JP6493380B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
前記遊技機前面ユニットの前記スライドレール間に収まった状態である該遊技機前面ユニットの裏面側の裏面位置と、該裏面側の裏面位置から該スライドレールに沿って前記回動先端側に引き出され該遊技機前面ユニットの側方に張り出した状態である引出位置との間を、前記略水平方向にスライド移動自在になるように保持される遊技盤ユニットと、
前記引出位置において前記遊技盤ユニットが回動可能となるように、該遊技盤ユニットの一端側を支持する支持手段と、を備え、
前記遊技盤ユニットに把手を設け、該把手は遊技機ベースユニットに設けた係合部に着脱し得るように構成したことを特徴とする。
また、前記遊技機は、パチンコ機であることとしてもよい。
図1は本発明の遊技機すなわちパチンコ機10の遊技機主部21と外枠11とが嵌合した状態を示す斜視図である。図2はパチンコ機10の主要な構成を展開して示す斜視図である。図3はパチンコ機10の背面図である。なお、図2では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
パチンコ機10は、当該パチンコ機10の外殻を形成する外枠11と、この外枠11に対して前方に回動可能に取り付けられた遊技機主部21とを有する。
外枠11は、図1及び図3に示すように、板材12〜15を四辺に連結し構成されるものであって矩形枠状をなしている。外枠11を構成する板材12〜15は、左右の板材12,13がアルミなどの金属製となっており、上下の板材14,15が木製となっている。パチンコ機10は、外枠11の上下の板材14,15を島設備に取り付け固定することにより、遊技ホールに設置される。
<遊技機ベースユニット22>
図4は遊技機ベースユニット22の正面図である。図5は遊技機ベースユニット22に搭載された遊技盤61の正面図である。図6は遊技機ベースユニット22の背面図である。なお、図4では便宜上パチンコ機10の遊技領域内の構成を省略している。
先ず、遊技機ベースユニット22の構成について詳細に説明する。
遊技機ベースユニット22は、図4に示すように、外形が外枠11とほぼ同一形状をなす樹脂ベース41を主体に構成されている。樹脂ベース41の中央部には略楕円形状の窓孔51が形成されている。
図柄表示装置71は、液晶ディスプレイを備えた液晶表示装置であり、後述する表示制御装置101により、いずれかの作動口64,65への入賞をトリガとして図柄を可変表示するように制御されている。図柄表示装置71には、例えば左、中及び右に並べて図柄が表示され、これらの図柄が上下方向にスクロールされるようにして変動表示されるようになっている。そして、予め設定されている有効ライン上に所定の組合せの図柄が停止表示された場合には、特別遊技状態(以下、大当たりという)が発生することとなる。なお、図柄表示装置71は、CRT,ドットマトリックス,7セグメント等その他のタイプにより表示画面を構成したものであってもよい。
遊技機ベースユニット22の樹脂ベース41の前面における回動基端側には、その上端部及び下端部に支持金具42,43が取り付けられている。これら支持金具42,43に対して遊技機前面ユニット23が支持されていることで当該遊技機前面ユニット23が遊技機ベースユニット22に対して前方に回動可能となっている。また、樹脂ベース41の前面における回動先端側には、遊技機前面ユニット23の背面に設けられた鉤金具44(図2参照)を挿入するための挿入孔45が上下方向に離間させて複数設けられている。遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23を閉鎖した状態では、遊技機前面ユニット23の鉤金具44が挿入孔45内に入り込み、当該鉤金具44は上述した施錠装置31に係止される。これにより、遊技機ベースユニット22に対して遊技機前面ユニット23が施錠された状態となる。この施錠状態はシリンダ錠35の操作によって施錠装置31の連動杆32を、外枠11に対する遊技機ベースユニット22の解錠を行う場合とは反対側に移動させることで解除される。
樹脂ベース41の背面における回動先端側には既に説明した施錠装置31が設けられている。また、樹脂ベース41の中央には上記のとおり遊技盤61が取り付けられている。
