JP2014094046A - 上部発射式遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上部発射装置12を本体枠2に対して前後方向可動に配置し、上部発射装置12で遊技盤を本体枠2側に固定する。上部発射装置12を本体枠2に対して上下方向のヒンジで前後方向へ可動に取付け、遊技機に対して前後方向後方に上部発射装置12が移動した時、遊技盤を上部発射装置12と本体枠2とで挟持して、遊技機を本体枠2へ固定する。
【選択図】図13−1
Description
特許文献1に記載のパチンコ遊技機は、上部発射の遊技機であり、遊技領域を拡大し且つ狙った位置に遊技球を高精度に発射でき、ファール球や戻り球を発生させないようにすることを目的としたパチンコ遊技機である。
また、特許文献2に記載の遊技機は、上部発射ではあるが、発射装置へ遊技球を送り出す機構を特徴としている。
特許文献3に記載のパチンコ機の発射装置は、発射装置を遊技機上部に配置し、遊技球を1球ずつ確実に発射させることを目的としているものである。
上記のように、本体枠に対し左辺の上下2箇所の係合と、右辺の上下2箇所の固定により、遊技盤は安定して固定されるが、従来の遊技機では、本体枠下辺にある遊技盤よりも下方に配置された発射装置の発射レールと、遊技盤の下端部との境界部分を遊技球が走行するので、本体枠に遊技盤固定具を配置して本体枠に対して遊技盤を前後方向に引き寄せ、前記遊技球が走行する箇所に段差などの障害が生じないようにしている。
上部発射式遊技機であっても、発射された遊技球は、発射装置の発射口と遊技盤の境界部分を走行するものであるから、その境界部分に遊技球が走行する際の障害となるもの(段差等)が発生しないようにしなければならない。
しかし前記の刊行物に記載される従来技術は、上部発射装置に関するものではあっても、前記境界部分に段差などの障害が生じることの無いよう、発射装置と遊技盤との境界箇所を平滑にするための技術的な開示がない。
この場合に、本体枠上部に前記遊技盤固定具を取付けるのが好ましいが、左上部は外枠に本体枠を取り付けるためのヒンジや、本体枠に扉枠を取り付けるピンによる軸着構造や、本体枠に遊技盤を係合する位置決め部材などが複雑に存在している箇所の為、新たに遊技盤固定具を設けることに困難がある。また、上部発射装置に発生する可能性がある遊技球の球ガミの解決等のメンテナンスが出来ることも必要である。
遊技領域が区画形成された遊技盤と、
遊技盤が嵌め込まれて収容される本体枠と、
本体枠の上部に配置されて遊技領域に遊技球を発射する上部発射装置と、を有した上部発射式遊技機において、
上記課題を解決するために、
上部発射装置を、前記本体枠に対して可動に配置し、前記上部発射装置で前記遊技盤の一部を前記本体枠に固定する構造を採用する。
上部発射式遊技機において上部発射装置は、左右方向の一辺側が上下方向の上部発射装置用ヒンジで本体枠側に軸支されることによって、本体枠に対して可動に配置されたものとする。
上部発射式遊技機において上部発射装置は、本体枠との間に固定具を有し、上部発射装置を閉じた状態で固定具により上部発射装置を前記遊技盤の一部とともに本体枠へ固定できることを特徴とする請求項1乃至2のいずれか一つに記載の上部発射式遊技機。
上部発射式遊技機において上部発射装置と本体枠間の固定具は、上部発射装置の基板となるプレートを貫通して本体枠にねじ込まれるネジとする。
上部発射式遊技機において前記固定具としてのネジは、工具なしに回動できるネジとする。
上部発射式遊技機において扉枠の裏面側に弾性部材を備え、扉枠を閉じる際に遊技盤と上部発射装置とを押圧固定する構造とする。
上部発射式遊技機において、遊技機に封入した遊技球を循環させて使用する封入球式遊技機とする。
また、上部発射装置は可動の為、遊技盤装着時に遊技盤の左端部を差込む際の移動経路から外れた位置に上部発射装置を配置できるので、遊技盤を本体枠に取付ける操作が容易である。又、上部発射装置は可動で、取付け位置から移動させ後面側の部材を目視できるので、前記のように球ガミ等の問題が発生したときのメンテナンスも容易に行うことが出来る。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。本実施形態に係るパチンコ機1(封入球式遊技機)は、ホール(パチンコ遊技場)における現状の島設備に設置可能となっており、遊技内容は周知のパチンコ機と同様である。しかし、島設備の球供給機構や球排出機構を用いることがない遊技機となっている。即ち本実施形態に係るパチンコ機1では、遊技機内に予め封入された遊技球を用いて遊技を行うようになっている。そして、精算システム等を介してカード等の記憶媒体から入力された貸球数のデータに基づく遊技球の数(持球数のデータ)に対応して遊技球が発射可能となり、遊技球を発射すると、発射された遊技球の数に対応して持球数のデータが減算される。
