JP4349845B2 - 遊技盤の支持機構 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、固定保持用の外枠に前方に横開き開閉可能に組み付けられた前枠と、この前枠に設けられた収容枠に収容保持される遊技盤と、前枠に後方に横開き開閉可能に組み付けられる裏セット盤とを備えた遊技機における遊技盤の支持機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
上記のような外枠、前枠、遊技盤および裏セット盤を備えた遊技機として、パチンコ機やアレンジボール機、雀球機などが広く知られている。この種の遊技機の代表例とされるパチンコ機では、遊技施設の遊技島に固定される固定保持用の外枠に開閉搭載用の前枠が前枠ヒンジ機構を介して横開き開閉可能に取り付けられ、前面側に遊技領域を有する遊技盤が前枠に設けられた収容枠に着脱可能に収容保持され、遊技盤の前方を覆うガラス窓を通して遊技領域を遊技者に臨ませている。前枠の後方には、遊技盤から排出される遊技済み球を処理する処理機構や、入賞状態に応じて遊技球を払い出す賞球機構等を備えた裏セット盤(裏機構盤とも称される)が裏セット盤ヒンジ機構を介して後方に横開き開閉可能に組み付けられ、常には遊技盤の後面を覆って閉止保持される。
【0003】
ここで、遊技盤は、パチンコ機の機種変更に対する生産対応の柔軟性を確保し、またいわゆる盤面替えや遊技盤の保守交換等に迅速に対応できるように、主要な形状寸法が共通化されており、一般的に、前枠に遊技盤の外形よりも幾分大きめな枠形状に形成された収容枠に着脱可能に収容され、各部に設けられた閉鎖クランプや固定レバー等の施錠具によってセット保持されるように構成される。なお遊技盤の着脱形態には、遊技盤を前枠の前方(前面側)から着脱する遊技盤前方着脱形態と、前枠の後方(後面側)から着脱する遊技盤後方着脱形態とがあり、いずれかの形態が採用されている。
【0004】
ところで、近年のパチンコ機では、ゲーム展開を多様化させるために液晶表示装置が採用されるとともにそのサイズが年々大型化し、また画面表示の高度化に伴って画像表示基板が大型化し、あるいは入賞装置やランプ装置が複雑化するなど、遊技盤に組み付けられる各種遊技構成部品が高度化、複雑化して遊技盤の重量が増加の一途を辿っている。このため、遊技盤の装着作業は、大型かつ重量のある遊技盤を支持して収容枠に収容し、さらに片手で遊技盤を支持しながら施錠具を固定操作しなければならず、熟練作業者にとっても煩雑で重労働であるという問題があった。また遊技盤を取り外す脱着作業は、施錠具を解放状態にして遊技盤を収容枠から引き出す操作を行うが、このときには収容枠と遊技盤との間のわずかな隙間を利用して遊技盤を注意深く引き出す必要があり、また遊技盤を収容枠から引き出す際に遊技盤の全重量が急に作用することもあって、装着作業と同様に煩雑かつ重労働とされ、適切な支持を怠ると遊技盤を落下させてしまうおそれがあるという問題があった。
【0005】
そこで、このような問題を解決して作業性を改善するため、前述した遊技盤後方着脱形態のパチンコ機にあって、前枠ヒンジ機構や裏セット盤ヒンジ機構と同じ側縁側(例えば、正面視における左側縁側)の前枠および遊技盤に、収容枠側ヒンジ金具および遊技盤側ヒンジ金具の軸ピンと軸孔との嵌合による遊技盤ヒンジ機構を設け、裏セット盤を前枠に対して開放させた状態で、遊技盤を収容枠の後方に横開き開閉および着脱可能に支持させた遊技盤の開閉着脱機構が提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
【0006】
【特許文献1】
特開2003−19319号公報(第3頁、第3〜9図)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
確かに、上記特許文献1に開示された遊技盤の開閉着脱機構によれば、遊技盤を収容枠の後方に横開き開閉および着脱可能に支持させることができ、これにより従来重労働とされた遊技盤着脱作業の作業性を改善できそうである。しかしながら、このような遊技盤の開閉着脱機構では、遊技盤ヒンジ機構が前枠ヒンジ機構や裏セット盤ヒンジ機構と同じ側縁側に設けられていたため、遊技盤を収容枠に装着する際に、前枠と裏セット盤とに挟まれた奥部で、収容枠側ヒンジ金具および遊技盤側ヒンジ金具の軸ピンと軸孔の細かい位置合わせをして嵌合させる必要があり、この位置合わせの作業が案外煩雑であるという課題があった。
【0008】
また、遊技盤の後面側(裏面側)には、入賞球を検出する入賞検出器や電動入賞具を開閉させる電磁石、ソレノイドなどの電気部品や可動部品、入賞球を流下させる球通路が形成された通路部材などが取り付けられており、これら各種部品の点検作業や球通路の清掃作業等を行う必要がある。このような日常的な保守作業は、従来では、前枠を前方に開放し遊技盤を収容枠に保持させたまま前枠の後方から行われていたが、裏セット盤ヒンジ機構が設けられた側縁側ではすぐ側方に位置する裏セット盤の存在によりこの側方領域の保守作業が行いにくいという問題や、遊技者用の椅子との位置関係で作業者が立てる作業領域が制限され苦しい作業姿勢を強いられるという問題など、遊技盤後面側の保守作業を行う上での作業性について改善すべき課題があった。
【0009】
本発明は、上記のような従来技術の問題や開示技術の課題に鑑みてなされたものであり、遊技盤着脱時の作業性や遊技盤後面側の保守作業の作業性等を改善した遊技盤の支持機構を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的達成のため、本発明は、固定保持用の外枠と、この外枠に互いの一側縁側に設けられた前枠ヒンジ機構を介して前方に横開き開閉可能に組み付けられた開閉搭載用の前枠と、前面に遊技領域を有し前枠に設けられた収容枠に前枠の後方から収容保持される遊技盤と、前枠ヒンジ機構と同じ一側縁側に設けられた裏セット盤ヒンジ機構を介して前枠に後方に横開き開閉可能に組み付けられる裏セット盤とを備えた遊技機における遊技盤の支持機構である。この支持機構では、遊技盤が前枠および遊技盤における一側縁側と反対側の他側縁側に設けられた遊技盤ヒンジ機構により、収容枠の後方に横開き開閉および着脱が可能に収容されるとともに、遊技盤および裏セット盤には、前枠が外枠の前方に開放され裏セット盤が前枠の後方に開放されさらに遊技盤が前枠の後方に開放された遊技盤開放状態において相互に係脱可能な係合手段(例えば、実施形態における係合軸71と受け金具72とからなる遊技盤開放保持機構70等)を備え、上記遊技盤開放状態で係合手段を係合させることにより、遊技盤が前枠の後方に開放された開放姿勢に保持されるように構成される。
【0011】
このような遊技盤の支持機構では、遊技盤ヒンジ機構が、前枠ヒンジ機構や裏セット盤ヒンジ機構が設けられた一側縁側と反対側の他側縁側に設けられ、この遊技盤ヒンジ機構により遊技盤が収容枠の後方に横開き開閉および着脱可能に収容される。このため、前枠を外枠前方に開放し裏セット盤を前枠後方に開放した裏セット盤開放状態では、遊技盤ヒンジ機構が、開放された前枠の開放端側(前端側)に位置して視認および係脱操作容易に配設され、例えば、遊技盤を収容枠に収容させる装着作業では、収容枠側ヒンジ金具と遊技盤側ヒンジ金具とを容易に位置合わせして係合させることができる。そして、ヒンジ係合後は遊技盤の後面を前方に押圧して揺動閉止させることで遊技盤を簡単に収容枠に収容させることができる。
【0012】
また、本構成の支持機構では、裏セット盤開放状態でさらに遊技盤が前枠の後方に開放された遊技盤開放状態において、相互に係脱可能な係合手段が遊技盤および裏セット盤に備えられており、遊技盤開放状態で係合手段を係合させることにより、遊技盤と裏セット盤とが連結されて遊技盤が前枠の後方に開放された開放姿勢に保持される。ここで、前枠ヒンジ機構および裏セット盤ヒンジ機構は同じ一側縁側(例えば、正面視における左側縁側)に設けられ、遊技盤ヒンジ機構は反対側の他側縁側(同上、右側縁側)に設けられている。そして、係合手段によって遊技盤が開放姿勢に保持された状態では、遊技盤が、前枠の開放端側(右側縁側)と裏セット盤の開放端側(右側縁側)との間を繋いで支持され、遊技盤の後面側が前方に開いた状態で配設される。このため、遊技盤の後面側全域について支障なく保守作業を行えるほか、隣接する遊技機の遊技者用の椅子に腰掛けて楽な作業姿勢で保守作業を行うことができる。
【0013】
従って、本発明によれば、従来技術の問題および開示技術の課題を解決して、遊技盤着脱時の作業性や遊技盤後面側の保守作業の作業性等を改善した遊技盤の支持機構を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。本発明に係る遊技盤の支持機構を備えた遊技機の一例として、図1にパチンコ機PMの正面図を、図2にパチンコ機PMの背面図を、図3に外枠を取り外して裏セット盤を開放した状態におけるパチンコ機PMの背面図を示しており、まずこれらの図面を参照してパチンコ機PMの全体概要について説明する。
【0015】