樹脂ベース41の背面における回動基端側(図6の右側)には、軸受け金具111,112,113が取り付けられている。軸受け金具111〜113は上下に離間させて3個設けられている。なお、軸受け金具111〜113の数は任意であり、2個であってもよく、4個以上であってもよい。遊技機ベースユニット22には、これら軸受け金具111〜113に対して軸支させて裏パックユニット24が取り付けられている。裏パックユニット24により、可変表示ユニット67の全部及び主制御装置ユニット105の一部が後方から覆われており、裏パックユニット24を開放させない限り可変表示ユニット67及び主制御装置ユニット105を樹脂ベース41から取り外すことができないようになっている。
遊技機前面ユニット23の構成について図1に基づいて説明する。
遊技機前面ユニット23は遊技機ベースユニット22の前面側全体を覆うようにして設けられている。遊技機前面ユニット23には、上記遊技領域のほぼ全域を前方から視認することができるようにした略楕円形状の窓パネル部91が設けられている。窓パネル部91の周囲には、各種ランプ等の発光手段が設けられている。例えば、窓パネル部91の周縁に沿ってLED等の発光手段を内蔵した環状電飾部92が設けられている。環状電飾部92では、大当たり時や所定のリーチ時等における遊技状態の変化に応じて点灯や点滅が行われる。また、環状電飾部92の中央であってパチンコ機10の最上部には所定のエラー時に点灯するエラー表示ランプ部93が設けられている。また、窓パネル部91の左上方及び右上方には、遊技状態に応じた効果音などが出力されるスピーカ部94が設けられている。
第1膨出部95内側には、上方に開口した上皿95aが設けられている。上皿95aは、第1払出口231より払い出された遊技球を一旦貯留し、一列に整列させながら下流側(本実施の形態では右側)の遊技球発射機構80へ導く機能を有する球受皿である。
遊技機前面ユニット23の背面における回動基端側(図7の右側)には、その上端部及び下端部に突起軸97,98が設けられている。これら突起軸97,98は遊技機ベースユニット22に対する組付機構を構成する。また、遊技機前面ユニット23の背面における回動先端側(図7の左側)には、上述した鉤金具44が上下方向に複数並設されている。
裏パックユニット24の構成について詳細に説明する。
図8は裏パックユニット24の正面図である。図9は裏パックユニット24の分解斜視図である。
裏パックユニット24は、当該裏パックユニット24の上部及び中央部分を構成する第1裏パックユニット121と、当該第1裏パックユニット121に連続させて設けられ裏パックユニット24の下部を構成する第2裏パックユニット141とを備えている。第1裏パックユニット121にはその下部に開口部122が形成されており、第2裏パックユニット141の上部は当該開口部122の下縁部分を構成している。
第1裏パックユニット121は、裏パック124を備えており、当該裏パック124に対して、払出機構部125が取り付けられている。裏パック124は透明性を有する合成樹脂により成形されており、払出機構部125などが取り付けられるベース部126と、パチンコ機10後方に突出し略直方体形状をなす保護カバー部127とを有する。保護カバー部127は左右側面及び上面が閉鎖され且つ下面のみが開放された形状をなし、少なくとも可変表示ユニット67を囲むのに十分な大きさを有する。
第2裏パックユニット141は、排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とを備えている。排出通路盤142は第2裏パックユニット141の前側を構成し、制御装置集合ユニット143は第2裏パックユニット141の後側を構成している。そして、これら排出通路盤142と制御装置集合ユニット143とが前後に組み付けられて第2裏パックユニット141が構成されている。
以下に実施例1の本発明を説明する。
図10は本発明のスライド可動式の遊技盤61を示す遊技機前面ユニット23の裏面の斜視図であり、(a)は遊技盤ユニット2202(遊技盤61)を引き出す前の状態、(b)は遊技盤ユニット2202(遊技盤61)を引き出し、更に展開した状態である。図11は遊技機前面ユニット23の裏面に取り付けたスライドレール2201を示す斜視図である。図12は遊技盤ユニット2202を示す斜視図である。
なお、この図10から図17までは、スライド機構と関係のない遊技盤61、遊技機前面ユニット23等の詳細な説明、図示を簡潔な表現にして、スライド機構の説明を中心に詳細に説明する。
本発明のスライド機構によるスライド可動式の遊技盤61は、遊技機前面ユニット23の裏面に、上下位置にそれぞれ略水平方向に伸びるように取り付けたスライドレール2201と、これらスライドレール2201間に保持される遊技盤ユニット2202とから成る。この遊技盤ユニット2202は遊技盤61と一体になったユニットである。この遊技盤ユニット2202は、スライドレール2201間においてスライド移動自在になる。本実施例では、スライドレール2201間における遊技盤ユニット2202のスライド移動方向は略水平方向のものを説明している。遊技盤ユニット2202のスライド移動方向はこの略水平方向に代えて上下方向にすることも可能である(図示せず)。