先ず、図1乃至図4を参照して実施例1のパチンコ機1を構成する本体枠2(図3)と扉枠3(図1)について説明する。尚、図1のパチンコ機1には外部装置としての精算機4が併設されている。
本体枠2及び扉枠3よりも下側の位置において、外枠1aの前面に装飾カバー6が取付けられており、扉枠3及び装飾カバー6によって外枠1aの前面が完全に閉鎖されるようになっている。また、外枠、本体枠2及び扉枠3は、上端が略揃うようにそれぞれが配置されると共に、外枠1aの左辺に設けたヒンジ7(図3)で本体枠2が回転可能に軸支されており、外枠1aに対して本体枠2の右辺を前側へ移動することで本体枠2が開状態となるようになっている。扉枠3は本体枠2に対してピンで回転可能に取り付けられており、扉枠3の右辺を前側へ移動することで開状態となるようになっている。
扉枠3は、遊技盤5の遊技球が打ち込まれる遊技領域8を遊技者が視認し得る遊技窓9と、該遊技窓9の下方に配置され且つ遊技者の操作に基づいて遊技領域8に遊技球の打ち込みを行う打球ハンドル10を有する。遊技窓9には、本体枠2に対して扉枠3を閉塞した状態で、本体枠2側に装着される遊技盤5の前面(遊技領域8)を視認可能に被覆する透明板11が取り付けられている。打球ハンドル10は、遊技者の回動操作に基づいて、本体枠2の左上方に取り付けられた打球発射装置(上部発射装置12という)の発射ソレノイド13(図5参照)を駆動することで、遊技領域8への遊技球の打ち込みを行うようになっている。なお、打球ハンドル10は、回動操作するとONとなるマイクロスイッチ(図示しない)と、該マイクロスイッチがONとなっている状態で押圧操作するとマイクロスイッチがOFF状態となる発射停止スイッチと打球ハンドル10の外周表面に施された導電性のメッキを介して遊技者の打球ハンドル10への接触を検知するタッチスイッチを備えている。上部発射装置12については後述する。
扉枠3には、遊技窓9の下方部分(非封入球式となる周知のパチンコ機の上皿に相当する部分)に横長に形成されたタッチパネル部14が設けられている。タッチパネル部14には、残度数、遊技機持球数、端球数が表示される。
本体枠2は、矩形枠状の外枠1a内に丁度収まるように、額縁状の嵌合枠部15と、周壁部16とを有する箱状である(図3、図4)。嵌合枠部15はその前面側に遊技盤5を嵌め込んで収容するための方形状の収容開口部17を有する。収容開口部17の奥には内側に張り出す張出壁18が一体に形成されている(図3、図12)。背面は裏カバーで閉じられる。本体枠2に対して扉枠3を閉塞すると、本体枠2に収容された遊技盤5の前面(遊技領域8)が扉枠3の遊技窓9を通して見える。
また、本体枠2には図3、図5、図6に見られるように、上部発射装置12、球集合部21、球揚送装置22、球溜り部23及び配列通路24が設けられている。
球集合部21は封入球交換ユニット20を通過した遊技球を受け、球揚送装置22の基部に誘導する部分であって(図5)、クリーニング装置や不良球を検出し排出する装置等を備えている。
球揚送装置22は、この実施例において送り上げモータによって駆動されるスクリュー25を用いており、基部に到達した遊技球がスクリュー25によって上方に揚送される。
球揚送装置22の上端には球溜り部23が配置されていて、球揚送装置22から送り出される遊技球を一時的に貯留する。球溜り部23は球揚送装置22による遊技球の送り上げが不規則になっても上部発射装置12への遊技球の供給に不足が生じないようにするためのバッファの役割をする。
球溜り部23に続いて配列通路24が上部発射装置12との間に設けられる。配列通路24では上部発射装置12に遊技球が連続して供給されるように球溜り部23から送りこまれた遊技球を所定数ずつ供給する構造となっている。例えば、図14に示すように「へ」の字型に屈曲された配列通路24の頂点から下がった位置に発射待機球検出スイッチ26、27が配置され(図14A)、これらスイッチ26,27で3個の遊技球の存在を検出することができる。
そして、発射待機球検出スイッチ26、27が遊技球を検出しない時、球溜り部23から新たな遊技球が3個ずつ供給される(同図B、C)。
上部発射装置12は球送り部28と発射部29とからなる(図6)。
