JP2014103321A - 光源駆動回路、光走査装置及び画像形成装置 - Google Patents

光源駆動回路、光走査装置及び画像形成装置 Download PDF

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勇人 藤田
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雅章 石田
Atsufumi Omori
淳史 大森
Muneo Iwata
宗朗 岩田
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Abstract

【課題】光出力の発光遅延を短縮し、且つ応答特性を改善することが可能な光源駆動回路、光走査装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】光源を駆動させる光源駆動回路であって、前記光源から所定光量を得る所定電流と、前記所定電流に先立って入力される補助駆動電流とを含む駆動電流を生成する駆動電流生成部と、前記補助駆動電流を所定の期間加算させる信号を生成する信号生成部と、を有し、前記所定の期間は、前記所定電流の立ち上がりから前記光源の発光が検出されるまでの期間より短かい期間である、光源駆動回路を提供する。
【選択図】図5

Description

本発明は、光源駆動回路、光走査装置及び画像形成装置に関する。
従来のプロダクトプリンティング等に用いられる画像形成装置では、LD(Laser Diode)等の光源から所定の光出力を得て感光体を露光し、画像の濃度を表現する。
ところで従来では、光源から所定の光出力を得るまでに、光源の応答特性に依存した発光遅延時間が発生することが知られている。また従来では、例えば光源に駆動電流を供給してから光出力を検出するまでに、光源が実装された回路等の寄生容量に依存した発光遅延時間が発生することが知られている。
そのため従来の画像形成装置において、例えば光出力させる時間を例えば数ns以下の短時間とした場合、光出力が所定光量より少なくなり、画像の濃度が低下して画像にむらが発生する虞がある。
そこで従来では、この問題を解決すべく工夫がなされている。例えば特許文献1では、充放電回路を有し、LD(Laser Diode)の出力の立ち上がり時に放電によりオーバーシュート電流を生じさせて光源の応答特性に依存した発光遅延時間を短縮させることが記載されている。また特許文献2には、LD点灯開始時の初期に閾値電流を重畳し、その発光量を制御することが記載されている。
しかしながら、特許文献1記載のオーバーシュート電流は主に光源の応答特性に依存した遅延時間を短縮させるために生じさせるものであり、寄生容量に依存する発光遅延時間を改善すること困難である。また特許文献2では、光源の閾値電流をLD点灯開始時の初期に重畳しているが、光源の閾値電流では寄生容量の充電には不十分であり、寄生容量に依存した発光遅延時間を十分に短縮することは困難である。特に寄生容量が大きい回路や、微分抵抗が大きい光源では寄生容量に依存した遅延時間を短縮することはより困難となる。
本発明は、上記事情を鑑みてこれを解決すべく成されたものであり、光出力の発光遅延を短縮し、且つ応答特性を改善することが可能な光源駆動回路、光走査装置及び画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明は、上記目的を達成すべく、以下の如き構成を採用した。
本発明の一実施形態における光源駆動回路は、
光源を駆動させる光源駆動回路であって、
前記光源から所定光量を得る所定電流と、前記所定電流に先立って入力される補助駆動電流とを含む駆動電流を生成する駆動電流生成部と、
前記補助駆動電流を所定の期間加算させる信号を生成する信号生成部と、
を有し、
前記所定の期間は、前記所定電流の立ち上がりから前記光源の発光が検出されるまでの期間より短い期間である。
また、本発明の一実施形態における光走査装置は、
光源と、前記光源から照射される光を反射させる反射鏡と、前記光源を駆動させる光源駆動回路とを含む光走査装置であって、
前記光源駆動回路は、
前記光源から所定光量を得る所定電流と、前記所定電流に先立って入力される補助駆動電流とを含む駆動電流を生成する駆動電流生成部と、
前記補助駆動電流を所定の期間加算させる信号を生成する信号生成部と、
を有し、
前記所定の期間は、前記所定電流の立ち上がりから前記光源の発光が検出されるまでの期間より短い期間である。
また、本発明の一実施形態における画像形成装置は、
光源と、前記光源から照射される光を反射させる反射鏡と、前記反射鏡により反射された反射光により走査される感光体と、前記光源を駆動させる光源駆動回路とを含む画像形成装置であって、
前記光源駆動回路は、
前記光源から所定光量を得る所定電流と、前記所定電流に先立って入力される補助駆動電流とを含む駆動電流を生成する駆動電流生成部と、
前記補助駆動電流を所定の期間加算させる信号を生成する信号生成部と、
を有し、
前記所定の期間は、前記所定電流の立ち上がりから前記光源の発光が検出されるまでの期間より短い期間である。
本発明によれば、光出力の発光遅延を短縮し、且つ応答特性を改善することができる。
