JP2014092702A - 音響出力装置 - Google Patents

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【課題】同一空間で異なるマスキング音が同時に出力された場合の耳障り感等を低減可能な音響出力装置を提供すること。
【解決手段】音響出力装置は、通常時には、自装置が搭載される機器の動作音をマスキング可能なマスキング音を再生する音響再生手段45と、音響再生手段45により再生されたマスキング音を放射する音響出力手段46と、他の機器に搭載された他の音響出力装置が放射するマスキング音の情報を受信する通信手段42と、を備え、音響再生手段45は、通信手段42が情報を受信した場合には、該受信情報に基づきマスキング音を再生する。
【選択図】図3

Description

本発明は、自身が搭載される機器の動作音(騒音)をマスキング可能な音(マスカ、マスキング音等と呼ばれる)を出力する音響出力装置に関する。
従来、MFP(Multifunction Peripheral)から発生する動作音対策としては、動作音を低減する所謂「静音化技術」が採用されてきた。静音化技術により、動作音の音圧レベルは低減できたが、機器の周囲にいる人が動作音から受ける「耳障り感」や「不快感」という問題は解決し切れていない。
静音化技術とは別に、動作音が周囲の人に与える耳障り感等を低減する技術として、サウンドマスキング技術がある。サウンドマスキングとは、耳に一定の大きさの音が流れているときに、他の音が聞き取りにくくなる現象(サウンドマスキング効果)であり、主に周波数マスキングと時間マスキングとがある。サウンドマスキング技術によれば、主に周波数帯が騒音と似通ったマスキング音が該騒音に重畳される。これによって、騒音を聞こえにくくし、耳障り感等を低減することができる。
従来、サウンドマスキング技術を応用した音響出力装置として、下記特許文献1に記載された騒音マスキング装置がある。この騒音マスキング装置は、MFPの動作音に対するマスキング音を発生する発音体と、発音体を制御し、動作音の主成分周波数を含む範囲の周波数のマスキング音を発生させるマスキング音制御手段とを備える。マスキング音制御手段は、動作音の主成分周波数の臨界帯域周波数の下限周波数から上限周波数の範囲の周波数のマスキング音を発生させる。
特開平9−193506号公報
ところで、複数台のMFPが同一空間(例えばオフィス空間)に設置される場合がある。また、これらMFPのそれぞれに音響出力装置が搭載されることも想定される。この場合、複数の音響出力装置から異なるマスキング音が個別的に空間に放射されうる。各MFPの動作音は、対応するマスキング音によってマスキングされる。しかしながら、異なる複数のマスキング音が空間内に同時に放射されると、各マスキング音自体が耳障り感を与えるという問題があった。なお、この種の問題については、MFPに限らず、同一空間に設置可能な機器であれば同様に抱えることになる。
上記問題点に鑑み、本発明は、同一空間で異なるマスキング音が同時に出力された場合の耳障り感等を低減可能な音響出力装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一形態に係る音響出力装置は、通常時には、自装置が搭載される機器の動作音をマスキング可能なマスキング音を再生する音響再生手段と、音響再生手段により再生されたマスキング音を放射する音響出力手段と、他の機器に搭載された他の音響出力装置が放射するマスキング音の情報を受信する通信手段と、を備え、音響再生手段は、通信手段が情報を受信した場合には、該受信情報に基づきマスキング音を再生する。
上記形態によれば、同一空間で異なるマスキング音が同時に出力された場合の耳障り感等を低減可能な音響出力装置を提供することが可能となる。
