JP2014097107A - 基板ケース、及び、この基板ケースを備えた遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】ネジ止めよりも短時間で固定作業が行え、且つ、飛散物を生じさせないで取り外せる基板ケース、及び、この基板ケースを備えた遊技機の提供。
【解決手段】ケース本体30の本体連結部51に差し込まれると、先端のやじり部22B が本体連結部51に抜け止めされるようにしたので、連結ピン22を差し込むだけで、ケース本体30を固定ベース部材40に迅速に固定でき、ネジで固定するよりも、短時間で固定作業を行うことができ、しかも、連結帯31P,31R,32R,32U,32W を切断して、本体連結部51及び閉鎖用連結部53をケース本体30から切り離せば、ケース本体30を固定ベース部材40から容易に取り外せ、この際、本体連結部51及び閉鎖用連結部53は、ベース連結部55に係合したままの状態となるので、飛散物が何ら生じない。
【選択図】 図9

Description

本発明は、遊技機に設置された装置の動作を制御する制御回路が形成されている制御基板と、この制御基板を収納するケース本体とを備えた基板ケース、及び、この基板ケースを備えた遊技機に関する。
従来から、人々に娯楽を提供するために、スロットマシン等の様々な遊技機が利用されている。例えば、スロットマシンは、複数種類の図柄が記されるとともに回転駆動される複数の回転リールと、回転している回転リールを停止させる停止スイッチとを備えたものである。そして、このようなスロットマシンは、所定の図柄の組合せが表示されるように、遊技者に停止スイッチを操作させて、回転している回転リールを停止させる遊技を行わせるものである。
スロットマシン等の遊技機には、遊技装置の遊技動作を制御する制御回路が形成されている制御基板と、防犯対策のために、制御基板を内部に収納する基板ケースとが設けられている。
基板ケースとしては、制御基板を収納する箱状に形成された基板ボックスとしてのケース本体と、このケース本体を遊技機の所定位置に固定するための取付金具としての固定ベース部材とを備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このうち、ケース本体は、制御基板が取り付けられる底ケースと、この底ケースに取り付けられた制御基板を覆う蓋ケースとに分割されたものである。これらの底ケース及び蓋ケースは、抜け止めのための返しが先端に形成された封止ピンで、相互に結合されることで、閉じた箱状となるように形成されている。
また、固定ベース部材は、ケース本体の両側面に形成された突起部を掛止するU字形のフック部と、ケース本体のビス止め固定部に挿通されたワンウェイビスを螺合させるネジ孔と、遊技機の所定位置に螺合させるネジを挿通させるネジ挿通孔とを備えたものとなっている。
このような基板ケースは、次のようにして、遊技機の所定位置に取り付けられる。
すなわち、遊技機における基板ケースの取付位置に固定ベース部材を配置し、固定ベース部材のネジ挿通孔に挿通したネジを遊技機側に螺合し、これにより、固定ベース部材の取付位置への固定を行う。この後、固定ベース部材のフック部にケース本体の突起部を掛止することで、ケース本体を固定ベース部材に仮固定し、この状態で、ケース本体のビス止め固定部に挿通されたワンウェイビスを固定ベース部材のネジ孔に螺合し、ケース本体を固定ベース部材に固定し、これにより、基板ケースの遊技機の所定位置への取付作業が完了する。
ここで、ケース本体は、当該ケース本体からビス止め固定部をニッパー等で切除することで、固定ベース部材から取り外すことができる。この際、ケース本体からビス止め固定部を切除して、ケース本体を固定ベース部材から取り外すと、その痕跡がケース本体に残るので、遊技機から不正に取り外したケース本体を元に戻すと、ケース本体の痕跡から不正行為が行われたことが判る。このため、不正行為を早期に発見することができ、この不正行為の早期発見により、不正行為による損害を未然に防止できる。
特開2000−334142号公報
前述のような基板ケースでは、ケース本体を固定ベース部材に固定するのに、スクリュードライバで回転操作されるビスを利用するため、ネジを最後まで締め付ける作業が必要となり、固定作業に時間がかかり、このため、ネジ止めよりも短時間で固定作業が行える固定手段に代替したい、という要望がある。
また、ケース本体を固定ベース部材から取り外す際に、ケース本体のビス止め固定部をニッパー等で切除する必要があるが、ニッパー等で切除されたビス止め固定部が飛散して作業後に収集するのが面倒となるので、ケース本体を固定ベース部材から取り外す際に、飛散物が生じないようにしたい、という要望もある。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した背景技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ネジ止めよりも短時間で固定作業が行え、且つ、飛散物を生じさせないで取り外せる基板ケース、及び、この基板ケースを備えた遊技機を提供することである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、前述の目的を達成するためになされたものである。以下に、各発明の特徴点を、図面に示した発明の実施の形態を用いて説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技機(1)に設置された装置の動作を制御する制御回路が形成されている制御基板(16)と、この制御基板(16)を収納するケース本体(30)と、このケース本体(30)を前記遊技機(1)の所定位置に固定するための固定ベース部材(40)と、前記ケース本体(30)及び前記固定ベース部材(40)を相互に連結する連結ピン(22)と、前記ケース本体(30)及び前記固定ベース部材(40)のそれぞれに設けられるとともに、前記連結ピン(22)が差し込まれることで相互に連結される連結部(50)とを備えた基板ケース(20)であって、前記ケース本体(30)には、前記連結部(50)として本体連結部(51)が設けられ、前記固定ベース部材(40)には、前記連結部(50)としてベース連結部(55)が設けられ、前記連結ピン(22)は、前記連結部(50)に差し込まれる胴体部(22A) と、この胴体部(22A) における差し込み方向先端に設けられ、且つ、前記連結部(50)に差し込まれると、前記連結部(50)に抜け止めされるように変形する係止部(22B) とを備え、前記本体連結部(51)には、前記連結ピン(22)の前記係止部(22B) が差し込まれるピン係止孔(51B) が設けられ、このピン係止孔(51B) は、その内部に差し込まれた前記連結ピン(22)の前記係止部(22B) を前記本体連結部(51)で抜け止めするためのものとされ、前記ベース連結部(55)には、前記固定ベース部材(40)から離脱する離脱方向へ前記ケース本体(30)が移動しようとすると、前記ケース本体(30)の前記ピン係止孔(51B) に挿通された前記連結ピン(22)の前記胴体部(22A) に当接して、前記ケース本体(30)が離脱方向へ移動するのを阻止する阻止部(55A) が設けられ、前記ピン係止孔(51B) 及び前記阻止部(55A) は、前記ケース本体(30)が前記固定ベース部材(40)の所定位置に配置されると、前記連結ピン(22)の差し込み経路に沿って並べられ、前記ベース連結部(55)は、前記ピン係止孔(51B) 及び前記阻止部(55A) が前記連結ピン(22)の差し込み経路に沿って並べられると、前記阻止部(55A) が、前記連結ピン(22)の差し込み経路における前記ピン係止孔(51B) よりも手前側の位置に配置され、且つ、前記ピン係止孔(51B) 及び前記阻止部(55A) が前記連結ピン(22)の差し込み経路に沿って並べられた状態で、前記ピン係止孔(51B) に差し込まれた前記連結ピン(22)を介して前記本体連結部(51)に連結され、前記ケース本体(30)は、前記ピン係止孔(51B) に前記連結ピン(22)が差し込まれた前記本体連結部(51)を当該ケース本体(30)から切り離すことで、前記固定ベース部材(40)から離脱可能とされ、前記本体連結部(51)は、前記ケース本体(30)から切り離されると、前記ピン係止孔(51B) に前記連結ピン(22)が差し込まれた状態のまま、前記連結ピン(22)の前記胴体部(22A) を前記離脱方向以外の方向へ移動させることで、前記固定ベース部材(40)から離脱可能に形成されていることを特徴とする。