JP2014104859A - ダンプトラックの可動バンパー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ダンプトラックの可動バンパーA1は、バンパーステー10に対し回動可能なバンパーアーム11と、バンパーアーム11に一体に固定されたバンパー本体12と、を有する。この可動バンパーA1のバンパーアーム11及びバンパー本体12を、バンパー使用位置とバンパー収納位置との間で回動可能に設け、バンパー使用位置を、サイドフレーム2,2の後端下部位置に設定した。バンパー収納位置を、バンパー使用位置から車両上方側へ回動させて到達する位置、つまり、最大傾斜荷台ラインLmaxより車両前方側位置であり、かつ、バンパー本体12がアーム支軸13を通る支軸垂直ラインLperより車両前方側に超えると共に、バンパーステー10の下面10aが地上高を規定する位置に設定した。
【選択図】図4
Description
加えて、バンパー収納位置においては、バンパーアームが自重により下方に向かって回動する構成となっている。このため、バンパー収納位置でバンパーアームを支えながらピンによりバンパーアームを固定するアーム固定操作を要し、バンパー収納操作負担が増大してしまう、という問題があった。
このダンプトラックの可動バンパーにおいて、
前記一対のバンパーアーム及びバンパー本体を、バンパー使用位置とバンパー収納位置との間で回動可能に設け、
前記一対のバンパーアーム及びバンパー本体のバンパー使用位置を、前記一対のサイドフレームの後端より車両後方側下部位置に設定し、
前記一対のバンパーアーム及びバンパー本体のバンパー収納位置を、前記バンパー使用位置から車両上方側へ回動させて到達する到達位置とする。
そして、前記到達位置を、荷台の最大傾斜時における最大傾斜荷台ラインより車両前方側位置であり、かつ、前記バンパー本体が前記アーム支軸を通る支軸垂直ラインより車両前方側に超えると共に、前記バンパーステーの下面が地上高を規定する位置に設定したことを特徴とする。
上記のように、バンパー収納位置を、バンパー本体がアーム支軸を通る支軸垂直ラインより車両前方側に超える位置に設定した。このため、バンパー収納位置において、アーム固定操作を要すること無く、バンパー本体とバンパーアームの自重により収納が可能であり、バンパー収納操作負担が軽減される。
上記のように、バンパー収納位置を、バンパーステーの下面が地上高を規定する位置に設定した。このため、バンパー収納位置で地面からのスペースがバンパー本体により制限されることなく、地面からバンパーステーの下面までのスペースが確保される。
このように、バンパーステーに対しバンパーアーム及びバンパー本体をスペース効率良く自重にて収納可能な構成にしたため、バンパー収納位置において、傾斜荷台との干渉防止と、地面からのスペース確保と、バンパー収納操作負担の軽減と、を併せて達成することができる。
実施例1におけるエアーサス付きダンプトラック(ダンプトラックの一例)の可動バンパーの構成を、「全体構成」、「可動バンパーの要部構成」、「可動バンパー構成要素の詳細構成」に分けて説明する。
図1は、実施例1の可動バンパーを適用したエアーサス付きダンプトラックの一例を示す全体側面図であり、図2は、バンパー使用位置を示し、図3は、バンパー収納位置を示す。以下、図1〜図3に基づき、全体構成を説明する。
なお、図2及び図3において、31は、サブフレーム3,3に固定され、後輪6の車両後方側上部位置に配置されたガードプレートである。32は、一対のサブフレーム3を車幅方向に連結するクロスフレームである。
図4は、実施例1の可動バンパーA1を示す拡大側面図である。以下、図4に基づき、可動バンパーA1の要部構成を説明する。
すなわち、リヤバンパーとしての可動バンパーA1は、バンパー使用位置において、追突等の事故の際に乗用車等が下に潜り込むサブマリンという現象を防止するために、地面からの高さ寸法Hと荷台後端からの前後方向寸法Dが厳しく制限されている。
図5は、可動バンパーA1の構成要素であるバンパーステー10とバンパーアーム11とバンパー本体12とアーム支軸13を示す分解斜視図である。以下、図5に基づき、可動バンパー構成要素の詳細構成を説明する。
実施例1のエアーサス付きダンプトラックの可動バンパーA1における作用を、「バンパー使用時作用」、「バンパー収納時作用」、「可動バンパーの設定位置高さ調整作用」に分けて説明する。