パチンコ機PMは、外郭方形枠サイズに構成された固定保持用の外枠10の前面側に、この外枠10の前側開口面域に合わせた方形枠サイズの開閉搭載用の前枠20が、正面視における互いの左側縁上下に配設された前枠ヒンジ機構3(3U,3L)により前方に横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、正面右側に設けられた施錠装置4を利用して、常には外枠10と係合された閉鎖状態に保持される。外枠10は木材や樹脂材等で加工成形された上下の枠板11,14および左右の枠板12,13を直角に枠組み連結すると共に、各隅角部に補強金具を固定して構成される。
【0016】
前枠20の前面上部には、前枠20の前側面域に合わせた方形状のガラス扉5および上球皿6が前方に横開き開閉および着脱可能に取り付けられ、その下方には遊技球を貯留する下球皿7および遊技球の発射操作を行う発射ハンドル8が取り付けられている。一方、前枠20の後面側上部には、ガラス扉5の背後に位置して遊技盤30を収容保持する収容枠21が設けられている。本実施例では収容枠21を前枠20の後面側に一体成型したタイプを例示する。
【0017】
遊技盤30は、積層合板の前面側にセルが貼付された化粧板(ベニヤとも称される)31を基盤として構成される。遊技盤30の前面側には、内外の案内レールに囲まれて略円形の遊技領域PAが区画形成され、その内側に多数本の遊技釘とともに、風車、各種入賞具34、画像表示装置35等が所定のゲージ設定に基づいて配設されている。遊技領域PAの下端にはこの領域を落下した遊技球を化粧板31の裏面側に排出するアウト口37が設けられている。
【0018】
遊技盤30は、後に詳述する遊技盤ヒンジ機構50(50U,50L)により前枠20の後方に横開き開閉および着脱が可能に支持され、収容枠21の周辺各部に設けられた複数の閉鎖クランプ23,23′により収容枠21に収容された閉鎖姿勢で係止保持され、常には遊技盤前面の遊技領域PAをガラス扉5を通して遊技者に臨ませている。前枠20の後面側下部には、発射ハンドル8の回動操作に基づいて遊技球を発射する遊技球発射装置9が設けられている。
【0019】
遊技盤30の後方に位置して裏セット盤40が配設される。裏セット盤40には、上面開放の箱状に形成されて遊技球を貯留する球貯留タンク41、球貯留タンク41から供給された遊技球を整列させて流下させるタンクレール42、整列待機された遊技球を所定の入賞状態に基づいて遊技球を払い出す球払出装置44、球払出装置から払い出された遊技球を上下の球皿6,7に導く球払出通路45などの賞球機構、および遊技盤30から裏面側に排出されたアウト球およびセーフ球を遊技施設側の回収バケットに流下させる遊技済み球排出通路46が設けられている。また裏セット盤40の後面側には電源基盤や主制御基板、払出制御基板などの各種回路基盤が取り付けられ、これらの回路基板と電気・電子部品とが配線接続されて遊技可能に構成される。
【0020】
裏セット盤40は、次述する裏セット盤ヒンジ機構60(60U,60L)により、前枠20が外枠10の前方に開放された状態で、前枠20の後方に横開き開閉および着脱が可能に取り付けられ、裏セット盤40の周縁各部に設けられた複数のロックレバー25,25…を利用して常には遊技盤30の後面側を覆って閉鎖保持される。
【0021】
さて、以上のように概要構成されるパチンコ機PMにあって、図4に遊技盤30を開放姿勢に保持させたパチンコ機PMの平面図を示すように、裏セット盤40を前枠後方に横開き開閉および着脱可能に支持する裏セット盤ヒンジ機構60は、前枠ヒンジ機構3が設けられた側縁と同じ側縁側、すなわち、正面視における前枠20および裏セット盤40の互いの左側縁側(背面視における右側縁側)に設けられている。図5に裏セット盤40を開放した状態における裏セット盤ヒンジ機構60の背面図を示す。なお、裏セット盤ヒンジ機構60および遊技盤ヒンジ機構50の説明では、前枠20を開放して後面側から見た状態を主として示し説明するため、図3に示した背面視における左右方向をもって左右と称し説明する。
【0022】
裏セット盤ヒンジ機構60は、上下一対のヒンジ機構60U,60Lからなり、各ヒンジ機構60U,60Lは、それぞれ前枠20の後面側にネジ固定された前枠側ヒンジ金具61,61と、裏セット盤30の前面側にネジ固定された裏セット盤側ヒンジ金具62,62とからなり、これらのヒンジ金具の軸ピンと軸孔の嵌合によるヒンジ機構である。
【0023】
前枠側ヒンジ金具61は、上下に延びる帯板状の固定フランジ部61aと、この固定フランジ部の下部が直角に折り曲げられて後方に水平に延びるヒンジプレート部61bとを有し、ヒンジプレート部61bには上方に突出して先端テーパ状のヒンジピン61cがカシメ固着されている。固定フランジ部61aには、前枠20のヒンジ金具取付部に後方に突出成形された位置決め突起63dと嵌脱可能な位置決めピン孔61dが形成されるとともに、その上下にサラ穴形態のネジ挿通孔が形成されている。
【0024】
前枠側ヒンジ金具61は、例えば板厚2.3mm程度の冷間圧延鋼板をプレス成型等により図示する所定形状に打ち抜きおよび曲げ成形し、ヒンジピン61cをヒンジプレート部61bにカシメ固着した後、ユニクロメッキ等の所要の表面処理を施して形成される。そして、固定フランジ部61aに形成された位置決めピン穴61dをヒンジ金具取付部の位置決め突起63dに嵌合させて位置決めし、上下のネジ挿通孔にサラ小ネジ68を挿通させて前枠側のネジ受容孔に締め込むことにより、前枠20の上下の設定基準位置に固定される。
【0025】
一方、裏セット盤側ヒンジ金具62は、上下に延びる帯板状の固定フランジ部62aと、この固定フランジ部62aの下部が直角に折り曲げられて前方に水平に延びるヒンジプレート部62bとを有し、ヒンジプレート部62bにはヒンジピン61cの軸外径よりもわずかに大きめの内径を有してヒンジピン61cと嵌脱自在な軸受孔が形成されている。裏セット盤30のヒンジ金具取付部には、固定フランジ部62aの外周を取り囲むように係合して裏セット盤側ヒンジ金具62を位置決めする位置決めリブ64aおよびネジを受容する円筒状のネジボス64bが形成される一方、固定フランジ部62aにはこのように位置決めされたときに裏セット盤側のネジボスと位置整合するサラ穴形態のネジ挿通孔が形成されている。
【0026】
裏セット盤側ヒンジ金具62は、前枠側ヒンジ金具61と同様に、例えば板厚2.3mm程度の冷間圧延鋼板をプレス成型等により図示する所定形状に打ち抜きおよび曲げ成形した後、ユニクロメッキ等の所要の表面処理を施して形成される。そして、固定フランジ部62aを位置決めリブ64aに係合させて位置決めしネジ挿通孔にサラ小ネジ68をねじ込んで締め込むことにより、裏セット盤30の上下の設定位置に固定される。
【0027】
そして上下の裏セット盤側ヒンジ金具62の軸受孔を各々対応する前枠側ヒンジ金具61のヒンジピン61cに係合させることで、上下のヒンジ金具が相互に係合連結され、ヒンジ機構60が形成される。なお、裏セット盤ヒンジ機構60では、上下の裏セット盤側ヒンジ金具62,62の配設ピッチを、上下の前枠側ヒンジ金具61,61の配設ピッチよりも幾分狭く(下側の裏セット盤側ヒンジ金具の取付位置を幾分上方に)設定している。このため、上下2箇所のヒンジ機構を連結させる際に、まず上方のヒンジ機構60Uに注目してヒンジピンに軸受孔を係合させ、次いで下方のヒンジ機構60Lに注目してヒンジピンに軸受孔を係合させることで、1箇所ずつ容易に嵌合接続できるようになっている。
【0028】
こうして上下の前枠側ヒンジ金具61,61と裏セット盤側ヒンジ金具62,62とが係合連結されると、裏セット盤40はこれら上下のヒンジ機構60U,60Lにより前枠20の後方に横開き開閉自在に支持される。
【0029】
一方、遊技盤30を前枠20の後方に横開き開閉および着脱可能に支持する遊技盤ヒンジ機構50は、前枠ヒンジ機構3および裏セット盤ヒンジ機構60が設けられた側縁と反対の側縁側、すなわち、背面視における前枠20および遊技盤30の互いの左側縁側(正面視における右側縁側)であり、前枠20の開放端側に設けられている。以下、図6〜図8の各図を交えて参照しながら、遊技盤ヒンジ機構50について詳細に説明する。
【0030】
ここで、図6は収容枠21から遊技盤30を取り外して斜め後方から見た遊技盤ヒンジ機構50の斜視図、図7は収容枠21に遊技盤30を収容させた状態の遊技盤ヒンジ機構50の背面図、図8は上方のヒンジ機構におけるヒンジピンとヒンジ溝との係合状態を主として示す側断面図、図9は収容枠側ヒンジ金具に遊技盤側ヒンジ金具を係脱させるときの作用を主として示す平面図である。
【0031】
遊技盤ヒンジ機構50は、上下一対のヒンジ機構50U,50Lからなり、それぞれ収容枠21の左側縁の内側に設けられた収容枠側ヒンジ金具51,51、および化粧板31の外周部に設けられた遊技盤側ヒンジ金具52,52のヒンジピン51c,51cとヒンジ溝52c,52cとの係脱により水平方向から着脱が可能、および係合状態で揺動開閉が可能なヒンジ機構である。
【0032】
収容枠側ヒンジ金具51は、上下に延びる帯板状の固定フランジ部51aと、この固定フランジ部の下部が直角に折り曲げられて後方に水平に延びるヒンジプレート部51bとを有し、ヒンジプレート部51bには、上方の収容枠ヒンジ金具では下方に向けて、下方の収容枠側ヒンジ金具では上方に向けて、相互に対向するようにヒンジピン51cが突出してカシメ固着されている。固定フランジ部51aには、収容枠21のヒンジ金具取付部に突出成形された位置決め突起53dと嵌脱可能な位置決めピン孔51dが形成されるとともに、その左右にサラ穴形態のネジ挿通孔が形成されている。