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、前述した請求項1記載の発明において、次の特徴点を備えたものである。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記ケース本体(30)は、前記制御基板(16)が取り付けられるケース基部(31)と、このケース基部(31)に取り付けられた前記制御基板(16)を覆うケース蓋部(32)とに分割可能なものであり、前記本体連結部(51)は、前記ケース基部(31)及び前記ケース蓋部(32)の一方に設けられ、前記ケース基部(31)及び前記ケース蓋部(32)の他方には、前記連結ピン(22)の前記係止部(22B) が挿通されるピン挿通孔(53B) を有する閉鎖用連結部(53)が設けられ、前記ピン係止孔(51B) 、前記阻止部(55A) 及び前記ピン挿通孔(53B) は、前記ケース本体(30)が前記固定ベース部材(40)の所定位置に配置されると、前記連結ピン(22)の差し込み経路に沿って並べられ、且つ、前記連結ピン(22)の差し込み経路における前記阻止部(55A) よりも手前側の位置に前記ピン挿通孔(53B) が配置され、前記ケース基部(31)及び前記ケース蓋部(32)は、前記ピン挿通孔(53B) に挿通された前記連結ピン(22)の前記係止部(22B) が前記ピン係止孔(51B) に差し込まれて係止されることで閉鎖状態に固定され、且つ、前記連結ピン(22)が前記ピン挿通孔(53B) 及び前記ピン係止孔(51B) に挿通された状態で、前記本体連結部(51)及び前記閉鎖用連結部(53)が当該ケース基部(31)及び当該ケース蓋部(32)から切り離されることで、開放可能となるように形成されていることを特徴とする。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、遊技機(1)遊技機に関するものであり、前述した請求項1又は請求項2に記載の基板ケース(20)を備えていることを特徴とするものである。
(請求項1,3の効果)
請求項1又は3に記載の発明は、以下に示すような効果を奏する。
すなわち、請求項1又は3記載の発明によれば、ケース本体及び固定ベース部材のそれぞれに連結部を設け、これらの連結部を連結する連結ピンとして、連結部に差し込まれる胴体部と、この胴体部における差し込み方向先端に設けられ、且つ、ケース本体の連結部に差し込まれると、ケース本体の連結部に抜け止めされるように変形する係止部とを有するものを採用したので、ケース本体の連結部を固定ベース部材の連結部に添わせ、この状態で、これらの連結部に連結ピンを差し込むだけで、二つの連結部を相互に連結できる。これにより、ケース本体を固定ベース部材に迅速に固定できるようになるので、スクリュードライバで回転操作されるネジで固定するよりも、短時間で且つ容易に固定作業を行うことができる。
ここで、固定ベース部材に設けられた連結部であるベース連結部に、固定ベース部材から離脱する離脱方向へ前記ケース本体が移動しようとすると、ケース本体のピン係止孔に挿通された連結ピンの胴体部に当接して、ケース本体が離脱方向へ移動するのを阻止する阻止部を設けたので、本体連結部をケース本体から切り離せば、ケース本体を固定ベース部材から取り外すことができる。
そのうえ、本体連結部をケース本体から切り離しても、本体連結部と連結ピンとが互いに係合したまま一体化した状態を保ち、しかも、本体連結部は、連結ピンを介してベース連結部に係合した状態を維持するので、本体連結部をケース本体から切除する際にニッパー等を利用しても、本体連結部及び連結ピンは、一体化した状態で固定ベース部材に残留し、固定ベース部材から飛散することがなく、指等で摘んで、まとめて除去できるようになる。従って、ケース本体を固定ベース部材から取り外す際に、飛散物の発生を未然に防止することができ、以上により、前記目的が達成させる。
なお、ケース本体から切り離した本体連結部は、当該本体連結部のピン係止孔に差し込まれた連結ピンの胴体部を、前述の離脱方向以外の方向へ移動させることで、固定ベース部材から容易に離脱させることができ、これにより、連結ピンとともに迅速且つ容易に固定ベース部材から取り除くことができる。
(請求項2の効果)
請求項2に記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項2に記載の発明によれば、ケース本体をケース基部及びケース蓋部に分割し、ケース基部及びケース蓋部の一方に本体連結部を設け、ケース基部及びケース蓋部の他方に閉鎖用連結部を設け、この閉鎖用連結部に、連結ピンの係止部が挿通されるピン挿通孔を設けたので、ケース本体の本体連結部を固定ベース部材のべース連結部に連結する連結ピンで、本体連結部に閉鎖用連結部を連結でき、これにより、1本の連結ピンで、ケース本体の固定ベース部材への取り付け、及び、ケース基部及びケース蓋部の閉鎖の両方が行え、基板ケースの部品点数が低減でき、且つ、組立作業も簡略化できる。
本発明の一実施形態に係るスロットマシンの全体を示す斜視図である。 前記実施形態に係るスロットマシンの内部を示す斜視図である。 前記実施形態に係る基板ケースを示す斜視図である。 前記実施形態に係る基板ケースを示す分解斜視図である。 前記実施形態に係るケース基部を示す正面図である。 前記実施形態に係るケース蓋部を示す背面図である。 前記実施形態に係る固定ベース部材を示す正面図である。 前記実施形態に係る連結部を示す拡大断面図である。 前記実施形態に係る連結部を示す拡大平面図である。 図8の矢視線Xにおける正面図である。 図8の矢視線XIにおける正面図である。 図8の矢視線XIIにおける正面図である。 図3に示したケース本体の開放状態を示す斜視図である。 図3に示した固定ベース部材のケース本体分離後を示す斜視図である。 本発明の変形例を示す図8に相当する図である。
以下に、本発明を実施するための形態である一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
(スロットマシン1の概要)
本実施形態に係る遊技機であるスロットマシン1は、外周面に複数種類の図柄が記された複数の回転リール10を備え、回転リール10に記された図柄が所定の組合せとなるように、回転している回転リール10を停止させる遊技を行うものである。このようなスロットマシン1は、図1に示すように、当該スロットマシン1の各種装置を収納するために、正面形状が長方形となった箱状の本体キャビネット2を備えたものとなっている。
本体キャビネット2は、正面全体が開口された箱状の部材である。そして、本体キャビネット2には、その開口を塞ぐための前扉3が回動可能に設けられている。
前扉3は、本体キャビネット2の開口の上方部分を塞ぐ上扉4と、本体キャビネット2の開口の下方部分を塞ぐ下扉5とに分割されたものである。
このうち、下扉5の上端縁近傍の部分は、スロットマシン1の遊技操作を行うための操作部6となっている。この操作部6には、次のような操作用の手段が設けられている。
すなわち、操作部6の図1中右端近傍には、前扉3の施錠を行う鍵が差し込まれる鍵穴6Aと、遊技媒体としてのメダルが投入されるメダル投入口6Bとが設けられている。