バンパー使用位置においては、バンパーアーム11のアームロック操作とアームロック解除操作が容易であることが必要である。以下、図4及び図6に基づき、これを反映するバンパー使用時作用を説明する。
そして、車両前方向への回動規制状態で、左右一対の手動操作レバー18を把持して車両前方側へ押し、図4に示すように、ステー側ストッパ凹部10gにロック用アーム14に端部に設けられたストッパピン15を嵌め込み接触させる。このアーム固定操作により車両後方向への回動が規制される。すなわち、車両前後方向への回動を共に規制することによりバンパーアーム11は、バンパー使用位置で固定されることになる。
このバンパーアーム11の固定解除状態では、元の固定側に戻ることがないように、固定解除位置にてロック用アーム14を維持する必要がある。この解除位置維持対策として、実施例1では、アームロック位置で、スプリング17によりストッパピン15に対し解除方向(車両後方向)に付勢力を付与する設定としている。このため、左右一対の手動操作レバー18から手を離しても、スプリング17の付勢力によりバンパーアーム11の固定解除状態がそのまま維持される。
可動バンパーA1のバンパー収納位置では、荷台4の傾斜を含めた様々な作業を行うため、できる限り作業の邪魔にならないスペース効率の良い位置に可動バンパーA1を収納することが必要であるし、バンパー収納操作負担の軽減も必要である。以下、図7及び図8に基づき、これを反映するバンパー収納時作用を説明する。
そして、バンパー収納位置を、バンパー本体12がアーム支軸13を通る支軸垂直ラインLperより車両前方側に超える位置に設定した。このため、バンパー収納位置において、アーム固定操作を要すること無く、バンパー本体12とバンパーアーム11の自重により収納が可能であり、バンパー収納操作負担が軽減される。
さらに、バンパー収納位置を、バンパーステー10の下面10aが地上高を規定する位置に設定した。このため、バンパー収納位置で地面からのスペースがバンパー本体12により制限されることなく、地面からバンパーステー10の下面10aまでのスペースが確保される。
このように、バンパーステー10に対しバンパーアーム11及びバンパー本体12をスペース効率良く自重にて収納可能な構成にすることで、バンパー収納位置において、「傾斜荷台との干渉防止」と、「地面からのスペース確保」と、「バンパー収納操作負担の軽減」と、が併せて達成される。
可動バンパーA1はバンパー使用位置における地面からの地上高が厳しく規制される。このため、エアーサス付きダンプトラックに適用する場合、あるいは、同じ可動バンパーユニットを異なる車種に適用する場合には、可動バンパーA1の設定位置高さ調整機能を持たせることが有用である。以下、図4及び図9に基づき、これを反映する可動バンパーA1の設定位置高さ調整作用を説明する。
実施例1のエアーサス付きダンプトラックの可動バンパーA1にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
前記一対のバンパーアーム11及びバンパー本体12を、前記バンパーステー10に対するアーム支軸13を中心としてバンパー使用位置とバンパー収納位置との間で回動可能に設け、
前記一対のバンパーアーム11及びバンパー本体12のバンパー使用位置を、前記一対のサイドフレーム2の後端より車両後方側下部位置に設定し、
前記一対のバンパーアーム11及びバンパー本体12のバンパー収納位置を、前記バンパー使用位置から車両上方側へ回動させて到達する到達位置とし、
前記到達位置を、荷台4の最大傾斜時における最大傾斜荷台ラインLmaxより車両前方側位置であり、かつ、前記バンパー本体12が前記アーム支軸13を通る支軸垂直ラインLperより車両前方側に超えると共に、前記バンパーステー10の下面10aが地上高を規定する位置に設定した。
このように、バンパーステー10に対しバンパーアーム11及びバンパー本体12をスペース効率良く自重にて収納可能な構成にしたため、バンパー収納位置において、傾斜荷台との干渉防止と、地面からのスペース確保と、バンパー収納操作負担の軽減と、を併せて達成することができる。
前記一対のバンパーアーム11及びバンパー本体12の到達位置を、前記バンパーステー10により形成されるL字凹部10dに収納すると共に、前記車両後方延出部10cの上面10eに自重支持される位置に設定した。
