JP2014099035A - 媒体処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体を確実に搬送できるようにする。
【解決手段】
搬送ガイド26の開口部26Aを、従動ローラ部23のローラ中央部23Bの断面形状に沿ったH字型の形状として、開口部26Aと従動ローラ部23とを入れ子構造にした。これにより、搬送ガイド26とローラ中央部23Bとの間の隙間32が従来より狭くなり、紙幣の撓み部分の先端が、この隙間32に入り込んでしまったり、隙間32の縁32Aに引っ掛かってしまったりすることを防ぐことができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、媒体処理装置に関し、例えば、媒体として紙幣を扱う紙幣処理装置に適用して好適なものである。
従来、紙幣処理装置に設けられる紙幣の搬送機構として、ベルトとローラとの間に紙幣を挟んで搬送するベルト搬送型の搬送機構がある(例えば特許文献1参照)。
また、このようなベルト搬送型の搬送機構として、動作時の振動音が小さくなるように静音化されたものがある。尚、ここでは、静音化された搬送機構を静音化搬送機構と呼ぶ。
ここで、図17に、従来の静音化搬送機構200を示す。静音化搬送機構200は、ベルト201と、駆動プーリ202と、従動ローラ部203とを有している。
ベルト201は、図18(A)及び(B)にも示すように、環状でなり、幅方向の中央に位置するベルト中央部201Aと、このベルト中央部201Aの両側に位置するベルト端部201B及び201Cとでなる。ベルト端部201Bと201Cの幅は等しく、ベルト中央部201Aの幅は、例えば、これらの幅より広くなっている。
ベルト中央部201Aの一面には、幅方向に平行な歯204(これをベルト歯と呼ぶ)が、長手方向に等間隔で形成されている。
これに対して、ベルト中央部201Aの他面と、ベルト端部201B、201Cの一面及び他面は、ベルト歯204の無い平らな面となっている。
このようにベルト201は、一面の中央に、長手方向に沿ってベルト歯204が形成されたものである。
駆動プーリ202は、図19(A)及び(B)にも示すように、幅方向に貫通する軸孔202Aを有する略円筒型の形状であり、全体として、ベルト201の幅とほぼ等しい幅を有している。この駆動プーリ202は、幅方向の中央に位置するプーリ中央部202Bと、このプーリ中央部202Bの両側に位置するプーリ端部202C及び202Dとでなる。
これらプーリ端部202Cと202Dの幅は等しく、プーリ中央部202Bの幅は、例えば、これらの幅より広くなっている。
またプーリ中央部202Bの周側面には、幅方向に平行な歯(これをプーリ歯と呼ぶ)205が、周方向に等間隔で形成されている。
これに対して、プーリ端部202C、202Dの周側面は、プーリ歯205の無い平らな面となっている。
このように駆動プーリ202は、周側面の中央に、周方向に沿ってプーリ歯205が形成されたものである。
従動ローラ部203は、図20(A)及び(B)にも示すように、幅方向に貫通する軸孔203Aを有する断面H字型の形状であり、全体として、ベルト201の幅とほぼ等しい幅を有している。この従動ローラ部203は、幅方向の中央に位置するローラ中央部203Bと、このローラ中央部203Bの両側に位置するローラ端部203C及び203Dとでなる。
これらローラ端部203C、203Dの幅は等しく、ローラ中央部203Bの幅は、例えば、これらの幅より広くなっている。
この従動ローラ部203は、ローラ中央部203Bの外径が、ローラ端部203C及び203Dの外径より小さく、これにより全体として中央に凹部が形成された断面H字型の形状となっている。
また、ローラ中央部203B、ローラ端部203C及び203Dの周側面は、それぞれ平らな面となっている。
上述の駆動プーリ202は、軸孔202Aを図17に矢印Arで示す搬送方向と直交させる向きで搬送路上の所定箇所に配置されている。この駆動プーリ202は、軸孔202Aに通されるシャフト(図示せず)に固定され、モータ(図示せず)による回転力がこのシャフトを介して伝達されることで、回転するようになっている。
また上述の従動ローラ部203は、軸孔203Aを搬送方向と直交させる向きで、駆動プーリ202と対向する位置に配置されている。この従動ローラ部203は、軸孔203Aに通されるシャフト(図示せず)に固定され、このシャフトと共に回転するようになっている。
またこの従動ローラ部203は、軸孔203Aより外周側の一部が、搬送路に沿って設けられた搬送ガイド206の開口部206Aから搬送路内に突出するようになっていて、この突出している部分と、駆動プーリ202との間に、ベルト201を挟むようになっている。尚、開口部206Aは、従動ローラ部203の外寸より大きな四角形状となっている。
さらにこの従動ローラ部203は、スプリング(図示せず)によって、駆動プーリ202へ近づく方向に付勢されている。
ベルト201は、長手方向が、矢印Arで示す搬送方向と平行になるようにして、駆動プーリ202と従動ローラ部203との間に挟まれている。
このとき、ベルト201は、その一面を、駆動プーリ202の周側面に対面させ、その他面を、従動ローラ部203の周側面に対面させるようにして、駆動プーリ202と従動ローラ部203との間に挟まれている。
また、このようにベルト201が挟まれている状態で、従動ローラ部203が駆動プーリ202側に付勢されることで、駆動プーリ202のプーリ中央部202Bに形成されたプーリ歯205と、ベルト201のベルト中央部201Aに形成されたベルト歯204とが噛み合うと共に、プーリ端部202C及び202Dの周側面と、ベルト端部201B及び201Cの一面とが接する。
またこのとき、従動ローラ部203のローラ端部203C及び203Dの周側面と、ベルト端部201B及び201Cの他面とが接する一方で、ローラ中央部203Bは、ベルト中央部201Aと接しない。
この状態で、駆動プーリ202を回転させると、駆動プーリ202のプーリ歯205と、ベルト201のベルト歯204とが噛み合っていることにより、その力が、駆動プーリ202からベルト201に伝達され、ベルト201が搬送方向に走行する。
またこのとき、ベルト201と従動ローラ部203とが接触していることにより、ベルト201が搬送方向に走行することにともなって、従動ローラ部203が回転する。
静音化搬送機構200は、このように動作する。
そして実際、この静音化搬送機構200では、上述のように動作して、図21に示すように、ベルト201と従動ローラ部203との間に紙幣BLを挟み込み、この紙幣BLに搬送方向へのフィード力を加えることで、紙幣BLを搬送するようになっている。
また、この静音化搬送機構200では、従動ローラ部203を断面H字型の形状としたことで、ベルト端部201B及び201Cとローラ端部203C及び203Dが接触する一方で、ベルト中央部201Aとローラ中央部203Bは接触しないようになっている。
ところで、上述したように、静音化搬送機構200では、ベルト中央部201Aのベルト歯204と、駆動プーリ202のプーリ歯205とが噛み合うことで、駆動プーリ205の回転力がベルト201に伝達され、ベルト201が搬送方向に走行する。
