JP2014096197A - 半導体装置及びそのテスト方法 - Google Patents

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    • H01L2224/13Structure, shape, material or disposition of the bump connectors prior to the connecting process of an individual bump connector

Abstract

【課題】マルチチップパッケージや、複数のコアチップとインターフェースチップからなる半導体装置のテストに要する時間を短縮する。
【解決手段】半導体装置は、それぞれメモリセルアレイを有し、積層された複数のコアチップCC0〜CC7と、複数のメモリチップを貫通して設けられる複数の電流パスC0〜C7とを備え、各コアチップは、対応するメモリセルアレイからテストデータを読み出し、該テストデータに応じた層テスト結果信号をメモリチップごとに異なる電流パスC0〜C7に出力するテスト回路67を有することを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は半導体装置及びそのテスト方法に関し、特に、複数のコアチップとこれを制御するインターフェースチップからなる半導体装置及びそのテスト方法に関する。
DRAM(Dynamic Random Access Memory)などの半導体装置に要求される記憶容量は年々増大している。この要求を満たすために1つのメモリチップの記憶容量を増加させようとすると、従来以上の微細加工が必要になって歩留まりが確保できないため、近年、複数のメモリチップを積層したマルチチップパッケージと呼ばれるメモリデバイスが提案されている(特許文献1参照)。しかしながら、マルチチップパッケージにて用いられるメモリチップは、単体で動作する通常のメモリチップであることから、各メモリチップには外部とのインターフェースを行ういわゆるフロントエンド部が含まれている。このため、1チップ当たりの記憶容量を大幅に増大させることは困難である。
しかも、フロントエンド部を構成する回路はロジック系の回路であるにもかかわらず、メモリコアを含むバックエンド部と同時に作製されるために、フロントエンド部のトランジスタを高速化することが困難であるという問題もあった。
このような問題を解決する方法として、複数のメモリチップからフロントエンド部を切り離して1つのインターフェースチップにまとめ、これらを積層することによって一つの半導体装置を構成する方法が提案されている(特許文献2,3参照)。この方法によれば、メモリチップ(以下、フロントエンド部を切り離したメモリチップを「コアチップ」という。)については、メモリコアに割り当て可能な占有面積が増大することから、1チップ当たりの記憶容量を増大させることが可能となる。一方、フロントエンド部が集積されたインターフェースチップについては、メモリコアとは異なるプロセスで作製できるため、高速なトランジスタによって回路を形成することが可能となる。しかも、1つのインターフェースチップに対して複数のコアチップを割り当てるため、全体として非常に大容量且つ高速な半導体装置を提供することが可能となる。
なお、半導体装置のテスト方法として、同時に複数個のビットデータ(通常動作時に同時に活性化されるメモリセルよりも多くのメモリセルに記憶されるビットデータ)を出力し、その比較結果をテスト結果として外部に出力する「並列テスト」が知られている(特許文献4参照)。並列テストを行うことで、テスト時間を短縮できる。
特開2002−305283号公報 特開2007−157266号公報 特開2006−313607号公報 特開平11−339499号公報
しかしながら、上記従来のマルチチップパッケージや、複数のコアチップとインターフェースチップからなる半導体装置には、テストに要する時間が長くなってしまうという問題があった。以下、後者の場合を例に挙げて詳しく説明する。
複数のコアチップとインターフェースチップからなる半導体装置では、各コアチップのデータ端子は、各コアチップとインターフェースチップに共通接続された貫通電極を通じて、インターフェースチップに設けられた外部データ端子と接続される。テスト結果もデータの一種として出力されるため、上記貫通電極を介して外部に出力される。このため、複数のコアチップから同時にテスト結果を出力することはできず、順次出力する必要があり、その分、テストに要する時間が長くなっていた。
したがって、上記従来のマルチチップパッケージや、複数のコアチップとインターフェースチップからなる半導体装置のテストに要する時間の短縮が望まれている。
本発明による半導体装置は、それぞれメモリセルアレイを有し、積層された複数のメモリチップと、前記複数のメモリチップを貫通して設けられる複数の電流パスとを備え、前記各メモリチップは、対応する前記メモリセルアレイから読み出されたテストデータに応じた層テスト結果信号を前記メモリチップごとに異なる前記電流パスに出力する第1のテスト回路を有することを特徴とする。
本発明による半導体装置のテスト方法は、それぞれメモリセルアレイを有し、積層された複数のメモリチップと、前記複数のメモリチップを貫通して設けられる複数の電流パスとを備える半導体装置のテスト方法であって、前記メモリセルアレイにテストデータパターンを書き込むステップと、前記メモリセルアレイから前記テストデータパターンを読み出して層テスト結果信号を生成するステップと、前記各メモリチップから、前記メモリチップごとに異なる前記電流パスに前記層テスト結果信号を出力するステップとを備えることを特徴とする。
本発明によれば、メモリチップごとに異なる電流パスからテストデータを出力するので、複数のメモリチップのテストデータを、一斉に出力することができる。したがって、上記従来のマルチチップパッケージや、複数のコアチップとインターフェースチップからなる半導体装置のテストに要する時間が短縮される。
本発明の好ましい第1の実施形態による半導体装置の構造を説明するための模式的な断面図である。 コアチップに設けられた貫通電極の種類を説明するための図である。 図2(a)に示すタイプの貫通電極の構造を示す断面図である。 本発明の好ましい第1の実施形態による半導体装置の回路構成を示すブロック図である。 コアチップ内のテスト回路とインターフェースチップ内のテスト回路とを接続する貫通電極群(スパイラル接続された貫通電極群)を含む断面の模式図である。 コアチップ内のテスト回路の機能ブロックを示す略ブロック図である。 コアチップ内のテスト回路の比較回路部の一例を示す略ブロック図である。 コアチップ内のテスト回路のテスト出力制御部の一例を示す略ブロック図である。 コアチップ内のテスト回路のテスト出力制御部の他の一例を示す略ブロック図である。 インターフェースチップ内のテスト回路の機能ブロックを示す略ブロック図である。 インターフェースチップ内のテスト回路のテスト出力制御部の一例を示す略ブロック図である。 組み立て後試験の処理フローを示す図である。 本発明の好ましい実施形態による半導体装置を用いたデータ処理システムの構成を示すブロック図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施の形態について詳細に説明する。
図1は、本発明の好ましい第1の実施形態による半導体装置10の構造を説明するための模式的な断面図である。
図1に示すように、本実施形態による半導体装置10は、互いに同一の機能、構造を持ち、夫々同一の製造マスクで製作された8枚のコアチップCC0〜CC7、コアチップとは異なる製造マスクで製作された1枚のインターフェースチップIF及び1枚のインターポーザIPが積層された構造を有している。コアチップCC0〜CC7及びインターフェースチップIFはシリコン基板を用いた半導体チップであり、いずれもシリコン基板を貫通する多数の貫通電極(Through Silicon Via)TSVによって上下に隣接するチップと電気的に接続されている。一方、インターポーザIPは樹脂からなる回路基板であり、その裏面IPbには複数の外部端子(半田ボール)SBが形成されている。