操作部6の図1における中央部分には、複数の回転リール10の回転を停止させる際に、それぞれ操作される複数のストップスイッチ6Cが設けられている。このストップスイッチ6Cの図1中左端上方には、メダル投入口6Bに投入されたメダルのうち該遊技に賭けるメダルの枚数を設定する、要するにメダルのベット操作を行うためのベットスイッチ6Dが設けられている。また、ストップスイッチ6Cの図1中左側には、回転リール10の回転を開始させる際に操作されるスタートスイッチ6Eが設けられている。このスタートスイッチ6Eの図1中左端上方には、貯留されているメダルを払い戻させるための精算スイッチ6Fが設けられている。
このような操作部6の下方には、文字及び図の少なくとも一方からなる標章、例えば、スロットマシン1の機種名を鮮明に表示するための下パネル5Aが設けられている。この下パネル5Aの裏側には、下パネル5Aを後方から照らす図示しないバックライト装置が設けられている。
さらに、下パネル5Aの下方には、メダルを貯留するためのメダル受皿部5Bと、入賞時にメダル受皿部5Bへ向かって払い出されるメダルが吐出されるメダル払出口5Cと、遊技に係る効果音を発生するスピーカーを備えた音声出力部5Dとが設けられている。
また、上扉4には、操作部6の上方に隣接して配置されるとともに、透明なアクリル板等からなる化粧パネル8が設けられている。
化粧パネル8は、本体キャビネット2の内部を見せための窓として、本体キャビネット2の内部に収納された回転リール10の図柄を外部に外部に露出させる図柄表示窓8A、及び、特に図示しないが、クレジットを表示するクレジット表示窓等の複数の窓を備えたものである。
換言すると、化粧パネル8は、図柄表示窓8Aの窓に相当する部分を除いて、その裏側の面に光を遮断する遮光塗膜が形成され、遮光塗膜が形成されていない残りの部分が、図柄表示窓8A等の窓となっているものである。
化粧パネル8の上方には、動画の表示までもが可能となった液晶表示装置4Aが設けられている。この液晶表示装置4Aの図1中左右には、遊技に係る効果音を発生するスピーカーを備えた音声出力部4Bがそれぞれ設けられている。
また、上扉4の上端縁近傍には、遊技を演出するために、遊技状況に応じて点灯する複数の装飾ランプ部4Cが上扉4の上端縁に沿って設けられている。
上扉4の裏側には、図2に示すように、表側の液晶表示装置4Aに対応して、平たい直方体の箱状に形成された副制御基板ケース12が設けられている。
この副制御基板ケース12の内部には、上扉4の表側に設けられている液晶表示装置4A、装飾ランプ部4C及び音声出力部4B等の演出に係る装置の動作を制御する図示しない副制御基板が設けられている。
また、下扉5の裏側におけるメダル投入口6Bの下方には、当該メダル投入口6Bに投入されたメダルの適否を判定するメダルセレクタ13が設けられている。
本体キャビネット2の内部には、図2の如く、前述の三個の回転リール10を回転可能に支持するとともに、各回転リール10を回転駆動する図示しないモーターを備えたリールユニット14が設けられている。
リールユニット14の下方には、メダルセレクタ13が真正なものと判定したメダルを貯留するとともに、必要に応じて、貯留されたメダルをメダル払出口5Cから払い出すホッパーユニット15が設けられている。
リールユニット14の上方には、図2中、左右方向に長く且つ平たい直方体の箱状に形成された主制御基板ケース20が設けられている。
この主制御基板ケース20の内部には、スロットマシン1に設置された装置、具体的には、リールユニット14及びホッパーユニット15等の動作を制御する主制御基板16が設けられている。
この際、本体キャビネット2には、当該本体キャビネット2の内部空間を上下に仕切る中板2A が設けられ、この中板2A の上には、リールユニット14が組み込まれた交換ユニット7が、図2中、前後方向に摺動可能に設けられている。
交換ユニット7は、棒状に延びる複数のフレーム材が立体的に組み合わされた枠体7Aを備え、この枠体7Aの内部に前述のリールユニット14が組み込まれ、且つ、枠体7Aの上部に主制御基板ケース20が取り付けられたものとなっている。
このような交換ユニット7は、本体キャビネット2に対して着脱が容易に行え、これにより、他の交換ユニットとの交換作業も容易に行えるようになっている。
以上のようなスロットマシン1は、遊技者がメダルをベットした後に、スタートスイッチ6Eを操作することにより、複数の回転リール10が回転を開始し、この後、遊技者が複数のストップスイッチ6Cを操作し、回転リール10が停止した際に、有効入賞ライン上に停止した図柄が所定の組合せとなっている場合に入賞となって、入賞した役に対応する枚数のメダルを遊技者に払い出すように形成されている。
(主制御基板ケース20)
主制御基板ケース20は、図3に示すように、前述の主制御基板16を内部に収納するケース本体30と、このケース本体30をスロットマシン1の所定位置、具体的には、交換ユニット7の枠体7Aに固定するための固定ベース部材40とを備えたものとなっている。
このうち、ケース本体30は、図4に示すように、主制御基板16が取り付けられるケース基部31と、このケース基部31に取り付けられた主制御基板16を覆うケース蓋部32とに分割可能なものとなっている。
このような主制御基板ケース20には、ケース基部31及びケース蓋部32の、図3中、右端部分同士を連結するための連結ピン21と、ケース本体30及び固定ベース部材40の、図3中、右端部分同士を連結するための連結ピン22とが備えられている。
なお、連結ピン21による連結は、連結ピン22による連結と区別するため、以下においては、「結合」という。また、連結ピン21と連結ピン22とは、紐状に延びるストラップ部23によって相互に連結されている。
ここで、ケース本体30内に収納される主制御基板16について簡単に説明しておく。
主制御基板16は、図示しないCPUを構成するLSIチップ、RAMチップ及びROMチップ等の電子素子で形成された制御回路が組まれた基板である。
この主制御基板16には、前述の電子素子に加えて、外部との電気的接続を行うために、大きさの異なる複数種類のコネクタ17A〜17Dと、遊技におけるボーナス・小役等の役当選確率の設定を操作する押しボタン式の設定操作スイッチ18A と、この設定操作スイッチ18A で設定操作を行う設定操作モード、及び、遊技動作を行う遊技モードの一方から他方へ切り換えるキースイッチ18B とが設けられている。
このような主制御基板16は、スロットマシン1の遊技動作を制御するとともに、設定操作スイッチ18A 及びキースイッチ18B が操作されると、その内部で、ボーナス・小役等の役に当選する確率、ひいては、出玉率の設定変更が可能となったものである。
ケース基部31は、図4及び図5に示すように、取り付けられる主制御基板16に覆われる長方形状の底板部31A と、この底板部31A の周縁部分からケース蓋部32へ向かって突出する側板部31B〜31Eとを備えたものとなっている。
側板部31B〜31Eのうち、図4中、上方に配置された側板部31B には、ケース蓋部32に設けられた係止孔32A に嵌り込む楔状の被係止突起31F が設けられている。また、側板部31B には、主制御基板16に設けられたコネクタ17A に対応した位置に切り欠き部31G が形成されている。
図4中、下方に配置された側板部31D には、主制御基板16に設けられたコネクタ17B〜17Dに対応した位置に切り欠き部31H, 31Iが形成されている。
図4中、左方に配置された側板部31E には、図4及び図5の如く、ケース蓋部32に設けられた連結軸32B を受けるために、断面U字形の溝状に形成された軸受部31J が設けられている。この軸受部31J は、ケース蓋部32の連結軸32B とともに、ケース蓋部32をケース基部31に揺動可能に連結するヒンジを形成するものとなっている。
また、側板部31E には、図5の如く、ケース基部31の外側を臨む当該側板部31E の表面から突出する係止凸部31K が設けられている。