実施形態に係る音響出力装置を搭載した画像形成装置を複数台備えた画像形成システムを示す模式図である。 図1の各画像形成装置の内部構成を示すブロック図である。 図2の音響出力装置の詳細な構成を示す模式図である。 マスキングの基本概念を示す模式図である。 動作音に相関する時間変化を有するマスキング音の時間波形図である。 異なるマスキング音の周波数特性を示す図である。 印刷モード毎のマスキング音の時間波形図である。 スタンバイ時に、自装置で印刷ジョブが発生した時の音響出力装置の動作を示すフロー図である。 スタンバイ時に、他装置の印刷ジョブを受け取った時の音響出力装置の動作の第一部分を示すフロー図である。 スタンバイ時に、他装置の印刷ジョブを受け取った時の音響出力装置の動作の第二部分を示すフロー図である。 スタンバイ時に、他装置の印刷ジョブを受け取った時の音響出力装置の動作の第三部分を示すフロー図である。 変形例に係る音響出力装置の詳細な構成を示す模式図である。 距離情報の設定画面を示す模式図である。 変形例に係る音響出力装置の動作を示すフロー図である。
(実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係る音響出力装置について詳説する。
(画像形成システムの構成)
図1は、音響出力装置を備えた画像形成装置を複数台(図示は二台)備えた画像形成システムを示す模式図である。図1において、各画像形成装置は、比較的限られた空間(例えばオフィス空間)に設置される。各画像形成装置は、電子写真方式を採用したMFP(Multifunction Peripheral)等であり、タンデム方式等によりフルカラーの印刷物を作成する。また、二台の画像形成装置は、例えば、同一空間内に横並びで設置され、例えばネットワーク接続により相互にデータ通信可能に構成される。
(画像形成装置の構成)
図2は、図1に示す各画像形成装置の詳細な構成を示す模式図である。図2において、X軸、Y軸およびZ軸は、画像形成装置の左右方向、前後方向および上下方向とする。また、図2に示す構成の中には、参照番号の右側に添え字a,b,c,dが付加されるものがある。a,b,c,dは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)を意味する。例えば、感光体ドラム37aは、イエローの感光体ドラム37を意味する。また、添え字無しは、Y,M,C,Bkの各色を意味する。例えば、感光体ドラム37は、Y,M,C,Bk各色の感光体ドラムを意味する。
各画像形成装置は、少なくとも供給装置1と印刷部2とを備える。また、各画像形成装置は、ADF(Automatic Document Feeder)やフィニッシャーのような周辺機器をオプションで追加可能である。図2の例では、ADF5が追加されている。
供給装置1において、供給トレイ11に載置されたシート束から、最も上のシートSがピックアップローラ12により一枚ずつ取り出される。取り出された各シートSは、供給ローラ13および分離ローラ14によって搬送経路R1(点線参照)に順次送り出される。
印刷部2において、レジストローラ対21はレジストニップを形成している。レジストニップには、供給装置1によって搬送経路R1に送り出されたシートSが突き当てられる。シートSは、レジストニップで一旦停止する。レジストローラ対21は、後述の二次転写に合うタイミングで回転し始めて、一旦停止していたシートSを搬送経路R1の下流に送り出す。
また、印刷部2において、イメージングユニット22は、レジストローラ対21に対し搬送経路R1の直ぐ下流に設けられ、光走査装置31と、中間転写ベルト32と、駆動ローラ33と、従動ローラ34と、二次転写ローラ35と、各色の作像ユニット36と、を含んでいる。また、各色の作像ユニット36には、回転可能に構成された感光体ドラム37が備わる。
光走査装置31は、画像データが入力されると、色毎に光ビームγを生成して、対応色の感光体ドラム37の外周面に走査する。これにより、各外周面に、対応色の静電潜像が生成される。その後、各色用の現像器(図示せず)により静電潜像が現像され、対応色のトナー画像が生成される。