光源の発光遅延時間を説明する図である。 光源の寄生容量を説明する図である。 光源駆動回路から光源に供給する駆動電流について説明する図である。 第一の実施形態の画像形成装置の構成の概略を説明する図である。 第一の実施形態の光源駆動回路を説明する図である。 CPUの機能構成及びメモリに格納された値を説明する図である。 プリチャージ電流生成信号の生成について説明する図である。 駆動電流と光出力波形との関係を説明する図である。 光源駆動回路に接続される評価装置の機能構成の例を示す図である。 評価装置によるプリチャージ期間Tpcとプリチャージ電流Ipcの設定を説明するフローチャートである。 評価装置におけるTpc値設定部の処理を説明するフローチャートである。 プリチャージ期間Tpcを説明する図である。 LDの電流−光出力特性を示す図である。 評価装置におけるIpc値設定部の処理を説明するフローチャートである。 第一の実施形態の効果を説明する図である。 第二の実施形態の光源駆動回路を説明する図である。 第二の実施形態の駆動電流波形を示す図である。 第三の実施形態の光源駆動回路を説明する図である。 第三の実施形態のCPUの機能構成を説明する図である。 第三の実施形態の駆動電流波形を示す図である。 第三の実施形態の効果を説明する図である。
本発明は、光源を駆動させるために通常用いる所定電流に先立って、補助駆動電流(以下、プリチャージ電流)を印加することにより、光源が実装された基板等の寄生容量に依存する発光遅延時間(以下、寄生遅延時間)を短縮し、光出力の応答特性を改善する。
以下に図面を参照して本発明の概要について説明する。
図1は、光源の発光遅延時間を説明する図である。図1では、光源に供給される駆動電流の波形と、駆動電流が供給された光源の光出力の波形を示している。尚図1では、光源の出力は光量で示されるものとした。
図1に示す発光遅延時間tは、光源に対する駆動電流の供給が開始されてから、光源が所定光量Poを出力するまでの時間を示す。所定光量Poは、予め設定された目標光量である。発光遅延時間tは、寄生遅延時間taと応答遅延時間tbの和である。寄生遅延時間taは光源と回路を接続する配線や光源のパッケージ内配線などに存在する光源に並列に生じる寄生容量への充電時間である。尚寄生遅延時間taの詳細は後述する。寄生遅延時間taは、寄生容量が大きくなる程充電量および充電時間が増大するため、これに応じて増大する傾向にある。
応答遅延時間tbは、光源に所定電流Iopが供給されて光源が発光を開始してから所定光量Poを出力するまでの応答時間である。所定電流Iopは、所定光量Poを得るために予め設定された電流値である。応答遅延時間tbは、光源の特性によるものであり、例えば微分抵抗による影響がある。応答遅延時間tbは、微分抵抗が大きくなるほど光源への電流が流れにくくなるため、これに応じて増大する傾向にある。
尚駆動電流が光源に供給されるまでの発光遅延時間には、実際には寄生遅延時間と応答遅延時間以外の回路基板上の配線遅延時間等含まれるが、本明細書の説明では配線遅延時間等は無視し、発光遅延時間を寄生遅延時間と応答遅延時間の和とした。また本明細書の説明では、駆動電流波形と光出力波形のそれぞれの立下がりを揃えた状態で示す。
以下に図2を参照して寄生容量について説明する。図2は、光源の寄生容量を説明する図である。
本実施形態では、光源を例えばLD(Laser Diode)とした。図2に示すLDは、所定電流Iopが供給されると所定光量Poを出力する。図2に示すCは、寄生容量である。寄生容量Cは、例えばLDがLDドライバ等の回路と共に回路基板等に実装された際に、LDとLDドライバ等の回路とを接続する配線に発生する寄生容量を含む。また寄生容量Cは、LDやLDドライバ等の回路がパッケージ化されている場合には、パッケージ等の寄生容量も含む。
LDに所定電流Iopが供給されると、所定電流Iopの一部の電流Icは、寄生容量Cに供給されて寄生容量Cの充電を行う。寄生容量Cが所定電流Iopにより充電されている間、LDには所定電流Iopの一部である電流(Iop−Ic)が供給される。そして寄生容量Cの充電が完了すると、所定電流IopがLDに対して供給される。すなわち電流Icによる寄生容量Cの充電時間は、LDには所定電流Iopの一部の電流(Iop−Ic)しか供給されないため、光出力を得られない時間となる。この光出力が得られない時間が寄生遅延時間とである。
次に図3を参照して本発明の光源駆動回路から光源に供給する駆動電流について説明する。図3は、本発明の光源駆動回路から光源に供給する駆動電流について説明する図である。図3では、光源駆動回路から光源に供給される駆動電流波形を示している。
光源に供給される駆動電流Ikは、光源から所定光量Poを得るための所定電流Iopと、所定電流Iopに先立って所定時間入力されるプリチャージ電流Ipcとで構成される。ここで、所定電流Iopは、スイッチング電流Ihと同じ値となる。
プリチャージ電流Ipcは、寄生遅延時間に基づき設定される電流である。寄生遅延時間は、光源が実装される回路基板等から予め求めることができる。よってプリチャージ電流Ipcの値と印加期間(以下、プリチャージ期間Tpc)は、予め求められた寄生遅延時間に合わせて設定された固定値である。尚本発明では、プリチャージ期間Tpcは、寄生遅延時間よりも短い期間、すなわちプリチャージ期間Tpcは、所定電流Iopが光源に供給されてから光源が発光を開始するまでの期間より短い期間とした。プリチャージ期間Tpcとプリチャージ電流Ipcの値の設定方法の詳細は後述する。