コアチップCC0〜CC7は、「外部端子を介して外部とのインターフェースを行ういわゆるフロントエンド部と複数の記憶セルとそれら記憶セルへアクセスするいわゆるバックエンド部の両者を含む周知で一般的なそれ自身が単体チップでも動作し、メモリコントローラと直接通信できる通常のメモリチップである1GbのDDR3(Double Data Rate 3)型SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)」に含まれる回路ブロックのうち、外部とのインターフェースを行ういわゆるフロントエンド部(フロントエンド機能)が削除された半導体チップである。言い換えれば、原則として、バックエンド部に属する回路ブロックのみが集積された半導体チップである。フロントエンド部に含まれる回路ブロックとしては、メモリセルアレイとデータ入出力端子との間で入出力データのパラレル/シリアル変換を行うパラレルシリアル変換回路(データラッチ回路)や、データの入出力タイミングを制御するDLL(Delay Locked Loop)回路などが挙げられる。詳細は後述する。インターフェースチップIFは、フロントエンド部のみが集積された半導体チップである。よって、インターフェースチップの動作周波数は、コアチップの動作周波数よりも高い。コアチップCC0〜CC7にはフロントエンド部に属するこれらの回路は含まれていないため、コアチップの製造過程において、そのコアチップがウェハ状態で実施されるテスト動作時を除きコアチップCC0〜CC7を単体で動作させることはできない。コアチップCC0〜CC7を動作させるためには、インターフェースチップIFが必要である。よって、コアチップは、一般的な単体チップの記憶集積度よりも集積度が高い。本実施形態による半導体装置10は、インターフェースチップは、外部と第1の動作周波数で通信するフロントエンド機能を有し、複数のコアチップは、インターフェースチップとのみ通信し、且つ第1の動作周波数よりも低い第2の動作周波数で通信するバックエンド機能を有する。よって、複数のコアチップのそれぞれは、複数の情報を記憶するメモリセルアレイを備え、複数のコアチップからインターフェースチップへパラレルに供給される一つのI/O(DQ)当たりの複数のリードデータは、インターフェースチップからコアチップへ与える一回のリードコマンドに関連する複数のビット数である。所謂、複数のビット数は、周知のプリフェッチデータ数に対応する。
インターフェースチップIFは、8枚のコアチップCC0〜CC7に対する共通のフロントエンド部として機能する。したがって、外部からのアクセスは全てインターフェースチップIFを介して行われ、データの入出力もインターフェースチップIFを介して行われる。本実施形態では、インターポーザIPとコアチップCC0〜CC7との間にインターフェースチップIFが配置されているが、インターフェースチップIFの位置については特に限定されず、コアチップCC0〜CC7よりも上部に配置しても構わないし、インターポーザIPの裏面IPbに配置しても構わない。インターフェースチップIFをコアチップCC0〜CC7の上部にフェースダウンで又はインターポーザIPの裏面IPbにフェースアップで配置する場合には、インターフェースチップIFに貫通電極TSVを設ける必要はない。また、インターフェースチップIFは、2つのインターポーザIPに挟まれるように配置しても良い。
インターポーザIPは、半導体装置10の機械的強度を確保するとともに、電極ピッチを拡大するための再配線基板として機能する。つまり、インターポーザIPの上面IPaに形成された電極101をスルーホール電極102によって裏面IPbに引き出し、裏面IPbに設けられた再配線層103によって、外部端子SBのピッチを拡大している。図1には、2個の外部端子SBのみを図示しているが、実際には多数の外部端子が設けられている。外部端子SBのレイアウトは、規格により定められたDDR3型のSDRAMにおけるそれと同じである。したがって、外部のコントローラからは1個のDDR3型のSDRAMとして取り扱うことができる。
図1に示すように、最上部のコアチップCC0の上面はNCF(Non-Conductive Film)104及びリードフレーム105によって覆われており、コアチップCC0〜CC7及びインターフェースチップIFの各チップ間のギャップはアンダーフィル106で充填され、またその周囲は封止樹脂107によって覆われている。これにより、各チップが物理的に保護される。
コアチップCC0〜CC7に設けられた貫通電極TSVの大部分は、積層方向から見た平面視で、すなわち図1に示す矢印Aから見た場合に、同じ位置に設けられた他層の貫通電極TSVと短絡されている。つまり、図2(a)に示すように、平面視で同じ位置に設けられた上下の貫通電極TSV1が短絡され、これら貫通電極TSV1によって1本の配線(電流パス)が構成されている。このような貫通電極TSVの接続形態を「ストレート接続」という。各コアチップCC0〜CC7に設けられたこれらの貫通電極TSV1は、当該コアチップ内の内部回路4にそれぞれ接続されている。したがって、インターフェースチップIFから図2(a)に示す貫通電極TSV1に供給される入力信号(コマンド信号、アドレス信号など)は、コアチップCC0〜CC7の内部回路4に共通に入力される。また、コアチップCC0〜CC7から貫通電極TSV1に供給される出力信号(データなど)は、ワイヤードオアされてインターフェースチップIFに入力される。
これに対し、一部の貫通電極TSVについては、図2(b)に示すように、平面視で同じ位置に設けられた他層の貫通電極TSV2と直接接続されるのではなく、当該コアチップCC0〜CC7に設けられた内部回路5を介して接続されている。つまり、各コアチップCC0〜CC7に設けられたこれら内部回路5が貫通電極TSV2を介してカスケード接続されている。この種の貫通電極TSV2は、各コアチップCC0〜CC7に設けられた内部回路5に所定の情報を順次転送するために用いられる。このような情報としては、後述する層アドレス情報が挙げられる。
さらに他の一部の貫通電極TSV群については、図2(c)に示すように、平面視で異なる位置に設けられた他層の貫通電極TSVと短絡されている。この種の貫通電極TSV群3に対しては、平面視で所定の位置Pに設けられた貫通電極TSV3aに各コアチップCC0〜CC7の内部回路6が接続されている。このような貫通電極TSVの接続形態を「スパイラル接続」といい、後ほどより詳しく説明する。スパイラル接続を行うことにより、各コアチップに設けられた内部回路6は互いに異なる電流パスを通じてインターフェースチップIFと接続されることになるので、インターフェースチップIFから各コアチップに対して選択的に情報を入力することが可能となる。このような情報としては、後述する不良チップ情報やテスト層活性化信号TLSE、テスト回路67が出力する層テスト結果信号などが挙げられる。
このように、コアチップCC0〜CC7に設けられた貫通電極TSVには、図2(a)〜(c)に示す3タイプ(貫通電極TSV1〜貫通電極TSV3)が存在する。上述の通り、大部分の貫通電極TSVは図2(a)に示すタイプであり、アドレス信号、コマンド信号、クロック信号などは図2(a)に示すタイプの貫通電極TSV1を介して、インターフェースチップIFからコアチップCC0〜CC7に供給される。また、リードデータ及びライトデータについても、図2(a)に示すタイプの貫通電極TSV1を介してインターフェースチップIFに入出力される。これに対し、図2(b),(c)に示すタイプの貫通電極TSV2,貫通電極TSV3は、互いに同一の構造を有するコアチップCC0〜CC7に対して、個別の情報を与えるために用いられる。
図3は、図2(a)に示すタイプの貫通電極TSV1の構造を示す断面図である。
図3に示すように、貫通電極TSV1はシリコン基板90及びその表面の層間絶縁膜91を貫通して設けられている。貫通電極TSV1の周囲には絶縁リング92が設けられており、これによって、貫通電極TSV1とトランジスタ領域との絶縁が確保される。図3に示す例では絶縁リング92が二重に設けられており、これによってTSV1とシリコン基板80との間の静電容量が低減されている。