スライドレール2201は、図11に示すように、略水平方向に伸びるように溝2203が形成された部材である。スライドレール2201は、例えは長方形状の金属製の板材を、その長手方向の両側縁をその中心線に向けて、横断面が略四角形状になるように曲折したものを両側に2列配置し、その中心線方向の隙間が溝2203になる。但し、この金属製板材に限定されず、型成形による合成樹脂製の部材でもよい。
このスライドレール2201には、その長手方向に、遊技機前面ユニット23の裏面に取り付ける固定用板部2204が取り付けられている。固定用板部2204の遊技機ベースユニット22裏面への取り付けは、ねじ固定、接着剤固定などによる。あるいは遊技機ベースユニット22と一体成形によるものでもよい。
図13は遊技盤ユニット2202のピン2206の構造を示す拡大断面図であり、(a)はピン2206が押し下げられている状態、(b)はピン2206が大きく飛び出し、孔2205に嵌合した状態である。図示例は遊技盤ユニット2202上側のピン2206の構造を示しているが、下側のピン2206の構造も同様な構成であるため説明を省略する。
ピン2206は、遊技盤ユニット2202内において、略棒形状になるピン支持部材2206aの一端に取り付けられている。このピン支持部材2206aの他端には、遊技盤ユニット2202内において、このピン支持部材2206aを上下動させる揺動支持部2206bが設けられている。このピン支持部材2206aは、コイルばね等の弾性部材2206cにより、ピン2206が外方向へ突出するように付勢された状態で保持されている。
図14は遊技盤ユニット2202の段差2207の構造を示す拡大正面図である。図示例は遊技盤ユニット2202上側の段差2207の構造を示しているが、下側の段差2207の構造も同様な構成であるため説明を省略する。
遊技盤ユニット2202におけるピン2206が取り付けられた箇所には、段差2207が形成されている。遊技盤ユニット2202における他のスライド面2202aより上下に短くなっている。これは、遊技盤ユニット2202(遊技盤61)を展開させるときに、スライドレール2201の立ち上がり部分、すなわち溝2203の両側の位置と干渉しないようにするためである。この段差2207部分が溝2203内に収まっていなくても、遊技盤ユニット2202のスライド面の大部分が溝2203内に収まり、摺動するようになっているので、スライド可動には支障はない。勿論本来の遊技盤ユニット2202を支える機能は十分発揮している。
図15は引き出した遊技盤ユニット2202(遊技盤61)を、把手2209を介して遊技機ベースユニット22に掛け止めた状態を示す斜視図である。
遊技盤ユニット2202に把手2209を設けることが好ましい。この把手2209は、遊技機ベースユニット22に設けた係合部2210に着脱し得るものである。この把手2209は、遊技盤ユニット2202の引き出す側に取り付けたものである。遊技機10の保守、点検作業に際して、遊技盤ユニット2202をスライドレール2201から容易に引き出せるようにするものである。図示例では、上下方向に伸びる1本の棒状部材とその上下部が折り曲げられ、各先端が遊技盤ユニット2202の縁に取り付けられた構成である。図示例では、遊技盤ユニット2202の表面側に把手2209が取り付けられている。
なお、把手2209が遊技機ベースユニット22の係合部2210に掛け止められているときは、これを最初に解除する必要がある。
図16はピン2206の変形例を示し、孔2205に嵌合する前の状態の拡大正断面図(a)と部分平面図(b)、孔2205に嵌合している状態の拡大正断面図(c)と部分平面図(d)である。図17はピン2206の変形例を示し、孔2205から外す状態の拡大正断面図(e)と部分平面図(f)である。
このピン2206の変形例では、図16(a)に示すように、ピン2206の先端部分が円柱形状ではなく、遊技盤ユニット2202の引き出し側(端縁側)からその反対に向けて傾斜している(図示紙面上の右側)。この傾斜した短い部分は、孔2205からピン2206の一部が飛び出さない程度である。このピン2206の先端部分の傾斜面と、遊技盤ユニット2202との位置関係が変化しないように、この変形例のピン2206は出没自在になるが、ピン2206は中心軸の周りに回動しない構造とする。