本発明では、図3に示すような駆動電流Ikを生成し、光源に供給することで、プリチャージ電流Ipcにより寄生遅延時間を短縮できる。
(第一の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第一の実施形態について説明する。図4は、第一の実施形態の画像形成装置の構成の概略を説明する図である。
本実施形態の画像形成装置10は、光走査装置20、感光体30、書込制御部40、クロック生成回路50を有する。
本実施形態の光走査装置20は、ポリゴンミラー21、走査レンズ22、光源駆動回路100、発光素子(光源)であるLD(Laser Diode;半導体レーザ)、受光素子となるPD(Photo Detector)を有する。尚本実施形態では光源をLDとしたが、これに限定されない。光源は、半導体レーザアレー(LDA;Laser Diode Array)、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser;垂直共振器面発光レーザ)等であっても良い。
LDから発光されたレーザ光は、回転するポリゴンミラー21によりスキャンされ、走査レンズ22を介して被走査媒体である感光体30上に照射される。照射されたレーザ光は感光体30上で光スポットとなり、これにより感光体30上に静電潜像が形成される。またポリゴンミラー21は、1ラインの走査が終わる毎にレーザ光をPDに照射する。PDはレーザ光が照射されると、これを電気信号に変換し、この電気信号を書込制御部40の有する位相同期回路41に入力する。位相同期回路41は、電気信号が入力されると次の1ライン分の画素クロックを生成する。また位相同期回路41には、クロック生成回路50から高周波クロック信号が入力されており、これにより画素クロックの位相同期が図られている。
書込制御部40は、生成された画素クロックに従って基準パルス信号を光源駆動回路100へ供給する。また書込制御部40は、目標光量設定信号を光源駆動回路100に供給し、LDを駆動する。これにより、画像データの静電潜像が感光体30上に形成される。
以下に図5を参照して本実施形態の光源駆動回路100を説明する。
本実施形態の光源駆動回路100は、CPU(Central Processing Unit)110、メモリ120、DAC(Digital to Analog Converter)130、LPF(Low-pass Filter)140、ADC(Analog to Digital Converter)150、LDドライバ200、抵抗R1を有する。尚抵抗R1は、光源駆動回路100に含まれなくても良い。この場合抵抗R1は、光源駆動回路100の外部に設けられる。
本実施形態の光源駆動回路100は、LDとPDとに接続されており、LDの光量に応じてPDから出力される電気信号に基づきLDの駆動を制御する。
CPU110は、光源駆動回路100の各種動作を制御する。メモリ120は、光源駆動回路100の動作に用いられる各種の値等を格納する。CPU110の機能及びメモリ120に格納される値の詳細は後述する。
DAC130は、CPU110から出力される信号をアナログ値に変換する。LPF140は、PDから出力された電気信号のうち所定帯域の信号を通過させる。ADC150は、LPF140から出力された電気信号をデジタル値に変換する。
LDドライバ200は、基準パルス信号と目標光量設定信号とに基づきLDへ駆動電流を供給し、LDの発光タイミングを制御する。また、本実施形態のLDドライバ200は、LDを駆動するために通常印加する所定電流の入力前に、予め設定されたプリチャージ電流を印加する。
本実施形態の光源駆動回路100は、CPU110とLDドライバ200とにより、駆動電流Ikの制御を行う。具体的には光源駆動回路100は、予め設定されたプリチャージ電流Ipcを基準パルス信号に同期させた駆動電流波形を生成する。
以下に本実施形態のLDドライバ200について説明する。本実施形態のLDドライバ200は、スイッチング電流源210、プリチャージ電流源220、スイッチ211、221を有する。
スイッチング電流源210、プリチャージ電流源220は、LDの駆動電流Ikを生成する。本実施形態の駆動電流Ikは、各電流源から出力される電流値を加算した電流である。
スイッチング電流源210は、CPU110からの点灯制御信号に基づき、所定のスイッチング電流Ihを生成する。スイッチング電流源210は、スイッチ211を介してLDと接続されている。スイッチ211は、例えばトランジスタ等により構成され、CPU110から供給される点灯制御信号に基づきオン/オフが制御される。またスイッチング電流Ihの値は、CPU110からの指示により設定される。
プリチャージ電流源220は、LDの駆動を補助する駆動補助電流としてのプリチャージ電流Ipcを生成する。プリチャージ電流源220は、スイッチ221を介してLDと接続されている。スイッチ221は、例えばトランジスタ等により構成され、CPU110から供給されるプリチャージ電流生成信号に基づきオン/オフが制御される。本実施形態では、プリチャージ電流生成信号がオンの期間がプリチャージ期間Tpcである。具体的には本実施形態のスイッチ221は、基準パルス信号の立ち上がりからプリチャージ期間Tpcの間オンとされる。