シリコン基板90の裏面側における貫通電極TSV1の端部93は、裏面バンプ94で覆われている。裏面バンプ94は、下層のコアチップに設けられた表面バンプ95と接する電極である。表面バンプ95は、各配線層L0〜L3に設けられたパッドP0〜P3及びパッド間を接続する複数のスルーホール電極TH1〜TH3を介して、貫通電極TSV1の端部96に接続されている。これにより、平面視で同じ位置に設けられた表面バンプ95と裏面バンプ94は、短絡された状態となる。尚、図示しない内部回路との接続は、配線層L0〜L3に設けられたパッドP0〜P3から引き出される内部配線(図示せず)を介して行われる。
図4は、半導体装置10の回路構成を示すブロック図である。
図4に示すように、インターポーザIPに設けられた外部端子には、クロック端子11a,11b、クロックイネーブル端子11c、コマンド端子12a〜12e、アドレス端子13、データ入出力端子14、データストローブ端子15a,15b、キャリブレーション端子16、及び電源端子17a,17bが含まれている。これら外部端子は、全てインターフェースチップIFに接続されており、電源端子17a,17bを除きコアチップCC0〜CC7には直接接続されない。
まず、これら外部端子とフロントエンド機能であるインターフェースチップIFとの接続関係、並びに、インターフェースチップIFの回路構成について説明する。
クロック端子11a,11bはそれぞれ外部クロック信号CK,/CKが供給される端子であり、クロックイネーブル端子11cはクロックイネーブル信号CKEが入力される端子である。供給された外部クロック信号CK,/CK及びクロックイネーブル信号CKEは、インターフェースチップIFに設けられたクロック発生回路21に供給される。本明細書において信号名の先頭に「/」が付されている信号は、対応する信号の反転信号又はローアクティブな信号であることを意味する。したがって、外部クロック信号CK,/CKは互いに相補の信号である。クロック発生回路21は内部クロック信号ICLKを生成する回路であり、生成された内部クロック信号ICLKは、インターフェースチップIF内の各種回路ブロックに供給される他、貫通電極TSVを介してコアチップCC0〜CC7にも共通に供給される。
また、インターフェースチップIFにはDLL回路22が含まれており、DLL回路22によって入出力用クロック信号LCLKが生成される。入出力用クロック信号LCLKは、インターフェースチップIFに含まれる入出力バッファ回路23に供給される。DLL機能は、半導体装置10が外部と通信するに当たり、外部との同期がマッチングされた信号LCLKでフロントエンドを制御するからである。故に、バックエンドであるコアチップCC0〜CC7には、DLL機能は不要である。
コマンド端子12a〜12eは、それぞれロウアドレスストローブ信号/RAS、カラムアドレスストローブ信号/CAS、ライトイネーブル信号/WE、チップセレクト信号/CS、及びオンダイターミネーション信号ODTが供給される端子である。これらのコマンド信号は、インターフェースチップIFに設けられたコマンド入力バッファ31に供給される。コマンド入力バッファ31に供給されたこれらコマンド信号は、コマンドデコーダ/コントロールロジック32に供給される。コマンドデコーダ/コントロールロジック32は、内部クロックICLKに同期して、コマンド信号の保持、デコード及びカウントなどを行うことによって、各種内部コマンドICMDを生成する回路である。生成された内部コマンドICMDは、インターフェースチップIF内の各種回路ブロックに供給される他、貫通電極TSVを介してコアチップCC0〜CC7にも共通に供給される。
アドレス端子13は、アドレス信号A0〜A15,BA0〜BA2が供給される端子であり、供給されたアドレス信号A0〜A15,BA0〜BA2は、インターフェースチップIFに設けられたアドレス入力バッファ41に供給される。アドレス入力バッファ41の出力は、貫通電極TSVを介してコアチップCC0〜CC7に共通に供給される。また、モードレジスタセットにエントリーしている場合には、アドレス信号A0〜A15はインターフェースチップIFに設けられたモードレジスタ42に供給される。また、アドレス信号BA0〜BA2(バンクアドレス)については、インターフェースチップIFに設けられた図示しないアドレスデコーダによってデコードされ、これにより得られるバンク選択信号Bがデータラッチ回路25に供給される。これは、ライトデータのバンク選択がインターフェースチップIF内で行われるためである。
データ入出力端子14は、リードデータ又はライトデータDQ0〜DQ15の入出力を行うための端子である。また、データストローブ端子15a,15bは、ストローブ信号DQS,/DQSの入出力を行うための端子である。これらデータ入出力端子14及びデータストローブ端子15a,15bは、インターフェースチップIFに設けられた入出力バッファ回路23に接続されている。入出力バッファ回路23には、入力バッファIB及び出力バッファOBが含まれており、DLL回路22より供給される入出力用クロック信号LCLKに同期して、リードデータ又はライトデータDQ0〜DQ15及びストローブ信号DQS,/DQSの入出力を行う。また、入出力バッファ回路23は、コマンドデコーダ/コントロールロジック32から内部オンダイターミネーション信号IODTが供給されると、出力バッファOBを終端抵抗として機能させる。さらに、入出力バッファ回路23には、キャリブレーション回路24からインピーダンスコードDRZQが供給されており、これによって出力バッファOBのインピーダンスが指定される。入出力バッファ回路23は、周知のFIFO回路を含む。
キャリブレーション回路24には、出力バッファOBと同じ回路構成を有するレプリカバッファRBが含まれており、コマンドデコーダ/コントロールロジック32よりキャリブレーション信号ZQが供給されると、キャリブレーション端子16に接続された外部抵抗(図示せず)の抵抗値を参照することによってキャリブレーション動作を行う。キャリブレーション動作とは、レプリカバッファRBのインピーダンスを外部抵抗の抵抗値と一致させる動作であり、得られたインピーダンスコードDRZQが入出力バッファ回路23に供給される。これにより、出力バッファOBのインピーダンスが所望の値に調整される。
入出力バッファ回路23は、データラッチ回路25に接続されている。データラッチ回路25は、周知なDDR機能を実現するレイテンシ制御によって動作するFIFO機能を実現するFIFO回路(不図示)とマルチプレクサMUX(不図示)とを含み、コアチップCC0〜CC7から供給されるパラレルなリードデータをシリアル変換するとともに、入出力バッファから供給されるシリアルなライトデータをパラレル変換する回路である。したがって、データラッチ回路25と入出力バッファ回路23との間はシリアル接続であり、データラッチ回路25とコアチップCC0〜CC7との間はパラレル接続である。本実施形態では、コアチップCC0〜CC7がDDR3型のSDRAMのバックエンド部であり、プリフェッチ数が8ビットである。また、データラッチ回路25とコアチップCC0〜CC7はバンクごとに接続されており、各コアチップCC0〜CC7に含まれるバンク数は8バンクである。したがって、データラッチ回路25とコアチップCC0〜CC7との接続は1DQ当たり64ビット(8ビット×8バンク)となる。
このように、データラッチ回路25とコアチップCC0〜CC7との間においては、基本的に、シリアル変換されていないパラレルデータが入出力される。つまり、通常のSDRAM(それは、フロントエンドとバックエンドが1つのチップで構成される)では、チップ外部との間でのデータの入出力がシリアルに行われる(つまり、データ入出力端子は1DQ当たり1個である)のに対し、コアチップCC0〜CC7では、インターフェースチップIFとの間でのデータの入出力がパラレルに行われる。この点は、通常のSDRAMとコアチップCC0〜CC7との重要な相違点である。但し、プリフェッチしたパラレルデータを全て異なる貫通電極TSVを用いて入出力することは必須でなく、コアチップCC0〜CC7側にて部分的なパラレル/シリアル変換を行うことによって、1DQ当たり必要な貫通電極TSVの数を削減しても構わない。例えば、1DQ当たり64ビットのデータを全て異なる貫通電極TSVを用いて入出力するのではなく、コアチップCC0〜CC7側にて2ビットのパラレル/シリアル変換を行うことによって、1DQ当たり必要な貫通電極TSVの数を半分(32個)に削減しても構わない。