この係止凸部31K は、図4の如く、当該係止凸部31K に対応して固定ベース部材40に設けられた係止凹部40A に嵌め込まれるケース基部31の部位である。そして、係止凸部31K は、固定ベース部材40の係止凹部40A とともに、ケース基部31を固定ベース部材40に揺動可能に支持させるヒンジを形成するものとなっている。
図4中、右方に配置された側板部31C の中央部分には、図示しないネジで固定ベース部材40に固定される突片であるネジ止め用突片31L が突設されている。
このネジ止め用突片31L は、ケース基部31の底板部31A に平行な平板部分を有する短冊状の突起である。ネジ止め用突片31L の先端近傍には、図示しないネジが挿通されるネジ挿通孔31M が設けられている。
また、側板部31C におけるネジ止め用突片31L の両側には、連結ピン22でケース蓋部32及び固定ベース部材40の両方に連結される本体連結部51と、連結ピン21でケース蓋部32に結合される基部側結合部52とが設けられている。
本体連結部51は、図5中、正面を向いた面が開口された六面体に形成された箱状部51A を備えたものである。
箱状部51A の図5中、右方を向いた面には、連結ピン22の先端部分が挿通されるピン係止孔51B が設けられている。
基部側結合部52は、図5中、正面を向いた面が開口された六面体に形成された箱状部52A を備えたものである。
箱状部52A の図5中、右方を向いた面には、連結ピン21の先端部分が挿通されるピン挿通孔52B と、当該面から右方へ突出する断面H字形(図4参照)の樋状部52C とが設けられている。
ここで、本体連結部51及びケース基部31の側板部31C の間には、図5に示すように、本体連結部51をケース基部31に連結している連結帯31P が設けられている。
そして、本体連結部51は、連結帯31P がニッパー等の工具で切断されると、ケース基部31から分離するようになっている。
また、基部側結合部52及びケース基部31の側板部31C の間には、基部側結合部52をケース基部31に連結している連結帯31Q が設けられている。
そして、基部側結合部52は、連結帯31Q がニッパー等の工具で切断されると、ケース基部31から分離するようになっている。
さらに、本体連結部51及び基部側結合部52の間には、本体連結部51及び基部側結合部52を互いに連結している連結帯31R が設けられている。
そして、本体連結部51及び基部側結合部52は、連結帯31R がニッパー等の工具で切断されると、互いに分離するようになっている。
ケース蓋部32は、図4及び図6に示すように、ケース基部31の底板部31A に対向する天板部32N と、この天板部32N の周縁部分から、ケース基部31へ向かって突出する側板部32C〜32Fとを備えたものとなっている。ここで、ケース蓋部32及びケース基部31は、弁当箱式に組み合わされると、換言すると、ケース蓋部32の側板部32F,32C,32D,32E がケース基部31の側板部31B,31C,31D,31E の外側に沿わせされて重ね合わされると、閉鎖状態となるように形成されたものである。
なお、図6は、ケース蓋部32の背面図であり、図6においては、ケース蓋部32の左右が他の図、例えば、図4とは逆となっている。
天板部32N には、主制御基板16側へ向かって凹んだ凹部32G〜32Iが設けられている。これらの凹部32G 〜32I のそれぞれは、主制御基板16に設けられたコネクタ17A〜17Dの設置位置及び高さ寸法に応じたものとなっており、その底面に、コネクタ17A〜17Dの頂部を露出させる開口32J〜32Mが設けられている。
ここで、コネクタ17A〜17Dは、主制御基板16がケース蓋部32に覆われると、凹部32G〜32Iによって、その頂部の接続部分のみが開口32J〜32Mから露出され、開口32J〜32Mの周囲の部分との間に隙間が殆ど形成されないようになっている。
また、ケース蓋部32及びケース基部31は、閉鎖状態になっても、ケース基部31側に設けられた切り欠き部31G〜31Iによって、ケース基部31の側板部31B 及び側板部31D が、ケース蓋部32の凹部32G〜32Iに干渉しないようになっている。
また、天板部32N には、主制御基板16の設定操作スイッチ18A 及びキースイッチ18B に応じて、設定操作スイッチ18A のボタン部分、及び、キースイッチ18B の頂上部分を露出させる開口32P〜32Qが設けられている。
側板部32C 〜32F のうち、図4中、上方に配置された側板部32F には、ケース基部31の被係止突起31F を内部に嵌合させる前述の係止孔32A が設けられている。
ケース蓋部32及びケース基部31は、閉鎖状態になると、ケース基部31の被係止突起31F がケース蓋部32の係止孔32A に嵌合し、これにより、ケース基部31の被係止突起31F にケース蓋部32の係止孔32A が係止され、不意に開かないようになっている。
図4中においては左方に、図6中においては右方に配置された側板部32E には、前述の連結軸32B が設けられている。この連結軸32B は、前述したように、ケース基部31に設けられた軸受部31J と組み合わされて、ケース蓋部32をケース基部31に揺動可能に連結するヒンジを形成するものとなっている。
図4中、右方に配置された側板部32C の中央部分には、ケース基部31のネジ止め用突片31L を固定する図示しないネジで、固定ベース部材40に固定される突片であるネジ止め用突片32S が突設されている。
このネジ止め用突片32S は、ケース蓋部32の天板部32N に平行な平板部分を有する短冊状の突起である。
ネジ止め用突片32S の先端近傍には、図6の如く、ネジ挿通孔32T が設けられ、このネジ挿通孔32T には、ケース基部31のネジ止め用突片31L に形成されたネジ挿通孔31M に挿通される図示しないネジが挿通されるようになっている。
ネジ止め用突片32S は、ケース蓋部32とケース基部31とを組み合わせて閉鎖状態にすると、ケース基部31のネジ止め用突片31L と重なり合い、ネジ挿通孔32T がネジ止め用突片31L のネジ挿通孔31M と連続するようになっている。
側板部32C におけるネジ止め用突片32S の両側には、連結ピン22でケース基部31及び固定ベース部材40の両方に連結される閉鎖用連結部53と、連結ピン21でケース基部31に連結される蓋部側結合部54とが設けられている。
閉鎖用連結部53は、図6中、正面を向いた面が開口された六面体に形成された箱状部53A を備えたものである。この際、図6は、ケース蓋部32の背面図であるので、閉鎖用連結部53の箱状部53A に形成された開口は、ケース基部31に備えられた本体連結部51の箱状部51A に形成された開口に対向するものとなっている。
箱状部53A の図6中、左方を向いた面には、連結ピン22の先端部分が挿通されるピン挿通孔53B と、当該面から左方へ突出する断面U字形(図4参照)の樋状部53C とが設けられている。
また、箱状部53A のネジ止め用突片32S 側に臨む面には、固定ベース部材40に設けられている後述するベース連結部55の阻止部55A (図4参照)を挿通させるスリット53D が設けられている。
蓋部側結合部54は、閉鎖用連結部53と同様に、図6中、正面を向いた面が開口された六面体に形成された箱状部54A を備えたものである。この際、図6は、前述したように、ケース蓋部32の背面図であるので、蓋部側結合部54の箱状部54A に形成された開口は、ケース基部31に備えられた基部側結合部52の箱状部52A に形成された開口に対向するものとなっている。
箱状部54A の図5中、左方を向いた面には、連結ピン21の先端部分が挿通されるピン挿通孔54B と、当該面から左方へ突出する断面U字形(図4参照)の樋状部54C とが設けられている。
ここで、閉鎖用連結部53及びケース蓋部32の側板部32C の間には、図6に示すように、閉鎖用連結部53をケース蓋部32に連結している連結帯32U が設けられている。
そして、閉鎖用連結部53は、連結帯32U がニッパー等の工具で切断されると、ケース蓋部32から分離するようになっている。