中間転写ベルト32は無端ベルトであって、ローラ33,34間に張り渡され、矢印αの方向に回転する。この中間転写ベルト32における同一エリアに、感光体ドラム37に担持された各トナー画像が順次転写され(一次転写)、各色のトナー画像が重なり合った合成トナー画像が形成される。合成トナー画像は、中間転写ベルト32の回転により、二次転写ローラ35に向けて搬送される。
二次転写ローラ35は、中間転写ベルト32と当接して二次転写ニップを形成する。二次転写ニップには、レジストローラ対21から送り出されたシートSが導入される。二次転写ローラ35には転写電圧が印加されており、二次転写ニップを通過するシートSに中間転写ベルト32上の合成トナー画像が二次転写される。二次転写ローラ35および中間転写ベルト32は、二次転写済のシートSを搬送経路R1の下流に送り出す。
定着器23には、加熱ローラおよび加圧ローラによって定着ニップが形成される。この定着ニップを二次転写ニップから送り出されたシートSが通過することで、定着器23は、シートS上に合成トナー画像を定着させる。その後、定着器23は、搬送経路R1の下流に設けられた排出ローラ対24にシートSを送り出す。
排出ローラ対24は、印刷が完了したシートSが定着器23から導入されると、該シートSを排出トレイ27に排出する。
(ADFの構成)
上記の通り、各画像形成装置にはADF5が設けられている。ADF5において、トレイ51は、原稿Dが載置可能に構成される。供給装置52は、トレイ51から原稿Dを1枚ずつ、搬送経路R2(一点鎖線を参照)に送り出す。
レジストローラ対53は、上記レジストローラ対21と同様の構成を有し、制御手段43によるタイミング制御下で回転して、供給装置52により搬送経路R2に送り出された原稿Dを下流(換言すると、読取位置β)に向けて送り出す。排出ローラ対54は、読取位置βを通過した原稿Dを、排紙トレイ55に排出する。
原稿読取手段56は、読取位置βの直下に固定され、読取位置βを通過する原稿Dを1ライン毎順次読み取る。具体的には、原稿読取手段56において、発光素子は読取位置βに光を出射する。原稿Dでの反射光は、複数のミラーを介して結像レンズに入射され、最後に撮像素子に結像される。撮像素子は、光電変換を行って、入射光から、原稿Dの1ライン分を表す画像データを順次的に生成し、印刷部2の制御手段43に出力する。
(音響出力装置について)
また、各画像形成装置には、図3に示す音響出力装置4が備わる。図3において、音響出力装置4は、記憶手段41と、通信手段42と、制御手段43に例えばソフトウェアとして実装される状態判別手段44及び音響再生手段45と、音響出力手段46と、を備えている。
記憶手段41は、例えばフラッシュメモリからなり、複数のマスキング音M(図示は3個のマスキング音M1〜M3)を表すデータを記憶する。複数のマスキング音Mはそれぞれ、各画像形成装置の動作モード毎に割り当てられており、該動作モードにおける一連の動作で発生する動作音(雑音)をマスキング可能な音である。各マスキング音Mは、具体的には、例えば環境音やピンクノイズの周波数を加工した加工音であって、動作音の周波数特性と似た周波数特性を有しており、ユーザにとって意味をなさない音である。マスキングの基本的な概念は周知ではあるが、以下、図4を参照しつつ、画像形成装置の動作音を用いてマスキングを詳細に説明する。
図4において、横軸は周波数[Hz]を表し、縦軸はスペクトルレベル[dBPa]を表す。スペクトルレベルは、音の周波数成分をスペクトル分布として表したときに、対応する周波数の音圧レベルである。曲線C1は、動作モードが連続印字モード(複数のシートS(図2参照)への印刷処理)の場合における動作音の周波数特性を示す。また、曲線C2は、所謂ホワイトノイズの周波数特性であり、周波数に関わらずほぼ一定のスペクトルレベルを有する。また、曲線Mfは、曲線C1で示される動作音に対するマスキング音Mの周波数特性である。
