とともに重ねられた織布をミシン
で格子状に縫い合わせる作業を必要とすることから、寝
具用やソファーカバーなどに使用する面積の大きなキル
ティング素材を作る場合には、製造作業が非常に煩雑と
なる問題があった。
【0004】また、通常市販されている綿毛布は、肌触
りが良いが、嵩だか性があまり無いので、保温性が少し
低いという問題があった。
【0005】本発明は、上記の問題に鑑みてなしたもの
であって、簡単に製造できて、優れた保温性を有するキ
ルティング素材に似たキルティング状布帛を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明は、経糸と緯糸の何れか一方を製織用糸と中
綿用糸とで形成し、他方の糸と前記製織用糸で上側組織
と下側組織とからなる二重織りを製織して、これら上側
組織と下側組織の一部を製織時に連結するとともに、前
記上側組織と下側組織との間に中綿用糸を介在させて製
織した素材を形成し、該素材を加熱収縮させて、上側組
織と下側組織との間に袋状の空間部を形成すると共に、
中綿用糸を綿状に変形させたキルティング状布帛を提供
する。
【0007】中綿用糸とは、所定の温度で加熱したとき
に、収縮して綿状に変化する素材でできた糸をいい、綿
に限らず、好ましくはポリエステルなどの合成繊維が好
ましい。また、加熱収縮により綿状にするため、撚りが
ほとんどかかっていないものを使用するのが好ましく、
合成繊維からなるフィラメントが好ましい。
【0008】さらに、このキルティング状布帛は、上側
組織および下側組織の外部露出面を起毛処理することが
好ましい。起毛処理は、例えば、上側組織および下側組
織の製織用糸を掻き上げて起毛処理を行う。
【0009】また、上側組織および下側組織を構成する
製織用糸の熱収縮率よりも中綿用糸の熱収縮率を大きく
することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。
【0011】本実施の形態は、経糸と緯糸の何れか一方
を製織用糸1と中綿用糸2とで形成し、他方の糸と前記
製織用糸1で上側組織4と下側組織5とからなる二重織
りを製織して、これら上側組織4と下側組織5の一部を
織ながら連結した二重組織で構成されており、袋織り
や、重ね組織の表裏の位置を交換して織るようした風通
織で構成されている。
【0012】具体的には、経糸にポリエステルからなる
糸3(例えば16番手単糸)を用い、緯糸に上側組織4
および下側組織5を形成するための綿の撚り糸(例えば
上側組織においては10番手の3本撚り、下側組織にお
いては10番手の2本撚り)からなる製織用糸1および
撚りがほとんどかかっていないポリエステルフィラメン
ト(300デニールから5000デニール)からなる中
綿用糸2を用いている。
【0013】さらに上側組織および下側組織を構成する
製織用の経糸および横糸の熱収縮率よりも中綿用糸の熱
収縮率をかなり大きくするようにしている。
【0014】なお、経糸は、ポリエステルに限らず綿を
使用してもよく、また、緯糸は起毛処理をする上で、単
糸よりも2本以上を撚り合わせた糸を用いるほうが良
い。
【0015】二重織を製織するには、レピア織機などを
用いて、ポリエステルの糸3から成る製織用の経糸と、
綿の撚り糸から成る製織用の緯糸1とで上側組織4と下
側組織5を製織しながら、これら上側組織4と下側組織
5との間に中綿用糸2を介在させて製織して二重織りの
素材を形成する。
【0016】上側組織4と下側組織5は双方とも平織組
織で構成され、さらに、上側組織4と下側組織5との間
に空間を備えながら、これらを連結するために、図1に
示すように、下側組織5を構成する経糸3を、緯糸の製
織用糸1が所定の数だけ織り込まれると上側組織4に持
ち上げて上側組織4を構成する経糸3と共に緯糸の製織
用糸1を織り込んで、上側組織4と下側組織5とを一部
分において連結するようにしている。この連結部分は、
キルティング素材を形成する際に格子状にミシン縫いを
したときと同じような構成になるように、上側組織4と
下側組織5とを図2に示すように上面視、格子を描く部