更に、データラッチ回路25は、インターフェースチップ単位で試験ができる機能が付加されている。インターフェースチップには、バックエンド部が存在しない。このため、原則として単体で動作させることはできない。しかしながら、単体での動作が一切不可能であると、ウェハ状態でのインターフェースチップの動作試験を行うことができなくなってしまう。これは、インターフェースチップと複数のコアチップの組み立て工程を経た後でなければ、半導体装置10を試験することができないことを示し、半導体装置10を試験することによって、インターフェースチップを試験することを意味する。インターフェースチップに回復できない欠陥がある場合、半導体装置10全体の損失を招くことになる。この点を考慮して、本実施形態では、データラッチ回路25には、試験用に擬似的なバックエンド部の一部が設けられており、試験時に簡素な記憶機能が可能とされている。
電源端子17a,17bは、それぞれ電源電位VDD,VSSが供給される端子であり、インターフェースチップIFに設けられたパワーオン検出回路43に接続されるとともに、貫通電極TSVを介してコアチップCC0〜CC7にも接続されている。パワーオン検出回路43は、電源の投入を検出する回路であり、電源の投入を検出するとインターフェースチップIFに設けられた層アドレスコントロール回路45を活性化させる。
層アドレスコントロール回路45は、本実施形態による半導体装置10のI/O構成に応じて層アドレスを変更するための回路である。上述の通り、本実施形態による半導体装置10は16個のデータ入出力端子14を備えており、これにより最大でI/O数を16ビット(DQ0〜DQ15)に設定することができるが、I/O数がこれに固定されるわけではなく、8ビット(DQ0〜DQ7)又は4ビット(DQ0〜DQ3)に設定することも可能である。これらI/O数に応じてアドレス割り付けが変更され、層アドレスも変更される。層アドレスコントロール回路45は、I/O数に応じたアドレス割り付けの変更を制御する回路であり、貫通電極TSVを介して各コアチップCC0〜CC7に共通に接続されている。
また、インターフェースチップIFには層アドレス設定回路44も設けられている。層アドレス設定回路44は、貫通電極TSVを介してコアチップCC0〜CC7に接続されている。層アドレス設定回路44は、図2(b)に示すタイプの貫通電極TSV2を用いて、コアチップCC0〜CC7の層アドレス発生回路46にカスケード接続されており、テスト時においてコアチップCC0〜CC7に設定された層アドレスを読み出す役割を果たす。
さらに、インターフェースチップIFには不良チップ情報保持回路33が設けられている。不良チップ情報保持回路33は、正常に動作しない不良コアチップがアセンブリ後に発見された場合に、そのチップ番号を保持する回路である。不良チップ情報保持回路33は、貫通電極TSVを介してコアチップCC0〜CC7に接続されている。不良チップ情報保持回路33は、図2(c)に示すタイプの貫通電極TSV3を用いて、シフトされながらコアチップCC0〜CC7に接続されている。
また、インターフェースチップIFにはテストモードレジスタ34及びテスト回路35が設けられている。これらはそれぞれ、図2(c)に示すタイプの貫通電極TSV3を用いて、シフトされながらコアチップCC0〜CC7に接続されている。
テストモードレジスタ34は、コマンドデコーダ/コントロールロジック32及びモードレジスタ42から、テストモード信号TM(IF)及びテスト層活性化信号TLAを受け取る。これらの信号は、コマンド信号及びアドレス信号としてコマンド端子12a〜12e及びアドレス端子13から入力されるものである。
テストモード信号TM(IF)は、並列テストモードセットを示すとともに、その並列テストがテスト結果を1ビットで出力するか複数ビットで出力するかを示す信号である。テストモードレジスタ34は、テストモード信号TM(IF)に応じて各種のテスト制御用信号(オンチップ比較テスト信号TOCCIF、並列テスト信号TPARADTIF、多ビット出力並列テスト信号TPARAPIF)を生成し、テスト回路35に供給する。テスト制御用信号の詳細については後述する。
テスト層活性化信号TLAは、並列テストの対象とするコアチップを指定する信号であり、1又は複数のコアチップを指定している。テストモードレジスタ34は、テスト層活性化信号TLAに応じて、それぞれコアチップCC0〜CC7に対応するテスト層活性化信号TLSE<0>〜<7>を生成する。そして、図2(c)に示すタイプの貫通電極TSV3を通じて、各コアチップの層アドレス比較回路47(後述)に出力する。
テスト回路35の詳細については後述する。
以上が外部端子とインターフェースチップIFとの接続関係、並びに、インターフェースチップIFの回路構成の概要である。次に、コアチップCC0〜CC7の回路構成について説明する。
図4に示すように、バックエンド機能であるコアチップCC0〜CC7に含まれるメモリセルアレイ50は、いずれも8バンクに分割されている。尚、バンクとは、個別にコマンドを受け付け可能な単位である。言い換えれば、夫々のバンクは、互いに排他制御で独立に動作することができる。半導体装置10外部からは、独立に夫々のバンクをアクセスできる。例えば、バンク1のメモリセルアレイ50とバンク2のメモリセルアレイ50は、異なるコマンドにより夫々対応するワード線WL、ビット線BL等を、時間軸的に同一の期間に個別にアクセス制御できる非排他制御の関係である。例えば、バンク1をアクティブ(ワード線とビット線をアクティブ)に維持しつつ、更にバンク2をアクティブに制御することができる。リード但し、半導体装置の外部端子(例えば、複数の制御端子、複数のI/O端子)は、共有している。メモリセルアレイ50内においては、複数のワード線WLと複数のビット線BLが交差しており、その交点にはメモリセルMCが配置されている(図4においては、1本のワード線WL、1本のビット線BL及び1個のメモリセルMCのみを示している)。ワード線WLの選択はロウデコーダ51によって行われる。また、ビット線BLはセンス回路53内の対応するセンスアンプSAに接続されている。センスアンプSAの選択はカラムデコーダ52によって行われる。
ロウデコーダ51は、ロウ制御回路61より供給されるロウアドレスによって制御される。ロウ制御回路61には、貫通電極TSVを介してインターフェースチップIFより供給されるロウアドレスを受けるアドレスバッファ61aが含まれており、アドレスバッファ61aによってバッファリングされたロウアドレスがロウデコーダ51に供給される。貫通電極TSVを介して供給されるアドレス信号は、入力バッファB1を介して、ロウ制御回路61などに供給される。また、ロウ制御回路61にはリフレッシュカウンタ61bも含まれており、コントロールロジック回路63からリフレッシュ信号が発行された場合には、リフレッシュカウンタ61bが示すロウアドレスがロウデコーダ51に供給される。
カラムデコーダ52は、カラム制御回路62より供給されるカラムアドレスによって制御される。カラム制御回路62には、貫通電極TSVを介してインターフェースチップIFより供給されるカラムアドレスを受けるアドレスバッファ62aが含まれており、アドレスバッファ62aによってバッファリングされたカラムアドレスがカラムデコーダ52に供給される。また、カラム制御回路62にはバースト長をカウントするバーストカウンタ62bも含まれている。
カラムデコーダ52によって選択されたセンスアンプSAは、さらに、データアンプ56や図示しないサブアンプを介して、データコントロール回路54に接続される。これにより、リード動作時においては、一つのI/O(DQ)あたり8ビット(=プリフェッチ数)のリードデータがデータコントロール回路54から出力され、ライト動作時においては、8ビットのライトデータがデータコントロール回路54に入力される。データコントロール回路54とインターフェースチップIFとの間は貫通電極TSVを介してパラレルに接続される。