上記実施の形態では、図柄表示装置を備えたパチンコ機10に対して本発明を適用したが、それ以外のタイプのパチンコ機に適用してもよい。例えば、遊技球転動部や有利口などが設けられた入賞役物装置を備えたパチンコ機や、他の役物を備えたパチンコ機、アレンジボール機、雀球等の遊技機にも、本発明を適用できる。また、受け皿として上皿及び下皿が設けられているのではなく、単一の受け皿が設けられたパチンコ機にも、本発明を適用できる。
以下、上述した実施の形態から抽出される発明群の特徴について、必要に応じて効果等を示しつつ説明する。なお以下においては、理解の容易のため、上記実施の形態において対応する構成を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
遊技機Aはパチンコ、スロットマシンあるいはメダルの代わりに遊技球でスロットマシンの遊技をするパロット等の遊技機に関する。
前記スライドレール間において、前記遊技機前面ユニットの裏面位置と、該遊技機前面ユニットの外部に張り出す位置との間を略水平方向にスライド移動自在になるように該スライドレール間に保持される遊技盤ユニットと、
前記遊技盤ユニットを、前記遊技機前面ユニットの裏面から張り出した位置で回動自由に支持する支持手段と、を備えた、ことを特徴とする遊技機。
遊技機A2は、前記遊技盤ユニットを、前記遊技機前面ユニットの裏面から張り出した位置で固定する固定手段を更に備えた、ことを特徴とする遊技機A1の遊技機。
遊技機A3の構成では、各スライドレールは、略水平方向に伸びるように溝が形成され、この溝が向かい合うように、遊技機前面ユニットの裏面に取り付けられているので、これらの溝間に挟んだ遊技盤ユニットを円滑にスライド移動させることができる。遊技盤ユニットの上下縁は溝で保持されているので、外れることなくスライド移動させることができる。
上下側の前記スライドレールの溝に開けられた各孔に、前記ピンを着脱自在に差し込み回動自在に支持する構成である、ことを特徴とする遊技機A1、A2又はA3の遊技機。
遊技機A4の構成では、遊技盤ユニットの片側に取り付けられたピンが、上下方向へそれぞれ突出して溝に開けられた孔に差し込まれることで、ストッパー機能を有し、遊技盤(遊技盤ユニット)の盤全面を安全にスライド移動させ露出させることができる。更に、この孔に差し込まれたピンが回動自在に支持されるので、この遊技盤(遊技盤ユニット)の盤全面を反転することができるので、より細部に至るまで点検・清掃・整備することができる。
遊技機A5の構成では、遊技盤ユニットに設けた把手を、枠材に設けた係合部に着脱し得るものでは、この把手を枠材側に掛け止め、反転させた遊技盤(遊技盤ユニット)を固定することができ、遊技盤(遊技盤ユニット)が揺動しないので、安全かつ細部に至るまで点検・清掃・整備することができる。
遊技機A6の構成では、ピン先端が傾斜している形状のものでは、このピン先端の傾斜面により、遊技盤ユニットをスライドレール間に押し戻すと、このピン先端の傾斜面が孔の周縁に当たりそのままスライドレールの溝面に移動して、ピン全体が押し戻される。遊技盤ユニットを戻す際にピンを押し込む作業を省くことができる。
11 外枠
61 遊技盤
22 遊技機ベースユニット
23 遊技機前面ユニット
2201 スライドレール
2202 遊技盤ユニット
2202a スライド面
2203 溝
2204 固定用板部
2205 孔
2206 ピン
2207 段差
2208 過回動防止構造
2209 把手
2210 係合部
2211 ピン先端の傾斜面
Claims (2)
- 一側部側を回動基端側に、他側部側を回動先端側として回動可能に支持される遊技機前面ユニットの裏面に、上下位置にそれぞれ略水平方向に伸びるように取り付けたスライドレールと、
前記遊技機前面ユニットの前記スライドレール間に収まった状態である該遊技機前面ユニットの裏面側の裏面位置と、該裏面側の裏面位置から該スライドレールに沿って前記回動先端側に引き出され該遊技機前面ユニットの側方に張り出した状態である引出位置との間を、前記略水平方向にスライド移動自在になるように保持される遊技盤ユニットと、
前記引出位置において前記遊技盤ユニットが回動可能となるように、該遊技盤ユニットの一端側を支持する支持手段と、を備え、
前記遊技盤ユニットに把手を設け、該把手は遊技機ベースユニットに設けた係合部に着脱し得るように構成したことを特徴とする遊技機。 - 前記遊技機は、パチンコ機であることを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
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