JP2014084547A - 経編み起毛布帛 - Google Patents

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【課題】織機を使用して製作される寝具類は密度が高く、気密性に富む一方で重量が重くなり冬場の嵩高い寝具と相まって身体への負担が大きく、また伸縮性に乏しいため体に沿わず隙間風が入ってくる。さらに、家庭で気軽に洗濯することは困難であった。そこで、本願では基布を薄くて軽い立体形状を有する編布に編成すると共に、横方向への伸縮性を付与した優れた起毛寝具を提供することを目的とする。
【解決手段】地組織となる生地を浮かし跳び編成を行うことで密度の粗い編地に形成する。当該編地は凹凸を有する立体構造で空気層を含んで薄く且つ軽く、保温性を有し、これをさらに起毛させることで風合い柔らかく仕上げるのである。また、横方向にゴム糸を挿入して蛇腹状にギャザーを付与し寝返りを打っても体に追随して動くようにする。また、家庭での洗濯、乾燥を容易にして寝具として清潔を保てるようにする。
【選択図】図2

Description

本発明は経編みで編成された、横方向に伸縮性を有する布帛を起毛して得られる寝具類に関し、特に空気を含んで軽くて保温性に優れる毛布、ブランケット、敷布等の寝具類に関する。
従来、寝具類として使用されるシーツや敷布、毛布等は平織地から成る。また、保温性を付与するために綿糸や羊毛糸からなる織地に起毛加工等を施したり、ラッセル編地二枚を貼り合わせて成るいわゆるマイヤー毛布やニューマイヤー毛布などが知られている。
特開平11−56564号公報
織機を使用して製作される寝具類は密度が高く、気密性に富む一方で重量が重くなり、睡眠時の体への負担が大きい。
また、マイヤー毛布などのようにラッセル編地二枚を貼り合わせて成る毛布も、毛布自体の保温性には優れるものの必然的に重量が重くなり、冬場の嵩高い寝具と相まって身体への負担が大きく、縦方向及び横方向へはほとんど伸縮しない。
カットパイルがシャーリング加工されてベロア調の表面を有する場合は手触りには優れるものの滑りやすくなって布団とのずれが生じやすい。
毛布が分厚いと、柔らかさや伸縮性に欠けるため体に沿わずに毛布と体との間に隙間が生じて温まった空気が逃げやすい。
このような首周りからの隙間風を防止するため、上縁の中央部をU字状に切り取ってU字状切欠きを形成した毛布があるが、製作に手間がかかる。
また、厚手の毛布はクリーニングに出すことが多くメンテナンスにコストがかかり、家庭で洗濯するときも一度に一枚ずつ程度しか洗濯機に投入できない。
前述の理由から家庭では頻繁に洗うことができず、いったん洗濯すると乾燥等も容易ではなく、毛布を常に清潔に保つことが困難である。
マイヤー毛布の振り糸(よこ)にゴム状の弾性繊維を編み込んで経方向、編み方向にも伸張復元、弾性回復機能を拡大させた構造を有する毛布の発明がある(特許文献1)が、編み密度を相対的に粗くする工夫が施されているだけのマイヤー毛布の地組織であるため、地組織そのものが立体的に軽く編成されているわけではない。
そこで、本願では基布そのものを薄くて軽い立体形状を有する編布に編成し、さらに横方向への伸縮性を付与した、優れた使い心地を有する起毛寝具を提供することを目的とする。
経編み機で鎖状に編まれた糸と緯挿入糸の鎖状結節点に高収縮糸を跳び編成を行うこと
で表面に凹凸を有する基布を編成すると同時に別筬を使用して、一定間隔でゴム状の弾性糸を導糸しながら横方向に蛇腹状に伸縮する基布を作成する。
この基布に所定のテンションを掛けて針布で表面を掻き出して起毛させるのである。
地組織となる生地が浮かし跳び編成を行うことで密度の粗い編地となっているため編地の空隙多く柔軟性を有し、さらに、凹凸を有する立体構造であるため空気層を含んで薄く且つ軽く、保温性に優れる。この生地をさらに起毛させることで風合いが柔らかくソフトになり、柔軟性に富むのである。
基布表面の微細な凹凸が接触抵抗を高めているため、衣服、パジャマ、布団とのずれを生じさせにくくし、その結果身体への密着度が高まるため保温性が高い。
又、横方向にゴム糸を挿入することで、蛇腹状にギャザーを有する製品に仕上がり、横方向に大きく伸縮するため毛布等の寝具として使用したときに体に沿って隙間ができず暖かく、寝返りを打っても寝具が体に追随して動くため隙間が生じない。