また、蓋部側結合部54及びケース蓋部32の側板部32C の間には、蓋部側結合部54をケース蓋部32に連結している連結帯32V が設けられている。
そして、蓋部側結合部54は、連結帯32V がニッパー等の工具で切断されると、ケース蓋部32から分離するようになっている。
さらに、閉鎖用連結部53及び蓋部側結合部54の間には、閉鎖用連結部53及び蓋部側結合部54を互いに連結している連結帯32W が設けられている。
そして、閉鎖用連結部53及び蓋部側結合部54は、連結帯32W がニッパー等の工具で切断されると、互いに分離するようになっている。
また、ネジ止め用突片32S と、その両側の閉鎖用連結部53との間には、ネジ止め用突片32S 及び閉鎖用連結部53を互いに連結している連結帯32R がそれぞれ設けられている。
そして、ネジ止め用突片32S と、その両側の閉鎖用連結部53とは、その間の連結帯32R がニッパー等の工具で切断されると、互いに分離するようになっている。
固定ベース部材40は、図4及び図7に示すように、ケース基部31の底板部31A に対向する底板部41と、この底板部41の周縁部分から、ケース基部31へ向かって突出する側板部42A〜42Dとを備えたものとなっている。
このうち、底板部41は、図7中、右方の端縁近傍に開口された複数のネジ挿通孔41A と、図7中、左方の端部近傍に開口されたネジ挿通孔41B とを有し、これらのネジ挿通孔41A, 41Bに挿通される、図示しないネジで、交換ユニット7の枠体7Aに取り付けられるようになっている。
また、底板部41の長手方向における途中部分には、ケース基部31へ向かって盛り上がった膨出部43が複数箇所設けられている。これらの膨出部43の各々は、底側が開口された逆U字形状の断面を有するとともに、底板部41の短辺方向に延びる細長いものとなっている。
このような固定ベース部材40は、膨出部43に区切られた各部分の内部が、長辺方向に延びる横リブ44A 及び短辺方向に延びる縦リブ44B によって更に細かく仕切られている。
ここで、横リブ44A 及び縦リブ44B は、互いに交差して、膨出部43に区切られた各部分の内部を更に碁盤の目のように区分するものとなっている。これらの横リブ44A 及び縦リブ44B によって、膨出部43に区切られた各部分は、薄肉状の部位だけで高い剛性を有するものとなっている。
そして、このような固定ベース部材40は、膨出部43が柔軟性を維持している一方、膨出部43に区切られた各部分に高い剛性が確保されている。換言すると、固定ベース部材40は、膨出部43でのみ撓ませることが可能となっている。
側板部42A〜42Dのうち、図4中、左方に配置された側板部42D の頂部には、当該側板部42D をケース基部31へ向かって更に延長する立ち上がり部40B が設けられている。この立ち上がり部40B における図4中、右側を向いた側面には、ケース基部31の係止凸部31K が嵌め込まれる前述の係止凹部40A が設けられている。
また、図4中、右方に配置された側板部42B には、ケース基部31及びケース蓋部32、すなわち、ケース本体30における図4中、右側の端部が固定されるケース固定部45が突設されている。
このケース固定部45には、ケース基部31のネジ挿通孔31M に対応するネジ止めボス46と、ケース基部31の本体連結部51に対応した一対のベース連結部55と、一対のベース連結部55及びネジ止めボス46を隔てるための仕切壁部47と、底板部41からケース基部31へ向かって直方体状に膨出する基部48と、ケース基部31へ向かって突出する仮止突起49とが設けられている。このうち、ベース連結部55及び仕切壁部47は、基部48のケース基部31に臨んだ面からケース基部31へ向かって突出するものとなっている。
ネジ止めボス46は、ケース固定部45からケース基部31に向かって突出するとともに、ネジが螺合されるネジ孔46A を有する筒状の部位である。
仮止突起49は、ケース固定部45からケース基部31に向かって突出するとともに、ケース蓋部32のネジ止め用突片32S に係止させるための係止爪49A が先端部分に形成されたものとなっている。
ここで、閉鎖状態にされたケース基部31及びケース蓋部32、すなわち、ケース本体30は、固定ベース部材40に対して全体が傾斜した状態で、ケース基部31の係止凸部31K が係止凹部40A に嵌め込まれ、係止凹部40A を支点として、固定ベース部材40と平行となる位置まで揺動させると、固定ベース部材40の固定位置に設置されるようになっている。
また、ネジ止め用突片31L 及びネジ止め用突片32S は、前述したように、ケース基部31及びケース蓋部32が閉鎖状態となると、互いに重ね合わされるようになっている。
そして、ケース本体30が固定ベース部材40の固定位置に設置されると、固定ベース部材40の仮止突起49は、ケース蓋部32のネジ止め用突片32S に係止爪49A が係止されるように形成され(図3参照)、且つ、固定ベース部材40のネジ止めボス46は、互いに重ね合わされたネジ止め用突片31L 及びネジ止め用突片32S の先端部分が、その先端面にあてがわれるように形成されている。
この際、ネジ止めボス46のネジ孔46A は、ネジ止め用突片31L のネジ挿通孔31M 及びネジ止め用突片32S のネジ挿通孔32T の両方と連続するようになっている。
この状態で、ネジ挿通孔31M, 32Tに挿通された図示しないネジがネジ孔46A に螺合されると、ネジ止め用突片31L 及びネジ止め用突片32S がネジ止めボス46にネジ止めされるようになっている。
ベース連結部55は、基部48の頂面からケース基部31へ向かって突出するとともに、先端部分が鉤状に折れ曲がったL字形のものである。
ところで、ケース本体30は、固定ベース部材40の固定位置に配置されると、前述したように、ケース基部31の係止凸部31K が係止凹部40A に嵌め込まれ、この状態で、係止凸部31K が嵌め込まれた係止凹部40A を支点として、本体連結部51側の端部が手前に回動されると、固定ベース部材40から離脱して取り外せるように形成されている。
ここで、ベース連結部55の鉤状に折れ曲がった先端部分は、連結ピン22によってケース本体30が固定ベース部材40に連結されている状態で、固定ベース部材40から離脱する離脱方向へケース本体30が移動しようとすると、連結ピン22と係合して、ケース本体30が離脱方向へ移動するのを阻止する阻止部55A となっている。
以上において、ケース基部31の本体連結部51、ケース蓋部32の閉鎖用連結部53、及び、固定ベース部材40のベース連結部55を含んで、ケース本体30を固定ベース部材40に連結するための連結部50が形成されている。
(連結構造)
次に、連結ピン22で、ケース本体30を固定ベース部材40に連結する連結構造について詳しく説明する。
ケース本体30には、固定ベース部材40との連結を行うための連結部50として、前述の本体連結部51及び閉鎖用連結部53が設けられている。
一方、固定ベース部材40には、ケース本体30との連結を行うための連結部50として、前述のベース連結部55が設けられている。
ここで、連結部50の説明に先立って、ケース本体30を固定ベース部材40に連結する連結ピン22について説明する。
連結ピン22は、図8及び図9に示すように、連結部50に差し込まれる棒状に形成された胴体部22A と、この胴体部22A における差し込み方向先端に設けられている係止部としてのやじり部22B と、胴体部22A における差し込み方向後端に設けられている鍔部22C とを備えたものとなっている。
このうち、やじり部22B は、胴体部22A の先端から後端へ向かって互いに離れる方向へ斜めに延びる複数の係止片22D を備え、係止片22D の根本部分が弾性変形可能なものとなっている。
このようなやじり部22B は、連結部50、具体的には、ケース基部31の本体連結部51に形成されたピン係止孔51B に差し込まれる際に、係止片22D の根本部分が弾性変形して、係止片22D がすぼんで、ピン係止孔51B の内部を通過できるようになっている。