以下に図6を参照して本実施形態のCPU110の機能とメモリ120に格納された値について説明する。図6は、CPUの機能構成及びメモリに格納された値を説明する図である。
本実施形態のCPU110は、電流制御部111、パルス生成部112を有する。
メモリ120は、電流値記憶部121、遅延時間記憶部122、点灯パターン記憶部123を有する。電流値記憶部121には、光源駆動回路100の有する各種電流源における設定値が記憶されている。具体的には電流値記憶部121には、スイッチング電流Ih、プリチャージ電流Ipcの値が設定されている。
遅延時間記憶部122は、プリチャージ期間Tpcを決めるための遅延時間を格納する。点灯パターン記憶部123には、後述するIpc値設定部330によるプリチャージ電流Ipcの算出の際に使用されるLDの点灯パターン信号が格納されている。
CPU110において、電流制御部111は、電流値記憶部122に格納された各種電流源の設定値を取得し、各種電流源に対してDAC130を介して設定値に対応する電流を出力させる。
パルス生成部112は、遅延時間記憶部122に格納された遅延時間と、基準パルス信号とに基づき、プリチャージ電流生成信号を生成する。スイッチ211は、画像形成装置10が画像形成動作を行っている場合には、書込制御部40から供給される画像データに基づいた点灯制御信号により、オン/オフが制御される。
次に図7を参照して本実施形態のパルス生成部112によるプリチャージ電流生成信号の生成について説明する。
本実施形態のパルス生成部112には、例えば遅延時間記憶部122からプリチャージ期間Tpcと一致する遅延時間t1を取得する。そしてパルス生成部112は、基準パルス信号を遅延時間t1だけ遅延させたパルス信号Sを生成する。パルス生成部112は、基準パルス信号と、パルス信号Sとを用いて、プリチャージ期間Tpcがオン(ハイレベル)となるプリチャージ電流生成信号を生成する。ここで、プリチャージ電流生成信号は、基準パルス信号がハイレベルであり、パルス信号Sがローレベルである場合に、ハイレベルとなるように生成される。
尚本実施形態のパルス生成部112は、遅延時間t1がメモリ120に格納されたものとしたが、これに限定されない。本実施形態の遅延時間t1は、上記以外の方法で取得されても良い。本実施形態のパルス生成部112は、例えば簡単にはインバータ列やバッファ列によりパルス信号Sを生成しても良い。また本実施形態では、抵抗とコンデンサ等からなるローパスフィルタで基準パルス信号を遅延させた後、波形整形した信号をパルス信号Sとして用いても良い。どちらの場合も、遅延量を変更する事は段数やフィルタ定数の変更により容易に実施する事が出来る。
図8(1)は、LDを点灯させる点灯パターン信号と同期して印加される駆動電流Ikと、これにより出力されるPD出力波形を表す。図8(1)では、上述したように、駆動電流が寄生容量の充電のために使用されることにより、寄生遅延時間が発生している。
一方、図8(2)は、図7を用いて説明した、プリチャージ電流生成信号と同期して印加されるプリチャージ電流と、パルス信号Sと同期して印加される所定電流により生成される駆動電流と、これにより出力されるPD出力波形を表す。図(2)では、所定電流より前に印加されるプリチャージ電流が、寄生容量の充電のために使用され、その結果、寄生遅延時間が減少している。
以下に、光源駆動回路100に接続された評価装置によるプリチャージ期間Tpcとプリチャージ電流Ipcの値の算出について説明する。
図9は、光源駆動回路に接続される評価装置の機能構成の例を示す図である。本実施形態では、評価装置300は、例えばADC150の出力側とCPU110の入力側の間に接続されても良い。
評価装置300は、例えば演算処理部と記憶部とを有するコンピュータである。評価装置300は、指示受付部310、Top値設定部320、Iop値設定部330、閾値記憶部340を有する。
指示受付部310は、プリチャージ期間Tpcとプリチャージ電流Ipcの設定指示を受け付ける。本実施形態では、例えば評価装置300が光源駆動回路100と接続されたときに設定指示を受けたものとしても良い。また評価装置300は、例えば評価装置300を用いる評価者により設定指示が入力されたときにこれを受け付けても良い。
Tpc値設定部320は、パルス選択部321、積分光量取得部322、Tpc判定部323を有し、プリチャージ期間Tpcを算出して設定する。
Ipc値設定部330は、電流値選択部331、積分光量取得部332、Ipc判定部333を有し、プリチャージ電流Ipcの値を算出して設定する。
閾値記憶部340には、Tpc値設定部320で用いられるTpc閾値341と、Ipc値設定部330で用いられるIpc閾値342とが格納されている。
Tpc閾値341は、LDの発光が検出されたか否かを判断するための閾値である。Ipc閾値342は、LDの発光量が所定の光量となったか否かを判断するための閾値である。Tpc値設定部320とIpc値設定部330の処理の詳細は後述する。
以下に図10を参照して本実施形態の評価装置300によるプリチャージ期間Tpcとプリチャージ電流Ipcの設定を説明する。図10は、評価装置によるプリチャージ期間Tpcとプリチャージ電流Ipcの設定を説明するフローチャートである。