ここで、実際、ベルト201を走行させると、駆動プーリ202のプーリ歯205とベルト201のベルト歯204とにより形成される凹凸によって、ベルト中央部201Aが振動する。
この振動が、そのままベルト201から従動ローラ部203に伝わってしまうと、従動ローラ部203も振動し、この結果、振動音が発生することになる。
そこで、静音化搬送機構200では、上述したように、従動ローラ部203を断面H字型の形状として、ベルト201のベルト端部201B及び201Cに、従動ローラ部203のローラ端部203B及び203Cを接触させる一方で、ベルト201のベルト中央部201Aを従動ローラ部203と接触させないようになっている。
こうすることで、静音化搬送機構200では、ベルト中央部201の振動が従動ローラ部203に伝わることを回避して、振動音の発生を抑制できるようになっている。
このようにして、従来の静音化搬送機構200では、静音化されている。
特開2012−121692公報
ところで、上述した従来の静音化搬送機構200の場合、従動ローラ部203の中央に凹部が形成されていることにより、ベルト201と従動ローラ部203との間に紙幣を挟み込んだときに、図21に示すように、紙幣BL全体のうち、ベルト端部201B及び201Cと、ローラ端部203C及び203Dとで挟持されている部分より内側の部分が撓んで、この撓み部分が、凹部に入り込んでしまうことがある。
また一方で、従動ローラ部203が断面H字型の形状であるのに対して、図22(A)に示すように、搬送ガイド206の開口部206Aが四角形状であることから、従動ローラ部203のローラ中央部203Bと、搬送ガイド206との間には、他の部分より大きな隙間207ができている。
これらの要因により、図22(B)に示すように、ローラ中央部203Bに入り込んだ紙幣BLの撓み部分が、ローラ中央部203Bと搬送ガイド206との間にできている隙間207に入り込んだり、この隙間207の縁207Aに引っ掛かってしまったりすることがあった。
この結果、紙幣が破損したり、搬送路内で紙幣ジャム(紙幣詰まり)が発生したりして、紙幣を確実に搬送することができなくなる。
さらに、この問題は、駆動プーリ202からベルト201へ伝達する力が大きいほど顕著となる。
すなわち、従来の静音化搬送機構200の場合、駆動プーリ202からベルト201へ伝達する力を大きくするには、ベルト中央部202Aとプーリ中央部202Bの幅を広げてベルト歯204及びプーリ歯205の幅を広くしなければならない。
さらにベルト中央部202Aの幅を広げることにともなって、ローラ中央部203Bの幅も広げなければならず、この結果、ベルト201と従動ローラ部203との間に紙幣を挟み込んだときに、紙幣全体のうち、ベルト端部201B及び201Cと、ローラ端部203C及び203Dとで挟持されている部分より内側の部分の幅が大きくなり、この部分が撓み易くなってしまう。
このように紙幣が撓み易くなると、紙幣が破損したり、搬送路内で紙幣ジャム(紙幣詰まり)が発生したりする確率が高くなり、上述の問題が顕著となる。
本発明は以上の点を考慮したもので、媒体を確実に搬送し得る媒体処理装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体処理装置においては、媒体の搬送路に沿って設けられた搬送ガイドと、径が等しい2つのローラ形状の端部と、当該2つの端部の間に設けられた当該2つの端部より径が小さい中央部とで、中央に凹部が形成された形状をなしていて、搬送ガイドに設けられた開口部から、2つの端部の一部を搬送路内に突出させるローラ部と、ローラ部の搬送路内に突出している部分と対向して設けられた対向部とを有し、搬送ガイドには、ローラ部の2つの端部の一部を搬送路内に突出させると共に、搬送ガイドの一部がローラ部中央の凹部に入り込むように、開口部が設けられ、媒体を、搬送路内に突出している部分と対向部との間に挟み込んで搬送するようにした。
こうすることで、媒体をローラ部と対向部との間に挟み込んで搬送するときに、ローラ部の中央に形成された凹部と対向部との間で、媒体の一部が撓んだとしても、この撓み部分が、開口部に入り込んだり、開口部の縁に引っ掛かったりすることなく、この撓み部分を、凹部に入り込んでいる搬送ガイドによって、搬送方向にガイドすることができる。
本発明によれば、媒体をローラ部と対向部との間に挟み込んで搬送するときに、媒体の一部が撓んだとしても、この撓み部分が、開口部に入り込んだり、開口部の縁に引っ掛かったりすることなく、この撓み部分を搬送方向にガイドすることができので、媒体が破損したり、搬送路内で媒体詰まりが発生したりすることを防ぐことができる。かくして、正常且つ確実に媒体を搬送し得る媒体処理装置を実現できる。
紙幣処理装置の外観構成を示す略線図である。 紙幣処理装置の内部構成を示す略線図である。 第1の実施の形態における静音化搬送機構の構成を示す略線図である。 第1の実施の形態におけるベルトの構成を示す略線図である。 第1の実施の形態における駆動プーリの構成を示す略線図である。 第1の実施の形態における従動ローラ部の構成を示す略線図である。 第1の実施の形態における紙幣の搬送の説明にともなう略線図である。 第1の実施の形態における搬送ガイドの形状を示す略線図である。 第2の実施の形態における搬送ガイドの形状を示す略線図である。 第3の実施の形態における静音化搬送機構の構成を示す略線図である。 第3の実施の形態における搬送ガイドの形状を示す略線図である。 第3の実施の形態における紙幣搬送時の様子を示す略線図である。 第4の実施の形態における搬送ガイドの形状を示す略線図である。 第5の実施の形態における搬送ガイド及び従動ローラ部の形状(1)を示す略線図である。 第5の実施の形態における搬送ガイド及び従動ローラ部の形状(2)を示す略線図である。 他の実施の形態におけるローラ部の構成を示す略線図である。 従来の静音化搬送機構の構成を示す略線図である。 従来のベルトの構成を示す略線図である。 従来の駆動プーリの構成を示す略線図である。 従来の従動ローラ部の構成を示す略線図である。 従来の静音化搬送機構における紙幣の搬送の説明にともなう略線図である。 従来の搬送ガイドと従動ローラ部の形状を示す略線図である。
以下、発明を実施するための形態について、図面を用いて詳細に説明する。
[1.第1の実施の形態]
[1−1.紙幣処理装置の外観構成]
まず第1の実施の形態について説明する。図1に、紙幣処理装置1の外観構成を示す。この紙幣処理装置1は、金融機関の職員(例えば受付窓口員)または金融機関を利用する顧客が操作する職員・顧客操作型端末であり、職員や顧客の操作に基づいて紙幣の入出金処理を行うようになっている。
この紙幣処理装置1は、筐体2の上端部に、入金部3(図2参照)の投入口3A、出金部4(図2参照)の排出口4A、表示部5、及び操作部6が設けられている。
入金部3は、職員により投入口3Aから入金紙幣が投入されると、これを1枚ずつ分離して紙幣処理装置1内に取り込んでいくようになっている。
出金部4は、出金紙幣を集積して、これを排出口4Aから職員に取り出させるようになっている。またこの出金部4には、排出口4Aを開閉するシャッタ(図示せず)が設けられている。このシャッタは、紙幣の排出時に開くようになっている。