球送り部28は、配列通路24から到達する遊技球を受け入れ、発射部29の発射用ハンマー30(図11)の打球位置へ球切部材32で遊技球を1球ずつ確実に送り出すための部分である。
プレート39は上部発射装置12を可動とする為に本体枠2に対し上下方向の上部発射装置用ヒンジ37で開閉可能に取り付けられている。プレート39は上部発射装置用ヒンジ37を軸としてプレート39を手前に開くことができる(図9、12)。
本体枠2の嵌合枠部15には遊技盤5が装着される。この実施例において遊技盤5はパネルホルダ43に透明パネル板44を取り付け、その前面に前構成部材45を取り付けて透明パネル板44を固定した構造となっている(図12)。
この遊技盤5に従来の内レールに相当するものは無く、前構成部材45の内周面上部を遊技球走行面46(図7)としている。
そして、上部発射装置12の前記プレート39には固定具49が前後方向に貫通して装着されており、その固定具49の先端は上部発射装置12を閉じたとき本体枠2の前記張出壁18(図13−1、図13−2、図13−3)のネジ受け部材50に着脱可能に装着される。前記固定具49は先端部にネジを有すると共に頭部は比較的大きく形成されており、工具を利用せずに固定具49を着脱ができるものとする(コインなどの簡単な部材を利用しても良い)。
ネジ受け部材50は例えば金属平板にナットを溶着した構造などであり、ビスなどで張出壁18に固定される。
このことにより、上部発射装置12の発射口38と遊技領域8の位置関係がガタなく一定に定まり、発射口38と遊技領域8との間に遊技球が走行する際の障害となる段差等が生じない。
また、固定具49をネジ受け部材50から外せば、プレート39を、上部発射装置用ヒンジ37を中心に手前に開くことができ、遊技盤5を本体枠2の嵌合枠部15へ嵌め込む際の邪魔にならない。
さらに、球送り部28や発射部29における球ガミ等のメンテナンス作業を容易に行うことが出来る。
扉枠3の裏面側における上部発射装置12と当接する箇所にクッション51を設け、扉枠3を閉塞することにより、クッション51で上部発射装置12に配置したクッション受板52を押しつけ上部発射装置12を本体枠2側に固定する。この時プレート39は遊技盤5の前記切欠き47から迫出している迫出し部48に当接して迫出し部48を本体枠2側に押圧するので遊技盤5は本体枠2に固定される。
即ち、上部発射装置12の発射口38と遊技領域8の位置関係がガタなく一定に定まる。
さらに、発射用ハンマー30の打ち出し動作による振動があっても、発射口38と遊技領域8の位置関係はガタなく安定して維持される。
尚、後述する上部発射装置12の構造では基本的にファール球は生じない。
このように、透明パネル板44に前構成部材45やパネルホルダ43等を一体に形成すると、遊技盤5に切欠き47を設けたことによって、前構成部材45やパネルホルダ43が有していた枠構造(四辺がつながっている)が切断されてしまうことによるこれら部材の構造的な弱体化を抑止することが出来る。
1a 外枠
2 本体枠
3 扉枠
4 精算機
5 遊技盤
6 装飾カバー
7 ヒンジ
8 遊技領域
9 遊技窓
10 打球ハンドル
11 透明板
12 上部発射装置
13 発射ソレノイド
14 タッチパネル部
15 嵌合枠部
16 周壁部
17 収容開口部
18 張出壁
19 封入球交換ユニット収容部
20 封入球交換ユニット
21 球集合部
22 球揚送装置
23 球溜り部
24 配列通路
25 スクリュー
26 発射待機球検出スイッチ
27 発射待機球検出スイッチ
28 球送り部
29 発射部
30 発射用ハンマー
31 球送りソレノイド
32 球切部材
33 保持部材
34 発射時ストッパー
35 戻り時ストッパー
36 発射球確認スイッチ
37 上部発射装置用ヒンジ
38 発射口
39 プレート
39a 当接部
40 発射領域
41 入賞口
42 アウト口
43 パネルホルダ
44 透明パネル板
45 前構成部材
46 遊技球走行面
47 切欠き
48 迫出し部
49 固定具
50 ネジ受け部材
51 クッション
52 クッション受板
Claims (1)
- 遊技領域が区画形成された遊技盤と、
遊技盤が嵌め込まれて収容される本体枠と、
本体枠の上部に配置されて遊技領域に遊技球を発射する上部発射装置と、を有し、
上部発射装置は、前記本体枠に対して可動に配置されており、前記上部発射装置で前記遊技盤の一部を前記本体枠に固定することを特徴とする上部発射式遊技機。
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