コントロールロジック回路63は、貫通電極TSVを介してインターフェースチップIFから供給される内部コマンドICMDを受け、これに基づいてロウ制御回路61及びカラム制御回路62の動作を制御する回路である。言い換えれば、コントロールロジック回路63は、クロック信号、アドレス信号、コントロール信号に応じて、メモリセルアレイ50へのリード/ライト動作を制御する回路である。
コントロールロジック回路63には、層アドレス比較回路(チップ情報比較回路)47が接続されている。層アドレス比較回路47は、当該コアチップがアクセス対象であるか否かを検出する回路であり、その検出は、貫通電極TSVを介してインターフェースチップIFより供給されるアドレス信号の一部SEL(チップ選択情報)又はテスト層活性化信号TLSEと、層アドレス発生回路46に設定された層アドレスLID(チップ識別情報)とを比較することにより行われる。
層アドレス発生回路46には、初期化時において各コアチップCC0〜CC7に固有の層アドレスが設定される。層アドレスの設定方法は次の通りである。まず、半導体装置10が初期化されると、各コアチップCC0〜CC7の層アドレス発生回路46に初期値として最小値(0,0,0)が設定される。コアチップCC0〜CC7の層アドレス発生回路46は、図2(b)に示すタイプの貫通電極TSVを用いてカスケード接続されているとともに、内部にインクリメント回路を有している。そして、最上層のコアチップCC0の層アドレス発生回路46に設定された層アドレス(0,0,0)が貫通電極TSVを介して2番目のコアチップCC1の層アドレス発生回路46に送られ、インクリメントされることにより異なる層アドレス(0,0,1)が生成される。以下同様にして、生成された層アドレスを下層のコアチップに転送し、転送されたコアチップ内の層アドレス発生回路46は、これをインクリメントする。最下層のコアチップCC7の層アドレス発生回路46には、層アドレスとして最大値(1,1,1)が設定されることになる。これにより、各コアチップCC0〜CC7には固有の層アドレスが設定される。
層アドレス発生回路46には、貫通電極TSVを介してインターフェースチップIFの不良チップ情報保持回路33から不良チップ信号DEFが供給される。不良チップ信号DEFは、図2(c)に示すタイプの貫通電極TSV3を用いて各コアチップCC0〜CC7に供給されるため、各コアチップCC0〜CC7に個別の不良チップ信号DEFを供給することができる。不良チップ信号DEFは、当該コアチップが不良チップである場合に活性化される信号であり、これが活性化している場合、層アドレス発生回路46はインクリメントした層アドレスではなく、インクリメントされていない層アドレスを下層のコアチップに転送する。また、不良チップ信号DEFはコントロールロジック回路63にも供給されており、不良チップ信号DEFが活性化している場合にはコントロールロジック回路63の動作が完全に停止する。これにより、不良のあるコアチップは、インターフェースチップIFからアドレス信号やコマンド信号が入力されても、リード動作やライト動作を行うことはない。
また、コントロールロジック回路63の出力は、モードレジスタ64にも供給されている。これにより、コントロールロジック回路63の出力がモードレジスタセットを示している場合、アドレス信号によってモードレジスタ64の設定値が上書きされる。これにより、コアチップCC0〜CC7の動作モードが設定される。
さらに、コアチップCC0〜CC7には、内部電圧発生回路70が設けられている。内部電圧発生回路には電源電位VDD,VSSが供給されており、内部電圧発生回路70はこれを受けて各種内部電圧を生成する。内部電圧発生回路70により生成される内部電圧としては、各種周辺回路の動作電源として用いる内部電圧VPERI(≒VDD)、メモリセルアレイ50のアレイ電圧として用いる内部電圧VARY(<VDD)、ワード線WLの活性化電位である内部電圧VPP(>VDD)などが含まれる。また、コアチップCC0〜CC7には、パワーオン検出回路71も設けられており、電源の投入を検出すると各種内部回路のリセットを行う。
また、コアチップCC0〜CC7には、テストモードレジスタ66及びテスト回路67が設けられている。テストモードレジスタ66は、モードレジスタ64からテストモード信号TM(Core)を受け取る。テストモード信号TM(Core)は、アドレス信号としてアドレス端子13から入力されるものであり、テストモード信号TM(IF)と同様、並列テストモードセットを示すとともに、テスト結果を1ビットで出力するか複数ビットで出力するかを示す信号である。テストモードレジスタ34は、テストモード信号TM(Core)に応じて各種のテスト制御用信号(オンチップ比較テスト信号TOCC、並列テスト信号TPARADT、多ビット出力並列テスト信号TPARAP)を生成し、テスト回路67に供給する。テスト制御用信号の詳細については後述する。
テスト回路67は、図2(c)に示すタイプの貫通電極TSV3によりインターフェースチップIF内のテスト回路35に接続され、並列テスト時に、予めテスト対象の複数のメモリセルに書き込まれたテストデータをデータアンプ56から取り出して比較する機能と、コアチップごとに異なる電流パス(複数の貫通電極TSVによって構成される貫通電極パス)を通じて比較結果(層テスト結果信号)を出力する機能とを有する。詳細は後述する。
コアチップCC0〜CC7に含まれる上記の周辺回路は、貫通電極TSVを介してインターフェースチップIFから供給される内部クロック信号ICLKに同期して動作する。貫通電極TSVを介して供給される内部クロック信号ICLKは、入力バッファB2を介して各種周辺回路に供給される。
以上がコアチップCC0〜CC7の基本的な回路構成である。コアチップCC0〜CC7には外部とのインターフェースを行うフロントエンド部が設けられておらず、このため、原則として単体で動作させることはできない。しかしながら、単体での動作が一切不可能であると、ウェハ状態でのコアチップの動作試験を行うことができなくなってしまう。これは、インターフェースチップと複数のコアチップの組み立て工程を経た後でなければ、半導体装置10を試験することができないことを示し、半導体装置10を試験することによって、各コアチップをそれぞれ試験することを意味する。コアチップに回復できない欠陥がある場合、半導体装置10全体の損失を招くことになる。この点を考慮して、本実施形態では、コアチップCC0〜CC7にはいくつかのテストパッドTPとテスト用のコマンドデコーダ65のテスト用フロントエンド部で構成される試験用に擬似的なフロントエンド部の一部が設けられており、テストパッドTPからアドレス信号やコマンド信号の入力が可能とされている。試験用のフロントエンド部は、あくまでウェハ試験において簡素な試験を実現する機能の回路であり、インターフェースチップ内のフロントエンド機能をすべて備えるわけではない、ことに注意が必要である。例えば、コアチップの動作周波数は、フロントエンドの動作周波数よりも低いことから、低周波で試験するテスト用のフロントエンド部の回路で簡素に実現することができる。
テストパッドTPには、クロック信号が入力されるテストパッドTP1、アドレス信号が入力されるテストパッドTP2、コマンド信号が入力されるテストパッドTP3、テストデータの入出力を行うためのテストパッドTP4、データストローブ信号の入出力を行うためのテストパッドTP5、電源電位を供給するためのテストパッドTP6、テスト回路67の出力データを取り出すためのテストパッドTP7、テスト回路67にウエハテストモードセットを示す信号PWBを入力するためのテストパッドTP8などが含まれている。なお、テストパッドTP7とテスト回路67の間には、ウェハ試験用入出力バッファが設けられる。
テスト時においては、デコードされていない通常の外部コマンドが入力されるため、コアチップCC0〜CC7にはテスト用のコマンドデコーダ65も設けられている。また、テスト時においては、シリアルなテストデータが入出力されることから、コアチップCC0〜CC7にはテスト用の入出力回路55も設けられている。