評価装置300は、指示受付部310により設定指示を受け付けると(ステップS101)、始めにTpc値設定部320によりプリチャージ期間Tpcを設定する(ステップS102)。続いて評価装置300は、Ipc値設定部330によりプリチャージ電流Ipcを設定する(ステップS103)。
このように本実施形態では、始めにプリチャージ期間Tpcを設定してからプリチャージ電流Ipcを設定する。
次に、図11を参照してTpc値設定部320によるプリチャージ期間Tpcの設定について説明する。図11は、評価装置300におけるTpc値設定部の処理を説明するフローチャートである。
本実施形態では、LDに対し、所定電流Iopより大きい電流の供給が開始されてから、LDの発光が検出されるまでの時間を、プリチャージ期間Tpcに設定する。
本実施形態では、プリチャージ期間Tpcをより短い期間に設定することが好ましい。プリチャージ期間Tpcを短くすれば、寄生容量Cを短時間で充電でき、寄生遅延時間を短縮することができる。
本実施形態では、プリチャージ期間Tpcを設定する際にLDに供給される所定電流Iopより大きい電流を、Tpc設定電流Isと呼ぶ。Tpc設定電流Isは、例えば評価装置300が有する記憶装置(図示せず)内に格納されている。尚Tpc設定電流Isは、例えば光源駆動回路100のメモリ120に格納されていても良い。
本実施形態の評価装置300において指示受付部310が設定指示を受け付けると、Tpc値設定部320は、Tpc設定電流Isを読み出す(ステップS111)。続いて評価装置300は、CPU110及びDAC130を介してプリチャージ電流源220にTpc設定電流Isを出力させる(ステップS112)。このときスイッチング電流Ihとはオフされており、LDに供給される電流はプリチャージ電流源220から出力されるTpc設定電流Isのみとする。
続いてTpc値設定部320は、パルス選択部321により、CPU110に対してパルス信号の選択指示信号を出力する(ステップS113)。このときパルス選択部321は、LDの発光が検出されたか否かを判断するために、CPU110に対してパルス幅の狭いパルス信号から順に選択させる。選択されるパルス信号の詳細については、後述する。
CPU110においてパルス信号が選択されると、LDドライバ200を介して選択されたパルス信号がプリチャージ電流生成信号としてスイッチ221へ供給される。本実施形態のスイッチ221は、プリチャージ電流生成信号が供給されている期間オンとされるものである。したがってスイッチ221がオンとなると、Tpc設定電流IsがLDに供給される。
続いて積分光量取得部322は、LPF140によりLDの光量に基づきPDから出力される電気信号の波形を積分して得られた積分光量を、ADC150を介してデジタル値として取得する(ステップS113)。
続いてTpc判定部323は、閾値記憶部340に格納されたTpc閾値341を参照し、積分光量がTpc閾値以上であるか否かを判断する(ステップS114)。ステップS114において、積分光量がTpc閾値以上である場合、Tpc判定部323はLDの発光が検出されたものと判断し、ステップS112で選択されたパルス信号より一つ前に選択されたパルス信号のパルス幅をプリチャージ期間Tpcとする。ここでTpc判定部323は、CPU110を介してメモリ120にプリチャージ期間Tpcを保存する(ステップS115)。
ステップS114において積分光量がTpc閾値未満の場合、Tpc値設定部320はステップS112へ戻り、次に幅の狭いパルス信号を選択する。
図12は、CPU110によって選択される、パルス幅の異なるパルス信号の例を表している。図12の(1)〜(4)では、パルス幅の狭いパルス信号から順に選択され場合の、PDの出力波形を示している。尚PDから出力される電気信号は、抵抗R1により電圧値に変換されて、LPF140へ供給される。
図12(1)では、CPU110において最初に選択されるパルス信号P10がLDに供給された場合のPDの出力波形を示している。パルス信号P10は、CPU110で選択可能なパルス信号のうちパルス幅が最も狭い信号であり、パルス幅をP1とする。ここでは、このときPDの出力は現れず、積分光量は0であったとする(すなわち、LDが発光していない)。よって、図11のステップS114のNoの処理が実行される。
図12(2)では、パルス幅P2のパルス信号P20が選択された場合のPDの出力波形を示している。このときPDの出力がわずかに現れ、積分光量がS1となる。ここで、S1が、所定の閾値(Tpc閾値)以上でなければ、同様に、図11のステップS114のNoの処理が実行される。
図12(3)では、パルス幅P3のパルス信号P30が選択された場合のPDの出力波形を示している。このときPDの出力がわずかに現れ、積分光量がS2となる。
このようにパルス信号のパルス幅を徐々に広げていき、PDの出力波形の積分光量が、Tpc閾値以上となったとき、LDの発光を検出したものとする。
Tpc閾値は、LDが所定光量Poを出力している際のPDの出力波形の積分光量(以下、全体積分光量)に対する、パルス信号によるLDの発光に対応したPDの出力波形の積分光量の割合である。例えば、Tov閾値は、全体積分光量の数%程度に設定しても良い。ここでは、例えば、Tpc閾値を5%とすると、PDの出力波形の積分光量が、全体積分光量の5%以上となったとき、LDが発光していると判断する。