画像形成装置の動作音にホワイトノイズを重畳して人に聴かせた場合、動作音の耳障り感が聴者には残るのに対し、マスキング音Mを動作音に重畳した場合、耳障り感が大幅に軽減できる。マスキング効果は、マスキング音Mの音圧レベルを大きくすれば大きくなるが、マスキング音Mの音圧レベルを大きくすると、マスキング音M自体が耳障りなってしまう。それゆえ、出願人は実験を繰り返して、所定のマスキング音Mであれば、良好なマスキング効果が得られるという知見を得た。所定のマスキング音Mとは、画像形成装置の動作音の音圧レベルの時間変化に相関し、かつ該動作音の音圧レベルと略同等かそれよりも+1dB程度大きな音圧レベル(以下、通常音圧レベルと称する)を有する。以下、図5、図6を参照して、本実施形態で用いられるマスキング音Mの具体的な一例を説明する。
図5において、曲線C3は、連続印字モードにおける動作音の時間変化を示す。曲線C3において、時間区間T1の前は、画像形成装置のウォームアップ等が行われるだけであるため、動作音の音圧レベルは相対的に小さい。時間区間T1〜T4までの間、印刷処理のために、シートSの供給→印刷→シートSの排出という一連の動作を行うため、動作音の音圧レベルは大きくなる。また、突発音(シートSがレジストニップ等に突き当たる音等)がほぼ周期的に発生するため、動作音の音圧レベルは突発的に大きくなる。また、時間区間T4以降は、メイン駆動が終了しているため、動作音の音圧レベルは相対的に小さくなっている。
連続印字モードの動作音は、ユーザ側で使用される前に画像形成装置の製造者側での実験で取得され、このような動作音に基づき、上記のようなマスキング音Mが生成される。
図5には、マスキング音Mとの対比のために、時間区間T1〜T4で一定音圧レベルのマスキング音mも示されている。このマスキング音mでも動作音をマスキング可能ではあるが、動作音の音圧レベルが小さい時間帯(突発的な衝突音が無い場合)でも、マスキング音mは一定音圧レベルを有するため、各画像形成装置から発せられる音のパワーレベルが不必要に大きくなる場合がある。
それに対し、マスキング音Mは、時間区間T1〜T4の間、動作音の時間変化に合わせて音圧レベルが変化する時間特性を有する。より具体的には、シートSの衝突音が発生するタイミングに合わせて、マスキング音Mの音圧レベルは大きくなり、衝突音が発生しない場合には、小さくなっている。したがって、このようなマスキング音Mを動作音に重畳することにより、各画像形成装置から発せられる音のパワーレベルを相対的に抑えることが可能となる。
また、時間区間T1〜T4で発生する衝突音の周波数は互いに異なる場合がある。それゆえ、本実施形態のマスキング音Mの周波数特性は、図6(A)〜(D)に示すように、各衝突音の周波数に合うように相違していることが好ましい。
以上、連続印字モードに対応するマスキング音Mについて説明した。動作モードは、連続印字モード以外にも、1枚印字モードやADFモードがある。一枚印字モードは、一枚のシートSへの印刷を行う動作モードである。ADFモードでは、ADF5を動作させて原稿画像を読み取る動作モードである。これら各動作モードに対しても、上述と同様の要領で、マスキング音Mが生成される。
上記1枚印字モード、連続印字モードおよびADFモードのマスキング音M1〜M3は、図7(A)〜(C)の破線で示すような時間波形を有する。ここで、マスキング音M1は、1枚印字モードにおける動作音の音圧レベルの時間変化に相関し、かつ該動作音の音圧レベルと略同等かそれよりも+1dB程度大きな音圧レベルを有する。また、マスキング音M2およびM3は、連続印字モードやADFモードにおける動作音の音圧レベルの時間変化に相関し、かつそれぞれの動作音の音圧レベルと略同等かそれよりも+1dB程度大きな音圧レベルを有する。以下、この音圧レベルを、通常音圧レベルという。以上のようなマスキング音M1〜M3は、図3に示すように記憶手段41に格納される。なお、図7(A)〜(C)には、参考のため、1枚印字モード、連続印字モードおよびADFモードの動作音の時間波形も実線で示されている。