表示部5は、例えば液晶ディスプレイでなり、メニュー画面、各種処理の結果画面などを表示する。操作部6は、例えばボタンでなり、紙幣処理装置1に対する操作を受け付ける。
尚、紙幣処理装置1では、表示部5と操作部6とを別々に設けているが、例えばタッチパネル付き液晶ディスプレイなどを利用して、表示部5と操作部6とを一体に設けるようにしてもよい。
さらにこの紙幣処理装置1は、図示していないが、ネットワークを介して金融機関の他の端末やホストコンピュータと通信でき、他の端末やホストコンピュータとの間で各種情報を送受したり、他の端末側から操作したりできるようにもなっている。
[1−2.紙幣処理装置の内部構成]
次に、図2を用いて、紙幣処理装置1の内部構成について説明する。
紙幣処理装置1の筐体2内には、上述した入金部3、出金部4にくわえて、鑑別部10、一時保留部11、紙幣カセット12A〜12D、リジェクト庫付き紙幣カセット13及び搬送路14が設けられて入る。
具体的には、筐体2内の上部に、入金部3が後側、出金部4が前側となるように、これら入金部3と出金部4とが前後方向に並べて設けられている。
また、出金部4の前方ななめ下には、一時保留部11が設けられ、この一時保留部11より後方で、入金部3の後方ななめ下には、鑑別部10が設けられている。
さらに、筐体2内の下部には、紙幣カセット12A〜12Dとリジェクト庫付き紙幣カセット13とが前後方向に並べて設けられている。
尚、この紙幣処理装置1では、リジェクト庫付き紙幣カセット13が最も前側で、その後ろに、紙幣カセット12A、12B、12C、12Dの順で、紙幣カセット12A〜12Dが並べて設けられるようになっている。
さらに、筐体2内には、これら入金部3、出金部4、鑑別部10、一時保留部11、紙幣カセット12A〜12D及びリジェクト庫付き紙幣カセット13の各部を繋ぐ搬送路14が設けられている。
そしてこの紙幣処理装置1は、後述する搬送機構によって、搬送路14を通して紙幣を各部に搬送するようになっている。
入金部3は、上面が開口している箱型の収納部3Bを有している。この収納部3Bの開口の一部が上述した投入口3Aとなる。この入金部3は、入金取引時に、投入口3Aから収納部3B内に投入された入金紙幣を1枚ずつ分離して紙幣処理装置1内に取り込んでいくようになっている。
出金部4は、上面が開口している箱型の集積部4Bを有している。この集積部4Bの開口が上述した排出口4Aとなる。この出金部4は、出金取引時に、紙幣カセット12A〜12Dなどから搬送されてくる出金紙幣を集積部4Bに集積するようになっている。
さらにこの出金部4には、排出口4Aを開閉するシャッタ(図示せず)が設けられている。このシャッタは、出金紙幣が集積部4Bに集積された後に開くようになっていて、このシャッタが開くことで、職員が集積部4Bに集積されている出金紙幣を排出口4Aから取り出すことができるようになっている。
これら入金部3及び出金部4は、下端部より上端部が前方に位置するよう前方に傾いた状態で固定されている。尚、これら入金部3及び出金部4については、このような固定式に限らず、例えば、前後方向の傾きを調整可能な可動式であってもよい。
鑑別部10は、搬送路14を介して1枚ずつ搬送されてくる紙幣の金種、真偽、正損、走行状態などを鑑別するようになっている。そして、この鑑別部10は、その鑑別結果に基づいて、紙幣ごとに、取り扱うことのできる正常紙幣か取り扱うことのできないリジェクト紙幣かを判定するようになっている。
一時保留部11は、入金部3から取り込まれて鑑別部10により正常紙幣と判定された紙幣を一時的に集積する。このようにして一時保留部11に集積された紙幣は、取引成立後に、一時保留部11から繰り出されて鑑別部10に搬送され、鑑別部10により金種が特定された後、紙幣カセット12A〜12Dに搬送され収納される。
尚、一時保留部11は、紙幣を順次重ねて集積する集積式であってもよいし、紙幣をドラムにテープと共に巻き付けて収納するドラム式であってもよい。
紙幣カセット12A〜12Dは、それぞれ、紙幣を金種ごとに収納可能な縦長の紙幣収納庫15A〜15Dを有し、搬送路14を介して搬送されてくる紙幣を、この紙幣収納庫15A〜15D内に上下方向に重ねて集積するようになっている。また紙幣カセット12A〜12Dは、紙幣を収納するだけでなく、紙幣収納庫15A〜15D内に集積されている紙幣を1枚ずつ搬送路14に繰り出すことができるようにもなっている。
さらに紙幣カセット12A〜12Dは、それぞれ個別に紙幣処理装置1から着脱可能な着脱式となっている。
尚、これら紙幣カセット12A〜12Dについて、ここでは着脱式としたが、着脱不可能な固定式であってもよい。
リジェクト庫付き紙幣カセット13は、上側に紙幣収納庫13A、下側にリジェクト庫13Bを有している。このリジェクト庫付き紙幣カセット13も、紙幣処理装置1から着脱可能な着脱式となっている。
このリジェクト庫付き紙幣カセット13では、例えば、紙幣回収時に、紙幣カセット12A〜12Dから繰り出された紙幣を紙幣収納庫13Aに収納する。その後、職員が、このリジェクト庫付き紙幣カセット13を紙幣処理装置1から取り外すことで紙幣を回収するようになっている。
また紙幣補充時には、紙幣収納庫13Aに補充紙幣を収納したリジェクト庫付き紙幣カセット13を、職員が、紙幣処理装置1にセットする。その後、紙幣収納庫13Aに収納されている補充紙幣は、リジェクト庫付き紙幣カセット13から繰り出されて、鑑別部10を経由して紙幣カセット12A〜12Dに搬送され補充される。紙幣処理装置1では、このようにして紙幣の補充を行うようになっている。
このように、リジェクト庫付き紙幣カセット13の紙幣収納庫13Aは、複数の用途に利用できるようになっている。
またリジェクト庫付き紙幣カセットのリジェクト庫13Bは、鑑別部10によってリジェクト紙幣と判定された紙幣を集積するようになっている。
またこの紙幣処理装置1の筐体2内には、所定箇所に、全体を制御する制御部(図示せず)が設けられている。
紙幣処理装置1は、以上の構成でなり、制御部が、鑑別部10による紙幣の鑑別結果などをもとに各部及び搬送機構(後述する)を制御して、紙幣の入金処理及び出金処理を行うようになっている。
すなわち、紙幣処理装置1は、入金取引時、職員により、操作部6を介して取引項目(この場合、入金)などが入力され、さらに投入口3Aから入金部3に紙幣が投入されると、投入された紙幣を1枚ずつ鑑別部10に搬送する。
ここで、紙幣処理装置1は、鑑別部10により正常紙幣と判定された紙幣については一時保留部11に搬送して一時的に収納する。一方で、入金に適さない入金リジェクト紙幣と判定された紙幣については出金部4へ戻して、シャッタを開くことで職員に返却する。
その後、職員により入金金額が確定されると、一時保留部11に収納している紙幣を鑑別部10に搬送して金種を鑑別し、その金種に応じて、各紙幣カセット12A〜12Dへ搬送して保管するようになっている。
一方、出金取引時、紙幣処理装置1は、職員により操作部6を介して、取引項目(この場合、出金)、出金金額などが入力されると、要求金額に応じて必要な金種毎の紙幣枚数を認識し、この金種毎の紙幣枚数に応じて各紙幣カセット12A〜12Dから紙幣を1枚ずつ繰り出して、鑑別部10に搬送する。