【0033】
収容枠21の左側縁側の上下には、上下の収容枠側ヒンジ金具51,51を止着するヒンジ金具取付部が形成されている。このうち、上方のヒンジ金具取付部では、段付き軸状に形成され位置決めピン穴51dと嵌合して収容枠側ヒンジ金具51を位置決め支持する位置決め突起53dが前枠20の前面側から後方に突出成形されるとともに、その左右には収容枠側ヒンジ金具のネジ挿通孔と位置整合し軸心にネジ受容孔を有する円筒状のネジボス53bが突出成型されている。また、下方のヒンジ金具取付部では、支持面および前方の壁面が収容枠側ヒンジ金具51の板厚に合わせて凹状に成型されるとともに、当該前方の壁面に位置決めピン穴51dと嵌合して収容枠側ヒンジ金具51を位置決めする位置決め突起53dおよび収容枠側ヒンジ金具のネジ挿通孔と位置整合するネジ受容孔が形成されている。
【0034】
収容枠側ヒンジ金具51は、例えば板厚1.6mm程度の冷間圧延鋼板をプレス成型等により図示する所定形状に打ち抜きおよび曲げ成形し、ヒンジピン51cをカシメ固着した後、ユニクロメッキ等の所要の表面処理を施して形成される。上下の収容枠側ヒンジ金具51は、固定フランジ部51aに形成されたピン穴51dをヒンジ金具取付部の位置決め突起53dに嵌合させて位置決めし、左右のネジ挿通孔にサラ小ネジ57を挿通させて前枠側のネジ受容孔に締め込むことにより、上下それぞれの設定位置に固定される。そして、このように収容枠側ヒンジ金具51,51が収容枠21の上下設定位置に取着されると、上下のヒンジプレート部51b,51bが所定間隔を隔てて上下平行に配設され、これらのヒンジプレート部から突出するヒンジピン51c,51cが相対向して同一軸上に配設される。
【0035】
一方、化粧板31の外周部上下に取り付けられる遊技盤側ヒンジ金具52,52は、ともに側面視L字状をなし、これら上下の遊技盤側ヒンジ金具の中間に遊技盤に直交方向に立てた面に対して面対称(ミラーイメージ)に形成される。遊技盤側ヒンジ金具52は、化粧板31の背面に固定される固定フランジ部52aと、この固定フランジ部52aの上部または下部が直角に折り曲げられて化粧板31の外周面と平行に延びるヒンジプレート52b、このヒンジプレート52bに前後方向に延びて形成されたヒンジ溝52c、固定フランジ部52aに穿設されたネジ挿通孔などからなり、収容枠側ヒンジ金具51と同様の鋼板を同様の加工手段により加工成形して形成される。
【0036】
固定フランジ部52aおよびヒンジプレート部52bは、遊技盤側ヒンジ金具52が化粧板31にネジ固定された取付状態において、平面視、化粧板31から突出しないように形成されている。具体的には、遊技盤側ヒンジ金具52の前後方向の外形寸法が化粧板31の板厚と同一またはこれより幾分小さめに形成され、遊技盤側ヒンジ金具52の前端角部には化粧板31の前端角部と同様の円弧状の逃げ面52rが形成されて、遊技盤側ヒンジ金具52の取付状態において化粧板31から前後および左右に突出しないようになっている。
【0037】
ヒンジ溝52cは、ヒンジプレート部52bの後端から前方に延びる後端開放のU字溝状に形成されている。ヒンジプレート部52bにおけるヒンジ溝52cの形成位置は、ヒンジプレート部52bの左端部からヒンジ溝52cの中心までの距離が、収容枠21における前方枠部の支持面からヒンジピン51cの軸心までの距離よりも幾分小さめに設定され、溝幅は後端の開口部でヒンジピン51cの直径よりも幾分大きく前端の軸受部でヒンジピン51cの外径と同一半径の円弧状に形成されている。
【0038】
遊技盤30の左側縁側の上下には、遊技盤側ヒンジ金具52を収容する金具収容部32が形成されている。すなわち、遊技盤の裏面には、遊技盤側ヒンジ金具の固定フランジ部52aを収容する固定収容部32aが形成され、遊技盤30の外周角部には遊技盤側ヒンジ金具のヒンジプレート部52bを収容するプレート収容部32bが切り欠き成形されている。
【0039】
このうち固定収容部32aは、遊技盤側ヒンジ金具52の板厚と同一またはこれより幾分大きめの切り込み深さで、固定フランジ部52aの形状に合わせて化粧板31の裏面をルータ加工することにより形成され、この固定収容部32aに固定フランジ部52aをネジ固定したときに、固定フランジ部52aを収容して遊技盤側ヒンジ金具52が化粧板31の裏面から後方に突出しないようになっている。また、このように化粧板31の裏面側に固定収容部32aを設け、盤面と直交方向にねじ止めすることにより、積層合板の積層方向と直交方向にネジを打ち込んで遊技盤側ヒンジ金具52を強固に固定することができる。なお、図示するナベ頭形態のネジ58に代えてサラ頭形態のネジを用いることで化粧板31の裏面側への突出量をさらに低減させることも可能である。
【0040】
上下のプレート収容部32bは、ヒンジプレート部52bが配設される化粧板31の上下の外周部を、上下ヒンジピン51cの突出高さよりも幾分大きめの切り込み深さでルータ加工することにより形成され、遊技盤ヒンジ金具52を配置したときにヒンジプレート部52bをこのプレート収容部32b内に収容可能に構成されている。
【0041】
遊技盤側ヒンジ金具52は、ヒンジプレート部52bの左端角部を化粧板31の左端角部(遊技盤の外形輪郭線の交点)に合わせ、上下それぞれのヒンジプレート部52bを化粧板31の上面または下面に合わせて配設し、固定フランジ部52aの裏面側からネジ58を固定収容部32aにねじ込むことにより、遊技盤30の左角部上下に固定される。そしてこのように遊技盤側ヒンジ金具52が取り付けられると、遊技盤側ヒンジ金具52の固定フランジ部52aが固定収容部32aに収容され、ヒンジプレート部52bがプレート収容部32bに収容されて、遊技盤ヒンジ金具52が遊技盤30から前後および外周に突出しないように配設される。またヒンジプレート部52bとプレート収容部32bの切り欠き面との間に、ヒンジピン51cの頭部を受容可能なピン収容空間が形成される。
【0042】
こうして上下の遊技盤側ヒンジ金具52,52が化粧板31に取着されると、上下のヒンジプレート部52b,52bは、これらの外面間隔が上下の収容枠側ヒンジ金具におけるヒンジプレート部51b,51bの内面間隔よりも幾分小さめの間隔を有して上下平行に配設され、上下のヒンジ溝52c,52cが平面視において重なって配設される。
【0043】
そして、このようにして上下の収容枠側ヒンジ金具51,51が収容枠21の左側縁の内側に取り付けられ、上下の遊技盤側ヒンジ金具52,52が化粧板31の外周部に取り付けられると、図9に二点鎖線で示すように、収容枠21に対して遊技盤30を略直交させた角度姿勢でヒンジピン51cに対してヒンジ溝52cを係脱させることができ、係合状態では上下のヒンジピン51c,51cが形成する揺動軸まわりに相対揺動させることができる。
【0044】
ここで前述したように、遊技盤ヒンジ機構50は前枠20の開放端部側(開放された前枠20の前端側)の視認しやすい位置に配設されている。そして下側のヒンジ機構50Lでは収容枠側ヒンジ金具51が収容枠21の支持面に沿って配設され、遊技盤側ヒンジ金具52は化粧板31の下面に沿って配設されている。また、ヒンジプレート部52bの左端部からヒンジ溝52cの中心までの距離は、収容枠21における前方枠部の支持面からヒンジピン51cの軸心までの距離よりも幾分小さめに設定されている。
【0045】
このため、収容枠側ヒンジ金具51と遊技盤側ヒンジ金具52とを係脱させる際には、視認および係脱操作が容易な収容枠21の開放端側に遊技盤30をほぼ直交させた配設姿勢でヒンジプレート部を収容枠21の支持面に載置して荷重を支持させ、化粧板31の左側端面を収容枠21の前方枠部に当接させた状態で、遊技盤30をそのまま収容枠21の左方向に水平にスライド移動させることで、ヒンジピン51cにヒンジ溝52cを係合させることができる。従って、遊技盤30の荷重を支持しながら視認し難い奥部のヒンジピンとピン孔との上下位置合わせを行うような煩雑な作業を行う必要がなく、かつヒンジピン51cに対するヒンジ溝52cの位置合わせを行う必要もないため、容易に遊技盤30を装着することができる。
【0046】
そして、ヒンジピン51cにヒンジ溝52cを係合させた後は、遊技盤30の右辺側を前方に押圧して揺動させることで、ヒンジピン51cとヒンジ溝52cとの係合状態を確保しつつ上下のヒンジピン51c,51cを軸とする揺動軸のまわりに遊技盤30を回動させて収容枠21に開閉することができる。これにより、遊技盤30が収容枠21に後方に横開き開閉および着脱可能に収容され、比較的重量の遊技盤であっても収容枠21の後方から容易に着脱させることができる。また、遊技盤側ヒンジ金具52が化粧板31の外形輪郭線から外周方向に突出しない外形サイズ内に配設されるため、遊技盤30を単体で取り扱う時に周辺部材に引っ掛けて当該周辺部材に損傷を与えたりたり、遊技盤ヒンジ金具52を変形させてしまうおそれを低減することができる。
【0047】