そして、やじり部22B は、ピン係止孔51B を通過すると、ケース基部31の本体連結部51に抜け止めされるように変形、具体的には、根本部分の弾性力で、係止片22D が元の位置に復帰、換言すると、係止片22D が開いた状態に変形するようになっている。
胴体部22A は、図9の如く、太さが二段階に変化した棒状の部位である。すなわち、胴体部22A の先端部分には、後端側の部分よりも細くされた逃げ部22E が形成されている。この逃げ部22E によって、係止片22D は、やじり部22B がすぼむ際に、胴体部22A の側部と干渉しないようになっている。
鍔部22C は、閉鎖用連結部53に備えられている箱状部53A のピン挿通孔53B が開口された面を塞ぐ平板状の部位であり、閉鎖用連結部53に備えられている樋状部53C の断面形状(図10参照)に応じた平面形状を有している。
このような鍔部22C は、図8の如く、閉鎖用連結部53のピン挿通孔53B の内部に、連結ピン22が当該鍔部22C の手前まで挿入されると、箱状部53A のピン挿通孔53B を塞ぐとともに、箱状部53A におけるピン挿通孔53B の周囲面をも覆うようになっている。これにより、細長い針金状の器具は、ピン挿通孔53B を通じて、箱状部53A の内部に進入するのが困難となっている。
閉鎖用連結部53は、ケース蓋部32に一体的に設けられた部位である。この閉鎖用連結部53には、連結ピン22のやじり部22B が挿通されるピン挿通孔53B が設けられている。ここで、ピン挿通孔53B は、図10に示すように、箱状部53A の一の面に開口された円形の孔となっている。
閉鎖用連結部53は、閉鎖のために、ケース基部31及びケース蓋部32が相互に接近すると、箱状部53A の開口を通じて、箱状部53A の内部に、本体連結部51が入り込み、さらに、ケース基部31及びケース蓋部32が閉鎖状態になると、図8及び図9の如く、箱状部53A の内部に、本体連結部51が収納されるようになっている。
そして、閉鎖用連結部53は、閉鎖状態のケース基部31及びケース蓋部32、換言すると、閉鎖されたケース本体30が、固定ベース部材40の固定位置へ向かって移動される際に、箱状部53A のスリット53D を通じて、ベース連結部55が箱状部53A の内部に入り込み、さらに、ケース本体30が、固定ベース部材40の固定位置に配置された状態になると、箱状部53A の内部にベース連結部55が収納されるように形成されている。
この状態で、閉鎖用連結部53のピン挿通孔52B に連結ピン22が挿通されるようになっている。そして、ピン挿通孔52B に内部に挿通された連結ピン22は、最終的に、係止部であるやじり部22B が本体連結部51の箱状部51A の内部に到達するように形成されている。
本体連結部51は、ケース基部31に一体的に設けられた部位である。
この本体連結部51は、連結ピン22のやじり部22B が差し込まれる前述のピン挿通孔53B を備えている。このピン挿通孔53B は、図11に示すように、箱状部52A の一の面に開口された円形の孔となっている。
そして、図8及び図9に戻って、連結ピン22のやじり部22B は、図8及び図9の如く、ピン挿通孔53B の内部に挿通されると、箱状部52A の内部に入って収納されるとともに、箱状部52A におけるピン挿通孔53B の周囲の部位に係止されるようになっている。
ここにおいて、ピン挿通孔53B は、その内部に差し込まれた連結ピン22のやじり部22B を本体連結部51で抜け止めして、連結ピン22が本体連結部51から外れないようにするためのものとなっている。
箱状部52A は、ケース基部31及びケース蓋部32が閉鎖状態にされると、その開口面が閉鎖用連結部53の箱状部53A によって閉じられ、箱状部53A とともに、ほぼ密閉された空間を形成し、このほぼ密閉された空間内に連結ピン22のやじり部22B を収納するものとなっている。
ベース連結部55は、図12に示すように、仕切壁部47と一体成形されれたものであり、仕切壁部47の側面から突出する部位として形成されている。
仕切壁部47が突設されている基部48には、ベース連結部55の阻止部55A へ向かって突出するガイド部48A が設けられている。このガイド部48A は、図8の如くピン挿通孔53B に差し込まれた連結ピン22のやじり部22B に接触して、当該やじり部22B をピン係止孔51B へ向かって案内する部位である。
このベース連結部55は、前述したように、基部48の頂面からケース基部31へ向かって突出し、図8の如く、ピン挿通孔53B に差し込まれた連結ピン22の胴体部22A を越えた位置まで、当該ベース連結部55の頂部が達し、この頂部に鉤状に折れ曲がった阻止部55A が設けられたものとなっている。
この阻止部55A は、図9に示すように、仕切壁部47の側面から、図9中、上方向へ突出し、箱状部53A のスリット53D を通じて箱状部53A の内部に入り込み、ピン挿通孔53B に差し込まれた連結ピン22の胴体部22A の上を乗り越えて延びている。
阻止部55A は、図8の如く、ケース本体30のピン係止孔51B にやじり部22B が挿通された状態で、固定ベース部材40から離脱する離脱方向、具体的には、図8中、矢印αの方向へケース本体30が移動しようとすると、ケース本体30のピン係止孔51B にやじり部22B が挿通された状態の連結ピン22の胴体部22A に、当該阻止部55A が当接することで、ケース本体30が離脱方向へ移動するのを阻止するものとなっている。
このような本体連結部51、閉鎖用連結部53、固定ベース部材40及び連結ピン22によって、ケース本体30が固定ベース部材40に固定されるとともに、ケース本体30のケース基部31及びケース蓋部32が閉鎖状態に維持されるようになっている。
なお、ケース本体30は、連結ピン22で固定ベース部材40に固定されるだけでなく、ネジ止め用突片31L 及びネジ止め用突片32S をネジ止めボス46にネジでネジ止めすることによっても、固定ベース部材40への固定がなされるようになっている。
ここにおいて、ピン係止孔51B 及び阻止部55A は、図8の如く、ケース本体30が固定ベース部材40の固定位置に配置されると、連結ピン22の差し込み経路に沿って並べられるようになっている。この際、ベース連結部55は、ピン係止孔51B 及び阻止部55A が連結ピン22の差し込み経路に沿って並べられると、阻止部55A が、連結ピン22の差し込み経路におけるピン係止孔51B よりも手前側に位置し、且つ、ピン係止孔51B とピン挿通孔53B との間に配置されるようになっている。
そして、ベース連結部55の阻止部55A は、ベース連結部55が閉鎖用連結部53の箱状部53A の内部に収納されると、閉鎖用連結部53のスリット53D に挿通され、これにより、連結ピン22の挿通方向に沿った方向の移動は不可能とされ、連結ピン22の挿通方向に直交する四方向のうち、三方向への移動が箱状部53A に阻まれ、箱状部53A の開口に向かう方向へのみ移動可能となっている。
さらに、ベース連結部55は、本体連結部51及びベース連結部55が連結ピン22の差し込み経路に沿って並べられた状態で、連結ピン22がピン係止孔51B に差し込まれると、箱状部53A の開口に向かう方向への移動が不可能となり、これにより、本体連結部51に連結されるようになっている。
換言すると、ベース連結部55は、本体連結部51及びベース連結部55が連結ピン22の差し込み経路に沿って並べられた状態で、連結ピン22がピン係止孔51B に差し込まれると、ピン係止孔51B に差し込まれた連結ピン22を介して本体連結部51に連結されるように形成されている。