このように、バンパーステー10をL字形状の構成としたため、(1)の効果に加え、バンパーアーム11及びバンパー本体12を高い収納性により収納できると共に、確実に自重支持することができる。
前記バンパーアーム11は、前記ステー側ストッパプレート10fに対応する位置にアーム側ストッパプレート11bを有すると共に、アームプレート11aに対し支軸16により回動可能に支持されたロック用アーム14と、を有し、
前記バンパーステー10と前記バンパーアーム11の間に、前記バンパーアーム11のアーム動作をバンパー使用位置で固定するアームロック構造を設け、
前記アームロック構造は、前記ステー側ストッパプレート10fと前記アーム側ストッパプレート11bの接触による車両前方向への回動規制状態で、前記ステー側ストッパ凹部10gに前記ロック用アーム14に端部に設けられたストッパピン15を嵌め込み接触させることにより車両後方向への回動を規制する構造とした。
このように、車両前後方向への回動を規制するアームロック構造としたため、(1)又は(2)の効果に加え、バンパーアーム11のアーム動作をバンパー使用位置で確実に固定することができる。
前記スプリング17を、前記ステー側ストッパ凹部10gに前記ストッパピン15を嵌め込み接触させるアームロック位置で、前記ストッパピン15に対し接触方向に付勢力を付与すると共に、前記ストッパピン15を前記ステー側ストッパ凹部10gから外したアームロック解除位置で、前記ストッパピン15に対し解除方向に付勢力を付与する設定とした。
このように、1つのスプリング17を用いながら異なる2つの位置で付勢力を付与する構成としたため、(3)の効果に加え、アームロック位置でのアーム固定性を向上させることができると共に、アームロック解除位置での解除維持性を向上させることができる。
前記左右一対の手動操作レバー18を、バンパー使用位置にてアームロック位置とアームロック解除位置との間での前記ロック用アーム14の移動操作と、ロック解除状態にてバンパー使用位置とバンパー収納位置との間での前記バンパーアーム11の回動操作を行う手動操作手段とした。
このように、左右一対の手動操作レバー18を把持するだけ必要な操作を共に行う構成としたため、(4)の効果に加え、ロック用アーム14の移動操作とバンパーアーム11の回動操作を簡単で、かつ、良好な作業性により行うことができる。
前記バンパーステー10の固定位置を高さ方向に変更したとき、両ボルト穴2a,10iの連通が変更前であっても変更後であっても確保されるように、前記フレーム側ボルト穴2aと前記ステー側ボルト穴10iの位置を設定した。
このように、可動バンパーA1に設定位置高さ調整機能を持たせる構成としたため、(1)〜(5)の効果に加え、ユニット設計変更やユニット交換を要することなく、可動バンパーA1を最適な位置に設定することができる。この設定位置高さ調整機能は、エアーサス付きダンプトラックに可動バンパーA1を適用する場合、あるいは、車高が異なる車種に可動バンパーA1を適用する場合、等において特に有用である。
2 サイドフレーム
2a フレーム側ボルト穴
4 荷台
10 バンパーステー
10a 下面
10b フレーム固定部
10c 車両後方延出部
10d L字凹部
10e 上面
10f ステー側ストッパプレート
10g ステー側ストッパ凹部
10i ステー側ボルト穴
11 バンパーアーム
11a アームプレート
11b アーム側ストッパプレート
12 バンパー本体
13 アーム支軸
14 ロック用アーム
15 ストッパピン
16 支軸
17 スプリング
18 手動操作レバー
19 ボルト・ナット
Lmax 最大傾斜荷台ライン
Lper 支軸垂直ライン
ΔH 調整高さ
Claims (6)
- 車両前後方向に延びる一対のサイドフレームの後端部位置に固定されたバンパーステーと、該バンパーステーに対し回動可能に軸支持された一対のバンパーアームと、前記一対のバンパーアームに一体に固定され、車幅方向に延びるバンパー本体と、を有するダンプトラックの可動バンパーにおいて、
前記一対のバンパーアーム及びバンパー本体を、前記バンパーステーに対するアーム支軸を中心としてバンパー使用位置とバンパー収納位置との間で回動可能に設け、
前記一対のバンパーアーム及びバンパー本体のバンパー使用位置を、前記一対のサイドフレームの後端より車両後方側下部位置に設定し、
前記一対のバンパーアーム及びバンパー本体のバンパー収納位置を、前記バンパー使用位置から車両上方側へ回動させて到達する到達位置とし、