さらに、本構成の遊技盤ヒンジ機構50では、一旦ヒンジピン51cにヒンジ溝52cを係合させて閉止方向に揺動させると、以降ヒンジピン51cとヒンジ溝52cとの係合が外れることがない。このため着脱角度位置〜閉止角度位置の間で遊技盤30を支えることなく自由に揺動開閉し、任意の開放角度位置で保持させることができる。また、遊技盤30を収容枠21に閉止させた状態では、前後方向に配向されたヒンジ溝52cとヒンジピン51cとの係合によって左右方向に作用する外力に対抗し、またヒンジ溝前端の軸受部とヒンジピン51cとの係合により遊技盤30の前方から作用する外力に対して抗力が高い構成になっている。
【0048】
以上では、収容枠側ヒンジ金具51にヒンジピンを設け、遊技盤側ヒンジ金具52にヒンジ溝を形成した例を示したが、ヒンジピンとヒンジ溝の配設位置は逆であってもよい。例えば、遊技盤側ヒンジ金具52に上下内向きに突出するヒンジピンを設けてプレート収容部32b内に収容させる一方、収容枠側ヒンジ金具51にヒンジピンと係脱可能なヒンジ溝を形成し、遊技盤側ヒンジ金具52のヒンジプレート部52bと化粧板31との間のプレート収容部32bに収容枠側ヒンジ金具のヒンジプレート部51bを進入させて遊技盤側のヒンジピンを収容枠側のヒンジ溝に係合させるように構成することもできる。このような構成によれば、ヒンジプレート部52bに溝を有しないことに加えてヒンジピンがプレート収容部32b内に配設されるため、外力に対してさらに損傷を受けにくい遊技盤ヒンジ機構を構成することができる。
【0049】
遊技盤ヒンジ機構50が設けられた側縁と反対側、すなわち収容枠21における右側縁の上下中央部には、上記のようにヒンジ係合され収容枠21に閉止された遊技盤30を後方に付勢する開放補助部材55が付設されており、遊技盤30の開放操作を容易に行えるようになっている。図10に開放補助部材55の取付部近傍の斜視図を、図11に遊技盤30を開閉する際の開放補助部材55の作用を示す平断面図を示す。
【0050】
開放補助部材55は、上下所定間隔をおいてネジ挿通孔が穿設された矩形フランジ状の固定部55a、固定部55aの左側縁が直角に折り曲げられて前方に延びる第1側辺部55b、第1側辺部55bの前端側が前方に凸の半円弧状に折り折り返されたアーチ部55c、アーチ部55cと繋がって第1側辺部と平行に後方に延びる第2側辺部55d、第2側辺部の後部が第1側辺部と反対側の斜め後方に折り曲げられた付勢片部55eなどからなり、例えば板厚0.5〜1mm程度のステンレス鋼板を打ち抜きおよびプレス成型して図示形状に成形して形成される。
【0051】
収容枠21には、右側方の側枠部が開放補助部材55の高さ寸法に合わせて切りか欠かれ固定部55aを取着する固定支持部21aが形成され、その前方にネジを受容するネジボスが上下所定間隔をおいて形成されるとともに、側枠部の内側の壁面が開放補助部材55の板厚および第1側辺部55bの形状に合わせてザグリ成型され第1側辺受容部21bが設けられている。また化粧板31の前面を支持する前方枠部には、付勢片部55eを収容枠21の内側に突出させる切り欠き部21eが形成されている。
【0052】
開放補助部材55は、固定部55aを固定支持部21aに支持させ、固定部に形成されたネジ挿通孔にネジ59を通してネジボスに螺合締結することで、側枠部の設定位置に固定される。開放補助部材55がネジ固定されると、第1側辺部55bが側枠部の内側にザグリ成型された第1側辺受容部21bに収容されて側枠部の壁面から内側に突出することなく配設され、アーチ部55cおよび第2側辺部55dが収容枠21の側枠部と前方枠部との間の溝部に収容され、付勢片部55eが切り欠き部21eから収容枠21の内側に斜め後方に突出して、その先端側が前後に揺動変位可能に配設される。
【0053】
ここで、第1側辺部55bおよび第2側辺部55dの外面間隔は、収容枠21における側枠部と前方枠部との間の溝幅よりも小さく設定されており、付勢片部55eが前方に押圧されたときに、第1側辺部55bから付勢辺部55eの先端に至る各部が弾性変形して弾性力を蓄積する。また、このように第1辺部55bと押圧辺部55eとの間にアーチ部55cを設けることにより、各構成部材の位置制度や形状精度のばらつきの影響を受けにくく、かつ広い範囲に弾性力を蓄積させることで安定した付勢力を発生させることができる。なお、付勢片部55eの先端部は前方に向けて緩いR状に形成されており、化粧板31の前面と滑らかに係合し得るようになっている。
【0054】
このため、遊技盤ヒンジ機構50に支持させた遊技盤30を閉止方向に揺動させると、化粧板31の前面が前方枠部の支持面と平行になる直前の相対角度位置で、化粧板31の前面が枠内に斜め後方に突出する付勢片部55eの先端部と滑らかに係合する(図11中の二点鎖線を参照)。この接触状態から化粧板31の後面を前方に押圧して遊技盤30をさらに閉止方向に揺動させると、開放補助部材55の第1側辺部55b〜付勢片部55eの先端に至る各部が弾性変形して付勢片部55eの先端側が前方に揺動変位し、化粧板31の前面が前方枠部に当接する閉鎖角度位置では、付勢片部55eが前方枠部に形成された切り欠き部21eに収容されて前方枠部と化粧板31との間に挟持されるように配設される(図11中の実線を参照)。
【0055】
そして、このように開放補助部材55を弾性変形させた状態で、収容枠21の周辺各部に設けられた閉鎖クランプ23を回動操作し、クランプレバー23aを化粧板31の背面に係合させることで、遊技盤30が収容枠21に収容された閉鎖姿勢で収容保持される。
【0056】
閉鎖クランプ23は、化粧板31と係合する前面側に半球状の突起部をエンボス成型したクランプレバー23a、前枠20に後方に突出して植設されクランプレバーを鉛直面内に回動自在に支持する支軸23b、支軸23bに支持されたクランプレバー23aを前方に付勢するコイルバネ23c、支軸後端に螺着されてコイルバネ23cを圧縮保持させる袋ナット23dなどにより構成される。
【0057】
この閉鎖クランプ23では、レバー側部に曲げ起こされた指掛け部を利用してクランプレバー23aを回動操作することにより、クランプレバー23aを化粧板31の後面に係脱させ、コイルバネ23cの弾性を利用して化粧板31の後面を弾性的に押圧し、化粧板31の板厚のばらつきに拘わらず遊技盤30の固定を行えるようになっている。本実施例ではこのような閉鎖クランプ23を、遊技盤ヒンジ機構50が設けられた左側縁側に1箇所、開放補助機構55が設けられた右側縁側の上下に2箇所設け、さらに収容枠21の下部中央にコイルバネを有しない形態の閉鎖クランプ23′を1箇所設けた例を示している。
【0058】
一方、上記のように収容枠21に閉鎖姿勢で収容保持された遊技盤30の閉鎖クランプ23を解放方向に回動操作して閉止を解除し、化粧板31を前方に押圧する押圧力を解除すると、開放補助部材55の各部に蓄えられていた弾性力により開放補助部材55が弾性変形前の形状に自己復帰し、付勢片部55eの先端部が化粧板31の前面を後方に押圧して遊技盤30を開放方向に揺動させる。
【0059】
これにより、化粧板31の右辺側が収容枠21から浮き上がって配設される。このため、作業者は浮き上がった化粧板31の右辺部に指を掛けて容易に遊技盤30を揺動開放させることができる。またパチンコ機PMでは、開放補助部材55と係脱する係合部位の直上部にあたる化粧板31の裏面側に、次述する遊技盤開放保持機構70の受け金具72を設け、この受け金具72に指掛け容易なフックプレート部72cを形成している(図3、図4および図13等を参照)。このため、本構成のパチンコ機PMでは、このフックプレート部72cに指を掛けて引き出すことで遊技盤30を容易に揺動開放させることができ、かつ前後方向に形成されたヒンジ溝52cとヒンジピン51cとの係合により、着脱角度位置〜閉止角度位置の間でヒンジ係合が外れることなく任意の開放角度位置に保持できるようになっている。
【0060】
なお、実施例では、開放補助部材55を収容枠21の右側縁中央部に一箇所設けた例を示したが、遊技盤ヒンジ機構50の揺動軸から離れた位置に配設するものであればよく、例えば右側縁の上方もしくは下方に一箇所設け設け、あるいは上下に複数箇所設け、または上下の枠部に設ける構成としてもよい。
【0061】
さて、パチンコ機PMには、以上のようにして前枠20が外枠10の前方に開放され、裏セット盤40が前枠20の後方に開放され、さらに遊技盤30が前枠20の後方に開放された遊技盤開放状態において、遊技盤30を開放姿勢に保持させる遊技盤開放保持機構が設けられている。以下、図12〜図16を参照して第1実施例の遊技盤開放保持機構70について説明する。
【0062】
ここで、図12は遊技盤開放保持機構70により遊技盤30が開放姿勢に保持された状態を示す平面図、図13は遊技盤開放保持機構70の主要部を示す分解斜視図、図14は図12中の矢印XIV方向から見た遊技盤開放保持機構70の矢視図、図15は図12中の矢印XV方向から見た遊技盤開放保持機構70の矢視図、図16は遊技盤開放保持機構70の平面図(部分断面図)を示し、図14〜図16の各図における(a)図および(b)図は、それぞれ係合前および係合後の状態を示している。
【0063】