ここで、紙幣処理装置1は、鑑別部10により正常紙幣と判定された紙幣については出金部4に搬送する一方で、出金に適さない出金リジェクト紙幣と判定された紙幣については一時保留部11に搬送して一時的に収納する。
そして、要求金額分の紙幣が出金部4へ集積されると、紙幣処理装置1は、シャッタを開ける。これにより出金部4内に集積されている紙幣の受け取りが可能な状態となり、職員がこの紙幣を受け取る。
その後、紙幣処理装置1は、一時保留部11に収納している出金リジェクト紙幣を、リジェクト庫付き紙幣カセット13のリジェクト庫13Bへと搬送して保管する。
このようにして、紙幣処理装置1は、紙幣の入金処理及び出金処理を行うようになっている。
[1−3.搬送機構の構成]
次に、紙幣処理装置1の搬送機構の構成について、詳しく説明する。
尚、ここでは、紙幣処理装置1に設けられている搬送機構のうちの、ベルト搬送型の搬送機構について説明する。
図3に、このベルト搬送型の搬送機構20を示す。またこの搬送機構20は、静音化されたものであり、以下、静音化搬送機構20と呼ぶことにする。
静音化搬送機構20は、ベルト21と、駆動プーリ22と、従動ローラ部23とを有している。
ベルト21は、図4(A)及び(B)にも示すように、環状でなり、幅方向の中央に位置するベルト中央部21Aと、このベルト中央部21Aの両側に位置するベルト端部21B及び21Cとでなる。ベルト端部21Bと21Cの幅は等しく、ベルト中央部21Aの幅は、例えば、これらの幅より広くなっている。
ベルト中央部21Aの一面には、幅方向に平行なベルト歯24が、長手方向に等間隔で形成されている。
これに対して、ベルト中央部21Aの他面と、ベルト端部21B及び21Cの一面及び他面は、ベルト歯24の無い平らな面となっている。
このようにベルト21は、一面の中央に、長手方向に沿ってベルト歯24が形成されたものである。
駆動プーリ22は、図5(A)及び(B)にも示すように、幅方向に貫通する軸孔22Aを有する円筒型の形状であり、全体として、ベルト21の幅とほぼ等しい幅を有している。この駆動プーリ22は、幅方向の中央に位置するプーリ中央部22Bと、このプーリ中央部22Bの両側に位置するプーリ端部22C及び22Dとでなる。
これらプーリ端部22Cと22Dの幅は等しく、プーリ中央部22Bの幅は、例えば、これらの幅より広くなっている。
またプーリ中央部22Bの周側面には、幅方向に平行なプーリ歯25が、周方向に等間隔で形成されている。
これに対して、プーリ端部22C及び22Dの周側面は、プーリ歯25の無い平らな面となっている。
このように駆動プーリ22は、周側面の中央に、周方向に沿ってプーリ歯25が形成されたものである。
従動ローラ部23は、図6(A)及び(B)に示すように、幅方向に貫通する軸孔23Aを有する断面H字型の形状であり、全体として、ベルト21の幅とほぼ等しい幅を有している。この従動ローラ部23は、幅方向の中央に位置する円筒形状のローラ中央部23Bと、このローラ中央部23Bの両側に位置する円筒形状のローラ端部23C及び23Dとでなる。
これらローラ端部23C及び23Dの幅は等しく、ローラ中央部23Bの幅は、例えば、これらの幅より広くなっている。
この従動ローラ部23は、ローラ中央部23Bの外径が、ローラ端部23C及び23Dの外径より小さく、これにより全体として中央に凹部が形成された断面H字型の形状となっている。
また、ローラ中央部23B、ローラ端部23C及び23Dの周側面は、それぞれ平らな面となっている。
上述の駆動プーリ22は、軸孔22Aを図3に矢印Arで示す搬送方向と直交させる向きで搬送路上の所定箇所に配置されている。この駆動プーリ22は、軸孔22Aに通されたシャフト(図示せず)に固定され、モータ(図示せず)による回転力がこのシャフトを介して伝達されることで、回転するようになっている。
また上述の従動ローラ部23は、軸孔23Aを搬送方向と直交させる向きで、駆動プーリ22と対向して配置されている。この従動ローラ部23は、軸孔23Aに通されるシャフト(図示せず)に固定され、このシャフトと共に回転するようになっている。
またこの従動ローラ部23は、ローラ端部23C、23Dの軸孔22Aより外周側の一部分が、搬送路に沿って設けられた搬送ガイド26の開口部26Aから搬送路内に突出するようになっていて、この突出している部分と、駆動プーリ22との間に、ベルト21を挟むようになっている。
また、この従動ローラ部23は、この開口部26Aから、ローラ中央部23Bが、搬送路側に露出するようにもなっている。
尚、この開口部26Aについて詳しくは後述するが、従動ローラ部23の外寸より大きな形状となっている。
さらに、この従動ローラ部23は、スプリング(図示せず)によって、駆動プーリ22へ近づく方向に付勢されている。
ベルト21は、長手方向が、矢印Arで示す搬送方向と平行になるようにして、駆動プーリ22と従動ローラ部23との間に挟まれている。
このとき、ベルト21は、その一面を、駆動プーリ22の周側面に対面させ、その他面を、従動ローラ部23の周側面に対面させるようにして、駆動プーリ22と従動ローラ部23との間に挟まれている。
また、このようにベルト21が挟まれている状態で、従動ローラ部23が駆動プーリ22側に付勢されることで、駆動プーリ22のプーリ中央部22Bに形成されたプーリ歯25と、ベルト21のベルト中央部21Aに形成されたベルト歯24とが噛み合うと共に、プーリ端部22C及び22Dの周側面と、ベルト端部21B及び21Cの一面とが接する。
またこのとき、従動ローラ部23のローラ端部23C及び23Dの周側面と、ベルト端部21B及び21Cの他面とが接する一方で、ローラ中央部23Bは、ベルト中央部21Aと接しない。
この状態で、駆動プーリ22を回転させると、駆動プーリ22のプーリ歯25と、ベルト21のベルト歯24とが噛み合っていることにより、その力が、駆動プーリ22からベルト21に伝達され、ベルト21が搬送方向に走行する。
またこのとき、ベルト21と従動ローラ部23とが接触していることにより、ベルト21が搬送方向に走行することにともなって、従動ローラ部23も回転する。
静音化搬送機構20は、このように動作する。
そして実際、この静音化搬送機構20では、上述のように動作して、図7に示すように、ベルト21と従動ローラ部23との間に紙幣BLを挟み込み、この紙幣BLに搬送方向へのフィード力を加えることで、紙幣BLを搬送するようになっている。
また、この静音化搬送機構20では、従動ローラ部23を断面H字型の形状としたことで、ベルト端部21B及び21Cとローラ端部23C及び23Dとが接触する一方で、ベルト中央部21Aとローラ中央部23Bは接触しないようになっている。
こうすることで、ベルト21を走行させたときに、駆動プーリ22のプーリ歯25とベルト21のベルト歯24とにより形成される凹凸によって、ベルト中央部21Aが振動しても、この振動が従動ローラ部23に伝わることなく、振動音の発生を抑制できるようになっている。
このようにして、静音化搬送機構20は、静音化されている。
また、この静音化搬送機構20は、駆動プーリ22の回転方向を逆方向にして、ベルト21の走行方向を逆方向にすることで、紙幣を矢印Arで示す方向とは逆方向に搬送することもできるようになっている。
くわえて、この静音化搬送機構20は、搬送ガイド26の開口部26Aが、図8(A)に示すように、断面H字型の従動ローラ部23の断面形状に沿ったH字型の形状となっている。