図12において、例えば積分光量S1が全体積分光量の3%程度であり、積分光量S2が全体積分光量の10%程度であるとしたら、Tpc値設定部320はパルス幅P2をプリチャージ期間Tpcに設定する。
ここで図13を参照し、プリチャージ期間Tpcを設定する際にLDに供給されるTpc設定電流Isについて説明する。
図13は、LDの電流−光出力特性を示す図である。図13において領域S1は、電流−光出力特性における線形領域であり、領域S2は電流−光出力特性における非線形領域である。
本実施形態のTpc設定電流Isの値は、図13に示す線形領域S1内における所定電流Iopより大きく、非線形領域S2における光出力の最大Pmaxに対応する電流Imax以下の値であれば良い。尚図13に示す電流Ithは、LDが発光を開始する閾値となる閾値電流である。
本実施形態では、Tpc設定電流Isは上記の範囲内において大きいほど短時間でLDの発光を検知することができ、プリチャージ期間Tpcを短時間に設定できるため、好ましい。よって例えば本実施形態では、Tpc設定電流Isを電流Imaxとしても良い。具体的には例えば、本実施形態ではプリチャージ期間Tpcが1ナノ秒程度となるようにTpc設定電流Isの値を決めても良い。
このように本実施形態では、プリチャージ期間Tpcを設定する際に、LDから目標光量として設定された所定光量Poを得るための所定電流Iopよりも大きな電流をLDへ供給し、短時間でLDの発光を検出させる。尚本実施形態では、Tpc設定電流Isの値をLDの定格電流を越えた値とした場合でも、LDにTpc設定電流Isが供給されるのはLDが破損しない程度の期間となる。
次に図14を参照して評価装置300のIpc値設定部330によるプリチャージ電流Ipcの設定について説明する。図14は、評価装置におけるIpc値設定部の処理を説明するフローチャートである。
本実施形態の評価装置300において指示受付部310が設定指示を受け付けると(ステップS1401)、Ipc値設定部330は、所定電流Iopを読み出す(ステップS1402)。Ipc値設定部330は、CPU110を介してメモリ120から点灯パターン信号を読み出す(ステップS1403)。続いてIpc値設定部330は、プリチャージ期間Tpcを読み出す(ステップS1404)。
プリチャージ期間Tpcを読み出すと、Ipc値設定部330は、電流値選択部331により、電流値を選択する電流値選択信号を、CPU110を介してDAC130へ出力する(ステップS1405)。電流値選択部331は、DAC130において出力可能な電流値のうち、値の小さい電流値から順に選択する。
DAC130は、CPU110を介して電流値選択信号を受けると、選択された電流値をアナログ値に変換してプリチャージ電流源220へ出力する。プリチャージ電流源220は、選択された電流値をLDへ供給する。このときパルス生成部112は、スイッチ231に対して、点灯パターン信号の立ち上がりと同期したプリチャージ電流生成信号を供給する。プリチャージ電流生成信号は、ステップS1404で読み出されたプリチャージ期間Tpcだけ、スイッチ231をオンさせる。
続いてIpc値設定部330は、積分光量取得部332により、ADC150から出力されるPDの出力波形の積分光量を取得する(ステップS1406)。続いてIpc値設定部330は、Ipc判定部333により閾値記憶部340を参照し、取得した積分光量がIpc閾値以上であるか否かを判断する(ステップS1407)。
ステップS1407において、積分光量がIpc閾値以上であるとき、Ipc値設定部330はこのとき選択した電流値をプリチャージ電流Ipcとし、CPU110を介してメモリ120に保存させる(ステップS1408)。ステップS1407において、積分光量がIpc閾値以上でないとき、Ipc値設定部330はステップS1405へ戻り、次に大きい電流値を選択する。
以上のように本実施形態では、光源駆動回路100に接続した評価装置300により、固定値であるプリチャージ電流Ipcの値とプリチャージ期間Tpcを設定し、光源駆動回路100に設定する。
尚本実施形態では、評価装置300は光源駆動回路100の外部に接続されるものとしたが、これに限定されない。本実施形態の光源駆動回路100は、例えばCPU110が評価装置300の有する機能を有していても良い。この場合光源駆動回路100は、評価装置300を用いずにプリチャージ電流Ipcの値とプリチャージ期間Tpcをメモリ120へ保存することができる。
図15は、第一の実施形態の効果を説明する第一の図である。
図15(A)は、LDに所定電流Iopのみ印加した場合の駆動電流波形と光出力波形とを示しており、図15(B)は、プリチャージ電流を印加する本実施形態の駆動電流波形と光出力波形を示している。
図15(A)では、図1で説明したように、寄生容量による影響により、光源に対する駆動電流の供給が開始されてから、光源が所定光量Poを出力するまでの寄生遅延時間T1が発生する。その結果、パルス幅が細くなり、十分な積分光量が補償できない。
図15(B)に示す本実施形態の駆動電流波形では、所定電流Iopより前に印加されるプリチャージ電流Ipcが、寄生容量を事前に充電するため、寄生遅延時間を有意に低減することができる。さらに、本発明の一実施形態における評価装置300を用いて、適切なプリチャージ期間Tpc及びプリチャージ電流Ipcを決定することにより、光出力波形を方形波に近づけることができ、より高い積分光量を補償することができる。