分で連結するようにしている。
【0017】なお、本実施の形態では、ジャガード織に
することにより、前記した連結部分は、格子状に限ら
ず、ダイヤ型、正方形、ひょうたん型などさまざまな形
状とすることができる。
【0018】また、本実施の形態のキルティング状布帛
は、緯糸の製織用糸1が外部に露出される面積が多くな
るように、即ち、経糸3で緯糸の製織用糸1が覆われる
面積を少なくするため、経糸3は緯糸の製織用糸1より
も非常に細いポリエステルの糸を用いている。緯糸の製
織用糸1は、起毛などを施して嵩だか性を出すために太
く撚りの緩い糸を用いている。
【0019】そして、図1に示すように、綿糸からなる
製織用の緯糸1を経糸3の間に織り込んでいく際に、製
織用の緯糸1の所定の本数ごとに等間隔で中綿用糸2が
供給されるようにし、さらに供給された中綿用糸2を、
上側組織4と下側組織5との間に介在させるように二重
織の組織を織り上げるようにしている。
【0020】この中綿用糸2は、経糸3で上側組織4と
下側組織5とを連結する際に、この連結部分において上
側組織4と下側組織5とで挟持し、かつ、上側組織4に
時々供給される下側組織5の経糸間で挟まれて、中綿用
糸2が上側組織4と下側組織5間で動かないように固定
される。
【0021】そして、中綿用糸2が上側組織4と下側組
織5との間に介在された状態で製織された素材を加熱処
理するのであって、染めまたはさらしの処理や、タンブ
ラー加工を利用して加熱処理を行う。この加熱処理を行
うことにより、中綿用糸2が熱収縮して綿状に変形する
のである。このとき上側組織および下側組織を構成する
製織用の経糸および横糸の熱収縮率よりも中綿用糸の熱
収縮率をかなり大きくしているので、中綿用糸の大きな
収縮で、一部で連結されている上側組織および下側組織
が外側に膨れ、上側組織と下側組織との間に袋状の嵩高
な空間部を積極的に形成できる。
【0022】この加熱処理で中綿用糸2が綿状になる
と、上側組織4と下側組織5との間の空間部に綿が介在
された状態となり、嵩高なキルティング状の二重組織か
らなる布帛が形成されるのである。
【0023】さらに、このキルティング状布帛の上側組
織4および下側組織5の外部露出面を掻き揚げて起毛処
理することが好ましい。この起毛処理は、主として緯糸
の製織用糸1に用いた撚りのあまい綿糸を起毛させるた
めに行うのであって、この起毛処理により、さらに嵩高
で良い風合いが得られ、肌触りがよく保温性がよくな
る。
【0024】なお、起毛処理を行う際は、素材の表面の
皺を延ばしてなるべく平滑にするために幅出し処理を行
う。この幅出しを行っても起毛処理を行ううちに寸法が
安定化して、素材の幅が収縮し、上側組織4と下側組織
5との間に形成される空間部が復帰し嵩高になる。
【0025】本実施の形態では、緯糸の製織用糸1に綿
糸を使用したが、保温性を有し、または、起毛し易い繊
維であれば綿に限らないし、また、経糸と緯糸の双方を
保温性を有し、起毛し易い糸を使用しても良い。また、
中綿用糸2は緯糸として使用したが経糸に用いても良い
し、中綿用糸2の材質は、加熱収縮により綿状になるも
のであればポリエステルに限らないし、フィラメントで
なくとも良い。
【0026】なお、中綿用糸2は、一定の織り面積中の
密度を変化させることにより、嵩だか性および保温性を
変化させることができる。
【0027】
【実施例】以下、従来の綿毛布と本発明のキルティング
状布帛との保温性能を比較する。
【0028】実施例のキルティング状布帛および従来例
の綿毛布に使用する経糸および緯糸は同じもの用いてお
り、織り密度も同じになるように製織した。経糸には1
6番手の単糸からなるポリエステル糸を、緯糸には上側
組織においては10番手3本撚り、下側組織においては
10番手2本撚りの綿糸を用いた。さらに、双方とも同
じ起毛処理を施した。
【0029】なお、実施例においては、中綿用糸には、
撚りがほとんどかかっていないポリエステルフィラメン
ト(300デニールから5000デニール)を使用し
た。
【0030】保温性の試験方法としては、JISL−1
096の恒温法を用いた。