具体的に、開口部26Aは、従動ローラ部23のローラ中央部23Bの断面形状に沿った四角形状の開口中央部30Aと、その両側に設けられ、従動ローラ部23のローラ端部23C及び23Dのそれぞれの断面形状に沿った四角形状の開口端部30B及び30Cとで、全体としてH字型の形状をなしている。このように、開口部26Aと従動ローラ部23とが入れ子構造になっている。
換言すると、この静音化搬送機構20では、搬送ガイド26の、従動ローラ部23のローラ中央部23Bと対向する部分を、ローラ中央部23B側に引き伸ばすように突出させ、この突出した部分(これを凸部と呼ぶ)31A及び31Bによって、搬送ガイド26とローラ中央部23Bとの間の隙間32を従来より狭くしている。
尚、搬送ガイド26全体のうち、これら凸部31A及び31B以外の部分を、これらと凸部31A及び31Bと区別する為に、ガイド本体部31Cと呼ぶ。
ここで、図7に示すように、ベルト21と従動ローラ部23との間に紙幣BLを挟み込んで、矢印Arに示す方向に搬送するときに、紙幣BL全体のうち、ベルト端部21B及び21Cと、ローラ端部23C及び23Dとで挟持されている部分より内側の部分が撓んでしまうと、この撓み部分が、ローラ中央部23Bに入り込んでしまう。尚、図7では、紙幣の撓み量を、撓み量Xとして示している。
この場合でも、静音化搬送機構20では、搬送ガイド26とローラ中央部23Bとの間の隙間32を従来より狭くしたことで、図8(B)に示すように、撓み部分の先端が、この隙間32に入り込んでしまったり、隙間32の縁(すなわち凸部31Aの先端)32Aに引っ掛かってしまったりすることを防ぐことができる。
すなわち、この場合、紙幣BLの撓み部分の先端は、搬送ガイド26の凸部31Aの搬送面側の一面に接触することになり、この凸部32Aの一面に沿って搬送方向へとガイドされることになる。
一方で、紙幣を矢印Arとは反対方向に搬送する場合も、搬送ガイド26とローラ中央部23Bとの間の隙間32が従来より狭くなっていることで、紙幣の撓み部分の先端が、この隙間32に入り込んでしまったり、隙間32の縁(すなわち凸部31Bの先端)32Aに引っ掛かってしまったりすることを防ぐことができる。
紙幣処理装置1は、このような静音化搬送機構20を有していることで、紙幣を搬送するときの振動音を低減させることができると共に、紙幣を搬送するときに、紙幣が破損したり、搬送路内で紙幣ジャム(紙幣詰まり)が発生したりすることを防ぐことができる。
また、静音化搬送機構20では、例えば、駆動プーリ22からベルト21へ伝達する力を大きくする為にベルト歯24とプーリ歯25の幅が広げられることにともなって、ローラ中央部23Bの幅が広げられたとしても、それに合わせて、凸部31A及び31Bの幅を広げることで、紙幣の破損及び紙幣ジャム(紙幣詰まり)を防ぐことができる。
つまり、静音化搬送機構20は、駆動プーリ22からベルト21へ伝達する力の大きさによらず、また紙幣の撓み量Xによらず、常に、紙幣の破損及び紙幣ジャム(紙幣詰まり)を防ぐことができるのである。
以上の構成によれば、紙幣処理装置1は、静音化搬送機構20を有することで、静音化を実現しつつ、確実に紙幣を搬送することができる。
[2.第2の実施の形態]
次に第2の実施の形態について説明する。この第2の実施の形態は、静音化搬送機構20の搬送ガイドの形状が、第1の実施の形態とは異なる実施の形態である。ゆえに、ここでは、主に、搬送ガイドの形状について説明することとする。
[2−1.搬送ガイドの構成]
図9(A)及び(B)に、第2の実施の形態の搬送ガイド40を示す。尚、この図9には、搬送ガイド40の形状を説明するうえで必要な、従動ローラ部23も図示しているが、この従動ローラ部23については、第1の実施の形態と同じ構成であるので、説明は省略する。
この第2の実施の形態の搬送ガイド40にも、第1の実施の形態の搬送ガイド26と同様、断面H字型の従動ローラ部23の断面形状に沿ったH字型の形状でなる開口部40Aが設けられている。
具体的に、この開口部40Aは、従動ローラ部23のローラ中央部23Bの断面形状に沿った四角形状の開口中央部41Aと、その両側に設けられ、従動ローラ部23のローラ端部23C及び23Dのそれぞれの断面形状に沿った四角形状の開口端部41B及び41Cとで、全体としてH字型の形状をなしている。このように、開口部40Aと従動ローラ部23とが入れ子構造になっている。
換言すると、この搬送ガイド40も、第1の実施の形態の搬送ガイド26と同様、従動ローラ部23のローラ中央部23Bと対向する部分を、ローラ中央部23B側に引き伸ばすように突出させ、この突出した凸部42A及び42Bによって、搬送ガイド40とローラ中央部23Bとの間の隙間43を従来より狭くしている。
尚、搬送ガイド40全体のうち、これら凸部42A及び42B以外の部分を、ガイド本体部42Cと呼ぶ。
くわえて、この第2の実施の形態の搬送ガイド40の場合、ローラ中央部23B側に突出する凸部42A及び42Bの先端部分が、それぞれテーパ形状となっている。
具体的に、凸部42Aの搬送路側の一面の先端部分には、凸部42Aの先端から凸部42Aの根元側へ向かう方向に向かって上り坂となるテーパ面44が形成されている。
また、凸部42Bの搬送路側の一面の先端部分にも、凸部42Bの先端から凸部42Bの根元側へ向かう方向に向かって上り坂となるテーパ面44が形成されている。
搬送ガイド40は、このような形状となっている。
ここで、図9(C)に示すように、紙幣を矢印Arに示す方向に搬送するとする。このとき、この紙幣の撓み部分がローラ中央部23Bに入り込んでいても、この撓み部分の先端が、搬送ガイド40とローラ中央部23Bとの間の隙間43に入り込んだりすることなく、凸部42Aのテーパ面44にすくい上げられるようにして搬送方向にガイドされる。
一方で、紙幣を矢印Arとは反対方向に搬送する場合も、凸部42Bにテーパ面44が形成されていることで、紙幣の撓み部分の先端が、搬送ガイド40とローラ中央部23Bとの間の隙間43に入り込んだりすることなく、凸部42Bのテーパ面44にすくい上げられるようにして搬送方向にガイドされる。
すなわち、この第2の実施の形態の搬送ガイド40によれば、第1の実施の形態の搬送ガイド26と比して、一段と確実に紙幣を搬送することができると言える。
[3.第3の実施の形態]
次に第3の実施の形態について説明する。この第3の実施の形態も、搬送ガイドの形状が、第1の実施の形態とは異なる実施の形態である。ゆえに、ここでは、主に、搬送ガイドの形状について説明することとする。
[3−1.搬送ガイドの構成]
図10及び図11に、第3の実施の形態の搬送ガイド50を示す。尚、図10及び図11には、ベルト21、駆動プーリ22、従動ローラ部23なども図示しているが、これらについては、第1の実施の形態と同じ構成であるので、説明は省略する。
この第3の実施の形態の搬送ガイド50にも、第1の実施の形態の搬送ガイド26と同様、断面H字型の従動ローラ部23の断面形状に沿ったH字型の形状でなる開口部50Aが設けられている。