このように本実施形態によれば、光出力の発光遅延発光を短縮し、且つ応答特性を改善することができる。
(第二の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第二の実施形態について説明する。本発明の第二の実施形態は、駆動電流Ikにバイアス電流Ibを含む点が第一の実施形態と相違する。よって以下の第二の実施形態の説明では、第一の実施形態との相違点についてのみ説明し、第一の実施形態と同様の機能構成を有するものには第一の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図16は、第二の実施形態の光源駆動回路を説明する図である。本実施形態の光源駆動回路100Aは、LDドライバ200Aを有する。LDドライバ200Aは、さらに、バイアス電流源230及びスイッチ231を有する。
バイアス電流源230は、CPU110からのバイアス生成信号に基づき所定のバイアス電流Ibを生成する。バイアス電流源230は、スイッチ231を介してLDと接続されている。スイッチ231は、例えばトランジスタ等により構成され、CPU110から供給されるバイアス生成信号に基づきオン/オフが制御される。またバイアス電流Ibの値は、CPU110からの指示により設定される。ここで、バイアス電流Ibは、図6のメモリ120の電流値記憶部121に格納されてもよい。
本実施形態のLDドライバ200Aは、DAC130から供給されるアナログ値に基づき3つの電流源から電流を出力し、駆動電流Ikを生成する。具体的には本実施形態のLDドライバ200Aは、スイッチング電流Ihの立ち上がりのタイミングより前に、プリチャージ電流Ipcが印加された駆動電流Ikを生成し、LDへ供給する。
図17は、第二の実施形態の駆動電流波形を示す図である。
本実施形態の駆動電流Ikでは、バイアス電流Ibを用いているため、スイッチング電流Ihの値と、バイアス電流Ibの値との和が、所定電流Iopの値となる。
(第三の実施形態)
以下に図面を参照して本発明の第三の実施形態について説明する。本発明の第三の実施形態は、駆動電流Ikに、第二の実施形態で説明したバイアス電流と、オーバーシュート電流と、アンダーシュート電流とを含む点が第一の実施形態と相違する。よって本発明の第三の実施形態では、第二の実施形態との相違点についてのみ説明し、第二の実施形態と同様の機能構成を有するものには第二の実施形態の説明で用いた符号と同様の符号を付与し、その説明を省略する。
図18は、第三の実施形態の光源駆動回路を説明する図である。
本実施形態の光源駆動回路100Bは、LDドライバ200Bを有する。本実施形態の光源駆動回路100Bは、CPU110Bと、LDドライバ200Bとを有する。LDドライバ200Bは、さらに、オーバーシュート電流源240、アンダーシュート電流源250、スイッチ241、251を有する。
オーバーシュート電流源240は、スイッチ241のオン/オフにより、LDとの接続が制御される。オーバーシュート電流源240は、スイッチ241がオンされると、スイッチング電流Ihの立ち上がりと同期して、オーバーシュート電流IovをLDに供給する。一方、アンダーシュート電流源250は、スイッチ251のオン/オフにより、LDとの接続が制御される。アンダーシュート電流源250は、スイッチ251がオンされると、スイッチング電流Ihの立ち下がりと同期してアンダーシュート電流IudをLDに供給する。
スイッチ241は、CPU110から供給されるオーバーシュート生成信号によりオン/オフが制御される。具体的にはスイッチ241は、オーバーシュート生成信号がハイレベルの期間(以下、オーバーシュート期間Tov)オンされる。一方、スイッチ251は、CPU110から供給されるアンダーシュート生成信号によりオン/オフが制御される。具体的にはスイッチ251は、アンダーシュート生成信号がハイレベルの期間(以下、アンダーシュート期間Tud)オンされる。
ここで、オーバーシュート期間Tov及びオーバーシュート電流Iovの値は、プリチャージ期間Tpc及びプリチャージ電流Ipcの値と同様に、予め、図6のメモリ120の電流値記憶部121に格納される。また、オーバーシュート期間Tov及びオーバーシュート電流Iovの値は、任意の方法によって、動的に算出されてもよい。
図19は、第三の実施形態のCPUの機能構成を説明する図である。本実施形態のCPU110Bは、第一の実施形態のCPU110の有する各部に加え、Iud値設定部113を有する。
本実施形態のIud値設定部113は、メモリ120を参照し、プリチャージ電流Ipcの電流量と、オーバーシュート電流Iovの電流量との和を算出する。尚電流量とは、電流値×オン時間で定義される。具体的には、例えば、プリチャージ電流Ipcの電流量は、プリチャージ電流Ipcの値と、プリチャージ期間Tpcの積である。オーバーシュート電流Iovの電流量は、オーバーシュート電流Iovの値と、オーバーシュート期間Tovの積である。
Iud値設定部113は、2つの電流量の和とアンダーシュート電流Iudの電流量とが等しくなるようにアンダーシュート電流Iudの値とアンダーシュート期間Tudとを設定する。