遊技盤開放保持機構70は、相互に係合可能な裏セット盤40側の係合軸71と遊技盤側30の受け金具72とを主体として構成され、前枠20、裏セット盤40および遊技盤30を開放させた遊技盤開放状態で、係合軸71を受け金具72に係合させることにより、遊技盤30を開放姿勢で係止保持するように構成される。
【0064】
裏セット盤40側の係合軸71は、中実シャフト状の軸部71b、軸部71bの中間部に打ち込まれて軸直交の外周方向に突出する規制ピン71c、軸部71bの後端に固着され規制ピン71cと直交する外周方向に延びる舌片状の操作レバー部71d、軸部の前端側が先細のテーパ状に成形された遊技盤係合部71eなどからなり、所定線径の鋼棒を旋削または転造して遊技盤係合部71eを形成し規制ピン71cおよび操作レバー部71dを固着したうえ、所要の表面処理を施して形成される。
【0065】
裏セット盤40の右枠杆47には、遊技盤側の受け金具72の配設高さと整合する高さ位置に係合軸取付部48が形成されている。係合軸取付部48では、右枠杆47の外側の側面が凹設されて係合軸71の収容スペースが設けられ、その前方にスライドガイド48a、後方にスライド規制片48dが一体成型されている。
【0066】
スライドガイド48aには、軸部71bの外形と同一若しくはわずかに小さめの内径を有する支軸部48bが前後に貫通して形成され、係合軸71をスライドガイド48aの後方から嵌脱自在に受容するとともに、受容した係合軸71を軸部71bの延びるスラスト方向(前後方向)にスライド可能、ラジアル方向に回動可能に支持する。支軸部48bの外側の支持壁面は、規制ピン71cのピン径よりも幾分大きめの溝幅で切り離されて前後に延びるスリット溝48cが形成されており、支軸部48bに受容した係合軸の規制ピン71cが、このスリット溝48cを通って前後に移動可能になっている。
【0067】
スライドガイド48aの前後方向の寸法は、図14の(a)図および(b)図からも明らかなように、係合軸71における規制ピン71c〜操作レバー部71dの間隔と略同一に設定されており、スリット溝48cを通して規制ピン71cを前方に移動させると、操作レバー部71dがスライドガイド48aの後端面に当接したときに、規制ピン71cがスリット溝48cを抜けてスライドガイド48aの前方に位置し、その位置で操作レバー部71dを回動させると規制ピン71cがスライドガイド48aの前端面に沿って回動するようになっている。
【0068】
換言すれば、規制ピン71cがスライドガイド48aの前端面と係合状態にあるときには、係合軸71はラジアル方向の回動のみが許容されて前後方向への移動および軸直交方向への移動が規制され、例えば前方から押圧力を受けても係合軸71がスライドガイド48a内に引っ込むようなことがない。
【0069】
また、スライド規制片48dは、規制ピン71cがスライドガイド48aの後方に位置した状態で回動され、規制ピン71cがスライドガイド48aの後端面と係合状態にあるときの、操作レバー部71dの後端位置に合わせて形成されており、操作レバー部71dが下垂された格納位置では、スライドガイド48aの後端面およびスライド規制片48dの前面が係合軸71の規制ピン71cと操作レバー部71dとを挟んで、係合軸71が前方に突出したり後方に脱落しないようになっている。
【0070】
一方、遊技盤側30の受け金具72は、化粧板31の裏面にねじ止め可能なネジ挿通孔を有する固定辺部72a、後方に延びる支持脚部72b、支持脚部72bと繋がって左右内側に延びるとともに端部が前方に曲折されて指掛け容易に形成されたフックプレート部72c、支持脚部72bに形成された開口部72d、開口部72dに上下の固定辺部72aおよび支持脚部72bを繋いで斜面状に形成された係合受け部72eなどからなり、例えば冷間圧延鋼板等をプレス成形および溶接加工して形成し、あるいはアルミ合金等をダイキャスト成型して形成される。
【0071】
化粧板31の裏面側には、後端角部が面取り加工されて斜面状の逃げ面38が形成されている。逃げ面38は、裏セット盤40側の係合軸71の高さ位置を基準として軸部71bの外径よりも大きな高さ幅を有し、係合姿勢において斜めに進入してくる係合軸71と当接することなく受容し得る切り込み深さで形成されている。逃げ面38の上下には平坦な取付面が形成され、ここに受け金具72の上下の固定辺部72aがネジ固定されて、受け金具72が化粧板31の背面右側端側に取り付けられる。
【0072】
なお、受け金具72における開口部72dの高さ幅は、逃げ面38の高さ幅と同様に係合軸71の軸部外径よりも大きく、先端先細のテーパ状に形成された遊技盤係合部71eを確実に受容して係合可能に形成されている。また、係合受け部72eの傾斜角は、この開口部72dに係合軸71を嵌入したときの遊技盤係合部71eの配設角度に合わせて形成されており、開口部72dに係合軸71を嵌入すると、遊技盤係合部71eの先端部が開口部72dの内側に突出し、遊技盤係合部71eのテーパ面が係合受け部72eと係合するようになっている。
【0073】
以上のように各部が構成される遊技盤開放保持機構70にあって、この遊技盤開放保持機構70を利用して遊技盤30を開放姿勢に係止保持させるには、まず図14〜図16の各(a)図に示すように、係合軸71の先端部がスライドガイド48aの支軸部48b内に格納されて操作レバー部71dがスライド規制片48dに当接した格納状態で、前枠20および遊技盤30の開放角度を調整し、化粧板31の前面側の角部を裏セット盤41の右枠杆47に当接させて、遊技盤30側の受け金具72と裏セット盤40側の係合軸71との位置合わせを行う。
【0074】
次いで、係合軸71の操作レバー部71dを回動操作して、図15の (a)図中に実線で示す角度位置から二点鎖線で示す角度位置、すなわち規制ピン71cがスライド溝48cの後方で同一線上に並ぶ角度位置に合わせ、操作レバー部71dを前方に押圧する。これにより規制ピン71cがスライド溝48cを通って前方に移動し、操作レバー部71dがスライドガイド48aの後端面に当接するまでスライド移動されると、規制ピン71cはスリット溝48cを抜けてスライドガイド48aの前方に配置される。またこのとき、係合軸71の前端部がスライドガイド48aの支軸部48bから前方に突出して逃げ面38の形成領域を通り、遊技盤係合部71eが開口部72dの内側に突出して係合受け部72eと係合する。
【0075】
そこで、係合軸71の操作レバー部71dを再び回動操作して、係合軸71をさらに時計回りに回動させ、図14〜図16の各(b)図に示すように、規制ピン71cが上方を向く角度姿勢に配置する。このときスライドガイドの前方では係止ピン71cがスライドガイド48aの前端面と係合しながら上動し、スライドガイドの後方では操作レバー部71dがスライドガイド48aの後端面と係合しながら回動する。そして規制ピン71cが上方を向く角度姿勢まで回動されると、係合軸71は前後方向への移動および軸直交方向への移動が規制され、前方または側方から押圧力を受けても突出姿勢が変移するようなことがない。
【0076】
また、パチンコ機は、固定保持用の外枠10が遊技施設の遊技島PI(図4を参照)に釘打ち固定される際に、設定基準で定められた所定の後傾角度(一般的には1度程度)になるように調整されて固定設置されており、開放された前枠20や裏セット盤40には、外枠方向に向けて緩い付勢力が作用している。
【0077】
このため、上記のように係合軸71を突出させて、係合軸71と受け金具72とを係合させると、遊技盤係合部71eが開口部72d内で係合受け部72eと係合した係合状態に保持され、遊技盤30が開放姿勢に係止保持される。この開放姿勢では、遊技盤30が前枠20の開放端側と裏セット盤40の開放端側との間を繋いで支持され、遊技盤30の後面側が斜め前方に開いた状態で配設される。また遊技盤30は左右両方の側縁が前枠側の遊技盤ヒンジ機構60と裏セット盤側の遊技盤開放保持機構70とに支持されて安定した開放姿勢に保持される。
【0078】
これにより、保守作業を行おうとする作業者は、前枠20や裏セット盤40の存在を気にするまでもなく、遊技盤30の後面側全域について容易に保守作業を行えるほか、当該パチンコ機PMの右側に隣接するパチンコ機の遊技者用の椅子に腰掛けて楽な作業姿勢で保守作業を行うことができる。
【0079】
なお、保守作業が終了して遊技盤30の開放保持を解除する際には、上述した開放保持操作と逆に、図14〜図16の各(b)図から各(a)図に向けた格納操作を行えばよい。すなわち、規制ピン71cが上方を向いた角度姿勢から操作レバー部71dを背面視における反時計回りに回動操作して、規制ピン71cがスライド溝48cの前方で同一線上に並ぶ角度位置に合わせ、操作レバー部71dを後方に押圧する。これにより規制ピン71cがスライド溝48cを通って後方に移動する。
【0080】
そして係合軸71の前端部がスライドガイド48aの支軸部48b内に収容され、規制ピン71cがスライド溝48cを抜けてスライドガイド48aの後端側まで移動したところで、係合軸71の操作レバー部71dを再び反時計回りに回動操作して係合軸71を回動させ、図14〜図16の各(a)図に示すように、操作レバー部71dがスライド規制片48dに当接する格納状態に配置する。この格納状態では、係止ピン71cがスライドガイド48aの後端面と係合し、操作レバー部71dがスライド規制片48dと係合して前後方向の移動が規制され、係合軸71が前方に突出したり後方に脱落したりすることがない。