以上が本実施形態による半導体装置10の全体構成である。このように、本実施形態による半導体装置10は、1Gbのコアチップが8枚積層された構成を有していることから、合計で8Gbのメモリ容量となる。また、チップ選択信号/CSが入力される端子(チップ選択端子)は1つであることから、コントローラからはメモリ容量が8Gbである単一のDRAMとして認識される。
図5は、テスト回路35とテスト回路67とを接続する電流パスC0〜C7を構成する貫通電極TSV群3を含む断面の模式図である。同図に示すように、この貫通電極TSV群3には、各コアチップに設けられた並列テスト用貫通電極TSVPTm<n>が含まれる。ただし、m,nは0〜7の整数である。以下同様に、<n>と付加することでコアチップCCnに対応する構成であることを示す場合がある。
並列テスト用貫通電極TSVPTm<n>は、mの値ごとに、平面視で互いに同一の位置に設けられる。また、各コアチップCCn内において、図5の左側から順に並列テスト用貫通電極TSVPT0<n>〜貫通電極TSVPT7<n>の順で等間隔に並べられている。コアチップCCnに設けられるテスト回路67<n>は、並列テスト用貫通電極TSVPT0<n>に接続される。
コアチップCC0に設けられた並列テスト用貫通電極TSVPTm<0>(m=0〜6)は、その直下に位置するコアチップCC1に設けられた並列テスト用貫通電極TSVPT(m+1)<1>と接続されている。並列テスト用貫通電極TSVPT7<0>は、並列テスト用貫通電極TSVPT0<1>と接続されている。コアチップCC1〜CC6に設けられた並列テスト用貫通電極TSVPTm<n>についても同様である。
インターフェースチップIFは、並列テスト用貫通電極端子TTSVPT0〜7を備える。これら並列テスト用貫通電極端子TTSVPT0〜7はそれぞれ、コアチップCC7に設けられた並列テスト用貫通電極TSVPT0〜7<7>と接続されている。
以上の接続をまとめると、並列テスト用貫通電極端子TTSVPT0、並列テスト用貫通電極TSVPT0<7>、並列テスト用貫通電極TSVPT7<6>、並列テスト用貫通電極TSVPT6<5>、並列テスト用貫通電極TSVPT5<4>、並列テスト用貫通電極TSVPT4<3>、並列テスト用貫通電極TSVPT3<2>、並列テスト用貫通電極TSVPT2<1>、並列テスト用貫通電極TSVPT1<0>が順次接続されており、これらにより電流パスC0が構成される。電流パスC0は、並列テスト用貫通電極TSVPT0<7>を通じて、コアチップCC7内のテスト回路67<7>と接続する。他の電流パスC1〜C7も同様であり、電流パスC1〜C7はそれぞれ、並列テスト用貫通電極TSVPT0<1>〜<7>を通じて、テスト回路67<6>〜<0>と接続する。
このように、テスト回路35とテスト回路67を接続する電流パスC0〜C7をスパイラル接続された貫通電極TSV群を用いて構成したことにより、各コアチップのテスト回路67は、互いに異なる電流パスからテストデータを出力することが可能になっている。したがって、各コアチップの層テスト結果信号を一斉に出力することができ、順次出力する場合に比べてテストに要する時間が短縮されている。加えて、スパイラル接続を採用したことで、各コアチップの構成を同一とすることが可能になっている。
図6は、テスト回路67の機能ブロックを示す略ブロック図である。同図に示すように、テスト回路67は、複数(ここでは8個)の比較回路部80[0]〜[7]と、テスト出力制御部81とを有している。
各比較回路部80には、予め特定された所定個のメモリセルに記憶されているテストデータがデータアンプ56から供給されるとともに、テストモードレジスタ66から並列テスト信号TPARADTが供給される。並列テスト信号TPARADTは並列テストの実施中である場合に活性状態となり、そうでない場合に非活性状態となる信号である。各比較回路部80は、並列テスト信号TPARADTが活性状態である場合、メモリセルから読み出される複数のテストデータを1つの比較結果で置き換えることによりその情報量を圧縮し、最終的には所定のビット数のデータとして後段のテスト出力制御部81に出力する機能部である。各比較回路部80の出力は、並列テスト信号TPARADTが非活性状態である場合には、テストデータによらず所定値、例えば、ハイレベルとなる。
図7は、比較回路部80の一例を示す略ブロック図である。同図に示すように、比較回路部80は、データアンプ56を介してメモリセルアレイから供給される複数のテストデータを、多段階で比較する。
並列テストを行う際には、予めテスト対象のメモリセルに所定のテストデータパターンを書き込んでおく。ここでは、一例として、テストデータパターンはすべて同一データ(ハイ又はロー)のデータパターンであるとする。比較回路部80は、Y2,/Y2比較部82、Y1,Y0比較部83、Y11,/Y11比較部84、X13,/X13比較部85を有し、これらの比較部によって4段の比較動作を行う。
Y2,/Y2比較部82は、予め特定された2つのメモリセルにそれぞれ記憶されているデータ(Data1(Y2)及びData2(/Y2))を比較する。具体的には、カラムアドレスの所定のビット(Y2)のみが異なるメモリセルにそれぞれ記憶されているデータ(Data1(Y2)及びData2(/Y2))を比較する。Y2,/Y2比較部82の具体的な構成は、図7に示したように、それぞれData1(Y2)及びData2(/Y2)が供給されるNOR回路82a及びNAND回路82bと、並列テスト信号TPARADTが供給されるNOT回路82cと、NOR回路82aの出力及びNOT回路82cの出力が供給されるNOR回路82dと、NAND回路82bの出力及びNOR回路82dの出力が供給されるNAND回路82eとを有している。これらの回路の動作により、Y2,/Y2比較部82の出力(NAND回路82eの出力)は、並列テスト信号TPARADTが活性化されており、かつData1(Y2)とData2(/Y2)とが異なる場合にのみ非活性化され、その他の場合に活性化される。
それぞれのY2,/Y2比較部82の出力は、2段目のY1,Y0比較部83でカラムアドレスの所定のビット(Y1、Y0)が互いに異なるもの同士が比較され、それぞれのY1,Y0比較部83の出力は3段目のY11,/Y11比較部84でカラムアドレスの所定のビット(Y11)が互いに異なるもの同士が比較され、それぞれのY11,/Y11比較回路の出力は4段目のX13,/X13比較部8でさらに比較され、最終的にX13,/X13比較部8の比較結果が比較回路部80の出力TRDATA[k](k=0〜6)となる。比較結果TRDATAは1ビットのデータである。
比較回路部80は、2つの1/2バンクに1つの割合で配置され、1枚のコアチップあたり8個設置される。
図6に戻る。テスト出力制御部81には、各比較回路部80[0]〜[7]から出力される比較結果TRDATA[0]〜[7](合計8ビットのデータ)の他、オンチップ比較テスト信号TOCC、並列テスト信号TPARADT、多ビット出力並列テスト信号TPARAP、及びウエハテストモードセットを示す信号PWBが入力される。オンチップ比較テスト信号TOCCは、例えば、バーンイン試験のようにテスト結果を1ビットで出力するようなテスト(1ビット出力テスト)の実施中に活性化状態となり、テスト結果を複数ビットで出力するようなテスト(複数ビット出力テスト)の実施中に非活性状態となる信号である。一方、多ビット出力並列テスト信号TPARAPは、1ビット出力テストの実施中に非活性状態となり、複数ビット出力テストの実施中に活性状態となる信号である。信号PWBは、各コアチップのウェハ試験を行う場合に活性状態となり、組み立て後試験を行う場合に非活性状態となる信号である。