再度、図3を参照する。通信手段42は、自装置の制御手段43で生成された情報を、通信相手側の画像形成装置に送信する。また、通信手段42は、通信相手側からの情報を受信して、制御手段43に出力する。送受信される情報としては、印刷ジョブや各種制御情報がある。
制御手段43において、状態判別手段44は、印刷ジョブに基づき、動作モードを判別する。ここで、印刷ジョブは二通りある。一方は、画像形成装置が自身で実行すべき印刷ジョブである。もう一方は、同一空間に設置された他の画像形成装置で実行される印刷ジョブである。画像形成装置が自身で実行すべき印刷ジョブは、周知の通り、自装置に設けられた操作パネルや、自装置と通信可能に接続されたパーソナルコンピュータから制御手段43へと送られてくる。それに対し、他の画像形成装置で実行される印刷ジョブは、通信相手側の通信手段42から、自装置の通信手段42を介して制御手段43へと送られてくる。
状態判別手段44は、印刷ジョブから印刷枚数が1枚と判別すれば、今回の動作モードは1枚印字モードと判別する。2枚以上であれば、連続印字モードと判別される。また、ADF5から、読み取るべき原稿がセットされたことを示す信号が送られて来れば、今回の動作モードはADFモードと判別される。ここで、ADFモードは、1枚印字モードや連続印字モードの開始前に行われる場合もあれば、1枚印字モードや連続印字モードを行っている最中に並行して行われる場合もある。
音響再生手段45は、状態判別手段44から動作モードの判別結果を受け取り、受け取った判別結果に対応するマスキング音Mのデータを記憶手段41から読み出し再生して、音響出力手段46の典型例であるスピーカから出力させる。例えば、1枚印字モードであれば、マスキング音M1が再生され出力される。また、連続印字モードであれば、マスキング音M2が再生され出力される。ADFモードであれば、マスキング音M3が再生され出力される。ここで、連続印字モードやADFモードの場合、シートSの枚数や原稿Dの枚数に基づき再生時間は調整される。また、制御手段43は、印刷部2やADF5の動作タイミングを把握しているため、適切なタイミングで各マスキング音Mを出力することが可能である。
(画像形成システムの動作)
次に、図8を参照して、画像形成装置の通常時の動作について詳説する。まず、状態判別手段44は、自身が備わる画像形成装置で実行すべき印刷ジョブが送られてくると(S801)、受け取った印刷ジョブを、同一空間内の他の画像形成装置に向けて通信手段42を介して送信する(S802)。
次に、状態判別手段44は、S801で受け取った印刷ジョブから印刷モード(例えば、連続印字モード)を判別する(S803)。制御手段43は、印刷ジョブの開始タイミングになると(S804)、自装置の各部を制御して、S803で判別した印刷モードに基づく印刷動作を開始させると共に、制御情報の一つである再生開始通知を、周囲に配置された他の画像形成装置に向けて通信手段42を介して送信する(S805)。
状態判別手段44は、S803で判別された印刷モードを音響再生手段45にも渡す。音響再生手段45は、S803で判別した印刷モードに対応するデータを記憶手段41から読み出して、マスキング音Mを通常音圧レベルで再生する。音響出力手段46は、再生されたマスキング音Mを空間に放射する(S806)。
印刷動作が終了すると(S807)、音響再生手段45がマスキング音Mの再生を終了すると共に、制御手段43は、制御情報の一つである再生終了通知を、他の画像形成装置に向けて通信手段42を介して送信する(S808)。
次に、図9A〜図9Bを参照して、画像形成装置が、スタンバイ時に周囲の他の画像形成装置から印刷ジョブを受け取った時の動作について詳説する。
まず、状態判別手段44は、他の画像形成装置から印刷ジョブが送られてくると(S901)、受け取った印刷ジョブから印刷モードを判別する(S902)。