前記到達位置を、荷台の最大傾斜時における最大傾斜荷台ラインより車両前方側位置であり、かつ、前記バンパー本体が前記アーム支軸を通る支軸垂直ラインより車両前方側に超えると共に、前記バンパーステーの下面が地上高を規定する位置に設定した
ことを特徴とするダンプトラックの可動バンパー。 - 請求項1に記載されたダンプトラックの可動バンパーにおいて、
前記バンパーステーを、車両上下方向に延びるフレーム固定部と、該フレーム固定部から車両後方に延びる車両後方延出部と、によるL字形状とし、
前記一対のバンパーアーム及びバンパー本体の到達位置を、前記バンパーステーにより形成されるL字凹部に収納すると共に、前記車両後方延出部の上面に自重支持される位置に設定した
ことを特徴とするダンプトラックの可動バンパー。 - 請求項1又は2に記載されたダンプトラックの可動バンパーにおいて、
前記バンパーステーは、前記アーム支軸を挟んだ車両前方位置にステー側ストッパプレートを有すると共に、前記アーム支軸を挟んだ車両後方位置にステー側ストッパ凹部を有し、
前記バンパーアームは、前記ステー側ストッパプレートに対応する位置にアーム側ストッパプレートを有すると共に、アームプレートに対し支軸により回動可能に支持されたロック用アームと、を有し、
前記バンパーステーと前記バンパーアームの間に、前記バンパーアームのアーム動作をバンパー使用位置で固定するアームロック構造を設け、
前記アームロック構造は、前記ステー側ストッパプレートと前記アーム側ストッパプレートの接触による車両前方向への回動規制状態で、前記ステー側ストッパ凹部に前記ロック用アームに端部に設けられたストッパピンを嵌め込み接触させることにより車両後方向への回動を規制する構造とした
ことを特徴とするダンプトラックの可動バンパー。 - 請求項3に記載されたダンプトラックの可動バンパーにおいて、
前記ロック用アームは、アーム上端部に固定されたストッパピンと、該ストッパピンと前記アームプレートとの間に介装されたスプリングと、を有し、
前記スプリングを、前記ステー側ストッパ凹部に前記ストッパピンを嵌め込み接触させるアームロック位置で、前記ストッパピンに対し接触方向に付勢力を付与すると共に、前記ストッパピンを前記ステー側ストッパ凹部から外したアームロック解除位置で、前記ストッパピンに対し解除方向に付勢力を付与する設定とした
ことを特徴とするダンプトラックの可動バンパー。 - 請求項4に記載されたダンプトラックの可動バンパーにおいて、
前記一対のロック用アームに、前記ストッパピンと平行配置であって、互いに車両中心軸に向かって延びる左右一対の手動操作レバーを固定し、
前記左右一対の手動操作レバーを、バンパー使用位置にてアームロック位置とアームロック解除位置との間での前記ロック用アームの移動操作と、ロック解除状態にてバンパー使用位置とバンパー収納位置との間での前記バンパーアームの回動操作を行う手動操作手段とした
ことを特徴とするダンプトラックの可動バンパー。 - 請求項1から5までの何れか1項に記載されたダンプトラックの可動バンパーにおいて、
前記バンパーステーに、前記サイドフレームに設けたフレーム側ボルト穴と連通させてボルト・ナットにより締結固定するステー側ボルト穴を設け、
前記バンパーステーの固定位置を高さ方向に変更したとき、両ボルト穴の連通が変更前であっても変更後であっても確保されるように、前記フレーム側ボルト穴と前記ステー側ボルト穴の位置を設定した
ことを特徴とするダンプトラックの可動バンパー。
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KR101626772B1 (ko) * | 2015-12-18 | 2016-06-02 | 왕경희 | 활어운반차의 리어범퍼 파손방지장치 |
JP2016175482A (ja) * | 2015-03-19 | 2016-10-06 | 有限会社小田切車体 | アスファルトフィニッシャー対応可能リヤバンパー |
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-
2012
- 2012-11-28 JP JP2012259285A patent/JP6024965B2/ja active Active
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