【0081】
従って、以上説明したような遊技盤開放保持機構70によれば、遊技盤後面側の保守作業を容易にかつ安定した作業姿勢で行うことができ、作業性の良好な遊技機を提供することができる。
【0082】
次に、図17および図18を参照して第2実施例の遊技盤開放保持機構170について説明する。ここで、図17は上述した図16(b)に対応して遊技盤開放保持機構170により遊技盤30が開放姿勢に保持された状態を示す平面図、図18は図17中の矢印XVIII方向から見た遊技盤開放保持機構170の矢視図である。
【0083】
この遊技盤開放保持機構170は、相互に係合可能な裏セット盤40側の係合レバー171と遊技盤側30の受け金具172とを主体として構成され、前枠20、裏セット盤40および遊技盤30を開放させた遊技盤開放状態で、係合レバー171を受け金具172に係合させることにより、遊技盤30を開放姿勢に係止保持するように構成される。
【0084】
裏セット盤40側の係合レバー171は、開放姿勢における化粧板31と裏セット盤40との相対角度に合わせてに屈曲成形された帯板状のアーム部171a、アーム部の基端側に穿設されたネジ挿通孔、アーム部の先端側に切り欠き成形されたフック部171c、アーム部の上縁に曲げ成形されたつまみ部171mなどからなり、所定板厚のステンレス鋼板や冷間圧延鋼板等の板金材料を打ち抜きおよび曲げ成形して形成される。
【0085】
裏セット盤40の右枠杆47には、前述したと同様に右枠杆の外周面が凹設されて係合アームを収容可能なアーム取付部148が形成され、ここにネジ178を受容する円筒状のネジボス148bが一体成型されている。係合レバー171は、アーム部基端側のネジ挿通孔にネジ178を通してネジボス148bにネジ止めすることにより取着され、ネジ178の軸まわりに上下揺動可能に枢着される。また、裏セット盤40における右枠杆47の下方には、化粧板31の下端の高さ位置に合わせて、平板状の支持金具173が裏セット盤40の前面側に出没可能に組み付けられており、この支持金具173を裏セット盤40の前面側に突出させて配置し、遊技盤30を開放させたときに化粧板31の下端面を支持可能に構成されている。
【0086】
一方、受け金具172は、基盤となる固定プレート部172a、固定プレート部172aに穿設された上下のネジ挿通孔、固定プレート部172aの左端側の一部が係合レバー171の板厚に合わせてクランク状に曲げ起こされ、係合レバーのフック部171cと係脱可能なフック受け部172c等からなり、上記係合レバーと同様の板金材料を用いて同様の加工手段により形成される。受け金具172は、係合レバー171の配設高さ位置と整合する化粧板後面側の所定位置にネジ179によりネジ固定され、遊技盤開放状態において係合レバー171のフック部171cと、受け金具172のフック受け部172cとが係脱可能に配設される。
【0087】
このように構成される遊技盤開放保持機構170を利用して遊技盤30を開放姿勢に係止保持させるには、図18中に二点鎖線で示すようなフック部171cがアーム取付部148に収容された格納状態から、一旦アーム部171aを上方に起仰させて、フック部171cを水平位置よりも上方に待避させておく。また右枠杆下方の支持金具173を裏セット盤40の前面側に突出させて化粧板31の下端面を支持可能に配置しておく。そして、前枠20および遊技盤30の開放角度を調整して化粧板31の開放端側の下面を支持金具173に載置して荷重を支持させ、化粧板31の前面側の角部を裏セット盤41の右枠杆47に当接させて、受け金具172と係合レバー171との位置合わせを行う。
【0088】
次いで、係合レバー171のつまみ部171mを利用してアーム部171を倒伏方向に揺動させ、フック部171cを受け金具のフック受け部172cに係合させる。フック部171cとフック受け部172cとが係合されると、フック部171cの溝面とフック受け部172cの溝係合面(化粧板31に直交する立設辺の左右面)との係合により、前枠20が開閉する方向への揺動が規制され、フック溝を挟む前後のアーム部171aとフック受け部172cおよび固定プレート部172aとの面係合により、遊技盤30が開閉する方向への揺動が規制される。
【0089】
このため、係合レバー171と受け金具172とを係合させると、遊技盤30と裏セット盤40とが係合連結され、遊技盤30が図4に示したと同様の開放姿勢に係止保持される。開放姿勢では、遊技盤30が前枠20と裏セット盤40との間を繋いで三角形の連結構造を形成し、遊技盤30の後面側が斜め前方に開いた状態で配設される。また遊技盤30は左側縁側が遊技盤ヒンジ機構60に支持され、右側縁が支持金具173に支持されて安定した開放姿勢に保持される。
【0090】
これにより、保守作業を行おうとする作業者は、前枠20や裏セット盤40の存在を気にすることなく、遊技盤30の後面側全域について容易に保守作業を行うことができ、またパチンコ機PMの右側に隣接するパチンコ機の遊技者用の椅子に腰掛けて楽な作業姿勢で保守作業を行うことができる。一方、保守作業が終了して遊技盤30の開放保持を解除する際には、上記した開放保持操作と逆の格納操作を行えばよい。なおこの格納操作は当業者であれば容易に理解し得るためここでは説明を省略する。
【0091】
従って、以上説明したような遊技盤開放保持機構170においても、前述した遊技盤開放保持機構70と同様に遊技盤後面側の保守作業を容易にかつ安定した作業姿勢で行うことができ、作業性の良好な遊技機を提供することができる。また本構成の遊技盤開放保持機構170によれば、極めて簡明かつ低コストの構成でありながら遊技盤30と裏セット盤40との連結保持力が強く、作業者が保守作業中に誤って前枠20に接触し前枠20を開放方向に揺動させるような力が作用した場合であっても、係合状態を維持して遊技盤30を開放姿勢に保持させることができる。
【0092】
次に、第3実施例の遊技盤開放保持機構270について、図19を参照して説明する。図19は遊技盤開放保持機構270により遊技盤30が開放姿勢に保持された状態を示す図面であり、図14(b)と同様に図12中の矢印XIV方向から見た矢視図である。
【0093】
遊技盤開放保持機構270は、前枠20、裏セット盤40および遊技盤30を開放させた遊技盤開放状態で、遊技盤30および裏セット盤40と相互に係脱可能な係止スプリング271を主体として構成され、係止スプリング271の両端のフック部を遊技盤30と裏セット盤40との間に掛け渡して係合させることにより、遊技盤30を開放姿勢で係止保持可能するように構成される。
【0094】
係止スプリング271は、つるまき型の引っ張りコイルバネであり、コイル部271aの両端にフック部271b,271cを有している。裏セット盤40の右枠杆47には外周面側が凹設されてスプリング収容部248が設けられ、ここに一方のフック部271bを鉛直面内に揺動可能に係止するバネ係止部248bが形成されている。スプリング収容部248の下部には、図示省略するバネ収容掛止部が形成されており、常には、係止スプリング271の他方のフック部271cを掛止して係止スプリング271を縦向きの収容姿勢で収容保持可能になっている。
【0095】
一方、遊技盤30側では、化粧板31の裏面に受け金具272が図示省略するネジ等により固定され、この受け金具272に上記他方のフック部271cを係脱可能に掛止するバネ掛止部272cが切り起こし成形されている。また化粧板31には、前述した逃げ面38と同様に、後端角部が面取り加工されて斜面状の逃げ面38′が形成されており、係止スプリングのコイル部271aが引っかかることなく張り渡されるようになっている。
【0096】
このような遊技盤開放保持機構270では、遊技盤30を開放姿勢に係止保持させるには、まず前枠20および遊技盤30の開放角度を調整して化粧板31の前面角部を裏セット盤41の右枠杆47に当接させて受け金具172の位置合わせを行い、バネ収容掛止部に掛止されたフック部271cを外して揺動させこのフック部271を遊技盤側のバネ掛止部272cに掛止させる。
【0097】
これにより、遊技盤30と裏セット盤40とが係止スプリング271を介して係合連結され、遊技盤30が図4に示したと同様の開放姿勢に係止保持される。開放姿勢では、遊技盤30が前枠20と裏セット盤40との間を繋いで三角形の連結構造を形成し、遊技盤30の後面側が斜め前方に開いた状態で配設される。このため、保守作業を行おうとする作業者は、前枠20や裏セット盤40の存在を気にすることなく、遊技盤30の後面側全域について容易に保守作業を行うことができ、またパチンコ機PMの右側に隣接するパチンコ機の遊技者用の椅子に腰掛けて楽な作業姿勢で保守作業を行うことができる。一方、保守作業が終了して遊技盤30の開放保持を解除する際には、上記した開放保持操作と逆の格納操作を行えばよい。
【0098】
従って、以上説明したような遊技盤開放保持機構270においても、前述した遊技盤開放保持機構70,170と同様に遊技盤後面側の保守作業を容易にかつ安定した作業姿勢で行うことができ、作業性の良好な遊技機を提供することができる。また本構成の遊技盤開放保持機構270によれば、遊技盤30と裏セット盤40とが弾性的に係合連結されるため、例えば作業者が保守作業中に誤って前枠20にぶつかったような場合であっても、受けた衝撃力をコイル部271aで吸収し、遊技盤開放保持機構270やその周辺部材に損傷を生じさせることなく係合状態を維持して遊技盤30を開放姿勢に保持させることができる。