制御手段43において、音響再生手段45は、S902の後、他の画像形成装置から再生開始通知が送られてくることを待機しており、これを受信すると(S903でY)、S902で判別した印刷モードに対応するデータを記憶手段41から読み出して、マスキング音Mを再生する。ここで、マスキング音Mの音圧レベルは、通常音圧レベルよりも小さい値に設定されることが好ましい。本説明では、音圧レベルを0とする。つまり、無音である。相対的に低い音圧レベルでマスキング音Mを放射するのは、周囲の画像形成装置でも同じマスキング音Mが再生・放射されているからである。音響出力手段46は、音響再生手段45で再生されたマスキング音Mを空間に放射する(S904)。
次に、状態判別手段44は、自身が備わる画像形成装置で実行すべき印刷ジョブがあるか否かを判断する(S905)。肯定判断を行うと(S905でY)、状態判別手段44は、S906において、S905で受け取った印刷ジョブから印刷モードを判別する。制御手段43は、印刷ジョブの開始タイミングになると、自装置の各部を制御して、判別した印刷モードに基づく印刷動作を開始させる(S906)。なお、S905でNの場合については、後述する。
また、印刷開始と概ね同じタイミングで、音響再生手段45は、相対的に高い音圧レベル(例えば、通常音圧レベル)でマスキング音Mの再生を行う。音響出力手段46は、再生されたマスキング音Mを空間に放射する(S907)。
次に、音響再生手段45は、通信手段42を介して周囲の画像形成装置から再生終了通知を受け取ったか否かを判断する(S908)。S908でYであれば、音響再生手段45は、周囲の画像形成装置と同じマスキング音Mを再生中か否かを判断する(S909)。
S909でYであれば、音響再生手段45は、これまでと同じ音圧レベルでマスキング音Mの再生を継続する。音響出力手段46は、このマスキング音Mを空間に放射する(S910)。次に、音響再生手段45は、自装置での印刷が終了したか否かを判断する(S911)。否定判断であれば(S911でN)、処理はS910に戻る。それに対し、S911でYであれば、音響再生手段45は、マスキング音Mの再生を停止する。これに伴い、音響出力手段46は、マスキング音Mの放射を停止する(S912)。その後、図9A〜図9Cの処理は終了する。
再度、S905を参照する。このS905でNであれば、処理は、図9BのS913に進む。音響再生手段45は、通信手段42を介して周囲の画像形成装置から再生終了通知を受け取ったか否かを判断する(S913)。S913でYであれば、音響再生手段45は、マスキング音Mの再生を停止する。これに伴い、音響出力手段46は、マスキング音Mの放射を停止する(S914)。その後、図9A〜図9Cの処理は終了する。なお、S913でNであれば、処理は、図9AのS905に戻る。
再度、図9AのS908を参照する。S908でNであれば、処理は図9BのS915に進む。音響再生手段45は、自装置での印刷が終了したか否かを判断する(S915)。S915でNであれば、これまでと同じ音圧レベルでマスキング音Mの再生を継続され、空間に放射される(S916)。
それに対し、S915でYであれば、音響再生手段45は、相対的に低い音圧レベルでマスキング音Mの再生を行う。この音圧レベルは、例えば、S904と同じ音圧レベルである。音響出力手段46は、再生されたマスキング音Mを空間に放射する(S917)。その後、状態判別手段44は、自身が備わる画像形成装置で実行すべき印刷ジョブがあるか否かを判断する(S918)。S918でNであれば、S913と同様に、周囲の画像形成装置から再生終了通知があったか否かを判断する(S919)。S919でYであれば、マスキング音Mの再生および放射が停止される(S920)。その後、図9A〜図9Cの処理は終了する。また、S918でNであれば、処理はS917に戻る。
再度、S918を参照する。S918でYであれば、処理は、図9CのS921に進む。S921では、マスキング音Mの再生および放射が停止される(S921)。その後、図8のS804〜S808と同様の処理が行われる(S922〜S926)。その後、図9A〜図9Cの処理は終了する。
(音響出力装置の作用・効果)