一方、ケース本体30は、連結ピン21と連結ピン22とを連結するストラップ部23、ケース基部31側の連結帯31P, 31R、及び、ケース蓋部32側の連結帯32R,32U,32W の途中部分を切断することで、ピン係止孔51B に連結ピン22が差し込まれた状態の本体連結部51及び閉鎖用連結部53を当該ケース本体30から切り離すことで、図13に示すように、離脱方向、図8中、矢印αの方向へ回動可能となり、これにより、固定ベース部材40から離脱可能となっている。
そして、本体連結部51及び閉鎖用連結部53は、図14に示すように、ケース本体30から切り離されると、その内部に収納された連結ピン22がピン係止孔51B に差し込まれた状態のまま、連結ピン22の胴体部22A を離脱方向(図14中、矢印αの方向)以外の方向へ移動させる、具体的には、阻止部55A の長手方向(図14中、矢印βの方向)へ移動させることで、固定ベース部材40から離脱可能に形成されている。
(結合構造)
続いて、ケース本体30を閉鎖するために、連結ピン21で、ケース基部31及びケース蓋部32を相互に結合する結合構造について詳しく説明する。
図9に戻って、ケース本体30のケース基部31及びケース蓋部32には、互いの結合を行うための結合部56として、前述の基部側結合部52及び蓋部側結合部54がそれぞれ設けられている。
ここで、結合部56の説明に先立って、ケース基部31及びケース蓋部32を相互に結合する連結ピン21について説明する。
連結ピン21は、図9の如く、連結ピン22と同様の構造を有するものである。すなわち、連結ピン21には、結合部56に差し込まれる棒状に形成された胴体部21A と、この胴体部21A における差し込み方向先端に設けられ、結合部56に係止される係止部となっているやじり部21B と、胴体部21A における差し込み方向後端に設けられている鍔部21C とを備えたものとなっている。
このうち、やじり部21B は、やじり部22B と同様のものであり、胴体部21A の先端から後端へ向かって斜めに延びるとともに、根本部分が弾性変形可能な複数の係止片21D を備えたものとなっている。
このようなやじり部21B は、ケース基部31の基部側結合部52に形成されたピン挿通孔52B に差し込まれる際に、係止片21D がすぼんで、ピン挿通孔52B の内部を通過できるようになっている。
そして、やじり部21B は、ピン挿通孔52B を通過すると、係止片21D が開いた状態に変形し、ケース基部31の基部側結合部52に抜け止めされるようになっている。
胴体部21A は、後端側の部分よりも細くされた逃げ部21E が形成され、やじり部21B がすぼむ際に、係止片21D が胴体部21A の側部と干渉しないようになっている。
鍔部21C は、蓋部側結合部54に備えられている箱状部54A のピン挿通孔54B が開口された面を塞ぐ平板状の部位であり、蓋部側結合部54に備えられている樋状部54C の断面形状に応じた平面形状を有している。
このような鍔部21C は、連結ピン21のやじり部21B が基部側結合部52のピン挿通孔52B を通過すると、蓋部側結合部54のピン挿通孔54B を塞ぐとともに、箱状部54A におけるピン挿通孔54B の周囲面をも覆うようになっている。これにより、細長い針金状の器具は、ピン挿通孔54B を通じて、箱状部54A の内部に進入するのが困難となっている。
蓋部側結合部54は、ケース蓋部32に一体的に設けられた部位である。この蓋部側結合部54のピン挿通孔54B は、箱状部54A の一の面に開口された円形の孔となっている。
蓋部側結合部54は、閉鎖のために、ケース基部31及びケース蓋部32が相互に接近すると、箱状部54A の開口を通じて、箱状部54A の内部に、基部側結合部52が入り込み、さらに、ケース基部31及びケース蓋部32が閉鎖状態になると、箱状部54A の内部に、基部側結合部52の全体が収納されるようになっている。
この状態で、蓋部側結合部54のピン挿通孔54B に連結ピン21が挿通されると、ピン挿通孔54B に内部に挿通された連結ピン21は、最終的に、やじり部21B が基部側結合部52の箱状部52A の内部に到達するように形成されている。
基部側結合部52は、ケース基部31に一体的に設けられた部位である。この基部側結合部52のピン挿通孔52B は、箱状部52A の一の面に開口された円形の孔となっている。
このような基部側結合部52は、蓋部側結合部54のピン挿通孔54B に挿通された連結ピン21のやじり部21B が、そのピン挿通孔52B の内部に挿通されて箱状部52A の内部に収納されると、箱状部52A におけるピン挿通孔52B の周囲の部位がやじり部21B を係止し、連結ピン21を介して蓋部側結合部54と結合するようになっている。
そして、ケース本体30は、基部側結合部52が蓋部側結合部54と結合することによって、閉鎖状態に固定されるようになっている。
一方、ケース本体30は、図13の如く、本体連結部51及び閉鎖用連結部53がケース本体30から切り離された状態で、ケース本体30からケース基部31側の連結帯31Q 、及び、ケース蓋部32側の連結帯32V の途中部分を切断することで、基部側結合部52と蓋部側結合部54との結合が解除され、開放することが可能となっている。
なお、ケース本体30は、本体連結部51及び閉鎖用連結部53並びに基部側結合部52及び蓋部側結合部54が二組ずつ設けられており、閉鎖及び開放が二回まで行えるようになっており、閉鎖及び開放が二回行われてしまうと、それ以上の利用が不可能となる。
(実施形態の効果)
前述のような本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、互いに連結される連結部50として、ケース本体30に本体連結部51及び閉鎖用連結部53を設け、固定ベース部材40にベース連結部55を設け、これらの連結部50を連結する連結ピンとして、連結部50に差し込まれる胴体部22A と、胴体部22A における差し込み方向先端に設けられ、且つ、ケース本体30の本体連結部51に差し込まれると、本体連結部51に抜け止めされるように変形するやじり部22B とを有する連結ピン22を採用したので、連結ピン22の挿通方向に沿って、閉鎖用連結部53、ベース連結部55及び本体連結部51が並べられた状態の連結部50に連結ピン22を差し込むだけで、閉鎖用連結部53、ベース連結部55及び本体連結部51が相互に連結される。これにより、ケース本体30を固定ベース部材40に迅速に固定できるようになり、スクリュードライバで回転操作されるネジで固定するよりも、短時間で且つ容易に固定作業を行うことができる。
ここで、固定ベース部材40に設けられたベース連結部55に、固定ベース部材40から離脱する離脱方向へケース本体30が移動しようとすると、ケース本体30のピン挿通孔53B に挿通された連結ピン22の胴体部22A に当接して、ケース本体30が離脱方向へ移動するのを阻止する阻止部55A を設けたので、ケース本体30を固定ベース部材40に固定できるうえ、本体連結部51及び閉鎖用連結部53をケース本体30から切り離せば、ケース本体30を固定ベース部材40から取り外すこともできる。
そのうえ、本体連結部51及び閉鎖用連結部53をケース本体30から切り離しても、本体連結部51と連結ピン22とが互いに係合したまま一体化した状態を保ち、しかも、本体連結部51は、連結ピン22を介してベース連結部55に係合した状態を維持するので、本体連結部51及び閉鎖用連結部53をケース本体30から切除する際にニッパー等を利用しても、本体連結部51及び連結ピン22は、一体化した状態で固定ベース部材40に残留し、固定ベース部材40から飛散することがなく、指等で摘んで、まとめて除去できるようになり、従って、ケース本体30を固定ベース部材40から取り外す際に、飛散物の発生を未然に防止することができる。
また、ケース本体30から切り離した本体連結部51及び閉鎖用連結部53を阻止部55A の長手方向(図14中、矢印βの方向)へ移動させることで、当該本体連結部51のピン係止孔51B に差し込まれた連結ピン22の胴体部22A を、離脱方向(図14中、矢印αの方向)以外の方向へ移動させることができ、これにより、本体連結部51及び閉鎖用連結部53を固定ベース部材40から容易に離脱させることができ、従って、連結ピン22を本体連結部51及び閉鎖用連結部53とともに迅速且つ容易に固定ベース部材40から取り除くことができる。