具体的に、この開口部50Aは、図11(A)に示すように、従動ローラ部23のローラ中央部23Bの断面形状に沿った四角形状の開口中央部51Aと、その両側に設けられ、従動ローラ部23のローラ端部23C及び23Dのそれぞれの断面形状に沿った四角形状の開口端部51B及び51Cとでなり、全体としてH字型の形状をなしている。このように、開口部50Aと従動ローラ部23とが入れ子構造となっている。
換言すると、この搬送ガイド50も、第1の実施の形態の搬送ガイド26と同様、従動ローラ部23のローラ中央部23Bと対向する部分を、ローラ中央部23B側に引き伸ばすように突出させ、この突出した凸部52A及び52Bによって、搬送ガイド50とローラ中央部23Bとの間の隙間53を従来より狭くしている。
尚、搬送ガイド50全体のうち、これら凸部52A及び52B以外の部分を、ガイド本体部52Cと呼ぶ。
くわえて、この第3の実施の形態の搬送ガイド50の場合、図11(B)にも示すように、凸部52A及び52Bに、搬送路側に突する断面台形状の突起部60A及び60Bが設けられている。
具体的に、突起部60Aは、凸部52Aの先端に位置する一端部61Aと、この一端部61Aにつづく中央部61Bと、さらにこの中央部61Bにつづく他端部61Cとで構成されている。
このうち、一端部61Aは、凸部52Aの根元側に向かって上り坂となる傾斜面62が形成された断面三角形状でなり、他端部61Cは、凸部52Aの先端側に向かって上り坂となる傾斜面63が形成された断面三角形状でなり、中央部61Bは、一端部61Aの頂上部と、他端部61Cの頂上部とを繋ぐ、搬送路と平行な平らな面が形成された断面四角形状となっている。
これにより、突起部60Aは、全体として断面台形状をなしている。尚、一端部61Aの傾斜面62は、第2の実施の形態のテーパ面44と同様に機能する面である。
凸部52Bに設けられた突起部60Bも同様の形状でなり、凸部52Bの先端側に位置する一端部61Aと、これにつづく中央部61Bと、さらにこの中央部61Bにつづく他端部61Cとで構成されている。
尚、突起部60Aは、全部分が、凸部52A上に設けられている必要はなく、図11(A)に示すように、例えば、他端部61Cが、凸部52Aからガイド本体部52C側にはみでるようになっていてもよい。突起部60Bについても同様である。
すなわち、これら突起部60A及び60Bは、それぞれ一端部61Aの傾斜面62が、図11(B)に示すように、側面視で、従動ローラ部23のローラ端部23C及び23Dの外周面より内側に入り込んでいて、他端部61Cの傾斜面63が、ローラ端部23C及び23Dの外周面より外側に位置するようになっていればよい。
さらに、搬送ガイド50には、図11(A)に示すように、開口端部51B及び51Cの縁のうち、搬送方向に平行な外側の縁70A及び70Bに沿って、搬送路側に突出する断面台形状の突起部60C及び60Dが設けられている。
具体的に、突起部60Cは、縁70Aの一端側に位置する一端部71Aと、他端側に位置する他端部71Bと、これらの間に位置する中央部71Cとで構成されている。
このうち、一端部71Aは、縁70Aの一端側から他端側に向かって上り坂となる傾斜面が形成された断面三角形状でなり、他端部71Bは、縁70Aの他端側から一端側に向かって上り坂となる傾斜面が形成された断面三角形状でなり、中央部71Cは、一端部71Aの頂上部と、他端部71Bの頂上部とを繋ぐ、搬送路と平行な平らな面を有する断面四角形状となっている。
これにより、突起部60Cは、全体として断面台形状をなしている。
縁70Bに沿って設けられた突起部60Dも同様の形状でなり、縁70Bの一端側に位置する一端部71Aと、他端側に位置する他端部71Bと、これらの間に位置する中央部71Cとで構成されている。
これら突起部60C及び60Dのそれぞれの一端部71Aは、凸部52Aの他端部61Cと断面同形状であり、この他端部61Cを間に挟んで対向する位置に設けられている。
また、突起部60C及び60Dのそれぞれの他端部71Bは、凸部52Bの他端部61Cと断面同形状であり、この他端部61Cを間に挟んで対向する位置に設けられている。
搬送ガイド50は、このような形状となっている。
ここで、実際に、紙幣を矢印Arに示す方向に搬送するとする。このとき、図12(A)に示すように、紙幣BLの先端は、凸部52Bの他端部61Cの傾斜面63や、突起部60C及び60Dのそれぞれの他端部71Bの傾斜面(図中省略)に沿って、ベルト21と従動ローラ部23との間に進入する。
またこのとき、例えば、紙幣BLの先端が、搬送ガイド50側に折れ曲がっていたとしても、この先端は、突起部60C及び60Dのそれぞれの他端部71Bの傾斜面や、凸部52Bの他端部61Cの傾斜面63によりすくい上げられることにより、ベルト21と従動ローラ部23との間にスムーズに進入する。
また、こうすることで、紙幣BLの先端と、従動ローラ部23の周側面とが接触するときの角度が緩やかとなり、紙幣BLの先端が、従動ローラ部23と接触したときに、その衝撃で破損したり折れ曲がったりすることなく、紙幣BLを、ベルト21と従動ローラ部23との間にスムーズに進入させることができる。
その後、図12(B)に示すように、紙幣BLの先端が、ベルト21と従動ローラ部23との間から放出されることになるが、凸部52Aの先端部分がテーパ形状となっていることで、紙幣BLが撓んでいたとしても、破損したり折れ曲がったりすることなく、紙幣を搬送方向へスムーズに搬送することができる。
一方で、紙幣BLを矢印Arとは反対方向に搬送するとする。このとき、紙幣BLの先端は、凸部52Aの他端部61Cの傾斜面63や、突起部60C及び60Dのそれぞれの一端部71Aの傾斜面(図中省略)に沿って、ベルト21と従動ローラ部23との間に進入する。
この場合も、紙幣BLの先端が、突起部60C及び60Dのそれぞれの一端部71Aの傾斜面や、凸部52Aの他端部61Cの傾斜面63によりすくい上げられることにより、紙幣BLが、ベルト21と従動ローラ部23との間にスムーズに進入する。
その後、紙幣BLの先端が、ベルト21と従動ローラ部23との間から放出されることになるが、凸部52Bの先端部分がテーパ形状となっていることで、紙幣BLが撓んでいたとしても、破損したり折れ曲がったりすることなく、紙幣を搬送方向へスムーズに搬送することができる。
このように、この第3の実施の形態の搬送ガイド50によれば、第1の実施の形態の搬送ガイド26や、第2の実施の形態の搬送ガイド40と比して、一段と確実且つスムーズに紙幣を搬送できるようになっていると言える。
尚、ここでは、紙幣の搬送方向を矢印Arに示す方向と、その逆方向の双方向に搬送する場合を例に説明したが、紙幣の搬送方向が、例えば矢印Arに示す片方向のみであるならば、搬送ガイド50の突起部60Aを、一端部61Aと中央部61Bのみで形成されるようにしてもよく、また突起部60Bを、中央部61Bと他端部61Cのみで形成されるようにしてもよい。
また、突起部60C及び60Dを、中央部71Cと他端部71Bのみで形成されるようにしてもよい。
[4.第4の実施の形態]
次に第4の実施の形態について説明する。この第4の実施の形態も、搬送ガイドの形状が、第1の実施の形態とは異なる実施の形態である。ゆえに、ここでは、主に、搬送ガイドの形状について説明することとする。
[4−1.搬送ガイドの構成]
図13(A)に、第4の実施の形態の搬送ガイド80を示す。尚、この図13(A)には、搬送ガイド80の形状を説明するうえで必要な、従動ローラ部23も図示しているが、この従動ローラ部23については、第1の実施の形態と同じ構成であるので、説明は省略する。