上記画像形成システムにおいて、各画像形成装置が上記のような音響出力装置を備えていると、以下のような作用・効果を奏する。すなわち、音響出力装置は、同一空間内に設置された他の画像形成装置でマスキング音Mが再生中、音圧レベルの調整を行うものの、基本的には、他の画像形成装置と同じマスキング音Mを再生する。具体的には、他装置が印刷中で、自装置が印刷動作を未実行の場合、この音響出力装置は、他と同じマスキング音を低い音圧レベルで再生および放射する。他装置および自装置が印刷中の間、この音響出力装置は、他と同じマスキング音を通常音圧レベルで再生および放射する。このように、音響出力装置は、他の装置の印刷ジョブに基づき、同じマスキング音を音圧レベル調整したうえで放射する。つまり、複数の画像形成装置が印刷中の間は、個々の動作モードに応じたマスキング音Mが同一空間に放射されるのではなく、同じマスキング音Mが放射される。よって、同一空間で異なるマスキング音Mが同時に出力された場合の耳障り感等を低減可能となる。
(変形例)
次に、図10〜図12を参照して、変形例に係る音響出力装置4aについて説明する。図10において、音響出力装置4aは、図3の音響出力装置4と比較すると、距離情報Kおよび近距離用マスキング音Mnを記憶手段41にさらに記憶する点で相違する。両音響出力装置4,4aの間に相違点は無い。それゆえ、図10において、図3の構成に相当するものには同一の参照符号を付け、それぞれの説明を省略する。
まず、距離情報Kは、自装置から周囲の他の画像形成装置までの距離を示す情報である。本実施形態では、他の画像形成装置までの距離は、近距離、中距離および遠距離を三段階で示される。本実施形態では、例示的に、近距離は0〜2mまでの範囲内に設置される場合に、中距離は2〜10mまでの範囲内に設置される場合に、遠距離は10m超に設置される場合に適用される。
この距離情報Kの設定には、例えば、画像形成装置に備わる操作パネルが用いられる。具体的には、ユーザ等の操作に応答して、操作パネルは、図11に示すような設定画面を表示する。ユーザ等は、表示画面上で、対象となる画像形成装置の距離情報Kを選択する。制御手段43は、対象となる画像形成装置および距離情報Kを操作パネルから受け取り、記憶手段41に格納する。
近距離用マスキング音Mnは、上記実施形態で説明したマスキング音Mと比較して目立たない音に基づき生成されたマスキング音である。この種のマスキング音Mnとしては、例えば、画像形成装置と同一空間に設置された空調機器の動作音に基づき生成される。
(変形例に係る音響出力装置の動作)
次に、図12を参照して、スタンバイ状態中に他の画像形成装置から印刷ジョブが送られてきた場合の音響出力装置4aの動作について説明する。図12において、状態判別手段44は、図9AのS901およびS902と同様に動作して、他の画像形成装置から送られてきた印刷ジョブの印刷モードを判別する(S1201,S1202)。
音響再生手段45は、印刷モードを受け取ると、記憶手段41に格納された距離情報Kを参照して、他の画像形成装置までの距離を特定する(S1203)。
近距離であれば、音響出力装置4aからは、近距離用マスキング音Mnが再生および放射される(S1204)。この場合、自装置のすぐそばで、他の画像形成装置からマスキング音Mが通常音圧レベルで再生されている。この状況下では、音響出力装置4aは、目立たない近距離用マスキング音Mnを放射することで、周囲の人に耳障り感を与えないようにしている。なお、この時の動作は、上記実施形態や周知技術から明らかであるため、その説明を省略する。
中距離であれば、音響出力装置4aは、図9AのS903以降の動作を行う(S1205)。
遠距離であれば、音響出力装置4aは、自身が搭載された画像形成装置で印刷ジョブが発生すると、対応するマスキング音Mを通常音圧レベルで再生し放射する(S1206)。この場合、遠くでマスキング音Mが放射されており、音響出力装置4aが自装置で発生した印刷ジョブに基づくマスキング音Mを放射しても、他の画像形成装置から放射されるマスキング音Mはかき消されてしまう。それゆえ、異なるマスキング音Mが同時に放射されることによる耳障り感を周辺の人が受けるおそれは少ないと考えられる。このような背景から、上記の通り、マスキング音Mが通常音圧レベルで放射される。