基布が薄くて軽いため、家庭での洗濯、乾燥が容易となり、寝具として常に清潔を保てる。
シーツ等に成型したとき伸縮性を有するため、マットレス又は敷き布団等への装着が容易である。
薄くて軽いため、ブランケットサイズでは持ち運びに便利でまた毛布サイズは嵩張らずに収納が容易である。
従来の経編み機を使用して最大幅約3mの生地を編成できるためあらゆるサイズの毛布、ブランケット等に対応可能であり、また全自動で機械編みするので製造コストを抑えることができる。
本願の、幅方向にゴム糸を挿入して横方向に伸縮させる製造方法はニットだけでなく、織物やキルティング生地にも応用が可能である。
請求項1記載の毛布の地組織の拡大編成図。 本発明に係る毛布の平面図。
次に、本願の最適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1が、請求項1記載の毛布の地組織の編成方法を示す図面である。
地組織1は、鎖編糸2及びこの鎖編み糸2を繋ぐ挿入糸3で編成する。ここにポリウレタン系弾性繊維等の高収縮性弾性糸4を緯度、経度とも一定間隔以上斜線を描くように浮かし跳び編成を行う。弾性糸4の収縮によって、表面に細かい凹凸が形成された立体的な編布を形成するのである。
浮かし跳び編成を行うことで編成密度を粗くするとともに、地組織に伸縮する糸を直接編み込んで生地そのものに凹凸を付与することで、表面の接触抵抗が大きくなり、体や寝
具とのずれが生じにくくなる。また、凹凸によって形成された空気層が保温性を高める役割も果たしている。
高収縮性弾性糸4は隣接する鎖編糸2と緯挿入糸3との繋がりを取りながら給糸されるが、この時、寝具の縦方向の長さ約2mにわたり同じ収縮倍率となるように均一にテンションを掛けて凹凸を生じさせることが重要である。
また、高収縮弾性糸4を導くガイドの間隔を調整することで表面の凹凸の高さを変化させて基布の厚みを調整することができる。
高伸縮性弾性糸に高捲縮コンジュゲート糸を用いて、製造過程で高周波振動を与えながら高温風をあてることでより立体的な製品が出来上がる。この振動条件と温風の条件によって柔軟性に変化を持たせることができる。
本願の基布作成には、合繊フィラメントと合繊紡績糸、天然繊維からなる紡績糸等を適宜目的に合わせて使用する。
地組織1は経編み毛布の形態を安定させるためのものであるため、寸法安定性の良好な糸であれば、従来公知のどのような糸であっても用いることができる。具体的には強度や耐熱性の観点よりポリエステルマルチフィラメントが好ましい。又、羊毛糸を用いても差し支えない。
地組織1編成と同時に地筬とは別筬でゴム糸を導糸して基布全体に横方向に強い伸縮性を付与するのである。
ゴム糸挿入の本数、間隔は出来上がり製品によって容易に変更可能である。
続いて回転する起毛ロールに基布を通し基布にテンションを掛けながら針布で表面を掻きだして起毛させるのである。
基布そのものが、ドレープ性に富み、凹凸加工によって柔らかく肌触りが良好であり、横方向に優れた伸縮性を有し、製品は図2に示すように出来上がりが蛇腹状に伸縮した状態を呈している。さらに、表面に起毛加工が施されているため肌触りが柔らかく、毛布全体に均一に生じた皺が空気層となって薄く軽量であっても、十分な保温力を発揮するのである。
製造商品の目的に合わせて、適宜使用糸、デニール、編み機種、ゲージを選択可能である。
本願の伸縮性に富んだ起毛生地は、毛布、ブランケット、冬用敷布等の寝具類はもちろん、「着る毛布」のように衣服形状に形成して防寒用部屋着としても応用が可能である。
1、編成組織 2、鎖編み糸
3、挿入糸 4、高伸縮糸
5、ゴム糸 6、毛布

Claims (1)

  1. 経編み機で合成繊維フィラメントと紡績糸を鎖状に編み、緯糸に合成繊維紡績糸を使用して基布を編成し、
    収縮弾性糸を基布の鎖状結節点を緯度、経度とも一つ以上跳び編成しながら挿入して基布表面に凹凸を形成すると共に、
    別筬で弾性糸を挿入して横方向に蛇腹状に伸縮させたことを特徴とする経編み起毛布帛。
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