アンダーシュート電流Iudには光出力波形の立ち下がりの鈍り補正と、オーバーシュート電流Iov等により充電された寄生容量の放電の役割を果たす。本実施形態では、アンダーシュート電流Iudの電流量を、プリチャージ電流の電流量とオーバーシュート電流の電流量の和と等しくなるように設定することで光出力波形の応答特性をさらに改善できる。
また本実施形態では、プリチャージ電流Ipcとオーバーシュート電流Iovを用いてアンダーシュート電流Iudを設定するため、複雑な演算等が不要であり、高速にアンダーシュート電流Iudを設定できる。
図20は、第三の実施形態の駆動電流波形を示す図である。
本実施形態の駆動電流Ikは、第一の実施形態の所定電流Iopの立ち下がりに同期してアンダーシュート電流Iudが印加されている。アンダーシュート電流Iudは光出力波形の立ち下がりの鈍りの低減させることができ、さらに充電された寄生容量を高速に放電させることができる。
図21は、第三の実施形態の効果を説明する第一の図である。図21は、図15に示した図と対応し、図20に示した駆動電流を印加する本実施形態の駆動電流波形と光出力波形を示している。
図21に示すように、本実施形態の駆動電流波形では、所定電流Iopより前に印加されるプリチャージ電流Ipcにより、寄生遅延時間を有意に減少させるとともに、オーバーシュート電流Iovにより、波形の立ち上がりの遅延時間を減少させることができる。また、アンダーシュート電流Iudにより、波形の立下りの遅れを減少させることができる。これによって、光出力波形を方形波に近づけることができ、より高い積分光量を補償することが可能となる。
なお、図19−21を用いて、バイアス電流、オーバーシュート電流及びアンダーシュート電流を含む駆動電流を用いる例について説明したが、これらの電流の任意の組み合わせを含む駆動電流を用いるよう構成してもよい。
以上、各実施形態に基づき本発明の説明を行ってきたが、上記実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
10 画像形成装置
20 光走査装置
100、100A、100B 光源駆動回路
110、110B CPU
111 電流制御部
112 パルス生成部
113 Iov2値設定部
117 Iud値設定部
120 メモリ
130 DAC
140 LPF
150 ADC
200、200A、200B LDドライバ
210 スイッチング電流源
220 プリチャージ電流源
230 バイアス電流源
240 オーバーシュート電流源
250 アンダーシュート電流源
特許第4349470号公報 特許第3466599号公報

Claims (7)

  1. 光源を駆動させる光源駆動回路であって、
    前記光源から所定光量を得る所定電流と、前記所定電流に先立って入力される補助駆動電流とを含む駆動電流を生成する駆動電流生成部と、
    前記補助駆動電流を所定の期間加算させる信号を生成する信号生成部と、
    を有し、
    前記所定の期間は、前記所定電流の立ち上がりから前記光源の発光が検出されるまでの期間より短い期間である、
    光源駆動回路。
  2. 前記所定の期間は、
    前記光源に対し、前記所定電流より大きく且つ前記光源の電流−光出力特性における光出力の最大値に対応する電流以下である電流の供給を開始してから、前記光源が発光するまでの期間である請求項1に記載の光源駆動回路。
  3. 前記所定電流は、
    予め設定されたバイアス電流と、前記光源の点灯制御信号に基づき前記光源に供給されるスイッチング電流とを含む請求項1又は2に記載の光源駆動回路。
  4. 前記駆動電流は、前記所定電流の立ち上がりと同期して前記所定電流に加算されるオーバーシュート電流を含む、
    請求項1ないし3の何れか一項に記載の光源駆動回路。
  5. 前記駆動電流は、前記所定電流の立ち下がりと同期して前記所定電流から減算されるアンダーシュート電流を含み、
    前記アンダーシュート電流の電流量は、前記駆動補助電流の電流量と、前記オーバーシュート電流の電流量の和と等しい、
    請求項4に記載の光源駆動回路。
  6. 光源と、前記光源から照射される光を反射させる反射鏡と、前記光源を駆動させる光源駆動回路とを含む光走査装置であって、
    前記光源駆動回路は、
    前記光源から所定光量を得る所定電流と、前記所定電流に先立って入力される補助駆動電流とを含む駆動電流を生成する駆動電流生成部と、
    前記補助駆動電流を所定の期間加算させる信号を生成する信号生成部と、
    を有し、
    前記所定の期間は、前記所定電流の立ち上がりから前記光源の発光が検出されるまでの期間より短い期間である、
    光走査装置。
  7. 光源と、前記光源から照射される光を反射させる反射鏡と、前記反射鏡により反射された反射光により走査される感光体と、前記光源を駆動させる光源駆動回路とを含む画像形成装置であって、
    前記光源駆動回路は、
    前記光源から所定光量を得る所定電流と、前記所定電流に先立って入力される補助駆動電流とを含む駆動電流を生成する駆動電流生成部と、
    前記補助駆動電流を所定の期間加算させる信号を生成する信号生成部と、
    を有し、
    前記所定の期間は、前記所定電流の立ち上がりから前記光源の発光が検出されるまでの期間より短い期間である、
    画像形成装置。
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