この第4の実施の形態の搬送ガイド80には、開口部26Aの代わりに、従動ローラ部23のローラ端部23Cを搬送路内に突出させる開口部80Aと、ローラ端部23Dを搬送路内に突出させる開口部80Bとの2つの開口部が設けられている。
つまり、この第4の実施の形態では、搬送ガイド80に設けた2つの開口部80A及び80Bから、従動ローラ部23のローラ端部23C及び23Dを突出させる一方で、ローラ中央部23Bについては、搬送ガイド80で覆うようにして搬送路側に露出させないようになっている。
ここで、搬送ガイド80全体のうち、開口部80Aと開口部80Bとの間に位置する部分、すなわち従動ローラ部23中央の凹部に入り込んで、この凹部を覆っている部分を、開口間ガイド81と呼ぶ。
こうしたことで、この第4の実施の形態では、搬送ガイド80と従動ローラ部23との間に、第1の実施の形態の搬送ガイド26とローラ中央部23Bとの間にできていた隙間32(図8(A))がほぼ存在しないことになる。
これにより、ローラ端部23Cと23Dとの間で紙幣BLが撓んでしまったとしても、図13(B)に示すように、この撓み部分が、ローラ端部23Cと23Dとの間の開口間ガイド81に沿って、搬送方向に進んでいくことになる。
このように、この第4の実施の形態では、搬送ガイド80の形状を、紙幣の撓み部分が入り込んだり引っ掛かったりしてしまうような隙間のほぼない形状としたことにより、紙幣の破損及び紙幣ジャムをより確実に防ぐことができる。
すなわち、この第4の実施の形態の搬送ガイド80によれば、第1の実施の形態の搬送ガイド26と比して、より確実且つスムーズに紙幣を搬送することができると言える。
ところで、搬送ガイド80は、上述したように、従動ローラ部23のローラ端部23C、23Dのみを開口部80A及び80Bから搬送路内に突出させるようになっている。
この場合、開口間ガイド81の厚さを、ローラ中央部23Bの周側面からローラ端部23C(又は23D)の周側面までの距離Lより厚くすることはできない。
ゆえに、例えば、図13(B)に示すように、搬送ガイド80全体の厚さを、ローラ中央部の周側面からローラ端部23C(又は23D)の周側面までの距離Lより薄くする。
また、このように、搬送ガイド80全体の厚さを、ローラ中央部23Bの周側面からローラ端部23C(又は23D)の周側面までの距離Lより薄くすると、この距離Lによっては、搬送ガイド80全体の厚さが薄くなりすぎて、ガイドとして必要な強度を保てなくなる場合がある。
そこで、例えば、図13(C)に示すように、搬送ガイド80全体のうち、開口間ガイド81の厚さのみを、ローラ中央部23Bの周側面からローラ端部23C(又は23D)の周側面までの距離Lより薄くして、それ以外の部分については、開口間ガイド81より厚くするようにしてもよい。
このようにすれば、従動ローラ部23のローラ端部23C及び23Dのみを開口部80A及び80Bから搬送路内に突出させることができると共に、搬送ガイド80全体としての強度を十分保つことができる。
またこの場合に、開口間ガイド81の搬送路側とは逆側の面、すなわち、ローラ中央部23Bと対向する面の形状を、ローラ中央部23Bの周側面に沿うように、断面円弧状としてもよい。
[5.第5の実施の形態]
次に第5の実施の形態について説明する。この第5の実施の形態は、搬送ガイドの形状と従動ローラ部の形状が、第1の実施の形態とは異なる実施の形態である。ゆえに、ここでは、主に、搬送ガイドの形状と従動ローラ部の形状について説明することとする。
[5−1.搬送ガイドの構成]
図14に、第5の実施の形態の従動ローラ部90と搬送ガイド91とを示す。従動ローラ部90は、第1の実施の形態の従動ローラ部23とは異なる形状のローラ中央部90Aを有している。
すなわち、この第5の実施の形態の従動ローラ部90のローラ中央部90Aは、中心部の外形が一番小さく中心部から外側にいくほど外形が大きくなる鼓型の形状となっている。
ローラ中央部90Aをこのような鼓型の形状としたことで、ローラ中央部90Aとローラ端部23C及び23Dとの境界部分にできる角部がなだらかになる。
一方、搬送ガイド91には、断面略H字型の従動ローラ部90の断面形状に沿った略H字型の形状でなる開口部91Aが設けられている。
具体的に、この開口部91Aは、従動ローラ部90のローラ中央部90Aの断面形状に沿った略四角形状の開口中央部92Aと、その両側に設けられ、従動ローラ部90のローラ端部23C及び23Dのそれぞれの断面形状に沿った四角形状の開口端部92B及び92Cとで、全体として略H字型の形状をなしている。
換言すると、この搬送ガイド91も、第1の実施の形態の搬送ガイド26と同様、従動ローラ部90のローラ中央部90Aと対向する部分を、ローラ中央部90A側に引き伸ばすように突出させ、この突出した凸部93A及び93Bによって、搬送ガイド91とローラ中央部90Aとの間の隙間94を従来より狭くしている。
さらに、この搬送ガイド91は、凸部93A及び93Bの先端の角部が、ローラ中央部90Aの形状に合わせて、丸みを帯びたなだらかな形状となっている。
このように、この第5の実施の形態では、紙幣の撓み部分の通り道となる箇所に存在する、従動ローラ部90及び搬送ガイド91の角部をなだらかな形状とすることで、このような角部に、紙幣の撓み部分が引っ掛かって、紙幣が破損したり、紙幣ジャムが発生したりすることを防ぐことができる。
すなわち、この第5の実施の形態では、第1の実施の形態と比して、より確実且つスムーズに紙幣を搬送することができると言える。
尚、これに限らず、図15に示すように、従動ローラ部90のローラ端部23C及び23Dの角部を丸みを帯びたなだらかな形状にするようにしてもよい。
また同様に、搬送ガイド91の開口部91Aの縁に存在する他の角部についても、丸みを帯びたなだらかな形状にするようにしてもよい。
このようにすれば、これらの角部に、紙幣が引っ掛かったりすることを防ぐことができ、さらに一段と確実且つスムーズに紙幣を搬送することができるようになる。
[6.他の実施の形態]
[6−1.他の実施の形態1]
尚、上述した第1の実施の形態では、ローラ端部23C、23Dと、その間に位置するローラ中央部23Bとが一体となっている断面H字型の従動ローラ部23を用いるようにした。
これに限らず、従動ローラ部23と同様に機能するローラ部であれば、従動ローラ部23とは異なる構造のローラ部を用いるようにしてもよい。
また例えば、図16に示すように、外径が等しい2つのローラ100A及び100Bが、所定の間隔を空けてシャフト101に固定されてなるローラ部102を用いるようにしてもよい。
この場合、ローラ部102の2つのローラ100A及び100Bの外径を、従動ローラ部23のローラ端部23C及び23Dの外径と等しくすればよく、またこれら2つのローラ100Aと100Bの間隔を、ローラ端部23Cと23Dの間隔と等しくすればよい。
このような2つのローラ100A及び100Bとシャフト101で構成されるローラ部102であっても、従動ローラ部23と同様に機能することができ、従動ローラ部23の代わりに用いることができる。
第2乃至第5の実施の形態についても同様であり、このようなローラ部102を用いるようにしてもよい。