【0099】
なお、遊技盤開放保持機構270では、前述した遊技盤開放保持機構170において例示した支持金具173(図11を参照)を裏セット盤40の前面下部に設け、遊技盤30を開放させたときに化粧板31の下端面を支持させるように構成することも好ましい実施形態である。
【0100】
また、図12には、さらに異なる遊技盤開放保持機構の構成例を二点鎖線で示している。この遊技盤開放保持機構は係合金具49を主体として構成される。係合金具49は、化粧板31の下面を支持する平板状の支持アーム部49aと、支持アーム部の側縁が上方に曲げ起こされて化粧板31の後面を当接支持する後面支持壁部49bとを有し、化粧板31の下端の高さ位置に合わせて裏セット盤40の前面側に揺動開閉可能に組み付けられている。係合金具49の揺動角度は、この係合金具が裏セット盤の前面側に収容される収容角度位置から、支持アーム部49aに化粧板31の下面を支持させ後面支持壁49bに化粧板31の後面を当接させた係合角度位置の範囲で揺動可能(出没変移可能)に支持されている。
【0101】
このような遊技盤開放保持機構では、遊技盤30を開放保持させる際に、まず係合金具49を収容角度位置から係合角度位置に揺動させて化粧板31の下端面を支持可能に配置しておく。そして、前枠20および遊技盤30の開放角度を調整して化粧板31の開放端側の下面を支持アーム部49aに載置して荷重を支持させ、化粧板31の前面角部を裏セット盤41の右枠杆47に、化粧板31の後面を後面支持壁部49bに当接させて、化粧板31の開放端側を支持させる。
【0102】
前述したように、遊技盤30および前枠20は、外枠固定時の後傾姿勢の設定により、開放状態にあっては外枠10の方向に付勢されており、また係合金具49は係合角度位置よりも開かないようになっている。このため、上記のように係合金具49に支持された化粧板31は、化粧板31の前端角部が裏セット盤40の前面に当接し、化粧板31の後面が後面支持壁部49bに当接支持されてこれらの当接部に挟持されるように配設され、遊技盤30が開放姿勢に保持される。
【0103】
なお、支持アーム部49aに上方に突出する突起部を設け、化粧板31の下面にこの突起部と係脱可能な突起受容部を設けて、支持アーム部49aに化粧板31の下面を支持させたときに、突起部と突起受容部とが係合して開放姿勢を保持するように構成することも好ましい。このような構成によれば、遊技盤開放姿勢での安定度を向上させ、前枠20や遊技盤30を揺動させるような力に対して抗力を高めた構成とすることができる。
【0104】
さて、以上では、遊技盤30を開放姿勢に保持させる遊技盤開放保持機構について各種実施例をあげて説明してきたが、本パチンコ機PMには遊技盤30の開放姿勢を安定させて遊技盤後面側の保守作業をさらに容易化するため、裏セット盤開放保持機構80が設けられている。
【0105】
裏セット盤開放保持機構80は、裏セット盤ヒンジ機構60が設けられた側縁と反対側、すなわち遊技盤開放保持機構が設けられた正面右側の外枠10および裏セット盤40に設けられており、上下方向にかみ合い係合可能な外枠10側の係止部材81と、裏セット盤40の球貯留タンク41に取り付けられた被係止部材82とを主体として構成される。以下、図20および図21を参照してこの裏セット盤開放保持機構80について説明する。なお図20は裏セット盤開放保持機構80を斜め後方から見た斜視図、図21は裏セット盤開放保持機構の係合過程を示す側面図である。
【0106】
係止部材81は、右枠板13の受容切り欠き部13cに打ち込まれるネジ部、円盤状のフランジ部81b、およびネジ部とフランジ部81bとの間に形成された係合軸部81cを有し、全体として平頭ないしトラス頭の木ネジ状をなし、金属線材を旋削ないし転造して形成される。係止部材81が取り付けられる受容切り欠き部13cの所定位置には、ネジ部81aを導入するための下穴が予め穿設されている。
【0107】
係止部材81は、フランジ部81bをチャックして回動させる自動打ち込み機により上記下穴にねじ込まれ、フランジ部81bの座面と受容切り欠き部13cの表面との間に係合軸部81cを視認可能な一定間隔(例えば被係止部材82の板厚の2〜3倍程度の間隔)をおいた打ち込み高さに固定される。なお、フランジ部81bに六角穴や十字スリ割り等の工具係合部を設けて手動で打ち込むように構成してもよい。
【0108】
被係止部材82は、ネジ挿通孔が穿設された平板状のベース部82a、ベース部82aの右側縁の一部が折り曲げられて後方に突出するフックプレート部82b、フックプレート部82bに下方に開いて形成された係止溝82c、フックプレート部82bの後端部と係止溝82cとの間に下向き斜面状に形成されたガイド縁面82d、ベース部82aの上部が球貯留タンク41の壁面形状に合わせてコの字状に折り返されベース部と平行に延びる挟持辺部82f、挟持辺部82fの下部が球貯留タンク41の底面に合わせて折り曲げられタンク後壁面の補強機能とタンク内に貯留された遊技球のアース機能とを兼ね備えたアース辺部82gなどからなり、例えば板厚1.5mm程度のステンレス鋼板を打ち抜きおよび曲げ成形して形成される。なお、被係止部材82は詳細図示省略するアース線で所要のアース端子に接続されている。
【0109】
球貯留タンク41における後壁面の所定位置には、ベース部82aに穿設された左右のネジ挿通孔と整合する円筒状のネジボス41aが一体成型されている。被係止部材82は、ベース部82aと挟持辺部82fとで球貯留タンク41の後壁面および左右のネジボス41aを挟持するように嵌着し、アース辺部82gをタンク底面に密接させて、左右のネジ挿通孔からネジボス41aにネジ89を螺合締結することで球貯留タンク41の後壁面に固定される。
【0110】
なお、係合軸部81cと係止溝82cとの関係では、係止溝82cの溝幅が係合軸部81cの軸径と同一若しくはわずかに大きめに設定され、係止溝82cの上端位置および係合軸部81cの高さ位置は、係止溝82cの上端部が係合軸部81cと係合したときに、この裏セット盤開放保持機構80と裏セット盤ヒンジ機構60とによって、裏セット盤40が左右水平に支持されるように設定されている。
【0111】
右枠板13に形成された切り欠き部13cは、被係止部材82のフックプレート部82bが進入する高さ位置に合わせて部分的に切り欠かかれ、フランジ部81bが外枠の内側に突出しないようになっている。また、フックプレート部82bは、図4に示すようにタンク部材41の後壁面を右枠板13の前面に当接させたときの、外枠10に対するタンク後壁面の相対傾斜角に合わせて先端側が屈曲成形されており、裏セット盤40を開放してフックプレート部82bを外枠10の内方に進入させたときに、フックプレート先端部が切り欠き部13cと平行に(係合軸部81cと直角に)進入するように構成されている。
【0112】
このため、裏セット盤40を外枠方向に揺動させると、フックプレート先端部が切り欠き部13cの内壁面に沿って、切り欠き部13cとフランジ部81bとの間に進入し、図7(a)に示すようにフックプレート部の下向きのガイド縁面82dが係合軸部81cの外周面に当接する。そこで、裏セット盤40を外枠方向に押圧すると、ガイド縁面82dが係合軸部81cに乗り上げるように係合して滑り、裏セット盤40の右枠杆側をわずかに上動させながら外枠内方に移動する。そして、ガイド縁面82dの端部が係合軸部81cの上端を越えると、今度は係止溝82cの溝面が係合軸部81cと係合し、裏セット盤40が引き込まれるように揺動して係合軸部81cと係止溝82cの上端部とがかみ合い係合する。
【0113】
こうして係止部材81と被係止部材82とが上下にかみ合い係合すると、係合軸部81cと係止溝82cとの係合によって裏セット盤40が前後方向に係止され、またフックプレート部82bがフランジ部81bと切り欠き部13cとの間に挟持されて左右方向に係止される。これにより、裏セット盤40は前後および左右の両方向に移動が規制されて裏セット盤自身の揺動が規制される他、裏セット盤開放保持機構80、裏セット盤ヒンジ機構60、および前枠ヒンジ機構3の三つの連結支点により前枠20の揺動も併せて規制され、裏セット盤40および前枠20がともに図4に示した開放姿勢に係止保持される。このため、前述した遊技盤30の後面側の保守作業を、前枠20、遊技盤30、裏セット盤40が揺動しない安定姿勢で行うことができる。
【0114】
なお、裏セット盤40を閉鎖するときには、裏セット盤40の右側部分を軽く持ち上げて被係止部材82を上動させ、係止溝82cと係合軸部81cとのかみ合い係合を解除させ、裏セット盤40を手前に引き出せばよい。このように、裏セット盤開放保持機構80では、裏セット盤40を外枠10方向に押圧することで裏セット盤40を半自動的に開放保持させることができ、また、開放姿勢の裏セット盤40を軽く持ち上げて前方に引き出すことで開放保持状態を解除することができる。従って簡単な操作で裏セット盤40を開放保持させることができ、前枠20、遊技盤30、裏セット盤40が揺動しない安定した開放姿勢で遊技盤の後面の保守作業や着脱作業を行うことができる。