さらに、ケース本体30をケース基部31とケース蓋部32とに分割し、ケース基部31に本体連結部51を設け、ケース蓋部32に閉鎖用連結部53を設け、この閉鎖用連結部53に、連結ピン22のやじり部22B が挿通されるピン挿通孔53B を設けたので、ケース本体30の本体連結部51と固定ベース部材40のべース連結部55とを連結する連結ピン22で、本体連結部51に閉鎖用連結部53を連結でき、これにより、1本の連結ピン22で、ケース本体30の固定ベース部材40への取り付け、及び、ケース基部31及びケース蓋部32の閉鎖の両方が行え、従って、主制御基板ケース20の部品点数の低減を図ることができ、且つ、主制御基板ケース20の組立作業の簡略化も図ることができる。
また、ケース本体30が固定ベース部材40の所定位置に配置されると、ピン係止孔51B 、阻止部55A 及びピン挿通孔53B が、連結ピン22の差し込み経路に沿って並ぶようにし、且つ、阻止部55A よりも奥となる位置にピン係止孔51B を配置したので、ケース本体30が固定ベース部材40に連結された状態では、連結ピン22は、両端部がピン挿通孔53B 及びピン係止孔51B に係止され、中間部が阻止部55A に係止された状態となる。これにより、固定ベース部材40から離脱する方向の外力が加わった際に、当該外力が連結ピン22の中間部に加わり、外力による連結ピン22の変形量が抑制され、ケース本体30と固定ベース部材40との連結強度の確保が容易に図れる。
一方、連結ピン22の差し込み経路における阻止部55A よりも手前側となる位置にピン係止孔51B が配置される構成、すなわち、本実施形態とは異なる構成を採用した場合には、連結ピン22の先端部分が阻止部55A に係止され、その後端部分がピン挿通孔53B 及びピン係止孔51B に係止された状態となる。すると、固定ベース部材40から離脱する方向の外力は、連結ピン22の先端部分に集中的に加わるので、この外力による連結ピン22の変形量を抑制できず、連結ピン22の剛性を充分に確保できない場合には、ケース本体30と固定ベース部材40との連結強度の確保が充分に達成できないおそれがある。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲における変形及び改良などをも含むものである。
すなわち、連結ピンとしては、先端部分にやじり部21B が形成された連結ピン21に限らず、例えば、図15に示すように、先端部分が二つの分岐部25A に分岐している、いわゆる「すり割り状」にされるとともに、分岐した分岐部25A の各々に係止孔25B が形成され、本体連結部51のピン係止孔51B の内周面に形成された係止爪51D に係止孔25B が係止される連結ピン25でもよく、要するに、連結部に差し込まれると、連結部に抜け止めされるように変形する係止部を有するものであれば、連結ピンの具体的な形状及び構造は、実施にあたり適宜選択できる。
また、前記実施形態では、ケース基部31に本体連結部51を設け、ケース蓋部32に閉鎖用連結部53を設けたが、これに限らず、逆に、ケース基部31に閉鎖用連結部53を設け、ケース蓋部32に本体連結部51を設けてもよい。
さらに、遊技機としては、スロットマシンに限らず、アレンジボール及び雀球等の遊技媒体としてメダルを利用する他の形式の遊技機、あるいは、遊技媒体として遊技球を利用するパチンコ機等の弾球遊技機でもよく、要するに、制御基板と、この制御基板を収納する基板ケースを有する遊技機であればよい。
1 遊技機としてのスロットマシン
16 制御基板としての主制御基板
20 基板ケース
22 連結ピン
22A 胴体部
22B 係止部としてのやじり部
25 連結ピン
25B 係止部としての分岐部
30 ケース本体
31 ケース基部
32 ケース蓋部
40 固定ベース部材
50 連結部
51 本体連結部
51B ピン係止孔
53 閉鎖用連結部
53B ピン挿通孔
55 ベース連結部
55A 阻止部

Claims (3)

  1. 遊技機の動作を制御する制御回路が形成されている制御基板と、この制御基板を収納するケース本体と、このケース本体を前記遊技機の所定位置に固定するための固定ベース部材と、前記ケース本体及び前記固定ベース部材を相互に連結する連結ピンと、前記ケース本体及び前記固定ベース部材のそれぞれに設けられているとともに、前記連結ピンが差し込まれることで相互に連結される連結部とを備えた基板ケースであって、
    前記ケース本体には、前記連結部として本体連結部が設けられ、
    前記固定ベース部材には、前記連結部としてベース連結部が設けられ、
    前記連結ピンは、前記連結部に差し込まれる胴体部と、この胴体部における差し込み方向先端に設けられ、且つ、前記連結部に差し込まれると、前記連結部に抜け止めされるように変形する係止部とを備え、
    前記本体連結部には、前記連結ピンの前記係止部が差し込まれるピン係止孔が設けられ、
    このピン係止孔は、差し込まれた前記連結ピンの前記係止部を前記本体連結部で抜け止めするためのものとされ、
    前記ベース連結部には、前記固定ベース部材から離脱する離脱方向へ前記ケース本体が移動しようとすると、前記ケース本体の前記ピン係止孔に挿通された前記連結ピンの前記胴体部に当接して、前記ケース本体が離脱方向へ移動するのを阻止する阻止部が設けられ、
    前記ピン係止孔及び前記阻止部は、前記ケース本体が前記固定ベース部材の所定位置に配置されると、前記連結ピンの差し込み経路に沿って並べられ、
    前記ベース連結部は、前記ピン係止孔及び前記阻止部が前記連結ピンの差し込み経路に沿って並べられると、前記阻止部が、前記連結ピンの差し込み経路における前記ピン係止孔よりも手前側の位置に配置され、且つ、前記ピン係止孔及び前記阻止部が前記連結ピンの差し込み経路に沿って並べられた状態で、前記ピン係止孔に差し込まれた前記連結ピンを介して前記本体連結部に連結され、
    前記ケース本体は、前記ピン係止孔に前記連結ピンが差し込まれた前記本体連結部を当該ケース本体から切り離すことで、前記固定ベース部材から離脱可能とされ、
    前記本体連結部は、前記ケース本体から切り離されると、前記ピン係止孔に前記連結ピンが差し込まれた状態のまま、前記連結ピンの前記胴体部を前記離脱方向以外の方向へ移動させることで、前記固定ベース部材から離脱可能に形成されていることを特徴とする基板ケース。
  2. 前記ケース本体は、前記制御基板が取り付けられるケース基部と、このケース基部に取り付けられた前記制御基板を覆うケース蓋部とに分割可能なものであり、
    前記本体連結部は、前記ケース基部及び前記ケース蓋部の一方に設けられ、
    前記ケース基部及び前記ケース蓋部の他方には、前記連結ピンの前記係止部が挿通されるピン挿通孔を有する閉鎖用連結部が設けられ、
    前記ピン係止孔、前記阻止部及び前記ピン挿通孔は、前記ケース本体が前記固定ベース部材の所定位置に配置されると、前記連結ピンの差し込み経路に沿って並べられ、且つ、前記連結ピンの差し込み経路における前記阻止部よりも手前側の位置に前記ピン挿通孔が配置され、
    前記ケース基部及び前記ケース蓋部は、前記ピン挿通孔に挿通された前記連結ピンの前記係止部が前記ピン係止孔に差し込まれて係止されることで閉鎖状態に固定され、且つ、前記連結ピンが前記ピン挿通孔及び前記ピン係止孔に挿通された状態で、前記本体連結部及び前記閉鎖用連結部が当該ケース基部及び当該ケース蓋部から切り離されることで、開放可能となるように形成されていることを特徴とする請求項1記載の基板ケース。
  3. 請求項1又は2に記載の基板ケースを備えていることを特徴とする遊技機。
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