またこれに限らず、例えば、径が等しい3つのローラ端部と、これらローラ端部より径が小さく、これらローラ端部のそれぞれの間に位置する2つのローラ中央部とでなる従動ローラ部を用いるようにしてもよいし、4つ以上のローラ端部と、これらローラ端部のそれぞれの間に位置する3つ以上のローラ中央部とでなる従動ローラを用いるようにしてもよい。
さらに、例えば、径が等しい3つ以上のローラが、所定の間隔を空けてシャフトに固定されてなるローラ部を用いるようにしてもよい。
[6−2.他の実施の形態2]
また、上述した第3の実施の形態では、搬送ガイド50の凸部52A及び52Bに突起部60A及び60Bを設け、搬送ガイド50の外側の縁70A及び70Bに沿って突起部60C及び60Dを設けるようにした。
これに限らず、突起部60A及び60Bと、突起部60C及び60Dとのどちらかを設けるようにしてもよい。
[6−3.他の実施の形態3]
さらに、上述した第1の実施の形態では、搬送方向に走行するベルト21と従動ローラ部23との間に紙幣を挟み込み、紙幣に搬送方向へのフィード力を与えることで紙幣を搬送するベルト搬送型の静音化搬送機構20に本発明を適用するようにした。
これに限らず、例えば、従動ローラ部23のような断面H字型の第1のローラ部(図示せず)と、この第1のローラ部と対向配置された第2のローラ部(図示せず)との間に紙幣を挟み込み、第1及び第2のローラ部の一方又は両方が回転して、紙幣に搬送方向へのフィード力を与えることで紙幣を搬送するローラ搬送型の搬送機構に適用してもよい。
すなわち、本発明は、従動ローラ部23のような構成のローラ部と、このローラ部に対向配置された対向部(ベルト、ローラ部、ガイドなど)との間で、紙幣を挟み込んで搬送する搬送機構であれば、種々の搬送機構に適用することができる。
[6−4.他の実施の形態4]
さらに、上述した実施の形態では、本発明を、職員や顧客が操作する職員・顧客操作型端末としての紙幣処理装置1に適用したが、本発明は、これに限らず、静音化搬送機構20のような搬送機構を有する装置であれば、例えば、ATMなど、種々の装置に適用することができる。
また、上述した実施の形態では、本発明を、紙幣を扱う紙幣処理装置1に適用したが、これに限らず、紙、切符など、紙幣以外の紙葉類を媒体として処理する媒体処理装置であっても、静音化搬送機構20と同様に機能する搬送機構を有する媒体処理装置であれば、適用することができる。
[6−5.他の実施の形態5]
さらに、本発明は、上述した実施の形態と、上述した他の実施の形態とに限定されるものではない。すなわち本発明は、上述した実施の形態と上述した他の実施の形態の一部または全部を任意に組み合わせた実施の形態や、一部を抽出した実施の形態にもその適用範囲が及ぶものである。
本発明は、紙幣を扱う紙幣処理装置などの装置で広く利用することができる。
1……紙幣処理装置、20、200……静音化搬送機構、21、201……ベルト、22、202……駆動プーリ、23、90、203……従動ローラ部、23B、90A、203B……ローラ中央部、23C、23D、203C、203D……ローラ端部、24、204……ベルト歯、25、205……プーリ歯、26、40、50、80、91、206……搬送ガイド、26A、40A、50A、80A、80B、91A、206A……開口部、100A、100B……ローラ、101……シャフト、102……ローラ部。

Claims (12)

  1. 媒体の搬送路に沿って設けられた搬送ガイドと、
    径が等しい2つのローラ形状の端部と、当該2つの端部の間に設けられた当該2つの端部より径が小さい中央部とで、中央に凹部が形成された形状をなしていて、上記搬送ガイドに設けられた開口部から、上記2つの端部の一部を上記搬送路内に突出させるローラ部と、
    上記ローラ部の上記搬送路内に突出している部分と対向して設けられた対向部と
    を有し、
    上記搬送ガイドには、上記ローラ部の2つの端部の一部を上記搬送路内に突出させると共に、上記搬送ガイドの一部が上記ローラ部中央の凹部に入り込むように、上記開口部が設けられ、
    媒体を、上記搬送路内に突出している部分と上記対向部との間に挟み込んで搬送する
    媒体処理装置。
  2. 上記搬送ガイドには、
    上記ローラ部の断面形状に合わせた形状でなる上記開口部が設けられ、上記ローラ部と上記開口部とが入れ子構造になっている
    請求項1に記載の媒体処理装置。
  3. 上記搬送ガイドの、上記ローラ部中央の凹部に入り込んでいる部分の先端部分に、上記ローラ部と上記対向部との間から繰り出される媒体の先端をすくいあげて搬送方向にガイドするための傾斜面が形成されている
    請求項2に記載の媒体処理装置。
  4. 上記搬送ガイドの、上記ローラ部中央の凹部に入り込んでいる部分の先端部分とは逆側の部分に、搬送されてきた媒体の先端をすくいあげて、上記ローラ部と上記対向部との間へとガイドするための傾斜面が形成されている
    請求項3に記載の媒体処理装置。
  5. 上記開口部の角部が、丸みを帯びた形状となっている
    請求項4に記載の媒体処理装置。
  6. 上記ローラ部の角部が、丸みを帯びた形状となっている
    請求項5に記載の媒体処理装置。
  7. 上記搬送ガイドには、
    上記開口部として、上記ローラ部の2つの端部の一部を上記搬送路内に突出させる2つの開口部が設けられ、
    上記ローラ部の中央部は、上記ローラ部中央の凹部に入り込んでいる搬送ガイドの一部により、搬送路側に露出しないよう覆われている
    請求項1に記載の媒体処理装置。
  8. 上記対向部は、搬送方向に走行可能なベルトであり、
    媒体を、上記ローラ部の上記搬送路内に突出している部分と上記ベルトとの間に挟み込んで搬送する
    請求項1に記載の媒体処理装置。
  9. 上記ベルトは、上記ローラ部と対向する位置に設けられた上記対向部としてのプーリと上記ローラ部との間に挟み込まれていて、当該プーリが回転することによって走行し、
    上記ローラ部は、上記ベルトが走行することによって回転する
    請求項8に記載の媒体処理装置。
  10. 上記プーリには、外周面の中央に、周方向に沿って歯形状のプーリ歯が設けられ、
    上記ベルトには、上記プーリと対向する一面の中央に、走行方向に沿って上記プーリ歯と噛み合う歯形状のベルト歯が設けられ、
    上記プーリのプーリ歯と上記ベルトのベルト歯とが噛み合っていることにより、上記プーリの回転力が上記ベルトに伝達されて当該ベルトが走行する
    請求項9に記載の媒体処理装置。
  11. 上記ローラ部は、搬送路内に突出している、上記2つの端部の一部が上記ベルトの他面の端部と接触する一方で、当該ベルトの他面の中央との接触は避けるようになっていて、
    搬送路内に突出している、上記2つの端部の一部と、上記ベルト部の他面の端部との間で媒体を挟み込む
    請求項10に記載の媒体処理装置。
  12. 上記ローラ部は、
    径が等しい2つのローラと、当該2つのローラの間に設けられ、当該2つのローラを繋ぐシャフトとで構成される
    請求項1に記載の媒体処理装置。
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