【0115】
なお以上では、上下方向にかみ合い係合可能な外枠側の係止部材と裏セット盤側の被係止部材の構成例として、外枠10側の係止部材81に係合軸部81cを設け、裏セット盤40側の被係止部材82に係止溝82cを設けて、係止溝82cが移動して係合軸部81cにかみ合い係合する形態を例示したが、これらの軸部と溝部の配設位置関係を逆に構成してもよい。また、上下のかみ合い形態は上下逆方向であってもよく、例えばヒンジ金具の弾性や裏セット盤の撓みを利用して被係止部材が係止部材の下側に沈み込んで係合するような形態であってもよい。
【0116】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、固定保持用の外枠に前枠ヒンジ機構を介して前方に横開き開閉可能に組み付けられた前枠と、前枠に設けられた収容枠に前枠の後方から収容保持される遊技盤と、前枠ヒンジ機構と同じ一側縁側に設けられた裏セット盤ヒンジ機構を介して前枠に後方に横開き開閉可能に組み付けられる裏セット盤とを備えた遊技機において、遊技盤が前枠および遊技盤における裏セット盤ヒンジ機構等と反対側の他側縁側に設けられた遊技盤ヒンジ機構により、収容枠の後方に横開き開閉および着脱が可能に収容されるとともに、遊技盤および裏セット盤には、前枠および裏セット盤が開放されてさらに遊技盤が前枠の後方に開放された遊技盤開放状態において相互に係脱可能な係合手段を備え、遊技盤開放状態で係合手段を係合させることにより、遊技盤が前枠の後方に開放された開放姿勢に保持されるように遊技盤の支持機構が構成される。
【0117】
このため、前枠を外枠前方に開放し裏セット盤を前枠後方に開放した状態では、遊技盤ヒンジ機構が、開放された前枠の前端側に位置して視認および係脱操作容易に配設される。このため、遊技盤を収容枠に収容させる装着作業では、収容枠側ヒンジ金具と遊技盤側ヒンジ金具とを容易に位置合わせして係合させることができ、ヒンジ係合後は遊技盤の後面を前方に押圧して揺動閉止させることで遊技盤を簡単に収容枠に収容させることができる。
【0118】
また、本構成の支持機構では、遊技盤および裏セット盤に相互に係脱可能な係合手段が備えられ、この係合手段を係合させることで遊技盤が前枠の後方に開放された開放姿勢に保持される。そしてこの遊技盤開放姿勢では、遊技盤が前枠の開放端側と裏セット盤の開放端側との間を繋いで支持され、遊技盤の後面側が前方に開いた状態で配設される。このため、遊技盤の後面側全域について容易に保守作業を行うことができ、さらに、隣接する遊技機の遊技者用の椅子を利用して楽な作業姿勢で保守作業を行うことができる。従って、本発明によれば、遊技盤着脱時の作業性や遊技盤後面側の保守作業の作業性等を改善した遊技盤の支持機構を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した遊技機の一例として示すパチンコ機の正面図である。
【図2】上記パチンコ機の背面図である。
【図3】外枠を取り外し裏セット盤を開放した状態におけるパチンコ機の背面図である。
【図4】遊技盤開放保持機構により裏セット盤を開放保持した状態のパチンコ機の平面図である。
【図5】裏セット盤を開放した状態における裏セット盤ヒンジ機構の背面図である。
【図6】収容枠から遊技盤を取り外した状態で示す遊技盤ヒンジ機構の斜視図である。
【図7】収容枠に遊技盤を収容させた状態の遊技盤ヒンジ機構の背面図である。
【図8】上方のヒンジ機構におけるヒンジピンとヒンジ溝との係合状態を主として示す側断面図である。
【図9】収容枠側ヒンジ金具に遊技盤側ヒンジ金具を係脱させるときの作用を主として示す平面図である。
【図10】開放補助部材の取付部近傍の斜視図である。
【図11】遊技盤を開閉する際の開放補助部材の作用を示す平断面図である。
【図12】第1実施例の遊技盤開放保持機構により遊技盤が開放保持された状態を示す平面図である。
【図13】第1実施例の遊技盤開放保持機構の主要部を示す分解斜視図である。
【図14】図12中の矢印XIV方向から見た矢視図である。
【図15】図12中の矢印XV方向から見た矢視図である。
【図16】第1実施例の遊技盤開放保持機構の作用を示す平面図(部分断面図)である。
【図17】第2実施例の遊技盤開放保持機構により遊技盤が開放保持された状態を示す平面図である。
【図18】図17中の矢印XVIII方向から見た矢視図である。
【図19】第3実施例の遊技盤開放保持機構により遊技盤が開放保持された状態を示す図面(図12中の矢印XIV方向から見た矢視図)である。
【図20】裏セット盤開放保持機構を斜め後方から見た斜視図である。
【図21】裏セット盤開放保持機構の係合過程を示す側面図である。
【符号の説明】
PA 遊技領域
PI 遊技島
PM パチンコ機
3(3U,3L) 前枠ヒンジ機構
4 施錠装置
5 ガラス扉
6 上球皿
7 下球皿
8 発射ハンドル
9 遊技球発射装置
10 外枠
11 上枠板
12 左枠板
13 右枠板(13c 受容切り欠き部)
14 下枠板
20 前枠
21 収容枠
(21a 固定支持部、21b 第1側辺受容部、21e切り欠き部)
23,23′ 閉鎖クランプ
(23a クランプレバー、23b 支軸、23c コイルバネ、
23d 袋ナット)
25 ロックレバー
30 遊技盤
31 化粧板
32 金具収容部(32a 固定収容部、32b プレート収容部)
34 入賞具
35 画像表示装置
37 アウト口
38,38′ 逃げ面
40 裏セット盤
41 球貯留タンク(41aネジボス)
42 タンクレール
44 球払出装置
45 球払出通路
46 遊技済み球排出通路
47 右枠杆
48 係合軸取付部
(48a スライドガイド、48b 支軸部、48c スリット溝、
48d スライド規制片)
49 係合金具(49a 支持アーム部、49b 後面支持壁部)
50 (50U,50L) 遊技盤ヒンジ機構
51 収容枠側ヒンジ金具
(51a 固定フランジ部、51b ヒンジプレート部、51c ヒンジピン、51d 位置決めピン孔)
52 遊技盤側ヒンジ金具
(52a 固定フランジ部、52b ヒンジプレート部、52c ヒンジ溝、52r 逃げ面)
53b ネジボス
53d 位置決め突起
55 開放補助部材
(55a 固定部、55b 第1側辺部、55c アーチ部、
55d 第2側辺部、55e 付勢片部)
57 サラ小ネジ
58 ネジ
59 ネジ
60(60U,60L) 裏セット盤ヒンジ機構
61 前枠側ヒンジ金具
(61a 固定フランジ部、61b ヒンジプレート部、61c ヒンジピン、61d 位置決めピン孔)
62 裏セット盤側ヒンジ金具
(62a 固定フランジ部、62b ヒンジプレート部)
63d 位置決め突起
64a 位置決めリブ
64b ネジボス
68 サラ小ネジ
70 遊技盤開放保持機構(第1実施例)
71 係合軸
(71b 軸部、71c 規制ピン、71d 操作レバー部、
71e 遊技盤係合部)
72 受け金具
(72a 固定辺部、72b 支持脚部、72c フックプレート部、
72d 開口部、72e 係合受け部)
80 裏セット盤開放保持機構
81 係止部材
(81b フランジ部、81c 係合軸部)
82 被係止部材
(82a ベース部、82b フックプレート部、82c 係止溝、
82d ガイド縁面、82f 挟持辺部、82g アース辺部)
89 ネジ
148 アーム取付部(148b ネジボス)
170 裏セット盤開放保持機構(第2実施例)
171 係合レバー
(171a アーム部、171c フック部、171m つまみ部)
172 受け金具
(172a 固定プレート部、172c フック受け部)
173 支持金具
178 ネジ
179 ネジ
248 スプリング収容部(248b バネ係止部)
270 裏セット盤開放保持機構(第3実施例)
271 係止スプリング
(271a コイル部、271b フック部、271c フック部)
272 受け金具(272c バネ掛止部)

Claims (1)

  1. 固定保持用の外枠と、前記外枠に互いの一側縁側に設けられた前枠ヒンジ機構を介して前方に横開き開閉可能に組み付けられた開閉搭載用の前枠と、前面に遊技領域を有し前記前枠に設けられた収容枠に前記前枠の後方から収容保持される遊技盤と、前記前枠ヒンジ機構と同じ前記一側縁側に設けられた裏セット盤ヒンジ機構を介して前記前枠に後方に横開き開閉可能に組み付けられる裏セット盤とを備えた遊技機において、
    前記遊技盤は、前記前枠および前記遊技盤における前記一側縁側と反対側の他側縁側に設けられた遊技盤ヒンジ機構により、前記収容枠の後方に横開き開閉および着脱が可能に収容され、
    前記遊技盤および前記裏セット盤には、前記前枠が前記外枠の前方に開放され前記裏セット盤が前記前枠の後方に開放されさらに前記遊技盤が前記前枠の後方に開放された遊技盤開放状態において相互に係脱可能な係合手段を備え、
    前記遊技盤開放状態で前記係合手段を係合させることにより、前記遊技盤が前記前枠の後方に開放された開放姿勢に保持されるように構成したことを特徴とする遊技盤の支持機構。
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