(変形例に係る音響出力装置の作用・効果)
本変形例によれば、マスキング音を再生する他の画像形成装置との距離に基づき、音響出力装置4aが適切なマスキング音を適切な音圧レベルで放射するため、周囲の人に耳障り感等を与えることなく、画像形成装置の動作音をより効果的にマスキングできるようになる。
(付記)
なお、上記実施形態および上記変形例では、音響出力装置を画像形成装置に適用した例を説明した。しかし、画像形成装置に限らず、音響出力装置は、同一空間に設置可能で動作音を発する機器であれば搭載可能である。
また、上記実施形態では、マスキング音Mの再生を開始時または停止時には、フェードインまたはフェードアウトすることが好ましい。
本発明に係る音響出力装置は、同一空間で異なるマスキング音が同時に出力された場合の耳障り感等を低減可能であり、プリンタ、複写機、ファクシミリ及びこれらの複合機のような機器に好適である。
4,4a 音響出力装置
41 記憶手段
42 通信手段
43 制御手段
44 状態判別手段
45 音響再生手段
46 音響出力手段(スピーカ)

Claims (7)

  1. 通常時には、自装置が搭載される機器の動作音をマスキング可能なマスキング音を再生する音響再生手段と、
    前記音響再生手段により再生されたマスキング音を放射する音響出力手段と、
    他の機器に搭載された他の音響出力装置が放射するマスキング音の情報を受信する通信手段と、を備え、
    前記音響再生手段は、前記通信手段が情報を受信した場合には、該受信情報に基づきマスキング音を再生する、音響出力装置。
  2. 前記機器および前記他の機器はそれぞれ画像形成装置であり、前記情報は、前記他の機器における印刷ジョブである、請求項1に記載の音響出力装置。
  3. 前記音響再生手段は、前記他の音響出力装置がマスキング音を再生すると、前記通信手段の受信情報に基づくマスキング音を相対的に小さな音圧レベルで再生し、その後、自装置が搭載される画像形成装置で印刷ジョブが発生すると、再生中のマスキング音の音圧レベルを上げる、請求項2に記載の音響出力装置。
  4. 前記音響再生手段は、前記他の音響出力装置がマスキング音の再生を終了した時に、自装置が搭載される画像形成装置で発生した印刷ジョブを実行中の場合、該印刷ジョブに対応するマスキング音を再生し、
    前記通信手段は、自装置が搭載された画像形成装置の印刷ジョブを他の画像形成装置に送信する、請求項3に記載の音響出力装置。
  5. 前記音響再生手段は、前記他の音響出力装置がマスキング音の再生中に、自装置が搭載される画像形成装置で発生した印刷ジョブを終了した場合、自身が再生中のマスキング音の音圧レベルを下げる、請求項3に記載の音響出力装置。
  6. 前記音響再生手段は、前記他の音響出力装置がマスキング音の再生中に、自装置が搭載される画像形成装置で発生した印刷ジョブを終了した後、該画像形成装置で別の印刷ジョブが発生した場合、自身が再生中のマスキング音の音圧レベルを上げる、請求項5に記載の音響出力装置。
  7. 他の機器までの距離を示す距離情報を記憶する記憶手段をさらに備え、
    前記音響再生手段は、
    前記通信手段が情報を受信した場合、前記記憶手段に記憶された距離情報に基づき、前記他の機器との距離を特定し、
    特定した距離が所定距離の場合に、前記通信手段の受信情報に基づきマスキング音を再生する、請求項1に記載の音響出力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016136189A (ja) * 2015-01-23 2016-07-28 三菱電機株式会社 意識制御用音放射装置

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