テスト出力制御部81は、信号PWBが活性状態(ウェハ試験)である場合、比較回路部80[0]〜[7]の比較結果TRDATA[0]〜[7]に基づいて層テスト結果信号TDRD[0]〜[7]を生成する。このとき、オンチップ比較テスト信号TOCCが非活性状態(複数ビット出力テスト)であり、かつ多ビット出力並列テスト信号TPARAPが活性状態(複数ビット出力テスト)であれば、テスト出力制御部81は、比較結果TRDATA[0]〜[7]をそれぞれ、層テスト結果信号TDRD[0]〜[7]に割り当てる。一方、オンチップ比較テスト信号TOCCが活性状態(1ビット出力テスト)であり、かつ多ビット出力並列テスト信号TPARAPが非活性状態(1ビット出力テスト)であれば、テスト出力制御部81は、比較結果TRDATA[0]〜[7]に基づいて1ビットの層テスト結果信号を生成し、層テスト結果信号TDRD[0]〜[7]のすべてにこの層テスト結果信号を割り当てる。したがってこの場合、TDRD[0]〜[7]は互いに同一のデータとなる。テスト出力制御部81は、こうして生成した層テスト結果信号TDRD[0]〜[7]を、ウェハ試験用入出力バッファ68を介してテストパッドTP7に出力する。
一方、信号PWBが非活性状態(組み立て後試験)である場合、テスト出力制御部81は、比較回路部80[0]〜[7]の比較結果TRDATA[0]〜[7]に基づいて1ビットの層テスト結果信号TRDATAL<n>を生成し、貫通電極TSVPT0<n>に出力する。
図8は、テスト出力制御部81の一例を示す略ブロック図である。この例では、オンチップ比較テスト信号TOCC及び並列テスト信号TPARADTはハイアクティブ、多ビット出力並列テスト信号TPARAP及び信号PWBはローアクティブとしている。
図8に示すように、テスト出力制御部81は、比較結果TRDATA[0]〜[7]が供給されるAND回路81aと、AND回路81aの出力及びオンチップ比較テスト信号TOCCが入力されるD−Latch回路81bと、多ビット出力並列テスト信号TPARAPが供給されるNOT回路81cと、NOT回路81cの出力、並列テスト信号TPARADT、及びそれぞれ比較結果TRDATA[0]〜[7]の反転データが供給されるNAND回路81d[0]〜[7]と、D−Latch回路81bの出力TRCOMPT(1DQ)とそれぞれNAND回路81d[0]〜[7]の出力とが供給されるAND回路81e[0]〜[7]と、AND回路81e[0]〜[7]の各出力信号TDRD[0]〜[7]が供給されるRDFIFO81fと、AND回路81e[0]〜[7]の各出力信号TDRD[0]〜[7]と信号PWBとが供給されるAND回路81gとを有している。このうち、D−Latch回路81bは、オンチップ比較テスト信号TOCCがロー(非活性状態)である場合にハイを出力し、オンチップ比較テスト信号TOCCがハイ(活性状態)である場合にはAND回路81aの出力を出力する回路である。また、RDFIFO81fは、内部クロック信号ICLKの立ち上がりと立ち下がりに同期し、出力信号TDRD[0]〜[7]を4DQのデータに変換して出力する回路である。
表1は、信号PWB、オンチップ比較テスト信号TOCC、並列テスト信号TPARADT、多ビット出力並列テスト信号TPARAPと、層テスト結果信号の出力先及び出力ビット数の関係を示す表である。複数ビット出力のウェハ試験を行う場合、信号PWB、オンチップ比較テスト信号TOCC、並列テスト信号TPARADT、多ビット出力並列テスト信号TPARAPをそれぞれ、ロー、ロー、ハイ、ローとする。これにより、RDFIFO81fからウェハ試験用入出力バッファ68に、それぞれ比較結果TRDATA[0]〜[7]が割り当てられた層テスト結果信号TDRD[0]〜[7]が出力される。この場合、層テスト結果信号の情報量は8ビットとなる。1ビット出力のウェハ試験を行う場合、信号PWB、オンチップ比較テスト信号TOCC、並列テスト信号TPARADT、多ビット出力並列テスト信号TPARAPをそれぞれ、ロー、ハイ、ハイ、ハイとする。これにより、RDFIFO81fからウェハ試験用入出力バッファ68に、互いに同一である層テスト結果信号TDRD[0]〜[7]が出力される。この場合、層テスト結果信号の情報量は1ビットとなる。組み立て後試験を行う場合、信号PWB、オンチップ比較テスト信号TOCC、並列テスト信号TPARADT、多ビット出力並列テスト信号TPARAPをすべてハイとする。これにより、AND回路81gから貫通電極TSVPT0<n>に、1ビットの層テスト結果信号TRDATAL<n>が出力される。この場合、層テスト結果信号の情報量は1ビットとなる。
Figure 2014096197
図9は、テスト出力制御部81の他の一例を示す略ブロック図である。この例は、AND回路81gにD−Latch回路81bの出力TRCOMPTと信号PWBとが供給される点で、図8に示した例と異なっているが、信号PWB、オンチップ比較テスト信号TOCC、並列テスト信号TPARADT、多ビット出力並列テスト信号TPARAPと、層テスト結果信号の出力先及び出力ビット数の関係は図8の例と同一である。このように、テスト出力制御部81の具体的な回路構成としては、各種のバリエーションを採用し得る。
図10は、テスト回路35の機能ブロックを示す略ブロック図である。同図に示すように、テスト回路35は、テスト出力制御部87を有している。テスト出力制御部87には、各コアチップCC0〜CC7のテスト回路67から出力される各1ビットの層テスト結果信号TRDATAL<0>〜<7>の他、オンチップ比較テスト信号TOCCIF、並列テスト信号TPARADTIF、多ビット出力並列テスト信号TPARAPIFが供給される。オンチップ比較テスト信号TOCCIF、並列テスト信号TPARADTIF、多ビット出力並列テスト信号TPARAPIFはそれぞれ、上述したオンチップ比較テスト信号TOCC、並列テスト信号TPARADT、多ビット出力並列テスト信号TPARAPと同様の信号である。
テスト出力制御部87は、オンチップ比較テスト信号TOCCIFが非活性状態(複数ビット出力テスト)であり、かつ多ビット出力並列テスト信号TPARAPIFが活性状態(複数ビット出力テスト)である場合、層テスト結果信号TRDATAL<0>〜<7>をそれぞれ、層テスト結果信号TDRDL<0>〜<7>に割り当てる。一方、オンチップ比較テスト信号TOCCが活性状態(1ビット出力テスト)であり、かつ多ビット出力並列テスト信号TPARAPが非活性状態(1ビット出力テスト)である場合には、層テスト結果信号TRDATAL<0>〜<7>に基づいて1ビットの層テスト結果信号を生成し、層テスト結果信号TDRDL<0>〜<7>のすべてにこの層テスト結果信号を割り当てる。
図11は、テスト出力制御部87の一例を示す略ブロック図である。この例では、オンチップ比較テスト信号TOCCIF及び並列テスト信号TPARADTIFはハイアクティブ、多ビット出力並列テスト信号TPARAPIFはローアクティブとしている。
図11に示すように、テスト出力制御部87は、層テスト結果信号TRDATAL<0>〜<7>が供給されるNAND回路87aと、NAND回路87aの出力及びオンチップ比較テスト信号TOCCIFが入力されるNAND回路87bと、多ビット出力並列テスト信号TPARAPIFが供給されるNOT回路87cと、NOT回路87cの出力、並列テスト信号TPARADTIF、及びそれぞれ層テスト結果信号TRDATAL<0>〜<7>の反転データが供給されるNAND回路87d<0>〜<7>と、NAND回路87bの出力TRCOMPT(1DQ)とそれぞれNAND回路87d<0>〜<7>の出力とが供給されるAND回路87e<0>〜<7>と、AND回路87e<0>〜<7>の各出力信号TDRDL<0>〜<7>が供給されるRDFIFO87fとを有している。このうち、RDFIFO87fは、内部クロック信号ICLKの立ち上がりと立ち下がりに同期し、出力信号TDRD<0>〜<7>を4DQのデータに変換して出力する回路である。
表2は、オンチップ比較テスト信号TOCCIF、並列テスト信号TPARADTIF、多ビット出力並列テスト信号TPARAPIFと、層テスト結果信号の出力ビット数の関係を示す表である。複数ビット出力の組み立て後試験を行う場合、オンチップ比較テスト信号TOCCIF、並列テスト信号TPARADTIF、多ビット出力並列テスト信号TPARAPIFをそれぞれ、ロー、ハイ、ローとする。これにより、RDFIFO87fから入出力バッファ回路23に、それぞれ層テスト結果信号TRDATAL<0>〜<7>が割り当てられた層テスト結果信号TDRDL<0>〜<7>が出力される。この場合、層テスト結果信号の情報量は8ビットとなる。1ビット出力の組み立て後試験を行う場合、オンチップ比較テスト信号TOCCIF、並列テスト信号TPARADTIF、多ビット出力並列テスト信号TPARAPIFをすべてハイとする。これにより、RDFIFO87fから入出力バッファ回路23に、互いに同一である層テスト結果信号TDRDL<0>〜<7>が出力される。この場合、層テスト結果信号の情報量は1ビットとなる。