【0031】本発明の実施例では、保温性が57.8%
得られたのに対し、従来例では、保温性が48.1%で
あった。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、経糸と緯糸の何れか一
方を製織用糸と中綿用糸とで形成し、他方の糸と前記製
織用糸で上側組織と下側組織とからなる二重織りを製織
して、これら上側組織と下側組織の一部を製織時に連結
するとともに、前記上側組織と下側組織との間に中綿用
糸を介在させて製織した素材を形成し、該素材を加熱収
縮させて中綿用糸を綿状に形成したキルティング状布帛
を発明したので、従来のようなわたを挟んだ状態で二枚
の布を縫い合わせるキルティング素材を製造することな
く特殊な二重織り組織を製織して加熱処理するだけの簡
単な作業でキルティング素材に似た嵩だかで、保温性に
優れたキルティング状布帛が得られるようになった。
【0033】さらに、このキルティング状布帛は、上側
組織および下側組織の外部露出面を起毛処理することに
より、さらに嵩高で良い風合いが得られ、肌触りがよ
く、保温性のより優れた素材を提供することができるよ
うになる。
【0034】しかも、上側組織および下側組織を構成す
る製織用糸の熱収縮率よりも中綿用糸の熱収縮率を大き
くすることにより、中綿用糸の大きな収縮で、一部で連
結されている上側組織および下側組織が外側に膨れ、上
側組織と下側組織との間に袋状の嵩高な空間部を積極的
に形成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のキルティング状布帛の加熱処理を行う
前の状態を示す部分断面図である。
【図2】本発明のキルティング状布帛の上側組織の上面
の一部を現した部分切り欠き上面図である。
【符号の説明】
1 製織用糸(緯糸) 2 中綿用糸(緯糸) 3 製織用糸(経糸) 4 上側組織 5 下側組織

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】経糸と緯糸の何れか一方を製織用糸と中綿
    用糸とで形成し、他方の糸と前記製織用糸で上側組織と
    下側組織とからなる二重織りを製織して、これら上側組
    織と下側組織の一部を製織時に連結するとともに、前記
    上側組織と下側組織との間に中綿用糸を介在させて製織
    した素材を形成し、該素材を加熱収縮させて、上側組織
    と下側組織との間に袋状の空間部を形成すると共に、中
    綿用糸を綿状に変形させたことを特徴とするキルティン
    グ状布帛。
  2. 【請求項2】上側組織および下側組織の外部露出面を起
    毛処理している請求項1に記載のキルティング状布帛。
  3. 【請求項3】上側組織および下側組織を構成する製織用
    糸の熱収縮率よりも中綿用糸の熱収縮率を大きくしてい
    る請求項1または請求項2に記載のキルティング状布
    帛。
JP2000006374A 2000-01-12 2000-01-12 キルティング状布帛 Pending JP2001200443A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103417051A (zh) * 2013-08-30 2013-12-04 辽宁柞蚕丝绸科学研究院有限责任公司 大提花柞丝保暖席的工艺方法
CN105603606A (zh) * 2015-04-24 2016-05-25 福建龙峰纺织科技实业有限公司 一种仿针缝效果好的羽绒服面料
CN106811855A (zh) * 2015-12-01 2017-06-09 福懋兴业股份有限公司 多段式组织织物
CN106868692A (zh) * 2017-03-28 2017-06-20 佛山市南海德耀纺织实业有限公司 一种具有高强力耐磨的织物
CN108411455A (zh) * 2018-05-09 2018-08-17 内蒙古鄂尔多斯资源股份有限公司 一种空气羊绒花呢及其加工方法

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