Figure 2014096197
図12は、組み立て後試験の処理フローを示す図である。まず初めに、外部から所定のアドレス信号及びコマンド信号を入力することにより、並列テストの対象とするコアチップを指定するテスト層活性化信号TLAをテストモードレジスタ34に供給する(ステップS1)。これにより、テスト対象のコアチップが活性され、他のコアチップが非活性化される。
次に、外部から所定のアドレス信号を入力することにより、活性化したコアチップにテストモード信号TM(Core)を供給する。また、各コアチップ上のコントロールロジック回路63を用いて、テスト対象のコアチップに設けられたメモリセルアレイにテストデータパターンを書き込む(ステップS2)。
次に、各コアチップのテスト回路67において、メモリセルアレイからテストデータを読み出し、層テスト結果信号TRDATAL<n>を生成する(ステップS3)。さらに、生成した層テスト結果信号TRDATAL<n>を、各コアチップの貫通電極TSVPT0<n>から出力する(ステップS4)。各貫通電極TSVPT0<n>はスパイラル接続されているので、このステップにおいて各コアチップから出力される層テスト結果信号TRDATAL<n>が、互いに衝突することはない。
最後に、各コアチップが出力した層テスト結果信号TRDATAL<n>をインターフェースチップIFのテスト回路35が受け取り、入出力バッファ回路23を介して外部に出力する(ステップS5)。
以上説明したように、本実施形態による半導体装置10では、組み立て後試験を行う際、コアチップごとに異なる電流パスから層テスト結果信号を出力するので、複数のコアチップの層テスト結果信号を、一斉に出力することができる。したがって、数のコアチップの層テスト結果信号を順次出力する場合に比べ、半導体装置の組み立て後試験に要する時間が短縮される。
図13は、本実施形態による半導体装置10を用いたデータ処理システム500の構成を示すブロック図である。
図に示すデータ処理システム500は、データプロセッサ520と、本実施形態による半導体装置(DRAM)10が、システムバス510を介して相互に接続された構成を有している。データプロセッサ520としては、例えば、マイクロプロセッサ(MPU)、ディジタルシグナルプロセッサ(DSP)などを含まれるが、これらに限定されない。図10においては簡単のため、システムバス510を介してデータプロセッサ520とDRAM530とが接続されているが、システムバス510を介さずにローカルなバスによってこれらが接続されていても構わない。
また、図には、簡単のためシステムバス510が1組しか描かれていないが、必要に応じ、コネクタなどを介しシリアルないしパラレルに設けられていても構わない。また、図に示すメモリシステムデータ処理システムでは、ストレージデバイス540、I/Oデバイス550、ROM560がシステムバス510に接続されているが、これらは必ずしも必須の構成要素ではない。
ストレージデバイス540としては、ハードディスクドライブ、光学ディスクドライブ、フラッシュメモリなどが挙げられる。また、I/Oデバイス550としては、液晶ディスプレイなどのディスプレイデバイスや、キーボード、マウスなどの入力デバイスなどが挙げられる。
また、I/Oデバイス550は、入力デバイス及び出力デバイスのいずれか一方のみであっても構わない。
さらに、図に示す各構成要素は、簡単のため1つずつ描かれているが、これに限定されるものではなく、1又は2以上の構成要素が複数個設けられていても構わない。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態においては、コアチップとしてDDR3型のSDRAMを用いているが、本発明がこれに限定されるものではない。したがって、DDR3型以外のDRAMであっても構わないし、DRAM以外の半導体メモリ(SRAM、PRAM、MRAM、フラッシュメモリなど)であっても構わない。また、コアチップ数は8個に限定されるものではない。
また、上記実施形態においては、複数のコアチップとインターフェースチップからなる半導体装置に本発明を適用した例を示したが、本発明は上述したマルチチップパッケージにも適用可能である。
1〜3 TSV
4〜6 内部回路
10 半導体装置
11a,11b クロック端子
11c クロックイネーブル端子
12a〜12e コマンド端子
13 アドレス端子
14 データ入出力端子
15a,15b データストローブ端子
16 キャリブレーション端子
17a,17b 電源端子
21 クロック発生回路
22 DLL回路
23 入出力バッファ回路
24 キャリブレーション回路
25 データラッチ回路
31 コマンド入力バッファ
32 コマンドデコーダ/コントロールロジック
33 不良チップ情報保持回路
34 テストモードレジスタ
35 テスト回路
41 アドレス入力バッファ
42 モードレジスタ
43 パワーオン検出回路
44 層アドレス設定回路
45 層アドレスコントロール回路
46 層アドレス発生回路
47 層アドレス比較回路
50 メモリセルアレイ
51 ロウデコーダ
52 カラムデコーダ
53 センス回路
54 データコントロール回路
55 入出力回路
56 データアンプ
61 ロウ制御回路
61a アドレスバッファ
61b リフレッシュカウンタ
62 カラム制御回路
62a アドレスバッファ
62b バーストカウンタ
63 コントロールロジック回路
63 コントロールロジック
64 モードレジスタ
65 コマンドデコーダ
66 テストモードレジスタ
67 テスト回路
68 ウェハ試験用入出力バッファ
69 切替回路
69a デコーダ
69b AND回路
70 内部電圧発生回路
71 パワーオン検出回路
80 比較回路部
81 テスト出力制御部
81a AND回路
81b D−Latch回路
81c NOT回路
81d NAND回路
81e AND回路
81f RDFIFO
81g AND回路
82 Y2,/Y2比較部
82a NOR回路
82b NAND回路
82c NOT回路
82d NOR回路
82e NAND回路
83 Y1,Y0比較部
84 Y11,/Y11比較部
85 X13,/X13比較部
87 テスト出力制御部
87a NAND回路
87b NAND回路
87c NOT回路
87d NAND回路
87e AND回路
87f RDFIFO
90 シリコン基板
91 層間絶縁膜
92 絶縁リング
93 貫通電極の端部
94 裏面バンプ
95 表面バンプ
101 電極
102 スルーホール電極
103 再配線層
104 NCF
105 リードフレーム
106 アンダーフィル
107 封止樹脂
500 データ処理システム
510 システムバス
520 データプロセッサ
540 ストレージデバイス
550 I/Oデバイス
CC0〜CC7 コアチップ
IF インターフェースチップ
IP インターポーザ
L0〜L3 各配線層
TSV 貫通電極
TSVPT 並列テスト用貫通電極
TTSVPT 並列テスト用貫通電極端子

Claims (1)

  1. 第1の基板と、前記第1の基板を貫通して設けられた第1及び第2の貫通電極と、前記第1の基板の表面に形成された第1の回路と、前記第1の基板の表面に形成され前記第1の回路をテストする第2の回路とを有する第1の半導体チップと、
    第2の基板と、前記第2の基板の表面に形成された第3の回路と、前記第2の基板の表面に形成され前記第3の回路をテストする第4の回路とを有する第2の半導体チップと、を備え、
    前記第2の回路の出力信号は前記第1の貫通電極を介して外部に出力され、
    前記第4の回路の出力信号は前記第2の貫通電極を介して外部に出力されることを特徴とする半導体装置。
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